JP2004013630A - プリンタ、プリンタドライバ、印刷システム、posシステム、プリンタの制御方法、印刷データの生成方法、これらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、およびその記録媒体 - Google Patents

プリンタ、プリンタドライバ、印刷システム、posシステム、プリンタの制御方法、印刷データの生成方法、これらの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、およびその記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】単色用の印刷コマンドに応じて複数色での印刷を行なえるようにする。
【解決手段】プリンタ10は、ホスト装置12からコマンドを受信する受信部28と、複数色での印刷が可能な印刷ヘッド64,66を備える。データ加工部24は、受信部28が受信した所定の文字、文字列に対応して、所定のカラー付加処理を行なって複数色印刷のためのカラー印刷データを生成する。カラー付加処理の内容は、カラー付加情報記憶部62に記憶されたカラー付加情報により定められる。カラー付加情報は、ホスト装置12からのカラー設定コマンドに応じて情報設定部26が設定する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単色の印刷データからカラー印刷データを生成する手段を有するプリンタ、および単色の印刷データをカラー印刷データに変換して印刷するプリンタの制御方法、この方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。また、本発明は、複数色での印刷が可能なプリンタを含むPOSシステムにも関する。
【0002】
【従来の技術】
店舗のレジ等で用いられるPOSシステムにはレシートを印刷するためのプリンタが設けられている。このプリンタではロール紙等の記録紙に商品名と各商品の金額とを含む販売データが一行ずつ印刷され、印刷された記録紙が切り離されてレシートとして発行される。レシートを受け取った顧客においては、レシートに印刷された商品名と金額とを家計簿等に転記すること等により、買物の履歴を個人情報として管理する場合がある。このような場合、一般にレシートは単色で印刷されているため印刷内容が見難く、家計簿等へ転記する際に間違いが起きやすいといった問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、パソコン用のプリンタとして、インクジェット式や熱転写式等のカラープリンタが普及している。POSシステムでも、プリンタのカラー化は進みつつあり、2色あるいはそれ以上の多色のカラープリンタが用いられるようになっている。このようなプリンタによってレシートをカラーで印刷すれば、レシートが見易くなり、顧客サービスの点で好ましい。
【0004】
しかしながら、POSシステムで用いられているアプリケーションプログラムは、従前の単色プリンタを前提として生成されているものが多い。このため、プリンタがカラー印刷機能を有していても、レシートをカラーで印刷するにはアプリケーションプログラムを変更しなければならない。このようなアプリケーションプログラムの変更にはコストがかかるため、POSユーザである店舗側にとって経済的な負担が大きい。したがって、単色プリンタを前提とした従前のアプリケーションプログラムをそのまま用いながら、レシートをカラーで印刷できることが望まれる。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、単色用の印刷コマンドに応じて複数色での印刷を行なうことが可能なプリンタおよびプリンタ制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、このような複数色印刷の態様をプリンタへの設定コマンドにより外部から設定できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、主としてコマンドおよび印刷データを受信する受信手段と、複数色での印刷が可能な印刷手段とを備えるプリンタであって、受信手段が受信したコマンドおよび印刷データを解析するコマンド解析手段と、単色印刷データに所定のカラー付加処理を施すべき文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のキャラクタコードもしくはキャラクタコード列を格納するカラー付加情報記憶部と、前記印刷データにカラー付加処理を施すべき文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のキャラクタコードもしくはキャラクタコード列が含まれているかどうか判定する判定手段と、少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なって、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工手段と、生成したカラー印刷データに基づいて、印刷手段により印刷を行わせる印刷制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明では、単色印刷を指示する印刷コマンドおよびこれに付随する印刷データに対して所定のカラー付加処理を行なってカラー印刷データを生成し、このカラー印刷データに基づいて印刷を行なう。このため、本発明のプリンタによれば、単色の印刷コマンドに応じて複数色での印刷を行なうことができる。
【0008】
この場合、本発明のプリンタでは、前記コマンド解析手段は、受信した印刷コマンドがテキスト印刷の場合、この印刷データの中に、カラー印刷を施すべき文字、シンボル(以下、文字で代表する)を判別する判別手段を備え、この判別に際し、記憶部にあらかじめ記憶されている文字あるいは文字列と比較して、一致する文字あるいは文字列を検出する。印刷データ加工手段は、前記判別手段による判別結果に基づき、判別された文字、シンボル等のキャラクターデータにカラー付加処理を行なって、前記カラー印刷データを生成する。この時のカラー付加処理は、文字のフォントにカラー処理を施しても良いし、白抜き文字にしてその輪郭部にカラー処理を施しても良い。
【0009】
