JP2004003516A - コンプレッサユニット - Google Patents

コンプレッサユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004003516A
JP2004003516A JP2003289444A JP2003289444A JP2004003516A JP 2004003516 A JP2004003516 A JP 2004003516A JP 2003289444 A JP2003289444 A JP 2003289444A JP 2003289444 A JP2003289444 A JP 2003289444A JP 2004003516 A JP2004003516 A JP 2004003516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
casing
connector
compressor unit
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003289444A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
木村 一哉
Kazuhiro Kuroki
黒木 和博
Hiroyuki Motonami
元浪 博之
Takeshi Mizufuji
水藤 健
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2003289444A priority Critical patent/JP2004003516A/ja
Publication of JP2004003516A publication Critical patent/JP2004003516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】 製造効率を低下させることなくコストダウンを図ることが可能なコンプレッサユニットを提供する。
【解決手段】 インバータ回路Eには、ケーブル31を介してコネクタ32が一体的に接続されている。コネクタ32は、電動圧縮機Cのハウジング11の外周部に突設されたボス部11Cに対して着脱可能に取り付けられているとともに、ボルト33によって外れ止めされている。これによれば、例えば、電動圧縮機に対してケーブルを介して一体的に接続された接続中継部材と、インバータ回路に対してケーブルを介して一体的に接続された接続中継部材とを互いに接続した構成に比較して、電動圧縮機とインバータ回路とを接続するための部材を減らすことが可能になる。
【選択図】   図1

Description

 本発明は、コンプレッサ本体と電気回路装置とを備えたコンプレッサユニットに関する。
 この種のコンプレッサユニットにおけるコンプレッサ本体としては、例えば、特許文献1に開示された構成のものが挙げられる。すなわち、圧縮機(コンプレッサ本体)の密閉ケース(ハウジング)には、該密閉ケース内に収容された電動機本体と外部電源との電気接続のための密封端子(端子)が固定されている。
 そして、前記コンプレッサユニットにおいては、例えば、図5に示すように、コンプレッサ本体90のハウジング91に固定された前述同様の端子に対して、配線取出し部92が接続される。配線取出し部92は、ハウジング91に対してボルト固定されるとともに、前記端子と導通された複数のケーブル93Aを備えている。複数のケーブル93Aは結束チューブ94によって互いに結束されている。ケーブル93Aには、前記端子側と反対側の端部において第1接続中継部材95Aが設けられている。なお、ケーブル93Aは、その中間部分、すなわち、前記端子側と第1接続中継部材95A側との間の部分が、ケーブル固定用部材96等によってハウジング91に固定されている。
 また、例えば、前記端子側への給電を行うための電気回路装置97には、第1接続中継部材95Aと接続可能な第2接続中継部材95Bが取着されたケーブル93Bが設けられている。コンプレッサ本体90と電気回路装置97とは、第1接続中継部材95Aと第2接続中継部材95Bとの接続により、互いに電気的に接続されるようになっている。
特開平10−159777号公報
 しかしながら、前述の構成では、コンプレッサ本体90と電気回路装置97との電気接続のためのケーブルが、コンプレッサ本体90に設けられたケーブル93Aと、電気回路装置97に設けられたケーブル93Bとに分けられている。そして、両ケーブル93A,93Bを互いに接続するために、各接続中継部材95A,95Bが設けられている。つまり、この構成では、例えば、コンプレッサ本体側の配線取出し部と電気回路装置とが、前記両者間において接続中継部材による接続部分を有さないケーブルを介して直結された場合に比較して、前記接続中継部材の部品コストやその組付け作業コスト等が余分に必要となる。コンプレッサユニットの製造工程においては、ケーブル類のような不定形部品はロボット等による自動組付けには適さず、人手による組付けに頼るケースが多いため、前述の組付け作業コストの増加幅は比較的大きくなり易い。
 本発明の目的は、部品コストや組付け作業コスト等の低減を図ることが可能なコンプレッサユニットを提供することにある。
 上記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明では、コンプレッサ本体と、電気回路装置とを備えたコンプレッサユニットを対象としている。前記コンプレッサユニットは、前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置の一方に対してケーブルを介して接続されるとともに、他方に設けた端子に対して着脱可能に接続されるコネクタを備えている。 
 前記コネクタのケーシングは、金属からなっている。よって、例えば、樹脂製のケーシングを使用したコネクタに比較して、ケーシングの機械的強度の向上、及び、コネクタにおける電磁シールド効果の向上を図ることができる。
 前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置のうち、少なくとも前記端子が設けられたものは、金属製のハウジングを備えている。また、前記ケーブルはその導線周りに電磁シールド部を備えたシールドケーブルとされている。そして、前記コネクタは、前記ケーシングと前記電磁シールド部とを導通させるためのシールド導通部を備えている。さらに、前記ケーシングは、その金属部分が前記ハウジングの金属部分に対して直接的に当接した状態で固定されている。
 よって、ケーブルにおける電磁シールドが可能になるとともに、電磁シールド部の、前記ハウジングを介した接地が可能になる。この接地は、コネクタを前記ハウジングに対して装着することで可能となるため、例えば、特段に設けたアース線によってコネクタ側とハウジング側とを導通させる場合に比較して、接地のための作業が容易になる。また、本構成においては、前述のアース線を用いた構成に比較して、コネクタとハウジングとの接触面積を大きく確保することが容易となるため、前記両者間の接続電気抵抗の低減が容易になる。したがって、大きな電磁シールド効果を得ることが容易になる。
