JP2003510916A - セルラー通信システムにおけるセル測定結果のレポーティング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、セルラー通信システムの複数のセルに関連するセル測定結果をレポートすることに関する。そのレポーティングは、１つの局から無線インターフェース経由でその局にサービスしているセルの受信機要素に送信される。そのセルはそのレポーティングのために、その局によって使用されるレポーティングの順序で配置されている。セル測定は、いくつかのセルに関連するセル測定結果を得るために、トランシーバ局によって実行される。関連のセル測定結果が次に選択され、その選択された結果が定義されたレポーティングの順序で送信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の分野） 本発明は、セルラー通信システムにおけるレポーティング方法に係り、特にト
ランシーバ局から通信システムに対する測定結果のレポーティングに関するが、
それに限定されるわけではない。

【０００２】 （発明の背景） 無線通信ネットワークは、セルから構成されているセルラー無線ネットワーク
を含むことができる。ほとんどのケースにおいて、１つのセルは、無線インター
フェースを経由してそのセル内の移動局（ＭＳ）にサービスしている１つまたは
いくつかの基地トランシーバ局（ＢＴＳ）によってカバーされているある種の領
域として定義することができる。基地局を基地局サブシステム（ＢＳＳ）に接続
することができる。いくつかのセルは、オーバラップして一緒により大きな領域
をカバーすることができ、それによってセルラー無線ネットワークのカバレージ
領域を形成する。

【０００３】 セル（またはセルのグループ）、従って、そのシステムのセルのうちの１つ内
の移動局（ＭＳ）または同様なユーザ機器（ＵＥ）を、コントローラの機能を提
供する１つのノードによって制御することができる。ネットワーク・コントロー
ラの例としては、基地局コントローラ（ＢＳＣ）、無線ネットワーク・コントロ
ーラ（ＲＮＣ）および移動交換局（ＭＳＣ）などがあるが、他の制御ノードも使
用することができる。コントローラは、さらにゲートウェイまたはリンキング・
ノードに接続することができ、たとえば、ゲートウェイＧＰＲＳサポート・ノー
ド（ＧＧＳＮ）またはゲートウェイ移動交換局（ＧＭＳＣ）に接続し、そのセル
をその通信システムの他の部分および／または他の通信ネットワーク、たとえば
、ＰＳＴＮ（Ｐｕｂｌｉｃ Ｓｗｉｔｃｈｅｄ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔ
ｉｏｎｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）（公衆交換通信網）に対して、あるいはＸ．２５ベ
ース・ネットワークなどのデータ・ネットワークに対して、あるいはＴＣＰ／Ｉ
Ｐ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ／Ｉｎｔｅ
ｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）（伝送制御プロトコル／インターネット・プロト
コル）ベースのネットワークに対してリンクすることができる。

【０００４】 セルラー電気通信ネットワークは、通常、所与の標準（またはいくつかの標準
）に従って動作し、その標準はそのネットワークの要素が実行することが許可さ
れていること、およびそれが実行される方法を規定する。セルラー電気通信ネッ
トワーク標準の例としては、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）ベースの標準（たと
えば、Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｍｏｂｉｌｅ Ｐｈｏｎｅ Ｓｅｒ
ｖｉｃｅ（ディジタル・アドバンスト移動電話サービス）（ＤＡＭＰＳ）、また
はＷｉｄｅ‐ｂａｎｄ ＣＤＭＡ（広帯域ＣＤＭＡ）または提案されているＵｎ
ｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｓｙ
ｓｔｅｍ）（汎用移動通信システム）（ＵＭＴＳ）または時分割多元接続（ＴＤ
ＭＡ）ベースの標準（たとえば、ＧＳＭ：Ｇｌｏｂａｌ Ｓｔａｎｄａｒｄ ｆ
ｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ（移動通信用グローバル標準）またはＧＳＭベースのＧｅｎ
ｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｓｅ（汎用パケット無線サー
ビス）（ＧＰＲＳ））、または周波数分割多元接続（ＦＤＭＡ）ベースの標準な
どがある。基本の音声およびデータ通信サービスの他に、移動局のユーザには、
当業者にとって周知である各種の他のサービスが提供される。

【０００５】 移動局および／または基地局はセルの中の状態に関するいくつかのパラメータ
、たとえば、受信局と送信局との間の信号レベル（パワー）、信号の品質、局間
の距離、送信されるデータの量などを測定／または定義することができる。移動
局には、移動局と任意の基地局との間の対話のために測定することができる任意
のパラメータまたはセルの中の状態に対する値を定義するための適切な手段を備
えることができる。移動局によって実行される測定または定義は以下においてセ
ル測定値と呼ばれ、また、移動局によって得られる結果は、それに対応してセル
測定結果と呼ばれる。

【０００６】 進行中の呼出しの間に、移動局は現時点において、その移動局においてサービ
スしているセルに近隣セルに関連する、いわゆる近隣セル測定結果を測定結果メ
ッセージによってネットワーク・コントローラにレポートすることができる。言
い換えれば、近隣セルは、その移動局に現在サービスしているセル以外のそのシ
ステムの他のセルであると定義することができる。たとえば、ＧＳＭベースのシ
ステムにおいては、そのレポーティングは、ＳＡＣＣＨ（Ｓｌｏｗ Ａｓｓｏｃ
ｉａｔｅｄ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅｌ）（低速関連制御チャネル）にお
いて行うことができる。この例においては、測定結果メッセージは、サービスし
ているセルに関連している情報および、６つの最も強い近隣セルに関する情報か
ら構成される。ＧＳＭベースのシステムにおいては、そのレポート・メッセージ
・フレームは、レポートされる各近隣セルに対する測定されたＲＸレベル（受信
信号レベル）、ＢＣＣＨ周波数（Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａ
ｎｎｅｌ ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）およびＢＳＩＣ（Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ
Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｃｏｄｅ）（基地局アイデンティティー・コード）に対する
情報ビットを含む。現在のＧＳＭベースのシステムにおいては、ＲＸレベルは６
ビットでレポートされている。情報の値の範囲は、１ｄＢステップで−４７ｄＢ
ｍ〜−１０ｄＢｍに設定されている。

