JP2003508791A - 変圧器用部分放電監視システム - Google Patents

変圧器用部分放電監視システム

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Abstract

(57)【要約】 高電圧変圧器など、誘電体を含むオンライン高電圧電気機器において部分放電を検知する装置である。上記装置は、上記機器での部分放電の発生により生じる超音波パルス及び高周波パルスをそれぞれ検知する超音波変換器(16)及び環状の容量性板(15)を備えている。上記変換器の出力を信号処理手段により分析することにより、オンライン高電圧機器に通常存在する電気的ノイズの過剰から真の部分放電の発生を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は主に高電圧変圧器などの電気機器の動作を監視するシステムに関する
。特に、上記システムは、このような変圧器の全体的な絶縁にける不良の発生を
検知することができるとともに、近く及び/又は遠隔の、上記不良を示す警報器
を作動させる信号を供給することができる。
【0002】 (背景技術) 高電圧発生装置及び送電用変圧器は、あらゆる発電、配電及び送電システムの
不可欠な部分を構成する。整流変圧器などのその他の変圧器も、精錬電着プロセ
スなどの工業プロセスにおいて用いられている。また、配電システムの安全及び
計測のため、変流器(CTs)が使用されている。
【0003】 油入変圧器の絶縁において最も重要な部分には、銅巻線に巻かれた紙が含まれ
る。スペーサー、座金、シール、リード線貫通板、タップ、及びブッシングが設
けらており、これらも上記変圧器内の絶縁系の一部である。絶縁性及び安定性を
高めるため、上記紙には、一般的に変圧器に充填される鉱油又はシリコン油の誘
電体が浸透している。この絶縁油は、対流又は強制流により熱を分散させる冷却
剤としても機能するとともに、放電も抑える。その他の種類の変圧器としては、
エポキシ熱硬化性物質などの固体の高分子誘電体を用いて、該誘電体を変圧器に
真空で埋め戻した高周波通信用の変圧器や、ガス入変圧器がある。例えば、地下
鉱山において使用されるガス入変圧器には、一般的には安全のためにアルゴン又
は六フッ化硫黄が充填される。低電圧の、空気を入れた変圧器もいくつかある。
【0004】 高電圧変圧器の動作寿命は35年を越えることがある。この寿命は、仕事量、
構成、製造の質や材料、及び定例的な整備により決まる。その寿命の間に変圧器
の絶縁が劣化する可能性があるが、その劣化の割合は仕事量と、温度、含水率、
ペーハーなどの変圧器の内部動作環境とにより決まる。誤った製造により入り込
んだ気泡を囲む固体の絶縁物の電気及びイオンプラズマによる腐食など、あらゆ
る絶縁の劣化は、変圧器内の部分放電のレベルを上げる結果となる。部分放電の
発生は、変圧器内において水素及びアセチレンなどのガスの発生も引き起こす。
このような増大した部分放電はさらに絶縁を劣化させ、次には増大可能なレベル
の部分放電を引き起こす。継続的な絶縁の劣化は、重大な放電、短絡不良、又は
絶縁の過程で化学的副産物として生じた水素、アセチレン及びエチレンなどのガ
スの爆発による突発故障を招く可能性がある。このような不具合は、電力システ
ムの供給の減少又は損失を引き起こし、変圧器の交換又は修理のための多大な支
出を招くことに加え、近辺の作業者及び環境を重大な危険に陥れる可能性がある
【0005】 変圧器内の部分放電は、誤った製造及び/又は機械的あるいは電気的疲労によ
り生じることもある。例えば、固定していない部品の移動や、留め具などの金属
性部品の変形及び応力緩和又は変圧器内の金属性の異物は、絶縁の劣化が生じて
いない又は全く無い場合でも放電を発生させる状況をつくりだす。
【0006】 変圧器内の部分放電は、変圧器内の巻線のゆるみに起因して生じることもある
。タップ切換器内のタップコネクタによる消耗も、部分放電を引き起こす可能性
がある。また、ブッシングの不良も部分放電を招くことがある。
【0007】 部分放電により、不均衡により生じるニュートラルな状態の放電電流、ブッシ
ングの容量性のタッピングを通る変化電流、放射高周波(RF)パルス又は高周
波、及び放射超音波(US)パルス又は超音波を含む大規模な変圧器内の異なる
位置において信号が発生することが知られている。
【0008】 変圧器内の部分放電の規模により、変圧器の絶縁が完全な状態であるかどうか
を判断する1つの手段が付与される。例えば、検出された部分放電が50pCの
規模のものであれば、通常の電圧による作業においては一般的に無視され、50
0pCの部分放電が読み取られたときはやや憂慮をされる一方、5000pCの
部分放電が読み取られたときには潜在的に危険であると見なされる。
【0009】 通例、電力の責任者は約1年に1回、変圧器内の鉱油を採取して変圧器の検査
を行ない、分析(DGA)及び誘電体損失角(DLA)により上記油の油溶性ガ
スの濃度を判定する。高いガス濃度が読み取られた場合、上記採取の頻度は月1
回又は週1回に増加される。しかしながら、上記採取と研究室での分析との間に
は常にある程度の遅延が生じる。絶縁の急速な劣化が検知されず、DGAのため
の採取が行なわれた後にも変圧器が壊滅的に故障してしまう可能性がある。大規
模及び/又は高い繰り返し率の部分放電は大きな故障の直前に発生することが知
られているため、電気機器の継続的な監視を行なう一方、該機器をオンラインに
保ち早期に警告を発することが極めて望ましい。
【0010】 高周波電気(RF)信号のみを検知するロビンソン(Robinson)社、ハエフリ
ー(Haefly)社、又はテテックス(Tettex)社などの機器を使用し、変圧器のブ
ッシング下部又はキャパシタによる分圧器及びトロイドシステムを用いた巻線に
つなげることにより、部分放電を計測することができる。通常、これらの機器は
、新しい又は再び巻かれた変圧器のための高電圧を供給する検査の間、テストベ
イにおいて用いられる。しかしながら、こられの測定は、高レベルの電気的干渉
のため、通常は変電所では行なわれない。これらの機器を用いて信頼性のある読
み取りを行なうには、相当な技能も必要とされる。
【0011】 変圧器内での単一の部分放電の発生を検知する装置が国際出願番号PCT/A
U94/00263(WO94/28565)において説明されている。この装置
は、変圧器の壁に取り付けられているとともに部分放電により生じた超音波及び
高周波パルスを検知するようそれぞれ構成された超音波変換器及び高周波アンテ
ナを備えている。超音波信号の検知の前に所定の期間の範囲内で高周波信号が検
知された場合、部分放電が起きたと考えられる。そのような信号の検知が可能な
反面、WO94/28565において説明されている装置は、変圧器内の電気的
ノイズにより任意に生じる無線信号が発生し、その結果として部分放電の発生の
際に誤った警報が誘発されるという問題を有している。誤った警報に基づく変圧
器の停止は、明らかに望ましくないことであるとともに費用を要するものである
【0012】 (発明の開示) 本発明の第1の態様は、誘電体を含むオンライン高電圧電気機器において高周
波パルス又は高周波と超音波パルス又は超音波とを生じる部分放電を検知する装
置であって、 部分放電の発生により生じる超音波パルス又は超音波を検知し、この検知に対
応する信号を出力する少なくとも1つの変換器手段と、 部分放電の発生により生じる高周波パルス又は高周波と上記機器の内部で生じ
る別の高周波パルス又は高周波とを検知し、この検知に対応する信号を出力する
少なくとも1つの変換器手段と、 上記高周波パルス又は高周波と超音波パルス又は超音波との検知に対応する信
号を受けるとともに、超音波パルス又は超音波の検知に対応する信号を受けると
、 (a)上記超音波パルス又は超音波の検知時に先立つ所定期間の範囲内で、検
知された全ての高周波パルス又は高周波の検知と上記超音波パルス又は超音波の
