JP2004015336A - 緊急情報通知機能を備えたサーバ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急発信を行った移動通信端末の位置情報を、他の端末ユーザが緊急対応のためにより有効に利用できるようにする。
【解決手段】サーバ装置SVは、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報を取得し、救援端末検索プログラム111により上記緊急発信端末の近くの端末ユーザを検索する。そして、上記位置情報をもとに、救援要請情報作成プログラム112により救援要請情報を作成する。そして、この救援要請情報を上記検索した端末に通知する。また、この通知した端末から応答が返信された場合に、上記検索した端末の位置情報を取得し、この位置情報をもとに救援応答情報作成プログラム114により救援応答情報を作成する。そして、この救援応答情報を上記緊急発信端末に通知する。
【選択図】 図2
【解決手段】サーバ装置SVは、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報を取得し、救援端末検索プログラム111により上記緊急発信端末の近くの端末ユーザを検索する。そして、上記位置情報をもとに、救援要請情報作成プログラム112により救援要請情報を作成する。そして、この救援要請情報を上記検索した端末に通知する。また、この通知した端末から応答が返信された場合に、上記検索した端末の位置情報を取得し、この位置情報をもとに救援応答情報作成プログラム114により救援応答情報を作成する。そして、この救援応答情報を上記緊急発信端末に通知する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動通信端末が緊急発信を行った場合に、この移動通信端末の位置情報を緊急発信先に通知する移動通信システムに接続された緊急情報通知機能を備えたサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信端末にGPS(Global Positioning System)機能を持たせ、移動通信端末から緊急発信が行われた場合に、当該緊急発信元の端末の位置情報を取得して救援機関や医療機関等の緊急管理センタに通知する移動通信システムが提唱されている。
【0003】
このような移動通信システムでは、救援機関や医療機関において、緊急発信を行った端末ユーザの位置を瞬時に確認できるため、救助に際し迅速な対応が可能となり、運用が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの種のシステムでは、緊急発信が発生した場合に、その救援作業は緊急管理センタ側のみ行われる。このため、例えば緊急発信元の端末ユーザの位置が緊急管理センタから遠く離れている場合や、緊急管理センタの人員が不足している場合には、救助員が緊急発信元の端末ユーザに到着するまで多くの時間がかかってしまい、その間端末ユーザに大きな不安を与えるとともに、最悪の場合手遅れになることが想定される。
【0005】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報をより有効に利用できるようにし、これにより緊急発信者に対しさらに効果的な救援を行えるようにする緊急情報通知機能を備えたサーバ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、第1の移動通信端末から緊急発信が行われた場合に、上記第1の移動通信端末の位置情報を緊急発信先に通知する機能を備えた移動通信ネットワークに接続可能なサーバ装置において、上記緊急発信を行った第1の移動通信端末の位置情報を取得して、上記第1の端末の近くに存在する第2の移動通信端末を検索する。そして、この検索された第2の移動通信端末に対し、緊急発信を行った端末が近くに存在する旨のメッセージとその位置情報とを含む救援要請情報を通知するようにしている。
【0007】
したがって第1の発明によれば、緊急発信元の近くに存在する端末ユーザに対し救援を要請することが可能となり、緊急管理センタからの救助員の到着を待たずに迅速かつ適切な対応が可能となる。
【0008】
また、その際緊急発信元の近くに存在する端末ユーザが複数検索される場合には、この検索された複数の端末ユーザの中から最も近い端末ユーザを選択する。このように構成することで、救援をさらに迅速に行うことが可能となる。
【0009】
さらに、救援要請先の第2の移動通信端末を選択する際に、救援要請情報の通知に合意した移動通信端末のリストを救援端末データベースに予め登録しておき、この登録された端末の中から最寄りの端末を選択するように構成する。このような構成にすると、子供等の端末ユーザには救援要請情報を通知しないようにできるので、より一層効果的な救援要請が可能となる。
【0010】
また、救援要請先の第2の移動通信端末を決定する際に、先ず救援要請先の候補となる端末に対し救援の可否を確認する情報を送り、これに対し救援に応諾した端末の中から救援要請先の端末を決定するようにしてもよい。このように構成すると、その時々で救援が可能な端末を確実に選択することができる。
【0011】
第2の発明は、上記第1の発明に加え、上記救援要請情報の通知に対する上記第2の移動通信端末の応答を監視し、そして上記第2の移動通信端末の応答を検出した場合に、その旨のメッセージを含む救援応答情報を上記緊急発信を行った第1の移動通信端末に通知するようにしている。
【0012】
したがって第2の発明によれば、緊急発信元の第1の移動通信端末ユーザは、自分が緊急事態である旨を緊急管理センタに加えて自分の近くにいる他の端末ユーザが認識したことを確認できる。このため、緊急発信元の端末ユーザは、さらに安心して救助を待つことができる。
【0013】
さらに上記第1の通知手段において、住所情報を記憶した住所データベース又は地図データを記憶した地図データベースを用意し、これらのデータベースをもとに、上記取得した第1の移動通信端末の位置情報に対応する住所情報又は取得した位置情報を地図データ上に表示した情報を作成する。そして、この作成した情報を上記救援要請情報に含める。このような構成にすると、救援を要請された端末ユーザは、緊急発信元の端末ユーザの位置をいち早く確認できるため、迅速に対応することが可能となる。
【0014】
