JP2003508588A - 陽イオン系処方成分を使用する、色に対して安全な洗濯方法 - Google Patents

陽イオン系処方成分を使用する、色に対して安全な洗濯方法

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JP2003508588A JP2001520825A JP2001520825A JP2003508588A JP 2003508588 A JP2003508588 A JP 2003508588A JP 2001520825 A JP2001520825 A JP 2001520825A JP 2001520825 A JP2001520825 A JP 2001520825A JP 2003508588 A JP2003508588 A JP 2003508588A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系およびその様な漂白剤系を使用し、布地、特に着色布地、を洗濯する際の色の安全性を強化する方法に関する。より詳しくは、本発明は、陽イオン系第4級イミン漂白剤増強化合物、陽イオン系第4級オキサジリジニウム漂白物質およびそれらの混合物を含んでなる漂白剤系、およびその様な漂白剤系を、布地、特に着色布地、の洗濯に使用する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系およびその様な漂白剤系を使用
し、布地、特に着色布地、を洗濯する際の色の安全性を強化する方法に関する。
より詳しくは、本発明は、陽イオン系第4級イミン漂白剤増強化合物、陽イオン
系第4級オキサジリジニウム漂白物質およびそれらの混合物を含んでなる漂白剤
系、およびその様な漂白剤系を、布地、特に着色布地、の洗濯に使用する方法に
関する。
【0002】背景技術 近年、酸素漂白剤は、染みや汚れを除去し易くするための家庭用およびパーソ
ナルケア製品に益々多く使用されている。漂白剤は、それらの製品の染み除去、
薄汚れた布地の洗浄、白色化および殺菌特性に特に望ましい。酸素漂白剤は、洗
濯用製品、例えば洗剤、自動食器洗浄製品、および硬質表面洗浄剤に特に多く採
用されている。しかし、酸素漂白剤は、それらの効果が幾分限られている。よく
見られる欠点には、布地上の色を損なうこと、および洗濯機、特にこれらの洗濯
機が含むことがあるゴムホースに損傷を与えることがある。さらに、酸素漂白剤
には、温度変化に極めて大きく左右される傾向がある。例えば、酸素漂白剤を使
用する溶液が低温である程、漂白効果が低い。溶液中の酸素漂白を効果的に行う
には、典型的には60℃を超える温度が必要である。
【0003】 上記の温度依存性を解決するために、「漂白活性剤」と呼ばれる一群の化合物
が開発されている。漂白活性剤、典型的には離脱基、例えばオキシベンゼンスル
ホネート、を有する過加水分解性のアシル化合物、は活性酸素基、典型的には過
酸化水素、またはその陰イオンと反応し、より効果的なペルオキシ酸酸化体を形
成する。次いでこのペルオキシ酸化合物が、染みまたは汚れの付いた基材を酸化
するのである。しかし、漂白活性剤も幾分温度に左右される。漂白活性剤は約4
0℃〜約60℃の温かい水温でより効果的である。約40℃未満の水温ではペル
オキシ酸化合物は、その漂白効能の一部を失う。
【0004】 米国特許第5,576,282号および第5,817,614号どちらもMiracle et al.は、低温
水条件下で効果的であり、色に対して比較的安全な陽イオン系有機触媒化合物を
含んでなる漂白剤系を開発する試みを記載している。この特許で開示されている
漂白剤系は、伝統的な有機触媒漂白剤系、例えば米国特許第5,360,568号、第5,3
60,569号、第5,370,826号および第5,482,515号すべてMadison et al.に記載され
ている様な陽イオン系有機触媒漂白剤系、よりも、色の安全性が強化されている
が、消費者は色の安全性がより高い漂白製品を望んでいる。
【0005】 従来の有機触媒、例えば米国特許第5,360,568号、第5,360,569号および第5,37
0,826号すべてMadison et al.、および米国特許第5,576,282号および第5,817,61
4号どちらもMiracle et al.に記載されている様な有機触媒、に関連する深刻な
欠点は、その様な有機触媒があまりにも高い使用中濃度で使用されることである
。例えば、米国特許第5,482,515号で使用されている方法では、酸素移動剤(有
機触媒化合物)が媒体1リットルあたり約0.01ppm〜300ppm存在し
、好ましい濃度は5ppm〜約100ppmである。その様な濃度は、布地の染
料に許容できない色の損傷を引き起こすことがある。さらに、その様な高濃度で
は、有効酸素(「AvO」)の消費が多くなり過ぎ、性能プロファイルが変化す
る(すなわち、過酸漂白と有機触媒漂白のバランスが変化する)ことがある。有
機触媒濃度の増加と共に染みの漂白性能も増加し得るが、染料が損なわれるとい
う代償を払ってのことであり、染料の損傷が許容できなくなることもある。従っ
て、有機触媒漂白剤系の、染料損傷に対する染み漂白性能の比を最大にする必要
がある。
【0006】 上記のことから、上記の様な、先行技術で開示されている有機触媒漂白剤系を
使用する洗濯方法と比較して、低水温条件で効果的に漂白し、色の安全性が優れ
ている、陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系およびその様な陽イオン系有機触媒
化合物漂白剤系を使用する洗濯方法がなお必要とされていることは明らかである
【0007】
【発明の概要】
本発明は、上記の要請を満たすものである。本発明は、陽イオン系有機触媒化
合物漂白剤系、およびその様な陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系を着色布地の
洗濯に使用し、布地の染料に対する妥当な色安全性を与える方法を提供する。そ
の様な陽イオン系有機触媒化合物および漂白剤系は、80℃未満の低い洗浄温度
で最も効果的に作用する。
【0008】 より詳しくは、本発明は、陽イオン系有機触媒化合物、例えば陽イオン系第4
級イミン漂白剤増強化合物、陽イオン系第4級オキサジリジニウム漂白物質、そ
の様な陽イオン系有機触媒化合物を含んでなる漂白剤系およびその様な漂白剤系
を使用する洗濯方法に関する。
【0009】 陽イオン系有機触媒化合物およびそれを使用する漂白剤系により与えられる利
点の例には、低温水でも優れた漂白効果、および優れた色安全性が挙げられるが
、これらに限定するものではない。
【0010】 本発明の一態様では、従来の有機触媒漂白剤系と比較して、低水温で効果的に
漂白し、色の安全性が高い陽イオン系有機触媒漂白剤系を提供する。
【0011】 本発明の別の態様では、以下に記載する陽イオン系有機触媒化合物の1種以上
を、過酸素供給源と共に、または過酸素供給源無しに、含んでなる陽イオン系有
機触媒漂白剤系を提供する。
【0012】 本発明のさらに別の態様では、以下に記載する陽イオン系有機触媒化合物の1
種以上を過酸と共に含んでなる陽イオン系有機触媒漂白剤系を提供する。
【0013】 本発明のさらに別の態様では、洗浄する必要がある布地、特に着色布地を、こ
こに記載する陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系の1種以上を含む洗濯溶液と接
触させることを含んでなる、布地の洗濯方法を提供する。
【0014】 本発明のさらに別の態様では、 a)洗浄溶液を用意し、 b)該洗浄溶液に、洗浄溶液中で得られる陽イオン系有機触媒化合物の濃度が
約0.001ppm〜約5ppmになる様な量の、本発明の陽イオン系有機触媒
化合物を含んでなる漂白剤組成物を加えること を含んでなる製法により製造される本発明の漂白剤系を提供する。
【0015】 そこで、本発明の目的は、低温水溶液中でも優れた性能および高い色安全性を
示す陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系、およびここに記載する陽イオン系有機
触媒化合物漂白剤系の1種以上を使用し、布地、特に着色布地、を洗濯する方法
を提供することである。
【0016】 本発明のこれらの、および他の目的、特徴および利点は、当業者には、下記の
説明および請求項から明らかである。
【0017】 百分率、比および割合はすべて、他に指示がない限り、重量で表示する。引用
する文献はすべてここに参考として含める。
【0018】
【発明の具体的な説明】
本発明は、非常に有用な陽イオン系有機触媒化合物、その様な陽イオン系有機
触媒化合物を含んでなる漂白剤系、およびその様な漂白剤系を使用して布地、特
に着色布地、を洗濯する方法を開示する。
【0019】 本発明の陽イオン系有機触媒化合物、およびその様な陽イオン系有機触媒化合
物を含んでなる漂白剤系は、従来の陽イオン系有機触媒化合物および陽イオン系
有機触媒化合物漂白剤系と比較して、低温洗浄用途で、色安全性を改良しながら
高い漂白効果を与える。本発明の陽イオン系有機触媒化合物漂白剤系は、従来の
過酸素漂白供給源と連係して、または連係せずに、好ましくは連係して、作用し
、上記の高い漂白効果および優れた布地の色安全性を与える。
【0020】 定義 ここで使用する「過酸素供給源」は、過酸素化合物を発生する材料を意味し、
過酸素化合物自体を含むことができる。例としては、漂白活性剤、過酸、過炭酸
塩、過ホウ酸塩、過酸化水素、漂白剤増強化合物、および/または漂白物質(例
えばオキサジリジニウム)が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0021】 ここで使用する「過酸素化合物」は、過酸および過酸化物(例えば過酸化水素
、アルキルヒドロペルオキシド、等)を包含する。
【0022】 ここで使用する「過酸」は、ペルオキシ酸、例えばペルオキシカルボン酸およ
び/またはペルオキシモノ硫酸(商品名OXONE)およびそれらの塩、を意味する
【0023】 ここで使用する「陽イオン系有機触媒化合物」は、以下に記載する陽イオン系
有機触媒化合物および/またはポリイオンを意味する。
【0024】 陽イオン系有機触媒化合物 本発明の陽イオン系有機触媒化合物およびその様な陽イオン系有機触媒化合物
を含んでなる漂白剤系は、洗浄する必要がある布地、特に着色布地、を洗濯する
方法に使用される。その様な方法は、典型的には、染みの付いた基材、好ましく
は着色布地、を水性媒体中で、過酸素供給源および以下に構造を規定する陽イオ
ン系有機触媒化合物で漂白することを包含し、その際、水性媒体は、過酸素化合
物から活性酸素を媒体1リットルあたり約0.05〜約250ppm、陽イオン
系有機触媒化合物を0.001ppm〜約1.4ppm、好ましくは約0.01
ppm〜約1.4ppm、より好ましくは約0.1ppm〜約1.0ppm、さ
らに好ましくは約0.2ppm〜約0.8ppm、最も好ましくは約0.3pp
m〜約0.7ppm含む。
【0025】 本発明の漂白系では、存在する場合、該過酸素化合物と陽イオン系有機触媒化
合物のモル比は、好ましくは1:1を超え、より好ましくはそのモル比は約30
,000:1〜約10:1、さらに好ましくは約10,000:1〜約50:1
、さらに好ましくは約5,000:1〜約100:1、さらに好ましくは約3,
500:1〜約150:1である。
【0026】 過酸素化合物と陽イオン系有機触媒化合物のモル比は、漂白剤系の色安全性に
確実に影響する。しかし、漂白剤系の色安全性を確保する上で最も重要なファク
ターは、漂白剤系における陽イオン系有機触媒化合物のppm濃度である。 製
品は例えば水性媒体中に、1ppm濃度の、分子量300の陽イオン系有機触媒
化合物、66ppm濃度のNOBS(100%パーハイドロリシスを仮定して3
5ppmペルノナン酸)および66ppm濃度の過炭酸塩(21ppm過酸化水
素)を投入し、過酸素化合物と陽イオン系有機触媒化合物のモル比246:1を
与えることができる。240ppmのTAED(160ppmの過酢酸を形成す
る)および865ppmの過炭酸塩(281ppmの過酸化水素を形成する)を
投入する製品は、過酸素化合物と陽イオン系有機触媒化合物のモル比3142:
1を与える。0.25ppmの陽イオン系有機触媒化合物で、モル比は1256
8:1になろう。
【0027】 過酸素化合物と陽イオン系有機触媒化合物のモル比に加えて、本発明の漂白剤
系は、過酸と陽イオン系有機触媒化合物のモル比によって特徴付けられる。好ま
しくは、過酸と陽イオン系有機触媒化合物のモル比は1:1を超え、より好まし
くは約5,000:1〜約5:1、さらに好ましくは約2,000:1〜約10
:1、さらに好ましくは約1,000:1〜15:1である。
【0028】 過酸と陽イオン系有機触媒化合物の好ましいモル比は、洗浄条件によって変化
する。例えば、ヨーロッパの洗浄条件下(典型的には約4500ppm〜500
0ppmの洗剤成分を洗浄水中に含んでなる)では、過酸と陽イオン系有機触媒
化合物の好ましいモル比は約2,000:1〜約150:1である。これに対し
て、北アメリカの洗浄条件下(典型的には約850ppm〜1000ppmの洗
剤成分を洗浄水中に含んでなる)では、過酸と陽イオン系有機触媒化合物の好ま
しいモル比は約150:1〜約5:1である。
【0029】 さらに、過酸と陽イオン系有機触媒化合物のモル比に加えて、本発明の漂白剤
系は、疎水性過酸と陽イオン系有機触媒化合物、好ましくは疎水性陽イオン系有
機触媒化合物、のモル比によって特徴付けることができる。好ましくは、疎水性
過酸と陽イオン系有機触媒化合物のモル比は約500:1〜約15:1、より好
ましくは約350:1〜約20:1、さらに好ましくは約200:1〜約25:
1、さらに好ましくは約200:1〜約25:1、さらに好ましくは約100:
1〜約35:1である。
【0030】 好ましくは、本発明の陽イオン系有機触媒化合物、より好ましくは本発明のイ
ミニウム系陽イオン系有機触媒化合物は、漂白剤増強化合物を包含するが、これ
らに限定するものではない。
【0031】 I.漂白剤増強化合物(Bleach Boosting Compounds) 本発明の漂白剤増強化合物、好ましくはイミニウム系漂白剤増強化合物、は、
正味電荷が約+3〜約−3であるアリールイミニウム陽イオンおよびアリールイ
ミニウムポリイオン、およびそれらの混合物を包含するが、これらに限定するも
のではない。
【0032】 アリールイミニウム陽イオンおよびポリイオン 正味電荷が約+3〜約−3であるアリールイミニウム陽イオンおよびアリール
イミニウムポリイオンは、下記の式[I]により表される。
【化11】 式中、R〜Rは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ア
ルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スルホナー
ト、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からなる群か
ら選択された、置換された、または置換されていない、飽和または不飽和基から
選択され、Rは、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、
アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキ
シ、ケト、カルボキシルおよびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、
置換された、または置換されていない、飽和または不飽和の基から選択され、X は好適な電荷バランスをとる、好ましくは漂白剤と相容性がある対イオンであ
り、vは1〜3の整数である。
【0033】 好ましくは、正味電荷が約+3〜約−3であるアリールイミニウム陽イオンお
よびアリールイミニウムポリイオンは、下記の式[XI]により表される。
【化12】 式中、Gが存在する場合、mは1〜3であり、Gが存在しない場合、mは1〜4
であり、nは0〜4の整数であり、各R20は、独立して、H、アルキル、シク
ロアルキル、アリール、縮合アリール、複素環、縮合複素環、ニトロ、ハロ、シ
アノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキ
シ基からなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から選
択され、すべての2個のvic−R20置換基は組み合わされて縮合アリール、縮
合炭素環または縮合複素環を形成することができ、R18は、H、アルキル、シ
クロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ
、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカル
ボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置換されていな
い基でよく、R19は、置換された、または置換されていない、飽和または不飽
和の、H、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキルお
よび複素環からなる群から選択された基であり、Gは、(1)−O−、(2)−
N(R23)−、および(3)−N(R2324)−からなる群から選択され
、R21〜R24は、独立して、H、酸素、直鎖状または分岐鎖状のC〜C アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、アルカリール、アラルキル、
シクロアルキル、および複素環からなる群から選択された、置換された、または
置換されていない基であるが、ただしR18、R19、R20、R21〜R24 はすべて、R18、R19、R20、R21〜R24のいずれかと結合して共通
環の一部を形成することができ、すべてのgem−R21〜R22は組み合わされ
てカルボニルを形成することができ、すべてのvic−R21〜R24は結合して
不飽和を形成することができ、置換基R21〜R24のどの基も組み合わされて
置換された、または置換されていない縮合不飽和部分を形成することができ、X は好適な電荷バランスをとる対イオン、好ましくは漂白剤と相容性がある対イ
オンであり、vは1〜3の整数である。
【0034】 より好ましくは、式[XI]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるア
リールイミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオンは、式[XI]の、
18がHまたはメチルであり、R19がHまたは置換された、または置換され
ていない、飽和または不飽和のC〜C14アルキルである物質を包含する。
【0035】 II.漂白物質 漂白物質(オキサジリジニウム)は本発明により直接使用することもできる。
本発明の漂白物質には、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサジリジニウム陽
イオンおよびオキサジリジニウムポリイオン、およびそれらの混合物が挙げられ
るが、これらに限定するものではない。
【0036】 本発明のアリールイミニウム陽イオンおよび/またはアリールイミニウムポリ
イオンは、過酸素供給源(存在する場合)と連係して漂白効果を高める。理論に
は捕らわれずに、アリールイミニウム陽イオンおよび/またはアリールイミニウ
ムポリイオンは過酸素供給源と反応し、より活性の高い漂白物質、第4級オキサ
ジリジニウム化合物を、例えば下記の反応により表される様に、形成すると考え
られる。
【化13】 陽イオン系および/またはポリイオン系オキサジリジニウム化合物は、過酸素
化合物と比較して、より低い温度で高い、または好ましい活性を有する。
【0037】 オキサジリジニウム陽イオンおよびポリイオン 正味電荷が約+3〜約−3であるオキサジリジニウム陽イオンおよびポリイオ
ンは、下記の式[III]により表される。
【化14】 式中、R1’〜R3’は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール
、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スルホ
ナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からなる
群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、R は、置換された、または置換されていない、飽和または不飽和の、H、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、
ニトロ、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およ
びカルボアルコキシ基からなる群から選択された基であり、Xは好適な電荷バ
ランスをとる、好ましくは漂白剤と相容性がある対イオンであり、vは1〜3の
整数である。
【0038】 好ましくは、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサジリジニウム陽イオンお
よびポリイオンは、下記の式[XIII]により表される。
【化15】 式中、Gが存在する場合、mは1〜3であり、Gが存在しない場合、mは1〜4
であり、nは0〜4の整数であり、各R20’は、独立して、H、アルキル、シ
クロアルキル、アリール、縮合アリール、複素環、縮合複素環、ニトロ、ハロ、
シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコ
キシ基からなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から
選択され、すべての2個のvic−R20’置換基は組み合わされて縮合アリール
、縮合炭素環または縮合複素環を形成することができ、R18’は、H、アルキ
ル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキル、複素環、シリル、
ニトロ、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およ
びカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置換され
ていない基でよく、R19’は、置換された、または置換されていない、飽和ま
たは不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラ
ルキルおよび複素環からなる群から選択された基でよく、Gは、(1)−O−、
(2)−N(R23’)−、および(3)−N(R23’24’)−からなる
群から選択され、R21’〜R24’は、独立して、H、酸素、直鎖状または分
岐鎖状のC〜C12アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、アルカリ
ール、アラルキル、シクロアルキル、および複素環からなる群から選択された、
置換された、または置換されていない基であるが、ただしR18’、R19’
21’〜R24’はすべて、R18’、R19’、R21’〜R24’のいず
れかと結合して共通環の一部を形成することができ、すべてのgem−R21’
22’は組み合わされてカルボニルを形成することができ、すべてのvic−R
21’〜R24’は結合して不飽和を形成することができ、置換基R21’〜R 24’ のどの基も組み合わされて置換された、または置換されていない縮合不飽
和部分を形成することができ、置換基R21’〜R24’のどの基も組み合わさ
れて置換された、または置換されていない縮合不飽和部分を形成することができ
、Xは好適な電荷バランスをとる対イオン、好ましくは漂白剤と相容性がある
対イオンであり、vは1〜3の整数である。
【0039】 より好ましくは、式[XIII]により表される、正味電荷が約+3〜約−3である
オキサジリジニウム陽イオンおよびオキサジリジニウムポリイオンは、式[XIII]
の、R18’がHまたはメチルであり、R19’がHまたは置換された、または
置換されていない、飽和または不飽和のC〜C14アルキルである物質を包含
する。
【0040】 X 、陰イオン系対イオン、の好適な例には、BF 、OTSおよび他
の、国際特許第WO97/06147号、第WO95/13352号、第WO95/13353号、第WO95/13351
号、第WO98/23717号、米国特許第5,360,568号、第5,360,569号、第5,482,515号
、第5,550,256号、第5,478,357号、第5,370,826号、第5,442,066号、ヨーロッパ
特許第728182B1号および英国特許第1215656号に開示されている陰イオン系対イ
オンが挙げられるが、これらに限定するものではない。陰イオン系対イオンは、
漂白剤と相容性があるのが好ましい。
【0041】 正味電荷が無い構造ではすべて、化合物は対イオンを伴わない。
【0042】 負の正味電荷を有する構造ではすべて、X、陽イオン系対イオン、の好適な
例には、Na、K、H が挙げられるが、これらに限定するものではない
【0043】 複数の正味電荷を有する構造ではすべて、陰イオン系および陽イオン系対イオ
ンの好適な例には、上記のイオンが挙げられるが、これらに限定するものではな
い。
【0044】 有機触媒化合物の濃度 本発明の有機触媒化合物は、洗浄溶液に、組成物の約0.00001重量%(
0.0001ppm)〜約10重量%(100ppm)、好ましくは組成物の約
0.0001重量%(0.001ppm)〜約1重量%(10ppm)、より好
ましくは約0.001重量%(0.01ppm)〜約0.5重量%(5ppm)
、さらに好ましくは約0.004重量%(0.04ppm)〜約0.25重量%
(2.5ppm)、最も好ましくは約0.01重量%(0.1ppm)〜約0.
