JP2004005813A - 光ヘッド装置及びそれを用いた光再生装置 - Google Patents

光ヘッド装置及びそれを用いた光再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光記録媒体の情報記録面に光スポットを投射して光学的に情報を読み書きできる光ディスク装置の光ヘッド装置に関し、着磁境界近傍のニュートラル領域nに駆動コイルの一部が含まれても、所定位置に対物レンズを移動可能な光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【解決手段】対物レンズ10を中心に光ディスクのタンジェンシャル方向に分かれてマグネット50a、50bが2個配置されており、マグネット50a、50bに対向して駆動力を発生するコイルユニット60a、60bがレンズホルダ20に設置されて2ヶ所の駆動力発生部を有しており、トラッキング移動時に発生するトラッキング駆動力以外の駆動力及びモーメントが当該2ヶ所の駆動力発生部では相反するようにマグネット50a、50bとコイルユニット60a、60bを構成する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク(光記録媒体)の情報記録面に光スポットを投射して光学的に情報を読み書きできる光ディスク装置の光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置の光ヘッド装置は一般に、対物レンズを備えた対物レンズ駆動装置と、対物レンズを介して光の送受を行う光学系とから構成され、光学系ブロックの取付台上に対物レンズ駆動装置を配置した構造となっている。
【0003】
対物レンズ駆動装置は大別すると、対物レンズ、フォーカスコイル及びトラッキングコイルを備えた可動部と、磁気回路を備えた固定部とで構成される。可動部は複数の弾性支持部材で固定部に支持されている。弾性支持部材は少なくともその一部分がダンパ材で包囲されている。
【0004】
近年光ディスク装置の高速化に伴い、感度の高い対物レンズ駆動装置が要求されている。特開2001−229555号公報には、高感度対物レンズ駆動装置を提供できるマグネットとフォーカスコイル、及びトラッキングコイルの配置が開示された対物レンズ駆動装置及びそれを用いた光ヘッド装置が記載されている。
【0005】
従来の光ヘッド装置について図8及び図9を用いて説明する。図8は従来の光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。図8に示す対物レンズ駆動装置は、高感度で対物レンズ210を駆動できるように、対物レンズ210に対し光記録媒体のタンジェンシャル方向の両側にそれぞれコイル及びマグネットを配置した構成を有している。
【0006】
図8に示すように、不図示の光記録媒体の情報記録面と対面し、光ビームを集束させて光記録媒体の情報記録面に照射して、情報を記録あるいは再生する対物レンズ210がレンズホルダ220に保持されている。
【0007】
図8のレンズホルダ220の左側面S1にはコイルユニット260aが貼り付けられ、左側面S1に対向して左側面S1とほぼ平行な右側面S2にはコイルユニット260bが貼り付けられている。レンズホルダ220は、対物レンズ210の光軸を含み左右側面S1、S2に平行な平面に関しほぼ対称に成形され、対物レンズ210の光軸を含み左右側面S1、S2に直交する平面に関してもほぼ対称に成形されている。また、コイルユニット260a、260bも上記各平面に関しほぼ対称に形成されている。従って、レンズホルダ220及びレンズホルダ220両側面に貼り付けられたコイルユニット260a、260bが一体化されて対物レンズ210を含む可動部200の重心は、レンズホルダ220内部の対物レンズ210の光軸上に位置している。
【0008】
コイルユニット260a、260bは、例えば長方形状に巻回されて直列接続されたフォーカスコイル261a、261bをそれぞれ有している。フォーカスコイル261a、261bは、通電されるとほぼ同一の力をフォーカス方向に生じさせるように巻回されている。コイルユニット260aのフォーカスコイル261aの両側には、直列接続された2個のトラッキングコイル262a、262bが設けられている。コイルユニット260bのフォーカスコイル261bの両側には、直列接続された2個のトラッキングコイル263a、263bが設けられている。トラッキングコイル262a、262bとトラッキングコイル263a、263bとは直列接続されている。トラッキングコイル262a、262b、263a、263bは、通電されるとほぼ同一の力をトラッキング方向に生じさせるように巻回されている。
【0009】
レンズホルダ220には4個の巻線コイルからげ部265が設けられており、いずれか一の巻線コイルからげ部265から不図示の巻線コイルリード部を介して、直列接続されたフォーカスコイル261a、261bの一端子が接続され、他の巻線コイルからげ部265から不図示の巻線コイルリード部を介して、フォーカスコイル261a、261bの他端子が接続されている。
【0010】
また、別の一の巻線コイルからげ部265から不図示の巻線コイルリード部を介して、直列接続されたトラッキングコイル262a、262b、263a、263bの一端子が接続され、別の他の巻線コイルからげ部265から不図示の巻線コイルリード部を介して、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bの他端子が接続されている。各巻線コイルからげ部265は半田等により4本の導電性弾性体270の一端部にそれぞれ接続されている。4本の導電性弾性体270に支持されたレンズホルダ220及びレンズホルダ220両側面に貼り付けられたコイルユニット260a、260bが一体化されて対物レンズ210を含む可動部200が構成される。
【0011】
導電性弾性体270の他端は、ベース基板280に半田付けされて固定されている。これにより、可動部200は、ヨークベース230、2個のヨーク231a、231b、ワイヤーベース240、2個のマグネット250a、250b、及びベース基板280で構成される固定部に対して移動可能に片持ち式に支持される。
【0012】
コイルユニット260aは、ヨークベース230上のヨーク231aに接着されたマグネット250aで形成される磁気回路中に配置されている。コイルユニット260bは、ヨークベース230上のヨーク231bに接着されたマグネット250bで形成される磁気回路中に配置されている。
【0013】
コイルユニット260aのコイル形成面は、マグネット250aの一着磁面250asに対面するように配置される。ほぼ直方体のマグネット250aは、着磁境界を表す仮想線251aで示すように、凹領域とそれに組み合わさる直方体領域とに2極着磁されている。コイルユニット260aに対面する凹領域はS極に着磁され直方体領域はN極に着磁されている。
【0014】
コイルユニット260bのコイル形成面は、マグネット250bの一着磁面250bsに対面するように配置される。ほぼ直方体のマグネット250bは、着磁境界を表す仮想線251bで示すように、凹領域とそれに組み合わさる直方体領域とに2極着磁されている。コイルユニット260bに対面する凹領域はS極に着磁され直方体領域はN極に着磁されている。図8に示す対物レンズ210の光軸方向を軸にしてマグネット250aを180°回転させるとマグネット250bの着磁状態が得られる。
【0015】
次に、当該光ヘッド装置におけるマグネット250a、250bの着磁領域とフォーカスコイル261a、261b及びトラッキングコイル262a、262b、263a、263bの配置関係について図9を用いて説明する。図9(a)は、図8の矢印V方向に向かってレンズホルダ220を見たときのマグネット250aとコイルユニット260aの配置関係を示している。図9(a)において、マグネット250aはコイルユニット260aより手前に位置している。すでに説明したようにコイルユニット260aに対面するマグネット250aの凹領域はS極に着磁され直方体領域はN極に着磁されている。図9(a)に示すように、フォーカスコイル261aは長方形状に巻回されている。2つのトラッキングコイル262a、262bはフォーカスコイル261aの両側に配置されている。トラッキングコイル262a、262bもそれぞれ長方形状に巻回されている。
【0016】
ここで、便宜上、フォーカスコイル261aの長方形状の4辺を図9(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル261aのB辺はマグネット250aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル261aのA辺及びC辺はマグネット250aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0017】
トラッキングコイル262a、262bの4辺もフォーカスコイル261aと同様に、図9(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル262aのA辺はマグネット250aのN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向するC辺はS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル262aのB辺及びD辺はマグネット250aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0018】
一方、トラッキングコイル262bのA辺はマグネット250aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向するC辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル262bのB辺及びD辺はマグネット250aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0019】
なお、各トラッキングコイル262a、262bは一方のトラッキングコイル262aのA辺に流れる電流の向きと他方のトラッキングコイル262bのA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。
【0020】
図9(b)は、図8の矢印V方向に向かってレンズホルダ220を見たときのマグネット250bとコイルユニット260bの配置関係を示している。図9(b)において、マグネット250bはコイルユニット260bより奥に位置している。すでに説明したようにコイルユニット260bに対面する凹領域はS極に着磁され直方体領域はN極に着磁されている。図9(b)に示すように、フォーカスコイル261bは長方形状に巻回されている。2つのトラッキングコイル263a、263bはフォーカスコイル261bの両側に配置されている。トラッキングコイル263a、263bもそれぞれ長方形状に巻回されている。
【0021】
フォーカスコイル261bのB辺はマグネット250bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル261bのA辺及びC辺はマグネット250bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0022】
