JP2004011553A - 軸流型ターボ機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、洩れ流れが主流に入り込む時に生じるミキシングの発生を効果的に抑えることができる軸流型ターボ機械を提供することにある。
【解決手段】ケーシングに設けられた静翼1と、ロータに設けられた動翼2とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を、主流の方向に向ける整流体21を備え、この整流体21は、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けられ、動翼2から流出する洩れ流れの方向を動翼2から流出する主流の方向に向けるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】ケーシングに設けられた静翼1と、ロータに設けられた動翼2とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を、主流の方向に向ける整流体21を備え、この整流体21は、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けられ、動翼2から流出する洩れ流れの方向を動翼2から流出する主流の方向に向けるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸気タービン、ガスタービン、あるいは軸流圧縮機などの軸流型ターボ機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
軸流型ターボ機械、例えば軸流タービンでは、図8に示すように流体が静翼101と動翼102とに亘って流れる主流に加えて、流体の一部が主流から分かれて静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込んで再び主流に流れ込む洩れ流れ(図中破線で示す)が生じる。この洩れ流れは静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込んだ後に、タービン周方向において主流に対して異なった角度(傾斜した)方向で主流に流れ込む。このように洩れ流れが角度を持って主流に入ると、両者のミキシングにより流体の流れが大きく乱れて損失が大きく、この損失がタービンの性能を低下させている。
【0003】
そこで、従来は図8に示すように静翼101の先端部にシール103をタービン周方向に沿って設けるとともに、シール104をケーシング105に動翼102の先端部に対向してタービン周方向に沿って設けている。これらシール103、104は静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込む夫々の洩れ流れを阻害し、洩れ流れの流量を減少させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込む洩れ流れを阻害して洩れ流れの流量を減少させる構成は、ロータが軸方向に膨張して動翼が軸方向に変位してケーシングに設けたシールに対して位置ずれを生じ、シールが期待したように洩れ流れを阻害することができない、などの理由により、洩れ流れが主流に入り込む時に生じるミキシングの発生を抑える作用に限界があった。
【0005】
本発明は、洩れ流れが主流に入り込む時に生じるミキシングの発生を効果的に抑えることができる軸流型ターボ機械を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の軸流型ターボ機械は、ケーシングに設けられた静翼と、ロータに設けられた動翼とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を主流の方向に向ける整流体を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的な考え方について図7を参照して説明する。図7は静翼と動翼における流体の流れ方向(角度)を示す平面図である。図中1は静翼、2は動翼で、夫々横断面で示している。動翼2の入口における主流方向は図示するものである。すなわち、V1aは絶対流入速度、V1bは相対流入速度、V1cは動翼回転周速度である。静翼1の先端部では洩れ流れがV1dの方向に流れて主流に入る。動翼2の出口における主流の流れ方向は図示するものである。すなわち、V2aは絶対流出速度、V2bは相対流出速度、V2cは動翼回転周速度である。動翼2の先端部では洩れ流れがV2dの方向に流れて主流に入る。
【0008】
本発明では、静翼1の先端部を流れる洩れ流れの速度V1dを、整流体により静翼1の出口における主流の絶対流出速度V1aの方向に向ける。動翼2の先端部を流れる洩れ流れの速度V2dを、整流体により静翼1の出口における主流の絶対流出速度V2aの方向に向ける。
【0009】
本発明に係る第1ないし第3の実施の形態について図面を参照して説明する。これら各実施の形態はいずれも軸流型タービンに適用したものである。
【0010】
第1の実施の形態について図1および図2を参照して説明する。この実施の形態は動翼に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図1はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図2は整流体を図1のA矢視方向から見て模式的に示す図である。
【0011】
図中1は静翼、2は動翼である。静翼1はケーシング11における軸方向に間隔を置いた複数箇所に、夫々ケーシング11の半径方向に沿って配置されて周方向に複数並べて取付けられている。ケーシング11の周方向に並ぶ各静翼1の先端部にはこれら静翼1を囲む部材12が取付けられている。このようにケーシング11の軸方向に間隔を置いた複数箇所に、複数の静翼1を周方向に並べて構成される静翼翼列が夫々設けられる。
【0012】
動翼2はケーシング11の内部に設けられたロータ13における軸方向に間隔を置いた複数箇所に、夫々ロータ13の半径方向に沿って配置されて周方向に複数並べて取付けられている。各動翼2は静翼1が設けられる各位置の間の位置に設けられる。ロータ13の周方向に並ぶ各動翼2の先端部にはこれら動翼2を囲む覆い体(シュラウド)14が夫々取付けられている。このようにロータ13の軸方向に間隔を置いた複数箇所に、複数の動翼2を周方向に並べて構成される静翼翼列が夫々設けられる。
【0013】
ケーシング11における各動翼翼列に対向する各箇所は動翼2の先端部を囲む環状の溝部となっており、ロータ13における各静翼翼列に対向する部分は静翼1の部材12を囲む環状の溝部となっている。
【0014】
