JP2003506799A - Ｇｕｉと指紋スキャナとの間のインターフェースのための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 指紋スキャナとグラフィカルユーザインターフェースとの間のインターフェースについて説明する。ソフトウェア開発キットが、上記指紋スキャナと上記グラフィカルユーザインターフェースとを結合させる。コンピュータシステムが、上記グラフィカルユーザインターフェースおよびソフトウェア開発キットを含み得る。上記指紋スキャナは、テンプリント指紋スキャナであり得る。上記ソフトウェア開発キットは、画像キャプチャモジュール、画像フォーマットモジュール、画像改良モジュール、モータ制御モジュール、較正制御モジュール、およびＬＥＤ／採光制御モジュールを含み得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の背景） （発明の分野） 本発明は、指紋画像生成システムの分野に関し、特に、指紋スキャナとグラフ
ィカルユーザインターフェースとの間へのインターフェースの提供に関する。

【０００２】 （関連分野） バイオメトリクスは、生物学的な特性の解析を伴う科学分野である。バイオメ
トリック画像生成では、識別目的のため、人間の測定可能な特性をキャプチャす
る（例えば、Ｇａｒｙ Ｒｏｅｔｈｅｎｂａｕｇｈ、「Ｂｉｏｍｅｔｒｉｃｓ
Ｅｘｐｌａｉｎｅｄ」（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｓｅ
ｃｕｒｉｔｙ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ，Ｉｎｃ．，ｐｐ．１〜３４、（１９９
８）を参照されたい）。

【０００３】 バイオメトリック画像生成では、人間の測定可能な特性を識別目的のためにキ
ャプチャする。バイオメトリック画像生成システムの一種として、自動指紋識別
システム（ＡＦＩＳ）がある。自動指紋識別システムは、法務執行目的のために
用いられる。法務執行担当者は、犯罪容疑者が逮捕されると、その犯罪容疑者の
指紋画像を採取する。法務執行担当者は、犯罪現場からも指紋画像を採取する。
これらの指紋は、潜在的な跡として知られている。

【０００４】 テンプリントスキャナは、一般的な種類のＡＦＩＳシステムである。テンプリ
ントスキャナは、回転圧痕および平面圧痕（ｐｌａｉｎ ｉｍｐｒｅｓｓｉｏｎ
）による指紋画像を、法医学的な質のテンプリント記録として生成する。典型的
なテンプリントスキャナは、カスタマイズによって製作されるコンソールである
場合が多い。このようなカスタマイズ製作されるコンソールには、モニタ、キー
ボード、ポインティングデバイスおよび少なくとも１つのプロセッサ等の機器が
内蔵されており、これにより、ユーザからの操作入力の受信、指紋画像の処理お
よびビューイングを行う。これらのコンソールおよびテンプリントスキャナを組
み合わると、完全な指紋画像生成システムが得られる。カスタマイズ製作される
コンソールは高価であり、その上、コンソールと指紋スキャナとの間にインター
フェースを提供する際に用いられるソフトウェアまたはハードウェアを特定の設
定に合わせてカスタマイズする必要もある。

【０００５】 カスタマイズ製作されるコンソールには、メンテナンスコストは高くつくとい
う負担も生じる。コンソールが故障すると、システム全体が動作不能となる。そ
の場合、テンプリントスキャナシステムの所有者は、製造業者のサービス部門に
電話をかけて、故障現場に技術者を派遣してもらって問題を解決してもらわなけ
ればならなくなる。この解決には時に長時間を要する。このようなメンテナンス
期間の間、テンプリント記録を生成することはできない。

【０００６】 そのため、ユーザからの操作入力の受信と指紋画像の処理およびビューイング
とを行う際に高コストで内蔵式のコンソールに依存しないテンプリントスキャナ
システムが必要とされている。さらに、ユーザからの操作入力の受信と、指紋画
像の処理およびビューイングとを行うために、テンプリントスキャナシステムと
パーソナルコンピュータ（ＰＣ）との間にインターフェースを提供するシステム
および方法も必要とされている。このテンプリントスキャナシステムは、いかな
る特定のパーソナルコンピュータの製造元またはモデルにも依存しない。

【０００７】 カスタマイズ製作されるコンソールには、柔軟性に欠けるという不利点もある
。動作環境が変わる場合、各特定の環境において最も有利な機能をユーザに提供
するために、コンソールが提供するユーザインターフェース（例えば、ＧＵＩ（
グラフィカルユーザインターフェース））に変更を加えるのが望ましい場合があ
る。環境によっては、ユーザが特定の機能にアクセスできないようにすることが
望ましい場合もある。例えば、ＦＢＩに関連する指紋採取作業の場合、指紋画像
のビューイングを、ＦＢＩに適合したフォーマットのみを用いて可能にすること
が望ましい場合がある。従来のユーザインターフェースの場合、特定のアプリケ
ーション用に容易にカスタマイズすることは不可能である。

【０００８】 従って、テンプリントスキャナシステムとユーザインターフェース（例えば、
ＧＵＩ）との間にインターフェースを提供するためのシステムおよび方法も必要
とされている。指紋スキャナとユーザインターフェースとの間のこのインターフ
ェースは、高コストなハードウェアまたはソフトウェアの変更を必要とすること
なく、様々な動作環境に容易に適合可能およびである。

【０００９】 従来のコンソールに付随するユーザインターフェース（例えば、ＧＵＩ）は、
機能性にも欠けており、このようなユーザインターフェースの場合、ユーザに、
指紋スキャナ機能への十分な操作アクセスを与えられない場合が多い。さらに、
ユーザが広範囲な操作および指紋スキャナに関連するステータスリクエストを入
力することを可能にし、かつ、それに対応して広範囲の有用な出力インジケータ
を提供するユーザインターフェースを備えるコンソールも必要とされている。

【００１０】 （発明の要旨） 本発明は、指紋スキャナとグラフィカルユーザインターフェースとの間のイン
ターフェースに関する。ソフトウェア開発キットが、上記指紋スキャナと上記グ
ラフィカルユーザインターフェースとの間にインターフェースを提供する。コン
ピュータシステムは、上記グラフィカルユーザインターフェースおよびソフトウ
ェア開発キットを含み得る。上記指紋スキャナは、テンプリント指紋スキャナで
あり得る。上記ソフトウェア開発キットは、画像キャプチャモジュール、画像フ
ォーマットモジュール、画像改良（ｅｎｈａｎｃｅｍｅｎｔ）モジュール、モー
タ制御モジュール、較正制御モジュール、およびＬＥＤ／採光制御モジュールを
含み得る。

【００１１】 本発明に従って、ソフトウェア開発キットを用いてグラフィカルユーザインタ
ーフェースと指紋スキャナとの間にインターフェースを提供すると、有利である
。本発明のソフトウェア開発キットは、柔軟性を持つインターフェースを提供し
て、特定の環境またはアプリケーションに対する指紋画像生成システムのカスタ
マイズを、容易かつ低コストで行うことを可能にする。上記ソフトウェア開発キ
ットを用いると、上記ユーザインターフェースによって、多数の有用な操作機能
およびステータス機能を上記ユーザに提供することが可能となる。上記ソフトウ
ェア開発キットは、上記ユーザインターフェースを容易にカスタマイズすること
も可能にする。

【００１２】 本発明は、指紋スキャナと既製のパーソナルコンピュータとの間にインターフ
ェースを提供する利点を有する。その上、本発明は、指紋スキャナと。既製のパ
ーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションとの間にインターフェース
を提供する利点も有する。

【００１３】 以下において、本発明のさらなる実施形態、特徴および利点ならびに本発明の
様々な実施形態の構造および動作について、添付の図面を参照して詳細に説明す
る。

【００１４】 （好適な実施形態の詳細な説明） （概要および用語） 本明細書において援用され、本明細書の一部を較正する添付の図面は、本発明
を例示するものであり、本記載と共に、本発明の原理を説明し、関連分野の当業
者が本発明を作製および利用することを可能にする役目を果たす。

【００１５】 ここで、本発明について、添付の図面を参照しながら説明する。図面中、類似
の参照符号は、同一または機能面で類似する構成要素を示す。また、参照符号の
左端桁（単数または複数）は、当該参照符号が初出した図面を示す。

【００１６】 本発明は、指紋スキャナとグラフィカルユーザインターフェースとの間のイン
ターフェースに関する。好適な一実施形態において、本発明はソフトウェア開発
キットである。好適な一実施形態において、このソフトウェア開発キットは、指
紋スキャナと、コンピュータによって表示されるグラフィカルユーザインターフ
ェースとの間に結合される。コンピュータは、任意の市販されているコンピュー
タ（例えば、パーソナルコンピュータ）でよい。

【００１７】 ソフトウェア開発キットは、グラフィカルユーザインターフェースを通じてリ
クエストされた指紋スキャナ制御イベントを、リアルタイムかつ双方向に処理す
る。ソフトウェア開発キットは、グラフィカルユーザインターフェースから指紋
スキャナへのステータスリクエストも、リアルタイムかつ双方向に処理する。

【００１８】 本発明は、既製のパーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーション中に
指紋スキャナを統合するという利点を有する。好適な一実施形態において、ソフ
トウェア開発キットは、ＡｃｔｉｖｅＸ環境において動作し、これにより、様々
な既製のソフトウェアアプリケーションとの統合を可能にする。これらのアプリ
ケーションとしては、例えば、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（登録商標） Ｖｉｓｕａｌ
Ｃ＋＋およびＭｉｃｒｏｓｏｆｔ（登録商標） Ｖｉｓｕａｌ ＢＡＳＩＣを挙
げることができる。

【００１９】 ソフトウェア開発キットは、ユーザインターフェース（このユーザインターフ
ェースはＧＵＩであり得る）を通じてアクセスすることが可能な指紋スキャナに
関連する、広範囲の制御機能およびステータス機能を提供する。ソフトウェア開
発キットを用いると、ユーザおよび／またはシステム管理者は、利用可能な機能
のうち、ユーザによるアクセスが可能な機能を判定することができる。所望なら
ば、システム管理者は、システム開発キットを通じて、いくつかの機能をユーザ
が利用できないようにすることができる。所望ならば、システム管理者は、特定
の機能へのアクセスについて認可を出す前に、パスワードの入力を要求すること
ができる。

【００２０】 実施形態において、ユーザインターフェースは、グラフィカルユーザインター
フェースである。グラフィカルユーザインターフェースは、カスタマイズが可能
である。好適な一実施形態において、ソフトウェア開発キットおよびグラフィカ
ルユーザインターフェースは、同じローカルコンピュータシステムにおいて動作
する。

【００２１】 本発明をより明確に説明するために、本明細書において、以下の定義をできる
だけ一貫して用いるようにする。

【００２２】 「指」という用語は、手の任意の指を指す（例えば、親指、人差し指、中指、
薬指または小指（ただし、これらに限定されない））。

【００２３】 「ライブスキャン」という用語は、指紋スキャナによる任意の種類の指紋画像
のスキャンを指す。１回のライブスキャンは、１本の指のスキャン、１本の指の
回転を伴うスキャン、１本の指の平面部のスキャン、４本の指のスラップ（ｓｌ
ａｐ）による跡のスキャン、親指の跡のスキャンまたは掌の跡のスキャンを含み
得る（ただし、これらに限定されない）。