【０００７】 現在の測定レポートにおいては、最大で６つの近隣セルだけをレポートするこ
とができる。移動局が対話する可能性のあるセルの数はこれより多いので、６つ
のセルだけでなく、それ以上の数のセルをレポートがカバーすることができれば
有利である可能性がある。これは特に多重システムまたは多重帯域ネットワーク
および／または多層環境において動作しているセルラー通信システムにおけるケ
ースである。一般に、多重モード・システムは、移動局が２つ以上のサービス中
のネットワークまたはシステムまたは標準または周波数などによってサービスさ
れることができるようなサービス・エリアの中にいることができる通信環境とし
て定義することができる。多重帯域システムの一例は、９００ＭＨｚおよび１８
００ＭＨｚの周波数の両方によってサービスされるデュアル・バンドＧＳＭ移動
局である。多重システムの一例は、たとえば、ＧＳＭネットワークにおいて、お
よびＵＭＴＳネットワークにおいて動作しているデュアル・モードの電話機であ
る。

【０００８】 たとえば、現在のＧＳＭ標準においては、レポートされる近隣セルはレポーテ
ィング・メッセージから１７個のビットを予約している。現在の測定レポート・
メッセージの中には、６つの近隣セルに対する前記測定結果より多くの近隣セル
に対するセル測定結果を含むための空き空間はない。

【０００９】 さらに、ＲＸレベルの６ビットでのレポーティングは、ある用途においては、
そのレポーティングの範囲における制限が生じる可能性があるだけである。特に
、示されているＲＸレベルの最大値は、すべての用途に対しては不十分である可
能性がある。従って、−４７ｄＢｍの最大値などの現在の可能なレベルより高い
ＲＸレベルを示すことができれば有利である可能性がある。移動局がセクタ化さ
れた基地局に近付いていて、その基地局の１つのセクタから別のセクタへ移動し
ている場合においてハンドオーバの決定を行う目的のために、より高い受信信号
レベルのレポートが必要である。

【００１０】 さらに、たとえば、−４７ｄＢｍより大きい信号値において、サービス中のセ
ルが近隣セルのリストの中に含まれていない限り、そのサービス中のセルのパワ
ーが近隣セルの１つより大きいかどうかを現在の測定レポートは示すことはでき
ない。しかし、この方法は望ましいソリューションではない。というのは、ネッ
トワークにレポートされる実際の近隣セルの数が６から５へ下がるからである。

【００１１】 （発明の概要） 本発明の実施形態の１つの目的は、上記の問題点の１つまたはいくつかに対処
することである。 １つの態様によれば、本発明は、トランシーバ局とそのトランシーバ局にサー
ビスしているセルとの間の無線インターフェースを経由してトランシーバ局から
そのシステムのセルに関連したセル測定結果をレポートするためのセルラー通信
システムにおける方法を提供する。該方法は、レポーティングのために、そのト
ランシーバ局によって使用されるセルのレポーティングの順序を定義するステッ
プと、少なくともセルのいくつかに関連するセル測定結果を得るために、トラン
シーバ局においてセル測定を実行するステップと、その実行されたセル測定から
関連のセル測定結果を選択するステップと、そのセル測定結果をそのトランシー
バ局から定義されたレポーティング順序でレポートするステップとを含む。

【００１２】 もう１つの態様によれば、本発明は、セルラー通信システムを提供する。該シ
ステムは、トランシーバ局と、無線インターフェースを経由してそのトランシー
バ局にサービスしているセルと、複数の他のセルとを含み、そのトランシーバ局
は、他のセルの少なくともいくつかに関係するセル測定を実行するための制御手
段と、その測定結果のレポーティング順序を定義するための制御手段と、実行さ
れたセル測定から関連のセル測定結果を選択するための制御手段と、セル測定結
果をレポートするレポート・メッセージを定義されたレポーティングの順序で発
生するための制御手段とを備える。

【００１３】 もう１つの態様によれば、本発明は、セルラー通信システムにおいて使用する
ための移動局を提供する。該移動局は、システムのセルに関係しているセル測定
を実行するための制御手段と、その測定結果のレポーティングの順序を定義する
ための制御手段と、実行されたセル測定から関連のセル測定結果を選択するため
の制御手段と、そのセル測定結果を定義されたレポーティングの順序でレポート
するレポート・メッセージを発生するための制御手段とを備える。

【００１４】 もう１つの態様によれば、本発明は、セルラー通信システムのネットワーク・
ノードを提供する。該ノードは、そのシステムのセルの１つと通信している局か
らセル測定結果を受信するための手段を備え、前記測定結果は通信システムの複
数のセルに関連付けられていて、その局によって定義されたセルのレポーティン
グの順序でその局からレポートされ、前記ノードはさらに、そのレポーティング
のために局によって使用されるレポーティングの順序を定義するための制御手段
と、そのレポーティングの順序に基づいてセルに測定結果を付加するための制御
手段とを備える。

