JP2003509160A - 閉鎖装置用の収容手段を有する収集バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 収集バッグは、結合したエッジを有する二つのフィルムブランク（２，３）によって形成されたバッグ部材（１）と、排出開口を有する排出部（６）とを備えている。排出部（６）における閉鎖装置（７）は、バッグが開かれている排出位置からバッグが閉じられている使用位置まで運ばれる。この閉鎖装置は、バッグの使用位置の収容手段（８）に収容される。収容手段（８）は、前記バッグ部材（１）内で形成された少なくとも一つの開口容器を具備するとともに基礎部（９）を有し、この基礎部（９）内では、前記フィルムブランク（２，３）が相互に取り外せないように連結されている。収容手段は、ストリップ（１０）状の保持要素を有してもよい。このストリップ（１０）状の保持要素は、前記バッグ部材（１）上あるいは前記保持要素の反対端上の対応する単数若しくは複数の部分と解放可能に係合する少なくとも一つの係合部分を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、人間の体の***物の収集バッグに関する。この収集バッグは、バッ
グ部材を有しており、このバッグ部材は、バッグ部材の外側輪郭を定める結合縁
を有する２つのフィルムブランク(two film blanks)によって形成されている。
入り口開口が前記フィルムブランクのうちの一つの中に設けられている。前記入
り口開口の周囲には、体の開口部にバッグを連結するための連結要素が設けられ
ている。入り口開口から間隔を隔てて設けられた排出部は、排出開口を有する。
バッグが開かれている排出位置からバッグが閉じられている使用位置へ、そのバ
ッグをもってくるための閉鎖装置が、排出部には設けられている。バッグの使用
位置において前記閉鎖装置を収容するための収容手段が設けられている。

【０００２】 そのような収集バッグにおいて、排出部は、通常一時的に、バッグの使用位置
でバッグ部材に取り付けられるようになっている。これにより、この位置におけ
る小型の体裁を達成することができ、また、使用者にとって不快であろうぶら下
がり物（dangling)から排出部および閉鎖装置を守ることができるようになって
いる。略平坦な排出部である引延部を有するバッグ内において、一部分はバッグ
を閉じるために、そして一部分は前記の小型の体裁およびバッグ部材への取付の
ために、この排出部はバッグ部材の方向に折り畳まれ若しくは丸められる。

【０００３】 WO96/19164ではこの種の収集バッグが公表されており、この収集バッグの排出
部は、フィルムブランクのうちの一つに留められたクリップまで巻き上げられる
。

【０００４】 GBの特許出願番号2 268 065および2 000 683では収集バッグが公表されている
。この収集バッグにおけるヴェルクロ(velcro)のような連結要素タイプのストリ
ップは、排出部における複数のフィルムブランクの各々の上に配置され、排出部
を堅く巻き上げ若しくは折り畳んだ後に相互に接触させられる。

【０００５】 EP特許出願番号13 109では、折り畳まれた排出部がバッグの一つの壁に取り付
けられたストリップと壁それ自体との間に設けられた隙間に押し込まれる。 上述の文献のすべてにおいて、排出部は略平坦であることが不可欠である。か
なりの範囲を占める閉鎖装置を有する収集バッグでは、例えばバルブや締め金(c
lamp)のような、これらの解決策を適用することができない。

【０００６】 US特許番号2,520,831では、折り畳まれた排出部を有する収集バッグが公表さ
れている。この収集バッグは、締め金によって閉じられて、バッグの使用位置に
おける排出部の近端に設けられたポーチに収容される。収集バッグを収容したポ
ーチは、ジッパーのようなスライドファスナーによって閉じられる。閉鎖装置の
要素構造のために、バッグの開口および閉口はかなりの巧妙さが必要とされる。
例えば、スライドファスナーを作動させる時やバッグが空のためにポーチから引
き抜く必要がある時に、放出部は、ポーチ内において手動で保持されなければな
らない。更に、スライドファスナーの使用は、収集バッグの製造を高価なものに
するとともに、やっかいなものにする。

【０００７】 US特許番号4,519,797には人工肛門形成ポーチ用カバーが公表されている。こ
の人工肛門形成ポーチは、ポーチの底部において流出器を有している。カバーは
開口を有しており、この開口は、患者に装着されたプレートに、通常の方法でポ
ーチを取り付けることを可能にしている。カバーは、必須ポケットを有しており
、このポケットは、人体の敏感な部分の炎症を防止するのに適してる流出器を受
け入れるようになっている。

【０００８】 しかしながらこの解決策は、人体の敏感な部分に流出器が直接触れることを防
ぐ一方で、ポーチのかさばりの原因となっているので、自由な行動の要求に対す
る制限となっている。

