JP2004009464A - プリンタ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人為的な操作に頼ることなく、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報の選定を行うプリンタ制御装置を提供する。
【解決手段】プリンタの制御を行うための設定情報および索引情報を設定情報記憶部に保持するプリンタ制御装置において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、前記ドキュメントに対応する設定情報を索引するための索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部と、前記リンク情報を保持するリンク情報記憶部と、前記リンク情報記憶部が保持する前記リンク情報と印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報とに基づいて、該ドキュメント識別情報に対応する索引情報の有無を判定するリンク情報判定部と、前記リンク情報判定部の判定結果に基づく索引情報により、印刷すべきドキュメントの設定情報を取得する設定情報取得部とを含む。
【選択図】 図１
【解決手段】プリンタの制御を行うための設定情報および索引情報を設定情報記憶部に保持するプリンタ制御装置において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、前記ドキュメントに対応する設定情報を索引するための索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部と、前記リンク情報を保持するリンク情報記憶部と、前記リンク情報記憶部が保持する前記リンク情報と印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報とに基づいて、該ドキュメント識別情報に対応する索引情報の有無を判定するリンク情報判定部と、前記リンク情報判定部の判定結果に基づく索引情報により、印刷すべきドキュメントの設定情報を取得する設定情報取得部とを含む。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントに対応した設定情報に基づいてプリンタの制御を行うプリンタ制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
プリンタは、ドライバと称されるプリンタ制御装置の制御を受けて文書データおよび画像データなどのドキュメントを印刷する。プリンタ制御装置は、予め、人為的に設定されたプロパティと称される例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などの属性または特性に基づいてプリンタを制御する。これらの属性は、プロファイルと称されるバイナリデータ形式の設定情報として保持される。この設定情報は、過去に印刷したドキュメントを再度プリンタで印刷するとき、該ドキュメントに対応してプリンタ制御装置で用いられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来のプリンタ制御装置では、ドキュメントを再度印刷するとき、人為的に、複数の設定情報から選定した設定情報を用いていた。つまりは、利用者は、過去に印刷したドキュメントの属性を記憶しておくか、または印刷すべきドキュメントに対応する設定情報を複数の設定情報から選定する必要があり、利用者に設定情報を選定するための負担を掛けていた。
【０００４】
従って、本発明の目的は、人為的な操作に頼ることなく、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報の選定を行うプリンタ制御装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
ドキュメントに対応した、プリンタの制御を行うための設定情報と、該設定情報を示す索引情報とを保持する設定情報記憶部を有するプリンタ制御装置において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報および前記索引情報を関連付けたリンク情報を作成するリンク部と、前記リンク情報を保持するリンク情報記憶部と、リンク情報記憶部の前記リンク情報と印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報とに基づいて該ドキュメント識別情報に対応する索引情報の有無を判定するリンク情報判定部と、前記リンク情報判定部の判定結果に基づく索引情報により、印刷すべきドキュメントの設定情報を前記設定情報記憶部から取得する設定情報取得部とを含むことを特徴とする。
【０００６】
前記ドキュメント識別情報は、ドキュメントが作成された時間の情報を含むことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例１〉
図１は、本発明に係るプリンタ制御装置１０のブロック図を示す。
プリンタ制御装置１０は、文書データおよび画像データなどのドキュメントを印刷するためのプリンタが接続された図示しない情報処理装置に備えられており、該情報処理装置には、図示しないオペレーティングシステム上で動作するドキュメントを印刷するためのアプリケーションプログラムが備えられている。この情報処理装置は、利用者からの情報を受ける図示しない入力装置および該入力装置から入力される情報に基づいてその情報を表示する図示しない表示装置が設けられている。
【０００８】
プリンタ制御装置１０は、例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などのプロパティと称される属性または特性の設定が行われる属性設定部１１と、前記属性設定部１１により設定された情報から、プロファイルと称される設定情報を作成する設定情報作成部１２と、前記設定情報および該設定情報を索引するための索引情報を保持する設定情報記憶部１３とを含む。
【０００９】
更に、前記プリンタ制御装置１０は、ドキュメントを印刷するためのアプリケーションプログラムから、印刷すべきドキュメントのファイル名で示されるドキュメント識別情報を取得するドキュメント情報取得部１４と、ドキュメント情報取得部１４からのドキュメント識別情報と設定情報記憶部１３の設定情報を索引するための索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部１５と、前記リンク部１５で作成したリンク情報を保持するリンク情報記憶部１６とを含む。
【００１０】
前記したプリンタ制御装置１０は、更に、リンク情報およびドキュメント識別情報に基づいて、該ドキュメント識別情報に該当するリンク情報の有無を判定して、ドキュメント識別情報に該当する索引情報を選択するリンク情報判定部１７と、前記索引情報に基づいて、設定情報記憶部１３で保持される設定情報を選定する設定情報取得部１８と、設定情報取得部１８で取得した設定情報およびドキュメントのデータに基づいて、プリンタを制御して印刷するためのデータを作成する印刷データ作成部１９とを含む。
【００１１】
本発明に係るプリンタ制御装置１０において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、前記ドキュメントに対応する設定情報を索引するための索引情報とを関連付ける動作を図２のフローチャートに沿って説明する。
【００１２】
プリンタを制御するための、例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などの属性が、利用者により、入力装置を介して入力されて、属性設定部１１でプロパティとして設定される（ステップＳ１０）。
