JP2004010713A - (メタ)アクリル酸(共)重合体及びその製造法 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸湿性の高い不純物の含有量が低く、かつ粉末洗剤の着色を防止しうる(メタ)アクリル酸(共)重合体及びその製造法の提供。
【解決手段】アクリル酸もしくはメタクリル酸又はその塩を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて重合する(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造に際し、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させる、(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法、並びに(メタ)アクリル酸(塩)に亜硫酸水素塩が付加した副反応物の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部に対して1質量部以下であり、ハイドロキノン化合物の含有量が(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部に対して0.02質量部以下であり、乾燥特性が75%以下である(メタ)アクリル酸(共)重合体。
【選択図】 なし
【解決手段】アクリル酸もしくはメタクリル酸又はその塩を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて重合する(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造に際し、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させる、(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法、並びに(メタ)アクリル酸(塩)に亜硫酸水素塩が付加した副反応物の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部に対して1質量部以下であり、ハイドロキノン化合物の含有量が(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部に対して0.02質量部以下であり、乾燥特性が75%以下である(メタ)アクリル酸(共)重合体。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗剤ビルダー等として有用な、アクリル酸又はメタクリル酸の重合体又は共重合体(以下、(メタ)アクリル酸(共)重合体という)及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
(メタ)アクリル酸(共)重合体は衣料用粉末洗剤において有機ビルダーとして使用されている。一般に、重合方法として、過酸化物と還元剤を用いるレドックス重合は、反応性が高く、好ましい。一方、衣料用粉末洗剤は(メタ)アクリル酸(共)重合体を含む界面活性剤、無機塩等の洗浄成分の水溶液もしくはスラリーを200℃以上の高温で乾燥させることで得られる。
【0003】
このとき、(メタ)アクリル酸(共)重合体以外の吸湿性の高い有機化合物が含有されている場合、洗浄成分を含む水溶液或いはスラリーの乾燥において、通常より多くの水分を残存させて洗剤としての性能が低下する他、出来あがった粉末洗剤が空気中の水分を取りこみ、長期の品質の安定性を著しく低下させるので、(メタ)アクリル酸(共)重合体中に吸湿性の高い不純物をできるだけ含有させないことは重要である。
【0004】
吸湿性の高い不純物や(メタ)アクリル酸(共)重合体自身が乾燥し難い場合、特に特公平6−4987号やWO99/029830号記載の洗剤粉末の製造法では、洗剤粉末粒子表面から内部へ細孔をつくり、洗剤粉末の水への溶解性の改善を行っているが、通常より水分を多く含んだ洗剤粉末にはこのような細孔の生成が不十分となり、洗浄性能を著しく低下させる。
【0005】
吸湿性の高い不純物として、亜硫酸水素塩をラジカル重合触媒の一つとして用いた場合の、亜硫酸水素塩が(メタ)アクリル酸に1:1で付加した副反応物(付加物)が挙げられる。特公昭60−24806号、特開昭64−38403号、特公平2−24283号、特開平3−9905号、特開平11−322846号等には亜硫酸水素塩をラジカル重合触媒の一つとして用いる(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造方法が開示されているが、これらの方法で得られた(メタ)アクリル酸(共)重合体には、副反応物が副生し、洗剤の品質を低下させている。
【0006】
他方、(メタ)アクリル酸等の単量体にはラジカル重合禁止剤として、一般的にp−メトキシフェノール、p−ヒドロキシフェノール等のハイドロキノン化合物が含有されており、単量体の安全性、及び品質の安定性を維持している。しかし、これらの重合禁止剤は衣料用粉末洗剤の製造における乾燥の際に、粉末洗剤に著しい着色をもたらす原因となり、(メタ)アクリル酸(共)重合体中のラジカル重合禁止剤を低減させることが重要である。
【0007】
ラジカル重合禁止剤を低減させた重合体を製造するには、特開平11−322846号に記載されている少量のラジカル重合禁止剤が含有された単量体を用いてのアクリル酸等の重合が挙げられる。しかし、この方法は単量体中のラジカル重合禁止剤が極めて少ないため、単量体の使用時及び保管時の安全性、安定性に問題がある。更に特開昭62−121705号、特開平11−315115号等に記載されているアクリル酸の重合方法では重合禁止剤が残存し、粉末洗剤に著しい着色がみられる。
【0008】
本発明の課題は、吸湿性の高い不純物の含有量が低く、かつ粉末洗剤の着色を防止しうる(メタ)アクリル酸(共)重合体、及び過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いたレドックス重合において、その(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アクリル酸もしくはメタクリル酸又はその塩を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて重合する(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造に際し、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させる、(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法、並びに(メタ)アクリル酸又はその塩に亜硫酸水素塩が付加した副反応物の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部に対して1質量部以下であり、ハイドロキノン化合物の含有量が(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部に対して0.02質量部以下であり、乾燥特性が75%以下である(メタ)アクリル酸(共)重合体である。
