JP2004005207A

JP2004005207A - 商品販売データ処理装置

Info

Publication number: JP2004005207A
Application number: JP2002159962A
Authority: JP
Inventors: Akinobu Murakoshi; 村越　昭延; Kazuyuki Matsumura; 松村　和行; Nobuyuki Takahashi; 高橋　伸幸; Toshiyasu Terahara; 寺原　利安
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 2002-05-31
Filing date: 2002-05-31
Publication date: 2004-01-08

Abstract

【課題】商品販売データ処理装置において、利便性及び作業効率の向上を実現する。
【解決手段】商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置としてのＰＯＳ端末において、非接触ＩＣカードに対し電波を介してデータの読取／書込を行う非接触カードリーダ／ライタと、顧客に対する情報提供機能を有する情報提供部としてのディスプレイとを備え、顧客に対し非接触カードリーダ／ライタの上方に非接触ＩＣカードをかざすように促すためのガイダンスをディスプレイに表示させるようにした（Ｓ９）。これにより、操作者は顧客が行うべき作業を顧客に促す必要が無くなるので、ＰＯＳ端末における利便性及び作業効率の向上を実現することができる。
【選択図】　　図７

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品販売データ処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、現金の代わりに決済手段として機能する各種カード、例えば、クレジットカード、デビットカード決済に用いられるキャッシュカード、電子マネーを扱うためのカード等が広く普及している。これらのカードの種類としては、磁気カード、接触ＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）カード、非接触ＩＣカード等がある。
【０００３】
特に、非接触ＩＣカードは、高いセキュリティ機能や優れた利便性等を有しているので、近年、電子マネーを取り扱うプリペイドカードとして採用されている。この非接触ＩＣカードによるプリペイドカードでは、残額が少なくなったプリペイドカードに電子マネーを入金（チャージ）することができる。
【０００４】
このような非接触ＩＣカードを用いた電子決済を行う店舗等には、図１１に示すように、非接触ＩＣカードに対しデータの読取／書込を行う専用の非接触カードリーダ／ライタ１００を商品販売データ処理装置１０１に接続して設置する必要がある。
【０００５】
通常、この非接触カードリーダ／ライタ１００は、顧客によって非接触ＩＣカードがかざされたときに、非接触ＩＣカードに対しデータの読取／書込を行う。したがって、商品販売データ処理装置１０１の操作者は、顧客に非接触ＩＣカードを非接触カードリーダ／ライタ１００にかざすように促す必要がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操作者が顧客に非接触ＩＣカードを非接触カードリーダ／ライタ１００にかざすように促すことは、顧客毎に行う必要があるので、操作者にとってかなりの負担になる。これは、商品販売データ処理装置１０１の利便性を低下させ、さらに、作業効率を低下させる要因になり問題である。
【０００７】
また、操作者が顧客に非接触ＩＣカードを非接触カードリーダ／ライタ１００にかざすように促すことは、非接触ＩＣカードをかざすタイミングを理解している顧客に対し不快感を与えることにもなり問題である。
【０００８】
本発明の目的は、利便性及び作業効率の向上を実現することができる商品販売データ処理装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置（例えばＰＯＳ端末）において、カード（例えば非接触ＩＣカード）に対し電波を介してデータの読取／書込を行う非接触カードリーダ／ライタと、顧客に対する情報提供機能を有する情報提供部（例えばディスプレイ）と、前記非接触カードリーダ／ライタによる前記カードに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業内容（例えば非接触ＩＣカードを非接触カードリーダ／ライタの上方にかざすこと等）を示唆する情報を前記情報提供部に提供させる情報提供手段と、を備える。