また第2の通知手段において、上記第2の端末の位置情報を取得して上記地図データに表示した第2の地図情報を作成する。そして、上記救援応答情報に上記第2の地図情報を含める。このような構成にすると、上記第2の地図情報を含んだ救援応答情報を受信した上記第1の端末ユーザは、救援者の位置を確認できるため上記救援者の早期発見が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる移動通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。このシステムは、移動通信網MNWを中核とするもので、この移動通信網MNWには複数の基地局BS1〜BSnが接続されている。これらの基地局BS1〜BSnは各々セルと呼ばれる無線通信エリアを形成する。移動通信端末MS1〜MSmは、上記無線通信エリア内において基地局BS1〜BSnのいずれかに無線チャネルを介して接続される。
【0016】
この移動通信端末MS1〜MSmは、GPS受信機を備えている。このGPS受信機は、複数のGPS衛星から送信されたGPS信号をそれぞれ受信する。そして移動通信端末MS1〜MSmは、この受信された各GPS信号をもとに、自端末の位置情報を算出する。
【0017】
また、上記移動通信網MNWには、有線通信網LNWを介して緊急管理センタECCと、緊急情報通知機能を有したサーバ装置SVとが接続される。なお、上記有線通信網LNWには、PSTN(Public Switched Telephone Network)やISDN(Integrated Services Digital Network)等の公衆回線網に加え、インターネット等のコンピュータネットワークや通信事業者の専用線やLAN(Local Area Network)等も含まれる。
【0018】
上記緊急管理センタECCは、ユーザが緊急発信(例えば米国におけるダイヤル番号“911”による発信)を行った場合の着信先であり、ユーザから緊急発信が到来した場合に、移動通信網MNWから通知される緊急発信元の移動通信端末の位置情報を使用して、救助の人員手配等の管理をする。
【0019】
上記サーバ装置SVは、移動通信端末ユーザが緊急発信を行った場合に、移動通信網MNWからこの緊急発信元の端末ユーザの位置情報を取得して、緊急管理センタECCとは独立して上記緊急発信を行ったユーザを救援するための制御を実行する。
【0020】
図2は、上記サーバ装置SVの構成の一例を示す機能ブロック図である。サーバ装置SVはCPU101を備える。このCPU101には、バス102を介して、通信インタフェース103と、救援端末データベース104と、地図データベース105と、入出力インタフェース106と、CPU101に救援対応処理を実行させるプログラムを記憶したプログラムメモリ110とがそれぞれ接続されている。
【0021】
通信インタフェース103は、CPU101の指示に従い有線通信網LNWとの間でデータ通信を行う。通信プロトコルとしては例えばTCP/IPが用いられる。
【0022】
救援端末データベース104には、後述する救援要請情報の通知に同意した移動通信端末のリストが格納されている。この端末リストは、例えば移動通信端末の契約時に、緊急事態が発生したユーザを救援する意思があるかを確認し、救援する意思がある端末ユーザを登録したものである。
【0023】
地図データベース105には、移動通信システムのサービス対象エリアに関する電子地図データが格納してある。入出力インタフェース106はコンソール端末CTに接続され、このコンソール端末CTとの間で管理データやプログラムの入出力処理を行う。
【0024】
プログラムメモリ110には、この発明に係わる制御プログラムとして、救援端末検索プログラム111と、救援要請情報作成プログラム112と、救援応答監視プログラム113と、救援応答情報作成プログラム114と、救援情報通知制御プログラム115とがそれぞれ格納されている。
【0025】
救援端末検索プログラム111は、緊急発信を行った端末ユーザの近くに存在する他の端末を検索するとともに、上記救援端末データベース104を検索し、これらの検索結果に基づいて緊急発信元の端末ユーザの近くに存在し、かつ上記救援端末データベース104に記憶された端末の中から、緊急発信元の端末に最も近い端末を選択する。
【0026】
救援要請情報作成プログラム112は、緊急発信を行った端末ユーザの救援を他の端末に要請する情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信元のユーザの位置を表す地図情報とが含められる。この地図情報は、緊急発信した端末ユーザの位置情報をもとに上記地図データベースから当該ユーザが存在する位置を範囲内に含む地図データを読み出し、この読み出した地図データ上に上記緊急発信元の端末の位置情報を表示することにより作成する。
【0027】
救援応答監視プログラム113は、上記救援要請情報を送信した先の端末からの応答を監視する。
【0028】
救援応答情報作成プログラム114は、上記救援応答監視プログラム113により救援要請先の端末からの応答が確認された場合に、その旨を緊急発信元の端末に通知するための情報を作成する。この救援応答情報には、救援要請に対し応答した端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、救援地図情報とが含められる。この救援地図情報は、救援要請に応答した端末の位置を範囲に含む地図データを上記地図データベースから読み出し、この読み出した地図データ上に上記救援要請に応答した端末の位置を表示することにより作成する。
【0029】
救援情報通知制御プログラム115は、上記救援要請情報および救援応答情報の通知動作を制御する。例えば、先ず上記救援端末検索プログラム111により検索された端末のうち、上記緊急発信端末に最も近い端末に、上記救援要請情報をする。そして、所定の時間(例えば30秒)を経過しても上記救援応答監視プログラム113により応答が確認されなければ、2番目に近い端末に上記救援要請情報を通知する。次に応答が確認された場合には、緊急発信元の端末に上記救援応答情報を通知する。
【0030】
以上のように構成された移動通信システムの上記サーバ装置SVの動作を説明する。図3はその動作説明に使用するシーケンス図である。
【0031】
いま例えば、移動通信端末MS1においてユーザが緊急発信操作を行ったとする。そうすると、移動通信端末MS1から、最寄りの基地局BS2を介して移動通信網MNWに対し発信信号が送出され、この発信信号を受けて移動通信網MNWから着信先の緊急管理センタECCに対し緊急着信信号が送信される。緊急管理センタECCでは、上記緊急着信信号が到来すると、オペレータに対し呼び出し報知が行われるとともに、緊急発信元の端末の位置情報が表示される。そして、この呼び出し報知に対しオペレータが応答すると、端末MS1と緊急管理センタECCとの間に通信リンクが形成され、以後端末ユーザはオペレータとの間で通話が可能となる。
【0032】
