JP2004004274A - 音声信号処理切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声信号処理手段の切換時に発生する切換ノイズを削減することが可能な音声信号処理切換装置を提供すること。
【解決手段】外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子1001、音声信号に所定の信号処理を施す第1および第2の音声信号処理手段1110、1120、複数の音声信号処理手段の何れかが接続され、第1の音声信号処理接続手段1021と第2の音声信号処理接続手段1022とを有する選択手段、入力された音声信号に遅延処理を施して出力する音声信号遅延手段1030、音声信号処理手段によって出力された音声信号と音声信号遅延手段1030によって出力された音声信号とを選択する音声信号選択手段1040、および音声信号選択手段1040で選択された音声信号を外部装置に出力する出力端子1002によって構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響機器の運用中に音声信号処理の切換に伴って発生する切換ノイズを軽減する音声信号処理切換装置および音声信号処理切換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声信号処理切換装置としては、特開昭63−236099号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
図9に示す従来の音声信号処理切換装置9000は、音声情報を含む音声信号を入力とする入力端子9001、音声信号に所定の処理を施す第1および第2の音声信号処理手段9110、9120、第1の音声信号処理手段9110、または第2の音声信号処理手段9120の何れかに接続を切換える第1の音声信号処理接続手段9021、および第2の音声信号処理接続手段9022、音声信号処理された音声信号、または音声入力端子に入力された音声信号の何れかを選択する音声信号切換手段9040、および音声信号切換手段9040によって選択された音声信号を出力する出力端子9002によって構成される。
【0004】
第1の音声信号処理接続手段9021、および第2の音声信号処理接続手段9022は、第1の音声信号処理手段9110、または第2の音声信号処理手段9120の何れかに接続を切換え、入力された音声信号に施す信号処理を選択するための手段である。
音声信号切換手段9040は、第1の音声信号処理接続手段9021、および第2の音声信号処理接続手段9022によって音声信号処理手段の接続を切換えるときに、音声信号を入力端子9001側に接続して、入力された音声信号を出力端子9002に出力し、音声信号処理手段の接続を切換えないときに、音声信号処理手段側に接続して所定の処理が施された音声信号を出力端子9002に出力するための手段である。
【0005】
この構成により、音声信号処理手段の接続を切換えている間に、入力された音声信号が出力されるため、音声信号処理手段の接続が切換えられている間でも、音声信号の出力が途絶えることなく出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の音声信号処理切換装置では、音声信号処理手段によって処理されて出力される音声信号と、直接出力される音声信号との間に遅延時間、または位相差が生じる場合、音声信号切換手段9040によって上記2つの音声信号の切換があったときに、上記遅延時間または位相差に起因して切換ノイズが発生することがあるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、音声信号処理手段の切換時に発生する切換ノイズを削減することが可能な音声信号処理切換装置、および音声信号処理切換方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段から第2の前記音声信号処理手段への切換えを選択する選択手段と、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延手段と、前記選択手段によって前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理手段が生成する前記処理音声信号から前記音声信号遅延手段が生成する遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理手段が生成する処理音声信号に切換える音声信号切換手段とを備え、前記音声信号遅延手段は、前記音声信号処理手段の切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させる構成を有している。この構成により、音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから選択手段が音声信号処理手段を切換えるため、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減することが可能である。
【0009】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段から第2の前記音声信号処理手段への切換えを選択する選択手段と、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延手段と、前記選択手段によって前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理手段が生成する前記処理音声信号から前記音声信号遅延手段が生成する遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理手段が生成する処理音声信号に切換える音声信号切換手段と、前記音声信号遅延手段の接続を切換える接続切換手段とを備え、前記音声信号遅延手段は、前記音声信号処理手段の切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させる構成を有している。この構成により、音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから音声信号を切換えるため、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、音声信号遅延手段を外部の装置に流用することが可能である。
【0010】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段から第2の前記音声信号処理手段への切換えを選択する選択手段と、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延手段と、前記選択手段によって前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理手段が生成する前記処理音声信号から前記音声信号遅延手段が生成する遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理手段が生成する処理音声信号に切換える音声信号切換手段と、前記選択手段によって指定された音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を検出する処理時間検出手段とを備え、前処理時間検出手段は、検出した前記処理時間に関する情報を前記音声信号遅延手段に出力して格納させ、前記音声信号遅延手段は、前記音声信号処理手段の切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させる構成を有している。この構成により、選択手段が音声信号処理手段を切換えるときに、切換えられた音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を求め、求めた処理時間に基づいて音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから音声信号を切換えるため、信号処理時間の不明な音声信号処理手段が接続された場合でも、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減できる。
【0011】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備えた構成を有している。この構成により、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を徐々に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0012】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備え、前記振幅変更手段は、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰率と前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰率との和を1とする構成を有している。この構成により、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を排他的に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0013】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備え、前記振幅変更手段は、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の復元を交互に行う構成を有している。この構成により、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を交互に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0014】
また、本発明の音声信号処理切換装置は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備え、前記振幅変更手段は、二値の前記各処理音声信号を右ビットシフトさせることによって前記各処理音声信号の強度を減衰させる複数のビットシフト手段を有し、前記各ビットシフト手段のビットシフト量はそれぞれ独立に設定される構成を有している。この構成により、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅を徐々に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0015】
また、本発明の音声信号処理切換方法は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理ステップと、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理ステップである第1の音声信号処理ステップから第2の前記音声信号処理ステップへの切換えを選択する選択ステップと、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理ステップでの信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延ステップと、前記選択ステップで前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理で生成される前記処理音声信号から前記音声信号遅延ステップで生成される遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理ステップで生成される処理音声信号に切換える音声信号切換ステップとを備え、前記音声信号遅延ステップで、前記音声信号処理ステップの切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させる方法を実行している。この方法により、音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから選択手段が音声信号処理手段を切換えるため、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減することが可能である。
