JP2003516319A - ペプチド中間体の製造方法 - Google Patents

ペプチド中間体の製造方法

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JP2003516319A JP2001531863A JP2001531863A JP2003516319A JP 2003516319 A JP2003516319 A JP 2003516319A JP 2001531863 A JP2001531863 A JP 2001531863A JP 2001531863 A JP2001531863 A JP 2001531863A JP 2003516319 A JP2003516319 A JP 2003516319A
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リンチ,ジヨージフ・エドワード
シー,ヤオ・チユン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の化合物、PSA複合体として知られる抗癌剤の合成に有用な中間体化合物の改善された合成に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 前立腺癌および関連する状態の治療に有用な組成物は、米国特許第5,599
,686号および第5,866,679号;および「前立腺癌の治療に有用な複
合体」と題する1997年10月14日出願の米国特許出願番号08/950,
805(国際特許公開番号WO98/18493に対応する)に記載されている
。PSA複合体と呼ぶことができる前記組成物は、既知の細胞毒剤と、遊離前立
腺特異性抗原によって選択的なタンパク質分解切断を受けるアミノ酸配列、また
出願番号08/950,805(1999年9月7日発行の米国特許第5,94
8,750号に対応する)に関しては、親水性置換基を有する環状アミノ酸を含
むアミノ酸配列を有するオリゴペプチドとを含む化学複合体を含む。オリゴペプ
チド部分は、遊離前立腺特異性抗原(PSA)によって選択的に認識され、それ
らの酵素活性によってタンパク質分解切断を受けることが可能なオリゴマーから
、選択される。
【0002】 理想的には、PSAタンパク質分解切断部位を含む非損傷オリゴペプチドが直
接、または化学リンカーによって細胞毒剤に結合する時、細胞毒剤の細胞毒活性
は、大きく低下するかまたは不在である。また、理想的には、結合したオリゴペ
プチドを切断部位でタンパク質分解切断すると、細胞毒剤の細胞毒活性は、有意
に増大するかまたは完全に回復する。好ましくは、オリゴペプチドのN−末端は
、親水性ブロック基によって保護され、その親水性ブロック基の好ましい例は、
グルタル酸およびコハク酸である。こうした保護オリゴペプチドは、以下の構造
: 保護基 − AA−AA−AA−AA−AA−AA−AA (式中、AA、AA、AA、AA、AA、AAおよびAAは、独
立して、天然および非天然アミノ酸から選択される) によって説明することができる。より多くまたはより少ないアミノ酸残基(5〜
10個のアミノ酸)を有する保護オリゴペプチドが代わりにPSA複合体に組み
込まれうることが、考えられる。
【0003】 PSA複合体に組み込まれる好ましいN−末端保護基には、スクシニル、グル
タリルおよびこれらに類するものなどのジカルボン酸アルカンがある。従って、
好ましい保護オリゴペプチドは、式:
【0004】
【化19】 によって説明することができる。
【0005】 AA残基による細胞毒剤の選択的結合を確実にするために、保護基の遊離カ
ルボン酸基をブロックしなければならない。このために適するブロック基は、9
−フルオレニルエステル(Fm)であり、それは、これが、工程の終りに温和な
条件(20%ピペラジン)のもとで容易に除去されるからである。従って、望ま
しいPSA複合体の合成における重要な中間体は、式A:
【0006】
【化20】 の化合物である。
【0007】 WO98/18493に開示されている特定サンプルの一部において、複合体
は、アミノ酸配列: 4−ヒドロキシプロリン−アラニン−セリン−AA−AA−AA−AA を有するオリゴペプチドを含み、細胞毒剤は、C−末端に結合している(すなわ
ち、AA残基のカルボキシル基によって)。従って、好ましい調製法において
、望ましい細胞毒は、式B:
【0008】
【化21】 (式中、Fmは、9−フルオレニルメチルを表し、rは、2または3である) のペプチド類似体のAA残基に結合する。
【0009】 上で言及した特許出願に開示されているように、こうした化合物は、固相ペプ
チド合成の通常技術を含む直鎖型戦略によって製造することができる。しかし、
こうした方法は、工場規模の製造よりむしろ実験室規模の合成に最適である。さ
らに、固相法には、無水HFの使用が必要であり、これには特別な取扱い技術お
よび予防措置が必要である。
【0010】 規模拡大により適する別の戦略には、式(C):
【0011】
【化22】 のトリペプチド類似体、特に、式(C−1):
【0012】
【化23】 (式中、Fmおよびrは、前で定義したとおりである) の中間体化合物を製造し、続いて、保護トリペプチド(C)を適切なテトラペプ
チドに結合させることが含まれる。
【0013】 従って、式(C−1)の化合物は、重要な合成目標を代表する。セリンを用い
て開始する通常の溶液相戦略をこうした化合物の合成に用いることができるが、
その結果には失望させられる。特に、ペプチド鎖の組み立ておよびFmブロック
グルタリルまたはスクシニル基の導入中に、セリンのヒドロキシル基とカルボン
酸基の両方を(例えば、それぞれ、ベンジルエーテルおよびp−ニトロベンジル
エステルとして)保護することが必要である。これらの保護基を取り外す試みは
、Fmブロック基の部分的切断を必ず導き、結果として、所望の生成物の収率お
よび/または純度を低下させる。
【0014】 従って、工業規模での使用に適する、PSA複合体の合成に有用なペプチド中
間体化合物、特に、式(C)の中間体化合物および式(A)の前駆体化合物の合
成のために、適便でクリーンな高収率の方法が継続的に必要とされている。
【0015】 (発明の開示) 本発明は、溶液相化学を用いる式Bの中間体化合物を製造するための方法を提
供する。
【0016】
【化24】 本方法は、式E:
【0017】
【化25】 のジエステルを、トリペプチドD:
【0018】
【化26】 またはその塩と反応させて、式C−1:
【0019】
【化27】 の中間体またはその塩を提供する工程を含む。
【0020】 (発明の詳細な説明) 本発明は、溶液相化学を用いる、式Bの中間体化合物を製造するための方法を
提供する。
【0021】
【化28】 本方法は、式E:
【0022】
【化29】 のジエステルを、トリペプチドD:
【0023】
【化30】 またはその塩と反応させて、式C−1:
【0024】
【化31】 の中間体またはその塩を提供する工程を含む。
【0025】 本発明は、 (i) 非保護アラニン−セリンを、N−保護4−ヒドロキシプロリンのペン
タフルオロフェニルエステルと反応させて、N−保護4−ヒドロキシプロリン−
