JP2003506560A - ヒドロトロープを含有する洗剤組成物 - Google Patents

ヒドロトロープを含有する洗剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒドロトロープが、少くとも5つの脂肪族炭素原子で2つの極性基が互いに離された有機分子である、改良されたヒドロトロープを含有した洗剤組成物、特に液体、顆粒および錠剤形態の洗濯洗剤組成物に関する;このようなヒドロトロープを含有した液体組成物は、液体洗濯洗剤組成物として使用上製品を有効で便利なものにさせる粘度、希釈特性および溶離挙動を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、ヒドロトロープが、少くとも5つの脂肪族炭素原子で2つの極性基
が互いに離された有機分子である、改良されたヒドロトロープを含有した洗剤組
成物、特に液体、顆粒および錠剤形態の洗濯洗剤組成物に関し、このようなヒド
ロトロープを含有した液体組成物は、液体洗濯洗剤組成物として使用上製品を有
効で便利なものにさせる粘度、希釈特性および溶離挙動を有する。
【0002】
【発明の背景】
近年、顆粒/粉末以外の形態の洗剤製品の人気が上昇している。これら他の形
態には液体および錠剤がある。 液体洗濯洗剤製品は、ドライ、粉末または粒状洗濯洗剤製品にはない利点をい
くつか示す。液体洗濯洗剤製品は簡単に計量でき、洗浄水に速やかに溶解し、飛
散せず、洗濯される衣類の汚れた部分へ濃縮溶液または分散液として容易に適用
でき、顆粒製品よりも通常少ない貯蔵スペースで済む。加えて、液体洗濯洗剤は
、粒状または顆粒洗濯洗剤製品の製造に用いられる乾燥操作で劣化しうる物質を
、それらの処方中に配合することがある。液体洗濯洗剤は顆粒洗濯洗剤よりも通
常使いやすいと思われるため、それらは消費者に実質的に好まれている。 液体洗剤組成物の利点にもかかわらず、顆粒製品は多くの利点を留めている。
これらの利点には、性能、処方能力、低コストパッケージングおよび高い製品安
定性がある。製品安定性および処方能力の利点は、他の粒子と混合される前に、
諸成分が個別に安定化されて粒子へ分けられるという、顆粒混合物の性質から大
部分が導かれている。最終洗剤組成物中でこの物理的分離があるために、組成物
中で潜在的に不安定な物質、例えばブリーチ、酵素などを用いうる。
【0003】 顆粒洗剤組成物を圧縮することにより、錠剤形態で洗剤組成物を製造すること
は周知である。このような錠剤は、各洗浄毎に十分な顆粒洗剤組成物を計量する
不便さおよび面倒さがなく、洗剤使用量が既に計量済みであるという利便性を消
費者にもたらす。このような製品は屋外でまたは居住地から離れて(例えば、コ
インランドリーで)衣類を洗濯する消費者へも相当な利便性をもたらすが、それ
は消費者が衣類の洗濯に必要とされるだけの洗濯洗剤を正しく運ぶだけで済むか
らである。洗剤組成物は洗剤粒状物を圧縮することにより錠剤形態で製造しても
よい。
【0004】 従来の液体洗剤組成物に伴う欠点は、諸成分の適合性であった。顆粒および/
または錠剤製品で互いに適合しうる洗濯洗剤成分は、液体、特に水性液体環境中
で、互いに相互作用または反応しがちである。 顆粒/粉末洗剤組成物に伴う欠点は、比較的乏しい溶離、分散および溶解性能
であった。 従来の錠剤洗剤組成物に伴う欠点は、製造、輸送および/または貯蔵中に破損
することを避けられるほど十分に錠剤を強くて耐久性のあるものにすると同時に
、錠剤が洗浄水との接触で急速に崩壊するように錠剤を作ることの葛藤であった
【0005】 このように、優れたクリーニング性能と組成物および物理的安定性を有するの
みならず、液体洗濯洗剤組成物として使用上有用で便利なものにする粘度、希釈
特性および溶離挙動も有した液体洗剤組成物を提供/処方する必要性が継続して
いる;顆粒/粉末洗剤に固有の処方フレキシビリティーを維持しながら、改善さ
れた溶離、分散および溶解性能を有した顆粒/粉末洗剤組成物を提供/処方する
必要性が継続している;製造、輸送および/または貯蔵中の破損に耐えうるほど
強くて耐久性があり、しかも洗浄水との接触で急速に崩壊して、錠剤の諸成分が
洗浄プロセスに際して洗浄効果を発揮しうる錠剤洗剤組成物を提供/処方する必
要性が継続している。
【0006】
【発明の要旨】
本発明の洗剤組成物、例えば水性または非水性液体洗濯洗剤組成物、顆粒/粉
末洗濯洗剤組成物および/または錠剤洗濯洗剤組成物へあるヒドロトロープを添
加すると、1)液体洗濯洗剤組成物として製品を有用で便利なものにする粘度、
希釈特性および溶離挙動を有した液体洗剤製品、および/または2)このような
ヒドロトロープを欠く顆粒/粉末洗剤製品と比較して、界面活性剤レベルを減少
させる必要性と共に、改善された分散、溶離および/または溶解性能を有した顆
粒/粉末洗剤組成物、および/または3)このようなヒドロトロープを欠く錠剤
洗剤製品と比較して、優れた崩壊および溶離性と共に、改善された強度および耐
久性を有した、ヒドロトロープが結合剤として有用な錠剤洗剤製品を提供しうる
ことが、本発明で発見された。A.液体製品 これらのヒドロトロープを含有した液体洗剤製品は、優れたクリーニング性能
、優れた組成物および物理的安定性、および好ましい製品レオロジー挙動を示す
。これらのあるヒドロトロープは、ほとんどが一般的に、2つの極性基が少くと
も5つの脂肪族炭素原子で互いに離された有機分子として分類される。 液体洗剤製品は水性でもまたは非水性でもよい。本発明の好ましい面として、
2つの極性基を少くとも5つの脂肪族炭素原子で互いに離したヒドロトロープ、
組成物の約49〜約99.95重量%の界面活性剤含有非水性液相、並びに組成
物の約1〜約50重量%の、上記の液相に実質的に不溶性であって、ペルオキシ
ゲン漂白剤、ブリーチアクチベーター、有機洗剤ビルダー、無機アルカリ源およ
びそれらの組合せから選択される粒状物質を含有した非水性液体洗剤が提供され
る。
【0007】B.顆粒/粉末製品 これらのヒドロトロープを含有した顆粒/粉末洗剤製品は、このようなヒドロ
トロープを欠く顆粒/粉末洗剤製品と比較して、界面活性剤レベルを減少させる
必要性と共に、改善された分散、溶離および/または溶解性能を示す。これらの
ヒドロトロープは、ほとんどが一般的に、少くとも5つの脂肪族炭素原子で互い
に離された第一極性基および第二極性基を有する有機分子として分類される。
【0008】C.錠剤製品 本発明に従い製造された洗剤錠剤は、結合剤が、ほとんど一般的に、少くとも
5つの脂肪族炭素原子で互いに離された第一極性基および第二極性基を有する有
機分子として分類される、という点で特徴づけられるヒドロトロープ(“結合剤
”)を含有している。錠剤洗剤製品は、このようなヒドロトロープを欠く錠剤洗
剤製品と比較して、優れた崩壊および溶離性と共に、改善された強度および耐久
性を示す。
【化4】
【0009】 ここで用いられているすべての部、パーセンテージおよび比率は、別記されな
いかぎり重量%として表示されている。引用されたすべての文献は、関連部分で
、参考のためここに組み込まれる。
【0010】
【発明の具体的な説明】定義 “ヒドロトロープ”‐ここで用いられている“ヒドロトロープ”とは、あるや
や可溶性の有機化合物の溶解性、好ましくは水性溶解性を増加させる能力を備え
た化合物を通常意味し、更に好ましくは“ヒドロトロープ”は次のように定義さ
れる(S.E.Friberg and M.Chiu,J.Dispersion Science and Technology,9(5&6),
pages 443-457(1988-1989)参照): 1.25重量%の特定化合物および75重量%の水からなる溶液を調製する。 2.次いで、溶液中特定化合物の重量で1.6倍の割合でオクタン酸を該溶液
へ加えるが、その際に溶液は20℃の温度である。溶液をマリンプロペラ装備ス
ターラーによりSotaxビーカーで混合するが、その際に該プロペラはビーカーの
底から約5mm上に位置し、ミキサーは200回転/minの回転速度にセットする
。 3.オクタン酸が完全に溶解したならば、即ち溶液が一相のみからなって、そ
の相が液相であるならば、その特定化合物はヒドロトロープである。
【0011】 “非水性”または“無水”‐ここで用いられている“非水性”または“無水”
は同義語として用いられ、双方とも遊離水分が約1%以下である流体を表わす。 “極性基”‐ここで用いられている“極性基”とは、極性結合により連結され
た原子で局部電荷から生じる永久電気双極子モーメントを有した官能基に関する
。極性基自体は負電荷でもまたは未電荷でもよい。 “溶離”‐ここで用いられている“溶離”とは、洗剤製品が水と混和して、洗
浄中に活性成分を放出する現象に関する。
【0012】 “粒子”‐ここで用いられている“粒子”という用語は、全サイズ範囲の洗剤
最終製品または構成分、あるいは最終洗剤製品または構成分混合物中における全
サイズ範囲の個別粒子、凝集物または顆粒を意味する。サイズフラクションが粒
子の混合物中で個別粒子の100%を表わしていないかぎり、それはこれらいず
れのタイプの粒子のサイズフラクション(即ち、全サイズ範囲の100%未満を
表わす)にも特に関するものではない。混合物中で粒子成分の各タイプについて
、そのタイプの全サイズ範囲の個別粒子が、粒子が他の粒子と接触しているかど
うかにかかわらず、同一または実質的に類似した組成を有している。凝集構成分
の場合、凝集物自体は個別粒子としてみなされ、各個別粒子は小さな主粒子およ
び結合剤組成物の複合材から構成してもよい。
【0013】 “幾何平均粒径”‐ここで用いられている“幾何平均粒径”という語句は、い
ずれかの標準質量ベース粒径測定技術、好ましくはドライシービングにより測定
されるような、一連の個別粒子の幾何質量メジアン径を意味する。 “幾何標準偏差”または“スパン”‐ここで用いられている“幾何標準偏差”
または“スパン”という語句は、上記粒径データに最も適合する対数正規関数の
幾何学的な巾を意味し、これは累積分布の50th百分位数の径で割った84.1
3百分位数の径の比率(D84.13/D50)により得られる;Gotoh et al.,Powd
er Technology Handbook,pp.6-11,Marcel Dekker,1997参照。
【0014】ヒドロトロープ このセクションで記載されているヒドロトロープは、本洗剤組成物の必須成分
である。 2つの極性基が少くとも5つ、好ましくは6つの脂肪族炭素原子で互いに離さ
れたヒドロトロープの添加による効果に関して、本発明で発見された。ヒドロト
ロープへの導入に際して適した極性基の例は、ヒドロキシルおよびカルボキシル
イオンである。特に好ましいヒドロトロープは、1,4‐シクロヘキサンジメタ
ノール:
【化5】 1,6‐ヘキサンジオール:
【化6】 1,7‐ヘプタンジオール:
【化7】 およびそれらの混合物からなる群より選択される。 これら有機分子、または少くとも5つ、好ましくは6つの脂肪族炭素原子で互
いに離された2つの極性基を有するヒドロトロープ分子のうち数種の混合物も許
容される。1,4‐シクロヘキサンジメタノールは、そのシス形、そのトランス
形または双方の形の混合物で存在しうる。
【0015】A.液体製品 本発明は、自動洗濯機向けあるいは洗浄前にテクスタイルまたは布帛品でしみ
および汚れを前処理するために適した、水性または非水性の液体洗濯洗剤組成物
に関する。本液体洗濯洗剤組成物は界面活性剤に富む液相のみを含んでも、ある
いはそれらは界面活性剤に富む液相およびその液相へ懸濁される固形粒状相の双
方を含有してもよい。好ましくは、界面活性剤に富む液相は、ヒドロトロープお
よび場合により有機希釈物を含む。 本発明のヒドロトロープは、本発明の液体製品へ配合されたときに、ここで開
示された液体洗剤組成物のゲル化および/または増粘化を防ぐ上で重要な成分と
なる。
【0016】 ゲル化は、製品が最初に水と接触して希釈されたときに、本発明で定義される
ようなヒドロトロープなしに製造された液体洗剤製品で既に観察されていた。理
論に拘束されることなく、このゲル化現象は、ある濃度の界面活性剤および水で
、粘稠な界面活性剤相(典型的には、ラメラ、球晶または六方晶相)を界面活性
剤系が形成するためであると考えられる。ゲル化が観察される臨界希釈範囲にあ
る製品:水混合物の粘度と、形成される粘稠な界面活性剤相の量との間には、相
関がみられる。
【0017】 好ましい態様において、洗剤組成物は非水性であって、界面活性剤に富む非水
性液相およびその液相へ懸濁された固形粒状相を有している。この態様において
、界面活性剤含有非水性液相は、本洗剤組成物の通常約49〜99.95重量%
である。更に好ましくは、この液相は界面活性剤構築されており、組成物の約5
2〜98.9重量%である。最も好ましくは、この非水性液相は本組成物の約5
5〜70重量%である。このような界面活性剤含有液相は通常約0.6〜1.4
g/cc、更に好ましくは約0.9〜1.3g/ccの密度を有する。
【0018】 理論に拘束されることなく、ヒドロトロープは界面活性剤分子の秩序的構築層
と効果的に相互作用して、それらを破壊し、等方性低粘度界面活性剤相の形成を
促すことから、上記のヒドロトロープは希釈で形成される粘稠な界面活性剤相の
形成を妨げられると考えられる。 これらのヒドロトロープは、液体洗剤組成物のレオロジーを改善する上で、他
の効果も発揮する。例えば、エトキシル化四級アミン物質はアニオン性界面活性
剤を液相から沈澱させて、液体洗剤組成物を著しく増粘化させることから、アニ
オン性界面活性剤を含有した洗剤組成物中にエトキシル化四級アミン物質を配合
させることは大体が困難である。それにもかかわらず、これらの土汚れ除去/再
付着防止剤が重要な性能効果を発揮することから、それらを液体洗剤製品へ配合
することは高度に望ましい。上記のヒドロトロープを含有させることにより、通
常観察されるアニオン性界面活性剤の沈澱および組成物の増粘化が回避されて、
望ましいレオロジー性質の液体洗剤組成物が生産されることが、本発明で観察さ
れた。 エトキシル化四級アミン物質は以下で更に詳細に記載されている。
【0019】界面活性剤含有液相 本液体洗剤組成物の液相は、好ましくは以下のヒドロトロープ、ノニオン性お
よびアニオン性界面活性剤、および1種以上の有機希釈物から形成される。
【化8】
【0020】 有機希釈物‐本洗剤組成物の液相の主成分は1種以上の水性または非水性有機
希釈物からなる。本発明で用いられる有機希釈物は、界面活性な液体、即ち界面
活性剤でも、またはここで溶媒と称される非界面活性剤の液体である。“溶媒”
という用語は、本組成物の非界面活性剤液体部分を意味するために、ここでは用
いられている。本組成物の必須および/または任意成分の一部は“溶媒”含有液
相に実際に溶解するが、他の成分は“溶媒”含有液相内に分散された粒状物質と
して存在する。このため、“溶媒”という用語は、溶媒物質がそこに加えられた
すべての洗剤組成物成分を実際に溶解しうることを要する意味ではない。 液体希釈物成分は、構築された界面活性剤含有液相の通常約50〜90%、更
に好ましくは約50〜80%、最も好ましくは約55〜75%である。好ましく
は、本組成物の液相は液体界面活性剤および非界面活性剤溶媒の双方からなる。
【0021】 i)界面活性剤液体‐本組成物の液相を形成するために用いうる界面活性剤液
体の適切なタイプには、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(EO)
‐プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマー、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド
、アルキル多糖などがある。このような通常液体の界面活性剤は、10〜16範
囲のHLBを有するものである。界面活性剤液体の中で最も好ましいものは、ア
ルコールアルコキシレートノニオン性界面活性剤である。
【0022】 アルコールアルコキシレートは下記一般式に相当する物質である: R(C2mO)OH 上記式中RはC‐C16アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約2〜
12である。好ましくは、Rは一級または二級のアルキル基であって、約9〜
15の炭素原子、更に好ましくは約10〜14の炭素原子を有している。好まし
くは、アルコキシル化脂肪アルコールは分子当たり約2〜12のエチレンオキシ
ド部分、更に好ましくは分子当たり約3〜10のエチレンオキシド部分を有した
エトキシル化物質である。 液相に有用なアルコキシル化脂肪アルコール物質は、約3〜17の範囲で親水
性‐親油性バランス(HLB)を通常有する。更に好ましくは、この物質のHL
Bは約6〜15、最も好ましくは約8〜15の範囲である。
【0023】 本組成物の液相としてまたはそれに有用な脂肪アルコールアルコキシレートの
例には、炭素原子12〜15のアルコールから作られて、約7モルのエチレンオ
キシドを有したものがある。このような物質は、Shell Chemical Companyから商
品名Neodol 25-7およびNeodol 23-6.5で市販されている。他の有用なNeodolには
、約5モルのエチレンオキシドと共にそのアルキル鎖に平均11の炭素原子を有
するエトキシル化脂肪アルコール、Neodol 1-5;約9モルのエチレンオキシドを
有するエトキシル化一級C12‐C13アルコール、Neodol 23-9;および、約
10モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化C‐C11一級アルコール
、Neodol 91-10がある。このタイプのアルコールエトキシレートも、Shell Chem
ical Companyから商品名Dobanolで販売されている。Dobanol 91-5は平均5モル
のエチレンオキシドを有したエトキシル化C‐C11脂肪アルコールであり、
Dobanol 25-7は1モルの脂肪アルコール当たり平均7モルのエチレンオキシドを
有したエトキシル化C12‐C15脂肪アルコールである。
【0024】 適切なエトキシル化アルコールの他の例にはTergitol 15-S-7およびTergitol
15-S-9があり、双方ともUnion Carbide Corporationから市販されている直鎖二
級アルコールエトキシレートである。前者は7モルのエチレンオキシドを有した
11‐C15直鎖二級アルカノールの混合エトキシル化産物であり、後者は9
モルのエチレンオキシドと反応させた類似産物である。 本組成物で有用な他のタイプのアルコールエトキシレートはNeodol 45-11のよ
うな高分子量ノニオン系であり、これは高級脂肪アルコールの類似エチレンオキ
シド縮合産物であって、その高級脂肪アルコールは14〜15の炭素原子で、1
モル当たりのエチレンオキシド基の数は約11である。このような製品もShell
Chemical Companyから市販されている。
【0025】 アルコールアルコキシレートノニオン性界面活性剤が本洗剤組成物で液相の一
部として利用されるならば、それは好ましくは組成物構築液相の約1〜60%の
程度で存在する。更に好ましくは、アルコールアルコキシレート成分は構築液相
の約5〜40%である。最も好ましくは、アルコールアルコキシレート成分は洗
剤組成物構築液相の約5〜35%である。液相中これら濃度でのアルコールアル
コキシレートの利用は、組成物の約1〜60重量%、更に好ましくは約2〜40
重量%、最も好ましくは約5〜25重量%の全組成物中アルコールアルコキシレ
ート濃度に相当する。
【0026】 本発明で利用しうるもう1つのタイプの界面活性剤液体は、エチレンオキシド
(EO)‐プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマーである。このタイプの
物質は、商品名Pluronicで販売されている周知のノニオン性界面活性剤である。
これらの物質は、得られるブロックポリマーの界面活性を調整するために、ポリ
プロピレングリコール鎖の末端にエチレンオキシド部分のブロックを加えること
により形成される。このタイプのEO‐POブロックポリマーノニオン系は、Da
vidsohn and Milwidsky,Synthetic Detergents,7th Ed.,Longman Scientific an
d Technical(1987),pp.34-36およびpp.189-191と、US特許2,674,619
および2,677,700で更に詳細に記載されている。これらすべての文献は
参考のためここに組み込まれる。これらのPluronicタイプノニオン性界面活性剤
は、本洗剤組成物の液相に分散された粒状物質にとり有効な懸濁剤としても機能
すると考えられる。
【0027】 本組成物で有用なもう1つの可能なタイプの界面活性剤液体には、ポリヒドロ
キシ脂肪酸アミド界面活性剤がある。このタイプのノニオン性界面活性剤の物質
は、下記式に相当するものである:
【化9】 上記式中RはC9-17アルキルまたはアルケニルであり、pは1〜6であり、Zは
還元糖またはそのアルコキシル化誘導体から誘導されるグリシチルである。この
ような物質にはC12‐C18N‐メチルグルカミドがある。例はN‐メチル
N‐1‐デオキシグルシチルココアミドおよびN‐メチル N‐1‐デオキシグ
ルシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法は公知であ
り、例えばWilsonのUS特許2,965,576およびSchwartzのUS特許2,
703,798でみられ、その開示は参考のためここに組み込まれる。その物質
自体およびそれらの製法も1992年12月26日付で発行されたHonsaのUS
特許5,174,937で更に詳細に記載されており、その特許も参考のためこ
こに組み込まれる。
【0028】 本発明の洗剤組成物は、アニオン性、カチオン性および/または両性タイプも
含有してよい。液相が非水性である好ましい態様において、液相は、通常、必ず
ではないが、本洗剤組成物の非水性液相へ構築性を加えるために選択される界面
活性剤を、本発明で記載された非水性有機液体希釈物と混合することにより調製
される。構築界面活性剤には、アニオン性、ノニオン性、カチオン性および/ま
たは両性タイプがある。このように、下記の界面活性剤は、単にそれらの界面活
性属性のためだけに、またはその属性とそれらの構築能のために加えてよい。
【0029】 好ましい界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルポリアルコキシレー
トサルフェートおよび直鎖アルキルベンゼンスルホネートのようなアニオン性界
面活性剤である。構築剤として本洗剤組成物へ場合により加えられるもう1つの
一般的タイプのアニオン性界面活性剤物質は、カルボキシレートタイプアニオン
系からなる。カルボキシレートタイプアニオン系には、C10‐C18アルキル
アルコキシカルボキシレート(特に、EO1〜5エトキシカルボキシレート)お
よびC10‐C18サルコシネート、特にオレオイルサルコシネートがある。構
築剤として用いられるアニオン性界面活性剤物質の更にもう1つの一般的タイプ
には、他のスルホン化アニオン性界面活性剤、例えばC‐C18パラフィンス
ルホネートおよびC‐C18オレフィンスルホネートがある。構築アニオン性
界面活性剤は、通常、本組成物の約1〜30重量%である。 前記のように、1つの好ましいタイプの構築アニオン性界面活性剤は一級また
は二級アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤からなる。このような界面活
性剤は、高級C‐C20脂肪アルコールの硫酸化により製造されるものである
【0030】 慣用的な一級アルキルサルフェート界面活性剤は下記一般式を有している: ROSO 上記式中Rは典型的には、直鎖または分岐鎖の直線状C‐C20ヒドロカルビ
ル基であり、Mは水溶解性カチオンである。好ましくは、RはC10-14アルキル
であり、Mはアルカリ金属である。最も好ましくは、Rは約C12であり、Mは
ナトリウムである。 慣用的な二級アルキルサルフェートも、本組成物の液相用の構築アニオン性界
面活性剤として利用してよい。 利用されるならば、アルキルサルフェートは組成物の通常約1〜30重量%、
更に好ましくは組成物の約5〜25重量%である。アルキルサルフェート、ペル
オキシゲン漂白剤およびブリーチアクチベーターを含有した非水性液体洗剤組成
物は、1996年4月4日付で公開されたKong-ChanらのWO96/10073
で更に詳細に記載されており、その出願は参考のためここに組み込まれる。
【0031】 本非水性クリーニング組成物へ場合により加えられるもう1つの好ましいタイ
プのアニオン性界面活性剤物質は、アルキルポリアルコキシレートサルフェート
からなる。アルキルポリアルコキシレートサルフェートは、アルコキシル化アル
キルサルフェートまたはアルキルエーテルサルフェートとしても知られている。
このような物質は下記式に相当するものである: R‐O‐(C2mO)‐SOM 上記式中RはC10‐C22アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約1
〜15であり、Mは塩形成カチオンである。好ましくは、RはC12‐C18 アルキルであり、mは2であり、nは約1〜10であり、Mはナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムで
ある。最も好ましくは、RはC12‐C16であり、mは2であり、nは約1
〜6であり、Mはナトリウムである。アンモニウム、アルキルアンモニウムおよ
びアルカノールアンモニウム対イオンは、本組成物で用いられたときにペルオキ
シゲン漂白剤と不適合であるため、避けることが好ましい。 利用されるならば、アルキルポリアルコキシレートサルフェートも組成物の通
常約1〜30重量%、更に好ましくは組成物の約5〜25重量%である。ポリヒ
ドロキシ脂肪酸アミドと組み合わせてアルキルポリアルコキシレートサルフェー
トを含有した非水性液体洗剤組成物は、BoutiqueらのPCT出願PCT/US9
6/04223で更に詳細に記載されており、その出願は参考のためここに組み
込まれる。
【0032】 本組成物で構築剤として使用上最も好ましいタイプのアニオン性界面活性剤に
は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)界面活性剤がある。特に、こ
のようなLAS界面活性剤は、本発明の非水性液体洗剤組成物中への配合に特に
有用な、特別なタイプのアニオン性界面活性剤含有粉末中へ処方しうる。このよ
うな粉末は2つの別々な相からなる。これらの相のうち1つは本組成物に用いら
れる非水性有機液体希釈物に不溶性であり、他の相は非水性有機液体に可溶性で
ある。それはこの好ましいアニオン性界面活性剤含有粉末の不溶相であって、こ
れは好ましい本組成物の非水性液相中に分散でき、最終製品で組成物中に他の添
加固体粒状物質を安定的に懸濁させうる凝集した小さな粒子の網状構造を形成さ
せる。
【0033】 適切な界面活性剤およびこのような界面活性剤の製造方法に関する更に詳しい
説明は、参考のためここに組み込まれる、1998年12月23日付で出願され
た09/202,964、P&GケースNo.6150を有する“界面活性剤構
築液相を有する非水性粒状物含有液体洗剤組成物の製造”と題するJay I.Kahnら
の同時係属出願でみられる。
【0034】 通常、液体界面活性剤は、本組成物の液相の約25〜70%である。更に好ま
しくは、液体界面活性剤は構築液相の約30〜65%である。これは組成物の約
10〜70重量%、更に好ましくは約20〜50重量%の全組成物中液体界面活
性剤濃度に相当する。好ましい界面活性剤構築非水性液相中における全液体界面
活性剤の量は前記のとおりであり、他の組成物成分のタイプおよび量、および望
ましい組成物性質により決められる。
【0035】 ii)非界面活性剤非水性有機溶媒‐本洗剤組成物の液相は、1種以上の非界面
活性剤有機溶媒も含んでよい。このような非界面活性剤液体は、好ましくは低極
性のものである。本発明の目的にとり、“低極性”液体とは、本組成物で用いら
れる好ましいタイプの粒状物質の1種、即ちペルオキシゲン漂白剤、過ホウ酸ナ
トリウムまたは過炭酸ナトリウムを溶解させる傾向を、あるにしても、ほとんど
有しないものをいう。このため、エタノールのような比較的極性のある溶媒は利
用しない方が好ましい。本液体洗剤組成物で有用な低極性溶媒の適切なタイプに
は、アルキレングリコールモノ低級アルキルエーテル、低分子量ポリエチレング
リコール、低分子量メチルエステルおよびアミド等がある。
【0036】 本組成物で使用上好ましいタイプの低極性溶媒には、C‐C分岐または直
鎖アルキレングリコールがある。このタイプの物質には、ヘキシレングリコール
(4‐メチル‐2,4‐ペンタンジオール)、1,3‐ブチレングリコールおよ
び1,4‐ブチレングリコールがある。
【0037】 ここで使用上もう1つの好ましいタイプの低極性溶媒には、モノ、ジ、トリま
たはテトラC‐CアルキレングリコールモノC‐Cアルキルエーテルが
ある。このような化合物の具体例には、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテルおよびジプロピレングリコールモノブチルエーテルがある。ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテルおよびブトキシ‐プロポキシ‐プロパノール(BPP)が特に好ましい。
そのタイプの化合物は商品名Dowanol、CarbitolおよびCellosolveで市販されて
いる。
【0038】 ここで有用なもう1つの好ましいタイプの低極性有機溶媒は低分子量ポリエチ
レングリコール(PEG)からなる。このような物質は少くとも約150の分子
量を有したものである。分子量約200〜600のPEGが最も好ましい。 更にもう1つの好ましいタイプの無極性溶媒は低分子量メチルエステルからな
る。このような物質は一般式:R‐C(O)‐OCH(Rは1〜約18で
ある)のものである。適切な低分子量メチルエステルの例には、酢酸メチル、プ
ロピオン酸メチル、オクタン酸メチルおよびドデカン酸メチルがある。
【0039】 用いられる、通常低極性の、非界面活性剤有機溶媒は、もちろん、本液体洗剤
組成物で用いられる他の組成物成分、例えばブリーチおよび/またはアクチベー
ターと適合性かつ非反応性であるべきである。このような溶媒成分は、好ましく
は液相の約1〜70重量%の量で利用される。更に好ましくは、低極性非界面活
性剤溶媒は構築液相の約10〜60重量%、最も好ましくは組成物の構築液相の
約20〜50重量%である。液相中これらの濃度で非界面活性剤溶媒の利用は、
組成物の約1〜50重量%、更に好ましくは約5〜40重量%、最も好ましくは
約10〜30重量%の全組成物中非界面活性剤溶媒濃度に相当する。
【0040】 iii)界面活性剤および非界面活性剤溶媒のブレンド‐非水性界面活性剤液体お
よび非水性非界面活性剤溶媒を双方とも用いた好ましい態様において、構築され
た界面活性剤含有液相内における界面活性剤対非界面活性剤液体の比率、例えば
アルコールアルコキシレート対低極性溶媒の比率は、最終的に形成される洗剤組
成物のレオロジー性を変えるために用いうる。通常、界面活性剤液体対非界面活
性剤有機溶媒の重量比は約50:1〜1:50である。更に好ましくは、この比
率は約3:1〜1:3、最も好ましくは約2:1〜1:2である。
【化10】
【0041】固形粒状物質 界面活性剤含有液相に加えて、本液体洗剤組成物は、液相内に分散および懸濁
された添加固相粒状物質も、好ましくは約1〜50重量%、更に好ましくは約2
9〜44重量%で含む。通常、このような粒状物質は大きさが約0.1〜150
0ミクロン、更に好ましくは約0.1〜900ミクロンである。最も好ましくは
、このような物質は大きさが約5〜200ミクロンである。
【0042】 ここで利用される添加粒状物質は、粒状形で組成物の液相に実質的に不溶性で
ある、1タイプ以上の洗剤組成物成分からなる。このような物質には、ペルオキ
シゲン漂白剤、ブリーチアクチベーター、有機洗剤ビルダー、無機アルカリ源お
よびそれらの組合せがある。利用しうる粒状物質のタイプは以下で詳細に記載さ
れているが、しかしながら一部の物質は粒状成分または界面活性剤含有液相のい
ずれへ含有させてもよい。 好ましい態様において、粒状物質は転染阻止剤PVNO(詳細な記載について
は前記参照)、アルミノシリケート洗剤ビルダーおよび他の粒状副成分からなる
【0043】 (a)漂白剤および任意のブリーチアクチベーター‐本洗剤組成物で有用な粒
状物質の最も好ましいタイプは、ペルオキシゲン漂白剤の粒子である。このよう
なペルオキシゲン漂白剤には種類として有機または無機がある。無機ペルオキシ
ゲン漂白剤はブリーチアクチベーターと組み合わせてよく利用されている。
【0044】 有用な有機ペルオキシゲン漂白剤には、過カルボン酸漂白剤およびその塩があ
る。この種類の剤の適切な例には、モノペルオキシフタル酸マグネシウム六水物
、m‐クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4‐ノニルアミノ‐4‐オキソペル
オキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸がある。このような漂白剤は、19
84年11月20日付で発行されたHartmanのUS特許4,483,781、1
985年2月20日付で公開されたBanksらの欧州特許出願EP‐A‐133,
354、および1983年11月1日付で発行されたChungらのUS特許4,4
12,934で開示されている。高度に好ましい漂白剤には、1987年1月6
日付で発行されたBurnsらのUS特許4,634,551で記載されたような6
‐ノニルアミノ‐6‐オキソペルオキシカプロン酸(NAPAA)もある。
【0045】 無機ペルオキシゲン漂白剤も、本洗剤組成物に粒状形態で用いうる。無機漂白
剤が実際上好ましい。このような無機ペルオキシゲン化合物にはアルカリ金属ペ
ルボレートおよびペルカーボネート物質、最も好ましくはペルカーボネートがあ
る。例えば、ナトリウムペルボレート(例えば、一または四水物)が用いられる
。適切な無機漂白剤には、炭酸ナトリウムまたはカリウムペルオキシヒドレート
および相当する“ペルカーボネート”ブリーチ、ナトリウムピロホスフェートペ
ルオキシヒドレート、尿素ペルオキシヒドレートおよび過酸化ナトリウムもある
。ペルサルフェートブリーチ(例えば、DuPont製のOXONE)も用いてよい。無機
ペルオキシゲンブリーチはシリケート、ボレート、サルフェートまたは水溶性界
面活性剤で被覆されることが多い。例えば、被覆されたペルカーボネート粒子は
FMC、Solvay Interox、Tokai DenkaおよびDegussaのような様々な市販元から
入手しうる。
【0046】 無機ペルオキシゲン漂白剤、例えばペルボレート、ペルカーボネートなどは好
ましくはブリーチアクチベーターと組み合わされるが、これはブリーチアクチベ
ーターに相当するペルオキシ酸を水溶液中において(即ち、布帛洗濯/漂白の場
合には本組成物の使用中に)その場で生成する。アクチベーターの様々な非制限
例は、1990年4月10日付でMaoらに発行されたUS特許4,915,85
4および1983年11月1日付で発行されたChungらのUS特許4,412,
934で開示されている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)
およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)アクチベーターが典型的で
ある。それらの混合物も用いてよい。ここで有用な他の典型的なブリーチおよび
アクチベーターについては前記のUS4,634,551も参照。
【0047】 他の有用なアミド誘導ブリーチアクチベーターは、1999年4月6日付でAn
gellらに発行されたUS特許5,891,838および1998年6月5日付で
出願された60/088,170、P&GケースNo.7173Pの“ガス化さ
れる粒状物質を含有した非水性液体洗剤組成物”と題するDiane Parryの同時係
属仮出願で記載されており、双方とも参考のためここに組み込まれる。
【0048】 ペルオキシゲン漂白剤が添加粒状物質の全部または一部として用いられるなら
ば、それらは組成物の通常約1〜30重量%である。更に好ましくは、ペルオキ
シゲン漂白剤は組成物の約1〜20重量%である。最も好ましくは、ペルオキシ
ゲン漂白剤は組成物の約5〜20重量%の程度で存在する。利用されるならば、
ブリーチアクチベーターは組成物の約0.5〜20重量%、更に好ましくは約3
〜10%である。多くの場合、漂白剤対アクチベーターのモル比が約1:1〜1
0:1、更に好ましくは約1.5:1〜5:1となるように、アクチベーターが
用いられる。
【0049】 (b)遷移金属ブリーチ触媒‐本液体洗剤組成物へ懸濁させうるもう1つの可
能なタイプの添加粒状物質は、布帛表面で汚れおよびしみの触媒酸化を促す遷移
金属ブリーチ触媒である。このような化合物は、触媒有効量で、好ましくは洗濯
洗剤組成物の約1ppb〜約99.9%、更に典型的には約0.001〜約49
%、好ましくは約0.05〜約500ppm(“ppb”とは重量で部/十億を
表し、“ppm”とは重量で部/百万を表わす)で存在する。遷移金属ブリーチ
触媒は、少くとも4つのドナー原子を有して、そのうち少くとも2つが橋頭ドナ
ー原子である、大多環式硬質配位子、好ましくは架橋大多環式配位子と配位され
た、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Mn(V)、Fe(II)、Fe(III)、Fe
(IV)、Co(I)、Co(II)、Co(III)、Ni(I)、Ni(II)、Ni(III)、
Cu(I)、Cu(II)、Cu(III)、Cr(II)、Cr(III)、Cr(IV)、Cr(V
)、Cr(VI)、V(III)、V(IV)、V(V)、Mo(IV)、Mo(V)、Mo(VI)
、W(IV)、W(V)、W(VI)、Pd(II)、Ru(II)、Ru(III)およびRu(IV)
からなる群より選択される遷移金属の錯体からなる)。これらの触媒は、参考の
ためここに組み込まれる、P&GケースNo.6524P、60/040,62
9の“触媒および触媒酸化方法”と題するDaryle H.Buschらの同時係属仮出願で
更に詳細に記載されている。
【0050】 (c)有機ビルダー物質‐本液体洗剤組成物へ懸濁させうるもう1つの可能な
タイプの添加粒状物質は、本組成物の洗濯/漂白使用中にみられるカルシウムま
たは他のイオン、水硬度の作用を打ち消すように働く有機洗剤ビルダー物質であ
る。このような物質の例には、アルカリ金属、シトレート、サクシネート、マロ
ネート、脂肪酸、カルボキシメチルサクシネート、カルボキシレート、ポリカル
ボキシレートおよびポリアセチルカルボキシレートがある。具体例には、オキシ
ジコハク酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸およびクエン酸のナトリウム
、カリウムおよびリチウム塩がある。他の例には、商品名DequestでMonsantoか
ら販売されているような有機ホスホネートタイプ金属封鎖剤と、アルカンヒドロ
キシホスホネートがある。シトレート塩が高度に好ましい。
【0051】 他の適切な有機ビルダーには、ビルダー性質を有することが知られた高分子量
ポリマーおよびコポリマーがある。例えば、このような物質には、適切なポリア
クリル酸、ポリマレイン酸、ポリアクリル酸/ポリマレイン酸コポリマーおよび
それらの塩、例えば、約5000〜100,000の分子量を有する、BASF
から商標名Sokalanで販売されているものがある。
【0052】 もう1つの適切なタイプの有機ビルダーは、高級脂肪酸の水溶性塩、即ち“石
鹸”からなる。これらには、約8〜約24の炭素原子、好ましくは約12〜約1
8の炭素原子を有する高級脂肪酸のナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび
アルキロールアンモニウム塩のようなアルキル金属石鹸がある。石鹸は、油脂の
直接ケン化によるか、または遊離脂肪酸の中和により作られる。特に有用なもの
は、ココナツ油および獣脂由来の脂肪酸の混合物のナトリウムおよびカリウム塩
、即ちナトリウムまたはカリウム獣脂およびココナツ石鹸である。
【0053】 添加粒状物質の全部または一部として利用されるならば、不溶性有機洗剤ビル
ダーは本組成物の通常約2〜20重量%である。更に好ましくは、このようなビ
ルダー物質は組成物の約4〜10重量%である。
【0054】 (d)無機アルカリ源‐本液体洗剤組成物へ懸濁させうるもう1つの可能なタ
イプの添加粒状物質は、このような組成物から形成される洗浄水溶液を通常性質
上アルカリ性にさせるように働く物質である。このような物質は、洗剤ビルダー
として、即ち洗浄性能に対する水硬度の悪影響を打ち消す物質として作用しても
、またはしなくてもよい。
【0055】 適切なアルカリ源の例には、水溶性アルカリ金属カーボネート、ビカーボネー
ト、ボレート、シリケートおよびメタシリケートがある。経済的理由からは好ま
しくないが、水溶性リン酸塩もアルカリ源として利用しうる。これらには、アル
カリ金属ピロホスフェート、オルトホスフェート、ポリホスフェートおよびホス
ホネートがある。これらすべてのアルカリ源の中では、炭酸ナトリウムのような
アルカリ金属カーボネートが最も好ましい。
【0056】 アルカリ源は、水和しうる塩の形ならば、本液体洗剤組成物で乾燥剤として作
用することもある。乾燥剤でもあるアルカリ源の存在は、水による不活化をうけ
やすいペルオキシゲン漂白剤のような組成物成分を化学的に安定化させるという
点で、効果を発揮する。
【0057】 添加粒状物質成分の全部または一部として利用されるならば、アルカリ源は本
組成物の通常約1〜25重量%である。更に好ましくは、アルカリ源は組成物の
約2〜15重量%である。このような物質は、水溶性ではあるが、本非水性洗剤
組成物に通常不溶性である。
【0058】 示されたように、本水性および非水性液体洗剤組成物は、界面活性剤を含有し
て、好ましくは構築された、好ましくは非水性液相の全体に懸濁および分散され
た固相として、粒状形で漂白剤および/または他の物質の形態をとる。通常、構