検知時との間の時間遅延を求め、上記所定期間中の時間遅延値の分布を生成し、 (b)上記時間遅延値の分布を別に検知された複数の超音波パルス又は超音波
の時間遅延値の別の分布に対して重ね合わせ、 (c)上記重ね合わせた時間遅延値の分布を分析することにより、上記検知さ
れた超音波パルス又は超音波の一部が上記検知された高周波パルス又は高周波の
検知時後に1つ以上の特定の時間遅延値で検知されているかどうかを判定するよ
う構成された信号処理及び分析手段とを備えている。
【0013】 本発明の第2の態様は、誘電体を含むオンライン電気機器において高周波パル
ス又は高周波と超音波パルス又は超音波とを生じる部分放電を検知する方法であ
って、 (i)上記機器内で生じる高周波パルス又は高周波を検知する工程と、 (ii)上記機器内で生じる超音波パルス又は超音波を検知する工程と、 (iii)超音波パルス又は超音波を検知すると、上記超音波パルス又は超音波
の検知時に先立つ所定期間の範囲内で、検知された全ての高周波パルス又は高周
波の検知と上記超音波パルス又は超音波の検知との間の時間遅延を求め、上記所
定期間中の時間遅延値の分布を生成する工程と、 (vi)上記時間遅延値の分布を別に検知された複数の超音波パルス又は超音波
の時間遅延値の別の分布に対して重ね合わせる工程と、 (v)上記重ね合わせた時間遅延値の分布を分析することにより、上記検知さ
れた高周波パルス又は高周波の検知時後に、上記検知された超音波パルス又は超
音波の一部が1つ以上の特定の時間遅延値で検知されているかどうかを判定する
工程とを備えている。
【0014】 上記態様において、検知された複数の超音波パルスの時間遅延値の分布を重ね
合わせることにより、上記所定期間中の時間遅延値のカウント数のヒストグラム
における上記各分布からの同様の時間遅延値の何れもが構成的に付加される。こ
の1つ以上の特定の時間遅延値での構成的な付加により、この特定の時間遅延値
は、単に上記電気機器内及びその周囲の非同期の電気的ノイズの結果である判定
された時間遅延値から容易に区別される。
【0015】 上記態様において上記装置及び方法により監視される電気機器は、電力、器具
、電流、及び高周波を用い、誘電体を含む変圧器であり、上記誘電体は鉱油又は
シリコン油、シリコンエポキシあるいはシリコンガスであることが好ましい。以
下、明瞭化のため、高電圧変圧器での部分放電の監視への適用と関連付けて本発
明による動作を説明する。本発明では、オンラインにより上記変圧器の動作時又
は使用時に上記変圧器を監視できることを理解されたい。これには、上記変圧器
が通常の動作条件下で動作している場合が含まれることがあるが、例えば、過度
の電圧又は衝撃が印加される承認検査の間、又は上記変圧器が一部を構成するシ
ステムの検査の間など検査の目的のために上記変圧器が通常ではない条件で動作
している状況も含むことができる。
【0016】 各態様の好適な実施形態において、上記変圧器内で生じた高周波パルスは何れ
も継続的に監視することが可能である。同様に、上記変圧器内で生じた何れの超
音波パルスも継続的に監視することが可能である。従って、通常の動作において
、超音波及び高周波パルスの監視は共に行なわれる。さらに、好適な実施形態に
おいて、超音波及び高周波パルスの監視は、上記分析手段が受け取った信号を分
析しているときも継続する。
【0017】 好適な実施形態において、上記超音波の検知時に先立つ上記所定期間は、検知
された高周波パルスと検知された超音波パルスとの間に存在可能な最大限の時間
遅延よりも長く設定される。ある実施形態では、上記期間は上記装置を上記変圧
器内に設置する際に設定することができる。別の実施形態において、上記期間は
上記装置の設置後に調整可能である。典型的な変圧器において、上記所定期間は
、1msないし10msの間、より好ましくは2msないし6msの間、さらに
好ましくは4ms又は約4msに設定されても良い。この所定期間は、上記装置
のデータ保存能力により決まるため、上記変圧器の最大の内部寸法(通常は角か
ら角までの対角線上の距離)や、上記誘電体、薄板状の鉄心、銅巻線などの上記
変圧器の内部を構成する材料中の超音波パルスの速度を考慮すべきである。
【0018】 上記超音波パルスに先立つ上記所定期間が4ミリセコンドに設定され、上記装
置が60マイクロセコンドごとに標本化を行なう場合、上記ヒストグラムにおい
て組み合わされた時間遅延値の分布を構成可能な時間遅延期間のサンプルが最大
限で66個存在することを認識されたい。
【0019】 複数の時間遅延値の分布の重ね合わせにおいて、上記信号処理ソフトウェア及
び分析手段は、特定の期間の範囲内で生成された全ての分布を重ね合わせること
が可能である。上記期間は、数ミリセコンドから必要であれば数分や数時間にも
及んでも良い。ある実施形態において、上記分析手段は、上記分布を重ね合わせ
る工程の直前の特定の期間内で生じた全ての分布を重ね合わせることが可能であ
る。上記期間は、0.1ないし10秒の間、より好ましくは1ないし8秒の間、
さらに好ましくは約2秒にすることが可能である。上記分析手段は、生成された
時間遅延値の分布の重ね合わせを継続的に更新し、上記特定の期間よりも前に生
成された分布を無視するよう構成することができる。例えば、どの特定の期間で
の重ね合わせにも、この時間に先立つ上記特定の期間内で生成された時間遅延値
の分布のみが含まれる。ある実施形態において、上記特定の期間は、上記装置を
変圧器に設置する際に予め設定することが可能である。別の実施形態では、上記
期間は上記装置の設置後に調整することができる。
【0020】 好適な実施形態において、上記分析手段は、適切なソフトウェアによる命令の
制御下にあるマイクロプロセッサー手段を備えている。上記マイクロプロセッサ
ー手段は、上記変圧器に対して物理的に近い位置又は離れた位置に置くことがで
きる。
【0021】 上記マイクロプロセッサー手段のソフトウェアの命令により、時間遅延値の分
布の範囲内で求められた時間遅延値の数が統計学的にカウントされ、これらの数
が上記特定の所定期間の範囲内で別の超音波パルスが検知されたときに生成され
た複数の分布からのカウント数に重ね合わされるよう構成して、時間遅延値に対
するカウント数のヒストグラムを形成することができる。特定の部分放電の位置
の時間遅延値は変化しないため、上記部分放電により生じる高周波パルスと超音
波パルスとの間の時間遅延値に対応するヒストグラムにおいて、ピークが現れる
。上記変圧器内に部分放電の位置が2つある場合、該位置のそれぞれと上記変換
器との間の距離が異なる限り、上記ヒストグラムには2つのピークが生じる。動
作中、上記分析手段には複数の時間遅延値の分布を重ね合わせることが求められ
るため、上記分析手段は、少なくとも時間遅延値に対するカウント数のヒストグ
ラムを形成するのに十分な時間で、そのような複数の分布を処理する手段を有し
ていることを認識されたい。しかしながら、上記時間遅延が1つのヘッドに関し
て同様の場合、時間遅延は別のヘッドに関して異なる。通例、この問題への取り
組みとして、上記変圧器の種類、寸法、構成、及び電力定格に応じて2つ、3つ
又は4つのヘッドを設置することができる。
【0022】 好適な実施形態において、上記超音波パルスを検知する超音波変換器手段は、
上記検知された超音波パルスの振幅を表す信号も出力する。この実施形態では、
上記分析手段はこの振幅信号を受けるよう構成されていることが好ましい。上記
分析手段は、所定の振幅設定よりも小さい超音波パルスを表すスプリアス信号を
無視するよう構成することができる。ある実施形態において、上記分析手段は、
上記超音波信号の発生を引き起こす超音波パルスの振幅が所定の振幅設定を下回
る場合、上記超音波信号のさらなる分析を行なわないよう構成することが可能で
ある。上記所定の振幅設定は、上記装置を上記変圧器に設置する際に予め設定す
ることができる。別の実施形態では、上記所定の振幅設定は上記装置の設置後に