アラニン−セリンを提供する工程; (ii) 工程(i)の生成物からN−保護を取り外す工程;および (iii) 工程(ii)の生成物を、式E:
【0026】
【化32】 (式中、rは、2または3である) と反応させる工程 を順序どおりに含む、式C−1:
【0027】
【化33】 (式中、rは、2または3である) の中間体化合物を製造するための方法をさらに提供する。
【0028】 本発明の方法は、PSA複合体の製造における中間体として有用なN−末端保
護オリゴペプチドの製造に適便で有効な経路を提供する。利用可能な別の方法と
比較して、本発明の方法は、必要とする工程が少なく、高収率で高純度の生成物
を提供する。容易に入手可能な出発原料を利用し、本方法におけるすべての工程
が工場規模の操作に適している。
【0029】 本発明は、オリゴペプチド中間体の合成における中間体として特に有用な化合
物も提供する。これらの中間体化合物には、式C−1:
【0030】
【化34】 の化合物および化合物 H−Chg−Gln−Ser−Leu−O−ベンジル(
配列番号1)
【0031】
【化35】 またはその塩がある。
【0032】 本方法の重要な特徴は、適切なアミン成分を、適切な酸のペンタフルオロフェ
ニルエステル成分と反応させることによるアミド結合の生成である。該当するペ
ンタフルオロフェニルエステルは、安定な結晶質固体であり、そのため、使用前
、保管するように、容易に大量に製造される。ペンタフルオロフェニルエステル
は、温和な条件のもとでアミン化合物と円滑に反応して、高収率で所望のアミド
を生成する。所望のアミドは、副生成物、ペンタフルオロフェノールから溶離に
分離でき、この副生成物は、高収率で回収して、再利用することができる。さら
に、遊離ヒドロキシル基およびカルボン酸基は、反応条件による影響を受けず、
従って、保護の必要がない。これは、別の方法と比較して本方法を非常に単純化
する。
【0033】 本明細書中で用いる用語「天然アミノ酸」は、mRNAのコドンによってコー
ドされるようなアミノ酸を表す。
【0034】 本明細書中で用いる用語「非天然アミノ酸」は、mRNAのコドンによってコ
ードされないようなアミノ酸を表す。好ましくは、非アミノ酸は、α−アミノ酸
である。
【0035】 本発明の方法のための出発原料は、市販のまたは容易に合成されるアミノ酸、
ジペプチド、トリペプチドおよびテトラペプチドである。好ましい実施態様にお
いて、出発原料は、ジペプチドアラニン−セリン:
【0036】
【化36】 であり、これは、Bachem AG,Hauptstrasse 144,C
H−4416,Bubendorf,Switzerlandなどの供給業者か
ら大量に市販されている。
【0037】 本方法の第一工程では、ジペプチドのアミノ基を、N−保護4−ヒドロキシプ
ロリンのペンタフルオロフェニルエステルと反応させて、N−保護トリペプチド
4−Hyp−Ala−Serを生成する:
【0038】
【化37】
【0039】 自己縮合を防止するために、4−ヒドロキシプロリンのアミノ官能基の保護が
必要である。アミノ保護基のこうした使用は、ペプチド合成では日常的なことで
あり、当業者は、本発明の内容に有用でありうる保護基の例について、Prot
ective Groups in Organic Chemistry,M
cOmie,ed.,Plenum Press,NY(1973);およびP
rotective Groups in Organic Synthesi
s,Green ed.,John Wiley & Sons,NY(198
1)などのテキストを参照する。
【0040】 上に示したような好ましい中間化合物Dの合成に必要ではないが、容易に利用
できるジペプチドのカルボン酸(カルボキシ)部分、および追加として、または
代わりに、ヒドロキシプロリンおよびジペプチドのヒドロキシ部分をトリペプチ
ド生成反応の前に任意に保護して、後で脱保護することができるということは、
当業者には理解できよう。
【0041】 単に例として、有用なアミノ酸保護基には、例えば、ホルミル、アセチル、ジ
クロロアセチル、プロピニル、ヘキサノイル、3,3−ジエチルヘキサノイル、
γ−クロロブチルおよびこれらに類するものなどのC〜C10アルカノイル基
;t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アリロキシカルボニル
、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、フルオレニルメチルオキシカルボニル
およびシンナモイルオキシカルボニルなどのC〜C10アルコキシカルボニル
およびC〜C15アリールオキシカルボニル基;2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニルなどのハロ−(C〜C10)−アルコキシカルボニル;および
ベンジル、フェネチル、アリル、トリチルおよびこれらに類するものなどのC 〜C15アリールアルキルおよびアルケニル基を挙げることができる。他の通常
用いられるアミノ保護基は、アセト酢酸メチルまたはエチルなどのβ−ケトエス
テルを用いて製造したエナミンの形態のものである。
【0042】 好ましいアミノ保護基は、アルカリ性条件のもとでアミンをジ−t−ブチルジ
カーボネートと反応させることによって生成し、酸加水分解によって切断するこ
とができるt−ブトキシカルボニル(Boc)である。
【0043】 有用なカルボキシ保護基には、例えば、メチル、t−ブチル、デシルなどC 〜C10アルキル基;2,2,2−トリクロロエチルおよび2−ヨードエチルな
どのハロ−C〜C10アルキル;ベンジル、4−メトキシベンジル、4−ニト
ロベンジル、トリフェニルメチル、ジフェニルメチルなどのC〜C15アリー
ルアルキル;アセトキシメチル、プロピオンオキシメチルおよびこれらに類する
ものなどのC〜C10アルカノイルオキシメチル;およびフェナシル、4−ハ
ロフェナシル、アリル、ジメチルアリル、トリメチルシリルなどのトリ−(C 〜Cアルキル)シリル、β−p−トルエンスルホニルエチル、β−p−ニトロ
フェニルチオ−エチル、2,4,6−トリメチルベンジル、β−メチルチオエチ
ル、フタルイミドメチル、2,4−ジニトロ−フェニルスルフェニル、2−ニト
ロベンズヒドリルおよび関連する基などの基を挙げることができる。
【0044】 同様に、有用なヒドロキシ保護基には、例えば、ホルミル基、クロロアセチル
基、ベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基、4−ニトロベンジル基、トリ
メチルシリル基、フェナシル基、t−ブチル基、メトキシメチル基、テトラヒド
ロピラニル基などを挙げることができる。
【0045】 本発明の方法に有用な化合物の塩には、無機または有機酸からの塩基性化合物
の通常の塩、または無機または有機塩基からの酸性化合物の塩が挙げられる。例
えば、塩基性化合物のこうした通常の塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびこ
れらに類するものなどの無機酸から誘導されるもの、およびトルエンスルホン酸
、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタン二スルホン酸、ト