【0010】
【発明の実施の形態】
[(メタ)アクリル酸(共)重合体]
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸又はその塩(以下(メタ)アクリル酸(塩)という)の重合体、あるいは(メタ)アクリル酸(塩)と、これと共重合可能な反応性不飽和基を有する単量体との共重合体であり、単量体全量に対する(メタ)アクリル酸(塩)の割合は50〜100モル%が好ましく、60〜100モル%が更に好ましく、90〜100モル%が特に好ましい。(メタ)アクリル酸(塩)の割合が多くなることで、洗剤ビルダー用途としての性能が高くなる。ここで、(メタ)アクリル酸として、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの混合物を用いることができる。
【0011】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量は、後述する測定法において、分散性を向上させ、優れた洗浄性能を得る観点から、5,000以上が好ましく、6,000以上が更に好ましい。また、粘度の上昇を抑え、高濃度での製造時の取り扱いを容易にし、更に乾燥途中に表面に生成する皮膜が強固とならず乾燥が容易となる観点から、100,000以下が好ましく、50,000以下が更に好ましい。
【0012】
(メタ)アクリル酸(塩)は未中和であっても、部分或いは完全中和もしくは過中和であってもよい。塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミンやトリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられるが、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムからなる群から選ばれる1種以上の塩が好ましい。これらは混合物であってもよい。
【0013】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体を用いた(共)重合体であるが、(メタ)アクリル酸(塩)と共重合可能な反応性不飽和基を有する単量体を共に用いてもよい。そのような単量体としてはマレイン酸、イタコン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸等のアニオン性単量体又はその塩、メタクリロイルオキシトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性単量体、N−(3−スルホプロピル)−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−(メタ)アクリロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等の両イオン性単量体、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のノニオン性単量体、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等の疎水性(メタ)アクリル酸エステル、t―ブチルアクリルアミド等の疎水性(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの中では、アニオン性単量体又はその塩が好ましい。
【0014】
(メタ)アクリル酸(塩)等の単量体には、保存安定性や安全性を維持するために重合禁止剤としてハイドロキノン化合物が含有されていることが多い。このようなハイドロキノン化合物は、ヒドロキシフェノール骨格を有する化合物であり、例えばp−ヒドロキシフェノール(以下、ハイドロキノンという)、p−メトキシフェノール(以下、メトキノンという)等が挙げられる。本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体中のハイドロキノン化合物の含有量は、洗剤の着色を防止する観点から、(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部(固形分、以下同じ)に対して、0.02質量部以下が好ましく、0.01質量部以下が更に好ましい。
【0015】
更に、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、粉末洗剤の性能及び品質の安定性を良好とする観点から、(メタ)アクリル酸(塩)に亜硫酸水素塩が付加した副反応物(3−スルホプロピオン酸塩等)の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部(固形分、以下同じ)に対して、1質量部以下であることが好ましく、0.7質量部以下であることが更に好ましい。尚、副反応物量は、後述する測定法により測定される。
【0016】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の乾燥特性は、75%以下であることが好ましく、73%以下であることが更に好ましい。乾燥特性が75%以下であると、WO99/029830号記載の粉末洗剤の製法のような、洗剤粉末粒子表面から内部へ細孔をつくる製法において、粉末洗剤中の水分量が増加せず、細孔の生成が十分となり、洗剤の品質及び性能を低下させない。乾燥特性は、副反応物である3−スルホプロピオン酸塩等の含有量、及び(メタ)アクリル酸(共)重合体の構造が関係すると考えられる。尚、乾燥特性は、後述する測定法により測定される。
【0017】
これらの特性を有する(メタ)アクリル酸(共)重合体は、乾燥性、品質安定性に優れ、洗剤の着色を防止することができるため、高品質の粉末洗剤ビルダー用として特に好適である。
【0018】
[(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法]
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させることにより製造される。
【0019】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重合反応に用いられる溶媒としては、水性の溶媒であることが好ましく、特に好ましくは水である。また、上記単量体の溶媒への溶解性を向上させるために、各単量体の重合に悪影響を及ぼさない範囲で有機溶媒を適宜加えてもよい。
【0020】
