JP2003522666A - 自動車のオートマチック伝動装置用のシフト・バイ・ワイヤ式のシフト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車のオートマチック伝動装置にシフト命令を力なしに伝達するシフト装置１であって、少なくとも１つのシフト路内に旋回可能に支承されたシフトレバー２と、シフトレバー位置Ｐ，Ｒ，Ｎ，Ｄ...のための検出装置と、オートマチック伝動装置へのシフト命令伝達のための力なしの伝達装置とが設けられており、検出装置及び／又は伝達装置が少なくとも部分的に電気式／電磁式に運転される形式のものにおいて、シフト装置が、シフトレバー２とオートマチック伝動装置との間における機械式の連結のための手段５〜１４を有しており、この手段が、オートマチック伝動装置のパーキング位置のロック解除を実施することができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、自動車のオートマチック伝動装置にシフト命令を力なしに伝達する
シフト装置であって、少なくとも１つのシフト路内に旋回可能に支承されたシフ
トレバーと、シフトレバー位置のための検出装置と、オートマチック伝動装置へ
のシフト命令伝達のための力なしの伝達装置とが設けられており、検出装置及び
／又は伝達装置が少なくとも部分的に電気式／電磁式に運転される形式のものに
関する。

【０００２】 このような形式のシフト装置は、例えば本出願人によるドイツ連邦共和国特許
公開第１９７５６０３４号明細書に基づいて公知である。この明細書に開示され
た、自動車のオートマチック伝動装置用のシフト装置は、自動車のオートマチッ
ク伝動装置にシフト命令を力なしに伝達することができる。このシフト装置はケ
ーシングと、少なくとも１つのシフト路内において旋回中心を中心にして旋回可
能に支承されたシフトレバーと、シフトレバー位置のための検出装置と、オート
マチック伝動装置にシフト命令を伝達するための電気式の伝達装置とを有してい
る。

【０００３】 このようないわゆる「シフト・バイ・ワイヤ」式のシフト装置における問題点
としては次のことが挙げられる。すなわちこのようなシフト装置では、電流系統
の故障時例えばバッテリや発電機の故障時に、伝動装置の通常運転が不可能にな
ってしまう。例えば伝動装置のパーキング位置（Ｐ位置）に入れられた状態で一
晩中電流供給され、次いで電流供給装置が故障してしまった自動車は、大きな手
間もしくはコストをかけないと移動させること又は牽引することができない。そ
れというのはこの場合、パーキング位置における伝動装置は、駆動輪の運動を阻
止するからである。つまり、緊急時においては、いわゆる「シフト・バイ・ワイ
ヤ」式のシフト装置及びそれに適した伝動装置においても、伝動装置をニュート
ラル位置に、つまり少なくとも駆動輪のロックなしに牽引を可能にするニュート
ラル位置に、シフトできる可能性のあることが、望まれている。

【０００４】 ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の、自動車のオートマチック伝動装
置にシフト命令を力なしに伝達するシフト装置を改良して、電流供給が行われな
い場合でも、シフト装置によって操作されるオートマチック伝動装置のパーキン
グ位置をロック解除することができるようにすることである。さらにまた、その
ために適したオートマチック伝動装置を提供することが望まれている。

【０００５】 上に述べた課題は、請求項１の特徴部に記載のように構成されたシフト装置及
び請求項１４に記載のように構成されたオートマチック伝動装置によって解決さ
れる。

【０００６】 いわゆる「シフト・バイ・ワイヤ」式のシフト装置、つまり自動車のオートマ
チック伝動装置にシフト命令を力なしに伝達するシフト装置では、電流系統の故
障にもかかわらず、オートマチック伝動装置をシフトレバーのパーキング位置、
つまりパーキングロックが有効でありかつ駆動輪がロックされているパーキング
位置から、ロック解除すること、及びニュートラル位置、つまり駆動輪が自由に
運動可能であるニュートラル位置にもたらすことが、可能である。そのためには
、シフト装置とオートマチック伝動装置との間に相応な機械式の連結装置を形成
することが必要であり、この連結装置はしかしながら有利には、電流供給が行わ
れている場合には、例えば点火が投入接続されている場合には遮断されている。
相応に、そのために適したオートマチック伝動装置は、パーキング位置からのロ
ック解除を可能にする機械式の接続部を有していることが必要である。

