JP2003531924A - シランが基になったコーティング組成物、これから得た被覆製品およびこれの使用方法 - Google Patents

シランが基になったコーティング組成物、これから得た被覆製品およびこれの使用方法

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Abstract

(57)【要約】 シランが基になったコーティング組成物は金属および非金属表面に耐久性のある耐食性被膜を与える。典型的な組成物はシランの1種または混合物、例えばメチルトリメトキシシランおよびフェニルトリメトキシシランなどを含有する組成物であり得る。このコーティング組成物を酸性もしくは塩基性いずれかの触媒と一緒に調合してもよく、後者は特に鋼基質の被覆で用いるに適する。食料用および飲料用容器、自動車の仕上げ剤、HVACの表面、アルカリ金属のケイ酸塩、コンクリートなど用のコーティングを記述する。2種以上の多官能有機シランを含有させているが一官能有機シランを含有させていない下塗りコーティング組成物は金属に強力に接着する耐食性下塗りコーティングを与え、ポリウレタン、エポキシおよび他の樹脂トップコートに対して非常に高い接着性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、両方とも2000年2月28日付けで提出した仮出願SN 60/
185,354およびSN 60/185,367そして2000年9月29日
付けで提出した仮出願60/236,158の優先権を主張するものである。
【0002】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、金属、特にアルミニウム、鋼および亜鉛メッキ鋼、およびいろいろ
な金属合金、例えば真鍮など、アルカリ金属ケイ酸塩被膜(alkali me
tal silicate coatings)、下塗り用金属、塗装仕上げ、
船用仕上げ(marine finishes)などを包含するいろいろな表面
の被覆で用いるに有用な組成物に関する。より詳細には、本発明は、シランが基
になっていて(Silane−based)酸および/または塩基金属および/
または非金属化合物による触媒作用を受けかつ幅広い範囲の塗装および非塗装表
面(金属、プラスチック、コンクリートおよびアルカリ金属ケイ酸塩を包含)の
上に強力に接着する耐食性被膜を形成するコーティング組成物(coating
compositions)に関する。本発明のコーティング組成物は耐久性
があって堅くて透明な被膜を与え、この被膜は、腐食性、例えば酸性またはアル
カリ性条件などに長期間に渡ってさらされた時に顕著な光沢低下を起こすと言っ
た欠点を持たないと同時に黄色化も起こさない。
【0003】 (従来技術の考察) 酸がシランに触媒作用を及ぼすことは良く知られている。しかしながら、酸を
触媒として含有する水性シランコーティング組成物が鋼の被覆で用いるに有用で
あるとは考えられておらず、酸性条件、例えばpHが7未満の条件下では鋼基質
の腐食が助長される。
【0004】 米国特許第3,944,702号、3,976,497号、3,986,99
7号および4,027,073号には、コロイド状シリカとヒドロキシル化シル
セキオキサン(hydroxylated silsequioxane)がア
ルコール−水媒体に入っている酸性分散液であるコーティング組成物が記述され
ている。
【0005】 米国特許第4,113,665号には、結合剤が基になった耐化学品性で周囲
硬化性(ambient curable)のコーティングが開示されており、
前記結合剤の主要部分は、トリアルコキシシラン(例えばメチルトリエトキシシ
ラン)を酸性溶液中で脂肪族ポリオール、シリコンまたは両方と反応させること
で生じさせたものである。二酸化硫黄に対する耐性を与える目的でバリウム充填
材、例えばメタホウ酸バリウムなどを添加してもよい。更に耐食性にする目的で
酸化亜鉛または亜鉛金属を含めてもよい。そのような組成物を噴霧で例えば鋼製
石油タンク、コンクリート、ガラス質表面などに塗布してもよい。
【0006】 米国特許第4,413,086号に被還元性水コーティング組成物が記述され
ており、この組成物は、特定の親水性有機ポリカルビノールと有機ケイ素材料、
例えば有機シランなどの反応生成物である有機シラン−ポリオール、硬化剤(例
えばアミノプラスト樹脂)、有機溶媒(任意)、本質的に未反応のポリオール(
任意)、本質的に未反応で加水分解と縮合を受けた有機シラン(任意)、水(任
意)および顔料(任意)を含有する。
【0007】 米国特許第4,648,904号には、(a)加水分解性シラン(メチルトリ
メトキシシランを包含)と(b)界面活性剤(例えば表Iの縦列4)と(c)水
で出来ている水性エマルジョンが記述されている。このようなコーティングは石
積(masonry)をはっ水性にする目的で使用可能である。
【0008】 米国特許第5,275,645号は、上述した米国特許第4,113,665
号に示されている酸触媒含有有機シランコーティング組成物の改良を意図したも
のである。この特許によれば、アミン触媒と有機金属触媒を用いるとSi−O結
合を有する有機シランを含有するコーティング組成物から保護被膜(prote
ctive coating)が周囲温度で得られる。
【0009】 米国特許第5,879,437号には、ケイ酸テトラアルキルまたはこれの単
量体状もしくはオリゴマー状の加水分解生成物を含有するコーティング組成物が
記述されており、そこでは、それを、前記組成物の非揮発性内容物と含水酸化物
ゾル(タイプAまたはタイプB)を基準にして40−90重量%の比率、即ち前
記酸化物が前記非揮発物の10−60重量%を構成するような量で存在させてい
る。その特許権保有者によれば、そのようなコーティング組成物は、固体状表面
、例えば金属(一般に鋼、チタン、銅、亜鉛および特にアルミニウムが含まれる
)などを予備処理しそしてその予備処理した表面に次にコーティング、例えば塗
料、ワニス、ラッカーなどを塗布する時の接着特性を向上させるか或は滑剤の存
在有り無しいずれかの接着剤の接着特性を向上させる目的で用いるに適する。
【0010】 米国特許第5,882,543号には、HVACおよび冷蔵装置の脱水、不動
態化および被覆を行う方法および組成物が記述されている。その組成物は、前記
装置に入っている水と反応する有機メタロイド(organometalloi
d)および/または有機金属化合物を含有する。そのような組成物の密封(se
aling)機能は、明らかに、前記組成物を流体封じ込め器(fluid e
nclosure)に導入しそしてそれが開口部から出る時に前記組成物(即ち
有機金属)が大気の水分と反応して前記開口部を密封することで得られるもので
ある。
【0011】 米国特許第5,939,197号にはゾル−ゲル被覆を受けさせた(sol−
gel coated)金属、特にチタンおよびアルミニウム合金が記述されて
いる。そのゾル−ゲル被膜は、金属と有機マトリックス(matrix)樹脂ま
たは接着剤の間の接着力を向上させる界面を与え、それは金属の表面にハイブリ
ッド有機金属カップリング剤(hybrid organometallic
coupling agent)が生じることによるものである。前記ゾルは好
適には安定化を受けたアルコキシジルコニウム有機金属塩、例えばテトラ−i−
プロポキシ−ジルコニウムなどと有機シランカップリング剤、例えば3−グリシ
ジルオキシプロピルトリメトキシシランなどが酢酸触媒と一緒に入っている希釈
溶液である。
【0012】 米国特許第5,954,869号には水安定化(water−stabili
zed)有機シランによる抗菌性被膜が開示されており、そこでは、前記被膜を
、加水分解性基を1つ以上有する有機シランとヒドロキシル基を少なくとも2つ
含むポリオールを混合することで得ている。この特許には可能な用途および最終
使用の幅広い開示が例えばコラム4の35−53行、コラム23−25などに含
まれている。
【0013】 米国特許第5,959,014号は有機シランコーティングに関し、これはそ
れに長期の貯蔵寿命を持たせることを意図したものである。式RnSiX4-n(n
=0−3、R=非加水分解基、X=加水分解性基)で表される有機シランをヒド
ロキシル基を少なくとも3個含んでいて前記少なくとも3個のヒドロキシルの中
のいずれか少なくとも2つが間に入り込んでいる少なくとも3個の原子で分離さ
れているポリオールと反応させている。
【0014】 米国特許第6,057,040号は新規なビス−アミノシランおよびビス−ア
ミノシラン含有コーティング組成物に関する。
【0015】 最近発行された私の米国特許第5,929,129号に耐食性コーティングを
記述し、これは、モノメチルシラノールの部分縮合物(モノメチルアルコキシシ
ランの加水分解で得た)が単独または少量の他のシラノール、例えばガンマ−グ
リシジルオキシシラノールなどとの混合物の状態で水−アルコールに入っている
分散液を用いて生じさせたコーティングであり、そこでは、その反応の触媒とし
て二価金属イオン、例えばCa+2(典型的にはアルカリ土類金属の酸化物に由来
する)を用いた。そのようなコーティングを例えば船体、例えばアルミニウム製
船体などに塗布すると、それらは塩水による腐食を長期間に渡って防止する点で
高い効果を示す。
【0016】 この先行特許のコーティング組成物はまた他の多様な基質および製品(特にエ
アコンおよび他のHVAC装置が含まれる)の上にも強力に接着する耐食性被膜
を与える点で非常に高い効果を示すことを確認した(例えば、Anthony
Gedeon他の名前で2000年2月8日付けで提出した仮出願60/181
061を参照)。
【0017】 2000年2月28日付けで提出した私の仮出願SN 60/185,354
にシランが基になった水性コーティング組成物を記述し、この組成物は、特に、
再び磨いた塗装仕上げ(refurbished painted finis
hes)を被覆または上塗り(overcoating)するに適しており、特
にガラス繊維で補強されたエポキシおよびポリエステル樹脂、特に船体および他
の船用仕上げを修復するゲル−コート修復剤(gel−coat restor
ative)として用いるに適する。この仮出願に従い、シランが基になった酸
性水性コーティング組成物を記述し、これは、(A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基またはN−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピル基であり、そして R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)水溶性有機酸、H3BO3およびH3PO3から選択される酸成分、および (C)水 の混合で得たものである。前記組成物に入れて使用可能な他の材料には、シリケ
ート、エチレングリコールのモノ低級アルキルエーテル、低級アルカノール、紫
外線吸収剤、コロイド状水酸化アルミニウムおよび金属アルコラートが含まれる
【0018】 2000年2月28日付けで提出した私の仮出願SN 60/185,367
の中で私は非水性コーティング組成物を記述し、この組成物は、例えば(A)式
(1) R1 nSi(OR24-n (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、
γ−グリシジルオキシプロピル、γ−メタアクリルオキシプロピル基、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピル基またはアミノプロピル基であり、 R2は、低級アルキル基であり、そして nは、1または2の数である] で表されるシラン、 (B)ビニルトリアセトキシシランおよび/またはコロイド状水酸化アルミニウ
ムおよび/または式(2): M(OR3m (2) [式中、 Mは、原子価がmの金属であり、R3は、低級アルキル基であり、そしてmは、
2から4の数である] で表される少なくとも1種の金属アルコラート を含有する。他の態様では、前記組成物に更に(C)エチルオルトシリケート、
エチルポリシリケート、または低級アルカノールの中に分散させたコロイド状シ
リカ、(D)ホウ酸(場合により低級アルカノールに溶解)、(E)γ−グリシ
ジルオキシプロピルトリメトキシシラン、(F)微細固体状滑剤の中の1種以上
を含有させてもよい。
【0019】 この直ぐ上に記述した組成物(これは本発明の一部を構成する)に加えて、ポ
リシロキサン被膜が生じるようにシラノール重合に触媒作用を及ぼす目的でpH
を酸性にする必要がなくかつ鋼にか或は酸で劣化し得る他の表面に塗布可能な耐
食性被膜を与えることが絶えず求められている。
【0020】 また、向上したポット寿命(pot life)を示す、即ち重合速度が遅い
コーティング組成物を提供することも求められている。
【0021】 また、シランが基になっていてシリケート被膜を上塗りするに有効な水性コー
ティング組成物も求められている。
【0022】 また、シランが基になっていて界面活性剤も乳化剤も含有しないか或は必要と
しない水性コーティング組成物を提供することができれば、これも有利である。
【0023】 コーティング技術では、より一般的に、いろいろな金属もしくは非金属基質へ
の塗布が容易でありかつ耐久性(基質への接着力、酸、アルカリおよび溶媒に対
する耐食性を包含)が向上しておりまた他の特性、例えば透明性、ゲル化を起こ
さないこと、貯蔵安定性なども向上しているコーティング組成物が絶えず求めら
れている。
【0024】 本発明の前記および他の目的を以下により詳細に記述する。
【0025】 (発明の要約) 従って、本発明は、鋼、亜鉛メッキ鋼、真鍮、アルミニウム、アルカリ金属ケ
イ酸塩、ガラス、ガラス繊維、塗装表面などを包含する幅広い範囲の金属および
/または非金属表面の被覆に有効な組成物を提供するものである。
【0026】 本発明の1つの態様に従い、下記の材料(A)、(B)および/または(C)
の一方または両方および(D): (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基または官能基[ビニル、アクリル系(ac
rylic)、アミノ、メルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1
つを含む]であり、そして R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)塩基成分、 (C)炭素原子数が約1から約5のアルカン酸、H3BO3およびH3PO3から成
る群から選択される酸成分、および (D)水 の混合で水性コーティング組成物を生じさせる。この組成物に更に(E)エポキ
シシランを含めてもよい。特に成分(C)を存在させる時には、本組成物に更に
またマグネシウム、カルシウムまたは亜鉛の水酸化物または炭酸塩を含めてもよ
い。成分(B)を存在させる時の塩基成分はアミノシラン、例えば3−(2−ア
ミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシランまたは3−アミノプロピルトリ
メトキシシランなどであってもよい。本組成物に成分(B)および/または(C
)を伴わせる場合、これに更に例えば(E)エポキシシラン、(F)アルカリ金
属ケイ酸塩成分(これに加水分解を受けさせておいてもよい)、(G)エチレン
グリコールのモノ低級アルキルエーテル、(H)低級アルカノール、(I)紫外
線吸収剤、(J)(i)コロイド状水酸化アルミニウムまたは(J)(ii)式
(2) M(OR3m (2) [式中、Mは原子価がmの金属を表し、各R3は独立して低級アルキル基を表し
、そしてmは3または4の整数である]で表される金属アルコラート、または(
J)(i)と(J)(ii)の両方、(K)色を与えるシラン加水分解用触媒(
silane hydrolysis catalyst)、例えば酢酸水酸化
クロム(chromium acetate hydroxide)の中の1種
以上を含めてもよい。
【0027】 本発明の別の態様に従い、(A)この上に示した式(1)で表される少なくと
も1種のシラン、(D)水、(J)(i)コロイド状水酸化アルミニウムまたは
(ii)式(2)M(OR3m[式中、Mは原子価がmの金属であり、R3は低
級アルキル基であり、そしてmは3または4の整数である]で表される金属アル
コラートまたは(iii)(i)と(ii)の混合物、および場合によりゲル化
を抑制しかつ貯蔵寿命およびポット寿命を長くするに有効なシラン加水分解用触
媒(silane hydrolyzing catalyst)、例えばエポ
キシドシランなどを混合することで生じさせた水性コーティング組成物を提供す
る。
【0028】 本発明の更に別の態様に従い、(A)この上に示した式(1)で表される少な
くとも1種のシラン、(H)低級アルカノール溶媒、(D)水、(K)結果とし
て生じる被膜に色を与える酢酸水酸化クロムまたは他のシラン重合用触媒を混合
することで生じさせた水性コーティング組成物を提供する。