本発明のプリンタ好適な実施例としては、その印刷色は、黒色の主色と、黒色以外の色である副色の2色であって、前記印刷データ加工手段は、通常は前記主色で印刷し、前記所定のカラー処理を施すべき文字、シンボルに指定されたものは副色で印刷するような加工処理を実行し、前記2色の印刷を可能に構成することができる。これにより、特定の文字について副色である赤、あるいは青等の主色と異なる色による印刷が可能となり、特にレシートプリンタについての視認性が高まる。
【0010】
本発明のプリンタにおいて、受信手段が受信した所定の設定コマンドに従ってカラー付加情報を記憶部に記憶させる設定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明は、ホスト装置に組み込まれ、アプリケーション実行部からデータを受信し、複数色で印刷可能なプリンタで印刷するための印刷データに加工し、ホスト装置のインターフェイスを介して印刷コマンド、および印刷データをプリンタに送信するプリンタドライバにおいて、アプリケーション実行部から、印刷コマンド、および印刷データを受信する受信手段と、受信手段が受信した印刷コマンド、および印刷データを解析しコマンドを解釈するコマンド解釈手段と、単色印刷データに所定のカラー付加処理を施すべき文字、シンボル等のコードもしくは文字列のコード列を格納するカラー付加情報記憶部と、少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なって、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工手段と、生成したカラー印刷データをホスト装置のインターフェイスを介してプリンタに送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0012】
これにより、プリンタのファームウエアで、本発明のカラー付加処理を実現するばかりでなく、ホスト装置に組み込まれるプリンタドライバ上でも実現することが可能となる。
本発明の好適な実施例として、本発明のプリンタドライバは、更に、カラー付加情報の内容を所定の項目毎に入力するための入力欄を含む入力画面を表示する手段と、各入力欄への入力内容を前記カラー付加情報記憶部へ格納する手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、入力画面の各入力欄へカラー付加情報の項目毎に入力するだけの簡単な操作で、プリンタドライバにカラー付加情報を設定することができる。
【0014】
また、本発明のプリンタドライバとカラー付加設定情報とによりプリンタシステムを構成することができる。
【0015】
また、本発明のプリンタと、該プリンタにコマンドを送信するホスト装置とによりプリンタシステムを構成することもできる。
【0016】
また、本発明のプリンタと、該プリンタにコマンドを送信するホスト装置とを含むPOSシステムにおいて、前記ホスト装置は、所定の入力装置から入力された商品情報に基づいて販売情報を集計してレシート印刷用の印刷データを出力するPOSアプリケーション実行部を備え、前記ホスト装置が送信する前記印刷コマンドは、前記POSアプリケーション実行部から出力されるレシート印刷用の印刷データに基づいて生成されることとしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態であるPOSシステムの全体構成図である。同図に示すように、本実施形態のPOSシステムは、プリンタ10とホスト装置12とを備えている。
【0018】
プリンタ10は、主色(例えば黒)および副色(例えば赤や青等)の少なくとも2色のカラー印刷が可能な例えばインクジェット式のプリンタであり、上記のようにホスト装置12から送信されてきた印刷コマンドに応じてレシートの印刷を行なう。なお、後述するように、プリンタ10は、2色カラープリンタに限らず、3色以上の印刷が可能なカラープリンタであってもよく、また、インクジェット式に限らず熱転写式その他複数色での印刷が可能なプリンタであればその方式は問わない。
【0019】
また、ホスト装置12はコンピュータシステムにより構成されており、ホスト装置12におけるプリンタ10の制御は、例えば、ウインドウズ(登録商標)等のOS上で稼動するプリンタドライバOLE for Retail POS(以下、OPOSという)により行なわれる。OPOSは、OS上で稼動するPOSアプリケーションプログラム13に対して、プリンタ10や、バーコードリーダ等の入力装置14等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェースを提供するものである。かかる機能を実現するため、OPOS上には、デバイスのカテゴリー毎に対応したデバイスコントロールオブジェクト(CO)15と、デバイスの機種毎に対応したサービスオブジェクト(SO)16とが設けられている。
【0020】
POSアプリケーションプログラム13は、入力装置14から入力された商品の商品コードに基づいて販売データを集計し、その集計結果をレシートとして印刷すべく印刷データを出力する。POSアプリケーションプログラム13から出力された印刷データはプリンタ用のCO15に引き渡され、さらに、CO15からプリンタ10の機種に対応したSO16に引き渡される。SO16は、この印刷データを加工して、プリンタ10のコマンド仕様に応じた印刷コマンドを生成し、OS17を介してプリンタ10へ送信する。このように、SO16は、デバイス(本例ではプリンタ)の機種毎の差異を吸収して、POSアプリケーションプログラム13をデバイス機種に依存しないプログラムとして構成できるようにする役割を有している。プリンタ供給メーカは、通常、上記SOとCOとをコンバインした形態で、プリンタドライバとしてユーザに提供する。
【0021】
また、SO16には、後述するようにプリンタ10内に格納されたカラー付加情報を設定するためのカラー設定プログラム18が実装されている。カラー設定プログラム18はディスプレイ装置19上に所定の設定画面を表示させることによりカラー付加情報設定のためのユーザインターフェースを提供する。
【0022】
ホスト装置12からプリンタ10へ送信される印刷コマンドには、テキストの印刷を行なうためのコマンド(以下、テキスト印刷コマンドという)とイメージの印刷を行なうためのコマンド(以下、イメージ印刷コマンドという)があり、プリンタ10はこれらのコマンドに応じて、テキストおよびイメージの印刷を行なうことができる。また、本実施形態において、ホスト装置12が出力する印刷コマンドは単色の印刷コマンドであり、プリンタ10は単色の印刷コマンドに対してカラー付加処理を行なって、2色での印刷を行なう機能(以下、カラー付加機能という)を有している。