上記有機溶媒としては、具体的には、メタノール、エタノール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類等から、1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0021】
重合させるために用いる開始剤系は、1種又は2種以上の過硫酸塩、及び亜硫酸水素塩である。これらの開始剤は同時に添加する方が好ましい。
【0022】
上記過硫酸塩としては、具体的には、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上を使用することができる。過硫酸塩の添加量は、重合を十分に進行させ、また重合体自体の着色を抑え、洗剤粉末の品質を低下させず、乾燥特性も低下させない観点から、単量体100質量部に対して0.2〜6質量部が好ましく、0.5〜4質量部が更に好ましい。また、単量体中に含有されているラジカル重合禁止剤1質量部に対しては、過硫酸塩を15〜300質量部添加することが好ましく、25〜150質量部添加することが更に好ましい。
【0023】
亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等から選ばれる1種以上を使用することができる。亜硫酸水素塩は、過硫酸塩1質量部に対して、0.05〜60質量部添加することが好ましく、0.2〜15質量部添加することが更に好ましい。
【0024】
本製造法における亜硫酸水素塩は、連鎖移動剤としても作用していることから、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量を制御することができる。
【0025】
更に本発明では反応系に存在するラジカル重合禁止剤であるハイドロキノン化合物の分解及び重合効率を高めるために微量の水溶性金属塩の添加が必須である。水溶性金属塩の添加は、開始剤添加の前でも後でもよいが、好ましくは開始剤添加の前である。
【0026】
水溶性金属塩としては、硫酸第一鉄、塩化第一鉄等の鉄化合物、硫酸第二銅、塩化第二銅等の銅化合物からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、硫酸第一鉄及び/又は硫酸第二銅が更に好ましい。
【0027】
水溶性金属塩の添加量は、ラジカル重合禁止剤であるハイドロキノン化合物を効率的に分解し、(共)重合体の着色を抑制し、更には(共)重合体を配合した洗剤の品質を低下させないために、単量体中に含有されているハイドロキノン化合物1質量部に対して、0.001〜0.05質量部が好ましく、0.0025〜0.04質量部が更に好ましく、0.0035〜0.02質量部が特に好ましい。
【0028】
本発明の方法において、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩、亜硫酸水素塩及び水溶性金属塩の添加順序は、いずれであってもよい。重合前に、開始剤、水溶性金属塩を反応系に添加してから、重合を開始してもよく、重合中、溶媒に希釈して、一括あるいは連続的に反応系内に添加しながら重合を行うこともできる。好ましくは、重合前に、水溶性金属塩を添加し、次に(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩及び亜硫酸水素塩の一部を添加し、重合中に、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩及び亜硫酸水素塩の残部を溶媒に希釈して、連続的に添加する。
【0029】
重合温度は、副反応物の生成を抑制し、乾燥特性のよい(メタ)アクリル酸(共)重合体を得る観点から、50℃以下であり、40℃以下が好ましい。下限は、反応性から20℃以上が好ましい。
【0030】
重合反応は、副反応物量を少なくして、良好な品質の(メタ)アクリル酸(共)重合体を得る観点から、酸性条件下で行われることが好ましく、具体的には、pH4以下が好ましく、pH1以上が更に好ましい。
【0031】
重合反応終了後、必要であれば中和を行う。中和に使用するアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン類等が挙げられ、それらの1種以上を用いることができる。また、防菌等のために過中和であってもよい。
【0032】
本発明においては、製造後の重合体水溶液中に酸化剤が残存する可能性があるが、これを分解するために還元剤を、残存している酸化剤の等モル以上添加しても良い。還元剤の種類は特に限定されないが、好ましくは無機系還元剤であり、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等のチオ硫酸塩、亜リン酸、亜リン酸ナトリウム等の亜リン酸(塩)、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム等の次亜リン酸(塩)が挙げられる。塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミンやトリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられ、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。これらの無機系還元剤は1種のみを用いてもよく、又は2種以上を併用してもよい。
【0033】
還元剤を添加するときの温度は室温が好ましい。重合体水溶液の粘度が高い場合、温度を上げて還元剤を添加することも可能であるが、50℃以下が好ましい。
【0034】
本発明の製造法により、乾燥性、品質安定性に優れ、洗剤に着色がみられない、特に洗剤ビルダー用として好適な(メタ)アクリル酸(共)重合体が容易に製造できる。
【0035】
【実施例】
例中の部及び%は、特記しない限り質量部、質量%である。また、以下の例において、(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量、副反応物量、ハイドロキノン化合物量及び乾燥特性は以下の方法で測定した。
【0036】
<分子量測定法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、以下の条件で測定した。
カラム:東ソー製 G4000PWXK+G2500PWXL
移動相:0.2mol/Lリン酸緩衝液(pH7)/アセトニトリル=90/10(vol/vol)
検出器:RI検出器
カラム温度:40℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を100μl注入する。
分子量換算:ポリアクリル酸(創和科学社製)
<副反応物量測定法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体中に含有されるアクリル酸に亜硫酸水素ナトリウムが、1:1で付加した副反応物(3−スルホプロピオン酸Na)量を以下のクロマトグラフィー条件により定量した。