一方、サーバ装置SVは、移動通信網MNWからの緊急発信の通知の有無を監視している。そして、緊急発信が行われたことを検出すると、移動通信網MNWに対して端末MS1の位置情報要求を送信する。移動通信網MNWは、上記位置情報要求を受信すると、サーバ装置SVに対して端末MS1の位置情報を送信する。
【0033】
サーバ装置SVは、端末MS1の位置情報を取得すると、ステップ3aで上記救援要請情報作成プログラム112を実行することにより、救援要請情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信した端末の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。またサーバ装置SVは、ステップ3bで救援要請先としての条件を満足する移動通信端末を検索する。この検索は、例えばセル単位で実行する。緊急発信を行った移動通信端末MS1が属するセルと同じセルに位置登録をしている端末が1台の場合は、この端末を救援要請先とする。また、上記セルに複数の端末が位置登録している場合には、それぞれの端末にGPS機能より算出した自端末の位置情報を移動通信網MNWに報告させる。そして、サーバ装置SVはこの結果を移動通信網から取得し、端末MS1に最も近い順に検索された端末のリストを作成する。
【0034】
そうして救援要請先としての条件を満足する端末が検索されると、ステップ3cで先ず緊急発信元の端末MS1に最も近い端末MS2を選択して、この端末MS2に上記作成した救援要請情報を、例えばEメールにより通知する。
【0035】
さて、この救援要請情報を受信した端末MS2においてユーザが確認操作を行ったとする。そうすると、その旨の情報がEメールにより端末MS2からサーバ装置SVに送られる。サーバ装置SVは、この端末MS2からの応答を検出し、移動通信網MNWに対し端末MS2の位置情報要求を送信する。移動通信網MNWは、上記位置情報要求を受信すると、端末MS2との間で当該端末MS2の位置を検出するシーケンスを実行し、このシーケンスにより得られた位置情報をサーバ装置SVに対して転送する。
【0036】
なお、上記検索された端末MS2からの応答が上記所定の時間経過後においても検出できない場合には、上記救援要請先としての条件を緊急発信元の端末MS2に対し2番目に近い端末を選択して、この端末に上記救援要請情報を通知する。以後同様に、上記救援要請情報に対する応答が検出されるまで救援要請先の端末が緊急発信元の端末MS1に近いものから順に選択され、救援要請情報が送信される。
【0037】
次にサーバ装置SVは、上記移動通信網MNWから取得した端末MS2の位置情報をもとに、ステップ3dで上記救援応答情報作成プログラム114を実行することにより、救援応答情報を作成する。この救援応答情報には、救援要請に対し応答した端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、端末MS2の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。そして、ステップ3eで端末MS1に上記作成した救援応答情報を通知する。
【0038】
したがって第1の実施形態によれば、緊急発信を行った移動通信端末MS1の近くに存在する端末ユーザに対し、端末MS1が緊急事態である旨のメッセージと端末MS1の地図情報とが通知される。このため、救援端末ユーザは端末MS1を容易に発見でき、且つ迅速に救助に対応できる。また端末MS1のユーザには、近くのユーザに救援を要請した旨のメッセージと地図情報とが通知される。このため、端末MS1のユーザは安心して救援を待つことができ、且つ救援者がどの位の距離にいるかを知ることができる。また、端末MS1の近くに存在する端末を検索する際、上記救援端末データベース104の中から検索するようにしたので、救援要請に対して応答がある割合を高くすることができる。さらに、端末MS1の近くに存在する端末が複数存在する場合には、端末MS1に最も近い端末から順番に上記救援要請情報を通知するので、端末MS1からより近い救援者を検索することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、サーバ装置SVにおいて、緊急発信を行った端末ユーザの位置情報を取得し、この位置情報から上記緊急発信端末の近くに存在する端末ユーザを検索する。そして、この検索された端末ユーザに対し、緊急発信元の端末ユーザを救援する意思の可否を確認するための救援確認情報を送信する。そして、救援する意思がある旨の応答を確認できた場合に、この端末ユーザに救援要請情報を通知するようにしたものである。
【0040】
図4は、この発明の第2の実施形態に係わるサーバ装置SVの構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0041】
このサーバ装置SVのプログラムメモリ120には、救援端末検索プログラム111と、救援確認情報作成プログラム121と、救援応答監視プログラム122と、救援要請情報作成プログラム114と、救援情報通知制御プログラム123とがそれぞれ格納されている。
【0042】
救援確認情報作成プログラム121は、緊急発信元の端末の近くに存在する他の端末に対し、救援の可否を問い合わせるための救援確認情報を作成する。この救援確認情報には、緊急発信元の端末ユーザの位置情報と、このユーザを救援する可否を確認するメッセージが挿入される。この救援確認情報は、例えば救援確認情報中にサーバ装置SVのURLを設け、端末ユーザがこのURLをクリックすることにより、救援の可否を簡単に返信できるような構成になっている。
救援応答監視プログラム122は、上記救援確認情報に対する端末ユーザからの応答を監視し、且つこの応答の内容が救援可能か否かについても判断する。
【0043】
救援情報通知制御プログラム123は、上記救援確認情報および救援要請情報の通知動作を制御するもので、救援端末検索プログラム111により検索された端末を緊急発信元の端末に近い端末から順に選択して、この選択した端末へ救援確認情報を通知する。この救援確認情報の通知は、上記救援応答監視プログラム122により応答が確認されるまで、所定の周期(例えば30秒)で繰り返す。そして、上記救援確認情報に対し任意の端末から応答が到来した場合に、当該応答端末に対して救援要請情報を通知する。
【0044】
次に、以上のように構成されたサーバ装置SVの動作を説明する。図5はサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図である。
【0045】
サーバ装置SVが、緊急発信を行った移動通信端末MS1の位置情報を取得するまでの動作は、上記第1の実施形態と同じである。
【0046】