【００１０】
したがって、情報提供部によって非接触カードリーダ／ライタによるカードに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業内容を示唆する情報が顧客に提供され、操作者は顧客が行うべき作業を顧客に促す必要が無くなり、操作者の負担が軽減される。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図１ないし図１０に基づいて説明する。本実施の形態は、商品販売データ処理装置をＰＯＳ端末１に適用した一例である。図１は、操作者側から見たＰＯＳ端末１を示す外観斜視図、図２は、顧客側から見たＰＯＳ端末１を示す外観斜視図である。
【００１２】
ＰＯＳ端末１は、筐体状に形成された本体ケース１ａを備え、ドロワ２上に載置されており、このドロワ２の引出し３の開閉を制御する。このＰＯＳ端末１は、本体ケース１ａの上面に操作者の操作を受け付ける領域を備え、その操作領域には、各種のキーが集合するキーボード４、図示しない鍵によって切り換え操作されるコントロールキー５、レシートを排出するレシート発行口６が設けられている。操作者から見て、キーボード４及びコントロールキー５は右側の領域、レシート発行口６は左側の領域にそれぞれ配置されている。
【００１３】
キーボード４には、金額や販売数量等を入力するための置数キー、売上処理において売上合計額の算出を宣言するための小計キー、売上処理において売上処理の締めを宣言するための締めキー、非接触ＩＣカード（以下、ＩＣカードＣとする）に入金された電子マネーによる電子商取引決済を宣言するための電子マネーキー、現金による電子商取引決済を宣言するための現金キー、クレジットカードによる電子商取引決済を宣言するためのクレジットキー、ＩＣカードＣに電子マネーを入金する電子マネー入金処理を宣言するための入金キー、電子マネー入金処理時の入金額の確定を宣言する入金額確定キー等が設けられている。
【００１４】
また、本体ケース１ａの右側上方には、操作者側の表示器として機能するディスプレイ７が配置され、操作者から見てこのディスプレイ７の奥側には、顧客側の表示器として機能するタッチパネル８ａ付きディスプレイ８が設けられている。このディスプレイ８は、立っている顧客が見やすい角度で傾斜している。さらに、ＰＯＳ端末１には、商品コード等のバーコードを光学的に読み取るためのバーコードスキャナ９が接続されている。加えて、顧客から見てディスプレイ８の右側には、ＩＣカードＣが載置されるカード載置部１０を表面に備えるカバー１１が設けられている。
【００１５】
図３は、カバー１１の周辺部を拡大して示す外観斜視図である。図３に示すように、カード載置部１０は、傾斜してＩＣカードＣを支持する支持面１０ａと、この支持面１０ａに支持されたＩＣカードＣの下部に設けられて支持面１０ａに対し突出する突出部１０ｂとから構成されている。支持面１０ａは、ディスプレイ８が傾斜する角度とほぼ同じ角度で傾斜してＩＣカードＣを支持し、突出部１０ｂは、支持面１０ａに支持されたＩＣカードＣの落下を防止する角度で傾斜してＩＣカードＣを支持する。
【００１６】
図４は、カバー１１の内部を示す縦断側面図である。図４に示すように、ＰＯＳ端末１には、非接触でＩＣカードＣに対しデータの読取／書込を行う非接触カードリーダ／ライタ１２が設けられている。この非接触カードリーダ／ライタ１２は、カバー１１内であってカード載置部１０に載置されたＩＣカードＣに対向する位置に位置付けられている。また、ＰＯＳ端末１には、音を出すスピーカ１３及び反射型フォトセンサ１４が設けられている。スピーカ１３はカバー１１内であって非接触カードリーダ／ライタ１２の下方に位置付けられ、反射型フォトセンサ１４は、カード載置部１０に載置されたＩＣカードＣに対向する位置に位置付けられている。この反射型フォトセンサ１４は、ＩＣカードＣがカード載置部１０に有る場合にＯＮになり、ＩＣカードＣがカード載置部１０に無い場合にＯＦＦになって、カード載置部１０に対するＩＣカードＣの有無を検出する。