【0016】
また、本発明の音声信号処理切換方法は、音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備えた方法を実行している。この方法により、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を徐々に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置1000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子1001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかが接続される第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022、入力された音声信号に遅延処理を施して出力する音声信号遅延手段1030、音声信号処理手段によって出力された音声信号と音声信号遅延手段1030によって出力された音声信号とを選択する音声信号選択手段1040、および音声信号選択手段1040で選択された音声信号を外部装置に出力する出力端子1002によって構成される。
【0018】
なお、第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022によって、1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段1110から第2の音声信号処理手段1120への切換えを選択する選択手段が構成される。
また、図1において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0019】
入力端子1001は、外部装置によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号を第1の音声信号処理接続手段1021と音声信号遅延手段1030とに出力する。
【0020】
第1の音声信号処理接続手段1021は、入力端子1001に接続された端子と複数の音声信号処理手段と接続可能な端子とを有し、音声信号処理手段との接続を第2の音声信号処理接続手段1022と共に切換え、さらに、入力端子1001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号を接続されている音声信号処理手段に出力するための手段である。
【0021】
複数の音声信号処理手段は、第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022によって第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022との接続が切換えられたときに、第1の音声信号処理接続手段1021によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号に所定の処理を施して、処理音声信号を生成し、生成した処理音声信号を第2の音声信号処理接続手段1022に出力するための手段である。
【0022】
第2の音声信号処理接続手段1022は、音声信号切換手段1040に接続された端子と複数の音声信号処理手段と接続可能な端子とを有し、音声信号処理手段との接続を第1の音声信号処理接続手段1021と共に切換え、さらに、接続されている音声信号処理手段によって出力された処理音声信号を入力とし、入力された処理音声信号を音声信号切換手段1040に出力するための手段である。
【0023】
なお、音声信号処理手段は、2以上存在するのでもよく、また、音声信号処理手段と第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022との接続は、スイッチなどによって切換えられるのでもよいし、脱着可能な端子によって切換えられるのでもよい。
【0024】
音声信号遅延手段1030は、入力端子1001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号に、選択手段に接続された音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に基づいて出力遅延処理を施し、出力遅延処理を施した音声信号を遅延音声信号として音声信号切換手段1040に出力するための手段である。
【0025】
ここで、音声信号遅延手段1030は、例えば、音声データ格納手段1031、格納アドレス指定手段1032、アドレスオフセット手段1033、遅延時間変換手段1034、積分手段1035、減算手段1036、および読出アドレス指定手段1037によって構成されるが、他の構成によって実現されてもよい。
【0026】
以下、上記の音声信号遅延手段1030の構成例にしたがって、音声信号遅延手段1030の動作の詳細を説明する。
【0027】
音声データ格納手段1031は、入力端子1001経由の音声信号と格納アドレス指定手段1032によって出力された格納アドレスを指定する旨の信号とを入力とし、入力された格納アドレスを指定する旨の信号に応じて、入力された音声信号に含まれる音声情報を指定されたアドレスに格納するための手段である。
【0028】
また、音声データ格納手段1031は、読出アドレス指定手段1037によって出力された読出アドレスを指定する旨の信号を入力とし、入力された読出アドレスを指定する旨の信号に応じて、指定されたアドレスに格納されている音声情報を電気信号を媒介にして、遅延音声信号として音声信号切換手段1040に出力する。
【0029】
格納アドレス指定手段1032は、アドレスオフセット手段1033によって出力されたアドレス値に基づいて格納アドレスを指定する旨の信号を生成し、生成された格納アドレスを指定する旨の信号を音声データ格納手段1031に出力するための手段である。
アドレスオフセット手段1033は、アドレス値を生成し、アドレス値を格納アドレス指定手段1032と減算手段1036に出力するための手段である。
【0030】
なお、アドレスオフセット手段1033によって出力されるアドレス値は、0値から始まり、一単位時間毎に1ずつ増加されながら出力され、予め設定された値である最終値まで増加された後に、0値にもどる。
ここで、一単位時間とは、予め設定された時間のことであり、音声信号遅延手段1030において行われる処理は、一単位時間毎に行われる。
【0031】
遅延時間変換手段1034は、選択手段に接続されている音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に関する情報に基づいて処理時間値を生成し、生成された処理時間値を出力するための手段である。
ここで、処理時間値とは、選択手段に接続されている音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を一単位時間で除算して得られた値のことである。
【0032】
なお、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に関する情報は、予め遅延時間変換手段1034内に格納されていてもよいし、外部から入力されてもよい。また、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に関する情報が外部から入力される場合に、専用の入力端子を設け、上記入力端子によって音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に関する情報が入力されるものとする。
【0033】
積分手段1035は、遅延時間変換手段1034によって出力された処理時間値を入力とし、入力された処理時間値に基づいて積分遅延値を減算手段1036に出力するための手段である。
ここで、積分遅延値とは、積分手段1035内に格納されている初期値から処理時間値まで単調増加または単調減少する遅延量の情報のことである。また、初期値とは、処理時間値が入力されたときに積分手段1035によって出力されていた積分遅延値のことである。
また、積分遅延値は、処理時間値が入力されてから一単位時間毎に変更され、初期値から処理時間値まで所定の時間をかけて変更される。
なお、積分遅延値の小数点以下の値は、切り上げられるものとする。
【0034】
図2は、積分手段1035の構成例を示した図である。
図2において、積分手段1035は、第1の乗算器2091、加算器2092、遅延手段2093、および第2の乗算器2094によって構成される。
【0035】
第1の乗算器2091は、入力値に第1の定数が乗算された値である第1の乗算値を加算器2092に出力する。
加算器2092は、第1の乗算器によって出力された値である第1の乗算値と第2の乗算器によって出力された値である第2の乗算値を入力として、第1の乗算値と第2の乗算値とを加算して得られた値である出力値を、積分手段1035の外部と遅延手段2093とに出力する。
【0036】
遅延手段2093は、加算器2092によって出力された出力値を入力とし、入力された出力値を保持して、1サンプリングの遅延処理を施した後に、遅延値として出力する。
第2の乗算器2094は、遅延手段2093によって出力された遅延値を入力とし、入力された遅延値に第2の定数を乗算して生成した第2の乗算値を加算器2092に出力する。
【0037】
ここで、第1および第2の定数とは、予め設定された値であり、第1の定数と第2の定数との合計は、必ず1となるものとする。
なお、積分手段1035は、上記の構成によっても実現されるが、積分遅延値の初期値から処理時間値へ変更される様子が、同様のものであれば、他の構成によって実現されてもよい。
【0038】
減算手段1036は、アドレスオフセット手段1033によって出力されたアドレス値と積分手段1035によって出力された積分遅延値とを入力とし、アドレス値から積分遅延値を減算して読出アドレス値を生成し、生成された読出アドレス値を読出アドレス指定手段1037に出力するための手段である。
【0039】
読出アドレス指定手段1037は、減算手段1036によって出力された読出アドレス値を入力とし、入力された読出アドレス値に基づいて読出アドレスを指定する旨の信号を生成し、生成した読出アドレスを指定する旨の信号を音声データ格納手段1031に出力するための手段である。
【0040】
音声信号選択手段1040は、出力信号を切換えるための手段であり、例えば図1に示すように、音声信号遅延手段1030、または第2の音声信号処理接続手段1022の何れかからの出力信号を選択するものである。
また、音声信号選択手段1040は、第2の音声信号処理接続手段1022の出力信号、または音声信号遅延手段1030の出力信号のうち何れかの信号を出力端子1002に出力する。
【0041】
また、音声信号選択手段1040は、第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022によって音声信号処理手段との接続が切換えられる直前に、音声信号遅延手段1030と出力端子1002とを接続する。
このときに、音声信号選択手段1040は、音声信号遅延手段1030によって出力された遅延音声信号を入力とし、入力された遅延音声信号を出力端子1002に出力する。
【0042】
また、音声信号選択手段1040は、遅延音声信号に施された出力遅延処理の遅延時間と第2の音声信号処理手段1120の信号処理に要する処理時間とが一致したときに、第2の音声信号処理接続手段1022と出力端子1002とを接続する。
このときに、音声信号選択手段1040は、第2の音声信号処理接続手段1022によって出力された処理音声信号を入力とし、入力された処理音声信号を出力端子1002に出力する。
【0043】
なお、音声信号選択手段1040は、第2の音声信号処理接続手段1022によって出力された処理音声信号と音声信号遅延手段1030によって出力された遅延音声信号とを入力として、入力された2つの音声信号の何れかを選択して出力端子1002に出力するのでもよい。
【0044】
出力端子1002は、音声信号選択手段1040によって出力された処理音声信号、または遅延音声信号を入力として、入力された処理音声信号、または遅延音声信号を外部装置に出力する。