調整可能である。また、上記超音波変換器の検知しきい値を下回る超音波パルス
が多少生じる場合があることも認識されたい。
【0023】 別の実施形態において、上記高周波パルスを検知する高周波変換器手段は、上
記検知された高周波パルスの振幅を表す信号も出力する。この実施形態では、上
記分析手段はこの振幅信号を受けるよう構成されていることが好ましい。上記分
析手段は、所定の振幅設定よりも小さい高周波パルスを表す信号を無視するよう
構成することができる。上記高周波パルスの所定の振幅設定は、上記装置を上記
変圧器に設置する際に予め設定することができる。別の実施形態では、上記所定
の振幅設定は上記装置の設置後に調整可能である。また、上記高周波変換器の検
知しきい値を下回る高周波パルスが上記変圧器内で多少生じる場合があることも
認識されたい。
【0024】 ある実施形態において、上記分析手段は、ある期間中に受け取った信号の分析
結果が部分放電を示すと判断される規準を満たす場合、警報手段を作動させるよ
う構成することができる。上記部分放電を示すと判断される規準は、上記装置を
上記変圧器に設置する際に予め設定することが可能である。別の実施形態では、
上記規準は設置後に調整することができる。
【0025】 ある実施形態において、上記分析手段は、上記検知された超音波パルスの性質
に応じて異なる種類の警報手段を作動させるよう構成することが可能である。例
えば、上記分析手段は、超音波信号を受け且つ上記高周波及び超音波パルスの検
知の間の1つ以上の特定の時間遅延値のカウント数にピークが存在すると判定し
たとき、上記超音波パルスが上記所定の振幅設定よりも大きな振幅を有している
かどうかを判定することができる。上記振幅が上記所定の振幅設定よりも大きい
場合及び/又は幾つかの所定の設定以上の超音波パルスの発生が著しく繰り返さ
れる場合、上記信号処理ソフトウェア分析手段は、特定の種類の警報手段を作動
させることが可能である。例えば、この条件の組み合わせはクラス1の警報器を
作動させるとも言える。時間遅延値のピークが判定されたが、上記振幅及び/又
は上記超音波パルスの発生の繰り返しが上記所定の設定を下回る場合、この条件
の組み合わせはクラス2の警報器を作動させるとも言える。
【0026】 上記分析手段に上記所定の振幅及び/又は繰り返しの設定よりも大きな超音波
パルスを表す信号が入力されているが、上記信号とこれらに先立つ高周波信号の
何れかとの間の時間遅延値の何れかにピークが存在することが判定されない場合
、これらの条件の組み合わせはクラス3の警報器を作動させるとも言える。そし
て、検知された超音波パルスが上記所定の振幅及び/又は繰り返しの設定よりも
小さいが、やはり如何なる時間遅延値のピークも判定されない場合、これらの条
件の組み合わせはクラス4の警報器を作動させるとも言える。さらなる実施形態
では、上記分析手段における上記所定の振幅及び/又は繰り返しの設定は、如何
なる時間遅延値のピークも判定されなかった場合と幾つかの時間遅延値のピーク
が判定された場合とで異ならせることができる。例えば、時間遅延値のカウント
数のピークが判定された場合、上記所定の設定は、検知された超音波パルスと高
周波パルスとの間の時間遅延値のピークが判定されなかった場合の設定よりも低
く設定されることもある。
【0027】 異なる種類の警報器を作動させることにより、上記分析手段は、変圧器の動作
を監視する組織(例えば、発電又は配電の責任者)に対して上記変圧器内の不良
の重大さを判定する能力を付与する。例えば、クラス4の警報器の作動は、深刻
な憂慮の原因とは見なされないかもしれないが、この変圧器に対してより綿密な
監視を行なうか、又は予定されていたよりも早い期日に定例的な検査及び整備を
行なうべきであるということが正当化される場合もある。それに対し、クラス1
の警報器の作動は、監視組織により上記変圧器を早急に又は比較的敏速に停止し
て現地での検査を行ない、必要があれば現地で又は修理工場で不良の修理を行な
うべきであると判断される場合もある。分単位、時間単位、日単位、又は週単位
の期間で、上記装置が先ずクラス4の警報器を作動させ、その後クラス3又はク
ラス2、そしてクラス1の警報器を作動させた場合、上記監視組織に対して上記
変圧器内の不良の重大さが増していく度合が知らされるとともに上記変圧器がい
つ検査を受けるべきかが示される。クラス4の警報器の作動からクラス3の警報
器又はクラス2の警報器、そしてクラス1の警報器の作動への急速な変化は、例
えば、非常に危険と見なされるため、通常は上記変圧器をオフラインにして停止
する。
【0028】 上記分析手段は、可視及び/又は可聴手段の両方を備えることが可能である。
上記可視警報手段は、明色の閃光灯、発光ダイオード(LEDs)、又は同様の
装置を備えることができるとともにSCADA、ハーレー(Harley)、サイテク
ト(Citect)などの既に存在するソフトウェア監視システムに組み合わせても良い
。警報器の状態は、明かりをつけること又は明かりの消滅により示されるように
しても良いことを認識されたい。ある場合においては、上記明かりの如何なる故
障も即座に示され、直すことができるため、後者の方が好ましい。選択的な実施
形態において、上記警報手段は、テレビジョンスクリーン又はコンピューターモ
ニターディスプレイ上の適切なメッセージを備えていても良い。上記可聴警報手
段は、ベル、ブザー、サイレン、又はその他の同様の装置を備えることが可能で
ある。高音拡声器からの継続的な3kHzの音が特に有効であることが分かって
いる。上記警報手段は、上記監視される変圧器に対して物理的に近い位置又はあ
る程度離れた位置に置くことができる。
【0029】 別の実施形態において、上記分析手段は、上記各変換器手段から受け取った全
ての信号及び/又は上記生成した時間遅延値の分布の重ね合わせを保存するよう
構成されたデータ保存手段を備えることが可能である。上記データ保存手段は、
所定の期間の範囲内で最近記録されたデータのみを保存するよう又は部分放電の
発生を示すデータのみを保存するよう構成されていても良い。例えば、上記保存
手段は、先の24時間の間に記録された全てのデータのみを保存しても良い。
【0030】 上記保存されたデータは、操作者の要求時に又は自動的に、近くの又は遠隔の
制御手段にダウンロードすることが可能である。ある実施形態において、上記制
御手段又は上記分析手段は、特定の期日又は特定の時間に上記分析手段からのデ
ータ転送を定例的に開始するようにすることもできる。例えば、保存手段が24
時間の間、データを保存するよう構成されている場合、上記制御手段又は上記分
析手段は、上記分析手段からのデータ転送をおよそ24時間毎に開始するように
しても良い。データ転送ための別の期間を設定することも容易に考えられる。
【0031】 上記マイクロプロセッサーが警報手段を作動させたことが上記制御手段により
認められた場合、上記制御手段は、上記変圧器の動作を監視する作業者に対して
適切な指示を付与することができる。そのような適切な指示には、コンピュータ
ーモニター上の可視及び/又は可聴の指示が含まれていても良い。上記制御手段
は、適切なデータ保存手段を備えることにより、上記分析手段から転送される全
てのデータの保存を可能にすることもできる。このシステムにより、何ヶ月又は
何年にも渡る警報器及びデータの達成が可能になる。このデータ保存により、上
記監視組織の担当作業者は、監視している変圧器の動作と幾らか前に監視した変
圧器の動作とを比較し、動作に変化があったかどうかを判定すること、即ちトレ
ンド分析を行なうことができる。さらなる実施形態において、上記制御手段は、
多数の異なる変圧器を監視する複数の分析手段から転送されるデータを受け取る
よう構成されていることが好ましい。例えば、発電又は配電の責任者に属する上
記制御手段は、本発明に係る装置が設置されたネットワーク内の変圧器の全て又
は一部にネットワーク接続することが可能である。これにより、上記配電の責任