【0023】
イメージ印刷に関係するコマンドとしては、“ESC *”、“ESC L”、“GS /”等が用いられる。例えば、その中でコマンド“GS /”は、プリンタ10に予め登録したイメージデータの印刷を指示するコマンドである。本実施形態では、プリンタ10内に登録したロゴマーク等をレシートに印刷するためにイメージ印刷を行なうが、その場合にコマンド“GS /”が用いられる。このように、イメージ印刷コマンドは、特定のコマンドコードを有しているので、プリンタ10では、イメージ印刷コマンドをテキスト印刷コマンドと区別することができる。
【0024】
更に、テキスト印刷においては文字の装飾を施すためのコマンドが用意されている。その例としては、“ESC E”であらわされる強調文字の指定、“ESC G”であらわされる二重印字の指定、“ESC −”アンダーライン付き文字の指定などが上げられる、これらの文字を印刷する時は、単色印刷のデータであってもコマンドを解析することにより通常の文字と区別することができる。
【0025】
図1に示すようにプリンタ10は、中央制御部20、コマンド解析部22、データ加工部24、情報設定部26、および受信部28を備えている。中央制御部20は、受信部28がインターフェース部30を介してホスト装置12から受信したコマンドやデータをコマンド解析部22で解析し、受信コマンドに応じた処理を実行する。なお、中央制御部20、コマンド解析部22、データ加工部24、おおび情報設定部26は、CPU40が所定の制御プログラムを実行することにより実現される機能部である。
【0026】
CPU40には、RAM42、ROM44、第1ヘッド制御部46、第2ヘッド制御部48等が接続されている。
【0027】
RAM42には、受信バッファ50、第1印刷バッファ52、および第2印刷バッファ54が設けられている。受信バッファ50には、受信部28がホスト装置12から受信したコマンドやデータが格納される。また、第1印刷バッファ52には主色の印刷データが、第2印刷バッファ54には副色の印刷データが夫々ビットデータ形式で格納される。
【0028】
ROM44には、CPU40が実行する制御プログラムが記憶されたプログラム記憶部56、各キャラクタのビットパターンデータやテキストに付加する背景のビットパターンデータが記憶されたCG記憶部58、レシートに印刷すべきロゴマーク等のイメージデータ等が記録されたイメージ記憶部60、および、後述するカラー付加情報が記憶されたカラー付加情報記憶部62が設けられている。なお、ROM44は、マスクROMあるいはCPU40内に実装されたファームウェア等の書換不可能なROMとEEPROM等の書換え可能なROMとによって構成されており、プログラム記憶部56は書換え不可能なROMに、また、CG記憶部58、イメージ記憶部60、および、カラー付加情報記憶部62は書換え可能なROMに設けられている。ただし、CG記憶部58は何れのROMに設けられてもよい。
【0029】
第1ヘッド制御部46および第2ヘッド制御部48には、夫々、第1印刷ヘッド64よび第2印刷ヘッド66が接続されている。第1印刷ヘッド64および第2印刷ヘッド66は、夫々、主色および副色での印刷を行なうための印刷ヘッドであり、第1ヘッド制御部46および第2ヘッド制御部48による制御の下で、夫々、第1印刷バッファ52および第2印刷バッファ54に格納された印刷データに従って主色および副色で印刷を行なう。
【0030】
コマンド解析部22は受信バッファ50に格納されたコマンド、あるいは印刷データを解析し、印刷コマンドがテキスト印刷コマンドかイメージ印刷コマンドかを判別する。その判別結果は、印刷コマンドで指定された印刷データと共にデータ加工部24へ引き渡され、データ加工部24は、引き渡されたデータに基づいて、以下に述べるように、第1印刷バッファ52および第2印刷バッファ54にビットデータ形式の印刷データを格納する。
【0031】
上記したカラー付加機能が無効である(つまり、後述するようにカラー付加情報記憶部62に記憶されたカラー付加フラグがセットされていない場合)、データ加工部24は、テキスト印刷コマンドの印刷データについては、印刷すべき各文字のビットパターンデータをCG記憶部58から読み出し、そのデータを第1印刷バッファ52へ格納する。また、イメージ印刷コマンドについては、印刷すべきイメージのビットイメージデータをイメージ記憶部60から読み出して第1印刷バッファ52へ格納する。そして、第1印刷バッファ52に格納された印刷データに基づいて第1印刷ヘッド64が印刷動作を行なうことで、主色での単色印刷が行なわれる。
【0032】
一方、カラー付加機能が有効である場合には、データ加工部24は、カラー付加情報記憶部62に記憶されたカラー付加情報の内容に従って所定のカラー付加処理を行うことで2色での印刷を実現する。カラー付加処理の詳細については後述する。
【0033】
更に、テキスト印刷コマンドの実行中に、文字装飾コマンドにより文字装飾が施される場合、このコマンドに対応してカラー付加情報の内容(後に詳述)を参照し、カラー付加処理の指定がされているかを判別する。例えばアンダーライン文字の印刷に対するカラー付加処理の指定が上記カラー付加情報の内容に含まれている場合、この文字装飾を指定する所定のコマンドに対応する文字、シンボル等のキャラクターデータについては所定のカラー変換処理を実施して、前記受信バッファの所定の文字の印刷データを展開して、副色印刷用の第2ヘッドの印刷バッファに格納する。
【0034】
図2は、カラー付加情報記憶部に記憶されるカラー付加情報の内容の一例を示す。同図に示すように、カラー付加情報は、カラー付加フラグ、イメージ印刷色、テキスト印刷色、テキスト背景の有無、テキスト行単位、二重印字の印刷色、アンダーライン文字の印刷色、指定文字、文字列の印刷色の項目を含んでいる。これらの内容は、所定のデータに変換されて、カラー付加情報記憶部62に格納されルックアップテーブルとして用いられる。
▲1▼カラー付加フラグ:カラー付加機能の有効/無効を指定する(セット時に有効となる)。
▲2▼イメージ印刷色:イメージ印刷色を主色または副色に指定する。