以下、本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換方法における、第1の音声信号処理接続手段1021、第2の音声信号処理接続手段1022によって音声信号処理手段が切換えられるときの処理の詳細について説明する。
【0045】
ここでは、第1の音声信号処理手段1110から第2の音声信号処理手段1120に接続が切換えられる場合を例に説明する。
なお、説明に先立ち、第1の音声信号処理接続手段1021、第2の音声信号処理接続手段1022は、第1の音声信号処理手段1110と接続されており、音声信号選択手段1040は、第2の音声信号処理接続手段1022に接続された端子に接続されている。また、音声信号遅延手段1030は、入力された音声信号に、第1の音声信号処理手段1110の信号処理に要する処理時間と同様の出力遅延処理をが施された遅延音声信号が出力されている。
【0046】
音声信号選択手段1040は、第2の音声信号処理接続手段1022に接続された端子から音声信号遅延手段1030に接続された端子に接続を切換える(第1ステップ)。
第1の音声信号処理接続手段1021、第2の音声信号処理接続手段1022は、接続を第1の音声信号処理手段1110から第2の音声信号処理手段1120に切換える(第2ステップ)。
【0047】
音声信号遅延手段1030は、第2の音声信号処理手段1120の信号処理に要する処理時間に基づいて、遅延音声信号に施される出力遅延処理の遅延時間を一単位時間毎に変更しながら遅延音声信号を出力する(第3ステップ)。
音声信号選択手段1040は、遅延音声信号に施された出力遅延処理の遅延時間と第2の音声信号処理手段1120の信号処理に要する処理時間とが一致したときに、接続を音声信号遅延手段1030に接続された端子から第2の音声信号処理接続手段1022に接続された端子に接続を切換える(第4ステップ)。
【0048】
なお、本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置1000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0049】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置および音声信号処理切換方法は、音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから選択手段が音声信号処理手段を切換えるため、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減することが可能である。
【0050】
図3は、本発明の第2の実施の形態の音声信号処理切換装置3000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置3000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子1001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかが接続される第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022、入力された音声信号に遅延処理を施して出力する音声信号遅延手段1030、音声信号処理手段によって出力された音声信号と音声信号遅延手段1030によって出力された音声信号とを選択する音声信号選択手段1040、音声信号選択手段1040で選択された音声信号を外部装置に出力する出力端子1002、および入力端子1001と音声信号遅延手段とを接続する第1の接続端子3061と出力端子1002と音声信号遅延手段とを接続する第2の接続端子3062とを有する接続切換手段によって構成される。
【0051】
なお、第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022によって、1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段1110から第2の音声信号処理手段1120への切換えを選択する選択手段が構成される。
また、図3において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0052】
ここで、本発明の第2の実施の形態の音声信号処理切換装置3000を構成する構成手段のうち、上記本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置1000における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0053】
接続切換手段は、第1の接続端子3061、および第2の接続端子3062を有し、音声信号遅延手段1030を音声信号処理切換装置3000から切り離し、音声信号遅延手段1030を他の装置に接続することが可能な手段である。
ここで、音声信号遅延手段1030は、接続された他の装置の処理に応じて、音声情報以外の情報を含む信号に遅延処理を施してもよく、単なる格納手段として使用されてもよい。
【0054】
なお、本発明の第2の実施の形態の音声信号処理切換装置3000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0055】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の音声信号処理切換装置は、音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから音声信号を切換えるため、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、音声信号遅延手段を外部の装置に流用することが可能である。
【0056】
図4は、本発明の第3の実施の形態の音声信号処理切換装置4000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置4000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子1001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかが接続される第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022、入力された音声信号に遅延処理を施して出力する音声信号遅延手段1030、音声信号処理手段に入力される信号を選択して切換える第1の処理信号切換端子4071と第2の処理信号切換端子4072を有する処理信号選択手段、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を検出する処理時間検出手段4080、音声信号処理手段によって出力された音声信号と音声信号遅延手段1030によって出力された音声信号とを選択する音声信号選択手段1040、および音声信号選択手段1040で選択された音声信号を外部装置に出力する出力端子1002によって構成される。
【0057】
なお、第1の音声信号処理接続手段1021、および第2の音声信号処理接続手段1022によって、1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段1110から第2の音声信号処理手段1120への切換えを選択する選択手段が構成される。
また、図4において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0058】
ここで、本発明の第3の実施の形態の音声信号処理切換装置4000を構成する構成手段のうち、上記本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置1000における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
第1の処理信号切換端子4071は、処理時間検出手段4080に接続された端子と入力端子1002に接続された端子と第1の音声信号処理接続手段1021に接続された端子とを有し、処理時間検出手段4080、または入力端子1002の何れかと第1の音声信号処理接続手段1021との接続を切換えるための手段である。
【0060】
また、第1の処理信号切換端子4071は、第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022によって音声信号処理手段の接続が切換えられたときに、処理時間検出手段4080と第1の音声信号切換手段1021とを接続する。
このときに、第1の処理信号切換端子4071は、処理時間検出手段4080によって出力された試験信号を入力とし、入力された試験信号を第1の音声信号処理接続手段1021に出力する。
【0061】
また、第1の処理信号切換端子4071は、処理時間検出手段4080によって行われる音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の検出が終了したときに、入力端子1001と第1の音声信号切換手段1021とを接続する。
このときに、第1の処理信号切換端子4071は、入力端子1002によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号を第1の音声信号処理接続手段1021に出力する。
【0062】
第2の処理信号切換端子4072は、処理時間検出手段4080に接続された端子と音声信号選択手段1040に接続された端子と第2の音声信号処理接続手段1022に接続された端子とを有し、処理時間検出手段4080、または音声信号選択手段1040の何れかと第2の音声信号処理接続手段1022との接続を切換えるための手段である。
【0063】
また、第2の処理信号切換端子4072は、第1および第2の音声信号処理接続手段1021、1022によって音声信号処理手段の接続が切換えられたときに、処理時間検出手段4080と第2の音声信号切換手段1022とを接続する。
このときに、第2の処理信号切換端子4072は、第2の音声信号処理接続手段1022によって出力された処理試験信号を入力とし、入力された処理試験信号を処理時間検出手段4080に出力する。
ここで、処理試験信号とは、音声信号処理手段によって所定の処理が施された試験信号のことである。
【0064】
また、第2の処理信号切換端子4072は、処理時間検出手段4080によって行われる音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の検出が終了したときに、第2の音声信号切換手段1022と音声信号選択手段1040とを接続する。
このときに、第2の処理信号切換端子4072は、第2の音声信号処理接続手段1022によって出力された処理音声信号を入力とし、入力された処理音声信号を音声信号選択手段1040に出力する。
ここで、処理音声信号とは、音声信号処理手段によって所定の処理が施された音声信号のことである。
【0065】
処理時間検出手段4080は、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を検出するための試験信号を第1の処理信号切換端子4071、および第1の音声信号処理接続手段1021経由で音声信号処理手段に出力し、音声信号処理手段で所定の処理が施された試験信号である処理試験信号を第2の音声信号処理接続手段1022、および第2の処理信号切換端子4072経由で入力とし、試験信号と入力された処理試験信号とに基づいて音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を検出するための手段である。
【0066】
また、処理時間検出手段4080は、検出された音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間に関する情報を音声信号遅延手段1030に出力し、格納させる。
ここで、音声信号遅延手段1030は、処理時間検出手段4080によって検出された処理時間に関する情報に基づいて、遅延処理を施すものとする。なお、音声信号遅延手段1030によって行われる遅延処理については、第1の実施の形態の音声信号処理切換装置と同様であるため、その説明を省略する。
【0067】