【００１５】 さらに特定の実施形態によれば、測定結果は、複数の情報シンボルを含む情報
シンボル文字列によってレポートされ、１つの指示シンボルが、その測定レポー
トの中に含められ、その指示シンボルは文字列の中の次に続く所定の数のシンボ
ルが、そのセルのレポーティングの順序で後続のセルのセル測定結果を含むか、
あるいはその後続のセルが測定レポート文字列の中でレポートされないかどうか
を示す。さらに、測定されるセルに関するあらかじめ定義された情報は移動局に
おいて受信され、そのレポーティングの順序の定義は前記受信情報に基づいてい
る。そのレポートされた測定結果をセルラー通信システムの制御ノードにおける
それぞれのセルと関連付けることができる。

【００１６】 本発明の実施形態は、いくつかの利点を提供する。実施形態のいくつかの手段
によって、レポーティング・メッセージの文字列の長さを増加させることなしに
、レポーティング・メッセージの中により多い数のセルに対するセル測定レポー
トを含むことができる。いくつかの実施形態は、レポーティング・メッセージの
長さを増加させることなしに、あるいは単独のメッセージによってレポートされ
るセルの数を減らすことなしに、レポートされる各セルに対してより多くの数の
情報シンボルを使用することができる。この手段によって、レポートされる測定
の範囲を増やすことができる。さらに、いくつかの実施形態においては、セルの
識別情報、たとえば、同報通信チャネルの周波数についての情報、および基地局
のアイデンティティを、測定される各セルに移動局からの結果と一緒に送信する
必要がない。 本発明をもっとよく理解してもらうために添付の図面を参照するが、この図面
は単に例示としてのものに過ぎない。

【００１７】 （本発明の好適な実施形態の説明） 図１を参照すると、本発明の実施形態を使用することができるセルラー・シス
テムが示されている。以下にさらに詳しく示されて記述される電気通信ネットワ
ークの例は、回路交換型ＧＳＭ（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂ
ｉｌｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）（移動通信用グローバル・システム）
公衆陸上移動通信網（ＰＬＭＮ）の用語を使用しているが、提案されているソリ
ューションは任意のセルラー通信システムにおいて使用することができることに
留意されたい。また、本発明のいくつかの実施形態は、任意の数のセルを使用し
て実施することができることを理解されたい。１つのセルの無線カバレージ領域
は、たとえば、比較的指向性のないパターンから構成することができるか、ある
いは基地局の１つのセクタに指向性アンテナ、あるいはセクタ・アンテナ（図示
せず）を備えることができる。セクタ基地局は、たとえば、３つの１２０°指向
性アンテナを使用することができ、それによって３つの無線カバレージ領域が提
供されるか、あるいは４つの９０°の指向性アンテナが４つの無線カバレージ領
域を提供するというように、あるいは異なる無線カバレージ・ビーム幅の任意の
組合せを使用することができる。また、基地局をノードＢとして参照する場合が
ある（たとえば、ＵＭＴＳ標準において）ことも理解されたい。

【００１８】 図１は、２つの層またはセル１および２をそれぞれ示している。この配置構成
は、たとえば、セル１の第１の層が第１の標準に基づいたネットワークに属し、
そしてセル２の第２の層が第２の標準に基づいたネットワークに属しているよう
なものであってよい。２つの各セル１、２はそれぞれの基地トランシーバ局ＢＴ
Ｓによってサービスされている。各基地トランシーバ局ＢＴＳは、セルの中の移
動局ＭＳ ７との間で信号を送受信するために配置されている。同様に、移動局
はそれぞれの基地トランシーバ局との間で信号を送受信することができる。移動
局７は、基地局との無線通信を経由してこの送受信を実行する。通常、いくつか
の数の移動局が各基地局と通信するが、図１においては簡単のために１つの移動
局だけが示されている。

【００１９】 各基地局は、ネットワーク・コントローラに接続されており、ネットワーク・
コントローラは、１つの例としてＧＳＭシステムの様式においては、移動交換局
（ＭＳＣ）９にさらに接続されている基地局コントローラ（ＢＳＣ）８を備える
。この記述されている実施形態においては、ＢＳＣは記述されている実施形態の
目的に対するネットワーク・コントローラの機能を提供している。しかし、ネッ
トワーク・コントローラと基地局との間の１つまたはいくつかの基地局を制御し
ている基地局コントローラ８は、いくつかの実施形態においては省略できること
に留意されたい。従って、他の任意の適切なネットワーク要素を使用して移動局
７からの測定情報を処理するために使用することができる機能以外のコントロー
ラ機能を提供することができる。また、通常、２つ以上のネットワーク・コント
ローラが１つのネットワーク内に設けられていることにも留意されたい。ネット
ワーク・コントローラはその電気通信ネットワーク・システムの他の要素または
部分に対して、適切なリンキングまたはゲートウェイ装置、たとえば、ゲートウ
ェイ移動交換局（ＧＭＳＣ；図示せず）を経由して接続されている。

【００２０】 移動局、基地局およびコントローラの間の通信の実装は周知であるので、これ
以上の説明は省略する。そのインターフェースは所与の基地局に関連するセルの
中の移動局の間にアップリンクおよびダウンリンクの方向の両方においてチャネ
ルを含むことができること、移動局に送信される情報およびデータが任意の適切
なフォーマットで送信されてよいことを注記するだけで十分である。移動局から
送信されるメッセージは、その移動局を識別する情報（たとえば、ＭＳ ＩＤお
よび／またはＩＭＳＩ（移動局アイデンティティおよび／または国際移動加入者
アイデンティティのそれぞれ））を含むことができる。

