JP2003513076A - 置換ピラゾールの合成方法 - Google Patents

置換ピラゾールの合成方法

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Abstract

(57)【要約】 酸性条件下で、置換ベンゾフェノンヒドラゾン(II)と種々の1,3-に官能性化合物(III)から置換ピラゾール(I)を合成する方法が開示される。ピラゾール化合物は、医薬化合物を合成するのに有用である。前記構造式において、Xは-CN及び-C(O)-R3から選択され、XがCNである場合、生成物(I)のR3はアミノである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願日 この出願は米国の仮出願第60/192,651号(2000年3月28日出願)及び第60/162,
476号(1999年10月29日出願)の利益を要求する。発明の分野 本発明は本明細書の式(I)の置換アリール及びヘテロアリールピラゾール化
合物の新規合成に関する。
【0002】背景 アリール及びヘテロアリールピラゾール構造は、重要な生物活性及び薬理学的
特性を有する多種多様の化合物の中に見出される(Makino, K.ら、J. Heterocyc
lic Chem. 1998, 35, 489、Elguero, J.、Compr. Heterocycl. Chem. II 1996,
3, 1)。例えば、WO 98/52558及びWO 99/23091には、サイトカイン媒介疾病(cy
tokine mediated diseases)の治療に有用であることが示されるヘテロアリール
ウレア化合物が開示されている。米国特許第5,162,360号には、高コレステロー
ル血症及びアテローム性動脈硬化症(atheroclerosis)の治療に有効であると記
載されるN-置換アリール-N'-複素環置換ウレア化合物が開示されている。
【0003】 この重要な一群の化合物の合成は、詳しく概説されている(Makino, K.ら、su
pra、Takagi, K.ら、J. Heterocyclic Chem. 1996, 33, 1003、El-Rayyes, N. R
.ら、Synthesis 1985, 1028、Sammes, M. P.ら、Advances in Heterocyclic Che
mistry, Vol 34, Academic Press, 1983、Behr, L. C.ら、The Chemistry of He
terocyclic Compounds, Weissberger, A., ed., Interscience Publishers, Joh
n Wiley and Sons, 1967参照)。ピラゾール合成の従来のアプローチは、アリー
ルヒドラジンとβ-ケトエステル、β-シアノケトン及びその他のような1,3-ジケ
トン又はそれらに相当する物との縮合である。しかし、アリールヒドラジンは、
いろいろな場所で、便利なスケーラブルケミストリーによって入手することがで
きない。最近、Buchwald及びHartwigは、N-アリール化ベンゾフェノンヒドラゾ
ンの全体的な、及び部分的な合成を開示した(Buchwald, S. L.ら、J. Am. Chem
. Soc. 1998, 120, 6621、Hartwig, J. F. Angew. Chem., Int. Ed. 1998, 37,
2090)。 残念ながら、N-アリールヒドラジンへのそれらの加水分解は示されていない。
従って、よく知られた合成の制限を克服する置換ピラゾールの合成が明らかに必
要である。
【0004】発明の要旨 本発明は、下記式(I)の置換ピラゾールの多用途の新規合成について、異な
る1,3-二官能基を有する置換ベンゾフェノンヒドラゾンから種々のピラゾールを
合成する方法を、初めて提供することによって、技術的必要性に応えるものであ
る。
【0005】
【化4】
【0006】 (式中、R1、R2、R3及びR4は下記で定義される通りである)好ましい実施態様の詳細な説明 本発明において、ジカルボニル化合物又は当業者にとって明らかである関連す
る官能性を有するこのようなヒドラゾンの処理に関して、トランスヒドラゾネー
ション(transhydrazonation)反応が起こり3a、最終的に式(I)のピラゾール
化合物を誘導すると仮定した。このような合成は、ベンゾフェノンヒドラゾンの
各種アリールハライドとの相互結合を触媒することを証明するパラジウムによっ
て利益を得て、アリール及びヘテロアリールヒドラジンを利用できることと関連
して制限を克服する4。また、本発明の新規方法は、以下のスキーム1〜4に示
される、好ましい、高い位置特異性を有する合成化合物を提供する。 本発明の一の実施態様において、下記式(I)のピラゾール化合物の合成方法
であって、
【0007】
【化5】
【0008】 (式中、R1、R2、R3及びR4は以下に定義される通りである: R1及びR3は、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよく、ま
た必要により1〜3のC3-10シクロアルカニル、C1-6アルコキシ、フェニル、ナフ
