JP2003508463A - トロンボポイエチン模倣物 - Google Patents

トロンボポイエチン模倣物

Info

Publication number
JP2003508463A
JP2003508463A JP2001521152A JP2001521152A JP2003508463A JP 2003508463 A JP2003508463 A JP 2003508463A JP 2001521152 A JP2001521152 A JP 2001521152A JP 2001521152 A JP2001521152 A JP 2001521152A JP 2003508463 A JP2003508463 A JP 2003508463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
methyl
azo
pyrazol
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001521152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4488663B2 (ja
Inventor
フアン・イ・ルエンゴ
ケビン・ジェイ・ダフィー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
Publication of JP2003508463A publication Critical patent/JP2003508463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488663B2 publication Critical patent/JP4488663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D231/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings
    • C07D231/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings
    • C07D231/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D231/14Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D231/44Oxygen and nitrogen or sulfur and nitrogen atoms
    • C07D231/46Oxygen atom in position 3 or 5 and nitrogen atom in position 4
    • C07D231/48Oxygen atom in position 3 or 5 and nitrogen atom in position 4 with hydrocarbon radicals attached to said nitrogen atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/655Azo (—N=N—), diazo (=N2), azoxy (>N—O—N< or N(=O)—N<), azido (—N3) or diazoamino (—N=N—N<) compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/04Antihaemorrhagics; Procoagulants; Haemostatic agents; Antifibrinolytic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/06Antianaemics

Abstract

(57)【要約】 本発明は、非ペプチドTPO模倣物に関する。また、本発明は、選択されるヒドロキシ−1−アゾベンゼン誘導体の効果ある量を、必要とするヒトを含む哺乳類に投与することを特徴とするこのような哺乳類の血小板減少症の治療方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、トロンボポイエチン(TPO)模倣物および血小板形成および巨核
細胞形成のプロモーターとしてのその使用に関する。
【0002】 発明の背景 巨核細胞は、循環血小板の生産に関与する骨髄誘導細胞である。ほとんどの種
にて骨髄細胞の0.25%未満であるが、これらは典型的な骨髄細胞の体積より
10倍を超えて大きい。Kuter et al. Proc. Natl. Acad. Aci. USA 91:11104-1
1108(1994)参照。巨核細胞は、核内***として知られる工程を受け、したがって
、これらは、これらの核を複製するが、細胞***を受けることができず、したが
って、ポリープ細胞を生じさせる。血小板の数の減少に応答して、核内***速度
は増加し、より高い倍数性の巨核細胞が形成され、巨核細胞の数は3倍にまで増
加しうる。Harker J. Clin. Invent. 47: 458-465(1968)参照。対照的に、血小
板の数の増加に応答して、核内***速度は減少し、より低い倍数性の巨核細胞が
形成され、巨核細胞の数は、50%に減少しうる。 大量の循環血小板が核内***速度および骨髄巨核細胞の数を調節することによ
る正確な生理学的フィードバック機構はわかっていない。現在、このフィードバ
ックループを媒介することに関与する循環血小板形成因子をトロンボポイエチン
(TPO)であると考えられている。さらに具体的には、TPOは、血小板減少
症を含む状況で主たる体液レギュレーターであることがわかっている。例えば、
Metcalf Nature 369:519-520(1994)参照。TPOは、いくつかの研究で、血小板
の数を増加させ、血小板の大きさを増大させ、受容動物の血小板に同位体の組み
込みを増加させることが示されている。具体的には、TPOはいくつかの点:(
1)巨核細胞の数および大きさの増大を生じさせる;(2)巨核細胞中のポリー
プの形態のDNA含有量の増加を生じさせる;(3)巨核細胞の核内***を増加
させる;(4)巨核細胞の成熟の増大を生じさせる;および(5)小さなアセチ
ルコリンエステラーゼ陽性細胞の形態で、骨髄細胞中の前駆細胞のパーセントの
増加を生じさせる点で巨核細胞形成に影響すると考えられている。
【0003】 血小板(platelets)(血小板(thrombocytes))は、血餅化に必要であり、
それらの数が非常に小さい場合、患者は異常な出血で死の危険性があり、TPO
は、通常、種々の血液疾患、例えば、主に血小板欠損による疾患の診断および治
療の両方で適用できる。現在のTPOを用いる臨床試験は、TPOは患者に安全
に投与できることを示している。加えて、最近の研究は、血小板減少症、特に化
学療法、放射線療法または癌またはリンパ腫の治療としての骨髄移植から由来の
特別な血小板減少症の治療でのTPO治療の効能の予測のための基盤を提供して
いる。例えば、McDonald (1992) Am. J. Ped. Hematology/Oncology 14: 8-21(1
992)参照。 TPOをコードする遺伝子はクローン化され、特徴付けられている。Kuter et
al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91: 11104-11108 (1994); Barley et al., Cell 77 : 1117-1124 (1994); Kaushansky et al., Nature 369: 568-571 (1994)
; Wending et al., Nature 369: 571-574 (1994); および Sauvage et al., Nat ure 369: 533-538 (1994)参照。トロンボポイエチンは、通常のN−末端アミノ
酸配列を有する、25 kDaおよび31 kDa見かけ分子量を有する、少なく
とも2つの形態を有する糖蛋白質である。Bartley, et al., Cell 77: 1117-112
4 (1994)参照。トロンボポイエチンが、Arg−Arg切断可能部位により分離
された2つの別個の領域を有することは明らかである。アミノ末端領域は、ヒト
およびマウス中で高度に保存され、エリトロポイエチンおよびインターフェロン
−aおよびインターフェロン−bといくらかの相同性を有する。カルボキシ末端
領域は、広い種の相違性を示している。
【0004】 DNA配列およびコードされたヒトTPO受容体(TPO−R;またc−mp
lとして知られている)のペプチド配列が記載されている。Vigon et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89: 5640-5644 (1992)参照。TPO−Rは、細胞外ドメ
インの共通する構造設計により特徴付けられるN−末端部の保存C残基および膜
貫通型領域に近接したWSXWSモチーフを含む、ヘマトポイエチン成長因子受
容体科の一員である。Bazan Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87: 6934-6938 (1990
)参照。この受容体が造血において機能的な役割を演じることの証明は、その発
現が、マウスの脾臓、骨髄または胎児性肝臓(Souyri et al. Cell 63: 1137-11
47 (1190)参照)およびヒトの巨核細胞、血小板およびCD34細胞(Methia
et al. Blood 82: 1395-1401 (1993)参照)に限定される観測を含む。さらに、
巨核細胞形成の主要なレギュレーターとしてのTPO−Rの証明は、TPO−R
RNAに対してアンチセンスである合成オリゴヌクレオチドに対するCD34
細胞の暴露が、赤血球または骨髄コロニーの形成に影響することなしに、巨核
細胞コロニーの出現を有意に阻害する、という事実である。何人かの研究者は、