【００２１】 図１によって開示されているように、移動局はいくつかのセルのシグナリング
領域の中に同時に居る可能性がある。その移動局は、たとえば、その移動局にサ
ービスするために１つの適切なセルを選択することができる情報を提供すること
ができるようにするために、測定を実行するように構成されている。言い換えれ
ば、サービス中の基地局との進行中の接続を制御する他に、移動局は他のセルに
関する測定も実行することができる。

【００２２】 この説明は、セルラー通信システムのセルの中の１つの移動局によって到達で
きる任意の他のセルを定義するために「近隣セル」という用語を使用することを
理解されたい。すなわち、セル間の「境界線」がある必要はなく、近隣セルまた
は他のセルは部分的にオーバラップしていてもよく、あるいはサービス中のセル
の全カバレージ領域をカバーしていてもよい。さらに、近隣セルは別のタイプの
通信ネットワーク（たとえば、異なる標準に基づいたネットワーク）のセル、あ
るいは別の周波数を使用しているシステムのセルであってよい。後者は、たとえ
ば、いわゆるデュアル・バンド移動局が使用されるときのケースである。

【００２３】 図３は、移動局からのレポート・メッセージを送信するための１つの実施形態
に対するフローチャートを示している。この実施形態においては、関連の近隣セ
ルに関連するような測定結果だけがネットワーク・コントローラにレポートされ
る。１つの好適な実施形態によれば、これは関連している近隣セルの識別パラメ
ータを含まずに実行される。測定結果、たとえば、ＲＸレベルは、適切なネット
ワーク・コントローラ、たとえば、ＢＳＣまたはＲＮＣにも知らされている特定
の順序でレポートされる。

【００２４】 コントローラは、レポーティングの順序を知っているので、どの近隣セルがそ
の報告された測定結果に関連するかを決定することができる。このことを実行す
るための図１のコントローラ８の適切な制御または処理手段６は周知であるので
、これ以上の説明は省略する。コントローラ・ノードが移動局７からセル測定結
果を受信し、そしてそれぞれの測定結果がそれぞれのセルに関連付けられている
ようなレポーティングの順序に基づいて測定結果およびセルのペアを定義するよ
うに配置構成されていることを注記するだけで十分である。

【００２５】 １つの可能性によると、そのレポーティングの順序はそのセルラー通信システ
ムによって使用されているプロトコルおよび／または標準で定義される。もう１
つの方法によれば、移動局はセル測定結果、たとえば、それぞれの基地局のＲＸ
レベルをネットワークにレポートしているときに、その移動局が使用しようとし
ている順序でそのセルを設定するためのレポーティングの規則の情報をコントロ
ーラに提供する。さらにもう１つの可能性によると、コントローラはセル測定結
果をレポートしているときに使用されるレポーティングの順序に関する命令を移
動局に提供する。また、その移動局は、どこかで作成されたレポーティングの順
序も受信することができ、そしてその後、レポーティングのためにそのような受
信された順序を使用する。この場合、その移動局によって行われる定義の処理は
、その受信されたレポーティングの順序がそのレポーティングに対して使用され
るべきであることを定義するためのものである。セルを順番に設定するための規
則は、その通信システムの動作の間に変更される可能性があることに留意された
い。その変更は動的であり得る。たとえば、その変更はあらかじめ定義されたイ
ベント（たとえば、システム故障、過負荷、ピーク時状態、夜間の状態など）が
検出されたことに対する応答として、あるいはシステムによって定義されたもの
として発生する可能性がある。

【００２６】 近隣セルのこの明示的なレポーティングの順序は、近隣セルのＢＣＣＨ（同報
通信制御チャネル）周波数に基づいて（たとえば、ＡＲＦＣＮ；絶対無線周波数
チャネル番号に基づいて）、およびネットワークからその移動局において受信さ
れた近隣セルのＢＳＩＣ（基地トランシーバ局識別コード）に基づいて移動局に
よって定義することができる。上記のように、無線ネットワーク側における適切
なコントローラも、そのセルのこのレポーティングの順序を知っている。移動局
はセルの測定を進め、その実行された測定の中での関連の近隣セルの測定結果を
選択する。これらの選択された関連の結果が次に既知のレポーティングの順序で
ネットワークに送信される。コントローラは、その知られているレポーティング
の順序に基づいて、それぞれのレポートされた結果が関連するセルを定義する。

【００２７】 関連のセルの選択は、選択のための任意の適切なあらかじめ定義された規則に
基づいて行うことができる。その規則は、その移動局および／または通信システ
ムが使用するように配置構成されている標準において定義することができる。そ
の規則を移動局の中に永久的に格納しておくことができる。１つの可能性による
と、その規則は適切なネットワーク要素の中に格納され、そこから移動局に必要
なときに常に送信される。あらかじめ定義された順序でセルを設定するための規
則の場合と同様に、関連のセルを選択するための規則も必要な時に変更される可
能性がある。その関連のセルの選択は、測定されたシグナリング・レベル、使用
された無線周波数、その移動局の移動の方向、近隣セルの負荷状態などに基づく
ことができるが、それらに限定されるわけではない。

