JP2003504422A - 使用温度が高いポリウレタンエラストマー - Google Patents

使用温度が高いポリウレタンエラストマー

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(A)i)3もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および2000〜6000の重量平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4もしくはそれ以上の平均官能価を有する開始剤または開始剤の混合物と1種またはそれ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物である)、あるいはii)a)3もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および6000よりも大きい重量平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4もしくはそれ以上の平均官能価を有する開始剤または開始剤の混合物と1種またはそれ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物である)、およびb) 200もしくはそれ未満の当量を有する1種またはそれ以上の架橋剤、(B)有機イソシアネート、並びに(C)イソシアネートと活性水素含有化合物との反応のための触媒(イソシアネート部分の活性水素含有部分に対する比は 0.9: 1.0〜 1.5: 1.0である)、を含んでなる、高温使用環境において有用なポリウレタン組成物である。本発明の組成物を比較的低温で加工すると、接着剤、シーラント、封入剤、ガスケット、またはエラストマーとして有用な高熱使用温度組成物が形成される。このような調合物は、低温および周囲温度において比較的低い粘度を有する。さらに、硬化された本発明の組成物は、大きな特性劣化を伴わずに、 140℃またはそれ以上、より好ましくは 155℃またはそれ以上の温度に耐える能力を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、接着剤、コーティング、シーラント、およびエラストマーとして有
用なポリウレタン組成物、とりわけ注型ポリウレタンエラストマーに関する。
【0002】 ポリウレタン組成物についての多くの用途には高い使用温度が必要とされる。
高い使用温度はポリウレタンの熱安定性に直接関連し、この熱安定性は、通常は
、基本性能特性を大きく劣化させることなくポリマーを使用することができる具
体的な温度、温度範囲、または時間温度限界によって表される。従来のポリエー
テル性ポリウレタン組成物が 100〜 120℃の連続使用温度に耐えることができる
ことは知られている。自動車用途(例えばボンネットの下)および電気関係の封
入または接着用途にポリウレタン組成物を使用するには、 140〜 155℃の高い使
用温度が必要とされることが多い。ポリエーテル性ポリウレタン組成物は他のポ
リウレタンに勝る加工コスト面での利点を提供するので、使用温度が高いポリエ
ーテル性ポリウレタン組成物を得るのが望ましい。このような使用温度が高い用
途には、電気関係の注型、接着剤およびコーティング、封入剤およびガスケット
に使用されるエラストマーが含まれる。
【0003】 タイヤおよび車輪(例えばフォークリフトのタイヤ、ローラースケートおよび
ローラーブレードの車輪)、ランニングシューズ、ブレーキダイヤフラム、雪掻
きブレード、穀粒用バケツ、ドリリングパイプねじプロテクター、穀粒用シュー
トおよび石炭用シュート、分級機のシュー、水封、車輪ショック(wheel shock)
、ボウリングボールカバーストック(bowling ball cover stock)、軸継手、シー
ト製品、ロッドストック、採鉱スクリーン(mining screens)、コンベヤベルト、
被覆コンベヤベルト、ギヤ、パイプラインリグ、ボートのフェンダー、バンプラ
イナー(bump liner)、ヘリコプター用ブレードスリーブ、バンパーパッド、打抜
パッド(紙箱産業)、製鋼工場および製紙工場のための大型ローラー、複写機の
ロール、封入ゲートバルブ、封入トランスポンダー(家畜用タグ)、封入コンク