 請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記シールド導通部は、板状の金属からなる第1及び第2導通部材を備えている。前記各導通部材は、交互に積層されるとともにそれぞれの移動規制端面が前記ケーシングの内面に対して押接された状態で前記ケーシングに圧入されている。前記両導通部材は、それぞれ板厚方向に貫通するように切欠き状または孔状に形成されるとともに前記電磁シールド部を挿通可能な第1及び第2挿通部を備えている。前記電磁シールド部は、前記各挿通部における前記各移動規制端面側の部分が前記ケーブルの長さ方向において交互に当接された状態で前記各挿通部によって挟持されている。
 よって、シールド導通部のケーシングへの圧入によって、電磁シールド部が前記シールド導通部に挟持され、電磁シールド部と前記ケーシングとの導通がより確実になり得るとともに、前記両者間の接続電気抵抗の低減が容易になる。したがって、大きな電磁シールド効果を得ることが容易になる。
 請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記電磁シールド部は、前記各挿通部によって、前記各移動規制端面側から押圧されて変形されている。
 この発明によれば、第1及び第2導通部材がケーシングに圧入されることで、電磁シールド部は第1及び第2挿通部によって押圧されて変形される。したがって、前記電磁シールド部と前記ケーシングとの導通がより確実になり得る。
 請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記ケーシングには、前記ケーブルの導線に導通されるとともに前記端子と接続可能な端子接続部が収容されている。また、前記ケーシング内における前記シールド導通部と前記端子接続部との間には、前記シールド導通部側から前記端子接続部側への異物の侵入を防止するための異物侵入防止部材が設けられている。
 この発明によれば、異物侵入防止部材によって、シールド導通部側から端子接続部側への異物の侵入が防止され得るようになる。
 請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記コネクタは、該コネクタのケーシングに対して前記ケーブルを固定するためのケーブル固定部を備えている。前記ケーブル固定部は、板状の第1及び第2固定部材を備えている。前記各固定部材は、交互に積層されるとともにそれぞれの移動規制端面が前記ケーシングの内面に対して押接された状態で前記ケーシングに圧入されている。前記両固定部材は、それぞれ板厚方向に貫通するように切欠き状または孔状に形成されるとともに前記ケーブルを挿通可能な第1及び第2挿通部を備えている。前記ケーブルは、前記各挿通部における前記各移動規制端面側の部分が前記ケーブルの長さ方向において交互に当接された状態で前記各挿通部によって挟持されている。
 この発明によれば、ケーブル固定部のケーシングへの圧入によって、ケーブルが前記ケーブル固定部に挟持されて前記ケーシングに対して固定される。つまり、例えば、カシメによってケーブルをケーシングに対して固定する構成に比較して、ケーブルをケーシングに対して固定するための作業が簡単になり得る。
 請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記ケーブルは、前記各挿通部によって、前記各移動規制端面側から押圧されて変形されている。
 この発明によれば、第1及び第2固定部材がケーシングに圧入されることで、ケーブルは第1及び第2挿通部によって押圧されて変形される。したがって、前記ケーブルが前記ケーシングに確実に固定され得る。
 請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、前記コネクタのケーシングには前記ケーブルを内部に挿入するための開口が設けられるとともに、該開口には、防水シール部材が設けられている。
 この発明によれば、ケーブルをケーシング内部に挿入するための開口を介した水の侵入防止が可能になる。
 請求項8に記載の発明では、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発明において、前記端子が設けられた前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置のうちのいずれかのハウジングと、前記コネクタのケーシングとの間には、防水シール手段が設けられている。
 この発明によれば、前記ハウジングと前記ケーシングとの間を介した水の侵入防止が可能になる。
 以上詳述したように、請求項1〜8に記載の発明によれば、コンプレッサユニットにおいて、部品コストや組付け作業コスト等の低減を図ることができる。
 以下、本発明の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、図1では、図面右方を圧縮機の前方、左方を後方としている。
 図1に示すように、コンプレッサ本体としての電動圧縮機Cは、そのハウジング11内に、圧縮機構12及びこれを駆動するための電動モータ13を備えている。ハウジング11は、アルミニウム合金のダイカスト鋳物によって製作されている。
 ハウジング11には、その図面左右方向の中間部分に配設された軸支部材14と、ハウジング11の前壁部11Aとのそれぞれに設けられたベアリング15によって回転可能に支持された回転軸16が設けられている。
 電動圧縮機Cの圧縮機構12としては、固定スクロール部材17及び可動スクロール部材18を有するスクロールタイプのものが用いられている。
 固定スクロール部材17は、円板状をなす基板17Aの外周側に円筒状の外周壁17Bが立設されているとともに、基板17Aにおいて外周壁17Bの内周側に固定渦巻壁17Cが立設されてなる。
 回転軸16の後端面に設けられた偏心軸16Aには、ブッシュ19及びベアリング20を介して、可動スクロール部材18が、固定スクロール部材17と対向するように相対回転可能に支持されている。可動スクロール部材18は、円板状をなす基板18Aに、後方に向かって可動渦巻壁18Bが立設されてなる。
 固定スクロール部材17と可動スクロール部材18とは、渦巻壁17C,18Bを以って互いに噛み合わされているとともに、各渦巻壁17C,18Bの先端面が相手のスクロール部材17,18の基板17A,18Aに当接されている。従って、固定スクロール部材17の基板17A及び固定渦巻壁17C、可動スクロール部材18の基板18A及び可動渦巻壁18Bは、圧縮室21を区画形成する。
