JP2004003551A - 逆止弁 - Google Patents

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Shigeo Oi
大井 茂雄
Hirokazu Sugimura
杉村 寛和
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Abstract

【課題】部品点数の削減と組付け作業性に優れる逆止弁を提供すること。
【解決手段】流出側ジョイント部材11にはフード部12と流出路15を備えた流出管14が形成され、流入側ジョイント部材17には、流入路19を備えた流入管21と鍔部20とバルブ装着部22とが一体的に形成されている。バルブ装着部22にはバルブ26が嵌着され、この外壁には連絡孔24が径方向に貫通形成されている。気化燃料が流入路19を通り連絡孔24に進入すると、連絡孔24の部分においてバルブ26が径方向外側へ押し撓まされて連絡孔24が開放され、流入路19とフード部12内とが連通し、気化燃料が流出側ジョイント部材11外へ流出する。一方、流出側ジョイント部材11から気化燃料がフード部12内に流入しても、バルブ26が連絡孔24を閉じているため、流入側へは逆流しない。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の燃料系配管にはブローバイガス等の気化燃料を通過させるものがあり、その途中には逆止弁が設けられて気化燃料の逆流を生じさせないようにしていた。逆止弁の構造としては実開平6−12880号のものを挙げることができる(図19参照)。同図に示すものは、流入側ジョイント部材1と流出側ジョイント部材2とを突き合わせてこの間にバルブ室3を形成するようにし、さらにこれらの間にバルブ4を有するバルブ装着体5が挟み込まれている。バルブ装着体5には複数の連絡孔6が開口しており、流入側ジョイント部材1と流出側ジョイント部材2との相互間を連通可能としている。また、バルブ装着体5には流出側ジョイント部材2に対面する側から連絡孔6を閉止するバルブ4が取り付けられている。このバルブ4はバルブ装着体5の中心部を貫通する軸部7を引っ張ることによって、バルブ装着体5への取付けがなされている。また、バルブ4は気化燃料が連絡孔6を通過する圧力によって開放するが、逆流時には閉止してこれを防ぐことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の構造の逆止弁には次のような解決すべき点があった。すなわち、上記のものは予めバルブ装着体5にバルブ4を取り付けておき、その状態で両ジョイント部材1,2間に挟み込む方式であるため、逆止弁は両ジョイント部材1,2、バルブ装着体5、バルブ4と四部品が必要であり、部品点数の削減が望まれていた。
【0004】
また、両ジョイント部材1,2、バルブ装着体5のそれぞれは超音波溶着等によって接着されるが、上記の方式では接着を要する箇所が2箇所であるため、組付け作業の点でも改良の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数の削減と組付け作業性に優れる逆止弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、共に外部配管に対する接続部が形成された流入側及び流出側のジョイント部材を備え、一方のジョイント部材には相手側へ向けて開口しこのジョイント部材の前記接続部と連通するフード部が形成され、他方のジョイント部材にはこのフード部の開口縁に周縁が接着されることでフード部内を密封した状態で両ジョイント部材を合体させる鍔部とこの鍔部から一体に形成され前記フード部内に突出し内部は当該側のジョイント部材の前記接続部に連通するバルブ装着部とが設けられるとともに、前記バルブ装着部には前記両ジョイント部材相互を連通させるための連絡孔が開口し、かつこの連絡孔は前記流入側ジョイント部材から前記流出側ジョイント部材へのみ流体の移動を許容するバルブによって開閉可能となっている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記流入側ジョイント部材には前記鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には袋小路状の管体をなす前記バルブ装着部が一体に形成されるとともに、その壁面にはバルブ装着部内と前記フード部内とを連通させる前記連絡孔が径方向へ貫通して形成され、さらにバルブ装着部の外面には前記連絡孔を開閉可能とする環状をなす前記バルブが嵌着されているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記流入側ジョイント部材には前記鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には前記バルブ装着部が一体に形成されるとともに、このバルブ装着部の壁面には導入口がほぼ径方向に貫通し、前