1重量%(1ppm)の量で加えることができる。
【0045】 換算値(ppm)は、例示目的には、使用する際の製品濃度1000ppmを
基にしている。0.2重量%の有機触媒化合物を含む製品の1000ppm洗浄
溶液は、有機触媒化合物濃度が2ppmになる。同様に、0.2重量%の有機触
媒化合物を含む製品の3500ppm洗浄溶液は、有機触媒化合物濃度が6.5
ppmになる。
【0046】 有機触媒の分解 有機触媒、特に本発明の漂白剤増強化合物、は芳香族化経路を包含する(ただ
し、これに限定しない)様々な分解経路による分解に敏感である。6員環漂白増
強化合物の芳香族化(分解)反応は、Hanquet et al., Tetrahedron 1993, 49,
pp. 423-438に例示され、理論には捕らわれないが、この分野では良く知られて
いる。他の分解手段には、洗浄条件下で存在する水酸化物陰イオン、過水酸化物
(perhydroxide)陰イオン、カルボキシレート陰イオン、ペルカルボキシレート陰
イオン、その他の求核物質による攻撃を包含する(ただし、これに限定しない)
、求核物質による、漂白剤増強化合物および/または漂白物質に対する攻撃を包
含する(ただし、これに限定しない)。
【0047】 有機触媒の遅延(制御)添加方法 驚くべきことに、寿命が限られている有機触媒では、ある投入手段により、布
地を洗浄溶液に加える前に有機触媒を洗浄溶液に加える場合と比較して、布地を
洗浄溶液に加えた後に有機触媒を洗浄溶液に加えることにより、漂白が強化され
ることが分かった。理論には捕らわれずに、有機触媒化合物は、洗浄溶液中で、
布地を加える前に分解を起こすと考えられる。有機触媒化合物の性能を強化する
方法の一つは、本発明の有機触媒化合物の洗浄溶液への添加を遅延させることで
ある。有機触媒化合物の性能を改良するもう一つの方法は、安定性を強化した有
機触媒化合物を洗浄条件に使用することである。有機触媒化合物の遅延(制御)
添加方法は、審査中で、共に所有される、「処方成分を制御された有効化法、そ
れを使用する組成物および洗濯方法」と題する米国暫定特許出願、1999年8月27
日提出(P&G代理人書類番号7749P)により詳細に記載されている。
【0048】 陽イオン系有機触媒化合物を含んでなる漂白剤系 上記の陽イオン系有機触媒化合物の使用に加えて、本発明の陽イオン系有機触
媒化合物は、それらの形態に関わらず、過酸素供給源と共に、または無しに、好
ましくは共に、他の漂白剤系に使用することができる。例えば、陽イオン系有機
触媒化合物は洗濯用添加剤製品に使用できる。本発明の漂白剤系では、過酸素供
給源は組成物の約0.1〜約60重量%、好ましくは組成物の約1〜約40重量
%の量で存在することができる。組成物中、有機触媒化合物は系の約0.000
01〜約10重量%、好ましくは系の約0.0001〜約1重量%、より好まし
くは約0.001〜約0.5重量%、さらに好ましくは約0.004〜約0.2
5重量%、最も好ましくは約0.01〜約0.1重量%の量で存在することがで
きる。
【0049】 本発明の漂白剤系は、洗濯用途、硬質表面洗浄、自動食器洗浄用途、並びに化
粧品用途、例えば入れ歯、歯、毛髪および皮膚、に使用することができる。しか
し、冷水、および安定性が高いことから温水溶液中でも色安全性が高く、効能が
高いという独特な優位性のために、本発明の有機触媒化合物は、洗濯用途、例え
ば洗剤を含む漂白剤または洗濯用漂白剤添加剤の使用による布地の漂白に理想的
に適している。さらに、本発明の漂白剤増強化合物は、顆粒状および液体の両方
の組成物に使用できる。
【0050】 陽イオン系有機触媒化合物および有機触媒化合物を含んでなる漂白剤系は、殺
菌剤および消毒剤として使用することができる。
【0051】 従って、本発明の漂白剤系は、洗濯用途に望ましい様々な他の洗剤成分を包含
する。その様な成分には、洗浄界面活性剤、漂白剤触媒、ビルダー、キレート化
剤、酵素、重合体状汚れ遊離剤、ブライトナーおよび他の様々な洗剤成分が挙げ
られる。これらの様々な追加洗剤成分のいずれかを包含する組成物は、漂白剤系
の1%溶液におけるpHが好ましくは約6〜約12,より好ましくは約8〜約1
0.5である。
【0052】 漂白剤系は、好ましくは少なくとも1種の洗浄界面活性剤、少なくとも1種の
キレート化剤、少なくとも1種の洗剤用酵素を包含し、漂白剤系の1%溶液にお
けるpHが好ましくは約6〜約12,より好ましくは約8〜約10.5である。
【0053】 本発明の別の実施態様では、洗濯すべき布地、特に着色布地、を洗濯するため
の方法を提供する。好ましい方法は、布地を洗濯溶液と接触させることを含んで
なる。布地は、消費者が通常使用する条件下で洗濯できるすべての布地のほとん
どを含むことができる。洗濯溶液はここに詳細に説明する漂白剤系を含んでなる
。水温は好ましくは約0℃〜約50℃、またはそれ以上である。水と布地の比は
好ましくは約1:1〜約15:1である。
【0054】 洗濯溶液は、洗浄界面活性剤、キレート化剤、洗剤用酵素およびそれらの混合
物からなる群から選択された、少なくとも1種の追加洗剤成分をさらに包含する
ことができる。好ましくは、洗濯溶液は、漂白剤系の1%溶液におけるpHが約
6〜約12,より好ましくは約8〜約10.5である。
【0055】 本発明の漂白剤系は、典型的には、および好ましくは過酸素供給源を含んでな
る。過酸素供給源はこの分野では良く知られており、本発明で使用する過酸素供
給源は、過酸素化合物並びに消費者の使用条件下で有効量の過酸素をその場で与
える化合物を包含する、これらの良く知られている供給源のどれでも含むことが
できる。過酸素供給源には、過酸化水素供給源、過酸化水素供給源と漂白活性剤
の反応による過酸陰イオンのその場における形成物、予備形成過酸化合物または
好適な過酸素供給源の混合物が挙げられる。無論、当業者には明らかな様に、本
発明の範囲から逸脱することなく、他の過酸素供給源を使用することができる。
好ましくは、過酸素供給源は、 (i)過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸(perimidic acid)お
よび塩、ペルオキシモノ硫酸および塩、およびそれらの混合物からなる群から選
択された予備形成過酸化合物、および (ii)過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸塩化合物、およびそれらの
混合物、からなる群から選択された過酸化水素供給源、および漂白活性剤 からなる群から選択される。
【0056】 存在する場合、過酸素供給源(過酸および/または過酸化水素供給源)は、典
型的には組成物の約1重量%から、好ましくは約5重量%から約30重量%、好
ましくは約20重量%までのレベルである。存在する場合、漂白活性剤の量は、
典型的には漂白剤に加えて漂白活性剤を含んでなる漂白剤系の約0.1重量%か
ら、好ましくは約0.5重量%から、約60重量%まで、好ましくは約40重量
%までである。
【0057】 a.予備形成過酸 ここで使用する予備形成過酸化合物は、安定しており、消費者の使用条件下で
有効量の過酸陰イオンを与えるすべての都合の良い化合物である。本発明の有機
触媒は、無論、過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸および塩、
ペルオキシモノ硫酸および塩、およびそれらの混合物(それらの例はMiracle et
al.への米国特許第5,576,282号に記載されている)からなる群から選択された
予備形成過酸化合物と連係して使用することができる。
【0058】 好適な有機ペルオキシカルボン酸の一群は下記の一般式を有する。
【化16】 式中、Rは1〜約22個の炭素原子を含むアルキレンまたは置換されたアルキレ
ン基、またはフェニレンまたは置換されたフェニレン基であり、Yは水素、ハロ
ゲン、アルキル、アリール、−C(O)OHまたは−C(O)OOHである。
【0059】 本発明で使用するのに好適な有機ペルオキシ酸は、1または2個のペルオキシ
基を含むことができ、脂肪族または芳香族でよい。有機ペルオキシカルボン酸が
脂肪族である場合、 置換されていない過酸は下記の一般式を有する。
【化17】 式中、Yは、例えばH、CH、CHCl、−C(O)OHまたは−C(O)
OOHであり、nは0〜20の整数である。有機ペルオキシカルボン酸が芳香族
である場合、 置換されていない過酸は下記の一般式を有する。
【化18】 式中、Yは、例えば水素、アルキル、アルキルハロゲン、ハロゲン、−C(O)
OHまたは−C(O)OOHである。
【0060】 ここで有用な典型的なモノペルオキシ酸には、アルキルおよびアリールペルオ
キシ酸、例えば (i)ペルオキシ安息香酸および環置換されたペルオキシ安息香酸、例えばペルオ
キシ−a−ナフトエ酸、モノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩六水和物)、
およびo−カルボキシベンズアミドペルオキシヘキサン酸(ナトリウム塩)、 (ii)脂肪族、置換された脂肪族およびアリールアルキルモノペルオキシ酸、例え
ばペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、N−ノナノイルアミノペル
オキシカプロン酸(NAPCA)、N,N−(3−オクチルスクシノイル)アミ
ノペルオキシカプロン酸(SAPA)およびN,N−フタロイルアミノペルオキ
シカプロン酸(PAP)、 (iii)アミドペルオキシ酸、例えばペルオキシコハク酸のモノノニルアミド(N
APSA)またはペルオキシアジピン酸のモノノニルアミド(NAPAA) が挙げられる。
【0061】 ここで有用な典型的なジペルオキシ酸には、アルキルジペルオキシ酸およびア
リールジペルオキシ酸、例えば (iv)1,12−ジペルオキシドデカンジオン酸、 (v)1,9−ジペルオキシアゼライン酸、 (vi)ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシセバシン酸およびジペルオキシイソ
フタル酸、 (vii)2−デシルジペルオキシブタン−1,4−ジオン酸、 (viii)4,4’−スルホニルビスペルオキシ安息香酸、 が挙げられる。
【0062】 その様な漂白剤は、米国特許第4,483,781号、Hartman、1984年11月20日公布、
米国特許第4,634,551号、Burns et al.、ヨーロッパ特許出願第0,133,354号、Ba
nks et al.、1985年2月20日公開、および米国特許第4,412,934号、Chung et al.
、1983年11月1日公布、に記載されている。供給源は、米国特許第4,634,551号、
1987年1月6日Burns et al.に公布、に詳細に記載されている6−ノニルアミノ−
6−オキソペルオキシカプロン酸も包含する。過硫酸塩化合物、例えばOXONE 、
Wilmington, DEのE.I. DuPont de Nemoursにより製造販売、もペルオキシモノ硫
酸の好適な供給源として使用できる。
【0063】 b.過酸化水素供給源 過酸化水素供給源は、好適などの様な過酸化水素供給源でもよく、米国特許第
5,576,282号に詳細に記載されている様なレベルで存在することができる。例え
ば、過酸化水素供給源は、過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸塩化合
物およびそれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0064】 過酸化水素供給源は、Kirk Othmer's Encyclopedia of Chemical Technology, 4th Ed (1992, John Wiley & Sons), Vol. 4, pp. 271-300「漂白剤(調査)」
に詳細に記載されており、各種の被覆および変性形態を含む様々な形態の過ホウ
酸ナトリウムおよび過炭酸ナトリウムを含む。
【0065】 ここで使用する過酸化水素の好ましい供給源は、過酸化水素自体を含むすべて
の都合の良い供給源でよい。例えば、過ホウ酸塩、例えば過ホウ酸ナトリウム(
すべての水和物でよいが、好ましくは一または四水和物)、炭酸ナトリウム過酸
化水素化物または同等の過炭酸塩、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物、尿素
過酸化水素化物、または過酸化ナトリウムをここで使用できる。有効酸素の供給
源、例えば過硫酸塩漂白剤(例えばOXONE (商品名)一過硫酸塩、DuPont製造)
も有用である。過ホウ酸ナトリウム一水和物および過炭酸ナトリウムが特に好ま
しい。すべての都合の良い過酸化水素供給源の混合物も使用できる。
【0066】 好ましい過炭酸塩漂白剤は、平均粒子径が約500マイクロメートル〜約1,
000マイクロメートルであり、約200マイクロメートルより小さい粒子が約
10重量%以下であり、約1,250マイクロメートルより大きい粒子が約10
重量%以下である。所望により、過炭酸塩はケイ酸塩、ホウ酸塩または水溶性界
面活性剤で被覆することができる。過炭酸塩は様々な商業的供給源、例えばFM
C、SolvayおよびTokai Denka 、から入手できる。
【0067】 本発明の組成物は、漂白剤として塩素型漂白材料も含むことができる。その様
な試剤はこの分野では良く知られており、例えばナトリウムジクロロイソシアヌ
レート(「NaDCC」)を包含する。しかし、塩素型漂白剤は、酵素を含んで
なる組成物にはあまり好ましくない。
【0068】 c.漂白活性剤 好ましくは、組成物中の過酸素供給源は、活性剤(過酸前駆化合物)と共に処
方される。活性剤は、組成物の約0.01重量%から、好ましくは約0.5重量
%から、より好ましくは約1重量%から、約15重量%まで、好ましくは約10
重量%まで、より好ましくは約8重量%まで、のレベルで存在する。ここで使用
する漂白活性剤は、過酸化水素供給源と連係して使用した場合に、漂白活性剤に
対応する過酸をその場で形成するすべての化合物である。様々な活性剤の例が米
国特許第5,576,282号、第4,915,854号、第4,412,934号に詳細に記載されている
が、これらに限定するものではない。ここで有用な他の典型的な漂白剤および活
性剤に関しては、米国特許第4,634,551号も参照。
【0069】 好ましい活性剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイ
ルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−ク
ロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BO
BS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、安息香酸フェニ
ル(PhBz)、デカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OBS)、
ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンスルホネ
ート(C−OBS)、過加水分解性(perhydrolyzable)エステルおよびそれら
の混合物からなる群から選択され、ベンゾイルカプロラクタムおよびベンゾイル
バレロラクタムが最も好ましい。pH領域約8〜約9.5において特に好ましい
漂白活性剤は、OBSまたはVL離脱基を有する活性剤である。
【0070】 好ましい疎水性漂白活性剤には、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(N
OBS)、4−[N−(ノナノイル)アミノヘキサノイルオキシ]−ベンゼンス
ルホネートナトリウム塩(NACA−OBS)(その例は米国特許第5,523
,434号に開示されている)、ラウロイルオキシベンゼンスルホネート(LO
BSまたはC12−OBS)、10−ウンデセノイルオキシベンゼンスルホネー
ト(UDOBSまたは10位置に不飽和を含むC11−OBS)、およびデカノ
イルオキシ安息香酸(DOBA)が挙げられるが、これらに限定するものではな
い。
【0071】 好ましい漂白活性剤は、すべてここに参考として含める米国特許第5,698,504
号、Christie et al.、1997年12月16日公布、第5,695,679号、Christie et al.
、1997年12月9日公布、第5,686,401号、Willey et al.、1997年11月11日公布、
第5,686,014号、Hartshorn et al.、1997年11月11日公布、第5,405,412号、Will
ey et al.、1995年4月11日公布、第5,405,413号、Willey et al.、1995年4月11
1日公布、第5,130,045号、Mitchell et al.、1992年7月14日公布、および第4,4
12,934、Chung et al.、1983年11月1日公布、および審査中の米国特許出願第08/
709,072号、第08/064,564号に記載されている活性剤である。
【0072】 本発明における過酸素漂白化合物(AvOとして)と漂白活性剤のモル比は、
一般的に少なくとも1:1、好ましくは約20:1から、より好ましくは約10
:1から、約1:1まで、好ましくは約3:1までである。
【0073】 第4級置換された漂白活性剤も包含することができる。本漂白剤系は、好まし
くは第4級置換された漂白活性剤(QSBA)または第4級置換された過酸(Q
SP)、より好ましくは前者を含んでなる。好ましいQSBA構造は、すべてこ
こに参考として含める、米国特許第5,686,015号、Willey et al.、1997年11月11
日公布、第5,654,421号、Taylor et al.、1997年8月5日公布、第5,460,747号、G
osselink et al.、1995年10月24日公布、第5,584,888号、Miracle et al.、1996
年12月17日公布、および第5,578,136号、Taylor et al.、1996年11月26日公布、
にさらに記載されている。
【0074】 ここで有用な非常に好ましい漂白活性剤は、それぞれ上に記載した米国特許第
5,698,504号、第5,695,679号、および第5,686,014号に開示されている様なアミ
ド置換された材料である。その様な漂白活性剤の好ましい例には、(6−オクタ
ンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミドカプロ
イル)オキシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミドカプロイル)オキシベ
ンゼンスルホネート、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0075】 それぞれ上に記載した米国特許第5,698,504号、第5,695,679号、および第5,68
6,014号、および第4,966,723号、Hodge et al.、1990年10月30日公布、に開示さ
れている他の有用な活性剤は、ベンゾオキサジン型活性剤、例えばC環に
1,2位置で--C(O)OC(R)=N−部分が縮合している物質、を包含す
る。
【0076】 活性剤および具体的な用途に応じて、使用時のpHが約6〜約13、好ましく
は約9.0〜約10.5である漂白系から良好な漂白結果を得ることができる。
典型的には、例えば電子吸引部分を有する活性剤は近中性または準中性pH領域
に使用される。その様なpHを確保するには、アルカリおよび緩衝剤を使用する
ことができる。
【0077】 それぞれ上に記載した米国特許第5,698,504号、第6,695,679号、および第5,68
6,014号に開示されている様なアシルラクタム活性剤、特にアシルカプロラクタ
ム(例えば国際特許第WO94-28102A号参照)およびアシルバレロラクタム(こ
こに参考として含める米国特許第5,503,639号、Willey et al.、1996年4月2日公
布、参照)がここで非常に有用である。
【0078】 d.有機過酸化物、特に過酸化ジアシル 上記の漂白剤に加えて、本発明の漂白剤系は、所望により有機過酸化物を包含
することができる。有機過酸化物は、すべてここに参考として含めるKirk Othme
r, Encyclopedia of Chemical Technology, Vol. 17, John Wiley & Sons, 1982
27-90頁、特に63-72 頁に詳細に記載されている。過酸化ジアシルを使用する場
合、染み形成/被膜形成にほとんど悪影響を及ぼさないのが好ましい。
【0079】 e.金属含有漂白剤触媒 漂白剤系は、所望により金属含有漂白剤触媒、好ましくはマンガンおよびコバ
ルト含有漂白剤触媒を使用することができる。
【0080】 金属含有漂白剤触媒の一種は、特定の漂白剤触媒活性を有する遷移金属陽イオ
ン、例えば銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、またはマ
ンガンの陽イオン、漂白剤触媒活性がほとんど、またはまったく無い補助金属陽
イオン、例えば亜鉛またはアルミニウムの陽イオン、および触媒および補助金属
陽イオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレ
ンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸酸)およ
びそれらの水溶性塩を含んでなる触媒系である。その様な触媒は米国特許第4,43
0,243号、Bragg、1982年2月2日公布、に記載されている。
【0081】 i.マンガン金属錯体−所望により、本組成物はマンガン化合物により触媒
作用させることができる。その様な化合物および使用量はこの分野で良く知られ
ており、例えば米国特許第5,576,282号、Miracle et al.、1996年11月19日公布
、第5,246,621号、Favre et al.、1993年9月21日公布、第5,244,594号、Favre e
t al.、1993年9月14日公布、第5,194,416号、Jureller et al.、1993年3月16日
公布、第5,114,606号、van Vliet et al.、1992年5月19日公布、および公開ヨー
ロッパ特許出願第549,271A1号、第549,272A2号、第544,440A2号、および第544,4
90A1号、に開示されているマンガン系触媒が挙げられる。これらの触媒の好まし
い例には、MnIV2(u−O)(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリ
アザシクロノナン)-(PF)、MnIII2(u−O)(u−OAc)(1
,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)-(ClO)
MnIV4(u−O)(1,4,7−トリアザシクロノナン)-(ClO)
MnIIIMnIV4(u−O)(u−OAc) (1,4,7−トリメチル−
1,4,7−トリアザシクロノナン)-(ClO)、MnIV(1,4,7−
トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン(OCH)-(PF)および
それらの混合物が挙げられる。他の金属系漂白剤触媒は、上に参考として含める
米国特許第4,430,243号および第5,114,611号、van Kralingen、1992年5月19日公
布、に記載されている材料を包含する。マンガンと各種錯体配位子を使用し、漂
白を強化する方法が、米国特許第4,728,455号、Rerek、1988年3月1日公布、第5,
284,944号、Madison、1994年2月8日公布、第5,246,612号、van Dijik et al.、1
993年9月21日公布、第5,256,779号、Kerschner et al.、1993年10月26日公布、
第5,280,117号、Kerschner et al.、1994年1月18日公布、第5,274,147号、Kersc
hner et al.、1993年12月28日公布、第5,153,161号、Kerschner et al.、1992年
10月6日公布、および第5,227,084号、Martens et al.、1993年7月13日公布、に
記載されている。
【0082】 ii.コバルト金属錯体−ここで有用なコバルト漂白剤触媒は、公知であり、
例えば米国特許第5,597,936号、Perkins et al.、1997年1月28日公布、第5,595,
967号、Miracle et al.、1997年1月21日公布、第5,703,030号、Perkins et al.