カラム:東ソー製 TSK−GEL ODS−80TS(250mm×4.6mmφ)
移動相:0.02mol/Lリン酸緩衝液(pH2.5)
検出器:UV(210nm)
カラム温度:30℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を20μl注入する。
副反応物検出限界:10mg/kg
<ハイドロキノン化合物の定量法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体中に含有される重合禁止剤であるハイドロキノン化合物(メトキノン)量を、副反応物量測定法における移動相のみ変えて、以下の条件で測定した。
カラム:東ソー製 TSK−GEL ODS−80TS(250mm×4.6mmφ)
移動相:0.02mol/Lリン酸緩衝液(pH2.5)/アセトニトリル=80/20(vol/vol)
検出器:UV(210nm)
カラム温度:30℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を20μl注入する。
メトキノン検出限界:0.5mg/kg
<乾燥特性>
(メタ)アクリル酸(共)重合体(水溶液)の乾燥特性を、式(I)により求めた。式(I)は固形分40%を基準とした場合の(メタ)アクリル酸(共)重合体水溶液の乾燥特性を算出するものである。
式中の1.50は、固形分が40%以外のサンプルを用いて測定した場合、同じ乾燥特性にするために実験的に求められた補正係数である。
【0037】
乾燥特性(%)=測定乾燥残分(%)−1.50×(固形分(%)−40.0) …(I)
測定乾燥残分(%)の測定:測定試料は予め25±1℃で馴化させ、熱天秤(島津水分計EB−340MOC)のヒーターを300℃に設定し、昇温しておく。熱天秤の付属の皿(SUS製)に試料約11gを均一に乗せて試料の質量を測定する。すぐに、300℃に設定して保温しておいたヒーター部を被せてシャッターを開けて試料の加熱をスタートする。加熱スタートから1000秒後の試料の質量を測定し、その値を加熱前の試料の質量で割った値を式(II)に記載するように測定乾燥残分とした。
【0038】
測定乾燥残分(%)=(加熱1000秒後の試料質量÷加熱前の試料質量)×100…(II)
固形分の測定:硫酸ナトリウム約40gを入れたガラス容器を精秤し、その中に試料2gを入れて精秤し、硫酸ナトリウムと試料とを混合した後、105℃の熱風乾燥機にて2時間乾燥する。その後、シリカゲル入りのデシケーター中で冷却し、その質量を測定し、乾燥した試料の質量を乾燥前の試料の質量で割った値を、式(III)に記載するように固形分とした。
【0039】
固形分(%)=(乾燥後の試料質量÷乾燥前の試料質量)×100 …(III)
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計を取りつけた2Lのセパラブルフラスコに、イオン交換水225gと0.1%硫酸第一鉄・七水和物3.2g(ハイドロキノン化合物1部に対し硫酸第一鉄・七水和物0.044部、硫酸第一鉄として0.024部)を仕込み、セパラブルフラスコを35℃のオイルバスに浸漬させた後、80%アクリル酸水溶液450g、過硫酸ナトリウム3.6gをイオン交換水90gに溶解させた過硫酸ナトリウム水溶液(単量体100部に対し過硫酸ナトリウム1.0部)、及び亜硫酸水素ナトリウム20.8gをイオン交換水80gに溶解させた亜硫酸水素ナトリウム水溶液(過硫酸塩1部に対し亜硫酸水素ナトリウム5.8部)をそれぞれ4時間滴下し、37℃で重合を行った(重合時のpHは2)。その後、同一の温度で2時間熟成を行った後、冷却を行い、48%水酸化ナトリウム水溶液396gにより中和を行った。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は9,200で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して0.53部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.002部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は71%であった。
【0040】
実施例2
実施例1と同じ反応装置を用い、0.1%硫酸第一鉄・七水和物を6.42g(ハイドロキノン化合物1部に対し硫酸第一鉄・七水和物0.088部、硫酸第一鉄として0.048部)、亜硫酸水素ナトリウムを31.2g(8.7部対過硫酸塩1部)に変更すること以外は、実施例1と同じ温度、方法で重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は6,300で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して0.55部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.008部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は72%であった。
【0041】
比較例1
実施例2と同じ反応装置で0.1%硫酸第一鉄・七水和物を入れず、過硫酸ナトリウム量を12g(3.3部対単量体100部)としてオイルバスの温度を100℃で実施例2と同じ手順でアクリル酸の重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は12,300で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して1.2部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.022部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は76%であった。
【0042】
比較例2
実施例2と同じ反応装置で0.1%硫酸第一鉄・七水和物を添加しないこと以外は実施例2と同じ条件で重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は10,600で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して1.4部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.035部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は73%であった。
【0043】
比較例2において、副反応物量が、実施例2より多くなるのは、硫酸第一鉄(重合反応促進触媒:過硫酸塩とのレドックス反応が生じる)が添加されないことで重合反応速度が実施例2より遅くなり、アクリル酸への亜硫酸水素Naの付加反応の確率が上昇するためと考えられる。乾燥特性が、比較例1より低いのは、反応温度が低いため、重合体の構造要因に起因すると考えられる。