リフルオロ酢酸およびこれらに類するものなどの有機酸から製造される塩が挙げ
られる(しかし、それらに限定されない)。酸性化合物の通常の塩の例には、ナ
トリウム、カリウム、セシウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびこ
れらに類するものなどの無機塩基から誘導されるもの、およびトリエチルアンモ
ニウム、エチルジイソプロピルアンモニウム、ベンジルアミン、ビシクロヘキシ
ルアミン(BCHA)およびこれらに類するものなどの有機塩基から製造される
塩が挙げられる(しかし、それらに限定されない)。
【0046】 N−保護4−ヒドロキシプロリンのペンタフルオロフェニルエステルは、エス
テル生成のためのあらゆる標準的技術を用いて、N−保護アミノ酸をペンタフル
オロフェノールと反応させることによって製造することができる。好ましい方法
では、アセトニトリルまたは酢酸エチル中に過剰なジクロロヘキシルカルボジイ
ミドが存在する状態で、アミノ酸をわずかに過剰なペンタフルオロフェノールと
反応させる。
【0047】 反応式(1)に示したようなトリペプチドの生成には、ジメチルホルムアミド
(DMF)などの不活性溶媒中で短時間(約2〜約3時間)、温和に加熱するこ
と(例えば、約50℃に)のみが求められる。
【0048】 本発明の方法の次の工程は、トリペプチドからのN−保護基の除去である。好
ましいBoc保護基の場合、これは、第一工程から得られた粗生成物を酸処理す
ることによって、最も適便に達成される。典型的な方法では、溶媒を減圧下で蒸
発させ、残留物を室温で24時間、濃塩酸とイソプロパノールの混合物とともに
攪拌する。イソプロパノールでさらに希釈した後、純粋なトリペプチドが結晶質
固体として高収率で(その塩酸塩として)得られる。
【0049】 本発明の方法における次の工程は、トリペプチドのN−末端にコハク酸または
グルタル酸9−フルオレニルメチルを結合させる工程である。これは、反応式(
2):
【0050】
【化38】 に示すように、トリペプチド(遊離アミンとして)を、式(E):
【0051】
【化39】 のコハク酸またはグルタル酸混合ジエステルと反応させることによって達成され
る。
【0052】 混合ジエステル(E)は、無水コハク酸(r=2)または無水グルタル酸(r
=3)から二工程で容易に製造される。第一工程では、適切な環状無水物を0.
5当量の9−フルオレニルメタノールと反応させて、コハク酸またはグルタル酸
のフルオレニルメチルモノエステルを生成する。第二工程では、標準的なエステ
ル化条件のもとでモノエステルをペンタフルオロフェノールと反応させることに
よって、混合ジエステルを与える。
【0053】 反応式(2)に示した結合反応は、反応式(1)に示した類似の反応について
上に記載したものと類似した条件のもとで発生する。しかし、トリペプチドが、
最初に塩酸塩(または他の塩)として存在する場合、第三アミンまたはその他の
ものなどの塩基を1モル当量、最初に、反応混合物に添加して、遊離アミンを遊
離させなければならない。
【0054】 中間体化合物C−1は、溶媒を蒸発させて、残留物を水とt−ブチルメチルエ
ーテルなどの適する有機溶媒との間で分配することによって、容易に単離し、精
製することができる。水性相を処理することによって、粗生成物を生じ、これは
、典型的には二工程で、最初にイソプロパノールから、そして次に酢酸エチルと
メタノールの5:1(v/v)混合物から結晶化させることによって、精製する
ことができる。
【0055】 その後、N−保護トリペプチド中間体を、標準的な溶液相化学によって別に製
造した第二ポリペプチド中間体(F)と結合させて、N−保護オリゴペプチド中
間体(B)を提供することができる。
【0056】
【化40】 (式中、Protは、本明細書中で上に記載したようなカルボン酸保護基である
。) ペプチド結合反応のために、カルボキシル活性化剤が、通常、塩基が存在する
状態、および任意に、添加剤が存在する状態で用いられる。カルボキシル活性化
剤は、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1
,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTUとして知られている)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBTとして知られている)、ジクロロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)、N−エチル−N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−カルボジイミド(EDC)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)
、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチル
アミノ)ホスホニウム(BOP)、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(D
IC)などを含む(しかし、それらに限定されない)群から選択して、併用また
は単独で用いることができる。好ましくは、カルボキシル活性化剤は、EDC、
DICおよびDDCから選択される。最も好ましくは、カルボキシル活性化剤は
、EDCである。
【0057】 ペプチド結合反応は、コリジン、ルチジン、ピリジン、トリエチルアミン、H
unig塩基((iPr)NEt)、N−エチルモルホリンおよびこれらに類
するものなどの塩基を含むこともできる。好ましくは、塩基は、コリジン、N−
エチルモルホリンおよびルチジンから選択される。最も好ましくは、塩基は、N
−エチルモルホリンである。ペプチド結合反応は、1−ヒドロキシ−7−アザベ
ンゾトリアゾール(HOAt)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt
)、N−ヒドロキシスクシンイミド、ピリジンN−オキシド、4−ヒドロキシピ
リジンN−オキシドおよびこれらに類するものなどのなどの添加剤を含むことも
できる。好ましくは、添加剤は、HOAt、4−ヒドロキシピリジンN−オキシ
ドおよびHOBtから選択される。最も好ましくは、添加剤は、4−ヒドロキシ
ピリジンN−オキシドである。ペプチド結合反応は、溶媒を含むこともできる。
こうした溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチル
アセトアミド(DMAc)、N−メチルピペリドン(NMP)、THF水溶液な
どから選択することができる。好ましくは、溶媒は、DMF、DMAc、NMP
およびこれらに類するものなどの極性非プロトン性有機溶媒から選択される。最
も好ましくは、溶媒は、DMFである。
【0058】 好ましくは、Protは、ベンジル基であり、これは、Pd/Cを用いたH での処理またはその他のものなどの触媒水素化によって除去することができる(
H.Paulsen.And M.Schultz,Liebigs Ann.
Chem.1986:1435−1447;R.C.Kelly et al.