核受容体が、G−CSFおよびエリトロポイエチンの受容体の状況と類似してホ
モダイマーとして機能すると仮定している。 血小板減少症を患っている患者の血小板レベルの遅い回復は、重大な問題であ
り、血小板再生産を促進することができる血液成長因子アゴニストの研究に対し
て緊急性を付与する。 TPO模倣物として作用することにより血小板減少症を治療できる化合物を提
供することは価値がある。 本明細書で開示されるように、ある種のヒドロキシ−1−アゾ−ベンゼン誘導
体は、意外にも、TPO受容体のアゴニストとして有用であり、これは強力なT
PO模倣物であることをが見出された。
【0005】 発明の概要 本発明は、式(I):
【化6】
【0006】 [式中: R、R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル
、C1−6アルコキシ、−(CHOR、−C(O)OR、ニトロ、シ
アノ、ハロゲン、アリール、−S(O)、シクロアルキル、保護−OH、
−CONR、亜リン酸、スルホン酸、次亜リン酸および−SONR から選択される基であり; ここに、 pは0〜6であり; nは0〜2であり; Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり、および RおよびRは、各々独立して、水素、アルキル、C3−6シクロアルキル
、アリールから選択される基であるか、または、RおよびRは、それらが結
合する窒素と一緒になって、酸素および窒素から選択される他のヘテロ原子の1
つまでを含む飽和5〜6員環を示し; mは0〜6であり;および R10は、3〜16個の炭素原子を含み、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を
含んでいてもよい環式または多環式芳香環である;ただし、炭素原子が3個であ
る場合、芳香環は、少なくとも2つのヘテロ原子を含み、炭素原子が4個の場合
、芳香環は少なくとも1つのヘテロ原子を含み、アルキル、シクロアルキル、置
換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、アルコキシ、ア
シルオキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、保護−OH、お
よびアルコキシ、アシルオキシ、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置
換シクロアルキル、アリールオキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ヒド
ロキシおよび保護−OHから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基
に置換されたアルキルから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に
置換されていてもよい; ただし、 少なくとも1つのR、R、RおよびRは、スルホン酸、−C(O)OR 、テトラゾール、−CONR、亜リン酸または次亜リン酸であり、ここ
にR、RおよびRは、上記と同意義である; ただし、 Rがカルボン酸である場合;R、RおよびRは水素であり;およびR はメチルであり;R10は非置換フェニル以外の基である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
テルに関する。
【0007】 本発明は、血小板減少症の治療を必要とする対象の血小板減少症の治療方法で
あって、治療上有効量の式(II):
【化7】
【0008】 [式中: R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、C −6 アルコキシ、−(CHOR、−C(O)OR、ニトロ、シアノ、
ハロゲン、アリール、−S(O)、シクロアルキル、保護−OH、−CO
NR、−NR、亜リン酸、スルホン、次亜リン酸、および−SO NRから選択される基であり、 ここに、 pは0〜6であり; nは0〜2であり; Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり、および RおよびRは、各々独立して、水素、アルキル、C3−6シクロアルキル
、アリールから選択される基であり、または、RおよびRは、それらが結合
する窒素と一緒になって、酸素および窒素から選択される他のヘテロ原子を1つ
まで含む飽和5〜6員環を示し; mは0〜6であり;および ARは、3〜16個の炭素原子を含み、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含
んでいてもよい環式または多環式芳香環である;ただし、炭素原子数が3の場合
、芳香環は、少なくとも2つのヘテロ原子を含み、および炭素原子数が4の場合
、芳香環は、少なくとも1つのヘテロ原子を含み:アルキル、アリール、置換シ
クロアルキル、置換アリール、アリールオキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、シク
ロアルキル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロ
ゲン、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)NR、−
S(O)、保護−OHならびにアルコキシ、アシルオキシ、アリール、置
換アリール、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒドロキシ、シクロアルキル
、置換シクロアルキル、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O) NR、−S(O)、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン
および置換−OHから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換
されたアルキル、から成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に置換
されていてもよく、 ここに Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり;および RおよびRは、独立して、水素、シクロアルキル、C−C12アリール
、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、アルキル、またはアルコキ
シ、アシルオキシ、アリールオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒド
ロキシ、−C(O)OR、−S(O)、−C(O)NR、−S(
O)NR、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハ
ロゲン、C−C12アリール、置換C−C12アリールおよび保護−OHか
ら成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に置換されたアルキルであ
り、 または、RおよびRは、結合する窒素と一緒になって、酸素および窒素から
選択される他のヘテロ原子を1つまで含む飽和5〜6員環を示し、 ここにRは、上記と同意義であり、およびnは、0〜2である] で示されるTPO模倣化合物またはその医薬上許容さえる塩、水和物、溶媒和物
およびエステルを、上記した対象に投与することを特徴とする方法に関する。
【0009】 また、本発明は、式(II)で示される化合物が、TPO受容体のアゴニスト
として活性であるという知見に関する。 本発明のさらなる態様において、本発明のTPO模倣化合物の製造に有用な新
規製造法および新規中間体を提供する。 本発明の方法に有用な医薬担体および化合物を含む医薬組成物は、本発明に含
まれる。 また、本発明のTPO模倣化合物とさらなる活性成分との共投与の方法も、本
発明に含まれる。
【0010】 発明の詳細な説明 TPO模倣物として活性な本発明の化合物を上記式(I)により定義する。 本発明の式(I)で示される化合物の中で好ましいものは、Rが、カルボン
酸またはスルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、カル
ボン酸、C−C12アリール、スルホン酸、テトラゾール、−CONR 、ここに、RおよびRは、上記式(I)の記載と同意義であり、亜リン酸、
次亜リン酸、C1−6アルコキシ、ニトロ、C1−6アルキルおよびハロゲンか
ら選択される基であり;mが0であり;RがC1−6アルキル、C1−6アル
コキシ、ハロゲンまたはC−C12アリールであり;およびR10が、3〜1
4個の炭素原子を含み、所望により、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含んで
いてもよく、ただし、炭素原子が3個である場合、芳香環は少なくとも2つのヘ
テロ原子を含み、炭素原子が4個である場合、芳香環は少なくとも1つのヘテロ
原子を含み、所望により1つまたはそれ以上の:アルキル、C−C12アリー
ル、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、アルコキシ、トリフルオ
ロメチル、シクロアルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび保護
−OHから成る群から選択される置換基で置換されていてもよい環状または多環
式芳香環である;化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およ
びエステルである。
【0011】 本発明の式(I)で示される化合物の中の特に好ましいものは、Rがカルボ
ン酸またはスルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、C 1−6 アルコキシ、テトラゾール、−CONR、ここに、RおよびR は、上記式(I)の記載と同意義であり、亜リン酸、次亜リン酸、C1−6アル