【００２８】 図２は、本発明の実施形態において使用することができる選択された移動局７
を概略的に示している。その移動トランシーバ局は、無線信号を受信および送信
するためのアンテナ２０を備える。移動局７はさらにいくつかの基地局に関連す
る各種のセル測定を実行するための制御手段２２をさらに含む。さらに、測定結
果のレポーティングの順序を発生するために制御手段２４が提供されている。制
御手段２６は、実行されたセル測定結果の関連のものを選択するために提供され
ている。制御手段２８はサービス中の基地局との無線インターフェースを経由し
て発生されたレポーティング順序で関連のセル測定結果をレポートするレポート
・メッセージを発生するために提供されている。コントローラ２２から２８まで
の機能を単独のコントローラによって、あるいは２つまたは３つのコントローラ
によって実装することができること、あるいは前記の機能を移動局７の４つの制
御ユニット２２〜２８より多くのユニットに分配することができることを理解さ
れたい。

【００２９】 測定結果の送信のための１つの好適な実施形態が以下に図４を参照して説明さ
れる。ここでは、移動局からネットワークに送信されるレポート・メッセージの
中で、特定の指示ビットが使用されている。さらに正確に言えば、各近隣セルの
測定結果に対して１つの指示ビットを使用して、その次のビットが１つのセルに
対する関連の測定結果の最初のビットであるか、あるいはあらかじめ定義された
レポーティングの順序で次の近隣セルを示している１つのビットであるかどうか
を示すことができる。後者は、たとえば、前の近隣セルに対して利用できる測定
情報がなく、従って、そのセルはその移動局の動作に関係しない場合である。し
かし、関連セルと非関連セルとの間の分割は、任意の他の基準に基づくこともで
きる。非関連セルを示しているビットは、スキップ・ビットと呼ばれることがあ
る。

【００３０】 図４から、ＲＸレベルの測定値が１〜５、２４〜２９および３２の場所におい
てレポーティングの順序のリストの中にあるセルにレポートされることを知るこ
とができる。そのレポーティングの順序の中の場所６〜２４および３０〜３１の
中にある近隣セルに対してはセル測定結果情報はレポートされない。

【００３１】 １つの可能性によると、測定結果および指示ビットに対するビットの順序は、
測定レポート文字列の最初のビットはどのセルがレポートされるかだけを示す。
次に、それに続くビットは結果の情報を含む。たとえば、３２個の近隣セルをイ
ネーブルしているシステムの例においては、最初の３２ビットは、「１」がその
セルがレポートされることを示すように構成することができる。その時、「０」
は、そのセルがレポートされないことを示す。最初の３２ビットの後、次の情報
ビットまたは、文字列の中の他の情報シンボルが「１」によって示されたセルに
対して、その結果をレポーティングの順序で通知する。

【００３２】 測定レポートの中で使用されているレポーティングの順序によって、セル測定
結果に関連するセルを識別することができるので、セルの識別のために追加のビ
ットは不要である。従って、より多くの近隣セルを測定レポートに追加すること
ができる。たとえば、レポートされるセルに対して予約されているビットの数が
７ビットであった場合、これは１つの近隣セルをレポートするためにＧＳＭにお
いて現在のソリューションによって予約されているビットの数より１０ビット少
ない。

【００３３】 非関連近隣セルもその測定結果のレポーティングの順序の中に示されるので、
非関連セルがその測定レポートの中で示されなければならない。しかし、非関連
の近隣セル（すなわち、レポートされないセル）に対して予約されるビットの数
は、本明細書において後で説明されるように、１ビットだけで済ますことができ
る。

【００３４】 この実施形態のより詳しい例によれば、ネットワークは、システム情報５（Ｓ
Ｉ ５）、システム情報の５ビットおよびシステム情報の５ｔｅｒメッセージを
ＧＳＭ仕様０４．１８のバージョン８．０．０．に基づいて近隣セルにＢＣＣＨ
周波数（たとえば、ＡＲＦＣＮの値）を送信することができる。近隣セルのＢＳ
ＩＣがメッセージの中で移動局に送信され、その送信局のアイデンティティを示
す。これは新しいメッセージであるか、あるいはその移動局が受信することがで
きる別のメッセージが封入されたメッセージであってもよい。１つのオプション
によれば、そのアイデンティティ指示メッセージは、ＳＩ ５メッセージを置き
換え、ＢＳＩＣ以外にＢＣＣＨ周波数の両方を含む。

【００３５】 １つの実施形態によれば、移動局は、上記の２つのパラメータに基づいて、明
示的なレポーティングの順序ですべての近隣セルを設定する。そのレポーティン
グの順序は、ネットワークによっても知られている。各ＢＣＣＨ周波数は、２つ
以上の関連するＢＳＩＣを持つことができることに留意されたい。上記の情報が
受信された後、各近隣セルはユニークなＢＳＩＣ／ＢＣＣＨ ＡＲＦＣＮペアに
よって識別され、そのセルを、関連のシステム情報メッセージの中のデータに従
って明示的な順序の中に入れることができる。

【００３６】 近隣セルの合計数を、その移動局の測定機能に対応するように制限することが
できる。１つの実施形態によれば、セルの数は３２であり、それは現在のネット
ワーク・アーキテクチャにおける近隣セルの最大数である。しかし、これは一例
に過ぎず、近隣セルの数を３２より少なく、あるいは多くすることができる。

