JP2003512031A - 改善された特性を有するヒトパピローマウイルスウイルス様粒子の新規製造方法 - Google Patents

改善された特性を有するヒトパピローマウイルスウイルス様粒子の新規製造方法

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Abstract

(57)【要約】 ヒトパピローマウイルスウイルス様粒子(VLP)を、より高温でのインキュベーション、可溶性金属への暴露またはチオ−酸化を含む種々の成熟条件に付す。得られた成熟VLPは、種々のサイズを有し(図参照)、より安定である。それは、増加した貯蔵寿命およびより高い効力を有するワクチン製剤の製造に使用されうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、より大きな安定性を有するワクチン用途に適した組成物を与えるヒ
トパピローマウイルスウイルス様粒子(VLP)を精製および加工するための新
規方法に関する。また、本発明は、この方法により製造されたVLPに関する。
【0002】 (発明の背景) 組換えヒトパピローマウイルス(HPV)ウイルス様粒子(VLP)は、L1
タンパク質またはL1およびL2タンパク質の組合せのいずれかを含有するが、
ウイルス核酸を含有しない。それは、酵母および昆虫細胞を含む種々の宿主細胞
型において発現されることが可能であり、性器HPV感染ならびにそれに続く性
器疣贅および/または子宮頚癌の発生を予防するためのワクチン開発の魅力的な
候補である。動物での研究においては、精製されたVLPがコンホメーション型
特異的L1エピトープに対する高力価の抗体を誘導することが示されている。こ
れらの抗体はインビトロアッセイにおいて相同ビリオンを中和し、いくつかのモ
デル動物における実験的攻撃に対して防御する。
【0003】 「成熟」(すなわち、VLPの安定性、構造的明瞭性(structural
definition)および他の特性の変化)が精製、加工および保存中に
VLPで観察されている。理論に束縛されるものではないが、これは、少なくと
も1つには、ビリオンの集合および更にはその安定化に要求される分子間ジスル
フィド結合形成における変化によるものであるらしい。
【0004】 安定であることがワクチン製剤には重要である。したがって、安定であり保存
中に免疫原性をも維持するVLPを製造することが望ましいであろう。
【0005】 (発明の詳細な記載) 本発明において、パピローマウイルスL1またはL1+L2タンパク質を成熟
プロセス(過程)に付すことにより、改善された抗原性、サイズ分布および安定
性を有するウイルス様粒子が産生されることが見出された。したがって、本発明
は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ウイルス様粒子(VLP)の製造方法で
あって、 a)HPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させること、 b)該タンパク質を少なくとも部分的に精製すること、 c)その少なくとも部分的に精製されたタンパク質を成熟工程に付すことを含
んでなる製造方法に関する。
【0006】 本発明に含まれる種々の成熟プロセスがあり、それらには、上昇した温度での
インキュベーション、グルタチオンにより促進されるチオール酸化、金属表面へ
の暴露および光への暴露が含まれる。1つの好ましい成熟プロセスは、少なくと
も部分的に精製されたタンパク質を、上昇した温度でインキュベートする工程で
ある。したがって、本発明の特定の実施形態は、 a)HPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させること、 b)該タンパク質を少なくとも部分的に精製すること、 c)その少なくとも部分的に精製されたタンパク質を、上昇した温度でインキ
ュベートすることを含んでなるHPV VLPの製造方法でである。
【0007】 本発明の好ましい実施形態においては、該タンパク質を組換え的に産生させる
。さらに、他の好ましい実施形態においては、上昇した温度は約30℃〜約45
℃である。特に好ましい実施形態においては、該温度は約37℃である。
【0008】 もう1つの実施形態においては、前記の少なくとも部分的に精製されたVLP
を、成熟工程として、グルタチオンまたは酸化型グルタチオンのいずれかで処理
する。得られる成熟VLPは加熱処理体と実質的に同じである。
【0009】 本方法により製造されたVLPは、該成熟工程無しで製造されたものから区別
されうるため、本発明はまた、L1またはL1+L2タンパク質を発現させ、該
タンパク質を少なくとも部分的に精製し、その少なくとも部分的に精製されたタ
ンパク質を成熟工程に付す製造方法により製造されたウイルス様粒子(VLP)
に関する。本発明はまた、そのようにして製造されたVLPを含有するワクチン
組成物に関する。
【0010】 本発明のもう1つの態様は、個体における免疫応答の誘導方法であって、成熟
工程に付されたVLPを含むワクチン組成物の有効量を該個体に投与することを