【００１３】
設定された属性を設定情報作成部１２が受けると、設定情報作成部１２はプロファイルと称される設定情報を作成する。このとき、表示装置に図３で示される表示がされ、利用者は、設定情報を索引するための索引情報を、入力装置を介して入力する。設定情報および該設定情報に対応する索引情報を１組の組み合わせとする４組の組み合わせが図４で示されている。即ち、図４には例えば設定情報がバイナリ形式の０１、０５、３０、０２、８１などで構成される構造体として示されており、これに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１として示されている。通常、索引情報は、ドキュメントに対応する設定情報に付されており、ドキュメントを印刷するとき、複数の設定情報からドキュメントに対応した設定情報を選定するための見出しとして用いられる。
【００１４】
前記した設定情報および該設定情報を索引するための索引情報が種々の設定を保持する従来よく知られているレジストリと称される領域の一部に確保された設定情報記憶部１３で保持される（ステップＳ１１）。
【００１５】
利用者は、ドキュメントに前記した設定情報を索引するための索引情報を関連付けるか否か判断する（ステップＳ１２）。
【００１６】
前記した設定情報にドキュメントを関連付けないとき、利用者は、図３で示す表示において、ボタン「閉じる」の入力を行う。これにより、リンク部１５でリンク情報を作成することなく終了する。
【００１７】
他方、前記した設定情報にドキュメントを関連付けるとき、利用者は、図３で示す表示において、関連付けを行うべく、ボタン「関連付け」の入力を行う。これにより、索引情報がリンク部１５に送られ、更に、表示装置に図５で示す表示がされる。
【００１８】
利用者は、図５が示す表示において、入力装置を介して、関連付けるべきドキュメントのファイル名を入力する。この入力により、ドキュメント情報取得部１４は、ファイル名をドキュメント識別情報として得ると、ファイル名をリンク部１５に出力する。
【００１９】
更に利用者は、図５で示す表示において、関連付けの開始を示すボタン「開く」の入力を行う。このボタンの入力により、リンク部１５は、ドキュメント情報取得部１４からのファイル名と、設定情報記憶部１３からの索引情報とを関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ１３）。
【００２０】
図６には、ファイル名と索引情報とを関連付けた４組のリンク情報が示されている。即ち、図６には、例えばドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、それに関連付けた索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報が示されている。
【００２１】
前記したリンク情報は、レジストリと称される領域の一部に確保されたリンク情報記憶部１６で保持される（ステップＳ１４）。
【００２２】
次に、本発明に係るプリンタ制御装置１０において、ドキュメントの印刷をプリンタに行わせるための動作を図７のフローチャートに沿って説明する。
【００２３】
利用者より印刷の指示を受けたアプリケーションプログラムからの情報に基づいて、ドキュメント情報取得部１４は、ドキュメント識別情報として印刷すべきドキュメントのファイル名を得る（ステップＳ２０）。
【００２４】
ドキュメント情報取得部１４でファイル名を得ると、該ファイル名は、リンク情報判定部１７に送られる。リンク情報判定部１７では、ドキュメントのファイル名と、ファイル名および索引情報を関連付けたリンク情報とに基づいて、図８で示すように、ファイル名がリンク情報に含まれているか否か判定する（ステップＳ２１）。
【００２５】
ファイル名がリンク情報に含まれないとき、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないことから、リンク情報判定部１７は、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ２２）。
【００２６】
他方、ファイル名がリンク情報に含まれるとき、リンク情報判定部１７は、リンク情報からファイル名に対応する索引情報を得ると、該検索情報を設定情報取得部１８に出力する（ステップＳ２３）。
【００２７】
設定情報取得部１８は、リンク情報判定部１７からの索引情報を受けると、図９で示すように、前記索引情報に対応する設定情報を設定情報記憶部１３から選定し、選定した設定情報を印刷データ作成部１９に出力する（ステップＳ２４）。
【００２８】
印刷データ作成部１９は、設定情報取得部１８からの設定情報を受けると、該設定情報と、前記したドキュメント識別情報に基づいて印刷すべきドキュメントのデータを得る。印刷データ作成部１９は、前記データと設定情報とに基づいて、プリンタを制御して該プリンタで印刷するための従来よく知られたデータを作成する（ステップＳ２５）。
【００２９】
以上、述べたように、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、ドキュメントを識別可能なファイル名と、該ファイル名に対応した設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を作成して保持することにより、印刷すべきドキュメントのファイル名および前記リンク情報に基づいて、印刷すべきドキュメントの索引情報を得る。更に、プリンタ制御装置１０は、この索引情報に基づいて印刷すべきドキュメントの設定情報を得ることから、利用者の記憶に頼ることなく、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報の選定を行うことができる。
【００３０】
更に、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、設定情報を示す索引情報をドキュメントに関連付けることにより、複雑なハード構成を用いることなく、従来のプリンタ制御装置で作成した索引情報が示す既存の設定情報をドキュメントに関連付けることができる。
【００３１】
〈具体例２〉
前記した具体例１では、ドキュメントのファイル名をドキュメント識別情報とする例を示した。しかしながら、他の情報処理装置で作成されたドキュメントを印刷するとき、前記したプリンタ制御装置を備えた情報処理装置のドキュメントと、他の情報処理装置のドキュメントとの内容が異なるにも係らず同じファイル名が与えられていることがある。
そこで、具体例２では、同一ファイル名のドキュメントを識別するために、ドキュメントのファイル名に加えて、ドキュメントの作成時間をドキュメント識別情報とする具体例を示す。
【００３２】
具体例２の構成は、前記した具体例１とほぼ同じであるが、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間を示すドキュメント識別情報を取得するドキュメント情報取得部１４と、ファイル名および作成時間を示すドキュメント識別情報と索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部１５と、ドキュメントの作成時間を含むリンク情報を保持するリンク情報記憶部１６と、ドキュメントの作成時間を含むリンク情報に、ドキュメント情報取得部１４で得たドキュメントの作成時間を示す情報を含むか否か判定するリンク情報判定部１７とが具体例１の各構成と異なる。
【００３３】
ファイル名および作成時間で示されるドキュメント識別情報と索引情報とを関連付けた具体例２のリンク情報を図１２に沿って説明する。