トラッキングコイル263aのA辺はマグネット250bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向するC辺はS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル263aのB辺及びD辺はマグネット250bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0023】
一方、トラッキングコイル263bのA辺はマグネット250bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向するC辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル263bのB辺及びD辺はマグネット250bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0024】
なお、各トラッキングコイル263a、263bは一方のトラッキングコイル263aのA辺に流れる電流の向きと他方のトラッキングコイル263bのA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。
【0025】
このような構成の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置のコイル形成面を光ディスクのラジアル方向にほぼ平行になるように配置して、コイルユニット260a、260b内のフォーカスコイル261a、261b及びトラッキングコイル262a、262b、263a、263bに通電すれば、フレミングの左手の法則に基づいてコイルに作用する力を発生させてレンズホルダ220を任意の方向に移動させることができる。フォーカスコイル261a、261bに通電するとB辺及びD辺にフォーカス方向(図9の上下方向)に移動する駆動力が発生し、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bに通電するとA辺、C辺にトラッキング方向(図9の左右方向)に移動する駆動力が発生する。
【0026】
例えば、図9に示すようにフォーカスコイル261a、261bに矢印ifで示す方向に電流を流すと図中上方に向かう力Ffが発生する。これにより、光ディスクの面振れに対応して対物レンズ210を移動させることができるようになる。例えば、フォーカスコイル261a、262bにより対物レンズ210を光ディスクの情報記録面にほぼ垂直な方向に移動させて焦点位置を調整することができる。
【0027】
また、図9に示すようにトラッキングコイル262a、262b、263a、263bに矢印itで示す方向に電流を流すと図中右方に向かう力Ftが発生する。これにより、光ディスクの偏心に対応して対物レンズ210を移動させることができるようになる。例えば、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bにより対物レンズ210を光ディスクのラジアル方向に移動させてトラック位置を調整することができる。
【0028】
さて、以上のような構成を有する光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置において、着磁境界251a、251b近傍に形成されるニュートラル領域nにトラッキングコイル262a、262b、263a、263bのいずれかの辺の一部が含まれる場合の駆動動作について説明する。ニュートラル領域nでは、磁束は存在しないか極めて低い密度で存在している状態になっている。
【0029】
図9(a)に示すように、トラッキングコイル262aのB辺の右側部分とトラッキングコイル262bのB辺の左側部分とがマグネット250aの着磁境界251a近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図9右方向に可動部200を移動させようとしてトラッキングコイル262a、262b、263a、263bに通電すると、トラッキングコイル262aのB辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力はトラッキングコイル262aのD辺の右側部分に生じる上向きの力より小さくなってしまう。従って、トラッキングコイル262aに通電すると、レンズホルダ220を図9右側に移動させる力と共に、上向きの力Fe1が生じる。
【0030】
同様に、トラッキングコイル262bのB辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力はトラッキングコイル262bのD辺の左側部分に生じる下向きの力より小さくなってしまう。従って、トラッキングコイル262bに通電すると、レンズホルダ220を図9右側に移動させる力と共に、下向きの力Fe2が生じる。このため、コイルユニット260aからは、図8の矢印V方向に見てレンズホルダ220を時計回りに回転させるモーメントが発生する。
【0031】
一方、図9(b)に示すように、トラッキングコイル263aのB辺の右側部分とトラッキングコイル263bのB辺の左側部分とがマグネット250bの着磁境界251b近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図9右方向に可動部200を移動させようとしてトラッキングコイル262a、262b、263a、263bに通電すると、トラッキングコイル263aのB辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力はトラッキングコイル263aのD辺の右側部分に生じる上向きの力より小さくなってしまう。従って、トラッキングコイル263aに通電すると、レンズホルダ220を図9右側に移動させる力と共に、上向きの力Fe3が生じる。
【0032】
同様に、トラッキングコイル263bのB辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力はトラッキングコイル263bのD辺の左側部分に生じる下向きの力より小さくなってしまう。従って、トラッキングコイル263bに通電すると、レンズホルダ220を図9右側に移動させる力と共に、下向きの力Fe4が生じる。このため、コイルユニット260bからは、図8の矢印V方向に見てレンズホルダ220を時計回りに回転させるモーメントが発生する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
トラッキング方向の感度を高くするためには、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bのA辺及びC辺をできるだけ長くするのが好ましい。ところが、上記公報に記載された対物レンズ駆動装置では、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bのA辺及びC辺を長くするとB辺が着磁境界251a、251bのニュートラル領域nに部分的に重なってしまう。この状態でレンズホルダ220を矢印Ftの方向に移動させるために通電すると、不要な力Fe1〜Fe4によりモーメントが発生してしまう。従って、可動部200をトラッキング方向にのみ所定量移動させようとするとタンジェンシャル方向を軸としてローリングが起きてしまい、レンズホルダ220に設置した対物レンズ210の光軸を光記録媒体のラジアル方向に傾けてしまうという問題が生じる。
【0034】
また、トラッキングコイル262a、262b、263a、263bのB辺が着磁境界251a、251bのニュートラル領域nに重ならないようにマグネット250a、250bのフォーカス方向の幅を長くすると、可動部200の厚さが厚くなってしまい装置の小型化や軽量化が阻害されてしまうという問題が生じる。
【0035】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、着磁境界近傍のニュートラル領域nに駆動コイルの一部が含まれても、所定位置に対物レンズを移動可能で、装置を小型、軽量化できる光ヘッド装置及びそれを用いた光再生装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、対物レンズを取り付けたレンズホルダと、前記レンズホルダの一側面に保持される第1の駆動コイルを備えた第1のコイルユニットと、前記第1のコイルユニットに対面する第1のマグネットとを備え、所望の駆動力と共に、前記所望の駆動力とは別の駆動力又は当該別の駆動力に基づくモーメントを発生する第1の駆動力発生部と、前記一側面に対向する前記レンズホルダの他側面に保持される第2の駆動コイルを備えた第2のコイルユニットと、前記第2のコイルユニットに対面する第2のマグネットとを備え、前記所望の駆動力と共に、前記第1の駆動力発生部で発生した前記別の駆動力又は前記モーメントを打消す駆動力又はモーメントを発生する第2の駆動力発生部とを有することを特徴とする光ヘッド装置によって達成される。
【0037】
上記本発明の光ヘッド装置において、前記第1及び第2の駆動コイルは、トラッキングコイルであり、前記別の駆動力は、フォーカス方向に生じることを特徴とする。
【0038】
上記本発明の光ヘッド装置において、前記第1及び第2の駆動コイルは、フォーカスコイルであり、前記別の駆動力は、トラッキング方向に生じることを特徴とする。
【0039】
また、上記目的は、対物レンズを取り付けたレンズホルダと、前記レンズホルダの一側面に保持される第1の駆動コイルを備えた第1のコイルユニットと、前記第1のコイルユニットに対面する第1のマグネットとを備え、所望の駆動力と共に、前記第1の駆動コイルの駆動力分布が異なることによりモーメントが発生する第1の駆動力発生部と、前記一側面に対向する前記レンズホルダの他側面に保持される第2の駆動コイルを備えた第2のコイルユニットと、前記第2のコイルユニットに対面する第2のマグネットとを備え、前記所望の駆動力と共に、前記第1の駆動力発生部で発生した前記モーメントを打消すモーメントを発生する第2の駆動力発生部とを有することを特徴とする光ヘッド装置によって達成される。また、前記第1及び第2の駆動コイルは、フォーカスコイル又はトラッキングコイルのいずれかであることを特徴とする。
【0040】
上記本発明の光ヘッド装置において、前記第1の駆動コイルは、一部が前記第1のマグネットの対向面の着磁境界近傍に位置し、前記第2の駆動コイルは、一部が前記第2のマグネットの対向面の着磁境界近傍に位置していることを特徴とする。
【0041】
上記本発明の光ヘッド装置において、前記第1のマグネットの前記第1の駆動コイルとの対向面は、第1磁極に着磁された凹領域とそれに組み合わさる第2磁極に着磁された凸領域とを有し、前記第2のマグネットの前記第2の駆動コイルとの対向面は、第2磁極に着磁され前記第1のマグネットの凹領域と逆向きに配置された凹領域とそれに組み合わさる第1磁極に着磁された凸領域とを有していることを特徴とする。
【0042】
上記本発明の光ヘッド装置において、前記第1のマグネットの前記第1の駆動コイルとの対向面は、第1磁極に着磁されたL字領域と第2磁極に着磁された逆L字領域とを有し、前記第2のマグネットの前記第2の駆動コイルとの対向面は、第1又は第2磁極のいずれか一方に着磁されたL字領域と他方に着磁された逆L字領域とを有していることを特徴とする。
【0043】