リートミキサー用ブレード、駆動ベルト、デッドブローハンマー(dead blow ham
mer)、スプロケット、オーバーリング(overring)、クレーン用ショックアブソー
バー、消音パッド、注封材料を含む広範な用途に、および自動車のエンジンルー
ムなどの高温環境で使用されるコーティングおよび封入部品に、注型エラストマ
ーを使用してもよい。ポリウレタン注型エラストマーは、概して、ポリイソシア
ネート、ポリオール、およびしばしば連鎖延長剤などの原材料を、離型剤が塗布
されている型の中で接触させることによって製造され、この接触させた材料を硬
化させてエラストマー性ポリウレタン断片を形成させる。
【0004】 高機能硬質ポリオールを利用しているポリウレタン硬質フォームは、地域暖房
用の熱水/蒸気パイプの断熱に有用であることが開示されている(Pots他のDeve lopments in Rigid Polyurethane Foams for Inslation of District Heating P ipes , Polyurethanes World Congress, 1984を参照されたい)。イソシアネート
基、ポリ (ウレタン−オキシルアゾリドン−イソシアネート) 基、またはポリイ
ミド基などの複素環式基を加えることによる化学構造の改良による他は、従来の
ポリウレタン化学を使用したのでは、より高い耐熱性は普通は得られない(Fris
ch他のNew Heat Resistant Isocyanate Based Foams For Structural Applicati ons, Polyurethanes World Congress, 1991 およびFrisch他のNovel Heat Resis tant Isocyanate Based Polymers , 33rd Annual Polyurethanes Technical Mark
eting Conference, September 30 - October 3rd 1990 を参照されたい)。この
化学には幾つかの限界があり、このような性質を有する軟質エラストマー製品を
得るのは困難である。公開文献には、 p,p'-ジフェノール、キノール、およびヒ
ドロキノン−ジ (β−ヒドロキシエチル) エーテル(HQEE)などの特定の架橋剤
の使用によって達成された耐熱性エラストマーの開発が報告されている(上記の
Frischの文献を参照されたい)。また、パラフェニレンジイソシアネートおよび
ナフタレンジイソシアネートから高耐熱性エラストマーを調製することができる
ことも報告されている(Hepburn のPolyurethane Elastomer 2nd Edition, 3:67
, 1964およびPlummer 他のParaphenylene Diisocyanate Based Thermoplastic P olyurethane Provive High Thermal Stability , Polyurethane Expo 1996を参照
されたい)。このような参考文献に記載されている高温用エラストマー系は、室
温で固体であったり、室温で固体である化合物を含有していたりするために、そ
れらの融点を超える温度(通常は 100℃を超える)での加工を必要とする。
【0005】 従来のポリエーテル性ポリウレタンエラストマーは、 100℃〜 120℃に及ぶ連
続使用温度に耐えることができる。騒音に関する車両通行についての欧州共同体
の法改正により許容騒音レベルが引き下げられた。このために、エンジンの封入
が必要となり、エンジン室内の風量が減少し、エンジン室中で使用されるすべて
の材料についての使用温度がより高くなる。エラストマー、ガスケット、および
電気関係の封入の用途には、今や、 140℃にも及ぶより高い使用温度が必要とさ
れ、適用温度のピークは 155℃にも及ぶ。今までは、従来のポリエーテル性ポリ
ウレタン系をベースとする耐熱性軟質注型エラストマーはまったく得られていな
い。
【0006】 求められているものは、高温使用環境において使用することができ、 120℃ま
たはそれ以上、好ましくは 140℃〜 155℃の温度に曝しても劣化しないポリウレ
タンを形成することが可能であり、かつおよそ周囲温度での加工が容易なポリウ
レタン調合物である。換言すれば、低温での粘度が低く、取扱いが容易な調合物