各静翼翼列に並ぶ各静翼1に取付けられた部材12の外周面には静翼翼列の周方向全体に亘りシール15が取付けられている。ケーシング11の溝部には、動翼翼列に並ぶ各動翼2に取付けられた覆い体14の外周面に面して動翼翼列の周方向全体に亘りシール16が取付けられている。シール15は静翼1の部材12とロータ13の溝部との間を流れる流体の洩れ流れを阻害して流量を減少させようとするものであり、シール16は動翼2の先端部(覆い体14を含む)とケーシング11との間を流れる流体の洩れ流れを阻害して流量を減少させようとするものである。
【0015】
図1および図2では各シール15、16を1個ずつ設けているが、これに限定されず必要に応じてケーシング11の軸方向およびロータ13の軸方向に間隔を存して複数個を設けるようにしても良い。
【0016】
図中21は整流体で、この整流体21は、動翼2の先端部とこの動翼2の先端部を囲むケーシング11の溝部との間に形成される隙間を流れる流体の洩れ流れを案内してその方向(角度)を、動翼2の流体出口における主流の流れ方向に向けるものである。
【0017】
整流体21は動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して設けられている。すなわち、ケーシング11に各動翼翼列に対向して形成された環状の溝部において、動翼翼列に並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置する箇所には、動翼2の周囲を囲む同一円周上に多数の整流体21がロータ13の周方向(動翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。各整流体21はケーシング11に一体に形成されている、または独立して製作されて適宜な手段によりケーシング11に取付けられている。
【0018】
各整流体21は平坦な板材からなるもので、ロータ13の中心軸線(軸方向)に対して平行で、図2に示すようにロータ13の直径方向線に対して所定角度θをもって傾けて配置されている。例えば、図1においてA方向から見た場合、図2に示すように各整流体21が揃ってロータ13の直径方向線に対して反時計方向へ向けて所定角度θで傾いて配置されている。例えば整流体21が傾く角度は30度である。この整流体21の角度は洩れ流れを動翼2の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。
【0019】
前述したようにケーシング11における各動翼翼列に対向する箇所は、動翼2の先端部および覆い体14を囲む環状溝部となっており、後述するように流体の洩れ流れがこの溝部の幅方向(ロータ13の軸方向)に沿って流れるようになっている。そこで、整流体21は水平部と垂直部が直角に交叉する形状をなしている。すなわち、動翼2の先端部を囲む環状溝部において動翼2および覆い体14を囲むように水平部分と垂直部分とが交叉する角部に、整流体21がその水平部と垂直部を組合せて配置されている。
【0020】
なお、整流体21の水平部分と垂直部分の大きさ、ロータ周方向に沿う整流体21の数および配置間隔、整流体21の傾き角度θ、整流体21のケーシング11の面からの高さなどの条件は、整流体21に要求される機能を効果的に発揮できるように設定する。特に整流体21の傾き角度θは、洩れ流れを動翼2の出口における主流の流れ方向に向ける上で重要な条件である。また、整流体21は平坦なものに限定されず、円弧をなすものであっても良い。
【0021】
この構成における作用について述べる。流体はケーシング11に設けた静翼翼列の各静翼1の翼面に沿って案内され、ロータ13に設けた各動翼翼列の各動翼2の翼面に衝突する。この流体のエネルギーにより動翼2およびロータ13が回転する。動翼2に衝突した流体は再び静翼翼列の各静翼1の翼面に沿って流れ、さらに動翼の各動翼2の翼面に案内される。この流体の流れは主流である。図では実線で示している。図7に示すように主流は動翼2の入口において絶対流入速度速度V1aで流入し、動翼2の出口では絶対流出速度V2aで流出する。
【0022】
ここで、静翼翼列における各静翼1の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて、動翼翼列における各動翼2の先端部に取付けた覆い体14と、この覆い体14を囲むケーシング11の溝部との間の隙間をケーシング11およびロータ13の軸方向(溝部の幅方向)に沿って流れ、主流方向下流側にある静翼翼列における各静翼1の入口で再び主流と合流する。この流体の流れは洩れ流れである。図では破線で示している。
【0023】
説明を加える。洩れ流れの流体は、動翼2の入口側から、動翼2の先端部に取付けた覆い体14とこの覆い体14を囲むケーシング11の溝部との間の隙間に流入して動翼2の出口に向けて流れる。ここで、覆い体14の外周側を囲んでケーシング11に設けたシール16は、覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間を流れる流体の洩れ流れを阻止する。このため、覆い体14とケーシング11との間の隙間へ流入する洩れ流れがある程度抑制されて流量がある程度減少する。シール16を乗り越えた洩れ流れの流体は覆い体14とケーシング11との間の隙間を流れ、動翼2の出口においてケーシング11の溝部の角部と覆い体14の角部で挟まれた部分、すなわち動翼2の先端部に対して洩れ流れ下流側の部分に達する。
【0024】
この箇所には複数の整流体21がロータ13の周方向に並べて設けられている。この箇所に整流体21が設けられていない場合には、洩れ流れの流体は図7に示すように周方向において主流とは異なる角度を持った(傾斜した)方向で流れて主流の流体に合流する。これに対して各整流体21は、図2に示すように動翼2に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を動翼2の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。
【0025】
このため、動翼2の先端部である覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間における動翼2の出口において、ケーシング11(ロータ13)の周方向全体にわたり洩れ流れの流体が主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流れて主流の流体と合流する。すなわち、洩れ流れの流体はケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して角度を持つことなく(傾斜することなく)、またはケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して殆ど角度を持つことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。