キルおよびハロゲンから選択される基であり;mが0であり;RがC1−6
ルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲンまたはC−C12アリールであり;お
よびR10が、1つまたはそれ以上の:アルキル、置換アルキル、アルコキシ、
トリフルオロメチル、ハロゲン、ヒドロキシおよび保護−OHから成る群から選
択される置換基で置換されたフェニル;である化合物およびその医薬上許容され
る塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。 本発明の式(I)で示される化合物の中で最も好ましいものは、Rがカルボ
ン酸またはスルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、C 1−6 アルコキシ、C1−6アルキルおよびハロゲンから選択される基であり;
mが0であり;RがC1−6アルキルまたはC1−6アルキルまたはC1−6 アルコキシおよびR10が、1〜3つの:アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
トリフルオロメチルおよびハロゲンから成る群から選択される置換基で置換され
たフェニル;である化合物、その医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物および
エステルである。
【0012】 本発明の式(I)で示される化合物の中の好ましいものは; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸; 2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
ルホン酸; 3−tert−ブチル−4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸メチル;および 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。
【0013】 本発明は、上記式(II)により定義されるTPO模倣化合物の効果ある量を
必要とする対象に投与することを特徴とする血小板減少症の治療方法に関する。 式(II)で示される化合物の中で好ましいものは、Rがカルボン酸または
スルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、カルボン酸、
−C12アリール、スルホン酸、テトラゾール、−CONR、ここに
およびRは、上記式(II)と同意義であり、亜リン酸、次亜リン酸、C 1−6 アルコキシ、ニトロ、C1−6アルキルおよびハロゲンから選択される基
であり;mが0であり;ARが3〜14個の炭素原子を含み、所望により、1つ
またはそれ以上のヘテロ原子を含んでいてもよく、ただし、炭素原子が3個の場
合、芳香環は少なくとも2つのヘテロ原子を含み、炭素原子が4個の場合、芳香
環は少なくとも1つのヘテロ原子を含み、所望により、1つまたはそれ以上の:
アルキル、C−C12アリール、置換シクロアルキル、置換C−C12アリ
ール、アリールオキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アミノ、ニ
トロ、シアノ、ハロゲンおよび保護−OHから成る群から選択される置換基で置
換されていてもよい環状または多環式芳香環である;化合物およびその医薬上許
容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。 式(II)で示される化合物の中で特に好ましいものは、Rがカルボン酸ま
たはスルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、C1−6 アルコキシ、テトラゾール、−CONR、ここに、RおよびRは、上
記式(II)と同意義であり、亜リン酸、次亜リン酸、C1−6アルキルおよび
ハロゲンから選択される基であり;mが0であり;およびARが、3〜14個の
炭素原子を含み、所望により、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含んでいても
よく、ただし、炭素原子が3個の場合、芳香環は少なくとも2つのヘテロ原子を
含み、炭素原子が4個の場合、芳香環は少なくとも1つのヘテロ原子を含み、所
望により、1つまたはそれ以上の:アルキル、C−C12アリール、置換C −C12アリール、アリールオキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、ハロゲ
ンおよび保護−OHから成る群から選択される置換基で置換されていてもよい環
状または多環式芳香環である;化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、
溶媒和物およびエステルである。
【0014】 式(II)で示される化合物の最も好ましいものは、Rが、カルボン酸また
はスルホン酸であり;R、RおよびRが、各々独立して、水素、C1−6
ルコキシ、C1−6アルキルおよびハロゲンから選択される基であり;mが0で
あり;およびARが、1〜3つの:アルキル、C−C12アリール、置換C −C12アリール、ヒドロキシ、アルコキシおよびハロゲンから成る群から選択
される置換基で置換されていてもよいナフタレン、フェニルおよびピラゾールか
ら選択される基である;化合物およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和
物およびエステルである。
【0015】 式(II)で示される化合物の中で好ましいものは; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−1H
−ピラゾール−4−イル)アゾ]安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸; 2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
ルホン酸; 3−tert−ブチル−4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸メチル;および 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルである。
【0016】 式(I)で示される化合物は、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明の方法で
使用される。 式(II)で示される化合物は、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明の方法
で使用される。 本明細書で使用される用語「保護ヒドロキシ」または「保護−OH」は、Theo
dora W.による「Protective Groups In Organic Synthesis」Greene, Wiley-Int
erscience, 1981, New Yorkに記載されているような技術の従来の保護基により
保護されうるアルコール性またはカルボン酸−OH基を意味する。また、保護ヒ
ドロキシ基を含む化合物は、本発明の医薬活性な化合物の製造における中間体と
して有用である。 本明細書で使用される用語「アリール」は、別に定義されない限り、1〜14
個の炭素原子を含み、所望により、1〜5個のヘテロ原子を含んでいてもよく、
ただし、炭素原子が1個の場合芳香環は少なくとも4つのヘテロ原子を含み、炭
素原子が2個の場合芳香環は少なくとも3つのヘテロ原子を含み、炭素原子が3
個の場合芳香環は少なくとも2つのヘテロ原子を含み、炭素原子が4個の場合芳
香環は少なくとも1つのヘテロ原子を含む環状または多環式芳香環を意味する。 本明細書で使用される用語「C−C12アリール」は、別に定義されない限
り、フェニル、ナフタレン、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジン、ビ
フェニル、キノリン、ピリミジン、キナゾリン、チオフェン、フラン、ピロール
、ピラゾール、イミダゾールおよびテトラゾールを意味する。
【0017】 本明細書で使用される用語「置換された」は、別に定義されない限り、対象化
学基が、1つまたはそれ以上の:ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオキ
シ、アルキル、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、−(CHC(O
)OR11、−S(O)12、ニトロ、シアノ、ハロゲン、トリフルオロメ
チルおよび保護−OHから成る群より選択され、ここにgは0〜6であり、R は水素またはアルキルであり、nは0〜2であり、およびR12は水素または
アルキルである、置換基を有することを意味する。 本明細書で使用される用語「アルコキシ」は、アルキルが本明細書に記載され
たものであり、−OCHおよび−OC(CHCHを含む−Oアルキル
を意味する。 本明細書で使用される用語「シクロアルキル」は、別に定義されない限り、非
芳香族、不飽和または飽和、環状または多環式C−C12を意味する。 本明細書で使用されるシクロアルキルおよび置換シクロアルキル置換基の例は
:シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシ
ル、プロピル4−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−
カルボキシシクロヘキシルおよびシクロペンチルを含む。 本明細書で使用される用語「アシルオキシ」は、アルキルが本明細書に記載さ
れているものである−OC(O)アルキルを意味する。本明細書で使用されるア
シルオキシ置換基の例は:−OC(O)CH、−OC(O)CH(CH および−OC(O)(CHCHを含む。 本明細書で使用される用語「N−アシルアミノ」は、アルキルが本明細書に記