【０００９】 US特許番号4,449,971は、最初に述べられた種類の収集バッグを公表している
。この収集バッグには、ポケットの形態であって入り口スリットを有する収容手
段が、バッグ部材の外延に形成されている。類似の配置が、例えばUS特許番号3,
865,165及び4,306,029で示されている。

【００１０】 本発明の目的は、上述した種類の収集バッグを改良したものであり、特に操作
性や製造条件を容易にするものである。更に、閉鎖装置のタイプにかかわらず使
用することができるとともに、快適さ及び自由さの両者を改良するものである。

【００１１】 これを達成するために、発明に対応する収集バッグは、前記収容手段に特徴を
有している。前記収容手段は、前記外側輪郭の範囲内の前記バッグ部材に形成さ
れた少なくとも一つの開口容器を有するとともに基礎部を有し、この基礎部で前
記の複数のフィルムブランクが相互に取り外せないように結合している。しかも
、基礎部の周囲は、バッグ部材および排出部が結合したエッジから間隔を隔てて
位置している。

【００１２】 基礎部を具備する開口容器の形態を有する収容手段を設けることによって、閉
鎖装置を収容手段内に配置することが非常に簡単になる。基礎部の位置は、バッ
グ部材の外側輪郭が収容手段によって影響されないことを必要とする。そして同
時に、自由通路がバッグ部材から排出部に設けられている。複数のフィルムブラ
ンク間の取り外せない連結は、収容手段内のその全体に閉鎖装置を委ねることを
可能にしている。これにより、中身によってバッグが拡大された場合に、フィル
ムブランクによって形成された弓形平面の外側に突き出さないようになっている
。更に、収容手段を容易に且つ安く形成することができ、製造及び材料のコスト
を減らすことができる。

【００１３】 以下において発明は、概要図への言及により更に詳細に説明されるであろう。
この概要図にはバッグが示されており、このバッグは少なくともある程度は満た
されている場合を想定している。

【００１４】 図１は、本発明に対応する収集バッグの排出位置における側面図を示している
。図２は、図１に示された収集バッグの平面図を示している。図３は、使用位置
における収集バッグの平面図を示している。図４は、図３のラインIV-IVにおけ
る断面図を示している。図５は、図３で示された位置における収集バッグの側面
図を示している。図６は、図３のラインVI-VIにおける長手部分を示す図である
。

【００１５】 図に示された収集バッグは、二つのフィルムブランク２，３によって形成され
たバッグ部材１を備えている。このフィルムブランクは、縫い目４によって縁に
沿って接着されている。この縫い目４は、溶接若しくは他のあらゆる都合のよい
方法によって作られており、バッグ部材の外側輪郭を定めている。フィルムブラ
ンクは、適切な弾力性を有する任意のプラスチックシートや金属薄片材料によっ
て作られてもよい。

【００１６】 フィルムブランク３は、使用の際には使用者に面することとなるように意図さ
れ、また、バッグの背後の壁を形成する。このフィルムブランク３において、図
示しない入り口開口が、それ自体既知である方法により設けられている。また、
使用者の腹部壁においていわゆる小孔（stoma）の形態で、身体の開口部にバッ
グを接続するための接続要素５によって囲まれている。

【００１７】 入り口開口および接着要素５から間隔を隔てた位置に、排出開口を有する排出
部６がバッグに設けられている。詳細には図示されていないが、この排出開口を
通じてバッグの中身を空にすることができるよう、 図１および図２に示されている開口若しくは排出位置から、バッグが閉じられ
ている使用位置へ、バッグを運ぶために、収集バッグは閉鎖装置７を備えている
。この閉鎖装置は本実施の形態ではバルブとして設けられるが、他のいかなる手
段を設けてもよい。

【００１８】 収集バッグの使用位置における閉鎖装置７を収容するための収容手段８は、バ
ッグ部材１に設けられている。収容手段は基礎部９を有する開口容器を具備して
おり、この基礎部９は、前方フィルムブランク２の部分２ａによって囲まれてい
る。図４および図６において最も明確にされているように、基礎部９において、
二つのフィルムブランク２，３は取り外せない方法で相互に接着しており、例え
ば、溶接され若しくは熱シールされ基礎部９の外周９ａに沿って延びる接合手段
によって、若しくは、この領域でフィルムブランクを接着剤で接着することによ
ってフィルムブランク２、３は接着している。図３から図６において示されてい
るように、閉鎖装置７は、その全体で収容手段８に収容される。そして閉鎖装置
７は、バッグの平面におけるバッグの外側輪郭の外側に突出しなように、また、
前方フィルムブランクの複数の残存部２ｂによって定められた弓形平面の外側に
も突出しないようになっている。このため、使用位置において、非常に小型なバ
ッグの体裁を実現することができる。