者は、各変圧器の位置に整備作業者を物理的に配備する必要もなく、ネットワー
ク内の変圧器の動作を監視することができる。
【0032】 ある実施形態において、上記各変換器手段は、共通の囲い内に収容することが
可能である。上記囲いを上記変圧器の壁内に配置し、各変換器手段の1つの面を
上記壁の内面と一致させることができる。
【0033】 上記超音波パルスを検知する変換器手段は圧電要素を備えていることが好まし
い。上記圧電要素は、好ましくは、第1の面及び第2の面を有している。上記圧
電要素は、好ましくは約50ないし約300kHz、より好ましくは60ないし
250kHz、最も好ましくは約190kHzの厚みによる共鳴周波数を有して
いる。上記圧電要素は、好ましくは少なくとも100℃、より好ましくは少なく
とも120℃の最大限の動作温度を有している。また、上記圧電要素は少なくと
も5gまでの機械的振動に耐えられることが好ましい。
【0034】 上記圧電要素は、セラミック/ポリマー複合材であることがさらに好ましい。
上記圧電要素は、好ましくは、1−3のジオメトリを有している。上記セラミッ
クは、多結晶のチタン酸鉛、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ニオブ酸鉛又は
チタン酸バリウムの中から選択することができる。上記ポリマーは熱硬化性ポリ
マーであることが好ましい。上記熱硬化性ポリマーは、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン、シリコン又はベークライトの中から選択することが可能である。
【0035】 上記圧電要素のセラミックは、バリウムの酸化物又は炭酸塩、チタン酸塩、ジ
ルコン酸塩及び/又は鉛を焼結及び燃焼してセラミックのディスクを形成するこ
とにより製造できる。好ましくは、上記セラミックのディスクの対向する平行な
面に対して適切な導電性材料を塗布することにより電極を形成する。そして、上
記セラミックのディスクは、約90℃の温度に保たれつつ、高温の油に浸されて
DC電界が印加されることにより分極されることが好ましい。その後、上記油は
、上記電界が上記ディスク中に保たれる間に室温にまで冷却可能であることが好
ましい。
【0036】 分極の後、エポキシ接着剤を用いて上記ディスクの1つの面をアルミニウム又
はエポキシのブロックに接着させることにより、上記ディスクが上記ブロックに
取り付けられる。その後、上記ブロックは、ダイヤモンド鋸の切断機のチャック
で慎重に把持され、上記セラミックのディスクに対する損傷が回避されることが
好ましい。そして、上記セラミックのディスクがダイヤモンドの刃の鋸で薄く切
られることにより、一連の間隔を置いた平行な切り口が形成されることが好まし
い。その後、上記ディスクは、好ましくは、上記セラミックをメタノールで洗浄
して如何なる屑も除去された後、エポキシなどの熱硬化性ポリマーによって真空
で埋め戻しされる。上記ディスクは好ましくは上記切断機により再び薄く切られ
、最初の組の切り口に対して直角な一連の間隔を置いた平行な切り口がさらに形
成される前に、過剰なエポキシは何れもラップ仕上げにより除去されることが好
ましい。その後、上記ディスクはメタノールで洗浄され、該ディスクよりも僅か
に大きな寸法及び高さの外部ケーシングが好ましくは上記ディスクの周りに配置
され、上記ディスク及びそれを囲むケーシングはエポキシによって真空で埋め戻
しされる。その結果、上記熱硬化性ポリマーで支持された一組の平行なセラミッ
クのコラム又はぺグが得られる。
【0037】 上記外部ケーシングにより、特に、上記複合材がその後上記支持ブロックから
切り取られる場合に、上記複合材の外側のぺグがさらに支持され、これらの不慮
の破損の防止が促進される。また、上記外部ケーシングは、エポキシなどの熱硬
化性ポリマーから構成されていることが好ましい。上記外部ケーシングは、部分
放電に起因する超音波と関係の無い、上記変圧器の壁でのせん断波及び横方向の
高周波の振動に対する上記変換器の側面の感度をさらに低減する上で有用である
。上記支持ブロックから取り去られると、上記複合材の第1及び第2の面は、好
ましくは、120、400及び600の粒度のエメリーペーパーでそれぞれラッ
プ仕上げが施され、上記セラミックのコラムが露出する。
【0038】 好適な実施形態において、上記第1及び第2の面は、銀が付加されたエポキシ
などの導電性接着剤が塗布される。塗布後、上記銀が付加されたエポキシの硬化
の前に、導電性の網による電極を上記銀が付加されたエポキシに圧入して接着さ
せることにより、上記複合材の変換器のための電極を形成する。上記導電性の網
は、好ましくは金属網であり、より好ましくは真鍮網でも良い。接着時、上記金
属網の直径は、上記複合材の第1及び第2の面の直径よりも大きいことが好まし
い。接着後、上記網は上記第1及び第2の面の直径にまでそれぞれ削ることがで
きる。どの場合においても、網の小さなタグ部が好ましくは保持され、上記電極
に対する強固で信頼性のあるオーム性の電気的接続が即座に可能となる。上記タ
グ部に対する電気的接続は、各タグ部にはんだ付けされているともに絶縁された
銅線により形成されていることが好ましい。
【0039】 上記複合材の変換器は、好ましくは短い減衰時間を有しているため、超音波パ
ルスの検知から敏速に回復して、即座に次の超音波パルスを検知する。上記変換
器のダンピングを増すため、上記変換器の第2の面に受け板をセメントで結合す
ることができる。上記受け板は、タングステンが付加されたエポキシから構成さ
れていることが好ましい。
【0040】 上記複合材の変換器の第1の面には、マッチング層を付着させることも可能で
ある。上記マッチング層は、上記複合材に用いられる1つ以上の熱硬化性ポリマ
ーの層が含まれていても良い。このマッチング層の厚さは、上記変換器の厚みに
よる共鳴周波数の4分の1の波長であることが好ましい。上記マッチング層は、
上記ぺグの高い音響インピーダンスと上記油の音響インピーダンスとの間の音響
インピーダンスコンバータとして機能するため、上記複合材の全体的な音響イン
ピーダンスのマッチングが向上する。上記変換器の音響インピーダンスは上記油
の音響インピーダンスに可能な限り近く、上記変換器の第1の面での長手方向の
超音波の反射が最小限に抑えられることが好ましい。最大限の伝達のため、上記
マッチング層は、上記複合材及び上記油の相乗平均であることが好ましい。上記
マッチング層が磨耗板としても作用することにより、使用中の上記複合材が保護
される。
【0041】 上記複合材の変換器は、感度をさらに向上させるため、上記第1及び第2の面
の電極に連結された銅線の間に電気的に接続された同調コイルを有することが可
能である。上記同調コイルは遮断されており、上記変圧器の環境での上記コイル
による磁気ピックアップが防がれることが好ましい。
【0042】 製造後、インピーダンス分析器を用いて複合材の変換器をそれぞれ検査するこ
とにより、上記超音波に起因する機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換す
る際の上記変換器の効率の測定値である上記変換器の電気機械的結合を計測する
ことが好ましい。
【0043】 ガス入変圧器のための別の実施形態において、上記超音波変換器は圧電高分子
材料から製造することが可能である。好適な実施形態において、上記圧電高分子
材料はポリフッ化ビリニデン(PVDF)でも良い。
【0044】 上記高周波パルスを検知する変換器手段は、フェライト磁心のアンテナ、同調
回路、又は容量性金属板の中から選択されたアンテナを備えていても良い。上記
容量性金属板が好ましく、該板は20pFないし250pFの対地静電容量を有
していることが好ましい。上記板は、環状ジオメトリを有し、真鍮から製造でき
ることが好ましい。上記環状の板の面積、上記変圧器の絶縁体の誘電率、そして