 可動スクロール部材18の基板18Aとそれに対向する軸支部材14との間には、軸支部材14に設けられた円環孔14Aと、可動スクロール部材18に突設され円環孔14Aに遊嵌されたピン18Cとからなる周知の自転阻止機構22が配設されている。
 固定スクロール部材17の外周壁17Bと可動スクロール部材18の可動渦巻壁18Bの最外周部との間には、吸入チャンバ23が区画形成されている。吸入チャンバ23は、ハウジング11の外周部に形成された吸入通路24を介して、図示しない外部冷媒回路の蒸発器につながる外部配管と連通接続される。
 ハウジング11内において、固定スクロール部材17の後方には、圧縮室21からの吐出冷媒ガスが導入される吐出チャンバ25が区画形成されている。吐出チャンバ25は、ハウジング11の後壁部11Bに形成された吐出通路26を介して、図示しない外部冷媒回路の凝縮器につながる外部配管と連通接続される。
 ハウジング11内において軸支部材14の前方には、電動モータ13を構成するステータ27が配置されている。ステータ27は、円筒状をなす鉄心27Aと該鉄心27Aに巻回された巻線27Bとからなっている。また、回転軸16には、ステータ27の内周側に位置するようにしてマグネットからなるロータ28が固定配置されている。ステータ27及びロータ28によって、ブラシレスDCモータよりなる電動モータ13が構成されている。
 電動モータ13によって回転軸16が回転駆動されると、圧縮機構12において、可動スクロール部材18が偏心軸16Aを介して固定スクロール部材17の軸心の周りで公転される。このとき、可動スクロール部材18は、自転阻止機構22によって自転が阻止されて、公転運動のみが許容される。この可動スクロール部材18の公転運動により、圧縮室21が両スクロール部材17,18の渦巻壁17C,18Bの外周側から中心側へ容積を減少しつつ移動されることで、吸入チャンバ23から圧縮室21内に取り込まれた冷媒ガスの圧縮が行われる。圧縮済みの冷媒ガス(吐出冷媒ガス)は、固定スクロール部材17の基板17Aに形成された吐出孔17Dを介して吐出チャンバ25に吐出された後、吐出通路26を介して外部冷媒回路へと送り出される。
 図1に示すように、本実施形態のコンプレッサユニットは、前述の電動圧縮機Cと、該電動圧縮機Cの電動モータ13に給電を行うための電気回路装置としてのインバータ回路Eとを備えている。
 インバータ回路Eには、ケーブル31を介してコネクタ32が接続されている。ケーブル31の一端は、図示しない固定金具等を介してネジ止めによってインバータ回路Eに接続固定されている。ケーブル31の他端に設けられたコネクタ32は、ハウジング11の外周部に突設されたボス部11Cに対して着脱可能に取り付けられているとともに、ボルト33によって外れ止めされている。
 図2は、コネクタ32の概要を示す断面図である。なお、図2(a)においては、ボルト33の図示を省略している。
 図2に示すように、ハウジング11には、コネクタ32側からの給電を受けるための複数(本実施形態では3つ)の端子34が設けられている。図2(b)に示すように、端子34は、ボス部11Cにおいてハウジング11の内部と外部とを連通するように形成された連通孔11Dに内嵌された金属製の支持部材35に対して固定されている。端子34は、支持部材35に形成された貫通孔35Aに挿入された状態で、支持部材35に対してガラス溶着部36を介して溶着固定されている。
 連通孔11Dの内周面と支持部材35の外周面との間は、この部分に設けられたO(オー)リング37によって封止されている。また、連通孔11Dには、支持部材35がハウジング11外部側に抜け出ることを防止するための止め輪38が配設されている。各端子34のハウジング11内側の端部は、共通の樹脂ケース39(図1では図示なし)に収容されるとともに、電動モータ13の巻線27Bに対して接続される。
 コネクタ32が電動圧縮機Cのボス部11Cに対して装着された状態では、コネクタ32を構成するケーシングとしてのコネクタケーシング40に形成された略円筒状の取付部40Aが、連通孔11Dに対して挿入された状態となっている。また、この状態では、取付部40Aの内孔40Bを介して、端子34がコネクタケーシング40内に挿入された状態となる。コネクタケーシング40は、導電性を有する金属からなっている。
 また、前述のボルト33は、取付部40Aの外周面側に一体形成されたフランジ部40Cに設けられた貫通孔40D(図2(a)参照)に挿通される。ハウジング11に対してボルト33によって締結されることで、フランジ部40Cとハウジング11(金属部分)との密着度合いが良好となる。なお、連通孔11Dの内周面と取付部40Aの外周面との間は、この部分に設けられた防水シール手段としてのO(オー)リング41によって封止されている。
 コネクタケーシング40には、これに形成されたケーブル挿入口40E(開口)を介して、端子34と同数(本実施形態では3本)のケーブル31の前記他端側が挿入されている。各ケーブル31は、導線周りに絶縁被膜31Aを介して網状の電磁シールド部31Bが配設された、いわゆるシールドケーブルからなっている。電磁シールド部31Bの外側は、絶縁被膜31Cによって覆われている。
 ケーブル31の前記他端には、端子接続部としての接続金具31Dが固定されている。接続金具31Dは、前記導線に導通されるとともに、端子34と嵌合接続可能となっている。端子34は、コネクタ32がボス部11Cに装着された状態において、接続金具31Dに形成された貫通孔31Eに内嵌されるとともに、接続金具31Dと電気的に接続されるようになっている。
 各接続金具31Dは、共通の樹脂ケース42に収容されている。各接続金具31Dは、樹脂ケース42内に収容固定されることで、コネクタ32がボス部11Cに装着された状態において端子34と対応可能な位置に配置されるようになっている。
 図2(a),(b)に示すように、コネクタケーシング40内において、ケーブル31の電磁シールド部31Bは、所定の長さ(この長さ方向は、ケーブル31の長さ方向に準ずる)だけ露出されている。この電磁シールド部31Bの露出部分は、シールド導通部43を介してコネクタケーシング40(金属部分)に導通されている。シールド導通部43は、交互に積層された複数(本実施形態ではそれぞれ2つずつ)の第1導通部材43A及び第2導通部材43Bからなっている。両導通部材43A,43Bは、それぞれ、導電性を有する板状の金属からなっている。
 それぞれ図3(a),(b)に示すように、第1導通部材43A及び第2導通部材43Bは、図2の左右方向から見た状態の外形形状が略長方形状に形成されている。第1導通部材43A及び第2導通部材43Bの前記外形形状は、後述する切欠部43C,43Dの部分を除いて、互いに同一のものとなっている。