【０００７】 本発明によれば、自動車のオートマチック伝動装置にシフト命令を力なしに伝
達するシフト装置であって、少なくとも１つのシフト路内に旋回可能に支承され
たシフトレバーと、シフトレバー位置のための検出装置と、オートマチック伝動
装置へのシフト命令伝達のための伝達装置とが設けられており、検出装置及び／
又は伝達装置が少なくとも部分的に電気式に運転される形式の公知のシフト装置
において、シフトレバーとオートマチック伝動装置との間における機械式の連結
のための手段が設けられており、この手段が、オートマチック伝動装置のパーキ
ング位置をロック解除できるようになっている。オートマチック伝動装置とシフ
ト装置との間におけるこの付加的な機械式の連結装置によって、電流系統故障時
にも少なくともオートマチック伝動装置のパーキング位置をロック解除すること
ができる。

【０００８】 シフト装置の別の構成では、有利には電気式に運転される手段が、シフトレバ
ーとオートマチック伝動装置との間における機械式の連結をロック解除するため
に設けられている。オートマチック伝動装置の設計に応じて申し分ない通常機能
のために必要になり得る、シフト装置とオートマチック伝動装置とのこの機械式
のロック解除によって、前記機能を付加的な盗難防止装置又は走行ロック装置と
して使用することも可能になる。それというのは、連結を解除された状態におい
てしか、モータと駆動輪との間における力伝達が可能にならないからである。本
発明によれば、ロック解除のための手段は、シフト装置のみならず、伝動装置に
も取り付けることができる。しかしながらこの場合には、通常時に使用される力
が、直接シフト装置において連結解除される場合に比べて大きくなる。

【０００９】 シフト装置の別の構成では、シフトレバーとオートマチック伝動装置との間に
おける機械式の連結のための手段が、対応部材に係合することのできるフックを
有しており、この場合対応部材の運動は、シフトレバーのシフト運動に連結され
ている。

【００１０】 シフト装置とオートマチック伝動装置との間の機械式の連結のための手段は、
例えばボーデンケーブル及び／又はロッド及び／又は液圧式接続装置である。

【００１１】 本発明によるシフト装置の別の有利な構成では、機械式の連結のための手段が
、２つのレバーアームを有しており、この場合有利には第１レバーアームがシフ
ト装置と旋回可能に結合されていて、その結果旋回運動が、オートマチック伝動
装置に通じるボーデンケーブル及び／又は液圧式接続装置を操作し、かつさらに
、フックとして作用する第２レバーアームと旋回可能に結合されている。

【００１２】 本発明によるシフト装置の別の有利な構成では、第１レバーアームと第２レバ
ーアームとの間に、対応部材へのフックの係合を保証するばねエレメントが設け
られている。この場合ばねエレメントは例えば渦巻ばねもしくはコイルばね又は
板ばねとして構成されている。このばねエレメントは、車両振動時や不都合な長
さ変化時にも、フックとその対応部材との間における確実な結合を保証するため
に働く。対応部材は例えば、シフトレバーと結合されたピン又はローラ又はシフ
トレバー自体である。対応部材はまた、シフトレバーと結合された別のフックで
あり、該フックが場合によっては旋回可能に取り付けられていてもよい。

【００１３】 対応部材へのフックの容易なかつ小さな力での係合を可能にするために、本発
明の別の構成では、第２レバーアーム特にフックが滑り面を有しており、該滑り
面は、フックが対応部材の接近時にまず初めに逃げ次いで引っ掛かるように、斜
めに形成されている。

【００１４】 両レバーアームの配置形式及び運動方向に関して、本発明の別の構成では、第
１レバーアーム及び第２レバーアームが２つの旋回軸を有しており、両旋回軸が
互いに平行に又は互いに垂直に配置されている。

【００１５】 本発明のさらに別の構成では、シフトレバーとオートマチック伝動装置との間
における機械式の連結をロック解除する手段が、電気操作式のピンであるか、又
は、フックをロック解除位置に移動させることのできる切換え可能な引張りマグ
ネット又は押圧マグネットである。