,J.Org.Chem.51:4590−4594(1986))。好ましく
は、水素化によるベンジル基の除去は、酸が不在の状態で行う。しかし、水素化
は、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸およびこれらに類するものなどの有
機酸がさらに存在する状態で遂行することができる。酸を水素化反応に添加する
場合、酸は、好ましくはメタンスルホン酸である。
【0059】 本方法の特定の例は、式FのC−末端保護テトラペプチドがC末端保護Chg
−Gln−Ser−Leu(この場合、Chgは、シクロヘキシルグリシンであ
る)であるものである。この特定の合成は、以下の反応機構で説明される:
【0060】
【化41】
【0061】 好ましくは、式B−1の化合物の合成に関して、上で説明した脱保護反応の粗
生成物は、メタノール、エタノールおよびこれらに類するものなどの極性溶媒中
でその粗生成物をスラリー化し、次に、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびこ
れらに類するものなどの反溶媒を添加することによって精製し、その後、精製し
た化合物B−1を回収する。好ましくは、このスラリー化精製手順(「スイッシ
ュ精製」と呼ぶこともできる)を脱保護からの粗生成物に対して2回行う。
【0062】 以下の反応機構で説明されるとおり、中間体(B)を、その後、(下の反応機
構において示すようなドキソルビシンなどの)細胞毒剤と結合させて、所望のP
SA複合体を提供することができる。
【0063】
【化42】
【0064】 以下の非限定的な実施例は、本発明の方法を説明するものである: 実施例1 Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OHの調製のための実験手順 工程1: Boc−trans−4−ヒドロキシ−L−プロリン
【0065】
【化43】
【0066】 1Mの水酸化ナトリウム水溶液(25.2L)およびt−ブタノール(12.
0L)中のtrans−4−ヒドロキシ−L−プロリン(3.0kg、22.8
M)の溶液を、20℃で、20分間にわたって、t−ブタノール(6.0L)中
のジ−t−ブチルジカーボネート(5.09kg)の溶液で処理した。添加が完
了し次第、得られた溶液を20℃で2時間、攪拌した。溶液をヘキサン(2×1
5.0L)で抽出し、その後、水(15.0L)中の硫酸水素カリウム(3.6
kg)の溶液を注意深く添加することによって、pH1に酸性化した。混合物を
酢酸エチル(3×15.0L)で抽出した。混合酢酸エチル抽出物を水(2×1
.0L)で洗浄し、常圧での共沸蒸留によって乾燥させた。
【0067】 次に、酢酸エチル溶液を常圧蒸留によって濃縮して、15.0Lの体積にし、
ヘキサン(8.0L)で希釈して、結晶種を入れ、20℃で1時間攪拌した。ヘ
キサン(22.5L)を2時間かけて添加し、そのスラリーを1時間、0℃に冷
却して、濾過によって固形物を回収した。生成物を2:1の冷(0℃)へキサン
/酢酸エチル(15.0L)で洗浄し、真空下、45℃で乾燥させて、表題化合
物を白色結晶質固体として生じた。収量:4.306kg、81%。HPLC;
>99A%。
【0068】 工程2 Boc−trans−4−ヒドロキシ−L−プロリン・ペンタフルオ
ロフェニルエステル
【0069】
【化44】
【0070】 Boc−Trans−4−ヒドロキシ−L−プロリン(3.5kg)およびペ
ンタフルオロフェノール(3.06kg)を酢酸エチル(52L)に溶解した。
この溶液を、酢酸エチル(8L)中のジクロロヘキシルカルボジイミド(3.4
3kg)の溶液で処理し、混合物を室温で2時間攪拌した。得られたスラリーを
0℃に冷却し、濾過して、固形物を酢酸エチル(15L)で洗浄した。濾液を常
圧で蒸発させて、10Lの体積にし、これをヘキサン(100mL)で希釈した
。得られた混合物を室温で一晩攪拌し、その後、1時間、0℃に冷却した。固形
物を濾過によって回収して、10:1の冷(℃)へキサン/酢酸エチル(15L
)で洗浄し、真空下、45℃で乾燥させて、表題化合物を白色結晶質固体として
生じた。収量:5.478kg、91%。HPLC;99A%。
【0071】 工程3: グルタル酸フルオレニルメチル
【0072】
【化45】
【0073】 9−フルオレニルメタノール(2.0kg)、無水グルタル酸(2.33kg
)および炭酸水素ナトリウム(1.71kg)を一緒に、N−メチルピロリドン
(8.0L)中、室温で、72時間攪拌した。スラリーを濾過し、固形物は、酢
酸イソプロピル(2×10.0L)で洗浄した。濾液は、1.0Mの塩酸(3×
10.0L)で洗浄した。有機相を1.0Mの水酸化ナトリウム水溶液(3×8
.0L)で抽出した。混合塩基性抽出物に酢酸イソプロピル(20.0L)をか
ぶせて、2.0Mの塩酸(12.5L)でpH2に酸性化した。相を分離し、水
性相を酢酸イソプロピル(10.0L)で抽出した。
【0074】 混合有機相を水(10.0L)で洗浄し、減圧下、60℃未満での共沸蒸留に
よって乾燥させた(KF<0.05%)。その後、溶液を減圧下(<60℃)で
濃縮して、7.0Lの体積にした。溶液をヘキサン(6.0L)で希釈し、結晶
種を入れて、室温で30分間攪拌した。得られたスラリーは、40分かけてヘキ
サン(42.0L)を添加することによって、希釈した。スラリーを1時間、0
℃に冷却し、濾過によって固形物を回収して、8:1の冷(0℃)へキサン/酢
酸イソプロピル(20.0L)で洗浄した。固形物を真空下、45℃で乾燥させ
て、表題化合物を薄いクリーム色の固体として生じた。収量:2.676kg、
85%。HPLC;99A%。
【0075】 工程4: グルタル酸フルオレニルメチル・ペンタフルオロフェニルエステル
【0076】
【化46】
【0077】 グルタル酸フルオレニルメチル(2.5kg)およびペンタフルオロフェノー
ル(1.63kg)を酢酸エチル(25L)に溶解した。溶液を、酢酸エチル(
7.5L)中のジシクロヘキシルカルボジイミド(1.83kg)の溶液で処理
し、混合物を20℃で一晩攪拌した。得られたスラリーを濾過し、固形物を酢酸
エチル(10L)で十分洗浄した。濾液を常圧で蒸発させて、7.5Lの体積に
し、ヘキサン(75L)で希釈した。その後、スラリーを60〜65℃で濾過し
、放置して室温に冷却して、一晩攪拌した。スラリーを1時間、0℃に冷却し、
濾過によって固形物を回収して、10:1のヘキサン/酢酸エチル(15L)で
洗浄した。固形物を真空下、45℃で乾燥させて、表題化合物を白色結晶質固体
として生じた。収量:3.553kg、93%。HPLC;99A%。
【0078】 工程5: HCl.Hyp−Ala−Ser−OH
【0079】
【化47】
【0080】 Ala−Ser−OH(1.5kg、8.515M)およびBoc−tran
s−4−ヒドロキシ−L−プロリン(3.72kg)をジメチルホルムアミド(
15L)中で3時間、50℃で加熱した。溶液を20℃に冷却し、濃塩酸(7.