【0029】 本発明で提供する別の態様は、(A)この上に示した式(1)で表される少な
くとも1種のシラン、(D)水、(F)アルカリ金属ケイ酸塩(場合により前以
て加水分解を受けさせておいてもよい)、(H)溶媒としての低級アルカノール
、および(J)(i)コロイド状水酸化アルミニウムまたは(ii)この上に示
した式(2)で表される金属アルコラートまたは(iii)(i)と(ii)の
混合物を混合することで生じさせた水性コーティング組成物である。
【0030】 本発明の別の態様では、(A)この上に示した式(1)で表される少なくとも
1種のシラン、(B)塩基性アミンシラン触媒、例えば3−(2−アミノエチル
アミノ)プロピルトリメトキシシランまたは3−アミノプロピルトリメトキシシ
ランなど、(D)水、(E)エポキシドシラン、(H)低級アルカノール溶媒を
混合することで生じさせた非金属水性コーティング組成物を提供する。
【0031】 本発明は、更に、混合原子価シラン触媒(mixed valence si
lane catalysts)含有水性コーティング組成物も提供する。本発
明のこの態様に従い、(A)この上に示した式(1)で表される少なくとも1種
のシラン、(B)二価金属、例えばカルシウムまたはマグネシウムなどの水酸化
物または炭酸塩を含んで成る少なくとも1種の化合物、(C)ホウ酸または亜燐
酸、(D)水、(E)エチルポリシロキサン、(H)低級アルカノール溶媒、お
よび(J)Mが四価金属を表す、即ちm=4の前記式(2)で表される金属アル
コラート、例えばテトラブトキシチタネートなどを混合することで水性コーティ
ング組成物を生じさせる。
【0032】 本発明の更に別の面では、ガラス基質に強力に接着する透明で堅い耐食性被膜
を与えかつ金属基質、例えば自動車および他の運搬手段などに接着する透明で堅
くて光沢がある滑らか(滑るか或は蝋のような)な耐食性被膜を与えるに有効な
水アルコール系コーティング組成物を提供する。本発明のこの面に従い、前記式
(1)で表されるシラン化合物の混合物(一方のシラン化合物のR1基は低級ア
ルキルでありそしてもう一方のシラン化合物のR1基はアリール基、特にフェニ
ル基である)が主要な必須膜形成(film−forming)成分として入っ
ているアルコール溶液であるコーティング組成物を提供する。この組成物に、ま
た、ガラス上で研磨剤およびエッチング液(etchant)として機能するア
ルコール可溶活性化剤(activator)、例えば水酸化テトラメチルアン
モニウムまたは水酸化カルシウムなどおよびシリケート、好適にはある程度加水
分解を受けたシリケート、特にテトラエチルシリケートの加水分解生成物も少量
含有させる。このような非水性組成物に追加的にγ−グリシジルオキシプロピル
トリメトキシシランまたは他のエポキシシラン化合物を任意ではあるが好適な材
料として含有させることも可能である。
【0033】 本発明に従い、この上の段落に記述した如き非水性組成物を基質、例えばガラ
ス窓(特にガラス窓の外側表面)、または自動車の塗装仕上げにハケ、スポンジ
または柔らかな布でこすり付けることで塗布してもよい。アルコールが蒸発した
後、Ca(OH)2粒子が表面に付着することで白っぽいまたはチョーク状の仕
上げが残存し、その塗膜を磨くと、接着していて非常に透明で堅い仕上げが生じ
る。そのような被膜を塗装されている金属表面、例えば自動車の塗装表面などに
塗布すると、これは滑らかで光沢のある被膜になり、それによって、公知のワッ
クス仕上げ剤よりもずっと優れた高い耐久性のある仕上げが生じる。最適な結果
を得ようとする場合には、その被覆すべき表面を前以て完全に奇麗にしておいて
もよく、一般にそのようにしておく必要がある。
【0034】 本発明は、また、この上に示した水性コーティング組成物のいずれかから得た
新規な被膜およびそれを被覆することで得た製品も提供する。
【0035】 本発明の更に別の面では、鋼、亜鉛メッキ鋼、アルミニウムおよび他の金属表
面の下塗り剤として非常に有効なコーティング組成物を提供する。本発明のこの
面に従い、この下塗りコーティング(primer coating)組成物は
、揮発性有機溶媒、特に低級アルカノール溶媒に入っている少なくとも2種類の
多官能有機シラン化合物、例えばアミノアルキルアミノアルキルトリアルコキシ
シランとエポキシシランなどを必須材料として含有する。そのような多官能シラ
ン化合物のアルコールもしくは他の有機溶媒混合物をシラン加水分解用触媒とし
ての少量の水と一緒にする。本下塗りコーティング組成物にはシランを含めずか
つまた一官能性シランも含めない。
【0036】 本発明の特定の用途を包含する本発明をここに特定の態様および実施例で更に
詳細に記述するが、本発明をそのような特定の態様に限定するものでない。
【0037】 (好適な態様の詳細な説明) 本発明の1つの態様に従い、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、アルキル、好適にはC1−C6アルキル基(この基は直鎖、環状または分
枝鎖アルキルであってもよい)、例えばメチル、エチル、n−もしくはイソ−プ
ロピル、n−もしくはイソ−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシルなど、好適
にはC1−C4アルキル基、最も好適にはメチル、エチル、プロピルまたはブチル
基、アリール、例えばフェニルなど、または官能基1種または2種以上、例えば
ビニル、アクリル系、メタアクリル系、アミノ、メルカプトまたは塩化ビニル官
能基などであり、そして各R2は、独立して、アルキル基(即ちC1−C6直鎖も
しくは分枝鎖アルキル基、好適にはC1−C4アルキル基、例えばメチル基など)
である] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)カルシウム、亜鉛およびアルミニウムの水酸化物から選択される塩基成分
、 (C)水溶性有機酸(好適にはアルカン酸、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸ま
たは酪酸、最も好適には酢酸)、H3BO3(ホウ酸)およびH3PO3(亜燐酸)
から成る群から選択される酸成分、および (D)水 の混合でコーティング組成物を生じさせる。
【0038】 R1がアルキル基またはアリール基である式(1)で表されるシランの例とし
て、例えばメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリ
エトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシ
シラン、イソプロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、イ
ソブチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、好適にはメチルト
リメトキシシランを挙げることができる。R1が官能基の場合、例えばN−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−
アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、n
−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、そして本明細書の以下に
成分(B1)として記述するアミノシラン触媒のいずれも挙げることができる。
【0039】 表現「官能基」を本明細書で用いる場合、これに、加水分解を受けてインサイ
チューで反応性基(例えば反応性水素)[これは縮合反応以外の様式で基質(例
えば金属)自身とか或はコーティング組成物に入っているか或はこれに由来する
他の反応性成分と反応するであろう]を生じ得る如何なる基(ヒドロキシル以外
)[アルコキシ、アリールオキシなどを包含]も包含させることを意図する。
【0040】 このような官能基は、本技術分野で良く知られているように、ヒドロキシル基
[(OR2)基の加水分解による]に加えて三次元もしくは架橋した構造物を形
成する傾向がある。
【0041】 その上、本発明のいろいろな態様では、式(1)で表される2種以上のシラン
化合物の混合物を用いる方がしばしば好適である。特に、少なくともフェニルト
リメトキシシランとメチルトリメトキシシランの混合物がしばしば好適である。
【0042】 式(1)で表されるシラン化合物の総量を、一般に、シランと酸成分と水の総
重量を基準にして約40から約90重量パーセント、好適には約50から約85
重量パーセントの範囲内にする。
【0043】 式(1)で表されるシラン化合物1種または2種以上に加えて、本組成物に追
加的にビストリファンクショナル(bistrifunctional)アミノ
シラン、例えば下記の式(4): X[R1Si(OR232 (4) [式中、 R1およびR2は、この上で定義した通りであり、そしてXは、アミノ基(−NH
)またはケト基
【0044】
【化2】
【0045】 を表す] で表されるアミノシランなどを塩基性触媒として含有させてもよく、この場合に
は酸安定化(acid stabilization)を必要としない。式(4
)に従うアミノシランまたはケトシラン触媒の代表例として、例えばビス(トリ
メトキシプロピルシラン)アミン、ビス(トリメトキシエチルシラン)アミン、
ジ(トリメトキシブチルシラン)ケトン、ジ(トリメトキシプロピルシラン)ケ
トンなどを挙げることができる。式(4)で表されるシラン化合物は活性が低い
塩基性触媒として機能し、これは、酸性不動態化(acidic passiv
ation)を必要としない。式(4)で表される化合物を少量、通常は式(1
)で表されるシラン化合物1種または2種以上100部当たり約1から約10部
、好適には約2から約8部用いると満足される結果が得られる。
【0046】 塩基成分(B)は例えば無機塩基、例えば水酸化カルシウム、水酸化アルミニ
ウムまたは水酸化亜鉛など、またはこれらの混合物、または有機塩基成分、例え
ばアミノシランなどであってもよい。
【0047】 この塩基成分の量を一般に本組成物の約2重量%以下、例えば約0.1から2
.0重量%、特に約0.2から1.6重量%にする。
【0048】 酸成分(C)の例として、低級アルカン酸、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸
、酪酸など、および無機酸、例えばホウ酸(H3BO3)またはオルト亜燐酸(H3 PO3)、好適には酢酸、ホウ酸またはオルト亜燐酸、最も好適には経済性およ
び安全性が理由で酢酸を挙げることができる。このような酸を遊離酸またはそれ
の無機塩、例えばアルカリ金属(例えばナトリウム)塩、アルカリ土類金属(例
えばカルシウム)塩またはアンモニウム塩などとして添加してもよい。
【0049】 このような無機酸成分の総量を一般にシランと酸成分と水の総重量を基準にし
て約0.3から約4重量%、好適には約0.5から約3重量%、好適には約0.
5から約2.5重量%の範囲内にする。酢酸の場合の好適な範囲は本組成物の総
重量を基準にして約0.1から約1.0重量%、好適には約0.2から約0.7
重量%である。
【0050】 水の総量を一般にシランと酸成分と水の総重量を基準にして約10から約60
重量%、好適には約10から約45重量%の範囲内にする。
【0051】 塩基もしくは酸成分を水溶液、例えばオルト亜燐酸の5%水溶液またはホウ酸
の飽和水溶液(H3BO3が約6重量%)などとして供給する時には、水のいくら
かまたは全部を酸成分に伴わせて供給してもよい。
【0052】 金属含有不純物および他の不純物が存在していると結果として得る被膜の特性
に悪影響が生じる可能性があることから、水を好適には蒸留水または脱イオン水
にする。
【0053】 膜形成成分および触媒成分の量の一般的および好適な範囲をこの上に記述して
きたが、本分野の技術者は、そのような量を必要性の要求に応じて多くするか或
は少なくしてもよいことと所定最終使用用途に最適な量は望まれる性能で決まり
得ることを認識するであろう。これに関して、例えば、触媒の量を少なくすると
粘着性排除の達成に要する時間が長くなるであろう。同様に触媒1種または2種
以上の量を多くすると、それによって亀裂が起こる速度が速くなり、接着力が失
われ、そして結果として得る被膜の性能が失われる可能性がある。
【0054】 この態様の組成物に更に機能的および/または美的効果の目的で追加的添加剤
を1種以上含有させてもよく、例えばシリケート、有機溶媒および共溶媒(co
−solvents)、紫外線吸収剤、金属触媒などを含有させてもよい。
【0055】 この上に示した任意材料を本発明のコーティング組成物に単独または任意組み
合わせで用いてもよい。
【0056】 シリケート成分の例として、オルトケイ酸エチルもしくはメチルまたはポリケ
イ酸エチルを挙げることができる。このようなシリケートに加水分解を例えば約
28%から約52%がシリカになるように受けさせてもよい。これに関して、テ
トラエチルシリケート(TEOS)に制御した加水分解を受けさせることでTE
OSと約20%から約60%のポリジエトキシシランオリゴマーの混合物を生じ
させておくのが特に好適である。例えば50%加水分解生成物を本明細書で「ポ
リジエトキシシラン(50%)」と呼ぶことがあり得る。
【0057】 シリケート成分を用いる場合、これの総量を一般にシランと酸成分と水の総重
量を基準にして0から約45重量パーセント、好適には0から約25重量パーセ
ントの範囲内にする。
【0058】 アルキレン(例えばエチレン)グリコールのモノ低級アルキルエーテルの例と
して、エチレングリコールのモノ−C1−C6アルキルエーテル、例えばモノメチ
ルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル
、モノペンチルエーテルまたはモノヘキシルエーテル、好適にはエチレングリコ
ールのモノエチルエーテルなどを挙げることができる。
【0059】 エチレングリコールのモノ低級アルキルエーテルを用いる場合、これの総量を
一般にシランと酸成分と水の総重量を基準にして0から約15重量パーセント、
好適には0から約6重量パーセントの範囲内にする。
【0060】 紫外線吸収剤の例として、微粉形態の二酸化チタン、例えば平均粒子直径が約
20nmの二酸化チタンを挙げることができる。他の無機もしくは有機紫外線吸
収剤もそれらが本発明の目的を妨害しない限り使用可能である。
【0061】 紫外線吸収剤を用いる場合、これの総量を一般にシランと酸成分と水の総重量
を基準にして0から約10重量パーセント、好適には0から約5重量パーセント
の範囲内にする。
【0062】 有機溶媒の例として、低級アルカノール、例えばC2−C4アルカノール、好適
にはイソプロパノールを挙げることができる。また、他の有機溶媒、例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなどを用いることも可能である。
【0063】 有機溶媒、例えば低級アルカノールなどの総量を一般にシラン1種または2種
以上と酸成分および/または塩基成分と水の総量を基準にして0から約50重量
パーセント、好適には0から約30重量パーセントの範囲内にする。しかしなが
ら、ある場合(特に例えば本コーティング組成物を噴霧でエーロゾルまたは霧と
して塗布する場合など)には、量を実質的に多くする方が便利であり得る。
【0064】 金属触媒の例として、(i)コロイド状水酸化アルミニウム、(ii)金属ア
ルコラート、例えば下記の式(2): M(OR3m (2) [式中、 Mは、原子価がmの金属(即ち元素周期律表のIIIA、IVA、IIBまたは
IVB族に属する)、例えばホウ素、チタン、アルミニウム、インジウム、イッ
トリウム、セリウム、ランタン、ケイ素、錫、ハフニウムなどであり、特にホウ
素、アルミニウムおよびチタンが好適であり(このような金属のアルコキサイド
は商業的により容易に入手可能でありかつ無毒である傾向があるからである)、
3は、低級アルキル基、例えばC1−C6直鎖もしくは分枝鎖アルキル基、好適
にはC2−C4アルキル基、最も好適にはイソプロピル、イソブチルまたはn−ブ
チルであり、そして mは、3または4の整数である] で表される金属アルコラートを挙げることができる。
【0065】 式(2)で表される金属アルコラートの具体例として、C2−C4アルカノール
のチタンアルコラート、例えばチタンテトライソプロポキサイドおよびチタンテ
トラブトキサドなどを挙げることができる。
【0066】 加うるに、また、2種金属のアルコラート、例えばAlTi、AlZr、Al
Y、MgAl、MgTi、MgZrなどのアルコラートを用いることも可能であ
る。
【0067】 コーティング組成物を鋼に塗布する場合には特に三価および四価の金属イオン
を存在させるのが有用である、と言うのは、それらは不溶(水およびアルカリ)
なケイ酸鉄を生じる傾向があるが二価金属の生成物は溶解する傾向があるからで
ある。
【0068】 コロイド状水酸化アルミニウムおよび/または金属アルコラートを用いる場合
、これらの総量を一般にシランと酸成分と水の総重量を基準にして0から約2.