【0044】
【発明の効果】
本発明の製造法によると、吸湿性の高い副反応物が低減し、乾燥特性が改良され、更に残存するラジカル重合禁止剤が低減した(メタ)アクリル酸(共)重合体を得ることができ、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体を用いた洗剤は、洗浄性が高く、耐着色性の品質安定性に優れている。
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗剤ビルダー等として有用な、アクリル酸又はメタクリル酸の重合体又は共重合体(以下、(メタ)アクリル酸(共)重合体という)及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
(メタ)アクリル酸(共)重合体は衣料用粉末洗剤において有機ビルダーとして使用されている。一般に、重合方法として、過酸化物と還元剤を用いるレドックス重合は、反応性が高く、好ましい。一方、衣料用粉末洗剤は(メタ)アクリル酸(共)重合体を含む界面活性剤、無機塩等の洗浄成分の水溶液もしくはスラリーを200℃以上の高温で乾燥させることで得られる。
【0003】
このとき、(メタ)アクリル酸(共)重合体以外の吸湿性の高い有機化合物が含有されている場合、洗浄成分を含む水溶液或いはスラリーの乾燥において、通常より多くの水分を残存させて洗剤としての性能が低下する他、出来あがった粉末洗剤が空気中の水分を取りこみ、長期の品質の安定性を著しく低下させるので、(メタ)アクリル酸(共)重合体中に吸湿性の高い不純物をできるだけ含有させないことは重要である。
【0004】
吸湿性の高い不純物や(メタ)アクリル酸(共)重合体自身が乾燥し難い場合、特に特公平6−4987号やWO99/029830号記載の洗剤粉末の製造法では、洗剤粉末粒子表面から内部へ細孔をつくり、洗剤粉末の水への溶解性の改善を行っているが、通常より水分を多く含んだ洗剤粉末にはこのような細孔の生成が不十分となり、洗浄性能を著しく低下させる。
【0005】
吸湿性の高い不純物として、亜硫酸水素塩をラジカル重合触媒の一つとして用いた場合の、亜硫酸水素塩が(メタ)アクリル酸に1:1で付加した副反応物(付加物)が挙げられる。特公昭60−24806号、特開昭64−38403号、特公平2−24283号、特開平3−9905号、特開平11−322846号等には亜硫酸水素塩をラジカル重合触媒の一つとして用いる(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造方法が開示されているが、これらの方法で得られた(メタ)アクリル酸(共)重合体には、副反応物が副生し、洗剤の品質を低下させている。
【0006】
他方、(メタ)アクリル酸等の単量体にはラジカル重合禁止剤として、一般的にp−メトキシフェノール、p−ヒドロキシフェノール等のハイドロキノン化合物が含有されており、単量体の安全性、及び品質の安定性を維持している。しかし、これらの重合禁止剤は衣料用粉末洗剤の製造における乾燥の際に、粉末洗剤に著しい着色をもたらす原因となり、(メタ)アクリル酸(共)重合体中のラジカル重合禁止剤を低減させることが重要である。
【0007】
ラジカル重合禁止剤を低減させた重合体を製造するには、特開平11−322846号に記載されている少量のラジカル重合禁止剤が含有された単量体を用いてのアクリル酸等の重合が挙げられる。しかし、この方法は単量体中のラジカル重合禁止剤が極めて少ないため、単量体の使用時及び保管時の安全性、安定性に問題がある。更に特開昭62−121705号、特開平11−315115号等に記載されているアクリル酸の重合方法では重合禁止剤が残存し、粉末洗剤に著しい着色がみられる。
【0008】
本発明の課題は、吸湿性の高い不純物の含有量が低く、かつ粉末洗剤の着色を防止しうる(メタ)アクリル酸(共)重合体、及び過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いたレドックス重合において、その(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アクリル酸もしくはメタクリル酸又はその塩を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて重合する(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造に際し、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させる、(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法、並びに(メタ)アクリル酸又はその塩に亜硫酸水素塩が付加した副反応物の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部に対して1質量部以下であり、ハイドロキノン化合物の含有量が(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部に対して0.02質量部以下であり、乾燥特性が75%以下である(メタ)アクリル酸(共)重合体である。
【0010】
【発明の実施の形態】
[(メタ)アクリル酸(共)重合体]
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸又はその塩(以下(メタ)アクリル酸(塩)という)の重合体、あるいは(メタ)アクリル酸(塩)と、これと共重合可能な反応性不飽和基を有する単量体との共重合体であり、単量体全量に対する(メタ)アクリル酸(塩)の割合は50〜100モル%が好ましく、60〜100モル%が更に好ましく、90〜100モル%が特に好ましい。(メタ)アクリル酸(塩)の割合が多くなることで、洗剤ビルダー用途としての性能が高くなる。ここで、(メタ)アクリル酸として、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらの混合物を用いることができる。
【0011】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量は、後述する測定法において、分散性を向上させ、優れた洗浄性能を得る観点から、5,000以上が好ましく、6,000以上が更に好ましい。また、粘度の上昇を抑え、高濃度での製造時の取り扱いを容易にし、更に乾燥途中に表面に生成する皮膜が強固とならず乾燥が容易となる観点から、100,000以下が好ましく、50,000以下が更に好ましい。
【0012】