 図3(a)に示すように、第1導通部材43Aには、前述の電磁シールド部31Bの各露出部分を個別に挿通可能な複数(本実施形態では3つ)の第1挿通部としての切欠部43Cが、第1導通部材43Aの板厚方向に貫通するように形成されている。また、図3(b)に示すように、第2導通部材43Bには、各切欠部43Cに対応する位置に、前記各露出部分を個別に挿通可能な第2挿通部としての切欠部43Dが、第2導通部材43Bの板厚方向に貫通するようにそれぞれ形成されている。各切欠部43C,43Dの奥端部分は、それぞれ略円弧状に形成されている。
 電磁シールド部31Bの前記露出部分は、コネクタケーシング40内において、各切欠部43C,43Dの奥端部分同士によって挟持されるようになっている。すなわち、図3(e)に示すように、各第1導通部材43Aと各第2導通部材43Bとは、各切欠部43Cの奥端部分と各切欠部43Dの奥端部分とで電磁シールド部31B(図3(e)では図示を省略)の前記露出部分を挟み込むように交互に積層される。すなわち、電磁シールド部31Bは、前記各奥端部分がケーブル31の長さ方向において交互に当接された状態で各切欠部43C,43Dによって挟持される。
 コネクタ32の製造工程において、各導通部材43A,43Bは、各切欠部43C,43Dで以って電磁シールド部31Bの前記露出部分を挟み込んだ状態で、ケーブル挿入口40Eからコネクタケーシング40内に圧入される。このとき、各導通部材43A,43Bは、それぞれの移動規制端面43G,43Hがコネクタケーシング40の内面に対して押接された状態となる。
 この圧入によって、前述の各切欠部43C,43Dの各奥端部分(各移動規制端面43G,43H側の部分)による電磁シールド部31Bに対する挟持力(押圧力)が発生する(このとき電磁シールド部31Bはやや潰れた(変形した)状態となる)。各移動規制端面43G,43Hとコネクタケーシング40の内面との間の押接力、及び、切欠部43C,43Dによる前記挟持力が良好に確保されることで、電磁シールド部31Bとコネクタケーシング40との良好な導通が維持され得るようになる。
 図2(a),(b)に示すように、ケーブル31は、電磁シールド部31Bの前記露出部分よりもインバータ回路E側の部分において、絶縁被膜31Cによって被膜された外側被膜部31Fを有している。コネクタケーシング40内において、外側被膜部31Fの端部(電磁シールド部31Bの前記露出部分側の端部)は、ケーブル固定部44を介してコネクタケーシング40に固定されている。すなわち、ケーブル固定部44は、コネクタケーシング40に対してケーブル31を固定している。
 ケーブル固定部44は、交互に積層された1つ以上の第1固定部材44A及び第2固定部材44Bからなっている。本実施形態では、ケーブル固定部44は、1つの第1固定部材44Aと2つの第2固定部材44Bとからなっている。両固定部材44A,44Bは、それぞれ、板状の金属からなっている。
 それぞれ図3(c),(d)に示すように、第1固定部材44A及び第2固定部材44Bは、図2の左右方向から見た状態の外形形状が両導通部材43A,43Bと同一の略長方形状に形成されている。
 第1固定部材44Aには、外側被膜部31Fの前記各端部を個別に挿通可能な複数(本実施形態では3つ)の第1挿通部としての切欠部44Cが、第1固定部材44Aの板厚方向に貫通するように形成されている。また、第2固定部材44Bには、各切欠部44Cに対応する位置に、前記各端部を個別に挿通可能な第2挿通部としての切欠部44Dが、第2固定部材44Bの板厚方向に貫通するように形成されている。各切欠部44C,44Dの奥端部分は、それぞれ略円弧状に形成されている。
 外側被膜部31Fの前記端部は、前述のシールド導通部43の場合と同様に、コネクタケーシング40内において、交互に積層された各固定部材44A,44Bの、各切欠部44C,44Dの奥端部分同士によって挟持されるようになっている。すなわち、外側被膜部31Fの前記端部は、前記各奥端部分がケーブル31の長さ方向において交互に当接された状態で各切欠部44C,44Dによって挟持される。
 コネクタ32の製造工程において、各固定部材44A,44Bは、各切欠部44C,44Dで以って外側被膜部31Fの前記端部を挟み込んだ状態で、ケーブル挿入口40Eからコネクタケーシング40内に圧入される。このとき、各固定部材44A,44Bは、それぞれの移動規制端面44G,44Hがコネクタケーシング40の内面に対して押接された状態となる。
 この圧入によって、前述の各切欠部44C,44Dの各奥端部分(各移動規制端面44G,44H側の部分)による外側被膜部31Fに対する挟持力(押圧力)が発生する(このときケーブル31はやや潰れた(変形した)状態となる)。各移動規制端面44G,44Hとコネクタケーシング40の内面との間の押接力、及び、切欠部44C,44Dによる前記挟持力が良好に確保されることで、ケーブル31がコネクタケーシング40に対して良好に固定され得るようになる。
 なお、本実施形態では、図2に示すように、ケーブル固定部44は、シールド導通部43に対して当接された状態となっている。すなわち、シールド導通部43において最もケーブル固定部44側に配設された第1導通部材43Aと、ケーブル固定部44において最もシールド導通部43側に配設された第2固定部材44Bとは、互いに積層された状態となっている。
 コネクタケーシング40内において、シールド導通部43の接続金具31D側には、異物侵入防止部材としての防塵ゴム部材45が内嵌されている。図3(f)に示すように、防塵ゴム部材45は、図2の左右方向から見た状態の外形形状が略長方形状に形成されている。防塵ゴム部材45には、各ケーブル31(電磁シールド部31Bの前記露出部分よりも接続金具31D側の部分)を個別に挿通可能な複数(本実施形態では3つ)の貫通孔45Aが形成されている。防塵ゴム部材45によって、各ケーブル31とコネクタケーシング40の内面との間を介した、シールド導通部43側から接続金具31D側への異物の侵入が防止される。
 また、図2に示すように、コネクタケーシング40内において、ケーブル挿入口40Eには、防水シール部材としてのゴム部材46が内嵌されている。図3(g)に示すように、ゴム部材46は、図2の左右方向から見た状態の外形形状が略長方形状に形成されている。ゴム部材46には、各ケーブル31(外側被膜部31F)を個別に挿通可能な複数(本実施形態では3つ)の貫通孔46Aが形成されている。ゴム部材46によって、各ケーブル31とコネクタケーシング40の内面との間を介したコネクタケーシング40内(ケーブル固定部44側)への水等の侵入が防止される。
 本実施形態では、ケーブル挿入口40Eにおいて、ゴム部材46が内嵌される部分が、各部材43A,43B,44A,44Bの外形寸法よりも大きく開口された形状となっている。これにより、ケーブル挿入口40Eにおいて前述のゴム部材46が内嵌される部分の内面が、各部材43A,43B,44A,44Bの前記圧入作業時にこれらによって傷つけられ難くなる。この結果、ゴム部材46による前記防水効果がより良好なものになり得る。
 なお、図1に示すように、コネクタ32とインバータ回路Eとの間において、各ケーブル31は結束チューブ47によって互いに結束されている。