【0026】
このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に両者のミキシングによる流体の流れの乱れが大変少なく、両者のミキシングによる損失を大変小さく抑えることができる。
【0027】
また、整流体21を、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体21が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0028】
なお、整流体21は動翼2の先端部を囲む溝部における角部(水平部分と垂直部分とが交叉する箇所)に組合せて配置されているので、洩れ流れがケーシング11の溝部の角部と覆い体14の角部で挟まれた部分を通過する時に安定して主流の流れ方向へ向けて流すことができる。
【0029】
第2の実施の形態について図3および図4を参照して説明する。この実施の形態は静翼1に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図3はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図4は図3の整流体をB矢視方向から見て模式的に示す図である。この実施の形態は、第1の実施の形態とは整流体を設ける構成が異なるのみで、この点を除いた他の部分の構成は同じである。このため、図3および図4において図1および図2と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0030】
この実施の形態における整流体について述べる。図中22は整流体であり、この整流体22は静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けられ、静翼1から流出する洩れ流れを案内してその方向を静翼1から流れる主流の流れ方向に向けるものである。
【0031】
整流体22は、静翼翼列において並ぶ静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して設けられている。すなわち、静翼翼列における静翼1の先端部に設けた部材12における洩れ流れ方向下流側の側面には、複数の整流体22が部材12の周方向(静翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。この整流体22は短冊形をなすもので、ロータ13の中心軸線と平行でロータ13の直径方向線に対して角度θをもって傾いてケーシング11の内周と外周を結ぶ方向に沿って配置されている。
【0032】
例えば、図3においてB方向から見た場合、図4に示すように各整流体22が揃ってケーシング11の直径方向に対して時計方向へ向けて角度θで傾いて配置されている。例えば整流体22が傾く角度は30度である。この整流体22の角度は洩れ流れを静翼1の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。各整流体22は部材12の側面に一体に形成される、または独立して製作されて部材12の側面に適宜な手段により固定されて設けられる。
【0033】
なお、ロータ周方向に沿う整流体22の配置間隔、整流体22の傾き角度θ、整流体22のケーシング11の面からの高さなどの条件は、整流体2に要求される機能を効果的に発揮できるように設定する。特に整流体22の傾き角度θは、洩れ流れを静翼1の出口における主流の流れ方向に向ける上で重要な条件である。
【0034】
この構成における作用について述べる。ケーシング11の内部における流体の主流と、動翼2の先端部を流れる洩れ流れは前述した第1の実施の形態における場合と同じである。図では主流は実線で示し、洩れ流れは破線で示している。
【0035】
静翼2の先端部における洩れ流れについて述べる。動翼翼列における各動翼2の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて、静翼1の先端部に取付けた部材12とこの部材12を囲むロータ13における溝部との間の隙間をケーシング11およびロータ13の軸方向に沿って流れ、主流の流れ方向下流側に位置する動翼翼列における各動翼2の入口で再び主流と合流する。この流体の流れは洩れ流れである。
【0036】
説明を加える。洩れ流れの流体は、静翼1の入口側から、静翼1の先端部に取付けた部材12とこの部材12を囲むロータ13における溝部との間の隙間に流入して静翼1の出口に向けて流れる。ここで、静翼1の先端部の部材12の外周部に設けたシール15は部材12とロータ13の溝部との間の隙間を流れる洩れ流れである流体の流れを阻止する。このため、部材12とロータ13との間の隙間へ流入する洩れ流れがある程度抑制されて流量がある程度減少する。シール15を乗り越えた洩れ流れの流体は、さらに部材12とロータ13の溝部との間の隙間を流れて静翼1の出口において、静翼1に先端部に設けられた部材12の下流側側面とロータ13の溝部の下流側側面とで挟まれた部分、すなわち静翼1に対して洩れ流れ下流側の部分に達する。
【0037】
この箇所には複数の整流体22がロータ13の周方向に並べて設けられている。この箇所に整流体22が設けられていない場合には、洩れ流れの流体は図7に示すように周方向において主流とは異なる角度を持った(傾斜した)方向で流れて主流の流体に合流する。これに対して各整流体22は、静翼1に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を、静翼1の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。
【0038】
これにより静翼1の先端部である部材12とロータ13の溝部との間の隙間における静翼1の出口において、ロータ13(ケーシング11)の周方向全体にわたり洩れ流れの流体が主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流れて主流と合流する。
【0039】
すなわち、洩れ流れの流体はロータ13(ケーシング11)の周方向において主流に対して角度を持っことなく(傾斜することなく)、またはロータ13(ケーシング11)の周方向に対して殆ど角度を持っことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に、両者のミキシングにより発生する損失を大変小さく抑えることができる。
【0040】
また、整流体22を、静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体22が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0041】