載されているものである−N(H)C(O)アルキルである。本明細書で使用さ
れるN−アシルアミノ置換基の例は:N(H)C(O)CH、−N(H)C(
O)CH(CHおよび−N(H)C(O)(CHCHを含む。 本明細書で使用される用語「アリールオキシ」は、C−C12アリールが、
所望により1つまたはそれ以上の:アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ
、トリフルオロメチル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ
、−(CHC(O)OR11、−S(O)12、ニトロ、シアノ、ハ
ロゲンおよび保護−OH、ここにgは0〜6であり、R11は水素またはアルキ
ルであり、nは0〜2であり、およびR12は水素またはアルキルである、から
成る群から選択される置換基により置換されていてもよいフェニル、ナフチル、
3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジルまたはビフェニルである−OC −C12アリールを意味する。本明細書で使用されるアリールオキシ置換基の例
は:フェノキシ、4−フルオロフェニルオキシおよびビフェニルオキシを含む。
【0018】 本明細書で使用される用語「ヘテロ原子」は、酸素、窒素または硫黄を意味す
る。 本明細書で使用される用語「ハロゲン」は、臭素、ヨウ素、塩素、およびフッ
素から選択される置換基を意味する。 本明細書で使用される用語「アルキル」およびその誘導語および全ての炭素鎖
中のものは、直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和の炭化水素鎖を意味し、別に
定義されない限り、炭素鎖は、1〜12個の炭素原子を含むことを意味する。本
明細書で使用されるアルキル置換基の例は:−CH、−CH−CH、−C
−CH−CH、−CH(CH、−C(CH、−(CH −CH、−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH−CH 、−CH=CHおよび−C≡C−CHを含む。 本明細書で使用される用語「治療」およびその誘導体は、予防的または治療的
療法を意味する。 限定するものではないが、特許および特許出願を含み、この明細書に述べられ
る全ての出版物は、全て出典明示し本明細書に組み入れる。
【0019】 式(II)で示される化合物は、本発明の医薬組成物に含まれ、本発明の方法
で使用される。−COOHまたは−OH基が存在する場合、医薬上許容されるエ
ステルが使用でき、例えば、−COOHに関しては、メチル、エチル、ピバロイ
ルオキシメチル等および−OHに関しては、酢酸塩、マレイン酸塩等が使用でき
、これらのエステルは、遊離の維持またはプロドラッグ形成としての使用に対し
て、溶解度または加水分解特性の修飾に関して、当業者に公知のものである。 式(II)で示される新規化合物は、下記のスキームIおよびIIに示される
ように、または類似の方法で製造され、ここに、R、R、R、R、ARお
よびmは、式(II)の定義と同意義である;ただし、「R」およびm置換基お
よびARは、スキームIおよびIIの工程を無効にするいずれのそのような置換
基をも含まない。全ての出発物質は、市販品であるか、市販品である出発物質か
ら当業者により容易に製造できる。
【0020】 スキーム1
【化8】 i)4−アミノ−1−ベンゼンスルホン酸、NaNO、NaHCO、水;
ii)NaHSO、水;iii)NaNO、HCl、水;iv)AR、Na
HCO、水
【0021】 スキームIは、式(II)で示される化合物の形成の要点を述べている。スキ
ームIで使用されるジアゾ化合物(b)は、3−ヒドロキシベンゼン化合物(a
)から、適当な塩基、好ましくは炭酸水素ナトリウム存在下で、(a)を硫酸4
−ベンゼンジアゾニウムで処理することにより製造される。化合物(b)の水中
の亜硫酸水素ナトリウムでの還元で、2−アミノヒドロキシベンゼン化合物(c
)を得た。化合物(c)は、亜硝酸ナトリウムおよび適当な酸、例えば、硝酸、
硫酸、または好ましくは塩酸と、適当な水性溶媒、例えば、水または好ましくは
エタノール−水混合物中での反応によりジアゾ化され、ジアゾニウム化合物(d
)を生成する。化合物(e)は、塩基、好ましくは炭酸水素ナトリウムまたは酸
、好ましくは塩酸の存在下で、化合物(d)と、適当なアリール種とのカップリ
ング反応により製造される。
【0022】 スキームII
【化9】 i)NaHNO、HCl、水ついでSnCl、水;ii)AcOH、加熱
【0023】 スキームIIは、スキームIで使用されるピラゾールの形成の要点を述べてい
る。4−メチルアニリンのようなアミン化合物(f)は、適当な水性溶媒系、例
えば、水またはエタノール−水混合物中で、亜硝酸ナトリウムおよび適当な酸、
例えば塩酸、硝酸または硫酸の作用によりジアゾ化され、ついで、系内で、塩化
スズで還元され、ヒドラジン化合物(g)を得る。ついで、ヒドラジンを、ベー
タ−ケトエステル、例えばアセト酢酸エチル化合物(h)と、適当な溶媒、例え
ば酢酸またはエタノール中、適当な温度、典型的には0〜100℃で縮合させ、
対応するピラゾール、本明細書記載の化合物(I)を得る。 本明細書記載のような、血小板減少症の治療は、血小板の生成の増加により達
成される。 本明細書で使用される用語「共投与」およびその誘導体は、本明細書記載のT
PO模倣化合物および化学療法誘導血小板減少症および骨髄移植を含む血小板減
少症および血小板生成の低下を伴う他の症状の治療で知られているさらなる活性
成分または複数の成分の同時投与または個々の逐次投与のいずれかを意味する。
好ましくは、投与が同時でない場合、化合物は、互いに接近した時間で投与され
る。さらに、化合物が同一の剤形で投与されるかどうかは問題ではなく、例えば
、ある化合物は、局所投与でき、他の化合物は経口投与できる 本発明の医薬活性化合物は、TPO模倣物として活性であるので、これらは、
血小板減少症および他の血小板生成の低下を伴う症状の治療において、治療的有
用性を示す。
【0024】 TPO模倣物としての効力の決定において、以下の分析を使用した。
【0025】 ルシフェラーゼ分析 本発明の化合物を、Lamb, et al., Nucleic Acids Research 23: 3283-3289(1
995)およびSeidel, et al., Proc. Natl. Acad. Sci., USA 92: 3041-3045(1995
)記載のようにルシフェラーゼ分析で、そこで利用されているHepG2細胞の
代わりに、TPO−反応BaF3細胞系(Vigon et al. Proc. Natl. Acad. Sci . USA 1992, 89, 5640-5644)を用いることにより、TPO受容体模倣物として
の能力に関して試験した。マウスBaF3細胞は、TPO受容体を発現し、一次
的ネズミおよびヒト骨髄細胞に観察されるSTAT(転写のトランスデューサー
アクチベータ)活性の型に厳密に適合した。 また、本発明の最も好ましい化合物のいつくかは、インビトロでのネズミ32
D−mpl細胞系(Bartley, T. D. et al., Cell, 1994, 77, 1117-1124)を使
用する増殖分析で活性であった。32D−mpl細胞は、Tpo−Rを発現し、
その生存時間は、TPOの存在に依存している。また、同様に、本発明の最も好
ましい化合物のいくつかは、ヒト骨髄細胞から由来の巨核細胞の成熟を促進する
ことに陽性であった。この分析において、精製されたヒトCD34+前駆細胞は
、液体培地中、テスト化合物と一緒に、10日間インキュベートされ、ついで、
膜貫通型糖蛋白CD41(gpIIb)、巨核細胞マーカーを発現する細胞の数
を、フロー・サイトメトリー(Cwirla, S. E. et al Science, 1997, 276, 1696
-1699参照)により測定した。
【0026】 本発明の範囲中の医薬活性化合物は、これを必要とするヒトを含む哺乳類で、
TPO模倣物として有用である。 本発明の範囲の好ましい化合物のいくつかは、ルシフェラーゼ分析において、
0.1〜10μMの濃度で、約4%〜100%の対照の活性化を示した。また、
本発明の好ましい化合物は、0.1〜100μMの濃度で、32D−mpl細胞
の増殖を促進した。また、本発明の好ましい化合物は、CD41巨核細胞分析に
おいて、0.1〜30μMで、活性であることが示された。 したがって、本発明は、血小板減少症および血小板の生成の低下を伴う症状の
治療方法であって、上記式(II)で示される化合物およびその医薬上許容され
る塩、水和物、溶媒和物およびエステルを、血小板生成を亢進するのに効果的な
量にて投与することを特徴とする方法を提供する。また、式(II)で示される
化合物は、TPO模倣物として作用するその能力が証明されたので、上記の疾患
状態の治療方法を提供する。薬剤は、いずれかの従来の投与経路、限定するもの
ではないが、静脈内、筋肉内、経口、皮下、皮内および非経口を含む経路により
それを必要とする患者に投与することができる。
【0027】 本発明の医薬活性化合物は、カプセル、錠剤または注入剤の形態のような従来
の剤形に組み入れられる。固体または液体医薬担体が使用される。固体担体は、
スターチ、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、シュークロース、タル
ク、ゼラチン、寒天、ペクシン、アカシア、ステアリン酸マグネシウムおよびス
テアリン酸を含む。液体担体は、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、生理食
塩水および水を含む。同様に、担体または希釈剤は、モノステアリン酸グリセリ
ルまたはジステアリン酸グリセリルのような放出持続物質を単独またはワックス
と共に含んでいてもよい。固体担体の量は様々であるが、好ましくは、投与ユニ
ット当たり約25mg〜約1gである。液体担体が使用される場合、製剤は、シ