 本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
 (1) 金属製のコネクタケーシング40は、金属製のハウジング11に対して直接的に当接した状態で固定されている。これによれば、電磁シールド部31Bの、ハウジング11を介した接地が可能になる。この接地は、コネクタをハウジングに対して装着することで可能となるため、例えば、特段に設けたアース線によってコネクタ側とハウジング側とを導通させる場合に比較して、接地のための作業が容易になる。また、本構成においては、前述のアース線を用いた構成に比較して、コネクタとハウジングとの接触面積を大きく確保することが容易となるため、前記両者間の接続電気抵抗の低減が容易になる。したがって、大きな電磁シールド効果を得ることが容易になる。
 (2)また、本構成では、コネクタ32のフランジ部40Cがハウジング11に対してボルト33によって締結されることで、フランジ部40Cとハウジング11(金属部分)との密着度合いが良好となる。したがって、ハウジング11とコネクタケーシング40との導通がより確実になり得るとともに、前記両者間の接続電気抵抗の低減が容易になる。これによれば、大きな電磁シールド効果を得ることが容易になる。
 (3) コネクタケーシング40は、金属からなっている。これによれば、例えば、コネクタケーシングを樹脂からなるものとした場合に比較して、コネクタケーシングの機械的強度の向上、及び、コネクタにおける電磁シールド効果の向上を図ることができる。
 (4) シールド導通部43は、金属によって構成されるとともに、シールド導通部43をコネクタケーシング40に圧入することで、シールド導通部43と電磁シールド部31Bとの間、及び、シールド導通部43とコネクタケーシング40との間において押圧力を発生させる構成とされている。また、電磁シールド部31Bは、各切欠部43C,43Dによって押圧されて変形される。これによれば、前記押圧力により、電磁シールド部31Bとコネクタケーシング40との導通がより確実になり得るとともに、前記両者間の接続電気抵抗の低減が容易になる。したがって、大きな電磁シールド効果を得ることが容易になる。
 (5) コネクタケーシング40内において、シールド導通部43と接続金具31Dとの間には、シールド導通部43側から接続金具31D側への異物の侵入を防止するための防塵ゴム部材45が設けられている。これによれば、防塵ゴム部材45によって、シールド導通部43側から接続金具31D側への異物の侵入が防止され得るようになる。したがって、例えば、コネクタケーシング40内にシールド導通部43を圧入する際に、コネクタケーシング40とシールド導通部43との摺接によって発生した金属粉などが接続金具31D側に侵入することが防止され得るようになる。
 (6) ケーブル固定部44は、該ケーブル固定部44をコネクタケーシング40に圧入することで、コネクタケーシング40に対して固定される。これによれば、例えば、カシメによってケーブルをコネクタケーシングに対して固定する構成に比較して、ケーブルをコネクタケーシングに対して固定するための作業が簡単になり得る。また、ケーブル31は、各切欠部44C,44Dによって押圧されて変形される。したがって、ケーブル31がコネクタケーシング40に確実に固定され得る。
 (7) コネクタケーシング40のケーブル挿入口40Eには、ゴム部材46が設けられている。これによれば、ケーブル挿入口40Eを介したコネクタケーシング40内(ケーブル固定部44側)への水の侵入防止が可能になる。
 (8) ハウジング11(連通孔11D)と、コネクタケーシング40(取付部40A)との間には、Oリング41が設けられている。これによれば、ハウジング11とコネクタケーシング40との間を介したハウジング11内やコネクタケーシング40内への水の侵入防止が可能になる。
 実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、以下の様態としてもよい。
 ○ 前記実施形態では、インバータ回路Eに対して設けたコネクタ32を、電動圧縮機Cに設けた端子34に対して着脱可能に接続するようにした。これに対して、電動圧縮機に対してコネクタを設け、このコネクタを、インバータ回路に設けた端子に対して着脱可能に接続するようにしてもよい。
 ○ コネクタ32は、ハウジング11に対してボルト33によって締結されていなくてもよい。例えば、コネクタ32のハウジング11からの脱落や、電磁シールド効果の確保を目的としたコネクタ32側とハウジング11側との導通性等に問題がなければ、敢えてボルト33による前記締結を行う必要はない。
 ○ コネクタ32の取付部40Aと連通孔11Dとの間を封止するためのOリング41は設けられていなくてもよい。
 ○ コネクタ32において、ゴム部材46は設けられていなくてもよい。
 ○ 第1及び第2固定部材44A,44Bは、それぞれ、1つ以上であれば、いくつずつ設けられていてもよい。
 ○ 前記実施形態では、第1及び第2固定部材44A,44Bに対してそれぞれ切欠部44C,44Dを形成したが、これに代えて、ケーブル31を挿通するための孔を形成してもよい。この場合、各固定部材44A,44Bを、例えば、図4(c)及び図4(d)に示すような構成とする。すなわち、図4(c)に示すように、第1固定部材44Aには、外側被膜部31Fの前記各端部を個別に挿通可能な複数(3つ)の円孔44E(第1挿通部)が形成されている。
 また、図4(d)に示すように、第2固定部材44Bには、各円孔44Eに対応する位置に、各円孔44Eと同径でかつ前記各端部を個別に挿通可能な円孔44F(第2挿通部)がそれぞれ形成されている。各円孔44Eと各円孔44Fとは、互いに、図面上下方向にずれた位置に形成されている。外側被膜部31Fの前記各端部は、コネクタケーシング40内において、各円孔44E,44Fの内周面同士によって挟持されるようになっている。すなわち、図4(f)に示すように、各第1固定部材44Aと各第2固定部材44Bとは、各円孔44Eの内周面における移動規制端面44G側の部分と、各円孔44Fの内周面における移動規制端面44H側の部分とで外側被膜部31Fの前記各端部を挟み込むように交互に積層される。なお、図4(f)では外側被膜部31Fの図示を省略している。
 コネクタ32の製造工程において、各固定部材44A,44Bは、各円孔44E,44Fで以って外側被膜部31Fの前記各端部を挟み込んだ状態で、コネクタケーシング40内に圧入される。この圧入によって、前述の各円孔44E,44Fによるケーブル31に対する挟持力(押圧力)が発生する(このときケーブル31はやや潰れた(変形した)状態となる)。なお、各固定部材44A,44Bに形成する前記各孔の形状は円形に限定されない。
 ○ 前記実施形態では、ケーブル31は、各固定部材44A,44Bの各挿通部(44C,44D,44E,44F)によって各移動規制端面44G,44H側から押圧されて変形されたが、変形されない程度に挟持されていてもよい。