【００１６】 本発明の思想を実現するためには、シフト装置の本発明による構成の他に、こ
のシフト装置に接続される伝動装置を次のように、すなわち、シフト装置からの
シフト命令を力なしに伝達するための入力部の他に、力を制御される機械式の入
力部が、パーキング位置の直接的な機械式のロック解除のため、有利にはニュー
トラル位置への移行のために設けられているように、構成することが必要である
。

【００１７】 この伝動装置の有利な構成では、機械式の入力部が、ボーデンケーブル又はロ
ッドへの接続部であるか、又は機械式の入力部が、液圧導管への接続部である。

【００１８】 次に図面を参照しながら本発明の有利な実施例を説明する。

【００１９】 図１は、シフトレバーがＮ位置を占め、機械式の連結がされておらず、かつロ
ック解除装置が無電流状態である本発明によるシフト装置を示す側面図である。

【００２０】 図２は、シフトレバーがＰ位置を占め、機械式の連結装置が係止されており、
かつロック解除装置が無電流状態である本発明によるシフト装置を示す側面図で
ある。

【００２１】 図３は、シフトレバーがＮ位置を占め、機械式の連結装置が係止されていて、
伝動装置がロック解除されており、かつロック解除装置が無電流状態である本発
明によるシフト装置を示す側面図である。

【００２２】 図４は、シフトレバーがＰ位置を占めていて自由に可動であり、機械式の連結
装置がロック解除されており、かつロック解除装置がアクティブ状態である本発
明によるシフト装置を示す側面図である。

【００２３】 図１には、シフトレバー２を備えた本発明によるシフト装置１が側面図で示さ
れており、この場合シフトレバー２はニュートラル位置を占めている。シフトレ
バー２は旋回軸４を中心にして旋回可能であり、かつ図示の実施例ではシフト位
置Ｐ，Ｒ，Ｎ及びＤにおいて位置決め可能である。本発明によればシフト装置１
は、図示されていないオートマチック伝動装置への機械式の連結装置を有してい
る。この機械式の連結装置はボーデンケーブル５を介して操作される。ボーデン
ケーブル５のケーブル５.１はケーブルクランプ６を介して第１レバーアーム７
と結合されている。この第１レバーアーム７は第１旋回軸１２を用いてシフト装
置１に旋回可能に取り付けられている。第１レバー７の反対側端部には第２旋回
軸が位置しており、この第２旋回軸には第２レバー８が旋回可能に取り付けられ
ている。この第２レバー８はその自由端部にフック９を有しており、このフック
９は斜めの滑り面１１を有している。自由なレバー８の下には電磁式のロック解
除装置１５が設けられており、このロック解除装置１５はピン１６を有しており
、このピン１６は、電磁式の作用によって出入することができ、これによって第
２レバーアーム８を上昇及び下降させることができる。ピン１６に第２レバーア
ーム８を常に接触させておくことは、ばね１４によって行われ、このばね１４は
第１レバーアーム７を第２レバーアーム８とばね弾性的に結合している。

【００２４】 シフトレバー２にはピン１０が取り付けられており、このピン１０はフック９
のための対応部材として働くことができる。シフトレバー２がＰ位置に旋回させ
られると、ピン１０はフック９の滑り面１１に沿って滑動して、フック９を上方
に向かって旋回させ、この旋回運動は、ばね１４に助成されてピン１０にフック
９が係合するまで続けられる。

【００２５】 図２には、ピン１０として形成された対応部材にフック９が係合する状況が示
されている。この図２においても図１におけると同様に、電磁式のロック解除装
置１５は無電流状態であり、その結果ピン１６は進入した状態を占めていて、第
２レバーアーム８を持ち上げておらず、つまり下方位置に移動させられている。

【００２６】 電磁式のロック解除装置１５が無電流状態であるこの状況において、シフトレ
バー２が力を加えられてニュートラル位置に引っ張られると、ボーデンケーブル
の引出しが行われ、この場合この運動は機械式の連結装置を介して、これに結合
されたオートマチック伝動装置に伝達されることができる。

【００２７】 図３に示された本発明によるシフト装置では、第２レバー８もしくはフック９
は引っ掛けられていて、シフトレバーはニュートラル位置に戻し旋回させられて
いる。ロック解除装置１５はアクティブ状態ではなく、その結果ボーデンケーブ
ル５を介してオートマチック伝動装置のＰ位置のロック解除を行うことができ、
ひいては駆動輪の自由な運動が可能になる。