【００３７】 測定レポートにおいて、関連の近隣セルのＲＸレベルが、この特定の順序を使
用してレポートされる。測定レポートは、近隣セルごとに１つの指示ビットを含
む。その指示ビットによって、その次のビット（たとえば、次の６ビット）が、
その特定の近隣セルのＲＸレベルを記述するかどうかを示すことができる。たと
えば、そのビットの値「１」は、そのＲＸレベルが含まれることを意味し、そし
て指示ビットの値「０」は、ＲＸレベルがその所与のセルに対して含まれないこ
とを意味するように構成することができる。ＲＸレベルが利用できない場合、現
在の指示ビットに続くビットは、レポーティングの順序での次の近隣セルに対す
る指示ビットとなる。

【００３８】 本発明のこの実施形態によって、ＢＳＩＣおよびインデックスを個々の各測定
結果に関連付ける必要がない配置構成が可能となり、それによって、レポート・
メッセージの中の多くの空間が節約される。ＢＳＩＣが不要であるのは、そのＢ
ＳＩＣ／ＢＣＣＨ周波数の情報が移動局に送信され、その移動局は、どの測定値
が有効であるか、すなわち、関連しているか、そしてどれがレポートされる必要
があるかを決定することができるからである。現在のシステムにおいては、これ
は基地局コントローラにおいて行われる。そのインデックスは不要であり、従っ
て、レポートから取り除くことができる。ＲＸレベルまたは任意の他の測定結果
の対応しているセルに対するマッピングは、任意のインデックスの代わりに、結
果の順序に基づいている。

【００３９】 この実施形態によって、各近隣セルのＢＳＩＣおよびＢＣＣＨ周波数を、その
測定レポート・メッセージから取り除くことができ、それによってより多くの数
の近隣セルの測定結果（たとえば、受信信号レベル）を含めることができる。そ
のレポートは、レポートされる近隣セルのＲＸレベルおよび指示ビットだけを含
み、そのレポート・メッセージの中のセルを識別するための他のパラメータは不
要である。上記のＧＳＭの例においては、このことは、近隣セルの測定結果に対
して予約されている１０７個のビットを使用することができるので、測定結果を
伴うセルに対して７ビットだけが使用され、１ビットが測定結果を伴わない（非
関連の）セルに対して使用されるようにすることができる。たとえば、３２個の
近隣セルを有しているセルにおいてすべてのセルをレポートすることができ、そ
のレポートは７つの近隣セルに対する測定結果（１２×７＋２０×１＝１０４ビ
ット）を含むようにすることができる。これは他のレポーティングの目的のため
に、まだ３ビットの空きを残している。

【００４０】 ＧＳＭ標準に基づいている測定レポート・メッセージによると、１３個のオク
テットおよび３個の追加ビットが近隣セルのレポーティングに対して利用でき、
それによって８×１３＋３＝１０７ビットの長さのレポーティングの文字列また
はフレームを提供することができる。現在のシステムにおいては、１つのセルが
最大３２個の近隣セルを持つことができる。ＲＸレベルのレポーティングは、関
連の近隣セルに対して７個のビットを予約し、１つのビットを非関連近隣セルに
対して予約する。すべての近隣セルが測定できる場合、そのリスト上の最初の１
５の近隣セルをレポートすることができる。レポーティングの順序のリストにお
いてセルの配置に対して制限が設定されていない場合、セルの最大数は１２とな
る。上記から、この例においては本発明の実施形態の手段によって、レポートさ
れる近隣セルの数を２倍にすることができる。

【００４１】 レポートされる信号レベルをある種のあらかじめ定義された基準信号レベルに
関連して示すことができる。基準信号レベルを同じ測定レポート・メッセージの
中で送信することができる。基準信号レベルは、その基準レベルの手段によって
関連の各信号レベルをレポートできるように設定されることが好ましい。より正
確に言えば、信号レベルに対する基準レベルは、たとえば、３ビットで、４ｄＢ
ステップで（たとえば、０＝１１０ｄＢｍ、１＝−１０６ｄＢｍ、２＝−１０２
ｄＢｍ）送信される。サービス中のセルからの、および関連の近隣セルからの測
定された各信号レベルは、次に基準信号レベルに関連してレポートの中で示され
る。基準信号レベルは、レポートされる各信号レベルが、その基準信号レベルよ
り明示的に強いか、または弱いかであるように選定することができる。

【００４２】 フレームのスケーリングをさらに明確にするために、次の説明が示される。基
準信号レベルは、３つのビットで示すことができ、それによって８つの異なる値
を提供することができる。その測定結果と基準値との間の関連を示すために、６
つのビットが予約されている。これによって信号レベルのレポーティングにおい
て６３ｄＢまでのダイナミクスを持つことができる。基準レベルからの差が、５
ビットで示される場合、そのダイナミックは３１ｄＢまでとなる。それはいくつ
かの用途に対しては十分である可能性もある。５ビットの指示によって、現在の
セルラー・システムのいくつかにおいて使用されている受信信号レベルのレポー
ティングと比較して、レポートされる近隣セル当たりに、さらに１つのビットが
節約される。

【００４３】 基準レベルを使用し、この基準レベルからの差を示すことによって、そのレポ
ーティング・レンジを−４８ｄＢｍからより強い信号レベルへ広げることができ
る。そのより強い（すなわち、より高い、あるいはより大きい）信号レベルは−
４８ｄＢｍより大きいレベル、たとえば、−４７ｄＢｍ、−４０ｄＢｍまたは−
３０ｄＢｍなどである。