▲3▼テキスト印刷色:テキスト印刷色を主色または副色に指定する。
▲4▼テキスト背景の有無:テキストに背景色を付加するかどうかを指定する。
▲5▼テキスト行単位:カラー付加処理を何行単位で行なうかの行数を示す。例えば、行単位の値が「2」である場合、図3に示すように、カラー付加処理が行なわれる2行とカラー付加処理が行なわれない2行とが交互に繰り返される。
▲6▼二重印字の印刷色:テキスト印刷時の二重印字(ダブルストライク)文字の印刷色を主色または副色に指定する。
▲7▼アンダーライン文字の印刷色:アンダーライン文字を印刷する際の文字の印刷色を主色または副色に指定する。この場合、更に指定情報を増加することによって、アンダーラインと文字を一緒にカラー化することも可能であり、単にアンダーラインのみをカラー化することも可能である。
▲8▼指定文字、文字列の印刷色:あらかじめ指定された文字(シンボル、あるいは外字登録文字等を含む)、又は文字列についての印字色を主色、または副色に指定する。
【0035】
図3は、カラー印刷を指定すべき文字、あるいは文字列の前述のカラー付加情報記憶部に格納された登録内容を示している。
【0036】
例えば、文字としては、=、×、÷、−、+等の演算子、あるいは取消線“−”、又、文字列としては、「合計」、「特売品」、「値引き」などの用語、あるいは店名や、顧客へのメッセージなどが登録されている。このような、特別に強調したい文字、あるいは文字列をカラー付加情報記憶部に、印刷すべき色と対応させてテーブル形式で登録しておくことにより、プリンタの中央制御部20は、コマンド解析部22、およびデータ加工部24と共同して、印刷データを解析し、登録された文字、文字列に指示されたカラー処理を施し、第1ヘッド制御部46、第2ヘッド制御部48を選択的に制御して所定のカラー印刷を実行する。
【0037】
図4は、レシートの印刷の一例を示す略図であり、レシート400上には会計処理(金銭登録処理)の精算結果が示されている。例えば、上記カラー付加情報記憶部62に格納されている文字列の「特売品」(印字結果401)、「合計」(印字結果402)、「ありがとうございました」(印字結果403)等が、副色で印刷されている。
【0038】
図5も同様に、レシート印刷の一例を示す略図であり、印字結果301は、アンダーラインに副色が用いられている。また、精算明細の2行毎に背景色が施されている。
【0039】
上記したカラー付加情報の内容は、ホスト装置12からプリンタ10へ送信する所定のカラー設定コマンドにより設定することができる。カラー設定コマンドは、例えば、次のようなコマンドコードとパラメータからなるフォーマットを有している。
【0040】
ESC X n1,n2,n3,n4,n5,n6,n7,n8
ここで、パラメータn1〜n8はカラー付加情報の上記項目▲1▼〜▲8▼に対応しており、夫々、以下の内容を指定する。
n1:カラー付加機能を有効にするか否かを指定(有効:1,無効:0)
n2:イメージを副色で印刷するか否かを指定(副色:1,主色:0)
n3:テキストを副色で印刷するか否かを指定(副色:1,主色:0)
n4:テキスト背景を副色で印刷するか否かを指定(印刷する:1,印刷しない:0)
n5:上記▲5▼の行単位を数値で指定
n6:二重印字文字を副色で印刷するか否かを指定(副色:1,主色:0)
n7:アンダーライン文字を副色で印刷するか否かを指定(副色:1,主色:0)
n8:文字、文字列、および副色あるいは主色の指定
【0041】
なお、上記の例では、各パラメータは、少なくとも1バイトのデータ形式としているが、1バイトをそれぞれのカラー付加情報の各項目に対応させるのではなく、1バイトに複数の項目を対応させ、パラメータの数を減ずるようにしてもよい。例えば、n3で、テキスト印刷の副色印刷を指定する場合、その指定が通常の文字の指定か、装飾文字の指定か選択するフラグをn3の所定のビットに割り当て、更にその副色による印刷が装飾文字を指定している場合、それが二重印字か、アンダーライン印字か、あるいはその双方かを指定するフラグを、所定のビットに割り当てることができる。これらの指定項目が、8ビット以内であれば、1バイトのデータ形式で上記全てのパラメータを表現することも可能である。
【0042】
n8のパラメータは、バイト単位で多くの文字、文字列を指定するため、数バイトあるいは数十バイト必要な場合もあり得る。このようなことを考慮すると、文字、文字列のカラー化設定には専用のコマンドを用意することが好ましい。
【0043】
プリンタ10は上記のカラー設定コマンドを受信すると、それに応じて、情報設定部26によりカラー付加情報の内容を設定する。
【0044】
尚、上記コマンドコード“ESC X”は、プリンタメーカが定義し、特定のプリンタで解釈できるコマンドであるため、所定のプリンタで他のコマンドと区別して解釈できればどのようなコードであっても良い。
【0045】
図6は、カラー付加機能が有効である(つまり、カラー付加フラグがセットされている)場合に、データ加工部24により実行される処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、先ず、印刷コマンドがテキスト印刷コマンドであるかイメージ印刷コマンドであるかが判別される(S100)。その結果、イメージ印刷コマンドであれば、そのコマンドで指定されたイメージのビットイメージデータがイメージ記憶部60から読み出され(S102)、カラー付加情報の「イメージ印刷色」の値に応じて、第1印刷バッファ52または第2印刷バッファ54に格納される(S104)。すなわち、「イメージ印刷色」が主色であれば、イメージデータは主色に対応した第1印刷バッファ52に格納され、「イメージ印刷色」が副色であれば、イメージデータは副色に対応した第2印刷バッファ54に格納される。
【0046】
一方、印刷コマンドがテキスト印刷コマンドであれば、カラー付加情報に基づいて、印刷コマンドで印字が指示されたテキストデータあるいは、そのテキストデータの中で更に指定された装飾文字に対するカラー付加処理が行なわれる(S106)。
【0047】
図7は、上記ステップ S106で実行されるテキストデータに対するカラー付加処理の内容を示すフローチャートである。
【0048】