例えば、索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であり、関連付けるべきドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、該ドキュメントが１９９９年０１月２４日０８時２３分５６秒に作成されたときのリンク情報を図１２の▲１▼に示す。即ち、図１２の▲１▼には、ファイル名のａｂｃ．ｄｏｃに続いて、作成時間が；９９０１２４０８２３５６で示されるドキュメント識別情報に、Ｐｒｏｆｉｌｅ１で示される索引情報が示されている。
【００３４】
ドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける具体例２のプリンタ制御装置１０の動作を、図１０のフローチャートに沿って説明する。
【００３５】
プリンタを制御するための属性が、利用者により、入力装置を介して入力されて、属性設定部１１でプロパティとして設定される（ステップＳ３０）。
【００３６】
設定情報作成部１２は、設定された属性からプロファイルと称されるバイナリデータ形式の設定情報を作成する。このとき、表示装置に図３で示される表示がされ、利用者は、設定情報を索引するための索引情報を、入力装置を介して入力する。この入力により、図４に示されるように、索引情報および設定情報が組み合わされ、これらの情報が、前記した具体例１と同様に設定情報記憶部１３で保持される（ステップＳ３１）。
【００３７】
索引情報を入力した利用者は、ドキュメントに設定情報を関連付けるか否か選択する（ステップＳ３２）。
【００３８】
設定情報にドキュメントを関連付けないとき、利用者は、図３で示す表示において、ボタン「閉じる」の入力を行う。これにより、リンク部１５でリンク情報を作成することなく終了する。
【００３９】
他方、前記した設定情報にドキュメントを関連付けるとき、利用者は、図３で示す表示において、関連付けを行うべく、ボタン「関連付け」の入力を行う。これにより、索引情報がリンク部１５に送られ、更に、表示装置に図１１で示す表示がされる。
【００４０】
利用者は、図１１が示す表示において、入力装置を介して、関連付けるべきドキュメントのファイル名を指定した後、関連付けの形態を選択する。選択すべき形態は、ドキュメントのファイル名のみに索引情報を関連付ける形態と、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間に索引情報を関連付ける形態とである。利用者は、前記した関連付けの形態から、いずれか一つを選択する。利用者は、関連付けの形態を選択した後、図１１で示す表示において、関連付けの開始を示すボタン「開く」の入力を行う（ステップＳ３３）。
【００４１】
ファイル名および作成時間に索引情報を関連付けする形態が選択されたとき、リンク部１５は、既にドキュメントが関連付けされてそのリンク情報が存在するか否かを、リンク情報記憶部１６を参照して判定する（ステップＳ３４）。
【００４２】
前記したリンク情報が存在しないとき、リンク部１５は、ファイル名およびその作成時間に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００４３】
他方、前記したリンク情報が存在するとき、リンク部１５は、既存のリンク情報がファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態であるか否かを判定する（ステップＳ３５）。
【００４４】
既存のリンク情報は、ファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態であるとき、リンク部１５は、既存のリンク情報に含まれるドキュメントの作成時間と、今回の関連付けすべきドキュメントの作成時間とが同じ時間に作成されたドキュメントか否か判定する（ステップＳ４０）。
【００４５】
ドキュメントの作成時間が同じとき、リンク部１５で新たなリンク情報を作成することなく関連付けを終了する。
【００４６】
他方、ドキュメントの作成時間が異なるとき、リンク部１５は、ファイル名が同じでその作成時間が異なるドキュメント識別情報に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００４７】
また、前記したステップＳ３５において、既存のリンク情報がファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態と異なるとき、つまりは既存のリンク情報はファイル名のみを索引情報に関連付けした形態であるとき、利用者が選択した関連付けの形態と異なることから、表示装置に図１３で示す警告を表示する（ステップＳ３６）。
【００４８】
利用者は、この警告で関連付けを継続するか否か判断する（ステップＳ３７）。
【００４９】
関連付けを継続しないとき、リンク部１５でリンク情報を作成することなく、関連付けを終了する。
【００５０】
他方、関連付けを継続するとき、図１４で示されるように、リンク部１５は、関連付けすべきドキュメントにおいて、選択した形態とは異なる形態に沿って関連付けされた既存のリンク情報を削除する（ステップＳ３８）。
【００５１】
既存のリンク情報を削除後、リンク部１５は、ファイル名およびその作成時間に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００５２】
また、前記したステップＳ３３において、ファイル名のみを索引情報に関連付けする形態が選択されたとき、その動作は前記した具体例１と同様なことから、説明を省略する（ステップＳ４１）。
【００５３】
次に、ファイル名およびその作成時間を示すドキュメント識別情報と、索引情報とを関連付けた本発明のプリンタ制御装置１０において、ドキュメントの印刷をプリンタに行わせるための動作を図１５のフローチャートに沿って説明する。
【００５４】
ドキュメントを印刷すべくアプリケーションプログラムの情報に基づいて、ドキュメント情報取得部１４は、印刷すべきドキュメントのファイル名およびそのドキュメントの作成時間をドキュメント識別情報として得ると、該ドキュメント識別情報をリンク情報判定部１７に出力する（ステップＳ５０）。
【００５５】
リンク情報判定部１７は、ドキュメント識別情報を受けると、印刷すべきドキュメントのファイル名と、リンク情報記憶部１６のリンク情報とに基づいて、該リンク情報に、印刷すべきドキュメントのファイル名を含むか否か判定する（ステップＳ５１）。
【００５６】
リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名を含まないとき、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないとして、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ５２）。
【００５７】
リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名を含むとき、リンク情報判定部１７は、印刷すべきドキュメントの作成時間と、リンク情報記憶部１６のリンク情報とに基づいて、リンク情報に印刷すべきドキュメントの作成時間を含むか否か判定する（ステップＳ５３）。
【００５８】
リンク情報に印刷すべきドキュメントの作成時間を含まないとき、リンク情報判定部１７は、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないとして、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ５２）。
【００５９】
他方、リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名とその作成時間とを含むとき、リンク情報判定部１７は、ファイル名および作成時間に対応する索引情報を得ると、該索引情報を設定情報取得部１８に出力する（ステップＳ５４）。