築非水性液相は組成物の約49〜99.95重量%、更に好ましくは約52〜9
8.5%であり、分散された添加固形物質は組成物の約1〜50重量%、更に好
ましくは約29〜44%である。 非常に少量の水であれば、本液体洗剤組成物の粒状物含有非水性態様中へ配合
してよい。しかしながら、このような態様において、遊離水の量は本組成物の約
1重量%をとにかく超えてはならない。更に好ましくは、本非水性洗剤組成物の
水分は約1重量%以下である。
【0059】 ここで開示されているように、本発明の組成物は水性洗濯洗剤組成物を形成す
るために用いてもよい。水性液体洗濯洗剤組成物で使用に適した追加成分は、Fr
edjらのUS特許5,783,548およびSmerznakらのUS特許5,648,
327でみられる。 本粒状物含有非水性液体洗剤組成物は、このような組成物の市販および使用条
件下で比較的粘稠性かつ相安定性である。しばしば、本組成物の粘度は約300
〜8000cps、更に好ましくは約1000〜4000cpsである。本発明
の目的にとり、粘度はCarrimed CSL2 Rheometerにより20s-1の剪断速度
で測定される。 非水性液体洗剤組成物の製法は、参考のためここに組み込まれる、1998年
12月23日付で出願された09/202,964、P&GケースNo.615
0を有する“界面活性剤構築液相を有する非水性粒状物含有液体洗剤組成物の製
造”と題するJay I.Kahnらの同時係属出願で詳細に記載されている。
【0060】 洗濯/漂白水溶液を形成するために水へ加えられる、本液体洗剤組成物の有効
量は、水溶液中で約500〜10,000ppmの組成物を形成するために十分
な量である。更に好ましくは、約800〜8000ppmの本洗剤組成物が洗浄
/漂白水溶液へ入れられる。
【0061】B.顆粒/粉末製品 本発明の顆粒/粉末洗剤製品は、1種以上のヒドロトロープに加えて、好まし
くは下記の1種以上の好ましい成分、および場合により1種以上の慣用的洗剤添
加物質を含んでなる。このような慣用的添加物質には、上記の液体製品セクショ
ンまたは下記の慣用的洗剤添加物質セクションの箇所で記載された1種以上の固
形粒状物質がある。
【0062】 ヒドロトロープの使用で、望ましい相形成および製品粘度を得られることは周
知であるが、ここで開示された洗剤組成物のゲル化および/または増粘化を防い
で、顆粒洗剤製品の溶離および分散性能を改善するために、ヒドロトロープとし
てこれら有機分子を用いることについては、まだ開示されていない。ゲル化は、
製品が最初に水と接触して希釈されたときに、本発明で定義されるようなヒドロ
トロープなしに製造された洗剤製品で既に観察されていた。
【0063】 理論に拘束されることなく、このゲル化現象は、ある濃度の界面活性剤が入っ
た洗浄液または洗浄水中で水と接触して、粘稠な界面活性剤相(典型的には、ラ
メラ、球晶または六方晶相)または内部結合“塊‐ゲル”を界面活性剤含有粒子
が形成するためであると考えられる。ゲル化が観察される臨界希釈範囲にある製
品‐水混合物の粘度と、この範囲で形成される粘稠な界面活性剤相の量との間に
は、相関がみられる。 その問題は、自動衣類洗濯機による布帛の洗濯が比較的冷たい洗浄水またはマ
イルドな攪拌下で行われる地域(例えば、日本)で特に顕著である。典型的な界
面活性剤‐水相図では、比較的冷たい洗浄水温度で、高粘性ニートまたはゲル界
面活性剤相にとり安定な部分を生じる。マイルドな攪拌条件下では、これらの高
粘性相の形成を壊すために攪拌機で付与される機械的エネルギーが不十分である
【0064】 ここで開示された顆粒洗剤組成物は、単一粒子の形でも、または各々独自の組
成を有した多数粒子の形でもよい。洗剤が多数洗剤粒子から構成されている場合
、上記の有機ヒドロトロープは、界面活性剤に富む粒子に含有されているか、ま
たはその表面を覆っていることが好ましい。
【0065】好ましい成分 洗浄界面活性剤‐本発明で有用なアニオン性界面活性剤は、本発明によると洗
剤組成物で電解質から分離されるアルキルサルフェート界面活性剤と、どちらの
粒子に形成してもよい残りのアニオン性界面活性剤とに分けられる。本発明の目
的にとり、アルキルサルフェートはアルキルサルフェート、アルキルアルコキシ
サルフェート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシカルボキシレート、
アルキルアルコキシル化サルフェートとして定義され、残りのアニオン性界面活
性剤はアルキルベンゼンスルホネート、α‐オレフィンスルホネート、パラフィ
ンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、サルコシネート、タウリネー
トおよびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0066】 存在するとき、アニオン性界面活性剤は典型的には全体洗剤組成物中に有効量
で存在する。更に好ましくは、組成物は該組成物の少くとも約0.5重量%、更
に好ましくは少くとも約5%、更に一層好ましくは少くとも約10%でアニオン
性界面活性剤を含有してよい。組成物は、好ましくは該組成物の約90重量%以
下、更に好ましくは約50%以下、更に一層好ましくは約30%以下でアニオン
性界面活性剤を含有してよい。
【0067】 単独で優れた全体的クリーニング能力を発揮し、特にポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド(下記参照)と併用されたときに、全範囲の温度、洗浄濃度および洗浄時間
にわたり良好な脂肪/油クリーニング性を発揮して、アルキルサルフェートの溶
解が得られ、しかも液体洗剤処方物で改善された処方性をもたらすアルキルサル
フェート界面活性剤は、式ROSOMの水溶性塩または酸(Rは好ましくはC 10 ‐C24ヒドロカルビル、好ましくはC10‐C20アルキル部分を有する
アルキルまたはヒドロキシアルキル、更に好ましくはC12‐C18アルキルま
たはヒドロキシアルキルであり、MはHまたはカチオン、例えばアルカリ(IA
族)金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、置換または非
置換アンモニウムカチオン、例えばメチル‐、ジメチル‐およびトリメチルアン
モニウム、および四級アンモニウムカチオン、例えばテトラメチルアンモニウム
およびジメチルピペリジニウムカチオン、およびエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミンから誘導されるカ
チオン、およびそれらの混合物である。典型的には、C12‐16のアルキル鎖
は低い洗浄温度(例えば約50℃以下)で好ましく、C16‐18アルキル鎖は
高い洗浄温度(例えば約50℃以上)で好ましい。
【0068】 本発明によるもう1つの適切なタイプのアルキルサルフェート界面活性剤は、
二級(2,3)アルキルサルフェートである。これらの界面活性剤は、好ましく
は下記式のものである:
【化11】 上記式中xおよび(y+1)は少くとも約7、好ましくは少くとも約9の整数で
ある。好ましくは、これらの界面活性剤は10〜18の炭素原子を有している。
これらアニオン性界面活性剤の適切な例は1966年2月8日付で発行されたMo
rrisのUS3,234,258、1991年12月24日付で発行されたLutzの
US5,075,041、1994年9月20日付で発行されたLutzらのUS5
,349,101および1995年2月14日付で発行されたPrietoのUS5,
389,277で開示されており、各々が参考のためここに組み込まれる。
【0069】 本発明によるもう1つの適切なタイプのアルキルサルフェート界面活性剤は、
アルキルアルコキシル化サルフェートである。これらの界面活性剤は、典型的に
は式RO(A)SOMの水溶性塩または酸であり、ここでRは非置換C10 ‐C24アルキルまたはC10‐C24アルキル部分を有するヒドロキシアルキ
ル基、好ましくはC12‐C20アルキルまたはヒドロキシアルキル、更に好ま
しくはC12‐C18アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシ
またはプロポキシ単位であり、mはゼロより大きく、典型的には約0.5〜約6
、更に好ましくは約0.5〜約3であり、MはHまたはカチオン、例えば金属カ
チオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム等)、アンモニウムまたは置換
アンモニウムカチオンである。アルキルエトキシル化サルフェートおよびアルキ
ルプロポキシル化サルフェートがここでは考えられる。置換アンモニウムカチオ
ンの具体例には、メチル、ジメチル、トリメチル‐アンモニウムカチオン、並び
にテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペリジニウムカチオンのような四
級アンモニウムカチオン、並びにアルカノールアミン、例えばモノエタノールア
ミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンから誘導されるカチオン
、それらの混合物がある。例示される界面活性剤は、C12‐C18アルキルポ
リエトキシレート(1.0)サルフェート、C12‐C18アルキルポリエトキ
シレート(2.25)サルフェート、C12‐C18アルキルポリエトキシレー
ト(3.0)サルフェートおよびC12‐C18アルキルポリエトキシレート(
4.0)サルフェートであり、ここでMは便宜上ナトリウムおよびカリウムから
選択される。ここで有用な界面活性剤は、天然または合成アルコール原料から製
造しうる。鎖長は、分岐を含めた平均炭化水素分布を表わす。アニオン性界面活
性剤成分には、慣用的なアルコール源、例えば天然アルコール、合成アルコール
、例えばNEODOLTM、ALFOLTM、LIALTM、LUTENSOLTMなどの商品名で販売されてい
るものから誘導されるアルキルサルフェートおよびアルキルエーテルサルフェー
トもある。アルキルエーテルサルフェートもアルキルポリエトキシレートサルフ
ェートとして知られている。
【0070】 本発明によるもう1つのタイプのアルキルサルフェート界面活性剤は、1種以
上の(好ましくは2種以上の混合物)中間鎖分岐界面活性剤、好ましくは下記式
を有する中間鎖分岐アルキルアルコキシアルコール:
【化12】 下記式を有する中間鎖分岐アルキルサルフェート:
【化13】 および下記式を有する中間鎖分岐アルキルアルコキシサルフェート:
【化14】 である;上記において、これら式の分岐一級アルキル部分における炭素原子の総
数(R、RおよびR分岐は含むが、EO/POアルコキシ部分を構成する炭
素原子は含まない)は14〜20である;更にこの界面活性剤混合物の場合に、
上記式を有した分岐一級アルキル部分における炭素原子の平均総数は14.5よ
り大きく約17.5まで(好ましくは約15〜約17)の範囲内である;R、R およびRは各々独立して水素、C‐Cアルキルおよびそれらの混合物か
ら選択され、好ましくはメチルである;但しR、RおよびRがすべて水素で
あることはなく、zが1であるとき、少くともRまたはRは水素ではない。M
は水溶性カチオンであり、2タイプ以上のカチオン、例えばナトリウムおよびカ
リウムの混合物であってもよい。インデックスwは0〜13の整数である;xは
0〜13の整数である;yは0〜13の整数である;zは少くとも1の整数であ
る;但しw+x+y+zは8〜14である。EOおよびPOは下記式を有するエ
チレンオキシ単位およびプロピレンオキシ単位を各々表わす:
【化15】 しかしながら、他のアルコキシ単位、特に1,3‐プロピレンオキシ、ブトキシ
およびそれらの混合物も、中間鎖分岐アルキル部分に付加されるアルコキシ単位
として適している。
【0071】 中間鎖分岐界面活性剤は、好ましくは界面活性剤系からなる混合物である。し
たがって、界面活性剤系がアルコキシル化界面活性剤を含むとき、インデックス
mは界面活性剤の混合物内における平均アルコキシル化度を示す。このように、
インデックスmは少くとも約0.01、好ましくは約0.1、更に好ましくは約
0.5、最も好ましくは約1〜約30、好ましくは約10、更に好ましくは約5
の範囲内である。アルコキシル化界面活性剤のみを含む中間鎖分岐界面活性剤系
を考えたとき、インデックスmの値はmに相当する平均アルコキシル化度の分布
を表わすか、またはそれは正確にmに相当する単位数でアルコキシル化(例えば
、エトキシル化および/またはプロポキシル化)された単一特定鎖でもよい。
【0072】 本発明の界面活性剤系で使用に適した、本発明の好ましい中間鎖分岐界面活性
剤は、下記式:
【化16】 または下記式:
【化17】 を有している;上記式中a、b、dおよびeは、a+bが10〜16で、d+e
が8〜14となるような整数である;Mはナトリウム、カリウム、マグネシウム
、アンモニウムおよび置換アンモニウム、およびそれらの混合物から選択される
【0073】 中間鎖分岐界面活性剤を含んでなる本発明の界面活性剤系は、好ましくは2つ
の態様で処方される。第一の好ましい態様は、25%以下の中間鎖分岐アルキル
単位を含んだ供給原料から形成される中間鎖分岐界面活性剤を含んでなる。した
がって、いずれか他の慣用的な界面活性剤と混合する前に、中間鎖分岐界面活性
剤成分は非直鎖界面活性剤である界面活性剤分子を25%以下で含んでいる。 第二の好ましい態様は、約25〜約70%の中間鎖分岐アルキル単位を含んだ
供給原料から形成される中間鎖分岐界面活性剤を含んでなる。したがって、いず
れか他の慣用的な界面活性剤と混合する前に、中間鎖分岐界面活性剤成分は、非
直鎖界面活性剤である界面活性剤分子を約25〜約70%で含んでいる。
【0074】 これらの界面活性剤は、1997年10月14日付のUS特許出願60/06
1,971、代理人事件No.6881P;1997年10月14日付の60/
061,975、代理人事件No.6882P;1997年10月14日付の6
0/062,086、代理人事件No.6883P;1997年10月14日付
の60/061,916、代理人事件No.6884P;1997年10月14
日付の60/061,970、代理人事件No.6885P;1997年10月
14日付の60/062,407、代理人事件No.6886Pで更に記載され
ている。他の適切な中間鎖分岐界面活性剤は、US特許出願60/032,03
5(事件No.6401P)、60/031,845(事件No.6402P)
、60/031,916(事件No.6403P)、60/031,917(事
件No.6404P)、60/031,761(事件No.6405P)、60
/031,762(事件No.6406P)および60/031,844(事件
No.6409P)でみられる。これらの分岐界面活性剤と慣用的な直鎖界面活
性剤との混合物も、本組成物で使用に適している。
【0075】 本発明によるアルキルサルフェートに含まれない、本発明によるアニオン性界
面活性剤の中で、利用しうるアニオン性界面活性剤の1タイプとしてアルキルエ
ステルスルホネートがある。それらは再生可能な非石油源から製造しうるため、
これらが望ましい。アルキルエステルスルホネート界面活性剤成分の製造は、技
術文献で開示された公知方法に従い行える。例えば、C‐C20カルボン酸の
直鎖エステルは、"The Journal of the American Oil Chemists Society",52(19
75),pp.323-329に従い気体SOでスルホン化しうる。適切な出発物質には、獣
脂、パームおよびココナツ油などから誘導されるような天然脂肪物質がある。
【0076】 特に洗濯適用向けに好ましいアルキルエステルスルホネート界面活性剤には、
下記構造式のアルキルエステルスルホネート界面活性剤がある:
【化18】 上記式中RはC‐C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそれ
らの組合せであり、RはC‐Cヒドロカルビル、好ましくはアルキル、ま
たはそれらの組合せであり、Mは水溶性塩形成カチオンである。適切な塩には、
ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩のような金属塩、置換または非置換アン
モニウム塩、例えばメチル‐、ジメチル‐、トリメチル‐および四級アンモニウ
ムカチオン、例えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペリジニウム、
並びにアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン
およびトリエタノールアミンから誘導されるカチオンがある。好ましくは、R はC10‐C16アルキルであり、Rはメチル、エチルまたはイソプロピルで
ある。RがC10‐C16アルキルであるメチルエステルスルホネートが特に
好ましい。
【0077】 利用しうるもう1つのタイプのアニオン性界面活性剤として、アルキルベンゼ
ンスルホネートがある。これらには、様々なHFまたは固体HF、例えばDETAL
(UOP)プロセスのような公知のプロセスにより製造されるか、他のルイス
酸触媒、例えばAlClを用いて製造されるか、酸性シリカ/アルミナを用い
て製造されるか、または塩素化炭化水素から製造される、LASとしても知られ
る、ハード(ABS、TPBS)、直鎖タイプ、例えばC‐C20直鎖アルキ
ルベンゼンスルホネート、特にナトリウム直鎖アルキルC10‐C15ベンゼン
スルホネートがある。これらの界面活性剤は、典型的には式RASOMの水溶
性塩または酸であり、ここでRは分岐または直鎖C10‐C24アルキル基、好
ましくはC10‐C20アルキル、更に好ましくはC10‐C18アルキルであ
り、Aはアリール基、好ましくはベンゼンまたはトルエン、更に好ましくはベン
ゼン単位であり、MはHまたはカチオン、例えば金属カチオン(例えばナトリウ
ム、カリウム、リチウム等)、アンモニウムまたは置換アンモニウムカチオンで
ある。
【0078】 本発明の洗濯洗剤組成物の界面活性剤系は、界面活性剤系の約0.001重量
%、好ましくは約1%、更に好ましくは約5%、最も好ましくは約10%〜約1
00%、好ましくは約60%、更に好ましくは約30%の1種以上(好ましくは
2種以上の混合物)の修飾アルキルアリールスルホネート界面活性剤、即ちML
AS、好ましくはアリール単位が下記式を有するベンゼン環である界面活性剤も
含有してよい:
【化19】 上記式中Lは6〜18の炭素原子を有する非環式ヒドロカルビル部分である;R 、RおよびRは各々独立して水素またはC‐Cアルキルであるが、但
しRおよびRはL単位の末端に結合されていない;Mは電荷qを有する水溶
性カチオンであって、aおよびbは電荷中性を満たすように一緒に選択される。
【0079】 これらおよび他の適切なMLAS界面活性剤は、1997年7月21日付で出
願された同時係属US特許出願60/053,319、代理人事件No.676
6P;1997年7月21日付で出願された60/053,318、代理人事件
No.6767P;1997年7月21日付で出願された60/053,321
、代理人事件No.6768P;1997年7月21日付で出願された60/0
53,209、代理人事件No.6769P;1997年7月21日付で出願さ
れた60/053,328、代理人事件No.6770P;1997年7月21
日付で出願された60/053,186、代理人事件No.6771P;199
8年10月20日付で出願された60/105,017、代理人事件No.73
03P;1998年10月20日付で出願された60/104,962、代理人
事件No.7304P;1998年10月20日付で出願された60/104,
962、代理人事件No.7304P;および1999年7月19日付で出願さ
れた60/144,519、代理人事件No.7663Pで更に記載されている
。ここで記載されたもののような、これらの修飾界面活性剤と慣用的な界面活性
剤および/または分岐界面活性剤との混合物も、本組成物で使用に適している。
【0080】 適切なアニオン性界面活性剤の例は、"Surface Active Agents and Detergent
s"(Vol.IおよびII by Schwartz,Perry and Berch)で示されている。様々なこの
ような界面活性剤は、1975年12月30日付でLaughlinらに発行されたUS
特許3,929,678の第23欄58行目〜第29欄23行目でも一般的に開
示されている。
【0081】 洗浄目的に有用な他のアニオン性界面活性剤も、本組成物中に含有させてよい
。これらには、石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび
置換アンモニウム塩、例えばモノ、ジおよびトリエタノールアミン塩を含む)、
‐C22一級または二級アルカンスルホネート、C‐C24オレフィンス
ルホネート、例えば英国特許明細書第1,082,179号で記載されたように
、アルカリ土類金属シトレートの熱分解産物のスルホン化により製造されるスル
ホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪アシルグリセ
ロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノ
ールエチレンオキシドエーテルサルフェート、パラフィンスルホネート、アルキ
ルホスフェート、アシルイセチオネートのようなイセチオネート、N‐アシルタ
ウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルサクシナメートおよびスル
ホサクシネート、スルホサクシネートのモノエステル(特に飽和および不飽和C 12 ‐C18モノエステル)、スルホサクシネートのジエステル(特に飽和およ
び不飽和C‐C14ジエステル)、N‐アシルサルコシネート、アルキルポリ
グルコシドのサルフェートのようなアルキル多糖のサルフェート(ノニオン性非
サルフェート化合物が以下で記載されている)、分岐一級アルキルサルフェート
、式RO(CHCHO)CHCOO(RはC‐C22アルキル
であり、kは1〜10の整数であり、Mは可溶性塩形成カチオンである)のよう
なアルキルポリエトキシカルボキシレート、イセチオン酸でエステル化されて水
酸化ナトリウムで中和された脂肪酸がある。トール油中に存在するか、またはそ
れから誘導される、ロジン、水素化ロジン、樹脂酸および水素化樹脂酸のような
、樹脂酸および水素化樹脂酸も適切である。別な例は、"Surface Active Agents and Detergents"(Vol.IおよびII by Schwartz,Perry and Berch)で示されてい
る。様々なこのような界面活性剤は、1975年12月30日付でLaughlinらに
発行されたUS特許3,929,678の第23欄58行目〜第29欄23行目
でも一般的に開示されている。
【0082】 もう1つのタイプの有用なアニオン性界面活性剤はいわゆるジアニオン系であ
る。これらは界面活性剤分子に少くとも2つのアニオン基を存在させた界面活性
剤である。一部の適切なジアニオン性界面活性剤は、すべて1996年6月28
日付で出願された同時係属USSN60/020,503(事件No.6160
P)、60/020,772(事件No.6161P)、60/020,928
(事件No.6158P)、60/020,832(事件No.6159P)お
よび60/020,773(事件No.6162P)、並びに1996年8月8
日付で出願された60/023,539(事件No.6192P)、60/02
3,493(事件No.6194P)、60/023,540(事件No.61
93P)および60/023,527(事件No.6195P)で更に記載され
ており、それらの開示は参考のためここに組み込まれる。
【0083】C.錠剤製品 本発明の錠剤洗剤製品は、1種以上のヒドロトロープ(それらは錠剤で付着効
果を有していることから“結合剤”)に加えて、好ましくは1種以上の下記の好
ましい成分、および場合により1種以上の慣用的な洗剤添加物質を含んでなる。
このような慣用的添加物質には、上記の液体製品セクションおよび/または顆粒
/粉末製品セクションまたは下記の慣用的洗剤添加物質セクションで記載された
1種以上の固形粒状物質がある。
【0084】 洗剤錠剤処方物は、付着効果を発揮して、錠剤の一体化を促すために、組成物
中に少くとも少量の結合剤を通常含有している。本発明の目的にとり、洗剤マト
リックスの粒状物質での付着効果は、制御された圧縮条件下で圧縮された試験洗
剤マトリックスをベースにした錠剤を壊す上で必要な力により特徴づけられる。
錠剤強度(直径破断応力とも称される)を評価するための手段は、Pharmaceutic
al dosage forms: tablets,volume 1,Ed.H.A.Lieberman et al,published in 19
89でみられる。
【0085】 本発明に従い製造された粒状物質へのこれらヒドロトロープの添加は、それが
粒状物質を圧縮して錠剤に形成されたとき、洗浄水で優れた崩壊性能も示しなが
ら付着効果を有することがわかった。このヒドロトロープを含有した洗剤錠剤は
、伝統的錠剤と比較したときに、一定圧縮力で高い引張強度またはそれより低い
圧縮力で同等の引張強度を有する。
【0086】 それらが発揮する付着効果に加えて、これらのヒドロトロープは、ここで開示
された洗剤組成物のゲル化および/または増粘化を防ぐ上で重要な成分となる。
ゲル化は、製品が最初に水と接触して希釈されたときに、本発明で定義されるよ
うなヒドロトロープなしに製造された洗剤製品で既に観察されていた。理論に拘
束されることなく、このゲル化現象は、ある濃度の界面活性剤のとき洗浄液また
は洗浄水中で水と接触すると、粘稠な界面活性剤相(典型的には、ラメラ、球晶
または六方晶相)を界面活性剤含有粒子が形成するためであると考えられる。ゲ
ル化が観察される臨界希釈範囲にある製品‐水混合物の粘度と、この範囲で形成
される粘稠な界面活性剤相の量との間には、相関がみられる。 理論に拘束されることなく、ヒドロトロープは界面活性剤分子の秩序的構築層
と効果的に相互作用して、それらを破壊し、等方性低粘度界面活性剤相の形成を
促すことから、上記のヒドロトロープは希釈で形成される粘稠な界面活性剤相の
形成を妨げられると考えられる。
【0087】 本発明において、これら特定のヒドロトロープの含有が洗剤錠剤の“オペレー
ティング・ウィンドー”(operating window)を拡張させる、という追加効果もあ
る。オペレーティング・ウィンドーとは、洗剤錠剤が工業規模で製造されたとき
における、洗剤錠剤の嵩密度範囲に関する。いくつかの可変要素のために、洗剤
錠剤の工業規模製造に際して、洗剤錠剤の密度は理想的なまたは好ましい密度か
らややはずれる。オペレーティング・ウィンドーは、錠剤が好ましい密度ではな
いが、なお許容しうる、好ましい密度とみなせる密度の範囲である。オペレーテ
ィング・ウィンドーより下では、密度は圧縮ステップに際する不十分な詰め込み
および付着の結果として低すぎ、そのため錠剤は非常に脆くて、取扱いおよび貯
蔵に際して壊れやすい。オペレーティング・ウィンドーより上では、錠剤は密に
詰め込まれすぎて、洗浄プロセスに際して洗浄液中で不十分に溶解および分散し
やすい。
【0088】 前記されたこれらのヒドロトロープに加えて、本洗剤錠剤は追加の非ゲル化結
合剤も含有してよい。非ゲル化結合剤は付着効果を示すのみならず、溶離も促す
。 非ゲル化結合剤が用いられるとき、適切な非ゲル化結合剤には、合成有機ポリ
マー、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレー
トおよび水溶性アクリレートコポリマーがある。Handbook of Pharmaceutical E
xcipients,second editionは、次の結合剤分類を有している:アラビアガム、ア
ルギン酸、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン
、エチルセルロース、ゼラチン、グアーガム、水素化植物油タイプI、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、液体グルコース、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、メチルセルロース、ポ
リメタクリレート、ポビドン、アルギン酸ナトリウム、デンプンおよびゼイン。
最も好ましい結合剤、例えばカチオン性ポリマー、即ちエトキシル化ヘキサメチ
レンジアミン四級化合物、ビスヘキサメチレントリアミンまたはその他、例えば
ペンタアミン、エトキシル化ポリエチレンアミン、マレイン酸アクリル酸ポリマ
ーは、洗濯洗浄で活性なクリーニング機能も有している。
【0089】 非ゲル化結合剤物質は好ましくはスプレーされるため、マトリックス中の他の
活性成分を毀損または分解しないように90℃以下、好ましくは70℃以下、更
に一層好ましくは50℃以下の適切な融点を有している。最も好ましいものは、
溶融状態でスプレーされる非水性液体結合剤(即ち、水溶液ではない)である。
しかしながら、それらはドライ添加でマトリックス中に配合される固形結合剤で
もよいが、錠剤内で結合性を有しているべきである。 本発明に従い製造される洗剤錠剤は、2つの極性基が少くとも5つ、好ましく
は6つの脂肪族炭素原子で互いに離された必須ヒドロトロープを、約0.05〜
約5重量%、好ましくは約0.1〜約3%、最も好ましくは約0.1〜約1%で
含有する。任意の非ゲル化結合剤物質が用いられて、それらが洗剤錠剤に存在す
るとき、それらは洗剤錠剤の約0.1〜約7%、好ましくは約0.5〜約5%、
更に好ましくは約1〜約3%のレベルで用いられる。任意の非ゲル化結合剤が用
いられるとき、それらは約2:1〜約60:1、好ましくは約3:1〜約30:
1、更に好ましくは約3:1〜約15:1の非ゲル化結合剤対特定ヒドロトロー
プ結合剤の比率で洗剤錠剤中に存在する。
【0090】 崩壊剤‐錠剤が使用前に良好な一体性を有することは必要であるが、それらは
使用中に洗浄水と接触したとき速やかに崩壊することも必要である。そのため、
錠剤の崩壊を促す崩壊剤を含有させることも知られている。崩壊が崩壊剤の膨潤
により生じる種類を含めて、様々な種類の崩壊剤が知られている。様々な膨潤性
崩壊剤が文献で提示されており、主にデンプン、セルロースおよび水溶性有機ポ
リマーが好まれている。ベントナイトクレーのような無機膨潤性崩壊剤も、例え
ばEP‐A‐466,484で挙げられている。 一部の物質は結合剤および崩壊剤として作用する。崩壊剤が補足的なビルディ
ング、再付着防止または布帛柔軟性を示すことも、そこでは記載されている。崩
壊剤の量は、好ましくは1〜5%である。錠剤は複数の別々な領域、例えば層、
インサートまたはコーティングを含んだ異質構造を有してもよいことが、EP‐
A‐466,484で提案されている。
【0091】 錠剤製造‐本発明の洗剤錠剤は、固形成分を一緒に混合して、例えば製薬業界
で用いられているような慣例的錠剤プレスでその混合物を圧縮することにより、
簡単に製造しうる。好ましくは、主成分、特にゲル化界面活性剤は粒状形態で用
いられる。いかなる液体成分も、例えば界面活性剤または起泡抑制剤は、常法で
固形粒状成分中へ配合しうる。 ビルダーおよび界面活性剤のような成分は常法でスプレードライし、次いで適
切な圧力で圧縮してよい。好ましくは、本発明による錠剤は100000N以下
、更に好ましくは50000N以下、更に一層好ましくは5000N以下、最も
好ましくは3000N以下の力を用いて圧縮される。実際上、最も好ましい態様
は2500N以下の力を用いて圧縮された錠剤である。
【0092】 本発明の錠剤を製造するために用いられる粒状物質は、いかなる粒状または顆
粒化プロセスで調製してもよい。このようなプロセスの例は(共流または向流ス
プレードライタワーでの)スプレードライであり、典型的には600g/L以下
の低い嵩密度をもたらす。それより高密度の粒状物質は、高剪断バッチミキサー
/グラニュレーターでの顆粒化および高密度化により、あるいは(例えば、Lodi
geCBおよび/またはLodigeKMミキサーを用いる)連続顆粒化および高密度化
プロセスにより調製しうる。他の適切なプロセスには、流動層プロセス、圧縮プ
ロセス(例えば、ロール圧縮)、押出し、並びに粒状物質が作られる凝集、結晶
化センタリングなどのような化学プロセスがある。個々の粒子はいかなる他の粒
子、顆粒、球体または粒状物でもよい。
【0093】 粒状物質の諸成分はいかなる慣用的手段で一緒に混合してもよい。バッチは、
例えばコンクリートミキサー、Nautaミキサー、リボンミキサーまたはその他の
いずれでも適している。一方、混合プロセスは、各成分を重量で計量して移動ベ
ルトへのせ、1以上のドラムまたはミキサーでそれらをブレンドすることにより
、連続的に行ってもよい。非ゲル化結合剤も粒状物質の諸成分の一部または全部
の混合物へスプレーしてよい。他の液体成分も、それとは別に諸成分の混合物へ
スプレーしたり、またはプレミックスしてよい。例えば、香料および蛍光増白剤
のスラリーがスプレーしうる。微細流動助剤(ゼオライト、カーボネート、シリ
カのような散剤)も、混合物の粘着性を少なくするために、好ましくはプロセス
の最後の方で、結合剤をスプレーした後に粒状物質へ加えることができる。
【0094】 錠剤は、打錠、ブリケット(briquetting)または押出しのようないずれかの圧
縮プロセス、好ましくは打錠を用いて製造しうる。適切な装置には、標準単一ス
トロークまたはロータリープレス(例えば、Courtoy、Korch、Manesty
たはBonals)がある。本発明に従い製造された錠剤は、好ましくは、20〜6
0mm、好ましくは少くとも35mmから55mmまでの直径、および15〜1
00gの重量を有している。錠剤の高さ対直径(または幅)の比率は、好ましく
は1:3以上、更に好ましくは1:2以上である。これらの錠剤を製造するため
に用いられる圧縮力は、100000kN/m2を超えず、好ましくは30000kN/
m2を超えず、更に好ましくは5000kN/m2を超えず、更に一層好ましくは30
00kN/m2を超えず、最も好ましくは1000kN/m2を超えることがない。本発明
による好ましい態様において、錠剤は少くとも0.9g/cc、更に好ましくは少く
とも1.0g/ccで、好ましくは2.0g/cc未満、更に好ましくは1.5g/cc未満
、更に一層好ましくは1.25g/cc未満、最も好ましくは1.1g/cc未満の密度
を有している。 多層錠剤は公知技術により製造しうる。
【0095】 コーティング‐本発明による錠剤の固体性は被覆錠剤を製造することで更に改
善してもよく、そのコーティングは本発明による非被覆錠剤を覆うことで錠剤の
機械的特性を更に改善しながら、分散性を維持または更に改善している。
【0096】 本発明の一態様において、その錠剤が水分を吸収しないか、または非常に遅い
速度で水分を吸収するように、錠剤を被覆してよい。コーティングは、取扱い、
包装および輸送に際して錠剤がうける中程度の機械的ショックでも、非常に低レ
ベルの破損または損壊をうけるにすぎない程度の強さでよい。最後に、コーティ
ングは、それより強い機械的ショックをうけたときに、錠剤が壊れる程度に脆い
ことが好ましい。更に、コーティング物質がアルカリ条件下で分散されるか、ま
たは界面活性剤で容易に乳化されるならば、有利である。これは、洗浄サイクル
に際してフロントローディング洗濯機の窓で残留物が目に見える問題を避け、し
かも洗濯物へのコーティング物質の粒子または塊の付着を避ける上でも役立つ。 水溶解度は”Standard Test Method for Measurements of Aqueous Solubilit
y”と題するASTM E1148-87の試験プロトコールに従い測定される。
【0097】 適切なコーティング物質はジカルボン酸である。特に適切なジカルボン酸は、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン
二酸およびそれらの混合物からなる群より選択される。コーティング物質は、好
ましくは40〜200℃の融点を有している。
【0098】 コーティングはいくつかの手法で適用しうる。2つの好ましいコーティング方
法は、a)溶融物質によるコーティングおよびb)その物質の溶液によるコーテ
ィングである。 a)では、コーティング物質はその融点以上の温度で適用されて、錠剤上で固
化する。b)では、コーティングは溶液として適用され、溶媒が付着コーティン
グを残すように乾燥される。実質上不溶性の物質は、例えばスプレーまたは浸漬
により、錠剤へ適用しうる。通常、溶融物質が錠剤上へスプレーされたときは、
速やかに固化して付着コーティングを形成する。錠剤が溶融物質中へ浸漬されて
から、取り出されたときも、急速冷却がコーティング物質の急速固化をもたらす
。40℃以下の融点を有する明らかに実質上不溶性の物質は環境温度で完全には
固体でなく、約200℃以上の融点を有する物質は実用的でないことがわかった
。好ましくは、その物質は60〜160℃、更に好ましくは70〜120℃の範
囲内で溶融する。 “融点”とは、例えばキャピラリー管中で、ゆっくり加熱されたときに、物質
が透明液体になる温度を意味する。
【0099】 いかなる望ましい厚さのコーティングも本発明に従い適用しうる。ほとんどの
目的にとり、コーティングは錠剤重量の1〜10%、好ましくは1.5〜5%で
ある。 錠剤コーティングは好ましくは非常に堅いもので、追加強度を錠剤へもたらす
【0100】 本発明の好ましい態様において、洗浄に際するコーティングの破壊性は、その
コーティングに崩壊剤を加えることで改善される。この崩壊剤は水との接触でい
ったん膨潤してから、コーティングを小さな部分に壊していく。これは洗浄液へ
のコーティングの分散性も改善する。崩壊剤は、30重量%以内、好ましくは5
〜20%、最も好ましくは5〜10%のレベルで、溶融されたコーティングへ懸
濁される。可能な崩壊剤はHandbook of Pharmaceutical Excipients (1986)で記
載されている。適切な崩壊剤の例には、デンプン:天然、改質または前ゼラチン
化デンプン、デンプングルコン酸ナトリウム;ガム:寒天ガム、グアーガム、ロ
ーカストビーンガム、カラヤガム、ペクチンガム、トラガカントガム;クロスカ
ルミロースナトリウム、クロスポビドン、セルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、アルギン酸およびその塩、例えばアルギン酸ナトリウム、二酸化ケイ素、
クレー、ポリビニルピロリドン、大豆多糖、イオン交換樹脂、およびそれらの混
合物がある。
【0101】 引張強度‐出発物質の組成および錠剤の形状に応じて、用いられる圧縮力は引
張強度および洗濯機中での崩壊時間に影響を与えないように調整される。このプ
ロセスはいかなる大きさまたは形状の均一または積層錠剤を製造するために用い
てもよい。
【0102】 円柱形錠剤の場合、引張強度は直径破断応力(DFS)に相当するが、これは
錠剤の強度を表わすための手法であって、下記式により定められる: =2F/πDt 上記式中Fは引張破損(破断)を生じさせる最大力(Newton)であって、Van Ke
ll industries,Inc.供給のVK200錠剤硬度テスターにより測定される。Dは
錠剤の直径であり、tは錠剤の厚さである(Method Pharmaceutical Dosage For
ms: Tablets,Volume 2,Page 213-217)。少くとも25kPaの直径破断応力が
好ましい。
【0103】 これは引張強度を規定する上で非円柱形錠剤にも同様にあてはまり、錠剤の高
さに対して直角な断面は円形ではなく、力は錠剤の高さ方向に対して垂直および
錠剤の側面に対して直角な方向に適用され、側面は非円形断面に対して垂直であ
る。
【0104】任意の慣用的洗剤添加成分 前記された本発明の組成物の成分に加えて、本洗剤組成物は様々な他の任意成
分を含有でき、好ましくは含有することになる。
【0105】 (a)無機洗剤ビルダー‐本洗剤組成物は、アルカリ源としても機能する前掲の
もの以外に、1タイプ以上の無機洗剤ビルダーも場合により含有してよい。この
ような任意の無機ビルダーには、例えばゼオライトのようなアルミノシリケート
がある。アルミノシリケートゼオライトと、洗剤ビルダーとしてのそれらの使用
は、1986年8月12日付で発行されたCorkillらのUS特許4,605,5
09で更に詳しく記載されており、その開示は参考のためここに組み込まれる。
この’509US特許で記載されたような結晶積層シリケートも、本洗剤組成物
で使用に適している。利用されるならば、任意の無機洗剤ビルダーは本組成物の
約2〜15重量%である。
【0106】 (b)酵素‐酵素は、タンパク質ベース、炭水化物ベースまたはトリグリセリド
ベース汚れの除去、遊離染料移動の防止、および布帛再生を含めた、様々な布帛
洗濯目的のために、本処方物中に含有させうる。上記された特別なヒドロトロー
プの添加は洗剤組成物で酵素の性能を高めると考えられている。これは、ヒドロ
トロープが洗剤組成物の溶解速度を増すに従い、酵素が水と接触して活性化され
る速度も増し、活性化された酵素によりもたらされる対応した洗浄効果も増すた
めである。この挙動は水性および非水性双方の洗剤組成物でみられる。
【0107】 配合しうる酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、
セルラーゼ、ペルオキシダーゼおよびそれらの混合物がある。他のタイプの酵素
も含有させてよい。それらは、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源のように
、いかなる適切な起源であってもよい。しかしながら、それらの選択は、pH活
性および/または至適安定性、熱安定性、および活性洗剤、ビルダーなどに対す
る安定性のような、いくつかのファクターにより決められる。この点において、
細菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌セルラーゼのような細菌または
真菌酵素が好ましい。
【0108】 酵素は、組成物1g当たり重量で約5mg以内、更に典型的には約0.01〜
約3mgの活性酵素を供するために十分なレベルで通常配合される。換言すれば
、本組成物は典型的には約0.001〜約5重量%、好ましくは0.01〜1.