上記環状の板と上記変圧器の壁(接地されており且つ上記キャパシタの別の板を
形成している)からの支持用の調整可能なスペーサーとの間隔により、静電容量
の値が決まる。
【0045】 上記共通の囲い内において、上記圧電要素は上記容量性の環状板の内側に共軸
状に配置されており、上記誘電体が上記容量性の板と上記圧電変換器の外部ケー
シングの1つの面を除く全ての面とを囲むよう構成されていることが好ましい。
上記誘電体内の全ての気泡は、上記変換器の設置前後に行なう脱ガスにより除去
されることが好ましい。上記変換器の周りの空間が完全に鉱油で満たされるよう
に、ブリードホールを設けることが可能である。
【0046】 上記超音波及び高周波変換器は両方とも、太い銅線及び1つ以上のボルトを用
いて、リード線貫通板に電気的及び機械的につなげることができる。上記環状の
真鍮板を支持するボルトの周りの調整可能なスペーサーは、上記板と上記変換器
の壁との間の距離を所望の間隔に設定することを可能にするため、上記高周波変
換器の静電容量を調整することができる。
【0047】 上記リード線貫通板は、真鍮の挿入用ねじコネクタを有するエポキシ成形板か
ら成っていることが好ましい。上記板の一方の面に銅線がつながっており且つ上
記エポキシ板の他方の面に銅線がつながっている場合、上記エポキシ板を通して
上記一方の面から上記他方の面への電気的連続性が得られる。通例、上記リード
線貫通板は、真鍮の挿入用コネクタを幾つか有している。これらの真鍮の挿入用
コネクタの1つは、上記超音波変換器に入れられたボルトを用いて上記変換器を
支持するために使用することができ、上記挿入用コネクタの2つは、上記超音波
変換器からの太い銅線を連結するために使用することが可能であり、上記挿入用
コネクタの3つ又は3つ以上は、上記高周波アンテナとして利用されている上記
真鍮の環状の板を支持するために使用することができる。
【0048】 上記リード線が貫通したエポキシ板は上記変換器に繋がっているとともに、上
記変圧器の壁の穴の中又はインスペクションカバーの中に位置しているため、上
記変換器は上記変圧器の内側にある。そして、上記リード線貫通板は、ネオプレ
ンOリング又はゴム引きしたコルクガスケットで封止され、金属のフランジによ
り所定位置に保たれる。上記変圧器の外側では、上記フランジに対して金属の囲
いが取り付けられている。
【0049】 上記リード線が貫通したエポキシ板内の上記真鍮の挿入用コネクタを介し、上
記変換器から超音波変換器の回路部及び高周波変換器の回路部への遮蔽された共
軸ケーブルによる電気的接続が形成されていることが好ましい。この回路部は、
好ましくは小さな金属の箱の中に収容されている。この小さな箱は、上記フラン
ジに取り付けられたより大きな金属の囲いに嵌め込まれていることが好ましい。
そして、遮蔽されたツイストペアケーブルは、上記金属の箱内の上記超音波変換
器の回路部及び高周波変換器の回路部の出力から上記金属の囲いの側の絶縁され
ており、リード線が貫通したコネクタへと接続されていることが好ましい。好ま
しくはゴム引きしたコルクシール上に位置する上記囲いの蓋は所定位置に固定さ
れており、全体的に防水及び耐白蟻及び耐害虫性の構成となっていることが好ま
しい。
【0050】 上記変換器と上記分析手段との間で信号を伝送する上記超音波変換器プロセッ
サーは、増幅器と、高精度の整流器と、125kHzの高域フィルタと、1kH
zの低域フィルタと、増幅器及びアナログ出力を有するバッファとを順に備えて
いることが好ましい。上記高周波変換器と上記分析手段との間で信号を伝送する
上記高周波変換器プロセッサーは、1ないし70MHzの前置増幅器と、高精度
の整流器と、1MHzの低域フィルタと、高速比較器と、光学的に絶縁されたデ
ジタル出力を有するモノショット(monoshot)とを順に備えていることが好まし
い。上記電子的なプロセッサー内の全ての電子部品は、上記変圧器の上側にある
ヘッドの囲いで生じ得る温度のため、高い温度、即ち軍用規格の120℃に耐え
られることが好ましい。
【0051】 以下、必要に応じて、上記変換器、リード線が貫通したエポキシ板、コネクタ
、遮蔽ケーブル、シール、スペーサー、金属の囲い、超音波変換器の回路部、高
周波回路部、及び蓋を集合的に「ヘッド」と呼ぶ。
【0052】 上記超音波及び高周波変換器の回路部の出力から、遮蔽されたツイストペアケ
ーブルを介して電気出力信号が上記分析手段のマイクロプロセッサーに供給され
る。上記マイクロプロセッサーの出力は、光ファイバーケーブルにより、連結さ
れたモデムを有するコンピュータにつなげることができる。上記コンピュータは
、コンピュータモニター上に警報器の状態を表示するように、又は上記モデムや
電話機あるいはその他の通信ネットワークを介して上記警報器の状態を上記遠隔
の制御手段に伝達するよう構成することが可能である。
【0053】 通常の場合、たいていの設置において、このシステムは−25℃ないし+12
0℃の範囲の環境温度に耐えることができなければならない。しかしながら、特
別な部品により、この範囲は−35℃ないし+120℃にまで広げることが可能
である。+110℃に設定された特別なカットアウト装置を組み込むことにより
、上記システムを停止させること及び保護することができる。従って、動作が可
能な範囲は、たいていの設置に適切な−35℃ないし+110℃である。
【0054】 さらなる実施形態において、高電圧変圧器内の部分放電源の3次元的な位置は
、上記変圧器の壁内に収容された少なくとも3つの変換器ヘッドからの信号出力
の分析により判定することができる。部分放電が検知された場合、上記分析手段
が各変換器ヘッドでの時間遅延値を判定し、その後三角測量により部分放電源の
位置を判断することが好ましい。上記位置の判断は、上記変圧器の異なる材料に
おける超音波の速度の変化や界面での屈折を考慮すること、そして上記部分放電
源から上記3つのヘッドのそれぞれへの最も可能性のある超音波パルスの音響経
路を繰り返し見つけ出すことにより向上させることができる。
【0055】 なおさらなる実施形態において、本発明に係る装置を変圧器内に設置した後、
上記装置を検査及び較正することができる。このような検査及び較正は、上記変
圧器内に部分放電発生器を配置し、上記変圧器の絶縁の不良をシミュレートする
ことにより行なうことが可能である。上記変圧器に流れる部分放電のレベルを可
変にすることにより、上記装置の感度のレベルを設定することができる。検査及
び較正が完了すると、上記部分放電発生器は取り除くことが可能である。
【0056】 本発明のさらなる態様は変換器ユニットであって、 導電性接着剤に圧入された導電性の金属網材料により構成されているとともに
第1の面及び第2の面上に形成された電極を有する圧電要素を備えており、超音
波パルス又は超音波を検知し、その後この検知に対応する信号を出力する圧電性
複合材のディスクと、 高周波パルス又は高周波を検知し、その後この検知に対応する電気信号を出力
する環状の容量性板とを備えている。
【0057】 このさらなる態様の好適な実施形態において、上記導電性接着剤は、上記第1
及び第2の面に塗布される、銀が付加されたエポキシである。上記導電性の網は
真鍮又は銅の網であることが好ましい。上記金属網の直径は、好ましくは、上記
複合材の第1及び第2の面の直径よりも大きい。接着後、上記網は上記第1及び
第2の面の直径にまでそれぞれ削ることができる。どの場合においても、網のタ
グ部が好ましくは保持されることにより、上記電極に対する電気的接続が即座に
可能となる。上記タグ部に対する電気的接続は、各タグ部にはんだ付けされてい
るともに絶縁又はエナメル加工された銅線により形成されていることが好ましい
【0058】 別の実施形態において、上記変換器ユニットは、本発明の第1の態様に関する
上述の特徴を有していても良い。
【0059】 (発明を実施するための最良の形態) 添付の図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を例示としてのみ説明する