【００６０】
設定情報取得部１８は、索引情報を受けると、設定情報記憶部１３から索引情報に対応する設定情報を選定し、該設定情報を印刷データ作成部１９に出力する（ステップＳ５５）。
【００６１】
印刷データ作成部１９は、設定情報取得部１８からの設定情報を受けると、該設定情報と、前記したドキュメント識別情報に基づいて印刷すべきドキュメントのデータを得る。印刷データ作成部１９は、前記データと設定情報とに基づいて、プリンタを制御して該プリンタで印刷するための従来よく知られたデータを作成する（ステップＳ５６）。
【００６２】
ところで、前記した自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６において、例えば、図１２の▲１▼で示されているように、ドキュメント識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１２４０８２３５６であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報が既に保持されている。
このとき、例えば他の情報処理装置で作成したドキュメントのファイル名が前記したファイル名と同一のａｂｃ．ｄｏｃであり、１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒に作成されたドキュメントを、Ｐｒｏｆｉｌｅ２で示される索引情報に関連付けたリンク情報を作成し、該リンク情報を自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６に保持させる場合を説明をする。
【００６３】
既存のリンク情報のドキュメント識別情報のファイル名と、今回関連付けを行うべきドキュメントのファイル名とが同じａｂｃ．ｄｏｃで示されている。
しかしながら、ドキュメントの作成時間が；９９０１２４０８２３５６で示されている既存のドキュメントは、１９９９年０１月２４日０８時２３分５６秒に作成されており、今回のドキュメントの作成時間である１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒とは異なる。前記した作成時間の相違から既存のドキュメントと今回のドキュメントは、同一ファイル名であるが、異なるドキュメントであると識別されて、図１２の▲２▼で示されるように、Ｐｒｏｆｉｌｅ２で示される索引情報が関連付けられた新たなリンク情報が作成され、該リンク情報がリンク情報記憶部１６で保持される。
【００６４】
次に、自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６に、例えば、図１２の▲１▼で示されているように、ドキュメント識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１２４０８２３５６であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報と、図１２の▲２▼で示されているように、ドキュメントの識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１０２２３２４２５であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ２であるリンク情報と、図１２の▲３▼で示されているように、ドキュメントの識別情報がｂｂｂ．ｘｌｓであり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ３であるリンク情報とが保持されている。
【００６５】
このとき、例えば他の情報処理装置で作成したドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒に作成されたドキュメントに対応するリンク情報の検索について説明する。
【００６６】
リンク情報判定部１７は、ドキュメント情報取得部１４から印刷すべきドキュメントのファイル名としてａｂｃ．ｄｏｃと、その作成時間として９９０１０２２３２４２５とを得ると、リンク情報記憶部１６のリンク情報を参照して、該リンク情報のドキュメント識別情報にファイル名のａｂｃ．ｄｏｃを含むか否か判定を行う。この判定により、図１２の▲３▼で示されるリンク情報は、ファイル名がｂｂｂ．ｘｌｓで示されており、検索すべきファイル名と異なることから、検索されるべきリンク情報の候補から外れる。
【００６７】
他方、図１２の▲１▼および図１２の▲２▼で示される各リンク情報は、ファイル名がａｂｃ．ｄｏｃで示されており、検索すべきファイル名と合致する。図１２の▲１▼および図１２の▲２▼で示される各リンク情報から、リンク情報判定部１７は、ファイル名に続くセミコロン“；”と、その後に続く９９０１０２２３２４２５で示される作成時間とに合致するリンク情報を検索する。この検索により、ドキュメントのファイル名に加えて、その作成時間も合致した図１２の▲２▼で示すリンク情報が選択される。
【００６８】
以上、述べたように、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間を示すドキュメント識別情報と、該ドキュメント識別情報に対応した設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を、作成して保持することから、同一ファイル名の異なるドキュメントにおいても、その作成時間を識別情報として付加することで、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報を、利用者の記憶に頼ることなく選定することができる。
【００６９】
【発明の効果】
本発明によれば、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、該ドキュメント識別情報に対応する設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を作成して保持することにより、過去に印刷したドキュメントを再度印刷するとき、印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報および前記リンク情報に基づいて、印刷すべきドキュメントの索引情報を得た後、この索引情報に基づいて印刷すべきドキュメントの設定情報を得ることができる。従って、本発明のプリンタ制御装置は、利用者がドキュメントを印刷するための属性を記憶することなく、また利用者がドキュメントに関連付けて設定情報を記憶することなく、過去に印刷したドキュメントの設定情報を自動的に得られることから、利用者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るプリンタ制御装置のブロック図である。
【図２】具体例１においてドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける動作を示すフローチャートである。
【図３】具体例１および具体例２において利用者が索引情報を入力するときの表示装置の表示画面である。
【図４】具体例１および具体例２において設定情報およびこれに対応する索引情報の関係を示す図である。
【図５】具体例１において利用者が関連付けを行うときの表示装置の表示画面である。
【図６】具体例１においてドキュメント識別情報および索引情報の関係を示す図である。
【図７】具体例１においてドキュメントを印刷するときの動作を示すフローチャートである。
【図８】具体例１においてリンク情報に含まれるドキュメント識別情報を示す図である。
【図９】具体例１においてリンク情報記憶部および設定情報記憶部の関係を示す図である。