5重量パーセント、好適には0から約1重量パーセントの範囲内にする。
【0069】 シラン成分(A)は、この上に示した一般的な比率の範囲内であるならば、好
適にはメチルトリメトキシシランが約15から約20重量部でフェニルトリメト
キシシランが約1から約5重量部の混合物として、約15から約25重量部の量
で使用可能であり、塩基成分(B)を存在させる場合、これを約0.1から3重
量パーセント、好適には約0.2から2.5重量パーセントの量で用い、酸成分
(C)を存在させる場合、これを約0.2から約0.8重量部の量で用い、水(
D)を約2.5重量部から約22重量部の量で用い、シリケート成分を0から約
15重量部の量で用い、エチレングリコールのモノ低級アルキルエーテルを0か
ら約3重量部の量で用い、紫外線吸収剤を0から約2重量部の量で用い、そして
低級アルカノールを0から約20重量部の量で用い、そしてコロイド状水酸化ア
ルミニウムおよび/または金属アルコラートを0から約0.5重量部の量で用い
る。
【0070】 本発明の特に好適な態様に従い、本コーティング組成物に金属触媒(これは結
果として生じる被膜に追加的に色合いまたは色を与える)を含有させてもよい。
これに関して酢酸水酸化クロムが特に有用であり、これは、結果として生じる被
膜に青色がかった色合いを与える塩基性触媒として働く。このような特徴は、例
えば大きな表面積を有しそして/または近づくのが困難な領域を有する製品に耐
食性被膜を与えることに関連して用いるに特に有用であり得、この場合には、塗
布した被膜を見ることができることで被覆すべき領域の全部を覆うことを確保す
ることができると同時に既に被覆された表面の上に余分な塗布を行うことでコー
ティングが浪費されることが回避される。例えば、酢酸水酸化クロム触媒の添加
を、2000年2月8日付けで提出した仮出願番号60/236,158および
これの相当する出願(仮出願でない)、即ち本出願と同じ日に代理人の処理予定
番号GED−6の下で提出した表題が「METHOD FOR IMPROVI
NG HEAT EFFICIENCY USING SILANE COAT
INGS AND COATED ARTICLES PRODUCED TH
EREBY」の出願に記述したように、エアコン装置および他のHVACそして
伝熱体コイルおよび製品の被膜に成功裏に適用した。
【0071】 着色機能を果たす他の塩基性金属触媒には、例えば酢酸鉄、酢酸水酸化鉄、酢
酸クロムなどが含まれる。また、他の金属化合物、例えばアンチモン、鉛、バリ
ウムなどの化合物も着色した生成物を生じるが、より高い毒性を示す傾向があり
、従って、一般目的にはあまり有用でない。
【0072】 本コーティング組成物の製造は、この上に示した成分を混合してそれらを反応
させることで実施可能である。適切な反応時間は、コロイド状水酸化アルミニウ
ムおよび/または金属アルコラートを全く存在させない時には典型的に4から1
2時間である。コロイド状水酸化アルミニウムおよび/または金属アルコラート
を存在させるとより短い反応時間を得ることができる。
【0073】 低級アルカノールを全く存在させない場合、より短い反応時間を達成するには
振とうを頻繁に行う必要があり得る。
【0074】 取り扱いの容易さの目的で、本コーティング組成物を2または3容器系として
供給してもよく、例えばシラン成分および任意のシリケート成分(存在させる場
合)を1番目の容器に入れて供給しそして他の成分全部を2番目または2番目と
3番目の容器に入れて供給してもよい。水は他の成分から個別に供給可能である
。2個または3個の容器の内容物を使用に先立って短時間混合した後、この上に
示したように、反応時間が適切になるように反応させる。
【0075】 本発明の別の態様に従い、酸成分を全く用いていないことから鋼が基になった
基質の被覆で用いるに特に適したコーティング組成物は、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1およびR2は、この上で定義した通りである] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)塩基成分、特にカルシウム、亜鉛およびアルミニウムのヒドロキシド、 (C)エポキシシラン、および (D)水 の混合で生じさせた組成物である。
【0076】 この態様における成分(A)、(B)および(E)は、この上に1番目の態様
に関連して記述したそれらのいずれであってもよい。同様に、前記1番目の態様
のコーティング組成物に含めてもよい他の1種以上の任意材料[これには例えば
式(4)で表されるアミノもしくはケトシラン化合物、シリケート成分(F)、
式(2)で表される金属アルコラート触媒、アルキレングリコールのモノ低級ア
ルキルエーテル、紫外線吸収剤、溶媒および共溶媒などが含まれる]を2番目の
態様のコーティング組成物でも同様に用いることができる。
【0077】 エポキシシラン、即ち成分(E)として、例えばグリシドキシ(C1−C6−ア
ルキル)(トリ−C1−C3−アルコキシ)シラン、例えば3−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルジイソプロピルエトキシシ
ラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、3−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、および式(3)
【0078】
【化3】
【0079】 [式中、R10、R20およびR30は、独立して、脂肪族もしくは芳香族基、特に炭
素原子数が1から6の低級アルキル、好適にはC1−C3−アルキルを表し、 EPは、グリシジル(例えばグリシジルオキシ)、シクロヘキサンオキサイド(
エポキシシクロヘキシル)またはシクロペンタン−オキサイド(エポキシシクロ
ペンチル)を表し、そして nは、1から4の数、好適には1、2または3である] で表されるエポキシ官能シラン化合物を挙げることができる。
【0080】 式(3)で表されるエポキシ官能化合物の例として、例えばガンマ−グリシジ
ルオキシメチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシジルオキシメチルトリエト
キシシラン、ガンマ−グリシドキシメチル−トリプロポキシシラン、ガンマ−グ
リシドキシメチル−トリブトキシシラン、ベータ−グリシドキシエチルトリメト
キシシラン、ベータ−グリシドキシエチル−トリエトキシシラン、ベータ−グリ
シドキシエチル−トリプロポキシシラン、ベータ−グリシドキシエチル−トリブ
トキシシラン、ベータ−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、アルファ−グ
リシドキシエチル−トリエトキシシラン、アルファ−グリシドキシエチル−トリ
プロポキシシラン、アルファ−グリシドキシエチルトリブトキシシラン、ガンマ
−グリシドキシプロピル−トリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピル
−トリエトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピル−トリプロポキシシラン
、ガンマ−グリシドキシプロピル−トリブトキシシラン、ベータ−グリシドキシ
プロピル−トリメトキシシラン、ベータ−グリシドキシプロピル−トリエトキシ
シラン、ベータ−グリシドキシプロピル−トリプロポキシシラン、ベータ−グリ
シドキシプロピル−トリブトキシシラン、アルファ−グリシドキシプロピル−ト
リメトキシシラン、アルファ−グリシドキシプロピル−トリエトキシシラン、ア
ルファ−グリシドキシプロピル−トリプロポキシシラン、アルファ−グリシドキ
シプロピル−トリブトキシシラン、ガンマ−グリシドキシブチル−トリメトキシ
シラン、デルタ−グリシドキシブチル−トリエトキシシラン、デルタ−グリシド
キシブチル−トリプロポキシシラン、デルタ−グリシドキシブチル−トリブトキ
シシラン、デルタ−グリシドキシブチル−トリメトキシシラン、ガンマ−グリシ
ドキシブチル−トリエトキシシラン、ガンマ−グリシドキシブチル−トリプロポ
キシシラン、ガンマ−グリシドキシブチル−トリブトキシシラン、デルタ−グリ
シドキシブチル−トリメトキシシラン、デルタ−グリシドキシブチル−トリエト
キシシラン、デルタ−グリシドキシブチル−トリプロポキシシラン、アルファ−
グリシドキシブチル−トリメトキシシラン、アルファ−グリシドキシブチル−ト
リエトキシシラン、アルファ−グリシドキシブチル−トリプロポキシシラン、ア
ルファ−グリシドキシブチル−トリブトキシシラン、(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)−メチル−トリメトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル
)−メチル−トリエトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−メチ
ル−トリプロポキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−メチル−ト
リブトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル−トリメトキ
シシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル−トリエトキシシラン
、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル−トリプロポキシシラン、(3
,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル−トリブトキシシラン、(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)−プロピル−トリメトキシシラン、(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)−プロピル−トリエトキシシラン、(3,4−エポキシシクロ
ヘキシル)−プロピル−トリプロポキシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)−プロピル−トリブトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−
ブチル−トリメトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−ブチル−
トリエトキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−ブチル−トリプロ
ポキシシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)−ブチル−トリブトキシシ
ランを挙げることができる。
【0081】 成分(A)、(B)および(D)の量は一般に前記1番目の態様で上に開示し
た量と同じであり得る。
【0082】 成分(E)のエポキシシランの量を一般に本組成物の総重量を基準にして約1
から約22重量パーセント、好適には約2から16重量%の範囲内にする。
【0083】 本発明の更に別の態様に従い、シランが基になった水性コーティング組成物の
調製を、成分(A)としてこの上に示した如き式(1)で表される少なくとも1
種の有機シラン、(D)水、(J)(i)コロイド状水酸化アルミニウムまたは
(ii)この上に示した式(2)で表される金属アルコラートまたは(i)と(
ii)の混合物を混合することで行う。また、ゲル化を抑制して貯蔵寿命および
ポット寿命を長くする目的で、ゲル化の抑制に有効な追加的シラン加水分解用触
媒を添加してもよく、それらには例えば式(4)で表される化合物または開示し
た他のアミノシラン触媒のいずれも含まれる。
【0084】 式(1)で表される有機シランおよび式(2)で表される金属アルコラートの
例としてこの上に挙げた化合物と同じ化合物を用いてもよい。式(1)で表され
る有機シラン1種または2種以上の量を一般に約10から50%、好適には12
から35%の範囲にしそして成分(J)の量を約0.05から約1.0パーセン
ト、好適には約0.1から約0.8パーセントの量にする(各々本組成物の総重
量を基準にして)。
【0085】 そのような追加的シラン加水分解剤(hydrolyzing agent)
およびゲル化抑制剤の代表例である上述したエポキシドシラン(E)が特に好適
である。
【0086】 別の態様では、(A)式(1)で表される少なくとも1種の有機シラン、(H
)低級アルカノール溶媒、(D)水および(K)酢酸水酸化クロムまたは他のシ
ラン重合用触媒(これは結果として生じる被膜に色を与えるであろう)を混合す
ることで水性有機シランコーティング組成物を生じさせる。
【0087】 成分(K)の量を通常は本コーティング組成物の総重量を基準にして本コーテ
ィング組成物の約2重量パーセント以下、好適には約0.1から約1.8重量%
、特に約0.4から約1.3重量%にする。
【0088】 ここでも再び、この態様の組成物にまた1種以上の任意材料、例えば他の態様
に関連して考察した任意材料を含めてもよい。
【0089】 本発明の別の態様に従い、(A)式(1)で表される少なくとも1種の有機シ
ラン、(D)水、(F)アルカリ金属のケイ酸塩(好適には前以て加水分解を受
けさせておいた)、(H)低級アルカノール溶媒、(J)(i)この上に挙げた
金属触媒である(i)コロイド状水酸化アルミニウム、(ii)この上に示した
如き式(2)で表される金属アルコラートまたは(iii)(i)と(ii)の
混合物を混合することで水が基になった有機シランコーティング組成物を生じさ
せる。
【0090】 この態様の組成物に含める成分もこの上に示した代替態様のそれらと同様にこ
の上に記述した成分と同じ成分から選択してもよくそして同じ量で用いてもよい
【0091】 本発明の更に別の態様に従い、(A)式(1)で表される少なくとも1種の有
機シラン、(B’)少なくとも1種の塩基性アミンシラン触媒、(D)水、(E
)エポキシドシランおよび(H)低級アルカノール溶媒を混合することで水性有
機シランコーティング組成物を生じさせる。
【0092】 塩基性アミンシラン触媒(B’)の例として、例えばアミノエチル−トリエト
キシシラン、ベータ−アミノ−エチルトリメトキシシラン、ベータ−アミノ−エ
チルトリエトキシシラン、ベータ−アミノ−エチルトリブトキシシラン、ベータ
−アミノ−エチルトリプロポキシシラン、アルファ−アミノエチル−トリメトキ
シシラン、アルファ−アミノエチル−トリエトキシシラン、ガンマ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、ガン
マ−アミノプロピル−トリブトキシシラン、ガンマ−アミノプロピル−トリプロ
ポキシシラン、ベータ−アミノプロピル−トリメトキシシラン、ベータ−アミノ
プロピル−トリエトキシシラン、ベータ−アミノプロピル−トリプロポキシシラ
ン、ベータ−アミノプロピル−トリブトキシシラン、アルファ−アミノプロピル
−トリメトキシシラン、アルファ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、アル
ファ−アミノプロピル−トリブトキシシラン、アルファ−アミノプロピル−トリ
プロポキシシラン、N−アミノメチルアミノエチル−トリメトキシシラン、N−
アミノメチルアミノメチル−トリプロポキシシラン、N−アミノメチル−ベータ
−アミノエチル−トリメトキシシラン、N−アミノメチル−ベータ−アミノエチ
ル−トリエトキシシラン、N−アミノメチル−ベータ−アミノエチル−トリプロ
ポキシシラン、N−アミノメチル−ガンマ−アミノプロピル−トリメトキシシラ