処理時間検出手段4080は、例えば、試験信号発生手段4081、試験信号検出手段4082、および処理時間演算手段4083によって構成されるが、同様の処理可能な構成であれば、他の構成によって実現されてもよい。
以下、上記の処理時間検出手段4080の構成例に基づいて、処理時間検出手段4080の動作の詳細を説明する。
【0068】
試験信号発生手段4081は、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を検出するための試験信号を生成し、生成された試験信号を第1の処理信号切換端子4071、および第1の音声信号処理接続手段1021経由で音声信号処理手段に出力するための手段である。
また、試験信号発生手段4081は、生成された試験信号を処理時間演算手段4083に出力する。
【0069】
試験信号検出手段4082は、音声信号処理手段によって出力され、音声信号処理手段で所定の処理が施された試験信号である処理試験信号を、第2の音声信号処理接続手段1022、および第2の処理信号切換端子4072経由で入力とし、入力された処理試験信号を処理時間演算手段4083に出力するための手段である。
【0070】
処理時間演算手段4083は、試験信号発生手段4081によって出力された試験信号と試験信号検出手段4082によって出力された処理試験信号とを入力とし、入力された試験信号と処理試験信号とに基づいて音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を演算するための手段である。
【0071】
なお、処理時間検出手段4080は、以下に説明するような動作例によっても実現される。
試験信号発生手段4081は、試験信号を第1の処理信号切換端子4071、および第1の音声信号処理接続手段1021経由で音声信号処理手段に出力し、さらに、試験信号を上記のように出力すると同時に、処理時間演算手段4083が有するクロックカウンタを動作させるための信号を処理時間演算手段4083に出力する。
【0072】
試験信号検出手段4082は、音声信号処理手段によって出力された、音声信号処理手段で所定の処理が施された試験信号である処理試験信号を第2の音声信号処理接続手段1022、および第2の処理信号切換端子4072経由で入力とし、処理試験信号が入力された同時に、処理時間演算手段4083が有するクロックカウンタを停止させるための信号を処理時間演算手段4083に出力する。
【0073】
処理時間演算手段4083は、試験信号発生手段4081によって出力されたクロックカウンタを動作させるための信号である動作信号を入力とし、入力された動作信号に応じてクロックカウンタを動作させる。
また、処理時間演算手段4083は、試験信号検出手段4082によって出力されたクロックカウンタを停止させるための信号である停止信号を入力とし、入力された停止信号に応じてクロックカウンタを停止させ、停止されたときのクロックカウンタの値に基づいて、音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を演算する。
【0074】
なお、本発明の第3の実施の形態の音声信号処理切換装置4000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0075】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態の音声信号処理切換装置は、選択手段が音声信号処理手段を切換えるときに、切換えられた音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間を求め、求めた処理時間に基づいて音声信号遅延手段によって遅延音声信号を生成して、処理音声信号の位相と遅延音声信号の位相を合わせてから音声信号を切換えるため、信号処理時間の不明な音声信号処理手段が接続された場合でも、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減できる。
【0076】
図5は、本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置5000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置5000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子5001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを出力する減衰率変更手段5300第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第1の乗算手段5901、第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第2の乗算手段5902、第1の乗算手段5901によって出力された信号と第2の乗算手段5902によって出力された信号とをミキシングして出力するミキシング手段5903と、およびミキシング手段5903によって出力された信号を外部装置に出力する出力端子5002によって構成される。
【0077】
なお、第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202によって、複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段が構成される。
また、第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204によって、複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段1110を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段1120に前記音声信号を入力する第2の選択手段が構成される。
【0078】
また、減衰率変更手段5300、第1の乗算手段5901、および第2の乗算手段5902によって、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、第1の音声信号処理手段1110によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段が構成される。
【0079】
ここで、処理音声信号とは、音声信号処理手段によって所定の信号処理が施された音声信号のことである。また、減衰率値とは、処理音声信号の振幅に乗算される減衰率の値である。
また、図5において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0080】
入力端子5001は、外部装置によって出力された音声情報を含む音声信号を入力とし、入力された音声信号を第1の音声信号処理接続手段5201と第3の音声信号処理接続手段5203とに出力する。
【0081】
第1の音声信号処理接続手段5201は、複数の音声信号処理手段の何れかを第2の音声信号処理接続手段5202と共に接続し、さらに、入力端子5001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号を接続されている第1の音声信号処理手段1110に出力するための手段である。
【0082】
第1の音声信号処理手段1110は、第1の音声信号処理接続手段5201によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号に所定の信号処理を施して第1の処理音声信号を生成し、生成された第1の処理音声信号を第2の音声信号処理接続手段5202に出力するための手段である。
【0083】
第2の音声信号処理接続手段5202は、複数の音声信号処理手段の何れかを第1の音声信号処理接続手段5201と共に接続し、さらに、接続されている第1の音声信号処理手段1110によって出力された第1の処理音声信号を入力とし、入力された第1の処理音声信号を第1の乗算手段5901に出力するための手段である。
【0084】
なお、第1の音声信号処理手段1110と第1および第2の音声信号処理接続手段5201、5202との接続は、スイッチなどによって切換えられるのでもよいし、脱着可能な端子によって切換えられるのでもよい。
また、第1の乗算手段5901に入力されている減衰率の値が0である間に、第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202は、音声信号処理手段との接続を切換えることができる。
【0085】
第3の音声信号処理接続手段5203は、複数の音声信号処理手段の何れかを第4の音声信号処理接続手段5204と共に接続し、さらに、入力端子5001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号を接続されている第2の音声信号処理手段1120に出力するための手段である。
【0086】
第2の音声信号処理手段1120は、第1の音声信号処理接続手段5203によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号に所定の信号処理を施して第2の処理音声信号を生成し、生成された第2の処理音声信号を第4の音声信号処理接続手段5204に出力するための手段である。
【0087】
第4の音声信号処理接続手段5204は、複数の音声信号処理手段の何れかをを第3の音声信号処理接続手段5203と共に接続し、さらに、接続されている第2の音声信号処理手段1120によって出力された第2の処理音声信号を入力とし、入力された第2の処理音声信号を第2の乗算手段5902に出力するための手段である。
【0088】
なお、第2の音声信号処理手段1120と第3および第4の音声信号処理接続手段5203、5204との接続は、スイッチなどによって切換えられるのでもよいし、脱着可能な端子によって切換えられるのでもよい。
また、第2の乗算手段5902に入力されている減衰率の値が0である間に、第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204は、音声信号処理手段との接続を切換えることができる。
【0089】
減衰率変更手段5300は、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された第1の処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された第2の処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを出力するための手段である。
【0090】
ここで、各減衰率値は、出力端子5002によって出力される信号が、第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定に応じて変更される。
出力端子5002によって出力される信号が第1の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段5300は、第1の減衰率値として1を出力し、第2の減衰率値として0を出力する。
【0091】
出力端子5002によって出力される信号が第2の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段5300は、第1の減衰率値として0を出力し、第2の減衰率値として1を出力する。
また、上記の出力端子5002によって出力される音声信号が第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定(以下、出力指定という。)は、外部装置によって行われるものとする。
【0092】
上記のような減衰率変更手段5300の動作を実現するために、減衰率変更手段5300は、例えば、第1の減衰率調整手段5310と第2の減衰率調整手段5320によって構成され、第1の減衰率調整手段5310は、第1のゲインデータ出力手段5311と第1の積分手段5312とを有し、第2の減衰率調整手段5320は、第2のゲインデータ出力手段5321と第1の積分手段5322とを有する。
以下、上記の減衰率変更手段5300の構成例に基づいて、減衰率変更手段5300の動作の詳細を説明する。
【0093】