5L)で処理して、室温で24時間攪拌した。得られたスラリーをイソプロパノ
ール(30L)で希釈して、室温で30分間攪拌し、その後、1時間、0℃に冷
却した。固形物を濾過によって回収し、イソプロパノール(20L)で洗浄した
。固形物を真空下、40℃で乾燥させて、表題化合物を白色結晶質固体として生
じた。収量:2.505kg、90%。HPLC;99A%。
【0081】 工程6: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH
【0082】
【化48】
【0083】 HCl.Hyp−Ala−Ser−OH(2.3kg)をジメチルホルムアミ
ド(22L)に懸濁させ、スラリーをN−エチルモルホリン(911mL)で処
理し、続いて、ジメチルホルムアミド(14L)中のグルタル酸フルオレニルメ
チル・ペンタフルオロフェニルエステル(3.5kg)の溶液で処理した。混合
物を50℃で3時間加熱し、得られた溶液を減圧下で残渣になるまで蒸発させた
。この残渣を水(80L)とt−ブチルメチルエーテル(34L)の間で分配し
た。相を分離し、水性相をt−ブチルメチルエーテル(34L)で抽出した。水
溶液に結晶種を入れ、室温で一晩攪拌した。固形物を濾過(ゆっくりと)によっ
て回収し、水(25L)で洗浄した。温めながら、湿ったフィルターケーキをイ
ソプロパノール(90L)に溶解し、常圧での蒸留によって、溶液を半量に濃縮
した。追加分のイソプロパノール(3×45L)を添加し、各割り当て分の添加
後に、常圧蒸留によって、バッチを約半量に濃縮した。スラリーをイソプロパノ
ール(23L)で希釈し、20℃で一晩攪拌して、1時間、0℃に冷却し、固形
物を濾過によって回収した。ケーキをイソプロパノール(20L)で洗浄し、固
形物を真空下、45℃で乾燥させて、粗生成物を白色固体として生じた。収量:
3.447kg、84%。HPLC;99A%。
【0084】 工程7: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OHの再結晶 Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH(3.4kg)を還流状態
でメタノール(51mL)に溶解した。溶液を濾過し、常圧蒸留によって濃縮し
て、17L(5mL/g)の体積にした。溶液を酢酸エチル(102L)で希釈
し、放置して20℃に冷却して、一晩攪拌した。得られたスラリーを1時間、0
℃に冷却し、固形物を濾過によって回収した。ケーキを10:1の冷(0℃)酢
酸エチル/メタノール(20L)で洗浄し、真空下、45℃で乾燥させて、生成
物が白色固体として生じた。回収:3.349kg、98.5%、HPLC;9
9.3A% 13C NMR(100.62MHz,DMSO−d,50℃): 39.9ppmにおける溶媒DMSOの中心線に照合したppmでの化学シフト
。 173.5、173.0、172.6、172.3、171.8、(C=O);
144.6、141.7、128.6、128.0、125.9、121.0、
(芳香族のCおよびCH);69.6、59.3、55.5、49.0、47.
3、(CH);66.2、59.4、56.0、38.7、33.7*、20.
65、(CH);18.5、(CH)。
【0085】 * 同じ化学シフトで二つの異なる炭素。
【0086】 実施例2 HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−O−ベンジルを調製するため
の実験手順
【0087】
【化49】
【0088】 工程1: HCl.H−Ser−Leu−O−ベンジル
【0089】
【化50】
【0090】 ロイシンベンジルエステルp−トシレート(1000g)およびHOBt(4
12g)を酢酸イソプロピル(12L)中でスラリー化させた。混合物を氷浴内
で0℃に冷却し、水(1L)中の炭酸水素ナトリウム(469.7g)、水(2
L)中のN−BOC−L−セリン(573.6g)および水(2L)中のEDC
.HCl(560.2g)のスラリーを添加した。混合物を放置して、30分か
けて20℃に温め、20℃で2時間成熟させた。2時間後に反応が完了していな
い場合には、さらにNaHCOおよびEDC.HClを添加した。相を分離し
、有機相を、飽和炭酸水素ナトリウム(2×3.75L)、0.5Mの硫酸水素
ナトリウム(2×3.75L)、そして水(2×2.5L)で順次洗浄した。
【0091】 湿潤酢酸イソプロピル溶液を減圧下で3Lに濃縮し、含水量をチェックした(
KF=0.12%。酢酸イソプロピル中の塩化水素を添加する前、この溶液が乾
燥していることは重要である)。溶液を、窒素雰囲気下で、20Lの丸底フラス
コに移入して、0℃に冷却した。溶液に、酢酸イソプロピル中3.6MのHCl
(7L、10mol当量のHCl)を添加した。5分後、生成物が結晶化し始め
た。反応混合物を0℃で1時間熟成させ、その後、放置して室温に温めた。
【0092】 スラリーを0〜5℃に冷却し、ヘプタン(2.5L)で希釈して、0℃で30
分間熟成させた。生成物を濾過によって回収し、冷酢酸イソプロピル/ヘプタン
(4:1)(2.5L)で洗浄して、窒素を流しながら真空下、35℃で乾燥さ
せた。収量=824.6g、94%;210nmで、LCAP>99.5A%、
(融点=158〜160℃)。
【0093】 工程2: N−Boc−Gln−Ser−Leu−O−ベンジル
【0094】
【化51】
【0095】 HCl.H−Ser−Leu−OBn(350g)、HOBt(157.7g
)およびN−Boc−L−グルタミン(262.5g)をDMF(2.5L)中
でスラリー化し、混合物を0℃に冷却した。N−エチルモルホリン(245.5
g)およびEDC.HCl(214g)を添加し、混合物を0℃で2.5時間熟
成させた。水(14.7L)を20分かけて添加して、白色スラリーを0℃で1
時間熟成させた。生成物を濾過によって回収し、水(3.2L)で洗浄した。ケ
ーキをヒュームフード内で一晩乾燥させた。DMFおよびHOBtを含有する単
離N−BOC−Gln−Ser−Leu−OBnを、同じサイズの第二バッチと
混合し、20℃で1時間、水(12L)中でスイッシュした。生成物を濾過によ
って回収し、水(2.5L)で洗浄して、週末にわたってヒュームフード内で空
気乾燥させた。窒素を流しながら、バッチを真空下、42℃で乾燥させた。混合
バッチについての収量=1037.4g、93.8%、HPLC>98.7A%
(融点=145〜147℃)。
【0096】 工程3: HCl.H−Gln−Ser−Leu−O−ベンジル
【0097】
【化52】
【0098】 Boc−Gln−Ser−Leu−OBn(715g、1.33M)を室温で
酢酸イソプロピル(3.5L)に懸濁させた。スラリーに、酢酸イソプロピル中
3.8MのHCl溶液(3.5L、13.3M)を添加すると、すべての固形物
を溶解した。しばらくすると、生成物が結晶化した。混合物を室温で3.75時
間攪拌し、このとき、HPLCは、反応の完了を示した。スラリーを酢酸イソプ
ロピル(4.0L)で希釈し、1時間、室温で攪拌して、固形物を窒素下での濾
過によって回収した。過剰のHClが存在する状態で生成物は非常に吸湿性であ
り、乾燥窒素下で回収しなければならない。 ケーキを酢酸イソプロピル(4.0L)で洗浄し、固形物をフィルタを用いて2
時間、窒素下で乾燥させ、その後、真空下、45℃で乾燥させた。収率;622
.8g、99%。HPLC;96.4A%。
【0099】 工程4: Boc−Chg−Gln−Ser−Leu−O−ベンジル(配列番
号4)
【0100】
【化53】
【0101】 HCl.H−Gln−Ser−Leu−OBn(2.6kg)、Boc−L−
シクロヘキシルグリシン(1.414kg)およびHOBt水和物(168g)
をDMF(13.0L)に溶解した。N−エチルモルホリン(1.266kg、
11.0M)およびEDC塩酸塩(1.265kg)を添加し、混合物を20℃