第3の実施の形態について図5および図6を参照して説明する。この実施の形態は動翼2に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図5はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図6は整流体を図5のC矢視方向から見て模式的に示す図である。この実施の形態は、第1の実施の形態とは整流体を設ける構成が異なるのみで、この点を除いた他の部分は同じである。このため、図5および図6において図1および図2と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0042】
図中23は整流体で、この整流体23は動翼2の先端部とケーシング11の溝部との間を流れる洩れ流れの方向(角度)を静翼1の出口における主流の流れ方向に向けるものである。
【0043】
動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して整流体23が設けられている。すなわち、ケーシング11の溝部において、動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置する箇所には、動翼2の周囲を囲む同一円周上に多数の整流体23がロータ13の周方向(動翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。各整流体23はケーシング11に一体に形成されている、または独立して製作されて適宜な手段によりケーシング11に取付けられている。
【0044】
各整流体23は短冊形をなすもので、ロータ2の中心軸線を通る垂直面上ではこの中心軸線と平行で、且つこの垂直面と直交する面上で中心軸線に対して所定角度θをもって傾いて配置されている。例えば、図5においてC方向から見た場合、図6に示すように各整流体23が揃ってロータ中心軸線に対して反時計方向へ向けて一定角度θで傾いて配置されている。例えば整流体21が傾く角度は30度である。この整流体21の角度は洩れ流れの流体を案内してその方向を動翼2の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。なお、各整流体23は動翼2の先端部に設けた覆い体14に面する位置から下流側へ延びるように配置されている。
【0045】
この構成における作用について述べる。静翼翼列における各静翼1の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて,洩れ流れとして静翼1の先端部に取付けた覆い体14と、この覆い体14を囲むケーシング11における環状の溝部との間の隙間をロータ13の軸方向に沿って流れ、主流の流れ方向下流側にある静翼翼列における各静翼1の入口で再び主流と合流する。
【0046】
各整流体23は、動翼2に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を、動翼2の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。これにより動翼2の先端部である覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間における動翼2の出口において、洩れ流れの流体がケーシング11およびロータ13の周方向全体にわたり主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流出して主流の流体に合流する。すなわち、洩れ流れの流体はケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して角度を持っことなく(傾斜することなく)、または殆ど角度を持っことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。
【0047】
このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に両者のミキシングによる流体の流れの乱れが大変少なく、両者のミキシングによる損失を大変小さく抑えることができる。
【0048】
また、整流体23を、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体23が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0049】
前述した第1、第2および第3の各実施の形態の整流体は、軸流タービンに夫々単独で設けても良いが、動翼用の整流体である第1または第3の実施の形態の整流体と、静翼用の整流体である第2の実施の形態の整流体とを組合せると、より効果高めることができる。
【0050】
また、整流体は軸流タービンの流体入口から流体出口までの前段に亘って設けると効果が大きいが、一部に設ける場合には相対的に低圧となる部分、具体的には軸流タービンの出口部における静翼および動翼に設けると、洩れ流れの方向を制御する効果が高い。
【0051】
本発明は軸流タービンに限定されず、軸流圧縮機などの軸流型ターボ機械に広く適用することができる。軸流圧縮機において一部に設ける場合には相対的に低圧となる部分、例えば軸流圧縮機の入口部の各段に設けると洩れ流れの方向を制御する効果が高い。
【0052】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、静翼と動翼とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の一部が主流から別れて翼の先端部を回り込んで流れる洩れ流れが再び主流に入り込む時に、整流体により流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を主流の方向に向けるので、洩れ流れの流体が主流の流体に入り込む時に生じるミキシングによる損失を小さく抑えて、軸流型ターボ機械の性能の低下を抑えることができる。
【0054】
また、本発明によれば、整流体を、動翼および静翼の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体が洩れ流れを主流の方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図2】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図3】第2の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図4】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図5】第3の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図6】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図7】軸流タービンの翼部における流体の主流および洩れ流れを示す図。