第1のゲインデータ出力手段5311は、外部装置による出力指定において第1の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ1を第1の積分手段5312に出力するための手段である。
また、第1のゲインデータ出力手段5311は、外部装置による出力指定において第2の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ0を第1の積分手段5312に出力する。
【0094】
第1の積分手段5312は、第1のゲインデータ出力手段5311によって出力されたゲインデータ1、またはゲインデータ0を入力とし、入力されたゲインデータ(以下、第1の入力値という。)と第1の蓄積値とに基づいて、第1の減衰率値を演算し、演算によって得られた第1の減衰率値を第1の乗算手段5901に出力するための手段である。
ここで、第1の蓄積値とは、入力値が入力される一単位時間前に、第1の積分手段5312によって第1の減衰率値として出力された値のことである。
【0095】
なお、第1の減衰率値は、第1の入力値が入力されてから一単位時間毎に変更され、第1の蓄積値から第1の入力値まで所定の時間かけて変更される。
また、第1の積分手段5312は、図2に示すような構成によって実現される。なお、図2の詳細な説明は、本発明の第1の実施の形態の説明において行っているため、ここではその説明を省略する。
【0096】
第2のゲインデータ出力手段5321は、外部装置による出力指定において第1の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ0を第2の積分手段5322に出力するための手段である。
また、第2のゲインデータ出力手段5321は、外部装置による出力指定において第2の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ1を第2の積分手段5322に出力する。
【0097】
第2の積分手段5322は、第2のゲインデータ出力手段5321によって出力されたゲインデータ1、またはゲインデータ0を入力とし、入力されたゲインデータ(以下、第2の入力値という。)と第2の蓄積値とに基づいて、第2の減衰率値を演算し、演算によって得られた第2の減衰率値を第2の乗算手段5902に出力するための手段である。
ここで、第2の蓄積値とは、入力値が入力される一単位時間前に、第2の積分手段5322によって第2の減衰率値として出力された値のことである。
【0098】
なお、第2の減衰率値は、第2の入力値が入力されてから一単位時間毎に変更され、第2の蓄積値から第2の入力値まで所定の時間かけて変更される。
また、第2の積分手段5322は、図2に示すような構成によって実現される。なお、図2の詳細な説明は、本発明の第1の実施の形態の説明において行っているため、ここではその説明を省略する。
【0099】
第1の乗算手段5901は、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された第1の処理音声信号と5300によって出力された第1の減衰率値とを入力として、入力された第1の処理音声信号と入力された第1の減衰率値とに基づいて、振幅に第1の減衰率値が乗算された第1の処理音声信号(以下、第3の処理音声信号という。)を生成してミキシング手段5903に出力するための手段である。
なお、第1の減衰率値が0である場合、第3の処理音声信号は、振幅が0の信号となる。また、第1の減衰率が1である場合、第3の処理音声信号は、第1の処理音声信号と同一になる。
【0100】
第2の乗算手段5902は、第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された第2の処理音声信号と5300によって出力された第2の減衰率値とを入力として、入力された第2の処理音声信号と入力された第2の減衰率値とに基づいて、振幅に第2の減衰率値が乗算された第2の処理音声信号(以下、第4の処理音声信号という。)を生成してミキシング手段5903に出力するための手段である。
なお、第2の減衰率値が0である場合、第4の処理音声信号は、振幅が0の信号となる。また、第2の減衰率が1である場合、第4の処理音声信号は、第2の処理音声信号と同一になる。
【0101】
ミキシング手段5903は、第1の乗算手段5901によって出力された第3の処理音声信号と第2の乗算手段5902によって出力された第4の処理音声信号とを入力とし、入力された第3の処理音声信号と第4の処理音声信号とが合成された音声信号(以下、合成音声信号という。)を生成し、生成された合成音声信号を出力端子5002に出力するための手段である。
出力端子5002は、ミキシング手段5903によって出力された合成音声信号を入力として、入力された合成音声信号を外部装置に出力する。
【0102】
以下、本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換方法における、出力端子5002の出力信号を変更する処理の詳細について説明する。
ここでは、外部装置による出力指定において、出力端子5002の出力が第1の処理音声信号から第2の処理音声信号に変更された場合を例に説明する。
なお、説明に先立ち、減衰率変更手段5300は、第1の減衰率値として1を、第2の減衰率値として0を出力しており、出力端子5002は、振幅が保持された第1の処理音声信号を出力している。
【0103】
第1のゲインデータ出力手段5311は、外部装置による出力指定に応じて、ゲインデータ0を第1の積分手段5312に出力する(第1ステップ)。
第2のゲインデータ出力手段5321は、外部装置による出力指定に応じて、ゲインデータ1を第2の積分手段5322に出力する(第2ステップ)。
なお、上記の第1ステップ、および第2ステップは、同時に行われる。
【0104】
第1の積分手段5312は、減衰率値を1から0に一単位時間毎に変化させながら第1の乗算手段5901に出力する(第3ステップ)。
第2の積分手段5322は、減衰率値を0から1に一単位時間毎に変化させながら第2の乗算手段5902に出力する(第4ステップ)。
【0105】
第1の乗算手段5901は、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された第1の処理音声信号の振幅に、第1の積分手段5312によって出力された減衰率を乗算して、一単位時間毎に第1の処理音声信号の振幅を減衰させる(第5ステップ)。
第2の乗算手段5902は、第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された第2の処理音声信号の振幅に、第2の積分手段5322によって出力された減衰率を乗算して、一単位時間毎に第2の処理音声信号の振幅を復元させる(第6ステップ)。
【0106】
なお、上記の第3ステップ、第4ステップ、第5ステップ、および第6ステップは、同時に行われる。また、所定の時間が経過した後に、第1の乗算手段5901は、振幅0の第1の処理音声信号を出力し、第2の乗算手段5902は、振幅が変更されていない第2の処理音声信号を出力することによって、出力端子5002によって出力される音声信号は、第2の処理音声信号となる。
【0107】
なお、本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置5000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0108】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置および音声信号処理切換方法は、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を徐々に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0109】
図6は、本発明の第5の実施の形態の音声信号処理切換装置6000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置6000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子5001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかが接続される第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202、複数の音声信号処理手段の何れかが接続される第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを出力する減衰率変更手段6300、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第1の乗算手段5901、第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第2の乗算手段5902、第1の乗算手段によって出力された信号と第2の乗算手段によって出力された信号とを加算して出力するミキシング手段5903と、およびミキシング手段5903によって出力された信号を外部装置に出力する出力端子5002によって構成される。
【0110】
なお、第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202によって、複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段が構成される。
また、第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204によって、複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段1110を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段1120に前記音声信号を入力する第2の選択手段が構成される。
【0111】
また、減衰率変更手段6300、第1の乗算手段5901、および第2の乗算手段5902によって、第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、第1の音声信号処理手段1110によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段が構成される。
【0112】
ここで、処理音声信号とは、音声信号処理手段によって所定の信号処理が施された音声信号のことである。また、減衰率値とは、処理音声信号の振幅に乗算される減衰率の値である。
また、図6において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0113】
また、本発明の第5の実施の形態の音声信号処理切換装置6000を構成する構成手段のうち、上記本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置5000における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0114】
減衰率変更手段6300は、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された第1の処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された第2の処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを出力するための手段である。
【0115】
ここで、各減衰率値は、出力端子5002によって出力される信号が、第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定に応じて変更される。
出力端子5002によって出力される信号が第1の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段6300は、第1の減衰率値として1を出力し、第2の減衰率値として0を出力する。
【0116】
出力端子5002によって出力される信号が第2の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段6300は、第1の減衰率値として0を出力し、第2の減衰率値として1を出力する。