ロップ、エリキシル、乳濁液、ソフトゼラチンカプセル、アンプルのような滅菌
注入液体または水性または非水性液体懸濁液の形態である。 医薬製剤は、混合、粉砕および圧搾、錠剤の形態に必要とされる場合、混合、
充填および成分の溶解を含む薬化学の従来の技術に従って製造され、必要に応じ
て、所望する経口または非経口の生成物を得る。
【0028】 上記の医薬製剤ユニット中の本発明の医薬活性な化合物の投与量は、効果があ
り、非毒性の量であり、好ましくは、0.001〜100mg/kg、好ましく
は、0.001〜50mg/kgの活性化合物の範囲から選択される。TPO模
倣物を必要とするヒト患者の治療の場合、選択された投与量は、好ましくは1日
1〜6回、経口または非経口で投与される。非経口投与の好ましい形態は、注入
および継続的な注入による局所、直腸、経皮投与を含む。ヒト投与用の経口投与
量は、好ましくは0.05〜3500mgの活性化合物を含む。より少ない投与
量の経口投与が好ましい。しかし、また、高投与量での非経口投与も、患者にと
って安全および便宜的に使用できる。 最適用量は、当業者が容易に決定でき、使用する特定のTPO模倣物、製剤の
強度、投与方法および病状の進行によって変化する。患者の年齢、体重、食事お
よび投与回数を含む、治療される特定の患者に依存する付加的な因子は、投与量
を調整する必要性をもたらす。
【0029】 本発明のTPO模倣物の活性をヒトを含む哺乳類に誘導する方法は、その活性
を必要とする対象に、本発明の医薬活性化合物の効果あるTPO模倣物量を投与
することを特徴とする。 また、本発明は、TPO模倣物としての使用用の医薬の製造における式(II
)で示される化合物の使用を提供する。 また、本発明は、治療に使用する医薬の製造における式(II)で示される化
合物の使用を提供する。 また、本発明は、血小板生成の向上に使用する医薬の製造における式(II)
で示される化合物の使用を提供する。 また、本発明は、血小板減少症に使用する医薬の製造における式(II)で示
される化合物の使用を提供する。 また、本発明は、式(II)で示される化合物および医薬上許容される担体を
含むTPO模倣物として使用する医薬組成物を提供する。 また、本発明は、式(II)で示される化合物および医薬上許容される担体を
含む、血小板減少症の治療に使用する医薬組成物を提供する。 また、本発明は、式(II)で示される化合物および医薬上許容される担体を
含む血小板生成の向上に使用する医薬組成物を提供する。 本発明の化合物を本発明に従って投与する場合、受け入れられない毒性効果は
無いことが予想される。 加えて、本発明の医薬活性化合物は、さらなる活性成分、例えば、化学療法誘
導血小板減少症および骨髄移植を含む血小板減少症および血小板の生成の低下を
伴う他の症状の治療に知られている他の化合物、またはTPO模倣物と組み合わ
せて使用する場合、有用性を有することが知られている化合物と共に共投与でき
る。
【0030】 予期される等価性−また、式(I)および(II)で示される化合物が、2つ
の窒素原子の間にある二重結合が、下方の窒素原子およびAR置換基の間に存在
する互変異性形態で存在できることは当業者により理解できる。式(I)および
(II)で示される化合物の互変異性形態を、以下の式(III):
【0031】
【化10】
【0032】 [式中、「R」は、上記の定義と同意義である] により例示する。全てのこのような化合物は、本発明の範囲に含まれ、本質的に
、式(I)および(II)の化合物の定義に含まれる。 さらに工夫することなく、当業者は、先の記載を使用して、本発明を最大限利
用できる。したがって、以下の実施例は、単に説明として解釈され、何ら本発明
の範囲を限定するものではない。
【0033】 実験の詳細 実施例1 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸の製造; 1Nの水性塩酸(15.0mL)中の4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸(
0.77g、0.005mol)の溶液を0℃に冷却し、水(5.0mL)中の
亜硝酸ナトリウム(0.38g;0.0055mol)の溶液でゆっくりと処理
した。添加後、溶液を0℃で10分間撹拌した。ついで、3−メチル−1−(4
−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オン(0.94g;0.005mo
l)を一度に加えた。エタノール(15.0mL)を加え、ついで、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を、溶液のpHが8になるまで(約10mL必要)加えた。
ついで、赤色の溶液を室温で16時間撹拌した。 混合物を濾過し、固体を10%の水酸化ナトリウム水溶液(50.0mL)に
溶解した。赤色の溶液を酢酸エチルで2度抽出し、ついで、6Nの水性塩酸で酸
性化し、濾過し、赤色固体として標題化合物(1.67g;95%)を得た。 MS(ES)m/z351[M−H]
【0034】 実施例2 3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−1H
−ピラゾール−4−イル)アゾ]安息香酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに3−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オンを用いることを除い
て、実施例1の方法に従って、標題化合物を赤色固体として製造した。 MS(ES)m/z351[M−H]
【0035】 実施例3 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製造; a)4−ベンジルオキシフェニルヒドラジン 濃塩酸(40.0mL)中の4−ベンジルオキシアニリン塩酸塩(11.3g
;0.048mole)の溶液を0℃に冷却し、ついで、水(20.0mL)中
の亜硝酸ナトリウム(3.28g;0.048mole)の溶液を滴下して処理
した。混合物を0℃でさらに10分間撹拌した。ついで、濃塩酸(40.0mL
)中の二塩化スズ水和物(40.0g;0.18mole)の冷(−10℃)溶
液に注いだ。混合物を室温に温まるまで1時間撹拌しながら放置した。 混合物を10%の水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、酢酸エチル(1L)
を加え、混合物を濾過し望ましくないスズ残渣を除去した。ついで、有機層を乾
燥し、蒸発し、黄色の固体として標題化合物(6.9g;67%)を得た。 融点105〜107℃ b)1−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5
−オン 氷酢酸(50.0mL)中の実施例3a)の化合物(2.6g;0.012m
ol)およびアセト酢酸エチル(1.60mL;0.012mol)の溶液を撹
拌し、100℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発し、生成物をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化合物(2.0
g;60%)を製造した。 MS(ES)m/z281[M+H]
【0036】 c)4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メ
チル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)3−ピラゾリン−5−オンの代わり
に1−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オ
ンを用いることを除いて、実施例1の方法に従って、ついで、クロマトグラフィ
ー(シリカゲル、10%メタノール/酢酸エチル)により精製し、標題化合物を
、茶色の粉末(19%)として製造した。 融点=258〜260℃(分解) 元素分析(C2420・CHOH)として、 計算値:C、63.00;H、5.08;N、11.76 実測地:C、63.17;H、4.64;N、11.47
【0037】 実施例4 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H-ピ ラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オンを用
いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を赤色固体として製造し
た。 MS(ES)m/z371、373[M−H]
【0038】 実施例5 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3−クロロフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オンを用
いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を赤色固体として製造し
た。 MS(ES)m/z371、373[M−H]
【0039】 実施例6 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製造; a)1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−フェニル−3−ピラゾリン−5
−オン 4−ベンジルオキシフェニルヒドラジンの代わりに3,4−ジメチルフェニル
ヒドラジンを用いることを除き、実施例3b)の方法に従って、標題化合物を製
造した(16.0g;61%)。 MS(ES)m/z264[M+H] b)4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オ
ンを用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を橙色固体(1.