ン、N−アミノメチル−ガンマ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−ア
ミノメチル−ガンマ−アミノプロピル−トリプロポキシシラン、N−アミノメチ
ル−ベータ−アミノプロピル−トリメトキシシラン、N−アミノメチル−ベータ
−アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−アミノメチル−ベータ−アミノプ
ロピル−トリプロポキシシラン、N−アミノプロピルトリプロポキシシラン、N
−アミノプロピル−トリメトキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)−ベー
タ−アミノエチル−トリメトキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)−ベー
タ−アミノエチル−トリエトキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)−ベー
タ−アミノエチル−トリプロポキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)−ア
ルファ−アミノエチル−トリメトキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)−
アルファ−アミノエチル−トリエトキシシラン、N−(ベータ−アミノエチル)
−アルファ−アミノエチル−トリプロポキシシラン、N−(ベータ−アミノエチ
ル)−ベータ−アミノプロピル−トリメトキシシラン、N−(ベータ−アミノエ
チル)−ガンマ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−(ベータ−アミノ
エチル)−ガンマ−アミノプロピル−トリプロポキシシラン、N−(ベータ−ア
ミノエチル)−ガンマ−アミノプロピル−トリメトキシシラン、N−(ベータ−
アミノエチル)−ベータ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、N−(ベータ
−アミノエチル)−ベータ−アミノプロピル−トリプロポキシシラン、N−(ガ
ンマ−アミノプロピル)−ベータ−アミノエチル−トリメトキシシラン、N−(
ガンマ−アミノプロピル)−ベータ−アミノエチル−トリエトキシシラン、N−
(ガンマ−アミノプロピル)−ベータ−アミノエチル−トリプロポキシシラン、
N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ベータ−アミノプロピルメチル
ジエトキシシラン、ガンマ−ジエチレントリアミンプロピルトリエトキシシラン
などを挙げることができる。
【0093】 これらの中で特に3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラ
ン[またN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランと
しても知られる]および3−アミノプロピルトリメトキシシランが好適である。
【0094】 また、この上に示した式(4)で表されるアミノシランを用いることも可能で
ある。
【0095】 この上に示した成分(A)、(D)、(E)および(H)の代表例および量を
同様にこの態様にも適用する。
【0096】 本発明の更に別の態様に従い、多原子価触媒系(multivalent c
atalyst system)を用いて式(1)で表される有機シランを重合
させることができる。そのような混合多原子価触媒は例えば二価金属化合物、例
えばカルシウム、マグネシウムまたは他のアルカリ土類金属の水酸化物または炭
酸塩など、三価金属化合物、例えばホウ酸または他のホウ素またはアルミニウム
の化合物など、および四価金属化合物、例えば式(2−a): M1−(OR34 (2−a) [式中、 M1は、四価金属、例えばチタンまたはジルコニウムなどを表し、そしてR3は、
この上で定義した通りである] で表される化合物などを含有していてもよい。
【0097】 この態様に従い、個々の触媒の比率を望まれる特性を基にして選択してもよい
が、一般的には、金属イオンに換算してM+2:M+3:M+4の重量比が約0.1−
1:0.05−1:0.1−2、好適には約0.4−1:0.2−1:0.5−
1になるようにすると良好な結果が得られる。このような多原子価触媒系を本明
細書に記述するコーティング組成物のいずれと一緒に用いてもよい。
【0098】 本発明の1つの特別な態様における主題調合物は、ガラス基質、例えば窓、鏡
、カウンターの上部、テーブルの上部などに強力に接着する透明で堅い耐食性被
膜を与えかつまた金属表面、例えば自動車、トラック、バス、列車および他の運
搬手段、金属製サインなどの表面に接着する透明で堅くて光沢があって滑らかな
(滑るまたは蝋のような)耐食性被膜を与えるに有効な水アルコール系調合物で
ある。本発明のこの面に従うコーティング組成物は、前記式(1)で表されるシ
ラン化合物の混合物[1番目のシラン化合物のR1は低級アルキル基、例えばメ
チルまたはエチルなどである一方、2番目のシラン化合物のR1はアリール基、
特にフェニルである]を主要な必須フィルム形成成分として含有する。この1番
目のシラン化合物と2番目のシラン化合物の比率は特に重要ではないが、重量を
基準にして一般に約3:1から約1:3、好適には約1.5:1から約1:1.
5の範囲内、例えば約1:1にする。
【0099】 この組成物に、また、アルコールに中程度に溶解するか或はアルコールに可溶
な塩基性のシラン用活性化剤(容器に入れておくか或はインサイチューで生じさ
せる)、特に水酸化カルシウムまたは水酸化テトラメチルアンモニウムも少量含
める。水酸化カルシウムの量を式(1)で表されるシラン化合物全体100部当
たりの塩基性活性化剤の部で表して一般に約0.4から約4、好適には約1.2
から約2.8部の範囲にすると満足される結果が得られるであろう。水酸化テト
ラメチルアンモニウムの方が水酸化カルシウムよりも高い活性を示しかつアルコ
ール中で高い溶解性を示す傾向があることから、このような塩基性の活性化剤を
より少ない量で用いても有効なはずであり、例えば水酸化テトラメチルアンモニ
ウムを式(1)で表されるシラン化合物約100部当たり約0.01から約2、
好適には約0.02から約1部用いると満足される結果が得られるはずである。
【0100】 このような特別な態様で本組成物の塗布を容易に行おうとする場合、また、一
価のアルカリ、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなども活性を示す可能
性があると予測される一方、他のあまり活性を示さない多くのアルカリは、反応
を助長する目的で酸触媒の添加を必要とし、従って、ガラスまたは塗装された金
属基質への塗布を意図する場合にはあまり好適でないであろう。
【0101】 このような調合物にまたシリケート、好適にはある程度加水分解を受けさせて
おいたシリケート、例えばテトラエチルシリケートの加水分解生成物、例えばポ
リジエトキシシロキサン(固体が約50%)なども含める。このようなシリケー
トの量を、固体を基準にして、式(1)で表されるシラン化合物100部当たり
通常は約1から16部、好適には約2から約10部、より好適には約4から約8
部の範囲内にする。
【0102】 前記フィルム形成材料および触媒材料を低級アルコール溶媒、好適にはイソプ
ロピルアルコールに添加する。比較的希釈された溶液を用いるとこすりつける(
例えば柔らかな布、スポンジなどを用いて)か或は噴霧することによる塗布が容
易になる。アルコールを式(1)で表されるシラン化合物100部当たり一般に
約600から約1500部以下の量で用いると満足される結果が得られる。
【0103】 このような調合物に含める任意の材料はγ−グリシジルオキシプロピルトリメ
トキシシランまたは他のエポキシシラン化合物、例えばこの上に挙げた如き化合
物である。
【0104】 この上に記述したように、本発明のコーティング組成物は幅広い範囲の塗装お
よび非塗装金属、非金属、例えばケイ質、セラミック、ガラス質基質などに塗布
可能であり、そのような基質には、例えば、これらに限定するものでないが、鉄
、鋼、アルミニウム、銅、真鍮、ブロンズ、他の合金、プラスチック、例えばポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポ
リエーテルイミド、ポリスルホンなど、コンクリート、ガラス、アルカリ金属の
ケイ酸塩などが含まれる。本発明の組成物は錆びた金属基質、例えば錆びた鉄ま
たは鋼にも塗布可能でありそしてそれでも強力に接着して耐久性のある耐食性被
膜を与える[特に前記基質を前以て洗浄、例えば水とイソプロピルアルコールと
酢酸が入っている組成物(例えば水が約80から約95部、好適には約85から
約92部、例えば89部とイソプロピルアルコールが約4.9から約19部、好
適には約8から約14部、例えば10部と酢酸が約0.1から約6、好適には約
0.5から約3部、例えば1部入っている組成物)などで前以て洗浄しておくと
]ことは特に有利である。本発明のコーティング組成物を基質、例えば本明細書
に挙げる基質などに塗布すると、これは容易に前記基質の狭くて顕微的裂け目ま
たは孔の中にも入り込んで基質と強力に接着した結合を形成するであろう。特別
な如何なる操作理論(theory of operation)でも範囲を限
定することを望むものでないが、そのように入り込んで接着する結合の形成が達
成される理由はある程度ではあるが本発明のコーティング系には大型の有機分子
が存在しないことによるものであると考えている。
【0105】 本明細書で意図するコーティング組成物は無溶媒、水性または非水性系として
調合可能である(たいていは水を最終的に少なくとも触媒量で直接添加するか或
は大気から取り込ませるが)。例えば無溶媒系の場合、これにメチルトリメトキ
シシランとフェニルトリメトキシシランの混合物と触媒、例えば金属アルコラー
ト、例えばテトラブトキシチタネートなどを含有させてもよい。このような無溶
媒系を真鍮およびブロンズ基質に塗布すると極めて耐久性のある耐食性被膜が生
じた(即ち塩水噴霧にさらした時に4000時間を超える時間に渡って目に見え
る変化なしに耐えた)。また、適切な非水系(例えば希釈剤、特に低級アルコー
ル、例えばイソプロパノールなどを少量添加した)を用いることも可能であり、
そのような非水系は本出願者が2000年2月28日付けで提出した共通譲渡の
同時係属中の仮出願SN60/185,367(この上に挙げ、これの開示は引
用することによって全体が本明細書に組み入れられる)に記述されている。
【0106】 本コーティング組成物の塗布は如何なる通常様式で行われてもよく、好適には
浸漬、こすりつけ、ハケ塗りまたは噴霧で実施可能である。このような噴霧を好
適には不活性雰囲気、特に乾燥N2噴射剤(propellant)を用いた雰
囲気下で実施し、そのようにすると結果として生じる被膜に光沢および硬度が余
分に与えられる。この理由を確かめてはいないが、窒素が基質の表面に衝突する
ことによって吸着されていた酸素と水の少なくともいくらかが取り除かれると同
時にそれのJoule−Thomson係数は正であることから溶媒の蒸発が遅
くなりかつ膜の形成が助長されると考えている。従って、そのようにいくらか吸
着されている酸素および/または水は結果として生じる被膜の品質を悪化させる
と予測されることから、それらをN2ガス流れで除去すると被膜の品質(光沢お
よび硬度を包含)が向上する傾向があると思われる。
【0107】 本発明は、また、幅広い範囲の金属基質(例えばアルミニウム、鋼および亜鉛
メッキ鋼を包含)に強力に接着するばかりでなくまた幅広い範囲の着色および非
着色トップコート(top coat)材料(例えばポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリエーテルポリエ
ステル樹脂、ポリカーボネート樹脂などを包含)にも強力に接着する耐食性下塗
りコーティング組成物も提供する。従って、本発明の下塗り組成物は他の如何な
るタイコート(tie−coat)材料も伴わないで使用可能である。
【0108】 本発明のこの面に従い、この上に記述した如き2種以上の多官能有機シランを
混合することで下塗り組成物を生じさせる。この下塗り組成物に一官能[例えば
1がアルキルまたはアリールである式(1)で表される有機シラン]を含めな
い。この下塗り組成物にはまたシリカもシリケートもそれらの前駆体も含めない
【0109】 そのような多官能有機シランの少なくとも1種は、好適には、式(1)中のR1 としてポリアミノ基を含む、即ち下記の式(1−A) H2N−Ra−NH−Rb−Si(OR23 (1−A) [式中、 RaおよびRbは、各々独立して、炭素原子数が1から6、好適には炭素原子数が
1から4、特に炭素原子数が2から4のアルキルであり、そしてR2は、この上
で定義した通りである] で表されるアミノシランを包含する。
【0110】 式(1−A)で表されるアミノシラン化合物の代表例としてアミノエチルアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、アミノエチルアミノブチルトリメトキシシラン
、アミノエチルアミノプロピルトリエトキシシランを挙げることができる。
【0111】 そのようなポリアミノ多官能有機シランが好適であるが、このポリアミノ多官
能有機シランの代わりにか或はこれに加えて、この上に記述した如き他の多官能
有機シラン、例えばビニルシラン、アクリル系シラン、メタアクリル系シランな
どを用いることも可能である。
【0112】 また、本下塗りコーティング組成物に含める多官能有機シランの1種として、
好適には、エポキシシランである他の少なくとも1種の多官能有機シラン[この
上に成分(D)として挙げた如きエポキシシランのいずれかも含まれる]も含め
る。特にグリシジルオキシ(C1−C6−アルキル)(トリ−C1−C3−アルコキ
シ)シラン、例えば3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランを本下塗
りコーティング組成物に含めるとして挙げることができる。
【0113】 本下塗りコーティング組成物に入れる前記多官能シランの適切な量は、固体(
水を添加した後の非揮発性シラノール縮合生成物)として、本組成物の一般に約
1重量%から約20重量%、好適には約2から約15重量%、より好適には約4
から12重量%の範囲である。前記量は、典型的に、下塗り剤に前記多官能シラ
ン化合物の2種類を含有させた場合であり、この量は、水を添加する前の調製し
たままの組成物の状態の本組成物全体の約2から約40重量%、好適には約4か
ら約30重量%、より好適には約8から約24重量%に相当する。
【0114】 このように、適切な揮発性有機溶媒、好適にはイソプロピルアルコールに入っ
ている(a)ポリアミノ有機シランと(b)グリシジルオキシ有機シランの混合
物を含有する好適な組成物では、(a)と(b)の総量を好適には揮発性有機溶
媒100部当たり約5から約25部、より好適には約10から約20部にする。
その上、(a):(b)の重量比を約1:0.4から2、好適には1:0.6か
ら1.4の範囲にすると特に良好な結果が得られることを確認した。
【0115】 使用時、前記多官能有機シランを有機溶媒、例えばイソプロピルアルコールに
入れることで生じさせた溶液を加水分解反応に触媒作用を及ぼす少量の水と一緒
に徹底的に混合する。その後、結果として生じた調合物は一般に約5分から約1
時間、典型的には約10から約30分、例えば約15分で基質に塗布する準備が
出来ている。
【0116】 加水分解反応に触媒作用を及ぼすにはほんの少量の水、例えば溶液100部当