【図8】従来の形態における軸流型ターボ機械の翼部を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
1…静翼
2…動翼
11…ケーシング
12…部材
13…ロータ
14…覆い体
21…整流体
22…整流体
23…整流体
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸気タービン、ガスタービン、あるいは軸流圧縮機などの軸流型ターボ機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
軸流型ターボ機械、例えば軸流タービンでは、図8に示すように流体が静翼101と動翼102とに亘って流れる主流に加えて、流体の一部が主流から分かれて静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込んで再び主流に流れ込む洩れ流れ(図中破線で示す)が生じる。この洩れ流れは静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込んだ後に、タービン周方向において主流に対して異なった角度(傾斜した)方向で主流に流れ込む。このように洩れ流れが角度を持って主流に入ると、両者のミキシングにより流体の流れが大きく乱れて損失が大きく、この損失がタービンの性能を低下させている。
【0003】
そこで、従来は図8に示すように静翼101の先端部にシール103をタービン周方向に沿って設けるとともに、シール104をケーシング105に動翼102の先端部に対向してタービン周方向に沿って設けている。これらシール103、104は静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込む夫々の洩れ流れを阻害し、洩れ流れの流量を減少させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように静翼101の先端部と動翼102の先端部を回り込む洩れ流れを阻害して洩れ流れの流量を減少させる構成は、ロータが軸方向に膨張して動翼が軸方向に変位してケーシングに設けたシールに対して位置ずれを生じ、シールが期待したように洩れ流れを阻害することができない、などの理由により、洩れ流れが主流に入り込む時に生じるミキシングの発生を抑える作用に限界があった。
【0005】
本発明は、洩れ流れが主流に入り込む時に生じるミキシングの発生を効果的に抑えることができる軸流型ターボ機械を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の軸流型ターボ機械は、ケーシングに設けられた静翼と、ロータに設けられた動翼とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を主流の方向に向ける整流体を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的な考え方について図7を参照して説明する。図7は静翼と動翼における流体の流れ方向(角度)を示す平面図である。図中1は静翼、2は動翼で、夫々横断面で示している。動翼2の入口における主流方向は図示するものである。すなわち、V1aは絶対流入速度、V1bは相対流入速度、V1cは動翼回転周速度である。静翼1の先端部では洩れ流れがV1dの方向に流れて主流に入る。動翼2の出口における主流の流れ方向は図示するものである。すなわち、V2aは絶対流出速度、V2bは相対流出速度、V2cは動翼回転周速度である。動翼2の先端部では洩れ流れがV2dの方向に流れて主流に入る。
【0008】
本発明では、静翼1の先端部を流れる洩れ流れの速度V1dを、整流体により静翼1の出口における主流の絶対流出速度V1aの方向に向ける。動翼2の先端部を流れる洩れ流れの速度V2dを、整流体により静翼1の出口における主流の絶対流出速度V2aの方向に向ける。
【0009】
本発明に係る第1ないし第3の実施の形態について図面を参照して説明する。これら各実施の形態はいずれも軸流型タービンに適用したものである。
【0010】
第1の実施の形態について図1および図2を参照して説明する。この実施の形態は動翼に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図1はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図2は整流体を図1のA矢視方向から見て模式的に示す図である。
【0011】
図中1は静翼、2は動翼である。静翼1はケーシング11における軸方向に間隔を置いた複数箇所に、夫々ケーシング11の半径方向に沿って配置されて周方向に複数並べて取付けられている。ケーシング11の周方向に並ぶ各静翼1の先端部にはこれら静翼1を囲む部材12が取付けられている。このようにケーシング11の軸方向に間隔を置いた複数箇所に、複数の静翼1を周方向に並べて構成される静翼翼列が夫々設けられる。
【0012】
動翼2はケーシング11の内部に設けられたロータ13における軸方向に間隔を置いた複数箇所に、夫々ロータ13の半径方向に沿って配置されて周方向に複数並べて取付けられている。各動翼2は静翼1が設けられる各位置の間の位置に設けられる。ロータ13の周方向に並ぶ各動翼2の先端部にはこれら動翼2を囲む覆い体(シュラウド)14が夫々取付けられている。このようにロータ13の軸方向に間隔を置いた複数箇所に、複数の動翼2を周方向に並べて構成される静翼翼列が夫々設けられる。
【0013】
ケーシング11における各動翼翼列に対向する各箇所は動翼2の先端部を囲む環状の溝部となっており、ロータ13における各静翼翼列に対向する部分は静翼1の部材12を囲む環状の溝部となっている。
【0014】
各静翼翼列に並ぶ各静翼1に取付けられた部材12の外周面には静翼翼列の周方向全体に亘りシール15が取付けられている。ケーシング11の溝部には、動翼翼列に並ぶ各動翼2に取付けられた覆い体14の外周面に面して動翼翼列の周方向全体に亘りシール16が取付けられている。シール15は静翼1の部材12とロータ13の溝部との間を流れる流体の洩れ流れを阻害して流量を減少させようとするものであり、シール16は動翼2の先端部(覆い体14を含む)とケーシング11との間を流れる流体の洩れ流れを阻害して流量を減少させようとするものである。
【0015】
図1および図2では各シール15、16を1個ずつ設けているが、これに限定されず必要に応じてケーシング11の軸方向およびロータ13の軸方向に間隔を存して複数個を設けるようにしても良い。
【0016】