サーバ装置SVは、緊急発信元の端末MS1の位置情報を取得すると、ステップ5aで上記救援確認情報作成プログラム121を実行することにより、救援確認情報を作成する。この救援確認情報には、緊急発信元の端末MS1の位置情報と、このユーザを救援する可否を確認するメッセージが挿入される。またサーバ装置SVは、ステップ5bで緊急発信元の端末MS1に最も近い移動通信端末MS2を検索する。端末MS2が検索されると、ステップ5cで端末MS2に上記作成した救援確認情報を通知する。
【0047】
さて、この救援確認情報を受信した端末MS2において、ユーザが確認操作を行ったとする。そうすると、その旨の応答情報が端末MS2からサーバ装置SVに送られる。サーバ装置SVは、上記救援応答監視プログラム122により端末MS2からの応答を検出し、さらに救援の可否を確認する。救援が可能である旨が確認できた場合、サーバ装置SVは上記救援要請情報作成プログラムを実行して救援要請情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信した端末の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。そして、この救援要請情報を端末MS2に通知する。
【0048】
なお、上記検索された端末MS2からの応答が、上記救援要請情報の送信後所定の時間(例えば30秒)経過しても検出できない場合、或いは応答が検出できても救援が不可の場合には、サーバ装置SVは緊急発信元の端末MS1に2番目に近い端末を検索し、上記救援確認情報を通知する。このようにして、救援可能な端末ユーザが見つかるまで、端末の検索とこの端末への救援確認情報の送信、その応答の監視を繰り返し行う。
【0049】
したがって第2の実施形態によれば、緊急発信を行った移動通信端末MS1の近くに存在する端末ユーザに対し救援要請を行う直前に、救援する意思があるか否かを確認する処理を行うことによって、救援可能な端末ユーザを事前に特定することができる。したがって、救援可能な端末ユーザにのみ救援要請情報を通知することができ、より効果的な救援要請を行うことができる。
【0050】
(その他の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、移動通信端末の位置情報をユーザが簡単に認識できるように、サーバ装置SVに地図データベースを備え、この地図データベースから読み出した地図データ上に端末の位置を表示して通知するようにしているが、地図データベースに替えて住所情報を記憶した住所データベースを備え、端末の位置を表示する住所を通知するようにしてもよい。このような構成にすると、地図データより住所データの方がデータ量が少ないので、サーバ装置SVのメモリ容量を小さくすることができる。
【0051】
また第1の実施形態では、上記救援端末検索プログラム111により検索された移動通信端末のうち、救援要請情報を緊急発信元に近い順に1台ずつ送信しているが、複数の端末が検索された場合には、これらの端末に救援要請情報を同時に送信するようにしてもよい。このような構成にすると、多くの救援者をより迅速に検出することができる。
【0052】
また第1及び第2の実施形態では、サーバ装置が地図データベースを備えているが、地図データのダウンロードサービスを行っている別のサイトが存在する場合には、この別のサイトから地図データを取得するようにしてもよい。
【0053】
その他、移動通信システムの構成、サーバ装置の設置場所や機能及び構成、位置情報の取得方法、救援要請情報と救援応答情報と救援確認情報の構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報を取得し、この位置情報をもとに近くの移動通信端末を検索する。そして、この検索した端末に対し、救援要請情報を通知する。また、救援要請を行った端末から応答が確認された場合に、当該端末の位置情報を取得し、救援応答情報を作成して緊急発信元の端末に通知するようにしている。
【0055】
したがってこの発明によれば、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報をより有効に利用できるようにし、これにより緊急発信者に対しさらに効果的な救援を行えるようにした緊急情報通知機能を備えたサーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したサーバ装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】図1に示した移動通信システムにおけるサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係わるサーバ装置の機能構成を示すブロック図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係わる移動通信システムにおけるサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図。
【符号の説明】
MNW…移動通信網
LNW…有線通信網
BS1〜BSn…基地局
MS1〜MSm…移動通信端末
SV…サーバ装置
ECC…緊急管理センタ
CT…コンソール端末
101…CPU
102…バス
103…通信インタフェース
104…救援端末データベース
105…地図データベース
106…入出力インタフェース
110,120…プログラムメモリ
111…救援端末検索プログラム
112…救援要請情報作成プログラム
113,122…救援応答監視プログラム
114…救援応答情報作成プログラム
115,123…救援情報通知制御プログラム
121…救援確認情報作成プログラム
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動通信端末が緊急発信を行った場合に、この移動通信端末の位置情報を緊急発信先に通知する移動通信システムに接続された緊急情報通知機能を備えたサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、移動通信端末にGPS(Global Positioning System)機能を持たせ、移動通信端末から緊急発信が行われた場合に、当該緊急発信元の端末の位置情報を取得して救援機関や医療機関等の緊急管理センタに通知する移動通信システムが提唱されている。
【0003】
このような移動通信システムでは、救援機関や医療機関において、緊急発信を行った端末ユーザの位置を瞬時に確認できるため、救助に際し迅速な対応が可能となり、運用が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこの種のシステムでは、緊急発信が発生した場合に、その救援作業は緊急管理センタ側のみ行われる。このため、例えば緊急発信元の端末ユーザの位置が緊急管理センタから遠く離れている場合や、緊急管理センタの人員が不足している場合には、救助員が緊急発信元の端末ユーザに到着するまで多くの時間がかかってしまい、その間端末ユーザに大きな不安を与えるとともに、最悪の場合手遅れになることが想定される。