【図１０】具体例２においてドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける動作を示すフローチャートである。
【図１１】具体例２において関連付けを示す表示装置の表示画面である。
【図１２】具体例２においてリンク情報を示す図である。
【図１３】具体例２において関連付けの形態の警告を示す表示画面図である。
【図１４】具体例２において既存のリンク情報と、関連付けの形態の警告を受けた後も関連付けを継続して作成されたリンク情報とを示す図である。
【図１５】具体例２においてドキュメントを印刷するときの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ プリンタ制御装置
１１ 属性設定部
１２ 設定情報作成部
１３ 設定情報記憶部
１４ ドキュメント情報取得部
１５ リンク部
１６ リンク情報記憶部
１７ リンク情報判定部
１８ 設定情報取得部
１９ 印刷データ作成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドキュメントに対応した設定情報に基づいてプリンタの制御を行うプリンタ制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
プリンタは、ドライバと称されるプリンタ制御装置の制御を受けて文書データおよび画像データなどのドキュメントを印刷する。プリンタ制御装置は、予め、人為的に設定されたプロパティと称される例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などの属性または特性に基づいてプリンタを制御する。これらの属性は、プロファイルと称されるバイナリデータ形式の設定情報として保持される。この設定情報は、過去に印刷したドキュメントを再度プリンタで印刷するとき、該ドキュメントに対応してプリンタ制御装置で用いられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来のプリンタ制御装置では、ドキュメントを再度印刷するとき、人為的に、複数の設定情報から選定した設定情報を用いていた。つまりは、利用者は、過去に印刷したドキュメントの属性を記憶しておくか、または印刷すべきドキュメントに対応する設定情報を複数の設定情報から選定する必要があり、利用者に設定情報を選定するための負担を掛けていた。
【０００４】
従って、本発明の目的は、人為的な操作に頼ることなく、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報の選定を行うプリンタ制御装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
ドキュメントに対応した、プリンタの制御を行うための設定情報と、該設定情報を示す索引情報とを保持する設定情報記憶部を有するプリンタ制御装置において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報および前記索引情報を関連付けたリンク情報を作成するリンク部と、前記リンク情報を保持するリンク情報記憶部と、リンク情報記憶部の前記リンク情報と印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報とに基づいて該ドキュメント識別情報に対応する索引情報の有無を判定するリンク情報判定部と、前記リンク情報判定部の判定結果に基づく索引情報により、印刷すべきドキュメントの設定情報を前記設定情報記憶部から取得する設定情報取得部とを含むことを特徴とする。
【０００６】
前記ドキュメント識別情報は、ドキュメントが作成された時間の情報を含むことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例１〉
図１は、本発明に係るプリンタ制御装置１０のブロック図を示す。
プリンタ制御装置１０は、文書データおよび画像データなどのドキュメントを印刷するためのプリンタが接続された図示しない情報処理装置に備えられており、該情報処理装置には、図示しないオペレーティングシステム上で動作するドキュメントを印刷するためのアプリケーションプログラムが備えられている。この情報処理装置は、利用者からの情報を受ける図示しない入力装置および該入力装置から入力される情報に基づいてその情報を表示する図示しない表示装置が設けられている。
【０００８】
プリンタ制御装置１０は、例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などのプロパティと称される属性または特性の設定が行われる属性設定部１１と、前記属性設定部１１により設定された情報から、プロファイルと称される設定情報を作成する設定情報作成部１２と、前記設定情報および該設定情報を索引するための索引情報を保持する設定情報記憶部１３とを含む。
【０００９】
更に、前記プリンタ制御装置１０は、ドキュメントを印刷するためのアプリケーションプログラムから、印刷すべきドキュメントのファイル名で示されるドキュメント識別情報を取得するドキュメント情報取得部１４と、ドキュメント情報取得部１４からのドキュメント識別情報と設定情報記憶部１３の設定情報を索引するための索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部１５と、前記リンク部１５で作成したリンク情報を保持するリンク情報記憶部１６とを含む。
【００１０】
前記したプリンタ制御装置１０は、更に、リンク情報およびドキュメント識別情報に基づいて、該ドキュメント識別情報に該当するリンク情報の有無を判定して、ドキュメント識別情報に該当する索引情報を選択するリンク情報判定部１７と、前記索引情報に基づいて、設定情報記憶部１３で保持される設定情報を選定する設定情報取得部１８と、設定情報取得部１８で取得した設定情報およびドキュメントのデータに基づいて、プリンタを制御して印刷するためのデータを作成する印刷データ作成部１９とを含む。
【００１１】
本発明に係るプリンタ制御装置１０において、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、前記ドキュメントに対応する設定情報を索引するための索引情報とを関連付ける動作を図２のフローチャートに沿って説明する。
【００１２】
プリンタを制御するための、例えば用紙サイズ、印刷部数、印刷方向、拡大、縮小、分割印刷、用紙種別、明度、コントラストおよび彩度などの属性が、利用者により、入力装置を介して入力されて、属性設定部１１でプロパティとして設定される（ステップＳ１０）。
【００１３】
設定された属性を設定情報作成部１２が受けると、設定情報作成部１２はプロファイルと称される設定情報を作成する。このとき、表示装置に図３で示される表示がされ、利用者は、設定情報を索引するための索引情報を、入力装置を介して入力する。設定情報および該設定情報に対応する索引情報を１組の組み合わせとする４組の組み合わせが図４で示されている。即ち、図４には例えば設定情報がバイナリ形式の０１、０５、３０、０２、８１などで構成される構造体として示されており、これに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１として示されている。通常、索引情報は、ドキュメントに対応する設定情報に付されており、ドキュメントを印刷するとき、複数の設定情報からドキュメントに対応した設定情報を選定するための見出しとして用いられる。
【００１４】
前記した設定情報および該設定情報を索引するための索引情報が種々の設定を保持する従来よく知られているレジストリと称される領域の一部に確保された設定情報記憶部１３で保持される（ステップＳ１１）。
【００１５】