図中21は整流体で、この整流体21は、動翼2の先端部とこの動翼2の先端部を囲むケーシング11の溝部との間に形成される隙間を流れる流体の洩れ流れを案内してその方向(角度)を、動翼2の流体出口における主流の流れ方向に向けるものである。
【0017】
整流体21は動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して設けられている。すなわち、ケーシング11に各動翼翼列に対向して形成された環状の溝部において、動翼翼列に並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置する箇所には、動翼2の周囲を囲む同一円周上に多数の整流体21がロータ13の周方向(動翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。各整流体21はケーシング11に一体に形成されている、または独立して製作されて適宜な手段によりケーシング11に取付けられている。
【0018】
各整流体21は平坦な板材からなるもので、ロータ13の中心軸線(軸方向)に対して平行で、図2に示すようにロータ13の直径方向線に対して所定角度θをもって傾けて配置されている。例えば、図1においてA方向から見た場合、図2に示すように各整流体21が揃ってロータ13の直径方向線に対して反時計方向へ向けて所定角度θで傾いて配置されている。例えば整流体21が傾く角度は30度である。この整流体21の角度は洩れ流れを動翼2の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。
【0019】
前述したようにケーシング11における各動翼翼列に対向する箇所は、動翼2の先端部および覆い体14を囲む環状溝部となっており、後述するように流体の洩れ流れがこの溝部の幅方向(ロータ13の軸方向)に沿って流れるようになっている。そこで、整流体21は水平部と垂直部が直角に交叉する形状をなしている。すなわち、動翼2の先端部を囲む環状溝部において動翼2および覆い体14を囲むように水平部分と垂直部分とが交叉する角部に、整流体21がその水平部と垂直部を組合せて配置されている。
【0020】
なお、整流体21の水平部分と垂直部分の大きさ、ロータ周方向に沿う整流体21の数および配置間隔、整流体21の傾き角度θ、整流体21のケーシング11の面からの高さなどの条件は、整流体21に要求される機能を効果的に発揮できるように設定する。特に整流体21の傾き角度θは、洩れ流れを動翼2の出口における主流の流れ方向に向ける上で重要な条件である。また、整流体21は平坦なものに限定されず、円弧をなすものであっても良い。
【0021】
この構成における作用について述べる。流体はケーシング11に設けた静翼翼列の各静翼1の翼面に沿って案内され、ロータ13に設けた各動翼翼列の各動翼2の翼面に衝突する。この流体のエネルギーにより動翼2およびロータ13が回転する。動翼2に衝突した流体は再び静翼翼列の各静翼1の翼面に沿って流れ、さらに動翼の各動翼2の翼面に案内される。この流体の流れは主流である。図では実線で示している。図7に示すように主流は動翼2の入口において絶対流入速度速度V1aで流入し、動翼2の出口では絶対流出速度V2aで流出する。
【0022】
ここで、静翼翼列における各静翼1の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて、動翼翼列における各動翼2の先端部に取付けた覆い体14と、この覆い体14を囲むケーシング11の溝部との間の隙間をケーシング11およびロータ13の軸方向(溝部の幅方向)に沿って流れ、主流方向下流側にある静翼翼列における各静翼1の入口で再び主流と合流する。この流体の流れは洩れ流れである。図では破線で示している。
【0023】
説明を加える。洩れ流れの流体は、動翼2の入口側から、動翼2の先端部に取付けた覆い体14とこの覆い体14を囲むケーシング11の溝部との間の隙間に流入して動翼2の出口に向けて流れる。ここで、覆い体14の外周側を囲んでケーシング11に設けたシール16は、覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間を流れる流体の洩れ流れを阻止する。このため、覆い体14とケーシング11との間の隙間へ流入する洩れ流れがある程度抑制されて流量がある程度減少する。シール16を乗り越えた洩れ流れの流体は覆い体14とケーシング11との間の隙間を流れ、動翼2の出口においてケーシング11の溝部の角部と覆い体14の角部で挟まれた部分、すなわち動翼2の先端部に対して洩れ流れ下流側の部分に達する。
【0024】
この箇所には複数の整流体21がロータ13の周方向に並べて設けられている。この箇所に整流体21が設けられていない場合には、洩れ流れの流体は図7に示すように周方向において主流とは異なる角度を持った(傾斜した)方向で流れて主流の流体に合流する。これに対して各整流体21は、図2に示すように動翼2に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を動翼2の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。
【0025】
このため、動翼2の先端部である覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間における動翼2の出口において、ケーシング11(ロータ13)の周方向全体にわたり洩れ流れの流体が主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流れて主流の流体と合流する。すなわち、洩れ流れの流体はケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して角度を持つことなく(傾斜することなく)、またはケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して殆ど角度を持つことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。
【0026】
このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に両者のミキシングによる流体の流れの乱れが大変少なく、両者のミキシングによる損失を大変小さく抑えることができる。
【0027】
また、整流体21を、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体21が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0028】