【0005】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報をより有効に利用できるようにし、これにより緊急発信者に対しさらに効果的な救援を行えるようにする緊急情報通知機能を備えたサーバ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、第1の移動通信端末から緊急発信が行われた場合に、上記第1の移動通信端末の位置情報を緊急発信先に通知する機能を備えた移動通信ネットワークに接続可能なサーバ装置において、上記緊急発信を行った第1の移動通信端末の位置情報を取得して、上記第1の端末の近くに存在する第2の移動通信端末を検索する。そして、この検索された第2の移動通信端末に対し、緊急発信を行った端末が近くに存在する旨のメッセージとその位置情報とを含む救援要請情報を通知するようにしている。
【0007】
したがって第1の発明によれば、緊急発信元の近くに存在する端末ユーザに対し救援を要請することが可能となり、緊急管理センタからの救助員の到着を待たずに迅速かつ適切な対応が可能となる。
【0008】
また、その際緊急発信元の近くに存在する端末ユーザが複数検索される場合には、この検索された複数の端末ユーザの中から最も近い端末ユーザを選択する。このように構成することで、救援をさらに迅速に行うことが可能となる。
【0009】
さらに、救援要請先の第2の移動通信端末を選択する際に、救援要請情報の通知に合意した移動通信端末のリストを救援端末データベースに予め登録しておき、この登録された端末の中から最寄りの端末を選択するように構成する。このような構成にすると、子供等の端末ユーザには救援要請情報を通知しないようにできるので、より一層効果的な救援要請が可能となる。
【0010】
また、救援要請先の第2の移動通信端末を決定する際に、先ず救援要請先の候補となる端末に対し救援の可否を確認する情報を送り、これに対し救援に応諾した端末の中から救援要請先の端末を決定するようにしてもよい。このように構成すると、その時々で救援が可能な端末を確実に選択することができる。
【0011】
第2の発明は、上記第1の発明に加え、上記救援要請情報の通知に対する上記第2の移動通信端末の応答を監視し、そして上記第2の移動通信端末の応答を検出した場合に、その旨のメッセージを含む救援応答情報を上記緊急発信を行った第1の移動通信端末に通知するようにしている。
【0012】
したがって第2の発明によれば、緊急発信元の第1の移動通信端末ユーザは、自分が緊急事態である旨を緊急管理センタに加えて自分の近くにいる他の端末ユーザが認識したことを確認できる。このため、緊急発信元の端末ユーザは、さらに安心して救助を待つことができる。
【0013】
さらに上記第1の通知手段において、住所情報を記憶した住所データベース又は地図データを記憶した地図データベースを用意し、これらのデータベースをもとに、上記取得した第1の移動通信端末の位置情報に対応する住所情報又は取得した位置情報を地図データ上に表示した情報を作成する。そして、この作成した情報を上記救援要請情報に含める。このような構成にすると、救援を要請された端末ユーザは、緊急発信元の端末ユーザの位置をいち早く確認できるため、迅速に対応することが可能となる。
【0014】
また第2の通知手段において、上記第2の端末の位置情報を取得して上記地図データに表示した第2の地図情報を作成する。そして、上記救援応答情報に上記第2の地図情報を含める。このような構成にすると、上記第2の地図情報を含んだ救援応答情報を受信した上記第1の端末ユーザは、救援者の位置を確認できるため上記救援者の早期発見が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる移動通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。このシステムは、移動通信網MNWを中核とするもので、この移動通信網MNWには複数の基地局BS1〜BSnが接続されている。これらの基地局BS1〜BSnは各々セルと呼ばれる無線通信エリアを形成する。移動通信端末MS1〜MSmは、上記無線通信エリア内において基地局BS1〜BSnのいずれかに無線チャネルを介して接続される。
【0016】
この移動通信端末MS1〜MSmは、GPS受信機を備えている。このGPS受信機は、複数のGPS衛星から送信されたGPS信号をそれぞれ受信する。そして移動通信端末MS1〜MSmは、この受信された各GPS信号をもとに、自端末の位置情報を算出する。
【0017】
また、上記移動通信網MNWには、有線通信網LNWを介して緊急管理センタECCと、緊急情報通知機能を有したサーバ装置SVとが接続される。なお、上記有線通信網LNWには、PSTN(Public Switched Telephone Network)やISDN(Integrated Services Digital Network)等の公衆回線網に加え、インターネット等のコンピュータネットワークや通信事業者の専用線やLAN(Local Area Network)等も含まれる。
【0018】
上記緊急管理センタECCは、ユーザが緊急発信(例えば米国におけるダイヤル番号“911”による発信)を行った場合の着信先であり、ユーザから緊急発信が到来した場合に、移動通信網MNWから通知される緊急発信元の移動通信端末の位置情報を使用して、救助の人員手配等の管理をする。
【0019】
上記サーバ装置SVは、移動通信端末ユーザが緊急発信を行った場合に、移動通信網MNWからこの緊急発信元の端末ユーザの位置情報を取得して、緊急管理センタECCとは独立して上記緊急発信を行ったユーザを救援するための制御を実行する。
【0020】
図2は、上記サーバ装置SVの構成の一例を示す機能ブロック図である。サーバ装置SVはCPU101を備える。このCPU101には、バス102を介して、通信インタフェース103と、救援端末データベース104と、地図データベース105と、入出力インタフェース106と、CPU101に救援対応処理を実行させるプログラムを記憶したプログラムメモリ110とがそれぞれ接続されている。
【0021】
通信インタフェース103は、CPU101の指示に従い有線通信網LNWとの間でデータ通信を行う。通信プロトコルとしては例えばTCP/IPが用いられる。
【0022】