【００１７】
なお、非接触カードリーダ／ライタ１２は、電波を送受信するためのアンテナ１５、緑発光するＬＥＤ１６ａ及び赤発光するＬＥＤ１６ｂを備え、アンテナ１５によってＩＣカードＣと電波を送受信して非接触でデータの読取／書込を行い、さらに、ＬＥＤ１６ａ，１６ｂによってデータの読取／書込異常等を報知する構造になっている。したがって、非接触カードリーダ／ライタ１２は、カード載置部１０に支持されたＩＣカードＣに対し電波の送受信が可能な位置に位置付けられている。
【００１８】
図５は、ＩＣカードＣが備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。図５に示すように、ＩＣカードＣはＩＣチップ２０を内蔵している。このＩＣチップ２０は、ＣＰＵ２１にバスライン２２を介して、制御プログラム等を予め格納するＲＯＭ２３、ＲＡＭ２４、不揮発性の記憶部であるＥＥＰＲＯＭ２５、通信回路２６が接続されて構成されている。この通信回路２６は、デジタル信号をアナログ信号に変換し（変調）、アナログ信号をデジタル信号に変換（復調）する回路等を備えている。通信回路２６には、電波を送受信するためのアンテナ２７が接続されている。ＥＥＰＲＯＭ２５には、ＩＤコードや残額データ等が格納されている。そして、このようなＩＣカードＣには、非接触カードリーダ／ライタ１２から送信された電波によってアンテナ２７から電力が供給される。なお、本実施の形態のＩＣカードＣは近接型のＩＣカードＣであり、その通信距離は０〜１０ｃｍである。
【００１９】
次に、ＰＯＳ端末１が備える各部の電気的接続を図６に基づいて説明する。ここで、図６は、ＰＯＳ端末１が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。図６に示すように、ＰＯＳ端末１は、マイクロコンピュータ（Ｍｉｃｒｏｃｏｍｐｕｔｅｒ：以下、マイコンという）３０を内蔵し、このマイコン３０が各部を駆動制御する。マイコン３０は、各部を集中的に制御するＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）３１に、アドレスバス、データバス等のバスライン３２を介して、起動プログラムや認証コード等の固定的データを予め格納するＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）３３と売上バッファや印字バッファ等の各種バッファを構成して各種データを書き換え自在に格納するワークエリアとして機能するＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）３４とが接続されて構成されている。なお、ＲＡＭ３４は、バッテリ（図示せず）によってバックアップされている。
【００２０】
次いで、マイコン３０によって駆動制御される各部を説明する。
【００２１】
キーボード４は、キーボード入力回路３５を介してバスライン３２に接続され、キーボード入力回路３５の動作によって、操作されたキーに応じた信号をマイコン３０に入力する。
【００２２】
コントロールキー５は、コントロールキー入力回路３６を介してバスライン３２に接続され、コントロールキー入力回路３６の動作によって、切り換え位置に応じた信号をマイコン３０に入力する。マイコン３０は、コントロールキー５の出力信号に応じて、ＰＯＳ端末１の動作モードを登録モード、設定モード、精算モード、点検モード等の各業務モードに設定する。
【００２３】
ディスプレイ７，８は、表示制御回路３７を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの表示データが表示制御回路３７に入力されると、表示制御回路３７に駆動されて所定事項を表示する。顧客側のディスプレイ８及び表示制御回路３７が情報提供部として機能する。
【００２４】
タッチパネル８ａは、タッチパネル制御回路３８を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの表示データがタッチパネル制御回路３８に入力されると、タッチパネル制御回路３８に駆動されて所定事項を表示し、タッチパネル制御回路３８の動作によって、タッチパネル８ａ上に設けられたキーに応じた信号をマイコン３０に入力する。