また、上記の出力端子5002によって出力される音声信号が第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定(以下、出力指定という。)は、外部装置によって行われるものとする。
【0117】
上記のような減衰率変更手段6300の動作を実現するために、減衰率変更手段6300は、例えば、減衰率調整手段6310、負符号乗算手段6330、加算手段6340、固定値出力手段6350によって構成される。
減衰率調整手段6310は、ゲインデータ手段6311と積分手段6312によって構成される。以下、上記の構成に基づいて、減衰率調整手段6310の動作の詳細を説明する。
【0118】
ゲインデータ出力手段6311は、外部装置による出力指定において第1の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ0を積分手段6312に出力するための手段である。
また、ゲインデータ出力手段6311は、外部装置による出力指定において第2の処理音声信号が指定されたときに、ゲインデータ1を積分手段6312に出力する。
【0119】
積分手段6312は、ゲインデータ出力手段6312によって出力されたゲインデータ1、またはゲインデータ0を入力とし、入力されたゲインデータ(以下、入力値という。)と蓄積値とに基づいて、第2の減衰率値を演算し、演算によって得られた第2の減衰率値を第2の乗算手段5902に出力するための手段である。
ここで、蓄積値とは、入力値が入力される一単位時間前に、積分手段6312によって第2の減衰率値として出力された値のことである。
【0120】
なお、第2の減衰率値は、入力値が入力されてから一単位時間毎に変更され、蓄積値から入力値まで所定の時間かけて変更される。
また、積分手段6312は、図2に示すような構成によって実現される。なお、図2の詳細な説明は、本発明の第1の実施の形態の説明において行っているため、ここではその説明を省略する。
【0121】
負符号乗算手段6330は、減衰率調整手段6310によって出力された第2の減衰率値を入力とし、入力された第2の減衰率値に負符号を付与し、負符号が付与された第2の減衰率値を加算手段6340に出力するための手段である。
【0122】
固定値出力手段6350は、数値1を加算手段6340に出力するための手段である。
加算手段6340は、負符号乗算手段6330によって出力された負符号が付与された第2の減衰率値と固定値出力手段6350によって出力されたゲインデータ1を入力として、入力された負符号が付与された第2の減衰率値とゲインデータ1とを加算して第1の減衰率値を生成し、生成された第1の減衰率値を第1の乗算手段5901に出力するための手段である。
上記の構成により、第1の減衰率値と第2の減衰率値との合計値は、常に1となる。
【0123】
なお、本発明の第5の実施の形態の音声信号処理切換装置6000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0124】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態の音声信号処理切換装置は、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を排他的に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0125】
図7は、本発明の第6の実施の形態の音声信号処理切換装置7000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置7000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子5001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを出力する減衰率変更手段7300、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第1の乗算手段5901、第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された処理音声信号の振幅に減衰率を乗算する第2の乗算手段5902、第1の乗算手段5901によって出力された信号と第2の乗算手段5902によって出力された信号とを加算して出力するミキシング手段5903と、およびミキシング手段5903によって出力された信号を外部装置に出力する出力端子5002によって構成される。
【0126】
なお、第1の音声信号処理接続手段5201、および第2の音声信号処理接続手段5202によって、複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段1110に前記音声信号を入力する第1の選択手段が構成される。また、第3の音声信号処理接続手段5203、および第4の音声信号処理接続手段5204によって、複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段1120に前記音声信号を入力する第2の選択手段が構成される。
【0127】
また、減衰率変更手段7300、第1の乗算手段5901、および第2の乗算手段5902によって、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、第1の音声信号処理手段1110によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段が構成される。
【0128】
ここで、処理音声信号とは、音声信号処理手段によって所定の信号処理が施された音声信号のことである。また、減衰率値とは、処理音声信号の振幅に乗算される減衰率の値である。
また、図7において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0129】
また、本発明の第6の実施の形態の音声信号処理切換装置7000を構成する構成手段のうち、上記本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置5000における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0130】
減衰率変更手段7300は、第2の音声信号処理接続手段5202によって出力された第1の処理音声信号の振幅を変化させるための第1の減衰率値と第4の音声信号処理接続手段5204によって出力された第2の処理音声信号の振幅を変化させるための第2の減衰率値とを交互に出力するための手段である。
【0131】
ここで、各減衰率値は、出力端子5002によって出力される信号が、第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定に応じて変更される。
出力端子5002によって出力される信号が第1の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段7300は、第1の減衰率値として1を出力し、第2の減衰率値として0を出力する。
【0132】
出力端子5002によって出力される信号が第2の処理音声信号である場合に、減衰率変更手段7300は、第1の減衰率値として0を出力し、第2の減衰率値として1を出力する。
また、上記の出力端子5002によって出力される音声信号が第1の処理音声信号であるか、または第2の処理音声信号であるかの指定(以下、出力指定という。)は、外部装置によって行われるものとする。
【0133】
上記のような減衰率変更手段7300の動作を実現するために、減衰率変更手段7300は、例えば、減衰率調整手段7310、出力先切換手段7360、およびデータ検出手段7370によって構成される。
減衰率調整手段7310は、ゲインデータ手段7311と積分手段7312とによって構成される。以下、上記の構成に基づいて、減衰率調整手段7310の動作の詳細を説明する。
【0134】
ゲインデータ出力手段7311は、データ検出手段7370によって出力されたゲインデータを入力として、入力されたゲインデータを積分手段7312に出力するための手段である。
【0135】
積分手段7312は、ゲインデータ出力手段7311によって出力されたゲインデータを入力とし、入力されたゲインデータ(以下、入力値という。)と蓄積値とに基づいて、減衰率値を演算し、演算によって得られた減衰率値を出力先切換手段7360経由でデータ検出手段7370に出力するための手段である。
また、積分手段7312は、演算によって得られた減衰率値を出力先切換手段7360経由で第1の乗算手段5901、または第2の乗算手段5902の何れかに出力する。
【0136】
ここで、蓄積値とは、入力値が入力される一単位時間前に、積分手段7312によって減衰率値として出力された値のことである。
なお、減衰率値は、入力値が入力されてから一単位時間毎に変更され、蓄積値から入力値まで所定の時間かけて変更される。
また、積分手段7312は、図2に示すような構成によって実現される。なお、図2の詳細な説明は、本発明の第1の実施の形態の説明において行っているため、ここではその説明を省略する。
【0137】
出力先切換手段7360は、減衰率調整手段7310に接続された端子(以下、積分手段側端子という。)と、第1の乗算手段5901とデータ検出手段7370とに接続された端子(以下、第1乗算手段側端子という。)と、第2の乗算手段5902とデータ検出手段7370とに接続された端子(以下、第2乗算手段側端子という。)と、データ検出手段7370に接続された端子(以下、データ検出手段7370側端子という。)とを有し、データ検出手段7370によって出力される接続を切換える旨の信号(以下、接続切換信号という。)に応じて、減衰率調整手段7310と第1の乗算手段5901、第2の乗算手段5902、またはデータ検出手段7370の何れかとの接続を切換えるための手段である。
【0138】
また、出力先切換手段7360は、減衰率調整手段7310によって出力された減衰率値を入力とし、入力された減衰率値をデータ検出手段7370に出力する。
また、出力先切換手段7360は、入力された減衰率値を第1の乗算手段5901、または第2の乗算手段5902の何れかに出力する。
【0139】
なお、本発明の第6の実施の形態において、第1の乗算手段5901に出力される減衰率値のことを第1の減衰率値といい、第2の乗算手段5902に出力される減衰率値のことを第2の減衰率値という。
また、第1の乗算手段5901、または、第2の乗算手段5902に入力される減衰率値は、出力先切換手段7360によって各接続が切換えられた後も、新たな減衰率値が入力されるまで保持される。
【0140】
データ検出手段7370は、出力先切換手段7360によって出力された減衰率値を入力とし、入力された減衰率値に応じて、ゲインデータを減衰率調整手段7310に出力し、接続切換信号を出力先切換手段7360に出力するための手段である。
ここで、データ検出手段7370によって行われるゲインデータの出力と接続切換信号の出力は、予め設定された順序に基づいて行われる。
【0141】
以下の説明では、出力指定において、出力端子5002によって出力される信号が第1の処理音声信号から第2の処理音声信号に変更された場合を例として、ゲインデータ、および接続切換信号がデータ検出手段7370によって出力される順序の流れと減衰率調整手段7310によって出力される減衰率値の変化の流れを説明する。
説明に先立ち、出力先切換手段7360は、積分手段側端子と第1乗算手段側端子とを接続し、減衰率調整手段7310は、減衰率値1を出力先切換手段7360経由で第1の乗算手段5901に出力しているものとする。
【0142】
データ検出手段7370は、ゲインデータ0.5を減衰率調整手段7310に出力する。
減衰率調整手段7310は、減衰率値を1から0.5に一単位時間ごとに変更しながら、減衰率値を出力先切換手段7360経由で第1の乗算手段5901とデータ検出手段7370とに出力する。
【0143】
データ検出手段7370は、減衰率値0.5を検出したときに、積分手段側端子とデータ検出手段7370側端子とを接続する旨の接続切換信号を出力先切換手段7360に出力する。このとき、第1の乗算手段5901に入力される減衰率値は、0.5に保持される。
データ検出手段7370は、ゲインデータ0を減衰率調整手段7310に出力する。