さらに上記目的は、上記本発明の光ヘッド装置を備えることを特徴とする光再生装置によって達成される。
【0044】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による光ヘッド装置について図1乃至図4を用いて説明する。図1は本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。図1に示す対物レンズ駆動装置は、高感度で対物レンズ10を駆動できるように、対物レンズ10に対し光記録媒体のタンジェンシャル方向の両側にそれぞれコイル及びマグネットを配置した構成を有している。
【0045】
図1に示すように、不図示の光記録媒体の情報記録面と対面し、光ビームを集束させて光記録媒体の情報記録面に照射して、情報を記録あるいは再生する対物レンズ10がレンズホルダ20に保持されている。レンズホルダ20は、例えば液晶ポリマー等の樹脂材料を用いて形成されている。所望の成形性及び剛性が得られるならば各種エンジニアリングプラスチックをレンズホルダ20成形用の樹脂材料として使用可能である。
【0046】
図1のレンズホルダ20の左側面S1にはコイルユニット60aが接着剤等により貼り付けられ、左側面S1に対向して左側面S1とほぼ平行な右側面S2にはコイルユニット60bが貼り付けられている。レンズホルダ20は、対物レンズ10の光軸を含み左右側面S1、S2に平行な平面に関しほぼ対称に成形され、対物レンズ10の光軸を含み左右側面S1、S2に直交する平面に関してもほぼ対称に成形されている。また、コイルユニット60a、60bも上記各平面に関しほぼ対称に形成されている。従って、レンズホルダ20及びレンズホルダ20両側面に貼り付けられたコイルユニット60a、60bが一体化されて対物レンズ10を含む可動部100の重心は、レンズホルダ20内部の対物レンズ10の光軸上に位置している。
【0047】
コイルユニット60a、60bは、例えば長方形状に巻回されて直列接続されたフォーカスコイル61a、61bをそれぞれ有している。フォーカスコイル61a、61bは、通電されるとほぼ同一の力をフォーカス方向に生じさせるように巻回されている。コイルユニット60aのフォーカスコイル61aの内方には、フォーカスコイル61aの長辺に沿って並設され、直列接続された2個のトラッキングコイル62a、62bが設けられている。コイルユニット60bのフォーカスコイル61bの内方には、フォーカスコイル61bの長辺に沿って並設され、直列接続された2個のトラッキングコイル63a、63bが設けられている。トラッキングコイル62a、62bとトラッキングコイル63a、63bとは直列接続されている。トラッキングコイル62a、62b、63a、63bは、通電されるとほぼ同一の力をトラッキング方向に生じさせるように巻回されている。
【0048】
レンズホルダ20には4個の巻線コイルからげ部65が設けられており、いずれか一の巻線コイルからげ部65から不図示の巻線コイルリード部を介して、直列接続されたフォーカスコイル61a、61bの一端子が接続され、他の巻線コイルからげ部65から不図示の巻線コイルリード部を介して、フォーカスコイル61a、61bの他端子が接続されている。
【0049】
また、別の一の巻線コイルからげ部65から不図示の巻線コイルリード部を介して、直列接続されたトラッキングコイル62a、62b、63a、63bの一端子が接続され、別の他の巻線コイルからげ部65から不図示の巻線コイルリード部を介して、トラッキングコイル62a、62b、63a、63bの他端子が接続されている。各巻線コイルからげ部65は半田等により4本の導電性弾性体70の一端部にそれぞれ接続されている。4本の導電性弾性体70に支持されたレンズホルダ20及びレンズホルダ20両側面に貼り付けられたコイルユニット60a、60bが一体化されて対物レンズ10を含む可動部100が構成される。
【0050】
なお、レンズホルダ20の両側面S1、S2にフォーカスコイル61a、61b及び各トラッキングコイル62a、62b、63a、63b用の巻枠をそれぞれ設け、各巻枠に巻回すことで、フォーカスコイル61a、61b及び各トラッキングコイル62a、62b、63a、63bを形成するようにしてもよい。また、コイルユニット60a、60bは、上述のような巻線ではなく、例えば、導電体をパターニングした1個のフォーカスコイル及び2個のトラッキングコイルが形成された概ね長方形状の平面基板で構成し、当該平面基板をレンズホルダ20の両側面に貼り付けるようにしてももちろんよい。レンズホルダ20の両側面に貼り付けるコイルユニットとしては、図1に示すようなコイルユニットと上記の巻枠付きのコイルユニットの組み合わせや、平面基板を有するコイルユニットとの組み合わせなど種々の構成をとることが可能である。
【0051】
導電性弾性体70の他端は、ベース基板80に半田付けされて固定されている。これにより、可動部100は、ヨークベース30、2個のヨーク31a、31b、ワイヤーベース40、2個のマグネット50a、50b、及びベース基板80で構成される固定部に対して移動可能に片持ち式に支持される。
【0052】
コイルユニット60aは、ヨークベース30上のヨーク31aに接着されたマグネット50aで形成される磁気回路中に配置されている。コイルユニット60bは、ヨークベース30上のヨーク31bに接着されたマグネット50bで形成される磁気回路中に配置されている。
【0053】
コイルユニット60aのコイル形成面は、マグネット50aの一着磁面50asに対面するように配置される。ほぼ直方体のマグネット50aは、着磁境界を表す仮想線51aで示すように、下に凹状の凹領域とそれに組み合わさる上に凸状の凸領域とに2極着磁されている。本例では、コイルユニット60aに対面する凹領域はN極に着磁され凸領域はS極に着磁されている。
【0054】
コイルユニット60bのコイル形成面は、マグネット50bの一着磁面50bsに対面するように配置される。ほぼ直方体のマグネット50bは、着磁境界を表す仮想線51bで示すように、上が凹状の凹領域とそれに組み合わさる下に凸状の凸領域とに2極着磁されている。本例では、コイルユニット60bに対面する凹領域はS極に着磁され凸領域はN極に着磁されている。
【0055】
マグネット50aとマグネット50bは、同一工程で製造された同一仕様のマグネットを用いることができる。図1の矢印V方向を軸にしてマグネット50aを180°回転させるとマグネット50bの着磁状態が得られる。なお、2極着磁は、上記のように1個のマグネットを2極に着磁させる方法の他に、着磁された2個のマグネットを組み合わせて実現してももちろんよい。
【0056】
次に、本実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネット50a、50bの着磁領域とフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、62b、63a、63bの配置関係について図2を用いて説明する。図2(a)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50aとコイルユニット60aの配置関係を示している。図2(a)において、マグネット50aはコイルユニット60aより手前に位置している。すでに説明したようにコイルユニット60aに対面するマグネット50aの凹領域はN極に着磁され凸領域はS極に着磁されている。図2(a)に示すように、フォーカスコイル61aは長方形状に巻回されている。2つのトラッキングコイル62a、62bはフォーカスコイル61aの内側に配置されている。トラッキングコイル62a、62bもそれぞれ長方形状に巻回されている。
【0057】
フォーカスコイル61aの一長辺はマグネット50aの対向面の一の着磁領域のみに対向し、当該一長辺に対向する他長辺は他の着磁領域のみに対向している。ここで、便宜上、フォーカスコイル61aの長方形状の4辺を図2(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61aのB辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61aのA辺及びC辺はマグネット50aと対面しない位置に配置されている。
【0058】
トラッキングコイル62a、62bの長方形状の4辺もフォーカスコイル61aと同様に、図2(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル62aの一短辺であるA辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル62aのB辺及びD辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0059】
一方、トラッキングコイル62bの一短辺であるA辺はマグネット50aのN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル62bのB辺及びD辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0060】
なお、各トラッキングコイル62a、62bは一方のトラッキングコイル62aのA辺に流れる電流の向きと他方のトラッキングコイル62bのA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。
【0061】
図2(b)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50bとコイルユニット60bの配置関係を示している。図2(b)において、マグネット50bはコイルユニット60bより奥に位置している。すでに説明したようにコイルユニット60bに対面する凹領域はS極に着磁され凸領域はN極に着磁されている。図2(b)に示すように、フォーカスコイル61bは長方形状に巻回されている。2つのトラッキングコイル63a、63bはフォーカスコイル61bの内側に配置されている。トラッキングコイル63a、63bもそれぞれ長方形状に巻回されている。
【0062】
フォーカスコイル61bの一長辺はマグネット50bの対向面の一の着磁領域のみに対向し、当該一長辺に対向する他長辺は他の着磁領域のみに対向している。フォーカスコイル61bの長方形状の4辺を図2(b)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61bのB辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61bのA辺及びC辺はマグネット50bと対面しない位置に配置されている。
【0063】
トラッキングコイル63a、63bの長方形状の4辺もフォーカスコイル61bと同様に、図2(b)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル63aの一短辺であるA辺はマグネット50bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル63aのB辺及びD辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0064】
一方、トラッキングコイル63bの一短辺であるA辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル63bのB辺及びD辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0065】