チル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、チエニル、フリル、イソキサゾリル又はイソチアゾリル
で置換されていてもよいアミノ及びC1-10アルキル(上記のものは、夫々、ハロ
ゲン、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、C3-8シクロアルカニル、C5-8シクロアルケニル及び必要により部分的に、又
は完全にハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシから選択される1〜5の基で
、必要により置換されていてもよい)から独立して選択され(ここで、R1及びR3 は同時にアミノであってはならない)、 R2は、ハロゲン、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい
C1-6分枝した、又は分枝していないアルキル及び必要により部分的に、又は完全
にハロゲン化されていてもよいアリールから選択され、 R4は、 フェニル、ナフチル、モルホリニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、
ピリダジニル、ピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリ
ル、オキサゾイル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、テトラヒ
ドロフリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、
インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾキサゾリル、ベンズ
イソキサゾリル、ベンズピラゾリル、ベンゾチオフラニル、シンノリニル、プテ
リンジニル、フタルアジニル、ナフチピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニ
ル、プリニル及びインダゾリル(上記のものは、夫々、必要により1〜3のフェニ
ル、ナフチル、このパラグラフに記載される上記の複素環又はヘテロアリール、
必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC1-6分枝した、又
は分枝していないアルキル、シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタ
ニル、シクロヘキサニル、シクロヘプタニル、ビシクロペンタニル、ビシクロヘ
キサニル、ビシクロヘプタニル、フェニルC1-5アルキル、ナフチルC1-5アルキル
、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、ニトリル、必要により部分的に、又は完全に
ハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ、フェニルオキシ、ナフチルオキシ
、へテロアリールオキシ又はヘテロサイクリックオキシ(ここで、ヘテロサイク
リック又はヘテロアリール部分はこのパラグラフで記載される上記のものである
)、ニトロ、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、ヘテロアリール又はヘテロサイ
クリックアミノ(ここで、ヘテロアリール又はヘテロサイクリック部分はこのパ
ラグラフで記載される上記のものである)、NH2C(O)、モノ-又はジ-(C1-3アルキ
ル)アミノカルボニル、C1-5アルキル-C(O)-C1-4アルキル、アミノ-C1-5アルキル
、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノ-C1-5アルキル、アミノ-S(O)2、ジ-(C1-3
アルキル)アミノ-S(O)2、R7-C1-5アルキル、R8-C1-5アルコキシ、R9-C(O)-C1-5
アルキル、R10-C1-5アルキル(R11)N又はカルボキシ-モノ-又はジ-(C1-5アルキル
)-アミノで置換されていてもよい)、 ベンゾシクロブタニル、インダニル、インデニル、ジヒドロナフチル、テトラヒ
ドロナフチル、ベンゾシクロヘプタニル及びベンゾシクロヘプテニルから選択さ
れる縮合アリール、又はシクロペンテノピリジニル、シクロヘキサノピリジニル
、シクロペンタノピリミジニル、シクロヘキサノピリミジニル、シクロペンタノ
ピラジニル、シクロヘキサノピラジニル、シクロペンタノピリダジニル、シクロ
ヘキサノピリダジニル、シクロペンタノキノリニル、シクロヘキサノキノリニル
、シクロペンタノイソキノリニル、シクロヘキサノイソキノリニル、シクロペン
タノインドリル、シクロヘキサノインドリル、シクロペンタノベンズイミダゾリ
ル、シクロヘキサノベンズイミダゾリル、シクロペンタノベンゾキサゾリル、シ
クロヘキサノベンゾキサゾリル、シクロペンタノイミダゾリル、シクロヘキサノ
イミダゾリル、シクロペンタノチエニル及びシクロヘキサノチエニルから選択さ
れる縮合へテロアリール(ここで、縮合アリール又は縮合へテロアリール環は、
独立して、0〜3のフェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル
、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チエニル、フリル、イ
ソキサゾリル、イソチアゾリル、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン、ニトリル、必要により部分的に、又は
完全にハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ、フェニルオキシ、ナフチル
オキシ、へテロアリールオキシ又はヘテロサイクリックオキシ(ここで、ヘテロ
アリール又はヘテロサイクリック部分はこのパラグラフで記載される上記のもの
である)、ニトロ、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノ、フェニルアミノ、ナフ
チルアミノ、ヘテロアリール又はヘテロサイクリックアミノ(ここで、ヘテロア
リール又はヘテロサイクリック部分はこのパラグラフで記載される上記のもので
ある)、NH2C(O)、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノカルボニル、C1-4アルキ
ル-OC(O)、C1-5アルキル-C(O)-C1-4アルキル、アミノ-C1-5アルキル及びモノ-又
はジ-(C1-3) アルキルアミノ-C1-5アルキルで置換される)、 シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタニル、シクロヘキサニル、シ
クロヘプタニル、ビシクロペンタニル、ビシクロヘキサニル及びビシクロヘプタ
ニル(各化合物は、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよ
く、また必要により1〜3のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)、 シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニ
ル、シクロヘプタジエニル、ビシクロヘキセニル又はビシクロヘプテニル(各化
合物は、必要により1〜3のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)、 及び 必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい分枝した、又は分
枝していないC1-6アルキルから選択され、 R11は、水素及び必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC 1-4 分枝した、又は分枝していないアルキルから選択され; R7、R8、R9及びR10は、夫々、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾ
ール及びテトラゾールから独立して選択される) 下記式(II)の化合物と下記式(III)の化合物とを、酸性pH条件下で、極性
プロトン性溶媒中で、5〜16時間の還流下で、以下のスキームに従って反応させ
て式(I)の生成化合物を合成する工程:
【0009】
【化6】
【0010】 (式中、Xは-CN及び-C(O)-R3から選択され、XがCNである場合、生成化合物(I
)のR3はアミノである)
【0011】
【化7】
【0012】 及び続いて該生成物を単離する工程を含む前記方法を提供する。 本発明の別の実施態様では、R2がHである上述の方法を提供する。 本発明の別の実施態様では、 酸がHCl、AcOH、TFA及びp-TsOHから選択され; 溶媒がC1-C3アルコールであり; R1及びR3がアミン、C1-10アルキル、アルコキシ、フェニル、ナフチル、ピリジ
ニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、チエニル、フリル、イソキサゾリル及びイソチアゾリルから選択され
(上記のものは、夫々、必要により、ハロゲン、C1-6アルキル及びC1-3アルコキ
シから選択される1〜3の基で置換されていてもよい(ここで、R1又はR3の一方が
アミンである場合、他方はアミンではない)); 及び R4がフェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、
イミダゾリル及びピラゾリルから選択される(上記のものは、夫々、必要により
C1-8アルキル又はC1-6分枝した、又は分枝していないアルコキシ(夫々、必要に
より部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい)で置換されていてもよ
い)直前に記載された方法を提供する。 さらに別の実施態様では、直前に記載の方法であって、酸がHCl及びp-TsOHか
ら選択され、溶媒がエタノールであり、還流時間が5〜8時間であり、R3がアミノ
であり、 XがCNである。
【0013】 本明細書において使用されるすべての用語は、特に明記しない限り、技術的に
知られているその通常の意味に理解され、必要により別の意味に変更してもよい
ことを理解されるべきである。例えば、「アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ
及びプロポキシのような末端酸素を有するアルキルである。すべてのアルキル、