利用者は、ドキュメントに前記した設定情報を索引するための索引情報を関連付けるか否か判断する（ステップＳ１２）。
【００１６】
前記した設定情報にドキュメントを関連付けないとき、利用者は、図３で示す表示において、ボタン「閉じる」の入力を行う。これにより、リンク部１５でリンク情報を作成することなく終了する。
【００１７】
他方、前記した設定情報にドキュメントを関連付けるとき、利用者は、図３で示す表示において、関連付けを行うべく、ボタン「関連付け」の入力を行う。これにより、索引情報がリンク部１５に送られ、更に、表示装置に図５で示す表示がされる。
【００１８】
利用者は、図５が示す表示において、入力装置を介して、関連付けるべきドキュメントのファイル名を入力する。この入力により、ドキュメント情報取得部１４は、ファイル名をドキュメント識別情報として得ると、ファイル名をリンク部１５に出力する。
【００１９】
更に利用者は、図５で示す表示において、関連付けの開始を示すボタン「開く」の入力を行う。このボタンの入力により、リンク部１５は、ドキュメント情報取得部１４からのファイル名と、設定情報記憶部１３からの索引情報とを関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ１３）。
【００２０】
図６には、ファイル名と索引情報とを関連付けた４組のリンク情報が示されている。即ち、図６には、例えばドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、それに関連付けた索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報が示されている。
【００２１】
前記したリンク情報は、レジストリと称される領域の一部に確保されたリンク情報記憶部１６で保持される（ステップＳ１４）。
【００２２】
次に、本発明に係るプリンタ制御装置１０において、ドキュメントの印刷をプリンタに行わせるための動作を図７のフローチャートに沿って説明する。
【００２３】
利用者より印刷の指示を受けたアプリケーションプログラムからの情報に基づいて、ドキュメント情報取得部１４は、ドキュメント識別情報として印刷すべきドキュメントのファイル名を得る（ステップＳ２０）。
【００２４】
ドキュメント情報取得部１４でファイル名を得ると、該ファイル名は、リンク情報判定部１７に送られる。リンク情報判定部１７では、ドキュメントのファイル名と、ファイル名および索引情報を関連付けたリンク情報とに基づいて、図８で示すように、ファイル名がリンク情報に含まれているか否か判定する（ステップＳ２１）。
【００２５】
ファイル名がリンク情報に含まれないとき、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないことから、リンク情報判定部１７は、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ２２）。
【００２６】
他方、ファイル名がリンク情報に含まれるとき、リンク情報判定部１７は、リンク情報からファイル名に対応する索引情報を得ると、該検索情報を設定情報取得部１８に出力する（ステップＳ２３）。
【００２７】
設定情報取得部１８は、リンク情報判定部１７からの索引情報を受けると、図９で示すように、前記索引情報に対応する設定情報を設定情報記憶部１３から選定し、選定した設定情報を印刷データ作成部１９に出力する（ステップＳ２４）。
【００２８】
印刷データ作成部１９は、設定情報取得部１８からの設定情報を受けると、該設定情報と、前記したドキュメント識別情報に基づいて印刷すべきドキュメントのデータを得る。印刷データ作成部１９は、前記データと設定情報とに基づいて、プリンタを制御して該プリンタで印刷するための従来よく知られたデータを作成する（ステップＳ２５）。
【００２９】
以上、述べたように、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、ドキュメントを識別可能なファイル名と、該ファイル名に対応した設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を作成して保持することにより、印刷すべきドキュメントのファイル名および前記リンク情報に基づいて、印刷すべきドキュメントの索引情報を得る。更に、プリンタ制御装置１０は、この索引情報に基づいて印刷すべきドキュメントの設定情報を得ることから、利用者の記憶に頼ることなく、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報の選定を行うことができる。
【００３０】
更に、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、設定情報を示す索引情報をドキュメントに関連付けることにより、複雑なハード構成を用いることなく、従来のプリンタ制御装置で作成した索引情報が示す既存の設定情報をドキュメントに関連付けることができる。
【００３１】
〈具体例２〉
前記した具体例１では、ドキュメントのファイル名をドキュメント識別情報とする例を示した。しかしながら、他の情報処理装置で作成されたドキュメントを印刷するとき、前記したプリンタ制御装置を備えた情報処理装置のドキュメントと、他の情報処理装置のドキュメントとの内容が異なるにも係らず同じファイル名が与えられていることがある。
そこで、具体例２では、同一ファイル名のドキュメントを識別するために、ドキュメントのファイル名に加えて、ドキュメントの作成時間をドキュメント識別情報とする具体例を示す。
【００３２】
具体例２の構成は、前記した具体例１とほぼ同じであるが、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間を示すドキュメント識別情報を取得するドキュメント情報取得部１４と、ファイル名および作成時間を示すドキュメント識別情報と索引情報とを関連付けたリンク情報を作成するリンク部１５と、ドキュメントの作成時間を含むリンク情報を保持するリンク情報記憶部１６と、ドキュメントの作成時間を含むリンク情報に、ドキュメント情報取得部１４で得たドキュメントの作成時間を示す情報を含むか否か判定するリンク情報判定部１７とが具体例１の各構成と異なる。
【００３３】
ファイル名および作成時間で示されるドキュメント識別情報と索引情報とを関連付けた具体例２のリンク情報を図１２に沿って説明する。
例えば、索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であり、関連付けるべきドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、該ドキュメントが１９９９年０１月２４日０８時２３分５６秒に作成されたときのリンク情報を図１２の▲１▼に示す。即ち、図１２の▲１▼には、ファイル名のａｂｃ．ｄｏｃに続いて、作成時間が；９９０１２４０８２３５６で示されるドキュメント識別情報に、Ｐｒｏｆｉｌｅ１で示される索引情報が示されている。
【００３４】
ドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける具体例２のプリンタ制御装置１０の動作を、図１０のフローチャートに沿って説明する。
【００３５】
プリンタを制御するための属性が、利用者により、入力装置を介して入力されて、属性設定部１１でプロパティとして設定される（ステップＳ３０）。
【００３６】
設定情報作成部１２は、設定された属性からプロファイルと称されるバイナリデータ形式の設定情報を作成する。このとき、表示装置に図３で示される表示がされ、利用者は、設定情報を索引するための索引情報を、入力装置を介して入力する。この入力により、図４に示されるように、索引情報および設定情報が組み合わされ、これらの情報が、前記した具体例１と同様に設定情報記憶部１３で保持される（ステップＳ３１）。
【００３７】
索引情報を入力した利用者は、ドキュメントに設定情報を関連付けるか否か選択する（ステップＳ３２）。
【００３８】
設定情報にドキュメントを関連付けないとき、利用者は、図３で示す表示において、ボタン「閉じる」の入力を行う。これにより、リンク部１５でリンク情報を作成することなく終了する。
【００３９】
他方、前記した設定情報にドキュメントを関連付けるとき、利用者は、図３で示す表示において、関連付けを行うべく、ボタン「関連付け」の入力を行う。これにより、索引情報がリンク部１５に送られ、更に、表示装置に図１１で示す表示がされる。
【００４０】
利用者は、図１１が示す表示において、入力装置を介して、関連付けるべきドキュメントのファイル名を指定した後、関連付けの形態を選択する。選択すべき形態は、ドキュメントのファイル名のみに索引情報を関連付ける形態と、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間に索引情報を関連付ける形態とである。利用者は、前記した関連付けの形態から、いずれか一つを選択する。利用者は、関連付けの形態を選択した後、図１１で示す表示において、関連付けの開始を示すボタン「開く」の入力を行う（ステップＳ３３）。
【００４１】
ファイル名および作成時間に索引情報を関連付けする形態が選択されたとき、リンク部１５は、既にドキュメントが関連付けされてそのリンク情報が存在するか否かを、リンク情報記憶部１６を参照して判定する（ステップＳ３４）。
【００４２】
前記したリンク情報が存在しないとき、リンク部１５は、ファイル名およびその作成時間に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００４３】
他方、前記したリンク情報が存在するとき、リンク部１５は、既存のリンク情報がファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態であるか否かを判定する（ステップＳ３５）。
【００４４】
既存のリンク情報は、ファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態であるとき、リンク部１５は、既存のリンク情報に含まれるドキュメントの作成時間と、今回の関連付けすべきドキュメントの作成時間とが同じ時間に作成されたドキュメントか否か判定する（ステップＳ４０）。
【００４５】
ドキュメントの作成時間が同じとき、リンク部１５で新たなリンク情報を作成することなく関連付けを終了する。
【００４６】
他方、ドキュメントの作成時間が異なるとき、リンク部１５は、ファイル名が同じでその作成時間が異なるドキュメント識別情報に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００４７】
また、前記したステップＳ３５において、既存のリンク情報がファイル名および作成時間に索引情報を関連付けした形態と異なるとき、つまりは既存のリンク情報はファイル名のみを索引情報に関連付けした形態であるとき、利用者が選択した関連付けの形態と異なることから、表示装置に図１３で示す警告を表示する（ステップＳ３６）。
【００４８】
利用者は、この警告で関連付けを継続するか否か判断する（ステップＳ３７）。
【００４９】
関連付けを継続しないとき、リンク部１５でリンク情報を作成することなく、関連付けを終了する。
【００５０】
他方、関連付けを継続するとき、図１４で示されるように、リンク部１５は、関連付けすべきドキュメントにおいて、選択した形態とは異なる形態に沿って関連付けされた既存のリンク情報を削除する（ステップＳ３８）。
【００５１】
既存のリンク情報を削除後、リンク部１５は、ファイル名およびその作成時間に索引情報を関連付けたリンク情報を作成する（ステップＳ３９）。
【００５２】
また、前記したステップＳ３３において、ファイル名のみを索引情報に関連付けする形態が選択されたとき、その動作は前記した具体例１と同様なことから、説明を省略する（ステップＳ４１）。
【００５３】
次に、ファイル名およびその作成時間を示すドキュメント識別情報と、索引情報とを関連付けた本発明のプリンタ制御装置１０において、ドキュメントの印刷をプリンタに行わせるための動作を図１５のフローチャートに沿って説明する。
【００５４】
ドキュメントを印刷すべくアプリケーションプログラムの情報に基づいて、ドキュメント情報取得部１４は、印刷すべきドキュメントのファイル名およびそのドキュメントの作成時間をドキュメント識別情報として得ると、該ドキュメント識別情報をリンク情報判定部１７に出力する（ステップＳ５０）。
【００５５】
リンク情報判定部１７は、ドキュメント識別情報を受けると、印刷すべきドキュメントのファイル名と、リンク情報記憶部１６のリンク情報とに基づいて、該リンク情報に、印刷すべきドキュメントのファイル名を含むか否か判定する（ステップＳ５１）。
【００５６】
リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名を含まないとき、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないとして、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ５２）。
【００５７】
リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名を含むとき、リンク情報判定部１７は、印刷すべきドキュメントの作成時間と、リンク情報記憶部１６のリンク情報とに基づいて、リンク情報に印刷すべきドキュメントの作成時間を含むか否か判定する（ステップＳ５３）。
【００５８】
リンク情報に印刷すべきドキュメントの作成時間を含まないとき、リンク情報判定部１７は、印刷すべきドキュメントが所定の設定情報に関連付けられていないとして、現時点でのプロパティとして設定した属性を設定情報として印刷データ作成部１９に送る（ステップＳ５２）。
【００５９】
他方、リンク情報に印刷すべきドキュメントのファイル名とその作成時間とを含むとき、リンク情報判定部１７は、ファイル名および作成時間に対応する索引情報を得ると、該索引情報を設定情報取得部１８に出力する（ステップＳ５４）。
【００６０】
設定情報取得部１８は、索引情報を受けると、設定情報記憶部１３から索引情報に対応する設定情報を選定し、該設定情報を印刷データ作成部１９に出力する（ステップＳ５５）。
【００６１】
印刷データ作成部１９は、設定情報取得部１８からの設定情報を受けると、該設定情報と、前記したドキュメント識別情報に基づいて印刷すべきドキュメントのデータを得る。印刷データ作成部１９は、前記データと設定情報とに基づいて、プリンタを制御して該プリンタで印刷するための従来よく知られたデータを作成する（ステップＳ５６）。
【００６２】
ところで、前記した自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６において、例えば、図１２の▲１▼で示されているように、ドキュメント識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１２４０８２３５６であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報が既に保持されている。
このとき、例えば他の情報処理装置で作成したドキュメントのファイル名が前記したファイル名と同一のａｂｃ．ｄｏｃであり、１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒に作成されたドキュメントを、Ｐｒｏｆｉｌｅ２で示される索引情報に関連付けたリンク情報を作成し、該リンク情報を自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６に保持させる場合を説明をする。