【００２４】 「指紋スキャナ」という用語は、ライブスキャンにおいて１本以上の指の全て
または一部の画像をキャプチャすることが可能な任意の種類のスキャナ（例えば
、テンプリントスキャナ（ただし、これに限定されない））である。「テンプリ
ントスキャナ」は、人間の１０本の指を表す画像をキャプチャすることが可能な
スキャナである。キャプチャされた画像は、任意のフォーマット（例えば、ＦＢ
Ｉテンプリントフォーマット（ただし、これに限定されない））で組み合わすこ
とが可能である。

【００２５】 「プラテン」という用語は、ライブスキャンの間に少なくとも１本の指を配置
するための画像面を含む構成要素を指す。プラテンは、光学プリズム、プリズム
セットまたはマイクロプリズムのセットを含み得る（ただし、これらに限定され
ない）。

【００２６】 「潜在指紋」という用語は、生体からではなく表面から直接キャプチャされた
指紋を意味する。

【００２７】 ＡＦＩＳという用語は、自動化指紋識別システムの略語である。

【００２８】 ＡＮＳＩという用語は、米国規格協会の略語である。

【００２９】 ＥＦＴＳという用語は、Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｆｉｎｇｅｒｐｒｉｎｔ Ｔ
ｒａｎｓａｃｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎの略語である。

【００３０】 ＩＡＦＩＳという用語は、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ａｕｔｏｍａｔｅｄ
Ｆｉｎｇｅｒｐｒｉｎｔ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍの略
語である。

【００３１】 ＮＩＳＴという用語は、Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ ｏｆ Ｓｔ
ａｎｄａｒｄｓ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙの略語である。

【００３２】 ＰＣＩという用語は、Ｉｎｔｅｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎによって作成され
た、Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ（
すなわち、パーソナルコンピュータに関するローカルバス規格）の略語である。

【００３３】 ＶＡＲという用語は、付加価値再販業者の略語である。

【００３４】 （例示的なソフトウェア開発キットインターフェース） 図１Ａは、本発明の一実施形態による指紋画像生成システム１００を示す。指
紋画像生成システム１００は、グラフィカルユーザインターフェース１０２、ソ
フトウェア開発キット１０４および指紋スキャナ１０６を含む。ソフトウェア開
発キット１０４は、グラフィカルユーザインターフェース１０２と指紋スキャナ
１０６との間にインターフェースを提供する。

【００３５】 グラフィカルユーザインターフェース１０２は、指紋スキャナ１０６の出力に
関連する情報を表示する。グラフィカルユーザインターフェース１０２は、ユー
ザが、指紋スキャナ１０６からのステータス情報および他の情報をリクエストし
、ソフトウェア開発キット１０４を通じて指紋スキャナ１０６に制御命令を供給
することを可能にする。図３は、本発明の一実施形態による、例示的グラフィカ
ルユーザインターフェースのコンフィギュレーションを示す。

【００３６】 ソフトウェア開発キット１０４は、グラフィカルユーザインターフェース１０
２からの入力信号を受信する。これらの入力信号は、指紋スキャナ１０６からの
ステータス情報に関するリクエストを含み、指紋スキャナ１０６への命令を制御
する。ソフトウェア開発キット１０４は、リクエストがステータスリクエストで
あるのかそれとも制御リクエストであるのかを判定する。ソフトウェア開発キッ
ト１０４は、ステータスリクエストをフォーマットおよび送信し、指紋スキャナ
１０６への命令を制御する。ソフトウェア開発キット１０４は、指紋画像データ
および関連情報と、指紋スキャナ１０６からのステータス情報とを受信する。ソ
フトウェア開発キット１０４は、受信した指紋画像データおよび関連情報と、ス
テータス情報とをグラフィカルユーザインターフェース１０２に送信する。

【００３７】 指紋スキャナ１０６は、１つ以上のユーザの指紋をキャプチャする。指紋スキ
ャナ１０６は、関連分野（単数または複数）の当業者に公知の任意の適切な種類
の指紋スキャナでよい。指紋スキャナ１０６は、指紋画像キャプチャ領域（すな
わち、指紋をキャプチャするための表面）を含む。指紋スキャナ１０６は、ソフ
トウェア開発キット１０４に結合される。指紋スキャナ１０６は、指紋画像デー
タおよび関連情報を出力し、ソフトウェア開発キット１０４からの制御情報およ
びステータスリクエストを入力する。

【００３８】 本発明について、この例示的環境を用いて説明する。しかし、本発明は、ソフ
トウェア開発キットによってグラフィカルユーザインターフェースと指紋スキャ
ナとの間のインターフェースを提供する任意の環境において用いることが可能で
ある。例えば、以下において、本発明の一実施形態について、図４に示す予約ス
テーション環境に関連して説明する。

【００３９】 図１２は、コンピュータにおいてインプリメントされた本発明の一実施形態を
示す。実施形態において、コンピュータシステム１２００は、グラフィカルユー
ザインターフェース１０２およびソフトウェア開発キット１０４のうち１つまた
は両方を含み得る。図１Ｃは、本発明の好適な実施形態を示し、図１Ｃにおいて
、コンピュータシステム１２０は、グラフィカルユーザインターフェース１０２
およびシステム開発キット１０４を含む。本発明は、これらのインプリメンテー
ションに限定されない。本項において説明する本発明は、任意の数の構造的イン
プリメンテーション（例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアま
たはこれらの組み合わせ）を用いて達成可能である。このような構造的インプリ
メンテーションの詳細は、関連分野（単数または複数）の当業者にとって、本明
細書中に含まれる教示内容を鑑みれば明らかである。

【００４０】 これらの用語を用いて説明を行うのは、ひとえに便宜上の理由によるものであ
る。本発明をこの例示的環境におけるアプリケーションに限定することは意図し
ていない。実際、関連分野の当業者にとって、以下の記載を読めば、既知のまた
は将来において開発される別の環境において本発明をインプリメントする方法は
明らかである。

【００４１】 （ソフトウェア開発キット） ソフトウェア開発キットの構造的インプリメンテーション｜について、高レベ
ルおよびより詳細なレベルで説明する。本明細書においてこれらの構造的インプ
リメンテーションを説明するのは例示目的のためであり、限定目的のためではな
い。詳細には、本項において説明するソフトウェア開発キットは、任意の数の構
造的インプリメンテーション（例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフト
ウェアまたはこれらの組み合わせ）を用いて達成可能である。このような構造的
インプリメンテーションの詳細は、関連分野（単数または複数）の当業者にとっ
て、本明細書中の教示内容を鑑みれば明らかである。

【００４２】 図１Ｂは、本発明の一実施形態による例示的ソフトウェア開発キット１０４を
示す。図１Ｂのソフトウェア開発キット１０４は、画像キャプチャモジュール１
０８、画像フォーマットモジュール１１０、画像改良モジュール１１２、モータ
制御モジュール１１４、較正制御モジュール１１６およびＬＥＤ／採光制御モジ
ュール１１８を含む。

【００４３】 各モジュールは、以下に説明する機能のうちの少なくとも１つ以上を提供する
ことができる。これらの機能は、概して２つのカテゴリ：設定（制御リクエスト
）および入手（ステータスリクエスト）に分類される。設定（すなわち制御リク
エスト）は、概して機能パラメータおよび値パラメータによって付随される。機
能パラメータは、影響を受けるモジュール機能を判定する。値パラメータは、対
応する機能の特定の設定を決定する。入手（すなわち、ステータスリクエスト）
は、機能パラメータによって付随される。この機能パラメータは、ステータスを
リクエストしているモジュール機能を判定する。

【００４４】 これらの「設定」リクエストおよび「入手」リクエストは、グラフィカルユー
ザインターフェース１０２において、様々な方法（例えば、マウス、ローラーボ
ール（ｒｏｌｌｅｒ ｂａｌｌ）、スタイラス、タッチスクリーン、音声操作に
よる入力およびキーボードへの入力を用いることによって）リクエストすること
が可能である。音声操作入力は本発明の特徴であり、例えば、法務執行時に警官
がＧＵＩにおいて片手または両手を用いることができない環境において用いられ
る。他のリクエストの入力方法が、関連分野（単数または複数）の当業者にとっ
て公知である。

【００４５】 リクエストは、ユーザ（例えば、システム管理者として任命されたユーザ）に
よって作成され得る。システム管理者は、他のユーザよりもより強度なシステム
アクセス権を有し得る。システム管理者は、特定のユーザが一部のシステム機能
にアクセスできないようにするのが望ましいことに気付く場合がある。システム
管理者は、パスワード保護を用いることにより、１つ以上の機能へのアクセスを
不可能にすることができる。このようにして、実質的に全ての機能（例えば、以
下に説明する機能）へのアクセスを制御することが可能である。

【００４６】 図２Ａおよび図２Ｂは、本発明の例示的実施形態の詳細な動作工程を提供する
フローチャートを示す。図２Ａおよび図２Ｂの工程は、ハードウェア、ファーム
ウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせとしてインプリメントするこ
とが可能である。例えば、図２Ａおよび図２Ｂの工程は、ソフトウェア開発キッ
ト１０４内の様々なモジュールによってインプリメントされ得る。他の構造的実
施形態については、関連分野（単数または複数）の当業者にとって、本明細書中
の説明を鑑みれば明らかである。以下、これらの工程について詳細に説明する。

【００４７】 （設定リクエストまたは制御リクエスト） 図２Ａは、設定リクエストまたは制御リクエストの例示的動作工程を示す。

【００４８】 工程２０２において、制御パラメータが、ユーザインターフェースから受信さ
れる。例えば、この制御パラメータは、「設定」リクエストまたは制御リクエス
ト、機能パラメータおよび値パラメータを含み得る。次いで制御は工程２０４へ
と進む。

【００４９】 工程２０４において、制御パラメータは、指紋スキャナに送られる。指紋スキ
ャナは受信した制御パラメータを実行する。

【００５０】 （入手リクエストまたはステータスリクエスト） 図２Ｂは、入手リクエストまたはステータスリクエストの例示的動作工程を示
す。

【００５１】 工程２０６において、ステータスパラメータが、ユーザインターフェースから
受信される。例えば、このステータスパラメータは、「入手」リクエストまたは
ステータスリクエストと、機能パラメータとを含み得る。次いで制御は工程２０
８へと進む。

【００５２】 工程２０８において、このステータスパラメータは、指紋スキャナへと送られ
る。次いで制御は工程２１０へと進む。

【００５３】 工程２１０において、ステータス応答が、指紋スキャナから受信される。次い
で制御は工程２１２へと進む。

【００５４】 工程２１２において、このステータス応答は、ユーザインターフェースに返送
される。次いで、一実施形態において、グラフィカルユーザインターフェース１
０２は、ステータス応答を表示し得る。

【００５５】 図２Ａおよび図２Ｂの工程をインプリメントするために、以下において、より
詳細な構造に関する実施形態および動作に関する実施形態について説明する。ソ
フトウェア開発キット１０４のモジュール実施形態の特定の例示的制御機能およ
びステータス機能を提供する。これらの実施形態を提供するのは例示目的のため
であり、本発明を限定することは意図していない。関連分野（単数または複数）
の当業者にとって、本明細書中の教示内容を鑑みれば、上記の実施形態と僅かに
または実質的に異なる別の実施形態は明らかである。

【００５６】 （画像キャプチャモジュール） 画像キャプチャモジュール１０８は、ユーザが、指紋スキャナ１０６による画
像キャプチャに関連するステータスをリクエストし、指紋スキャナ１０６による
指紋画像キャプチャの様々な局面を制御することを可能にする。ユーザは、グラ
フィカルユーザインターフェース１０２を通じて自身のリクエストを入力する。
これらのリクエストへの応答は、グラフィカルユーザインターフェース１０２に
よって表示され得る。以下、画像キャプチャモジュール１０８に関連する例示的
機能について説明する。

【００５７】 （輝度） ソフトウェア開発キット１０４は、「輝度設定」リクエストまたは「輝度設定
」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し、このリ
クエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「輝度の設定」により
、ユーザは、指紋スキャナ１０６によってスキャンおよび画像生成の対象となる
指紋に与えられる光強度を変更することができる。一実施形態において、このリ
クエストは、指紋スキャナ１０６内の指紋画像生成領域を照射する全てのＬＥＤ
の強度を均等に変更する。別の実施形態において、指紋スキャナ１０６内の１つ
以上のＬＥＤの輝度を、他のＬＥＤと独立して変更する。ＬＥＤ以外の指紋スキ
ャナ１０６の光源も、本発明の範囲内である。

【００５８】 ソフトウェア開発キット１０４は、グラフィカルユーザインターフェース１０
２から「輝度入手」リクエストまたは「輝度入手」パラメータを受信し得る。こ
れにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在の輝度レベルについてのリク
エストを指紋スキャナ１０６から送信する。この現在の輝度レベルは、指紋スキ
ャナ１０６からソフトウェア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェ
ア開発キット１０４は、受信した輝度レベルをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２に返送する。

【００５９】 （コントラスト） ソフトウェア開発キット１０４は、「コントラスト設定」リクエストまたは「
コントラスト設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「コ
ントラスト設定」により、ユーザは、指紋スキャナ１０６内のカメラを調節する
ことにより、表示される指紋画像のコントラストを変更することができる。一実
施形態において、このリクエストは、指紋スキャナ１０６の画像生成カメラ内の
ゲインレジスタを均等に変更する。別の実施形態において、指紋スキャナ１０６
の画像生成カメラ内のゲインレジスタは、互いに独立して変更され得る。

【００６０】 ソフトウェア開発キット１０４は、「コントラスト入手」リクエストまたは「
コントラスト入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し得る。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在のコントラ
ストレベルについてのリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この指紋
スキャナ１０６からの現在のコントラストレベルは、ソフトウェア開発キット１
０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したコントラ
ストレベルをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００６１】 （ライブモード） ソフトウェア開発キット１０４は、「ライブモード設定」リクエストまたは「
ライブモード設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「ラ
イブモード設定」により、ユーザは、指紋スキャナ１０６を真または偽のライブ
モードにそれぞれ設定して、これにより、指紋画像のキャプチャの可否を設定す
る。

【００６２】 ソフトウェア開発キット１０４は、「ライブモード入手」リクエストまたは「
ライブモード入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在
のライブモードに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この指
紋スキャナ１０６からの現在のライブモードは、ソフトウェア開発キット１０４
によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したライブモード
をグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００６３】 （画像フォーマットモジュール） 画像フォーマットモジュール１１０は、ユーザが画像フォーマット内容に関す
るステータスをリクエストし、指紋画像のフォーマット内容の様々な局面を制御
することを可能にする。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース１０２
を通じて自身のリクエストを入力する。これらのリクエストへの応答は、グラフ
ィカルユーザインターフェース１０２によって表示され得る。以下に、画像フォ
ーマットモジュール１１０に関連する例示的機能について説明する。

【００６４】 （画像フォーマット） ソフトウェア開発キット１０４は、「画像設定フォーマット」リクエストまた
は「画像設定フォーマット」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース
１０２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができ
る。「画像設定フォーマット」により、指紋画像のフォーマットを選択すること
が可能となる。一実施形態において、３つの指紋画像フォーマット（すなわち、
未処理（ｒａｗ）（指紋スキャナがキャプチャした時点での画像）、フル（修正
アルゴリズムを通った後の画像）、および間引き後（解像度がフル画像の半分で
ある画像））がある。任意のフォーマットを用いることが可能である。実施形態
において、これらのフォーマットのうちの１つ以上が、政府機関（例えば、ＦＢ
Ｉもしくは他の連邦政府機関、または国家政府機関もしくは地方政府機関）の要
求事項に適合する。民間のセキュリティ機関、営利目的事業、または他の組織の
フォーマットを用いることも可能である。さらなる画像フォーマットも、本発明
の範囲内である。一実施形態において、この「画像設定フォーマット」リクエス
トの利用は、パスワードにより保護される。これは、エンドユーザが未処理画像
フォーマットまたは他のフォーマットを選択する能力を持つことを可能または不
可能にすることが望ましい場合があるためである。

【００６５】 ソフトウェア開発キット１０４は、「画像フォーマット入手」リクエストまた
は「画像フォーマット入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース
１０２から受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４
は、現在の画像フォーマットについてのリクエストを指紋スキャナ１０６から送
信する。この指紋スキャナ１０６からの現在の画像フォーマットは、ソフトウェ
ア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受
信した画像フォーマットをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送す
る。

【００６６】 （統合時間） ソフトウェア開発キット１０４は、「統合時間設定」リクエストまたは「統合
時間設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し
、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「統合設定時
間」により、指紋スキャナ１０６の画像生成カメラがキャプチャ対象画像を統合
しなければならない時間の長さをユーザが変更することが可能となる。

【００６７】 ソフトウェア開発キット１０４は、「統合時間入手」リクエストまたは「統合
時間入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し
得る。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在の統合時間に関する
リクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。指紋スキャナ１０６からの現在
の統合時間は、ソフトウェア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェ
ア開発キット１０４は、受信した統合時間値をグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２に返送する。

【００６８】 （クロッピングモード） ソフトウェア開発キット１０４は、「クロッピングモード設定」リクエストま
たは「クロッピングモード設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することが
できる。「クロッピングモード設定」により、ユーザが、指紋画像クロッピング
のサイズを変更することが可能となる。一実施形態において、４つのクロッピン
グモード（すなわち、非クロッピング（フル画面でのキャプチャ）、４つの指紋
画像のクロッピング、回転を伴う指紋のクロッピング、および個々の指紋のクロ
ッピング）がある。実施形態において、これらの様々なクロッピングウィンドウ
サイズは、政府機関（例えば、ＦＢＩ）によって規定される。別の実施形態にお
いて、クロッピングウィンドウを任意のサイズに変更することが可能である。実
施形態において、対象領域上でクロッピングウィンドウを「ドラッグアンドドロ
ップ」することが可能である。

【００６９】 ソフトウェア開発キット１０４は、「クロッピングモード入手」リクエストま
たは「クロッピングモード入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信し得る。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現
在のクロッピングモードに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する
。この指紋スキャナ１０６からの現在のクロッピングモードは、ソフトウェア開
発キット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信し
たクロッピングモードをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する
。

【００７０】 （ズーム係数） ソフトウェア開発キット１０４は、「ズーム係数設定」リクエストまたは「ズ
ーム係数設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「ズーム
係数設定」により、ユーザが、対象の指紋画像に対するズームの程度を変更する
ことが可能である。一実施形態において、４つのズーム係数（すなわち、１００
％、２００％、４００％および８００％）がある。別の実施形態において、ズー
ム係数を任意の程度に変更することが可能である。

【００７１】 ソフトウェア開発キット１０４は、「ズーム係数入手」リクエストまたはズー
ム係数入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信
することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在のズー
ム係数に関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この指紋スキャ
ナ１０６からの現在のズーム係数は、ソフトウェア開発キット１０４によって受
信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したズーム係数をグラフィカ
ルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００７２】 （左ズーム、上ズーム） ソフトウェア開発キット１０４は、「左ズーム、上ズームの設定」リクエスト
または「左ズーム、上ズームの設定」パラメータをグラフィカルユーザインター
フェース１０２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信するこ
とができる。「左ズーム、上ズームの設定」により、ユーザが、画像をズームす
る際の中心点を変更ことが可能となる。一実施形態において、左ズーム、上ズー
ムは、指紋画像中の「ｘ」座標および「ｙ」座標である。一実施形態において、
これらの座標は、マウスボタンをクリックすることによって設定可能である。別
の実施形態において、座標は、キーボード、音声操作ユニットまたは他のコンピ
ュータペリフェラルデバイスによって入力可能である。

【００７３】 ソフトウェア開発キット１０４は、「左ズーム、上ズームの入手」リクエスト
または「左ズーム、上ズームの入手」パラメータをグラフィカルユーザインター
フェース１０２から受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キッ
ト１０４は、現在の左ズーム値、上ズーム値についてのリクエストを指紋スキャ
ナ１０６から送信する。指紋スキャナ１０６からの現在の左ズーム値、上ズーム
値は、ソフトウェア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キ
ット１０４は、受信した左ズーム値、上ズーム値をグラフィカルユーザインター
フェース１０２に返送する。

【００７４】 （画像改良モジュール） 画像改良モジュール１１２は、ユーザが、画像改良に関するステータスをリク
エストし、指紋画像改良の様々な局面を制御することを可能にする。ユーザは、
グラフィカルユーザインターフェース１０２を通じて自身のリクエストを入力す
る。これらのリクエストに対する応答は、グラフィカルユーザインターフェース
１０２によって表示され得る。以下に、画像改良モジュール１１２に関連する例
示的機能について説明する。

【００７５】 （修正モード） ソフトウェア開発キット１０４は、「修正モード設定」リクエストまたは「修
正モード設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「修正モ
ード設定」により、ユーザは、画像修正能力をオンまたはオフすることができる
。一実施形態において、このリクエストの利用はパスワードによって保護される
。これは、エンドユーザがこの能力を持つことを可能または不可能にすることが
望ましい場合があるためである。

【００７６】 ソフトウェア開発キット１０４は、「修正モード入手」リクエストまたは「修
正モード入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在の修
正モードに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この指紋スキ
ャナ１０６からの現在の修正モードは、ソフトウェア開発キット１０４によって
受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信した修正モードをグラフィ
カルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００７７】 （ライン） ソフトウェア開発キット１０４は、「ライン設定」リクエストまたは「ライン
設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し、こ
のリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「ライン設定」に
より、上記ユーザは、キャプチャされた指紋画像の特定の位置において水平方向
のスキャンラインまたは垂直方向のスキャンラインを選択することができる。実
施形態において、所望の特定のラインフォーマットに応じて、リクエストをより
具体的（例えば、「フルラインを設定」または「間引き後ラインを設定」）にし
てもよい。

【００７８】 ソフトウェア開発キット１０４は、「ライン入手」リクエストまたは「ライン
入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信するこ
とができる。これにより、ユーザは、指紋スキャナによってキャプチャされた特
定のスキャンラインを見ることができる。これにより、ソフトウェア開発キット
１０４は、現在の「設定」ラインに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から
送信する。この指紋スキャナ１０６からの現在の「設定」ラインは、ソフトウェ
ア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受
信した「設定」ラインをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する
。実施形態において、所望の特定のラインフォーマットに応じて、リクエストを
より具体的（例えば、「フルラインを入手」または「間引き後ラインの入手」）
にしてもよい。

【００７９】 （モータ制御モジュール） モータ制御モジュール１１４は、ユーザが、リクエスト指紋スキャナ１０６内
でのモータ制御に関するステータスをリクエストし、制御指紋スキャナ１０６内
のモータ動作の様々な局面を制御することを可能にする。例えば、指紋スキャナ
１０６内の指紋画像生成プリズムの移動を制御するモータに関連する機能を定義
することが可能である。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース１０２
を通じて自身のリクエストを入力する。これらのリクエストに対する応答は、グ
ラフィカルユーザインターフェース１０２によって表示され得る。以下において
、モータ制御モジュール１１４に関連する例示的機能について説明する。

【００８０】 （モータ位置） ソフトウェア開発キット１０４は、「モータ位置設定」リクエストまたは「モ
ータ位置設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「モータ
位置設定」により、ユーザは、指紋画像生成プリズムを移動させるモータを調節
して、プリズムを特定の場所に移動させることができる。実施形態において、１
つ以上の場所を、プリズムに対して（例えば、「右」、「左」、「中央」および
／または「較正場所」に）事前規定することが可能である。さらなる実施形態に
おいて、プリズム上の任意の場所を指定することが可能である。

【００８１】 ソフトウェア開発キット１０４は、「モータ位置入手」リクエストまたは「モ
ータ位置入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在のモ
ータ位置に関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この指紋スキ
ャナ１０６からの現在のモータ位置は、ソフトウェア開発キット１０４によって
受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したモータ位置をグラフィ
カルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００８２】 （速度制限特性） ソフトウェア開発キット１０４は、「速度制限設定」リクエストまたは「速度
制限設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し
、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「速度制限設
定」により、ユーザは、プリズムの移動をトグルまたはオンオフ制御することが
できる。例えば、実施形態において、「速度制限設定」がオンになっているとき
に、ユーザがプリズムを過剰に高速に移動させようとすると、動き制御システム
は、そのプリズムの移動に耐える。「速度制限設定」がオフになっているとき、
ユーザは、プリズムを所望の速度で移動させることができる。Ｇ．Ｂａｒｔｏｎ
らによる「Ｍｅｔｈｏｄ，Ｓｙｓｔｅｍ，ａｎｄ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ｐｒｏｇ
ｒａｍ Ｐｒｏｄｕｃｔ ｆｏｒ Ｃｏｎｔｒｏｌ ｏｆ Ｐｌａｔｅｎ Ｍｏ
ｖｅｍｅｎｔ ｄｕｒｉｎｇ ａ Ｌｉｖｅ Ｓｃａｎ」（シリアル番号第０９
／４２５，８８８号、弁理士ドケット番号第１８２３．０２２００００）に記載
されている例示的制御を参照されたい。

【００８３】 ソフトウェア開発キット１０４は、「制限速度の入手」リクエストまたは「制
限速度の入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受
信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在の制
限速度モードに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この現在
の制限速度モードは、指紋スキャナ１０６からソフトウェア開発キット１０４に
よって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信した制限速度モード
をグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００８４】 （モータステータス） ソフトウェア開発キット１０４は、「モータステータスの設定」リクエストま
たは「モータステータスの設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することが
できる。「モータステータスの設定」により、ユーザは、モータを動作可能状態
にするか否かを設定することができる。

【００８５】 ソフトウェア開発キット１０４は、「モータステータスの入手」リクエストま
たは「モータステータスの入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１
０４は、現在のモータステータスに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から
送信する。ｅモータステータスは、指紋スキャナ１０６からソフトウェア開発キ
ット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したモ
ータステータスをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００８６】 （モータモード） ソフトウェア開発キット１０４は、「モータモードの設定」リクエストまたは
「モータモードの設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０
２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。
「モータモードの設定」により、ユーザは、モータを特定の動作モードに設定す
ることができる。実施形態において、これらのモードは、速度制御モード、ディ
ザーモード、移動モード、位置保持モード、およびオフモードを含み得る。速度
制御モードにより、モータの速度を制御することが可能となる。ディザーモード
により、モータは、プリズムを前後移動させる（これは、例えば、較正中に有用
であり得る）。移動モードにより、モータは、プリズムを特定の場所に移動させ
、次いでモータ移動を停止させる。保持位置モードにより、モータは、ユーザが
プリズムを移動させることができなくなるように、自身の現在の位置にロックさ
れる。オフモードにより、モータは、シャットダウンされる。実施形態は、これ
らのモードの１つ以上の任意の組み合わせを含み得る。

【００８７】 ソフトウェア開発キット１０４は、「モータモード入手」リクエストまたは「
モータモード入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在
のモータモードに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。この現
在のモータモードは、指紋スキャナ１０６からソフトウェア開発キット１０４に
よって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したモータモードを
グラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００８８】 （較正制御モジュール） 較正制御モジュール１１６は、ユーザが指紋スキャナ１０６の較正の様々な局
面を制御することを可能にする。一実施形態において、ユーザは、指紋スキャナ
１０６にスキャナ較正ルーチンを任意のタイミングで行なわせるようリクエスト
することができる。さらに、ユーザは、較正を自動的に定期的間隔で（例えば、
電源オン時に）行うシステムを設定することもできる。一実施形態において、シ
ステムは、ログファイル追跡較正イベントを維持する。

【００８９】 ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース１０２を通じて自身のリクエ
ストを入力する。これらのリクエストに対する応答を、グラフィカルユーザイン
ターフェース１０２によって表示することができる。

【００９０】 （ＬＥＤ／採光制御モジュール） ＬＥＤ／採光制御モジュール１１８は、ユーザが指紋スキャナ１０６内のＬＥ
Ｄまたは他の採光デバイスの照明を制御することを可能にする。この照明制御工
程は、ＬＥＤまたは他の採光デバイスの強度を個別にまたは一様に変更する工程
を含み得る。これは、指紋画像生成を最適に行うために対象となる指を照明する
ために望ましい場合がある。ＬＥＤ／採光制御モジュール１１８に、画像キャプ
チャモジュール１０８および／または画像フォーマットモジュール１１０と類似
するかまたは重複する機能を持たせてもよい。

【００９１】 ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース１０２を通じて自身のリクエ
ストを入力する。これらのリクエストに対する応答は、グラフィカルユーザイン
ターフェース１０２によって表示することが可能である。

【００９２】 （モジュールの追加） ソフトウェア開発キット１０４は、上記および図１Ｂに示したモジュール以外
のモジュールも含むことができる。これらの追加によるモジュールおよび／また
は既述したモジュールに、以下のような追加機能の一部または全てを持たせるこ
とが可能である。

【００９３】 （デバイス特性） ソフトウェア開発キット１０４は、「デバイス特性設定」リクエストまたは「
デバイス特性設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「デ
バイス特性設定」によって、システム管理者は、ユーザに上記の制御機能のうち
１つ以上へのアクセスを持たせるかまたはこれらの機能をユーザから隠したまま
にしておくかを設定することができる。これは、特定の機能設定を政府機関規格
に適合させる必要があるために変更不可能である状況および他の状況において有
利であり得る。

【００９４】 ソフトウェア開発キット１０４は、「デバイス特性入手」リクエストまたは「
デバイス特性入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４は、現在
のデバイス特性の設定に関するリクエストを指紋スキャナ１０６から送信する。
このデバイス特性の設定は、指紋スキャナ１０６からソフトウェア開発キット１
０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、受信したデバイス
特性設定をグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送する。

【００９５】 （再設定） ソフトウェア開発キット１０４は、「再設定」リクエストまたは「再設定」パ
ラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し、このリクエ
ストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「再設定」により、ユーザ
は、指紋画像生成システム１００を初期状態に再設定することができる。

【００９６】 （画像の保存） ソフトウェア開発キット１０４は、「画像保存」リクエストまたは「画像保存
」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し、このリ
クエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「画像保存」により、
ユーザは、キャプチャした指紋画像を格納デバイス（好適には、ローカルコンピ
ュータシステム内に配置された格納デバイス）に保存する。別の実施形態におい
て、ネットワーク接続においてまたは他の場所に画像を保存することも可能であ
る。一実施形態において、「画像保存」により、フル画像をデフォルトで保存す
る。他の実施形態において、全ての画像フォーマットを保存することができる。

【００９７】 （画像のロード） ソフトウェア開発キット１０４は、「画像のロード」リクエストまたは「画像
のロード」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し
、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「画像のロー
ド」により、ユーザは、以前にキャプチャした指紋画像を、格納デバイス（好適
には、ローカルコンピュータシステム内に配置された格納デバイス）からロード
する。別の実施形態において、ネットワーク接続または他の場所から画像をロー
ドすることができる。

【００９８】 （未処理画像の保存） ソフトウェア開発キット１０４は、「未処理画像の保存」リクエストまたは「
未処理画像の保存」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「未
処理画像の保存」により、ユーザは、キャプチャした未処理指紋画像を格納デバ
イス（好適にはローカルコンピュータシステム内に配置された格納デバイス）に
保存することができる。別の実施形態において、未処理画像をネットワーク接続
上でまたは他の場所に保存することが可能である。実施形態において、特定のユ
ーザがこのオプションを用いるのをパスワードによって保護することが望ましい
場合がある。なぜならば、未処理画像は特定の政府機関規格に適合しない場合が
あるからである。

【００９９】 （画像の消去） ソフトウェア開発キット１０４は、「画像消去」リクエストまたは「画像消去
」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２から受信し、このリ
クエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「画像消去」は好適に
は、キャプチャした指紋画像をユーザがシステム設定に影響を与えることなく指
紋画像生成システム１００から消去することを可能にする。

【０１００】 （位置ヒストグラム） ソフトウェア開発キット１０４は、「位置ヒストグラムの設定」リクエストま
たは「位置ヒストグラムの設定」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することが
できる。「位置ヒストグラムの設定」により、ユーザは、ヒストグラムを生成す
ることが可能な画素の場所／スキャンラインの場所（単数または複数）を設定す
ることができる。このヒストグラムは、当該場所（単数または複数）が更新され
た回数を示す。これにより、指紋スキャナ１０６が適切に動作しているか否かを
確認する能力を得ることが可能となる。一実施形態において、動作が適切である
場合、生成されたヒストグラムは実質的に平坦である。

【０１０１】 ソフトウェア開発キット１０４は、「位置ヒストグラムの入手」リクエストま
たは「位置ヒストグラムの入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェ
ース１０２から受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１
０４は、現在の位置ヒストグラムに関するリクエストを指紋スキャナ１０６から
送信する。この現在の位置のヒストグラムは、指紋スキャナ１０６からソフトウ
ェア開発キット１０４によって受信される。ソフトウェア開発キット１０４は、
受信した位置ヒストグラムをグラフィカルユーザインターフェース１０２に返送
する。

【０１０２】 （イネーブルの保護） ソフトウェア開発キット１０４は、「イネーブルの保護」リクエストまたは「
イネーブルの保護」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース１０２か
ら受信し、このリクエストを指紋スキャナ１０６に送信することができる。「イ
ネーブルの保護」により、システム管理者は、本明細書中で既述したパスワード
で保護されている機能全てに対するパスワード保護をイネーブルまたはディセー
ブルすることができる。

【０１０３】 ソフトウェア開発キット１０４は、「イネーブル保護の入手」リクエストまた
は「イネーブル保護の入手」パラメータをグラフィカルユーザインターフェース
１０２から受信することができる。これにより、ソフトウェア開発キット１０４
は、現在のイネーブル保護されたモードに関するリクエストを指紋スキャナ１０
６から送信する。このイネーブル保護されたモード値は、ソフトウェア開発キッ
ト１０４によって指紋スキャナ１０６から受信される。ソフトウェア開発キット
１０４は、受信したイネーブル保護されたモード値をグラフィカルユーザインタ
ーフェース１０２に返送する。

【０１０４】 （例示的ＧＵＩパネル） 図３は、本発明の一例による、グラフィカルユーザインターフェース１０２に
おいて表示される例示的ＧＵＩパネル３００を示す。これは、本発明を制限する
ことを意図したものではない。関連分野（単数または複数）の当業者にとってこ
の記載を読めば明らかなように、他のＧＵＩパネルも用いることが可能である。

【０１０５】 （例示的な予約ステーション環境） 図４は、本発明の一実施形態によるインターフェースを取り入れた、例示的な
予約ステーション環境４００を示す。例示的予約ステーション環境４００は、６
つの工程（すなわち、システム管理工程４０２、人口動態工程４０４、画像キャ
プチャ／画像処理工程４０６、カードフォーマット工程４０８、品質保証工程４
１０、およびネットワーク通信工程４１２）を含む。

【０１０６】 システム管理工程４０２により、１人以上の人間が予約ステーションを管理し
て、指紋スキャナの適切な動作を確認および維持し、関連分野（単数または複数
）の当業者に公知の他の管理的タスクにおいて指紋スキャナを較正することが可
能となる。管理者（単数または複数）は、ログインアカウントの維持と、ログイ
ン特権およびアクセス権の他のユーザへの割当てとを行うことができる。

【０１０７】 人口動態工程４０４は、現在の指紋採取キャプチャ動作に関連する様々な人口
動態データを入手および／または入力する工程を含む。この人口動態データは、
指紋採取対象者の名前、住所、電話番号、（潜在指紋の場合は）指紋をキャプチ
ャした場所、および／または指紋採取対象とした理由を、関連分野（単数または
複数）の当業者に公知の他の人口動態データと共に、含み得る。この人口動態デ
ータはキーボードによって入力されるか、または、ネットワーク接続を介して受
信が可能である。人口動態データは好適には、ＡＮＳＩ／ＮＩＳＴフォーマット
で格納される。

【０１０８】 画像キャプチャ／画像処理工程４０６は、上述したような本発明のソフトウェ
ア開発キットによって実行される機能を含む。この機能は、指紋スキャナ、署名
パッドおよび／または顔写真用カメラならびに関連分野（単数または複数）の当
業者に公知の他の画像キャプチャデバイスからの画像受信を含み得る。

【０１０９】 カードフォーマット工程４０８は、フォーマット工程および／またはキャプチ
ャ済み指紋画像（および人口動態データがある場合は人口動態データ）のパッケ
ージングを、印刷、格納、および／またはネットワーク接続を介した転送に適し
たフォーマットで行う工程を含む。例えば、異なる政府機関（例えば、ＦＢＩお
よびＣＩＡ）は、特定の指紋画像フォーマットを要求する。図５Ａおよび５Ｂは
、ＦＢＩ指紋画像カードの前面および裏面をそれぞれ示す。一実施形態において
、このＦＢＩ指紋画像カードに合わせて、画像データおよび人口動態データをフ
ォーマットしなければならない。このようなフォーマットは、関連分野（単数ま
たは複数）の当業者に公知である。市販のソフトウェアパッケージ（例えば、Ａ
ｗａｒｅ，Ｉｎｃ．によるＮＩＳＴＰａｃｋ）が、フォーマッティングと、ＡＮ
ＳＩ／ＮＩＳＴおよびＦＢＩ仕様対応の指紋画像の圧縮とを処理することができ
る。本発明は、これらのおよび他の任意の指紋画像フォーマットに適合可能であ
る。

【０１１０】 品質保証工程４１０は、システムの品質保持を確実に行うために必要な動作を
含む。この工程は、定期的較正、画像品質のモニタリング、サービスログおよび
イベントログの生成、および／または関連分野（単数または複数）の当業者に公
知の他の品質保証関連動作を含む。

【０１１１】 ネットワーク通信工程４１２は、キャプチャされた指紋画像を１つ以上の所望
の宛先に送信するために必要な動作を含む。この宛先は、様々な政府機関を含む
。政府機関では様々なコンピュータ／ネットワークプロトコルが用いられ得るた
め、この層は、キャプチャされ、パッケージングされた画像データを受信し、受
信したそのデータを、識別を担当するコンピュータに送信する。

【０１１２】 上記の予約ステーション環境は例示目的のために設けたものであり、これらの
実施形態は、本発明を限定することを意図したものではない。関連分野（単数ま
たは複数）の当業者にとって、本明細書中の教示内容を鑑みれば、本明細書中に
記載の実施形態と僅かにことなるか実質的に異なる別の実施形態が明らかである
。

【０１１３】 （例示的指紋スキャナ） 図６に示す、本発明を用いることが可能な指紋スキャナ６０６の例示的実施形
態について、以下にさらに詳細に説明する。この説明は例示的なものであり、本
発明を限定することを意図したものではない。この例では、指紋スキャナ６０６
の代わりに、従来のインクおよび紙を用いている。指紋スキャナ６０６は、ＩＥ
ＥＥ１３９４またはファイヤワイヤとして公知のデジタル通信インターフェース
を介して、ＷＩＮＤＯＷＳ（Ｒ）ＮＴまたはＷＩＮＤＯＷＳ（Ｒ）２０００で動
作する標準的ＰＣに接続することができる。指紋スキャナ６０６は、独立型環境
かまたはネットワーク環境のいずれにおいても用いることが可能である。

【０１１４】 指紋スキャナ６０６は、常に明確かつ高品質の画像を作製する。作製された画
像は、指紋検査担当者および／または自動化指紋識別システム（ＡＦＩＳ）によ
る識別対象として用いることが可能である。指紋スキャナ６０６は、１０００ド
ット／インチを上回る画像を作製することができる。これは、ライブスキャン（
非潜在）画像生成に関する現行のＦＢＩおよびＡＦＩＳ要求事項を上回るもので
ある。この解像度は、様々な方法（例えば、高分解能ビデオモニタおよびソフト
ウェアツール）を用いて潜在指紋の捜索およびその後の手作業による潜在指紋の
整合作業を行う際に特に有用であり得る。

【０１１５】 指紋スキャナ６０６のこのデータキャプチャ能力により、個人を逮捕および釈
放したときにリアルタイムで識別することが可能となる。デジタル予約環境（例
えば、図４を参照して上述したようなジタル予約環境）への統合対象として理想
的なことに、指紋スキャナ６０６は、既存の製品およびシステム取り付けを大い
に向上させ、これにより当該プロジェクトの成功を保証する。

【０１１６】 このシステムを民間人に用いる場合、システムは威圧的ではなく、インクも用
いず（従って、プロセスはより清潔かつ容易なものとなり、供給品も少なくなり
）かつ、高速画像品質確認を行うことが可能であるため、ありがちなテンプリン
トカード拒否が生じなくなる。

【０１１７】 指紋スキャナ６０６は、他のライブスキャンシステムと比較したときに、所有
者の全体的コストおよび物理的空間に関する要求事項を低減する、技術的に優れ
たデバイスとなるように設計される。指紋スキャナ６０６ユニットは、他のシス
テムと同じくらいの予算内で購入可能であるため、予約数を劇的に増加させるこ
とが可能である。指紋スキャナ６０６を用いると時間を節約することが可能なた
め、投資額を短期で回収することが可能である。

【０１１８】 （指紋スキャナの重要点） 指紋スキャナ６０６の少なくともいくつかの重要点および利点を以下に示す。
・この画像キャプチャプロセスはプレビュー能力を特徴とするため、キャプチャ
の最中にライブ画像を表示することが可能であり、そのため、指紋画像の品質を
その場で確認することができる。 ・オプションとして、数値処理による品質制御フィードバックが含まれている。
・指紋スキャナ６０６は、指紋画像キャプチャを指の端から端までかつ先端部分
から襞部分まで完璧に行うための、１つの平坦なレンズプラテンを提供する。 ・グレースケール分解能が１０００ドット／インチ（ＤＰＩ）まで得られるため
、明確かつ分類可能な指紋画像が得られる。 ・回転による指紋キャプチャおよび印刷サイズはそれぞれ、高さ１．６”×幅１
．５”で行う。 ・スラップによる指紋キャプチャおよび印刷サイズは、高さ２”×幅３”で行う
。 ・ＦＢＩ ＩＱＳ（画像品質規格）の付録Ｆによって承認を得ている。

【０１１９】 （指紋スキャナの概要） 図６に示す一実施形態である指紋スキャナ６０６は、堅牢なケース構造に、特
許キャプチャ済みの光学システムおよびスライド型プラテン６０２の組み合わせ
と、デジタルＣＭＯＳ３線（ｔｒｉｌｉｎｅａｒ）カメラおよびファイヤワイヤ
チップ設定とを組み合わせた構成からなる。このユニットには、ファイヤワイヤ
ケーブル、ソフトウェア開発キットおよびマニュアルも収容される。

【０１２０】 （主な特徴（以下の表３も参照のこと） 以下に、指紋スキャナ６０６の主な特徴のうち少なくともいくつかについて説
明する。 ・堅牢性および信頼性のある構造 ・（オプションと組み合わせることにより）半携帯型またはフル予約ステーショ
ンとして構成が可能。 ・ライブスキャン１０プリントデバイスに関する現行のＦＢＩ−ＩＱＳ規格およ
びＩＡＩ規格案を満足するかまたは上回る。 ・圧痕および回転画像の同時キャプチャが可能でありながらシンプルな構造。 ・最先端のファイヤワイヤ（ＩＥＥＥ１３９４）画像インターフェーシングプロ
トコルにより、高速キャプチャが可能。 ・オプションの高分解能のタッチスクリーンによる人口動態表示。 ・可変キャプチャおよび再印刷能力（例えば、特定の指のキャプチャのまたは全
ての指のキャプチャ）。 ・１２ボルトでのＤＣ電力動作。

【０１２１】 （ケース） ケース設計は耐久性に優れたものであり、これは、内部の電子構成要素および
光学構成要素を良好に保護し、かつ、携帯用途に適した重量を維持することを意
図している。ケースの各端部には内蔵型ハンドルがあるため、指紋スキャナ６０
６を容易に運搬することができる。

【０１２２】 総アルミニウムケースなので傷が付きにくく、過酷な環境にも耐えるよう設計
されている。本ケースは、机またはテーブルに取り付け可能である。

【０１２３】 指紋スキャナ６０６の設計は、国境警備、入国管理、素性調査、逮捕および釈
放における識別、ＡＦＩＳへの接続性、ならびに大量の画像キャプチャを要求す
る他のアプリケーション等のアプリケーションにとって理想的である。

【０１２４】 指紋スキャナ６０６は、重量が２５ｌｂ未満であり、運搬ケースに容易に収納
が可能であるため、リモートによるＡＦＩＳ接続性を用いたソリューションをモ
バイルでの画像キャプチャ用途に提供することができる。

【０１２５】 角部および端部が丸みを帯びているため、作業者および登録者に対する動作環
境を安全に維持できる。

【０１２６】 （画像キャプチャ領域（プラテン）） プラテンによるユニークな動きにより、容易な画像キャプチャが可能となり、
よって、再訓練を頻繁に行う必要が低減する。プラテン領域は、２つの様式（す
なわち、１）回転による跡および２）指の平坦部または平面部の圧痕（スラップ
））で用いることが可能である。

【０１２７】 図７は、使用中の指ガイド７０２の一例を示す。指ガイド７０２を回転位置に
回転させると、回転中の指の周囲に小領域のプラテンが見えてくる。指ガイドは
、様々なサイズの指の画像キャプチャを支援するための調節部７０４を有する。
指が回転するとき、その指は一ヶ所に留まったままであり、一方、プラテンは下
方向に移動する。コンピュータモニタ上でリアルタイムでのフィードバックが可
能なため、回転精度がさらに向上する。

【０１２８】 指ガイド７０２を少し変わった様式で（ｏｕｔ ｏｆ ｔｈｅ ｗａｙ）回転
させると、４本の指の圧痕と、２本の親指の圧痕とを高速に行うことが可能であ
る。すなわち、４本の指（または親指の平面）をプラテン上に配置して、モニタ
を見ながらプラテンを左または右にスライドさせる。

【０１２９】 このプラテンは、ガラス洗浄剤だけで簡単かつ即座に洗浄することが可能であ
る。表面には滑り止め加工が施されているため、キャプチャ指が湿っていたり乾
燥しているときの画像キャプチャの際に有用である。この表面は、ユーザによる
保守が可能である。

【０１３０】 （画像品質） 指紋スキャナ６０６の光学システムにより、１０００ｄｐｉを越える分解能で
の画像生成が可能である。他の画像生成分解能も、本発明の範囲内である。一実
施形態において、指紋スキャナ６０６のベースモデルにより５００ｄｐｉでの画
像生成が可能となり、よって、画像をＡＦＩＳアプリケーションに適合させるこ
とが可能である。ソフトウェア／ファームウェアのアップグレードを行うことが
可能であり、これらは、画像生成分解能において５００ｄｐｉおよび１０００ｄ
ｐｉの両方が可能である。

【０１３１】 指紋スキャナ６０６は、ＦＢＩの画像品質規格および付録Ｆに関して要求され
る全試験に合格している。その概要レポートについては、申し込みにより利用可
能である。

【０１３２】 指紋スキャナ６０６用のソフトウェア開発キットは、上述したような、ズーミ
ングまたはフィルタリングによる画像ビューイング用途の改良ツールを含み得る
。

【０１３３】 （ケーブル、接続およびスループット） 図８において以下に説明するように、指紋スキャナ６０６は、ユニット背面に
おいて様々なシンプルな接続部を有する。

【０１３４】 （電力） 指紋スキャナ６０６には、標準装備として、９５〜２５０ボルトのＡＣを１２
ボルトＤＣに切り換える電源変圧器（定格：６０アンペア（７２ワット））が付
いてくる。

【０１３５】 携帯用途に最適な車両用アダプタが提供される。

【０１３６】 （ファイヤワイヤ） ファイヤワイヤ（すなわちＩＥＥＥ１３９４）ポートは、図８に示すように、
指紋スキャナ６０６用のコンピュータとの主な通信方法である。この４００Ｍｂ
ｐｓ接続部を通じて映像通信およびデータ通信を同時に転送するため、システム
に将来において改良および更新（すなわち、ＵＳＢ顔写真カメラまたはデジタル
署名パッド）を加える際に広範囲の帯域が利用可能である。他の現在公知の通信
方法および将来の通信方法も、本発明の範囲内である。

【０１３７】 未処理画像データを、デジタル（ＣＭＯＳ）カメラからファイヤワイヤを介し
てコンピュータ（このコンピュータは、ファイヤワイヤ ＰＣＩアダプタまたは
直接型インターフェースを備える）にリアルタイムかつ直接転送する；そのため
、アナログ−デジタル映像キャプチャカード（すなわちフレームグラッバー）は
不要である。

【０１３８】 （ＵＳＢ） 図８に示すように、２つのＵＳＢ（ユニバーサルシリアルバス）ポート（ＵＳ
Ｂ１およびＵＳＢ２）が、指紋スキャナ６０６の背面にある。これらのポートは
、メンテナンス目的およびトラブルシューティング目的のために設けられる。こ
れらのポートは、将来のシステムアップグレードおよび改良時に利用可能である
。

【０１３９】 （ソフトウェアドライバ） 指紋スキャナ６０６のインストールおよび作動に必要なソフトウェアデバイス
ドライバは、ユニットと共に出荷される。

【０１４０】 Ｗｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）ＮＴおよびＷｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）２０００用のドライバ
を用いることが可能である。

【０１４１】 （ソフトウェア開発キット） （ソフトウェア開発キットの形態の）さらなるソフトウェアも、各指紋スキャ
ナ６０６と共に出荷される。

【０１４２】 このソフトウェアを用いると、指紋スキャナ６０６を、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ
ＶｉｓｕａｌＣ＋＋（登録商標）、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓ
ｉｃ（登録商標）、またはＡｃｔｉｖｅＸをサポートする任意のプラットフォー
ムを用いたアプリケーションに組み込むことが可能になる。

【０１４３】 このソフトウェアは、以下のコンポーネントのうち少なくとも１つ以上を含む
。 ・画像キャプチャ機能 ・画像フォーマット機能 ・画像改良機能 ・モータ制御機能 ・較正制御機能 ・ＬＥＤ／採光制御機能 （取付け） 指紋スキャナ６０６の取付けは難しくない。コンピュータをセットアップし、
ファイヤワイヤＰＣＩアダプタを取り付けた（ただし、必要な場合）後、デバイ
スドライバおよびＳＤＫを、供給されたＣＤからインストールする。次いで、電
力アダプタ変圧器を壁および指紋スキャナ６０６に差し込むだけで、スイッチが
オンになる。次いで、ファイヤワイヤケーブルを指紋スキャナ６０６に差し込み
、ＰＣのファイヤワイヤアダプタに差し込む。オペレーティングシステムは、こ
のプラグアンドプレイデバイスを検出して、このデバイスドライバをＷｉｎｄｏ
ｗｓ（Ｒ）に登録する。自動コンフィギュレーションユーティリティーも動作し
て、割込み設定およびメモリ設定を実行する。ここで、サンプルのアプリケーシ
ョンを実行して、デバイスが適切に取り付けられたかどうかを確認する。この時
点で、画像を指紋スキャナ６０６からキャプチャすることが可能となる。

【０１４４】 （メンテナンス） 指紋スキャナ６０６は、コスト効率の良いライブスキャナとなるように設計さ
れている。コスト効率を良くするために、指紋スキャナ６０６では、ライフサイ
クルの短いメンテナンスコストを取り入れている。指紋スキャナ６０６は、数年
にわたって故障の心配無く動作する。ＣＯＴＳ（商用既成品）コンポーネントを
用いると、部品の入手および取換えが容易に可能である。

【０１４５】 （データ共有） ＡＮＳＩ／ＮＩＳＴおよびＦＢＩは、指紋、写真、人口動態および他の識別マ
ークに関する格納プロトコル、圧縮プロトコルおよび転送プロトコルに関する規
格を作成した。

【０１４６】 典型的には、指紋スキャナ６０６からキャプチャされた画像は、圧縮および格
納だけではなく、他の法務執行エンティティへの転送または他の法務執行エンテ
ィティとの共有化も可能である。

【０１４７】 （画像圧縮および格納） 以下の表１に示す例示的計算は、指紋スキャナ６０６の一実施形態によってキ
ャプチャされる全未処理画像に必要な格納スペースを示す。

【０１４８】

【表１】 （ＷＳＱ圧縮の利用） 一実施形態において、ＷＳＱ圧縮を用いることが可能である。ＦＢＩの承認を
得ている唯一の指画像の圧縮方法は、Ｗａｖｅｌｅｔ Ｓｃａｌａｒ Ｑｕａｎ
ｔｉｚｅｄ（ＷＳＱ）アルゴリズムを１５：１の圧縮比まで用いることによって
行う方法である。この方法を用いると、指紋スキャナ６０６によってキャプチャ
される全画像に関する格納スペース要求事項を以下の値まで減少することが可能
である。 ９．７５ＭＢ＋１５＝０．６５ＭＢ（オーバーへッドを減算したサイズ） ＦＢＩにによる認定を受けたＷＳＱソフトウェアは、複数のＡＦＩＳプロバイ
ダおよびサードパーティプロバイダから入手可能である。

【０１４９】 （ＥＦＴＳを用いたインターフェース提供） 画像の圧縮および格納を終えた後は、ＦＢＩによって認可されたＥｌｅｃｔｒ
ｏｎｉｃ Ｆｉｎｇｅｒｐｒｉｎｔ Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｓｔａｎｄａ
ｒｄ（ＥＦＴＳ）を通じて、データを他のエンティティと共有することが可能で
ある。ＥＦＴＳは、ＦＢＩによって定期的に更新される。

【０１５０】 この規格は、異なるＡＦＩＳと法務執行政府機関との間で共有されるべき全指
紋データに関して、事前定義されたフォーマットまたはプロトコルを構築する。

【０１５１】 ＦＢＩによる認可を受けたＥＦＴＳソフトウェアは、複数のＡＦＩＳ業者およ
びサードパーティ業者から入手可能である。

【０１５２】 （格納および転送） 今日、格納および転送は、多くの顧客によって用いられるデータ管理およびエ
ラー回復のための方法である。

【０１５３】 指紋データをネットワークを介して転送しようとする（特に、公共の搬送波を
用いて転送しようとする）場合、データの転送が成功して完了するまで、当該デ
ータを一時的にローカルに格納することが極めて重要である。これは、指紋スキ
ャナ６０６ユニットが取り付けられたローカルマシンに当該データを格納しない
場合、特にあてはまる。

【０１５４】 今日、用いられるネットワークのトポロジおよびプロトコル（すなわち、ＴＣ
Ｐ／ＩＰ、ＩＰＸ、イーサネット（Ｒ）、トークンリングなど）に応じて、複数
の格納方法論および転送方法論がある。

【０１５５】 以下の表２は、ＥＦＴＳプロトコルを用いたサンプルの転送時間を示す。

【０１５６】

【表２】 （ＡＦＩＳの接続性） 今日、多くの構築されたＡＦＩＳプロバイダが存在する。新規技術を従えて、
さらに多くのＡＦＩＳプロバイダが市場参入を目指している。各ＡＦＩＳは、指
画像を様々な方法で利用するユニークな付加価値のある機能を有している。様々
な数学的演算および画像操作により、指画像の性質に関する情報を大量に得るこ
とができる。

【０１５７】 指紋スキャナ６０６によってキャプチャされる画像は、付録Ｆに記載されてい
るＦＢＩのＩＱＳ認定試験の全要求事項を満たす。

【０１５８】 指紋スキャナ６０６からの画像は、ほとんどのＡＦＩＳソフトウェアとの適合
性を有する。なぜならば、ほとんどのＡＦＩＳプロバイダは、自社の画像要求事
項をこのＦＢＩ規格に基づいて作っているからである。

【０１５９】 （ＦＢＩ／ＬＺｌＦＩＳ接続性） 米国では、国際ＡＦＩＳ（ＩＡＦＩＳと呼ばれている）がＦＢＩによって維持
されており、これは、犯罪逃亡者を識別する際に有用となるように設計されてい
る。地方政府機関および国家政府機関は、全国的なプログラムを通じて、スルー
プット（すなわち、ダイヤルアップ、フレームリレー、ＩＳＤＮ、リースによる
ラインなど）に応じた様々な接続オプションを通じて、ＩＡＦＩＳにアクセスす
ることができる。

【０１６０】 ＩＡＦＩＳプログラムに関する詳細な情報については、ＦＢＩのウェブサイト ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｆｂｉ．ｇｏｖ ．で見つけることができる。

【０１６１】 （モバイルハンドヘルドスキャナ画像との適合性） 指紋スキャナ６０６からキャプチャされた画像は、１つの平面圧痕をキャプチ
ャするモバイルデジタル指スキャナを用いて得られた画像に対して完璧な適合性
を有し得る。

【０１６２】 モバイルデジタル指スキャナからの画像は、ＡＦＩＳを用いた地方データベー
スまたは国家データベースの指紋スキャナ６０６画像と比較することが可能であ
る。

【０１６３】 例えば、モバイルデジタル指スキャナを用いてキャプチャされた右手の人差し
指の画像を、ＦＢＩを通じて利用可能なＮＣＩＣ２０００全国データベースと比
較することが可能である。

【０１６４】 ＮＣＩＣ２０００に関する情報は、ＦＢＩのウェブサイトｈｔｔｐ：／／ｗｗ ｗ．ｆｂｉ．ｇｏｖ ．で見つけることができる。

【０１６５】 （まとめ） 指紋スキャナ６０６は、その軽量のモジュール式設計、５００〜１０００ｄｐ
ｉの画像生成という高品質、デジタルファイヤワイヤインターフェース、コンピ
ュータ制御によるカメラおよび採光（ｌｉｇｈｔｉｎｇ）、リアルタイムでの数
値処理フィードバックおよび自動自己較正により、業界をリードする。ユーザの
アプリケーションの設置場所が警察署内部またはトラック後部もしくは国境での
仮事務所内のどこであっても、指紋スキャナ６０６は、信頼性および一貫性に優
れた指画像生成を提供する。モバイルアプリケーションおよびリモートアプリケ
ーションは以前のライブスキャン製品では難しかったが、指紋スキャナ６０６の
堅牢かつ軽量の構造により、今や増大が見込まれる。

【０１６６】 図９Ａは、本発明の一実施形態による、コンパクトなサイズと携帯性とを持つ
指紋スキャナ６０６を示す。

【０１６７】 図９Ｂは、本発明の一実施形態による、指紋スキャナ６０６を組み込んだ指紋
画像生成システムの一例を示す。

【０１６８】 図１０は、本発明の一実施形態による、例示的指紋スキャナ６０６の斜視図を
示す。

【０１６９】 図１１は、本発明の一実施形態による、例示的セットアップにおける指紋スキ
ャナ６０６とインターフェースをとるコンピュータシステムを示す。

【０１７０】 業界の協力を経て、指紋スキャナ６０６にＡＦＩＳ規格およびＦＢＩ規格と適
合するよう試験が重ねられており、これにより、どんなシステムまたはプロジェ
クトも良好にインプリメンテーションを行うことが保証されている。

【０１７１】 初期コストおよびライフサイクルメンテナンスコストが低いため、指紋スキャ
ナ６０６では、世界中のＶＡＲ、システムインテグレータおよびディストリビュ
ータによる優れた第２レベルの製品サポートが受けることが可能である。

【０１７２】 （特性および利点） 表３は、指紋スキャナ６０６の特性および利点の少なくともいくつかをさらに
詳細に記したものである。

【０１７３】

【表３】 （機械的仕様） 表４は、本発明の実施形態による例示的指紋スキャナ６０６指紋スキャナの機
械的仕様を提供する。

【０１７４】

【表４】 （コンピュータシステム） 表５は、本発明の一実施形態による例示的指紋スキャナ６０６のコンピュータ
システム要求事項を提供する。本発明の様々な例において、高レベルまたは低レ
ベルの要求事項を用いることが可能である。

【０１７５】

【表５】 （例示的ＧＵＩコンピュータ環境） 図１２は、本発明を動作させるための例示的環境を示すブロック図である。こ
の環境は、１つ以上のプロセッサ（例えば、プロセッサ１２０４）を含むコンピ
ュータシステム１２００である。プロセッサ１２０４は、通信バス１２０２に接
続される。様々なソフトウェアの実施形態について、この例示的コンピュータシ
ステムを用いて説明する。関連分野の当業者にとって、この説明を読めば、他の
コンピュータシステムおよび／またはコンピュータアーキテクチャを用いて本発
明をインプリメントする方法は明らかである。

【０１７６】 コンピュータシステム１２００は、グラフィックスサブシステム１２０３を含
む。グラフィックスサブシステム１２０３は、１つ以上のプロセッサチップとし
てインプリメント可能である。グラフィックスサブシステム１２０３は、図２４
に示すようにプロセッサ１２０４の一部として、または、別個のグラフィックス
エンジンもしくはプロセッサとして、設けることができる。グラフィックスデー
タは、グラフィックスサブシステム１２０３からバス１２０２へと出力される。
表示インターフェース１２０５は、バス１２０２からのグラフィックスデータを
、表示ユニット１２０６上での表示として転送する。このグラフィックスデータ
は、本明細書中に記載の画面表示のためのグラフィックスデータを含む。

【０１７７】 コンピュータシステム１２００は、メインメモリ１２０８（好適にはランダム
アクセスメモリ（ＲＡＭ）、）も含み、２次メモリ１２１０も含み得る。この２
次メモリ１２１０は、例えば、ハードディスクドライブ１２１２および／または
リムーバブル格納ドライブ１２１４（例えば、フロッピー（Ｒ）ディスクドライ
ブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ等）を含み得る。リムーバブル格
納ドライブ１２１４は、リムーバブル格納ユニット１２１８に対して、周知の方
法で読出しおよび／または書込みを行う。リムーバブル格納ユニット１２１８は
、フロッピー（Ｒ）ディスク、磁気テープ、光ディスク等を示し、リムーバブル
格納ユニット１２１８に対し、リムーバブル格納ドライブ１２１４によって読出
しおよび書込みが行なわれる。理解されるように、リムーバブル格納ユニット１
２１８は、コンピュータによって用いることが可能な格納媒体を含み、このよう
な格納媒体は、内部にコンピュータソフトウェアおよび／またはデータを保存す
る。

【０１７８】 別の実施形態において、２次メモリ１２１０は、コンピュータプログラムまた
は他の命令をコンピュータシステム１２００にロードすることを可能にするため
の他の類似の手段を含み得る。このような手段としては、例えば、リムーバブル
格納ユニット１２２２およびインターフェース１２２０が挙げられる。例を挙げ
ると、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース（例えば、
ビデオゲームデバイスにおいて見受けられるようなもの）、リムーバブルメモリ
チップ（例えば、ＥＰＲＯＭまたはＰＲＯＭ）および関連付けられたソケット、
ならびにソフトウェアおよびデータをリムーバブル格納ユニット１２２２からコ
ンピュータシステム１２００へと転送することを可能にする他のリムーバブル格
納ユニット１２２２およびインターフェース１２２０がある。

【０１７９】 コンピュータシステム１２００は、通信インターフェース１２２４も含み得る
。通信インターフェース１２２４は、ソフトウェアおよびデータを通信経路１２
２６を介してコンピュータシステム１２００と外部デバイスとの間で転送するこ
とを可能にする。通信インターフェース１２２４の例を挙げると、モデム、ネッ
トワークインターフェース（例えば、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）カード）、通信ポ
ートが挙げられる。通信インターフェース１２２４を介して転送されるソフトウ
ェアおよびデータは、電子的信号、電磁的信号、光学信号または他の通信経路１
２２６を介した通信インターフェース１２２４による受信が可能な信号の形態を
とる。通信インターフェース１２２４は、コンピュータシステム１２００がネッ
トワーク（例えば、インターネット）とのインターフェースをとることを可能に
する手段を提供する点に留意されたい。

【０１８０】 本発明において、通信インターフェース１２２４は、コンピュータシステム１
２００と指紋スキャナ１０６との間の通信モードとして、ファイヤワイヤ（また
はＩＥＥＥ１３９４）ポートおよびＰＣＩアダプタを含み得る。実施形態におい
て、映像通信およびデータ通信は、この接続を介して同時に転送することが可能
である。

【０１８１】 グラフィカルユーザインターフェースモジュール１２３０は、ペリフェラルデ
バイス１２３２からのユーザ入力をバス１２０６に転送する。これらのペリフェ
ラルデバイス１２３２は、マウス、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフ
ォン、ジョイスティック、スタイラス、ライトペン、または他の任意の種類のペ
リフェラルユニットであり得る。これらのペリフェラルデバイス１２３２は、ユ
ーザが、本明細書において上述したような本発明のデータ視覚化ツールを作動お
よび制御することを可能にする。

【０１８２】 本発明について、この例示的環境を用いて説明する。これらの用語を用いる説
明は、便宜的な目的のためのみに用いる。本発明をこの例示的環境における用途
に限定することは意図していない。実際、関連分野の当業者にとって、この説明
を読めば、本発明を別の環境においてインプリメントする方法は明らかである。

【０１８３】 本発明は好適には、図１１を参照して以下に説明するような環境に類似する環
境において動作する（すなわち、実行される）ソフトウェアを用いてインプリメ
ントされる。本文書において、「コンピュータプログラム製品」という用語は一
般的には、リムーバブル格納デバイス１２１８か、または、ハードディスクドラ
イブ１２１２にインストールされたハードディスクを指す際に用いられる。これ
らのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム１２００にソフトウ
ェアを提供する手段である。

【０１８４】 コンピュータプログラム（コンピュータ制御論理とも呼ばれる）は、メインメ
モリおよび／または２次メモリ１２１０に格納される。コンピュータプログラム
はまた、通信インターフェース１２２４を介して受信可能である。このようなコ
ンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム１２００をイネ
ーブルして、本明細書において述べたような本発明の特徴を行なわせる。詳細に
は、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ１２０４をイネーブ
ルして、本発明の特徴を行なわせる。従って、このようなコンピュータプログラ
ムは、コンピュータシステム１２００のコントローラを表す。

【０１８５】 ソフトウェアを用いて本発明をインプリメントする実施形態において、リムー
バブル格納ドライブ１２１４、ハードドライブ１２１２または通信インターフェ
ース１２２４を用いて、ソフトウェアをコンピュータプログラム製品内に格納し
、コンピュータシステム１２００にロードすることが可能である。あるいは、通
信経路１２２６を介してコンピュータプログラム製品をコンピュータシステム１
２００にダウンロードすることも可能である。制御論理（ソフトウェア）は、プ
ロセッサ１２０４によって実行されると、プロセッサ１２０４に、上述したよう
な本発明の機能を行なわせる。

【０１８６】 別の実施形態において、本発明は、例えば、ハードウェアコンポーネント（例
えば、アプリケーション特有の集積回路）（ＡＳＩＣ））を用いて、主にファー
ムウェアおよび／またはハードウェアとしてインプリメントされる。本明細書に
おいて上述したような機能を行うためのハードウェア状態マシンのインプリメン
テーションは、関連分野（単数または複数）の当業者にとって明らかである。

【０１８７】 （結論） 上記において本発明の様々な実施形態について述べてきたが、これらの実施形
態はひとえに例示目的のために示したものであって、限定目的のためのものでは
ないことが理解されるべきである。関連分野の当業者にとって、本明細書におけ
る形態および詳細点において、本発明の意図および範囲から逸脱することなく様
々な変更が可能であることは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記の例
示的実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、本明細書の特許請求
の範囲およびその均等物のみによって規定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１Ａ】 図１Ａは、本発明のＧＵＩと指紋スキャナとの間のソフトウェア開発キットイ
ンターフェースの例示的実施形態を示す。

【図１Ｂ】 図１Ｂは、本発明のソフトウェア開発キットの一実施形態を示すブロック図を
示す。

【図１Ｃ】 図１Ｃは、本発明の実施形態による、指紋スキャナに結合されたコンピュータ
システムを示す例示的ブロック図を示す。

【図２Ａ】 図２Ａは、本発明の例示的実施形態の詳細な動作工程を提供するフローチャー
トを示す。

【図２Ｂ】 図２Ｂは、本発明の例示的実施形態の詳細な動作工程を提供するフローチャー
トを示す。

【図３】 図３は、本発明の一実施形態による、例示的グラフィカルユーザインターフェ
ースのコンフィギュレーションを示す。

【図４】 図４は、本発明の例示的予約ステーション環境を示す。

【図５Ａ】 図５Ａは、ＦＢＩ指紋カードの前面を示す。

【図５Ｂ】 図５Ａは、ＦＢＩ指紋カードの裏面を示す。

【図６】 図６は、本発明の一実施形態による、例示的なデジタル指紋ライブスキャナを
示す。

【図７】 図７は、指紋スキャナの例示的指ガイドを示す。

【図８】 図８は、本発明の一実施形態による、指紋スキャナへのインターフェースの提
供のための例示的接続を示す。

【図９Ａ】 図９Ａは、本発明の一実施形態による指紋スキャナの一例を示す。

【図９Ｂ】 図９Ｂは、本発明の一実施形態による指紋画像生成システムの一例を示す。

【図１０】 図１０は、本発明の一実施形態による例示的指紋スキャナの斜視図を示す。

【図１１】 図１１は、本発明の一実施形態による、指紋スキャナとインターフェースをと
るコンピュータシステムが例示的にセットされた状態にある様子を示す。

【図１２】 図１２は、本発明をインプリメントするための例示的コンピュータシステムを
示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 アービング， リチャード アメリカ合衆国 フロリダ 33418， パ ーム ビーチ ガーデンズ， 80ティーエ イチ ドライブ ノース 15819 Ｆターム(参考） 5B047 AA25 BB01 BC14 BC21 BC23 CA01 【要約の続き】

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 グラフィカルユーザインターフェースと指紋スキャナとの間
   にインターフェースを提供する方法であって、 （ａ）該グラフィカルユーザインターフェースからパラメータを受信する工程
   と、 （ｂ）該パラメータを指紋スキャナに送信する工程と、 を包含する、方法。
2. 【請求項２】 前記パラメータはステータスパラメータであり、 （ｃ）前記指紋スキャナからステータス応答を受信する工程と、 （ｄ）該ステータス応答を前記グラフィカルユーザインターフェースに返送する
   工程と、 をさらに包含する、請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記ステータスパラメータは、輝度リクエスト、コントラス
   トリクエスト、ライブモードリクエスト、画像フォーマットリクエスト、統合時
   間リクエスト、クロッピングモードリクエスト、ズームモードリクエスト、ズー
   ム係数リクエスト、左ズームリクエスト、上ズームリクエスト、修正モードリク
   エスト、ライン入手リクエスト、モータ位置リクエスト、制限速度リクエスト、
   モータステータスリクエスト、またはモータモードステータスリクエストである
   、請求項２に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記パラメータは制御パラメータであり、工程（ａ）は、前
   記グラフィカルユーザインターフェースから制御パラメータを受信する工程を包
   含する、請求項１に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記制御パラメータは、以下のリクエスト（すなわち、輝度
   リクエスト、コントラストリクエスト、ライブモードリクエスト、画像フォーマ
   ットリクエスト、統合時間リクエスト、クロッピングモードリクエスト、ズーム
   モードリクエスト、ズーム係数リクエスト、左ズームリクエスト、上ズームリク
   エスト、修正モードリクエスト、ライン入手リクエスト、モータ位置リクエスト
   、制限速度リクエスト、モータステータスリクエスト、モータモードリクエスト
   、較正リクエスト、またはＬＥＤ／採光制御リクエスト）のうち任意の１つに対
   応するパラメータである、請求項４に記載の方法。
6. 【請求項６】 （ｅ）前記パラメータがステータスパラメータかまたは制
   御パラメータかを判定する工程 をさらに包含する、請求項２に記載の方法。
7. 【請求項７】 前記指紋スキャナはテンプリント指紋スキャナであり、工程
   （ｂ）は、前記パラメータを前記テンプリント指紋スキャナに送信する工程を包
   含する、請求項１に記載の方法。
8. 【請求項８】 前記グラフィカルユーザインターフェースは、パーソナルコ
   ンピュータによってサポートされ、工程（ａ）は、該パーソナルコンピュータを
   通じて前記グラフィカルユーザインターフェースからパラメータを受信する工程
   を包含する、請求項１に記載の方法。
9. 【請求項９】 指紋スキャナとグラフィカルユーザインターフェースとの間
   のインターフェースであって、 該指紋スキャナと該グラフィカルユーザインターフェースとを結合させるソフ
   トウェア開発キットであって、 画像キャプチャモジュールと、 画像フォーマットモジュールと、 画像改良モジュールと、 モータ制御モジュールと、 較正制御モジュールと、 ＬＥＤ／採光制御モジュールと を備える、ソフトウェア開発キット。
10. 【請求項１０】 前記指紋スキャナはテンプリント指紋スキャナである、請
    求項９に記載のインターフェース。
11. 【請求項１１】 コンピュータシステムは、前記グラフィカルユーザインタ
    ーフェースおよび前記ソフトウェア開発キットを備える、請求項９に記載のイン
    ターフェース。
12. 【請求項１２】 前記画像キャプチャモジュールは、前記グラフィカルユー
    ザインターフェースからの制御リクエストまたはステータスリクエストを受信し
    、該制御リクエストまたはステータスリクエストを前記指紋スキャナに送信し、
    該指紋スキャナからステータス応答を受信し、該ステータス応答を該グラフィカ
    ルユーザインターフェースに返送し、ここで、該制御またはステータスリクエス
    トは、輝度リクエスト、コントラストリクエストまたはライブモードリクエスト
    である、請求項９に記載のインターフェース。
13. 【請求項１３】 前記画像フォーマットモジュールは、前記グラフィカルユ
    ーザインターフェースからの制御リクエストまたはステータスリクエストを受信
    し、該制御リクエストまたはステータスリクエストを前記指紋スキャナに送信し
    、該指紋スキャナからステータス応答を受信し、該ステータス応答を該グラフィ
    カルユーザインターフェースに返送し、ここで、該制御またはステータスリクエ
    ストは、画像フォーマットリクエスト、統合時間リクエスト、クロッピングモー
    ドリクエスト、ズーム係数リクエスト、または左ズームリクエスト、上ズームリ
    クエストである、請求項９に記載のインターフェース。
14. 【請求項１４】 前記画像改良モジュールは、前記グラフィカルユーザイン
    ターフェースからの制御リクエストまたはステータスリクエストを受信し、該制
    御またはステータスリクエストを前記指紋スキャナに送信し、該指紋スキャナか
    らステータス応答を受信し、該ステータス応答を該グラフィカルユーザインター
    フェースに返送し、ここで、該制御リクエストまたはステータスリクエストは、
    修正モードリクエストまたはライン入手リクエストである、請求項９に記載のイ
    ンターフェース。
15. 【請求項１５】 前記モータ制御モジュールは、前記グラフィカルユーザイ
    ンターフェースから制御リクエストまたはステータスリクエストを受信し、該制
    御リクエストまたはステータスリクエストを該指紋スキャナに送信し、該指紋ス
    キャナからのステータス応答を受信し、該ステータス応答を該グラフィカルユー
    ザインターフェースに返送し、ここで、該制御リクエストまたはステータスリク
    エストは、モータ位置リクエスト、制限速度リクエスト、モータステータスリク
    エスト、またはモータモードリクエストである、請求項９に記載のインターフェ
    ース。
16. 【請求項１６】 前記較正制御モジュールは、前記グラフィカルユーザイン
    ターフェースからの制御リクエストを受信し、該制御リクエストを該指紋スキャ
    ナに送信し、ここで、該制御リクエストは較正リクエストである、請求項９に記
    載のインターフェース。
17. 【請求項１７】 前記ＬＥＤ／採光制御モジュールは、前記グラフィカルユ
    ーザインターフェースからの制御リクエストを受信し、該制御リクエストを該指
    紋スキャナに送信する、請求項９に記載のインターフェース。
18. 【請求項１８】 指紋スキャナとグラフィカルユーザインターフェースとの
    間のソフトウェア開発キットは、 該指紋スキャナと該グラフィカルユーザインターフェースとを結合させるソフ
    トウェア開発キットを含み、該ソフトウェア開発キットは、 画像キャプチャモジュールと、 画像フォーマットモジュールと、 画像改良モジュールと、 モータ制御モジュールと、 較正制御モジュールと、 ＬＥＤ／採光制御モジュールと のうち少なくとも１つを備える、ソフトウェア開発キット。
19. 【請求項１９】 媒体の上にコンピュータプログラム論理を記録する、コン
    ピュータによって用いることが可能な媒体を備えたコンピュータプログラム製品
    であって、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム内のプロセ
    ッサと、指紋スキャナおよびグラフィカルユーザインターフェースとの間にイン
    ターフェースを提供することを可能にし、 該指紋スキャナと該グラフィカルユーザインターフェースとを結合させるソフ
    トウェア開発キットであって、 画像キャプチャモジュールと、 画像フォーマットモジュールと、 画像改良モジュールと、 モータ制御モジュールと、 較正制御モジュールと、 ＬＥＤ／採光制御モジュールと のうち少なくとも１つを備える該ソフトウェア開発キットとを備える、コンピュ
    ータプログラム製品。