なお、整流体21は動翼2の先端部を囲む溝部における角部(水平部分と垂直部分とが交叉する箇所)に組合せて配置されているので、洩れ流れがケーシング11の溝部の角部と覆い体14の角部で挟まれた部分を通過する時に安定して主流の流れ方向へ向けて流すことができる。
【0029】
第2の実施の形態について図3および図4を参照して説明する。この実施の形態は静翼1に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図3はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図4は図3の整流体をB矢視方向から見て模式的に示す図である。この実施の形態は、第1の実施の形態とは整流体を設ける構成が異なるのみで、この点を除いた他の部分の構成は同じである。このため、図3および図4において図1および図2と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0030】
この実施の形態における整流体について述べる。図中22は整流体であり、この整流体22は静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けられ、静翼1から流出する洩れ流れを案内してその方向を静翼1から流れる主流の流れ方向に向けるものである。
【0031】
整流体22は、静翼翼列において並ぶ静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して設けられている。すなわち、静翼翼列における静翼1の先端部に設けた部材12における洩れ流れ方向下流側の側面には、複数の整流体22が部材12の周方向(静翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。この整流体22は短冊形をなすもので、ロータ13の中心軸線と平行でロータ13の直径方向線に対して角度θをもって傾いてケーシング11の内周と外周を結ぶ方向に沿って配置されている。
【0032】
例えば、図3においてB方向から見た場合、図4に示すように各整流体22が揃ってケーシング11の直径方向に対して時計方向へ向けて角度θで傾いて配置されている。例えば整流体22が傾く角度は30度である。この整流体22の角度は洩れ流れを静翼1の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。各整流体22は部材12の側面に一体に形成される、または独立して製作されて部材12の側面に適宜な手段により固定されて設けられる。
【0033】
なお、ロータ周方向に沿う整流体22の配置間隔、整流体22の傾き角度θ、整流体22のケーシング11の面からの高さなどの条件は、整流体2に要求される機能を効果的に発揮できるように設定する。特に整流体22の傾き角度θは、洩れ流れを静翼1の出口における主流の流れ方向に向ける上で重要な条件である。
【0034】
この構成における作用について述べる。ケーシング11の内部における流体の主流と、動翼2の先端部を流れる洩れ流れは前述した第1の実施の形態における場合と同じである。図では主流は実線で示し、洩れ流れは破線で示している。
【0035】
静翼2の先端部における洩れ流れについて述べる。動翼翼列における各動翼2の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて、静翼1の先端部に取付けた部材12とこの部材12を囲むロータ13における溝部との間の隙間をケーシング11およびロータ13の軸方向に沿って流れ、主流の流れ方向下流側に位置する動翼翼列における各動翼2の入口で再び主流と合流する。この流体の流れは洩れ流れである。
【0036】
説明を加える。洩れ流れの流体は、静翼1の入口側から、静翼1の先端部に取付けた部材12とこの部材12を囲むロータ13における溝部との間の隙間に流入して静翼1の出口に向けて流れる。ここで、静翼1の先端部の部材12の外周部に設けたシール15は部材12とロータ13の溝部との間の隙間を流れる洩れ流れである流体の流れを阻止する。このため、部材12とロータ13との間の隙間へ流入する洩れ流れがある程度抑制されて流量がある程度減少する。シール15を乗り越えた洩れ流れの流体は、さらに部材12とロータ13の溝部との間の隙間を流れて静翼1の出口において、静翼1に先端部に設けられた部材12の下流側側面とロータ13の溝部の下流側側面とで挟まれた部分、すなわち静翼1に対して洩れ流れ下流側の部分に達する。
【0037】
この箇所には複数の整流体22がロータ13の周方向に並べて設けられている。この箇所に整流体22が設けられていない場合には、洩れ流れの流体は図7に示すように周方向において主流とは異なる角度を持った(傾斜した)方向で流れて主流の流体に合流する。これに対して各整流体22は、静翼1に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を、静翼1の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。
【0038】
これにより静翼1の先端部である部材12とロータ13の溝部との間の隙間における静翼1の出口において、ロータ13(ケーシング11)の周方向全体にわたり洩れ流れの流体が主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流れて主流と合流する。
【0039】
すなわち、洩れ流れの流体はロータ13(ケーシング11)の周方向において主流に対して角度を持っことなく(傾斜することなく)、またはロータ13(ケーシング11)の周方向に対して殆ど角度を持っことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に、両者のミキシングにより発生する損失を大変小さく抑えることができる。
【0040】
また、整流体22を、静翼1の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体22が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0041】
第3の実施の形態について図5および図6を参照して説明する。この実施の形態は動翼2に対して洩れ流れ下流側に整流体を設けたものである。図5はこの軸流型タービンにおいて静翼および動翼を設けた部分(直径方向半分の部分)を模式的に示す断面図、図6は整流体を図5のC矢視方向から見て模式的に示す図である。この実施の形態は、第1の実施の形態とは整流体を設ける構成が異なるのみで、この点を除いた他の部分は同じである。このため、図5および図6において図1および図2と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0042】
図中23は整流体で、この整流体23は動翼2の先端部とケーシング11の溝部との間を流れる洩れ流れの方向(角度)を静翼1の出口における主流の流れ方向に向けるものである。