含んでなる方法に関する。
【0011】 (図面の簡単な記載) 図1は、BIACORE分析により測定した場合の、成熟工程を加えることに
より得られた抗原性の増強を示すグラフである。EIA/BCA比および中和m
Abへの相対結合は、VLP成熟による抗原性の増強に関する同様の増加を示し
た。数値は、同一実験における対応対照に対する成熟アーム(arm)の相対抗
原性の割合(%)である。 ロット#4からの対照アームは、成熟アームと比
較して有意な凝集を示した(すなわち、EIA/BCA(0.3対0.9)およ
びBiacore(10対67))。
【0012】 図2Aおよび2Bは、最終産物のVLPの電子顕微鏡写真である。図2Aは、
対照プロセスを用いて製造したVLPである。図2Bは、成熟プロセスを用いて
製造したVLPであり、それは、対照より有意に均一に分布している。
【0013】 図3は、動的光散乱により分析したVLPのサイズ分布を示すグラフである。
【0014】 図4Aおよび4Bは、HPV6a VLP沈降速度の変化を示すグラフである
。図4Aは対照プロセスである。図4B(成熟プロセス)においては、粒子サイ
ズの不均一性の減少が分析用遠心分離により示されている。
【0015】 図5Aおよび5Bは、VLPの高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSE
C)の結果である。対応する対照プロセスと比較して、より大きなVLP集団が
単分散状態にある。図5AはHPV6a VLPであり、図5BはHPV11
VLPである。
【0016】 図6A〜Dは、HPV6a(図6Aおよび6B)およびHPV11(図6Cお
よび6D)に関して非還元条件下のHPSECにより示された、成熟によりL1
タンパク質がより架橋していることを示すグラフである。成熟により変換が促さ
れるため、単量体含量における有意な減少が認められる。
【0017】 図7は、該プロセス中のHSP成熟によるVLPのタンパク質分解活性の減少
を示すグラフである。成熟VLPのタンパク質分解活性はすべて、同じ実験にお
けるそれぞれの対照アームに対して正規化されており、基質としてカゼインを使
用してペアでアッセイしたものである。
【0018】 図8。促進された成熟によるHPV16 VLPの改善された安定性。対照(
4℃から;黒丸)VLPは42℃の処理中に迅速に抗原性を失うことが示された
が、該処理産物(黒三角)はより良好な安定性を示した。もう1つの対照調製物
(最下方に引かれている黒丸)は、GSSGの不存在下ではHPV16 VLP
がインキュベーション中に抗原性を失うことを示した。
【0019】 図9。滅菌濾過産物(SFP)のHPV16 VLPの、酸化還元処理の存在
下(SFP B)または不存在下(SFP A)の沈降プロフィール。左パネル
:両方のアームのVLPは直径約40〜60nm(logsは約1.4〜2.
4に等しい)のサイズを示す。右パネル:変性条件下、対照プロセスからのVL
PはL1タンパク質(p55)に完全に変性し、一方、酸化還元により促進され
た成熟からのVLPは粒子構造を保有していた。
【0020】 本明細書および特許請求の範囲の全体においては、以下の定義が適用される。
【0021】 「成熟」は、VLPの特性におけるいくつかの有益な変化をもたらす過程(プ
ロセス)を意味する。成熟工程に付されたVLPは、溶液のイオン強度に感受性
ではなく、広いpH範囲にわたり安定であり、室温の生理的塩およびpH条件で
少なくとも1/2〜2日の半減期を有する。これに対して、成熟していないVL
Pは、溶液のイオン強度に非常に感受性であり、狭いpH範囲にわたり安定であ
るにすぎず、室温の生理的塩およびpH条件において直ちに凝集する。
【0022】 VLPは、HPVのビリオンの主要カプシド成分である天然に発現された又は
組換え的に産生されたL1タンパク質から組立て得る。また、VLPは、L1お
よびL2の両方のタンパク質から製造することが可能であり、以下、それは「L
1+L2」と称される。
【0023】 特にカプソメア間ジスルフィド結合を含むジスルフィド結合は、VLPの安定
性、そして恐らくはVLPの組立てに決定的に重要であることが示されている。
【0024】 組換えHPV VLPを製造し精製するための一般的方法は公知である。本方
法においては、実質的に任意の血清型HPVを使用することができる。該VLP
は最終的にはワクチン製剤の製造に使用されることになるため、疾患に関連した
血清型が用いられることが好ましい。これらの血清型には、HPV6a、HPV
6b、HPV11、HPV16、HPV18、HPV31、HPV33、HPV
35、HPV39、HPV45、HPV51、HPV52、HPV56、HPV
58およびHPV68が含まれる。該ワクチン製剤はまた、所望により「カクテ
ル」を形成するよう種々の血清型からのVLPの混合物を含みうる。例えば、好
ましいワクチン製剤は、HPV6aおよび/またはHPV6bをHPV11、H
PV16およびHPV18と共に含む。
【0025】 該組換えタンパク質は、任意の望ましい宿主細胞において産生させることがで