図7に示すように、先ず、行単位のカラー化処理か、文字単位のカラー化処理か判断し(ステップ S120)、行単位であれば(Yes:S120)、カラー付加情報に基づいて、行単位でカラー付加処理が実行される(ステップ S121)。つぎに、文字単位の場合、コマンド指定による文字のカラー付加処理か判断し(ステップ S122)、コマンド指定文字の場合(Yes:S122)、コマンド指定文字に対するカラー付加処理が実行される(ステップ S123)。コマンド指定文字でない場合、指定文字、文字列の文字か判断し(ステップS124)、そうであれば、テキストデータ中のカラー文字指定テーブルで指定された文字、文字列に対するカラー付加処理が行なわれる。 実施例では、装飾文字の指定について、二重印字文字、アンダーライン文字を上げて説明したが、その他に、一般的に強調文字の指定、倒立文字の指定、反転文字の指定などの装飾コマンドがあり、これらに対しても同様にカラー化処理を施すことができる。
【0049】
図8は、上記ステップ S121で実行されるテキストデータに対するカラー付加処理の内容を示すフローチャートである。
【0050】
同図に示すように、先ず、カラー付加情報38の行単位の値に基づいて、現在行がカラー付加処理の対象行であるか否かが判別される(S200)。なお、データ加工部24は、テキストの印刷データに現れる改行コードを監視することにより現在行が何行目のテキストであるかをカウントしており、この行数と、上記行単位の値とに基づいて、カラー付加処理の対象行であるかどうかを判別できるものとする。この判別の結果、現在行がカラー付加処理の対象でなければ、テキスト文字のイメージパターンデータがCG記憶部58から読み出され、第1印刷バッファ52に格納された後、今回の処理は終了する。
【0051】
一方、現在行がカラー付加処理の対象であれば、テキスト文字のイメージパターンデータがCG記憶部58から読み出され、カラー付加情報の「テキスト印刷色」に応じて第1印刷バッファ52または第2印刷バッファ54に格納される(S204)。すなわち、「テキスト印刷色」が主色であれば第1印刷バッファ52に格納され、副色であれば第2印刷バッファ54に格納される。次に、カラー付加情報の「テキスト背景」が有りであるか否かが判別され(S206)、「無し」であれば今回の処理は終了する。一方、「テキスト背景」が「有り」であれば、背景パターンを表すビットパターンデータがCG記憶部60から読み出され、このデータが第2印刷バッファ54に格納(S208)された後、今回の処理は終了する。
【0052】
このように、データ加工部24は、テキストおよびイメージの夫々の印刷コマンドについて、カラー付加情報に応じて印刷データを第1印刷バッファ52または第2印刷バッファ54に格納する。上述の如く、第1印刷バッファ52および第2印刷バッファ54に格納された印刷データに応じて、夫々、主色および副色での印刷が行われる。したがって、データ加工部24の上記処理により、単色の印刷コマンドに基づき、カラー付加情報の内容に応じて上記図4、あるいは図5に例示するような2色のレシート印刷が行われることになる。
【0053】
なお、本実施形態では、上記S104,S202,S208で第1印刷バッファ52および第2印刷バッファ54へ格納された印刷データが、本発明における「カラー印刷データ」に該当する。
【0054】
次に、ホスト装置12におけるカラー付加情報の設定について図9、図10を用いて説明する。カラー付加情報の設定は、ホスト装置12においてカラー設定プログラム18を実行することにより行うことができる。カラー設定用プログラム18が起動されると、ホスト装置12のディスプレイ装置19に例えば図9、図10に示すような設定画面100、200が表示される。
【0055】
図9に示すように、設定画面100には、2色印刷の有無(カラー付加機能の有効/無効)の設定欄102、イメージ印刷色の設定欄103、テキスト印刷色の設定欄104、そのテキスト印刷色の中でどのような印刷文字にカラー付加理を設定するかを設定する通常印字の設定欄105、同様にテキスト印刷色の内の装飾文字のカラー付加処理を設定する装飾文字色設定欄106、装飾文字の内、二重印字の設定欄107,アンダーライン付き文字の設定欄108、文字毎の2色印刷設定欄109、登録文字の文字色の設定欄110、登録文字、文字列の確認欄111および、「OK」ボタン101が設けられている。カラー設定プログラム18の起動初期時には、プリンタ10に対してカラー付加情報を読み出すためのコマンドが送信され、このコマンドに応じて送られてきたカラー付加情報の内容が設定画面100の該当する設定欄にデフォルト値として表示されるようになっている。
【0056】
設定画面100において「OK」ボタン101がクリックされると、各設定欄で設定された内容に基づいてカラー設定コマンドが生成され、プリンタ10へ送信される。この場合、変更があった場合のみ送信することが好ましい。
【0057】
例えば、2色印刷が「する」、イメージ印刷色が「副色」、テキストの印刷色が「主色」、背景が「付ける」、行単位が「2」に指定された場合には、カラー設定コマンド”ESC X 1 1 0 1 2 n m”が送信される。プリンタ10では、こうして送信されてきたカラー設定コマンドに基づいて情報設定部26によりカラー付加情報が設定される。上記パラメータn、mは、装飾文字指定のためのパラメータで、所定の数値が定義され、これに対応して、所定の装飾文字に対してカラー化処理が実行される。例えば、図2の実施例では、二重印字と、アンダーライン印字の2種類の装飾文字についてカラー付加処理を指定できる例を説明しているが、この場合、それぞれの項目に対応して、パラメータを割り当てることができる。又、装飾文字の種類を増加したい場合でも、パラメータのビット毎に対応させることにより、前述の強調文字など多くの種類の装飾形態に対しても対応可能である。
【0058】
設定画面100におけるOKボタンによるイベントの完了では、文字列の入力がないため、登録文字の変更が含まれていない。このため、パラメータの数が7バイトである。このようにコマンドのパラメータ列が任意の長さとなることを想定すると、文字、文字列を設定するかどうかを示し、かつそのデータ長すなわちバイト数を最初のパラメータに含め、コマンド解析を容易にすることが好ましい。
【0059】
図10の設定画面200では、背景色のカラー化指定欄201、その時の行単位の設定欄202、文字、文字列登録欄203、登録欄内の文字の入力欄204、文字列入力欄205、OKボタン210が含まれている。
【0060】