たり約1から2部の水(例えば多官能シラン10部当たり約0.5から1.0部
の水)で充分であろう。
【0117】 本下塗り組成物を基質に塗布する時、これは便利な如何なる様式で行われても
よく、例えばこすりつけ、ハケ塗り、浸漬および噴霧などで実施可能である。本
主題下塗りコーティング組成物は固まりを生じないことから、これは例えば番号
が4−6のノズルを用いて約20psiの圧力下の噴霧で容易かつ便利に塗布可
能である。そのスプレーを好適には霧の形態にする。本組成物を均一に塗布する
必要はない、と言うのは、その塗膜は一緒に流れて均一な連続膜を生じる傾向が
あるからである。
【0118】 結果として生じる下塗り被膜の正確な性質は未知であるが、本分野の技術者は
、前記多官能シランは基質、それ自身および互いにばかりでなくその後塗布する
トップコートにも接着するに適した反応性部位を複数与えることを認識するであ
ろう。
【0119】 本下塗りコーティングが極めて高い耐食性を示す(本明細書の以下に示す実施
例から分かるであろうように)のは、恐らく、そのように反応性部位が複数生じ
る結果として基質に強力に接着することによるものであろう。従って、本発明の
下塗りコーティング組成物は、アルカリおよび/または酸性の腐食性作用剤にさ
らされると予測される多種多様な用途、例えば自動車産業などで樹脂塗装仕上げ
の下塗りとして使用可能である。
【0120】 一般的に言って、本発明に従うシランコーティング組成物は幅広い範囲の有用
な用途を有する。下記がこの上に記述しそして以下の実施例に記述する如き本組
成物の1種以上を良好な結果を伴わせて用いたか或は用いることができる用途の
代表例な非限定例である。 1. アルミニウム、鋼、亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼、真鍮、ブロンズ、銅、
銀および他の金属を腐食性環境(例えば塩水、塩酸、硫酸、燐酸などを包含)か
ら保護。 2. 建物の内装および外装材料、例えばセラミック製屋根葺き用タイル、コン
クリートおよび亜鉛メッキ鋼(ダクト工事の内側表面を包含)をかびおよび伝染
性有機体の付着および増殖から保護。 3. 被覆もしくは未被覆コンクリートおよび金属表面のいたずら書きを被膜(
存在する場合)の犠牲なしに上塗りおよび/または除去。 4. HVACおよび他の熱交換装置の防食そして冷却および加熱効率の維持。 5. いろいろな仕上げ剤(例えばウレタン、エポキシ、ポリエステル、ラテッ
クスなどを包含)用の耐食性下塗り剤。 6. 自動車およびトラック(例えばセメント用トラック)、バスおよび他の運
搬手段の仕上げ剤用の上塗り。 7. 食料、飲料などに接触する食料用および飲料用容器、例えばアルミニウム
製缶などの表面を防食。 8. 錆びの上に上塗りしてそれを封じ込める。 9. 固定具、例えばねじ、ボルト、リベットなどの被覆。 10. バーナクル剥離剤(Barnacle release agent)
。 11. 多岐管、排気系、調理器具、オーブンおよび他の極端な温度にさらされ
る装置のための保護、耐食および剥離表面。 12. 航空機の翼および他の表面のための防食および/または着氷防止。 13. 海岸環境でガラス表面の洗浄を容易にする被膜 14. 自動車および他の運搬手段の装置の仕上げ剤のためこすり付け仕上げ保
護剤(wipe−on finish protector)および再磨き剤(
refurbisher)。 15. ゲルコート保守仕上げ剤(gel−coat maintenance
finish)。 16. アスファルトタイル維持用保護被覆。
【0121】 この上に挙げた用途のいずれに関してもほんの薄い被膜、即ち約2000nm
以下の桁の被膜を生じさせることで良好な結果が得られるであろう。一般に、本
発明のコーティング組成物はこれをコーティング(膜)厚(硬化後)が1インチ
の約5から約150百万分の1の範囲になるように塗布した時に効果を示すが、
しかしながら、更に優れた防食を与えることが望まれる場合には塗膜の厚みをよ
り厚くすることも可能である。
【0122】 以下に示す実施例は説明的であり、決して本発明を限定することを意図するも
のでない。特に明記しない限り、部およびパーセントは全部重量である。以下に
示す実施例で用いる水は蒸留水または脱イオン水である。
【0123】 (実施例) 実施例1 1番目の容器内でメチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシランお
よびプロピルトリメトキシシランをそれぞれ15部、1部および5部の量で混合
する。2番目の容器内でアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン{N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン}、水、酢酸お
よび二酸化チタン(平均粒子サイズ22nm)をそれぞれ0.2部、13部、0
.4部および0.2部の量で混合する。この2つの容器に入っている内容物を一
緒にした後、結果として生じた混合物を少なくとも4時間均一にする。機械的振
とう機または撹拌機を用いるとより速く均一化が達成されるであろう。このよう
にして生じさせた液状混合物をボートまたは自動車の修復の目的でそれらにこす
りつけ、泡ハケ塗り(foam brushing)、通常のハケ塗りまたは乾
燥窒素を噴射剤として用いた噴霧で塗布してもよい。この反応を例えばボートお
よび自動車に適用するのは24時間後であってもよい。結果として生じた被膜は
目で見た変化なしに1年に渡って満足される性能を示す。この実施例では二酸化
チタンが紫外線吸収剤として機能する。しかしながら、酢酸の代わりに金属アル
コラート、例えばテトラブトキシチタネートなどを相当量で用いるならば、Ti
2を省いても同様な結果が得られる可能性がある。
【0124】 実施例2 1番目の容器内でフェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシランお
よびテトラブトキシチタネートをそれぞれ5部、15部および0.3、0.4、
0.5または0.6部の量で混合する。2番目の容器内でイソプロピルアルコー
ルおよび3%のホウ酸水溶液をそれぞれ13部および13部の量で混合する。こ
の2つの容器に入っている内容物を一緒にした後、結果として生じた混合物は約
3時間後に塗布の準備が出来ている。結果として得た混合物を例えばアルミニウ
ム、真鍮、ブロンズ、銅、銀、鋼、ステンレス鋼または亜鉛メッキ鋼などに噴霧
(例えばN2噴射剤を用いた)で塗布することで、例えばボート、船および航空
機などに防食(塩水雰囲気における防食を包含)を与えることができる。このよ
うな組成物はまた食料、飲料などと接触する食料用および飲料用容器、例えばア
ルミニウム製缶などの表面にも有利に塗布可能である。
【0125】 実施例2A イソプロピルアルコールを省く以外は一般に実施例2の手順に従う。15部の
メチルトリメトキシシランを撹拌しながらこれにプロピルトリメトキシシランを
5部またはフェニルトリメトキシシランを5部添加する。この混合物にホウ酸を
0.3部添加した後、テトラブトキシチタネートを0.2から0.3部添加する
【0126】 この混合物を澄ませる。次に、10から13部の水の添加を余分な熱蓄積を回
避する目的でゆっくり行う。結果として得た組成物はまだ温かい間にか或は更に
反応させて熱せられた後に基質に塗布可能である。別法として、この組成物を貯
蔵した後に塗布してもよく、これは水を添加して約6日後でも塗布可能である。
塗布は噴霧、こすりつけ、ハケ塗りなどで実施可能である。
【0127】 実施例2B 有機溶媒を含まない本発明の組成物の別の例として、15部のメチルトリメト
キシシランと5部のフェニルトリメトキシシランの混合物を0.2から0.35
部のテトラブトキシチタネートと一緒にする。撹拌を行いながら水を2.4部加
える。その結果として得た組成物は約15分後に金属または非金属基質に塗布す
る準備が出来ている。
【0128】 この組成物は例えば真鍮、鋼およびステンレス鋼基質などで使用可能であり、
これには、本発明の下塗り組成物[例えば以下に示す実施例30を参照]を下塗
りしておいたステンレス鋼への上塗りとしての使用が含まれる。この組成物は、
同様に、下塗りしておいた航空機の翼または他の表面を防食するためのオーバー
コート(overcoat)としておよび/または着氷防止剤としても使用可能
である。これを本発明の下塗りコーティングを下塗りしておいた基質の上塗り層
として塗布する場合、この被膜はまた保護用耐食で用いるにも有用でありかつ高
温用途、例えば多岐管、排気系、調理器具、オーブンなどの剥離表面として用い
るにも有用である。
【0129】 この実施例のコーティング組成物の他の用途には、例えば食料、飲料などに接
触する食料用および飲料用容器、特にアルミニウム製缶の表面の防食が含まれる
【0130】 この実施例のコーティング組成物を例えばアルミニウム基質の防食で用いるこ
とも可能であり、そのような防食には、塩水雰囲気、例えばボート、船および航
空機などが遭遇し得る塩水雰囲気における防食が含まれる。
【0131】 この組成物はまた建物の内装および外装材料を例えばかびまたは伝染性有機体
の付着および増殖(特に塩空気環境、例えば海岸、工業地域などにおける)から
保護する目的でも有利に塗布可能である。例えば、この組成物をセラミック製屋
根葺き用タイル、コンクリート、亜鉛メッキ鋼、ダクト工事(例えば内側表面)
などの被覆で用いることも可能である。
【0132】 本明細書の上および以下に示す前記および他の実施例のコーティング組成物の
他の用途(特に本発明の下塗り用組成物と組み合わせてトップコートとして用い
る時)は、航空機の翼および凍結温度以下の温度にさらされる他の表面の防食お
よび/または着氷防止剤としての用途である。
【0133】 実施例3 ある容器にメチルトリメトキシシランを15部入れて、これにフェニルトリメ
トキシシランを5部加える。混合を行いながらテトラブトキシチタネートを0.
3部加えると共にポリジエチルシロキサン(約50%)を2部およびイソプロピ
ルアルコールを15部加える。混合後、3%のホウ酸水溶液を10部加え、そし
て8時間待った後、結果として生じたコーティング組成物を浸漬または噴霧(N2 噴射剤を用いた)で鋼、アルミニウムおよび真鍮製クーポン(brass c
oupons)に塗布する。硬化させた組成物は耐食性である。
【0134】 この実施例では、テトラブトキシチタネートを0.3部用いる代わりにテトラ
ブトキシチタネートを0.4、0.5または0.6部用いても同様な結果が得ら
れるであろう。
【0135】 実施例4 17部のメチルトリメトキシシランと3部のフェニルトリメトキシシランと2
0部のイソプロピルアルコールと2.5部のポリジエチルシロキサン(〜50%
)を混合する。5%の亜燐酸水溶液を5部加えて反応させることでコーティング
組成物を生じさせる。
【0136】 実施例5 1番目の容器内で16部のメチルトリメトキシシランと5部のプロピルトリメ
トキシシランを混合する。2番目の容器内で20部のイソプロピルアルコールと
10部のポリジエチルシロキサン(52%がシリカになるように加水分解を受け
させておいた)と5部の1.25%亜燐酸水溶液を混合する。次に、この2つの
容器の内容物を一緒に混合して反応させることでコーティング組成物を生じさせ
ることができる。
【0137】 実施例6 1番目の容器内で0.2部のアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン
と0.4部の酢酸と13部の水を混合する。2番目の容器内で15部のメチルト
リメトキシシランと1部のフェニルトリメトキシシランと5部のプロピルトリメ
トキシシランを混合する。次に、この2つの容器の内容物を一緒に混合して反応
させることでコーティング組成物を生じさせることができる。
【0138】 実施例7 1番目の容器に3%のホウ酸溶液を10部入れる。2番目の容器内で20部の
メチルトリメトキシシランと10部のイソプロピルアルコールと0.5部のテト
ラブトキシチタネートを混合する。次に、この2つの容器の内容物を一緒に混合
して反応させることでコーティング組成物を生じさせることができる。
【0139】 イソプロピルアルコールを用いないでバッチサイズ(batch size)
を大きくすると乳化速度が速くなり得る。
【0140】 実施例8 1番目の容器内で15部のメチルトリメトキシシランと5部のイソブチルトリ
メトキシシランと1.1部のポリジエチルシロキサン(〜50%)を混合する。
2番目の容器内で0.2部のアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランと
0.4部の酢酸と13部の水と1.5部のエチレングリコールモノエチルエーテ
ルと0.5部の二酸化チタン(平均粒子サイズが22nm)を混合する。この2
つの容器の内容物を混合した後、反応させることでコーティング組成物を生じさ
せる。
【0141】 実施例9 20部のメチルトリメトキシシランと20部のイソプロピルアルコールを混合
することで均一なシラン−アルコール溶液を生じさせる。このシラン−アルコー
ル溶液に触媒作用を及ぼす目的で水酸化カルシウムの飽和溶液を6部加える。こ
の反応を温度がピークに到達するまで進行させた後、酸性にする。このような発
熱反応の温度はバッチサイズに依存することから、反応時間はバッチサイズに応
じて長くなるか或は短くなり得る。その上、バッチサイズが約1リットル以上の
バッチでは、人工的な冷却を行う必要があり得る。
【0142】 0.6グラムの酢酸クロムを添加する代わりに酢酸を0.3部添加すると向上
した安定性を得ることができる。
【0143】 このコーティング組成物は、例えば建物の内装および外装建築材料の保護の目
的;望ましくないいたずら書きまたは溶媒による洗浄操作を繰り返し受ける可能
性がある他の様式の書き物を受け易い表面、例えばコンクリートおよび金属表面
などを保護するための洗い流し可能上塗りとして;自動車、トラック(建設用ト
ラック、例えばセメント用トラックを包含)、バスおよび他の運搬手段の仕上げ
を保護する上塗りとして;食料および飲料に接触する容器、特にアルミニウム製
缶の表面の保護として;高温にさらされる表面、例えば多岐管、排気系、調理器
具、オーブンなどの表面のための保護、耐食および剥離表面被膜として;航空機
の翼および凍結温度以下の温度にさらされることに直面する他の表面の防食およ
び/または着氷防止剤として(特に本発明の下塗り用組成物と組み合わせて用い
る上塗りとして);自動車および他の運搬手段の装置仕上げのためのこすりつけ
仕上げ保護剤および再磨き剤として;ゲル−コート保守仕上げ剤として;などで
使用可能である。
【0144】 実施例10 この実施例では、シラン−アルコール混合物に触媒作用を及ぼす目的で水酸化
カルシウムを用いる代わりにCa(OH)2が0.15モルとZn(OH)2が0
.08モルの混合物を用いる以外は実施例9の手順を繰り返す。このような塩基
触媒を添加した後、結果として生じた溶液を約1時間反応させ、そして次に乾燥
2を噴射剤として用いて鋼基質に被膜の厚みが0.5ミルになるように塗布す
る。この被膜を80℃で5分間または62℃で20分間焼くことで硬化させる。
その結果として硬化した被膜を5%のHClに浸漬した時、これは破壊までに少
なくとも45分間に渡って耐え得る。
【0145】 前記塩基触媒を含有させた前記反応混合物の未使用部分に酢酸を0.2グラム
添加すると前記反応混合物のゲル化が抑制され得る。そのような組成物は3から
5日間放置した後でもアルミニウムまたは他の基質に塗布可能である。その被膜
を周囲条件下で硬化させることができる。
【0146】 実施例11 20部のメチルトリメトキシシランと10部のイソプロピルアルコールと0.