アルケニル及びアルキニル基は、構造的に可能であり、特別の定めのない限り、
分枝した、又は分枝していないものであると理解されるべきである。その他のよ
り具体的な定義は以下のものである。 本明細書で使用される用語「アロイル」は、「ベンゾイル」又は「ナフトイル
」の意味に理解されるべきである。
【0014】 用語「ヘテロサイクル」は、飽和又は不飽和のいずれであってもよい安定な一
芳香族4〜8員(好ましくは、5又は6員)単環式又は一芳香族8〜11員二環式複素
環ラジカルを参照する。各複素環は、炭素原子及び窒素、酸素及び硫黄から選択
される1以上、好ましくは1〜4のヘテロ原子からなる。この複素環は、環上のい
ずれの原子によって結合されていてもよく、安定な構造を形成する。複素環の例
としては、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ
チオフェニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラ
ニル、ジオキサニル、テトラメチレンスルホニル、テトラメチレンスルホキシジ
ル、オキサゾリニル、チアゾリニル、イミダゾリニル、テトラヒドロピリジニル
、ホモピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロピリミジニル、デカヒドロキノ
リニル、デカヒドロイソキノリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、ジヒ
ドロオキサジニル、ジヒドロピラニル、オキソカニル(oxocanyl)、ヘプタカニ
ル(heptacanyl)、チオキサニル及びジチアニルが挙げられるが、これらに限定
されない。
【0015】 用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSのような1〜4のヘテロ原子を含む芳香
族5〜8員単環式又は8〜11員二環式環の意味に理解されるべきである。このよう
なヘテロアリールの例としては、ピリジニル、ピリドニル、キノリニル、ジヒド
ロキノリニル、テトラヒドロキノイル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノ
イル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズ
チアゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズ
ピラゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ベンゾオ
キサゾロニル、ベンゾ[1,4]オキサジン-3-オニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾ
[1,3]ジオキソール-2-オニル、テトラヒドロベンゾピラニル、インドリル、イン
ドリニル、インドロニル(indolonil)、インドリノニル(indolinonyl)及びフ
タルイミジルが挙げられる。
【0016】 本明細書で使用される用語「アリール」は、フェニル、トリル又はナフチルの
意味に理解されるべきである。 アリールオキシ又はヘテロアリールアミンのような上記環状部分の類似体であ
る用語は、アリール、ヘテロアリール及びその夫々の官能基と結合した上記の複
素環の意味に理解されるべきである。 本明細書で使用される「窒素」及び「硫黄」には、窒素及び硫黄の任意の酸化
物及び任意の塩基性窒素の四級化(quaternized)物も含まれる。 本明細書で使用される用語「ハロゲン」は、臭素、塩素、フッ素又はヨウ素の
意味に理解されるべきである。 ETOHはエタノールの意味に理解されるべきである。 p-TsOHはパラ-トルエンスルホン酸である。 TFAはトリフルオロ酢酸である。 AcOHは酢酸である。 DPPFはジフェニルホスフィノフェロセンである。 本発明の方法は、当業者には明らかである「化学的に安定」であると考えられ
る化合物の合成のみに関する。例えば、「ダングリング結合価(dangling valen
cy)」又は「カルバニオン」を有する化合物は、本発明で考慮される化合物では
ない。
【0017】 本発明を表す一般的な反応スキームを以下に説明する。式(II)のベンゾフェ
ノンヒドラゾンを式(III)の1,3-二官能価の中間体と、酸性pH条件下で、極
性プロトン性溶媒中で約5〜16時間反応させる(式中、XはR3を有するカルボニル
(-C(O)R3)、又はニトリル(-CN)であり、ニトリルの場合には、R3は式(I)の
生成物中においてアミン(NH2)である)。好ましい反応時間に関して、Xが-C(O
)R3である場合は5〜8時間が好ましく、XがCNである場合には8〜16時間が好まし
い。R1、R2、R3、R4及びXは上述の通りである。
【0018】
【化8】
【0019】 本発明の一の実施態様において、異なる酸性状態は、HCl、AcOH、TFA及びp-TsO
Hから選択される酸を用いて得ることができる。さらに別の実施態様において、
所望の収率はエタノール中のp-TsOH又はHClを用いて得られる。 スキーム1、2、3及び4は、本発明の具体的な局面を表す。これらのスキー
ムは例示であり、当業者によって認識されるように、詳細な試薬又は条件は、必