である。また、同様に求められているものは、周囲温度または周囲温度付近で注
型技法によって調製することができる耐熱性エラストマーである。
【0007】 本発明は硬化時に高温使用環境において有用なポリウレタン組成物であって、 A)i) 3.0もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および2000〜6000の重量
平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4も
しくはそれ以上の平均官能価を有する1種またはそれ以上の開始剤と1種または
それ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物である)、あるいは ii)a) 3.0もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および6000よりも
大きい重量平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオー
ルは、4もしくはそれ以上の平均官能価を有する1種またはそれ以上の開始剤と
1種またはそれ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物である)、およびb)
200もしくはそれ未満の当量を有する1種またはそれ以上の架橋剤、 B)1種またはそれ以上の有機イソシアネート、並びに C)イソシアネート含有化合物と活性水素含有化合物との反応のための1種ま
たはそれ以上の触媒(イソシアネート部分の活性水素含有部分に対する比は 0.9
: 1.0〜 1.5: 1.0である)、 を含んでなるポリウレタン組成物である。
【0008】 もう1つの態様において、本発明は、本発明の組成物から調製されるポリウレ
タンエラストマーである。 もう1つの態様において、本発明は、本発明のポリウレタン組成物から調製さ
れる接着剤組成物およびシーラント組成物である。
【0009】 さらにもう1つの態様において、本発明は、高温用エラストマーの調製方法で
ある。当該方法は、先ず型の中で、 i)1種もしくはそれ以上の低粘度有機イソシアネート並びに 3.0もしくはそ
れ以上のヒドロキシル官能価および2000〜6000の重量平均分子量を有する1種ま
たはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4もしくはそれ以上の平均官能
価を有する1種またはそれ以上の開始剤と1種またはそれ以上のアルキレンオキ
シドとの反応生成物である)、 ii)1種もしくはそれ以上の低粘度有機イソシアネート並びに 3.0もしくはそ
れ以上のヒドロキシル官能価および6000よりも大きい重量平均分子量を有する1
種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4もしくはそれ以上の平均
官能価を有する1種またはそれ以上の開始剤と、1種またはそれ以上のアルキレ
ンオキシドと、 200もしくはそれ未満の当量を有する1種またはそれ以上の架橋
剤との反応生成物である)、あるいは iii )1種もしくはそれ以上の低粘度有機イソシアネート並びに 3.0もしくは
それ以上のヒドロキシル官能価および6000よりも大きい重量平均分子量を有する
1種またはそれ以上のポリオール(当該ポリオールは、4もしくはそれ以上の平
均官能価を有する1種またはそれ以上の開始剤および1種またはそれ以上のアル
キレンオキシドと 200もしくはそれ未満の当量を有する1種またはそれ以上の架
橋剤との反応生成物である)、 を接触させることを含む。当該方法は、さらに、当該接触させた材料を硬化させ
て固体ポリウレタンエラストマーを形成させることを含む。
【0010】 本発明の調合物を比較的低温で加工して、接着剤、シーラント、封入剤、ガス
ケット、およびエラストマーとして有用な高熱使用温度用組成物を形成させるこ
とができる。このような調合物は低温および周囲温度で比較的低い粘度を有する
。さらに、硬化された本発明の組成物は、大きな特性劣化を伴わずに、 140℃ま
たはそれ以上、より好ましくは 155℃またはそれ以上の温度に耐える能力を示す
。本発明のエラストマーは、自動車のフード下および高熱環境への長期暴露が予
想される他の環境において使用される電気関係の注型、封入電気機器注型に使用