5g;82%)として製造した。 H NMR(400MHz、d6−DMSO)δ13.5 br s, 1H), 11.0 (s,
1H), 7.70 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 8.2 および 2.1 Hz, 1H), 7.53 (m, 2H), 8
.20 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.22 (s, 3H)
【0040】 実施例7 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オ
ンを、および4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸の代わりに3−アミノ−4−
ヒドロキシ安息香酸を用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物
を橙色固体(1.5g;82%)として製造した。 H NMR(400MHz、d6−DMSO)δ13.5 br s, 1H), 11.7 (s,
1H), 8.13 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69-7.59 (m, 3H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1
H), 7.10 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.20 (s, 3H)
【0041】 実施例8 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸 a)1−(3−メチルフェニル)−3−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン 4−ベンジルオキシフェニルヒドラジンの代わりに3−ジメチルフェニルヒド
ラジンを用いることを除き、実施例3b)の方法に従って、標題化合物を製造し
た(2.8g;90%)。 MS(ES)m/z189[M+H] b)3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチ
ルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3−メチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オンを用
いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を橙色固体(0.87g
;50%)として製造した。 MS(ES)m/z353[M+H]
【0042】 実施例9 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸の製造; a)3−フェニル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ピラゾリ
ン−5−オン 4−ベンジルオキシフェニルヒドラジンの代わりに4−トリフルオロメチルフ
ェニルヒドラジンを用いることを除き、実施例3b)の方法に従って、標題化合
物を製造した(3.3g;92%)。 MS(ES)m/z243[M+H] b)3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに3−フェニル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ピラゾリン
−5−オンを用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を橙色固
体(0.86g;35%)として製造した。 MS(ES)m/z407[M+H]
【0043】 実施例10 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オ
ンを、4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸の代わりに3−アミノ2−ヒドロキ
シ安息香酸を用いることを除いて、実施例1の方法に従って、標題化合物を橙色
固体(0.40g;32%)として製造した。 1H NMR(400MHz、d6−DMSO)δ7.83 (m, 2H), 7.59 (d, J =
7.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.60 (t
, J = 7.8 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2,24 (s, 3H), 2.21 (s, 3H)
【0044】 実施例11 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
ルホン酸の製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル3−ピラゾリン−5−オン
を、および4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸の代わりに3−アミノ−5−ク
ロロ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸を用いることを除き、実施例1の方法
に従って、標題化合物を赤色固体(0.74g、34%)として製造した。 融点240℃(分解) MS(ES)m/z437、435[M−H]
【0045】 実施例12 4−{[3−tert−ブチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製
造; a)3−tert−ブチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−ピラゾ
リン−5−オン 4−ベンジルオキシフェニルヒドラジンの代わりに3,4−ジメチルフェニル
ヒドラジンを、およびアセト酢酸エチルの代わりにtertブチル酢酸エチルを
用いることを除き、実施例3b)の方法に従って、標題化合物を製造した(25
.1g;99%)。 MS(ES)m/z245[M+H] b)4−{[3−tert−ブチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−5
−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに3−tert−ブチル−1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−ピラゾリ
ン−5−オンを用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を製造
した(0.71g;70%)。 MS(ES)m/z409[M+H]
【0046】 実施例13 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸の製造; a)1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−フェニル−3−ピラゾリン−5
−オン 4−ベンジルオキシフェニルヒドラジンの代わりに3,4−ジメチルフェニル
ヒドラジンを、およびアセト酢酸エチルの代わりにベンジル酢酸エチルを用いる
ことを除き、実施例3b)の方法に従って、標題化合物を製造した(16.0g
;61%)。 MS(ES)m/z265[M+H] b)4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェ
ニル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−フェニル−3−ピラゾリン−5−
オンを用いるを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を赤色固体(1.0
g;78%)として製造した。 MS(ES)m/z429[M+H]
【0047】 実施例14 4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−
ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシベンゾエートの製造; 3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5−オ
ンを、および4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸の代わりに4−アミノ−3−
ヒドロキシベンゾエートを用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化
合物を赤色固体(0.059g、10%)として製造した。 MS(ES)m/z367[M+H]
【0048】 実施例15 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシベンゾエートの製造
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−3−ピラゾリン−5−オンの代わ
りに1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−3−ピラゾリン−5
−オンを用いることを除き、実施例1の方法に従って、標題化合物を橙色固体(
0.895g、45%)として製造した。 MS(ES)m/z395[M+H] 元素分析(C2122として) 計算値:C、63.95;H、5.62;N、14.20 実測値:C、63.65;H、5.75;N、13.83
【0049】 実施例16−カプセル組成物 本発明のTPO受容体のアゴニストを投与するための経口剤形を、標準的な2
つ部を接合したハードゼラチンカプセルに下記の表Iに示される比率で成分を充
填することにより製造した。
【0050】
【表1】
【0051】 実施例17−注射可能非経口組成物 本発明のTPO受容体のアゴニストを投与するための注射可能な剤形を、1.
5重量%の4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3
−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸、1
0容積%の水中のプロピレングリコール中のモノナトリウム塩(化合物2)を撹
拌することにより製造した。
【0052】 実施例18−錠剤組成物 スクロース、硫酸カルシウム二水和物および本発明のTPO受容体のアゴニス
トを、下記の表IIに示すように混合し、10%ゼラチン溶液で示される比率で
粒化した。湿った顆粒をスクリーンし、乾燥し、スターチ、タルクおよびステア
リン酸と混合し、スクリーンし、錠剤に圧搾した。
【0053】
【表2】
【0054】 本発明の化合物の中で好ましいものは以下のものである; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸;および 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸。 化合物4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メ
チル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸は、上記
ルシフェラーゼ分析で、EC50=1.8μM、50%TPOの活性を示した。 本発明の好ましい具体例を上記で説明したが、本発明は、本明細書に開示の説
明そのものに制限されず、請求項の範囲内とするあらゆる修飾も保持することが
理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB, BG,BR,BZ,CA,CN,CZ,DZ,EE,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV, MA,MG,MK,MN,MX,MZ,NO,NZ,P L,RO,SG,SI,SK,SL,TR,TT,TZ ,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 ケビン・ジェイ・ダフィー アメリカ合衆国19403ペンシルベニア州ノ リスタウン、ミル・グローブ・ドライブ 712番 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA04 BC36 MA01 NA14 ZA51

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血小板減少症の治療を必要とする、ヒトを含む哺乳類 の血小板減少症の治療方法であって、治療上有効量の式(II): 【化1】 [式中: R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル、C −6 アルコキシ、−(CHOR、−C(O)OR、ニトロ、シアノ、
    ハロゲン、アリール、−S(O)、シクロアルキル、保護−OH、−CO
    NR、−NR、亜リン酸、スルホン、次亜リン酸、および−SO NRから選択される基であり、 ここに、 pは0〜6であり; nは0〜2であり; Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
    キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり、および RおよびRは、各々独立して、水素、アルキル、C3−6シクロアルキル
    、アリールから選択される基であり、または、RおよびRは、それらが結合
    する窒素と一緒になって、酸素および窒素から選択される他のヘテロ原子を1つ
    まで含む飽和5〜6員環を示し; mは0〜6であり;および ARは、3〜16個の炭素原子を含み、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含
    んでいてもよい環式または多環式芳香環である;ただし、炭素原子数が3の場合
    、芳香環は、少なくとも2つのヘテロ原子を含み、および炭素原子数が4の場合
    、芳香環は、少なくとも1つのヘテロ原子を含み:アルキル、アリール、置換シ
    クロアルキル、置換アリール、アリールオキシ、ヒドロキシ、アルコキシ、シク
    ロアルキル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ニトロ、シアノ、ハロ