 ○ 前記実施形態では、第1及び第2固定部材にそれぞれ第1及び第2挿通部を形成するとともに、前記両挿通部で外側被膜部31Fの前記端部を挟み込むようにした。これに対して、前記挿通部が形成されていない、例えば、略長方形状の板状の第1固定部材と第2固定部材とで外側被膜部31Fの前記端部を挟み込むようにしてもよい。
 ○ ケーブル固定部を構成する第1及び第2固定部材は、交互に積層されていなくてもよい。すなわち、第1及び第2固定部材は、それらの厚み方向(ケーブルの長さ方向)において重複した状態で、ケーブルを挟みこむように構成されていてもよい。
 ○ 第1及び第2固定部材は、板材からなるものでなくてもよい。例えば、ブロック状の部材からなるものであってもよい。
 ○ ケーブル固定部は、第1固定部材と第2固定部材とで構成されていなくてもよい。例えば、ケーブル固定部を、1種類の固定部材で構成し、この固定部材とコネクタケーシングとでケーブルを挟持固定するようにしてもよい。また、ケーブル固定部を、3種類以上の固定部材によって構成してもよい。
 ○ ケーブル固定部は、金属からなるものでなくてもよい。例えば、樹脂からなるものであってもよい。
 ○ ケーブルのコネクタケーシングに対する固定構造は、ケーブル固定部のコネクタケーシングへの圧入によるもののみに限定されない。例えば、固定金具を介するなどしたネジ止めによる固定構造や、コネクタケーシング側の部材のカシメによる固定構造であってもよい。
 ○ ケーブル31のコネクタケーシング40に対する固定構造は、ケーブル固定部44を用いないものであってもよい。例えば、樹脂ケース42がコネクタケーシング40内において固定されることで、ケーブル31がコネクタケーシング40に対して固定される構造であってもよい。
 ○ 防塵ゴム部材45は、防塵のみを目的としたものとは限らない。例えば、防水のためのものとしてもよい。
 ○ コネクタ32において、防塵ゴム部材45は設けられていなくてもよい。
 ○ 第1及び第2導通部材43A,43Bは、それぞれ、1つ以上であれば、いくつずつ設けられていてもよい。
 ○ 前記実施形態では、第1及び第2導通部材43A,43Bに対してそれぞれ切欠部43C,43Dを形成したが、これに代えて、ケーブル31を挿通するための孔を形成してもよい。この場合、各導通部材43A,43Bを、例えば、図4(a)及び図4(b)に示すような構成とする。すなわち、図4(a)に示すように、第1導通部材43Aには、前述の電磁シールド部31Bの各露出部分を個別に挿通可能な複数(3つ)の円孔43E(第1挿通部)が形成されている。
 また、図4(b)に示すように、第2導通部材43Bには、各円孔43Eに対応する位置に、各円孔43Eと同径でかつ前記各露出部分を個別に挿通可能な円孔43F(第2挿通部)がそれぞれ形成されている。各円孔43Eと各円孔43Fとは、互いに、図面上下方向にずれた位置に形成されている。電磁シールド部31Bの前記露出部分は、コネクタケーシング40内において、各円孔43E,43Fの内周面同士によって挟持されるようになっている。すなわち、図4(e)に示すように、各第1導通部材43Aと各第2導通部材43Bとは、各円孔43Eの内周面における移動規制端面43G側の部分と、各円孔43Fの内周面における移動規制端面43H側の部分とで電磁シールド部31Bの前記露出部分を挟み込むように交互に積層される。なお、図4(e)では電磁シールド部31Bの図示を省略している。
 コネクタ32の製造工程において、各導通部材43A,43Bは、各円孔43E,43Fで以って電磁シールド部31Bの前記露出部分を挟み込んだ状態で、コネクタケーシング40内に圧入される。この圧入によって、前述の各円孔43E,43Fによる電磁シールド部31Bに対する挟持力(押圧力)が発生する(このとき電磁シールド部31Bはやや潰れた(変形した)状態となる)。なお、各導通部材43A,43Bに形成する前記各孔の形状は円形に限定されない。
 ○ 前記実施形態では、電磁シールド部31Bは、各導通部材43A,43Bの各挿通部(43C,43D,43E,43F)によって各移動規制端面43G,43H側から押圧されて変形されたが、変形されない程度に挟持されていてもよい。
 ○ 前記実施形態では、第1及び第2導通部材にそれぞれ第1及び第2挿通部を形成するとともに、前記両挿通部で電磁シールド部31Bの前記露出部分を挟み込むようにした。これに対して、前記挿通部が形成されていない、例えば、略長方形状の板状の第1導通部材と第2導通部材とで電磁シールド部31Bの前記露出部分を挟み込むようにしてもよい。
 ○ シールド導通部を構成する第1及び第2導通部材は、交互に積層されていなくてもよい。すなわち、第1及び第2導通部材は、それらの厚み方向(ケーブルの長さ方向)において重複した状態で、電磁シールド部を挟みこむように構成されていてもよい。
 ○ 第1及び第2導通部材は、板材からなるものでなくてもよい。例えば、ブロック状の部材からなるものであってもよい。
 ○ シールド導通部は、第1導通部材と第2導通部材とで構成されていなくてもよい。例えば、シールド導通部を、1種類の導通部材で構成し、この導通部材とコネクタケーシングとで電磁シールド部を挟持するようにしてもよい。また、シールド導通部を、3種類以上の導通部材によって構成してもよい。
 ○ 電磁シールド部のコネクタケーシングに対する接続構造は、シールド導通部のコネクタケーシングへの圧入によるもののみに限定されない。例えば、金具を介するなどしたネジ止めによる接続構造や、コネクタケーシング側の金属部分のカシメによる接続構造であってもよい。また、半田付け等による接続構造であってもよい。
 ○ 前記電気回路装置は、電動モータに給電を行うためのインバータ回路に限定されない。圧縮機と電気的に接続される必要のあるものであれば、どのような用途のものであってもよい。
 ○ コンプレッサ本体は、電動モータを内蔵する電動圧縮機に限定されるものではなく、例えば、車両の走行駆動源であるエンジンによって駆動されるタイプの圧縮機であってもよい。
 ○ 前記圧縮機構はスクロールタイプに限定されるものではなく、例えばピストンタイプ又はベーンタイプ或いはヘリカルタイプ等の何れのタイプを採用してもよい。
 ○ 本発明は、冷凍サイクルに用いられる圧縮機に具体化することに限定されるものではなく、例えば車両のエアサスペンション装置等に用いられるエア圧縮機に具体化してもよい。
一実施形態のコンプレッサユニットの概要を示す模式一部断面図。 (a)は、図1のa−a線における模式断面図、(b)は、図2(a)のb−b線における模式断面図。 (a),(b)は、それぞれ、第1及び第2導通部材の概要図、(c),(d)は、それぞれ、第1及び第2固定部材の概要図、(e)は、第1導通部材と第2導通部材とを積層した状態の概要図、(f)は防塵ゴム部材の概要図、(g)はゴム部材の概要図。 (a),(b)は、それぞれ、別例の第1及び第2導通部材の概要図、(c),(d)は、それぞれ、同じく第1及び第2固定部材の概要図、(e)は、同じく第1導通部材と第2導通部材とを積層した状態の概要図、(f)は、同じく第1固定部材と第2固定部材とを積層した状態の概要図。 従来技術におけるコンプレッサユニットの概要を示す模式構成図。