【００２８】 本発明によるシフト装置を備えた自動車がノーマル状態にある場合には、つま
り十分な電流供給が保証されている場合には、有利には点火の投入接続によって
電磁式のロック解除装置１５が作動し、これによってピン１６は進出して、機械
式の連結装置の第２レバーアーム８を持ち上げる。これによってシフトレバー２
はすべての位置に移動することができ、そしてこれに結合されたオートマチック
伝動装置への力伝達を生ぜしめることはない。

【００２９】 つまり全体として本発明によるシフト装置によって次のことが達成される。す
なわち本発明によるシフト装置では、電流系統故障時にもかかわらず「シフト・
バイ・ワイヤ」式のシフト装置に及び相応な伝動装置において、伝動装置をパー
キング位置からロック解除すること、ひいては駆動輪を解放することができる。

【００３０】 付加的にこの機械式の連結装置を、走行ロック装置（Wegfahrsperre）又は盗
難防止装置として使用することも可能である。それというのはこの場合、ロック
解除装置１５の作動なしには、伝動装置をノーマルに切り換えることができず、
これによって自動車の自力走行が中断されるからである。

【００３１】 もちろん、上に述べた本発明による特徴は、それぞれ挙げられた組合せにおい
てのみならず、本発明の枠を逸脱することなしに、他の組合せにおいても又はオ
ール調節（Alleinstellung）において使用可能である。同様に本発明の枠内にお
いて、本発明の個々の機械的な構成エレメントの機能を機械的に逆転させること
も可能である。

【００３２】 さらに付言すれば、本明細書において使用されている概念「オートマチック伝
動装置」は、「シフト・バイ・ワイヤ」式のシフト装置への接続に適しているい
わゆる「セミ・オートマチック伝動装置」をも含み、また「シフト・バイ・ワイ
ヤ（Shift by Wire）」という概念は、シフト装置からのシフト情報が伝動装置
に力なしに行われるすべての伝達形式、つまり電子式及び光学式の伝達形式（「
シフト・バイ・ライト」（Shift by Light））をも含んでいる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 シフトレバーがＮ位置を占め、機械式の連結がされておらず、かつロック解除
装置が無電流状態である本発明によるシフト装置を示す側面図である。

【図２】 シフトレバーがＰ位置を占め、機械式の連結装置が係止されており、かつロッ
ク解除装置が無電流状態である本発明によるシフト装置を示す側面図である。

【図３】 シフトレバーがＮ位置を占め、機械式の連結装置が係止されていて、伝動装置
がロック解除されており、かつロック解除装置が無電流状態である本発明による
シフト装置を示す側面図である。

【図４】 シフトレバーがＰ位置を占めていて自由に可動であり、機械式の連結装置がロ
ック解除されており、かつロック解除装置がアクティブ状態である本発明による
シフト装置を示す側面図である。

【符号の説明】

１ シフト装置、 ２ シフトレバー、 ５ ボーデンケーブル、 ５.１
ケーブル、 ６ ケーブルクランプ、 ７ 第１レバーアーム、 ８ 第２レバ
ー、 ９ フック、 １０ ピン、 １１ 滑り面、 １２，１３ 旋回軸、
１４ ばね、 １５ ロック解除装置、 １６ ピン