、1997年12月30日公布、およびM.L. Tobe 、「Base Hydrolysis of Transition-M
etal Complexes」, Adv. Inorg. Bioinorg. Mech., (1983), 2, 1-94頁に記載さ
れている。ここで最も好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH)OAc]T を有し、式中、「OAc」が酢酸塩部分を表し、「T」が陰イオンであるコバ
ルトペンタアミン酢酸塩、特に塩化コバルトペンタアミン酢酸塩[Co(NH)
OAc]Cl、ならびに[Co(NH)OAc](OAc)、[Co(NH) OAc](PF)、[Co(NH)OAc](SO)、[Co(NH)OA
c](BF)、および[Co(NH)OAc](NO)(ここでは「PAC
」)である。
【0083】 これらのコバルト触媒は、上記米国特許第5,597,936号、第5,595,967号、第5,
703,030号の各明細書、Tobeの文献およびそこに記載されている関連文献、およ
びDiakun et al.への米国特許第4,810,410号明細書、1989年3月7日公布、J. Che m. Ed. (1989), 66(12), 1043-45、The Synthesis and Characterization of In
organic Compounds, W.L. Jolly (Prentice Hall; 1970), pp. 461-3、Inorg. C hem. , 18, 1497-1502 (1979)、Inorg. Chem., 21, 2881-2885 (1982)、Inorg. C hem. , 18, 2023-2025 (1979)、Inorg. Synthesis, 173-176 (1960)、およびJour nal of Physical Chemistry , 56, 22-25 (1952)に開示されている様な公知の手
順により、容易に製造することができる。
【0084】 iii.大多環状剛性配位子(Macropolycyclic Ridid Ligand)の遷移金属錯体 −本組成物は、漂白剤触媒として、大多環状剛性配位子の遷移金属錯体を包含す
るのが好適である。「大多環状剛性配位子」の用語は、下記の説明では「MRL
」と略記することがある。使用する量は、触媒として有効な量であり、約1pp
b以上が好適であり、例えば約99.9%まで、より典型的には約0.001p
pm以上、好ましくは約0.05ppm〜約500ppm(ここで「ppb」は
10億分の1重量部を表し、「ppmは100万分の1重量部を表す)である。
【0085】 好適な遷移金属、例えばMn、を以下に例示する。「大多環状」とは、MRL
が大環状および多環式の両方であることを意味する。「多環式」とは、少なくと
も2環式を意味する。ここで使用する用語「剛性」は、「超構造を有する」およ
び「クロス−ブリッジされた」を含む。「剛性」は、たわみ性の抑制された逆の
状態として定義される。ここに参考として含めるD.H. Busch., Chemical Review s., (1993), 93, 847-860 参照。より詳しくは、ここで使用する「剛性」は、そ
のMRLが、同等(環の大きさおよび種類および主環中の原子数が等しい)であ
るが、MRL中に見られる超構造(特に結合部分または、好ましくはクロス−ブ
リッジ部分)が無い大環状物質(親大環状物質)よりも明らかに剛性がより高く
なければならないことを意味する。超構造が有る、または無い大環状物質の比較
剛性を決定する際、専門家は大環状物質の(金属と結合した形態ではなく)遊離
形態を使用する。剛性は、大環状物質を比較する上で有用であることは良く知ら
れており、剛性を決定、測定または比較するための好適な手段には、計算方法が
ある(例えばZimmer, Chemical Reviews., (1995), 95(38), 2629-2648またはHa
ncock et al., Inorganica Chimica Acta, (1989), 164, 73-84 参照。
【0086】 ここで好ましいMRLは、クロス−ブリッジした特殊な型の超剛性配位子であ
る。「クロス−ブリッジ」は、下記の1.11に例示するが、それらに限定する
ものではない。1.11で、クロス−ブリッジは−CHCH−部分である。
この部分は、例示する構造の中でNおよびNをブリッジする。比較により、
「同じ側の」ブリッジ、例えば1.11においてNとN12を横切る様にブリ
ッジを導入する場合、は「クロス−ブリッジ」を構成するには十分ではなく、好
ましくない。
【0087】 剛性配位子錯体に好適な金属には、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Mn(V)
、Fe(II)、Fe(III)、Fe(IV)、Co(I)、Co(II)、Co(III)、Ni(I)、
Ni(II)、Ni(III)、Cu(I)、Cu(II)、Cu(III)、Cr(II)、Cr(III)、
Cr(IV)、Cr(V)、Cr(VI)、V(III)、V(IV)、V(V)、Mo(IV)、Mo(V)、
Mo(VI)、W(IV)、W(V)、W(VI)、Pd(II)、Ru(II)、Ru(III)、およびR
u(IV)がある。本遷移金属漂白剤触媒に好ましい遷移金属には、マンガン、鉄お
よびクロムがある。
【0088】 より一般的には、本発明のMRL(および対応する遷移金属触媒)は、 (a)4個以上の異原子を含んでなる少なくとも1個の大環状主環、および (b)好ましくは、 (i) ブリッジしている超構造、例えば結合部分、 (ii)クロス−ブリッジしている超構造、例えばクロス−ブリッジしている結合部
分、および (iii) それらの組合せ から選択された、大環状物質の剛性を増加し得る、共有結合した非金属超構造を
含んでなるのが好適である。
【0089】 用語「超構造」は、ここでは、文献中でBusch et al.により定義されている様
に使用する(例えば、「Chemical Review」 におけるBusch の論文参照)。
【0090】 ここで好ましい超構造は、親の大環状物質の剛性を強化するのみならず、大環
状物質が裂け目(cleft) の中で金属と配位する様に、大環状物質を折り曲げ易く
する。好適な超構造は、著しく簡単でよく、例えば下記のFig.1およびFig.2に
例示する結合部分のいすれかの様な結合部分を使用することができる。
【化19】 式中、nは整数、例えば2〜8、好ましくは6未満、典型的には2〜4である。
または
【化20】 式中、mおよびnは約1〜8、より好ましくは1〜3、の整数であり、ZはNま
たはCHであり、Tは相容性のある置換基、例えばH、アルキル、トリアルキル
アンモニウム、ハロゲン、ニトロ、スルホネート、等である。1.10中の芳香
族環は、飽和化された環で置き換えることができ、その際、Z中の環に接続して
いる原子はN、O、SまたはCを含むことができる。
【0091】 好適なMRLはさらに下記の化合物により例示されるが、これに限定するもの
ではない。
【化21】 これは本発明のMRLであり、サイクラムの非常に好ましい、クロス−ブリッ
ジされた、メチル置換された(すべての窒素原子が第3級である)誘導体である
。正式には、この配位子は、拡張されたvon Baeyer方式を使用して5,12−ジ
メチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンと
命名される。「A Guide to IUPAC Nomenclature of Organic Compounds: Recomme
ndations 1993」、R. Panico, W.H. Powell and J-C Richer (Eds.)、Blackwell
Scientific Publications, Boston, 1993 、特にR-2.4.2.1.項参照。
【0092】 本発明の組成物に使用するのに好適な遷移金属漂白剤触媒は、一般的に、本発
明の定義に従う公知の化合物、並びに、より好ましくは、本洗濯および洗浄用途
に特に設計された、以下に例示する非常に多くの新規な化合物(これらに限定し
ない)を含む。
【0093】 ジクロロ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.
6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジアコ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6
.2]ヘキサデカンマンガン(II)ヘキサフルオロリン酸塩 アコ−ヒドロキシ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシク
ロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(III) ヘキサフルオロリン酸塩 ジアコ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6
.2]ヘキサデカンマンガン(II)テトラフルオロホウ酸塩 ジクロロ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.
6.2]ヘキサデカンマンガン(III) ヘキサフルオロリン酸塩 ジクロロ−5,12−ジ−n−ブチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ
[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5,12−ジベンジル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6
.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−ブチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−オクチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II) ジクロロ−5−n−ブチル−12−メチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビ
シクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)
【0094】 f.他の漂白剤触媒 本組成物は、1種以上の他の漂白剤触媒を含んでなることができる。好ましい
漂白剤触媒は、米国特許第5,576,282号に開示されている陽イオン系漂白剤触媒
(特に3−(3,4−ジヒドロイソキノリニウム)プロパンスルホネート)であ
る。他の漂白剤触媒は、米国特許第5,360,569号、第5,442,066号、第5,478,357
号、第5,370,826号、第5,482,515号、第5,550,256号、および国際特許第WO95/
13351号、第WO95/13352号、および第WO95/13353号に開示されている。
【0095】 実用的な問題として、限定するものではないが、本組成物および洗濯方法は、
少なくとも1億分の1のオーダーの、好ましくは約0.01ppm〜約25pp
m、より好ましくは約0.05ppm〜約10ppm、最も好ましくは約0.1
ppm〜約5ppmの活性漂白剤触媒を水性洗浄媒体中に与える様に調節するこ
とができる。自動洗浄工程の洗浄液中にその様なレベルを得るには、本発明の典
型的な組成物は、洗浄組成物の約0.0005〜約0.2重量%、より好ましく
は約0.004%〜約0.08重量%、の漂白剤触媒、特にマンガンまたはコバ
ルト触媒を含んでなる。
【0096】 好ましくは、過酸素供給源は、過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸
塩化合物およびそれらの混合物および漂白活性剤からなる群から選択された過酸
化水素供給源から選択される。 好ましくは、漂白活性剤は、ここに開示する疎水性漂白活性剤からなる群から
選択される。
【0097】 その様な漂白剤系の目的は、有機触媒が有効になる前に洗浄溶液中で有機触媒
の好ましくない分解を軽減し、洗浄する必要がある布地、例えば染みの付いた布
地、に対する過酸の漂白性能を達成させることである。
【0098】 洗浄溶液中で過酸が活性になってから有機触媒化合物が活性になるまでの時間
は、約1秒間〜約24時間でよい。あるいは、有機触媒化合物は洗浄溶液中で比
較的安定しているので、過酸は洗浄溶液中で有機触媒化合物が活性または有効に
なった後に活性になってもよい。
【0099】 遅延添加漂白剤系(これは本発明と連係して使用しても、しなくてもよい)の
目的は、洗浄溶液中で、有機触媒化合物を導入する前に、洗浄する必要がある布
地、例えば染みの付いた布地、に対する過酸の漂白性能を最大にすることである
。つまり、漂白剤系は、洗浄する必要がある布地が洗浄溶液に加えられた後で活
性になる有機触媒化合物を含んでなる。あるいは、有機触媒化合物は安定性を強
化することができるので、洗浄する必要がある布地を洗浄溶液に加える前に洗浄
溶液中で活性になる有機触媒化合物を含んでなる漂白剤系を使用することができ
る。
【0100】 本発明の好ましい漂白剤系は、 (a)過酸素供給源、および (b)陽イオン系有機触媒化合物 を含んでなり、該漂白剤系を含む洗浄溶液中で、該過酸素供給源が活性になった
後、陽イオン系有機触媒化合物が有効になる漂白剤系である。上記の様な過酸素
供給源は、好ましくは、 (i)過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸(perimidic acid)お
よび塩、ペルオキシモノ硫酸および塩、およびそれらの混合物からなる群から選
択された予備形成過酸化合物、および (ii)過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸塩化合物、およびそれらの
混合物、からなる群から選択された過酸化水素供給源、および漂白活性剤 からなる群から選択される。
【0101】 本発明の漂白剤系は、上に記載した1種以上の有機触媒に加えて、1種以上の
、好ましくは漂白剤系中に存在する有機触媒および/または酵素と相容性がある
洗浄補助材料も含んでなる。ここで使用する用語「相容性がある」は、漂白剤系
が、漂白剤系中に存在する有機触媒の漂白活性および/または酵素の酵素活性を
、有機触媒および/または酵素が通常の使用状況で望まれる効果を発揮できなく
なる程度にまで下げないことを意味する。ここで使用する用語「洗浄補助材料」
は、特定の種類の漂白剤系および製品形態(例えば液体、顆粒、粉末、バー、ペ
ースト、スプレー、錠剤、ゲル、フォーム組成物)のために選択されたすべての
液体、固体または気体状材料を意味し、これらの材料は組成物に使用するプロテ
アーゼ酵素および漂白剤とも相容性があるのが好ましい。顆粒状組成物は、「コ
ンパクト」形態でもよく、液体組成物は「濃縮」形態でもよい。
【0102】 洗浄補助材料の具体的な選択は、洗浄すべき表面、物体または布地、および使
用中の洗浄条件に対する組成物の所望の形態(例えば洗濯により使用する洗剤)
を考えることにより、容易に行うことができる。好適な洗浄補助材料の例には、
米国特許第5,705,464号、第5,710,115号、第5,698,504号、第5,695,679号、第5,
686,017号および第5,646,101号に記載されている様な、界面活性剤、ビルダー、
漂白剤、漂白活性剤、漂白剤触媒、他の酵素、酵素安定化系、キレート化剤、光
学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染料移動防止剤、分散剤、発泡抑制剤、染料
、香料、着色剤、充填材塩、ヒドロトロピー剤、光活性剤、蛍光剤、布地調整剤
、加水分解性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌
剤、殺真菌剤、カラースペックル、銀器保護剤、曇り防止剤および/または腐食
防止剤、アルカリ度供給源、可溶化剤、キャリヤー、処理助剤、顔料およびpH
調整剤が挙げられるが、これらに限定するものではない。具体的な漂白剤系材料
は、以下に詳細に例示する。
【0103】 洗浄補助材料が漂白剤系中のプロテアーゼ変異体と非相容性である場合、洗浄
補助材料とプロテアーゼ変異体を、これら2成分の組合せが適切になるまで引き
離しておく(互いに接触しない様にする)好適な方法を使用することができる。
この分野で公知のすべての方法、例えばゲルキャップ、カプセル収容、錠剤、物
理的分離、等、が好適である。
【0104】 その様な漂白剤系には、硬質表面洗浄用の、すべての形態(例えば液体、顆粒
状、ペースト、フォーム、スプレー、等)の洗剤組成物、布地洗浄用の、すべて
の形態(例えば顆粒状、液体、バー処方物、等)の洗剤組成物、食器洗浄組成物
(形態に制限は無く、顆粒状および液体の自動食器洗浄の両方を含む)、すべて
の形態の口腔洗浄組成物(例えば歯磨き粉、練り歯磨きおよび口腔洗浄処方物)
、およびすべての形態の入れ歯洗浄組成物(例えば液体、錠剤)が挙げられる。
【0105】 本発明の布地漂白剤系は、主として洗濯機の洗浄サイクルで使用することを意
図しているが、他の用途、例えば汚れのひどい布地用の前処理製品、または浸漬
製品、も考えられ、使用は必ずしも洗濯機に限られるものではなく、本発明の組
成物は、単独で、または相容性がある手作業洗浄組成物と組み合わせて使用する
こともできる。
【0106】 漂白剤系は、組成物の約1〜約99.9重量%の洗浄補助材料を包含すること
ができる。
【0107】 ここで使用する「非布地漂白剤系」には、硬質表面漂白剤系、食器洗浄組成物
、口腔洗浄組成物、入れ歯洗浄組成物および化粧用洗浄組成物が挙げられる。
【0108】 本発明の漂白剤系が洗濯機法に使用するのに好適な組成物として処方される場
合、本発明の組成物は、好ましくは界面活性剤およびビルダー化合物の両方、お
よび好ましくは有機重合体状化合物、漂白剤、他の酵素、発泡抑制剤、分散剤、
石灰セッケン分散剤、汚れ分散剤および再付着防止剤および腐食防止剤から選択
された1種以上の洗浄補助材料をさらに含む。洗濯用組成物は、追加の洗浄補助
材料として柔軟性付与剤も含むことができる。
【0109】 本発明の組成物は、固体または液体形態の洗剤添加剤製品としても使用できる
。その様な添加剤製品は、従来の洗剤組成物の性能を補足または増強することを
意図しており、洗浄方法のどの工程で加えてもよい。
【0110】 手作業食器洗浄法に使用する組成物として処方する場合、本発明の組成物は、
界面活性剤、および好ましくは有機重合体状化合物、発泡強化剤、II族金属イオ
ン、溶剤、ヒドロトロピー剤および他の酵素から選択された他の洗浄補助材料を
含むのが好ましい。
【0111】 必要であれば、洗濯用洗剤組成物の密度は、20℃で測定して400〜120
0g/リットル、好ましくは500〜950g/リットル組成物である。
【0112】 本発明の漂白剤系の「コンパクト」形態は、密度により、および組成物に関し
ては無機充填材塩の量により最も良く反映され、無機充填材塩は、粉末形態にあ
る洗剤組成物の通常の成分であり、従来の洗剤組成物では、充填材塩はかなりの
量、典型的には組成物全体の17〜35重量%の量で存在する。コンパクト組成
物では、充填材塩は組成物全体の15重量%を超えない、好ましくは10重量%
を超えない、最も好ましくは5重量%を超えない量で存在する。本組成物で使用
する無機充填材塩は、アルカリおよびアルカリ土類金属の硫酸塩および塩酸塩か
ら選択される。好ましい充填材は硫酸ナトリウムである。
【0113】 本発明の液体漂白剤系は、「濃縮形態」でもよく、その様な場合、本発明の液
体漂白剤系は、従来の液体洗剤と比較して、少量の水を含む。典型的には、濃縮
液体漂白剤系の含水量は、好ましくは漂白剤系の40重量%未満、より好ましく
は30重量%未満、最も好ましくは20重量%未満である。
【0114】 洗浄補助材料 本発明の目的に不可欠ではないが、以下に例示する幾つかの通常の洗浄補助材
料は本漂白剤系に使用するのに好適であり、本発明の好ましい実施態様に、例え
ば洗浄性能を支援または強化するのに、洗浄すべき基材を処理するために、ある
いは香料、着色剤、染料、等の様に、漂白剤系の美観を改良するために、配合す
るのが望ましい。これらの追加成分の正確な性質および配合レベルは、組成物の
物理的形態およびそれを使用する洗浄操作の性質によって異なる。他に指示がな
い限り、本発明の漂白剤系は、例えば顆粒状または粉末形態の汎用または「ヘビ
ーデューティー」洗浄剤、特に洗濯用洗剤、液体、ゲルまたはペースト形態の汎
用洗浄剤、特にいわゆるヘビーデューティー液体型、液体の高級布地洗剤、手作
業食器洗浄剤またはライトデューティー食器洗浄剤、特に高発泡型の洗浄剤、家
庭用および業務用の各種の錠剤、顆粒状、液体および濯ぎ助剤型を包含する機械
食器洗浄剤、殺菌性手洗い型、洗濯用バー、口腔洗浄剤、入れ歯洗浄剤、自動車
またはカーペットシャンプー、浴室洗浄剤、を包含する液体洗浄および消毒剤、
ヘアシャンプーおよびヘアリンス、シャワーゲルおよびフォームバスおよび金属
洗浄剤、並びに洗浄助剤、例えば漂白剤添加剤および「染み抜きスティック」ま
たは前処理型、として処方することができる。
【0115】 界面活性剤 本発明の組成物は、好ましくは洗浄界面活性剤を含む。洗浄界面活性剤は、典
型的には陰イオン系、非イオン系、陽イオン系、両性(ampholytic)、陽イオン系
、およびそれらの混合物からなる群から選択される。洗浄界面活性剤の種類およ
び量を、ここに記載する他の補助成分と共に選択することにより、本洗剤組成物
は、洗濯または特に食器洗浄を包含する他の異なった洗浄用途で使用する様に処
方することができる。従って、意図する特定の最終用途に応じて、使用する界面
活性剤は広範囲に変えることができる。好適な界面活性剤を以下に記載する。好
適な非イオン系、陰イオン系、陽イオン系両性および陽イオン系界面活性剤の例
は、 「Surface Active Agents and Detergents」(Vol. IおよびII、Schwartz、P
erry およびBerch)に記載されている。様々なその様な界面活性剤は、米国特許
第3,929,678号、1975年12月300日にLaughlin et al.に公布、段落23、58行〜段
落29、23行に一般的に開示されている。
【0116】 界面活性剤は、典型的には、漂白剤系の約0.1重量%から、好ましくは約1
重量%から、より好ましくは約5重量%から、漂白剤系の約99.9重量%まで
、好ましくは約80重量%まで、より好ましくは約35重量%まで、最も好まし
くは約30重量%までの量で存在する。
【0117】 陰イオン系界面活性剤 本発明で有用な陰イオン系界面活性剤は、好ましくは線状アルキルベンゼンス