で3時間攪拌した。溶液を酢酸エチル(13.0L)で希釈して、水(26.0
L)を添加した。沈降した生成物およびスラリーを室温で1時間攪拌した。固形
物を濾過によって回収し、1:1の酢酸エチル/水(60L)で洗浄して、フィ
ルタを用いて24時間、窒素下で乾燥させ、真空下、45℃で乾燥させた。表題
化合物を白色固体として得た。収量:3.449kg、93%。HPLC;96
.0A%。
【0102】 工程5: HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−O−ベンジル(配
列番号1)
【0103】
【化54】
【0104】 N−Boc−Chg−Gln−Ser−Leu−OBn(1850g)を酢酸
イソプロピル(3.2L)中でスラリー化した。スラリーを氷浴内で0℃に冷却
し、温度を8〜10℃の間に維持しながら、3.8MのHCl/酢酸イソプロピ
ル(3.7L、11.4mol当量)を5分かけて添加した。15〜20分後、
出発原料は溶解した。溶液に結晶種を入れ、反応を8〜10℃で2時間熟成させ
た(<1A%のN−BOC−テトラペプチド−OBnが残留)。窒素ブランケッ
トのもとでバッチを濾過して、冷(10℃)酢酸イソプロピル(4x3L)で洗
浄し、その後、フィルタを用いて窒素下で乾燥させた。固形物を真空下、40℃
で乾燥させた。収量=795.9g(76% 重量%アッセイ、83.5A%)
【0105】 工程6: スイッシュ手順 粗HCl.Chg−Gln−Ser−Leu(2.2Kg)を室温で、メタノ
ール(22.3L)中でスラリー化した。バッチを1時間攪拌し、その後、酢酸
エチル(44.6L)を30分かけて添加した。バッチを0〜5℃に冷却して、
1時間熟成させ、その後、濾過して、冷(0〜5℃)メタノール/酢酸エチル(
6L、1:2)で洗浄した。固形物をフィルタを用いて45分間、窒素下で乾燥
させ、その後、窒素を流しながら、真空下、40℃で乾燥させた。HCl.テト
ラペプチド(1.478Kg、95.7A%(210nm)、90.4% w/
w)を、N−Boc.テトラペプチド−OBnから83.1%の回収率で得た。
【0106】 HCl.テトラペプチド(1.478Kg)を室温で、メタノール(14.8
L)中でスラリー化し、バッチを1時間攪拌した。酢酸エチル(29.6L)を
30分かけて添加し、バッチを0〜5℃に冷却して、1時間熟成させた。固形物
を濾過によって回収し、冷(0〜5℃)メタノール/酢酸エチル(4.5L、1
:2)で洗浄して、フィルタを用いて45分間、窒素下で乾燥させ、その後、真
空下、40℃で乾燥させた。HCl.テトラペプチド(1.343Kg、97.
5A%(210nm)、96.3% w/w、融点:254〜256℃)を、N
−Boc.テトラペプチド−OBnから61%の収率で得た。
【0107】 13C NMR(100.62MHz,DMSO−d,50℃): 39.5ppmにおける溶媒DMSOの中心線に照合したppmでの化学シフト
。 174.9、172.9、171.5、170.8、168.6、(C=O);
136.8、129.3、128.9、128.6、(芳香族のCおよびCH)
;57.8、56.1、53.3、51.5、39.9、29.2、(CH);
66.8、62.5、32.4、29.0、28.8、26.4、26.3、2
5.1、(CH);23.5、22.4、(CH)。
【0108】 実施例3 Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Le
u−OH(配列番号6)
【0109】
【化55】
【0110】 工程1: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−S
er−Leu−O−ベンジル(配列番号7) HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−OBn(500g)、Fm−
グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH(490g)およびHOAt(16
0g)をDMF(8.2L)中でスラリー化し、氷浴内で2℃に冷却した。N−
エチルモルホリン(135mL)を添加し、続いて、EDC.HCl(210g
)を添加した。混合物を0〜2℃で2時間攪拌し、サンプリングした。HPLC
は、0.2A%のテトラペプチドの残留を示した。反応混合物を酢酸エチル(4
L)で希釈し、5μのインラインフィルタを通して30ガロンのガラス容器に移
入した。フラスコおよびラインを酢酸エチル/DMF(1:1、500mL)お
よび酢酸エチル(4L)ですすいだ。水(16.4L)を25分かけて(温度1
1℃〜23℃)添加し、20℃で30分間、混合物をゆっくりと攪拌した。生成
物を濾過によって回収し、水(3L)、酢酸エチル(1L)および水(2×3L
)で洗浄し、その後、フィルタを用いて窒素下で乾燥させて、真空下、45℃で
乾燥させた。収量=900g、収率97%。HPLC 96.5A%。
【0111】 別工程1: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−
Ser−Leu−O−ベンジル(配列番号7) HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−OBn(100g)、Fm−
グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH(98g)および4−ヒドロキシピ
リジン−N−オキシド(HOPO、18.2g)をDMF(1.6L)中でスラ
リー化し、氷浴内で2℃に冷却した。N−エチルモルホリン(27mL)を添加
し、続いて、EDC.HCl(42g)を添加した。混合物を2〜5℃で4時間
攪拌して、サンプリングした。HPLCは、0.6A%のテトラペプチドの残留
を示した。反応混合物を酢酸エチル(1.64L)で希釈し、水(3.3L)を
70分かけて添加して、混合物を20℃で60分間、ゆっくりと攪拌した。生成
物を濾過によって回収し、水(1.5L)、酢酸エチル(1L)および水(3×
1L)で洗浄し、その後、フィルタを用いて窒素下で乾燥させて、真空下、45
℃で乾燥させた。収量=186g、収率100.0%。HPLC 98.0A%
【0112】 工程2: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−S
er−Leu−OH(配列番号6) Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Le
u−OBn(工程1または別工程1に記載したように調製したもの)(1.1K
g)を、メタンスルホン酸(93.5mL)を含有するジメチルアセトアミド(
7.8L)に溶解した。DMA(1.0L)中でスラリー化した5%Pd/C(
110g、10重量%)を添加し、混合物を、常圧で1時間40分間水素化した
。反応混合物をサンプリングした:HPLCは、出発原料の残留がないことを示
した。
【0113】 Hyflo(商標)(500g)の前湿潤(DMA)パッドを通して反応混合
物を濾過して、触媒を除去した。HyfloパッドをDMA(2.2L)で洗浄
し、その後、酢酸エチル(5.5L)で洗浄した。濾液を酢酸エチル(5.5L
)で希釈し、15分間攪拌した。水(44L)を40分かけて添加し、そのバッ
チを1時間熟成させた。固形物を濾過によって回収して、水(1×10L、3×
20L)で洗浄し、フィルタを用いて窒素ブランケットのもとで乾燥させて、真
空下、45℃で乾燥させた。収量=862.5g、収率85%。HPLC 88
.3A%。
【0114】 工程3: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−S
er−Leu−OHのスイッシュ精製 粗Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−L
eu−OH(工程2に記載したように調製したもの)(2.58kg)を99%