2部のマグネシウムエトキサイドを溶液が均一になるまで混合する。次に、塩基
触媒(水酸化カルシウムと炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムの混合物の飽和溶
液を2部の水で希釈した)を加えた後、結果として生じた調合物を約1時間反応
させる。
【0147】 結果として得た混合物を鋼基質に厚みが約1ミル以下になるように塗布した後
、これに焼成を約150℃で約5分間受けさせてもよい。その結果として生じた
被膜を5%のHClに浸漬した時、これは変化なしに少なくとも15分間浸漬に
耐え得る。
【0148】 この触媒含有反応混合物のポット寿命を長くする目的で、これに0.3部の3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを10部のイソプロピルアルコール
と混合して加える。その結果として生じたコーティング組成物に加水分解を受け
させた後、これを鋼製クーポンおよびアルミニウム製クーポンに噴霧で塗布する
ことができる。
【0149】 実施例12 シラン−アルコール混合物の調製を実施例9と同様に行う(ポットA)。個別
に、ホウ素メトキサイドがイソプロピルアルコールに3%入っている溶液を11
.3部用い、これを2部のポリジエトキシシロキサン(〜50%固体)、0.4
部のテトラブトキシチタネートおよび2部のメチルトリメトキシシランと一緒に
することで得られる混合物の調製を行う(ポットB)。このポットBに入ってい
る混合物を24時間反応させた後、ポットAに入っているシラン−アルコール溶
液に加えた。その結果として得たポットAとBの混合物を乾燥N2噴射剤下の噴
霧で鋼製およびアルミニウム製クーポンに塗布して被膜を生じさせることができ
る。
【0150】 実施例13 実施例10と同じ様式で生じさせた塩基触媒含有反応混合物(ポットA)に、
テトラブトキシチタネートを0.4部用いる代わりに鉄エトキサイドを0.44
部用いる以外は実施例12に示したポットBの場合と同じ様式で得たポットBの
内容物を加えた。実施例12の結果に類似した結果が得られるであろう。
【0151】 実施例14 20部のメチルトリメトキシシランと10部のイソプロピルアルコールを徹底
的に混合した後、その結果として生じたシラン−アルコール混合物に0.2部の
アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランを加えて再び徹底的に混合する
。次に、その結果として生じた混合物に水を6部加えそして90分間放置した後
、その結果として得たコーティング組成物を乾燥窒素噴射剤を用いた噴霧で鋼製
およびアルミニウム製クーポンの塗布する。
【0152】 その結果として生じた被膜を周囲条件下で硬化させることで耐酸性被膜を生じ
させることができる。
【0153】 この上に示したコーティング組成物に安定化を例えばこの上に示した実施例の
いずれかに示した如き安定剤のいずれかを用いて受けさせることでより長いポッ
ト寿命を得ることも可能であり、そのような安定剤には、酢酸、酢酸水酸化クロ
ム、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン(フェニルトリメトキシ
シラン)が含まれる。
【0154】 実施例15 3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシランの代わりに3−
アミノプロピルトリメトキシシランを等しい量で用いる以外は実施例14の手順
を繰り返すことでも同様な結果が得られる。
【0155】 実施例16 20部のメチルトリメトキシシランと20部のイソプロピルアルコールを混合
した後、その結果として生じた混合物を0.25部のアルミニウムイソプロポキ
サイドと一緒にして、このアルミニウムイソプロポキサイドがある程度溶解する
まで撹拌下に置く。この混合物に水を6部加える。撹拌を約1時間行った後の混
合物は意図した基質にはけ塗り、噴霧などで塗布する準備ができている。このコ
ーティング組成物のポット寿命を長くする目的でこれにフェニルトリメトキシシ
ランを導入してもよい。
【0156】 実施例17 140部のメチルトリメトキシシランと140部のイソプロピルアルコールを
混合しそして2.8部のアルミニウムイソプロポキサイドを触媒として用いる。
その結果として生じた混合物を前記触媒が溶解するまで撹拌した後、水を42部
加える。この混合物の反応はほぼ室温で完了する。この反応混合物を乾燥N2
射剤を用いた噴霧で亜鉛メッキ鉄およびアルミニウム製缶の内側に例えば缶の内
張り剤として塗布することができる。亜鉛メッキ鉄の場合には、その被膜を大気
下で7日間に渡って硬化させる。アルミニウム製缶の場合には加熱を150℃で
2分間行うことで硬化させる。
【0157】 この実施例および他の実施例の被膜は大型の有機(即ち絶縁用)分子を含まな
いことで良好な電荷伝導体になる傾向があることから、これをいろいろな電気器
具、例えばパワーボックス(power box)などに塗布することで、電流
の流れを妨害しない耐食性被膜を生じさせることができる。本発明の組成物は約
2000nm以下の桁の非常に薄い被膜として塗布可能であることから、それら
は同様に良好な熱伝導体にもなり得る。従って、それらはHVAC装置および他
の伝熱装置の表面に耐食性を与えようとする時に用いるに非常に有用である。こ
の実施例の組成物はまたアルミニウム表面の保護でも使用可能である。
【0158】 実施例18 この実施例では、希土類金属の化合物もまたシラン重合反応の触媒として機能
するであろうことを示す。15部のメチルトリメトキシシラン、5部のフェニル
トリメトキシシラン、20部のイソプロピルアルコールおよび2部のポリジエト
キシシロキサン(〜50%固体)を0.4部のセリウムイソプロポキサイドと一
緒に後者が溶解するまで混合する。次に、触媒反応を完了させる目的で水を6部
添加する。その結果として生じた混合物を約3時間反応させた後、乾燥N2噴射
剤を用いた噴霧でアルミニウムおよび鋼基質に湿った状態の厚みが1ミルになる
ように塗布する。その結果として得た被膜を硬化させると、これは耐食性でピン
ホールを含まないであろう。
【0159】 この上に示したコーティング組成物の未使用部分にフェニルトリメトキシシラ
ンを0.2部加える。この混合物は約1時間後に安定になり、その後、この組成
物をアルミニウムおよび鋼基質に湿った状態の厚みが1ミル以下になるように塗
布する。
【0160】 この被膜を大気下で6日間硬化させると、これは、この上に記述した硫酸銅溶
液に浸漬した場合に記述したのと同様に塩酸にも同様に耐性を示す。
【0161】 この実施例の組成物は例えば2部分もしくは3部分調合物として販売可能であ
り、シランとアルコールを1つの容器に入れ、触媒を2番目の容器に入れ、そし
て蒸留水もしくは脱イオン水を個別に供給するか或は前記他の2つの容器のいず
れかに前以て混合しておいてもよい。
【0162】 実施例19 この実施例では2種金属のアルコキサイド触媒をシランコーティング組成物の
触媒として用いることを示す。15部のメチルトリメトキシシラン、5部のフェ
ニルトリメトキシシラン、20部のイソプロピルアルコールおよび2部のポリジ
エトキシシロキサン(〜50%固体)を混合することで得た均一な溶液の触媒と
してアルミニウムとチタンの2種類のアルコキサイドが入っているアルコール(
イソプロピルアルコール)溶液を6部用いる。その結果として得た混合物の反応
を6部の水を用いて約4時間起こさせる。その結果として得たコーティング組成
物を乾燥N2噴射剤を用いた噴霧で鋼に湿った状態の厚みが約1ミルになるよう
に塗布した後、これに焼成を82℃で5分間受けさせてもよい。その結果として
被覆された基質をこの上に記述した如き酸性の硫酸銅溶液に浸漬してもピンホー
ルは全く観察されないであろう。
【0163】 この上に示した触媒含有組成物の未使用部分にフェニルトリメトキシシランを
0.2部加える。硬化を大気下で6日間起こさせた後の組成物が示す耐性はフェ
ニルトリメトキシシランを含有させなかった組成物が示すそれに相当するであろ
う。
【0164】 この安定化を受けさせたフェニルトリメトキシシランコーティング組成物は、
コンクリートを覆っているケイ酸カリウムの上塗りとして塗布可能であり、これ
は約3日間で硬化するであろう。その上塗りした製品を5日後に水に浸漬したと
ころ、これは観察されるほどの変化なしに少なくとも6週間に渡って浸漬可能で
ある。
【0165】 この組成物を例えば錆びた航海用船舶に塗布することで錆の上に上塗りしてそ
れを封じ込めることができる。
【0166】 実施例20 20部のメチルトリメトキシシラン、20部のイソプロピルアルコールおよび
2部のポリジエトキシシロキサン(〜52%固体)を一緒にすることで生じさせ
た混合物に、ホウ素メトキサイドを0.6部とアルミニウムイソプロポキサイド
を0.2部含有する触媒を加える。固体が溶解した後、触媒反応を完了させる目
的で水を6部添加する。その結果として生じた混合物を約1時間放置する(反応
させる)。この反応生成物を鋼製クーポンおよびアルミニウム製クーポンのそれ
ぞれに湿った状態の厚みが1ミルおよび0.5ミルになるように塗布した後、こ
れは周囲条件下約7日間で硬化し得る。この実施例では、チタネートおよびホウ
素エトキサイドの各々がケイ酸エチルに加水分解を受けさせる機能を果たす。こ
れらの組成物は良好な安定性を示し、従って非常に長いポット寿命を示す。
【0167】 このような組成物は例えば錆びた航海用船舶を保護しかつ錆を封じ込めるため
の上塗りなどとして有効であることを確認した。
【0168】 実施例21 ホウ素エトキサイドとテトラブトキシチタネートの代わりに0.4重量部の鉄
エトキサイドを用いる以外は実施例20に示した手順と同じ手順に従うことでも
同様な結果が得られるであろう。この鉄エトキサイドは被膜にオレンジ−赤色の
色合いを加える。
【0169】 実施例22 この実施例では金属化合物触媒を用いていないコーティング組成物の調製を示
す。
【0170】 20部のメチルトリメトキシシランと20部のイソプロピルアルコールを0.
2部のアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン(加水分解用触媒として
)と一緒に混合する。この混合物を6部の水と一緒に徹底的に混合した後、45
分間反応させる(加水分解を起こさせる)。次に、この混合物を10部のイソプ
ロピルアルコールに前以て分散させておいた0.3部のフェニルトリメトキシシ
ランと一緒にする。この組成物は、約1時間後、ステンレス鋼、または鋼もしく
はアルミニウムなどに塗布しておいたアクリル系被膜(acrylic coa
ting)にこすりつけで塗布する準備ができている。シリルエポキシドを0.