救援端末データベース104には、後述する救援要請情報の通知に同意した移動通信端末のリストが格納されている。この端末リストは、例えば移動通信端末の契約時に、緊急事態が発生したユーザを救援する意思があるかを確認し、救援する意思がある端末ユーザを登録したものである。
【0023】
地図データベース105には、移動通信システムのサービス対象エリアに関する電子地図データが格納してある。入出力インタフェース106はコンソール端末CTに接続され、このコンソール端末CTとの間で管理データやプログラムの入出力処理を行う。
【0024】
プログラムメモリ110には、この発明に係わる制御プログラムとして、救援端末検索プログラム111と、救援要請情報作成プログラム112と、救援応答監視プログラム113と、救援応答情報作成プログラム114と、救援情報通知制御プログラム115とがそれぞれ格納されている。
【0025】
救援端末検索プログラム111は、緊急発信を行った端末ユーザの近くに存在する他の端末を検索するとともに、上記救援端末データベース104を検索し、これらの検索結果に基づいて緊急発信元の端末ユーザの近くに存在し、かつ上記救援端末データベース104に記憶された端末の中から、緊急発信元の端末に最も近い端末を選択する。
【0026】
救援要請情報作成プログラム112は、緊急発信を行った端末ユーザの救援を他の端末に要請する情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信元のユーザの位置を表す地図情報とが含められる。この地図情報は、緊急発信した端末ユーザの位置情報をもとに上記地図データベースから当該ユーザが存在する位置を範囲内に含む地図データを読み出し、この読み出した地図データ上に上記緊急発信元の端末の位置情報を表示することにより作成する。
【0027】
救援応答監視プログラム113は、上記救援要請情報を送信した先の端末からの応答を監視する。
【0028】
救援応答情報作成プログラム114は、上記救援応答監視プログラム113により救援要請先の端末からの応答が確認された場合に、その旨を緊急発信元の端末に通知するための情報を作成する。この救援応答情報には、救援要請に対し応答した端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、救援地図情報とが含められる。この救援地図情報は、救援要請に応答した端末の位置を範囲に含む地図データを上記地図データベースから読み出し、この読み出した地図データ上に上記救援要請に応答した端末の位置を表示することにより作成する。
【0029】
救援情報通知制御プログラム115は、上記救援要請情報および救援応答情報の通知動作を制御する。例えば、先ず上記救援端末検索プログラム111により検索された端末のうち、上記緊急発信端末に最も近い端末に、上記救援要請情報をする。そして、所定の時間(例えば30秒)を経過しても上記救援応答監視プログラム113により応答が確認されなければ、2番目に近い端末に上記救援要請情報を通知する。次に応答が確認された場合には、緊急発信元の端末に上記救援応答情報を通知する。
【0030】
以上のように構成された移動通信システムの上記サーバ装置SVの動作を説明する。図3はその動作説明に使用するシーケンス図である。
【0031】
いま例えば、移動通信端末MS1においてユーザが緊急発信操作を行ったとする。そうすると、移動通信端末MS1から、最寄りの基地局BS2を介して移動通信網MNWに対し発信信号が送出され、この発信信号を受けて移動通信網MNWから着信先の緊急管理センタECCに対し緊急着信信号が送信される。緊急管理センタECCでは、上記緊急着信信号が到来すると、オペレータに対し呼び出し報知が行われるとともに、緊急発信元の端末の位置情報が表示される。そして、この呼び出し報知に対しオペレータが応答すると、端末MS1と緊急管理センタECCとの間に通信リンクが形成され、以後端末ユーザはオペレータとの間で通話が可能となる。
【0032】
一方、サーバ装置SVは、移動通信網MNWからの緊急発信の通知の有無を監視している。そして、緊急発信が行われたことを検出すると、移動通信網MNWに対して端末MS1の位置情報要求を送信する。移動通信網MNWは、上記位置情報要求を受信すると、サーバ装置SVに対して端末MS1の位置情報を送信する。
【0033】
サーバ装置SVは、端末MS1の位置情報を取得すると、ステップ3aで上記救援要請情報作成プログラム112を実行することにより、救援要請情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信した端末の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。またサーバ装置SVは、ステップ3bで救援要請先としての条件を満足する移動通信端末を検索する。この検索は、例えばセル単位で実行する。緊急発信を行った移動通信端末MS1が属するセルと同じセルに位置登録をしている端末が1台の場合は、この端末を救援要請先とする。また、上記セルに複数の端末が位置登録している場合には、それぞれの端末にGPS機能より算出した自端末の位置情報を移動通信網MNWに報告させる。そして、サーバ装置SVはこの結果を移動通信網から取得し、端末MS1に最も近い順に検索された端末のリストを作成する。
【0034】
そうして救援要請先としての条件を満足する端末が検索されると、ステップ3cで先ず緊急発信元の端末MS1に最も近い端末MS2を選択して、この端末MS2に上記作成した救援要請情報を、例えばEメールにより通知する。
【0035】
さて、この救援要請情報を受信した端末MS2においてユーザが確認操作を行ったとする。そうすると、その旨の情報がEメールにより端末MS2からサーバ装置SVに送られる。サーバ装置SVは、この端末MS2からの応答を検出し、移動通信網MNWに対し端末MS2の位置情報要求を送信する。移動通信網MNWは、上記位置情報要求を受信すると、端末MS2との間で当該端末MS2の位置を検出するシーケンスを実行し、このシーケンスにより得られた位置情報をサーバ装置SVに対して転送する。
【0036】
なお、上記検索された端末MS2からの応答が上記所定の時間経過後においても検出できない場合には、上記救援要請先としての条件を緊急発信元の端末MS2に対し2番目に近い端末を選択して、この端末に上記救援要請情報を通知する。以後同様に、上記救援要請情報に対する応答が検出されるまで救援要請先の端末が緊急発信元の端末MS1に近いものから順に選択され、救援要請情報が送信される。
【0037】