記流入側ジョイント部材内から流入する流体を前記フード部の内壁面との間に区画形成される外室へと導入可能とし、またバルブ装着部の先端面には前記流出側ジョイント部材のフード部と対向する側へ向けて開口する収容室が軸方向に沿って凹み形成され、かつこの収容室の壁面には前記外室とを連通させる前記連絡孔が径方向に開口し、さらに収容室の内面には前記連絡孔を開閉可能とする前記バルブが嵌着されているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記流入側ジョイント部材には前記フード部が形成されるとともに、このフード部の奥面にはこのジョイント部材の前記接続部に連通する前記連絡孔が開口する一方、前記流出側ジョイント部材は鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には両ジョイント部材の合体時に前記フード部内に密封状態で収容される前記バルブ装着部が一体に設けられ、またこのバルブ装着部には前記連絡孔を開閉するバルブが取り付けられるとともにその壁面には前記流出側ジョイント部材の接続部へ通じる流出孔が貫通して形成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、共に外部配管に対する接続部が形成された流入側及び流出側のジョイント部材を備え、流出側ジョイント部材の先端には相手側へ向けて開口し内部はこのジョイント部材の接続部と連通するフード部が形成され、かつこのフード部の開口面は放射方向に延びる複数本のリブによって連絡孔が格子状に区画形成される一方、前記流入側ジョイント部材は前記接続部に通じる管体が設けられかつこの管体の外周には押さえ板が張り出し形成されるとともに、この押さえ板の周縁が前記フード部の開口縁と接着されることによって前記両ジョイント部材が合体され、さらに前記押さえ板と前記フード部の開口面との間には前記各連絡孔を開閉可能なシート状のバルブが挟持されているところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、接続部を介して流入側ジョイント部材へ流入した流体は、連絡孔部分において、バルブを押し開いて連絡孔を開放する。そして、フード部内から流出側ジョイント部材の接続部を経て弁外へ流出する。一方、流出側ジョイント部材からの逆流はバルブが連絡孔を閉じるため、そのような事態が生じることはない。
【0011】
このように、請求項1の発明では、バルブ装着部を流入側あるいは流出側のいずれかのジョイント部材に一体に形成したことによって、逆止弁全体が、二つのジョイント部材とバルブとの僅か3つの部材によって構成することができるため、従来と比較して部品点数を削減することができる。また、接着箇所も鍔部の周縁とフード部の開口縁だけでよいため、組立て作業の効率も高めることができる。
【0012】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、流入側ジョイント部材の接続部より流入した流体は、バルブ装着部の先端が行き止まりとなっているため、径方向に開口する連絡孔よりバルブを押し開いてフード部内に流入し、その後、流出側ジョイント部材の接続部を経て弁外へ流出する。
【0013】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、流入側ジョイント部材内を通過した流体はバルブ装着部の導入口を通って外室へ導入される。その後、バルブを押し開きつつ連絡孔を通過し、収容室内に流れ込み、その後流出側ジョイント部材のフード部、接続部を経て弁外へと流出する。
【0014】
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、流入側ジョイント部材内部を通過した流体はバルブを押し開き連絡孔を介してフード部内に流入する。その後、流出孔を通ってバルブ装着部内に進入し、そのまま流出側ジョイント部材の接続部を経て弁外へ流出する。
【0015】
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、接続部より流入側ジョイント部材内に流入した流体は、バルブのうち連絡孔に対応した部分を押し開いてフード部内に流入し、その後、流体は流出側ジョイント部材の接続部を介して弁外へ流出する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4によって説明する。これらの図に示す逆止弁は、流出側ジョイント部材11と、流入側ジョイント部材17と、バルブ26とから構成されている。この逆止弁は、自動車などの燃料系配管に接続され、気化燃料(ブローバイガスなど)が逆止弁の流入側ジョイント部材17から弁内部に流入され流出側ジョイント部材11から他の配管へ流出させるようになっている。
【0017】