きる。公知の有用な宿主細胞の具体例には、酵母および昆虫細胞が含まれるが、
他の宿主細胞を使用することが可能である。好ましい実施形態においては、酵母
細胞、特にサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cer
eviscae)が該宿主である。該宿主細胞を適当な遺伝的構築物で形質転換
し、HPVタンパク質を産生させる。これらにはすべて、公知方法が用いられる
。十分なL1またはL1+L2タンパク質が産生したら、該タンパク質を集め、
精製する。本発明においては、一般には、少なくとも1つの成熟工程を含む任意
の精製方法を用いることができる。一般に用いられる方法においては、該精製方
法の前に、該細胞を凍結し、細胞スラリーとして保存する。
【0026】 ついで細胞を融解し、所望により、該細胞スラリーをバッファーで希釈するこ
とができる。この段階で用いる温度は、典型的には、約5〜20℃である。所望
により、望ましくない核酸を分解するために、BENZONASE(登録商標)
のような酵素を加えることができる。クロマトグラフィー工程を含む種々の技術
を用いて、該細胞残渣からVLPを分離することができる。
【0027】 本発明の1つの実施形態においては、陽イオン交換クロマトグラフィーのよう
なイオン交換クロマトグラフィー工程を用いて該VLPを分離する。この方法か
ら得られた中間産物(「CEP」と称される)を更なる精製工程および成熟工程
に付すか、または成熟工程、ついで更なる精製工程に付すことができる。該CE
Pを成熟工程に付すのが一般には好ましい。
【0028】 本発明においては、多数の成熟プロセスが確認されている。成熟は、成熟プロ
セスに付されていないカプシドと比較して増強した安定性を有するVLPを与え
る。成熟は、上昇した温度でのインキュベーション、グルタチオンにより促進さ
れるチオール酸化、金属表面への暴露、または光への暴露により達成されうる。
【0029】 1つの好ましい実施形態においては、該成熟工程は、上昇した温度でのインキ
ュベーションである。これは、CEPに対して又は後続の精製工程の産物に対し
て行うことができる。それは、典型的には、上昇した温度での約10〜48時間
、好ましくは約15〜20時間のインキュベーションである。典型的には、上昇
した温度は、約25℃〜約45℃、好ましくは約37℃である。
【0030】 あるいは、該CEPまたは更に精製された産物をグルタチオンまたは酸化型グ
ルタチオンで処理して、それらを成熟させる。グルタチオンの絶対量は決定的に
重要なものではないらしい。それは、0.5mM〜約10mMの範囲であること
が可能であり、1mMを超える量が好ましい。1mMを用いる成熟プロセスと7
mMを用いる成熟プロセスとの間には、ほとんど差がないようである。酸化型グ
ルタチオンを使用する場合には、該量は約0.5mM〜約20mMの範囲である
ことが可能であり、1mM〜17mMが好ましい。
【0031】 該CEPまたは更に精製された産物を、金属表面への暴露により成熟させるこ
とが可能である。これは、Fe2+、Fe3+、Cu1+またはCu2+のよう
な可溶性遷移金属の存在下で生じる反応を含む。該成熟反応には、触媒量の金属
を要するにすぎない。
【0032】 該成熟産物を、望ましい他の任意の精製工程に付すことができる。好ましい方
法においては、該成熟産物をヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーカラムに
より加工(プロセス)し、ついで限外濾過に付して最終的なVLP産物を得る。
ついで該最終産物を、公知方法および所望により添加物を用いて、ワクチン組成
物に製剤化することができる。
【0033】 あるいは、該CEPを更に加工し、および/または精製し(例えば、ヒドロキ
シアパタイトカラムクロマトグラフィー法および限外濾過により)、ついで成熟
させることができる。
【0034】 本発明のワクチン製剤は、成熟したVLPを他の生理的に許容される成分と共
に含む。例えば、それは、ミョウバン、非イオン界面活性剤(例えば、ポリソル
ベート誘導体、好ましくは、ポリソルベート80またはポリソルベート20)、
塩およびバッファーを含有しうる。好ましい実施形態においては、該ワクチンは
、ミョウバン(200〜550μg/mlミョウバン)に吸着された成熟VLP
、0.005〜0.5%(wt/v)ポリソルベートまたは誘導体、2〜10m
M バッファー、および0.10〜0.20M NaClまたはより低い食塩濃
度の製剤には0.01〜0.05 NaClを含む。好ましい実施形態は、約4
50μg/ml ミョウバン、0.03% wt/v ポリソルベート80また
はポリソルベート20、5mM ヒスチジンバッファー、および0.15M N
aClまたは0.3M NaClを含む。
【0035】 該最終製剤は、一般には、10〜200μg/ml VLP、好ましくは、約
20μg/ml、40μg/mlまたは100μg/ml VLPを有する。典
型的な投与は0.5mlの注射となろう。
【0036】 該成熟プロセスの結果として、該VLPに対する改善がもたらされる。成熟プ