    ゲン、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)NR、−
    S(O)、保護−OHならびにアルコキシ、アシルオキシ、アリール、置
    換アリール、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒドロキシ、シクロアルキル
    、置換シクロアルキル、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O) NR、−S(O)、アリールオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン
    および置換−OHから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換
    されたアルキル、から成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に置換
    されていてもよく、 ここに Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
    キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり;および RおよびRは、独立して、水素、シクロアルキル、C−C12アリール
    、置換シクロアルキル、置換C−C12アリール、アルキル、またはアルコキ
    シ、アシルオキシ、アリールオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、オキソ、ヒド
    ロキシ、−C(O)OR、−S(O)、−C(O)NR、−S(
    O)NR、ニトロ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハ
    ロゲン、C−C12アリール、置換C−C12アリールおよび保護−OHか
    ら成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に置換されたアルキルであ
    り、 または、RおよびRは、結合する窒素と一緒になって、酸素および窒素から
    選択される他のヘテロ原子を1つまで含む飽和5〜6員環を示し、 ここにRは、上記と同意義であり、およびnは、0〜2である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
    テルを、上記した哺乳類に投与することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 化合物が: 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−1H
    −ピラゾール−4−イル)アゾ]安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
    −1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
    オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸; 2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
    3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
    ルホン酸; 3−tert−ブチル−4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
    ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
    −1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸メチル;および 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
    ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; から選択されるか、またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエ
    ステルである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 血小板生成の増加を必要とする、ヒトを含む哺乳類の血小板
    生成を増加する方法であって、治療上有効量の請求項1の化合物を上記した哺乳
    類に投与することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 化合物が; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−[(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−1H
    −ピラゾール−4−イル)アゾ]安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
    −1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
    オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸; 2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
    3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
    ルホン酸; 3−tert−ブチル−4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
    ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
    −1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸メチル;および 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
    ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; およびその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエステルから選択され
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の式(II)で示される化合物および医薬上許
    容される担体から成る血小板生成の増加に使用する医薬組成物。
  6. 【請求項6】 血小板減少症の治療に使用する医薬の製造における請求項1
    記載の式(II)で示される化合物の使用。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の式(II)で示される化合物を投与すること
    を特徴とするTPO受容体の活性化の方法。
  8. 【請求項8】 化合物が経口で投与される請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 化合物が非経口で投与される請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 有効量の請求項1記載の式(II)で示される化合物の効
    果ある量を投与することを特徴とする対象のTPO受容体を作用化する方法。
  11. 【請求項11】 有効量の請求項1記載の式(II)で示される化合物の効
    果ある量を投与することを特徴とする対象のTPO受容体を作用化する方法。
  12. 【請求項12】 式(I): 【化2】 [式中: R、R、R、RおよびRは、各々独立して、水素、C1−6アルキル
    、C1−6アルコキシ、−(CHOR、−C(O)OR、ニトロ、シ
    アノ、ハロゲン、アリール、−S(O)、シクロアルキル、保護−OH、
    −CONR、亜リン酸、スルホン酸、次亜リン酸および−SONR から選択される基であり; ここに、 pは0〜6であり; nは0〜2であり; Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、C−C12アリール、置換アル
    キル、置換シクロアルキルおよび置換C−C12アリールであり、および RおよびRは、各々独立して、水素、アルキル、C3−6シクロアルキル
    、アリールから選択される基であるか、または、RおよびRは、それらが結
    合する窒素と一緒になって、酸素および窒素から選択される他のヘテロ原子の1
    つまでを含む飽和5〜6員環を示し; mは0〜6であり;および R10は、3〜16個の炭素原子を含み、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を
    含んでいてもよい環式または多環式芳香環である;ただし、炭素原子が3個であ
    る場合、芳香環は、少なくとも2つのヘテロ原子を含み、炭素原子が4個の場合
    、芳香環は少なくとも1つのヘテロ原子を含み、アルキル、シクロアルキル、置
    換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、アルコキシ、ア
    シルオキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、保護−OH、お
    よびアルコキシ、アシルオキシ、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置
    換シクロアルキル、アリールオキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ヒド
    ロキシおよび保護−OHから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基
    に置換されたアルキルから成る群から選択される1つまたはそれ以上の置換基に
    置換されていてもよい; ただし、 少なくとも1つのR、R、RおよびRは、スルホン酸、−C(O)OR 、テトラゾール、−CONR、亜リン酸または次亜リン酸であり、ここ
    にR、RおよびRは、上記と同意義である; ただし、 Rがカルボン酸である場合;R、RおよびRは水素であり;およびR はメチルであり;R10は非置換フェニル以外の基である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびエス
    テル。
  13. 【請求項13】 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 4−{[1−(4−ベンジルオキシフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル
    −1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(4−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−
    ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−4−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(3−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−トリフル
    オロメチルフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸; 3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシ安息香酸; 2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチル−
    1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 5−クロロ−3−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−
    3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−2−ヒドロキシベンゼンス
    ルホン酸; 3−tert−ブチル−4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒ
    ドロキシ−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 4−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル
    ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; 3−ヒドロキシ−4−{[5−ヒドロキシ−3−メチル−1−(4−メチルフ
    ェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}安息香酸メチル;および 4−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−5−ヒドロキシ−3−メチ
    ル−1H−ピラゾール−4−イル]アゾ}−3−ヒドロキシ安息香酸; から選択される請求項12記載の化合物またはその医薬上許容される塩、水和物
    、溶媒和物およびエステル。
  14. 【請求項14】 式(i); 【化3】 [式中、R、R、R、Rおよびmは、請求項12記載と同意義である] で示される化合物をニトライトおよび酸と反応させ、式(ii); 【化4】 [式中、R、R、R、Rおよびmは、請求項12記載と同意義である] で示されるジアゾニウム化合物を形成する亜硝酸塩および酸との反応; ついで、適当なピラゾール反応物とのカップリング反応に付し、式(I)で示さ
    れる化合物を形成し、ついでその医薬上許容される塩、水和物または溶媒和物を
    形成してもよいことを特徴とする式(I); 【化5】 [式中、R、R、R、R、R、R10およびmは、請求項12記載と同
    意義である] で示される化合物の製造法。