なお、各トラッキングコイル63a、63bは一方のトラッキングコイル63aのA辺に流れる電流の向きと他方のトラッキングコイル63bのA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。本例ではこれら駆動コイル61a、61b、62a、62b、63a、63bは長方形状に巻回されているが、円形や楕円あるいは多角形状に巻回されていてももちろんよい。
【0066】
このような構成の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置のコイル形成面を光ディスクのラジアル方向にほぼ平行になるように配置して、コイルユニット60a、60b内のフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、62b、63a、63bに通電すれば、フレミングの左手の法則に基づいてコイルに作用する力を発生させてレンズホルダ20を任意の方向に移動させることができる。フォーカスコイル61a、61bに通電するとB辺及びD辺にフォーカス方向(図2の上下方向)に移動する駆動力が発生し、トラッキングコイル62a、62b、63a、63bに通電するとA辺及びC辺にトラッキング方向(図2の左右方向)に移動する駆動力が発生する。
【0067】
例えば、図2に示すようにフォーカスコイル61a、61bに矢印ifで示す方向に電流を流すと図中上方に向かう力Ffが発生する。これにより、光ディスクの面振れに対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、フォーカスコイル61a、62bにより対物レンズ10を光ディスクの情報記録面にほぼ垂直な方向に移動させて焦点位置を調整することができる。
【0068】
また、図2に示すようにトラッキングコイル62a、62b、63a、63bに矢印itで示す方向に電流を流すと図中右方に向かう力Ftが発生する。これにより、光ディスクの偏心に対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、トラッキングコイル62a、62b、63a、63bにより対物レンズ10を光ディスクのラジアル方向に移動させてトラック位置を調整することができる。
【0069】
さて、以上のような構成を有する本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置において、着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nにトラッキングコイル62a、62b、63a、63bのいずれかの辺の一部が含まれる場合の駆動動作について説明する。まず、図2(a)、(b)において点Gは可動部100の重心位置を示している。可動部100の重心は、コイルユニット60a、60bのほぼ中央に位置している。
【0070】
図2(a)に示すように、トラッキングコイル62aのB辺の左側部分及びD辺の右側部分とトラッキングコイル62bのB辺の右側部分及びD辺の左側部分とがマグネット50aの着磁境界51a近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図2右方向に可動部100を移動させようとしてトラッキングコイル62a、62b、63a、63bに通電すると、トラッキングコイル62aのB辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力はトラッキングコイル62aのD辺の左側部分に生じる下向きの力より小さくなってしまい、相対的に下向きの力Fe1が生じる。同様に、トラッキングコイル62aのB辺の右側部分に生じる下向きの力はトラッキングコイル62aのD辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力より大きくなってしまい、相対的に下向きの力Fe2が生じる。従って、トラッキングコイル62aに通電すると、レンズホルダ20を図2右側に移動させる力と共に、下向きの力が生じる。
【0071】
同様に、トラッキングコイル62bのB辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力はトラッキングコイル62bのD辺の右側部分に生じる上向きの力より小さくなってしまい、相対的に上向きの力Fe3が生じる。同様に、トラッキングコイル62bのB辺の左側部分に生じる上向きの力はトラッキングコイル62bのD辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力より大きくなってしまい、相対的に上向きの力Fe4が生じる。従って、トラッキングコイル62bに通電すると、レンズホルダ20を図2右側に移動させる力と共に、上向きの力が生じる。
【0072】
このため、コイルユニット60aからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を反時計回りに回転させるモーメントが発生する。
【0073】
一方、図2(b)に示すように、トラッキングコイル63aのB辺の右側部分及びD辺の左側部分とトラッキングコイル63bのB辺の左側部分及びD辺の右側部分とがマグネット50bの着磁境界51b近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図2右方向に可動部100を移動させようとしてトラッキングコイル62a、62b、63a、63bに通電すると、トラッキングコイル63aのB辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力はトラッキングコイル63aのD辺の右側部分に生じる上向きの力より小さくなってしまい、相対的に上向きの力Fe5が生じる。同様に、トラッキングコイル63aのB辺の左側部分に生じる上向きの力はトラッキングコイル63aのD辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力より大きくなってしまい、相対的に上向きの力Fe6が生じる。従って、トラッキングコイル63aに通電すると、レンズホルダ20を図2右側に移動させる力と共に、上向きの力が生じる。
【0074】
同様に、トラッキングコイル63bのB辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力はトラッキングコイル63bのD辺の左側部分に生じる下向きの力より小さくなってしまい、相対的に下向きの力Fe7が生じる。同様に、トラッキングコイル63bのB辺の右側部分に生じる下向きの力はトラッキングコイル63bのD辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力より大きくなってしまい、相対的に下向きの力Fe8が生じる。従って、トラッキングコイル63bに通電すると、レンズホルダ20を図2右側に移動させる力と共に、下向きの力が生じる。
【0075】
このため、コイルユニット60bからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を時計回りに回転させるモーメントが発生する。
本実施の形態では、マグネット50a、50bのコイルユニット60a、60bとの対向面の着磁パターンが逆向きになっており、トラッキングコイル62a、62bと63a、63bのB辺、D辺はニュートラル領域nに含まれる部分(もしくはニュートラル領域nに近い部分)が左右逆になっている。
【0076】
トラッキングコイル62a、62b、63a、63b同士はほぼ同一駆動力を生じさせるので、コイルユニット60a、60bで生じるモーメントは向きが逆方向で大きさはほぼ等しくなる。従って、両モーメントが打消し合うため可動部100は、回転や傾斜あるいはフォーカス方向へのシフトをすることなくトラッキング方向にのみ所定量移動することが可能となる。なお、トラッキング方向に移動することにより、ニュートラル領域nに含まれる部分の割合が変化してモーメントの大きさは変化するが、変化量はコイルユニット60a、60bで同じになるため、両モーメントは打消し合って0になり可動部100は、トラッキング方向にのみ移動することができる。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態の構成によれば、トラッキングコイルのいずれかの辺の一部が着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nに含まれても、フォーカス方向に働く不要な力を発生させず、また、可動部100の重心に関する回転モーメントも生じさせない。
【0078】
なお、フォーカスコイル61a、61bについても各B、D辺の一部がニュートラル領域nに含まれるが、フォーカスコイル61aのB辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がフォーカスコイル61bのD辺上の対応点で生じ、フォーカスコイル61aのD辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がフォーカスコイル61bのB辺上の対応点で生じるため、不要なモーメントは発生しない。
【0079】
このように本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置は、対物レンズ10を中心に光ディスクのタンジェンシャル方向に分かれてマグネット50a、50bが2個配置されており、マグネット50a、50bに対向して駆動力を発生するコイルユニット60a、60bがレンズホルダ20に設置されて2ヶ所の駆動力発生部を有しており、トラッキング移動時に発生するトラッキング駆動力以外の駆動力及びモーメントが当該2ヶ所の駆動力発生部では相反するようにマグネット50a、50bとコイルユニット60a、60bを構成したことを特徴としている。
【0080】
また、本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置は、対物レンズ10を中心に光ディスクのタンジェンシャル方向に分かれてマグネット50a、50bが2個配置されており、マグネット50a、50bに対向して駆動力を発生するコイルユニット60a、60bがレンズホルダ20に設置されて2ヶ所の駆動力発生部を有しており、フォーカス移動時に発生するフォーカス駆動力以外の駆動力及びモーメントが当該2ヶ所の駆動力発生部では相反するようにマグネット50a、50bとコイルユニット60a、60bを構成したことを特徴としている。従って、本実施の形態によれば、フォーカス方向の可動部100の厚さを薄くした光ヘッド装置を実現することができる。
【0081】
次に、図3及び図4を用いて本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置の変形例について説明する。図3は、図1及び図2に示したマグネット50a、50b及びコイルユニット60a、60bを90°回転させて横長から縦長に変更した例を示している。本例では、外側の長方形コイルがトラッキングコイル62a、63aとして機能し、内方の2つの長方形コイルがフォーカスコイル61a、61bとして機能する。
【0082】