要以上に実験をしなくても、必要に応じて、個々の化合物で修正されるであろう
。以下のスキームで使用される出発物質は、市販され、又は当業者であれば市販
の材料から容易に調製される。特定の化合物の単離及び精製方法は当業者にとっ
て明らかであり、その限定されない例は以下の実施例1で提供される。 アリールヒドラゾン3、4及び11は、最近報告された下記のHartwigによる
方法であり3b、対応する臭化アリールをベンゾフェノンヒドラゾンとPd触媒相互
結合して調製した。これらのヒドラゾンは85〜99%の収率で得られた。以下のス
キーム1を参照されたい。
【0020】
【化9】 スキーム1
【0021】 ピラゾールの合成は、ヒドラゾン3、4及び11(以下に示される)を、対称の
1,3-ジケトン5及び6により、エタノール中で、酸性条件下で還流することによ
って行われる。ピラゾール8、9及び12は、p-TsOHを用いて75〜94%の単離収
率で調製した。ピラゾール7及び12の調製においても、HCl/EtOH条件下5で同
様の収率を得た。
【0022】 対称のジケトンによる結果は、アリールヒドラゾン3及び4から非対称ピラゾ
ール又はピラゾール類似構造の部位選択的合成の試験を促進した。スキーム2で
例示されるように、p-TsOH/EtOH条件下でのエチルアセト酢酸による3の処理に
より、3:1の比で、52%の単離収率でピラゾール14及びピラゾロン15を得た
。実施例1を参照されたい。興味深いことに、p-TsOHをHClで置換すると、1:1
の比で、58%の収率で14a及び15aを得た。P-TsOH及びHCl反応条件下で、
14a及び15aの安定性を試験したが、両方の化合物において相互変換は検出
されなかった。他方では、4をp-TsOHで処理することによって、41%の収率で単
一生成物(14b)が形成され、HCl条件下で4:1の比の14b:15bが38%
の収率で得られた。 ピラゾロン17の合成は、3又は4をエチルマロニルクロリドで、ジオキサン
を還流しながら処理することで行い、10分後対応する化合物16を80〜83%の単
離収率で得た。続くp-TsOH/EtOH中での16の環化により、1.5時間後ピラゾロン
17を68〜70%の収率で得た。化合物17aの1H-NMRは、以前報告したデータ5
と完全に一致した。
【0023】
【化10】 スキーム2
【0024】 ピラゾールアミンの調製は、スキーム3に例示されるように、酸性条件下で、
ヒドラゾンをシアノケトン18で処理することによって可能であると予想された
。トランスヒドラゾネーションにおいて、β-ケトエステルにより得たものと同
様の選択性は、タイプ19のピラゾールアミンを提供するであろう。アリールヒ
ドラゾン3及び4を18で処理することにより、それぞれ単一の生成物19及び
20を80%の単離収率で得た。19の構造は、同様の反応条件下で、ヒドラジン
21とシアノケトン18からそれを調製することにより確認した。さらに、相互
結合ピラゾール形成結果の有用性は、61%の収率のヘテロアリールピラゾール2
2の合成によって証明された。
【0025】
【化11】 スキーム3
【0026】 非対称ジケトンによるピラゾール形成の部位選択性を調べるために、ヒドラゾ
ン3を、本発明の条件下でジケトン23により処理した。スキーム4及び実施例
1を参照されたい。異性体24及び25の混合物を7:1の比で、82%の合計収率
で得た。24と25の19:1の比がヒドラジン21及びジケトン23からの形成
について報告されている6点に留意すべきである。高い部位選択性は、ジケトン
26のピラゾール形成で予想された。確かに、単一の生成物27及び28は、p-
TsOH/EtOH条件下で、ヒドラゾン4及び11との反応により、それぞれ84%及び8
8%の収率で得られた7
【0027】
【化12】 スキーム4
【0028】 本発明をより完全に理解するために、以下の実施例1(a)及び(b)を記載
する。これらの実施例は、本発明の実施態様を説明することを目的とし、いかな
る方法によっても、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。 実施例1 1(a)p-TsOH/EtOH: ベンゾフェノンヒドラゾン(1.75mmol)、p-TsOH(1.0グラム)及び二官能性
化合物(2.63mmol)のEtOH(10mL)溶液を8〜16時間還流した。この反応混合物
を室温に冷却し、次いでNaHCO3飽和溶液(10mL)及びEtOAc(10mL)を加えた。
層を分離して、水層をEtOAcで洗浄した。合成した有機物を乾燥し(Na2SO4)、
濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィーで精製した。 1(b)HCl/EtOH: 反応を、HClのEtOH飽和溶液で、(a)の記載と同様の比の反応物質及び濃度
で行った。過剰の飽和NaHCO3を加えてHClの完全な中和を保証した。
【0029】 すべての新規化合物は全分光分析データによって特徴付けられ、収率は>95%
の純度で色層分析した物質を参照する。特定の1H-NMRデータ、14a:δ 5.47 (
1H, s), 4.12 (2H, q), 2.28 (3H, s), 1.43 (3H, t);14a(文献a):δ 5.50 (