この入力イベントの完了時には、入力変更があると、上記のようにコマンドが生成されてプリンタに送信され、カラー付加情報記憶部に記憶される。 以上説明したように、本実施形態では、ホスト装置12からプリンタ10へ単色の印刷コマンドが送信されると、プリンタ10ではカラー付加機能により、カラー付加情報に応じたカラー付加処理が行なわれて、副色を加えた2色での印刷が行なわれる。このため、ホスト装置12で実行されるPOSアプリケーションプログラム13が単色プリンタにしか対応していなくても、ホスト装置12側ではプログラムやプリンタドライバ等に一切変更を加えることなく、プリンタ10によって複数色の印刷を行なうことができる。したがって、本実施形態によれば、POSシステムのユーザである店舗に経済的な負担をかけることなく、複数色で印刷された見易いレシートを発行できるようにすることができる。すなわち、既存のPOSシステムのプログラムを変更することなく、店舗へプリンタ10をインストールすることが可能であり、システムの変更などの工数、コストが削減でき店舗における利用価値を高めることができる。
【0061】
また、本実施形態では、イメージ印刷コマンドとテキスト印刷コマンドとを区別して別個にカラー付加処理の内容を指定することができる。このため、店舗のロゴマーク等については店舗側の希望に合わせた色で印刷しつつ、複数色の見易いレシートを発行することができる。したがって、例えば、店舗が特定のコーポレイトカラーを有している場合には、ロゴマークをその色で印刷することにより、店舗のイメージ色として顧客に印象付ける等の効果が期待できる。
【0062】
また、プリンタ10に記憶されたカラー付加情報は、ホスト装置12から送信するカラー設定コマンドによって設定されるようになっているので、ユーザはプリンタ10を直接操作することなくホスト装置12側にてカラー付加処理の内容を指定することができる。そして、カラー付加情報の設定は、カラー設定プログラム18を起動して、上記図6に例示するような設定画面100上で各設定欄に入力するだけの簡単な操作で済むので、ユーザに対して使い易いインターフェースを提供できる。また、カラー設定プログラム18の起動時には設定画面100に現在のカラー付加情報の内容がデフォルト値として表示されるので、ユーザは画面上で現在の設定状態を確認することもできる。
【0063】
ところで、一般に、プリンタ10のような2色のインクジェット式プリンタにおいて、副色で印刷される頻度は低いので、副色のインクは減り難い。このため、副色のインクは長期間プリンタ10に装着されたまま放置されることとなり、インク粘度の上昇やインク組成の変質を招いて、印刷ヘッドの目詰まり等のトラブル発生の原因となる場合がある。これに対して、本実施形態では、ホスト装置12から送信された単色の印刷コマンドに応じて、副色を加えた2色での印刷を行なうことができる。このため、副色のインクも主色のインクに近い頻度で使用されることとなるので、上記のような印刷ヘッドの目詰まり等のトラブルの発生を防止することができる。
【0064】
なお、上記実施形態では、カラー付加情報は、イメージ印刷色、テキスト印刷色、テキスト背景の有無、および、カラー付加を行なうテキストの行単位の各項目によりカラー付加処理の内容を指定するものとしたが、これは単なる一例である。例えば、上記実施形態のようにテキストの行単位でカラー付加処理を指定するのではなく、テキスト全体の印刷色を指定するのみとしてもよい。また、背景については、網掛け、斜線、べた塗り等の複数のパターンをプリンタ10内に用意しておき、これらのパターンから選択できるようにしてもよい。
【0065】
また、プリンタ10が主色および副色の2色のみならず、主色および副色の同時印刷による混色での印刷を行なえるものとし、カラー付加情報では、各印刷色について主色、副色、および混色の3色の中から指定するようにしてもよい。すなわち、プリンタ10では印刷色が混色である印刷データについては第1印刷バッファ52および第2印刷バッファ54の双方に格納し、第1印刷ヘッド64および第2印刷ヘッド66で同じパターンを印刷することにより、混色の印刷を実現できるのである。さらに、プリンタ10が3色以上の印刷ヘッドを有して3色以上の印刷が行なう機能を有する場合にも、同様に、各印刷色をプリンタ10が印刷可能な色から選択するようにすればよい。
【0066】
このように、カラー付加情報の項目として種々のものを取ることができるが、要するに、複数色での印刷態様をカラー付加情報により指定できるようになっていればよい。そして、カラー設定コマンドは、カラー付加情報の項目に対応して、各項目の内容を指定できるコマンド形式であればよい。
【0067】
本発明の図1において、カラー付加情報記憶部、情報設定部、データ加工部は、プリンタ10の中に構成しているが、これらをホスト装置12内に構成し、プリンタドライバの部品として用いることも可能である。
【0068】
図10は、本発明の上記構成を実現した一実施例のPOSシステム、印刷システムの略図である。且つプリンタドライバの説明図である。POSシステムあるいは印刷システムは、POSシステムの端末であるホスト装置501、バーコードスキャナ503、キーボード504、ディスプレイ505、店舗のセンターコンピュータであるPOSサーバ506、プリンタ502を主な構成要素としている。ホスト装置501は、中央制御部510を有し、データ送受信部516を介してPOSサーバ506と接続されている。中央制御部510は、ハードウエアとしてCPU511、ROM512、RAM513、ハードディスクドライブ(HDD)514を主な構成要素としている。このHDD514には、各種ソフトウエアプログラムがインストールされ、各機能実行部の一部または全体がその中に形成される。その機能実行部の代表的な例として、商品登録、精算などの金銭処理を実行するアプリケーション実行部521と、アプリケーション実行部からデータを受け取り、データ送受信部515を介して印刷データ等をプリンタ502に送信したり、プリンタからの各種信号等を受信するプリンタ制御アプリケーション実行部であるプリンタドライバ520とが搭載されている。この他に、上記データ送受信部515、POSサーバ506とのデータ交換を実行するデータ送受信部516が設けられる。プリンタドライバ520は、アプリケーション実行部530からのデータを解析するデータ解析部522、前述したカラー付加情報を設定する情報設定部、それを記憶するカラー付加情報記憶部、アプリケーション実行部530からの印刷データをカラー付加情報記憶部のカラー化指示情報に基づいて加工するデータ加工部525、加工したデータを記憶する印刷データ記憶部526を有している。カラー付加情報記憶部や、印刷データ記憶部は、電源が切られても次回のオン以降に再設定する必要をなくすためHDD内に構成することが好ましい。