ルホネート、アルファオレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、アル
キルエステルスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルアルコキシサルフ
ェート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシカルボキシレート、アルキ
ルアルコキシル化サルフェート、サルコシネート、タウリネート、およびそれら
の混合物からなる群から選択される。有効量の、典型的には約0.5〜約90重
量%、好ましくは約5〜約60重量%、より好ましくは約10〜約30重量%、
の陰イオン系洗浄界面活性剤を本発明で使用することができる。
【0118】 アルキルサルフェート界面活性剤は、ここで使用するのに重要な別の種類の陰
イオン系界面活性剤である。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド(下記参照)と組み合
わせて使用した場合に、広範囲な温度、洗浄液濃度、および洗浄時間にわたる良
好な油脂/油洗浄特性を包含する全体的に優れた洗浄能力に加えて、アルキルサ
ルフェートの溶解並びに液体洗剤処方物における処方性が改良される。アルキル
サルフェートは式ROSOMの水溶性塩または酸であり、式中、RはC10
24ヒドロカルビル、好ましくはC10〜C20アルキル成分を有するアルキ
ルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12〜C18アルキルまたはヒ
ドロキシアルキルであり、MはHまたは陽イオン、例えばアルカリ(IA族)金属
陽イオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、置換された、または置換
されていないアンモニウム陽イオン、例えばメチル−、ジメチル−、およびトリ
メチルアンモニウムおよび第4級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルア
ンモニウムおよびジメチルピペリジニウム、およびアルカノールアミン、例えば
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、に由来する陽
イオン、およびそれらの混合物、等である。典型的には、C12−16のアルキ
ル鎖は低い洗浄温度(例えば約50℃未満)に好ましく、C16−18のアルキ
ル鎖は高い洗浄温度(例えば約50℃を超える)に好ましい。
【0119】 アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、別の区分の有用な陰イオ
ン系界面活性剤である。これらの界面活性剤は、典型的には式RO(A)SO Mの水溶性塩または酸であり、式中、Rは、C10〜C24アルキル成分を有
する置換されていないC10〜C24アルキルまたはヒドロキシアルキル基、好
ましくはC12〜C20アルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC 12 〜C18アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプ
ロポキシ単位であり、mはゼロより大きく、典型的には約0.5〜約6、より好
ましくは約0.5〜約3であり、MはHまたは陽イオン、例えば金属陽イオン(
例えばナトリウム、カリウム、リチウム、等)、アンモニウムまたは置換された
アンモニウム陽イオンでよい。ここでは、アルキルエトキシル化サルフェートな
らびにアルキルプロポキシル化サルフェートを意図している。置換されたアンモ
ニウム陽イオンの具体例には、メチル−、ジメチル−、トリメチル−アンモニウ
ムおよび第4級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルアンモニウム、ジメ
チルピペリジニウム、およびアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン
、ジエタノールアミン、およびトリエタノールアミン、に由来する陽イオンおよ
びそれらの混合物が挙げられる。代表的な界面活性剤は、C12〜C18アルキ
ルポリエトキシレート(1.0)サルフェート、C12〜C18アルキルポリエ
トキシレート(2.25)サルフェート、C12〜C18アルキルポリエトキシ
レート(3.0)サルフェート、およびC12〜C18アルキルポリエトキシレ
ート(4.0)サルフェートであり、その際、Mはナトリウムおよびカリウムか
ら選択するのが有利である。ここで使用する界面活性剤は、天然または合成アル
コール原料から製造することができる。鎖長は、分岐を包含する平均炭化水素分
布を表す。
【0120】 さらに、好ましくは、界面活性剤は中鎖分岐アルキルサルフェート、中鎖分岐
アルキルアルコキシレート、または中鎖分岐アルキルアルコキシレートサルフェ
ートでよい。これらの界面活性剤は、第60/061,971号、代理人書類番号6881P、1
997年10月14日、第60/061,975号、代理人書類番号6882P、1997年10月14日、第60
/062,086号、代理人書類番号6883P、1997年10月14日、第60/061,916号、代理人
書類番号6884P、1997年10月14日、第60/061,970号、代理人書類番号6885P、1997
年10月14日、第60/062,407、代理人書類番号6886P、1997年10月14日、にさらに
開示されている。他の好適な中鎖分岐界面活性剤は米国特許出願第60/032,035号
(書類番号6401P)、第60/031,845号(書類番号6402P)、第60/031,916号(書類
番号6403P)、第60/031,917号(書類番号6404P)、第60/031,761号(書類番号64
05P)、第60/031,762号(書類番号6406P)および第60/031,844号(書類番号6409
P)に記載されている。これらの分岐界面活性剤と従来の線状界面活性剤の混合
物も本発明で使用するのに好適である。
【0121】 他の好ましい陰イオン系界面活性剤は、いわゆる変性アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤、またはMLASである。幾つかの好適なMLAS界面活性剤
、それらの製造方法および代表的な組成物は、米国特許出願第60/053,319号(書
類番号6766P)、第60/053,318号(書類番号6767P)、第60/053,321号(書類番号
6768P)、第60/053,209号(書類番号6769P)、第60/053,328号(書類番号6770P
)、第60/053,186号(書類番号6771P)、第60/055,437号(書類番号6796P)、第
60/105,017号(書類番号7303P)、および第60/104,962号(書類番号7304P)にさ
らに記載されている。
【0122】 好適な陰イオン系界面活性剤の例は、 「Surface Active Agents and Detergen
ts」(Vol. IおよびII、Schwartz、Perry およびBerch)に記載されている。
【0123】 非イオン系洗浄界面活性剤 好適な非イオン系洗浄界面活性剤は、ここに参考として含める米国特許第3,92
9678号、Laughlin et al. 、1975年12月30日公布、段落13、14行〜段落16、6行
に一般的に記載されている。有用な非イオン系界面活性剤の代表的な例には、ア
ミンオキシド、アルキルエトキシレート、アルカノイルグルコースアミド、アル
キルベタイン、スルホベタインおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0124】 アミンオキシドは、半極性非イオン系界面活性剤であり、約10〜約18個の
炭素原子を有する1個のアルキル部分および約1〜約3個の炭素原子を含むアル
キル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択された2個の部分を含む
水溶性のアミンオキシド、約10〜約18個の炭素原子を有する1個のアルキル
部分および約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基およびヒドロキシアルキル
基からなる群から選択された2個の部分を含む水溶性のホスフィンオキシド、お
よび約10〜約18個の炭素原子を有する1個のアルキル部分および約1〜約3
個の炭素原子を含むアルキルおよびヒドロキシアルキル部分からなる群から選択
された部分を含む水溶性スルホキシドが挙げられる。
【0125】 半極性非イオン系界面活性剤は下記の式を有するアミンオキシド界面活性剤を
包含する。
【化22】 式中、Rは、約8〜約22個の炭素原子を含むアルキル、ヒドロキシアルキル
、またはアルキルフェニル基またはそれらの混合物であり、Rは、約2〜約3
個の炭素原子を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレンまたはそれらの混合
物であり、xは0〜約3であり、各Rは、約1〜約3個の炭素原子を含むアル
キルまたはヒドロキシアルキル基、または約1〜約3個のエチレンオキシド基を
含むポリエチレンオキシド基である。R基は、例えば酸素または窒素原子を通
して互いに付加し、環構造を形成することができる。
【0126】 これらのアミンオキシド界面活性剤は、特にC10〜C18アルキルジメチル
アミンオキシドおよびC〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミン
オキシドを包含する。好ましくは、アミンオキシドは組成物中に有効量で、より
好ましくは約0.1〜約20重量%、さらに好ましくは約0.1〜約15重量%
、さらに好ましくは約0.5〜約10重量%の量で存在する。
【0127】 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ
キシド縮合物。一般的にポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合
物は、直鎖状または分岐鎖状構造中に約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル
基を有するアルキルフェノールとアルキレンオキシドの縮合生成物を包含する。
好ましい実施態様では、エチレンオキシドが、アルキルフェノール1モルあたり
約5〜約25モルのエチレンオキシドに等しい量で存在する。この種の市販され
ている非イオン系界面活性剤には、GAF Corporation から市販されているIgepal
(商品名)CO-630、およびRohm & Haas Company からすべて市販されているTrit
on(商品名)X-45、X-114 、X-100 およびX-102が挙げられる。これらの化合物
は一般的にアルキルフェノールアルコキシレート(例えばアルキルフェノールエ
トキシレート)と呼ばれる。
【0128】 脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドの縮合生成物。脂肪
族アルコールのアルキル鎖は直鎖でも分岐鎖でも、第1級でも第2級でもよく、
一般的に約8〜約22個の炭素原子を含む。特に好ましい物質は約10〜約20
個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルあたり
約2〜約18モルのエチレンオキシドの縮合生成物である。市販されているこの
種の非イオン系界面活性剤の例には、どちらもUnion Carbide Corporation から
市販されているTergitol(商品名)15-S-9(C11〜C15の線状第2級アルコ
ールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Tergitol(商品名)24-L-6 N
MW(C12〜C14の第1級アルコールと6モルのエチレンオキシドの、分子量
分布が狭い縮合生成物)、Shell Chemical Companyから市販のNeodol(商品名)
45-9(C14〜C15の線状アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成
物)、Neodol(商品名)23-6.5(C12〜C13の線状アルコールと6.5モル
のエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol(商品名)45-7(C14〜C15
線状アルコールと7モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol(商品名)
45-4(C14〜C15の線状アルコールと4モルのエチレンオキシドの縮合生成
物)、およびThe Procter & Gamble Companyから市販のKyro(商品名)EOB(C
13〜C15アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)が挙げられ
る。他の市販の非イオン系界面活性剤は、Shell Chemical Co.から市販のDobano
l(商品名)91-8およびHoechstから市販のGenapol UD-080(商品名)を包含する
。この群の非イオン系界面活性剤は一般的に「アルキルエトキシレート」と呼ば
れている。
【0129】 好ましいアルキルポリグリコシドは下記の式を有する。 RO(C2nO)(グリコシル) 式中、R は、アルキル基が約10〜約18個、好ましくは約12〜約14個
の炭素原子を含むアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロ
キシアルキルフェニル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、nは2
または3、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、xは約
1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.
7である。グリコシルはグルコースに由来するのが好ましい。これらの化合物を
製造するには、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを最初に形成
し、次いでグルコース、またはグルコースの供給源と反応させグルコシドを形成
する(1−位置で付加)。次いで、追加のグリコシル単位をそれらの1−位置と
先行するグリコシル単位の2−、3−、4−、および/または6−位置、好まし
くは主として2−位置、の間に付加させることができる。
【0130】 下記の式を有する脂肪酸アミド界面活性剤。
【化23】 式中、Rは約7〜約21(好ましくは約9〜約17)個の炭素原子を含むア
ルキル基であり、各Rは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cドロキシア
ルキル、 および−(CO)Hからなる群から選択され、xは約1〜約3である。
【0131】 好ましいアミドはC〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジ
エタノールアミド、およびイソプロパノールアミドである。
【0132】 好ましくは、非イオン系界面活性剤は、組成物中に存在する場合、有効量で、
より好ましくは約0.1〜約20重量%、さらに好ましくは約0.1〜約15重
量%、さらに好ましくは約0.5〜約10重量%の量で存在する。
【0133】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤 本洗剤組成物は、有効量のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤も含むこと
ができる。「有効量」とは、組成物の処方者が、洗剤組成物の洗浄性能を改良す
るために組成物中に配合すべきポリヒドロキシ脂肪酸アミドの量を選択できるこ
とである。一般的に、通常の量に関して、約1重量%のポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミドを配合することにより、洗浄性能が強化される。
【0134】 本発明の洗剤組成物は、典型的には約1重量%以上のポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド界面活性剤、好ましくは約3〜約30重量%のポリヒドロキシ脂肪酸アミド
を含んでなる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤成分は下記の構造式を有
する化合物を含んでなる。
【化24】 式中、RはH、C〜Cヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒド
ロキシプロピル、またはそれらの混合物、好ましくはC〜Cアルキル、より
好ましくはCまたはCアルキル、最も好ましくはCアルキル(すなわちメ
チル)であり、RはC〜C31ヒドロカルビル、好ましくは直鎖状のC
19アルキルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖C〜C17アルキルま
たはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11〜C15アルキルまたはアルケニル
、またはそれらの混合物であり、Zは、線状のヒドロカルビル鎖を有し、その鎖
に少なくとも3個のヒドロキシルが接続しているポリヒドロキシヒドロカルビル
、またはそのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)
誘導体である。Zは好ましくは還元性アミノ化反応で還元糖から誘導され、より
好ましくはZはグリシチルである。好適な還元糖にはグルコース、フルクトース
、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、およびキシロースが挙
げられる。原料として、高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコー
ンシロップ、および高マルトースコーンシロップ、並びに上に挙げた個々の糖を
使用することができる。これらのコーンシロップから、Z用の糖成分の混合物を
得ることができる。無論、他の好適な原料を除外するものではない。Zは、好ま
しくは−CH−(CHOH)−CHOH、−CH(CHOH)−(CH
OH)n−1−CHOH、−CH−(CHOH)−(CHOR’)(CH
OH)−CHOH、およびそれらのアルコキシル化誘導体からなる群から選択
され、nは3〜5の整数であり、R’はHまたは環状または脂肪族単糖である。
最も好ましい物質はグリシチルであり、nは4であり、特に−CH−(CHO
H)−CHOHである。
【0135】 R’は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、
N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプロピルで
よい。 R−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミ
ド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミド、等でよい。 Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマル
チチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマ
ンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル、等でよい。
【0136】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法はこの分野で公知である。一般的に、
これらの物質は、アルキルアミンを還元性アミノ化反応で還元糖と反応させ、対
応するN−アルキルポリヒドロキシアミンを形成し、次いで、このN−アルキル
ポリヒドロキシアミンを、縮合/アミド化工程で脂肪族エステルまたはトリグリ
セリドと反応させ、N−アルキル、N−ポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物を形
成することにより製造することができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む組
成物の製造方法は、例えば、ここに参考として含める英国特許第809,060号、Tho
mas Hedley & Co. Ltd.により1959年2月18日公開、米国特許第2,965,576号、E.R
. Wilsonに1960年12月20日公布、第2,703,798号、Anthony M. Schwartz、1955年
3月8日公布、第1,985,424号、Piggottに1934年12月5日公布、に開示されている
【0137】 ジアミン 本発明の方法に有用な、好ましい液体洗剤組成物、例えばライトデューティー
液体LDL組成物、は1種以上のジアミンを存在する陰イオン系界面活性剤とジ
アミンの比が約40:1〜約2:1になる様なジアミンの量でさらに含んでなる
ことができる。該ジアミンは、発泡を好適なレベルに維持しながら、油および油
性食品物質の除去を強化する。
【0138】 本発明の組成物に使用するのに好適なジアミンは下記の式を有する。
【化25】 式中、各R20は、独立して、水素、C〜Cの直鎖状または分岐鎖状のアル
キル、下記の式を有するアルキレンオキシからなる群から選択される。
【化26】 式中、R21はC〜Cの直鎖状または分岐鎖状のアルキレン、およびそれら
の混合物であり、R22は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物で
あり、yは1〜約10であり、Xは i) C〜C10の直鎖状のアルキレン、C〜C10の分岐鎖状のアルキレ
ン、C〜C10の環状アルキレン、C〜C10の分岐鎖状の環状のアルキレ
ン、下記の式を有するアルキレンオキシアルキレン
【化27】 (式中、R21およびyは上に定義した通りである)、 ii) C〜C10の直鎖状の、C〜C10の分岐した線状の、C〜C
の環状の、C〜C10の分岐した環状のアルキレン、C〜C10のアリー
レン(その際、該単位は、該ジアミンに約8を超えるpKaを与える、1個以上の
電子供与または吸引部分を含んでなる)、および iii) (i)および(ii)の混合物 から選択されるが、ただし、該ジアミンは少なくとも約8のpKaを有する。
【0139】 本発明の好ましいジアミンは、それぞれ約8〜約11.5、好ましくは約8.