1H, s), 4.14 (2H, q), 2.26 (3H, s), 1.41 (3H, t);14b:δ 5.44 (1H, s),
4.07 (2H, q), 2.26 (3H, s), 1.33 (3H, t)。(a) Katritzky, A. R.; Main, F
. W. Tetrahedron 1964, 20, 299;15aの1H-NMRは報告されたデータと完全に
一致している: DeRuiter, J.; Carter, D. A.; Arledge, W. S.; Sullivan, P.
J. J. Heterocyclic Chem. 1987, 24, 149。
【0030】
【表1】 表1 以下の化合物を実施例1(a)及び(b)と同様の方法を用いて調製した。
【0031】 参考文献及び注釈 1. (a) Makino, K.; Kim, H. S.; Kurasawa, Y. J. Heterocyclic Chem. 1998,
35, 489; (b) Elguero, J. Compr. Heterocycl. Chem. II 1996, 3, 1. 2. ピラゾール及びピラゾール関連構造物の合成の総説について、参考文献1及
び以下を参照されたい。(a) Takagi, K.; Huber-Habart, M. J. Heterocyclic C
hem. 1996, 33, 1003; (b) El-Rayyes, N. R.; Al-Awadi, N. A. Synthesis 198
5, 1028; (c) Sammes, M. P.; Katritzky, A. R. Advances in Heterocyclic Ch
emistry, Vol 34, Academic Press, 1983; (d) Behr, L. C.; Fusco, R.; Jarbo
e, C. H. The Chemistry of Heterocyclic Compounds, Weissberger, A., ed.,
Interscience Publishers, John Wiley and Sons, 1967. 3. (a) Wagaw, S.; Yang, H. B.; Buchwald, S. L. J. Am. Chem. Soc. 1998,
120, 6621; (b) Hartwig, J. F. Angew. Chem., Int. Ed. 1998, 37, 2090. 4. t-ブチルカルバゼイト(butylcarbazate)と活性化臭化アリールとのパラジ
ウム触媒結合について、以下を参照されたい。Wang, Z.; Skerlj, R. T.; Bridg
er, G. J. Tet. Lett. 1999, 40, 3543. 5. 特定の1H-NMRデータ、17a:δ 4.35 (2H, q), 3.48 (1H, s);17a(文
7a):δ 4.34 (2H, q), 3.47 (1H, s);17b:δ 4.27 (2H, q), 3.46 (1H, s
); (a) Molinari, A.; Oliva, A. J. Heterocyclic Chem. 1996, 33, 479. 6. Texier-Boullet, F.; Klein, B.; Hamelin, J. Synthesis 1986, 409. 7. 構造体27及び28の部位選択性は、t-ブチルとN-アリール置換基との間の
NOEによって確認され、NOESYによって決定される。
【0032】
【化13】
【0033】 この出願で引用されたすべての参考文献は、その全内容について参照により本明
細書に組み込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AE,AU,B G,BR,BY,CA,CN,CZ,EE,HR,HU ,ID,IL,IN,JP,KR,KZ,LT,LV, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,SL,TR,UA,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 ハッダド ニザー アメリカ合衆国 コネチカット州 06811 ダンバリー ポンドクレスト ロード 30 Fターム(参考) 4C086 AA03 BC36 NA14 ZA45 ZC02 4H039 CA42 CF00 CG10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)のピラゾール化合物の合成方法であって、 【化1】 (式中、R1、R2、R3及びR4は以下に定義される通りであり、 R1及びR3は、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよく、ま
    た必要により1〜3のC3-10シクロアルカニル、C1-6アルコキシ、フェニル、ナフ
    チル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミ
    ダゾリル、ピラゾリル、チエニル、フリル、イソキサゾリル又はイソチアゾリル
    で置換されていてもよいアミノ及びC1-10アルキル(上記のものは、夫々、ハロ