することができる。当該接着剤は高熱環境においてとりわけ有用である。
【0011】 比較的低い温度で耐熱性ポリウレタンエラストマーを調製するためには、イソ
シアネート反応性材料としての特定のポリオールを選ぶことが重要である。1つ
の態様において、当該ポリオールは、2000〜6000の重量平均分子量および 3.0ま
たはそれ以上のヒドロキシル官能価を有するポリエーテルポリオールである。こ
の態様において、得られるエラストマーはかなり硬く、伸びが小さい。もう1つ
の態様において、当該ポリオールは、4000またはそれ以上、より好ましくは6000
またはそれ以上、もっとも好ましくは8000またはそれ以上の重量平均分子量を有
するポリエーテルポリオールである。好ましくは、当該ポリオールは、16,000ま
たはそれ未満、より好ましくは14,000またはそれ未満、さらにより好ましくは12
,000またはそれ未満の重量平均分子量を有する。この第2の態様において、これ
らのポリオールは、下記に記載される架橋材料と共に使用される。この態様にお
いては、得られるエラストマーは、上述の第1の態様のポリオールから調製され
るエラストマーより軟らかく、より良好な伸びを有する。
【0012】 3.0またはそれ以上、より好ましくは 3.2またはそれ以上の官能価を有する(
周囲温度または周囲温度付近で取り扱うことが可能な)ポリエーテルポリオール
を達成するためには、開始剤の選択が重要である。本発明において有用な開始剤
は、4もしくはそれ以上の平均官能価を有する開始剤であり、液体であるのが好
ましい。中でも好ましい開始剤は、ソルビトール、スクロースとグリセリンとの
混合物、メチルグルコシド、エポキシ樹脂とグリコールとのアダクツを加水分解
したもの、アルキレンオキシドとノボラック樹脂とのアダクツ、スクロースとト
リメチルプロパンとの混合物、およびスクロースとエチレンジアミンとの配合物
である。
【0013】 好ましくは、当該ポリオールは、 3.0またはそれ以上、より好ましくは 3.2ま
たはそれ以上、もっとも好ましくは 4.8またはそれ未満の官能価を有する。ポリ
オールに関して使用される官能価とは、ポリオールにおける不飽和の量を考慮に
入れて調整される官能価である。調整官能価は式1に従って計算される。
【0014】
【数1】
【0015】 上式中、OHはヒドロキシル価(KOH/gのミリグラム)であり、不飽和は
グラムあたりのミリ当量で表されており、fは開始剤の官能価である公称官能価
である(例えばジオールは公称官能価が2である)。あるいは、Herrigton 他の
Dow Polyurethanes Flexible Foams, p 2.8, 2d edition 1997の式2.9に従っ
て調整官能価を調整することができる。
【0016】 当該ポリオールは、開始剤とアルキレンオキシドとの反応によって調製される
のが好ましい。このような方法は当業者に周知である。このような方法は、例え
ば米国特許第 4,269,945号、同 ,4218,543号、および同 4,374,210号に記載され
ている。本発明において有用な好適なアルキレンオキシドは米国特許第 5,603,7
98号の第4欄、第32〜34行に記載されている。好ましいアルキレンオキシドには
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、およびブチレンオキシドが含まれ、エ
チレンオキシドおよびプロピレンオキシドがもっとも好ましい。本発明において
利用される架橋剤には、いずれの既知の架橋剤も含まれ、 200またはそれ未満の
当量を有する。本明細書において使用されている架橋剤とは、一般的に連鎖延長
剤とも呼ばれる化合物を指す。このような架橋剤は、イソシアネート部分と反応
する2個の活性水素原子を有する低分子量化合物である。好ましい架橋剤はC3 〜C10アルキレンジオール、C3 〜C10シクロアルキレンジオール、ヒドロキノ
ンジ (β−ヒドロキシルエチル) エーテル、エトキシル化ビスフェノールA、 4
,4'-メチレンビス (2-クロロアニリン) 、 4,4'-メチレンビス (3-クロロ -2,6-
ジエチルアニリン) 、3,5-ジメチルチオ -2,4-トルエンジアミン、3,5-ジメチル
チオ -2,6-トルエンジアミン、二 -p-アミノ安息香酸トリメチレングリコール、