まず、流出側ジョイント部材11は、フード部12と他の配管に接続可能な流出管14(接続部)とからなる。フード部12は前方(以下、両ジョイント部材の合体方向を前側とする)に開口した円筒状に形成されている。この開口縁には、全周に亘り溶着部13が凹設され、後述する流入側ジョイント部材17と溶着により合体されるようになっている。なお、この溶着部13は、流入側ジョイント部材17と溶着される前の状態ではほぼ断面V字型に形成されており(図2参照)、この内周部は溶着時の溶け代としてある。
【0018】
このフード部12の後面における中央部分には、同軸で流出管14が形成され、この内部は、前端側がフード部12内に貫通した気化燃料の流出路15となっている。
【0019】
流入側ジョイント部材17は、筒状で且つ前端側が袋小路となっている本体部18を有し、この本体部18内部は流入路19となっている。また、本体部18の前端側寄りの位置には、鍔部20が径方向外側に張り出している。本体部18は、この鍔部20を境目にして、前端側がバルブ26が取り付けられるバルブ装着部22となり、後端側が流入管21(接続部)となっている。この鍔部20は円板状をなし、フード部12の開口面を閉止可能に形成されている。流入側ジョイント部材17が流出側ジョイント部材11に組み付けられる場合には、バルブ26が取り付けられたバルブ装着部22がフード部12内部に収容され、鍔部20が溶着部13に溶着されると、フード部12内部が鍔部20により密封される。
【0020】
バルブ装着部22の壁面には、径方向に貫通する連絡孔24が2箇所、軸を中心とした対称位置に設けられ、それぞれ前記した流入路19と連通している。また、バルブ装着部22の外周面には、これらの連絡孔24を開閉可能にバルブ26が嵌着される。
【0021】
このバルブ26は、ゴムなどの弾性材で構成され、リング状に形成されている。外周面は、両周縁から軸方向における中央部分に向けてバルブ26の肉厚が厚くなるように形成されている。したがって、バルブ26の両周縁部は薄肉となり、弾性的に撓みやすくしてある。バルブ26は、流入路19から供給される気化燃料によって、連絡孔24と対応する部分が径方向外側へ押し上げられ、バルブ26全体が楕円状に膨出変形することにより、バルブ装着部22の外周面とバルブ26の内周面との間に隙間が形成され、流入路19からフード部12内に気化燃料が供給される(図4参照)。
【0022】
また、バルブ装着部22の外径寸法は、バルブ26の内径より若干大きく形成され、バルブ26の内周面とバルブ装着部22の外周面とが密着して嵌め合わされることで、前記した気化燃料によるバルブ26の押し上げがなされないような状況において連絡孔24を塞ぐことが可能となっている。また、バルブ装着部22の先端部分における全周縁からは、抜け止め部23が張り出している。この抜け止め部23と鍔部20の対向する面との間にバルブ26が装着され、バルブ26が軸方向へ移動しないようにしている。なお、抜け止め部23は、先端縁が円弧状に形成され、バルブ26を差し込みやすくしている。
【0023】
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用効果を説明する。これらの部材を組み付けるにあたり、まずバルブ26を流入側ジョイント部材17のバルブ装着部22に嵌着しておく。次に、バルブ装着部22をフード部12内に収容するとともに、溶着部13と鍔部20とを適合させ鍔部20によってフード部12の開口面を閉じておく。この状態で、鍔部20と溶着部13との突き当て部分を超音波溶着等の手段によって溶着する。これによって、鍔部20は周縁とこれに連続する内面の一部とが溶着領域となり、これが全周に亘ることから、フード部12内はシール状態で封止される。
【0024】
こうして構成された逆止弁が燃料配管に使用されると、図4に示すように、気化燃料はまず流入路19を通ってバルブ装着部22内の連絡孔24まで流れ込む。すると、気化燃料の圧力によってバルブ26のうち連絡孔24に対応する部分が押し上げられて連絡孔24が開放されるとともに、バルブ26全体は略楕円状に膨出変形し、バルブ26の内周面とバルブ装着部22の外面との間に隙間を生じさせる。その結果、連絡孔24より流出した気化燃料はバルブ26の両周縁部からフード部12内に流れ出し、流出路15を経て弁外へと流れてゆく。
【0025】
なお、流入路19を通過する気化燃料の圧力が低下すれば、バルブ26は弾性によって再び連絡孔24を閉じる状態に復帰し、気化燃料の逆流を防止する。
【0026】
ところで、第1実施形態に係る逆止弁は、上述したようにバルブ装着部22を流入側ジョイント部材17に一体形成したため、両ジョイント部材11、17とバルブ26の3部品で構成することができ、従来のようにバルブ26を装着するための専用の部材が設けられているような場合に比べて部品点数を削減できる。また、組付けの際に溶着が必要な部分が鍔部20とフード部12との接着部分のみであるため、従来のものよりも溶着箇所を減らすことができ、その結果、組み付け工数を少なくすることも可能となっている。