0%の市販酵素製品を含む。プロテアーゼ酵素は、組成物1g当たり0.005
〜0.1Anson単位(AU)の活性を供するために十分なレベルで、このような
製品中に通常存在する。
【0109】 プロテアーゼの適切な例は、Bacillus subtilisおよびBacillus licheniforms
の特定株から得られるズブチリシンである。もう1つの適切なプロテアーゼはBa
cillusの株から得られ、8〜12のpH範囲で最大活性を有し、Novo Industrie
s A/Sにより開発されて、登録商品名ESPERASEで販売されている。この酵素お
よび類似酵素の製法はNovo Industries A/Sの英国特許明細書第1,243,7
84号で記載されている。市販されている、タンパク質ベース汚れを除去するた
めに適したタンパク質分解酵素には、Novo Industries A/S(デンマーク)から
商品名ALCALASEおよびSAVINASE、International Bio-Synthetics,Inc.(オ
ランダ)からMAXATASEで販売されているものがある。他のプロテアーゼには、
プロテアーゼA(1985年1月9日付で公開された欧州特許出願130,75
6参照)およびプロテアーゼB(1987年4月28日付で出願された欧州特許
出願87303761.8および1985年1月9日付で公開されたBottらの欧
州特許出願130,756参照)がある。
【0110】 アミラーゼには、例えば、英国特許明細書第1,296,839号(Novo Ind
ustries A/S)で記載されたアミラーゼ、RAPIDASE、International Bio-Synth
etics,Inc.およびTERMAMYL、Novo Industriesがある。
【0111】 マンナナーゼには、次の3種のマンナン分解酵素:EC3.2.1.25:β‐マンノ
シダーゼ、EC3.2.1.78:エンド‐1,4‐β‐マンノシダーゼ(以下“マンナ
ナーゼ”と称される)、EC3.2.1.100:1,4‐β‐マンノビオシダーゼ(I
UPAC Classification-Enzyme nomenclature,1992,ISBN 0-12-227165-3,Acad
emic Press)がある。
【0112】 更に好ましくは、本発明の洗剤組成物は、マンナナーゼと称されるβ‐1,4
‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.78)を含んでなる。“マンナナーゼ”または“ガ
ラクトマンナナーゼ”という用語は、公にはマンナン エンド‐1,4‐β‐マ
ンノシダーゼと称され、β‐マンナナーゼおよびエンド‐1,4‐マンナナーゼ
という別称を有して、次の反応:マンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン
およびガラクトグルコマンナンにおける1,4‐β‐D‐マンノシド結合のラン
ダム加水分解を触媒するというように、当業界では規定されるマンナナーゼ酵素
を表わしている。特に、マンナナーゼ(EC3.2.1.78)はマンナンを分解するポ
リサッカラーゼのグループを構成しており、マンノース単位を有したポリオース
鎖を開裂しうる、即ちマンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナンおよびガラ
クトグルコマンナンのグリコシド結合を開裂しうる酵素を表わす。マンナンはβ
‐1,4‐結合マンノースから構成される主鎖を有した多糖であり、グルコマン
ナンは主鎖または多かれ少なかれ規則的に交互にβ‐1,4‐結合マンノースお
よびグルコースを有した多糖であり、ガラクトマンナンおよびガラクトグルコマ
ンナンはα‐1,6‐結合ガラクトース側鎖を有したマンナンおよびグルコマン
ナンである。これらの化合物はアセチル化されてもよい。
【0113】 本洗剤組成物で用いられるセルラーゼ酵素は、好ましくは、組成物g当たり重
量で約5mg以内、更に好ましくは約0.01〜約3mgの活性酵素を供するた
めに十分なレベルで配合される。換言すると、本組成物は好ましくは約0.00
1〜約5重量%、好ましくは0.01〜1%の市販酵素製品を含む。本発明で用
いうるセルラーゼには細菌または真菌双方のセルラーゼがある。好ましくは、そ
れらは5〜9.5の至適pHを有する。適切なセルラーゼは、1984年3月6
日付BarbesgoardらのUS4,435,307で開示されており、そこではHumic
ola insolensもしくはHumicola株DSM1800またはAeromonas属に属するセ
ルラーゼ212生産真菌からの真菌セルラーゼと、海洋軟体動物(Dolabella Aur
icula Solander)の肝膵から抽出されるセルラーゼについて開示している。適切
なセルラーゼは、GB‐A‐2,075,028、GB‐A‐2,095,27
5およびDE‐OS‐2,247,832でも開示されている。加えて、ここで
使用に適したセルラーゼはWO92‐13057(The Procter & Gamble Compa
ny)で開示されている。最も好ましくは、本洗剤組成物で用いられるセルラーゼ
は、NOVO Industries A/Sから製品名CAREZYMEおよびCELLUZYMEで市販されて
いる。
【0114】 洗剤用に適したリパーゼ酵素には、英国特許1,372,034で開示された
、Pseudomonas stutzeri ATCC19.154のようなPseudomonas属の微生物
により産生されるものがある。1978年2月24日付で公開された日本特許出
願53/20487のリパーゼも参照。このリパーゼは、商品名Lipase P AMAN
Oとして日本、名古屋のAmano Pharmaceutical Co.Ltd.から市販されており、
これは以下“Amano-P”と称される。他の市販リパーゼには、Chromobacter vis
cosum、例えば日本、田方の東洋醸造社からのChromobacter viscosum var.lipol
yticum NRRLB 3673由来のリパーゼ、AMANO-CES;USAのU.S.Biochemical Co
rp.およびオランダのDisoynth Co.からのChromobacter viscosumリパーゼ;Pseu
domonas gladioli由来のリパーゼがある。Humicola lanuginosaに由来してNovo
Industries A/Sから市販されているLIPOLASE酵素(EPO341,947も参
照)がここで使用上好ましいリパーゼである。
【0115】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えばペルカーボネート、ペルボレート、
ペルサルフェート、過酸化水素などと組合せて用いられる。それらは“溶液漂白
”のために、即ち洗浄操作中に基材から落ちた染料または顔料が洗浄液中で他の
基材へ移ることを防ぐために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当業界で知ら
れており、それには例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、リグニナーゼ
、並びにクロロおよびブロモペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼが
ある。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば、O.Kirkにより1989年1
0月19日付で公開され、Novo Industries A/Sへ譲渡された、PCT国際出願
WO89/099813で開示されている。
【0116】 様々な酵素物質、および合成洗剤組成物中へのそれらの配合手段も、1971
年1月5日付でMcCartyらに発行されたUS特許3,553,139で開示され
ている。酵素は、1978年7月18日付で発行されたPlaceらのUS特許4,
101,457および1985年3月26日付で発行されたHughesのUS特許4
,507,219でも更に開示されている。液体洗剤処方物で有用な酵素物質お
よびこのような処方物中へのそれらの配合は、1981年4月14日付で発行さ
れたHoraらのUS特許4,261,868で開示されている。洗剤で有用な酵素
は様々な技術で安定化させうる。酵素安定化技術は、1971年8月17日付で
Gedgeらに発行されたUS特許3,600,319、および1986年10月2
9日付で公開されたVenegasの欧州特許出願公開199,405、出願8620
0586.5で開示および例示されている。酵素安定化系も、例えばUS特許3
,519,570で記載されている。慣用的な酵素プリル(prill)の形態で本組
成物へ加えられる酵素が、ここでは使用上特に好ましい。このようなプリルは通
常大きさ約100〜1000ミクロン、更に好ましくは約200〜800ミクロ
ンであり、組成物の液相中に懸濁される。本発明の組成物中におけるプリルは、
経時的な酵素活性の保持について特に望ましい酵素安定性を示すことが、他の酵
素形態との比較でわかった。そのため、酵素プリルを利用した組成物では、酵素
が水性液体洗剤中へ配合されるときにしばしば用いられねばならないような、慣
用的な酵素安定剤を含有する必要はない。
【0117】 (c)キレート化剤‐本洗剤組成物は、本洗剤組成物内で金属イオン、例えば鉄
および/またはマンガンをキレート化させるように働くキレート化剤も場合によ
り含有する。このようなキレート化剤は、ペルオキシゲン漂白剤のような組成物
成分を不活化させやすい金属不純物と、組成物中で錯体を形成するように作用す
る。有用なキレート化剤には、アミノカルボキシレート、ホスホネート、アミノ
ホスホネート、多官能性置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物がある。
【0118】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレンジア
ミン四酢酸、N‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、
エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二コハク酸およびエタノールジグリシン
がある。これら物質のアルカリ金属塩が好ましい。
【0119】 アミノホスホネートも、少くとも低レベルの全リンが洗剤組成物で認められる
ときに、本発明の組成物でキレート化剤として使用に適しており、それにはDEQU
ESTとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がある。好ま
しくは、これらのアミノホスホネートでは約6を超える炭素原子を有したアルキ
ルまたはアルケニル基を含まない。
【0120】 好ましいキレート化剤には、ヒドロキシエチルジホスホン酸(HEDP)、ジ
エチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン二コハク酸(EDD
S)、ジピコリン酸(DPA)およびそれらの塩がある。キレート化剤も、もち
ろん、布帛洗濯/漂白向けで本組成物の使用中に洗剤ビルダーとして作用しうる
。キレート化剤は、用いられるならば、本組成物の約0.1〜4重量%である。
更に好ましくは、キレート化剤は本洗剤組成物の約0.2〜2重量%である。
【0121】 (d)起泡抑制剤‐起泡抑制剤も、高濃度の洗剤組成物のために、本発明で特に
重要となりうる。“高濃度クリーニングプロセス”で起泡抑制剤の使用は、U.
S.4,489,455および4,489,574で更に詳細に記載されている
。 様々な物質が起泡抑制剤として用いられ、起泡抑制剤は当業者に周知である。
例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Third Edition,Vo
lume 7,pages 430-447(John Wiley & Sons,1979)参照。特に興味のある起泡抑
制剤の1カテゴリーにはモノカルボン脂肪酸およびその可溶性塩がある。196
0年9月27日付で発行されたWayne St.JohnのUS特許2,954,347参
照。起泡抑制剤として用いられるモノカルボン脂肪酸およびその塩は、典型的に
は炭素原子10〜約24、好ましくは炭素原子12〜18のヒドロカルビル鎖を
有する。適切な塩には、ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩のようなアルカ
リ金属塩、並びにアンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩がある。
【0122】 本洗剤組成物は非界面活性剤の起泡抑制剤も含有してよい。これらには、例え
ば、高分子量炭化水素、N‐アルキル化アミノトリアジン、モノステアリルホス
フェート、シリコーン起泡抑制剤、二級アルコール(例えば、2‐アルキルアル
カノール)およびこのようなアルコールとシリコーン油との混合物がある。炭化
水素起泡抑制剤は、例えば、1981年5月5日付で発行されたGandolfoらのU
S特許4,265,779で記載されている。。シリコーン起泡抑制剤は当業界
で周知であり、例えば、1981年5月5日付で発行されたGandolfoらのUS特
許4,265,779、および1990年2月7日付で公開されたStarch,M.S.