ロセスにより製造されたこれらの改善されたVLPは、本発明のもう1つの態様
である。改善は以下のとおりに分類されうる。
【0037】 成熟によるHPV VLPの抗原性の増強 6a型に関する8つの実験室規模プロセスロットおよび11型に関する1つの
ロットについての成熟プロセスおよびそのそれぞれの対照プロセスに由来するC
EPに関するEIA/BCA比は、実施例4で詳しく説明する。該成熟工程を加
えた場合には、EIA/BCA比が約30〜50%増加することが判明した。モ
ノクローナル抗体結合試験を用いた場合、抗原性における一貫した20〜30%
の増加が認められた。
【0038】 図1は、該成熟産物の、それらのそれぞれの対照に対する相対抗原性(%)を
示す。中和mAbを使用するBIAcoreアッセイによる相対抗原性アッセイ
は、自発的成熟による該抗原性の改善に関する同様の結果を示した(実施例4)
。ロット#2からのCEPの組合せをミョウバン上に製剤化した。また、該ミョ
ウバン吸着調製物上でのIVRPアッセイ(インビトロ放出効力アッセイ)は、
抗原性における約30%の増強を示した。
【0039】 CEP成熟によるVLPのサイズおよび不均一性の減少 より多数の分子内および分子間ジスルフィド結合を形成することによりVLP
が成熟するにつれて、該VLPは、より明瞭(defined)になり、したが
ってお互いに対する又は容器表面に対するその結合性が低下する。該成熟プロセ
スにより製造されたVLPは、一貫して、より小さな全体サイズを示した。最も
重要なことは、該VLPの不均一性が、EM(図2Aおよび2B)、動的光散乱
によるサイズ分布分析(図3)および速度沈降(図4Aおよび4B)により示さ
れるとおり劇的に減少することが判明したことである。より初期のロットから得
られた観察と一致して、より後の2つのロット(ロット#8および#9)に関す
るHPSECは、同様の結果を示した。すなわち、該成熟アームは、より明瞭且
つより単分散の粒子を与えた(図5Aおよび5B)。
【0040】 成熟後の収率の増加 該CEPを成熟工程に付す非常に重要な利点の1つは、ヒドロキシアパタイト
クロマトグラフィー(HA)工程から回収される収率の増加にあった。該VLP
の成熟は、より選択的なヒドロキシアパタイトカラム過程をもたらす。なぜなら
、VLPの、お互いに対する及び固体表面に対する非特異的な結合性が低下して
いるからである。6a型および11型に関して種々の出発物質でVLPの成熟を
試験したが、試験したロットの大多数については、該HA工程の収率は、該成熟
アームでは該対照アームの場合より高かった。例えば、1つの6a型ロットにお
いては、該HA工程の収率は該成熟アームでは33%であったのに対して、該対
照アームでは24%であった。同様に、11型ロットについては、該HA工程の
収率は該成熟アームでは35%であったのに対して、該対照では30%であった
【0041】 より著しいL1タンパク質の架橋 L1タンパク質は、ジスルフィド結合形成により隣接カプソメアからのその他
のL1分子と相互架橋する強力な傾向を有する。この構造的合体過程は、温度、
条件には無関係に、あるいはそれが認識されるか否かには無関係に、加工中およ
び保存中に生じるであろう。VLPの成熟は、そのようなコンホメーション探索
およびそれに続く鎖間架橋による構造的合体に有利な条件をもたらす。共有ジス
ルフィド結合を利用して該カプソメアが互いに結びつくことにより、VLPの集
合過程が完了する。インキュベーション工程を加えることにより、単量体段階に
残存するL1タンパク質が非常に減少したが、これは、より著しいVLP内架橋
を示すものである(図6A〜D)。
【0042】 残留タンパク質分解活性の減少 非特異的基質でのタンパク質分解活性アッセイは、全タンパク質分解活性が、
該成熟アームでは、それらの対応対照アームと比較して一貫して減少することを
示した(図7)。理論により束縛されるものではないが、インキュベーション中
の熱不活性化、およびHAカラムの、より良好な選択性が、プロテアーゼの不活
性化および/または除去をもたらしうるのであろう。実験は、37℃での成熟後
にプロテアーゼ活性における若干の減少が生じることを示した。しかし、この減
少は、該プロテアーゼ活性における総減少のごく一部に相当するにすぎない。
【0043】 成熟によるミョウバン上のVLPの改善された抗原性および安定性 該成熟ロットの1つからの産物をミョウバン吸着産物に製剤化した。室温およ
び37℃での時間「0」および3ヶ月間のストレスは、該放出IVRPアッセイ
により、増強した抗原性および安定性を示した。
【0044】 本発明を更に詳しく例示するために、以下に非限定的な実施例を記載する。
【0045】 実施例1 プロセスの説明 発現された組換えHPVを有する酵母細胞を、36% 含水細胞重量(wcw
)の凍結スラリーとして−70℃で保存した。該細胞ペーストを30℃で2時間
かけて融解し、回収バッファー(200m MOPS,2mM MgCl,p
H7.0)を使用して希釈して約30% スラリーとした。融解中および融解後