4〜約11、より好ましくは約8.6〜約10.75の範囲内にあるpKおよ
びpKを有する。本発明の目的には、用語「pK」は、用語「pK」およ
び「pK」と個別に、または総合的に等しい意味を有する。本明細書では、当
業者により使用されている様式と同じ様式で用語pKを使用する。pK値は
、文献、例えばSmithおよびMartelによる「Critical Stability Constants: Volu
me 2, Amines」、Plenum Press, NY and London, 1975、から容易に得ることがで
きる。
【0140】 ここでは、ジアミンのpKは、イオン強度約0.1〜約0.5Mを有する水
溶液中、25℃で測定される値として規定される。ここで使用する様に、pK は、温度およびイオン強度によって異なる平衡定数であり、従って、文献に報告
されている、上記の様式で測定していないデータは、本発明に含まれる値および
範囲と完全には一致しないことがある。曖昧さを排除するために、本発明のpK に関して使用する関連条件および/または基準は、ここに、または「Critical
Stability Constants: Volume 2, Amines」 規定するものとする。典型的な測定
方法の一つは、水酸化ナトリウムによる酸の電位差滴定およびShugarおよびDean
による「The Chemist's Ready Reference Handbook」、McGraw Hill, NY, 1990に
記載され、参照されている好適な方法によるpKの測定である。
【0141】 性能および供給の面から好ましいジアミンは、1,3−ビス(メチルアミノ)
−シクロヘキサン、1,3−ジアミノプロパン(pK=10.5、pK=8
.8)、1,6−ジアミノヘキサン(pK=11、pK=10)、1,3−
ジアミノペンタン(Dytek EP)(pK=10.5、pK=8.9)、2−メチ
ル1,5−ジアミノペンタン(Dytek A)(pK=11.2、pK=10.0
)、である。他の好ましい材料は、C〜Cのアルキレンスペーサーを含む第
1級/第1級ジアミンである。一般的に、第1級ジアミンは第2級および第3級
ジアミンよりも好ましいと考えられる。
【0142】 本発明で使用するのに好適なジアミンの例を以下に示すが、これらに限定する
ものではない。
【0143】 下記の式を有する1−N,N−ジメチルアミノ−3−アミノプロパン、
【化28】 下記の式を有する1,6−ジアミノヘキサン、
【化29】 下記の式を有する1,3−ジアミノプロパン、
【化30】
【0144】 下記の式を有する2−メチル−1,5−ジアミノペンタン、
【化31】 下記の式を有する1,3−ジアミノペンタン、Dytek EPの商品名で市販、
【化32】 下記の式を有する1,3−ジアミノブタン、
【化33】
【0145】 下記の式を有する、アルキレンオキシ骨格を有するジアミン、Jeffamine EDR 14
8
【化34】 下記の式を有する3−メチル−3−アミノエチル−5−ジメチル−1−アミノシ
クロヘキサン(イソホロンジアミン)、
【化35】 および、下記の式を有する1,3−ビス(メチルアミノ)−シクロヘキサン:
【化36】
【0146】 他の洗剤成分 本発明の漂白剤系、特に洗濯用洗剤組成物、に有用な追加洗剤成分(補助成分
)の例を以下に記載するが、これらに限定するものではない。該補助成分には、
ビルダー、光学ブライトナー、汚れ遊離重合体、染料移動剤、分散剤、発泡抑制
剤、染料、香料、着色剤、充填材塩、ヒドロトロピー剤、光活性剤、蛍光剤、布
地調整剤、加水分解性界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、キレート化剤、安定剤
、収縮防止剤、しわ防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、腐食防止剤、およびそれらの混
合物が挙げられる。
【0147】 ビルダー −本発明の漂白剤系は、好ましくは1種以上の洗剤用ビルダーまた
はビルダー系を含んでなる。存在する場合、組成物は、典型的には少なくとも約
1重量%、好ましくは約5重量%から、より好ましくは約10重量%から、約8
0重量%まで、好ましくは約50重量%まで、より好ましくは約30重量%まで
の洗剤用ビルダーを含んでなる。
【0148】 ビルダーの量は、組成物の最終的な用途およびその所望の物理的形態により広
範囲に変えることができる。存在する場合、組成物は、典型的には少なくとも約
1重量%のビルダーを含んでなる。処方物は、典型的には約5〜約50重量%、
より典型的には約5〜約30重量%の洗剤用ビルダーを含んでなる。顆粒状処方
物は、典型的には約10〜約80重量%、より典型的には約15〜約50重量%
の洗剤用ビルダーを含んでなる。しかし、より低い、またはより高いレベルも排
除するものではない。
【0149】 無機またはP含有洗剤ビルダーには、アルカリ金属、アンモニウムおよびアル
カノールアンモニウムのポリリン酸塩(例えばトリポリリン酸塩、ピロリン酸塩
、およびガラス質重合体状メタリン酸塩)、ホスホン酸塩、フィチン酸、ケイ酸
塩、炭酸塩(重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を含む)、硫酸塩およびアルミノケイ
酸塩があるが、これらに限定するものではない。しかし、非リン酸塩ビルダーが
必要とされる地域もある。重要なことは、いわゆる「弱」ビルダー(リン酸塩と
比較して)、例えばクエン酸、の存在下でも、あるいはゼオライトまたは層状ケ
イ酸塩ビルダーで起こることがある、いわゆる「低ビルダー」状況下でも、本発
明の組成物は驚く程効果的に機能することである。
【0150】 ケイ酸塩ビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO:NaO比
が1.6:1〜3.2:1であるアルカリ金属ケイ酸塩、および層状ケイ酸塩、
例えば米国特許第4,664,839号、Rieck、1987年5月12日公布、に記載されている
様な層状ケイ酸ナトリウム、である。NaSKS−6は、Hoechst から市販され
ている結晶性層状ケイ酸塩の商品名である(ここでは一般的に略して「SKS−
6」)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6ケイ酸塩ビルダーは、ア
ルミニウムを含まない。NaSKS−6は、層状ケイ酸塩のデルタ−NaSi
形態を有する。この製品は、独国特許第DE-A-3,417,649号および第DE-A-3,7
42,043号に記載されている様な方法により製造される。SKS−6は、ここで使
用するのに非常に好ましい層状ケイ酸塩であるが、他のその様な層状ケイ酸塩、
例えば一般式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナトリウムまたは
水素であり、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜20の数、好
ましくは0である)を有するケイ酸塩もここで使用できる。Hoechstから市販の
他の各種層状ケイ酸塩には、アルファ、ベータおよびガンマ形態の、NaSKS
−5、NaSKS−7およびNaSKS−11がある。上記の様に、ここで使用
するには、デルタ−NaSiO(NaSKS−6形態)が最も好ましい。他
のケイ酸塩、例えばケイ酸マグネシウム、も有用であり、顆粒状処方における破
砕剤(crispening agent)として、酸素漂白剤用の安定剤として、および発泡調整
系の成分として役立つ。
【0151】 炭酸塩ビルダーの例は、独国特許出願第2,321,001号、1973年11月15日公開、
に記載されている様に、アルカリ土類およびアルカリ金属炭酸塩である。
【0152】 本発明にはアルミノケイ酸塩ビルダーが有用である。アルミノケイ酸塩ビルダ
ーは、現在市販されているほとんどのヘビーデューティー顆粒状洗剤組成物で非
常に重要であり、液体洗剤処方物にも重要なビルダー成分であることがある。ア
ルミノケイ酸塩ビルダーは、下記の実験式を有する物質を包含する。 [M(zAlO]・xHO 式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、zとyのモル比は1.0〜約0
.5であり、xは約15〜約264の整数である。
【0153】 有用なアルミノケイ酸塩イオン交換材料は市販されている。これらのアルミノ
ケイ酸塩は、構造が結晶性または無定形であり、天然のアルミノケイ酸塩または
合成品でよい。アルミノケイ酸塩イオン交換材料の製造方法は、米国特許第3,98
5,669号、Krummel et al.、1976年10月12日公布、に記載されている。ここで有
用な、好ましい合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、ゼオライトA、
ゼオライトP(B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXの名称で市販されて
いる。特に好ましい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は下
記の式を有する。 Na12[(AlO12(SiO12]・xHO 式中、xは約20〜約30、特に約27である。この材料はゼオライトAと呼ば
れている。ここでは脱水されたゼオライト(x=0〜10)も使用できる。好ま
しくは、アルミノケイ酸塩は粒子直径が約0.1〜10ミクロンである。
【0154】 本発明の目的に有用な有機洗剤ビルダーには、非常に様々なポリカルボキシレ
ート化合物があるが、これらに限定するものではない。ここで使用する「ポリカ
ルボキシレート」とは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個
のカルボキシレートを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダー
は、一般的に酸の形態で組成物に加えることができるが、中和された塩の形態で
加えることもできる。塩の形態で使用する場合、アルカリ金属、例えばナトリウ
ム、カリウム、およびリチウム、またはアルカノールアンモニウムの塩が好まし
い。
【0155】 ポリカルボキシレートビルダーには、様々な種類の有用な材料がある。ポリカ
ルボキシレートビルダーの重要な一群には、Bergの米国特許第3,128,287号、196
4年4月7日公布、Lambertiet al.の米国特許第3,635,830号、1972年1月18日公布
、およびLambertietの米国特許第3,936,448号、1976年2月3日公布、に記載され
ている様なオキシジコハク酸塩がある。米国特許第4,663,071号、1987年5月5日B
ush et al. に公布、の「TMS/TDS」ビルダーも参照。好適なエーテルポ
リカルボキシレートには、環状化合物、特に脂環式化合物、例えば米国特許第3,
923,679号、Rapko、1975年12月2日公布、第4,158,635号、Crutchfield et al.、
1979年6月19日公布、第4,120,874号、Crutchfield et al.、1978年10月17日公布
、および第4,102,903号、Crutchfield et al.、1978年7月25日公布、に記載され
ている化合物がある。
【0156】 他の有用な洗剤ビルダーには、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無
水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルの共重合体、1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボキシメチ
ルオキシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸およびニトリ
ロトリ酢酸、の各種アルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウム
塩、ならびにポリカルボキシレート、例えばメリト酸、コハク酸、オキシジコハ
ク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチ
ルオキシコハク酸、およびそれらの可溶性塩がある。
【0157】 クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)が、再生可能な資源から得られること、およびそれらの生物分解性のために、
ヘビーデューティー液体洗剤処方物に特に重要なポリカルボキシレートビルダー
である。クエン酸塩も顆粒状組成物に、特にゼオライトおよび/または層状ケイ
酸塩ビルダーとの組合せで使用できる。オキシジコハク酸塩もその様な組成物お
よび組合せで特に有用である。
【0158】 本発明の漂白剤系には、米国特許第4,566,984号、Bush、1986年1月28日公布、
に記載されている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ
ートおよび関連する化合物も好適である。有用なコハク酸ビルダーには、C
20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの塩がある。この種の特
に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。スクシネートビルダーの具体
例としては、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスク
シネート、2−ドデセニルスクシネート(好ましい)、2−ペンタデセニルスク
シネート、等がある。ラウリルスクシネートは、この種の好ましいビルダーであ
り、ヨーロッパ特許出願第86200690.5/0,200,263号、1986年11月5日公開、に記
載されている。
【0159】 他の好適なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号、Crutchfield e
t al.、1979年3月13日公布、および米国特許第3,308,067号、Diehl 、1967年3月
7日公布、に記載されている。Diehl の米国特許第3,723,322号も参照。
【0160】 脂肪酸、例えばC12〜C18モノカルボン酸、も組成物に単独で、または上
記のビルダー、特にクエン酸塩および/またはコハク酸塩ビルダー、と組み合わ
せて配合し、ビルダー活性を強化することができる。その様な脂肪酸の使用は、
一般的に発泡性の低下をもたらすので、処方者はこのことを考慮すべきである。
【0161】 リン系ビルダーを使用できる状況では、特に手作業洗濯操作に使用するバーの
処方では、各種のアルカリ金属リン酸塩、例えば良く知られているトリポリリン
酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびオルトリン酸ナトリウム、を使用で
きる。ホスホネートビルダー、例えばエタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホス
ホネートおよび他の公知のホスホネート(例えば米国特許第3,159,581号、第3,2
13,030号、第3,422,021号、第3,400,148号および第3,422,137号)も使用できる
【0162】 キレート化剤 −本発明の漂白剤系は、所望により1種以上の鉄および/また
はマンガンキレート化剤を含むことができる。その様なキレート化剤は、すべて
以下に説明するアミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能的に置換
された芳香族キレート化剤およびそれらの混合物からなる群から選択することが
できる。理論に捕らわれたくはないが、これらの材料の特性は、一部、それらの
可溶性キレートを形成することにより、洗濯溶液から鉄およびマンガンイオンを
除去する非常に優れた能力によるものと考えられる。
【0163】 好適なキレート化剤の例および使用量は、米国特許第5,576,282号および第5,7
28,671号に記載されている。
【0164】 ここで使用するのに好ましい生物分解性キレート化剤は、エチレンジアミンジ
コハク酸塩(「EDDS」)、特に米国特許第4,704,233号、1987年11月3日、Ha
rtmanおよびPerkinに公布、に記載されている様な[S,S]異性体、である。
【0165】 本組成物は、水溶性メチルグリシンジ酢酸(MGDA)塩(または酸形態)を
キレート化剤、または例えば不溶性ビルダー、例えばゼオライト、層状ケイ酸塩
、等、と共に使用できる共ビルダーとして含むこともできる。
【0166】 使用する場合、これらのキレート化剤は、一般的に本漂白剤系の約0.1重量
%から、約15重量%まで、より好ましくは約3.0重量%までを構成する。
【0167】 染料移動防止剤 −本発明の漂白剤系は、着色布地が関与する布地洗濯および
調整操作の際に溶解および分散した染料がある布地から他の布地に染料移動する
のを防止するための1種以上の染料移動防止剤も含むことができる。
【0168】 好適な重合体状染料移動防止剤には、ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミ
ンN−オキシド重合体、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重
合体、ポリビニルオキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾールまたはそれらの
混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。その様な染料移動防止
剤の例は、米国特許第5,707,950号および第5,707,951号に記載されている。
【0169】 他の好適な染料移動防止剤には、架橋した重合体があるが、これらに限定する
ものではない。架橋した重合体は、骨格同士がある程度に相互接続されている重
合体であり、これらの結合は化学的または物理的な性格を有することができる。
架橋した重合体は、Journal of Polymer Science、22巻、1035〜1039頁に記載さ
れている。
【0170】 一態様では、架橋された重合体は、立体的な剛性構造を形成し、立体的な構造
により形成される細孔の中に染料を捕獲できる様に製造する。
【0171】 別の態様では、架橋した重合体が膨潤することにより、染料を捕獲する。 好
適な架橋した重合体は、審査中のヨーロッパ特許出願第94870213.9号に記載され
ている。
【0172】 その様な重合体を加えることにより、本漂白剤系中の酵素の性能も強化される
【0173】 染料移動防止剤は、染色された布地から洗い出された、浮浪する染料が洗浄溶
液中の他の物体に付着する前に、その染料を錯体形成する、または吸着する能力
を有する。
【0174】 本漂白剤系中に存在する場合、染料移動防止剤は、漂白剤系の約0.0001
重量%から、より好ましくは約0.01重量%から、最も好ましくは約0.05
重量%から、漂白剤系の約10重量%まで、より好ましくは約2重量%まで、最
も好ましくは約1重量%まで、の量で存在する。
【0175】 分散剤 −本発明の漂白剤系は分散剤も含むことができる。好適な水溶性有機
塩は、単独または共重合体状酸またはそれらの塩であり、そこではポリカルボン
酸が、2個以下の炭素原子により互いに分離された少なくとも2個のカルボキシ
ル基を含んでなる。
【0176】 この種の重合体は、英国特許第GB-A-1,596,756号に記載されている。その様な
塩の例は、MW2000〜5000のポリアクリレート、およびそれらの、無水
マレイン酸との共重合体であり、該共重合体の分子量は1,000〜100,0
00である。
【0177】 特に、アクリレートおよびメタクリレートの共重合体、例えば分子量4000
の480N、を本発明の洗剤組成物に、組成物の0.5〜20重量%の量で加え
ることができる。
【0178】 本発明の組成物は、以下に定義する石灰セッケン分散力(LSDP)が8以下
、好ましくは7以下、最も好ましくは6以下である石灰セッケンペプタイザー化
合物を含むことができる。石灰セッケンペプタイザー化合物は、好ましくは0〜
20重量%の量で存在する。
【0179】 石灰セッケンペプタイザーの効果は、H.C. BorghettyおよびC.A. Bergman, J. Am. Oil. Chem. Soc., 27巻、88〜90頁、(1950)に記載されている石灰セッケ
ン分散試験により測定される石灰セッケン分散力(LSDP)により、数値的に
与えられる。この石灰セッケン分散試験法は、この分野の専門家により広く使用
されており、例えばW.N. Linfield, Surfactant Science Series, 7巻、3頁、W.