【００２５】
バーコードスキャナ９は、スキャナ入力回路３９を介してバスライン３２に接続され、スキャナ入力回路３９の動作によって、読み取った商品コードのデータをマイコン３０に送信する。
【００２６】
非接触カードリーダ／ライタ１２は、カードリーダ／ライタ制御回路４０を介してバスライン３２に接続され、カードリーダ／ライタ制御回路４０の動作によって、ＩＣカードＣから受信したデータをマイコン３０に送信し、マイコン３０からのデータをＩＣカードＣに送信する。
【００２７】
スピーカ１３は、スピーカ制御回路４１を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの信号がスピーカ制御回路４１に入力されると、スピーカ制御回路４１による駆動制御にしたがって音を出す。
【００２８】
ＬＥＤ１６ａ，１６ｂは、点灯制御回路４２を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの信号が点灯制御回路４２に入力されると、点灯制御回路４２による駆動制御にしたがって点灯／消灯を行う。例えば、緑発光のＬＥＤ１６ａは読取／書込正常時に点灯し、赤発光のＬＥＤ１６ｂは読取／書込異常時に点灯するように点灯制御回路４２によって駆動制御される。
【００２９】
反射型フォトセンサ１４は、フォトセンサ入力回路４３を介してバスライン３２に接続され、フォトセンサ入力回路４３の動作によって、ＯＮ／ＯＦＦ信号をマイコン３０に送信する。
【００３０】
また、ＰＯＳ端末１には、ＨＤＤ４４が内蔵されており、マイコン３０によって駆動制御される。このＨＤＤ４４は、ＨＤＤ制御回路４５を介してバスライン３２に接続されており、制御プログラム、商品マスタファイル、売上ファイル等を記憶している。
【００３１】
さらに、ＰＯＳ端末１には、プリンタ４６が内蔵されており、マイコン３０によって駆動制御される。プリンタ４６は、プリンタ制御回路４７を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの印字データがプリンタ制御回路４７に入力されると、プリンタ制御回路４７に駆動されてレシート用紙に所定事項を印字する。さらに、プリンタ４６には、カッタ部（図示せず）が内蔵されている。このカッタ部は、マイコン３０によって駆動制御され、レシート用紙を所定の位置において切断し、レシートとしてレシート発行口６から発行する。
【００３２】
ＰＯＳ端末１とは別体で設けられたドロワ２も、マイコン３０によって駆動制御される。ドロワ２は、ドロワ制御回路４８を介してバスライン３２に接続され、マイコン３０からの開放信号に応じてドロワ制御回路４８が駆動されてドロワ２の引出し３の開放を行う。
【００３３】
なお、情報提供部としては、ディスプレイ８及び表示制御回路３７が用いられているが、これに限るものではなく、例えばスピーカ１３及びスピーカ制御回路４１等が用いられても良い。このとき、スピーカ１３は音声によって顧客に情報を提供する。
【００３４】
このような構成において、ＰＯＳ端末１に内蔵されたＨＤＤ４４に格納されたプログラムがマイコン３０に実行させる機能について説明する。なお、本実施の形態においては、従来のＰＯＳ端末によって行われる処理と同様の処理については説明を省略する。
【００３５】
まず、電子マネーが入金されたＩＣカードＣによる電子マネー決済処理を図７及び図８に基づいて説明する。ここで、図７は、電子マネー決済処理の流れを概略的に示すフローチャート、図８は、顧客側のディスプレイ８に表示される表示画面を示し、（ａ）は待機画面の正面図、（ｂ）はガイダンス画面の正面図である。
【００３６】
なお、電子マネー決済処理においては、通常、顧客が操作者に促されたときにカード載置部１０の上方にＩＣカードＣをかざすことで、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣに対しデータの読取／書込が行われるが、これに限るものではなく、顧客が操作者に促される前にカード載置部１０にＩＣカードＣを載置しておいても良い。
【００３７】