の欧州特許出願89307851.9で記載されている。アルコールおよびシリ
コーン油の混合物は、U.S.4,798,679、4,075,118および
EP150,872で記載されている。
【0123】 上記すべての起泡抑制剤の追加例は、参考のためここに組み込まれる、199
8年11月6日付で出願されたP&GケースNo.7332P、および60/1
07,477を有する、特許協力条約に従い出願された“LASを含有した水性
液体洗濯洗剤組成物に関する親水性インデックス”と題する、Pramod K.Reddyの
仮特許出願でみられる。
【0124】 ここで用いられる好ましい粒状泡調整剤は、シリコーン消泡化合物、有機物質
およびキャリア物質を含有しており、キャリア物質の上にシリコーン消泡化合物
および有機物質が担持されている。キャリア物質は、好ましくは天然デンプンま
たはゼオライトである。シリコーン消泡化合物は、ポリジオルガノシロキサン、
固形シリカおよびそれらの混合物からなる群より選択される。好ましくは、有機
物質は: (a)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪酸(該有機
物質は45〜80℃の融点を有し、水に不溶性である); (b)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪アルコール
(該有機物質は45〜80℃の融点を有し、水に不溶性である); (c)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪酸および少
くとも1種の脂肪アルコールの混合物(該有機物質は45〜80℃の融点を有し
、水に不溶性である); (d)50〜85℃の融点を有した、炭素原子12〜20の炭素鎖を有する脂
肪酸およびグリセロールのモノエステルからなる有機物質;および (e)分散性ポリマー;およびそれらの混合物 から選択される。 好ましくは、分散性ポリマーはアクリル酸およびマレイン酸のコポリマー、ポリ
アクリレートおよびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0125】 当業界で知られた使用可能なシリコーン起泡抑制剤は、例えば、1981年5
月5日付で発行されたGandolfoらのUS特許4,265,779、および199
0年2月7日付で公開されたStarch,M.S.の欧州特許出願89307851.9
で開示されている。顆粒洗剤組成物におけるシリコーン消泡剤および起泡抑制剤
は、BartolottaらのUS特許3,933,672および1987年3月24日付
で発行されたBaginskiらのUS特許4,652,392で開示されている。ここ
で有用な例示されるシリコーンベース起泡抑制剤は: (a)25℃で約20〜約1500csの粘度を有するポリジメチルシロキサ
ン流体 (b)約0.6:1〜約1.2:1の(CHSiO1/2単位対SiO 単位の比率でSiO単位の(CHSiO1/2単位から構成されるシ
ロキサン樹脂、約5〜約50重量部/(i)100部、および (c)固体シリカゲル約1〜約20重量部/(i)100部 から本質的になる、起泡抑制量の粒状起泡抑制剤である。 本発明で使用に適した追加の起泡抑制剤は、1998年6月9日付で発行され
たBrownらのUS特許5,762,647で更に詳しく記載されている。
【0126】 (e)転染阻止剤および他の布帛ケア成分‐本発明の組成物は、クリーニングプ
ロセスに際してある布帛から他への染料の移動を妨げるために有効な1種以上の
物質も含有してよい。これらの剤は、非水性界面活性剤含有液相または固形粒状
物質のいずれへ含有させてもよい。 通常、このような転染阻止剤には、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミ
ンN‐オキシドポリマー、N‐ビニルピロリドンおよびN‐ビニルイミダゾール
のコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼおよびそれらの混合
物がある。これらの剤は典型的には組成物の約0.01〜約10重量%、好まし
くは約0.01〜約5%、更に好ましくは約0.05〜約2%である。
【0127】 更に具体的には、ここで使用上好ましいポリアミンN‐オキシドポリマーは次
の構造式:R‐A‐Pを有した単位を含んでいる;式中Pは重合性単位であっ
て、それにはN‐O基が結合しうるか、またはN‐O基は重合性単位の一部を形
成しうるか、またはN‐O基は双方の単位に結合しうる;Aは次の構造:‐NC
(O)‐、‐C(O)O‐、‐S‐、‐O‐、‐N=のうち1つである;xは0
または1である;Rは脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、ヘテロ環式または
脂環式の基あるいはそれらの組合せであって、それにはN‐O基の窒素が結合し
うるか、またはN‐O基はこれらの基の一部である。好ましいポリアミンN‐オ
キシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジンお
よびそれらの誘導体のようなヘテロ環式基である場合である。
【0128】 N‐O基は下記一般構造で表せる:
【化20】 上記式中R、R、Rは脂肪族、芳香族、ヘテロ環式または脂環式の基ある
いはそれらの組合せであり、x、yおよびzは0または1であり、N‐O基の窒
素が結合しうるか、または上記基のいずれか一部を形成しうる。ポリアミンN‐
オキシドのアミンオキシド単位はpKa<10、好ましくはpKa<7、更に好
ましくはpKa<6を有する。
【0129】 いかなるポリマー主鎖も、形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であっ
て転染阻止性を有しているかぎり、用いてよい。適切なポリマー主鎖の例は、ポ
リビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。これらのポリマーには、
1つのモノマータイプがアミンN‐オキシドで、他のモノマータイプがN‐オキ
シドである、ランダムまたはブロックコポリマーがある。アミンN‐オキシドポ
リマーは、典型的には10:1〜1:1,000,000のアミン対アミンN‐
オキシドの比率を有している。しかしながら、ポリアミンオキシドポリマー中に
存在するアミンオキシド基の数は、適切な共重合によるかまたは適切なN‐酸化
度で変えうる。ポリアミンオキシドはほぼいかなる重合度でも得られる。典型的
には、平均分子量は500〜1,000,000、更に好ましくは1000〜5
00,000、最も好ましくは5000〜100,000の範囲内である。 本洗剤組成物で有用な最も好ましいポリアミンN‐オキシドは、約50,00
0の平均分子量および約1:4のアミン対アミンN‐オキシド比を有したポリ(
4‐ビニルピリジン‐N‐オキシド)である。この好ましい種類の物質は“PV
NO”と称される。
【0130】 別の適切な転染阻止剤は、1995年11月14日付で発行されたPanandiker
らのUS特許5,466,802でみられ、参考のためここに組み込まれる。 転染阻止剤に加えて、本発明は布帛ケア効果を発揮する追加剤を更に含む。上
記のように、本発明で用いられる洗濯水溶液中で洗剤組成物が高濃度であること
が、洗濯水溶液による衣類および布帛の接触を損いうることから、これらの追加
剤は必要かもしれない。
【0131】 そのため、本発明では、製品を用いて洗濯された布帛およびテクスタイルの繊
維と結びついて、洗濯布帛/テクスタイルの外観を悪くする傾向を減少または最
少化させる物質も、洗濯製品へ加えてよい。このような洗剤製品添加物質は、も
ちろん、意図した機能を発揮しうる洗濯製品の能力を過度に妨げることなく、布
帛の外観および一体性に効果をもたらしうる。このような布帛外観効果には、例
えば、洗濯布帛の改善された全体的外観、毛玉およびけばの形成抑制、色あせか
らの防御、改善された耐磨耗性などがある。
【0132】 衣類の表面から洗濯水溶液中へ染料が移動しないように特に働き、しかも他の
布帛ケア効果を発揮する、1種のこのような布帛ケア剤は、下記一般式を有する
30ポリエチレンイミン、PEI600E20である:
【化21】 上記式中Bはポリエチレンイミン主鎖の分岐による連続部分である。Eは下記式
を有するエチレンオキシ単位である: ‐(CHCHO)H 上記式中mは約20の平均値を有する。20の平均値によりここで意味されるこ
とは、20エトキシル化度まで各N‐H単位を完全にエトキシル化する上で、十
分なエチレンオキシドまたは他の適切な反応剤がポリエチレンイミン出発物質と
反応されることである。しかしながら、当業者であれば、一部のN‐H単位水素
原子は20エトキシ単位より少なく置換され、一部は20エトキシ単位より多く
置換されて、結果的に平均エトキシル化数が20となることをわかるであろう。
【0133】 ポリアルキレンイミン主鎖を構成する単位は、下記式を有する一級アミン単位
: HN‐CHCH〕‐および‐NH (本主鎖および分岐鎖の末端を形成している)、下記式を有する二級アミン単位
【化22】 (修飾後に、それらの水素原子を平均で20エチレンオキシ単位で置換している
)および下記式を有する三級アミン単位:
【化23】 (本および二次主鎖の分岐点であり、Bは分岐による鎖構造の連続部分を表わす
)である。三級単位は置換可能な水素原子を有さず、そのためエチレンオキシ単
位による置換で修飾されない。ポリアミン主鎖の形成に際して環化が生じること
もあり、そのためある量の環式ポリアミンが親ポリアルキレンイミン主鎖混合物
に存在しうる。環式アルキレンイミンの各一級および二級アミン単位は、直鎖お
よび分岐ポリアルキレンイミンと同様に、アルキレンオキシ単位の付加により修
飾をうける。
【0134】 インデックスw、xおよびyは、修飾前のポリエチレンイミン主鎖の平均分子
量が約600ドルトンとなるような値を有する。加えて、当業者であれば、各分
岐鎖が一級アミン単位で終わらねばならず、そのため環式アミン主鎖が存在しな
い場合には、インデックスwの値がy+1となることをわかるであろう。各エチ
レン主鎖単位‐NCHCH‐の平均分子量は約43ドルトンである。
【0135】 本発明のポリアミンは、例えば、二酸化炭素、重亜硫酸ナトリウム、硫酸、過
酸化水素、塩酸、酢酸などのような触媒の存在下でエチレンイミンを重合させる
ことにより製造しうる。これらのポリアミン主鎖を製造するための具体的な方法
は、1939年12月5日付で発行されたUlrichらのUS特許2,182,30
6;1962年5月8日付で発行されたMayleらのUS特許3,033,746
;1940年7月16日付で発行されたEsselmannらのUS特許2,208,0
95;1957年9月17日付で発行されたCrowtherのUS特許2,806,8
39;および1951年5月21日付で発行されたWilsonのUS特許2,553
,696で開示されており、すべて参考のためここに組み込まれる。
【0136】 本洗剤組成物で使用に適した他の布帛ケア剤には、染料維持ポリマーがある。
このようなポリマーの一例はイミダゾール‐エピクロロヒドリンの付加物である
【化24】 これは1.36:1のイミダゾール:エピクロロヒドリンの比率を有する。別な
染料維持ポリマーおよび染料維持パラメーター試験は、参考のためここに組み込
まれる、P&GケースNo.7488Pを有する、1999年3月25日付で出
願された60/126,074の“正荷電染料維持ポリマー入り洗濯洗剤組成物
”と題するRajan K.Panandikerらの同時係属仮出願で記載されている。上記のよ
うに、これらの染料維持ポリマーはカラーケア防御に加えて全体的な布帛ケア効
果を発揮する。
【0137】 (f)増粘、粘度調整および/または分散剤‐本洗剤組成物は、その固体粒状成
分を懸濁状態で維持しうる組成物の能力を高めるように働くポリマー物質も場合
により含有する。このような物質は増粘剤、粘度調整剤および/または分散剤と
して作用する。このような物質は大体ポリマーポリカルボキシレートであるが、
ポリビニルピロリドン(PVP)またはポリアミド樹脂のような他のポリマー物
質でもよい。
【0138】 ポリマーポリカルボキシレート物質は、適切な不飽和モノマーを、好ましくは
それらの酸形で重合または共重合させることにより製造しうる。重合して適切な
ポリマーポリカルボキシレートを形成しうる不飽和モノマー酸には、アクリル酸
、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニチン酸
、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸がある。ビニルメチルエー
テル、スチレン、エチレン等のような、カルボキシレート基を有しないモノマー
セグメントの、上記ポリマーポリカルボキシレート中における存在は、このよう
なセグメントがポリマーの約40重量%以上を占めないならば適切である。
【0139】 特に適切なポリマーポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導しうる。こ
こで有用なこのようなアクリル酸ベースポリマーは、重合アクリル酸の水溶性塩
である。酸形のこのようなポリマーの平均分子量は、好ましくは約2000〜1
00,000、更に好ましくは約2000〜10,000、更に一層好ましくは
約4000〜7000、最も好ましくは約4000〜5000である。このよう
なアクリル酸ポリマーの水溶性塩には、例えばアルカリ金属塩がある。このタイ
プの可溶性ポリマーは公知物質である。洗剤組成物中におけるこのタイプのポリ
アクリレートの使用は、例えば1967年3月7日付で発行されたDiehlのUS
特許3,308,067で開示されている。このような物質もビルダー機能を発
揮しうる。 増粘、粘度調整および/または分散剤として使用に適した他の適切なポリマー
物質には、ヒマシ油誘導体、ポリウレタン誘導体およびポリエチレングリコール
のポリマーがある。
【0140】 利用されるならば、任意の増粘、粘度調整および/または分散剤は、約0.1
〜4重量%の程度で本組成物中に存在すべきである。更に好ましくは、このよう
な物質は本洗剤組成物の約0.1〜2重量%である。
【0141】 (g)土汚れ除去/再付着防止剤‐本発明の組成物は、土汚れ除去および再付着
防止性を有する水溶性エトキシル化アミンも場合により含有しうる。用いられる
ならば、汚れ物質は本組成物の約0.01〜約5重量%で含有しうる。
【0142】 最も好ましい汚れ放出および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペン
タミンである。例示されるエトキシル化アミンは、1986年7月1日付で発行
されたVanderMeerのUS特許4,597,898で更に記載されている。もう1
つのグループの好ましい土汚れ除去‐再付着防止剤は、1984年6月27日付
で公開されたOhおよびGosselinkの欧州特許出願111,965で開示されたカ
チオン性化合物である。使用可能な他の土汚れ除去/再付着防止剤には、198
4年6月27日付で公開されたGosselinkの欧州特許出願111,984で開示
されたエトキシル化アミンポリマー;1984年7月4日付で公開されたGossel
inkの欧州特許出願112,592で開示された双極性ポリマー;1985年1
0月22日付で発行されたConnorのUS特許4,548,744で開示されたア
ミンオキシドがある。好ましいエトキシル化四級アミン物質は、下記一般式を有
する化合物からなる群より選択される:
【化25】 上記式中各xは独立して約16未満、好ましくは約6〜約13、更に好ましくは
約6〜約8であるか、または各xは独立して約35より大きい。上記のような本
発明で使用に適した物質は、ドイツのBASF CorporationおよびWitco Chemic
al Companyから購入しうる。
【0143】 エトキシル化度がここで記載された最終洗剤組成物の粘度にとり重要であるこ
とがわかった。特に、下記一般構造の場合:
【化26】 xが約13未満であるとき、エトキシル化四級アミン粘土物質は、低温で望まし
くない増粘化を生じることなく、液体として本液体重質洗剤組成物へ加えること
ができる。同様に、同構造でエトキシル化度が約35より大きい場合、即ちxが
約35より大きい場合、これらの高エトキシル化物質は、高温で溶融せずに、低
温製品増粘化を生じることなく、安定な固形物として処方物へ加えることができ
る。
【0144】 もちろん、他の慣用的な任意増白剤タイプの化合物も、真の転染阻止効果より
もむしろ慣例的な布帛“増白”効果を発揮させるために、本組成物で場合により
用いうることは、明らかであろう。このような使用は洗剤処方上慣例かつ周知で
ある。 当業界で知られている他の土汚れ除去および/または再付着防止剤も、本組成
物に利用してよい。もう1つのタイプの好ましい再付着防止剤にはカルボキシメ
チルセルロース(CMC)物質がある。これらの物質は当業界で周知である。
【0145】 (h)液体ブリーチアクチベーター‐本洗剤組成物はブリーチアクチベーターも
場合により含有してよく、これは室温で形態が液体であって、本洗剤組成物の液
相へ液体として加えることができる。1つのこのような液体ブリーチアクチベー
ターはグリセロール三酢酸であり、これは貯蔵中は組成物中で溶媒として作用す
るが、洗浄水溶液中へ放出されたときは過酸化されて、ブリーチアクチベーター
として機能する。ブリーチアクチベーターの他の例には、アセチルトリエチルシ
トレート(ATC)およびノナノイルバレロラクタムがある。液体ブリーチアク
チベーターは、本組成物の液相に溶解させることができる。
【0146】 (i)増白剤、染料および/または香料‐本洗剤組成物は、慣用的な増白剤、ブ
リーチ触媒、染料および/または香料物質も場合により含有する。このような増
白剤、シリコーン油、ブリーチ触媒、染料および香料は、もちろん、水性または
非水性液体環境下で他の組成物成分と適合性して非反応性でなければならない。
存在するならば、増白剤、染料および/または香料は、典型的には本組成物の約
0.0001〜2重量%である。
【0147】 (j)構造弾性剤‐本液体洗剤組成物は約0.1〜5重量%、好ましくは約0.
1〜2%の微細固形粒状物質も含有でき、これらにはシリカ、例えばヒュームド
シリカ、二酸化チタン、不溶性カーボネート、微細カーボン、SD‐3またはこ
れら物質の組合せがある。クレーも当業者に周知であり、Rheoxのような会社か
ら市販されている。このタイプの細粒物質は本発明の製品で構造弾性剤として機
能する。このような物質は約7〜40nm、更に好ましくは約7〜15nmの平
均粒径を有する。このような物質は約40〜400m/gの比表面積も有して
いる。 微細弾性剤物質は、製品粘度を増加させずに界面活性剤構築液相の弾性を増加
させることにより、本液体洗剤製品の輸送安定性を改善しうる。これは、製品中
で沈殿を生じさせうる望ましくない構造崩壊をうけることなく、輸送中にみられ
る高頻度の振動にこのような製品を耐えさせる。 二酸化チタンの場合、この物質の使用は本洗剤組成物内で粒状物質の懸濁物へ
白さも付与する。この効果は製品の全体的外観を改善させる。
【0148】 (k)微小球‐微小球も本発明で用いてよい。適切な微小球は、ポリマー、珪質
物質、セラミックおよびそれらの混合物からなる群より選択される1種以上の非
水溶性物質から作製しうる。微小球の更に詳しい説明については、”Microencap
sulation”,Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Third Edition
,Volume 16,pages 628-651(John Wiley & Sons,Inc.,1979)参照;これは参考の
ためここに組み込まれる。 本発明のポリマー微小球は、好ましくは、熱可塑性樹脂、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリルおよびそ
れらの混合物からなる群より選択される非水溶性物質から作製される。本発明の
珪質微小球は、好ましくは、ガラスからなる群より選択される1種以上の珪質物
質から作製される。ホウケイ酸ガラスが特に好ましい。 市販微小球は、商標名EXPANCELでスウェーデンのAkzo-Nobel;商品名PM6
545、PM6550、PM7220、PM7228、EXTENDOSPHERES、LUXS
IL、Q-CEL、SPHERICALでPQ Corp.;商標名ALBUMEXでMalinckrodtから
市販されている。
【0149】 微小球の適切な例および微小球含有液体洗剤に関する更に詳しい開示は、参考
のためここに組み込まれる、P&GケースNo.7417P、仮出願60/11
9,555を有する,1999年2月10日付で出願された“低密度粒子を含む
安定な非水性液体洗濯洗剤”と題するBroeckxらの同時係属仮特許出願でみられ
る。 上記微小球のタイプに加えて、本発明で使用に適した微小球は洗浄水溶性生体
物質(例えば、デンプンおよびタンパク質)から作製してもよく、これはP&G
ケースNo.7707Pを有する、1999年8月10日付で出願された“洗浄
水溶性低密度フィラー粒子入り非水性液体洗剤”と題するSadlowskiらの同時係
属仮特許出願で更に詳細に開示されており、これは参考のためここに組み込まれ
る。
【0150】 加えて、本発明で用いられる微小球は、洗剤成分でコアを実質的に封入するこ
とにより形成される、粒子のコアとして用いてもよい。このような成分の非制限
的リストには、有機および無機ビルダー物質、アルカリ源物質および他のコーテ
ィング成分がある。これらの被覆微小球は、参考のためここに組み込まれる、P
&GケースNo.7708Pを有する、1999年8月10日付で出願された“
洗浄水溶性低密度フィラー粒子入り非水性液体洗剤”と題するAouadらの同時係
属仮特許出願で更に詳細に開示されている。被覆微小球は、先に組み込まれたP
&GケースNo.7707PのSadlowskiらの同時係属仮出願でも記載されてい
る。
【0151】 (i)発泡剤‐本発明の別な好ましい態様において、錠剤は発泡剤を更に含んで
なる。 ここで記載されている発泡とは、二酸化炭素ガスを生じさせる、可溶性酸源と
炭酸アルカリ金属との化学反応の結果として、液体から気体の泡の発生を意味し
ている: 即ち C+3NaHCO→Na+3CO+3
O 酸および炭酸源と他の発泡系の別な例は(Pharmaceutical Dosage Forms:Tabl
ets Volume 1,Page 287-291)でみられる。
【0152】 発泡剤も洗剤成分に加えて錠剤ミックスへ加えてよい。洗剤錠剤へのこの発泡
剤の添加は錠剤の崩壊時間を改善する。その量は、好ましくは錠剤の5〜20重