(メタ)アクリル酸(塩)は未中和であっても、部分或いは完全中和もしくは過中和であってもよい。塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミンやトリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられるが、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシウムからなる群から選ばれる1種以上の塩が好ましい。これらは混合物であってもよい。
【0013】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体を用いた(共)重合体であるが、(メタ)アクリル酸(塩)と共重合可能な反応性不飽和基を有する単量体を共に用いてもよい。そのような単量体としてはマレイン酸、イタコン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、p−スチレンスルホン酸等のアニオン性単量体又はその塩、メタクリロイルオキシトリメチルアンモニウムクロライド等のカチオン性単量体、N−(3−スルホプロピル)−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピル)−N−(メタ)アクリロイルアミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等の両イオン性単量体、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のノニオン性単量体、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等の疎水性(メタ)アクリル酸エステル、t―ブチルアクリルアミド等の疎水性(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの中では、アニオン性単量体又はその塩が好ましい。
【0014】
(メタ)アクリル酸(塩)等の単量体には、保存安定性や安全性を維持するために重合禁止剤としてハイドロキノン化合物が含有されていることが多い。このようなハイドロキノン化合物は、ヒドロキシフェノール骨格を有する化合物であり、例えばp−ヒドロキシフェノール(以下、ハイドロキノンという)、p−メトキシフェノール(以下、メトキノンという)等が挙げられる。本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体中のハイドロキノン化合物の含有量は、洗剤の着色を防止する観点から、(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部(固形分、以下同じ)に対して、0.02質量部以下が好ましく、0.01質量部以下が更に好ましい。
【0015】
更に、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、粉末洗剤の性能及び品質の安定性を良好とする観点から、(メタ)アクリル酸(塩)に亜硫酸水素塩が付加した副反応物(3−スルホプロピオン酸塩等)の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部(固形分、以下同じ)に対して、1質量部以下であることが好ましく、0.7質量部以下であることが更に好ましい。尚、副反応物量は、後述する測定法により測定される。
【0016】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の乾燥特性は、75%以下であることが好ましく、73%以下であることが更に好ましい。乾燥特性が75%以下であると、WO99/029830号記載の粉末洗剤の製法のような、洗剤粉末粒子表面から内部へ細孔をつくる製法において、粉末洗剤中の水分量が増加せず、細孔の生成が十分となり、洗剤の品質及び性能を低下させない。乾燥特性は、副反応物である3−スルホプロピオン酸塩等の含有量、及び(メタ)アクリル酸(共)重合体の構造が関係すると考えられる。尚、乾燥特性は、後述する測定法により測定される。
【0017】
これらの特性を有する(メタ)アクリル酸(共)重合体は、乾燥性、品質安定性に優れ、洗剤の着色を防止することができるため、高品質の粉末洗剤ビルダー用として特に好適である。
【0018】
[(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法]
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体は、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させることにより製造される。
【0019】
本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重合反応に用いられる溶媒としては、水性の溶媒であることが好ましく、特に好ましくは水である。また、上記単量体の溶媒への溶解性を向上させるために、各単量体の重合に悪影響を及ぼさない範囲で有機溶媒を適宜加えてもよい。
【0020】
上記有機溶媒としては、具体的には、メタノール、エタノール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類等から、1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
【0021】
重合させるために用いる開始剤系は、1種又は2種以上の過硫酸塩、及び亜硫酸水素塩である。これらの開始剤は同時に添加する方が好ましい。
【0022】
上記過硫酸塩としては、具体的には、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、及び過硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上を使用することができる。過硫酸塩の添加量は、重合を十分に進行させ、また重合体自体の着色を抑え、洗剤粉末の品質を低下させず、乾燥特性も低下させない観点から、単量体100質量部に対して0.2〜6質量部が好ましく、0.5〜4質量部が更に好ましい。また、単量体中に含有されているラジカル重合禁止剤1質量部に対しては、過硫酸塩を15〜300質量部添加することが好ましく、25〜150質量部添加することが更に好ましい。
【0023】
亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等から選ばれる1種以上を使用することができる。亜硫酸水素塩は、過硫酸塩1質量部に対して、0.05〜60質量部添加することが好ましく、0.2〜15質量部添加することが更に好ましい。
【0024】
本製造法における亜硫酸水素塩は、連鎖移動剤としても作用していることから、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量を制御することができる。
【0025】
更に本発明では反応系に存在するラジカル重合禁止剤であるハイドロキノン化合物の分解及び重合効率を高めるために微量の水溶性金属塩の添加が必須である。水溶性金属塩の添加は、開始剤添加の前でも後でもよいが、好ましくは開始剤添加の前である。
【0026】
水溶性金属塩としては、硫酸第一鉄、塩化第一鉄等の鉄化合物、硫酸第二銅、塩化第二銅等の銅化合物からなる群から選ばれる1種以上が好ましく、硫酸第一鉄及び/又は硫酸第二銅が更に好ましい。
【0027】
水溶性金属塩の添加量は、ラジカル重合禁止剤であるハイドロキノン化合物を効率的に分解し、(共)重合体の着色を抑制し、更には(共)重合体を配合した洗剤の品質を低下させないために、単量体中に含有されているハイドロキノン化合物1質量部に対して、0.001〜0.05質量部が好ましく、0.0025〜0.04質量部が更に好ましく、0.0035〜0.02質量部が特に好ましい。
【0028】
本発明の方法において、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩、亜硫酸水素塩及び水溶性金属塩の添加順序は、いずれであってもよい。重合前に、開始剤、水溶性金属塩を反応系に添加してから、重合を開始してもよく、重合中、溶媒に希釈して、一括あるいは連続的に反応系内に添加しながら重合を行うこともできる。好ましくは、重合前に、水溶性金属塩を添加し、次に(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩及び亜硫酸水素塩の一部を添加し、重合中に、(メタ)アクリル酸(塩)を必須とする単量体、過硫酸塩及び亜硫酸水素塩の残部を溶媒に希釈して、連続的に添加する。
【0029】
重合温度は、副反応物の生成を抑制し、乾燥特性のよい(メタ)アクリル酸(共)重合体を得る観点から、50℃以下であり、40℃以下が好ましい。下限は、反応性から20℃以上が好ましい。
【0030】
重合反応は、副反応物量を少なくして、良好な品質の(メタ)アクリル酸(共)重合体を得る観点から、酸性条件下で行われることが好ましく、具体的には、pH4以下が好ましく、pH1以上が更に好ましい。
【0031】
重合反応終了後、必要であれば中和を行う。中和に使用するアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン類等が挙げられ、それらの1種以上を用いることができる。また、防菌等のために過中和であってもよい。
【0032】
本発明においては、製造後の重合体水溶液中に酸化剤が残存する可能性があるが、これを分解するために還元剤を、残存している酸化剤の等モル以上添加しても良い。還元剤の種類は特に限定されないが、好ましくは無機系還元剤であり、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等のチオ硫酸塩、亜リン酸、亜リン酸ナトリウム等の亜リン酸(塩)、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウム等の次亜リン酸(塩)が挙げられる。塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミンやトリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられ、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。これらの無機系還元剤は1種のみを用いてもよく、又は2種以上を併用してもよい。
【0033】
還元剤を添加するときの温度は室温が好ましい。重合体水溶液の粘度が高い場合、温度を上げて還元剤を添加することも可能であるが、50℃以下が好ましい。
【0034】
本発明の製造法により、乾燥性、品質安定性に優れ、洗剤に着色がみられない、特に洗剤ビルダー用として好適な(メタ)アクリル酸(共)重合体が容易に製造できる。
【0035】
【実施例】
例中の部及び%は、特記しない限り質量部、質量%である。また、以下の例において、(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量、副反応物量、ハイドロキノン化合物量及び乾燥特性は以下の方法で測定した。
【0036】
<分子量測定法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体の重量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、以下の条件で測定した。
カラム:東ソー製 G4000PWXK+G2500PWXL
移動相:0.2mol/Lリン酸緩衝液(pH7)/アセトニトリル=90/10(vol/vol)
検出器:RI検出器
カラム温度:40℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を100μl注入する。
分子量換算:ポリアクリル酸(創和科学社製)
<副反応物量測定法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体中に含有されるアクリル酸に亜硫酸水素ナトリウムが、1:1で付加した副反応物(3−スルホプロピオン酸Na)量を以下のクロマトグラフィー条件により定量した。
カラム:東ソー製 TSK−GEL ODS−80TS(250mm×4.6mmφ)
移動相:0.02mol/Lリン酸緩衝液(pH2.5)
検出器:UV(210nm)
カラム温度:30℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を20μl注入する。
副反応物検出限界:10mg/kg
<ハイドロキノン化合物の定量法>
(メタ)アクリル酸(共)重合体中に含有される重合禁止剤であるハイドロキノン化合物(メトキノン)量を、副反応物量測定法における移動相のみ変えて、以下の条件で測定した。
カラム:東ソー製 TSK−GEL ODS−80TS(250mm×4.6mmφ)
移動相:0.02mol/Lリン酸緩衝液(pH2.5)/アセトニトリル=80/20(vol/vol)
検出器:UV(210nm)
カラム温度:30℃
流速:1.0ml/min
試料:重合体水溶液(約40%)1gをイオン交換水に溶解させ100mlにした試料溶液を20μl注入する。
メトキノン検出限界:0.5mg/kg
<乾燥特性>
(メタ)アクリル酸(共)重合体(水溶液)の乾燥特性を、式(I)により求めた。式(I)は固形分40%を基準とした場合の(メタ)アクリル酸(共)重合体水溶液の乾燥特性を算出するものである。
式中の1.50は、固形分が40%以外のサンプルを用いて測定した場合、同じ乾燥特性にするために実験的に求められた補正係数である。
【0037】
乾燥特性(%)=測定乾燥残分(%)−1.50×(固形分(%)−40.0) …(I)