、該細胞ペーストの温度は5〜10℃の範囲に維持した。wcw 1グラム当た
り、ほぼ1:1のBenzonase(登録商標)(1μL/L)を加えた。該
30% 希釈細胞スラリーを1400〜15000psigのホモジナイザーに
2回通した。得られたライセートを4℃で一晩(約16時間)インキュベートし
て、一連の精製における除去の改善のために核酸のサイズを減少させた。そのイ
ンキュベートしたライセートを、回収バッファー(200m MOPS,2mM
MgCl,pH7)およびクエン酸ナトリウムスパイクバッファー(1M
クエン酸ナトリウム,200mM MOPS,pH7)の添加により更に9%
wcwにまで希釈した。接線流動(tangential flow)濾過法を
用いて、250mM クエン酸ナトリウムバッファーに対する2.25容積のダ
イアフィルトレーションを伴う0.65ミクロン精密濾過膜を使用して、該VL
Pを該細胞残渣から分離した。
【0046】 該精製の大部分は、HS POROS陽イオン交換クロマトグラフィー工程で
達成された。ローディングされたカラムを、5mM リン酸ナトリウム、200
mM MOPSおよび800mM NaClを含有する8カラム容積(CV)の
バッファーで洗浄した。共に5mM リン酸ナトリウムおよび50mM MOP
S(pH7.0)を含有する洗浄バッファー(800mM NaCl)と溶出バ
ッファー(1500mM NaCl)との間の7CVの直線勾配で、該HSカラ
ムから該産物を溶出した。
【0047】 上昇した温度での成熟 得られた中間産物(「CEP」と称される)を、ステンレス鋼またはガラス容
器内で37℃で17時間インキュベートした。該実験のいくつかにおいては、生
物負荷(bioburden)を最小限に抑えるために、37℃での成熟工程の
前に、0.22ミクロンMillipakユニットを使用して、該CEPを滅菌
濾過した。
【0048】 該成熟工程後、該HPV産物中の核酸およびプロテアーゼの両方のレベルを減
少させるために、該成熟CEPをヒドロキシアパタイト(HA)クロマトグラフ
ィーにより加工した。必要に応じたBCAタンパク質分析に基づき、樹脂1ml
当たりタンパク質2mgで該HAカラムをローディングした。ローディングされ
たHAカラムを5CVのバッファーで洗浄し、5mM リン酸ナトリウムから2
00mM リン酸ナトリウム(どちらのバッファーも1.25M NaCl(p
H7.0)を含有する)までの4CVの直線リン酸勾配で溶出した。該HA産物
の、必要に応じたタンパク質分析を行って、850μg/mlの標的タンパク質
濃度で限外濾過中に達成されるのに必要な濃度因子を測定した。
【0049】 10kDa 中空糸膜を使用し、250mg/sqftのロード、6000s −1 のせん断速度、20psiの膜間圧および0.03%(w/v)のTwee
n標的(これは、850μg/mlの最終タンパク質濃度が得られるよう後続の
限外濾過工程中での算出容積減少をもたらす)で運転する限外濾過を行った。T
ween−80を該HA産物に加えて、UF工程(この場合、該産物が0.5M
NaCl溶液に対してダイアフィルトレーションされる)中の凝集を妨げた。
得られたUF産物のプールを滅菌濾過して、最終水性産物(FP)を得た。一連
のアッセイを用いて、該FPを特徴づけした(後記を参照されたい)。
【0050】 対照として、前記と同じ方法を、該CEPの成熟無しで行った。その代わりに
、該CEPを4℃で16時間保存し、ついで該HAクロマトグラフィーにより加
工した。該対照および成熟プロセスの総プロセス時間は同一(約48時間)であ
り、実質的には、唯一の相違は該HS産物のインキュベーション温度であった(
該対照プロセスでは4℃、該成熟プロセスでは37℃)。
【0051】
【表1】
【0052】 実施例2 抗原のEIA定量−抗原性の測定 HPV 6a型および11型を定量するために、二重サンドイッチELISA
形式を用いた。該VLPはポリクローナルヤギ抗HPV6aおよび11抗体によ
り捕捉された。コンホメーション感受性マウス抗HPV mAb、B10.5(
HPV6a)およびB2(HPV11)を使用して、検出用にホースラディッシ
ュペルオキシダーゼ標識抗マウスIgGと共役した捕捉されたVLPの量を定量
した。すべての実験は96ウェルプレート内で行った。該ペルオキシダーゼは該
反応を触媒して、プレートリーダーにより読取られうる450nmにおけるOD
を有する産物を与える。参照体およびサンプルは、常に、並べて実施した。イン
キュベーションは、両方の型に特異的な抗体および該共役抗体の結合のために、
37℃で行った。
【0053】 実施例3 Biacoreアッセイ すべてのBiacoreアッセイは、20℃でCM5センサーチップを使用す
るBIACORE(登録商標)2000またはBIACORE(登録商標)30
00ユニット(Uppsala,Sweden)で行った。センサーチップCM
5の表面上で、カルボキシラート基をデキストランマトリックスに導入した。ラ
ット抗マウス抗体またはαマウスFCγを、アミンカップリングにより該センサ
ーチップ表面のカルボキシラート基に共有的に固定化した。活性化のための0.