次にサーバ装置SVは、上記移動通信網MNWから取得した端末MS2の位置情報をもとに、ステップ3dで上記救援応答情報作成プログラム114を実行することにより、救援応答情報を作成する。この救援応答情報には、救援要請に対し応答した端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、端末MS2の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。そして、ステップ3eで端末MS1に上記作成した救援応答情報を通知する。
【0038】
したがって第1の実施形態によれば、緊急発信を行った移動通信端末MS1の近くに存在する端末ユーザに対し、端末MS1が緊急事態である旨のメッセージと端末MS1の地図情報とが通知される。このため、救援端末ユーザは端末MS1を容易に発見でき、且つ迅速に救助に対応できる。また端末MS1のユーザには、近くのユーザに救援を要請した旨のメッセージと地図情報とが通知される。このため、端末MS1のユーザは安心して救援を待つことができ、且つ救援者がどの位の距離にいるかを知ることができる。また、端末MS1の近くに存在する端末を検索する際、上記救援端末データベース104の中から検索するようにしたので、救援要請に対して応答がある割合を高くすることができる。さらに、端末MS1の近くに存在する端末が複数存在する場合には、端末MS1に最も近い端末から順番に上記救援要請情報を通知するので、端末MS1からより近い救援者を検索することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、サーバ装置SVにおいて、緊急発信を行った端末ユーザの位置情報を取得し、この位置情報から上記緊急発信端末の近くに存在する端末ユーザを検索する。そして、この検索された端末ユーザに対し、緊急発信元の端末ユーザを救援する意思の可否を確認するための救援確認情報を送信する。そして、救援する意思がある旨の応答を確認できた場合に、この端末ユーザに救援要請情報を通知するようにしたものである。
【0040】
図4は、この発明の第2の実施形態に係わるサーバ装置SVの構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0041】
このサーバ装置SVのプログラムメモリ120には、救援端末検索プログラム111と、救援確認情報作成プログラム121と、救援応答監視プログラム122と、救援要請情報作成プログラム114と、救援情報通知制御プログラム123とがそれぞれ格納されている。
【0042】
救援確認情報作成プログラム121は、緊急発信元の端末の近くに存在する他の端末に対し、救援の可否を問い合わせるための救援確認情報を作成する。この救援確認情報には、緊急発信元の端末ユーザの位置情報と、このユーザを救援する可否を確認するメッセージが挿入される。この救援確認情報は、例えば救援確認情報中にサーバ装置SVのURLを設け、端末ユーザがこのURLをクリックすることにより、救援の可否を簡単に返信できるような構成になっている。
救援応答監視プログラム122は、上記救援確認情報に対する端末ユーザからの応答を監視し、且つこの応答の内容が救援可能か否かについても判断する。
【0043】
救援情報通知制御プログラム123は、上記救援確認情報および救援要請情報の通知動作を制御するもので、救援端末検索プログラム111により検索された端末を緊急発信元の端末に近い端末から順に選択して、この選択した端末へ救援確認情報を通知する。この救援確認情報の通知は、上記救援応答監視プログラム122により応答が確認されるまで、所定の周期(例えば30秒)で繰り返す。そして、上記救援確認情報に対し任意の端末から応答が到来した場合に、当該応答端末に対して救援要請情報を通知する。
【0044】
次に、以上のように構成されたサーバ装置SVの動作を説明する。図5はサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図である。
【0045】
サーバ装置SVが、緊急発信を行った移動通信端末MS1の位置情報を取得するまでの動作は、上記第1の実施形態と同じである。
【0046】
サーバ装置SVは、緊急発信元の端末MS1の位置情報を取得すると、ステップ5aで上記救援確認情報作成プログラム121を実行することにより、救援確認情報を作成する。この救援確認情報には、緊急発信元の端末MS1の位置情報と、このユーザを救援する可否を確認するメッセージが挿入される。またサーバ装置SVは、ステップ5bで緊急発信元の端末MS1に最も近い移動通信端末MS2を検索する。端末MS2が検索されると、ステップ5cで端末MS2に上記作成した救援確認情報を通知する。
【0047】
さて、この救援確認情報を受信した端末MS2において、ユーザが確認操作を行ったとする。そうすると、その旨の応答情報が端末MS2からサーバ装置SVに送られる。サーバ装置SVは、上記救援応答監視プログラム122により端末MS2からの応答を検出し、さらに救援の可否を確認する。救援が可能である旨が確認できた場合、サーバ装置SVは上記救援要請情報作成プログラムを実行して救援要請情報を作成する。この救援要請情報には、救援を要請している端末ユーザが近くに存在する旨のメッセージと、緊急発信した端末の位置情報を上記地図データベース105から読み出された地図データ上に表示した地図情報とが挿入される。そして、この救援要請情報を端末MS2に通知する。
【0048】
なお、上記検索された端末MS2からの応答が、上記救援要請情報の送信後所定の時間(例えば30秒)経過しても検出できない場合、或いは応答が検出できても救援が不可の場合には、サーバ装置SVは緊急発信元の端末MS1に2番目に近い端末を検索し、上記救援確認情報を通知する。このようにして、救援可能な端末ユーザが見つかるまで、端末の検索とこの端末への救援確認情報の送信、その応答の監視を繰り返し行う。
【0049】
したがって第2の実施形態によれば、緊急発信を行った移動通信端末MS1の近くに存在する端末ユーザに対し救援要請を行う直前に、救援する意思があるか否かを確認する処理を行うことによって、救援可能な端末ユーザを事前に特定することができる。したがって、救援可能な端末ユーザにのみ救援要請情報を通知することができ、より効果的な救援要請を行うことができる。
【0050】
(その他の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、移動通信端末の位置情報をユーザが簡単に認識できるように、サーバ装置SVに地図データベースを備え、この地図データベースから読み出した地図データ上に端末の位置を表示して通知するようにしているが、地図データベースに替えて住所情報を記憶した住所データベースを備え、端末の位置を表示する住所を通知するようにしてもよい。このような構成にすると、地図データより住所データの方がデータ量が少ないので、サーバ装置SVのメモリ容量を小さくすることができる。
【0051】