【００１９】 好ましくはないが、もちろん、バッグ部材の背後に形成された対応する容器に
閉鎖装置を配置することも考えられる 基礎部９と、基礎部９を囲む前方フィルムブランク２の部分２ａと、によって
形成された開口容器における閉鎖装置の安全性を改良するために、収容手段は、
更に保持手段を有してもよい。この保持手段は、本実施の形態では、ストリップ
１０の形状で設けられ、一端は、取り外せないようにバッグ部材に接着され、他
端は、バッグ部材の対応する部分に解除可能に係合するための係合部分を有して
いる。係合部分は、例えばヴェルクロタイプ(velcro type)の連結要素を有して
いる。また、ストリップ１０は、中間部分で取り外せないように安全性が保たれ
ているとともに、対応する係合部分を有する折り畳み可能な両端を有してもよい
。前記折り畳み可能な両端は、係合のために閉鎖装置７の周囲でこの両端が到達
することが可能となるような長さを有している。または、ストリップ１０が分離
して設けられ、各端部が係合部分を有していてもよい。

【００２０】 他のタイプの保持手段も考え得るであろう。例えば、基礎部の対応する部分に
解除可能に係合するための係合部分を、閉鎖装置自体に設けることも可能である
。

【００２１】 基礎部９の外周９ａは、例えば縫い目４のようなバッグ部材の接合縁および排
出部６から間隔を隔てて配置され、バッグを空にする間に排出部６および排出開
口からバッグの中身を流出させることができるようになっている。バッグ部材と
排出部との間に自由通路が設けられている限り、収容手段を縁のうちの一つの近
傍に配置することも当然に可能である。

【００２２】 収容手段の基礎部９は、閉鎖装置７の寸法に応じた横断寸法を有している。こ
のように設けることによって、収容手段８内における閉鎖装置の安全な保持が可
能となる。そして、同時に、バッグの残存部分における身体の***物のために利
用できる容積を可能な限り縮小することができる。

【００２３】 本発明は上述した具体的な実施の形態に限定されるべきものではない。特許請
求の範囲に記載された範囲から外れないような種々の変更を行ってもよい。

【００２４】 例えば、上述の実施の形態において、閉鎖装置は、バルブという一つの種類に
ついてのみ言及しているが、例えば、締め金や粘着性連結要素を有するような閉
鎖装置の他の形態にも当然に適用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に対応する収集バッグの排出位置における側面図を示している。

【図２】 図１に示された収集バッグの平面図を示している。

【図３】 使用位置における収集バッグの平面図を示している。

【図４】 図３のラインIV-IVにおける断面図を示している。

【図５】 図３で示された位置における収集バッグの側面図を示している。

【図６】 図３のラインVI-VIにおける長手部分を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッグ部材の外形を定める結合された複数のエッジを有する二つのフィルムブ
   ランク（２，３）によって形成されたバッグ部材（１）と、 前記フィルムブランクのうちの一つ（３）に設けられた入り口開口と、 前記入り口開口を囲み、体の開口部にバッグを接続するための接続要素（５）
   と、 入り口開口から間隔を隔てて設けられ、排出開口を有する排出部（６）と、 排出部（６）に設けられ、バッグが開かれた排出部から、バッグが閉じられた
   使用位置へバッグを運ぶための閉鎖装置（７）と、 バッグの使用位置において前記閉鎖装置（７）を収容するための収容手段と、
   を備え、 前記収容手段（８）は、前記外形の範囲内における前記バッグ部材（１）内で
   形成された少なくとも一つの開口容器を有するとともに、相互に取り外せないよ
   うに接続している前記フィルムブランク（２，３）を含む基礎部（９）有し、 基礎部の周縁（９ａ）は、バッグ部材（１）と排出部（６）とが結合したエッ
   ジ（４）から間隔を隔てて位置している ことを特徴とする人体***物用収集バッグ。
2. 【請求項２】 前記フィルムブランク（２，３）は、基礎部（９）の周縁（９ａ）に沿って延
   びる熱密封された接合部によって、相互に接続している ことを特徴とする請求項１記載の収集バッグ。
3. 【請求項３】 前記フィルムブランク（２，３）は、接着剤によって相互に接続している ことを特徴とする請求項１記載の収集バッグ。
4. 【請求項４】 前記収容手段（８）は、バッグの使用位置における前記開口容器内で閉鎖手段
   （７）を支持するための保持手段を有する ことを特徴とする請求項１乃至３のうちいずれか１項に記載の収集バッグ。
5. 【請求項５】 前記保持手段は、少なくとも一つの解放可能な係合のための係合部を有するス
   トリップ（１０）を具備し、 この係合部は、前記バッグ部材（１）若しくは前記保持手段の反対側の端部に
   、対応する一つ若しくは複数の部分を有する ことを特徴とする請求項４記載の収集バッグ。
6. 【請求項６】 前記基礎部（９）は、閉鎖装置の寸法に対応する横断寸法を有することを特徴
   とする請求項１乃至５のうちいずれか１項に記載の収集バッグ。