【0043】
動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置して整流体23が設けられている。すなわち、ケーシング11の溝部において、動翼翼列において並ぶ動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に位置する箇所には、動翼2の周囲を囲む同一円周上に多数の整流体23がロータ13の周方向(動翼並び方向)に間隔を置いて並べて設けられている。各整流体23はケーシング11に一体に形成されている、または独立して製作されて適宜な手段によりケーシング11に取付けられている。
【0044】
各整流体23は短冊形をなすもので、ロータ2の中心軸線を通る垂直面上ではこの中心軸線と平行で、且つこの垂直面と直交する面上で中心軸線に対して所定角度θをもって傾いて配置されている。例えば、図5においてC方向から見た場合、図6に示すように各整流体23が揃ってロータ中心軸線に対して反時計方向へ向けて一定角度θで傾いて配置されている。例えば整流体21が傾く角度は30度である。この整流体21の角度は洩れ流れの流体を案内してその方向を動翼2の出口における主流の流れ方向に向けるためのものである。なお、各整流体23は動翼2の先端部に設けた覆い体14に面する位置から下流側へ延びるように配置されている。
【0045】
この構成における作用について述べる。静翼翼列における各静翼1の出口から流出する流体の一部は主流から分かれて,洩れ流れとして静翼1の先端部に取付けた覆い体14と、この覆い体14を囲むケーシング11における環状の溝部との間の隙間をロータ13の軸方向に沿って流れ、主流の流れ方向下流側にある静翼翼列における各静翼1の入口で再び主流と合流する。
【0046】
各整流体23は、動翼2に対して洩れ流れ下流側の部分に達した洩れ流れの流体を、動翼2の出口における主流の流れ方向へ向けて案内する。これにより動翼2の先端部である覆い体14とケーシング11の溝部との間の隙間における動翼2の出口において、洩れ流れの流体がケーシング11およびロータ13の周方向全体にわたり主流の流れ方向と同じ方向、または主流の流れ方向に寄った方向に沿って流出して主流の流体に合流する。すなわち、洩れ流れの流体はケーシング11(ロータ13)の周方向において主流に対して角度を持っことなく(傾斜することなく)、または殆ど角度を持っことなく(殆ど傾斜することなく)流れて主流の流体に合流する。
【0047】
このため、洩れ流れの流体が主流の流体に合流する際に両者のミキシングによる流体の流れの乱れが大変少なく、両者のミキシングによる損失を大変小さく抑えることができる。
【0048】
また、整流体23を、動翼2の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体23が洩れ流れを主流の流れ方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【0049】
前述した第1、第2および第3の各実施の形態の整流体は、軸流タービンに夫々単独で設けても良いが、動翼用の整流体である第1または第3の実施の形態の整流体と、静翼用の整流体である第2の実施の形態の整流体とを組合せると、より効果高めることができる。
【0050】
また、整流体は軸流タービンの流体入口から流体出口までの前段に亘って設けると効果が大きいが、一部に設ける場合には相対的に低圧となる部分、具体的には軸流タービンの出口部における静翼および動翼に設けると、洩れ流れの方向を制御する効果が高い。
【0051】
本発明は軸流タービンに限定されず、軸流圧縮機などの軸流型ターボ機械に広く適用することができる。軸流圧縮機において一部に設ける場合には相対的に低圧となる部分、例えば軸流圧縮機の入口部の各段に設けると洩れ流れの方向を制御する効果が高い。
【0052】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施することができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、静翼と動翼とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の一部が主流から別れて翼の先端部を回り込んで流れる洩れ流れが再び主流に入り込む時に、整流体により流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を主流の方向に向けるので、洩れ流れの流体が主流の流体に入り込む時に生じるミキシングによる損失を小さく抑えて、軸流型ターボ機械の性能の低下を抑えることができる。
【0054】
また、本発明によれば、整流体を、動翼および静翼の先端部に対して洩れ流れの下流側に設けることにより、整流体が洩れ流れを主流の方向に向ける作用を効果的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図2】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図3】第2の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図4】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図5】第3の実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す断面図。
【図6】同実施の形態における軸流タービンの翼部を模式的に示す図。
【図7】軸流タービンの翼部における流体の主流および洩れ流れを示す図。
【図8】従来の形態における軸流型ターボ機械の翼部を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
1…静翼
2…動翼
11…ケーシング
12…部材
13…ロータ
14…覆い体
21…整流体
22…整流体
23…整流体
Claims (3)
- ケーシングに設けられた静翼と、ロータに設けられた動翼とを具備する軸流型ターボ機械において、流体の洩れ流れが流体の主流に入る時の方向を主流の方向に向ける整流体を備えていることを特徴とする軸流型ターボ機械。
- 前記整流体は、前記動翼の先端部に対して前記洩れ流れの下流側に設けられ、前記動翼から流出する洩れ流れを前記動翼から流出する主流の方向に向けるものである請求項1に記載の軸流型ターボ機械。
- 前記整流体は、前記静翼の先端部に対して前記洩れ流れの下流側に設けられ、前記静翼から流出する洩れ流れを前記静翼から流出する主流の方向に向けるものである請求項1に記載の軸流型ターボ機械。
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