N. Linfield, Tenside surf. det.,27巻、159〜163頁、(1990)、およ
びM.K. Nagarajan, W.F. Masler, Cosmetics and Toiletries,104巻、71〜73頁
、(1989)の概観記事に記載されている。LSDPは、333 ppmCaCO
Ca:Mg=3:2)当量硬度の水30ml中のオレイン酸ナトリウム0.025
gにより形成される石灰セッケン沈殿物を分散させるのに必要な、オレイン酸ナ
トリウムに対する分散剤の重量%比である。
【0180】 良好な石灰セッケン分散能力を有する界面活性剤としては、ある種のアミンオ
キシド、ベタイン、スルホベタイン、アルキルエトキシサルフェートおよびエト
キシル化アルコールがある。
【0181】 本発明により使用するLSDPが8以下の代表的な界面活性剤としては、C 〜C18ジメチルアミンオキシド、平均エトキシル化度が1〜5であるC12 〜C18アルキルエトキシサルフェート、特にエトキシル化度が約3であるC 〜C15アルキルエトキシサルフェート(LSDP=4)、および平均エトキ
シル化度が12(LSDP=6)または30であるC14〜C15エトキシル化
アルコール(BASF GmbH からそれぞれLutensol A012 およびLutensol A030 とし
て市販)がある。
【0182】 ここで使用するのに好適な重合体石灰セッケン分散剤は、M.K. Nagarajanおよ
びW.F. Masler による記事、Cosmetics and Toiletries, 104巻、71〜73頁、(1
989)に記載されている。
【0183】 疎水性漂白剤、例えば4−[N−オクタノイル−6−アミノヘキサノイル]ベ
ンゼンスルホネート、4−[N−ノナノイル−6−アミノヘキサノイル]ベンゼ
ンスルホネート、4−[N−デカノイル−6−アミノヘキサノイル]ベンゼンス
ルホネート、およびそれらの混合物、およびノナノイルオキシベンゼンスルホネ
ートを親水性/疎水性漂白剤処方物と共に石灰セッケンペプタイザー化合物とし
て使用することもできる。
【0184】 酵素 −漂白剤系は、本発明のアミラーゼに加えて、洗浄性能および/または
布地保護特性を与える1種以上の洗剤用酵素を含むことができる。その様な酵素
には、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼおよびリパーゼが挙げられる。こ
れらの酵素は、懸濁液、「マルメス」または「プリル」の形態にある本発明の非
水性液体漂白剤系中に配合することができる。別の好適な種類の酵素は、非イオ
ン系界面活性剤中の酵素スラリーの形態、例えばNovo Nordiskから「SL」の商
品名で市販されている酵素、またはNovo Nordiskから「LDP」の商品名で市販
されているマイクロカプセルに収容された酵素、を含んでなる。好適な酵素およ
び使用量は、米国特許第5,576,282号に記載されている。
【0185】 ここで使用するには、従来の酵素プリルの形態で本組成物に加える酵素が特に
好ましい。その様なプリルは一般的に大きさが約100〜1,000ミクロン、
より好ましくは約200〜800ミクロンであり、組成物の非水性液相全体にわ
たって懸濁させる。本発明の組成物におけるプリルは、他の酵素形態と比較して
、酵素活性を長期間保持する点で特に好ましい酵素安定性を示す。そのため、酵
素プリルを使用する組成物は、酵素を水性液体洗剤に配合する場合に頻繁に使用
しなければならない様な、通常の酵素安定剤を含む必要がない。
【0186】 好適な酵素の例には、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セ
ルラーゼ、キシラナーゼ 、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナ
ーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、還元酵素、オキシダーゼ、フェノールオキ
シダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペン
トサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダ
ーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、および公知のアミラーゼ、またはそれ
らの混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。好ましい組合せは
、通常の使用可能な酵素、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、および
/またはセルラーゼ、の混合物を本発明のアミラーゼと共に含む漂白剤系である
【0187】 その様な好適な酵素は米国特許第5,576,282号、第5,728,671号および第5,707,
950号に記載されている。
【0188】 好適なプロテアーゼは、B.SubtilisおよびB.licheniformis の特定菌株から得
られるスブチリシン(スブチリシンBPNおよびBPN’)である。好適なプロ
テアーゼの一種はBacillus菌株から得られ、pH領域8〜12で最大活性を有し
、デンマークのNovo Industries A/S 、以下「Novo」、により開発され、ESPERASE
(商品名)として販売されている。この酵素および類似の酵素の製造は、Novoの
英国特許第1,243,784号に記載されている。他の好適なプロテアーゼには、Novo
から市販のALCALASE(商品名)、DURAZYM(商品名)およびSAVINASE(商品名)
、およびGist-Brocadesから市販のMAXATASE(商品名)、MAXACAL(商品名)、PR
OPERASE(商品名)、およびMAXAPEM(商品名)(タンパク質操作したMAXACAL)
が挙げられる。タンパク分解酵素は、変性細菌性セリンプロテアーゼ、例えばヨ
ーロッパ特許出願第87303761.8号、1987年4月28日提出(特に17、24および98頁
)に記載されており、ここで「プロテアーゼB」と呼ばれる酵素、および変性細
菌性セリンタンパク分解酵素に関連するヨーロッパ特許出願第199,404号、Veneg
as、1986年10月29日提出、に記載されている、ここで「プロテアーゼA」と呼ば
れる酵素を包含する。ここで「プロテアーゼC」と呼ばれるプロテアーゼがより
好ましいが、これは、Bacillusから得られるアルカリ性セリンプロテアーゼの変
異体であり、そこではリシンがアルギニンを27位置で置き換え、チロシンがバ
リンを104位置で置き換え、セリンがアスパラギンを123位置で置き換え、
アラニンがトレオニンを274位置で置き換えている。プロテアーゼCは国際特
許第WO91/06637号に相当するヨーロッパ特許第90915958:4号、1991年5月16日
公開、に記載されている。遺伝子的に変性した変異体、特にプロテアーゼCの変
異体、もここに包含される。Novoへの国際特許第WO93/18140A号に記載のBacil
lus sp. NCIMB 40338から得られる高pHプロテアーゼも参照。プロテアーゼ、1
種以上の他の酵素、および可逆的プロテアーゼ抑制剤を含んでなる酵素洗剤がNo
voへの国際特許第WO92/03529A号に記載されている。所望により、Procter & G
ambleへの国際特許第WO95/07791号に記載されている様な吸着性を下げ、加水
分解性を増加したプロテアーゼもある。ここで好適な洗剤用組換え体トリプシン
状プロテアーゼがNovoへの国際特許第WO94/25583号に記載されている。
【0189】 より詳しくは、「プロテアーゼD」と呼ばれるプロテアーゼは、自然界には見
られないアミノ酸配列を有するカルボニル加水分解酵素の変異体であり、これは
前駆物質のカルボニル加水分解酵素から、国際特許第WO95/10615号、Genencor
Internationalにより1995年4月20日公開、に記載されている様に、Bacillus am
yloliquefaciensスブチリジンの番号付けにより、該カルボニル加水分解酵素中
の位置+76に等しい位置にある複数のアミノ酸残基を、好ましくは+99、+
101、+103、+104、+107、+123、+27、+105、+10
9、+126、+128、+135、+156、+166、+195、+197
、+204、+206、+210、+216、+217、+218、+222、
+260、+265および/または+274からなる群から選択された位置に等
しい1種以上のアミノ酸残基位置とも組み合わせて、異なったアミノ酸で置き換
えることにより得られる。本発明には、特許出願第EP251446号および国際特許第
WO91/06637号に記載されているプロテアーゼ、および国際特許第WO91/02792
号明細書に記載されているプロテアーゼBLAP(商品名)も好適である。タンパク
分解酵素は、本発明の漂白剤系中に、組成物の0.0001〜2重量%、好まし
くは0.001〜0.2重量%、より好ましくは0.005〜0.1重量%純粋
酵素の量で配合する。
【0190】 有用なプロテアーゼは、PCT文献、すなわち第WO95/30010号、The Procte
r & Gamble Companyにより、1995年11月9日公開、第WO95/30011号、The Proct
er & Gamble Companyにより、1995年11月9日、公開、および第WO95/29
979号、The Procter & Gamble Companyにより、1995年11月9日公開、の各明細書
に記載されている。
【0191】 他の特に有用なプロテアーゼは、複数置換したプロテアーゼ変異体であり、ア
ミノ酸残基を他の天然アミノ酸残基で、Bacillus amyloliquefaciensスブチリシ
ンの103位置に対応するアミノ酸残基位置で置き換えることを含んでなり、Ba
cillus amyloliquefaciensスブチリシンの1、3、4、8、9、10、12、1
3、16、17、18、19、20、21、22、24、27、33、37、3
8、42、43、48、55、57、58、61、62、68、72、75、7
6、77、78、79、86、87、89、97、98、99、101、102
、104、106、107、109、111、114、116、117、119
、121、123、126、128、130、131、133、134、137
、140、141、142、146、147、158、159、160、166
、167、170、173、174、177、181、182、183、184
、185、188、192、194、198、203、204、205、206
、209、210、211、212、213、214、215、216、217
、218、222、224、227、228、230、232、236、237
、238、240、242、243、244、245、246、247、248
、249、251、252、253、254、255、256、257、258
、259、260、261、262、263、265、268、269、270
、271、272、274、および275位置に対応する1個以上のアミノ酸残
基位置でアミノ酸残基を他の天然のアミノ酸残基で置き換えることと組み合わせ
、該プロテアーゼ変異体が103および76位置に対応する位置でのアミノ酸残
基の置換えを包含する場合、Bacillus amyloliquefaciensスブチリシンの27、
99、101、104、107、109、123、128、166、204、2
06、210、216、217、218、222、260、265または274
位置に対応するアミノ酸残基位置以外の1個以上のアミノ酸残基の位置でアミノ
酸残基の置換えもある、および/またはすべて1998年10月23日にThe Procter &
Gamble Companyから提出のPCT出願第WO99/20727号、第WO99/20726号およ
び第WO99/20723号に記載されている様に、複数置換されたプロテアーゼ変異体
は、Bacillus amyloliquefaciensスブチリシンの62、212、230、232
、252および257位置に対応する1個以上のアミノ酸残基位置で、他の天然
アミノ酸残基でアミノ酸残を置換えることを含んでなる。より好ましくは、プロ
テアーゼ変形は、
【化37】 からなる群から選択された置換の組合せを包含する。
【0192】 さらに好ましくは、プロテアーゼ変形は、
【化38】 からなる群から選択された置換の組合せを包含する。
【0193】 最も好ましくは、プロテアーゼ変形は101/103/104/159/23
2/236/245/248/252、好ましくは101G/103A/104
I/159D/232V/236H/245R/248D/252Kの置換の組
合せを包含する。
【0194】 本発明で有用なセルラーゼは、細菌系または菌類系セルラーゼの両方を包含す
る。好ましくは、これらのセルラーゼは、最適pHが5〜9.5である。好適な
セルラーゼはHumicola insolensから製造される菌類セルラーゼを開示している
、Barbesgoard et alの米国特許第4,435,307号に記載されている。好適なセルラ
ーゼは、英国特許第GB-A-2,075,028号、第GB-A-2,095,275号、独国特許第DE-OS-
2,247,832号にも記載されている。
【0195】 その様なセルラーゼの例は、Humicola insolens (Humicola grisea var. ther
moidea)の菌株、特にHumicola菌株DSM 1800、により生産されるセルラーゼであ
る。
【0196】 他の好適なセルラーゼは、Humicola insolens から得られる、分子量約50 K
Da、等電点5.5で、415個のアミノ酸を含むセルラーゼ、およびHumicola i
nsolens, DSM 1800に由来し、セルラーゼ活性を示す〜43kDエンドグルカナー
ゼであり、好ましいエンドグルカナーゼ成分は国際特許出願第WO91/17243号に
開示されているアミノ酸配列を有する。国際特許第WO94/21801号、Genencor、
1994年9月29日公開、に記載されているTrichoderma longibrachiatumから得られ
るEGIIIセルラーゼも好適なセルラーゼである。特に好適なセルラーゼは、色保
護特性を有するセルラーゼである。その様なセルラーゼの例は、ヨーロッパ特許
出願第91202879.2号、1991年11月6日提出(Novo)、に記載されているセルラーゼ
である。CarezymeおよびCelluzyme(Novo Nordisk A/S)が特に有用である。国際
特許第WO91/17243号も参照。
【0197】 ペルオキシダーゼ酵素はこの分野では公知であり、例えばワサビダイコンペル
オキシダーゼ、リグニナーゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えばクロロ−お
よびブロモペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼを含む洗剤組成物
は、例えば米国特許第5,576,282号、第5,728,671号および第5,707,950号、PC
T国際出願第WO89/099813号、第WO89/09813号、およびヨーロッパ特許出願
第91202882.6号、1991年11月6日提出、および第96870013.8号、1996年2月20日提
出、に記載されている。ラッカーゼ酵素も好適である。
【0198】 好ましい強化剤は、置換されたフェノチアジンおよびフェノキサジン、10−
フェノチアジンプロピオン酸(PPT)、10−エチルフェノチアジン−4−カ
ルボン酸(EPC)、10−フェノキサジンプロピオン酸(POP)および10
−メチルフェノキサジン(国際特許第WO94/12621号に記載)、置換されたシリ
ンゲート(C3〜C5置換されたアルキルシリンゲート)およびフェノールである
。過炭酸ナトリウムまたは過ホウ酸ナトリウムが過酸化水素の好ましい供給源で
ある。
【0199】 該ペルオキシダーゼは一般的に漂白剤系中に、漂白剤系の0.0001〜2重
量%純粋酵素の量で配合される。
【0200】 本発明の洗浄組成物に包含できる他の好ましい酵素はリパーゼを包含する。洗
剤用に好適なリパーゼ酵素は、Pseudomas族の微生物、例えば英国特許第1,372,0
34号に記載されているPseudomas stutzeri ATCC 19.154、により生産される酵素
を包含する。好適なリパーゼは、微生物Pseudomonas fluorescent IAM 1057によ
り生産される、リパーゼの抗体との陽性免疫学的交差反応を示すリパーゼを包含
する。このリパーゼはAmano Pharmaceutical Co. Ltd.,名古屋、日本国、からLi
pase P 「Amano」(以下、「Amano-P」と呼ぶ)、の商品名で市販されている。他の
市販されている好適なリパーゼには、Amano-CES、Toyo Jozo Co., Tagata、日本
国、から市販されている、Chromobacter viscosum、例えばChromobacter viscos
um var. lipolyticum NRRLB 3673に由来するリパーゼ、U.S. Biochemical Corp.
、米国およびDisoynth Co.、オランダ、から市販のChromobacter viscosumリパ
ーゼ、およびPseudomonas gladioliに由来するリパーゼがある。特に好適なリパ
ーゼは、M1 LIPASE(商品名)およびLIPOMAX(商品名)(Gist-Brocades)およびL
IPOLASE(商品名)およびLIPOLASE ULTRA(商品名)(Novo)の様なリパーゼであ
り、本発明の組成物と組み合わせて使用した場合に非常に効果的であることが分
かった。
【0201】 クチナーゼ(cutinase)[EC 3.1.1.50]も好適であるが、これはリパーゼの特殊
な種類、すなわち界面活性化を必要としないリパーゼと考えられる。漂白剤系へ
のクチナーゼの添加は、例えば国際特許第WO88/09367号(Genencor)に記載され
ている。
【0202】 リパーゼおよび/またはクチナーゼは通常、漂白剤系中に漂白剤系の0.00
01〜2重量%活性酵素の量で配合される。
【0203】 公知のアミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物系の染を除去するため
に包含することができる。国際特許第WO94/02597号、Novo Nordisk A/S、1994
年2月3日公開、は突然変異体アミラーゼを包含する洗浄組成物を記載している。
国際特許第WO94/18314号、Genencor、1994年8月18日公開、および第WO95/10
603号、Novo Nordisk A/S、1995年8月20日公開、も参照。洗浄組成物用に知られ
ている他のアミラーゼはα−およびβ−アミラーゼの両方を包含する。α−アミ
ラーゼは、この分野で公知であり、米国特許第5,003,257号、ヨーロッパ特許第2
52,666号、国際特許第WO/91/00353号、仏国特許第FR2,676,456号、ヨーロッパ
特許第285,123号、第525,610号、第368,341号、および英国特許第1,296,839号(N
ovo)に記載されている酵素が挙げられる。他の好適なアミラーゼは、国際特許第
WO94/18314号、1994年8月18日公開、および第WO96/05295号、Genencor、199
6年2月22日公開、に記載されている、PURAFACT OX AM(商品名)を包含する安定
性を強化したアミラーゼ、および国際特許第WO95/10603号、1995年4月公開、
に記載されているNovo Nordisk A/Sから市販のアミラーゼ変異体である。
【0204】 市販のα−アミラーゼ製品の例は、すべてNovo Nordisk A/S、デンマークから
市販のTERMAMYL(商品名)、BAN(商品名)、FUNGAMYL(商品名)およびDURAMYL
(商品名)である。国際特許第WO95/26397号は、他の好適なアミラーゼ、すな
わち温度25℃〜55℃、pH値8〜10で、Phadebas(商品名)α−アミラー
ゼ活性検定により測定して、TERMAMYL(商品名)の比活性よりも少なくとも25
%高い比活性を有することを特徴とするα−アミラーゼを記載している。活性レ
ベルおよび熱安定性と高活性レベルの組合せに関して特性を改良した他のデンプ
ン分解酵素は国際特許第WO95/35382号に記載されている。
【0205】 本発明の組成物は、マンナナーゼ酵素も含むことができる。好ましくは、マン
ナナーゼは、下記の3種類のマンナン分解酵素、すなわちEC3.2.1.25のβ−マン
ノシダーゼ、EC3.2.1.78のエンド−1,4−β−マンノシダーゼ(以下、「マン
ナナーゼ」と呼ぶ)、およびEC3.2.1.100の1,4−β−マンノビオシダーゼお
よびそれらの混合物からなる群から選択される。(IUPAC分類−酵素命名法
、1992 ISBN 0-12-227165-3 Academic Press)
【0206】 より好ましくは、本発明の処理組成物は、マンナナーゼが存在する場合、マン
ナナーゼと呼ばれるβ−1,4−マンノシダーゼ(EC3.2.1.78)を含んでなる。用
語「マンナナーゼ」または「ガラクトマンナナーゼ」は、この分野で正式にはマ
ンナンエンド−1,4−ベータ−マンノシダーゼと呼ばれ、別名ベータ−マンナ
ナーゼおよびエンド−1,4−マンナナーゼとも呼ばれるマンナナーゼ酵素を意
味するが、この酵素は、マンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、および
ガラクトグルコマンナン中の1,4−ベータ−D−マンノシド結合の不規則加水
分解反応に触媒作用する。
【0207】 特に、マンナナーゼ(EC3.2.1.78)は、マンナンを分解するポリサッカラーゼの
群を構成し、マンノース単位を含むポリオース鎖を開裂させることができる、す
なわちマンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン、およびガラクトグルコマ
ンナン中のグリコシド結合を開裂させることができる。マンナンは、β−1,4
−結合したマンノースからなる骨格を有する多糖類であり、グルコマンナンは、
多かれ少なかれ規則的に交番するβ−1,4−結合したマンノースおよびグルコ
ースの骨格を有する多糖類であり、ガラクトマンナンおよびガラクトグルコマン
ナンは、α−1,6−結合したガラクトース側鎖を含むマンナンおよびグルコマ
ンナンである。これらの化合物はアセチル化することができる。
【0208】 ガラクトマンナンおよびガラクトグルコマンナンの分解は、ガラクトース側鎖
が完全に、または部分的に除去されることにより、促進される。さらに、アセチ
ル化マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナンおよびガラクトグルコ−マン
ナンの分解は、完全な、または部分的な脱アセチル化により促進される。アセチ
ル基は、アルカリまたはマンナンアセチルエステラーゼにより除去することがで
きる。マンナナーゼまたはマンナナーゼとα−ガラクトシダーゼおよび/または
マンナンアセチルエステラーゼの組合せにより放出されるオリゴマーは、β−マ
ンノシダーゼおよび/またはβ−ガラクトシダーゼにより、さらに分解され、遊
離マルトースを放出することができる。
【0209】 マンナナーゼは、幾つかのBacillus生物中に確認されている。例えば、Talbot
et al., Appl. Environ. Microbiol., Vol.56, No.11, pp.3505-3510 (1990)は
、Bacillus stearothermophilusに由来する、二量体形態の、分子量が162 kD
aであり、最適pHが5.5〜7.5であるベータ−マンナナーゼを記載してい
る。Mendoza et al., World J. Microbiol. Biotech, Vol.10, No.5, pp.551-55
5 (1994)は、Bacillus subtilisに由来する、分子量38 kDa、最適pH5.0
および55CおよびpI4.8を有するベータ−マンナナーゼを記載している。
日本国特許第JP-03047076号は、Bacillus sp.に由来する、ゲル濾過により測定
した分子量373 kDa、最適pH8〜10、およびpI5.3〜5.4を有する
ベータ−マンナナーゼを記載している。日本国特許第JP-63056289号は、例えば
マンナンのベータ−1,4−D−マンノピラノシド結合を加水分解し、マンノオ
リゴ糖類を生産する、アルカリ性で熱安定性のベータ−マンナナーゼの製造を記
載している。日本国特許第JP-63036774号は、アルカリ性pHでベータ−マンナ
ナーゼおよびベータ−マンノシダーゼを生産するBacillus微生物FERM P-8856に
関する。日本国特許第JP-08051975号は、親アルカリ性(alkalophilic)Bacillus
sp. AM-001から得られるアルカリ性ベータ−マンナナーゼを記載している。Baci
llus amyloliquefaciensから得られる、パルプおよび紙の漂白に有用な精製マン
ナナーゼおよびその製造方法は、国際特許第WO97/11164号に記載されている。
国際特許第WO91/18974号は、極端なpHおよび温度で活性なヘミセルラーゼ、
例えばグルカナーゼ、キシラナーゼまたはマンナナーゼ、を記載している。国際
特許第WO94/25576号は、Aspergillus aculeatus, CBS 101.43から得られる、
マンナナーゼ活性を示し、植物または藻類細胞壁材料の分解または変性に有用な
酵素を開示してい る。国際特許第WO93/24622号は、Trichoderma reseeiから単離される、リグノ
セルロース系パルプの漂白に有用なマンナナーゼを記載している。マンナン含有
ヘミセルロースを分解できるヘミセルラーゼは、国際特許第WO91/18987号に記
載されており、Bacillus amyloliquefaciensから得られる、精製されたマンナナ
ーゼは、国際特許第WO97/11164号に記載されている。
【0210】 好ましくは、マンナナーゼ酵素は、以下に規定する様にアルカリ性マンナナー
ゼであり、より好ましくは細菌系供給源から得られるマンナナーゼである。特に
、本発明の洗濯用洗剤組成物は、Bacillus agaradhaerens NICMB 40482菌株から
得られるマンナナーゼ、Bacillus subtilis菌株168、遺伝子yghtから得られるマ
ンナナーゼ、Bacillus sp. 1633から得られるマンナナーゼおよび/またはBacil
lus sp. AAI12から得られるマンナナーゼから選択されたアルカリ性マンナナー
ゼを含んでなる。本発明の洗剤組成物に配合するのに最も好ましいマンナナーゼ
は、審査中のデンマーク出願第PA199801340号に記載されている、Bacillus sp.