符号の説明
 11…ハウジング、31…ケーブル(シールドケーブル)、31B…電磁シールド部、31D…端子接続部としての接続金具、32…コネクタ、34…端子、40…ケーシングとしてのコネクタケーシング、40E…開口としてのケーブル挿入口、41…防水シール手段としてのOリング、43…シールド導通部、43A…第1導通部材、43B…第2導通部材、43C…第1挿通部としての切欠部、43D…第2挿通部としての切欠部、43E…第1挿通部としての円孔、43F…第2挿通部としての円孔、43G,43H…移動規制端面、44…ケーブル固定部、44A…第1固定部材、44B…第2固定部材、44C…第1挿通部としての切欠部、44D…第2挿通部としての切欠部、44E…第1挿通部としての円孔、44F…第2挿通部としての円孔、44G,44H…移動規制端面、45…異物侵入防止部材としての防塵ゴム部材、46…防水シール部材としてのゴム部材、C…コンプレッサ本体としての電動圧縮機、E…電気回路装置としてのインバータ回路(31,32,C及びE等はコンプレッサユニットを構成する)。

Claims (8)

  1. コンプレッサ本体と、電気回路装置とを備えたコンプレッサユニットであって、
     前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置の一方に対してケーブルを介して接続されるとともに、他方に設けた端子に対して着脱可能に接続されるコネクタを備えており、前記コネクタのケーシングは、金属からなっており、前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置のうち、少なくとも前記端子が設けられたものは、金属製のハウジングを備え、前記ケーブルはその導線周りに電磁シールド部を備えたシールドケーブルとされ、前記コネクタは、前記ケーシングと前記電磁シールド部とを導通させるためのシールド導通部を備えているとともに、前記ケーシングは、その金属部分が前記ハウジングの金属部分に対して直接的に当接した状態で固定されていることを特徴とするコンプレッサユニット。
  2. 前記シールド導通部は、板状の金属からなる第1及び第2導通部材を備えており、前記各導通部材は、交互に積層されるとともにそれぞれの移動規制端面が前記ケーシングの内面に対して押接された状態で前記ケーシングに圧入されており、前記両導通部材は、それぞれ板厚方向に貫通するように切欠き状または孔状に形成されるとともに前記電磁シールド部を挿通可能な第1及び第2挿通部を備えており、前記電磁シールド部は、前記各挿通部における前記各移動規制端面側の部分が前記ケーブルの長さ方向において交互に当接された状態で前記各挿通部によって挟持されている請求項1に記載のコンプレッサユニット。
  3. 前記電磁シールド部は、前記各挿通部によって、前記各移動規制端面側から押圧されて変形されている請求項2に記載のコンプレッサユニット。
  4. 前記ケーシングには、前記ケーブルの導線に導通されるとともに前記端子と接続可能な端子接続部が収容され、前記ケーシング内における前記シールド導通部と前記端子接続部との間には、前記シールド導通部側から前記端子接続部側への異物の侵入を防止するための異物侵入防止部材が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンプレッサユニット。
  5. 前記コネクタは、該コネクタのケーシングに対して前記ケーブルを固定するためのケーブル固定部を備え、前記ケーブル固定部は、板状の第1及び第2固定部材を備えており、前記各固定部材は、交互に積層されるとともにそれぞれの移動規制端面が前記ケーシングの内面に対して押接された状態で前記ケーシングに圧入されており、前記両固定部材は、それぞれ板厚方向に貫通するように切欠き状または孔状に形成されるとともに前記ケーブルを挿通可能な第1及び第2挿通部を備えており、前記ケーブルは、前記各挿通部における前記各移動規制端面側の部分が前記ケーブルの長さ方向において交互に当接された状態で前記各挿通部によって挟持されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンプレッサユニット。
  6. 前記ケーブルは、前記各挿通部によって、前記各移動規制端面側から押圧されて変形されている請求項5に記載のコンプレッサユニット。
  7. 前記コネクタのケーシングには前記ケーブルを内部に挿入するための開口が設けられるとともに、該開口には、防水シール部材が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンプレッサユニット。
  8. 前記端子が設けられた前記コンプレッサ本体及び前記電気回路装置のうちのいずれかのハウジングと、前記コネクタのケーシングとの間には、防水シール手段が設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンプレッサユニット。
JP2003289444A 2003-08-07 2003-08-07 コンプレッサユニット Pending JP2004003516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289444A JP2004003516A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 コンプレッサユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289444A JP2004003516A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 コンプレッサユニット

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002038433A Division JP3966008B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 コンプレッサユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004003516A true JP2004003516A (ja) 2004-01-08

Family