電子マネー決済処理は、コントロールキー５の操作によって登録モードに設定されていることを条件として実行される。図７に示すように、まず、電子マネー決済処理は、バーコードスキャナ９による読み取りや置数キー等による商品コードの入力に待機する（ステップＳ１のＮ）。このとき、顧客側のディスプレイ８には、図８（ａ）に示すような待機画面が表示されている。通常、この待機画面としては、商品等の販売促進のためのコマーシャル画面が表示されている。
【００３８】
商品コードが入力されると（Ｓ１のＹ）、入力された商品コードに基づいてＨＤＤ４４の商品マスタファイルを検索するとともに、数量の入力によって確定する商品の売上処理データをＲＡＭ３４の売上バッファやＨＤＤ４４の売上ファイル等に書き込む売上処理を実行する（Ｓ２）。そして、電子マネー決済処理は、キーボード４中の小計キーが押下されるまで、ステップＳ１及びステップＳ２を繰り返す（Ｓ３のＮ）。
【００３９】
次いで、小計キーが押下されたと判断すると（Ｓ３のＹ）、売上合計額を算出してディスプレイ７，８に表示させ、ＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に書き込む（Ｓ４）。その後、操作者が電子マネーキー、現金キー、クレジットキー等の決済キーを押下することによって決済方法が選択される。まず、電子マネー決済処理は電子マネーキーが押下されるか否かを判断する（Ｓ５）。
【００４０】
電子マネーキーが押下されなかったと判断した場合には（Ｓ５のＮ）、現金キーやクレジットキー等の他の決済キーが押下されるか否かを判断する（Ｓ６）。他の決済キーが押下されなかったと判断した場合には（Ｓ６のＮ）、電子マネー決済処理は、ステップＳ５に戻り、決済方法が選択されるまでステップＳ５及びステップＳ６を繰り返す。他の決済キーが押下されたと判断した場合には（Ｓ６のＹ）、押下された現金キー又はクレジットキーに応じて現金決済処理やクレジット決済処理等の他の決済処理を実行する（Ｓ７）。
【００４１】
電子マネーキーが押下されたと判断した場合には（Ｓ５のＹ）、ＩＣカードＣからＩＤコードが読み取れるか否かを判断する（Ｓ８：判断手段）。このとき、ＩＣカードＣが予めカード載置部１０に載置されていた場合又はＩＣカードＣが顧客によってカード載置部１０の上方にかざされていた場合には、ＰＯＳ端末１の非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５からＩＤコードをＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込む（Ｓ８のＹ）。
【００４２】
一方、ＩＣカードＣが予めカード載置部１０に載置されていなかった場合又はＩＣカードＣが顧客によってカード載置部１０の上方にかざされていなかった場合には（Ｓ８のＮ）、顧客に対しカード載置部１０の上方にＩＣカードＣをかざすように促すためのガイダンスを顧客側のディスプレイ８に表示させる（Ｓ９：情報提供手段）。このガイダンスとしては、例えば、図８（ｂ）に示すように、「画面の右にカードをかざして下さい」というようなガイダンスが表示される。これにより、カード載置部１０の上方にＩＣカードＣをかざすタイミング情報が顧客に対し提供される。
【００４３】
これに応じて、顧客がＩＣカードＣをカード載置部１０の上方にかざすと、ＰＯＳ端末１の非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５からＩＤコードをＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込み（Ｓ８のＹ）、顧客側のディスプレイ８にガイダンスの表示を止めさせる（Ｓ１０：情報提供停止手段）。
【００４４】
その後、ＩＣカードＣが正規のカードであるか否かの認証を行う（Ｓ１１）。詳述すると、ＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込まれたＩＤコードがＰＯＳ端末１のＲＯＭ３３に格納された認証コードに一致するか否かを判断する。
【００４５】
ＩＣカードＣが正規のカードでないと判断した場合には（Ｓ１１のＮ）、操作者及び顧客に対しエラー、すなわち正規のカードでないことを数秒間、ディスプレイ７，８及び赤発光のＬＥＤ１６ｂに報知させ（Ｓ１２）、その後、電子マネー決済処理は、ステップＳ５に戻り、再び決済方法が選択されるまで待機する（Ｓ５のＮ，Ｓ６のＮ）。
【００４６】