2から0.3部添加することでさらなる安定化を助長することができる。
【0171】 この実施例のコーティング組成物はまた有利に粉末コーティング、例えばエポ
キシコーティングなどの下塗り剤としても使用可能である。この場合には、その
被膜を加熱した後、これにクロスハッチ(cross−hatch)[1mm分
離試験(separation test)]を受けさせてもよい。接着力の損
失は全く観察されない。
【0172】 この上に示した組成物では、0.2部のアミノエチルアミノプロピルトリメト
キシシランの代わりにアミノプロピルトリメトキシシランを用いることでも同様
な結果が得られるであろう。
【0173】 実施例23 15部のメチルトリメトキシシラン、5部のフェニルトリメトキシシラン、6
部(〜50%)のポリジエトキシシロキサン(50%)および20部のイソプロ
ピルアルコールを0.4部のアルミニウムイソプロポキサイドと一緒にする。撹
拌を触媒が溶解するまで行った後、水を6部添加する。この水性混合物を更に1
5分間混合した後、この混合物は耐食性コーティング組成物として用いる準備が
出来ている。例えば浸漬または乾燥窒素噴射剤を用いた噴霧などで、ステンレス
鋼、軟鋼、アルミニウム、真鍮製固定具、ブロンズ製クーポンおよび亜鉛メッキ
鉄の上に耐食性被膜を得る。加うるに、このコーティング組成物をコンクリート
を覆っているケイ酸カリウム(前以て3日間硬化させておいた)の上塗りとして
塗布することも可能である。その被膜を7日間硬化させると、これは水に6週間
浸漬した後でも膨潤も変化も示さない。
【0174】 この実施例で生じさせた被膜は「ガラスのような」外観および品質を有する。
シリカが金属基質と結合(酸素で)することでそれを封じ込める一方でフェニル
トリメトキシシランのフェニル基は表面に堅い被膜をもたらす傾向があると考え
ている。
【0175】 実施例24 この実施例では、3部混合原子価触媒系(three part mixed
valence catalyst system)をシラン用触媒として用
いることを示す。詳細には、テトラブトキシチタネート(Ti+4)が主要触媒
として機能し、ホウ酸(B+3)が二次的触媒として機能しそして水酸化カルシ
ウム(Ca+2)が三次的触媒として機能する。この3種の触媒は一緒にポリケ
イ酸エチルの中に入り込んで最終的なマトリックスを生じさせることで無孔性シ
リコン被膜が作り出されると考えている。
【0176】 このような組成物は安定剤の添加を伴わなくても約2日間のポット寿命を示す
ことを確認した。このようなコーティング組成物は酸浸漬試験の結果から分かる
であろうように優れた耐食性を与える。
【0177】 20部のメチルトリメトキシシラン、5部のフェニルトリメトキシシランおよ
び20部のイソプロピルアルコールを一緒にして徹底的に混合する。この混合物
に最初にホウ酸を0.2部加えた後、ポリジエトキシシロキサン(50%)を4
部加える。前記ホウ酸が溶解した後、テトラブトキシチタネートを0.6部に続
いて水を6.5部加える。この水の添加をゆっくり行うことで前記テトラブトキ
シチタネートがあまりにも速く加水分解を起こすことがないようにすることがで
きる。約1時間後、水酸化カルシウムがイソプロピルアルコールに0.5%入っ
ている溶液−懸濁液を1.6部加えた後、この混合物を少なくとも1時間反応さ
せる。
【0178】 この混合物を鋼製クーポンに被覆し(例えば乾燥N2噴射剤を用いた噴霧で)
そして例えば80℃に5分間加熱することなどで硬化させると、硫酸銅が5%H
Clに20%入っている溶液に24時間浸漬した後でも高い耐食性を示す(目に
見えるピンホールが全く生じない)ことを確認した。実際、この被膜は市販のエ
ポキシコーティング組成物に匹敵するか或はそれよりも優れた耐食性を与えるで
あろう。
【0179】 この組成物は例えばアルミニウム、鋼、ステンレス鋼基質の保護被膜、特に錆
びた航海用船舶表面の上塗りとして使用可能である。
【0180】 実施例25 下記の組成物を調製しそしてこれは例えば鋼の被覆で使用可能である。
【0181】 ある容器内で20部のメチルトリメトキシシランを5部のフェニルトリメトキ
シシランと一緒にして、これに、固体量が約50%になるように加水分解を受け
させておいたポリジエチルシロキサンを4部加える。この混合物にホウ酸を0.
3部加える。この混合物を前記ホウ酸が溶解するまで撹拌する。次に、撹拌を継
続しながらテトラブトキシチタネートを0.5部加える。最後に、6.7部の水
を色が変化しないようにゆっくり加える。触媒作用反応を約2時間進行させた後
、この混合物を乾燥N2を用いた噴霧で鋼板に塗布してもよい。その塗膜は周囲
条件下約1週間で硬化するであろう。その結果として生じた被膜はHCl浴液へ
の浸漬に最低で2時間耐え得る。鋼を腐食しないホウ酸が化学的に不活性なボロ
シリケートガラスのような反応生成物を生じると考えている。
【0182】 実施例26 この実施例では、ガラス基質、例えば窓、特に腐食性環境、例えば海辺の住宅
の窓などに塩、かびおよびすじ発生(streak)に耐える被膜を与えるに適
した調合物を示す。
【0183】 ある容器にイソプロピルアルコールを600部入れて撹拌しながらこれに24
部のメチルトリメトキシシランおよび等しい量のフェニルトリメトキシシランを
加える。この混合物にポリジエトキシシロキサン(〜50%固体)を6部および
水酸化カルシウムを1部加える。撹拌を継続したが前記混合物は曇ったままであ
り、次に撹拌を継続しながら水を5.4部加える。
【0184】 その結果として得たコーティングは、例えばこすりつけなどでガラス窓基質に
塗布可能である。イソプロピルアルコールが蒸発した後、柔らかな布またはスポ
ンジを用いて表面をこれに触った時に滑らかな感触になるまで磨いてもよい。ひ
どい状態の時には追加的塗布が必要であり得る。その表面を洗浄(例えば界面活
性剤の希釈水溶液で)する必要があり得る。必要ならば、残存するコーティング
を削る(例えばカミソリの刃で)ことで窓などから除去した後、アルコール(例
えばイソプロピルアルコール)で濯いでもよい。
【0185】 この組成物を金属(例えばアルミニウム、鋼、亜鉛メッキ鋼)基質に塗布した
時にも同様な結果が得られる。
【0186】 実施例27 この実施例では、本発明に従う調合物が錆びた金属基質に強力に接着すること
を示す。
【0187】 ある容器にポリジエトキシシロキサン(〜50%)を10部入れて、これにイ
ソプロピルアルコールを20部およびアルミニウムイソプロポキサイドを0.2
部加えた後、フェニルトリメトキシシランを5部加える。この混合物を透明にな
るまで撹拌する。その時点で撹拌を継続しながら水を2.3部加えた後、フェニ
ルトリメトキシシランを5部加える。撹拌を約3時間行った後の混合物を錆びた
鋼製のウインドシールドワイパーホルダー(windshield wiper
holders)(剥離しているフレーク状の錆を最初に手でいくらか除去し
ておいた)に塗布する。6週間を超える暴露(ひどい雨嵐を数回含む)後でも被
膜を通して錆を見ることができない。この実施例の被膜はシリカを約56%含有
し、それの多くはケイ酸鉄として存在する。
【0188】 実施例28 ある容器にポリジエトキシシロキサン(約50%)を10部入れて撹拌しなが
らこれにイソプロピルアルコールを20部およびホウ酸を0.1部加える。撹拌
を溶液が透明になるまで継続する。次に、チタンテトラブトキシオキサイドを0
.2部加える。この混合物を約3時間撹拌する。次に、撹拌を行いながら水を2
.3部加えた後、フェニルトリメトキシシランを5部加える。撹拌を更に約3時
間行った後の溶液は金属、ガラスまたはセラミック基質に塗布可能である。
【0189】 実施例29 ある容器にイソプロピルアルコールを20部入れて、これにメチルトリメトキ
シシランを15部、フェニルトリメトキシシランを5部、ホウ素メトキサイドを
0.2部およびアルミニウムイソプロポキサイドを0.3部加える。この混合物
を前記アルミニウムイソプロポキサイドが溶解するまで撹拌する。
【0190】 水を6部添加して触媒反応を完了させる。バッチサイズに応じて反応および反
応温度を制御する目的で冷却を行う必要があり得る。
【0191】 実施例30 この実施例は本発明に従う下塗りコーティング組成物の実施例である。
【0192】 ある容器にイソプロピルアルコールを420部、アミノエチルアミノプロピル
トリメトキシシランを45部および3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンを35部入れる。これらの材料を徹底的に混合した後、水を6部加える。この
調合物は約15分で使用の準備が出来ており、シラノール縮合生成物として約8
重量%の固体充填量を示す。
【0193】 この調合物はアルミニウム、亜鉛メッキ鋼、鋼などに塗布可能である。これが
粘性を示すようになった後、前記基質の各々の上部に例えばポリウレタン樹脂ま
たはエポキシ樹脂を塗布する。硬化を大気下で約24時間起こさせた後、上塗り
したサンプルの各々および下塗りした基質(トップコートなし)の各々を塩噴霧
環境[周囲温度と180°Fの間で操作]の中に入れて、その被覆して上塗りし
た基質または下塗りした基質に塩(20%溶液)を5psiで衝突させる。少な
くとも8日後でもこれらのサンプルのいずれにも変形も劣化も全く観察されない
【0194】 前記アミノシランとグリシジルオキシシランの比率を逆にしても同様な結果が
得られるであろう。
【0195】 また、トップコートとしてアクリル樹脂、ポリエステル樹脂およびアルキド樹
脂を用いても同様な結果が得られるであろう。
【0196】 実施例31 この実施例は、撹拌を行いながら24部のフェニルトリメトキシシランを24
部のメチルトリメトキシシランではなく48部のイソブチルトリメトキシシラン
と混合する以外は実施例26と同様である。
【0197】 実施例26の手順に従うと同様な結果が得られるであろう。8部のグリシジル
オキシプロピルトリメトキシシランを他の有機シラン化合物と一緒に添加すると
流動性および透明性のさらなる向上が得られる。
【0198】 この実施例または実施例26の組成物のいずれかを金属基質に塗布するとまた
同様な結果が得られるであろう。
【0199】 実施例32 この実施例では、酸安定化を用いなくてもアミン触媒反応が起こり得ることを
示す(実施例1を参照)。
【0200】 ある容器にイソプロピルアルコールを20部入れた後、メチルトリメトキシシ
ランを15部およびプロピルトリメトキシシランを5部加える。撹拌を行いなが
らビス(トリメトキシシリルプロピル)アミンを0.9部加える。次に、水を6
部加える。反応を約4時間起こさせた後の混合物は浸漬または噴霧でアルミニウ
ムまたは他の金属基質に塗布可能である。その浸漬した被膜および噴霧した被膜
は約3時間で堅くなる。この混合物は硬化(set up)しないであろう。
【0201】 実施例33 この実施例では、逃亡的に機能する(即ち気体を発生する、例えばH2S)触
媒を融合(fusing)させることで本発明のシランコーティング組成物から
被膜を生じさせることができることを示す。
【0202】 ある容器にイソプロピルアルコールを20部入れた後、メチルトリメトキシシ
ランを15部およびプロピルトリメトキシシランを5部加える。撹拌を行いなが
らメルカプトプロピルトリメトキシシランを0.9部加えた後、水を6部加える
。反応を約4時間起こさせた後の混合物は浸漬または噴霧でアルミニウムに塗布
可能である。この被膜は塗布後約4時間で堅くなる。
【0203】 この実施例では、加水分解を助長しかつ重合を遅らせ得るシリル部分が中間的
に生じる。逃亡的に機能する触媒の別の例としてジシリルシラザン、例えばヘキ
サメチルジシラザン(アンモニア発生剤)、ヘプタメチルジシラザンなどを挙げ
ることができる。
【0204】 実施例34 この実施例では、極めて安定な被膜を与える3部分調合物(3容器調合物)を
示す。
【0205】 1番目の容器(容器A)内で200部のメチルトリメトキシシランと100部
のイソプロピルアルコールを混合する。個別に、容器B内で40部の飽和水酸化
カルシウム溶液を20部の水で希釈した後、この希釈した溶液を容器Aに加える
【0206】 容器C内で6.2部のホウ酸を96.8部のイソプロピルアルコールに溶解さ
せそして冷え始めた後に容器A(これに容器Bの内容物を添加しておいた)の内
容物と一緒にする。
【0207】 その結果として生じた混合物は約3日後に噴霧可能もしくはこすり付け可能な
コーティング組成物を形成し、これは最終的に如何なる金属にも塗布可能であり
、それによって顕著に耐食性の耐熱仕上げが生じる。このコーティング組成物は
、例えば食料用および飲料用容器の内側表面、建物の外装および内装材料、例え
ばセラミック製屋根葺き用タイル、コンクリート、亜鉛メッキ鋼、内部のダクト
工事(interior duct works)などにかびまたは他の伝染性
有機体が付着および増殖するのを防ぐ目的;被覆もしくは未被覆コンクリートお
よび金属表面にいたずら書きされるのを防ぎかつそれを除去するのを容易にする
目的の上塗り;自動車、トラック(セメント用および他の建設用トラックを包含
)、バスおよび他の運搬手段の仕上げを保護する目的の上塗り;高温用途、例え
ば多岐管、排気系、調理器具、オーブンなど;防食および/または着氷防止(本
発明の下塗り剤、例えば実施例30の下塗り剤と組み合わせて);およびゲルコ
ート保守仕上げなどで使用可能である。
【0208】 実施例35 1番目の容器(容器A)内でメチルトリメトキシシランとイソプロピルアルコ
ールを20部づつ混合する。次に、ホウ酸を0.3部加えた後、このホウ酸触媒
の溶解を補助する目的でテトラブチルチタネートを0.2から0.3部加える。
最後に、10から20部の水をゆっくり加える、と言うのは、この反応は発熱反
応であるからである。数分後、この混合物は温まり、これは金属もしくは非金属
基質に塗布可能である。塗布様式には特に制限はなく、噴霧、ぬりつけ、はけ塗
りなどを適切な技術として挙げることができる。
【0209】 実施例36 本発明の下塗り剤が優れた耐食性および接着力を示すことのさらなる指標とし
て、厚みが半インチの鋼板に最初に脱グリースおよびサンドブラストを受けさせ
た後、これに前記実施例30に従って生じさせた下塗り剤組成物を下塗りする。
この下塗り剤の被膜を乾燥させて硬化させた後、これにNavy Standa
rdのエポキシデッキコーティング(epoxy deck coating)
のトップコートを塗布して硬化させる。
【0210】 このような調製を受けさせた板の各々にASTMプルテスト(pull te
st)を受けさせる。現在用いられている下塗り剤はこのテストでほんの300
−320psiで破損したが、本発明の下塗り剤は600psiを超えても破損
なしに耐え、一般に破損までに約700−720psiに耐え得る。
【0211】 実施例37 この実施例では、実施例30の下塗り剤を用いて自動車用鋼板の下塗りを行う
。本発明の組成物を下塗りしておいたアルミニウム板に標準的な自動車用仕上げ
剤を塗布する。その下塗りしておいた板は、その塗布した仕上げ剤(塗料)が曲
げた所にフレックスフリー(flexes free)を生じるまでに約120
°の曲げに少なくとも30回以上耐え得る。しかしながら、そのように処理して
曲げた板に塩噴霧を3週間受けさせても下側に位置するアルミニウム板には腐食
が観察されず、このことは、本下塗り剤が前記板に剥離なしに接触していること
を示している。
【0212】 実施例38 この実施例では、本発明のコーティング組成物がビニルおよびアスファルトタ
イルに付着することを示す。このような用途では、本発明のコーティング組成物
にビニル基含有シランを用いる。
【0213】 実施例4の組成物に3−メタアクリルオキシプロピルトリメトキシシランをシ
ランの重量を基準にして0.7%加える。結果として得たコーティングはタイル
の露出表面にはけ塗りまたは噴霧で厚みが約1ミル以下になるように塗布可能で
ある。結果として生じた被膜はタイルに耐かび性を与える。
【0214】 前記ビニルシラン化合物をシランの重量を基準にして約0.5から1%の量で
用いても同様な結果が得られるであろう。また、3−アクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランまたはビニルトリメトキシシラン
をビニルシランとして用いることでも同様な結果が得られるであろう。また、そ
のようなビニルシランを実施例5−8の組成物に添加することでも同様な結果が
得られる。
【0215】 実施例39 表面がいたずら書きで醜くならないようにするには、結果として生じさせる被