ID=30438821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003289444A Pending JP2004003516A (ja) 2003-08-07 2003-08-07 コンプレッサユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004003516A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082279A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Denso Corp 電動コンプレッサ
WO2009047987A1 (ja) * 2007-10-10 2009-04-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 車載空調装置用圧縮機
JP2009236065A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp 電源端子保護カバー
JP2010001882A (ja) * 2008-05-23 2010-01-07 Toyota Industries Corp 電動コンプレッサ
WO2010024021A1 (ja) * 2008-09-01 2010-03-04 株式会社豊田自動織機 電動コンプレッサ
JP2020534462A (ja) * 2018-08-20 2020-11-26 松下・万宝(▲広▼州)▲圧▼▲縮▼机有限公司Panasonic Wanbao Appliances Compressor (Guangzhou) Co., Ltd. 密封カバー、上蓋アセンブリ及び圧縮機

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082279A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Denso Corp 電動コンプレッサ
WO2009047987A1 (ja) * 2007-10-10 2009-04-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 車載空調装置用圧縮機
JP2009092000A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車載空調装置用圧縮機
US8240163B2 (en) 2007-10-10 2012-08-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vehicle-air-conditioner compressor
JP2009236065A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp 電源端子保護カバー
JP2010001882A (ja) * 2008-05-23 2010-01-07 Toyota Industries Corp 電動コンプレッサ
US8956129B2 (en) 2008-05-23 2015-02-17 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Electric compressor
WO2010024021A1 (ja) * 2008-09-01 2010-03-04 株式会社豊田自動織機 電動コンプレッサ
CN102132042A (zh) * 2008-09-01 2011-07-20 株式会社丰田自动织机 电动压缩机
JP2020534462A (ja) * 2018-08-20 2020-11-26 松下・万宝(▲広▼州)▲圧▼▲縮▼机有限公司Panasonic Wanbao Appliances Compressor (Guangzhou) Co., Ltd. 密封カバー、上蓋アセンブリ及び圧縮機
US11031722B2 (en) 2018-08-20 2021-06-08 Panasonic Wan Bao Appliances Compressor (Guangzhou) Co., Ltd. Sealing cover, upper cover assembly, and compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3966008B2 (ja) コンプレッサユニット
CN102128159B (zh) 马达驱动压缩机
EP2075470A2 (en) Motor-driven compressor
EP2050959A2 (en) Electric compressor manufacturing method and electric compressor
US20220278481A1 (en) Seal arrangement of a plug-in connection for establishing electrical connections and a device for driving a compressor with the seal arrangement
WO2008007542A1 (fr) Compresseur électrique
JP5594836B2 (ja) 電動型圧縮機
JP2004003516A (ja) コンプレッサユニット
KR102289268B1 (ko) 전동 압축기
JP5045550B2 (ja) 電動コンプレッサ
JP2002155862A (ja) 圧縮機
JP4151510B2 (ja) シールドケーブル及び該シールドケーブルの製造方法並びに該シールドケーブルを用いたコンプレッサユニット
JP2005291004A (ja) 電動圧縮機
JP7262971B2 (ja) 電動圧縮機
EP2623786A1 (en) Motor-driven compressor
JP2023553306A (ja) 電気機械
WO2023017828A1 (en) An electric machine
JP2004027984A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP7403336B2 (ja) 電動圧縮機
WO2021153307A1 (ja) 電動圧縮機
JP2004019586A (ja) 電動圧縮機
KR20240097550A (ko) 전동 압축기
KR20180111588A (ko) 전동 압축기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040723

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Effective date: 20070827

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070918

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02