ＩＣカードＣが正規のカードであると判断した場合には（Ｓ１１のＹ）、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５から残額データをＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込む（Ｓ１３）。
【００４７】
次いで、残額が売上合計額以上であるか否かを判断する（Ｓ１４）。残額が売上合計額以上であると判断した場合には（Ｓ１４のＹ）、ＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込まれた残額から売上合計額を減算して更新残額を算出し、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５に更新残額を残額データとして書き込む（Ｓ１５）。
【００４８】
最後に、ＨＤＤ４４の売上ファイル等に対する売上処理データの書き込みやレシートをレシート発行口６から発行するレシート発行等の締め処理を実行し（Ｓ１６）、電子マネー決済処理が終了する。なお、電子マネー決済処理は、ステップＳ１５とステップＳ１６との間で締めキーが押下されるまで待機し、締めキーが押下されたと判断すると、ステップＳ１６の締め処理を実行するようにしても良い。
【００４９】
また、ステップＳ１４において、残額が売上合計額以上でないと判断した場合には（Ｓ１４のＮ）、ＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込まれた残額を売上合計額から減算して不足額を算出し、この不足額をＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に書き込み、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５に残額０円を残額データとして書き込む（Ｓ１７）。最後に、ディスプレイ７，８に不足額を表示させ（Ｓ１８）、その後、他の決済処理、例えば現金決済処理を実行する（Ｓ７）。
【００５０】
次に、ＩＣカードＣに電子マネーを入金する電子マネー入金処理を図９及び図１０に基づいて説明する。ここで、図９は、電子マネー入金処理の流れを概略的に示すフローチャート、図１０は、顧客側のディスプレイ８に表示される表示画面を示し、（ａ）は待機画面の正面図、（ｂ）及び（ｃ）はガイダンス画面の正面図である。
【００５１】
図９に示すように、電子マネー入金処理は、入金キーが押下されるまで待機する（ステップＳ２０のＮ）。このとき、顧客側のディスプレイ８には、図１０（ａ）に示すような待機画面が表示されている。通常、この待機画面としては、商品等の販売促進のためのコマーシャル画面が表示されている。顧客が操作者に電子マネーを入金（チャージ）したい旨を伝えると、これに応じて操作者は入金キーを押下する。
【００５２】
入金キーが押下されたと判断すると（Ｓ２０のＹ）、ＩＣカードがカード載置部１０に載置されているか否か、つまり、ＩＣカードＣがカード載置部１０に有るか否かを判断する（Ｓ２１：判断手段）。このとき、反射型フォトセンサ１４のＯＮ／ＯＦＦによってＩＣカードＣがカード載置部１０に有るか否かを判断する。すなわち、反射型フォトセンサ１４がＯＮになった場合には、ＩＣカードＣがカード載置部１０に有ると判断し、逆に、反射型フォトセンサ１４がＯＦＦになった場合には、ＩＣカードＣがカード載置部１０に無いと判断する。
【００５３】
ＩＣカードＣがカード載置部１０に無いと判断した場合には（Ｓ２１のＮ）、顧客に対しカード載置部１０にＩＣカードＣを載置するように促すためのガイダンスを顧客側のディスプレイ８に表示させる（Ｓ２２：情報提供手段）。このガイダンスとしては、例えば、図１０（ｂ）に示すように、「画面の右にカードを置いて下さい」というようなガイダンスが表示される。これにより、カード載置部１０にＩＣカードＣを載置する必要があるという情報が顧客に対し提供され、これに応じて顧客はカード載置部１０にＩＣカードＣを載置する。
【００５４】