および 1,4'-ビス (β−ヒドロキシエトキシ) ベンゼンである。C3 〜C10アル
キレンジオールの例は、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキ
サンジオール、2-エチル -1,3-ヘキサンジオール、2,2,4-トリメチル -1,3-ペン
タンジオール、および2-ブチル -2-エチル -1,3-プロパンジオールである。架橋
剤は、調合物の全質量に対して、好ましくは1質量%またはそれ以上、より好ま
しくは5質量%またはそれ以上の量で存在する。好ましくは、架橋剤は、全調合
物の全質量に対して、30質量%またはそれ未満、より好ましくは15%またはそれ
未満の量で存在する。
【0017】 エラストマーの調製に使用するのに好適なポリイソシアネートには、いずれの
脂肪族、脂環式、アラルキル、複素環式、もしくは芳香族のポリイソシアネート
、またはそれらの混合物が含まれる。好ましくは、使用されるポリイソシアネー
トは少なくとも 2.0の平均イソシアネート官能価および少なくとも80の当量を有
する。好ましくは、当該ポリイソシアネートのイソシアネート官能価は、少なく
とも 2.0、より好ましくは少なくとも 2.2、もっとも好ましくは少なくとも 2.4
であり、好ましくは 4.0以下、より好ましくは 3.5以下であり、もっとも好まし
くは 3.0以下である。より高い官能価もまた使用してもよいけれども、過度の架
橋を生じて、結果として粘度が高過ぎて容易に取扱いおよび適用ができない調合
物となり、硬化されたエラストマーがあまりに脆くなる場合がある。好ましくは
、当該ポリイソシアネートの当量は、少なくとも 100、より好ましくは少なくと
も 110、もっとも好ましくは少なくとも 120であり、好ましくは 300以下、より
好ましくは 250以下であり、もっとも好ましくは 200以下である。本発明におい
て有用なポリイソシアネートの例は、Bhatの米国特許第 5,603,798号の第3欄、
第14〜60行に開示されている。好ましくは、使用されるイソシアネートは、芳香
族イソシアネート、オリゴマー化芳香族イソシアネート、もしくは重合芳香族イ
ソシアネート、およびこのようなイソシアネートのカルボジイミド改質された変
種である。より好ましくは、当該イソシアネートはオリゴマー化または重合され
た形の、純粋な、ジフェニルメタンジイソシアネートである。好ましくは、当該
イソシアネートはカルボジイミド結合および 2,4'-異性体を含有していて粘度が
低い液体の形である。
【0018】 当該調合物におけるイソシアネート部分の活性水素含有部分に対する比率は、
好ましくは 0.9またはそれ以上、より好ましくは 1.0またはそれ以上である。好
ましくは、当該比率は、 1.5またはそれ未満、より好ましくは1.25またはそれ未
満、もっとも最も好ましくは 1.1またはそれ未満である。イソシアネート基が大
過剰である1つの態様においては、調合物に三量化触媒をさらに含有させて、イ
ソシアネート部分の形成を促進してもよい。この態様により、エラストマーの弾
性が低下し、耐熱性が改良される。このような態様においては、イソシアネート
指数は、好ましくは1.25〜 2.0、より好ましくは1.25〜1.50である。
【0019】 本発明の調合物は、活性水素含有化合物とイソシアネート部分との反応のため
の触媒を含んでいる。このような触媒は当該技術分野において周知であり、カル
ボン酸の第一スズ塩(例えばオクタン酸第一錫、オレイン酸第一錫、酢酸第一錫
、およびラウリン酸第一錫)、ジアルキル錫ジカルボキシレート(例えばジブチ
ル錫ジラウレートおよびジブチル錫ジアセテート)、ジブチル錫スルフィド、有
機水銀触媒(例えばC10カルボン酸のフェニル水銀エステル)、第三級アミン、
ヒドロキシアミン、チタネート、酢酸カリウム、ビスマス塩並びに錫メルカプチ
ドを含む。用いられる触媒の量は、その効率、望まれる反応特性に依存し、組成
物の、好ましくは 0.005〜5質量%、より好ましくは0.01〜2質量%である。他
の既知のポリウレタン触媒には、Tayler他の米国特許第 4,442,235号の第7欄、
第11〜46行に開示されているものが含まれる。本明細書において有用な好ましい
触媒は、錫メルカプチド、ジブチル錫ジカルボキシレート、ジブチル錫スルフィ
ド、C10カルボン酸のフェニル水銀エステル、ジブチル錫ジマレエート/エチレ