1633から得られるマンナナーゼ酵素である。
【0211】 用語「アルカリ性マンナナーゼ酵素」は、その最大活性の少なくとも10%、
好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも40%の酵素活性を7
〜12、好ましくは7.5〜10.5の特定pH領域で有する酵素を意味する。 Baciluus agaradhaerens NICMB 40482から得られるアルカリ性マンナナーゼは
、審査中の米国特許出願第09/111,256号に記載されている。より詳しくは、この
マンナナーゼは、 i) Baciluus agaradhaerens NCIMB 40482により生産されるポリペプチド、ま
たは ii) 米国特許出願第09/111,256号に示す配列番号2の位置32〜343に示
す様なアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、または iii) i)またはii)に規定するポリペプチドの類似体(これは、該ポリペプチ
ドと少なくとも70%同族体であるか、または該ポリペプチドから、1個または
数個のアミノ酸の置換、欠失変異または付加により誘導されるか、または精製形
態にある該ポリペプチドに対して生じたポリクローナル抗体と免疫学的に反応性
である)である。
【0212】 また、 (a) マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/111,256号に示す配列番号1
のヌクレオチド97〜ヌクレオチド1029に示す様なヌクレオチド配列を含ん
でなるポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (b) (a) の品種同族体、 (c) マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/111,256号に示す配列番号2
のアミノ酸残基32〜アミノ酸残基343のアミノ酸配列に少なくとも70%一
致するポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (d) (a)、(b)または(c)に対して相補的な分子、および (e) (a)、(b)、(c)または(d)の縮退(degenerate)ヌクレオチド配列 からなる群から選択された、マンナナーゼ活性を有する、対応する単離されたポ
リペプチドも含まれる。
【0213】 該マンナナーゼをコード化するポリヌクレオチド分子(DNA配列)を含んで
なるプラスミドpSJ1678は、Escherichia coliの系統中に形質転換されて
おり、これは、本発明者により、Budapest Treaty on the International Recog
nition of the Deposit of Microorganisms for the Purposes of Patent Proce
dureに従い、the Deutsche Sammlung von Mikroorganimen und Zellkulturen Gm
bH, Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweig、ドイツ連邦共和国、に1998年
5月18日に供託番号DSM 12180で供託されている。
【0214】 第二のより好ましい酵素は、審査中の米国特許出願第09/095,163号に記載され
ている、Baciluus subtilis系統168から得られるマンナナーゼである。より
詳しくは、このマンナナーゼは、 i) 米国特許出願第09/095,163号に示すSED ID No.5に示すDNA配列のコー
ド部分によりコード化しているか、または該配列の類似体であるか、または ii) 米国特許出願第09/095,163号に示す配列番号6に示すアミノ酸配列を含
んでなるポリペプチドであるか、または iii) ii)に規定するポリペプチドの類似体(これは、該ポリペプチドと少な
くとも70%同族体であるか、または該ポリペプチドから、1個または数個のア
ミノ酸の置換、欠失変異または付加により誘導されるか、または精製形態にある
該ポリペプチドに対して生じたポリクローナル抗体と免疫学的に反応性である)
である。
【0215】 また、 (a) マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/095,163号に示す配列番号5
に示すヌクレオチド配列を含んでなるポリペプチドをコード化するポリヌクレオ
チド分子、 (b) (a) の品種同族体、 (c) マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/095,163号に示す配列番号6
のアミノ酸配列に少なくとも70%一致するポリペプチドをコード化するポリヌ
クレオチド分子、 (d) (a)、(b)または(c)に対して相補的な分子、および (e) (a)、(b)、(c)または(d)の縮退ヌクレオチド配列 からなる群から選択された、マンナナーゼ活性を有する、対応する単離されたポ
リペプチドも含まれる。
【0216】 第三のより好ましいマンナナーゼは、審査中のデンマーク特許出願第PA19
9801340号に記載されている。より詳しくは、このマンナナーゼは、 i) Bacillus sp. 1633により生産されるポリペプチド、または ii) デンマーク特許出願第PA199801340号に示す配列番号2の位置33〜34
0に示すアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、または iii) i)またはii)に規定するポリペプチドの類似体(これは、該ポリペプチ
ドと少なくとも65%同族体であるか、または該ポリペプチドから、1個または
数個のアミノ酸の置換、欠失変異または付加により誘導されるか、または精製形
態にある該ポリペプチドに対して生じたポリクローナル抗体と免疫学的に反応性
である)である。
【0217】 また、 (a) マンナナーゼ活性を有し、デンマーク特許出願第PA199801340号の配列番
号1のヌクレオチド317〜ヌクレオチド1243に示すヌクレオチド配列を含
んでなるポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (b) (a) の品種同族体、 (c) マンナナーゼ活性を有し、デンマーク特許出願第PA199801340号の配列番
号2のアミノ酸残基33〜アミノ酸残基340のアミノ酸配列に少なくとも65
%一致するポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (d) (a)、(b)または(c)に対して相補的な分子、および (e) (a)、(b)、(c)または(d)の縮退ヌクレオチド配列 からなる群から選択された、対応する単離されたポリヌクレオチドも含まれる。 本発明のマンナナーゼをコード化するポリヌクレオチド分子(DNA配列)を
含んでなるプラスミドpBXM3は、Escherichia coliの系統中に形質転換され
ており、これは、本発明者により、Budapest Treaty on the International Rec
ognition of the Deposit of Microorganisms for the Purposes of Patent Pro
cedureに従い、the Deutsche Sammlung von Mikroorganimen und Zellkulturen
GmbH, Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweig、ドイツ連邦共和国、に1998
年5月29日に供託番号DSM 12197で供託されている。
【0218】 第四のより好ましいマンナナーゼは、審査中のデンマーク特許出願第PA199801
341号に記載されている。より詳しくは、このマンナナーゼは、 i) Bacillus sp. AAI 12により生産されるポリペプチド、または ii) デンマーク特許出願第PA199801341号に示す配列番号2の位置25〜36
2に示すアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、または iii) i)またはii)に規定するポリペプチドの類似体(これは、該ポリペプチ
ドと少なくとも65%同族体であるか、または該ポリペプチドから、1個または
数個のアミノ酸の置換、欠失変異または付加により誘導されるか、または精製形
態にある該ポリペプチドに対して生じたポリクローナル抗体と免疫学的に反応性
である)である。
【0219】 また、 (a) マンナナーゼ活性を有し、デンマーク特許出願第PA199801341号に示す配
列番号1のヌクレオチド225〜ヌクレオチド1236に示す様なヌクレオチド
配列を含んでなるポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (b) (a) の品種同族体、 (c) マンナナーゼ活性を有し、デンマーク特許出願第PA199801341号の配列番
号2のアミノ酸残基25〜アミノ酸残基362のアミノ酸配列に少なくとも65
%一致するポリペプチドをコード化するポリヌクレオチド分子、 (d) (a)、(b)または(c)に対して相補的な分子、および (e) (a)、(b)、(c)または(d)の縮退ヌクレオチド配列 からなる群から選択された、対応する単離されたポリヌクレオチドも含まれる。 本発明のマンナナーゼをコード化するポリヌクレオチド分子(DNA配列)を
含んでなるプラスミドpBXM1は、Escherichia coliの系統中に形質転換され
ており、これは、本発明者により、Budapest Treaty on the International Rec
ognition of the Deposit of Microorganisms for the Purposes of Patent Pro
cedureに従い、the Deutsche Sammlung von Mikroorganimen und Zellkulturen
GmbH, Mascheroder Weg 1b, D-38124 Braunschweig、ドイツ連邦共和国、に1998
年5月29日に供託番号DSM 12433で供託されている。
【0220】 マンナナーゼは、存在する場合、本発明の処理組成物中に、好ましくは組成物
の0.0001〜2重量%、より好ましくは0.0005〜0.1重量%、最も
好ましくは0.001〜0.02重量%、の量で配合する。
【0221】 本発明の組成物は、キシログルカナーゼ酵素も含んでなることができる。好適
なキシログルカナーゼは、本発明の目的には、キシログルカンに特異的なエンド
グルカナーゼ活性を示す酵素であり、好ましくは組成物の約0.001〜約1重
量%、より好ましくは約0.01〜約0.5重量%、の量で配合する。ここで使
用する用語「エンドグルカナーゼ活性」は、セルロース系材料、例えばセルロー
ス、セルロース誘導体、リケニン、β−D−グルカン、またはキシログルカン、
中に存在する1,4−β−グリコシド結合を加水分解する酵素の能力を意味する
。エンドグルカナーゼ活性は、この分野で公知の方法、例えば国際特許第WO94
/14953号に記載されている、および以下に説明する方法により測定することがで
きる。エンドグルカナーゼ活性の1単位(例えばCMCU、AVIU、XGUま
たはBGU)は、グルカン基質から1μモル還元糖/分の製造として定義され、
グルカン基質は、例えばCMC(CMCU)、酸で膨潤したAvicell(AVIU
)、キシログルカン(XGU)または穀類β−グルカン(BGU)である。還元
糖は、国際特許第WO94/14953号に記載されている、および以下に説明する方法
により測定される。基質に対するエンドグルカナーゼの比活性は、単位/mgタ
ンパク質として定義される。
【0222】 その最高活性としてXGUエンドグルカナーゼ活性を示す酵素(以下、「キシ
ログルカンに対して特異的」)が好適であり、その酵素は、 i) 下記の部分配列
【化39】 またはそれらに類似した、キシログルカンに特異的なポリペプチドをエンドグル
カナーゼ活性でコード化する配列の少なくとも一つを構成する、またはそれに包
含されるDNAによりコード化され、 ii) i)に規定するDNA配列によりコード化され、Aspergillus aculeatus, CB
S 101.43に由来する、高度に精製されたエンドグルカナーゼに対して生じた抗体
と免疫学的に反応性であり、キシログルカンに対して特異的である。
【0223】 より詳しくは、用語「キシログルカンに対して特異的」は、エンドグルカナー
ゼ酵素がキシログルカン基質に対して最高のエンドグルカナーゼ活性を示し、他
のセルロース含有基質、例えばカルボキシメチルセルロース、セルロース、また
は他のグルカン、に対しては好ましくは75%未満の活性、より好ましい50%
未満の活性、最も好ましくは約25%未満の活性を示す。
【0224】 好ましくは、キシログルカンに対するエンドグルカナーゼの特異性は、それぞ
れキシログルカンおよび他の供試基質で酵素を培養することにより得た最適条件
における還元糖の放出として測定される相対的な活性としてさらに定義される。
例えば、特異性は、キシログルカン対β−グルカンの活性(XGU/BGU)、
キシログルカン対カルボキシメチルセルロースの活性(XGU/CMCU)、ま
たはキシログルカン対酸で膨潤したAvicellの活性(XGU/AVIU)として
定義され、好ましくは約50を超え、例えば75,90または100である。
【0225】 ここで使用する用語「に由来する」は、菌株CBS 101.43により生産されるエン
ドグルカナーゼのみならず、菌株CBS 101.43から単離されたDNA配列によりコ
ード化され、該DNA配列で形質転換した宿主生物中で生産されたエンドグルカ
ナーゼも意味する。ここで使用する用語「同族体」は、特定の条件(例えば、5
xSSC中に予備浸漬し、5xSCC、5xDenhardt溶液、および50μgの変
性し、音響処理した子牛の胸腺DNAの溶液中で−40℃で1時間予備ハイブリ
ダイゼーションし、続いて50μCi32−P−dCTP標識を付けたプローブ
を補足した同じ溶液中、−40℃で18時間ハイブリダイゼーションし、2xS
SC、0.2%SDS中、40℃で30分間洗浄)下でキシログルカンに特異的
なエンドグルカナーゼ酵素に関してコード化するDNAと同じプローブに対して
ハイブリダイゼーションするDNAによりコード化されるポリペプチドを示す。
より詳しくは、この用語は、キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼをコ
ード化する上記の配列のいずれかに少なくとも70%同族的であるDNA配列を
意味し、上記の配列のいずれかで少なくとも75%、少なくとも80%、少なく
とも90%、あるいはさらに少なくとも95%を包含する。この用語は、上に示
すDNA配列のいずれかの修正、例えばその配列によりコード化されたポリペプ
チドの別のアミノ酸配列を与えないが、DNA配列のいずれかを含んでなるDN
A構造が導入される宿主生物のコドン使用に対応するヌクレオチド置換、または
異なったアミノ酸配列を、従って、恐らく天然酵素とは異なった特性を有するエ
ンドグルカナーゼ突然変異体を与えるかも知れない異なったタンパク質構造を与
えるヌクレオチド置換を包含する。可能な修正の他の例としては、1個以上のヌ
クレオチドを配列中に挿入すること、1個以上のヌクレオチドを配列のどちらか
の末端に付加すること、あるいは1個以上のヌクレオチドを配列のどちらかの末
端または内部で欠失させることである。
【0226】 本発明で有用なキシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼは、好ましくは
XGU/BGU、XGU/CMU、および/またはXGU/AVIUの比(以下
に規定する)が50を超える、例えば75,90または100である、エンドグ
ルカナーゼである。
【0227】 さらに、キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼは、好ましくはβ−グ
ルカンに対する活性が実質的に欠けている、および/または、キシログルカンに
対する活性が100%である場合、最高で25%、例えば最高で10%または約
5%のカルボキシメチルセルロースおよび/またはAvicellに対する活性を示す
。さらに、本発明のキシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼは、トランス
フェラーゼ活性、すなわち植物系のキシログルカンに特異的なほとんどのエンド
グルカナーゼに観察される活性、が実質的に欠けている。
【0228】 キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼは、国際特許第WO94/14953号
に記載されている様に、真菌種A. aculeatusから得ることができる。キシログル
カンに特異的な微生物系のエンドグルカナーゼも国際特許第WO94/14953号に記
載されている。植物から得られるキシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼ
も開示されているが、これらの酵素は、トランスフェラーゼ活性を有するので、
キシログルカンを強力に分解したい場合には、キシログルカンに特異的な微生物
系エンドグルカナーゼよりは劣っていると考えなければならない。微生物系酵素
の別の利点は、一般的に、他の起源による酵素よりも、微生物宿主中で、より大
量に生産できることである。
【0229】 キシログルカンは、存在する場合、本発明の処理組成物中に、好ましくは組成
物の0.0001〜2重量%、より好ましい0.0005〜0.1重量%、最も
好ましくは0.001〜0.02重量%純粋酵素の量で配合する。
【0230】 上記の酵素はいずれかの好適な起源、例えば植物、動物、細菌、菌類および酵
母を起源とするものでよい。これらの酵素の精製した、または未精製の形態を使
用することができる。天然酵素の突然変異体も定義に含まれる。突然変異体は、
例えばタンパク質および/または遺伝子操作により、天然酵素の化学的および/
または物理的変性により得ることができる。酵素の生産を司る遺伝子材料をクロ
ーン化した宿主生物を介して酵素を発現させることも一般的な方法である。
【0231】 該酵素は、漂白剤系中に、通常、漂白剤系の0.0001〜2重量%活性酵素
の量で配合する。酵素は、別の単一成分(1種類の酵素を含む、プリル、顆粒、
安定化した液体、等)として、または2種類以上の酵素の混合物(共顆粒)とし
て加えることができる。
【0232】 加えることができる他の好適な洗剤成分は、酵素酸化補集剤てある。その様な
酵素酸化補集剤の例は、エトキシル化テトラエチレンポリアミンである。
【0233】 一連の酵素材料および合成漂白剤系中への配合手段が、Genencor Internation
alへの国際特許第WO93/07263号および第WO93/07260号、Novoへの第WO89/0
8694号、およびMcCarty et al.への米国特許第3,553,139号に記載されている。
酵素は、米国特許第4,101,457号、Place et al、1978年7月18日、および第4,507
,219号、Hughes、1985年3月26日、にも開示されている。液体洗剤処方物に特に
有用な酵素材料、およびそれらの酵素のその様な処方物への配合は、米国特許第
4,261,868号、Hora et al、1981年4月14日、に記載されている。
【0234】 酵素安定剤−洗剤に使用する酵素は、様々な技術により安定化させることがで
きる。酵素安定化技術は、例えば米国特許第3,600,319号、1974年8月17日、Gedg
e et al.、ヨーロッパ特許第199,405号および第200,586号、1986年10月29日、Ve
negas 、に開示されている。酵素安定化系は米国特許第3,519,570号にも記載さ
れている。プロテアーゼ、キシラナーゼおよびセルラーゼを生産する有用なBaci
llus, sp. AC13はNovoへの国際特許第WO9401532号に記載されている。ここで
使用する酵素は、完成した組成物中に存在するカルシウムおよび/またはマグネ
シウムイオンの、その様なイオンを酵素に供給する水溶性供給源により安定化さ
せることができる。好適な酵素安定剤および使用量は、米国特許第5,576,282号
に記載されている。
【0235】 他の洗剤成分 本発明の漂白組成物は、所望により、1種以上の下記の成分、すなわち重合体
状分散剤、クレー汚れ除去/再付着防止剤、ブライトナー、発泡抑制剤、染料、
香料、構造弾性化剤、布地柔軟性付与剤、キャリヤー、ヒドロトロピー剤、処理
助剤、および/または顔料、も含むことができる。その様な他の洗剤成分の好適
な例および使用量は、米国特許第5,576,282号に記載されている。
【0236】 洗濯方法 ここに記載する布地、食器および他の硬質表面、およびパーソナルクレンジン
グによる身体部分の洗浄方法に加えて、本発明は、汚れた、または染の付いた布
地を洗濯の前に処理する方法であって、通常の洗浄水溶液を使用してその様な布
地を洗濯する前に、該染および/または汚れを、上記の漂白組成物の高度に濃縮
された形態と直接接触させる方法も包含する。好ましくは、漂白組成物を汚れ/
染と約30秒間〜24時間接触させてから、その前処理した汚れた/染の付いた
布地を通常の様式で洗濯する。より好ましくは、前処理時間は約1〜180分間
である。
【0237】
【実施例】
下記の例は、本発明の組成物を例示するが、必ずしも本発明の範囲を制限する
ものではない。 下記の例では、当業者には公知の、ここに記載する開示内容と一致する幾つか
の略号を使用する。
【0238】例I 顆粒状洗濯用洗剤の形態を有する漂白洗剤組成物を下記の処方物により例示す
る。 有機触媒 0.034 0.06 0.03 0.10 0.05 従来の活性剤(NOBS) 2.00 2.80 2.00 1.80 5.30 従来の活性剤(TAED) 0.00 0.00 0.60 0.00 0.00 過炭酸ナトリウム 5.30 0.00 0.00 4.00 0.00 過ホウ酸ナトリウム一水和物 0.00 5.30 3.60 0.00 4.30 線状アルキルベンゼン 12.00 0.00 12.00 0.00 21.00 スルホネート C45AE0.6S 0.00 15.00 0.00 15.00 0.00 C2ジメチルアミンN−オキシド 0.00 2.00 0.00 2.00 0.00 C12ココアミドプロピルベタイン 1.50 0.00 1.50 0.00 0.00 パームN−メチルグルカミド 1.70 2.00 1.70 2.00 0.00 C12ジメチルヒドロキシエチル 1.50 0.00 1.50 0.00 0.00 アンモニウムクロライド AE23−6.5T 2.50 3.50 2.50 3.50 1.00 C25E3S 4.00 0.00 4.00 0.00 0.00 トリポリリン酸ナトリウム 25.00 25.00 15.00 15.00 25.00 アクリル酸/マレイン酸共重合体 0.00 0.00 0.00 0.00 1.00 ポリアクリル酸、部分的に中和 3.00 3.00 3.00 3.00 0.00 汚れ遊離剤 0.00 0.00 0.50 0.40 0.00 カルボキシメチルセルロース 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 炭酸ナトリウム 2.00 2.00 2.00 0.00 8.00 ケイ酸ナトリウム 3.00 3.00 3.00 3.00 6.00 重炭酸ナトリウム 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 Savinase(4T) 1.00 1.00 1.00 1.00 0.60 Termamyl(60T) 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 Lipolase(100T) 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 Carezyme(5T) 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 ジエチレントリアミンペンタ 1.60 1.60 1.60 1.60 0.40 (メチレンホスホン酸) ブライトナー 0.20 0.20 0.20 0.05 0.20 スルホン化亜鉛フタロシアニン 0.50 0.00 0.25 0.00 0.00 光漂白剤 MgSO 2.20 2.20 2.20 2.20 0.64 NaSO 残り 残り 残り 残り 残り 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0239】 上記の組成物はすべて、布地の洗濯に水中濃度3500ppm、25℃で、水
:布地比15:1で使用される。典型的なpHは約9.5であるが、酸とアルキ
ルベンゼンスルホネートのNa塩形態の比を変えることにより調節することがで
きる。
【0240】例II 顆粒状洗濯用洗剤の形態を有する漂白洗剤組成物を下記の処方物により例示す
る。 有機触媒 0.009 0.04 0.14 0.14 0.002 従来の活性剤(NOBS) 1.80 0.00 0.00 1.00 1.00 従来の活性剤(TAED) 0.00 1.00 2.50 3.00 0.00 過炭酸ナトリウム 5.30 0.00 0.00 0.00 0.00 過ホウ酸ナトリウム一水和物 0.00 9.00 17.60 9.00 9.00 線状アルキルベンゼン 21.00 12.00 0.00 12.00 12.00 スルホネート C45AE0.6S 0.00 0.00 15.00 0.00 0.00 C2ジメチルアミンN−オキシド 0.00 0.00 2.00 0.00 0.00 C12ココアミドプロピルベタイン 0.00 1.50 0.00 1.50 1.50 パームN−メチルグルカミド 0.00 1.70 2.00 1.70 1.70 C12ジメチルヒドロキシエチル 1.00 1.50 0.00 1.50 1.50 アンモニウムクロライド AE23−6.5T 0.00 2.50 3.50 2.50 2.50 C25E3S 0.00 4.00 0.00 4.00 4.00 トリポリリン酸ナトリウム 25.00 15.00 25.00 15.00 15.00 ポリアクリル酸、部分的に中和 0.00 3.00 3.00 3.00 0.00 汚れ遊離剤 0.30 0.50 0.00 0.50 0.50 カルボキシメチルセルロース 0.00 0.40 0.40 0.40 0.40 炭酸ナトリウム 0.00 2.00 2.00 2.00 2.00 ケイ酸ナトリウム 6.00 3.00 3.00 3.00 3.00 重炭酸ナトリウム 2.00 5.00 5.00 5.00 5.00 Savinase(4T) 0.60 1.00 1.00 1.00 1.00 Termamyl(60T) 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 Lipolase(100T) 0.12 0.12 0.12 0.12 0.12 Carezyme(5T) 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 ジエチレントリアミンペンタ 0.40 0.00 1.60 0.00 0.00 (メチレンホスホン酸) ブライトナー 0.20 0.30 0.20 0.30 0.30 スルホン化亜鉛フタロシアニン 0.25 0.00 0.00 0.00 0.00 光漂白剤 MgSO 0.64 0.00 2.20 0.00 0.00 NaSO 残り 残り 残り 残り 残り 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0241】 上記の組成物はすべて、布地の洗濯に水中濃度3500ppm、25℃で、水
:布地比15:1で使用される。典型的なpHは約9.5であるが、酸とアルキ
ルベンゼンスルホネートのNa塩形態の比を変えることにより調節することがで
きる。
【0242】例III 本発明の漂白洗剤粉末は下記の成分を含んでなる。 成分 重量% 有機触媒 0.01 NOBS 2.0 過ホウ酸ナトリウム四水和物 10 C12線状アルキルベンゼンスルホネート 8 リン酸塩(トリポリリン酸ナトリウムとして) 9 炭酸ナトリウム 20 タルク 15 ブライトナー、香料 0.3 塩化ナトリウム 25 水および少量成分 合計で100% 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0243】例IV 汚れた布地を手作業で洗濯するのに好適な、下記の成分を含んでなる洗濯用バ