2M N−エチル−N’−(3−ジエチルアミノプロピル)カルボジイミドおよ
び0.05M N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS/EDC)ならびに不活
性化のためのエタノールアミンを含有するアミンカップリングキットは、Bia
core,Inc.(Uppsala,Sweden)からのものであった。中
和抗HBsAg抗体mAb、B10.2(HPV6a型用)およびB2(11型
用)は、Neil Christensen博士(Penn State Un
iv.)がら提供された。HPV VLPとmAb B10.5またはB2との
特異的相互作用を研究するための水溶液中の抗原またはrHBsAgの注入の前
に、該mAbをαマウスFCγにより該センサー表面上に捕捉した。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】 実施例4 電子顕微鏡検査 該滅菌濾過産物のすべてに関する電子顕微鏡検査(EM)は、Elkridg
e,MDのEMBS研究室により行われた。該サンプルを室温で45分間融解し
、ついでチューブの穏やかな反転および回転により十分に再懸濁させた後、グリ
ス(gris)調製を行った。該分析に付した各サンプルを、2〜8の種々の希
釈度で0.5M NaClバッファー中で希釈した。希釈後、各サンプルを十分
に再懸濁させた。ホルムバールおよび炭素でコーティングされた300メッシュ
の銅格子を鉗子でしっかり締め固定した。各格子を0.01% ウシ血清アルブ
ミンでリンスし、ついで濾紙を使用して過剰の溶液を吸い取った。2% VLP
の2μl アリコートを別々の格子上に配置し、乾燥させた。10分後、残留物
質を該格子から吸い取った。各サンプルを完全に風乾した後、該サンプルを固定
し、20μlの2% リンタングステン酸で染色し、各格子上に配置し、30秒
間インキュベートした。過剰の染色剤を濾紙で除去した。該サンプルを、JEO
L 1200 EX Transmission Electron Micr
oscope(TEM)中で高倍率で集中的に検査した。顕微鏡写真を撮る前に
、各格子からの多数の領域を十分に検査した。100〜150μg/mlの濃度
範囲のBCA中でサンプルを一貫して検査するために、1:2〜1:8で希釈し
たサンプルを調製した。 結果を図2Aおよび2Bに示す。
【0057】 実施例5 高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSEC) Shodex SB−805−HQカラムを該HPSEC分析において使用し
た。このカラムの排除限界はRη=65nm(デキストラン標準)を超えるが、
Rη=110nm(ポリアクリルアミド標準)未満である。該カラムを、使用前
に、部分的に凝集したHPV18およびHPV16サンプルで調整した。適切な
調整が保証されるよう、いくつかの注入の領域を比較した。いくつかのHPVお
よび非HPV(デキストラン)サイズ/参照標準をまず注入し、ついでHPV6
aおよびHPV11を注入した。Waters 2690ポンプ(流速:0.4
mL/分)を使用して、各サンプルを二重に注入した。該移動相は、20mM
リン酸ナトリウム(pH7.0)により緩衝化された0.75M NaClであ
った。該クロマトグラフィーをUV(λ=214,260および280nm)お
よび蛍光(ex λ=280nm、em λ=340nm)によりモニターした
【0058】 実施例7 動的光散乱(DLS) DLS測定は、Malvern Zetasizer 3000装置を使用し
て行った。測定前に、すべてのサンプルおよび希釈剤を室温にした。モノモード
(monomodal)解析アルゴリズムを使用した。5回の反復測定(それぞ
れ10秒間の持続時間)を各サンプルについて行った。バックグラウンドバッフ
ァー組成が希釈の際に有意に改変されないよう、関心のあるサンプル用の適当な
マトリックスバッファーを使用してサンプルを希釈した。該希釈度は、該シグナ
ルの強度が100〜500kpcsの範囲となるようなものであった。典型的に
は、該SFPサンプルは、約25の希釈度を要する。
【0059】 サイズ分布に関しては、動的光散乱装置DynaPro−LSR(Prote
in Solutions,Inc.,Charlottesville,VA
)を使用した。該アッセイの前に、サンプルを約20μg/mlの最終濃度にま
で0.5M NaCl中に希釈した。結果を図3に要約する。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】 実施例7 沈降速度分析用遠心分離 Beckman XL1分析用超遠心機を使用して、沈降速度実験を行った。
該沈降係数分布プロフィールを、HPVでの使用のために開発された可変性速度
沈降プロフィールに基づき、Microsoft Excelワークシートを使
用して作製した。小容積の該サンプルをガラスセル内にローディングし、該サン
プルのサイズ分布を特徴づけるためにオンラインUV検出を行いながら該サンプ
ルを非常に高速で遠心した。結果を図4Aおよび4Bに要約する。
【0063】 実施例8 L1タンパク質の架橋:HPSECによるオリゴマーアッセイ 高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSC)を変性かつ非還元条件下で行
うことにより、三量体、二量体および単量体の含量を定量した。ジスルフィド結
合は著しいリシャフリング(reshuffling)を受けることが知られて
いた。したがって、該リシャフリングを最小限に抑えるために、低いpHを用い
た。最終的なサンプル条件は、タンパク質濃度200μg/mlで、5% ナト
リウムドデシルスルホナート(SDS)/0.1% トリフルオロ酢酸(TFA
)であった。サンプルを5秒間ボルテックスし、75℃で10分間(±10秒)
加熱した。カラム上への注入の前に、サンプルを室温でせいぜい5分間静置した