ンジアミン錯体、ジブチル錫ジマレエート、ジオクチル錫ジメルカプチド、N-ヒ
ドロキシ−アルキル第四級アンモニウムのカルボン酸塩、トリス (ジメチルアミ
ノメチル) 、トリエチレンジアミンおよび酢酸カリである。
【0020】 ポリウレタンエラストマー調合物において一般的に使用される他の構成成分は
を本明細書中に記載されている調合物に使用してもよい。このような材料には、
中空ガラス球などの充填材、顔料、促進剤、柔軟剤、可塑剤、燃焼改質剤、脱水
剤(water scavenger) 、および粘度降下剤が含まれる。好ましくは、当該組成物
はゼオライトなどの脱水剤を含有している。当該調合物において使用される脱水
剤の量は、当該調合物の、好ましくは 1.0質量%またはそれ以上、より好ましく
は 1.5質量%またはそれ以上である。好ましくは、使用される脱水剤の量は、当
該調合物の 3.0質量%またはそれ未満、より好ましくは 2.0質量%またはそれ未
満である。
【0021】 もう1つの態様においては、酸化防止剤を使用するのが好ましい。このような
酸化防止剤は当該技術分野において周知であり、ヒンダードフェノール(例えば
オクタデシル3,4-ジ -t-ブチル -4-ヒドロキシドロシンナメート(octadecyl 3,4
-di-tertiarybutyl-4-hydroxydrocinnamate)またはブチル化ヒドロキシトルエン
)、ホスフィット(例えばトリスジプロピレングリコールホスフィット)、およ
び芳香族アミン(例えばアルキル化ジフェニルアミン)を含む。好ましくは、こ
のような酸化防止剤は、調合物の質量に対して、好ましくは0.01質量%またはそ
れ以上、より好ましくは0.04質量%またはそれ以上、さらにより好ましくは0.25
質量%またはそれ以上、もっとも好ましくは0.50質量%またはそれ以上の量で使
用される。好ましくは、当該酸化防止剤は 1.0質量%またはそれ未満の量で使用
される。1つの態様において、高レベルの酸化防止剤を使用すると、当該調合物
から調製されるエラストマーを硬化させたものの熱安定性が改良される。好まし
い酸化防止剤パッケージは、トリスジプロピレングリコールホスフィットとオク
タデシル3,4-ジ -t-ブチル -4-ヒドロキシドロシンナメートとの混合物である。
【0022】 本発明のポリウレタンエラストマーを従来のワンショット法によって調製して
もよい。このような方法では、すべての反応体を併せ、次に、型に注ぐか、また
は型に注入する。次に、当該反応体を反応させて、硬化された固まりを形成させ
る。当該反応混合物または構成成分を適切な型に入れる前に、それらのガス抜き
をするのが好ましい。概して、型は、硬化された固まりが型から取り出せるよう
に離型化合物で塗布されている。このような離型化合物は当該技術分野において
周知である。もう1つの態様においては、本発明の調合物を基材と接触させて、
当該基板を当該調合物で塗布または当該調合物中に封入し、次に塗布または封入
された基材を当該調合物が硬化するような条件に付す。基材を封入する態様にお
いては、封入されるべき基材を型または箱の中に入れて望まれる位置に保持し、
当該調合物を型または箱の中に導入して基材を取り囲ませ、そして当該調合物を
硬化条件に付す。ポリウレタンエラストマーのコーティングまたは封入剤によっ
て保護することができるいずれの基材をも使用してもよい。このような基材の例
には、プラスチック、金属、電気機器、コンピュータチップが含まれる。好まし
いプラスチックには、ABSゴム、ポリウレタン、ポリアミド、ナイロン、ポリ
オレフィン、およびポリカーボネートが含まれる。好ましい金属には、アルミニ
ウムが含まれる。本発明のエラストマーは、15℃またはそれ以上、より好ましく
は20℃またはそれ以上、もっとも好ましくは25℃またはそれ以上の温度で形成さ
せてもよい。好ましくは、当該エラストマーを、 100℃またはそれ未満、より好
ましくは40℃またはそれ未満の温度で形成させる。本発明のエラストマーは、周
囲温度または周囲温度付近で形成させるのが好ましい。
【0023】 形成後、本発明のエラストマーを硬化条件に付してもよい。このような硬化条
件には、1時間またはそれ以上にわたる80℃またはそれ以上での硬化が含まれ、
12時間またはそれ以上、好ましくは24時間またはそれ以上にわたる80℃またはそ