図4は、本変形例による光ヘッド装置におけるマグネット50a、50bの着磁領域とフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’及びトラッキングコイル62a、63aの配置関係を示している。図4(a)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50aとコイルユニット60aの配置関係を示している。図4(a)において、マグネット50aはコイルユニット60aより手前に位置している。コイルユニット60aに対面するマグネット50aの凹領域はN極に着磁され凸領域はS極に着磁されている。図4(a)に示すように、2つのフォーカスコイル61a、61a’は長方形状に巻回されて上下2段に並設されている。トラッキングコイル62aは2つのフォーカスコイル61a、61a’を内包するように配置されている。トラッキングコイル62aも長方形状に巻回されている。
【0083】
2つのフォーカスコイル61a、61a’の長方形状の4辺を図4(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61aのB辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61aのA辺及びC辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0084】
一方、フォーカスコイル61a’のB辺はマグネット50aのN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61a’のA辺及びC辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0085】
トラッキングコイル62aの長方形状の4辺もフォーカスコイル61a、61a’と同様に、図4(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル62aの一長辺であるC辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。C辺に対向する他長辺のA辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル62aのB辺及びD辺はマグネット50aと対面しない位置に配置されている。
【0086】
なお、各フォーカスコイル61a、61a’は一方のフォーカスコイル61aのA辺に流れる電流の向きと他方のフォーカスコイル61a’のA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。
【0087】
図4(b)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50bとコイルユニット60bの配置関係を示している。図4(b)において、マグネット50bはコイルユニット60bより奥に位置している。コイルユニット60bに対面する凹領域はS極に着磁され凸領域はN極に着磁されている。図4(b)に示すように、2つのフォーカスコイル61b、61b’は長方形状に巻回されて上下2段に並設されている。トラッキングコイル63aは2つのフォーカスコイル61b、61b’を内包するように配置されている。トラッキングコイル63aも長方形状に巻回されている。
【0088】
2つのフォーカスコイル61b、61b’の長方形状の4辺を図4(b)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61bのB辺はマグネット50bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61bのA辺及びC辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置される。
【0089】
一方、フォーカスコイル61b’のB辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61b’のA辺及びC辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置される。
【0090】
トラッキングコイル63aの長方形状の4辺もフォーカスコイル61b、61b’と同様に、図4(b)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル63aの一長辺であるC辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。C辺に対向する他長辺のA辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル63aのB辺及びD辺はマグネット50bと対面しない位置に配置されている。
【0091】
なお、各フォーカスコイル61b、61b’は一方のフォーカスコイル61bのA辺に流れる電流の向きと他方のフォーカスコイル61b’のA辺に流れる電流の向きとが逆方向になるように巻回されている。
【0092】
このような構成の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置のコイル形成面を光ディスクのラジアル方向にほぼ平行になるように配置して、コイルユニット60a、60b内のフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’及びトラッキングコイル62a、63aに通電すれば、フレミングの左手の法則に基づいてコイルに作用する力を発生させてレンズホルダ20を任意の方向に移動させることができる。フォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’に通電するとB辺及びD辺にフォーカス方向(図4の上下方向)に移動する駆動力が発生し、トラッキングコイル62a、63aに通電するとA辺及びC辺にトラッキング方向(図4の左右方向)に移動する駆動力が発生する。
【0093】
例えば、図4に示すようにフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’に矢印ifで示す方向に電流を流すと図中下方に向かう力Ffが発生する。これにより、光ディスクの面振れに対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、フォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’により対物レンズ10を光ディスクの情報記録面にほぼ垂直な方向に移動させて焦点位置を調整することができる。
【0094】
また、図4に示すようにトラッキングコイル62a、63aに矢印itで示す方向に電流を流すと図中右方に向かう力Ftが発生する。これにより、光ディスクの偏心に対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、トラッキングコイル62a、63aにより対物レンズ10を光ディスクのラジアル方向に移動させてトラック位置を調整することができる。
【0095】
さて、以上のような構成を有する本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置において、着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nにフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’のいずれかの辺の一部が含まれる場合の駆動動作について説明する。まず、図4(a)、(b)において点Gは可動部100の重心位置を示している。可動部100の重心は、コイルユニット60a、60bのほぼ中央に位置している。
【0096】
図4(a)に示すように、フォーカスコイル61aのA辺の下側部分及びC辺の上側部分とフォーカスコイル61a’のA辺の上側部分及びC辺の下側部分とがマグネット50aの着磁境界51a近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図4下方向に可動部100を移動させようとしてフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’に通電すると、フォーカスコイル61aのA辺の上側部分に生じる左向きの力はフォーカスコイル61aのC辺の上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力より大きくなってしまい、相対的に左向きの力Fe1が生じる。同様に、フォーカスコイル61aのA辺の下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力はフォーカスコイル61aのC辺の下側部分に生じる左向きの力より小さくなってしまい、相対的に左向きの力Fe2が生じる。従って、フォーカスコイル61aに通電すると、レンズホルダ20を図4下側に移動させる力と共に、左向きの力が生じる。
【0097】
同様に、フォーカスコイル61a’のC辺の下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力はフォーカスコイル61a’のA辺の下側部分に生じる右向きの力より小さくなってしまい、相対的に右向きの力Fe3が生じる。同様に、フォーカスコイル61a’のC辺の上側部分に生じる右向きの力はフォーカスコイル61a’のA辺の上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力より大きくなってしまい、相対的に右向きの力Fe4が生じる。従って、フォーカスコイル61a’に通電すると、レンズホルダ20を図4下側に移動させる力と共に、左向きの力が生じる。
【0098】
このため、コイルユニット60aからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を反時計回りに回転させるモーメントが発生する。
【0099】
一方、図4(b)に示すように、フォーカスコイル61bのA辺の上側部分及びC辺の下側部分とフォーカスコイル61b’のA辺の下側部分及びC辺の上側部分とがマグネット50bの着磁境界51b近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図4下方向に可動部100を移動させようとしてフォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’に通電すると、フォーカスコイル61bのC辺の下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力はフォーカスコイル61bのA辺の下側部分に生じる右向きの力より小さくなってしまい、相対的に右向きの力Fe5が生じる。同様に、フォーカスコイル61bのC辺の上側部分に生じる右向きの力はフォーカスコイル61bのA辺の上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力より大きくなってしまい、相対的に右向きの力Fe6が生じる。従って、フォーカスコイル61bに通電すると、レンズホルダ20を図4下側に移動させる力と共に、右向きの力が生じる。
【0100】
同様に、フォーカスコイル61b’のC辺の上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力はフォーカスコイル61b’のA辺の上側部分に生じる左向きの力より小さくなってしまい、相対的に左向きの力Fe7が生じる。同様に、フォーカスコイル61b’のC辺の下側部分に生じる左向きの力はフォーカスコイル61b’のA辺の下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力より大きくなってしまい、相対的に左向きの力Fe8が生じる。従って、フォーカスコイル61b’に通電すると、レンズホルダ20を図4下側に移動させる力と共に、左向きの力が生じる。
【0101】
このため、コイルユニット60bからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を時計回りに回転させるモーメントが発生する。
【0102】
フォーカスコイル61a、61a’、61b、61b’同士はほぼ同一駆動力を生じさせるので、コイルユニット60a、60bで生じるモーメントは向きが逆方向で大きさはほぼ等しくなる。従って、両モーメントが打消し合うため可動部100は、回転や傾斜あるいはトラッキング方向へのシフトをすることなくフォーカス方向にのみ所定量移動することが可能となる。なお、フォーカス方向に移動することにより、ニュートラル領域nに含まれる部分の割合が変化してモーメントの大きさは変化するが、変化量はコイルユニット60a、60bで同じになるため、両モーメントは打消し合って0になり可動部100は、フォーカス方向にのみ移動することができる。
【0103】
以上説明したように、本変形例の構成によれば、フォーカスコイルのいずれかの辺の一部が着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nに含まれても、トラッキング方向に働く不要な力を発生させず、また、可動部100の重心に関する回転モーメントも生じさせない。
【0104】
なお、トラッキングコイル62a、62bについても各A、C辺の一部がニュートラル領域nに含まれるが、トラッキングコイル62aのA辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がトラッキングコイル63aのC辺上の対応点で生じ、トラッキングコイル62aのC辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がトラッキングコイル63aのA辺上の対応点で生じるため、不要なモーメントは発生しない。従って、本変形例によれば、トラッキング方向の可動部100の厚さを薄くした光ヘッド装置を実現できる。
【0105】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態による光ヘッド装置について図5を用いて説明する。本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置は、第1実施の形態の図1に示した構成のうち、コイルユニット60a、60b及びマグネット50a、50bの構成が異なる他は図1に示すのと同様の構成を有している。図5は、本実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネット50a、50bの着磁領域とフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、63aの配置関係を示している。
【0106】
コイルユニット60a、60bは、例えば長方形状に巻回されて直列接続されたフォーカスコイル61a、61bをそれぞれ有している。フォーカスコイル61a、61bは、通電されるとほぼ同一の力をフォーカス方向に生じさせるように巻回されている。コイルユニット60aのフォーカスコイル61aの内方には、トラッキングコイル62aが設けられている。コイルユニット60bのフォーカスコイル61bの内方には、トラッキングコイル63aが設けられている。トラッキングコイル62aとトラッキングコイル63aとは直列接続されている。トラッキングコイル62a、63aは、通電されるとほぼ同一の力をトラッキング方向に生じさせるように巻回されている。
【0107】
ほぼ直方体のマグネット50aは、着磁境界を表す仮想線51aで示すように、2つのL字状の領域に2極着磁されている。本例では、コイルユニット60aに対面する下側(図5下方側)のL字領域はS極に着磁され上側のL字領域はN極に着磁されている。
【0108】
ほぼ直方体のマグネット50bは、着磁境界を表す仮想線51bで示すように、2つのL字状の領域に2極着磁されている。本例では、コイルユニット60bに対面する下側のL字領域はS極に着磁され上側のL字領域はN極に着磁されている。図1の対物レンズの光軸方向を軸にしてマグネット50aを180°回転させるとマグネット50bの着磁状態が得られる。
【0109】
図5(a)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50aとコイルユニット60aの配置関係を示している。図5(a)において、マグネット50aはコイルユニット60aより手前に位置している。フォーカスコイル61aは長方形状に巻回されている。トラッキングコイル62aはフォーカスコイル61aの内側に配置されている。トラッキングコイル62aも長方形状に巻回されている。
【0110】
フォーカスコイル61aの長方形状の4辺を図5(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61aのB辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61aのA辺及びC辺はマグネット50aと対面しない位置に配置されている。
【0111】
トラッキングコイル62aの4辺もフォーカスコイル61aと同様に、図5(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、トラッキングコイル62aのA辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル62aのB辺及びD辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0112】
図5(b)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50bとコイルユニット60bの配置関係を示している。図5(b)において、マグネット50bはコイルユニット60bより奥に位置している。図5(b)に示すように、フォーカスコイル61bは長方形状に巻回されている。トラッキングコイル63aはフォーカスコイル61bの内側に配置されている。トラッキングコイル63aも長方形状に巻回されている。
【0113】
フォーカスコイル61bのB辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61bのA辺及びC辺はマグネット50bと対面しない位置に配置されている。
【0114】
トラッキングコイル63aのA辺はマグネット50bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。A辺に対向する他短辺のC辺はS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、トラッキングコイル63aのB辺及びD辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0115】
このような構成の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置のコイル形成面を光ディスクのラジアル方向にほぼ平行になるように配置して、コイルユニット60a、60b内のフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、63aに通電すれば、フレミングの左手の法則に基づいてコイルに作用する力を発生させてレンズホルダ20を任意の方向に移動させることができる。フォーカスコイル61a、61bに通電するとB辺及びD辺にフォーカス方向(図5の上下方向)に移動する駆動力が発生し、トラッキングコイル62a、63aに通電するとA辺、C辺にトラッキング方向(図5の左右方向)に移動する駆動力が発生する。
【0116】
例えば、図5に示すようにフォーカスコイル61a、61bに矢印ifで示す方向に電流を流すと図中上方に向かう力Ffが発生する。これにより、光ディスクの面振れに対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、フォーカスコイル61a、62bにより対物レンズ10を光ディスクの情報記録面にほぼ垂直な方向に移動させて焦点位置を調整することができる。
【0117】
また、図5に示すようにトラッキングコイル62a、63aに矢印itで示す方向に電流を流すと図中右方に向かう力Ftが発生する。これにより、光ディスクの偏心に対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、トラッキングコイル62a、63aにより対物レンズ10を光ディスクのラジアル方向に移動させてトラック位置を調整することができる。
【0118】
さて、以上のような構成を有する本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置において、着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nにトラッキングコイル62a、63aのいずれかの辺の一部が含まれる場合の駆動動作について説明する。まず、図5(a)、(b)において点Gは可動部100の重心位置を示している。可動部100の重心は、コイルユニット60a、60bのほぼ中央に位置している。
【0119】
図5(a)に示すように、トラッキングコイル62aのB辺の左側部分及びD辺の右側部分がマグネット50aの着磁境界51a近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図5右方向に可動部100を移動させようとしてトラッキングコイル62a、63aに通電すると、トラッキングコイル62aのB辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力はトラッキングコイル62aのD辺の左側部分に生じる下向きの力より小さくなってしまい、相対的に下向きの力Fe1が生じる。同様に、トラッキングコイル62aのB辺の右側部分に生じる下向きの力はトラッキングコイル62aのD辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる上向きの力より大きくなってしまい、相対的に下向きの力Fe2が生じる。従って、トラッキングコイル62aに通電すると、レンズホルダ20を図5右側に移動させる力と共に、下向きの力が生じる。このため、コイルユニット60aからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を下方に押下げる不要な駆動力が発生する。
【0120】
一方、図5(b)に示すように、トラッキングコイル63aのB辺の右側部分及びD辺の左側部分がマグネット50bの着磁境界51b近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図5右方向に可動部100を移動させようとしてトラッキングコイル62a、63aに通電すると、トラッキングコイル63aのB辺の右側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力はトラッキングコイル63aのD辺の右側部分に生じる上向きの力より小さくなってしまい、相対的に上向きの力Fe3が生じる。同様に、トラッキングコイル63aのB辺の左側部分に生じる上向きの力はトラッキングコイル63aのD辺の左側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる下向きの力より大きくなってしまい、相対的に上向きの力Fe4が生じる。従って、トラッキングコイル63aに通電すると、レンズホルダ20を図5右側に移動させる力と共に、上向きの力が生じる。このため、コイルユニット60bからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を上方に押上げる駆動力が発生する。
本実施の形態では、マグネット50a、50bのコイルユニット60a、60bとの対向面の着磁パターンが逆向きになっており、トラッキングコイル62a、と63aのB辺、D辺はニュートラル領域nに含まれる部分(もしくはニュートラル領域nに近い部分)が左右逆になっている。
【0121】
トラッキングコイル62a、63a同士はほぼ同一駆動力を生じさせるので、コイルユニット60a、60bで生じる不要な駆動力は向きが逆で大きさがほぼ等しくなる。従って、両方の力が打消し合うため可動部100は、フォーカス方向へシフトすることなくトラッキング方向にのみ所定量移動することが可能となる。なお、本構造による駆動では、光記録媒体のラジアル方向を軸とするモーメントは発生する。
【0122】
なお、フォーカスコイル61a、61bについても各B、D辺の一部がニュートラル領域nに含まれるが、フォーカスコイル61aのB辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がフォーカスコイル61bのD辺上の対応点で生じ、フォーカスコイル61aのD辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がフォーカスコイル61bのB辺上の対応点で生じるため、不要なモーメントは発生しない。
【0123】
また、フォーカス駆動によりフォーカスコイル61aが上下方向に移動して、フォーカスコイル61aのニュートラル領域nに含まれる各B、D辺の範囲が変化すると、各B、D辺上の駆動力分布が異なってモーメントが発生するが、フォーカスコイル61bのニュートラル領域nに含まれる各B、D辺の範囲も同様に変化して、上記モーメントを打消すようにモーメントが発生するため、矢印V方向を軸とする回転成分は発生しない。
【0124】
本実施の形態によれば、フォーカス方向の可動部100の厚さを薄くするだけでなくトラッキング方向の厚さも薄くした光ヘッド装置を実現することができる。
【0125】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態による光ヘッド装置について図6を用いて説明する。本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置は、第1実施の形態の図1に示した構成のうち、コイルユニット60a、60b及びマグネット50a、50bの構成が異なる他は図1に示すのと同様の構成を有している。図6は、本実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネット50a、50bの着磁領域とフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、63aの配置関係を示している。
【0126】
本実施の形態におけるコイルユニット60は、例えば長方形状に巻回されて直列接続されたフォーカスコイル61a、61bがそれぞれレンズホルダ20の両側面S1、S2に固定されている。フォーカスコイル61a、61bは、通電されるとほぼ同一の力をフォーカス方向に生じさせるように巻回されている。コイルユニット60において、レンズホルダ20の両側面S1、S2とは別の2側面のそれぞれにトラッキングコイル62a、63aが固定されている。トラッキングコイル62aとトラッキングコイル63aとは直列接続されている。トラッキングコイル62a、63aは、通電されるとほぼ同一の力をトラッキング方向に生じさせるように巻回されている。
【0127】
ほぼ直方体のマグネット50aは、着磁境界を表す仮想線51aで示すように、2つのL字状の領域に2極着磁されている。本例では、フォーカスコイル61aに対面する下側(図6下方側)のL字領域はS極に着磁され上側のL字領域はN極に着磁されている。
【0128】
ほぼ直方体のマグネット50bは、着磁境界を表す仮想線51bで示すように、2つのL字状の領域に2極着磁されている。本例では、フォーカスコイル61bに対面する下側のL字領域はN極に着磁され上側のL字領域はS極に着磁されている。図1の矢印V方向及び光軸方向に直交する方向を軸にしてマグネット50aを180°回転させるとマグネット50bの着磁状態が得られる。
【0129】
図6(a)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50aとコイルユニット60の配置関係を示している。図6(a)において、マグネット50aはコイルユニット60より手前に位置している。フォーカスコイル61aは長方形状に巻回されている。
【0130】
フォーカスコイル61aの長方形状の4辺を図6(a)に示すようにA、B、C、Dの領域に分けて考えると、フォーカスコイル61aのB辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61aのA辺及びC辺はマグネット50aのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0131】
図6(b)は、図1の矢印V方向に向かってレンズホルダ20を見たときのマグネット50bとコイルユニット60の配置関係を示している。図6(b)において、マグネット50bはコイルユニット60より奥に位置している。図6(b)に示すように、フォーカスコイル61bは長方形状に巻回されている。
【0132】
フォーカスコイル61bのB辺はマグネット50bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。B辺に対向するD辺はS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。また、フォーカスコイル61bのA辺及びC辺はマグネット50bのN極及びS極を跨ぐ位置に配置されている。
【0133】
トラッキングコイル62aの一辺はマグネット50aのS極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。当該一辺に対向する他辺はマグネット50bのS極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。
トラッキングコイル63aの一辺はマグネット50aのN極と対面する位置に配置され、手前から紙面に向かう方向の磁束(図中×印で示す)が作用するようになっている。当該一辺に対向する他辺はマグネット50bのN極と対面する位置に配置され、紙面から手前に向かう方向の磁束(図中◎印で示す)が作用するようになっている。
【0134】
このような構成の対物レンズ駆動装置を備えた光ヘッド装置のコイル形成面を光ディスクのラジアル方向にほぼ平行になるように配置して、コイルユニット60内のフォーカスコイル61a、61b及びトラッキングコイル62a、63aに通電すれば、フレミングの左手の法則に基づいてコイルに作用する力を発生させてレンズホルダ20を任意の方向に移動させることができる。フォーカスコイル61a、61bに通電するとB辺及びD辺にフォーカス方向(図6の上下方向)に移動する駆動力が発生し、トラッキングコイル62a、63aに通電するとトラッキング方向(図6の左右方向)に移動する駆動力が発生する。
【0135】
例えば、図6に示すようにフォーカスコイル61a、61bに矢印ifで示す方向に電流を流すと図中上方に向かう力Ffが発生する。これにより、光ディスクの面振れに対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、フォーカスコイル61a、61bにより対物レンズ10を光ディスクの情報記録面にほぼ垂直な方向に移動させて焦点位置を調整することができる。
【0136】
また、図6に示すようにトラッキングコイル62a、63aに矢印itで示す方向に電流を流すと図中右方に向かう力Ftが発生する。これにより、光ディスクの偏心に対応して対物レンズ10を移動させることができるようになる。例えば、トラッキングコイル62a、63aにより対物レンズ10を光ディスクのラジアル方向に移動させてトラック位置を調整することができる。
【0137】
さて、以上のような構成を有する本実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置において、着磁境界51a、51b近傍のニュートラル領域nにフォーカスコイル61a、61bのいずれかの辺の一部が含まれる場合の駆動動作について説明する。まず、図6(a)、(b)において点Gは可動部100の重心位置を示している。可動部100の重心は、コイルユニット60のほぼ中央に位置している。
【0138】
図6(a)に示すように、フォーカスコイル61aのA辺下側部分及びC辺上側部分がマグネット50aの着磁境界51a近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図6上方向に可動部100を移動させようとしてフォーカスコイル61a、61bに通電すると、フォーカスコイル61aのA辺下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力はフォーカスコイル61aのC辺の下側部分に生じる右向きの力より小さくなってしまい、相対的に右向きの力が生じる。同様に、フォーカスコイル61aのC辺の上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる左向きの力はフォーカスコイル61aのA辺の上側部分に生じる右向きの力より小さくなってしまい、相対的に右向きの力が生じる。従って、フォーカスコイル61aに通電すると、レンズホルダ20を図6上側に移動させる力と共に、右向きの力が生じる。このため、フォーカスコイル61aからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を右方にずらす不要な駆動力Fe1が発生する。
【0139】
一方、図6(b)に示すように、フォーカスコイル61bのA辺上側部分及びC辺下側部分がマグネット50bの着磁境界51b近傍のニュートラル領域nに含まれている。このため、例えば図6上方向に可動部100を移動させようとしてフォーカスコイル61a、61bに通電すると、フォーカスコイル61bのA辺上側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力はフォーカスコイル61bのC辺の上側部分に生じる左向きの力より小さくなってしまい、相対的に左向きの力が生じる。同様に、フォーカスコイル61bのC辺の下側部分(ニュートラル領域nに含まれている)に生じる右向きの力はフォーカスコイル61bのA辺の下側部分に生じる左向きの力より小さくなってしまい、相対的に左向きの力が生じる。従って、フォーカスコイル61bに通電すると、レンズホルダ20を図6上側に移動させる力と共に、左向きの力が生じる。このため、フォーカスコイル61aからは、図1の矢印V方向に見てレンズホルダ20を左方にずらす不要な駆動力Fe2が発生する。