膜は紫外(UV)光(例えば太陽光)による暴露に耐えかつ繰り返し行われる洗
浄(この洗浄の頻度は毎日の如く頻繁である)に耐え得るべきである。この後者
の特性は、表面に溶媒を繰り返し塗布した時に安定であるように被膜の光沢を高
くすることで達成可能である。
【0216】 従って、一般的には、現存する壁表面に現場で塗布を行うことが容易になるよ
うに、本コーティング組成物は、例えば、粘度が高くなるように予備反応後に塗
布されるべきでありかつ非犠牲的(non−sacrificial)被膜を与
えるべきである。従って、「抗いたずら書き」被膜を与える好適な本発明に従う
コーティング組成物は、1ガロンの大きさの容器内で温度が少なくとも約70℃
上昇し得るほどの発熱反応を起こし得る組成物であろう。従って、この目的で用
いるに適した1つの組成物には、フェニルトリメトキシシランとメチルトリメト
キシシランの混合物と一緒に酸もしくはチタンアルコラート−ホウ酸を含有する
組成物、例えば実施例2に従う組成物が含まれ、これは、振とうによって加水分
解−重合を起こすと所望の温度上昇を示す。この組成物を一般的には温かい間に
塗布することから、溶媒が蒸発する速度を遅くする目的で不活性ガス(例えば窒
素)噴射剤を用いるのが好適である。本発明に従う被膜は劣化なしに100回以
上の多い回数の溶媒洗浄処置に耐え得る。
【0217】 実施例40 この実施例では、本発明に従う組成物が高温暴露に耐える必要がある用途、例
えば多岐管、オーブンなどの用途を示す。実施例39に示した「抗いたずら書き
」コーティングへの適用の場合と同様に、高温用途用組成物もまた好適には実質
的な温度上昇、通常は少なくとも約70℃以上(1ガロンのサイズのバッチに関
して)を起こすべきである。別法として、周囲条件下で約1週間以上かかって硬
化する組成物を用いることも可能である。
【0218】 これに関して、本組成物に含めるシランオリゴマー(silane olig
omers)の含有量を少なくすると、相当して温度安定性(temperat
ure stability)が高くなるであろう。
【0219】 実施例30に記述した如き下塗り剤組成物を調製しそしてこれの温度が周囲温
度より約70℃上昇した後、これをアルミニウム基質に塗布する。次に、酸を含
まないコーティング材料のオーバーコートを塗布する。このアルミニウムにアル
ミニウムの融点を超える高温を赤熱が発生するまで受けさせると、前記オーバー
コートは最終的には完全に粘着性を示さなくなり得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/236,158 (32)優先日 平成12年9月29日(2000.9.29) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4J038 AA011 AA012 DL021 DL051 DL052 DL071 DL072 DL081 DL082 DL091 DL092 DL101 DL102 DM021 DM022 HA156 HA186 HA206 HA216 HA286 HA296 HA306 HA416 HA441 HA442 HA446 HA456 HA476 JA16 JA18 JA26 JA37 JA47 JC32 JC34 KA04 KA06 KA12 KA20 MA08 MA09 NA03

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノ、メ
    ルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基であり、そ
    して R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (C)水溶性有機酸、H3BO3およびH3PO3から成る群から選択される一員を
    含んで成る酸成分、および (D)水 の混合で生じる水性コーティング組成物。
  2. 【請求項2】 (B)マグネシウム、カルシウム、亜鉛またはアルミニウム
    の水酸化物または炭酸塩を含んで成る少なくとも1種のアルカリ成分を含んで成
    る請求項1記載の水性コーティング組成物。
  3. 【請求項3】 更に(E)エポキシドシランも含んで成る請求項2記載の水
    性コーティング組成物。
  4. 【請求項4】 更に(E)エポキシドシランも含んで成る請求項1記載の水
    性コーティング組成物。
  5. 【請求項5】 更に式(4): X[R1Si(OR232 (4) [式中、 R1およびR2は、この上で定義した通りであり、そして Xは、アミノ基(−NH)またはケト基 【化1】 を表す] で表されるシラン化合物も含んで成る請求項1記載の水性コーティング組成物。
  6. 【請求項6】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノ、メ
    ルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基であり、そ
    して R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)塩基成分、および (D)水 の混合で生じる水性コーティング組成物。
  7. 【請求項7】 更に(E)エポキシドシランも含んで成る請求項6記載の水
    性コーティング組成物。
  8. 【請求項8】 前記アルカリ成分(B)がアミノシランを含んで成る請求項
    6記載の水性コーティング組成物。
  9. 【請求項9】 更に(E)エポキシドシランも含んで成る請求項8記載の水
    性コーティング組成物。
  10. 【請求項10】 前記アミノシランが3−(2−アミノエチルアミノ)プロ
    ピル−トリメトキシシランまたは3−アミノプロピルトリメトキシシランを含ん
    で成る請求項8記載の水性コーティング組成物。
  11. 【請求項11】 更に(H)低級アルカノールも含んで成る請求項1記載の
    水性コーティング組成物。
  12. 【請求項12】 式(1)中のR2がメチルである請求項1記載のコーティ
    ング組成物。
  13. 【請求項13】 R1が低級アルキルである請求項1記載のコーティング組
    成物。
  14. 【請求項14】 式(1)で表される前記少なくとも1種のシランがメチル
    トリメトキシシランを含んで成る請求項1記載のコーティング組成物。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1種のシランがメチルトリメトキシシラン
    とフェニルトリメトキシシランを含有する混合物を含んで成る請求項1記載のコ
    ーティング組成物。
  16. 【請求項16】 前記酸成分(C)が酢酸を含んで成る請求項1記載のコー
    ティング組成物。
  17. 【請求項17】 前記酸成分がH3BO3を含んで成る請求項1記載のコーテ
    ィング組成物。
  18. 【請求項18】 前記酸成分がH3PO3を含んで成る請求項1記載のコーテ
    ィング組成物。
  19. 【請求項19】 更に(F)オルソケイ酸エチルおよびポリケイ酸エチルか
    ら成る群から選択されるシリケート成分も含んで成る請求項1記載のコーティン
    グ組成物。
  20. 【請求項20】 前記シリケート成分(F)に加水分解を約28%から約5
    2%がシリカになるように受けさせておいた請求項19記載のコーティング組成
    物。
  21. 【請求項21】 更に(G)エチレングリコールのモノ低級アルキルエーテ
    ルも含んで成る請求項1記載のコーティング組成物。
  22. 【請求項22】 更に(I)紫外線吸収剤も含んで成る請求項1記載のコー
    ティング組成物。
  23. 【請求項23】 更に(J)(i)コロイド状水酸化アルミニウム、(ii
    )式(2): M(OR3m (2) [式中、 Mは、原子価がmの金属であり、 R3は、低級アルキル基であり、 mは、3または4の整数である] で表される金属アルコラート、または(iii)(i)と(ii)の混合物も含
    んで成る請求項1記載のコーティング組成物。
  24. 【請求項24】 Mがチタンである式(2)で表される少なくとも1種の金
    属アルコラートを含んで成る請求項23記載のコーティング組成物。
  25. 【請求項25】 R3がイソプロピル基またはn−ブチル基である請求項2
    4記載のコーティング組成物。
  26. 【請求項26】 更に(K)シラン加水分解用触媒もゲル化抑制量で含んで
    成る請求項6記載のコーティング組成物。
  27. 【請求項27】 前記シラン加水分解用触媒が酢酸水酸化クロムを含んで成
    る請求項26記載のコーティング組成物。
  28. 【請求項28】 前記シラン加水分解用触媒が酢酸を含んで成る請求項26
    記載のコーティング組成物。
  29. 【請求項29】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、または二官能シラン含有ビニル、アクリ
    ル系、アミノもしくは塩化ビニル官能基であり、そして R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (J)(i)コロイド状水酸化アルミニウム、(ii)式(2): M(OR3m (2) [式中、 Mは、原子価がmの金属であり、 R3は、低級アルキル基であり、 mは、3または4の整数である] で表される金属アルコラート、または(iii)(i)と(ii)の混合物、お
    よび (D)水 の混合で生じる水性コーティング組成物。
  30. 【請求項30】 更にシラン加水分解用触媒もゲル化抑制有効量で含んで成
    る請求項29記載の水性コーティング組成物。
  31. 【請求項31】 前記シラン加水分解用触媒がエポキシドシランを含んで成
    る請求項30記載の水性コーティング組成物。
  32. 【請求項32】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、または二官能シラン含有ビニル、アクリ
    ル系、アミノもしくは塩化ビニル官能基であり、そして R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (D)水、 (H)低級アルカノール、および (K)酢酸水酸化クロム の混合で生じる水性コーティング組成物。
  33. 【請求項33】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノ、メ
    ルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基であり、そ
    して R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (D)水、 (F)加水分解を受けていてもよいアルカリ金属ケイ酸塩、 (H)低級アルカノール、および (J)(i)コロイド状水酸化アルミニウム、(ii)式(2): M(OR3m (2) [式中、 Mは、原子価がmの金属であり、 R3は、低級アルキル基であり、 mは、3または4の整数である] で表される金属アルコラート、または(iii)(i)と(ii)の混合物 の混合で生じる水性コーティング組成物。
  34. 【請求項34】 更に(E)エポキシドシランも含んで成る請求項33記載
    の水性コーティング組成物。
  35. 【請求項35】 更に水酸化カルシウムまたは水酸化テトラメチルアンモニ
    ウムも触媒量で含んで成りそして成分(A)が式(1)で表される少なくとも2
    種類のシラン化合物の混合物を含んで成っていて一方のシラン化合物におけるR1 が低級アルキルでありそしてもう一方のシラン化合物におけるR1がアリール基
    である請求項1記載の組成物。
  36. 【請求項36】 成分(A)がメチルトリメトキシシランとフェニルトリメ
    トキシシランの混合物を含んで成りそして成分(C)が加水分解をある程度受け
    たテトラエチルシリケートを含んで成る請求項35記載の組成物。
  37. 【請求項37】 更に(G)低級アルコール溶媒も含んで成る請求項36記
    載の組成物。
  38. 【請求項38】 水性非金属コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノ、メ
    ルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基であり、そ
    して R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (A1)3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシランまたは3
    −アミノプロピルトリメトキシシラン、 (D)水、 (E)エポキシドシラン、および (H)低級アルカノール の混合で生じる水性非金属コーティング組成物。
  39. 【請求項39】 水性コーティング組成物であって、 (A)式(1) R1Si(OR23 (1) [式中、 R1は、低級アルキル基、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノ、メ
    ルカプトまたは塩化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基であり、そ
    して R2は、低級アルキル基である] で表される少なくとも1種のシラン、 (B)二価金属の水酸化物または炭酸塩を含んで成る少なくとも1種のアルカリ
    成分、 (C)ホウ酸、 (D)水、 (E)エチルポリシロキサン、および (H)低級アルカノール の混合で生じる水性コーティング組成物。
  40. 【請求項40】 加水分解性下塗りコーティング組成物であって、揮発性有
    機溶媒に入っている2種以上の多官能有機シラン化合物の混合物を含んで成って
    いて一官能シラン化合物を含まない下塗りコーティング組成物。
  41. 【請求項41】 アミノアルキルアミノアルキルトリアルコキシシランとエ
    ポキシシランを含有する請求項40記載の下塗りコーティング組成物。
  42. 【請求項42】 請求項40または請求項41記載の加水分解性コーティン
    グ組成物と水を混合することで得た下塗りコーティング組成物。
  43. 【請求項43】 基質を含んで成っていてこれの上に請求項42記載の下塗
    りコーティングを塗布して硬化させることによって下塗りされた基質。
  44. 【請求項44】 水との組み合わせで耐食性組成物を与えるに有効な組成物
    であって、 a. それぞれが式(1’) R1'Si(OR23 (1’) [式中、 少なくとも1つのR1'は、式(1’)で表される少なくとも1種のシランにおけ
    る低級アルキル基を表し、 少なくとも1つのR1'は、官能性メルカプト基を含む基を表し、そして 他の任意のR1'基は、フェニル基、またはビニル、アクリル系、アミノまたは塩
    化ビニル官能基の中の少なくとも1つを含む官能基を表してもよく、そして R2は、低級アルキル基を表す] で表される少なくとも2種類のシラン、および (H)低級アルカノール の混合で得た生成物を含んで成る組成物。
  45. 【請求項45】 請求項44記載の組成物と水を含んで成る水性コーティン
    グ組成物。
  46. 【請求項46】 水との組み合わせで耐食性被膜を与えるに有効な中性もし
    くは塩基性組成物を形成する組成物であって、 それぞれが式(1”) R1"Si(OR23 [式中、 少なくとも1つのR1"は、低級アルキル基を表し、 少なくとも1つのR1"は、官能性アミノ基を含む基を表し、そして 他の任意のR1"基は、フェニル、またはビニル、アクリル系または塩化ビニル官
    能基の中の少なくとも1つを含む官能基を表し、そして R2は、低級アルキル基を表す] で表される少なくとも2種類のシラン を低級アルカノール溶媒中で混合することで得た生成物を含んで成る組成物。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の組成物を水との混合物の状態で含んで成
    る中性もしくは塩基性の水性コーティング組成物。
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