。クロマトグラフィーは、Shodex KW−803シリカゲルカラムを使用
するHewlett−Packard 1100シリーズHPLC上で行った。
該移動相は、0.1% SDS/15mM NaPi/150mM NaCl(
pH3)であった。移動相バッファーは、一塩基NaPiを使用して調製し、該
pHは、HClを使用して低下させた。100μlのサンプル注入物を、0.2
ml/分の流速で室温で90分間で溶出した。該溶出は220nmでモニターし
た。結果を図5A〜Bおよび6A〜Dに要約する。
【0064】 実施例9 タンパク質活性アッセイ すべての該中間プロセスおよび最終産物サンプルを総タンパク質分解活性に関
してアッセイした。Molecular ProbesからのEnzChekキ
ットを修飾し、それを使用して、蛍光標識ペプチドの放出を招くカゼインの非特
異的切断をモニターした。
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】 実施例10 グルタチオン促進成熟による精製HPV16の安定化:中和mAb V5結合
により示された抗原性の最小限度の及びより遅い喪失 成熟または架橋過程を促進するために、HPV 16の精製VLPの最終産物
(0.5M NaCl中、約0.8mg/ml)を酸化型グルタチオン(GSS
G,1〜17mM)で処理した。該混合物を、攪拌することなく37℃で16〜
20時間放置した。表面プラズモン共鳴またはBIAcoreセンサーチップに
基づくアッセイにより、中和mAb(H16.V5)の結合により、該HPV1
6 VLPの抗原性をモニターした。該抗原性は、抗体(mAb V5)に対す
る抗原(HPV 16 VLP)の比率として表されている。
【0069】 未処理対照は42℃での熱ストレス中に不安定であることが、図8において明
らかである。それは、42℃で約6時間のうちに抗原性を完全に喪失した(黒丸
、図8)。興味深いことに、GSSGで処理されたHPV16 VLPは、42
℃で25時間後に50%を超える抗原性を保有することが判明した(黒三角、図
8)。これらの結果は、グルタチオン処理による促進された成熟後に、HPV1
6 VLPがはるかに安定であり、熱誘発凝集に抵抗性であることを、明らかに
示している。GSSGにより促進されるジスルフィド結合形成はタンパク質化学
においてよく知られており、それは、該分子間相互作用を強固にする、分子レベ
ルでのメカニズムの基礎であると考えられる。その結果、VLP構造は、より明
瞭となり、その凝集傾向が低下する。
【0070】 実施例11 部分精製されたCEPのプロセス段階グルタチオン促進成熟によるHPV16
VLPの安定化:GSSG媒介酸化的リフォールディングの結果としてのSD
S誘発変性に対する抵抗性 実施例1に記載の方法と同じ方法を用いて、HPV16 VLPを精製し、V
LPを以下のとおりに成熟させた。部分精製されたCEPを、1mM GSSG
、0.1mM GSHおよび50μM FeClの酸化還元カクテルバッファ
ーで25℃で20時間処理した。ついで該混合物を、常法どおりに、HAカラム
およびそれに続く0.5M NaCl中へのバッファー交換のための限外濾過に
より加工(プロセス)した。比較のために、対照アームを行った。すべての実験
条件は、酸化還元バッファーを使用しないこと以外は同じであった。図9の結果
は、成熟後のVLPの安定性の改善を明らかに示した。天然条件下(左パネル)
、対照産物および処理産物は共に、VLPが直径40〜60nmのサイズを有す
ることを示した。該VLPを変性条件(1% SDSおよび加熱)に付した場合
に、酸化還元処理の効果は明らかとなる。同じ条件下、未処理対照は変性サブユ
ニット(L1タンパク質)に分解したが、該処理調製物は、該沈降プロフィール
からはウイルス様構造体として維持されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 BIACORE分析により測定した場合の、成熟工程を加えることにより得ら
れた抗原性の増強を示すグラフである。
【図2A】 最終産物のVLPの電子顕微鏡写真であり、対照プロセスを用いて製造したV
LPを用いた。
【図2B】 最終産物のVLPの電子顕微鏡写真であり、成熟プロセスを用いて製造したV
LPを用いた。
【図3】 動的光散乱により分析したVLPのサイズ分布を示すグラフである。
【図4A】 HPV6a VLP沈降速度の変化を示すグラフ(対照プロセス)である。
【図4B】 HPV6a VLP沈降速度の変化を示すグラフ(成熟プロセス)である。
【図5A】 VLP(HPV6a VLP)の高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPS
EC)の結果を示す。
【図5B】 VLP(HPV11 VLP)の高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPS
EC)の結果を示す。
【図6A】 HPV6aに関して非還元条件下のHPSECにより示された、成熟によりL
1タンパク質がより架橋していることを示すグラフである。
【図6B】 HPV6aに関して非還元条件下のHPSECにより示された、成熟によりL
1タンパク質がより架橋していることを示すグラフである。
【図6C】 HPV11に関して非還元条件下のHPSECにより示された、成熟によりL
1タンパク質がより架橋していることを示すグラフである。
【図6D】 HPV11に関して非還元条件下のHPSECにより示された、成熟によりL
1タンパク質がより架橋していることを示すグラフである。
【図7】 このプロセス中のHSP成熟によるVLPのタンパク質分解活性の減少を示す
グラフである。
【図8】 促進された成熟によるHPV16 VLPの改善された安定性を示す。
【図9A】 滅菌濾過産物(SFP)のHPV16 VLPの、酸化還元処理の存在下(S
FP B)または不存在下(SFP A)の沈降プロフィールを示す。
【図9B】 滅菌濾過産物(SFP)のHPV16 VLPの、酸化還元処理の存在下(S