【0069】
アプリケーション実行部530からの印刷データは、通常カラー印刷を指定していないものが多い。データ解析部では、アプリケーション実行部からの印刷データ、あるいは印刷に関連するコマンドを解析し、前述のプリンタに内蔵された印刷データ加工手順と同様の処理を実行し、カラー印刷データを生成する。
【0070】
この生成されたカラー印刷データは、印刷データ記憶部526に保存され、所定の手順でカラープリンタ502に送信され、カラー印刷が実行される。
【0071】
本発明のプリンタの好適な実施例として、その印刷色は、黒色の主色と、黒色以外の色である副色の2色を上げて説明したが、主色は黒色に限定される必要はなく、主色が青色で、副色が赤色という組み合わせも考えられる。また、その場合、主色と副色の混色を指定できるような構成としても良い。
このような構成により、例えばレシートプリンタにおいては、特売日のレシートを普段と異なる色で印刷するなどの工夫をし、視認性を高め、顧客への宣伝効果を高める等の効果が期待できる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、単色用の印刷コマンドに応じて複数色での印刷を行なうことができる。このため、既存のPOSシステムの金銭登録・精算処理のプログラムを変更することなく、店舗へPOSプリンタをインストールすることが可能となり、システムの変更などの工数、コストが削減でき店舗における利用価値が高まる。
【0073】
また、上記のような複数色印刷の態様を、プリンタあるいはプリンタが接続されたホスト装置への設定コマンドにより外部から設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるPOSシステムの全体構成図である。
【図2】カラー付加情報の内容の一例を示す図である。
【図3】カラー付加情報の内容の一例を示す図である。
【図4】本実施形態におけるレシートの印刷例を示す図である。
【図5】本実施形態におけるレシートの他の印刷例を示す図である。
【図6】カラー付加機能が有効である場合に、データ加工部により実行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】テキストデータにおいて、通常文字、装飾文字、カラー化指定文字、文字列の判別を含むカラー付加処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】テキストデータに対するカラー付加処理の内容を示すフローチャート。
【図9】ホスト装置においてカラー付加情報を設定するための設定画面の一例を示す図である。
【図10】ホスト装置においてカラー付加情報を設定するための設定画面の一例を示す図である。
【図11】本発明のPOSシステム、印刷システム、およびプリンタドライバの説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
12 ホスト装置
13 POSアプリケーションプログラム
14 入力装置
18 カラー設定プログラム
20 中央制御部
22 コマンド解析部
24 データ加工部
26 情報設定部
28 受信部
40 CPU
42 RAM
44 ROM
46 第1ヘッド制御部
48 第2ヘッド制御部
50 受信バッファ
52 第1印刷バッファ
54 第2印刷バッファ
56 プログラム記憶部
58 CG記憶部
60 イメージ記憶部
62 カラー付加情報記憶部
64 第1印刷ヘッド
66 第2印刷ヘッド
100 設定画面
200 設定画面
501 ホスト装置
510 中央制御部
530 アプリケーション実行部
520 プリンタドライバ

Claims (17)

  1. 主として印刷関連のコマンドおよび印刷データを受信する受信手段と、複数色での印刷が可能な印刷手段とを備えるプリンタであって、
    前記受信手段が受信した印刷関連のコマンドおよび印刷データを解析するコマンド解析手段と、
    単色印刷データに所定のカラー付加処理を施すべき文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のキャラクタコードもしくはキャラクタコード列を格納するカラー付加情報記憶部と、
    前記コマンド解析手段に含まれ、印刷データにカラー付加処理を施すべき文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のキャラクタコードもしくはキャラクタコード列が含まれているかどうか判定する判定手段と、
    少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なって、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工手段と、
    該生成したカラー印刷データに基づいて、前記印刷手段により印刷を行わせる印刷制御手段とを備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 請求項1記載のプリンタにおいて、
    前記カラー付加情報記憶部は、テキスト印刷において、カラー付加処理を施すべきキャラクタコード、もしくはキャラクタコード列と、これに当該カラー付加処理を実際に施すか否か、および/または当該カラー付加処理の内容をそれぞれのコードもしくはコード列に対して指定するカラー化指示情報とを有し、
    前記印刷データ加工手段は、前記カラー化指示情報に基づき、対応する文字、シンボル等のキャラクタコードもしくはキャラクタコード列のテキストデータに前記カラー付加処理を行なって、前記カラー印刷データを生成することを特徴とするプリンタ。
  3. 請求項1記載のプリンタにおいて、前記プリンタの印刷色は、黒色の主色と、黒色以外の色である副色の2色であって、前記印刷データ加工手段は、通常は前記主色で印刷し、前記カラー指示情報で指定された文字、シンボル等の印刷データは副色で印刷するような加工処理を実行し、単色もしくは色指定のない印刷データを用いて、前記2色の印刷を可能に構成したことを特徴とするプリンタ。