【0060】 オンライン高電圧変圧器内の部分放電の監視装置の変換器ヘッドは、図面にお
いて概して10で示されている。
【0061】 図1に示すように、変換器ヘッド10は、鉱油13を含む変圧器12の壁11
内に取り付けられている。変換器ヘッド10は金属蓋14aを有する金属の囲い
14を備えており、その内側には高周波パルスを検知する環状の容量性真鍮板1
5と、超音波パルスの検知器として機能する超音波変換器16がある。板15及
び変換器16は、変圧器12の壁11の内面と合うよう配置されているが、これ
は重大でない。
【0062】 図2においてさらに明確に示されているように、超音波変換器16は1−3の
ジオメトリ、即ちセラミックが1方向に位置合わせされている一方、ポリマーは
3方向を有するセラミック/ポリマー複合材である。変換器16内のセラミック
は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)であるが、別の適切な圧電セラミック材料
を利用することも可能である。上記複合材内のポリマーは熱硬化性のエポキシ樹
脂である。製造中、超音波変換器16はエポキシケーシング29内に包まれる。
変換器ヘッド10内に設置後、ケーシング29は取り付けボルト31によりリー
ド線貫通板32に取り付けられている。ケーシング29は第1の面33及び第2
の面34を有している。
【0063】 ケーシング29内で第1の面33から外方に伸びているのはエポキシのマッチ
ング層35である。マッチング層35は鉱油13を通さないとともに超音波パル
スのための鉱油内で低い音響インピーダンスを有しているため、部分放電からの
超音波パルスの反射が無くても検知が可能となっている。マッチング層35の厚
さは、上記変換器の厚みによる共鳴周波数での波長の4分の1である。第2の面
34から外方に伸びているのは、タングステンの粒子が加えられ、実質的に超音
波パルスを通さないエポキシ樹脂から構成された受け板36である。受け板36
のエポキシへのタングステンの付加は、リード線貫通板32からの超音波信号の
反射が超音波変換器16により検知されないようにすること、そして変圧器12
の壁11内で伝播する超音波パルスが超音波変換器16に伝達されることを防ぐ
上で有用である。
【0064】 超音波変換器16の各面は電荷蓄積用の電極を有している。各電極37は銀が
加えられたエポキシ接着剤の層を備えており、そこに薄い真鍮網のシートが圧入
されている。
【0065】 各電極37からの電気的接続は錫めっきが施された銅線38及びエナメル銅線
39を経由している。図示していないが、同調指示器を銅線の間に電気的に接続
することが可能である。
【0066】 超音波変換器16は環状の板15の内側に共軸状に配置されているため、鉱油
13が板15とケーシング29の1つの面を除く全ての面とを囲んでいる。環状
の板15は、20ないし250pFの対地静電容量を有することが可能であると
ともに真鍮により構成されている。
【0067】 フランジ9により所定位置に保たれているリード線貫通板32は、真鍮の挿入
用ねじコネクタを有するエポキシ成形板から成っている。リード線貫通板32内
の真鍮の挿入用コネクタの2つは、超音波変換器16から伸びた銅線39と超音
波変換器の回路部40に伸びた同軸ケーブルとの板32を介した電気的接続とし
て利用できる。2つ又は3つの調整可能な、真鍮の挿入用ねじコネクタ15aを
用いることにより環状の板15が支持されるとともに、板15が受けた電気信号
のための電気的接続が形成され、上記信号が板32を介して高周波信号プロセッ
サー21に伝わる(図3を参照)。
【0068】 超音波電子回路信号プロセッサー40及び高周波信号プロセッサー21は、変
圧器12の外壁に取り付けられた囲い14内の小さな金属の箱17に収容されて
いる。電磁雑音遮蔽体18も板32を囲んでいる。プロセッサー21、40の電
力は、囲い14内に入れられるケーブル19を介して電力を供給する電源(図示
せず)により供給される。
【0069】 図4に示すように、超音波変換器16から信号を受けて該信号を分析手段50
に送る超音波検知器信号プロセッサー40は、前置増幅器41と、高精度の整流
器42と、125kHzの高域フィルタ43と、1kHzの低域フィルタ44と
、増幅器及びアナログ出力46を有するバッファ45とを順に備えている。
【0070】 高周波信号プロセッサー21は、1ないし70MHzの前置増幅器22と、高
精度の整流器23と、1MHzの低域フィルタ24と、高速比較器25と、デジ
タル出力27を有するモノショット(monoshot)とを順に備えている。
【0071】 変換器ヘッド10の高周波出力27及び超音波出力46からの増幅された電気
信号は、共軸の遮蔽されたケーブルを介して分析手段50に伝送される。
【0072】 分析手段50は、適切なソフトウェアによる命令の制御下で入力される信号を
処理するマイクロプロセッサー手段51を備えている。
【0073】 設置時又は設置後に、マイクロプロセッサー手段51のソフトウェアは較正さ
れる。この較正には、超音波パルスの検知時に先立つ所定期間となる値の設定が
含まれる。この所定期間は、上記装置が設置される変圧器12の寸法を考慮し、
通常は、検知された高周波パルスと検知された超音波パルスとの間に存在可能な
最大限の時間遅延よりも長く設定される。通常の場合、説明したマイクロプロセ
ッサー手段51での上記所定期間は約4msに設定される。
【0074】 較正時、通例は、マイクロプロセッサー手段51が検知した高周波パルスと超
音波パルスとの間で測定される時間遅延値の分布の全てを選択するとともに重ね
合わせる特定の期間も設定される。通常の場合、また以下の説明の目的のため、
上記特定の期間は先行する2秒として設定される。
【0075】 較正時、通常は上記装置の感度も設定される。例えば、マイクロプロセッサー
手段51は、上記超音波変換器16及び/又は高周波検知器15から伝送された
、特定の振幅及び/又は繰り返し率を下回る信号を無視するよう設定しても良い
。較正の間、マイクロプロセッサー手段51により作動させる警報器の種類を確
定するための所定の振幅の設定を予め行なうことが可能である。
【0076】 動作中、マイクロプロセッサー手段51は、回路部40からの超音波パルスに
対応する信号を受けると、所定期間の4msの範囲内で、検知された何れかの高
周波パルスの検知と超音波パルスの検知との間の時間遅延を求め、4msの期間
中の時間遅延値のカウント数の分布を生成する。この時間遅延値の分布は次にマ
イクロプロセッサー手段51により、先行する2秒で生成された、別の求められ
た時間遅延値の分布に重ね合わせられる。上記複数の分布の重ね合わせを用いて
、図6に示すようなヒストグラムが形成される。図5に示すように、特定の部分
放電の位置の時間遅延値は変化しないため、この時間遅延値が上記変圧器内の非
同期の電気的ノイズの産物である別の計測された時間遅延値から区別されるヒス
トグラムにおいて、ピークが現れる。図示していないが、上記変圧器内で部分放
電の場所が2つあった場合、これらの場所のそれぞれと上記変換器ヘッドとの間
の距離が異なる限り、上記ヒストグラムには2つのピークが現れることが予想さ
れる。
【0077】 マイクロプロセッサー手段51により、上記変圧器内に検知された高周波及び
超音波パルスの間の時間遅延が存在すると判定されると、上記検知した超音波パ
ルスの特性を所定の設定に対して比較することができる。図7に示すように、上
記超音波パルスの振幅及び/又は繰り返しが、高い超音波のレベルを示している
と見なされる所定の設定よりも大きい場合、上記マイクロプロセッサー手段はク
ラス1型の警報器を作動させることができる。上記超音波の振幅及び/又は繰り
返しが高いレベルのものではない場合、マイクロプロセッサー手段51はクラス
2型の警報器を作動させることができる。