【0027】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図5ないし図9によって説明する。この実施形態では、バルブ装着部30の形状が第1実施形態と異なったものについて示す。以下には第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複した構成については同一符合を付し、これに関する構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0028】
バルブ装着部30は鍔部20の前面に一体かつ同軸で設けられている。鍔部20は流入管21(接続部)より大径で、且つフード部12よりも小径の円筒状に形成されている。バルブ装着部30の内部は区画板31により軸方向に前後2室に仕切られている。後部である鍔部20側の室が導入室32となり、もう一方の室は前方に向けて開口してバルブ37を装着可能な収容室34となっている。
【0029】
導入室32は、流入管21の流入路19と連通し、且つ外壁には、径方向に貫通した方形状の導入口33が2箇所、軸を中心とした対称位置にそれぞれ設けられている。収容室34には、上記した導入口33と対応した位置において片側2個ずつ、計4個の連絡孔35が径方向に対をなして貫通し、それぞれは導入口33よりも小さい方形状をなして形成されている。
【0030】
バルブ37は収容室34の深さとほぼ等しい厚みをもったリング状に形成され、収容室34に対し圧入気味に嵌着されている。また、バルブ37の内周縁の前後は面取りがなされることで、第1実施形態と同様に、軸方向中央部分の肉厚よりも周縁部が薄肉となって周縁部側において撓み易くしてある。
【0031】
このバルブ37が収容室34に装着されると、バルブ37の外周面が収容室34の内周面に弾性的に密着し、且つ連絡孔35を塞ぐようにして装着される。収容室34にバルブ37を装着した後、両ジョイント部材11、17が合体した状態では、バルブ装着部30がフード部12内のほぼ中央部分にこれと同心に配され、且つフード部12の奥面にバルブ装着部30の先端縁が密着した状態となっている。したがって、フード部12内には、フード部12の内周面とバルブ装着部30の外周面との間に外室36が仕切り形成される。前記したように、導入室32には導入口33が開口しているため、この外室36は導入口33を介して導入室32と常に連通した状態となっている。
【0032】
一方、収容室34においては、バルブ37の撓み変形に伴う連絡孔35の開閉により、連絡孔35を介して外室36と連通したり非連通状態となったりする。また、収容室34は流出路15とは常に連通状態となっている。
【0033】
したがって、流入路19を通った気化燃料はバルブ装着部30の導入室32へと流れ込み、導入口33を介して外室36へと流れる。そして、連絡孔35に進入して連絡孔35と対応する部分のバルブ37の外周面を内方へ押し撓ませることで連絡孔35が開放され、気化燃料が連絡孔35を介して外室36から収容室34に入りこみ、流出路15へと流れ出る。
また、第2実施形態のものも第1実施形態と同様、従来と比較して部品点数の削減が可能であり、溶着箇所も減らすことができ、作業効率を高めることができる。
【0034】
<第3実施形態>
図10ないし図13は本発明の第3実施形態を示す。上記した第1、第2実施形態では、バルブ装着部が流入側ジョイント部材に設けられたものを示したが、第3実施形態では流出側ジョイント部材に設けられたものを示す。
以下には第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複した構成については同一符合を付し、これに関する構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0035】
まず、流入側ジョイント部材40は、上記した第1及び第2実施形態の流出側ジョイント部材11と同じ構造のものとなっている。即ち、内部に流入路43を備えた流入管42(接続部)と流入路43の前端開口である連絡孔53が開口するフード部41とからなっている。
【0036】
流出側ジョイント部材45は、上記した第1及び第2実施形態の流入側ジョイント部材17と同様に、内部に流出路47を備えた流出管46(接続部)の先端縁から鍔部48が径方向外方に張り出し、且つ鍔部48の前面にはバルブ装着部49が一体形成されている。
【0037】
バルブ装着部49は、2本の脚部50の一端側を連結したほぼV字型に形成され、両脚部50の他端側が鍔部48の前面に開口した流出路47の開口縁を跨ぐようにして設けられている。そして、この両脚部50間の空間がフード部41内と流出路47とを連通させる流出孔52を構成する。また、両脚部50の先端同士を連結する部分の中心部には差し込みピン51が突出して形成されている。
【0038】