FP B)または不存在下(SFP A)の沈降プロフィールを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/20 A61P 31/20 35/00 35/00 C12N 7/02 C12N 7/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ウー,シルウ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 マンガー,ウオルター アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 (72)発明者 ガダム,シシール アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065−0907、ローウエイ、イースト・リ ンカーン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4B065 AA95Y BD08 BD25 BD39 CA24 CA45 4C076 AA16 BB11 CC06 CC41 CC47 EE41 EE59 FF15 FF16 FF68 4C085 AA03 BA76 BB11 CC08 DD23 DD34 DD53 DD62 EE01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトパピローマウイルス(HPV)ウイルス様粒子(VLP
    )の製造方法であって、 a)HPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させること、 b)該タンパク質を少なくとも部分的に精製すること、 c)その少なくとも部分的に精製されたタンパク質を成熟工程に付すことを含
    んでなる製造方法。
  2. 【請求項2】 該HPVタンパク質が、HPV6a、HPV6b、HPV1
    1、HPV16、HPV18、HPV31、HPV33、HPV35、HPV3
    9、HPV45、HPV51、HPV52、HPV56、HPV58およびHP
    V68よりなる群から選ばれる、請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 工程c)の前に該タンパク質を精製する、HPV VLPの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 該成熟工程が、上昇した温度でのインキュベーション、グル
    タチオンにより促進されるチオール酸化、金属表面への暴露、光への暴露および
    それらの組合せよりなる群から選ばれる、請求項2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 a)HPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させる
    こと、 b)該タンパク質を少なくとも部分的に精製すること、 c)その少なくとも部分的に精製されたタンパク質を、上昇した温度でインキ
    ュベートすることを含んでなるHPV VLPの製造方法。
  6. 【請求項6】 該温度が約30℃〜約45℃である、請求項5記載の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 該タンパク質を、上昇した温度で約2〜約30時間インキュ
    ベートする、請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 a)HPV6a、HPV6b、HPV11、HPV16、H
    PV18、HPV31、HPV33、HPV35、HPV39、HPV45、H
    PV51、HPV52、HPV56、HPV58およびHPV68よりなる群か
    ら選ばれるHPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させること、 b)その発現されたタンパク質を、陽イオン交換クロマトグラフィーを用いて
    部分的に精製すること、 c)その部分的に精製されたタンパク質を、約37℃の温度に約15〜約20
    時間付して、成熟VLPを産生させること、 d)該成熟VLPをワクチン中に製剤化することを含んでなるHPVワクチン
    組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 a)HPV L1またはL1+L2タンパク質を発現させる
    こと、 b)該タンパク質を少なくとも部分的に精製すること、 c)その少なくとも部分的に精製されたタンパク質をグルタチオンまたは酸化
    型グルタチオンで処理することを含んでなるHPV VLPの製造方法。
  10. 【請求項10】 工程c)においてグルタチオンが約0.5mM〜約10m
    Mの濃度で存在するか、または酸化型グルタチオンが約0.5mM〜25mMの
    濃度で存在する、請求項9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 該グルタチオンが1mM〜7mMで存在するか、または酸
    化型グルタチオンが1〜17mMで存在する、請求項10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の製造方法により製造されたHPVウイルス
    様粒子(VLP)。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のVLPを含んでなるワクチン組成物。
  14. 【請求項14】 個体における免疫応答の誘導方法であって、請求項13記
    載のワクチン組成物の有効量を該個体に投与することを含んでなる方法。
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