    ゲン、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ル、C3-8シクロアルカニル、C5-8シクロアルケニル及び必要により部分的に、又
    は完全にハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシから選択される1〜5の基で
    、必要により置換されていてもよい)から独立して選択され(ここで、R1及びR3 は同時にアミノであってはならない)、 R2は、ハロゲン、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい
    C1-6分枝した、又は分枝していないアルキル及び必要により部分的に、又は完全
    にハロゲン化されていてもよいアリールから選択され、 R4は、 フェニル、ナフチル、モルホリニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、
    ピリダジニル、ピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリ
    ル、オキサゾイル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、テトラヒ
    ドロフリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、
    インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾキサゾリル、ベンズ
    イソキサゾリル、ベンズピラゾリル、ベンゾチオフラニル、シンノリニル、プテ
    リンジニル、フタルアジニル、ナフチピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニ
    ル、プリニル及びインダゾリル(上記のものは、夫々、必要により1〜3のフェニ
    ル、ナフチル、このパラグラフに記載される上記の複素環又はヘテロアリール、
    必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC1-6分枝した、又
    は分枝していないアルキル、シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタ
    ニル、シクロヘキサニル、シクロヘプタニル、ビシクロペンタニル、ビシクロヘ
    キサニル、ビシクロヘプタニル、フェニルC1-5アルキル、ナフチルC1-5アルキル
    、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、ニトリル、必要により部分的に、又は完全に
    ハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ、フェニルオキシ、ナフチルオキシ
    、へテロアリールオキシ又はヘテロサイクリックオキシ(ここで、ヘテロサイク
    リック又はヘテロアリール部分はこのパラグラフで記載される上記のものである
    )、ニトロ、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、ヘテロアリール又はヘテロサイ
    クリックアミノ(ここで、ヘテロアリール又はヘテロサイクリック部分はこのパ
    ラグラフで記載される上記のものである)、NH2C(O)、モノ-又はジ-(C1-3アルキ
    ル)アミノカルボニル、C1-5アルキル-C(O)-C1-4アルキル、アミノ-C1-5アルキル
    、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノ-C1-5アルキル、アミノ-S(O)2、ジ-(C1-3
    アルキル)アミノ-S(O)2、R7-C1-5アルキル、R8-C1-5アルコキシ、R9-C(O)-C1-5
    アルキル、R10-C1-5アルキル(R11)N又はカルボキシ-モノ-又はジ-(C1-5アルキル
    )-アミノで置換されていてもよい)、 ベンゾシクロブタニル、インダニル、インデニル、ジヒドロナフチル、テトラヒ
    ドロナフチル、ベンゾシクロヘプタニル及びベンゾシクロヘプテニルから選択さ
    れる縮合アリール、又はシクロペンテノピリジニル、シクロヘキサノピリジニル
    、シクロペンタノピリミジニル、シクロヘキサノピリミジニル、シクロペンタノ
    ピラジニル、シクロヘキサノピラジニル、シクロペンタノピリダジニル、シクロ
    ヘキサノピリダジニル、シクロペンタノキノリニル、シクロヘキサノキノリニル
    、シクロペンタノイソキノリニル、シクロヘキサノイソキノリニル、シクロペン
    タノインドリル、シクロヘキサノインドリル、シクロペンタノベンズイミダゾリ
    ル、シクロヘキサノベンズイミダゾリル、シクロペンタノベンゾキサゾリル、シ
    クロヘキサノベンゾキサゾリル、シクロペンタノイミダゾリル、シクロヘキサノ
    イミダゾリル、シクロペンタノチエニル及びシクロヘキサノチエニルから選択さ
    れる縮合へテロアリール(ここで、縮合アリール又は縮合へテロアリール環は、