【００４４】 上記の高度化されたセル測定レポーティングは、図２によって示されているよ
うに、必要な制御ハードウェアおよび／またはソフトウェアを備える「新しい」
移動局によって容易にサポートすることができる。しかし、この実施形態は、適
切なネットワーク要素または複数の要素の制御下で使用されることが好ましい。
これは本発明の実施形態をサポートしている「新しい」移動局と、記述された新
しいレポーティング・モードを扱うことができない「古い」ネットワーク実装と
の間の互換性を保証する。近隣セルの周波数が、現在のシステム情報メッセージ
によって送信され、一方、ＢＳＩＣ情報が別のメッセージで送信される場合、そ
の移動局は、新しいレポート・モード、たとえば、ＢＳＩＣを示しているメッセ
ージの受信の結果として使用するようにその移動局が指令されるまで、ハンドオ
ーバの後、「古い」レポートで測定結果を送信することができる。この手段によ
って、ハンドオーバ後の近隣セルのレポーティングにおけるギャップを最小化す
ることができる。というのは、近隣セルの周波数の情報を、新しいレポーティン
グ・フォーマットに対して必要な完全な情報の前に受信することができるからで
ある。その新しいセルがその新しいレポーティング・フォーマットをサポートす
ることが分かるまで、古いレポーティングのフォーマットを使用する必要がある
。代わりに、ハンドオーバ後のレポーティング・モードは、ハンドオーバ・コマ
ンドの中の対応している新しい指示子によって制御される。

【００４５】 本発明の実施形態が移動局に関連して記述されてきたが、本発明の実施形態は
任意の適切な他のタイプのユーザ機器に対して適用できることを理解されたい。
さらに、情報ビットと１つの指示ビットとを含むメッセージが上で説明されてい
るが、その実施形態は任意の適切な情報シンボルによって実装することができる
。 また、上記は本発明の実施形態を記述しているが、特許請求の範囲に定義され
ている本発明の範囲から逸脱することなしに、その開示されたソリューションに
対して種々の変更および修正を行うことができることを留意されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態を使用することができるセルラー無線システムを示す。

【図２】 本発明に従って作られた移動局の概略表示である。

【図３】 本発明の１つの実施形態の動作を示すフローチャートである。

【図４】 本発明の１つの実施形態によるレポート・メッセージのコーディングの一例を
示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 5K067 BB03 BB04 DD44 DD45 EE02 EE10 EE16 HH22 LL11