【0078】 図6にも示すように、マイクロプロセッサー手段51は、時間遅延値のピーク
が判定されなかった場合でも、警報器を作動させるよう構成することができる。
例えば、単に高い又は中間のレベルの超音波パルスが検知された際に異なる型の
警報器を作動させることが可能である。
【0079】 異なる種類の警報器を作動可能にすることにより、マイクロプロセッサー手段
51を単に上記変圧器の絶縁における不良の存在を示す指示器としてだけではな
く、上記変圧器の不良の重大さ及び絶縁の割合を示す指示器としても用いること
ができる。例えば、クラス4型の警報器の作動は深い憂慮の原因とは見なされな
いかもしれないが、少なくとも今後この変圧器をより綿密に監視する根拠として
も良い。また、上記変圧器に対して予想していたよりも早期に定例的な整備を行
なうべきということを意味する場合もある。それに対し、クラス1型の警報器の
作動は深い憂慮の原因と見なされることがあり、適切な現地での検査を行なうた
めの上記変圧器の即座の又は比較的敏速な停止が正当化される場合がある。
【0080】 変圧器の絶縁において不良が徐々に生じている場合、少なくともクラス2型の
警報器と、場合によってはクラス3型又はクラス4型の警報器とをクラス1型の
警報器の作動の前に作動させることが予想される。従って、クラス4型ないしク
ラス1型の警報器の作動の割合を監視することにより、上記変圧器の絶縁におけ
る不良の重大さがどのような速さで進行しているかということも示される。
【0081】 上述の実施形態において、マイクロプロセッサー手段51により作動させられ
る警報器は、マイクロプロセッサー手段51により作動させられる警報器の種類
を示すコンピューターモニター52上のメッセージを含む。対応する可聴警報器
を作動させることも可能である。
【0082】 分析手段50は、PCモニターディスプレイ及びデータロガーなどの中央制御
器60にネットワーク接続することができる。上記PCモニターディスプレイ及
びデータロガーは、監視される変圧器12に近い位置又は変圧器12から相当離
れた位置に置くことができる。例えば、分析手段50と上記PCモニターディス
プレイ及びデータロガー60とは、電話機ネットワークなどの電気通信ネットワ
ークによりネットワーク接続することが可能である。あるシステムにおいては、
分析手段50とPCモニターディスプレイ及びデータロガー60とは継続的に通
信できる状態にあると考えられる。別の実施形態では、分析手段50に接続され
たモデムにより、PCモニターディスプレイ及びデータロガー60のモデムをダ
イアルするよう構成すること、或いはその逆に構成することが可能であるため、
必要に応じてデータを転送することができる。上記モデムのダイアリングは、上
記監視組織により必要と見なされた場合に周期的に行なうことができる。分析手
段50により、PCモニターディスプレイ及びデータロガー60にデータがダウ
ンロードされる一方、PCモニターディスプレイ及びデータロガー60は分析手
段50に対して命令を付与することが可能であることを認識されたい。このよう
な命令を用いることにより、マイクロプロセッサー手段51上のソフトウェアに
よる命令の設定をオンラインにより調整できる。
【0083】 PCモニターディスプレイ及びデータロガー60が1つの分析手段50のみに
ネットワーク接続されている場合を説明したが、多数の異なる位置にある様々な
変圧器に設けられた複数の分析手段50にネットワーク接続できることも認識さ
れたい。これにより、例えば、配電の責任者はそれぞれの変圧器の位置に整備作
業員を配備する必要なく、そのネットワーク内の変圧器の動作を監視することが
できる。これは地方の遠隔の場所では魅力的なことである。
【0084】 具体的な実施形態で示したように、広範囲に亘って説明した本発明の意図又は
範囲から逸脱することなく、本発明に多数の変更及び/又は変形を加えることが
できることは当業者により認識されよう。従って、本実施形態はあらゆる点にお
いて限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 変圧器の壁内に配置された本発明に係る装置の変換器ヘッドを示す部分断面図
【図2】 上記変換器ヘッド内の超音波パルス検知器の断面図。
【図3】 本発明に係る装置の概略図。
【図4】 図3に示す装置内の超音波信号及び高周波信号プロセッサーの概略図。
【図5】 高周波信号及び超音波信号検知後の本発明に係る装置内のマイクロプロセッサ
ー手段の一例における時間に対するプロセッサー出力を示すグラフ。
【図6】 本発明のマイクロプロセッサー手段により生成された複数の時間遅延値の分布
からのカウント数のヒストグラム。
【図7】 本発明に係るマイクロプロセッサー手段による異なる種類の警報の発生を示す
フローチャート。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月15日(2001.5.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョセフ アンズワース オーストラリア国 ニューサウスウェール ズ州 2163 ヴィラウッド ミオウェラロ ード 49 Fターム(参考) 2G014 AA15 AB04 AC18 2G015 AA07 BA04 CA01 CA03

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体を含むオンライン高電圧電気機器において高周波パル
    ス又は高周波と超音波パルス又は超音波とを生じる部分放電を検知する装置であ
    って、 部分放電の発生により生じる超音波パルス又は超音波を検知し、この検知に対
    応する信号を出力する少なくとも1つの変換器手段と、 部分放電の発生により生じる高周波パルス又は高周波と上記機器の内部又は外
    部で生じる別の高周波パルス又は高周波とを検知し、この検知に対応する信号を
    出力する少なくとも1つの変換器手段と、 上記高周波パルス又は高周波と超音波パルス又は超音波との検知にそれぞれ対
    応する信号を受けるとともに、超音波パルス又は超音波の検知に対応する信号を
    受けると、 (a)上記超音波パルス又は超音波の検知時に先立つ所定期間の範囲内で、検
    知された全ての高周波パルス又は高周波の検知時と上記超音波パルス又は超音波
    の検知時との間の時間遅延を求め、上記所定期間中の時間遅延値の分布を生成し
    、 (b)上記時間遅延値の分布を別に検知された複数の超音波パルス又は超音波
    の時間遅延値の別の分布に対して重ね合わせ、 (c)上記重ね合わせた時間遅延値の分布を分析することにより、上記検知さ
    れた高周波パルス又は高周波の検知時後に、上記検知された超音波パルス又は超
    音波の一部が1つ以上の特定の時間遅延値で検知されているかどうかを判定する
    よう構成された信号処理及び分析手段とを備えた装置。
  2. 【請求項2】 上記各変換器手段は、上記電気機器を継続的に監視するよう
    になっている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記超音波パルスの検知時に先立つ上記所定期間は、上記電
    気機器内においてそれぞれ検知された高周波パルスと超音波パルスとの間に存在
    可能な最大限の時間遅延よりも長く設定されている請求項1又は請求項2に記載
    の装置。
  4. 【請求項4】 上記所定期間は、1msないし10msの間、より好ましく
    は2msないし6msの間、さらに好ましくは4ms又は約4msに設定されて
    いる上記請求項のうちの何れか1つに記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記信号処理ソフトウェア及び分析手段は、特定の期間の範
    囲内で生成された全ての分布を重ね合わせるようになっている上記請求項のうち