バルブ55は、連絡孔53の開口径より大径に形成され連絡孔53を開閉可能な円盤部56と取り付け部57とからなっている。円盤部56は一方側の面が平面で、他方側の面は周縁から中心へ向かうにつれて肉厚が厚くなるように形成されている。他方側の面の中心部分には差込み孔58を有する取り付け部57が突設され、この差込み孔58にバルブ装着部49の差し込み部51を圧入することで、バルブ55がバルブ装着部49に取り付け可能となっている。そして、両ジョイント部材40,45が合体された状態では、バルブ55の円盤部56がフード部41の奥面に突き当てられて連絡孔53を閉止するが、流入路43側から気化燃料の圧力が作用した場合には、バルブ55の周縁部がめくれ上がって連絡孔53を開放することができる。
【0039】
上記のように構成された第3実施形態によれば、気化燃料が流入路43を通過して連絡孔53に至ると、気化燃料の圧力によりバルブ55の薄肉の周縁部が前方へめくり上げられるため、連絡孔53がこの周縁部分において開放され、気化燃料が連絡孔53を介してフード部41内に入り込む。その後、気化燃料はバルブ装着部49の流出孔52を通過して流出路47内に進入し、流出側ジョイント部材45外へ流れ出る。
【0040】
一方、流出側ジョイント部材45から気化燃料がフード部41内に逆流しても、バルブ55は気化燃料によりフード部41の奥面に押しつけられるため、気化燃料の逆流を防止する。
また、逆止弁全体の部品点数の削減及び溶着箇所の減少の効果については、第1、第2実施形態と同様である。
【0041】
<第4実施形態>
図14ないし図18は本発明の第4実施形態を示す。上記したいずれの実施形態においても流入側あるいは流出側のいずれかのジョイント部材にバルブ装着部が一体に形成されていたものであったが、第4実施形態ではこれがいずれのジョイント部材にも設けられていない点で相違する。
【0042】
まず、流入側ジョイント部材60は、筒状の流入管61(接続部)と、この先端縁から径方向外側へ張り出した押さえ板63とから形成されている。流入管61内の流入路62は、流出側ジョイント部材66の流出路68とほぼ同径に形成されかつその前端は押さえ板63の中心に開口している。また、押さえ板63の外周縁には軸方向前方に張り出す張り出し部64が全周に沿って形成されている。
【0043】
バルブ65は円形のシート状に形成され、押さえ板63に密着し且つ張り出し部64の内周面に収容可能な外径で形成されている。
【0044】
流出側ジョイント部材66は、前記した第1、第2実施形態と同様に、筒状の流出管67(接続部)と、前方へ開口したフード部69とからなっている。フード部69内には、ほぼ中心部分からフード部69の内周面まで中心から放射状に延びたリブ70が4本設けられ、フード部69の奥面から溶着部73の奥端縁まで軸方向に沿って形成されている。そして、各リブ70間に形成された格子状の4つの空間は、連絡孔71となる。また、各リブ70の中心側端部は、流出路68の開口領域と対応するように、相互が断面円形をなす空間72を保有しつつ離間されている。
【0045】
なお、両ジョイント部材60,66が合体した状態では、流入管61,空間72及び流出管67はそれぞれ同軸をなすようにしてある。
【0046】
第4実施形態は上記のように構成されたものであり、第4実施形態において、両ジョイント部材60、66を合体する際には、バルブ65を押さえ板63に密着させた状態で張り出し部64を溶着部73に嵌め込み、溶着部73と張り出し部64とを超音波溶着すれば組付けが完了する。バルブ65は、リブ70の前端縁と押さえ板63の前端面とで挟持されることにより、両ジョイント部材60、66に装着され、全ての連絡孔71が塞がれる。
【0047】
気化燃料が流入路62を通過して押さえ面63から流出すると、気化燃料の圧力によってバルブ65の中心部分は空間72内へ押し込まれるように変形する。これにより、気化燃料はバルブ65のうち各連絡孔71に対応する領域に分散して流れ、各領域を後方へと押し撓ませる。かくして、さらに連絡孔71の周縁部が開放されるため、気化燃料が流入路62から連絡孔71に進入し、さらに空間62を介して流出路68へと流れ出る。
【0048】
このように、この第4実施形態においても上記した第1ないし第3実施形態と同様に、逆止弁は両ジョイント部材60、66とバルブ65の3部品とすることができるため、従来より部品点数を削減でき、且つ溶着箇所も張り出し部64とフード部69の溶着部73のみであるため、組み付け工数を削減できる。
【0049】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0050】
(1)上記した実施形態では、接続部として管体を例示したが、他の配管への接続が可能であればよく、フード部あるいは鍔部から突出した構造のものでなくともよい。
(2)両ジョイント部材同士の接着は必ずしも超音波溶着等の溶着手段による必要はなく、シール性を確保できるものであればよく、接着剤を用いることも可能である。また、本発明とは直接関係はしないが、両ジョイント部材間を跨ぐような別部材によってジョイント部材相互を密着させるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における逆止弁の分解斜視図