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のオートマチック伝動装置にシフト命令を力なしに伝
   達するシフト装置（１）であって、少なくとも１つのシフト路内に旋回可能に支
   承されたシフトレバー（２）と、シフトレバー位置（Ｐ，Ｒ，Ｎ，Ｄ...）のた
   めの検出装置と、オートマチック伝動装置へのシフト命令伝達のための力なしの
   伝達装置とが設けられており、検出装置及び／又は伝達装置が少なくとも部分的
   に電気式／電磁式に運転される形式のものにおいて、シフト装置が、シフトレバ
   ー（２）とオートマチック伝動装置との間における機械式の連結装置の形をした
   、オートマチック伝動装置のパーキングロックを解除するための手段（５〜１４
   ）を有していることを特徴とする、自動車のオートマチック伝動装置用のシフト
   ・バイ・ワイヤ式のシフト装置。
2. 【請求項２】 有利には電気式に運転される手段（１５，１６）が、シフト
   レバー（２）とオートマチック伝動装置との間における機械式の連結をロック解
   除するために設けられている、請求項１記載のシフト装置（１）。
3. 【請求項３】 シフトレバー（２）とオートマチック伝動装置との間におけ
   る機械式の連結のための手段（５〜１４）が、シフトレバー（２）と連結された
   対応部材（１０）に係合するフック（９）を有している、請求項１又は２記載の
   シフト装置（１）。
4. 【請求項４】 機械式の連結のための手段（５〜１４）が、オートマチック
   伝動装置に通じるボーデンケーブル（５）及び／又はロッド及び／又は液圧式接
   続装置を有している、請求項１から３までのいずれか１項記載のシフト装置（１
   ）。
5. 【請求項５】 機械式の連結のための手段（５〜１４）が、２つのレバーア
   ーム（７，８）を有しており、この場合有利には第１レバーアーム（７）がシフ
   ト装置（１）と旋回可能に結合されていて、その結果旋回運動が、オートマチッ
   ク伝動装置に通じるボーデンケーブル（５）及び／又はロッド及び／又は液圧式
   接続装置を操作し、かつさらに、フック（９）を有する第２レバーアーム（８）
   と旋回可能に結合されている、請求項４記載のシフト装置（１）。
6. 【請求項６】 第１レバーアーム及び第２レバーアームが、対応部材へのフ
   ック（９）の係合を保証するばねエレメント（１４）を有している、請求項５記
   載のシフト装置（１）。
7. 【請求項７】 ばねエレメント（１４）が渦巻ばね又は板ばねである、請求
   項６記載のシフト装置（１）。
8. 【請求項８】 対応部材（１０）が、シフトレバーと結合されたピン又はロ
   ーラ又はシフトレバー自体である、請求項１から７までのいずれか１項記載のシ
   フト装置（１）。
9. 【請求項９】 対応部材が、シフトレバーと結合された別のフックであり、
   該フックが場合によっては旋回可能に取り付けられている、請求項１から７まで
   のいずれか１項記載のシフト装置（１）。
10. 【請求項１０】 第２レバーアーム（８）特にフック（９）が滑り面（１１
    ）を有しており、該滑り面（１１）は、フック（９）が対応部材（１０）の接近
    時にまず初めに逃げ次いで引っ掛かるように、斜めに形成されている、請求項１
    から９までのいずれか１項記載のシフト装置（１）。
11. 【請求項１１】 第１レバーアーム（７）及び第２レバーアーム（８）が２
    つの旋回軸（１２，１３）を有しており、両旋回軸（１２，１３）が互いに平行
    に又は互いに垂直に配置されている、請求項１から１０までのいずれか１項記載
    のシフト装置（１）。
12. 【請求項１２】 シフトレバー（２）とオートマチック伝動装置との間にお
    ける機械式の連結をロック解除する手段（１５，１６）が、電気操作式のピン（
    １６）である、請求項１から１１までのいずれか１項記載のシフト装置（１）。
13. 【請求項１３】 シフトレバー（２）とオートマチック伝動装置との間にお
    ける機械式の連結をロック解除する手段（１５，１６）が、フック（９）をロッ
    ク解除位置に移動させることのできる切換え可能な引張りマグネット又は押圧マ
    グネットである、請求項１から１１までのいずれか１項記載のシフト装置（１）
    。
14. 【請求項１４】 請求項１から１３までのいずれか１項のシフト装置に接続
    される、自動車の伝動装置であって、シフト装置（１）からのシフト命令を力な
    しに伝達するための入力部の他に、力を制御される機械式の入力部が、パーキン
    グ位置の直接的な機械式のロック解除のため、有利にはニュートラル位置への移
    行のために設けられていることを特徴とする、自動車の伝動装置。
15. 【請求項１５】 機械式の入力部が、ボーデンケーブル又はロッドへの接続
    部である、請求項１４記載の伝動装置。
16. 【請求項１６】 機械式の入力部が、液圧導管への接続部である、請求項１
    ４記載の伝動装置。