    の何れか1つに記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記分析手段は、上記分布を重ね合わせる工程の直前の特定
    の期間内で生成された全ての分布を重ね合わせるようになっている請求項5記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 上記期間は、0.1ないし10秒の間、より好ましくは1な
    いし8秒の間、さらに好ましくは約2秒にすることが可能である請求項6記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 上記分析手段は、適切なソフトウェアによる命令の制御下に
    あるマイクロプロセッサー手段を備えている上記請求項のうちの何れか1つに記
    載の装置。
  9. 【請求項9】 上記マイクロプロセッサーのソフトウェアは、時間遅延値の
    分布の範囲内で求められた時間遅延値の数を統計学的にカウントし、これらの数
    を上記特定の所定期間の範囲内で別の超音波パルスが検知されたときに生成され
    た複数の分布からのカウント数に対して重ね合わせることにより時間遅延値に対
    するカウント数のヒストグラムを形成するよう構成されている請求項8記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 上記超音波変換器手段は、超音波パルスの検知時に、上記
    検知した超音波パルスの振幅を表す信号も出力するようになっている上記請求項
    のうちの何れか1つに記載の装置。
  11. 【請求項11】 上記分析手段は、上記超音波信号を発生させる超音波パル
    スの振幅が所定の振幅設定を下回る場合、上記超音波信号のさらなる分析を行な
    わないよう構成されている請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 上記高周波変換器手段は、高周波パルスの検知時に、上記
    検知した高周波パルスの振幅を表す信号も出力するよう構成されている上記請求
    項のうちの何れか1つに記載の装置。
  13. 【請求項13】 上記分析手段は、所定の振幅設定よりも小さい高周波パル
    スを表す信号を無視するよう構成されている請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 上記分析手段は、上記検知された超音波パルスの性質に応
    じて異なる種類の警報手段を作動させるよう構成されている上記請求項のうちの
    何れか1つに記載の装置。
  15. 【請求項15】 上記警報手段は、可視及び/又は可聴手段を備えている請
    求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 上記警報手段は、上記監視されている変圧器に対して物理
    的に近い位置又は幾分離れた位置にある請求項14又は請求項15に記載の装置
  17. 【請求項17】 上記分析手段は、上記各変換器手段から受けた全ての信号
    及び/又は上記生成した時間遅延値の分布の重ね合わせを保存するよう構成され
    たデータ保存手段を備えている請求項14ないし請求項16の何れか1つに記載
    の装置。
  18. 【請求項18】 上記データ保存手段に保存されたデータは、操作者の要求
    時に又は自動的に、近くの又は遠隔の制御手段へダウンロードすることが可能に
    なっている請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 上記制御手段は、警報手段の作動を示す信号を受けた場合
    、上記変圧器の動作の監視を担当する作業者に対して適切な指示を付与すること
    が可能になっている請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】 上記制御手段は、複数の異なる分析手段から転送されるデ
    ータを受けるよう構成されている請求項18又は請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 上記各変換器手段は、上記電気機器の壁内に配置可能な共
    通の囲いに収容されており、上記各変換器手段の1つの面が上記壁の内面と一致
    している上記請求項のうちの何れか1つに記載の装置。
  22. 【請求項22】 上記超音波パルスを検知する変換器手段は、第1の面及び
    第2の面を有するとともに約50ないし約300kHzの間、より好ましくは6
    0ないし250kHzの間、最も好ましくは約190kHzの厚みによる共鳴周
    波数を有する圧電要素を備えている上記請求項のうちの何れか1つに記載の装置
  23. 【請求項23】 上記圧電要素は1−3のジオメトリを有するセラミック/
    ポリマー複合材であり、上記セラミックは、多結晶のチタン酸鉛、ジルコン酸チ
    タン酸鉛(PZT)、ニオブ酸鉛又はチタン酸バリウムの中から選択される請求
    項22記載の装置。
  24. 【請求項24】 上記高周波パルスを検知する変換器手段は、フェライト磁
    心のアンテナ、同調回路、又は容量性金属板の中から選択されたアンテナである
    上記請求項のうちの何れか1つに記載の装置。
  25. 【請求項25】 上記アンテナは、環状ジオメトリを有する容量性金属板で
    ある請求項24記載の装置。
  26. 【請求項26】 上記圧電要素は、上記容量性の環状板の内側に同軸状に配
    置されている請求項25記載の装置。
  27. 【請求項27】 高電圧電気機器内の部分放電源の位置は、上記電気機器の
    壁内に収容された少なくとも3つの変換器ヘッドからの信号出力の分析により求
    められる上記請求項のうちの何れか1つに記載の装置。
  28. 【請求項28】 誘電体を含むオンライン電気機器において高周波パルス又
    は高周波と超音波パルス又は超音波とを生じる部分放電を検知する方法であって
    、 (i)上記機器内で生じる高周波パルス又は高周波を検知する工程と、 (ii)上記機器内で生じる超音波パルス又は超音波を検知する工程と、 (iii)超音波パルス又は超音波を検知すると、上記超音波パルス又は超音波
    の検知時に先立つ所定期間の範囲内で、検知された全ての高周波パルス又は高周
    波の検知時と上記超音波パルス又は超音波の検知時との間の時間遅延を求め、上
    記所定期間中の時間遅延値の分布を生成する工程と、 (iv)上記時間遅延値の分布を別に検知された複数の超音波パルス又は超音波
    の時間遅延値の別の分布に対して重ね合わせる工程と、 (v)上記重ね合わせた時間遅延値の分布を分析することにより、上記検知さ
    れた超音波パルス又は超音波の一部が上記検知された高周波パルス又は高周波の
    検知時後に1つ以上の特定の時間遅延値で検知されているかどうかを判定する工
    程とを備えた方法。
  29. 【請求項29】 導電性接着剤に圧入された導電性の金属網材料により構成
    されているとともに第1の面及び第2の面上に形成されている電極を有する圧電
    要素を備えており、超音波パルス又は超音波を検知し、この検知に対応する信号
    を出力する圧電性複合材のディスクと、 高周波パルス又は高周波を検知し、この検知に対応する電気信号を出力する環
    状の容量性板とを備えた変換器ユニット。
  30. 【請求項30】 上記導電性接着剤は、上記第1及び第2の面に塗布される
    、銀を付加したエポキシである請求項29記載の変換器ユニット。
  31. 【請求項31】 上記導電性の網は真鍮網である請求項29又は請求項30
    に記載の変換器ユニット。
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