【図2】逆止弁の分解断面図
【図3】逆止弁の組み付け状態を示す断面図
【図4】逆止弁内を気化燃料が通過する様子を示す概念図
【図5】本発明の第2実施形態における逆止弁の分解斜視図
【図6】逆止弁の分解断面図
【図7】逆止弁の組み付け状態を示す断面図
【図8】逆止弁内を気化燃料が通過する様子を示す概念図
【図9】図8のA−A断面図
【図10】本発明の第3実施形態における逆止弁の分解斜視図
【図11】逆止弁の分解断面図
【図12】逆止弁の組み付け状態を示す断面図
【図13】逆止弁内を気化燃料が通過する様子を示す概念図
【図14】本発明の第4実施形態における逆止弁の分解斜視図
【図15】流出側ジョイント部材の正面図
【図16】逆止弁の組み付け状態を示す断面図
【図17】
逆止弁内を気化燃料が通過する様子を示す概念図
【図18】
バルブの変形の様子を示す概念図
【図19】
従来例における逆止弁の断面図
【符号の説明】
17、40、60…流入側ジョイント部材
11、45、66…流出側ジョイント部材
12、41、69…フード部
14、46、67…流出管(接続部)
21、42、61…流入管(接続部)
20、48…鍔部
22、30、49…バルブ装着部
24、35、53、71…連絡孔
26、37、55、65…バルブ
33…導入口
34…収容室
36…外室
63…押さえ板
70…リブ

Claims (5)

  1. 共に外部配管に対する接続部が形成された流入側及び流出側のジョイント部材を備え、一方のジョイント部材には相手側へ向けて開口しこのジョイント部材の前記接続部と連通するフード部が形成され、他方のジョイント部材にはこのフード部の開口縁に周縁が接着されることでフード部内を密封した状態で両ジョイント部材を合体させる鍔部とこの鍔部から一体に形成され前記フード部内に突出し内部は当該側のジョイント部材の前記接続部に連通するバルブ装着部とが設けられるとともに、前記バルブ装着部には前記両ジョイント部材相互を連通させるための連絡孔が開口し、かつこの連絡孔は前記流入側ジョイント部材から前記流出側ジョイント部材へのみ流体の移動を許容するバルブによって開閉可能となっていることを特徴とする逆止弁。
  2. 前記流入側ジョイント部材には前記鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には袋小路状の管体をなす前記バルブ装着部が一体に形成されるとともに、その壁面にはバルブ装着部内と前記フード部内とを連通させる前記連絡孔が径方向へ貫通して形成され、さらにバルブ装着部の外面には前記連絡孔を開閉可能とする環状をなす前記バルブが嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。
  3. 前記流入側ジョイント部材には前記鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には前記バルブ装着部が一体に形成されるとともに、このバルブ装着部の壁面には導入口がほぼ径方向に貫通し、前記流入側ジョイント部材内から流入する流体を前記フード部の内壁面との間に区画形成される外室へと導入可能とし、またバルブ装着部の先端面には前記流出側ジョイント部材のフード部と対向する側へ向けて開口する収容室が軸方向に沿って凹み形成され、かつこの収容室の壁面には前記外室とを連通させる前記連絡孔が径方向に開口し、さらに収容室の内面には前記連絡孔を開閉可能とする前記バルブが嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。
  4. 前記流入側ジョイント部材には前記フード部が形成されるとともに、このフード部の奥面にはこのジョイント部材の前記接続部に連通する前記連絡孔が開口する一方、前記流出側ジョイント部材は鍔部が形成されかつこの鍔部より先端側には両ジョイント部材の合体時に前記フード部内に密封状態で収容される前記バルブ装着部が一体に設けられ、またこのバルブ装着部には前記連絡孔を開閉するバルブが取り付けられるとともにその壁面には前記流出側ジョイント部材の接続部へ通じる流出孔が貫通して形成されていることを特徴とする請求項2記載の逆止弁。
  5. 共に外部配管に対する接続部が形成された流入側及び流出側のジョイント部材を備え、流出側ジョイント部材の先端には相手側へ向けて開口し内部はこのジョイント部材の接続部と連通するフード部が形成され、かつこのフード部の開口面は放射方向に延びる複数本のリブによって連絡孔が格子状に区画形成される一方、前記流入側ジョイント部材は前記接続部に通じる管体が設けられかつこの管体の外周には押さえ板が張り出し形成されるとともに、この押さえ板の周縁が前記フード部の開口縁と接着されることによって前記両ジョイント部材が合体され、さらに前記押さえ板と前記フード部の開口面との間には前記各連絡孔を開閉可能なシート状のバルブが挟持されていることを特徴とする逆止弁。
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