JP2004009158A - ゴルフボール用金型の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】予め設計された寸法に対して高精度の加工を容易且つ安価に行うことができるゴルフボール製造用の金型の製法の提供。
【解決手段】金型ベース13が切削工具14を備えた切削装置12によって直接切削加工される。切削工具14は、その軸方向回りに回転駆動されることによって切削刃21の含絡面が仮想球状を呈する。切削工具14は、互いに直交する3軸(x軸、y軸、z軸)の軸方向に沿って変位される。金型ベース13は、予め半球形状の凹部18が形成される。
【選択図】 図2
【解決手段】金型ベース13が切削工具14を備えた切削装置12によって直接切削加工される。切削工具14は、その軸方向回りに回転駆動されることによって切削刃21の含絡面が仮想球状を呈する。切削工具14は、互いに直交する3軸(x軸、y軸、z軸)の軸方向に沿って変位される。金型ベース13は、予め半球形状の凹部18が形成される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、ゴルフボールの製造に用いられる金型の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ゴルフボールは、従来から金型を用いて成形・製造されている。金型は、まず、真鍮等の半球状の無垢マスターにディンプル加工を施して原型マスターが製作される。そして、この原型マスターを元に、ベリリウム銅や合金工具鋼等からなる成形用金型が転写製造される。
【0003】
成形用金型の精度は、ゴルフボールの真球度やディンプルの寸法精度に直接影響を与えるものであるから、上記原型マスターから成形用金型への転写技術は、従来からさまざまなものが提案されている(特開平4−218689号公報、U.S.Patent 3,831,423等)。
【0004】
ところが、従来の種々の成形用金型の製造方法は、原型マスターが製作され、これを元に金型が転写されるという点で一致しており、製造工程が複雑でコスト高となっていた。
また、成形用金型は、原型マスターが転写されることにより製作されるから、成形用金型の精度は、原型マスターの加工誤差及び上記転写による誤差の影響を受け、高精度の成形用金型を製作することは容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、予め設計された寸法に対して高精度の加工を容易且つ安価に行うことができるゴルフボール製造用の金型の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本願に係るゴルフボール用金型の製造方法は、ゴルフボールを成形するための金型の製造方法であって、切削工具を備えた切削装置によって金型ベースが直接切削加工されることを特徴とするものである。
【0007】
この構成によれば、金型ベースが直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造される。すなわち、従来のように原型マスターの工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。したがって、金型ベースの切削加工という単一の作業のみで直接金型が製造される。しかも、金型の製造工程が単一の作業であるから、加工誤差が発生する機会が少なくなる。
【0008】
(2)上記切削工具と上記金型ベースとの相対的位置変位の態様は、5軸変位であり、上記切削工具は、互いに直交する3軸の軸方向に沿って変位され、上記金型ベースは、互いに直交する2軸の軸方向回りに回動されるように構成されていてもよい。
【0009】
この構成では、切削工具は、ある切削面に対して、当該切削面上における左右及びこれに直交する方向並びに上下方向に自在に変位される。一方、金型ベースの表面は上記切削面を構成することになるが、当該金型ベースが互いに直交する2軸の軸方向回りに回動されることから、上記切削面は、上記左右及びこれに直交する方向へ自在に傾斜される。
【0010】
したがって、金型ベースが、切削加工されることによって例えばいわゆるアンダーカット部を含む凸面が形成される必要がある場合であっても、当該アンダーカット部を容易に切削加工することができる。その結果、成形されたゴルフボールにディンプルを形成するための突起が精度よく形成される。
なお、上記各軸の構成は、切削側が3軸であり金型ベース側が2軸となっているが、これに限定されるものではなく、金型ベースに対して切削工具が相対的に5軸変位となっていればよい。
【0011】
(3)上記切削工具が、その軸方向回りに回転駆動されることによって刃の含絡面が仮想球状を呈する形状に形成され、且つ互いに直交する3軸の軸方向に沿って相対的に変位される構成とされていてもよい。
【0012】
この構成では、切削工具は、ある切削面に対して、当該切削面上における左右及びこれに直交する方向並びに上下方向に自在に変位される。また、切削工具が駆動されることによって、刃の含絡面が球状となるから、切削工具の軸の直径をdとし、上記球の外径をφとすれば、(φ−d)×0.5の寸法だけ切削工具の軸の直径よりもワーク(金型ベース)を切削することができる。
【0013】
したがって、金型ベースが、切削加工されることによって例えばいわゆるアンダーカット部を含む凸面が形成される必要がある場合であっても、上記寸法のアンダーカット部を容易に切削加工することができる。その結果、成形されたゴルフボールにディンプルを形成するための突起が精度よく形成される。
【0014】
(4)特に、上記切削工具の軸の直径と上記仮想球の直径との差は、0.1mm以上0.5mm以下に設定されるのが好ましい。
かかる寸法が設定されることにより、金型ベースに微細な突起が精度良く形成される。
【0015】
(5)上記金型ベースに壁面が半球形状の凹部を予め形成する工程が含まれていてもよい。
この工程が含まれることにより、上記凹部の内面全体が切削されながら上記突起が形成される。これにより、上記突起は、一層精度良く形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造システムが模式的に示された図であり、当該システムによって本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が実施される。
この製造システムSは、CAD/CAMによる設計生産管理装置10と、DNC(Direct Numerical Control)11を介して設計生産管理装置10と接続された切削装置12とを備えている。この切削装置12は、例えばマシニングセンター等により構成されている。
【0018】
設計生産管理装置10、DNC11及び切削装置12は、それぞれ公知の構成であって、設計生産管理装置10によりゴルフボール用金型が設計され、その生産手順等が組み立てられると、DNC11を介して切削装置12に指令が出される。切削装置12は、当該指令に基づいてワーク13(金型ベース)を切削加工し、これにより、予め設計されたゴルフボール用金型が製造される。
【0019】
本実施形態の特徴とするところは、上記ゴルフボール用金型の製造方法、具体的には、上記金型ベース13の切削の仕方にある。すなわち、本実施形態の特徴とするところは、ゴルフボール用金型は、金型ベース13が直接上記切削装置12によって切削加工されることにより製造される点、及び金型ベース13の切削は、後述される特殊な形状の切削工具14により行われ、この切削工具14は、3軸変位されるようになっている点である。以下、ゴルフボール用金型の製造方法が、さらに詳しく説明される。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が(a)〜(c)の順に図示されたものである。
【0021】
上記設計生産管理装置10で設計されたデータは、DNC11を介して切削装置12に伝送される。
まず、金型ベース13が切削装置12のベッド15(図1参照)に搬送され、ベッド15が備えるチャック16により金型ベース13が挟持固定される。金型ベース13は、例えば、鋼材(S45C等)等により構成されており、本実施形態では、図2が示すように円柱状に形成されている。
なお、金型ベース13は、図示されていない既知の搬送機構により搬送されるようになっている。また、金型ベース13は、予め当該切削装置12で切削加工されるものであってもよい。
【0022】
上記ベッド15は、図2(a)が示すように、x軸回り及びy軸回りに回動可能となっており、これにより、ベッド15上で固定された金型ベース13は、x軸回り及びy軸回りに傾斜される。
また、切削装置12は、工具ホルダ17を備えている。この工具ホルダ17は、複数の工具(例えば、フライス、エンドミル等)を保持することができ、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて、指定された工具が選定されるようになっている。
【0023】
この工具ホルダ17は、図2(c)が示すように、上記x軸、y軸に沿って移動することができ、さらに、これらx軸及びy軸に直交するz軸に沿って移動することができるようになっている。つまり、工具ホルダ17は、x軸、y軸及びz軸の3軸に沿って移動することができる。
したがって、この切削装置12は、金型ベース13に対して、相対的に5軸変位が可能となっている。
【0024】
図2(a)が示すように金型ベース13が固定されると、所定の切削工具が選定される。そして、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて、同図(b)が示すように、金型ベース13は、その上面から切削され、内部に半球状の凹部が形成される。この場合の切削工具としては、例えば、2φ〜10φの超硬ボールエンドミル等が採用される。
【0025】
次に、同図(c)が示すように、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて工具ホルダ17が稼働し、切削工具14が選定される。本実施形態では、この切削工具14は、エンドミルが採用される。そして、この切削工具14によって、上記凹部18の内壁面22が後述のように切削加工される。
【0026】
図3は、切削工具14の正面図であり、図4は、切削工具14の右側面図である。
【0027】
この切削工具14は、これらの図が示すように、固定軸部19と刃部20とを備えており、刃部20に切削刃21が形成されている。切削刃21は、図4が示すように側面方向に張り出されている。このため、刃部20は、側面視で略円形となるように形成されており、切削工具14が回転駆動されることにより、切削刃21の含絡面が仮想球を形成するようになっている。
【0028】
図5は、金型ベース13の切削要領が示された図であり、図6は、金型ベース13の切削要領がさらに詳細に示された図である。以下、これらの図に基づいて、金型ベース13の切削要領が説明される。
【0029】
図2(c)が示すように、金型ベース13は、チャック16によってベッド15上に固定される。
工具ホルダ17によって選定された切削工具14が回転され、図5が示すように、切削工具14によって金型ベース13に形成された凹部18の内壁面22が切削される。なお、図5では、切削工具14は回転された状態で図示されており、このため、切削工具14の刃部20は、便宜上略球形となるように図示されている。
【0030】
切削工具14は、z軸方向に下方に移動され、これにより、上記凹部18の内壁面22が切削される。切削工具14は、z軸方向に移動されながらy軸方向に所定距離移動され、その後、当該y軸方向に沿って反対側に移動される。また、本実施形態では、切削工具14は、上記y軸方向に移動されながら、x軸方向にも移動される。
これにより、図5及び図6が示すように、上記内壁面22に突起23が形成され、この突起23は、軸方向に沿って二分割された半紡錘形状となる。なお、この突起23が、ゴルフボールが成形されたときの、ディンプルに対応する。
【0031】
本実施形態では、切削工具14の固定軸部19の外径dと、上記仮想球の外径φとの差は、0.5mmとなるように設定されている。このため、固定軸部19の端面と仮想球の端部との間の寸法hは、0.25mmとなる。
したがって、切削工具14を前述のように3軸移動させることによって突起23を形成すると、突起23の高さは、上記寸法hとなる。なお、本実施形態では、固定軸部19の外径dと、上記仮想球の外径φとの差は、0.5mmに設定されているが、0.1mm〜0.5mmの範囲で適宜設定される。
【0032】
そして、上記凹部18の内壁面22の全面にわたって、前述と同様に切削工具14によって切削加工が施されることにより、内壁面22の全体に突起23が形成され、これにより、ゴルフボール用金型が製造される。
【0033】
本実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法では、金型ベース13が直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造される。すなわち、従来のように原型マスターの工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。
つまり、金型ベース13の切削加工という単一の作業のみで直接金型が製造されるので、コスト安価に、加工誤差の少ない高精度なゴルフボール用金型が製造される。
【0034】
また、本実施形態では、切削工具14は前述のように3軸変位され、当該3軸変位のみされる切削工具14により切削加工が行われる。したがって、切削誤差は、当該3軸方向において生じるのみであるから、切削精度はきわめて高いものとなる。
さらに、切削工具14が回転されることにより、切削工具14の刃部20は略球状となる。すなわち、切削工具14が回転されることにより、前述の寸法hに対応する寸法だけ、いわゆるアンダーカット加工が可能となる。これにより、図5及び図6が示すように、突起23の下方を良好に加工することができ、突起23は、予め設計された通りに精度良く形成される。
【0035】
加えて、切削工具14により上記アンダーカット加工がなされると、突起23と内壁面22との境界部部は、滑らかに連続されることになる。したがって、当該ゴルフボール用金型により成形されたゴルフボールは、そのディンプルと、ゴルフボールの周面との境界部分に滑らかなフィレット面を備えることになり、ゴルフボールのいわゆる飛び性能を向上させることが可能となる。
【0036】
また、本実施形態では、金型ベース13に予め上記凹部18が形成され、この凹部18の内壁面22が切削されながら上記突起23が形成される。これにより、上記突起23は、一層精度良く形成されるという利点がある。
【0037】
次に、本実施形態の変形例が説明される。
図7は、本実施形態の変形例に係る金型ベース13の切削要領が示された図である。
【0038】
本変形例が上記実施形態と異なるところは、上記実施形態では、特殊形状の切削工具14が3軸変位されるものであったのに対し、本変形例では、通常の形状の切削工具25が5軸変位されるようになっている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。
【0039】
図7が示すように、切削工具25は、上記実施形態と同様に、z軸方向下方へ移動されながら、y軸方向及びx軸方向に移動される。これにより、上記実施形態と同様に突起23の側面部分が形成される。
【0040】
特に、本変形例では、突起23の頂部にさらに窪み26が形成される。この切削加工は、切削工具25が金型ベース13に対して相対的に回動されることにより行われる。具体的には、前述のように、ベッド15がx軸及びy軸方向回りに回転される構造であるから(図2参照)、ベッド15がx軸方向の回りに回転されることにより、図7が示すように、切削工具25は、突起23の頂部と対向するように配置される。これにより、突起23の頂部に窪み26が形成される。もっとも、かかる窪み26は、形成されなくてもよい。
【0041】
さらに、突起23が形成される際に、切削工具25がx軸又はy軸の回りに回転されることによって、いわゆるアンダーカット加工が容易となる。
そして、上記実施形態と同様に、凹部18の内壁面22の全体にわたって前述された切削加工が施されることにより、ゴルフボール用金型が製造される。
【0042】
本変形例においても、金型ベース13が直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造されるので、コスト安価に、加工誤差の少ない高精度なゴルフボール用金型が製造される。
【0043】
また、本変形例では、切削工具25は前述のように5軸変位されるので、一般的な形状の切削工具を使用して、いわゆるアンダーカット加工を容易且つ高精度に行うことができる。
さらに、切削工具25により上記アンダーカット加工がなされると、突起23と内壁面22との境界部部は、滑らかに連続されることになる。したがって、当該ゴルフボール用金型により成形されたゴルフボールは、そのディンプルと、ゴルフボールの周面との境界部分に滑らかなフィレット面を備えることになり、ゴルフボールのいわゆる飛び性能を向上させることが可能となる。
【0044】
しかも、突起23の頂部に窪み26が形成される場合は、窪み26の周縁部にシャープなエッジが形成される。これにより、ゴルフボールのいわゆる飛び性能をさらに向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態(切削工具14の3軸変位)においても、本変形例と同様に上記窪み26と同様の窪みを形成することができるのは勿論である。そして、その場合において、当該窪みの周縁部は、シャープエッジとなるように切削されることができるのも勿論であり、それにより、ゴルフボールのいわゆる飛び性能をさらに向上させることが可能となる。
【0045】
次に、表1は、上記実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法により製造された金型の寸法精度についての検査結果を表している。
比較例としては、表1が示すように、従来の原型マスターを用いた直彫マスター法による金型、従来の電鋳法(電気鋳造法)による金型、プレス法(プレス転写法)による金型及び放電法(放電加工法)による金型が採用されている。
【0046】
【表1】
【0047】
この検査結果が示すように、本実施形態に係る製法で製造されたゴルフボール用金型は、その表面の真球度が0.004mmであり、突起の直径(ゴルフボールを成形した際に形成されるディンプル直径に対応)のばらつきが0.03mm、突起深さ(ゴルフボールを成形した際に形成されるディンプル深さに対応)のばらつきが0.005mmであり、きわめて高精度にゴルフボール用金型が構成されている。このことは、すなわち、ゴルフボール用金型がきわめて高精度に製造されていることを意味する。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、金型ベースの直接切削という単一の作業によってゴルフボール用金型が製造されるので、製造工程が簡単であり、安価に金型を製造することができる。しかも、従来のような、原型マスターを元にした転写工程を含まないので、金型の加工において誤差が生じにくく、金型の精度を向上の工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造システムが模式的に示された図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が(a)〜(c)の順に図示されたものである。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る切削工具の正面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る切削工具の右側面図である。
【図5】図5は、金型ベースの切削要領が示された図である。
【図6】図6は、金型ベースの切削要領が詳細に示された図である。
【図7】図7は、本実施形態の変形例に係る金型ベースの切削要領が示された図である。
【符号の説明】
12・・・切削装置
13・・・金型ベース
14・・・切削工具
15・・・ベッド
17・・・工具ホルダ
18・・・凹部
20・・・刃部
21・・・切削刃
22・・・内壁面
23・・・突起
25・・・切削工具
【発明の属する技術の分野】
この発明は、ゴルフボールの製造に用いられる金型の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ゴルフボールは、従来から金型を用いて成形・製造されている。金型は、まず、真鍮等の半球状の無垢マスターにディンプル加工を施して原型マスターが製作される。そして、この原型マスターを元に、ベリリウム銅や合金工具鋼等からなる成形用金型が転写製造される。
【0003】
成形用金型の精度は、ゴルフボールの真球度やディンプルの寸法精度に直接影響を与えるものであるから、上記原型マスターから成形用金型への転写技術は、従来からさまざまなものが提案されている(特開平4−218689号公報、U.S.Patent 3,831,423等)。
【0004】
ところが、従来の種々の成形用金型の製造方法は、原型マスターが製作され、これを元に金型が転写されるという点で一致しており、製造工程が複雑でコスト高となっていた。
また、成形用金型は、原型マスターが転写されることにより製作されるから、成形用金型の精度は、原型マスターの加工誤差及び上記転写による誤差の影響を受け、高精度の成形用金型を製作することは容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、予め設計された寸法に対して高精度の加工を容易且つ安価に行うことができるゴルフボール製造用の金型の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本願に係るゴルフボール用金型の製造方法は、ゴルフボールを成形するための金型の製造方法であって、切削工具を備えた切削装置によって金型ベースが直接切削加工されることを特徴とするものである。
【0007】
この構成によれば、金型ベースが直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造される。すなわち、従来のように原型マスターの工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。したがって、金型ベースの切削加工という単一の作業のみで直接金型が製造される。しかも、金型の製造工程が単一の作業であるから、加工誤差が発生する機会が少なくなる。
【0008】
(2)上記切削工具と上記金型ベースとの相対的位置変位の態様は、5軸変位であり、上記切削工具は、互いに直交する3軸の軸方向に沿って変位され、上記金型ベースは、互いに直交する2軸の軸方向回りに回動されるように構成されていてもよい。
【0009】
この構成では、切削工具は、ある切削面に対して、当該切削面上における左右及びこれに直交する方向並びに上下方向に自在に変位される。一方、金型ベースの表面は上記切削面を構成することになるが、当該金型ベースが互いに直交する2軸の軸方向回りに回動されることから、上記切削面は、上記左右及びこれに直交する方向へ自在に傾斜される。
【0010】
したがって、金型ベースが、切削加工されることによって例えばいわゆるアンダーカット部を含む凸面が形成される必要がある場合であっても、当該アンダーカット部を容易に切削加工することができる。その結果、成形されたゴルフボールにディンプルを形成するための突起が精度よく形成される。
なお、上記各軸の構成は、切削側が3軸であり金型ベース側が2軸となっているが、これに限定されるものではなく、金型ベースに対して切削工具が相対的に5軸変位となっていればよい。
【0011】
(3)上記切削工具が、その軸方向回りに回転駆動されることによって刃の含絡面が仮想球状を呈する形状に形成され、且つ互いに直交する3軸の軸方向に沿って相対的に変位される構成とされていてもよい。
【0012】
この構成では、切削工具は、ある切削面に対して、当該切削面上における左右及びこれに直交する方向並びに上下方向に自在に変位される。また、切削工具が駆動されることによって、刃の含絡面が球状となるから、切削工具の軸の直径をdとし、上記球の外径をφとすれば、(φ−d)×0.5の寸法だけ切削工具の軸の直径よりもワーク(金型ベース)を切削することができる。
【0013】
したがって、金型ベースが、切削加工されることによって例えばいわゆるアンダーカット部を含む凸面が形成される必要がある場合であっても、上記寸法のアンダーカット部を容易に切削加工することができる。その結果、成形されたゴルフボールにディンプルを形成するための突起が精度よく形成される。
【0014】
(4)特に、上記切削工具の軸の直径と上記仮想球の直径との差は、0.1mm以上0.5mm以下に設定されるのが好ましい。
かかる寸法が設定されることにより、金型ベースに微細な突起が精度良く形成される。
【0015】
(5)上記金型ベースに壁面が半球形状の凹部を予め形成する工程が含まれていてもよい。
この工程が含まれることにより、上記凹部の内面全体が切削されながら上記突起が形成される。これにより、上記突起は、一層精度良く形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造システムが模式的に示された図であり、当該システムによって本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が実施される。
この製造システムSは、CAD/CAMによる設計生産管理装置10と、DNC(Direct Numerical Control)11を介して設計生産管理装置10と接続された切削装置12とを備えている。この切削装置12は、例えばマシニングセンター等により構成されている。
【0018】
設計生産管理装置10、DNC11及び切削装置12は、それぞれ公知の構成であって、設計生産管理装置10によりゴルフボール用金型が設計され、その生産手順等が組み立てられると、DNC11を介して切削装置12に指令が出される。切削装置12は、当該指令に基づいてワーク13(金型ベース)を切削加工し、これにより、予め設計されたゴルフボール用金型が製造される。
【0019】
本実施形態の特徴とするところは、上記ゴルフボール用金型の製造方法、具体的には、上記金型ベース13の切削の仕方にある。すなわち、本実施形態の特徴とするところは、ゴルフボール用金型は、金型ベース13が直接上記切削装置12によって切削加工されることにより製造される点、及び金型ベース13の切削は、後述される特殊な形状の切削工具14により行われ、この切削工具14は、3軸変位されるようになっている点である。以下、ゴルフボール用金型の製造方法が、さらに詳しく説明される。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が(a)〜(c)の順に図示されたものである。
【0021】
上記設計生産管理装置10で設計されたデータは、DNC11を介して切削装置12に伝送される。
まず、金型ベース13が切削装置12のベッド15(図1参照)に搬送され、ベッド15が備えるチャック16により金型ベース13が挟持固定される。金型ベース13は、例えば、鋼材(S45C等)等により構成されており、本実施形態では、図2が示すように円柱状に形成されている。
なお、金型ベース13は、図示されていない既知の搬送機構により搬送されるようになっている。また、金型ベース13は、予め当該切削装置12で切削加工されるものであってもよい。
【0022】
上記ベッド15は、図2(a)が示すように、x軸回り及びy軸回りに回動可能となっており、これにより、ベッド15上で固定された金型ベース13は、x軸回り及びy軸回りに傾斜される。
また、切削装置12は、工具ホルダ17を備えている。この工具ホルダ17は、複数の工具(例えば、フライス、エンドミル等)を保持することができ、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて、指定された工具が選定されるようになっている。
【0023】
この工具ホルダ17は、図2(c)が示すように、上記x軸、y軸に沿って移動することができ、さらに、これらx軸及びy軸に直交するz軸に沿って移動することができるようになっている。つまり、工具ホルダ17は、x軸、y軸及びz軸の3軸に沿って移動することができる。
したがって、この切削装置12は、金型ベース13に対して、相対的に5軸変位が可能となっている。
【0024】
図2(a)が示すように金型ベース13が固定されると、所定の切削工具が選定される。そして、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて、同図(b)が示すように、金型ベース13は、その上面から切削され、内部に半球状の凹部が形成される。この場合の切削工具としては、例えば、2φ〜10φの超硬ボールエンドミル等が採用される。
【0025】
次に、同図(c)が示すように、上記設計生産管理装置10から伝送されるデータに基づいて工具ホルダ17が稼働し、切削工具14が選定される。本実施形態では、この切削工具14は、エンドミルが採用される。そして、この切削工具14によって、上記凹部18の内壁面22が後述のように切削加工される。
【0026】
図3は、切削工具14の正面図であり、図4は、切削工具14の右側面図である。
【0027】
この切削工具14は、これらの図が示すように、固定軸部19と刃部20とを備えており、刃部20に切削刃21が形成されている。切削刃21は、図4が示すように側面方向に張り出されている。このため、刃部20は、側面視で略円形となるように形成されており、切削工具14が回転駆動されることにより、切削刃21の含絡面が仮想球を形成するようになっている。
【0028】
図5は、金型ベース13の切削要領が示された図であり、図6は、金型ベース13の切削要領がさらに詳細に示された図である。以下、これらの図に基づいて、金型ベース13の切削要領が説明される。
【0029】
図2(c)が示すように、金型ベース13は、チャック16によってベッド15上に固定される。
工具ホルダ17によって選定された切削工具14が回転され、図5が示すように、切削工具14によって金型ベース13に形成された凹部18の内壁面22が切削される。なお、図5では、切削工具14は回転された状態で図示されており、このため、切削工具14の刃部20は、便宜上略球形となるように図示されている。
【0030】
切削工具14は、z軸方向に下方に移動され、これにより、上記凹部18の内壁面22が切削される。切削工具14は、z軸方向に移動されながらy軸方向に所定距離移動され、その後、当該y軸方向に沿って反対側に移動される。また、本実施形態では、切削工具14は、上記y軸方向に移動されながら、x軸方向にも移動される。
これにより、図5及び図6が示すように、上記内壁面22に突起23が形成され、この突起23は、軸方向に沿って二分割された半紡錘形状となる。なお、この突起23が、ゴルフボールが成形されたときの、ディンプルに対応する。
【0031】
本実施形態では、切削工具14の固定軸部19の外径dと、上記仮想球の外径φとの差は、0.5mmとなるように設定されている。このため、固定軸部19の端面と仮想球の端部との間の寸法hは、0.25mmとなる。
したがって、切削工具14を前述のように3軸移動させることによって突起23を形成すると、突起23の高さは、上記寸法hとなる。なお、本実施形態では、固定軸部19の外径dと、上記仮想球の外径φとの差は、0.5mmに設定されているが、0.1mm〜0.5mmの範囲で適宜設定される。
【0032】
そして、上記凹部18の内壁面22の全面にわたって、前述と同様に切削工具14によって切削加工が施されることにより、内壁面22の全体に突起23が形成され、これにより、ゴルフボール用金型が製造される。
【0033】
本実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法では、金型ベース13が直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造される。すなわち、従来のように原型マスターの工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。
つまり、金型ベース13の切削加工という単一の作業のみで直接金型が製造されるので、コスト安価に、加工誤差の少ない高精度なゴルフボール用金型が製造される。
【0034】
また、本実施形態では、切削工具14は前述のように3軸変位され、当該3軸変位のみされる切削工具14により切削加工が行われる。したがって、切削誤差は、当該3軸方向において生じるのみであるから、切削精度はきわめて高いものとなる。
さらに、切削工具14が回転されることにより、切削工具14の刃部20は略球状となる。すなわち、切削工具14が回転されることにより、前述の寸法hに対応する寸法だけ、いわゆるアンダーカット加工が可能となる。これにより、図5及び図6が示すように、突起23の下方を良好に加工することができ、突起23は、予め設計された通りに精度良く形成される。
【0035】
加えて、切削工具14により上記アンダーカット加工がなされると、突起23と内壁面22との境界部部は、滑らかに連続されることになる。したがって、当該ゴルフボール用金型により成形されたゴルフボールは、そのディンプルと、ゴルフボールの周面との境界部分に滑らかなフィレット面を備えることになり、ゴルフボールのいわゆる飛び性能を向上させることが可能となる。
【0036】
また、本実施形態では、金型ベース13に予め上記凹部18が形成され、この凹部18の内壁面22が切削されながら上記突起23が形成される。これにより、上記突起23は、一層精度良く形成されるという利点がある。
【0037】
次に、本実施形態の変形例が説明される。
図7は、本実施形態の変形例に係る金型ベース13の切削要領が示された図である。
【0038】
本変形例が上記実施形態と異なるところは、上記実施形態では、特殊形状の切削工具14が3軸変位されるものであったのに対し、本変形例では、通常の形状の切削工具25が5軸変位されるようになっている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。
【0039】
図7が示すように、切削工具25は、上記実施形態と同様に、z軸方向下方へ移動されながら、y軸方向及びx軸方向に移動される。これにより、上記実施形態と同様に突起23の側面部分が形成される。
【0040】
特に、本変形例では、突起23の頂部にさらに窪み26が形成される。この切削加工は、切削工具25が金型ベース13に対して相対的に回動されることにより行われる。具体的には、前述のように、ベッド15がx軸及びy軸方向回りに回転される構造であるから(図2参照)、ベッド15がx軸方向の回りに回転されることにより、図7が示すように、切削工具25は、突起23の頂部と対向するように配置される。これにより、突起23の頂部に窪み26が形成される。もっとも、かかる窪み26は、形成されなくてもよい。
【0041】
さらに、突起23が形成される際に、切削工具25がx軸又はy軸の回りに回転されることによって、いわゆるアンダーカット加工が容易となる。
そして、上記実施形態と同様に、凹部18の内壁面22の全体にわたって前述された切削加工が施されることにより、ゴルフボール用金型が製造される。
【0042】
本変形例においても、金型ベース13が直接切削加工されることによってゴルフボール用金型が製造されるので、コスト安価に、加工誤差の少ない高精度なゴルフボール用金型が製造される。
【0043】
また、本変形例では、切削工具25は前述のように5軸変位されるので、一般的な形状の切削工具を使用して、いわゆるアンダーカット加工を容易且つ高精度に行うことができる。
さらに、切削工具25により上記アンダーカット加工がなされると、突起23と内壁面22との境界部部は、滑らかに連続されることになる。したがって、当該ゴルフボール用金型により成形されたゴルフボールは、そのディンプルと、ゴルフボールの周面との境界部分に滑らかなフィレット面を備えることになり、ゴルフボールのいわゆる飛び性能を向上させることが可能となる。
【0044】
しかも、突起23の頂部に窪み26が形成される場合は、窪み26の周縁部にシャープなエッジが形成される。これにより、ゴルフボールのいわゆる飛び性能をさらに向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態(切削工具14の3軸変位)においても、本変形例と同様に上記窪み26と同様の窪みを形成することができるのは勿論である。そして、その場合において、当該窪みの周縁部は、シャープエッジとなるように切削されることができるのも勿論であり、それにより、ゴルフボールのいわゆる飛び性能をさらに向上させることが可能となる。
【0045】
次に、表1は、上記実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法により製造された金型の寸法精度についての検査結果を表している。
比較例としては、表1が示すように、従来の原型マスターを用いた直彫マスター法による金型、従来の電鋳法(電気鋳造法)による金型、プレス法(プレス転写法)による金型及び放電法(放電加工法)による金型が採用されている。
【0046】
【表1】
【0047】
この検査結果が示すように、本実施形態に係る製法で製造されたゴルフボール用金型は、その表面の真球度が0.004mmであり、突起の直径(ゴルフボールを成形した際に形成されるディンプル直径に対応)のばらつきが0.03mm、突起深さ(ゴルフボールを成形した際に形成されるディンプル深さに対応)のばらつきが0.005mmであり、きわめて高精度にゴルフボール用金型が構成されている。このことは、すなわち、ゴルフボール用金型がきわめて高精度に製造されていることを意味する。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、金型ベースの直接切削という単一の作業によってゴルフボール用金型が製造されるので、製造工程が簡単であり、安価に金型を製造することができる。しかも、従来のような、原型マスターを元にした転写工程を含まないので、金型の加工において誤差が生じにくく、金型の精度を向上の工作作業や、原型マスターを元にした転写作業が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造システムが模式的に示された図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール用金型の製造方法が(a)〜(c)の順に図示されたものである。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る切削工具の正面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る切削工具の右側面図である。
【図5】図5は、金型ベースの切削要領が示された図である。
【図6】図6は、金型ベースの切削要領が詳細に示された図である。
【図7】図7は、本実施形態の変形例に係る金型ベースの切削要領が示された図である。
【符号の説明】
12・・・切削装置
13・・・金型ベース
14・・・切削工具
15・・・ベッド
17・・・工具ホルダ
18・・・凹部
20・・・刃部
21・・・切削刃
22・・・内壁面
23・・・突起
25・・・切削工具
Claims (5)
- ゴルフボールを成形するための金型の製造方法であって、
切削工具を備えた切削装置によって金型ベースが直接切削加工されることを特徴とするゴルフボール用金型の製造方法。 - 上記切削工具と上記金型ベースとの相対的位置変位の態様は、5軸変位であり、
上記切削工具は、互いに直交する3軸の軸方向に沿って変位され、
上記金型ベースは、互いに直交する2軸の軸方向回りに回動される請求項1記載のゴルフボール用金型の製造方法。 - 上記切削工具は、その軸方向回りに回転駆動されることによって刃の含絡面が仮想球状を呈する形状に形成されており、且つ互いに直交する3軸の軸方向に沿って相対的に変位される請求項1記載のゴルフボール用金型の製造方法。
- 上記切削工具の軸直径と上記仮想球の直径との差は、0.1mm以上0.5mm以下である請求項3記載のゴルフボール用金型の製造方法。
- 上記金型ベースに壁面が半球形状の凹部を予め形成する工程を含む請求項1ないし4のいずれかに記載のゴルフボール用金型の製造方法。
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