量%、最も好ましくは10〜20%である。好ましくは、発泡剤は異なる粒子の
凝集物として、または分けられていないコンパクトな粒子として加えるべきであ
る。 錠剤で発泡により生じる気体のおかげで、錠剤はより高いDFSを有しながら
、非発泡性錠剤と同様の崩壊時間をなお有することができる。発泡性錠剤のDF
Sがそうでない錠剤と同様に保たれているときは、発泡性錠剤の崩壊の方が速い
。 酢酸ナトリウムまたは尿素のような化合物を用いることで、更に分散の補助を
行なってもよい。適切な分散助剤のリストはPharmaceutical Dosage Forms: Tab
lets,Volume 1,Second edition,Edited by H.A.Lieberman et al,ISBN 0-8247-8
044-2でもみられる。 発泡系は酸および塩基、例えばクエン酸および重炭酸ナトリウムを含有しても
よく、および/または発泡系はカタラーゼおよび/またはペルオキシダーゼのよ
うな酵素、および過酸化水素のような過酸化物源を含有してもよい。
【0153】 (m)結合剤‐非ゲル化結合剤も、分散を更に促すために、錠剤を形成する粒子
へ配合しうる。 非ゲル化結合剤が用いられるとき、適切な非ゲル化結合剤には、合成有機ポリ
マー、例えばポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレー
トおよび水溶性アクリレートコポリマーがある。Handbook of Pharmaceutical E
xcipients,second editionは、次の結合剤分類を有している:アラビアガム、ア
ルギン酸、カルボマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン
、エチルセルロース、ゼラチン、グアーガム、水素化植物油タイプI、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、液体グルコース、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、メチルセルロース、ポ
リメタクリレート、ポビドン、アルギン酸ナトリウム、デンプンおよびゼイン。
最も好ましい結合剤、例えばカチオン性ポリマー、即ちエトキシル化ヘキサメチ
レンジアミン四級化合物、ビスヘキサメチレントリアミンまたはその他、例えば
ペンタアミン、エトキシル化ポリエチレンアミン、マレイン酸アクリル酸ポリマ
ーも、洗濯洗浄で活性なクリーニング機能を有している。
【0154】 非ゲル化結合剤物質は好ましくはスプレーされるため、マトリックス中の他の
活性成分を毀損または分解しないように90℃以下、好ましくは70℃以下、更
に一層好ましくは50℃以下の適切な融点を有している。最も好ましいものは、
溶融状態でスプレーされる非水性液体結合剤(即ち、水溶液ではない)である。
しかしながら、それらはドライ添加でマトリックス中に配合される固形結合剤で
もよいが、錠剤内で結合性を有しているべきである。 非ゲル化結合剤物質は、好ましくは組成物の0.1〜15重量%の範囲内、更
に好ましくは5%以下、特にそれが非洗濯活性物質であるならば、錠剤の2%以
下の量で用いられる。
【0155】 ノニオン性界面活性剤のようなゲル化結合剤は、それらの液体または溶融形態
を避けることが好ましい。ノニオン性界面活性剤および他のゲル化結合剤は組成
物から除外されないが、それらは液体としてではなく粒状物質の成分として洗剤
錠剤中へ配合することが好ましい。
【0156】 (n)クレー‐本組成物の柔軟化性質を発揮させるために用いられるクレーミネ
ラルは、少くとも50meq/100gクレーのイオン交換能を有する膨張性3層ク
レー、即ちアルミノシリケートおよびマグネシウムシリケートとして表わすこと
ができる。クレーを表わすために用いられる“膨張性”という用語は、水との接
触で膨潤または膨張される積層クレー構造の能力に関する。ここで用いられる3
層膨張性クレーは、スメクタイトとして地質学上分類される物質である。
【0157】 2つの異なる種類のスメクタイトタイプクレーがある;第一種では、酸化アル
ミニウムがシリケート結晶格子に存在している;スメクタイトの第二種では、酸
化マグネシウムがシリケート結晶格子に存在している。これらスメクタイトの一
般式は、酸化アルミニウムおよびマグネシウムタイプクレーで、各々Al(S
(OH)およびMg(Si(OH)である。上記
式における水和物の水の範囲は、クレーが付されたプロセッシングに応じて変わ
ることがわかるであろう。水和クレーの膨張性特徴はシリケート格子構造により
左右されることから、これは本発明においてスメクタイトクレーの使用上重要で
ない。更に、鉄およびマグネシウムによる原子置換がスメクタイトの結晶格子内
で生じうるが、HのみならずNa、Ca++のような金属陽イオンも電気的
中性をもたらすために水和物の水に共存してよい。但し、後で記載されるように
、このような陽イオン置換はここでのクレーの使用にとり重要でなく、クレーの
望ましい物理的性質がそれで実質的に変わらないからである。
【0158】 ここで有用な3層膨張性アルミノシリケートは28面体結晶格子で更に特徴づ
けられ、膨張性3層マグネシウムシリケートは38面体結晶格子を有する。 上記のように、本発明の組成物で用いられるクレーはプロトン、ナトリウムイ
オン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどのようなカ
チオン性対イオンを含んでいる。主にまたは排他的に吸収された1つのカチオン
に基づいてクレー間で区別することが通例である。例えば、ナトリウムクレーは
吸収されたカチオンが主にナトリウムであるものである。このように吸収された
カチオンは、水溶液中に存在するカチオンとの交換反応にかかわるようになる。
スメクタイトタイプクレーに関する典型的な交換反応は、下記式で表わされる: スメクタイトクレー(Na)+NHOH → スメクタイトクレー(NH)+NaOH
【0159】 上記平衡反応において、1当量のアンモニウムイオンが1当量のナトリウムと
置き換わるため、ミリ当量/クレー100g(meq/100g)でカチオン交換能
(時には、“塩基交換能”と称される)を測定することが通例である。クレーの
カチオン交換能は、電気透析、アンモニウムイオンとの交換後の滴定、またはメ
チレンブルー操作を含めたいくつかの手法で測定することができ、すべてGrimsh
aw,"The Chemistry and Physics of Clays",pp.264-265,Interscience(1971)で
詳細に示されている。クレーミネラルのカチオン交換能は、クレーの膨張性、ク
レーの電荷(格子構造により少くとも一部は調べられる)などのようなファクタ
ーと関連している。クレーのイオン交換能は、カオリナイトの約2meq/100g
から、モンモリロナイト種のあるクレーの約150meq/100g以上まで、広範
囲にわたる。イライトクレーは、平均イライトクレーの場合で、その範囲のうち
でおよそ低い部分、即ち約26meq/100gのイオン交換能を有している。
【0160】 比較的低いイオン交換能を有したイライトおよびカオリナイトクレーは、好ま
しくは、本組成物でクレーとして用いられない。実際に、このようなイライトお
よびカオリナイトクレーは粘土の主成分であり、上記のように本組成物により布
帛表面から除去される。しかしながら、約70meq/100gのイオン交換能を有
したノントナイト、および70meq/100gより大きなイオン交換能を有したモ
ンモリロナイトのようなスメクタイトは、それらが布帛に付着して望ましい柔軟
化効果をもたらすことから、本組成物で有用とわかった。したがって、ここで有
用なクレーミネラルは、少くとも約50meq/100gのイオン交換能を有した膨
張性3層スメクタイトタイプクレーとして特徴づけられる。
【0161】 理論に拘束されることは望まないが、本組成物の有利な柔軟化(および可能な
らば脱染料などの)効果は、ここで用いられているクレーの物理的特徴およびイ
オン交換性に起因して得られるらしい。即ち、双方とも50meq/100gより小
さなイオン交換能を有したクレー種である、カオリナイトおよびイライトのよう
な非膨張性クレーは、本組成物で用いられたクレーの有益な面を呈さないことを
、実験では示した。
【0162】 本組成物で用いられるスメクタイトクレーはすべて市販されている。このよう
なクレーには、例えばモンモリロナイト、ボルコンスコイト、ノントロナイト、
ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイトおよびバーミキュライトがある。それ
らのクレーは様々な商品名で、例えば、Geogia Kaolin Co.,Elizabeth,New Jers
eyからThixogel #1およびGelwhite GP;American Colloid Co.,Skokie,Illinois
からVolclay BCおよびVolclay #325;International Minerals and Chemicalsか
らBlack Hills Bentonite BH450;R.T.VanderbiltからVeegum Pro and Veegum F
で市販されている。前記商品名で得られるこのようなスメクタイトタイプミネラ
ルは、様々な個別ミネラルの混合物でもよいことがわかるであろう。スメクタイ
トミネラルのこのような混合物がここでの使用に適している。
【0163】 少くとも約50meq/100gのカチオン交換能を有したいかなるスメクタイト
タイプクレーもここでは有用であるが、あるクレーが好ましい。例えば、Gelwhi
te GPは極めて白い形のスメクタイトクレーであり、そのため白い顆粒洗剤組成
物を処方するときには好ましい。結晶格子に少くとも3%の鉄(Feとし
て表せる)を含んだスメクタイトタイプクレーミネラルであって、非常に高いイ
オン交換能を有したVolclay BCが、洗濯組成物で使用上最も効率的で有効なクレ
ーの1つであり、製品性能の観点からは好ましい。
【0164】 ここで使用に適したクレーミネラルは、スメクタイトが真の14Åx線回折パ
ターンを示すという事実から選択しうる。この特徴的パターンは、上記のように
行われた交換能測定と組み合わせると、ここで開示された顆粒洗剤組成物に用い
られる具体的なスメクタイトタイプミネラルを選択するための基準を提供する。 クレーは好ましくは主に顆粒の形をとり、少くとも50%(好ましくは少くと
も75%または少くとも90%)は、少くとも100μmで1800μm以内、
好ましくは1180μm以内、好ましくは150〜850μmのサイズを有した
顆粒の形をとる。好ましくは、顆粒中におけるクレーの量は、顆粒の少くとも5
0重量%、通常少くとも70%または90%である。
【0165】 (o)凝集剤‐ほとんどのクレー凝集ポリマーは、エチレンオキシド、アクリル
アミド、アクリル酸、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルアルコール
、ビニルピロリドンおよびエチレンイミンのようなモノマーから誘導される、か
なり長鎖のポリマーおよびコポリマーである。グアーガムのようなガム類も適切
である。 エチレンオキシド、アクリルアミドまたはアクリル酸のポリマーが好ましい。
これらのポリマーは、それらの分子量が100,000〜10百万の範囲内であ
るならば、布帛柔軟化クレーの付着性を劇的に高める。150000〜5百万の
重量平均分子量を有するこのようなポリマーが好ましい。 最も好ましいポリマーはポリ(エチレンオキシド)である。分子量分布は、狭
い分子量分布のポリ(エチレンオキシド)の標準に対するゲル透過クロマトグラ
フィーを用いて、容易に調べることができる。
【0166】 凝集剤の量は、好ましくは錠剤の0.5〜10重量%、最も好ましくは約2〜
6%である。 凝集剤は好ましくは主に顆粒の形をとり、少くとも50重量%(好ましくは少
くとも75%、最も好ましくは少くとも90%)は、少くとも100μmで18
00μm以内、好ましくは1180μm以内、最も好ましくは150〜850μ
mのサイズを有した顆粒の形をとる。好ましくは、顆粒中における凝集剤の量は
、顆粒の少くとも50重量%、通常少くとも70%または90%である。
【0167】 洗剤組成物で常用されて、本発明の洗剤錠剤中に配合しうる他の成分には、キ
レート化剤、汚れ放出剤、汚れ再付着防止剤、分散剤、増白剤、起泡抑制剤、布
帛柔軟剤、転染阻止剤および香料がある。 クレー物質が錠剤またはクリーニング組成物中への配合前に圧縮されていると
きは、改善された崩壊または分配性が得られることに留意すべきである。例えば
、錠剤への配合前に圧縮されたクレーを含む錠剤は、錠剤への配合前に圧縮され
なかった同様のクレー物質を含む錠剤よりも速く崩壊する。特に、クレーの圧縮
に用いられる圧力量は、崩壊または分配を助けるクレー粒子を得る上で重要であ
る。 更に、柔軟化クレーが圧縮されてから、クリーニング組成物または錠剤中へ配
合されるときには、改善された崩壊または分配性のみならず、布帛の良好な柔軟
性も得られる。好ましくは、クレー成分はクレー物質の圧縮により得られる。
【0168】 好ましいプロセスは、少くとも10MPaまたは更には少くとも20MPaま
たは更には40MPaの圧力にクレー物質を付すステップからなる。これは例え
ば、場合により1種以上の他成分と一緒に、クレー物質を打錠またはローラー圧
縮して、クレー錠剤またはシートを形成させ、好ましくはその後で圧縮クレーシ
ートまたは錠剤の粉砕のようなサイズ縮小で圧縮クレー粒子を形成させることに
より行える。次いでその粒子が錠剤またはクリーニング組成物に配合される。 打錠法およびローラー圧縮法は当業界で公知である。例えば、クレーの圧縮は
、Fitzpatrick Companyから市販されている、Lloyd 50K打錠プレスまたはChilso
natorローラー圧縮装置で行える。
【0169】 本発明を更によく理解するために、下記例が参照されるが、これは説明のみの
ためであり、範囲を制限するためではない。 下記例は説明の目的のみで示されており、添付された請求の範囲を何らかで制
限するものと解釈すべきではない。
【0170】例中で用いられている略号 洗剤組成物において、略記された成分表示は下記の意味を有している: LAS :ナトリウム直鎖C11-13アルキルベンゼンスルホネート TAS :ナトリウムタローアルキルサルフェート C45AS :ナトリウムC14‐C15アルキルサルフェート C45E3S:3モルのエチレンオキシドと縮合された ナトリウムC14‐C15アルキルサルフェート QAS :R(CH(COH)(R=C12‐C14 ) 石鹸 :獣脂およびココナツ油の80/20混合物から得られる ナトリウム直鎖アルキルカルボキシレート ゼオライトA:0.1〜10μm範囲の主粒径を有する 式Na12(AlOSiO12・27HOの 水和ナトリウムアルミノシリケート(無水ベースで表示された重量
)NaSKS‐6:式δ‐NaSiの結晶積層シリケート クエン酸 :無水クエン酸 炭酸塩 :200〜900μmの粒径を有する無水炭酸ナトリウム 重炭酸塩 :400〜1200μmの粒径分布を有する無水重炭酸ナトリウム シリケート :非晶質ケイ酸ナトリウム(SiO:NaO=2.0:1) サルフェート:無水硫酸ナトリウム 硫酸Mg :無水硫酸マグネシウム シトレート :425〜850μmの粒径分布を有する 活性86.4%のクエン酸三ナトリウム二水物 MA/AA :1:4マレイン/アクリル酸のコポリマー、 平均分子量約70,000 AA :平均分子量4500のナトリウムポリアクリレートポリマー CMC :ナトリウムカルボキシメチルセルロース プロテアーゼ:WO95/10591に記載されて、Genencor Int.Inc.から 販売されている、4重量%の活性酵素を有したタンパク質分解酵素 セルラーゼ :商品名CarezymeでNOVO Industries A/Sから販売されている 0.23重量%の活性酵素を有したセルロース分解酵素 アミラーゼ :商品名Termamyl 120TでNOVO Industries A/Sから 販売されている1.6重量%の活性酵素を有したデンプン分解酵素 リパーゼ :商品名LipolaseでNOVO Industries A/Sから販売されている 2.0重量%の活性酵素を有した脂肪分解酵素 ペルボレート:過ホウ酸ナトリウム ペルカーボネート:過炭酸ナトリウム NOBS :ナトリウム塩形のノナノイルオキシベンゼンスルホネート NAC‐OBS:(6‐ノナミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート TAED :テトラアセチルエチレンジアミン DTPA :ジエチレントリアミン五酢酸 EDDS :ナトリウム塩形のエチレンジアミン‐N,N′‐二コハク酸, (S,S)異性体 光活性化ブリーチ:デキストリン可溶性ポリマー中に封入された スルホン化亜鉛フタロシアニン CHDM :1,4‐シクロヘキサンジメタノール 増白剤 :4,4′‐ビス〔(4‐アニリノ‐6‐モルホリノ‐1,3,5 ‐トリアジン‐2‐イル)アミノ〕スチルベン‐2,2′‐ ジスルホン酸二ナトリウム HEDP :1,1‐ヒドロキシエタンジホスホン酸 PEGx :分子量x(典型的には4000)のポリエチレングリコール QEA :ビス〔(CO)(CO)〕(CH)‐N‐ C12‐N‐(CH) ビス〔(CO)‐(CO)〕(n=20〜30)
SRP :ジエトキシル化ポリ(1,2‐プロピレンテレフタレート) 短ブロックポリマー シリコーン消泡剤:10:1〜100:1の泡調整剤:分散剤の比率を有する、 分散剤としてシロキサン‐オキシアルキレンコポリマーを含んだ ポリジメチルシロキサン泡調整剤 下記例において、すべてのレベルは組成物の重量%として示されている:
【0171】液体製品処方例 例I 界面活性剤に富む液相および固相からなる非水性液体洗剤組成物を次のように
調製した: 重量% 組成物A 組成物B ノニオン性界面活性剤 21.27 20.14 BPP溶媒 18.30 17.33 LAS界面活性剤 15.83 14.99 エトキシル化四級アミンクレー物質 1.29 1.22 ヒドロトロープ 4.80 0.00 クエン酸Na二水物 6.73 6.37 炭酸Na 9.89 9.37 ブリーチアクチベーター 5.94 5.62 過ホウ酸ナトリウム 11.87 11.24 EDDS 1.17 1.11 Duramyl酵素 0.79 0.87 Carezyme酵素 0.03 0.03 プロテアーゼ酵素 0.79 0.75 消泡剤 0.61 0.85 可塑性微小球 0.51 0.49 二酸化チタン 0.50 0.47 増白剤 0.20 0.19 PEG8000 0.40 0.38 香料 1.72 1.63 その他 2.16 2.15
【0172】 液体洗剤組成物Aを本発明に従い製造したが、これは好ましいヒドロトロープ
の1,4‐シクロヘキサンジメタノールを含有している。上記のように、液体洗
剤組成物Bは組成物Aとほぼ同一であるが、但し組成物Bはヒドロトロープを全
く含有しておらず、そのため他の成分をやや再調整した。 ここで記載されたヒドロトロープの効果は、水中で液体洗剤組成物の溶離速度
を測定する実験で容易に調べられる。水中試験で液体洗剤製品溶離の速度 1.約25℃で脱イオン水3Lをガラスビーカーに入れる。 2.5cm磁気攪拌棒および導電性電極を水中に入れる。400rpmの速度
で水を混和しはじめ、この一定速度を実験中ずっと維持する。 3.カップの上部が水のすぐ上に位置して、水が上端から入らず、スクリーン
のみから入るように、60メッシュスクリーン付き85ml容量スクリーンカッ
プを水の表面からビーカーの中央に置く。 4.液体洗剤製品1mlをスクリーンカップの中央へ(シリンジから)非常に
ゆっくり加える。これはToである。Toの導電率を測定する。 5.規則的間隔で、例えば0.5、1、2、4、6および10分間後に、洗剤
製品‐水混合物の電気導電率の測定を繰返す。 6.適切な時間量(例えば、10分間)後に、カップをその混合物へ浸して、
攪拌速度を増すことにより、スクリーンカップの内側に留まる液体洗剤製品を製
品‐水混合物へ加える。 7.すべての製品が溶離して、導電率が定常状態値に達したとき、その値を記
録する。
【0173】 これら双方の組成物を、このように詳しく記載された“水中試験で液体洗剤製
品溶離の速度”を用いて試験した。導電率を試験洗剤組成物溶液の始めに電極を
水中へ浸して測定し、溶離%および導電率を求めた。以下の結果を得た: 組成物A 組成物B 時間 導電率 溶離% 導電率 溶離% 0s(To) 0 0 0 0 30s 28 19 12 7 60s 40 27 17 10 120s 54 37 23 14 180s 62 42 31 18 240s 68 47 39 23 360s 78 53 44 26 600s 81 55 49 29660s 91 62 51 30
【0174】 11分間後に、洗剤組成物の全溶解を高攪拌により強いて、導電率を測定した
: 全溶解 100 100 146 100 溶離値は、各個別時間の測定導電率を全溶解時の測定導電率で割り、100を
掛けることにより得た。
【0175】例II 本発明による水性液体洗剤組成物を次のように調製する: 組成物C 成 分 Wt%12-15アルキルエーテル(2.5)サルフェート 18.0 C12-13アルキルエトキシレート(9.0) 2.00 C12-14グルコースアミド 3.50 クエン酸 3.00 C12-14脂肪酸 2.00 CHDM 5.00 MEA pH8まで エタノール 3.0 プロパンジオール 6.0 染料、香料、増白剤、酵素、保存剤、起泡抑制剤、その他、水 残 部 100%
【0176】例III 界面活性剤に富む液相および固相からなる非水性液体洗剤組成物を次のように
調製した: 重量% 組成物 組成物 組成物 組成物 組成物 A B C D E NaLAS 14.6 14.9 13.9 13.0 14.9 HLAS 0.0 0.0 1.0 1.9 0.0 ノニオン性界面活性剤 20.6 20.7 20.7 20.7 20.7 クエン酸Na二水物 3.3 3.3 3.3 3.3 3.3 アクリル酸及びマレイン酸のコポリマー2.9 2.9 2.9 2.9 2.9 EDDS 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 エトキシル化四級アミンクレー物質 1.3 1.3 1.2 1.3 1.3 過ホウ酸ナトリウム 11.5 11.5 11.5 11.5 11.5 ブリーチアクチベーター 2.9 5.8 2.9 2.9 2.9 トリアセチン 12.5 0.0 12.5 12.5 8.7 炭酸Na 9.6 9.6 9.6 9.6 9.6 BPP溶媒 9.1 17.8 9.1 9.1 12.0 ヒドロトロープ 3.8 4.8 3.8 3.8 4.8 酢酸 0.2 0.0 0.1 0.0 0.0 プロテアーゼ酵素 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 Duramyl酵素 0.8 0.4 0.4 0.4 0.4 マンナナーゼ酵素 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 Carezyme酵素 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 増白剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 二酸化チタン 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 PEG8000 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 香料 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7 シリコーン 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 シリコーン界面活性剤DC3225 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 水素化C16-18脂肪酸のナトリウム塩 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 その他 残部 残部 残部 残部 残部
【0177】顆粒/粉末製品処方例 例I 以下の組成物は本発明による。 A B C D E F G H Iスプレードライ顆粒 LAS 10.0 10.0 15.0 5.0 5.0 10.0 ‐ ‐ ‐ QAS ‐ ‐ 1.0 1.0 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ DTPA、HEDPおよび/またはEDDS 0.3 0.3 0.5 0.3 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ MgSO 0.5 0.5 0.1 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ クエン酸ナトリウム ‐ ‐ ‐ 3.0 5.0 ‐ ‐ ‐ ‐ 炭酸ナトリウム 10.0 10 15 10 7 10 ‐ ‐ ‐ 硫酸ナトリウム 5.0 5.0 ‐ ‐ 5.0 3.0 ‐ ‐ ‐ ケイ酸ナトリウム1.6R ‐ ‐ ‐ ‐ 2.0 ‐ ‐ ‐ ‐ ゼオライトA 16.0 18.0 20.0 20.0 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ SKS‐6 ‐ ‐ ‐ 3.0 5.0 ‐ ‐ ‐ ‐ MA/AAまたはAA 1.0 2.0 11.0 ‐ ‐ 2.0 ‐ ‐ ‐ CHDM 0.5 2.0 2.5 1.5 4.0 1.0 ‐ ‐ ‐ QEA 1.0 ‐ ‐ ‐ 1.0 ‐ ‐ ‐ ‐ 増白剤 0.05 0.05 0.05 ‐ 0.05 ‐ ‐ ‐ ‐ シリコーン油 0.01 0.01 0.01 ‐ ‐ 0.01 ‐ ‐ ‐凝集物 LAS ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 0.2 0.2 0.01 C45AS ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 2.0 ‐ 1.0 AE ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 1.0 0.5 炭酸塩 ‐ ‐ ‐ ‐ 4.0 1.0 1.0 1.0 ‐ クエン酸ナトリウム ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 5.0 CFAA ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ クエン酸 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 4.0 ‐ 1.0 1.0 QEA ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 2.0 2.0 1.0 ‐ SRP ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 1.0 1.0 0.2 ‐ ゼオライトA ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 15.0 26.0 15.0 16.0 ケイ酸ナトリウム ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ CHDM ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 3.0 ‐ ‐ビルダー凝集物 SKS‐6 6.0 ‐ ‐ ‐ 6.0 3.0 ‐ 7.0 10.0 LAS 4.0 5.0 ‐ ‐ 5.0 3.0 ‐ 10.0 12.0ドライ添加粒状成分 リンゴ酸/炭酸塩/重炭酸塩(40:20:40) 8.0 ‐ 10.0 4.0 ‐ 8.0 ‐ ‐ 4.0 QEA ‐ ‐ ‐ 0.2 0.5 ‐ ‐ ‐ ‐ NACAOBS 3.0 ‐ ‐ 1.5 ‐ ‐ ‐ 2.5 ‐ NOBS ‐ 3.0 3.0 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 5.0 TAED 2.5 ‐ ‐ 1.5 2.5 6.5 ‐ 1.5 ‐ LAS(フレーク) 10.0 10.0 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 8.0 ‐スプレーオン 増白剤 0.2 0.2 0.3 0.1 0.2 0.1 ‐ 0.6 ‐ 染料 ‐ ‐ ‐ 0.3 0.05 0.1 ‐ ‐ ‐ AE7 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ 0.5 ‐ 0.7 ‐ 香料 ‐ ‐ ‐ 0.8 ‐ 0.5 ‐ 0.5 ‐ドライ添加 シトレート ‐ ‐ 20.0 4.0 ‐ 5.0 15.0 ‐ 5.0 ペルカーボネート 15.0 3.0 6.0 10.0 ‐ ‐ ‐ 18.0 5.0 ペルボレート ‐ ‐ ‐ ‐ 6.0 18.0 ‐ ‐ ‐ フォトブリーチ 0.02 0.02 0.02 0.1 0.05 ‐ 0.3 ‐ 0.03 酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ) 1.3 0.3 0.5 0.5 0.8 2.0 0.5 0.16 0.2 炭酸塩 0.0 10.0 ‐ ‐ ‐ 5.0 8.0 10.0 5.0 香料(封入) 0.6 0.5 0.5 ‐ 0.3 0.5 0.2 0.1 0.6 起泡抑制剤 1.0 0.6 0.3 ‐ 0.10 0.5 1.0 0.3 1.2 石鹸 0.5 0.2 0.3 3.0 0.5 ‐ ‐ 0.3 ‐ クエン酸 ‐ ‐ ‐ 6.0 6.0 ‐ ‐ ‐ 5.0 着色炭酸塩(青色、緑色)0.5 0.5 1.0 2.0 ‐ 0.5 0.5 0.5 1.0 SKS‐6 ‐ ‐ ‐ 4.0 ‐ ‐ ‐ 6.0 ‐ フィラー100%まで 上記組成物は、約1.2の幾何標準偏差で約850ミクロンの幾何平均粒径を
有する粒子を少くとも90重量%有している。意外にも、その組成物は改善され
た美観性、流動性および溶解性を有している。
【0178】錠剤製品処方例 例Ia i)組成物Aの洗剤ベース粉末(表1参照)を次のように調製した:ベース組
成物Aのすべての粒状物質をミキシングドラム中で一緒に混合して、均一な粒状
混合物を形成した。 ii)ポリエチレングリコール1部を、混合しながら、組成物Aのベース粉末9
9部へスプレーした。 iii)次いで錠剤を次のように製造した。混合物54gを直径5.5cmの円形
型中に導入し、Instron 4464プレスにより2.0kNの力で圧縮した。この力で
得られた錠剤引張強度(または直径破断応力)は19.2kPaであった。錠剤
強度(直径破断応力とも称される)を評価するための手段は、Pharmaceutical d
osage forms: tablets,volume 1,Ed.H.A.Lieberman et al,published in 1989で
示されている。
【0179】例Ib i)同組成物Aを例Iaと同様のプロセスに従い調製した。 ii)ポリエチレングリコール0.9部および1,4‐シクロヘキサンジメタノ
ール0.1部を一緒に混合し、混合しながら組成物Aのベース粉末99部へスプ
レーした。 iii)次いで錠剤を例Iaで記載された場合と同様の手法に従い製造した。2.
0kNの力で得られた錠剤引張強度(または直径破断応力)は23.6kPaで
あった。 例2a‐3bを、前記のプロセスと同様の方式で、以下で詳述された処方組成
に従い調製した。表1 組成物 組成物 組成物 A(%) B(%) C(%) アニオン性凝集物 34 34 34 ノニオン性凝集物 9.57 9.57 9.57 積層シリケート 2.7 1.5 1.5 過炭酸ナトリウム 12.43 12.43 12.43 ブリーチアクチベーター凝集物 6.48 6.48 6.48 炭酸ナトリウム 19.01 18.96 18.46 EDDS/サルフェート粒子 0.50 0.50 0.50 ヒドロキシエタンジホスホン酸の四ナトリウム塩 0.8 0.8 0.8 蛍光剤 0.11 0.11 0.11 亜鉛フタロシアニンスルホネート封入物 0.027 0.027 0.027 石鹸粉 1.49 0.74 0.74 起泡抑制剤 1.8 1.8 1.8 クエン酸 7.51 7.51 7.51 プロテアーゼ 0.8 0.8 0.8 セルラーゼ 0.16 0.16 0.16 アミラーゼ 0.61 0.61 0.61 MW4000のポリエチレングリコールフレーク ‐ 1.5 1.5 直鎖アルキルベンゼンスルホネート/ジイソプロピルベンゼンスルホネートのナ
トリウム塩 1 1 1.5
【0180】 1:アニオン性凝集物は、37%アニオン性界面活性剤、2%カチオン性界面活
性剤、22%積層シリケート、10%アセテート、6%カーボネートおよび23
%ゼオライトからなる。 2:ノニオン性凝集物は、24%ノニオン性界面活性剤、6%エトキシル化ヘキ
サメチレンジアミン四級物、40%アセテート/ゼオライトミックス、20%カ
ーボネートおよび10%ゼオライトからなる。 3:積層シリケートは95%SKS6および5%シリケートからなる。 4:ブリーチアクチベーター凝集物は81%TAED、17%アクリル/マレイ
ン酸コポリマー(酸形)および2%水からなる。 5:エチレンジアミンN,N‐二コハク酸ナトリウム塩/サルフェート粒子は、
58%エチレンジアミンN,N‐二コハク酸ナトリウム塩、23%サルフェート
および19%水からなる。 6:亜鉛フタロシアニンスルホネート封入物は10%活性である。 7:起泡抑制剤は11.5%シリコーン油(例えばDow Corning)、59%ゼオ
ライトおよび29.5%水からなる。 8:直鎖アルキルベンゼンスルホネート/ジイソプロピルベンゼンスルホネート
のナトリウム塩は、67%直鎖アルキルベンゼンスルホネートおよび33%ジイ
ソプロピルベンゼンスルホネートからなる。
【0181】 下記組成の錠剤結合剤組成物を上記の洗剤ベース粉末へスプレーした:表2 例1a 例1b 例2a 例2b 例3a 例3b 粉末A 99% 99% 粉末B 98.5% 98.5% 粉末C 98.5% 98.5% ポリエチレングリコール 1% 0.9% 1.50% 1.35% 1.5% 1.3% 1,4‐シクロヘキサンジメタノール 0.1% 0.15% 0.2% 次いで、錠剤の強度を本発明でステップiii)およびその他で前記されたように
試験した:
【0182】表3 例1a 例1b 例2a 例2b 例3a 例3b 錠剤引張強度(kPa) 19.2 23.6 12.4 14.7 16 19 CHDMを含有した錠剤サンプルの引張強度は、CHDMを含有しないこと以
外は事実上同一組成のCHDM錠剤サンプルよりも大きかった。
【0183】 オペレーティング・ウィンドーも評価した:表4 例3a 例3b 5.5kPの錠剤硬度時の密度 1035 1010 15%の錠剤分配時の密度 1052 1035 CHDMを含有した錠剤サンプル(幅=25g/L)のオペレーティング・ウ
ィンドーは、CHDMを含有していない錠剤サンプル(幅=17g/L)のオペ
レーティング・ウィンドーよりも広かった。
【0184】 表4で示された洗剤錠剤の分配量は、下記のように自動洗浄プロセスで分配さ
れる洗剤製品の量を測定する実験から求めることができる: 1.名目上各50gの錠剤2個を秤量し、次いでBaucknechtWA9850洗濯機の
ディスペンサーへ入れる。洗濯機への給水は20℃の温度および21グレーン/
ガロンの硬度にセットし、ディスペンサー水導入流速は8L/minにセットする。 2.ディスペンサーに残る錠剤残留物のレベルは、ウォッシングオンに切換え
て、洗浄サイクルをウォッシュプログラム4(ホワイト/カラー、ショートサイ
クル)にセットしてチェックする。 3.分配残留率は次のように求める: 分配率=残留物重量/原錠剤重量×100 残留物のレベルはその操作を10回繰返して調べ、平均残留物レベルは10回
の個別測定に基づいて計算する。
【0185】 このように本発明を詳細に記載してきたが、様々な変更が発明の範囲から逸脱
せずに行えて、発明が明細書で記載されたものに限定されるものでないことは、
当業者に明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/42 C11D 3/42 17/06 17/06 17/08 17/08 (31)優先権主張番号 60/156,339 (32)優先日 平成11年9月27日(1999.9.27) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/156,340 (32)優先日 平成11年9月27日(1999.9.27) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/188,123 (32)優先日 平成12年3月9日(2000.3.9) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジャン‐ポル、ブティーク ベルギー国ベー‐5030、ジャンブルー、リ ュ、エミール、ラバール、32 (72)発明者 ウォルター、オウガスト、マリア、ブレッ クス ベルギー国ベー‐9240、ゼール、オウド、 クータードリーフ、166 (72)発明者 スティーブン、ヨゼフ、ルイス、クーズマ ン ベルギー国ベー‐1910、カンペンハウト、 テルーンストストラート、25 (72)発明者 ロレンツォ、マテオ、ピエール、ガルコ ベルギー国ベー‐1853、ストロンベーク- ベベル、ビエバーストラート、25 (72)発明者 ジェイムズ、ピオット、ジョンストン ベルギー国ベー‐1785、メルテラム、サ ン、グドゥラドリーフ、11 (72)発明者 エリック、チュオ ベルギー国ベー‐1000、ブリュッセル、リ ュ、デ、コメルサン、45 (72)発明者 ダビド、ウィリアム、アングラム ベルギー国ベー‐1000、ブリュッセル、リ ュ、デュ、ラック、54 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 BA10 BA12 BA17 BA27 DA01 EA16 EA20 EA25 EA27 EB04 EB08 EB09 EB13 EB19 EB36 EB37 EC01 EC02 EC03 EE05 FA09 FA21 FA36 FA43

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロトロープを含んでなる洗濯洗剤組成物であって、 該ヒドロトロープが、少くとも5つの脂肪族炭素原子で互いに離された第一極
    性基および第二極性基を有している、洗濯洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 組成物が、液体、非水性液体または水性液体形態であり、好ましくは、ヒドロ
    トロープの不在下で水希釈時に界面活性剤が粘稠相を形成しうるほど十分な濃度
    で界面活性剤を含有した、更に好ましくは、該界面活性剤が、C16-18不飽和脂
    肪酸、メチルジエタノールアミンおよびメチルクロリドのいずれかの誘導体であ
    る非四級化合物により特徴づけられる、請求項1に記載の洗濯洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 第一極性基が、ヒドロキシル基‐OHであり、好ましくは第一極性基およびお
    よび第二極性基が双方ともヒドロキシル基である、請求項1または2に記載の洗
    濯洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 極性基が、6つの脂肪族炭素原子で離され、好ましくは極性基が8以下の脂肪
    族炭素原子で離され、更に好ましくは極性基が10以下の脂肪族炭素原子で離さ
    れた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗濯洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 ヒドロトロープが: (a)1,4‐シクロヘキサンジメタノール: 【化1】 (b)1,6‐ヘキサンジオール: 【化2】 (c)1,7‐ヘプタンジオール: 【化3】 (d)それらの混合物 からなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗濯洗剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 洗剤組成物が、グリセロール三酢酸、アセチルトリエチルシトレートまたはそ
    れらの混合物、酵素、エトキシル化四級アミン物質およびそれらの混合物からな
    る群より選択されるノニオン性界面活性剤有機添加物からなる群より選択される
    成分で更に特徴づけられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗濯洗剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 組成物が、 A)組成物の49〜99.95重量%の界面活性剤含有非水性液相、 B)組成物の1〜50重量%の、上記液相に実質的に不溶性であり、ペルオキ
    シゲン漂白剤、ブリーチアクチベーター、有機洗剤ビルダー、無機アルカリ源、
    酵素、増白剤、ポリマーおよびそれらの混合物からなる群より選択される物質で
    特徴づけられる粒状物質、 C)請求項1および3〜5のいずれか一項に記載されたヒドロトロープ により特徴づけられる非水性組成物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載
    の洗濯洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 洗剤組成物が、0.01〜10%の布帛ケア剤を含有している、請求項1〜7
    のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 界面活性剤含有非水性液相が、0.6〜1.4g/ccの密度を有している、請求
    項1〜8のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 粒状物質が、0.1〜1500ミクロンの粒径を有している、請求項1〜9の
    いずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  11. 【請求項11】 10〜150μmのメジアン粒径を有する微小球で更に特徴づけられる、請求
    項1〜10のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  12. 【請求項12】 0.1〜1.8g/mlの平均密度を有する微小球で更に特徴づけられる、請求項
    1〜11のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一項に記載される非水性液体洗剤組成物を含有する
    洗濯水溶液中に布帛を接触させる工程により特徴づけられる、汚れた布帛を洗濯
    する方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一項で記載された洗濯洗剤組成物を含有する洗濯水
    溶液中に布帛を接触させる工程により特徴づけられる、汚れた布帛を洗濯する方
    法。
  15. 【請求項15】 組成物が、顆粒形態であり、好ましくは、顆粒洗濯洗剤組成物が、 i)結合剤が、少くとも5つの脂肪族炭素原子で互いに離された第一極性基お
    よび第二極性基を有する有機分子を含んでなることで特徴づけられる、ヒドロト
    ロープ0.01〜3重量% ii)洗剤添加成分を含んでなる残部 により特徴づけられる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の洗濯洗剤組成物
  16. 【請求項16】 組成物が、錠剤形態であり、好ましくは、結合剤が、少くとも5つの脂肪族炭
    素原子で互いに離された第一極性基および第二極性基を有するヒドロトロープで
    特徴づけられる、という点で特徴づけられる結合剤により、錠剤洗剤組成物が特
    徴づけられ、更に好ましくは、結合剤が非ゲル化結合剤を更に含んでなり、更に
    一層好ましくは、非ゲル化結合剤が1000〜4000の分子量を有するポリエ
    チレングリコールであり、好ましくは非ゲル化結合剤対ヒドロトロープの比率が
    2:1〜60:1、好ましくは3:1〜30:1、更に好ましくは3:1〜15
    :1である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の洗濯洗剤組成物。
  17. 【請求項17】 洗剤錠剤のオペレーティング・ウィンドーが、ヒドロトロープで広げられてい
    る、請求項16に記載の洗剤錠剤。
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