ーを標準的な押出製法により製造する。
【0244】 成分 重量% 有機触媒 0.02 NOBS 1.7 TAED 0.2 過ホウ酸ナトリウム四水和物 12 C12線状アルキルベンゼンスルホネート 30 リン酸塩(トリポリリン酸ナトリウムとして) 10 炭酸ナトリウム 5 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナッツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10ミクロン) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 ポリアクリレート(m.w.1400) 0.2 ブライトナー、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO 1 MgSO 1 水 4 充填材 合計で100% 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。 CaCO、タルク、クレー、ケイ酸塩、等の都合の良い材料から選択する
ことができる。酸性充填材を使用してpHを下げることができる。
【0245】例V 機械用に好適な、下記の成分を含んでなる洗濯用洗剤組成物を標準的な製法に
より製造する。
【0246】 成分 重量% 有機触媒 0.3 TAED 10.0 過ホウ酸ナトリウム四水和物 9.2 炭酸ナトリウム 23.74 陰イオン系界面活性剤 14.80 アルミノケイ酸塩 21.30 ケイ酸塩 1.85 ジエチレントリアミンペンタ酢酸 0.43 ポリアクリル酸 2.72 ブライトナー 0.23 ポリエチレングリコール固体 1.05 硫酸塩 8.21 香料 0.25 処理助剤 0.10 その他 0.43 水 残り 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0247】 この組成物は布地の洗濯に、溶液中濃度約1000ppm、温度20〜40℃
、および水と布地の比約20:1で使用する。
【0248】例VI 成分 重量% 有機触媒 0.082 NOBS 7.20 過ホウ酸ナトリウム四水和物 8.0 炭酸ナトリウム 21.0 陰イオン系界面活性剤 12.0 アルミノケイ酸塩 18.0 ジエチレントリアミンペンタ酢酸 0.3 非イオン系界面活性剤 0.5 ポリアクリル酸 2.0 ブライトナー 0.3 硫酸塩 17.0 香料 0.25 その他 2.95 水 残り 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0249】 この組成物は、約850ppmの溶液濃度、温度5〜50℃、および水対布地
の割合が20:1において、布地を洗濯するための洗濯の補助として使用するこ
とができる。
【0250】例VII 高発泡性リン酸塩地域で使用するのに好適な漂白組成物は下記の組成を有する
【0251】成分 A(重量%) B(重量%) 有機触媒 0.02 0.018 NOBS 1.90 2.00 過ホウ酸ナトリウム四水和物 2.25 3.00 炭酸ナトリウム 13.00 13.00 陰イオン系界面活性剤 19.00 19.00 陽イオン系界面活性剤 0.60 0.60 非イオン系界面活性剤 − 0.40 トリポリリン酸ナトリウム 22.50 22.50 ジエチレントリアミンペンタ酢酸 0.90 0.90 アクリル酸/マレイン酸共重合体 0.90 0.90 カルボキシメチルセルロース 0.40 0.40 プロテアーゼ 0.70 0.70 アミラーゼ 0.36 0.36 セルラーゼ 0.35 0.35 ブライトナー 0.16 0.18 硫酸マグネシウム 0.70 0.70 水 3.0 1.0 硫酸ナトリウム 残り 残り 有機触媒は、ここに記載する陽イオン系有機触媒のどれでもよいが、好まし
くはイミニウム系の有機触媒、より好ましくはジヒドロイソキノリニウム系有機
触媒である。
【0252】 本発明の特定の実施態様を説明したが、当業者には明らかな様に、本発明の精
神および範囲から離れることなく、本発明の様々な変形や修正が可能である。本
発明の範囲内にあるその様な修正はすべて請求項に含まれる。
【0253】 本発明の組成物は、処方者が選んだいずれかの製法により、効果的に製造でき
、製法の例は、米国特許第5,691,297号、第5,574,005号、第5,569,645号、第5,5
65,422号、第5,516,448号、第5,489,392号、および第5,486,303号に記載されて
いるが、これらに限定するものではない。
【0254】 上記の例に加えて、本発明の漂白組成物は、好適なすべての洗濯用洗剤組成物
に処方することができ、それらの例は、米国特許第5,679,630号、第5,565,145号
、第5,478,489号、第5,470,507号、第5,466,802号、第5,460,752号、第5,458,81
0号、第5,458,809号、および第5,288,431号に記載されている。
【0255】 本発明を好ましい実施態様および例に関連して詳細に説明したが、当業者には
明らかな様に、本発明の範囲から離れることなく、様々な変形および修正を行な
うことができ、本発明は、明細書に記載した内容に限定されるものではない。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ロバート、リチャード、ダイクストラ アメリカ合衆国オハイオ州、クリーブス、 ミッチェル、パーク、ドライブ、7715 Fターム(参考) 4H003 AB19 AB31 AC05 AC15 AD04 AE06 BA09 BA12 BA17 DA01 DA02 DA05 EA09 EA12 EA15 EA16 EA20 EB12 EB22 EB24 EB32 EB42 EC01 EC02 EE05 EE06 FA08 FA43

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄する必要がある布地を洗濯するための漂白剤系であって、 約0.001ppm〜約1.4ppmの下記a)〜c)からなる群より選択さ
    れる陽イオン系有機触媒化合物を含んでなることを特徴とする、漂白剤系: a)下記の式[I]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるアリール
    イミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオン: 【化1】 (式中、RおよびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スル
    ホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からな
    る群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、R およびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカ
    リール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケ
    トおよびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置
    換されていない、飽和または不飽和の基から選択され、Xは好適な電荷バラン
    スをとる対イオンであり、vは1〜3の整数である)、 b)下記の式[III]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサ
    ジリジニウム陽イオンおよびポリイオン: 【化2】 (式中、R2’およびR3’は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ア
    リール、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、
    スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基か
    らなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され
    、R1’およびR4’は、独立して、置換された、または置換されていない、飽
    和または不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、
    アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケトおよび
    カルボアルコキシ基からなる群から選択され、Xは好適な電荷バランスをとる
    対イオンであり、vは1〜3の整数である)、および c)それらの混合物。
  2. 【請求項2】 約2.0ppm〜約1200ppmの1種以上の過酸素供給源をさらに含んで
    なる、請求項1に記載の漂白剤系。
  3. 【請求項3】 約0.5ppm〜約300ppmの1種以上の過酸をさらに含んでなる、請求
    項1に記載の漂白剤系。
  4. 【請求項4】 約1.0ppm〜約600ppmの1種以上の過酸素化合物をさらに含んでな
    る、請求項1に記載の漂白剤系。
  5. 【請求項5】 過酸素供給源が、 (a)過カルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド(perimidic)酸およ
    び塩、ペルオキシモノ硫酸および塩、およびそれらの混合物からなる群から選択
    された、予備形成過酸化合物、 (b)過ホウ酸塩化合物、過炭酸塩化合物、過リン酸塩化合物、およびそれら
    の混合物からなる群から選択された過酸化水素供給源、および漂白活性剤 からなる群から選択される、請求項2に記載の漂白剤系。
  6. 【請求項6】 陽イオン系有機触媒化合物が約0.01ppm〜約1.4ppmの濃度で存在
    する、請求項1に記載の漂白剤系。
  7. 【請求項7】 陽イオン系有機触媒化合物が約0.1ppm〜約1.0ppmの濃度で存在す
    る、請求項6に記載の漂白剤系。
  8. 【請求項8】 陽イオン系有機触媒化合物が約0.2ppm〜約0.8ppmの濃度で存在す
    る、請求項7に記載の漂白剤系。
  9. 【請求項9】 陽イオン系有機触媒化合物が約0.3ppm〜約0.7ppmの濃度で存在す
    る、請求項7に記載の漂白剤系。
  10. 【請求項10】 陽イオン系有機触媒化合物が、下記a)〜c)からなる群より選択される、請
    求項1に記載の漂白剤系: a)下記の式[XI]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるアリール
    イミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオン: 【化3】 (式中、Gが存在する場合、mは1〜3であり、Gが存在しない場合、mは1〜
    4であり、nは0〜4の整数であり、各R20は、独立して、H、アルキル、シ
    クロアルキル、アリール、縮合アリール、複素環、縮合複素環、ニトロ、ハロ、
    シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコ
    キシ基からなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から
    選択され、すべての2個のvic−R20置換基は組み合わされて縮合アリール、
    縮合炭素環または縮合複素環を形成することができ、R18は、H、アルキル、
    シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキル、複素環、シリル、ニト
    ロ、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカ
    ルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置換されてい
    ない基でよく、R19は、置換された、または置換されていない、飽和または不
    飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキル
    および複素環からなる群から選択された基であり、Gは、(1)−O−、(2)
    −N(R23)−、および(3)−N(R2324)−からなる群から選択さ
    れ、R21〜R24は、独立して、H、酸素、直鎖状または分岐鎖状のC〜C 12 アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、アルカリール、アラルキル
    、シクロアルキル、および複素環からなる群から選択された、置換された、また
    は置換されていない基であるが、ただしR18、R19、R20、R21〜R はすべて、R18、R19、R20、R21〜R24のいずれかと結合して共
    通環の一部を形成することができ、すべてのgem−R21〜R22は組み合わさ
    れてカルボニルを形成することができ、すべてのvic−R21〜R24は結合し
    て不飽和を形成することができ、置換基R21〜R24のどの基も組み合わされ
    て置換された、または置換されていない縮合不飽和部分を形成することができ、
    は好適な電荷バランスをとる対イオンであり、vは1〜3の整数である)、 b)下記の式[XIII]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサ
    ジリジニウム陽イオンおよびポリイオン: 【化4】 (式中、Gが存在する場合、mは1〜3であり、Gが存在しない場合、mは1〜
    4であり、nは0〜4の整数であり、各R20’は、独立して、H、アルキル、
    シクロアルキル、アリール、縮合アリール、複素環、縮合複素環、ニトロ、ハロ
    、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアル
    コキシ基からなる群から選択された、置換された、または置換されていない基か
    ら選択され、すべての2個のvic−R20’置換基は組み合わされて縮合アリー
    ル、縮合炭素環または縮合複素環を形成することができ、R18’は、H、アル
    キル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、アラルキル、複素環、シリル
    、ニトロ、ハロ、シアノ、スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、お
    よびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置換さ
    れていない基でよく、R19’は、置換された、または置換されていない、飽和
    または不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アルカリール、アリール、ア
    ラルキルおよび複素環からなる群から選択された基でよく、Gは、(1)−O−
    、(2)−N(R23’)−、および(3)−N(R23’24’)−からな
    る群から選択され、R21’〜R24’は、独立して、H、酸素、直鎖状または
    分岐鎖状のC〜C12アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、アルカ
    リール、アラルキル、シクロアルキル、および複素環からなる群から選択された
    、置換された、または置換されていない基であるが、ただしR18’、R19’ 、R21’〜R24’はすべて、R18’、R19’、R21’〜R24’のい
    ずれかと結合して共通環の一部を形成することができ、すべてのgem−R21’
    〜R22’は組み合わされてカルボニルを形成することができ、すべてのvic−
    21’〜R24’は結合して不飽和を形成することができ、置換基R21’
    24’のどの基も組み合わされて置換された、または置換されていない縮合不
    飽和部分を形成することができ、置換基R21’〜R24’のどの基も組み合わ
    されて置換された、または置換されていない縮合不飽和部分を形成することがで
    き、Xは好適な電荷バランスをとる対イオンであり、vは1〜3の整数である
    )、および c)それらの混合物。
  11. 【請求項11】 陽イオン系有機触媒化合物が、下記(1)〜(3)からなる群より選択される
    、請求項10に記載の漂白剤系: (1)式[XI]のアリールイミニウム陽イオンまたはポリイオン(式中、R18 はHまたはメチルであり、R19はHまたは置換された、または分岐鎖状のC 〜C18アルキルまたはシクロアルキルである)、 (2)式[XIII]のオキサジリジニウム陽イオンまたはポリイオン(式中、R 8’ はHまたはメチルであり、R19’はHまたは置換された、または分岐鎖状
    のC〜C18アルキルまたはシクロアルキルである)、および (3)それらの混合物。
  12. 【請求項12】 界面活性剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の漂白剤系。
  13. 【請求項13】 酵素をさらに含んでなる、請求項1に記載の漂白剤系。
  14. 【請求項14】 キレート化剤をさらに含んでなる、請求項1に記載の漂白剤系。
  15. 【請求項15】 過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が、漂白剤系中に1:1を超えるモ
    ル比で存在する、請求項2に記載の漂白剤系。
  16. 【請求項16】 下記a)およびb)を含んでなる方法により製造される、請求項1に記載の漂
    白剤系: a)洗浄溶液を用意し、 b)前記洗浄溶液に、前記洗浄溶液中で得られる陽イオン系有機触媒化合物の
    濃度が約0.001ppm〜約5ppmになる様な量の、下記i)〜iii)から
    なる群から選択された陽イオン系有機触媒化合物を加えること: i)下記の式[I]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるアリール
    イミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオン: 【化5】 (式中、RおよびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スル
    ホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からな
    る群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、R およびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカ
    リール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケ
    トおよびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置
    換されていない、飽和または不飽和基から選択され、Xは好適な電荷バランス
    をとる対イオンであり、vは1〜3の整数である)、 ii)下記の式[III]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサ
    ジリジニウム陽イオンおよびポリイオン: 【化6】 式中、R2’およびR3’は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリ
    ール、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、ス
    ルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基から
    なる群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、
    1’およびR4’は、独立して、置換された、または置換されていない、飽和
    または不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、ア
    ラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケトおよびカ
    ルボアルコキシ基からなる群から選択され、Xは好適な電荷バランスをとる対
    イオンであり、vは1〜3の整数である)、および iii)それらの混合物。
  17. 【請求項17】 洗浄する必要がある布地の洗濯方法であって、布地を、請求項1に記載の漂白
    剤系を含む洗濯溶液と接触させることを含んでなる、洗濯方法。
  18. 【請求項18】 布地が着色布地である、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 自動洗濯機中で行われる、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 洗浄する必要がある布地を洗濯するための漂白剤系であって、下記a)および
    b)を含んでなり、過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が漂白剤系中に1
    50:1を超えるモル比で存在することを特徴とする、漂白剤系: a)過酸素供給源、 b)下記i)〜iii)からなる群より選択される陽イオン系有機触媒化合物: i)下記の式[I]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるアリール
    イミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオン: 【化7】 (式中、RおよびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スル
    ホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からな
    る群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、R およびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカ
    リール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケ
    トおよびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置
    換されていない、飽和または不飽和基から選択され、Xは好適な電荷バランス
    をとる対イオンであり、vは1〜3の整数である)、 ii)下記の式[III]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサ
    ジリジニウム陽イオンおよびポリイオン: 【化8】 (式中、R2’およびR3’は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ア
    リール、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、
    スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基か
    らなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され
    、R1’およびR4’は、独立して、置換された、または置換されていない、飽
    和または不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、
    アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケトおよび
    カルボアルコキシ基からなる群から選択され、Xは好適な電荷バランスをとる
    対イオンであり、vは1〜3の整数である)、および iii)それらの混合物。
  21. 【請求項21】 過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が、漂白剤系中に約30,000:
    1〜約150:1のモル比で存在する、請求項20に記載の漂白剤系。
  22. 【請求項22】 過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が、漂白剤系中に約20,000:
    1〜約175:1のモル比で存在する、請求項21に記載の漂白剤系。
  23. 【請求項23】 過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が、漂白剤系中に約10,000:
    1〜約200:1のモル比で存在する、請求項22に記載の漂白剤系。
  24. 【請求項24】 過酸素供給源と陽イオン系有機触媒化合物が、漂白剤系中に約5,000:1
    〜約150:1のモル比で存在する、請求項23に記載の漂白剤系。
  25. 【請求項25】 洗浄する必要がある布地を洗濯するための漂白剤系であって、下記a)および
    b)を含んでなり、過酸と陽イオン系有機触媒化合物が漂白剤系中に1:1を超
    えるモル比で存在することを特徴とする、漂白剤系: a)過酸、 b)下記i)〜iii)からなる群より選択された陽イオン系有機触媒化合物: i)下記の式[I]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるアリール
    イミニウム陽イオンおよびアリールイミニウムポリイオン: 【化9】 (式中、RおよびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、スル
    ホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基からな
    る群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され、R およびRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカ
    リール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケ
    トおよびカルボアルコキシ基からなる群から選択された、置換された、または置
    換されていない、飽和または不飽和基から選択され、置換された、または置換さ
    れていない、飽和または不飽和の基から選択され、Xは好適な電荷バランスを
    とる対イオンであり、vは1〜3の整数である)、 ii)下記の式[III]により表される、正味電荷が約+3〜約−3であるオキサ
    ジリジニウム陽イオンおよびポリイオン: 【化10】 (式中、R2’およびR3’は、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ア
    リール、アルカリール、アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、
    スルホナート、アルコキシ、ケト、カルボキシル、およびカルボアルコキシ基か
    らなる群から選択された、置換された、または置換されていない基から選択され
    、R1’およびR4’は、独立して、置換された、または置換されていない、飽
    和または不飽和の、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、アルカリール、
    アラルキル、複素環、シリル、ニトロ、ハロ、シアノ、アルコキシ、ケトおよび
    カルボアルコキシ基からなる群から選択され、Xは好適な電荷バランスをとる
    対イオンであり、vは1〜3の整数である)、および iii)それらの混合物。
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