  15. 【請求項15】 医薬上許容される担体または希釈剤および有効量の請求項
    1記載の式(II)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物、
    溶媒和物およびエステルの効果ある量を含む医薬組成物の製造法であって、式(
    II)で示される化合物を医薬上許容される担体または希釈剤と一緒にすること
    を特徴とする方法。
JP2001521152A 1999-09-10 2000-09-08 トロンボポイエチン模倣物 Expired - Fee Related JP4488663B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15335899P 1999-09-10 1999-09-10
US60/153,358 1999-09-10
US20366800P 2000-05-12 2000-05-12
US60/203,668 2000-05-12
PCT/US2000/024665 WO2001017349A1 (en) 1999-09-10 2000-09-08 Thrombopoietin mimetics

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003508463A true JP2003508463A (ja) 2003-03-04
JP4488663B2 JP4488663B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=26850465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001521152A Expired - Fee Related JP4488663B2 (ja) 1999-09-10 2000-09-08 トロンボポイエチン模倣物

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP1213965B1 (ja)
JP (1) JP4488663B2 (ja)
AT (1) ATE315934T1 (ja)
AU (1) AU770564B2 (ja)
DE (1) DE60025632T2 (ja)
ES (1) ES2256038T3 (ja)
WO (1) WO2001017349A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CY2010012I2 (el) * 2000-05-25 2020-05-29 Novartis Ag Μιμητικα θρομβοποιητινης
TWI282785B (en) 2000-05-30 2007-06-21 Chugai Pharmaceutical Co Ltd A compound having thrombopoietin-like activities
WO2002085343A1 (en) * 2001-03-01 2002-10-31 Smithkline Beecham Corporation Thrombopoietin mimetics
MY142390A (en) 2002-05-22 2010-11-30 Glaxosmithkline Llc 3' - [(2z)-[1-(3,4-dimethylphenyl)-1,5- dihydro-3- methyl-5-0xo-4h-pyrazol-4- ylidene]hydrazino]-2' -hydroxy -[1,1' -biphenyl]-3-carboxylic acid bis-(monoethanolamine)
WO2004016264A1 (ja) 2002-08-14 2004-02-26 Nissan Chemical Industries, Ltd. トロンボポエチンレセプター活性化剤ならびにそれらの製造方法
TWI324593B (en) 2002-10-09 2010-05-11 Nissan Chemical Ind Ltd Pyrazolone compounds and thrombopoietin receptor activator
TW200526638A (en) 2003-10-22 2005-08-16 Smithkline Beecham Corp 2-(3,4-dimethylphenyl)-4-{[2-hydroxy-3'-(1H-tetrazol-5-yl)biphenyl-3-yl]-hydrazono}-5-methyl-2,4-dihydropyrazol-3-one choline
WO2005118551A2 (en) * 2004-05-28 2005-12-15 Ligand Pharmaceuticals Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods
AU2005299720B2 (en) 2004-10-25 2010-02-04 Ligand Pharmaceuticals Incorporated Thrombopoietin activity modulating compounds and methods
EP1819692A1 (en) 2004-12-08 2007-08-22 Nissan Chemical Industries, Ltd. 3-ethylidenehydrazino substituted heterocyclic compounds as thrombopoietin receptor activators
KR101215207B1 (ko) 2004-12-14 2012-12-26 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 아미드 화합물 및 트롬보포이에틴 리셉터 활성화제
WO2007010954A1 (en) 2005-07-15 2007-01-25 Nissan Chemical Industries, Ltd. Thiophene compounds and thrombopoietin receptor activators
EP1904488B1 (en) 2005-07-20 2013-03-06 Nissan Chemical Industries, Ltd. Pyrazole compounds and thrombopoietin receptor activators
JP2009504719A (ja) * 2005-08-19 2009-02-05 アストラゼネカ アクチボラグ 結核症の治療のためのピラゾロン誘導体
KR101350099B1 (ko) 2005-11-07 2014-01-09 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 하이드라지드 화합물 및 트롬보포이에틴 리셉터 활성화제
CA2630234A1 (en) * 2005-11-23 2007-05-31 Ligand Pharmaceuticals Inc. Thrombopoietin activity modulating compounds and methods
US8093251B2 (en) 2006-06-07 2012-01-10 Nissan Chemical Industries, Ltd. Nitrogen-containing heterocyclic compounds and thrombopoietin receptor activators
JP2010511631A (ja) * 2006-12-01 2010-04-15 ステイテジックス・インコーポレイテッド トロンボポエチン擬態物
ECSP077628A (es) 2007-05-03 2008-12-30 Smithkline Beechman Corp Nueva composición farmacéutica
CN101481352A (zh) 2008-01-10 2009-07-15 上海恒瑞医药有限公司 双环取代吡唑酮偶氮类衍生物、其制备方法及其在医药上的应用
PE20100362A1 (es) 2008-10-30 2010-05-27 Irm Llc Derivados de purina que expanden las celulas madre hematopoyeticas
US8609693B2 (en) 2009-05-29 2013-12-17 Glaxosmithkline Llc Methods of administration of thrombopoietin agonist compounds
CN101921232A (zh) 2009-06-11 2010-12-22 上海恒瑞医药有限公司 双环取代吡唑酮偶氮类衍生物的盐,其制备方法及其在医药上的应用
WO2012102937A2 (en) 2011-01-25 2012-08-02 Irm Llc Compounds that expand hematopoietic stem cells
US9834755B2 (en) 2011-12-08 2017-12-05 Fred Hutchinson Cancer Research Center Compositions and methods for enhanced generation of hematopoietic stem/progenitor cells
AU2013212457B2 (en) 2012-01-27 2017-02-16 Universite De Montreal Pyrimido[4,5-b]indole derivatives and use thereof in the expansion of hematopoietic stem cells
CN103232727B (zh) * 2013-01-10 2014-09-03 浙江山峪染料化工有限公司 一种多组份拼混型分散黄染料
CN103232728B (zh) * 2013-01-10 2014-08-20 浙江山峪染料化工有限公司 混拼型分散黄染料
CN103232729A (zh) * 2013-01-10 2013-08-07 浙江山峪染料化工有限公司 多组份拼混型分散黄染料配方
CN103232730B (zh) * 2013-01-10 2015-01-14 浙江山峪染料化工有限公司 一种混拼型分散黄染料
CN103044968B (zh) * 2013-01-11 2014-10-22 浙江山峪染料化工有限公司 一种分散黄染料
CA2946446C (en) 2014-04-22 2020-11-03 Universite De Montreal Pyrido-pyrrolo-pyrimidine and pyrido-indole compounds, pharmaceutical compositions containing same and their use thereof in the expansion of hematopoietic stem cells and/or hematopoietic progenitor cells
EP3214209B1 (en) 2014-10-31 2020-01-29 Nissan Chemical Corporation Ligand-binding fiber and cell culture substrate using said fiber
EP3886854A4 (en) 2018-11-30 2022-07-06 Nuvation Bio Inc. PYRROLE AND PYRAZOLE COMPOUNDS AND METHODS OF USE THERE

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5482546A (en) * 1994-03-30 1996-01-09 Canon Kabushiki Kaisha Dye, ink containing the same, and ink-jet recording method and instrument using the ink
GC0000177A (en) * 1998-12-17 2006-03-29 Smithkline Beecham Thrombopoietin mimetics

Also Published As

Publication number Publication date
EP1213965B1 (en) 2006-01-18
WO2001017349A1 (en) 2001-03-15
EP1213965A4 (en) 2003-05-02
AU7359400A (en) 2001-04-10
AU770564B2 (en) 2004-02-26
ATE315934T1 (de) 2006-02-15
EP1213965A1 (en) 2002-06-19
DE60025632T2 (de) 2006-08-10
ES2256038T3 (es) 2006-07-16
DE60025632D1 (de) 2006-04-06
JP4488663B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4488663B2 (ja) トロンボポイエチン模倣物
ES2279769T3 (es) Mimeticos de trombopoyetina.
US6670387B1 (en) Thrombopoietin mimetics
ES2294000T3 (es) Mimeticos de trombopoyetina.
JP4562523B2 (ja) トロンボポエチン疑似体
JP2003513965A (ja) セミカルバゾン誘導体およびそれらのトロンボポエチン模倣物としての使用
JP2004520302A (ja) トロンボポエチン模倣物
EP1370252A1 (en) Thrombopoietin mimetics
JP2002529502A (ja) 血小板減少症の治療法
US6720345B1 (en) Semicarbazone derivatives and their use as thrombopoietin mimetics
US20030083361A1 (en) Thrombopoietin mimetics
US6875786B2 (en) Thrombopoietin mimetics
US6642265B1 (en) Thrombopoietin mimetics

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees