JP2004012729A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射型映像表示装置においては、高コントラスト化が重要な課題である。
【解決手段】初段の特定波長偏光変換板の偏光回転の効率50%の波長と後段の特定波長偏光変換板の偏光回転の効率50%の波長の間の帯域とノッチフィルタによりカットされる帯域に重なりがあることにより、コントラストを向上させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透過型液晶パネルあるいは反射型映像表示素子などのライトバルブ素子を使用して、スクリーン上に映像を投影する投射装置、例えば、液晶プロジェクタ装置や、反射式映像表示プロジェクタ装置、投射型ディスプレイ装置等の投射型映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開2001−154268号公報に記載の反射型映像表示素子用にPBSやダイクロイックプリズム等を組合せて色分離合成系を構成する投射型映像表示装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
投射型映像表示装置においては、前記公報に記載の表示装置も含めて高コントラスト化が重要な課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するため、本願は、光を放射する光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を映像表示素子に照射させる照明光学系と、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である前記映像表示素子と、色分離及び色合成を行う色分離合成系と、前記映像表示素子から出射した光を投射する投射手段で構成される投射型映像表示装置であって、前記色分離合成系は、入射光の所定波長帯域のみカットする所定帯域カット素子と、偏光により光を透過光と反射光とに分離する少なくとも一つの偏光分離素子と、少なくとも2個の特定波長の偏光のみ回転させる特定波長偏光変換板とを有し、前記偏光分離素子の前記光源ユニット側に第1の特定波長偏光変換板を、前記偏光分離素子の前記投射手段側に第2の特定波長偏光変換板を配置し、前記光源ユニットからの光が前記偏光分離素子の分離面にて透過する側と反射する側にそれぞれ前記映像表示素子を配置すると共に、前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長と、前記第2の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長の間の帯域と、前記所定帯域カット素子によりカットされる所定帯域とが同一の帯域を含むように構成する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0006】
図1は、本発明における一実施例の構成図であり、ライトバルブとして反射型映像表示素子13を3枚用いた投射型映像表示装置22を示している。
【0007】
投射型映像表示装置22には光源1aを有する光源ユニット1があり、光源1aは、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ、ハロゲンランプ等の白色ランプである。
【0008】
光源1aの電球から放射される光は楕円面または放物面または非球面のリフレクタ2にて集光されて反射される。光源1aからの発熱により、光源1a及びリフレクタ2は、高温となるため、後方に配置した冷却ファン4aにより、これを冷却している。
【0009】
このリフレクタ2の出射開口と略同等サイズの矩形枠に設けられた複数の集光レンズにより構成され、ランプユニットから出射した光を集光して、複数の2次光源像を形成するための第一のアレイレンズ6に入射し、さらに複数の集光レンズにより構成され、前述の複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶表示素子13に第一のアレイレンズ6の個々のレンズ像を結像させる第二のアレイレンズ7を透過する。この出射光は第二のアレイレンズ7の各々のレンズ光軸の横方向のピッチに適合するように配置された各々のレンズ幅の略1/2サイズの菱形プリズムの列により構成される偏光変換素子3へ入射する。
【0010】
図2に本実施例に用いる偏光変換素子3における光路を示す。このプリズム面には偏光分離膜3aが施されており、入射光は、この偏光分離膜3aにてP偏光光とS偏光光に分離される。P偏光光は、そのまま偏光分離膜3aを透過して、このプリズムの出射面に設けられたλ/2位相差板3bにより、偏光方向が90°回転され、S偏光光に変換され出射される。一方、S偏光光は、偏光分離膜3aにより反射され、隣接する菱形プリズム内で本来の光軸方向にもう一度反射してから、出射される。後述のプリズム構成の色分離合成系には、S偏光光で入射させるので、ここでは、S偏光光で出射した。
【0011】
コリメータレンズ8は、正の屈折力を有し、光を集光させる作用を持ち、光は、反射ミラー17で光路を略90度曲げられ、コンデンサレンズ9を透過して、各色RGB3枚の反射型液晶表示素子13r、13g、13bを照射する。
まず色分離ミラー18aあるいは図示していないが、色分離プリズムにより、GB光とR光とに2分割される。GB光はそのまま透過し、R光は光路を略90度、垂直に曲げられ、各々、各波長域専用にコントラストが良くなるように膜を設計した偏光ビームスプリッター(以下PBSと略記)であるPBS19gb、19rに向かう。
【0012】
色分離ミラー18aで反射したR光は、ダイクロフィルタ16aに入射する。このダイクロフィルタ16aは、赤を透過し、イエローから青を反射する。色分離ミラー18aは透過率50%の波長を略575nmに設定してあり、ダイクロフィルタ16aは、透過率50%の波長を略600nmに設定してある。ダイクロフィルタ16aにて、黄色の光をカットし、ホワイトの色バランス及び赤、緑の単色の色純度を良くする。ダイクロフィルタ16aは光軸に対して略垂直、即ち、入射角略0度に配置してあるので、光軸に対して略45度傾斜して配置している色分離ミラー18aに比べて、入射角度による半値ずれがより少なく、この例のように、前記色分離ミラー18aの後流側にダイクロフィルタ16aを配置することにより黄色成分の漏れこみをカットでき、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。
【0013】
その後、偏光度を高めるR専用入射偏光板14rを透過し、R専用PBS19rに入射する。S偏光光なので偏光分離膜面にてR用反射型液晶表示素子13r側へ反射され、これを照射する。また、色分離ミラー18aを透過したB光とG光は、ノッチフィルタ10aに入射する。ノッチフィルタ10aは、例えば図7に示すように、透過率の立ち下がり半値を480nm、立ち上がり半値を525nmに設定してあり、シアン光をカットする。ノッチフィルタ10aは入射光線の光軸に対し略垂直、即ち、入射角略0度に配置されているために、入射角度により半値のずれによる光のもれを少なくすることができ、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。ノッチフィルタ10aを透過した光は、偏光度を上げるために配置されたGB専用偏光板14gbに入射する。GB専用偏光板14gbは、特定偏光、ここでは、P偏光をカットするよう設定されている。GB専用偏光板14gbを透過して、偏光度を向上された光は、特定波長偏光変換板20aに入射する。
【0014】
特定波長偏光変換板20aは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、G光とノッチフィルタから漏れてくるシアン光はS偏光光のまま出射され、B光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるB光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面を透過してB用反射型液晶表示素子13bを照射する。一方、S偏光光であるG光とシアン光はGB専用PBS19gbの偏光分離膜面にて反射した後、G用反射型液晶表示素子13gを照射する。
【0015】
もちろん、上記例はひとつの具体例であり、実施例はこれに限定するものではなく、GがP偏光光に変換されてもよく、これとは別にもともとの照明系の偏光光がS偏光であり、RGBの一つの色がP偏光光に変換され、残りの二色がS偏光光となる場合も構成としては成り立つ。
【0016】
その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再び各色専用PBS19r、PBS19gbに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。反射型映像表示素子13は、表示する画素に対応する(例えば横1365画素縦768画素各3色など)数の液晶表示部が設けてある。そして、外部より駆動される信号に従って、表示素子13の各画素の偏光角度が変わり、偏光方向の一致した光がG光とB光はPBS19gbにて、R光はPBS19rにて検光される。この途中の偏光角度を持った光は、PBS19gb及び19rの偏光度との関係で、PBSにて検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った映像を表示する。この時、反射型映像表示素子13が黒表示を行う場合に、偏光方向は入射光と略同等であり、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。
【0017】
G光においては、G用反射型液晶表示素子13gが黒表示の時、PBS19gbにはS偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はS偏光入射の反射率と透過率であり、コントラストはこの比である。(以下これをS偏光入射でのコントラストと略記する。)一方、B光においては、B用反射型液晶表示素子13bが黒表示の時、PBS19gbにはP偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はP偏光入射の透過率と反射率であり、コントラストはこの比である。(以下これをP偏光入射でのコントラストと略記する。)よって、PBS19gbの膜設計は、S偏光入射でのコントラストはG光の帯域が最もよく、P偏光入射でのコントラストはB光の帯域がもっとも良くなるように設定されている。
【0018】
各色の反射型液晶表示素子13r、13g、13bの直前に配置した1/4波長位相差板23r、23g、23bを回転調整して、コントラストを向上させることができる。
【0019】
その後、G光とシアン光がP偏光光、B光がS偏光光で、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20bに入射する。特定波長偏光変換板20bは、ここでは、B光のみ偏光変換し、G光とB光は共にP偏光光として、シアン光はS偏光光としてPBS19wに入射する。
【0020】
図3に特定波長偏光変換板の透過率の測定方法を示す。光源101後に絞りを設けることによる測定物に入射する光の広がりは略F20である。測定用光源101から光を出射する。光は、入射側測定用偏光板102を透過し、特定波長偏光変換板20を透過し、出射側測定用偏光板103を透過して測定用受光器104に入射し、これにより、透過してきた光の強さを測定できる。入射側測定用偏光板102と出射側測定用偏光板103の偏光軸を互いに直交させた時と、平行にした時の2種類の透過率を測定した。具体的には、下記で測定した。図3(a)に示すように偏光板の透過率の影響を除外するため、特定波長偏光変換板20のない状態で、偏光板2枚の偏光軸を平行に配置した状態での透過率を測定しその時の値を100%とする。次に、図3(b)に示すように特定波長偏光変換板20を配置し、入射側測定用偏光板102はS偏光を透過するように配置し、出射側測定用偏光板103をS偏光透過に配置して上記平行のモードに相当する透過率を測定し、次に出射側測定用偏光板103をP偏光透過に配置して上記直交のモードに相当する透過率を測定した。
【0021】
図4にその測定結果を示す。偏光軸を直交させて得られた透過率は、特定波長偏光変換板20により、偏光を90度変えられた光の割合を示し、偏光軸と平行とした時の透過率は、特定波長偏光変換板20により、偏光が回転させられなかった光の割合を示す。
【0022】
図5に初段の特定波長偏光変換板20aと後段の特定波長偏光変換板20bの透過率を示す。2つの透過率の交差する帯域の光が漏れこみ、これが、コントラストを劣化させる。
【0023】
図6に初段の特定波長偏光変換板20aと後段の特定波長偏光変換板20bに関するリークの説明図を示す。ここでは青の光路について説明する。P偏光は破線で、S偏光は実線で示している。初段の特定波長偏光変換板20aに入射するGB光のうち、図5に示す初段の特定波長偏光変換板20aの直交モードの透過率の割合だけP偏光に変換され、平行モードの透過率の割合だけ、S偏光のまま、出射する。P偏光光はGB専用PBS19gbを透過し、B用反射型液晶表示素子13bに入射する。黒表示の時、光はP偏光のまま、出射され、GB専用PBS19gbに再入射する。P偏光入射では5%程度の光がPBS膜面にて反射され、後段の特定波長偏光変換板20bに入射する。この入射光のうち、後段の特定波長偏光変換板20bの平行モードの透過率の割合だけ、P偏光のまま出射し、直交モードの透過率の割合だけS偏光光に変換される。P偏光光はPBS19wを透過し、投射レンズに漏れこむので、コントラストを劣化させる。まとめると、初段の特定波長偏光変換板20aの直交モードの透過率と後段の特定波長偏光変換板20bの平行モードの透過率の積に比例する光がコントラストを劣化させる。これは、2つの透過率の交差する領域の帯域(例えば図5の斜線領域)がコントラスト劣化の原因になることを示す。よって、この帯域をノッチフィルタにより、カットすること、ここでは、光源側に反射して映像表示素子の方へ入射させないことによりコントラストを向上できる。
【0024】
従って、例えば、図7に示すように初段の特定波長偏光変換板20aが半値490nmで、後段の特定波長偏光変換板20bが半値520nmで、交差する帯域は500nmから510nmの間で、ノッチフィルタ10aはそれより広い帯域、例えば、ここでは立下り半値480nm及び立ち上がり半値525nmに設定し、その帯域間の光をカットするものを配置すれば、コントラストを向上させることがわかる。ノッチフィルタ10aのカット帯域の透過率を低く抑えることができるほど、漏れ光を抑えることができるので、スクリーン上のコントラストを向上できる。また、このノッチフィルタ10aはシアン光をカットする役目も果たすので、スクリーン上で、ホワイトバランスとG及びBの単色の色純度を向上できる。あるいは、効率を優先してノッチフィルタの立下り半値を495nm及び立ち上がり半値515nmに設定してもよい。
【0025】
図8に本実施例のシアン光の光路について示す。(a)は反射型映像表示素子13が白表示の時、(b)は黒表示の時の光路である。初段と後段の特定波長偏光変換板の互いの半値間の光、ここではシアン光はカットされる。本実施例では、シアン光が、コントラストの良いS偏光入射側(G用反射型映像表示素子側)へ行くようにしている。具体的には、後段の特定波長偏光変換板20bの半値に対して初段の特定波長偏光変換板20aの半値を550nmの方へ近づけている。上記のように初段の特定波長偏光変換板20bが490nm、後段の特定波長偏光変換板20bを520nmとし、後段の方を550nmに近づける。こうすることによりシアン光はG用反射型液晶表示素子13g側へ向かう。これは、PBS19のコントラストの特性がP偏光入射よりS偏光入射の方がよく、こうすることにより、S偏光入射でオフ光のカットを行うことになり、コントラストが改善される。シアン光はGB専用PBS19gbにて反射し、G用反射型液晶表示素子13gに入射する。白表示の時、光はP偏光に変換されて、出射され、GB専用PBS19gbに再入射する。光はGB専用PBS19gbを透過し、後段の特定波長偏光変換板20bに入射する。入射光の内、シアン光は、S偏光へ変換されるので、PBS19wにより、反射されてカットされる構成である。黒表示の時、光はS偏光のまま、出射され、GB専用PBS19gbに再入射する。この内、S偏光光で、透過するのは0.1%程度であり、コントラスト劣化の原因とならない。
【0026】
図9に、初段の半値設定を520nm、後段の半値設定を490nmと、半値設定を本実施例と逆にした時のシアン光の光路を示す。シアン光はB用反射型液晶表示素子13bに入射する。白表示の時、B用反射型液晶表示素子13bにてS偏光にて出射した光は、GB専用PBS19gbにて反射されて、特定波長偏光変換板20aによって、S偏光へと変換された後、PBS19wにて反射されカットされる。シアン光は黒表示の時、B用反射型液晶表示素子からP偏光光にて出射されるが、P偏光入射では5%程度の光がPBS膜面にて反射され、後段の特定波長偏光変換板20aにて、P偏光光のまま、出射されるので、コントラストが劣化する。よって、図8において説明した本実施例の半値設定にすることによりコントラストを改善できることがわかる。
【0027】
B用とG用の1/4波長位相差板23b、23gの設定波長が、GとBの帯域のほぼ中間の波長域に設定してある。具体的には、Bの帯域が420nmから490nm,Gの帯域が510nmから580nmである。よって、B用とG用の1/4波長位相差板23b、23gの設定波長が、その中間の補色たるシアンの帯域、例えば、480nmから520nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、G用反射型映像表示素子13gにはG光に加えB光が、B用反射型映像表示素子13bにはB光に加えG光が入射する。よって、本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0028】
あるいは、B用の1/4波長位相差板23bの設定波長が、緑の波長域にあること。1/4波長位相差板23bの設定波長が、例えば、530から570nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、PBSにより他方の映像表示素子13の方へ分離される色も漏れ込むためである。即ち、本実施例では、B用反射型映像表示素子13bにはB光に加えG光が入射する。ここで、視感度の影響により、G光の方がコントラストを劣化させる度合いが大きい。本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0029】
PBS19の膜面の性能は帯域を狭く限定するほど、高コントラスト化が可能なので、本実施例の構成とすることにより映像表示素子の直後のPBSの偏光分離膜をRGBではなくBG専用に形成することができ、PBSのコントラストを良くでき、投射型映像表示装置22のコントラストも向上できる。
【0030】
R専用PBS19rを透過したR光は、1/2波長位相差板5にてS偏光に変換された後、PBS19wに入射する。PBS19wにて、R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、シアン光は反射されカットされる。ここで、PBS19wの偏光分離膜19waは、S偏光入射のコントラストは、反射型映像表示素子13が黒表示時に略S偏光で入射するGとBの帯域の方が高く、P偏光入射のコントラストは反射型映像表示素子13が黒表示時に略P偏光で入射するRの帯域の方が高い設計となっている。
【0031】
光は、例えばズームレンズであるような投射レンズ12を透過し、スクリーンに到達する。前記投射レンズ12により、反射型映像表示素子13r、13g、13bに形成された画像は、スクリーン上に拡大投影され表示装置として機能するものである。電源21により、光源1aおよび映像表示素子13に電力を供給し、各々の駆動回路(図示せず)にて駆動している。
この時、必要に応じて、PBS19wの出射側に特定波長域の偏光方向を変換させる特定波長偏光変換板20を挿入し、赤色、緑色、青色全ての光の偏光方向を揃えるよう特定波長偏光変換板20の偏光変換させる波長域を設定することにより、出射偏光板および偏光スクリーンの使用が可能となる。
【0032】
例えば、PBS19bgは一般的にS偏光入射に比べP偏光入射のコントラストが悪いので、BのコントラストがGのコントラストに比べ、少し悪い。PBS19bgの出射後に青用偏光板(図示せず)を設けるとBのコントラストを向上でき、また、各色のコントラストのバランスを取ることができるので、スクリーン上での黒の色バランスも向上できる。
【0033】
前記したようにPBSはP偏光入射に比べ、S偏光入射の方がコントラストが良い。本実施例に記載した例は、映像表示素子13出射後のRGBの光路で、off光が少なくとも一度はPBSにS偏光入射する設定であり、これを投射レンズへの光路の関係で言えば、PBS19を透過する構成である。本実施例は、3色とも、一回はPBSを透過で使用するため、コントラストを高くすることができ、黒の色バランスも向上できる。
【0034】
映像表示素子13及び偏光板14、1/4波長位相差板23は、高温化では、性能の劣化、あるいは、損傷を受けることがあるので、冷却ファンにて冷却する必要がある。
【0035】
前記偏光板14の少なくとも一つを反射型とすることにより、耐熱性を高めることができる。即ち、吸収型の偏光板を使わずに、より高い耐熱性を持つ、反射型偏光板やPBSにて、コントラストを確保するための光学系を構成することが、耐熱性を高める一つの方法である。また、反射型映像表示素子13は透過型映像表示素子13tに比べ、画素ごとに設けるトランジスタを反射ミラーの後ろに配置できるので、開口効率が高く、その分、同じ光束量を照射しても、熱の吸収が少なく、熱的に有利である。
【0036】
本実施例では、G用反射型液晶表示素子13gの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、G光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、各色の反射型液晶表示素子がGの帯域でコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0037】
本実施例では、R光路はG、B光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタ14は、ノッチフィルタ10に比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにR光路がG、B光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率であるので、枚数が1枚少ない分、R光路がG、B光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がRである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0038】
図10は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。光源1aからコンデンサレンズ9までの構成及び各部品の作用は、図1の実施例と同じである。コンデンサレンズ9を透過した光は、各色RGB3枚の反射型液晶表示素子13r、13g、13bを照射するために、まず色分離ミラー18bあるいは図示していないが、色分離プリズムにより、GR光とB光とに2分割され、各波長域専用にコントラストが良くなるように膜を設計した偏光ビームスプリッターであるPBS19rg、19wに向う。GR光はそのまま透過し、B光は光路を略90度、垂直に曲げられる。
【0039】
色分離ミラー18bを反射したB光は、ダイクロフィルタ16bに入射する。このダイクロフィルタ16bは、青を透過し、シアンから赤を反射する。色分離ミラー18bは透過率50%の波長を略500nmに設定してあり、ダイクロフィルタ16bは、透過率50%の波長を略480nmに設定してある。ダイクロフィルタ16bにて、シアンの光をカットし、ホワイトの色バランス及び青、緑の単色の色純度を良くする。ダイクロフィルタ16bは光軸に対して略垂直、即ち、入射角略0度に配置してあるので、光軸に対して45度傾斜して配置している色分離ミラー18bに比べて、入射角度による半値ずれがより少なく、この例のように、前記色分離ミラー18bの後流側にダイクロフィルタ16bを配置することによりシアン成分の漏れこみをカットでき、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。
【0040】
その後、偏光度を高めるB専用入射偏光板14bを透過し、B専用PBS19bに入射する。S偏光光なので偏光分離膜面にてB用反射型液晶表示素子13b側へ反射され、これを照射する。また、色分離ミラー18bを透過したR光とG光は、ノッチフィルタ10bに入射する。ノッチフィルタ10bは入射光線の光軸に対し略垂直、即ち、入射角略0度に配置されているために、入射角度により半値のずれによる光のもれを少なくすることができ、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。ノッチフィルタ10bは、例えば図11に示すように、透過率の立下り半値を565nm、立ち上がり半値を615nmに設定してあり、イエロー光をカットする。ノッチフィルタ10bを透過した光は、偏光度を上げるために配置されたRG専用偏光板14rgに入射する。RG専用偏光板14rgは、特定偏光、ここでは、P偏光をカットするよう設定されている。RG専用偏光板14rgを透過して、偏光度を向上された光は、特定波長偏光変換板20cに入射する。特定波長偏光変換板20cは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、G光とノッチフィルタから漏れてくるイエロー光はS偏光光のまま出射され、R光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるR光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面を透過してR用反射型液晶表示素子13rを照射する。一方、S偏光光であるG光とイエロー光はRG専用PBS19rgの偏光分離膜面にて反射された後、G用反射型液晶表示素子13gを照射する。
【0041】
その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再び各色専用PBS19b、PBS19rgに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。反射型映像表示素子13は、表示する画素に対応する(例えば横1365画素縦768画素各3色など)数の液晶表示部が設けてある。そして、外部より駆動される信号に従って、表示素子13の各画素の偏光角度が変わり、偏光方向の一致した光がG光とR光はPBS19rgにて、B光はPBS19bにて検光される。この途中の偏光角度を持った光は、PBS19rg及び19bの偏光度との関係で、PBSにて検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った映像を表示する。この時、反射型映像表示素子13が黒表示を行う場合に、偏光方向は入射光と略同等であり、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。
【0042】
G光においては、G用反射型液晶表示素子13gが黒表示の時、PBS19rgにはS偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はS偏光入射の反射率と透過率であり、コントラストはこの比である。(以下これをS偏光入射でのコントラストと略記する。)一方、R光においては、R用反射型液晶表示素子13rが黒表示の時、PBS19rgにはP偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はP偏光入射の透過率と反射率であり、コントラストはこの比である。(以下これをP偏光入射でのコントラストと略記する。)よって、PBS19rgの膜設計は、S偏光入射でのコントラストはG光の帯域が最もよく、P偏光入射でのコントラストはR光の帯域がもっとも良くなるように設定されている。
【0043】
各色の反射型液晶表示素子13r、13g、13bの直前に配置した1/4波長位相差板23r、23g、23bを回転調整して、コントラストを向上させることができる。
【0044】
その後、G光とイエロー光がP偏光光、R光がS偏光光で、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20dに入射する。特定波長偏光変換板20dは、ここでは、R光とイエロー光のみ偏光変換し、G光とR光は共にP偏光光として、イエロー光はS偏光光として、PBS19wに入射する。初段の特定波長偏光変換板20cと後段の特定波長偏光変換板20dの透過率の交差する帯域の光が漏れこみ、これが、コントラストを劣化させる。ここでは赤の光路について説明する。初段の特定波長偏光変換板20cに入射するRG光のうち、図11に示す初段の特定波長偏光変換板20cの直交モードの透過率の割合だけP偏光に変換され、平行モードの透過率の割合だけ、S偏光のまま、出射する。P偏光光はRG専用PBS19rgを透過し、B用反射型液晶表示素子13rに入射する。黒表示の時、光はP偏光のまま、出射され、RG専用PBS19rgに再入射する。P偏光入射では5%程度の光がPBS膜面にて反射され、後段の特定波長偏光変換板20dに入射する。この入射光のうち、後段の特定波長偏光変換板20dの平行モードの透過率の割合だけ、P偏光のまま出射し、直交モードの透過率の割合だけS偏光光に変換される。P偏光光はPBS19wを透過し、投射レンズに漏れこむので、コントラストを劣化させる。まとめると、初段の特定波長偏光変換板20cの直交モードの透過率と後段の特定波長偏光変換板20dの平行モードの透過率の積に比例する光がコントラストを劣化させる。これは、2つの透過率の交差する領域の帯域がコントラスト劣化の原因になることを示す。よって、この帯域をノッチフィルタにより、カットすること、ここでは、光源側に反射して映像表示素子の方へ入射させないことによりコントラストを向上できる。
【0045】
従って、例えば、図11に示すように初段の特定波長偏光変換板20cが半値610nmで、後段の特定波長偏光変換板20dが半値570nmで、交差する帯域は580nmから600nmの間で、ノッチフィルタ10bはそれより広い帯域、例えば、ここでは立下り半値565nm及び立ち上がり半値615nmに設定し、その帯域間の光をカットするものを配置すれば、コントラストを向上させることがわかる。ノッチフィルタ10bのカット帯域の透過率を低く抑えることができるほど、漏れ光を抑えることができるので、スクリーン上のコントラストを向上できる。また、このノッチフィルタ10bはイエロー光をカットする役目も果たすので、スクリーン上で、ホワイトバランスとG及びBの単色の色純度を向上できる。あるいは、効率を優先してノッチフィルタの立下り半値を575nm及び立ち上がり半値605nmに設定してもよい。
【0046】
この場合、初段と後段の特定波長偏光変換板の互いの半値間の光はカットされるが、これが、コントラストの良いS偏光入射側(G用反射型映像表示素子側)へ行くようにしている。具体的には、初段の特定波長偏光変換板20cが610nm、後段の特定波長偏光変換板20dを570nmとし、後段の方を550nmに近づける。これは、PBS19のコントラストの特性がP偏光入射よりS偏光入射の方がよく、こうすることにより、S偏光入射でオフ光のカットを行うことになり、コントラストが改善されるためである。
【0047】
R用とG用の1/4波長位相差板23r、23gの設定波長が、GとRの帯域のほぼ中間の波長域に設定してある。具体的には、Rの帯域が600nmから680nm,Gの帯域が510nmから580nmである。よって、1/4波長位相差板の設定波長が、その中間の補色たるイエローの帯域、例えば、580から620nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、G用反射型映像表示素子にはG光に加えR光が、R用反射型映像表示素子にはR光に加えG光が入射する。よって、本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0048】
あるいは、R用の1/4波長位相差板23rの設定波長が、緑の波長域にあること。1/4波長位相差板23rの設定波長が、例えば、530から570nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、R用反射型映像表示素子13rにはR光に加えG光が入射する。ここで、視感度の影響により、G光の方がコントラストを劣化させる度合いが大きい。本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0049】
PBS19の膜面の性能は帯域を狭く限定するほど、高コントラスト化が可能なので、本実施例の構成とすることにより映像表示素子の直後のPBSの偏光分離膜をRGBではなくRG専用に形成することができ、PBSのコントラストを良くでき、投射型映像表示装置22のコントラストも向上できる。
【0050】
PBS19wにて、B光とRG光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、イエロー光は反射されカットされる。ここで、PBS19wの偏光分離膜19waは、S偏光入射のコントラストは、反射型映像表示素子13が黒表示時に略S偏光で入射するRとGの帯域の方が良く、P偏光入射のコントラストは反射型映像表示素子13が黒表示時に略P偏光で入射するBの帯域の方が良い設計となっている。
【0051】
光は、例えばズームレンズであるような投射レンズ12を透過し、スクリーンに到達する。前記投射レンズ12により、反射型映像表示素子13r、13g、13bに形成された画像は、スクリーン上に拡大投影され表示装置として機能するものである。電源21により、光源1aおよび映像表示素子13に電力を供給し、各々の駆動回路(図示せず)にて駆動している。
この時、必要に応じて、PBS19wの出射側に特定波長域の偏光方向を変換させる特定波長偏光変換板20を挿入し、赤色、緑色、青色全ての光の偏光方向を揃えるよう特定波長偏光変換板20の偏光変換させる波長域を設定することにより、出射偏光板および偏光スクリーンの使用が可能となる。
【0052】
例えば、PBS19は一般的にS偏光入射に比べP偏光入射のコントラストが悪いので、RのコントラストがGのコントラストに比べ、少し悪い。PBS19rgの出射後に赤用偏光板(図示せず)を設けるとRのコントラストを向上でき、また、各色のコントラストのバランスを取ることができるので、スクリーン上での黒の色バランスも向上できる。
【0053】
前記したようにPBSはP偏光入射に比べ、S偏光入射の方がコントラストが良い。本実施例に記載した例は、映像表示素子13出射後のRGBの光路で、off光が少なくとも一度はPBSにS偏光入射する設定であり、これを投射レンズへの光路の関係で言えば、PBS19を透過する構成である。本実施例は、3色とも、一回はPBSを透過で使用するため、コントラストを高くすることができ、黒の色バランスも向上できる。
【0054】
映像表示素子13及び偏光板14及び1/4波長位相差板23は、高温化では、性能の劣化、あるいは、損傷を受けることがあるので、例えば、70度以下に冷却する必要がある。
【0055】
前記偏光板14の少なくとも一つを反射型とすることにより、耐熱性を高めることができる。即ち、吸収型の偏光板を使わずに、より高い耐熱性を持つ、反射型偏光板やPBSにて、コントラストを確保するための光学系を構成することが、耐熱性を高める一つの方法である。また、反射型映像表示素子13は透過型映像表示素子13tに比べ、画素ごとに設けるトランジスタを反射ミラーの後ろに配置できるので、開口効率が高く、その分、同じ光束量を照射しても、熱の吸収が少なく、熱的に有利である。
【0056】
本実施例では、G用反射型液晶表示素子13gの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、G光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、各色の反射型液晶表示素子の中でGの帯域でコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0057】
本実施例では、B光路はR、G光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにB光路がR、G光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、B光路がG、R光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がBである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0058】
図12は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。光源1aからコンデンサレンズ9までの構成及び各部品の作用は、図1の実施例と同じである。コンデンサレンズ9を透過した光は、各色RGB3枚の反射型液晶表示素子13r、13g、13bを照射するために、まず色分離ミラー18cあるいは図示していないが、色分離プリズムにより、GB光とR光とに2分割され、各波長域専用にコントラストが良くなるように膜を設計した偏光ビームスプリッターであるPBS19gb、19wに向う。
【0059】
R光は、色分離ミラー18cを透過後、ダイクロフィルタ16cに入射する。このダイクロフィルタは、赤を透過し、イエローから青を反射するタイプである。前記色分離ミラー18cは透過率50%の波長を略575nmに設定してあり、前記ダイクロフィルタ16cは、透過率50%の波長を略600nm付近に設定してあり、ダイクロフィルタ16cにて、イエローの光をカットし、ホワイトの色バランス及び緑、青の単色純度を良くする。ダイクロフィルタ16cは光軸に対して略垂直、即ち、入射角略0度に配置してあるので、光軸に対して45度傾斜して置いている色分離ミラー18cに比べて、入射角度による半値ずれがより少なく、この例のように、前記色分離ミラー18cの後流側にダイクロフィルタ16cを配置することにより、ホワイトの色バランス及び赤の色純度を良くする。
【0060】
その後、1/2波長位相差板5を透過して、P偏光に変換されて、偏光度を高めるR専用入射偏光板14rを透過し、PBS19wに入射、その後P偏光光なのでR用反射型液晶表示素子13r側へ透過し、これを照射する。また、色分離ミラー18cで反射したB光とG光は、光路差調整用に設けられた三角プリズム15に入射して反射面15aにて反射した後、出射され、ノッチフィルタ10aに入射する。上記3角プリズムは、その必要な光路長により、屈折率を最適にする必要があり、それに適した屈折率を持つ硝材を用いる。ノッチフィルタ10aは、例えば図7に示すように、透過率の立下り半値を480nm、立ち上がり半値を525nmに設定してあり、シアン光をカットする。ノッチフィルタ10aは入射光線の光軸に対し略垂直、即ち、入射角略0度に配置されているために、入射角度により半値のずれによる光のもれを少なくすることができ、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。ノッチフィルタ10aを透過した光は、偏光度を上げるために配置されたGB専用偏光板14gbに入射する。GB専用偏光板14gbは、特定偏光、ここでは、P偏光をカットするよう設定されている。GB専用偏光板14gbを透過して、偏光度を向上された光は、特定波長偏光変換板20aに入射する。特定波長偏光変換板20aは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、G光とノッチフィルタから漏れてくるシアン光はS偏光光のまま出射され、B光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるB光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面を透過してB専用反射型液晶表示素子13bを照射する。一方、S偏光光であるG光とシアン光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面にて反射した後、G用反射型液晶表示素子13gを照射する。
【0061】
その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再びPBS19gb、19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。反射型映像表示素子13は、表示する画素に対応する(例えば横1365画素縦768画素各3色など)数の液晶表示部が設けてある。そして、外部より駆動される信号に従って、表示素子13の各画素の偏光角度が変わり、偏光方向の一致した光がG光とB光はPBS19gbにて、R光はPBS19wにて検光される。この途中の偏光角度を持った光は、PBS19gb及び19wの偏光度との関係で、PBSにて検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った映像を表示する。この時、反射型映像表示素子13が黒表示を行う場合に、偏光方向は入射光と略同等であり、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。
【0062】
G光においては、G用反射型液晶表示素子13gが黒表示の時、PBS19gbにはS偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はS偏光入射の反射率と透過率であり、コントラストはこの比である。(以下これをS偏光入射でのコントラストと略記する。)一方、B光においては、B用反射型液晶表示素子13bが黒表示の時、PBS19gbにはP偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はP偏光入射の透過率と反射率であり、コントラストはこの比である。(以下これをP偏光入射でのコントラストと略記する。)よって、PBS19gbの膜設計は、S偏光入射でのコントラストはG光の帯域が最もよく、P偏光入射でのコントラストはB光の帯域がもっとも良くなるように設定されている。
【0063】
各色の反射型液晶表示素子13r、13g、13bの直前に配置した1/4波長位相差板23r、23g、23bを回転調整して、コントラストを向上させることができる。
【0064】
その後、G光とシアン光がP偏光光、B光がS偏光光で、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20bに入射する。特定波長偏光変換板20bは、ここでは、B光とシアン光のみ偏光変換し、G光とB光は共にP偏光光として、シアン光はS偏光光としてPBS19wに入射する。R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成される。PBSの出射側に特定波長域の偏光方向を変換させる光学素子20iを挿入し、青色のみ偏光を90度変換し、全ての光の偏光方向を揃える。その後に青用偏光板14bを配置し、偏光度を上げる。
【0065】
特定波長偏光変換板20aと後段の特定波長偏光変換板20bの透過率の交差する帯域の光が漏れこみ、これが、コントラストを劣化させる。ここでは青の光路について説明する。初段の特定波長偏光変換板20aに入射するGB光のうち、図7に示す初段の特定波長偏光変換板20aの直交モードの透過率の割合だけP偏光に変換され、平行モードの透過率の割合だけ、S偏光のまま、出射する。P偏光光はGB専用PBS19gbを透過し、B用反射型液晶表示素子13bに入射する。黒表示の時、光はP偏光のまま、出射され、GB専用PBS19gbに再入射する。P偏光入射では5%程度の光がPBS膜面にて反射され、後段の特定波長偏光変換板20bに入射する。この入射光のうち、後段の特定波長偏光変換板20bの平行モードの透過率の割合だけ、P偏光のまま出射し、直交モードの透過率の割合だけS偏光光に変換される。P偏光光はPBS19wを透過し、投射レンズに漏れこむので、コントラストを劣化させる。まとめると、初段の特定波長偏光変換板20aの直交モードの透過率と後段の特定波長偏光変換板20bの平行モードの透過率の積に比例する光がコントラストを劣化させる。これは、2つの透過率の交差する領域の帯域がコントラスト劣化の原因になることを示す。よって、この帯域をノッチフィルタにより、カットすること、ここでは、光源側に反射して映像表示素子の方へ入射させないことによりコントラストを向上できる。
【0066】
従って、例えば、図7に示すように初段の特定波長偏光変換板20aが半値490nmで、後段の特定波長偏光変換板20bが半値520nmで、交差する帯域は500nmから510nmの間で、ノッチフィルタ10aはそれより広い帯域、例えば、ここでは立下り半値480nm及び立ち上がり半値525nmに設定し、その帯域間の光をカットするものを配置すれば、コントラストを向上させることがわかる。ノッチフィルタ10aのカット帯域の透過率を低く抑えることができるほど、漏れ光を抑えることができるので、スクリーン上のコントラストを向上できる。また、このノッチフィルタ10aはシアン光をカットする役目も果たすので、スクリーン上で、ホワイトバランスとG及びBの単色の色純度を向上できる。あるいは、効率を優先してノッチフィルタの立下り半値を495nm及び立ち上がり半値515nmに設定してもよい。
【0067】
この場合、初段と後段の特定波長偏光変換板の互いの半値間の光はカットされるが、これが、コントラストの良いS偏光入射側(G用反射型映像表示素子側)へ行くようにしている。具体的には、初段の特定波長偏光変換板20aが490nm、後段の特定波長偏光変換板20bを520nmとし、後段の方を550nmに近づける。これは、PBS19のコントラストの特性がP偏光入射よりS偏光入射の方がよく、こうすることにより、S偏光入射でオフ光のカットを行うことになり、コントラストが改善されるためである。
【0068】
B用とG用の1/4波長位相差板23b、23gの設定波長が、GとBの帯域のほぼ中間の波長域に設定してある。具体的には、Bの帯域が420nmから490nm,Gの帯域が510nmから580nmである。よって、B用とG用の1/4波長位相差板23b、23gの設定波長が、その中間の補色たるシアンの帯域、例えば、480nmから520nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、G用反射型映像表示素子13gにはG光に加えB光が、B用反射型映像表示素子13bにはB光に加えG光が入射する。よって、本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0069】
あるいは、B用の1/4波長位相差板23bの設定波長が、緑の波長域にあること。1/4波長位相差板23bの設定波長が、例えば、530から570nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、B用反射型映像表示素子13bにはB光に加えG光が入射する。ここで、視感度の影響により、G光の方がコントラストを劣化させる度合いが大きい。本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0070】
PBS19の膜面の性能は帯域を狭く限定するほど、高コントラスト化が可能なので、本実施例の構成とすることにより映像表示素子の直後のPBSの偏光分離膜をRGBではなくBG専用に形成することができ、PBSのコントラストを良くでき、投射型映像表示装置22のコントラストも向上できる。
【0071】
PBS19wにて、B光とRG光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、シアン光は反射されカットされる。ここで、PBS19wの偏光分離膜19waは、S偏光入射のコントラストは、反射型映像表示素子13が黒表示時に略S偏光で入射するGとBの帯域の方が良く、P偏光入射のコントラストは反射型映像表示素子13が黒表示時に略P偏光で入射するRの帯域の方が良い設計となっている。
【0072】
光は、例えばズームレンズであるような投射レンズ12を透過し、スクリーンに到達する。前記投射レンズ12により、反射型映像表示素子13r、13g、13bに形成された画像は、スクリーン上に拡大投影され表示装置として機能するものである。電源21により、光源1aおよび映像表示素子13に電力を供給し、各々の駆動回路(図示せず)にて駆動している。
【0073】
前記偏光板14の少なくとも一つを反射型とすることにより、耐熱性を高めることができる。即ち、吸収型の偏光板を使わずに、より高い耐熱性を持つ、反射型偏光板やPBSにて、コントラストを確保するための光学系を構成することが、耐熱性を高める一つの方法である。また、反射型映像表示素子13は透過型映像表示素子13tに比べ、画素ごとに設けるトランジスタを反射ミラーの後ろに配置できるので、開口効率が高く、その分、同じ光束量を照射しても、熱の吸収が少なく、熱的に有利である。
【0074】
本実施例では、G用反射型液晶表示素子13gの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、G光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、各色の反射型液晶表示素子がGの帯域でコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0075】
本実施例では、R光路はG、B光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにR光路がG、B光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、R光路がG、B光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がRである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0076】
図13に本発明の1実施例を示す。下記以外は図12で説明した構成と同じである。ここでは、光路差調整用の3角プリズム5の代わりに反射ミラー17aを用いている。照明系のコンデンサレンズ9を基準にして、G用反射型液晶表示素子13gまでの光路長とR用反射型液晶表示素子13rまでの光路長が異なる。光路長が異なると、G用反射型液晶表示素子13gとR用反射型液晶表示素子13rでの照度分布が異なり、どちらかの映像表示素子を最適に設計するともう一方の映像表示素子で周辺照度が劣化したり、あるいは、周辺照度の劣化を避けるには、光を当てる領域のマージンを多く取る必要が生じ、明るさが劣化することがある。この劣化を避けるために、リレーレンズ24a、24bを配置してある。
【0077】
図14は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。光源1aからコンデンサレンズ9までの構成及び各部品の作用は、図1の実施例と同じである。コンデンサレンズ9を透過した光は、反射ミラー17で略90度光軸を曲げられ、各色RGB3枚の反射型液晶表示素子13r、13g、13bを照射するために、まず色分離ミラー18dあるいは図示していないが、色分離プリズムにより、GR光とB光とに2分割され、各波長域専用にコントラストが良くなるように膜を設計した偏光ビームスプリッターであるPBS19rg、19wに向う入射する。
【0078】
B光は、色分離ミラー18dを透過後、ダイクロフィルタ16dに入射する。このダイクロフィルタは、青を透過し、シアンから赤を反射するタイプである。前記色分離ミラー18dは透過率50%の波長を略500nmに設定してあり、前記ダイクロフィルタ16dは、透過率50%の波長を略480nm付近に設定してあり、ダイクロフィルタ16dにて、シアンの光をカットし、ホワイトの色バランス及び緑、青の単色純度を良くする。ダイクロフィルタ16dは光軸に対して略垂直、即ち、入射角略0度に配置してあるので、光軸に対して45度傾斜して置いている色分離ミラー18dに比べて、入射角度による半値ずれがより少なく、この例のように、前記色分離ミラー18dの後流側にダイクロフィルタ16dを配置することにより、ホワイトの色バランス及び赤の色純度を良くする。
【0079】
その後、1/2波長位相差板5を透過して、P偏光に変換されて、偏光度を高めるB専用入射偏光板14bを透過し、PBS19wに入射、その後P偏光光なのでB用反射型液晶表示素子13b側へ透過し、これを照射する。また、色分離ミラー18dで反射したR光とG光は、光路差調整用に設けられた三角プリズム15に入射して反射した後、出射され、ノッチフィルタ10bに入射する。上記3角プリズムは、その必要な光路長により、屈折率を最適にする必要があり、それに適した屈折率を持つ硝材を用いる。ノッチフィルタ10bは、透過率の立下り半値を565nm、立ち上がり半値を615nmに設定してありシアン光をカットする。
【0080】
ノッチフィルタ10aは入射光線の光軸に対し略垂直、即ち、入射角略0度に配置されているために、入射角度により半値のずれによる光のもれを少なくすることができ、ホワイトの色バランス及び緑、赤の色純度を良くすることができる。ノッチフィルタ10bを透過した光は、偏光度を上げるために配置されたRG専用偏光板14rgに入射する。RG専用偏光板14rgは、特定偏光、ここでは、P偏光をカットするよう設定されている。RG専用偏光板14rgを透過して、偏光度を向上された光は、特定波長偏光変換板20cに入射する。特定波長偏光変換板20cは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、G光とノッチフィルタから漏れてくるイエロー光はS偏光光のまま出射され、R光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。
【0081】
P偏光光であるR光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面を透過してR専用反射型液晶表示素子13rを照射する。一方、S偏光光であるG光とイエロー光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面にて反射された後、G用反射型液晶表示素子13gを照射する。
【0082】
その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再び各色専用PBS19rg、PBS19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。反射型映像表示素子13は、表示する画素に対応する(例えば横1365画素縦768画素各3色など)数の液晶表示部が設けてある。そして、外部より駆動される信号に従って、表示素子13の各画素の偏光角度が変わり、偏光方向の一致した光がG光とB光はPBS19gbにて、R光はPBS19rにて検光される。この途中の偏光角度を持った光は、PBS19gb及び19rの偏光度との関係で、PBSにて検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った映像を表示する。この時、反射型映像表示素子13が黒表示を行う場合に、偏光方向は入射光と略同等であり、そのまま入射光路に沿って光源側に戻される。G光においては、G用反射型液晶表示素子13gが黒表示の時、PBS19gbにはS偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はS偏光入射の反射率と透過率であり、コントラストはこの比である。(以下これをS偏光入射でのコントラストと略記する。)一方、R光においてはR用反射型液晶表示素子13rが黒表示の時、PBS19rgにはP偏光光で入射するので、これに関係するPBS膜面の性能はP偏光入射の透過率と反射率であり、コントラストはこの比である。(以下これをP偏光入射でのコントラストと略記する。)よって、PBS19rgの膜設計は、S偏光入射でのコントラストはG光の帯域が最もよく、P偏光入射でのコントラストはR光の帯域がもっとも良くなるように設定されている。
【0083】
各色の反射型液晶表示素子13r、13g、13bの直前に配置した1/4波長位相差板23r、23g、23bを回転調整して、コントラストを向上させることができる。
【0084】
その後、G光とイエロー光がP偏光光、R光がS偏光光で、特定波長偏光変換板20dに入射する。特定波長偏光変換板20dは、ここでは、G光のみ偏光変換し、R光とB光は共にP偏光光として、イエロー光はS偏光光として、PBS19wに入射する。PBS19wにて、R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成される。PBSの出射側に特定波長域の偏光方向を変換させる光学素子20jを挿入し、青色のみ偏光を90度変換し、全ての光の偏光方向を揃える。その後に青用偏光板14bを配置し、偏光度を上げる。初段の特定波長偏光変換板20cと後段の特定波長偏光変換板20dの透過率の交差する帯域の光が漏れこみ、これが、コントラストを劣化させる。
【0085】
ここでは赤の光路について説明する。初段の特定波長偏光変換板20cに入射するRG光のうち、図11に示す初段の特定波長偏光変換板20cの直交モードの透過率の割合だけP偏光に変換され、平行モードの透過率の割合だけ、S偏光のまま、出射する。P偏光光はRG専用PBS19rgを透過し、B用反射型液晶表示素子13rに入射する。黒表示の時、光はP偏光のまま、出射され、RG専用PBS19rgに再入射する。P偏光入射では5%程度の光がPBS膜面にて反射され、後段の特定波長偏光変換板20dに入射する。この入射光のうち、後段の特定波長偏光変換板20dの平行モードの透過率の割合だけ、P偏光のまま出射し、直交モードの透過率の割合だけS偏光光に変換される。P偏光光はPBS19wを透過し、投射レンズに漏れこむので、コントラストを劣化させる。まとめると、初段の特定波長偏光変換板20cの直交モードの透過率と後段の特定波長偏光変換板20dの平行モードの透過率の積に比例する光がコントラストを劣化させる。これは、2つの透過率の交差する領域の帯域がコントラスト劣化の原因になることを示す。よって、この帯域をノッチフィルタにより、カットすること、ここでは、光源側に反射して映像表示素子の方へ入射させないことによりコントラストを向上できる。
従って、例えば、図11に示すように初段の特定波長偏光変換板20cが半値610nmで、後段の特定波長偏光変換板20dが半値570nmで、交差する帯域は580nmから600nmの間で、ノッチフィルタ10bはそれより広い帯域、例えば、ここでは立下り半値565nm及び立ち上がり半値615nmに設定し、その帯域間の光をカットするものを配置すれば、コントラストを向上させることがわかる。ノッチフィルタ10bのカット帯域の透過率を低く抑えることができるほど、漏れ光を抑えることができるので、スクリーン上のコントラストを向上できる。また、このノッチフィルタ10bはシアン光をカットする役目も果たすので、スクリーン上で、ホワイトバランスとG及びBの単色の色純度を向上できる。あるいは、効率を優先してノッチフィルタの立下り半値を575nm及び立ち上がり半値605nmに設定してもよい。
【0086】
この場合、初段と後段の特定波長偏光変換板の互いの半値間の光はカットされるが、これが、コントラストの良いS偏光入射側(G用反射型映像表示素子側)へ行くようにしている。具体的には、初段の特定波長偏光変換板20cが610nm、後段の特定波長偏光変換板20dを570nmとし、後段の方を550nmに近づける。これは、PBS19のコントラストの特性がP偏光入射よりS偏光入射の方がよく、こうすることにより、S偏光入射でオフ光のカットを行うことになり、コントラストが改善されるためである。
【0087】
R用とG用の1/4波長位相差板23r、23gの設定波長が、RとBの帯域のほぼ中間の波長域に設定してある。具体的には、Rの帯域が600nmから680nm,Gの帯域が510nmから580nmである。よって、1/4波長位相差板の設定波長が、その中間の補色たるイエローの帯域、例えば、580から620nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、G用反射型映像表示素子にはG光に加えR光が、R用反射型映像表示素子にはR光に加えG光が入射する。よって、本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0088】
あるいは、R用の1/4波長位相差板23rの設定波長が、緑の波長域にあること。よって、1/4波長位相差板23rの設定波長が、例えば、530から570nmの間にある。これは、特定波長偏光変換板20及びPBS19が、リークを持つために、各映像表示素子13には、本来の色に加えて、隣り合う映像表示素子13の色も入射するためである。即ち、本実施例では、R用反射型映像表示素子13rにはR光に加えG光が入射する。ここで、視感度の影響により、G光の方がコントラストを劣化させる度合いが大きい。本構成により、より有効にコントラストを改善すると共に、黒の色バランスも改善できる。
【0089】
PBS19の膜面の性能は帯域を狭く限定するほど、高コントラスト化が可能なので、本実施例の構成とすることにより映像表示素子の直後のPBSの偏光分離膜をRGBではなくRG専用に形成することができ、PBSのコントラストを良くでき、投射型映像表示装置22のコントラストも向上できる。
【0090】
PBS19wにて、B光とRG光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され投射レンズ側へ出射され、イエロー光は反射されカットされる。ここで、PBS19wの偏光分離膜19waは、S偏光入射のコントラストは、反射型映像表示素子13が黒表示時に略S偏光で入射するRとGの帯域の方が良く、P偏光入射のコントラストは反射型映像表示素子13が黒表示時に略P偏光で入射するBの帯域の方が良い設計となっている。
【0091】
光は、例えばズームレンズであるような投射レンズ12を透過し、スクリーンに到達する。前記投射レンズ12により、反射型映像表示素子13r、13g、13bに形成された画像は、スクリーン上に拡大投影され表示装置として機能するものである。電源21により、光源1aおよび映像表示素子13に電力を供給し、各々の駆動回路(図示せず)にて駆動している。
【0092】
前記偏光板14の少なくとも一つを反射型とすることにより、耐熱性を高めることができる。即ち、吸収型の偏光板を使わずに、より高い耐熱性を持つ、反射型偏光板やPBSにて、コントラストを確保するための光学系を構成することが、耐熱性を高める一つの方法である。また、反射型映像表示素子13は透過型映像表示素子13tに比べ、画素ごとに設けるトランジスタを反射ミラーの後ろに配置できるので、開口効率が高く、その分、同じ光束量を照射しても、熱の吸収が少なく、熱的に有利である。
【0093】
本実施例では、G用反射型液晶表示素子13gの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、G光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、反射型液晶表示素子の中でGの帯域でコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0094】
本実施例では、B光路はR、G光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにB光路がR、G光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、B光路がG、R光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がBである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0095】
図15は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。下記以外は図1で説明した構成と同じである。ここでは、図16に示す特性を持つ初段の特定波長偏光変換板20eと後段の特定波長偏光変換板20fを用いている。初段の特定波長偏光変換板20eが半値520nmで、後段の特定波長偏光変換板20bf半値490nmである。特定波長偏光変換板20eは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、B光とノッチフィルタから漏れてくるシアン光はS偏光光のまま出射され、G光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるG光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面を透過してG専用反射型液晶表示素子13gを照射する。一方、S偏光光であるB光とシアン光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面にて反射した後、B用反射型液晶表示素子13bを照射する。その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再びPBS19gb、19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。
【0096】
その後、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20fに入射する光は、B光とシアン光がP偏光光、G光がS偏光光であり、ここでは、特定波長偏光変換板20fによりG光とシアン光のみ偏光変換し、G光とB光は共にP偏光光として、シアン光はS偏光として、PBS19wに入射する。PBS19wにて、R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、シアン光は反射されカットされる。
【0097】
本実施例では、B用反射型液晶表示素子13bの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、B光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、反射型液晶表示素子の中でBの帯域のコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0098】
本実施例では、R光路はG、B光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにR光路がG、B光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、R光路がG、B光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がRである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0099】
図17は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。下記以外は図10で説明した構成と同じである。ここでは、図18に示す特性を持つ初段の特定波長偏光変換板20gと後段の特定波長偏光変換板20hを用いている。特定波長偏光変換板20gは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。初段の特定波長偏光変換板20gが半値570nmで、後段の特定波長偏光変換板20dが半値610nmである。ここでは、R光とノッチフィルタから漏れてくるイエロー光はS偏光光のまま出射され、G光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるG光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面を透過してG専用反射型液晶表示素子13gを照射する。一方、S偏光光であるR光とイエロー光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面にて反射した後、B用反射型液晶表示素子13bを照射する。その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再びPBS19rg、19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。
【0100】
その後、R光とイエロー光がP偏光光、G光がS偏光光で、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20hに入射する。ここでは、特定波長偏光変換板20hによりG光とイエロー光のみ偏光変換し、G光とR光は共にP偏光光として、イエロー光はS偏光として、PBS19wに入射する。PBS19wにて、R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、イエロー光は反射されカットされる。
【0101】
本実施例では、R用反射型液晶表示素子13rの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、R光路の出射のコントラストが良くなる。よって、反射型液晶表示素子の中でRの帯域のコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0102】
本実施例では、B光路はR、G光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにB光路がR、G光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、B光路がG、R光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がBである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0103】
図19は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。下記以外は図12で説明した構成と同じである。ここでは、図16に示す特性を持つ初段の特定波長偏光変換板20eと後段の特定波長偏光変換板20fを用いている。初段の特定波長偏光変換板20eが半値520nmで、後段の特定波長偏光変換板20bf半値490nmである。特定波長偏光変換板20eは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。ここでは、B光とノッチフィルタから漏れてくるシアン光はS偏光光のまま出射され、G光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるG光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面を透過してG専用反射型液晶表示素子13gを照射する。一方、S偏光光であるB光とシアン光は、GB専用PBS19gbの偏光分離膜面にて反射した後、B用反射型液晶表示素子13bを照射する。その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再びPBS19gb、19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。
【0104】
その後、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20fに入射する光は、B光とシアン光がP偏光光、G光がS偏光光であり、ここでは、特定波長偏光変換板20fによりG光とシアン光のみ偏光変換し、G光とB光は共にP偏光光として、シアン光はS偏光として、PBS19wに入射する。PBS19wにて、R光とGB光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、シアン光は反射されカットされる。
【0105】
本実施例では、B用反射型液晶表示素子13bの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、B光路の出射のコントラストが良くなる。よって、反射型液晶表示素子の中でBの帯域のコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0106】
本実施例では、R光路はG、B光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにR光路がG、B光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、R光路がG、B光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がRである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化が改善される。
【0107】
図20は本発明による光学装置を用いた投射型映像表示装置22の一実施形態を示す光学系構成図である。反射型映像表示素子13を用いている。下記以外は図14で説明した構成と同じである。ここでは、図18に示す特性を持つ初段の特定波長偏光変換板20gと後段の特定波長偏光変換板20hを用いている。特定波長偏光変換板20gは、特定波長域のみ偏光方向を変換する。初段の特定波長偏光変換板20gが半値570nmで、後段の特定波長偏光変換板20hが半値610nmである。ここでは、R光とノッチフィルタから漏れてくるイエロー光はS偏光光のまま出射され、G光はS偏光光からP偏光光に変換して、出射される。P偏光光であるG光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面を透過してG専用反射型液晶表示素子13gを照射する。一方、S偏光光であるR光とイエロー光は、RG専用PBS19rgの偏光分離膜面にて反射した後、B用反射型液晶表示素子13bを照射する。その後、各色専用の反射型映像表示素子13で偏光を変換され、光は再びPBS19rg、19wに入射し、S偏光光は反射され、P偏光光は透過する。
【0108】
その後、特定波長域のみ偏光方向を変換する特定波長偏光変換板20hに入射する光は、R光とイエロー光がP偏光光、G光がS偏光光であり、ここでは、特定波長偏光変換板20hによりG光とイエロー光のみ偏光変換し、G光とR光は共にP偏光光として、シアン光はS偏光として、PBS19wに入射する。PBS19wにて、B光とRG光は、PBS19wの偏光分離膜面19waで色合成され、投射レンズ側へ出射され、イエロー光は反射されカットされる。
【0109】
本実施例では、R用反射型液晶表示素子13rの出射から投射レンズ側にPBS19を2回透過する構成となっている。これは、黒表示で考えると、PBS19のコントラストの良いS偏光入射で用いるので、R光路の出射のコントラストが良くなる。よって、例えば、反射型液晶表示素子の中でRの帯域のコントラストが最も悪い場合、本構成を用いれば、反射型液晶表示素子に起因するスクリーン上での黒の色バランスの劣化を改善できる。
【0110】
本実施例では、B光路はR、G光路に比べて、ノッチフィルタ10と初段と後段の特定波長偏光変換板20が無く、ダイクロフィルタ14と1/2波長位相差板5がある。一般的に、ダイクロフィルタは、ノッチフィルタに比べ、層数を少なくできる分、透過率が良いためにB光路がR、G光路より効率が良い。また、特定波長偏光変換板20と1/2波長位相差板5は、同程度の効率である分、枚数が1枚少ない分、B光路がG、R光路より効率が良い。よって、光源ユニット1から出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色がBである場合、本構成を用いれば、光源ユニット1に起因するスクリーン上での白の色バランス劣化を改善できる。
【0111】
【発明の効果】
初段の特定波長偏光変換板の偏光回転の効率50%の波長と後段の特定波長偏光変換板の偏光回転の効率50%の波長の間の帯域とノッチフィルタによりカットされる帯域に重なりがあることにより、コントラストを向上させた投射型表示装置の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図2】本発明に用いる偏光変換素子の一実施形態を示す図である。
【図3】本発明に用いる特定波長偏光変換板の透過率の測定方法の説明図である。
【図4】本発明に用いる特定波長偏光変換板の透過率の測定結果を示す図である。
【図5】本発明に用いる初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板の透過率を示す図である。
【図6】初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板に関するリークの説明図である。
【図7】本発明に用いる初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板とノッチフィルタの透過率を示す図である。
【図8】本発明におけるシアン光路の説明図である。
【図9】本発明ではない場合のシアン光路の説明図である。
【図10】本発明の第2番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図11】本発明に用いる初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板とノッチフィルタの透過率を示す図である。
【図12】本発明の第3番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図13】本発明の第4番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図14】本発明の第5番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図15】本発明の第6番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図16】本発明に用いる初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板とノッチフィルタの透過率を示す図である。
【図17】本発明の第7番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図18】本発明に用いる初段の特定波長偏光変換板と後段の特定波長偏光変換板とノッチフィルタの透過率を示す図である。
【図19】本発明の第8番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【図20】本発明の第9番目の一実施形態を示す投射型映像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
1…光源ユニット、1a…光源、2…リフレクタ、3…偏光変換素子、3a…偏光分離膜、3b…1/2波長位相差板、4a…冷却ファン、5…1/2波長位相差板、6…第一のアレイレンズ、7…第二のアレイレンズ、8…コリメータレンズ、9…コンデンサレンズ、10、10a、10b…ノッチフィルタ、12…投射レンズ、13…反射型映像表示素子、13b…B用反射型映像表示素子、13g…G用反射型映像表示素子、13r…R用反射型映像表示素子、14、14r、14g、14b、14gb、14rg…偏光板、15…三角プリズム、15a…反射面、16a、16b、16c、16d…ダイクロフィルタ、17、17a…反射ミラー、18a、18b、18c、18d…色分離ミラー、19、19g、19r、19gb、19rg、19w…偏光ビームスプリッター、19wa…偏光ビームスプリッターの膜面、20,20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j…特定波長偏光変換板、21…電源、22…投射型映像表示装置、23r、23g、23b…1/4波長位相差板、24a、24b…リレーレンズ、50…光線、51…シアン光、101…測定用光源、102…入射側測定用偏光板、103…出射側測定用偏光板、104…測定用受光器。

Claims (17)

  1. 光を放射する光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を映像表示素子に照射させる照明光学系と、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である前記映像表示素子と、色分離及び色合成を行う色分離合成系と、前記映像表示素子から出射した光を投射する投射手段で構成される投射型映像表示装置であって、
    前記色分離合成系は、
    入射光の所定波長帯域のみカットする所定帯域カット素子と、
    偏光により光を透過光と反射光とに分離する少なくとも一つの偏光分離素子と、
    少なくとも2個の特定波長の偏光のみ回転させる特定波長偏光変換板とを有し、
    前記偏光分離素子の前記光源ユニット側に第1の特定波長偏光変換板を、前記偏光分離素子の前記投射手段側に第2の特定波長偏光変換板を配置し、
    前記光源ユニットからの光が前記偏光分離素子の分離面にて透過する側と反射する側にそれぞれ前記映像表示素子を配置すると共に、
    前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長と、前記第2の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長の間の帯域と、前記所定帯域カット素子によりカットされる所定帯域とが同一の帯域を含むようにしたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 前記所定帯域カット素子が入射光線の光軸に対し、該素子の入射面が略垂直に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の投射型映像表示装置。
  3. 光を放射する光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を映像表示素子に照射させる照明光学系と、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である前記映像表示素子と、色分離及び色合成を行う色分離合成系と、前記映像表示素子から出射した光を投射する投射手段で構成される投射型映像表示装置であって、
    前記色分離合成系は、
    入射光の所定波長帯域のみカットする所定帯域カット素子と、
    入射光を2つの色光に分ける色分離素子と、
    偏光により光を透過光と反射光とに分離する少なくとも一つの偏光分離素子と、
    少なくとも2個の特定波長の偏光のみ回転させる特定波長偏光変換板とを有し、
    前記偏光分離素子の前記光源ユニット側に第1の特定波長偏光変換板を、前記偏光分離素子の前記投射手段側に第2の特定波長偏光変換板を配置し、
    前記光源ユニットからの光が前記偏光分離素子の分離面にて透過する側と反射する側にそれぞれ前記映像表示素子を配置すると共に、
    前記色分離素子により分離された色光の一つは1個の映像表示素子に入射し、
    前記色光の他の一つは、前記第1の特定波長偏光変換板により、特定波長光の偏光が変換されて略P偏光光と略S偏光光に変換され、
    前記偏光分離素子により、2つの色光に分離された後、それぞれの色光に対応した映像表示素子に入射するように構成され、
    前記偏光分離素子により分離される2つの色光の境界の波長が所定帯域カット素子のカットする帯域内に含まれることを特徴とする投射型映像表示装置。
  4. 前記光源ユニットから出射される光の分光分布にてR、G、B中もっとも光量の少ない色光と、前記1個の映像表示素子の方に入射するために前記色分離素子にて分離される色光が同一であることを特徴とする請求項3に記載の投射型映像表示装置。
  5. 光を放射する光源ユニットと、前記光源ユニットからの光を映像表示素子に照射させる照明光学系と、映像信号に応じた光学像を形成するライトバルブ手段である前記映像表示素子と、色分離及び色合成を行う色分離合成系と、前記映像表示素子から出射した光を投射する投射手段で構成される投射型映像表示装置であって、
    前記色分離合成系は、
    入射光の所定波長帯域のみカットする所定帯域カット素子と、
    偏光により光を透過光と反射光とに分離する少なくとも一つの偏光分離素子と、
    少なくとも2個の特定波長の偏光のみ回転させる特定波長偏光変換板とを有し、
    前記偏光分離素子の前記光源ユニット側に第1の特定波長偏光変換板を、前記偏光分離素子の前記投射手段側に第2の特定波長偏光変換板を配置し、
    前記光源ユニットからの光が前記偏光分離素子の分離面にて透過する側と反射する側にそれぞれ前記映像表示素子を配置すると共に、
    前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長と前記第2の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長が異なり、前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長が、前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長と前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長の間の光が略S偏光光として出射されるように設定されていることを特徴とする投射型映像表示装置。
  6. 前記第2の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長が、前記第1の特定波長偏光変換板の偏光の変換効率が略50%である波長より550nmに近いことを特徴とする請求項5に記載の投射型映像表示装置。
  7. 前記特定帯域カット素子と、前記初段の特定波長偏光変換板の間に、特定偏光の光のみカットする偏光板を配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  8. 前記所定帯域カット素子によるカットされる帯域が490nmから500nmの帯域を含むことを特徴とする請求項1、2、3、5、7の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  9. 前記所定帯域カット素子によるカットされる帯域が580nmから590nmの帯域を含むことを特徴とする請求項1、2、3、5、7の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  10. 前記第1の特定波長偏光変換板に入射される、前記色分離素子により分離された他の一つの色光は、緑と青であることを特徴とする請求項3に記載の投射型映像表示装置。
  11. 前記偏光分離素子は、黒表示時に、略S偏光で入射する色光の帯域のS偏光入射のコントラストを高く、略P偏光で入射する色光の帯域のP偏光入射のコントラストを高くなるように形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  12. 前記色分離合成系が少なくとも一つの反射型偏光板を有することを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  13. 3枚の映像表示素子を有し、
    前記色分離合成系が少なくとも3個の偏光分離素子を有し、
    3枚の映像表示素子から投射レンズへの出射光路にて、何れの光路にても前記偏光分離素子を透過する光路が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  14. 前記色分離合成系は少なくとも2個の偏光分離素子を有し、
    前記映像表示素子のコントラストにてR、G、B中もっともコントラストの低い色光に対応する映像表示素子から投射手段への出射光路にて、少なくとも2個の偏光分離素子を透過する光路が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  15. 前記色分離合成系は少なくとも2個の偏光分離素子を有し、
    緑用の映像表示素子から投射手段への出射光路にて、少なくとも2個の偏光分離素子を透過する光路が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項13の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  16. 前記映像表示素子の入射側側に配置される1/4波長位相差板の設定波長が、前記2つの映像表示素子に配される2色の帯域のほぼ中間の波長域にあることを特徴とする請求項1乃至請求項15の何れかに記載の投射型映像表示装置。
  17. 前記映像表示素子の一方が緑用であり、もう一方が青もしくは赤用であり、
    青もしくは赤用の前記映像表示素子の入射側に配置される1/4波長位相差板の設定波長が、緑の波長域にあることを特徴とする請求項1乃至請求項15の何れかに記載の投射型映像表示装置。
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