本実施の形態では、マグネット50a、50bのコイルユニット60a、60bとの対向面の着磁パターンが逆向きになっており、トラッキングコイル62a、と63aのB辺、D辺はニュートラル領域nに含まれる部分(もしくはニュートラル領域nに近い部分)が左右逆になっている。
【0140】
フォーカスコイル61a、61b同士はほぼ同一駆動力を生じさせるので、フォーカスコイル61a、61bで生じる不要な駆動力は向きが逆で大きさがほぼ等しくなる。従って、両方の力が打消し合うため可動部100は、トラッキング方向へシフトすることなくフォーカス方向にのみ所定量移動することが可能となる。なお、本構造による駆動では、対物レンズ10の光軸を軸とするモーメントは発生する。
【0141】
なお、トラッキングコイル62a、63aについても一部の辺がニュートラル領域nに含まれるが、トラッキングコイル62aの辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がトラッキングコイル63aの辺上の対応点で生じ、トラッキングコイル62aの辺上の各点で生じる力と向き及び大きさがほぼ等しい力がトラッキングコイル63aの辺上の対応点で生じるため、不要なモーメントは発生しない。
また、トラッキング駆動によりトラッキングコイル62aが左右方向に移動して、トラッキングコイル61aのニュートラル領域nに含まれるの範囲が変化すると、駆動力分布が異なってモーメントが発生するが、トラッキングコイル63aのニュートラル領域nに含まれる範囲も同様に変化して、上記モーメントを打消すようにモーメントが発生するため、矢印V方向を軸とする回転成分は発生しない。
【0142】
本実施の形態によれば、フォーカス方向の可動部100の厚さを薄くするだけでなくトラッキング方向の厚さも薄くした光ヘッド装置を実現することができる。
【0143】
図7は上記実施の形態による光ヘッド装置110を搭載した光再生装置150の概略構成を示している。光再生装置150は、図7に示すように光記録媒体160を回転させるためのスピンドルモータ152と、光記録媒体160にレーザビームを照射するとともにその反射光を受光する光ヘッド装置110と、スピンドルモータ152及び光ヘッド装置110の動作を制御するコントローラ154と、光ヘッド装置110にレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路155と、光ヘッド装置110にレンズ駆動信号を供給するレンズ駆動回路156とを備えている。
【0144】
コントローラ154にはフォーカスサーボ追従回路157、トラッキングサーボ追従回路158及びレーザコントロール回路159が含まれている。フォーカスサーボ追従回路157が活性化すると、回転している光記録媒体160の記録面にフォーカスがかかった状態となり、トラッキングサーボ追従回路158が活性化すると、光記録媒体160の偏芯している信号トラックに対して、レーザビームのスポットが自動追従状態となる。フォーカスサーボ追従回路157及びトラッキングサーボ追従回路158には、フォーカスゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能及びトラッキングゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能がそれぞれ備えられている。また、レーザコントロール回路159は、レーザ駆動回路155により供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、光記録媒体160に記録されている記録条件設定情報に基づいて、適切なレーザ駆動信号の生成を行う。
【0145】
これらフォーカスサーボ追従回路157、トラッキングサーボ追従回路158及びレーザコントロール回路159については、コントローラ154内に組み込まれた回路である必要はなく、コントローラ154と別個の部品であっても構わない。さらに、これらは物理的な回路である必要はなく、コントローラ154内で実行されるソフトウェアであっても構わない。なお、光再生装置150は記録機能を備えた光記録再生装置に含まれていても、あるいは記録機能を有していない再生専用の装置であってもよい。
【0146】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、フォーカスコイル61a、61bとトラッキングコイル62a、62b、63a、63bとを備えるコイルユニット60a、60bを用いて説明したが、本発明はこれに限らず、コイルユニット60a、60b内にチルトコイルを備える構成であってもよい。また、チルトコイルはレンズホルダ20側面に取り付ける構成としてもよい。さらに、フォーカスコイル、トラッキングコイルがチルト駆動を兼ねるように構成したコイルユニットを備えた光ヘッド装置においても本発明を適用することができる。
【0147】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、着磁境界近傍のニュートラル領域に対物レンズ駆動用のコイルが含まれても、所定位置に対物レンズを移動させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ヘッド装置の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による他の光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による他の光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【図7】本発明の第1乃至第3の実施の形態による光ヘッド装置のいずれかを搭載した光再生装置の概略構成を示す図である。
【図8】従来の対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図9】従来の光ヘッド装置におけるマグネットの着磁とフォーカスコイル及びトラッキングコイルの配置を示す図である。
【符号の説明】
10 対物レンズ
20 レンズホルダ
30 ヨークベース
31a、31b ヨーク
40 ワイヤーベース
50a、50b マグネット
51a、51b マグネット磁極境界
60a、60b コイルユニット
61a、61b フォーカスコイル
62a、62b トラッキングコイル
63a、63b トラッキングコイル
65 巻線コイルからげ部
70 導電性弾性体
80 ベース基板
100 可動部
110 光ヘッド装置
150 光再生装置
152 スピンドルモータ
154 コントローラ
155 レーザ駆動回路
156 レンズ駆動回路
157 フォーカスサーボ追従回路
158 トラッキングサーボ追従回路
159 レーザコントロール回路
160 光記録媒体

Claims (9)

  1. 対物レンズを取り付けたレンズホルダと、
    前記レンズホルダの一側面に保持される第1の駆動コイルを備えた第1のコイルユニットと、前記第1のコイルユニットに対面する第1のマグネットとを備え、所望の駆動力と共に、前記所望の駆動力とは別の駆動力又は当該別の駆動力に基づくモーメントを発生する第1の駆動力発生部と、
    前記一側面に対向する前記レンズホルダの他側面に保持される第2の駆動コイルを備えた第2のコイルユニットと、前記第2のコイルユニットに対面する第2のマグネットとを備え、前記所望の駆動力と共に、前記第1の駆動力発生部で発生した前記別の駆動力又は前記モーメントを打消す駆動力又はモーメントを発生する第2の駆動力発生部と
    を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1記載の光ヘッド装置において、
    前記第1及び第2の駆動コイルは、トラッキングコイルであり、
    前記別の駆動力は、フォーカス方向に生じること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1記載の光ヘッド装置において、
    前記第1及び第2の駆動コイルは、フォーカスコイルであり、
    前記別の駆動力は、トラッキング方向に生じること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  4. 対物レンズを取り付けたレンズホルダと、
    前記レンズホルダの一側面に保持される第1の駆動コイルを備えた第1のコイルユニットと、前記第1のコイルユニットに対面する第1のマグネットとを備え、所望の駆動力と共に、前記第1の駆動コイルの駆動力分布が異なることによりモーメントが発生する第1の駆動力発生部と、
    前記一側面に対向する前記レンズホルダの他側面に保持される第2の駆動コイルを備えた第2のコイルユニットと、前記第2のコイルユニットに対面する第2のマグネットとを備え、前記所望の駆動力と共に、前記第1の駆動力発生部で発生した前記モーメントを打消すモーメントを発生する第2の駆動力発生部と
    を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項4記載の光ヘッド装置において、
    前記第1及び第2の駆動コイルは、フォーカスコイル又はトラッキングコイルのいずれかであること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ヘッド装置において、
    前記第1の駆動コイルは、一部が前記第1のマグネットの対向面の着磁境界近傍に位置し、
    前記第2の駆動コイルは、一部が前記第2のマグネットの対向面の着磁境界近傍に位置していること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  7. 請求項6記載の光ヘッド装置において、
    前記第1のマグネットの前記第1の駆動コイルとの対向面は、第1磁極に着磁された凹領域とそれに組み合わさる第2磁極に着磁された凸領域とを有し、
    前記第2のマグネットの前記第2の駆動コイルとの対向面は、第2磁極に着磁され前記第1のマグネットの凹領域と逆向きに配置された凹領域とそれに組み合わさる第1磁極に着磁された凸領域とを有していること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  8. 請求項6記載の光ヘッド装置において、
    前記第1のマグネットの前記第1の駆動コイルとの対向面は、第1磁極に着磁されたL字領域と第2磁極に着磁された逆L字領域とを有し、
    前記第2のマグネットの前記第2の駆動コイルとの対向面は、第1又は第2磁極のいずれか一方に着磁されたL字領域と他方に着磁された逆L字領域とを有していること
    を特徴とする光ヘッド装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光ヘッド装置を備えることを特徴とする光再生装置。
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