ＩＣカードＣがカード載置部１０に有ると判断した場合には（Ｓ２１のＹ）、顧客側のディスプレイ８にガイダンスの表示を止めさせ（Ｓ２３：情報提供停止手段）、カード載置部１０に載置されたＩＣカードＣが正規のカードであるか否かの認証を行う（Ｓ２４）。詳述すると、ＰＯＳ端末１の非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５からＩＤコードをＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込み、このＩＤコードがＰＯＳ端末１のＲＯＭ３３に格納された認証コードに一致するか否かを判断する。このとき、載置されたＩＣカードＣからＩＤコードが読み取れなかった場合、例えば載置されたカードが磁気カードや接触ＩＣカードであった場合にも、そのＩＣカードＣは正規のカードでないと判断する。
【００５５】
載置されたＩＣカードＣが正規のカードであると判断した場合には（Ｓ２４のＹ）、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５から残額データをＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込み（Ｓ２５）、残額や入金額の入力を促す入力メッセージを数秒間、ディスプレイ７に表示させる（Ｓ２６）。
【００５６】
次に、電子マネー入金処理は、入金額確定キーが押下されるまで待機する（Ｓ２７のＮ）。操作者は、顧客が希望する入金額の金銭を顧客から受け取り、その入金額をキーボート４により入力し、入金額確定キーを押下する。
【００５７】
入金額確定キーが押下されたと判断すると（Ｓ２７のＹ）、ディスプレイ７に残額や入力メッセージの表示を止めさせ（Ｓ２８）、ＰＯＳ端末１のＲＡＭ３４に読み込まれた残額に入金額を加算して更新残額を算出し、非接触カードリーダ／ライタ１２によってＩＣカードＣのＥＥＰＲＯＭ２５に更新残額を残額データとして書き込む（Ｓ２９）。その後、操作者及び顧客に対し電子マネーの入金が終了したことを数秒間、ディスプレイ７及び緑発光のＬＥＤ１６ａに報知させる（Ｓ３０）。
【００５８】
最後に、顧客に対しカード載置部１０からＩＣカードＣを取り上げるように促すためのガイダンスを数秒間、顧客側のディスプレイ８に表示させ（Ｓ３１：情報提供手段）、電子マネー入金処理が終了する。このガイダンスとしては、例えば、図１０（ｃ）に示すように、「カードを取って下さい」というようなガイダンスが表示される。これにより、カード載置部１０からＩＣカードＣを取り上げて良いという情報が顧客に対し提供され、これに応じて顧客がカード載置部１０からＩＣカードＣを取り上げる。
【００５９】
また、ステップＳ２４において、載置されたＩＣカードＣが正規のカードでないと判断した場合には（２４のＮ）、操作者及び顧客に対しエラー、すなわち正規のカードでないことを数秒間、ディスプレイ７及び赤発光のＬＥＤ１６ｂに報知させ（Ｓ３２）、最後に、図１０（ｃ）に示すように、顧客に対しカード載置部１０からＩＣカードＣを取り上げるように促すためのガイダンスを数秒間、顧客側のディスプレイ８に表示させ（Ｓ３１：情報提供手段）、電子マネー入金処理が終了する。
【００６０】
なお、電子マネー入金処理においては、顧客側のディスプレイ８に待機画面としてコマーシャル画面が表示されているが（図１０（ａ）参照）、これに限るものではなく、例えば「電子マネー入金の方は、画面の右にカードを置いて下さい」というようなガイダンスを予め有する待機画面が表示されても良い。
【００６１】
このように本実施の形態においては、ＰＯＳ端末１に非接触カードリーダ／ライタ１２及び顧客側のディスプレイ８を設け、非接触カードリーダ／ライタ１２によるＩＣカードＣに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業内容を示唆する情報、例えば作業の内容や作業のタイミング等を顧客側のディスプレイ８に表示させることによって、顧客が行うべき作業内容を示唆する情報が顧客側のディスプレイ８に表示されて顧客に報知され、操作者は顧客が行うべき作業を顧客に促す必要が無くなり、操作者の負担が軽減されるので、ＰＯＳ端末１における利便性及び作業効率の向上を実現することができる。
【００６２】
また、本実施の形態においては、非接触カードリーダ／ライタ１２によるＩＣカードＣに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業、例えばＩＣカードＣをカード載置部１０にかざすことやカード載置部１０に載置すること等が行われたか否かを判断する判断手段を備え、この判断手段によって顧客が行うべき作業が行われなかったと判断された場合、情報提供手段を行うようにしたため、顧客によって作業が行われていない場合にだけ、顧客側のディスプレイ８によって顧客が行うべき作業内容を示唆する情報が提供されるので、情報提供が必要な場合にだけ顧客に対し情報を提供することができる。