測定乾燥残分(%)の測定:測定試料は予め25±1℃で馴化させ、熱天秤(島津水分計EB−340MOC)のヒーターを300℃に設定し、昇温しておく。熱天秤の付属の皿(SUS製)に試料約11gを均一に乗せて試料の質量を測定する。すぐに、300℃に設定して保温しておいたヒーター部を被せてシャッターを開けて試料の加熱をスタートする。加熱スタートから1000秒後の試料の質量を測定し、その値を加熱前の試料の質量で割った値を式(II)に記載するように測定乾燥残分とした。
【0038】
測定乾燥残分(%)=(加熱1000秒後の試料質量÷加熱前の試料質量)×100…(II)
固形分の測定:硫酸ナトリウム約40gを入れたガラス容器を精秤し、その中に試料2gを入れて精秤し、硫酸ナトリウムと試料とを混合した後、105℃の熱風乾燥機にて2時間乾燥する。その後、シリカゲル入りのデシケーター中で冷却し、その質量を測定し、乾燥した試料の質量を乾燥前の試料の質量で割った値を、式(III)に記載するように固形分とした。
【0039】
固形分(%)=(乾燥後の試料質量÷乾燥前の試料質量)×100 …(III)
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計を取りつけた2Lのセパラブルフラスコに、イオン交換水225gと0.1%硫酸第一鉄・七水和物3.2g(ハイドロキノン化合物1部に対し硫酸第一鉄・七水和物0.044部、硫酸第一鉄として0.024部)を仕込み、セパラブルフラスコを35℃のオイルバスに浸漬させた後、80%アクリル酸水溶液450g、過硫酸ナトリウム3.6gをイオン交換水90gに溶解させた過硫酸ナトリウム水溶液(単量体100部に対し過硫酸ナトリウム1.0部)、及び亜硫酸水素ナトリウム20.8gをイオン交換水80gに溶解させた亜硫酸水素ナトリウム水溶液(過硫酸塩1部に対し亜硫酸水素ナトリウム5.8部)をそれぞれ4時間滴下し、37℃で重合を行った(重合時のpHは2)。その後、同一の温度で2時間熟成を行った後、冷却を行い、48%水酸化ナトリウム水溶液396gにより中和を行った。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は9,200で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して0.53部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.002部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は71%であった。
【0040】
実施例2
実施例1と同じ反応装置を用い、0.1%硫酸第一鉄・七水和物を6.42g(ハイドロキノン化合物1部に対し硫酸第一鉄・七水和物0.088部、硫酸第一鉄として0.048部)、亜硫酸水素ナトリウムを31.2g(8.7部対過硫酸塩1部)に変更すること以外は、実施例1と同じ温度、方法で重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は6,300で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して0.55部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.008部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は72%であった。
【0041】
比較例1
実施例2と同じ反応装置で0.1%硫酸第一鉄・七水和物を入れず、過硫酸ナトリウム量を12g(3.3部対単量体100部)としてオイルバスの温度を100℃で実施例2と同じ手順でアクリル酸の重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は12,300で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して1.2部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.022部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は76%であった。
【0042】
比較例2
実施例2と同じ反応装置で0.1%硫酸第一鉄・七水和物を添加しないこと以外は実施例2と同じ条件で重合を行った(重合時のpHは2)。得られたアクリル酸ナトリウム重合体の重量平均分子量は10,600で、副反応物量はアクリル酸ナトリウム重合体100部に対して1.4部であり、メトキノンはアクリル酸ナトリウム重合体1000部に対して0.035部であった。またアクリル酸ナトリウム重合体の乾燥特性は73%であった。
【0043】
比較例2において、副反応物量が、実施例2より多くなるのは、硫酸第一鉄(重合反応促進触媒:過硫酸塩とのレドックス反応が生じる)が添加されないことで重合反応速度が実施例2より遅くなり、アクリル酸への亜硫酸水素Naの付加反応の確率が上昇するためと考えられる。乾燥特性が、比較例1より低いのは、反応温度が低いため、重合体の構造要因に起因すると考えられる。
【0044】
【発明の効果】
本発明の製造法によると、吸湿性の高い副反応物が低減し、乾燥特性が改良され、更に残存するラジカル重合禁止剤が低減した(メタ)アクリル酸(共)重合体を得ることができ、本発明の(メタ)アクリル酸(共)重合体を用いた洗剤は、洗浄性が高く、耐着色性の品質安定性に優れている。
Claims (6)
- アクリル酸もしくはメタクリル酸又はその塩を必須とする単量体を、過硫酸塩と亜硫酸水素塩を用いて重合する(メタ)アクリル酸重合体又は共重合体(以下、(共)重合体という)の製造に際し、水溶性金属塩の存在下、50℃以下の温度で重合させる、(メタ)アクリル酸(共)重合体の製造法。
- 水溶性金属塩の量が、単量体中に含有されているハイドロキノン化合物1質量部に対して、0.001〜0.05質量部である請求項1記載の製造法。
- 過硫酸塩が、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウムから選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の製造法。
- 重合時のpHが4以下である請求項1〜3のいずれかに記載の製造法。
- (メタ)アクリル酸又はその塩に亜硫酸水素塩が付加した副反応物の含有量が、(メタ)アクリル酸(共)重合体100質量部に対して1質量部以下であり、ハイドロキノン化合物の含有量が(メタ)アクリル酸(共)重合体1000質量部に対して0.02質量部以下であり、乾燥特性が75%以下である(メタ)アクリル酸(共)重合体。
- 重量平均分子量が5,000〜100,000である請求項5記載の(メタ)アクリル酸(共)重合体。
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