の回収率(2.56Kg)でふるいにかけた。固形物(2.56Kg)を3時間
、酢酸エチル中でスイッシュした。固形物を濾過によって回収し、酢酸エチル(
26L)で洗浄して、フィルタを用いて窒素下で乾燥させ、真空下、40℃で乾
燥させた。収量=2.489Kg、回収率96.5%。[HPLCにより、21
0nmで、95.2A%;KF=0.77重量%;TGA=1.30重量%;E
tOAc=0.51重量%] 13C NMR(100.62MHz,DMSO−d,70℃): 39.5ppmにおける溶媒DMSOの中心線に照合したppmでの化学シフト
。 174.8、173.3、172.7、171.9、171.5、171.1、
170.6、(C=O);144.7、141.7、128.5、127.9、
125.7、120.8、(芳香族のCおよびCH);59.7、58.7、5
6.3、56.0、53.7、51.6、49.7、47.6、40.6、33
.9、(CH);66.7、62.2、40.6、32.4、30.0、28.
9、28.5、26.6、26.5、26.4、23.4、22.6、20.7
、(CH);23.4、(CH)。
【0115】 メタンスルホン酸を添加しない別の水素化手順 別工程2: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−
Ser−Leu−OH Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Le
u−OBn(工程1または別工程1に記載したように調製したもの)(200g
)を、45〜50℃でジメチルアセトアミド(1.9L)に溶解した。DMA(
100mL)中でスラリー化した5%Pd/C(20g、10重量%)を添加し
、スラリーを−5〜−10℃に冷却した。常圧で、温度を−10〜−5℃の間で
維持しながら、5.5時間、混合物を水素化した。反応混合物をサンプリングし
、HPLCは、反応の完了を示した。
【0116】 混合物を、冷たい(<0℃)ままで、Hyflo(商標)(100g)の前湿
潤(DMA)パッドを通して濾過した。濾液を酢酸エチル(2.5L)で希釈し
、水(8.0L)を1時間15分かけて添加した。このバッチをさらに1時間熟
成させて、固形物を濾過によって回収した。ケーキを水(8.0L)で洗浄し、
フィルタ上に落として吸わせ、その後、真空下、45℃で、窒素を流しながら乾
燥させた。収量=179.9g、収率97.5%。HPLC 85.6A%。
【0117】 別工程3: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−
Ser−Leu−OHのスイッシュ精製 粗Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−L
eu−OH(368.3g)(別工程2に記載したように調製したもの)を乳鉢
および乳棒で粉砕し、室温で3時間、酢酸エチル(3.5L)中でスイッシュし
た。固形物を濾過によって回収し、酢酸エチル(1.5L)で洗浄して、フィル
タを用いて乾燥させ、真空下、45℃で乾燥させた。収量=342.9g、回収
率93.0%。[HPLCにより210nmで94.9A%;KF=2.01重
量%;TGA=5.35重量%]
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月11日(2001.1.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
【化1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】 実施例3 Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Le
u−OH(配列番号5)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】 工程1: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−S
er−Leu−O−ベンジル(配列番号6) HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−OBn(500g)、Fm−
グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH(490g)およびHOAt(16
0g)をDMF(8.2L)中でスラリー化し、氷浴内で2℃に冷却した。N−
エチルモルホリン(135mL)を添加し、続いて、EDC.HCl(210g
)を添加した。混合物を0〜2℃で2時間攪拌し、サンプリングした。HPLC
は、0.2A%のテトラペプチドの残留を示した。反応混合物を酢酸エチル(4
L)で希釈し、5μのインラインフィルタを通して30ガロンのガラス容器に移
入した。フラスコおよびラインを酢酸エチル/DMF(1:1、500mL)お
よび酢酸エチル(4L)ですすいだ。水(16.4L)を25分かけて(温度1
1℃〜23℃)添加し、20℃で30分間、混合物をゆっくりと攪拌した。生成
物を濾過によって回収し、水(3L)、酢酸エチル(1L)および水(2×3L
)で洗浄し、その後、フィルタを用いて窒素下で乾燥させて、真空下、45℃で
乾燥させた。収量=900g、収率97%。HPLC 96.5A%。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0110】 別工程1: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−
Ser−Leu−O−ベンジル(配列番号6) HCl.H−Chg−Gln−Ser−Leu−OBn(100g)、Fm−
グルタリル−Hyp−Ala−Ser−OH(98g)および4−ヒドロキシピ
リジン−N−オキシド(HOPO、18.2g)をDMF(1.6L)中でスラ
リー化し、氷浴内で2℃に冷却した。N−エチルモルホリン(27mL)を添加
し、続いて、EDC.HCl(42g)を添加した。混合物を2〜5℃で4時間
攪拌して、サンプリングした。HPLCは、0.6A%のテトラペプチドの残留
を示した。反応混合物を酢酸エチル(1.64L)で希釈し、水(3.3L)を
70分かけて添加して、混合物を20℃で60分間、ゆっくりと攪拌した。生成
物を濾過によって回収し、水(1.5L)、酢酸エチル(1L)および水(3×
1L)で洗浄し、その後、フィルタを用いて窒素下で乾燥させて、真空下、45
℃で乾燥させた。収量=186g、収率100.0%。HPLC 98.0A%
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】 工程2: Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−S
er−Leu−OH(配列番号5) Fm−グルタリル−Hyp−Ala−Ser−Chg−Gln−Ser−Le
u−OBn(工程1または別工程1に記載したように調製したもの)(1.1K
g)を、メタンスルホン酸(93.5mL)を含有するジメチルアセトアミド(
7.8L)に溶解した。DMA(1.0L)中でスラリー化した5%Pd/C(
110g、10重量%)を添加し、混合物を、常圧で1時間40分間水素化した
。反応混合物をサンプリングした:HPLCは、出発原料の残留がないことを示