【００６３】
また、本実施の形態においては、判断手段によって顧客が行うべき作業が行われたと判断された場合、情報提供部、例えば顧客側のディスプレイ８に顧客に対する情報提供を止めさせる情報提供停止手段を備えるため、顧客により作業が行われると、顧客側のディスプレイ８による顧客に対する情報提供が止められるので、必要以上に顧客に対し情報を提供することを防止することができる。
【００６４】
また、本実施の形態においては、情報提供部は、情報を表示する表示器、例えば顧客側のディスプレイ８であるため、顧客が行うべき作業内容を示唆する情報が目で見えるように顧客に提供されるので、顧客は確実に行うべき作業内容を認知することができる。
【００６５】
【発明の効果】
本発明によれば、情報提供部によって非接触カードリーダ／ライタによるカードに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業内容を示唆する情報が顧客に提供され、操作者は顧客が行うべき作業を顧客に促す必要が無くなり、操作者の負担が軽減されるので、商品販売データ処理装置における利便性及び作業効率の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態の操作者側から見たＰＯＳ端末を示す外観斜視図である。
【図２】顧客側から見たＰＯＳ端末を示す外観斜視図である。
【図３】カバーの周辺部を拡大して示す外観斜視図である。
【図４】カバーの内部を示す縦断側面図である。
【図５】ＩＣカードが備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
【図６】ＰＯＳ端末が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
【図７】電子マネー決済処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図８】顧客側のディスプレイに表示される表示画面を示し、（ａ）は待機画面の正面図、（ｂ）はガイダンス画面の正面図である。
【図９】電子マネー入金処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図１０】顧客側のディスプレイに表示される表示画面を示し、（ａ）は待機画面の正面図、（ｂ）及び（ｃ）はガイダンス画面の正面図である。
【図１１】従来の非接触カードリーダ／ライタ及び商品販売データ処理装置を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
１…商品販売データ処理装置（ＰＯＳ端末）、８，３７…情報提供部、１２…非接触カードリーダ／ライタ

Claims

商品の売上処理を実行する商品販売データ処理装置において、
カードに対し電波を介してデータの読取／書込を行う非接触カードリーダ／ライタと、
顧客に対する情報提供機能を有する情報提供部と、
前記非接触カードリーダ／ライタによる前記カードに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業内容を示唆する情報を前記情報提供部に提供させる情報提供手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
前記非接触カードリーダ／ライタによる前記カードに対するデータの読取／書込に関連して顧客が行うべき作業が行われたか否かを判断する判断手段を備え、
前記判断手段によって顧客が行うべき作業が行われなかったと判断された場合、前記情報提供手段を行うようにしたことを特徴とする請求項１記載の商品販売データ処理装置。
前記判断手段によって顧客が行うべき作業が行われたと判断された場合、前記情報提供部に顧客に対する情報提供を止めさせる情報提供停止手段を備えることを特徴とする請求項２記載の商品販売データ処理装置。
前記情報提供部は、情報を表示する表示器であることを特徴とする請求項１、２又は３記載の商品販売データ処理装置。