【００６３】
既存のリンク情報のドキュメント識別情報のファイル名と、今回関連付けを行うべきドキュメントのファイル名とが同じａｂｃ．ｄｏｃで示されている。
しかしながら、ドキュメントの作成時間が；９９０１２４０８２３５６で示されている既存のドキュメントは、１９９９年０１月２４日０８時２３分５６秒に作成されており、今回のドキュメントの作成時間である１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒とは異なる。前記した作成時間の相違から既存のドキュメントと今回のドキュメントは、同一ファイル名であるが、異なるドキュメントであると識別されて、図１２の▲２▼で示されるように、Ｐｒｏｆｉｌｅ２で示される索引情報が関連付けられた新たなリンク情報が作成され、該リンク情報がリンク情報記憶部１６で保持される。
【００６４】
次に、自己の情報処理装置のプリンタ制御装置１０のリンク情報記憶部１６に、例えば、図１２の▲１▼で示されているように、ドキュメント識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１２４０８２３５６であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ１であるリンク情報と、図１２の▲２▼で示されているように、ドキュメントの識別情報がａｂｃ．ｄｏｃ；９９０１０２２３２４２５であり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ２であるリンク情報と、図１２の▲３▼で示されているように、ドキュメントの識別情報がｂｂｂ．ｘｌｓであり、それに対応する索引情報がＰｒｏｆｉｌｅ３であるリンク情報とが保持されている。
【００６５】
このとき、例えば他の情報処理装置で作成したドキュメントのファイル名がａｂｃ．ｄｏｃであり、１９９９年０１月０２日２３時２４分２５秒に作成されたドキュメントに対応するリンク情報の検索について説明する。
【００６６】
リンク情報判定部１７は、ドキュメント情報取得部１４から印刷すべきドキュメントのファイル名としてａｂｃ．ｄｏｃと、その作成時間として９９０１０２２３２４２５とを得ると、リンク情報記憶部１６のリンク情報を参照して、該リンク情報のドキュメント識別情報にファイル名のａｂｃ．ｄｏｃを含むか否か判定を行う。この判定により、図１２の▲３▼で示されるリンク情報は、ファイル名がｂｂｂ．ｘｌｓで示されており、検索すべきファイル名と異なることから、検索されるべきリンク情報の候補から外れる。
【００６７】
他方、図１２の▲１▼および図１２の▲２▼で示される各リンク情報は、ファイル名がａｂｃ．ｄｏｃで示されており、検索すべきファイル名と合致する。図１２の▲１▼および図１２の▲２▼で示される各リンク情報から、リンク情報判定部１７は、ファイル名に続くセミコロン“；”と、その後に続く９９０１０２２３２４２５で示される作成時間とに合致するリンク情報を検索する。この検索により、ドキュメントのファイル名に加えて、その作成時間も合致した図１２の▲２▼で示すリンク情報が選択される。
【００６８】
以上、述べたように、本発明のプリンタ制御装置１０によれば、ドキュメントのファイル名およびドキュメントの作成時間を示すドキュメント識別情報と、該ドキュメント識別情報に対応した設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を、作成して保持することから、同一ファイル名の異なるドキュメントにおいても、その作成時間を識別情報として付加することで、印刷すべきドキュメントに対応する設定情報を、利用者の記憶に頼ることなく選定することができる。
【００６９】
【発明の効果】
本発明によれば、ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報と、該ドキュメント識別情報に対応する設定情報を索引可能な索引情報とを関連付けたリンク情報を作成して保持することにより、過去に印刷したドキュメントを再度印刷するとき、印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報および前記リンク情報に基づいて、印刷すべきドキュメントの索引情報を得た後、この索引情報に基づいて印刷すべきドキュメントの設定情報を得ることができる。従って、本発明のプリンタ制御装置は、利用者がドキュメントを印刷するための属性を記憶することなく、また利用者がドキュメントに関連付けて設定情報を記憶することなく、過去に印刷したドキュメントの設定情報を自動的に得られることから、利用者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るプリンタ制御装置のブロック図である。
【図２】具体例１においてドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける動作を示すフローチャートである。
【図３】具体例１および具体例２において利用者が索引情報を入力するときの表示装置の表示画面である。
【図４】具体例１および具体例２において設定情報およびこれに対応する索引情報の関係を示す図である。
【図５】具体例１において利用者が関連付けを行うときの表示装置の表示画面である。
【図６】具体例１においてドキュメント識別情報および索引情報の関係を示す図である。
【図７】具体例１においてドキュメントを印刷するときの動作を示すフローチャートである。
【図８】具体例１においてリンク情報に含まれるドキュメント識別情報を示す図である。
【図９】具体例１においてリンク情報記憶部および設定情報記憶部の関係を示す図である。
【図１０】具体例２においてドキュメント識別情報および索引情報を関連付ける動作を示すフローチャートである。
【図１１】具体例２において関連付けを示す表示装置の表示画面である。
【図１２】具体例２においてリンク情報を示す図である。
【図１３】具体例２において関連付けの形態の警告を示す表示画面図である。
【図１４】具体例２において既存のリンク情報と、関連付けの形態の警告を受けた後も関連付けを継続して作成されたリンク情報とを示す図である。
【図１５】具体例２においてドキュメントを印刷するときの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ プリンタ制御装置
１１ 属性設定部
１２ 設定情報作成部
１３ 設定情報記憶部
１４ ドキュメント情報取得部
１５ リンク部
１６ リンク情報記憶部
１７ リンク情報判定部
１８ 設定情報取得部
１９ 印刷データ作成部
Claims (2)
- ドキュメントに対応した、プリンタの制御を行うための設定情報および該設定情報を示す索引情報を保持する設定情報記憶部を有するプリンタ制御装置において、
ドキュメントを識別可能なドキュメント識別情報および前記索引情報を関連付けたリンク情報を作成するリンク部と、
リンク情報記憶部の前記リンク情報と印刷すべきドキュメントのドキュメント識別情報とに基づいて該ドキュメント識別情報に対応する索引情報の有無を判定するリンク情報判定部と、
前記リンク情報判定部の判定結果に基づく索引情報により、印刷すべきドキュメントの設定情報を前記設定情報記憶部から取得する設定情報取得部とを含むことを特徴とするプリンタ制御装置。 - 前記ドキュメント識別情報は、ドキュメントが作成された時間の情報を含むことを特徴とする請求項１記載のプリンタ制御装置。
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