また第1の実施形態では、上記救援端末検索プログラム111により検索された移動通信端末のうち、救援要請情報を緊急発信元に近い順に1台ずつ送信しているが、複数の端末が検索された場合には、これらの端末に救援要請情報を同時に送信するようにしてもよい。このような構成にすると、多くの救援者をより迅速に検出することができる。
【0052】
また第1及び第2の実施形態では、サーバ装置が地図データベースを備えているが、地図データのダウンロードサービスを行っている別のサイトが存在する場合には、この別のサイトから地図データを取得するようにしてもよい。
【0053】
その他、移動通信システムの構成、サーバ装置の設置場所や機能及び構成、位置情報の取得方法、救援要請情報と救援応答情報と救援確認情報の構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報を取得し、この位置情報をもとに近くの移動通信端末を検索する。そして、この検索した端末に対し、救援要請情報を通知する。また、救援要請を行った端末から応答が確認された場合に、当該端末の位置情報を取得し、救援応答情報を作成して緊急発信元の端末に通知するようにしている。
【0055】
したがってこの発明によれば、緊急発信を行った移動通信端末の位置情報をより有効に利用できるようにし、これにより緊急発信者に対しさらに効果的な救援を行えるようにした緊急情報通知機能を備えたサーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したサーバ装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】図1に示した移動通信システムにおけるサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係わるサーバ装置の機能構成を示すブロック図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係わる移動通信システムにおけるサーバ装置の動作説明に使用するシーケンス図。
【符号の説明】
MNW…移動通信網
LNW…有線通信網
BS1〜BSn…基地局
MS1〜MSm…移動通信端末
SV…サーバ装置
ECC…緊急管理センタ
CT…コンソール端末
101…CPU
102…バス
103…通信インタフェース
104…救援端末データベース
105…地図データベース
106…入出力インタフェース
110,120…プログラムメモリ
111…救援端末検索プログラム
112…救援要請情報作成プログラム
113,122…救援応答監視プログラム
114…救援応答情報作成プログラム
115,123…救援情報通知制御プログラム
121…救援確認情報作成プログラム
Claims (8)
- 第1の移動通信端末から緊急発信が行われた場合に、前記第1の移動通信端末の位置情報を取得して緊急発信先に通知する機能を備えた移動通信ネットワークに接続可能なサーバ装置において、
前記緊急発信を行った第1の移動通信端末の近くに存在する第2の移動通信端末を検索する検索手段と、
前記緊急発信を行った第1の移動通信端末が近くに存在する旨のメッセージと、当該第1の移動通信端末の位置情報とを含む救援要請情報を作成する救援要請情報作成手段と、
前記作成された救援要請情報を、前記検索された第2の移動通信端末に前記移動通信ネットワークを介して通知する第1の通知手段とを具備したことを特徴とする緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 前記第1の通知手段は、前記第1の移動通信端末の近くに存在する第2の移動通信端末が複数ある場合に、この複数の第2の移動通信端末の中から前記第1の移動通信端末に最も近い端末を選択し、この選択された移動通信端末に救援要請情報を通知することを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。
- 前記検索手段は、
前記救援要請情報の通知に事前に合意した移動通信端末のリストを記憶する端末データベースと、
この端末データベースに記憶され、かつ前記第1の移動通信端末の近くに存在する移動通信端末の中から、救援要請情報通知先の第2の移動通信端末を選択する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 前記第1の移動通信端末の近くに存在する移動通信端末を救援要請情報の通知先の候補として選択する手段と、
前記候補として選択された移動通信端末に対し救援の可否を確認するための確認情報を送信する手段と、
前記確認情報に対し救援に応諾した移動通信端末を救援要請先の第2の移動通信端末として選択する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 位置情報に対応付けてその住所を表す情報を記憶した住所データベースをさらに具備し、
前記救援要請情報作成手段は、前記住所データベースから第1の端末の存在位置に対応する住所を表す情報を読み出し、この読み出した住所を表す情報を救援要請情報に含めることを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 地図データを記憶する地図データベースをさらに具備し、
前記救援要請情報作成手段は、前記地図データベースから読み出された地図データに、前記移動通信ネットワークから取得した第1の移動通信端末の位置情報を表示した第1の地図情報を作成し、この作成された第1の地図情報を前記救援要請情報に含める機能をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 前記救援要請情報の送信後に、当該救援要請に対する第2の移動通信端末からの応答を監視する応答監視手段と、
救援要請に対し応答があった旨のメッセージを含む救援応答情報を作成する救援応答情報作成手段と、
前記応答監視手段により第2の移動通信端末からの応答を検出した場合に、前記作成された救援応答情報を前記緊急発信を行った第1の移動通信端末に移動通信ネットワークを介して通知する第2の通知手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。 - 地図データを記憶する地図データベースをさらに具備し、
前記救援応答情報作成手段は、前記地図データベースから読み出された地図データに前記第2の移動通信端末の位置情報を表示した第2の地図情報を作成し、この作成した第2の地図情報を前記救援応答情報に含める機能をさらに具備したことを特徴とする請求項7記載の緊急情報通知機能を備えたサーバ装置。
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