【0144】
減衰率調整手段7310は、減衰率値を0.5から0に一単位時間ごとに変更しながら、減衰率値を出力先切換手段7360経由でデータ検出手段7370に出力する。
データ検出手段7370は、減衰率値0を検出したときに、積分手段側端子と第2乗算手段側端子とを接続する旨の接続切換信号を出力先切換手段7360に出力する。
【0145】
データ検出手段7370は、ゲインデータ0.5を減衰率調整手段7310に出力する。
減衰率調整手段7310は、減衰率値を0から0.5に一単位時間ごとに変更しながら、減衰率値を出力先切換手段7360経由で第2の乗算手段5902とデータ検出手段7370とに出力する。
【0146】
データ検出手段7370は、減衰率値0.5を検出したときに、積分手段側端子と第1乗算手段側端子とを接続する旨の接続切換信号を出力先切換手段7360に出力する。このとき、第2の乗算手段5902に入力される減衰率値は、0.5に保持される。
【0147】
データ検出手段7370は、ゲインデータ0を減衰率調整手段7310に出力する。
減衰率調整手段7310は、減衰率値を0.5から0に一単位時間ごとに変更しながら、減衰率値を出力先切換手段7360経由で第1の乗算手段5901とデータ検出手段7370とに出力する。
【0148】
データ検出手段7370は、減衰率値0を検出したときに、積分手段側端子とデータ検出手段7370側端子とを接続する旨の接続切換信号を出力先切換手段7360に出力する。このとき、第1の乗算手段5901に入力される減衰率値は、0に保持される。
【0149】
データ検出手段7370は、ゲインデータ0.5を減衰率調整手段7310に出力する。
データ検出手段7370は、減衰率値0.5を検出したときに、積分手段側端子と第2乗算手段側端子とを接続する旨の接続切換信号を出力先切換手段7360に出力する。
【0150】
データ検出手段7370は、ゲインデータ1を減衰率調整手段7310に出力する。
減衰率調整手段7310は、減衰率値を0.5から1に一単位時間ごとに変更しながら、減衰率値を出力先切換手段7360経由で第2の乗算手段5902とデータ検出手段7370とに出力する。
【0151】
なお、出力端子5002によって出力される音声信号が第1の処理音声信号から第2の処理音声信号に変更される場合は、出力先切換手段7360によって出力される接続切換信号の示す接続先を、第1乗算手段側端子については第2乗算手段側端子と読み替え、第2乗算手段側端子については第1乗算手段側端子と読み替えることによって説明できる。
【0152】
なお、本発明の第6の実施の形態の音声信号処理切換装置7000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0153】
以上説明したように、本発明の第6の実施の形態の音声信号処理切換装置は、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅の減衰率を交互に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0154】
図8は、本発明の第7の実施の形態の音声信号処理切換装置8000の概略ののブロック構成を示す図である。
音声信号処理切換装置8000は、外部装置から音声情報を含む音声信号を入力する入力端子8001、音声信号に所定の信号処理を施す複数の音声信号処理手段、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第1の音声信号処理接続手段8201、および第2の音声信号処理接続手段8202、複数の音声信号処理手段の何れかを接続する第3の音声信号処理接続手段8203、および第4の音声信号処理接続手段8204、第2の音声信号処理接続手段8202によって出力された処理音声信号の振幅の変更する第1の振幅減衰手段8510、第4の音声信号処理接続手段8204によって出力された処理音声信号の振幅を変更する第2の振幅減衰手段8520、第1の振幅減衰手段8510によって出力された信号と第2の振幅減衰手段8520によって出力された信号とを加算して出力するミキシング手段8903と、およびミキシング手段8903によって出力された信号を外部装置に出力する出力端子8002によって構成される。
【0155】
なお、第1の音声信号処理接続手段8201、および第2の音声信号処理接続手段8202によって、複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段1110に前記音声信号を入力する第1の選択手段が構成される。また、第3の音声信号処理接続手段8203、および第4の音声信号処理接続手段8204によって、複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段1120に前記音声信号を入力する第2の選択手段が構成される。
【0156】
また、第1の振幅減衰手段8510、および第2の振幅減衰手段8520によって、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、第1の音声信号処理手段1110によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、第2の音声信号処理手段1120によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段が構成される。
【0157】
ここで、処理音声信号とは、音声信号処理手段によって所定の信号処理が施された音声信号のことである。
また、図8において、複数の音声信号処理手段は、第1の音声信号処理手段1110、および第2の音声信号処理手段1120として図示されている。
【0158】
入力端子8001は、外部装置によって出力された音声情報を含む音声信号を入力とし、入力された音声信号を第1の音声信号処理接続手段8201と第3の音声信号処理接続手段8203とに出力する。
【0159】
第1の音声信号処理接続手段8201は、複数の音声信号処理手段の何れかを接続を第2の音声信号処理接続手段8202と共に接続し、さらに、入力端子8001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号を接続されている第1の音声信号処理手段1110に出力するための手段である。
【0160】
第1の音声信号処理手段1110は、第1の音声信号処理接続手段8201によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号に所定の信号処理を施して第1の処理音声信号を生成し、生成された第1の処理音声信号を第2の音声信号処理接続手段8202に出力するための手段である。
【0161】
第2の音声信号処理接続手段8202は、複数の音声信号処理手段との接続を第1の音声信号処理接続手段8201と共に切換え、さらに、接続されている第1の音声信号処理手段1110によって出力された第1の処理音声信号を入力とし、入力された第1の処理音声信号を第1の振幅減衰手段8510に出力するための手段である。
【0162】
なお、第1の音声信号処理手段1110と第1および第2の音声信号処理接続手段8201、8202との接続は、スイッチなどによって切換えられるのでもよいし、脱着可能な端子によって切換えられるのでもよい。
また、第1の振幅減衰手段8510によって振幅0の電気信号が出力されている間に、第1の音声信号処理接続手段8201、および第2の音声信号処理接続手段8202は、音声信号処理手段との接続を切換えることができる。
【0163】
第3の音声信号処理接続手段8203は、複数の音声信号処理手段の何れかを第4の音声信号処理接続手段8204と共に接続し、さらに、入力端子8001経由の音声信号を入力とし、入力された音声信号を接続されている第2の音声信号処理手段1120に出力するための手段である。
【0164】
第2の音声信号処理手段1120は、第1の音声信号処理接続手段8203によって出力された音声信号を入力とし、入力された音声信号に所定の信号処理を施して第2の処理音声信号を生成し、生成された第2の処理音声信号を第4の音声信号処理接続手段8204に出力するための手段である。
【0165】
第4の音声信号処理接続手段8204は、複数の音声信号処理手段の何れかを接続を第3の音声信号処理接続手段8203と共に接続し、さらに、接続されている第2の音声信号処理手段1120によって出力された第2の処理音声信号を入力とし、入力された第2の処理音声信号を第2の振幅減衰手段8520に出力するための手段である。
【0166】
なお、第2の音声信号処理手段1120と第3および第4の音声信号処理接続手段8203、8204との接続は、スイッチなどによって切換えられるのでもよいし、脱着可能な端子によって切換えられるのでもよい。
また、第2の振幅減衰手段8520によって振幅0の電気信号が出力されている間に、第3の音声信号処理接続手段8204、および第4の音声信号処理接続手段8204は、音声信号処理手段との接続を切換えることができる。
【0167】
第1の振幅減衰手段8510は、例えば、第1の右1ビットシフト手段8511、第1の右2ビットシフト手段8512、第1の0振幅信号出力手段8513、第1の信号切換手段8514によって構成され、第1の処理音声信号の振幅を変更する手段である。
【0168】
第1の右1ビットシフト手段8511は、第1の処理音声信号を入力とし、入力された第1の処理音声信号の振幅を右1ビットシフトすることによって半分にして第1の信号切換手段8514経由でミキシング手段8903に出力するための手段である
【0169】。
第1の右2ビットシフト手段8512は、第1の処理音声信号を入力とし、入力された第1の処理音声信号の振幅を右2ビットシフトすることによって四分の1にして第1の信号切換手段8514経由でミキシング手段8903に出力するための手段である。
【0170】
第1の0振幅信号出力手段8513は、第1の処理音声信号を入力とし、入力された第1の処理音声信号の振幅を0にして第1の信号切換手段8514経由でミキシング手段8903に出力するための手段である。
【0171】
第1の信号切換手段8514は、第2の音声信号処理接続手段8202に接続された端子と、第1の右1ビットシフト手段8511に接続された端子と、第1の右2ビットシフト手段8512に接続された端子と、第1の0振幅信号出力手段8513に接続された端子と、ミキシング手段8903に接続された端子とを有し、第2の音声信号処理接続手段8202、第1の右1ビットシフト手段8511、第1の右2ビットシフト手段8512、または第1の0振幅信号出力手段8513の何れかとミキシング手段8903とを接続するための手段である。
【0172】
なお、第1の信号切換手段8514は、出力端子8002によって出力される信号の指定(以下、出力指定という。)が第2の処理音声信号から第1の処理音声信号に変更されたときに、ミキシング手段8903との接続を、第1の0振幅信号出力手段8513、第1の右2ビットシフト手段8512、第1の右1ビットシフト手段8511、第2の音声信号処理接続手段8202、の順序で切換える。
ここで、出力指定は、外部の装置によって行われるものである。
【0173】
また、第1の信号切換手段8514は、出力指定が第1の処理音声信号から第2の処理音声信号に変更されたときに、ミキシング手段8903との接続を、第2の音声信号処理接続手段8202、第1の右1ビットシフト手段8511、第1の右2ビットシフト手段8512、第1の0振幅信号出力手段8513、の順序で切換える。
【0174】
第2の振幅減衰手段8520は、例えば、第2の右1ビットシフト手段8521、第2の右2ビットシフト手段8522、第2の0振幅信号出力手段8523、第2の信号切換手段8524によって構成され、第2の処理音声信号の振幅を変更するための手段である。
【0175】
第2の右1ビットシフト手段8521は、第1の処理音声信号を入力とし、入力された第2の処理音声信号の振幅を右1ビットシフトすることによって半分にして第2の信号切換手段8524経由でミキシング手段8903に出力するための手段である。
【0176】
第2の右2ビットシフト手段8522は、第2の処理音声信号を入力とし、入力された第2の処理音声信号の振幅を右2ビットシフトすることによって4分の1にして第2の信号切換手段8524経由でミキシング手段8903に出力するための手段である。