    独立して、0〜3のフェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル
    、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チエニル、フリル、イ
    ソキサゾリル、イソチアゾリル、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン、ニトリル、必要により部分的に、又は
    完全にハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ、フェニルオキシ、ナフチル
    オキシ、へテロアリールオキシ又はヘテロサイクリックオキシ(ここで、ヘテロ
    アリール又はヘテロサイクリック部分はこのパラグラフで記載される上記のもの
    である)、ニトロ、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノ、フェニルアミノ、ナフ
    チルアミノ、ヘテロアリール又はヘテロサイクリックアミノ(ここで、ヘテロア
    リール又はヘテロサイクリック部分はこのパラグラフで記載される上記のもので
    ある)、NH2C(O)、モノ-又はジ-(C1-3アルキル)アミノカルボニル、C1-4アルキ
    ル-OC(O)、C1-5アルキル-C(O)-C1-4アルキル、アミノ-C1-5アルキル及びモノ-又
    はジ-(C1-3) アルキルアミノ-C1-5アルキルで置換される)、 シクロプロパニル、シクロブタニル、シクロペンタニル、シクロヘキサニル、シ
    クロヘプタニル、ビシクロペンタニル、ビシクロヘキサニル及びビシクロヘプタ
    ニル(各化合物は、必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよ
    く、また必要により1〜3のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)、 シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニ
    ル、シクロヘプタジエニル、ビシクロヘキセニル及びビシクロヘプテニル(各化
    合物は、必要により1〜3のC1-3アルキル基で置換されていてもよい)、 及び 必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい分枝した、又は分
    枝していないC1-6アルキルから選択され、 R11は、水素及び必要により部分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよいC 1-4 分枝した、又は分枝していないアルキルから選択され、 R7、R8、R9及びR10は、夫々、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾ
    ール及びテトラゾールから独立して選択される) 下記式(II)の化合物と下記式(III)の化合物とを、酸性pH条件下で、極性
    プロトン性溶媒中で、5〜16時間の還流下で、以下のスキームに従って反応させ
    て式(I)の生成化合物を合成する工程: 【化2】 (式中、Xは-CN及び-C(O)-R3から選択され、XがCNである場合、生成化合物(I
    )のR3はアミノである) 【化3】 及び続いて該生成物を単離する工程を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 R2が水素である請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】 酸がHCl、AcOH、TFA及びp-TsOHから選択され、 溶媒がC1-C3アルコールであり、 R1及びR3が、アミノ、C1-10アルキル、アルコキシ、フェニル、ナフチル、ピリ
    ジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、イミダゾリル、
    ピラゾリル、チエニル、フリル、イソキサゾリル及びイソチアゾリル(上記のも
    のは、夫々、必要によりハロゲン、C1-6アルキル及びC1-3アルコキシから選択さ
    れる1〜3の基で置換されていてもよい)から選択され(R1又はR3の一方がアミン
    である場合、他方はアミノではない)、 R4が、フェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル
    、イミダゾリル及びピラゾリル(上記のものは、夫々、必要によりC1-8アルキル
    又はC1-6分枝した、又は分枝していないアルコキシ(各化合物は、必要により部
    分的に、又は完全にハロゲン化されていてもよい)で置換されていてもよい)か
    ら選択される請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】 酸がHCl及びp-TsOHから選択され、 溶媒がエタノールであり、 還流時間が5〜8時間であり、 R3がアミノであり、 XがCNである請求の範囲第3項記載の方法。
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