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 アツシユウツド,マイケル・ステユワート イギリス国、ハートフオードシヤー・イ ー・エヌ・11・9・ビー・ユー、ホツデス ドン、ハートフオード・ロード、エム・エ ス・デイー (72)発明者 ビシヨツプ,クリストフアー・ブライアン イギリス国、ハートフオードシヤー・イ ー・エヌ・11・9・ビー・ユー、ホツデス ドン、ハートフオード・ロード、エム・エ ス・デイー (72)発明者 コトレル,イアン・フランク イギリス国、ハートフオードシヤー・イ ー・エヌ・11・9・ビー・ユー、ホツデス ドン、ハートフオード・ロード、エム・エ ス・デイー (72)発明者 エマーソン,カテイータ・モニーク アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ハンズ,デイビツド イギリス国、ハートフオードシヤー・イ ー・エヌ・11・9・ビー・ユー、ホツデス ドン、ハートフオード・ロード、エム・エ ス・デイー (72)発明者 ホウ,クオ・チエ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 リンチ,ジヨージフ・エドワード アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 シー,ヤオ・チユン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ウイルソン,ロバート・ダリン イギリス国、ハートフオードシヤー・イ ー・エヌ・11・9・ビー・ユー、ホツデス ドン、ハートフオード・ロード、エム・エ ス・デイー Fターム(参考) 4H045 AA10 AA20 BA14 EA28 FA32

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式B: 【化1】 (式中: AA、AA、AAおよびAAは、独立して、天然または非天然アミノ
    酸から選択され、rは、2または3である) の化合物またはその塩の製造方法であって、 式E: 【化2】 のジエステルを、トリペプチドD: 【化3】 またはその塩と反応させて、式C−1: 【化4】 の中間体またはその塩を提供する工程を含む、前記方法。
  2. 【請求項2】 式Dのトリペプチドの酸塩を、塩基が存在する状態で式Eの
    ジエステルと反応させる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩基がトリアルキルアミンである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 塩基がトリエチルアミンである、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 式C−1の中間体を、式F: 【化5】 (式中、Protは、カルボン酸保護基である) のテトラペプチドと反応させて、式: 【化6】 の化合物を提供する追加工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 式: 【化7】 の化合物のC−末端を脱保護する追加工程をさらに含む、請求項5に記載の方法
  7. 【請求項7】 Protがベンジルである、請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式: 【化8】 (式中、Protは、ベンジルである) の化合物を、炭素上パラジウムが存在する状態で水素(H)と反応させる追加
    工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式: 【化9】 (式中、Protは、ベンジルである) の化合物を、炭素上パラジウムが存在する状態で、任意に有機酸が存在する状態
    で、水素(H)と反応させる追加工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸が不在の状態で水素化を遂行する、請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 有機酸がメタンスルホン酸である、請求項9に記載の方法
  12. 【請求項12】 AA−AA−AA−AA部分が、シクロヘキシル
    グリシン−Gln−Ser−Leuである、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 AA−AA−AA−AA部分が、シクロヘキシル
    グリシン−Gln−Ser−Leuである、請求項5に記載の方法。
  14. 【請求項14】 rが3である、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 rが3である、請求項5に記載の方法。
  16. 【請求項16】 式: 【化10】 のジペプチドを、式: 【化11】 (式中、Xは、アミノ保護基である) のN−保護プロリンと反応させる追加工程をさらに含む、請求項1に記載の方法
  17. 【請求項17】 式C−1a: 【化12】 のトリペプチド化合物またはその塩を、式F−1: 【化13】 のテトラペプチド化合物またはその塩と反応させる工程をさらに含む、rが3で
    あり、AA−AA−AA−AA部分が、シクロヘキシルグリシン−Gl
    n−Ser−Leuである、請求項5に記載の方法。
  18. 【請求項18】 式C1aの化合物を、カルボキシル活性化剤および塩基が
    存在する状態で式F−1の化合物と反応させる、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 式C1aの化合物を、カルボキシル活性化剤および塩基が
    存在する状態で、およびさらに添加剤が存在する状態で、式F−1の化合物と反
    応させる、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 添加剤が、HOAT、HOBTまたは4−ヒドロキシピリ
    ジンN−オキシドを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 添加剤が、4−ヒドロキシピリジンN−オキシドである、
    請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 Protがベンジルである、請求項17に記載の方法。
  23. 【請求項23】 式: 【化14】 (配列番号3) (式中、Protは、ベンジルである) の化合物を、炭素上パラジウムが存在する状態で水素(H)を用いて処理する
    追加工程をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 式: 【化15】 (配列番号3) (式中、Protは、ベンジルである) の化合物を、炭素上パラジウムおよび有機酸が存在する状態で水素(H)を用
    いて処理する追加工程をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 有機酸がメタンスルホン酸である、請求項24に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 炭素上パラジウムが存在する状態での水素を用いた処理か
    らの粗生成物を、極性溶媒中で粗生成物をスラリー化し、反溶媒を添加すること
    によって精製する工程をさらに含む、請求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 炭素上パラジウムが存在する状態での水素を用いた処理か
    らの粗生成物を、極性溶媒中で粗生成物をスラリー化し、反溶媒を添加すること
    によって精製する工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 反溶媒が酢酸エチルまたは酢酸イソプロピルを含む、請求
    項26に記載の方法。
  29. 【請求項29】 反溶媒が酢酸エチルである、請求項26に記載の方法。
  30. 【請求項30】 式C−1a: 【化16】 の化合物またはその塩。
  31. 【請求項31】 式: 【化17】 の化合物またはその塩。
  32. 【請求項32】 式E: 【化18】 の化合物またはその塩。
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