  4. 請求項3項記載のプリンタにおいて、前記印刷データ加工手段は、前記テキスト印刷における所定の文字、シンボル等の印刷データに対してその文字、シンボル等のフォントを副色にて印刷するためのカラー付加処理を行うことを特徴とするプリンタ。
  5. 請求項1記載のプリンタにおいて、前記受信手段が受信した所定の設定コマンドに従って前記カラー付加情報を設定する設定手段を備えることを特徴とするプリンタ。
  6. ホスト装置に組み込まれ、アプリケーション実行部からデータを受信し、複数色で印刷可能なプリンタで印刷するための印刷データに加工し、ホスト装置のインターフェイスを介して印刷コマンド、および印刷データをプリンタに送信するプリンタドライバにおいて、
    アプリケーション実行部から、印刷コマンド、および印刷データを受信する受信手段と、
    受信手段が受信した印刷コマンド、および印刷データを解析データ解析手段と、
    単色印刷データに所定のカラー付加処理を施すべき文字、シンボル等のコードもしくは文字列のコード列を格納するカラー付加情報記憶部と、
    少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なって、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工手段と、
    前記生成したカラー印刷データをプリンタに送信する送信手段とを有することを特徴とするプリンタドライバ。
  7. 請求項6のプリンタドライバは、更に、
    カラー付加情報の内容を所定の項目毎に入力するための入力欄を含む入力画面を表示する手段と、
    前記各入力欄への入力内容を前記カラー付加情報記憶部へ格納する手段とを備えることを特徴とするプリンタドライバ。
  8. 請求項7記載のプリンタドライバは、更に、
    前記カラー印刷させたい文字、あるいはシンボルを設定するための文字、又は文字列を入力する入力欄と、その文字フォントの色を指定する入力欄を有することを特徴とするプリンタドライバ。
  9. アプリケーション実行部から、印刷コマンド、および印刷データを受信する受信手段と、
    受信手段が受信した印刷コマンド、および印刷データを解析するコマンド解析手段と、
    単色印刷データに所定のカラー付加処理を施すべき文字、シンボル等のコードもしくは文字列のコード列を格納するカラー付加情報記憶部と、
    少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なって、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工手段と、
    該生成したカラー印刷データをホスト装置のインターフェイスを介してプリンタに送信する送信手段とを有し、ホスト装置に組み込まれ、印刷コマンド、および印刷データをプリンタに送信するプリンタドライバと、
    該プリンタドライバからの印刷コマンド、印刷データに基づいてカラー印刷を実行するプリンタからなる印刷システム。
  10. 請求項9記載の印刷システムにおいて、前記カラー付加情報を設定する設定手段を備えることを特徴とする印刷システム。
  11. 請求項1乃至5のうち何れか1項記載のプリンタと、該プリンタにコマンドを送信するホスト装置とを含み、該ホスト装置は、所定の入力装置から入力された商品情報に基づいて販売情報を集計してレシート印刷用の印刷データを出力するPOSアプリケーション実行部を備え、前記ホスト装置が送信する前記印刷コマンドおよび印刷データは、前記POSアプリケーション実行部から出力されるレシート印刷用の印刷データに基づいて生成されることを特徴とするPOSシステム。
  12. 前記請求項11において、POSアプリケーション実行部からの印刷データを加工し、複数色印刷用のデータを生成する手段として、前記請求項6のプリンタドライバを有することを特徴とするPOSシステム。
  13. コマンドおよび印刷データを受信する受信手段と、複数色での印刷が可能な印刷手段とを備えるプリンタを制御する方法であって、
    前記受信手段が受信したコマンドおよび印刷データを解析するステップと、この印刷データが所定の文字、シンボル、またはそれらからなる文字列を有しているかどうか判別するステップと、前記所定の文字、またはシンボル、または文字列のテキストデータに対して所定のカラー付加処理を行なうステップと、前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工ステップと、
    該生成したカラー印刷データに基づいて、前記印刷手段により印刷を行わせる制御ステップとを備えることを特徴とするプリンタの制御方法。
  14. 請求項13記載のプリンタの制御方法において、
    前記プリンタは、前記カラー付加処理の内容を指定するカラー付加情報を記憶した記憶手段を備え、
    前記印刷データ加工ステップでは、前記カラー付加情報に従って前記カラー付加処理を行なうことを特徴とするプリンタの制御方法。
  15. ホスト装置に組み込まれ、アプリケーションプログラムからデータを受信し、複数色で印刷可能なプリンタで印刷するための印刷データに加工し、ホスト装置のインターフェイスを介して印刷コマンド、および印刷データをプリンタに送信するプリンタドライバにおいて、
    アプリケーション実行部から、印刷コマンド、および印刷データを受信するステップと、
    受信した印刷コマンド、および印刷データを解析するステップと、
    少なくとも前記カラー付加情報記憶部で指定された文字、シンボル等のコードもしくは文字列のコード列検索するステップと、
    前記検索により特定された所定の文字、シンボル、あるいはそれらからなる文字列等のテキストデータに所定のカラー付加処理を行なうステップと、
    前記印刷手段により複数色での印刷を行なうためのカラー印刷データを生成する印刷データ加工ステップと、
    該生成したカラー印刷データをプリンタに送信するステップとを有することを特徴とする印刷データの生成方法。
  16. 請求項13乃至15の何れか1項記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 請求項16記載のプログラムを記録した記録媒体。
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