【0177】
第2の0振幅信号出力手段8523は、第1の処理音声信号を入力とし、入力された第2の処理音声信号の振幅を0にして第2の信号切換手段8524経由でミキシング手段8903に出力するための手段である。
【0178】
第2の信号切換手段8524は、第4の音声信号処理接続手段8204に接続された端子と、第2の右1ビットシフト手段8521に接続された端子と、第2の右2ビットシフト手段8522に接続された端子と、第2の0振幅信号出力手段8523に接続された端子と、ミキシング手段8903に接続された端子とを有し、第4の音声信号処理接続手段8204、第2の右1ビットシフト手段8521、第1の右2ビットシフト手段8522、または第2の0振幅信号出力手段8523の何れかとミキシング手段8903とを接続するための手段である。
【0179】
なお、第2の信号切換手段8524は、出力指定が第1の処理音声信号から第2の処理音声信号に変更されたときに、ミキシング手段8903との接続を、第2の0振幅信号出力手段8523、第2の右2ビットシフト手段8522、第2の右1ビットシフト手段8521、第4の音声信号処理接続手段8204、の順序で切換える。
【0180】
また、第2の信号切換手段8524は、出力指定が第2の処理音声信号から第1の処理音声信号に変更されたときに、ミキシング手段8903との接続を、第4の音声信号処理接続手段8204、第2の右1ビットシフト手段8521、第2の右2ビットシフト手段8522、第2の0振幅信号出力手段8523、の順序で切換える。
ここで、各振幅減衰手段は、さらに、2以上の右ビットシフト手段を備えることによって、各処理音声信号の振幅を細かく減衰させてもよい。
【0181】
ミキシング手段8903は、第1の振幅減衰手段8510によって出力された第3の処理音声信号と第2の振幅減衰手段8520によって出力された第4の処理音声信号とを入力として、入力された第3の処理音声信号と第4の処理音声信号とをミキシングして出力端子8002に出力するための手段である。
【0182】
出力手段8002は、ミキシング手段8903によって出力された合成音声信号を入力として、入力された合成音声信号を外部装置に出力する。
【0183】
なお、本発明の第7の実施の形態の音声信号処理切換装置8000は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0184】
以上説明したように、本発明の第7の実施の形態の音声信号処理切換装置は、音声信号処理手段によって処理された音声信号の振幅を徐々に変化させて出力するために、各音声信号処理手段の信号処理に要する処理時間の差に起因する音声信号処理手段の切換時の切換ノイズを削減でき、さらに、振幅の不連続および周波数特性の不連続によるクリックノイズを削減することができる。
【0185】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、音声信号処理手段の切換時に発生する切換ノイズを削減することが可能な音声信号処理切換装置、および音声信号処理切換方法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態の音声信号処理切換装置における積分手段の概略のブロック構成例を図
【図3】本発明の第2の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図4】本発明の第3の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図5】本発明の第4の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図6】本発明の第5の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図7】本発明の第6の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図8】本発明の第7の実施の形態の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【図9】従来の音声信号処理切換装置の概略のブロック構成を示す図
【符号の説明】
1000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000音声信号処理切換装置
1001、5001、8001、9001 入力端子
1002、5002、8002 9002 出力端子
1021、5201、8201、9021 第1の音声信号処理接続手段
1022、5202、8202、9022 第2の音声信号処理接続手段
1030 音声信号遅延手段
1031 音声データ格納手段
1032 格納アドレス指定手段
1033 アドレスオフセット手段
1034 遅延時間変換手段
1035 積分手段
1036 減算手段
1037 読出アドレス指定手段
1040、9040 音声信号選択手段
1110、9110 第1の音声信号処理手段
1120、9120 第2の音声信号処理手段
2091 第1の乗算器
2092 加算器
2093 遅延手段
2094 第2の乗算器
3061 第1の接続端子
3062 第2の接続端子
4071 第1の処理信号切換端子
4072 第2の処理信号切換端子
4080 処理時間検出手段
4081 試験信号発生手段
4082 試験信号検出手段
4083 処理時間演算手段
5203、8203 第3の音声信号処理接続手段
5204、8204 第4の音声信号処理接続手段
5300、6300、7300 減衰率変更手段
5310 第1の減衰率調整手段
5311 第1のゲインデータ出力手段
5312 第1の積分手段
5320 第2の減衰率調整手段
5321 第2のゲインデータ出力手段
5322 第2の積分手段
5901 第1の乗算手段
5902 第2の乗算手段
5903、8903 ミキシング手段
6310、7310 減衰率調整手段
6311、7311 ゲインデータ出力手段
6312、7312 積分手段
6330 負符号乗算手段
6340 加算手段
6350 固定値出力手段
7360 出力先切換手段
7370 データ検出手段
8510 第1の振幅減衰手段
8511 第1の右1ビットシフト手段
8512 第1の右2ビットシフト手段
8513 第1の0振幅信号出力手段
8514 第1の信号切換手段
8520 第2の振幅減衰手段
8521 第2の右1ビットシフト手段
8522 第2の右2ビットシフト手段
8523 第1の0振幅信号出力手段
8524 第2の信号切換手段

Claims (9)

  1. 音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理手段である第1の音声信号処理手段から第2の音声信号処理手段への切換えを選択する選択手段と、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延手段と、前記選択手段によって前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理手段が生成する前記処理音声信号から前記音声信号遅延手段が生成する遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理手段が生成する処理音声信号に切換える音声信号切換手段とを備え、前記音声信号遅延手段は、前記音声信号処理手段の切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させることを特徴とする音声信号処理切換装置。
  2. 前記音声信号遅延手段の接続を切換える接続切換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の音声信号処理切換装置。
  3. 前記選択手段によって指定された音声信号処理手段における信号処理に要する処理時間に関する情報を検出する処理時間検出手段を備え、前記処理時間検出手段は、検出した前記処理時間に関する情報を前記音声信号遅延手段に出力して格納させることを特徴とする請求項1記載の音声信号処理切換装置。
  4. 音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理手段と、前記複数の音声信号処理手段の何れか1つである第1の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第1の選択手段と、前記複数の音声信号処理手段のうちの前記第1の音声信号処理手段を除く何れか1つである第2の音声信号処理手段に前記音声信号を入力する第2の選択手段と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更手段と、前記振幅変更手段によって振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシング手段とを備えたことを特徴とする音声信号処理切換装置。
  5. 前記振幅変更手段は、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰率と前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰率との和を1とすることを特徴とする請求項4記載の音声信号処理切換装置。
  6. 前記振幅変更手段は、前記第1の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の減衰と、前記第2の音声信号処理手段によって生成された処理音声信号の振幅の復元を交互に行うことを特徴とする請求項4記載の音声信号処理切換装置。
  7. 前記振幅変更手段は、二値の前記各処理音声信号を右ビットシフトさせることによって前記各処理音声信号の振幅を減衰させる複数のビットシフト手段を有し、前記各ビットシフト手段のビットシフト量はそれぞれ独立に設定されることを特徴とする請求項4記載の音声信号処理切換装置。
  8. 音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理ステップと、前記処理音声信号を生成している1つの音声信号処理ステップである第1の音声信号処理ステップから第2の音声信号処理ステップへの切換えを選択する選択ステップと、前記音声信号に含まれる音声情報および前記各音声信号処理ステップでの信号処理に要する処理時間に関する情報を格納し、前記格納された音声情報および前記各処理時間に関する情報に基づいて生成される音声信号を所定の遅延時間遅延させて得られる遅延音声信号を生成する音声信号遅延ステップと、前記選択ステップで前記切換えが選択された場合に、前記第1の音声信号処理で生成される前記処理音声信号から前記音声信号遅延ステップで生成される遅延音声信号に切換えてから前記第2の音声信号処理ステップで生成される処理音声信号に切換える音声信号切換ステップとを備え、前記音声信号遅延ステップで、前記音声信号処理ステップの切り換えが指定されたときに、切換えの前後で音声信号の跳びを生じさせないように前記遅延時間を変更させることを特徴とする音声信号処理切換方法。
  9. 音声情報を含む音声信号に所定の信号処理を施して処理音声信号を生成するための複数の音声信号処理ステップと、前記複数の音声信号処理ステップの何れか1つである第1の音声信号処理ステップで前記処理音声信号の生成を行う第1の選択ステップと、前記複数の音声信号処理ステップのうちの前記第1の音声信号処理ステップを除く何れか1つである第2の音声信号処理ステップで前記処理音声信号の生成を行う第2の選択ステップと、前記第2の音声信号処理ステップで生成された処理音声信号の振幅を予め所定値以下まで減衰させておき、前記第1の音声信号処理ステップで生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って所定値以下まで減衰させるとともに、前記第2の音声信号処理ステップで生成された処理音声信号の振幅を予め決められた時間に亘って減衰前の振幅まで復元させる振幅変更ステップと、前記振幅変更ステップで振幅が変更された前記各処理音声信号をミキシングするミキシングステップとを備えたことを特徴とする音声信号処理切換方法。
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