Claims (30)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 セルラー通信システムにおいて、該システムのセルに関連す
   るセル測定結果を、トランシーバ局から前記トランシーバ局と前記トランシーバ
   局をサービスしているセルとの間の無線インターフェースを経由してレポートす
   るための方法であって、 レポーティングのために前記トランシーバ局によって使用されるセルのレポー
   ティングの順序を定義するステップと、 前記セルの少なくともいくつかに関連するセル測定結果を取得するために、前
   記トランシーバ局においてセル測定を実行するステップと、 前記実行されたセル測定から関連のセル測定結果を選択するステップと、 前記セル測定結果を前記トランシーバ局から前記定義されたレポーティングの
   順序でレポートするステップとを含む方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法において、 前記測定結果が複数の情報シンボルを含む情報シンボル文字列によってレポー
   トされ、該方法は、 １つの指示シンボルを前記測定レポート文字列の中に含めるステップをさらに
   含み、前記指示シンボルは、前記文字列の中の次に続くあらかじめ定義された数
   のシンボルが、セルのレポーティングの順序において後続のセルの前記セル測定
   結果を含むかどうか、あるいは前記後続のセルが前記測定レポート文字列の中に
   レポートされないかどうかを指示する方法。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の方法において、 前記セル測定指示シンボルが、その後に前記測定結果をレポートするシンボル
   が続いていないことを示す場合において、前記測定レポート文字列の中に含まれ
   ている次のシンボルが前記セルのレポーティングの順序で後続のセルに対して指
   定された他の指示シンボルであることを示す方法。
4. 【請求項４】 請求項１乃至３の何れかに記載の方法において、 前記移動局において測定される前記セルに関するあらかじめ定義された情報を
   受信するステップと、前記受信情報に基づいて前記レポーティングの順序を定義
   するステップとをさらに含む方法。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の方法において、 前記情報が同報通信用制御チャネルの周波数と、測定される前記セルの送信基
   地局のアイデンティティとを含む方法。
6. 【請求項６】 請求項４または５に記載の方法において、 前記情報の少なくとも一部分が、同報通信用制御チャネルを経由して別のメッ
   セージにおいて送信される方法。
7. 【請求項７】 請求項１乃至６の何れかに記載の方法において、 前記レポートされる測定結果のそれぞれを、前記セルラー通信システムの制御
   ノードにおいてそれぞれのセルと関連するステップをさらに含む方法。
8. 【請求項８】 請求項１乃至７の何れかに記載の方法において、 １つのセルに対する前記レポートされるセル測定結果が前記トランシーバ局に
   おいて受信された無線信号の信号レベルを含む方法。
9. 【請求項９】 請求項１乃至８の何れかに記載の方法において、 前記レポーティングの順序が定義され、前記セル測定が前記サービス中のセル
   以外のセルに対して前記トランシーバ局において実行される方法。
10. 【請求項１０】 請求項１乃至９の何れかに記載の方法において、 前記レポーティングの順序が前記サービス中のセルから受信された情報に基づ
    いている方法。
11. 【請求項１１】 請求項１乃至１０の何れかに記載の方法において、 前記レポーティングの順序を定義するための規則が前記トランシーバ局におい
    て格納される方法。
12. 【請求項１２】 請求項１乃至１１の何れかに記載の方法において、 前記レポーティングの順序に対する規則を前記トランシーバ局に無線インター
    フェース経由で送信するステップを含む方法。
13. 【請求項１３】 請求項１乃至１２の何れかに記載の方法において、 前記レポーティングの順序を定義するための規則を変更するステップを含む方
    法。
14. 【請求項１４】 請求項１乃至１３の何れかに記載の方法において、 前記関連の他のセルを選択するための規則が前記トランシーバ局において格納
    される方法。
15. 【請求項１５】 請求項１乃至１４の何れかに記載の方法において、 関連のセルの前記選択のための規則を前記トランシーバ局に前記無線インター
    フェース経由で送信するステップを含む方法。
16. 【請求項１６】 請求項１乃至１５の何れかに記載の方法において、 前記関連セルの前記選択に対する前記規則を変更するステップを含む方法。
17. 【請求項１７】 請求項１乃至１６の何れかに記載の方法において、 前記トランシーバ局が、前記セル測定レポートを発生するために使用される前
    記規則の情報を前記通信システムへ送信する方法。
18. 【請求項１８】 請求項１乃至１７の何れかに記載の方法において、 前記セル測定結果の前記レポートされる情報が基準値に基づいている方法。
19. 【請求項１９】 請求項８に関連して請求項１８に記載の方法において、 前記レポートされる情報が、前記測定信号レベルが前記基準値より強いか、あ
    るいは弱いかを示す方法。
20. 【請求項２０】 セルラー通信システムであって、 トランシーバ局と、 前記トランシーバ局に無線インターフェース経由でサービスするセルと、 他の複数のセルとを含み、 前記トランシーバ局は、前記他のセルのうちの少なくともいくつかに関係する
    セル測定を実行するための制御手段と、前記測定結果のレポーティングの順序を
    定義するための制御手段と、前記実行されたセル測定から関連のセル測定結果を
    選択するための制御手段と、前記定義されたレポーティングの順序で前記セル測
    定結果をレポートするレポート・メッセージを発生するための制御手段とを含む
    システム。
21. 【請求項２１】 請求項２０に記載のセルラー通信システムにおいて、 少なくとも２つの異なるセルラー・ネットワーク構成を含むシステム。
22. 【請求項２２】 請求項２０または２１に記載のセルラー通信システムにお
    いて、 前記レポート・メッセージが情報シンボルと少なくとも１つの指示シンボルを
    文字列の中に含み、前記指示シンボルは、前記文字列の中の次に続くあらかじめ
    定義された数のシンボルが前記セルの前記レポーティングの順序で後続のセルの
    前記セル測定結果を定義するかどうか、あるいは前記後続のセルが前記文字列の
    中でレポートされないかどうかを示すシステム。
23. 【請求項２３】 請求項２２に記載のセルラー通信システムにおいて、 前記セル測定指示シンボルが、次に前記測定結果をレポートするシンボルが次
    に続いていないことを示している場合に、前記測定レポート文字列の中の前記次
    のシンボルが前記セルの前記レポーティングの順序で前記後続セルに続いている
    １つのセルに対して指定されている他の指示シンボルであるシステム。
24. 【請求項２４】 請求項２０乃至２３の何れかに記載のセルラー通信システ
    ムにおいて、 前記トランシーバ局が、前記他のセルの前記レポーティングの順序の定義にお
    いて使用するために前記他のセルの少なくともいくつかに関連するあらかじめ定
    義された情報を受信するように構成されているシステム。
25. 【請求項２５】 請求項２４に記載のセルラー通信システムにおいて、 前記情報が同報通信用制御チャネルの周波数および測定されるセルの送信基地
    局のアイデンティティを含むシステム。
26. 【請求項２６】 請求項２０乃至２５の何れかに記載のセルラー通信システ
    ムにおいて、 測定結果を前記レポーティングの順序に基づいて対応しているセルと関連させ
    るための手段を備える制御ノードをさらに含むシステム。
27. 【請求項２７】 セルラー通信システムにおいて使用するための移動局であ
    って、 前記システムのセルに関するセル測定を実行するための制御手段と、前記測定
    結果のレポーティングの順序を定義するための制御手段と、前記実行されたセル
    測定から関連のセル測定結果を選択するための制御手段と、前記定義されたレポ
    ーティングの順序で前記セル測定結果をレポートするレポート・メッセージを発
    生するための制御手段とを含むシステム。
28. 【請求項２８】 請求項２７に記載の移動局において、 前記移動局は、少なくとも２つの異なるセルラー・ネットワーク・システムに
    おいて動作するように構成されている移動局。
29. 【請求項２９】 請求項２７または２８に記載の移動局において、 前記他のセルの前記レポーティングの順序を定義するのに使用するために前記
    他のセルの少なくともいくつかに関連する、あらかじめ定義された情報を受信す
    るようにさらに構成されている移動局。
30. 【請求項３０】 セルラー通信システムのネットワーク・ノードであって、 前記システムのセルのうちの１つと通信している１つの局からセル測定結果を
    受信するための手段を備え、前記測定結果が前記通信システムのうちの複数のセ
    ルと関連付けられていて、前記局によって定義されているセルのレポーティング
    の順序で前記局からレポートされ、前記ネットワーク・ノードはさらに前記レポ
    ーティングのために前記局によって使用される前記レポーティングの順序を定義
    するための制御手段と、前記レポーティングの順序に基づいてセルに対して測定
    結果を付加するための制御手段とを備えるネットワーク・ノード。