れ以上、好ましくは 100℃またはそれ以上での後硬化に付してもよい。
【0024】 もう1つの態様においては、本発明のエラストマーを、いずれかまたはすべて
のポリオールを過剰のポリイソシアネートと予備反応させてプレポリマーを形成
させるプレポリマー法によって形成させてもよい。その後、当該プレポリマーを
架橋剤と反応させて、当該エラストマーを形成させる。
【0025】 本発明のエラストマーは高温環境で使用することができる。好ましくは、本発
明のエラストマーは、特性劣化をまったく伴わずに、10日間にわたって 155℃の
温度に耐えることができる。より好ましくは、このようなエラストマーは、特性
劣化をまったく伴わずに、 140℃において12週間にわたって耐えることができる
。好ましくは、このようなエラストマーは、30パーセント未満の特性損失で、塩
水中、 100℃の温度において12週間にわたって耐えることができる。好ましくは
、95のショアーAを有する本発明のエラストマーは、8N/mm2 またはそれ以上
、好ましくは12N/mm2 またはそれ以上、もっとも好ましくは15N/mm2 または
それ以上の引張強さを示す。好ましくは、本発明のこのようなエラストマーは、
100%またはそれ以上、より好ましくは 150%またはそれ以上の伸びを示す。
【0026】 50〜65のショアーAでは、引張強さは好ましくは4N/mm2 またはそれ以上、
もっとも好ましくは5N/mm2 またはそれ以上であり、伸びは好ましくは 200%
またはそれ以上、より好ましくは 250%またはそれ以上である。好ましくは、当
該調合物は液体または低粘度配合物である。好適な粘度は、調合物および成分(
例えば充填材)によって変化することができる。当該方法において使用されるポ
リオールは1000〜2500センチポアズ( cPs)の粘度を有するのが好ましく、使用
されるイソシアネートは、30〜 500 cPsの粘度を有するのが好ましい。ポリオー
ルとイソシアネートとの混合物は、充填材が無い場合、25℃で 500〜2500 cPsの
粘度を有するのが好ましい。
【0027】 1つの態様において、本発明は、本発明のポリウレタン組成物を含んでなる接
着剤組成物である。より詳細には、当該接着剤組成物は、大気水分によってプレ
ポリマーの硬化を促進する触媒と共に調合されている、本明細書中に記載されて
いるポリウレタンプレポリマーを含んでなることができる。有用な触媒は当該技
術分野において周知であり、ジアルキル錫ジカルボキシレート、ジアルキル錫ジ
メルカプチド、ジモルホリノジエチルエーテル、および (ジ(2-(3,5-ジメチルモ
ルホリノ) エチル) エーテルなどを含む。他の既知のポリウレタン触媒には、Ta
ylor他の米国特許第 4,442,235号の第7欄、第11〜46行において開示されている
ものが含まれる。当該触媒は、0.01〜 2.0質量%の量で存在していてもよく、0.
05〜 0.4質量%が好ましい。好ましいジアルキル錫ジカルボキシレートには、1,
1-ジメチル錫ジラウレート、1,1-ジブチル錫ジアセテート、1,1-ジメチル錫ジマ
レアート、およびジブチル錫スルフィドが含まれる。当該触媒が有機錫触媒であ
る場合、それは、当該接着剤の質量に対して、好ましくは5 ppmまたはそれ以上
、より好ましくは60 ppmまたはそれ以上、もっとも好ましくは 120 ppmまたはそ
れ以上の量で存在している。当該有機錫触媒は、当該接着剤の質量に対して、好
ましくは 1.0%またはそれ未満、より好ましくは 0.5質量%またはそれ未満、も
っとも好ましくは 0.1質量%またはそれ未満の量で存在している。一液型接着剤
が、当該技術分野において周知である追加の接着剤成分をさらに含んでなってい
てもよい。
【0028】 接着剤組成物を調合するために、当該プレポリマーを、接着剤組成物に使用す
ることが従来技術において知られている充填材、添加剤、紫外線安定剤、および
酸化防止剤と併せてもよい。このような材料の添加によって、粘度、流量、垂れ
、および耐火度などの物理的性質を変更することができる。しかしながら、高分
子の湿度に敏感な基との時期尚早な反応を防ぐためには、混合の前に充填材を徹
底的に乾燥させるべきである。典型的な充填材材料および添加剤には、カーボン
ブラック、二酸化チタン、クレー、炭酸カルシウム、表面処理シリカ、およびP
VC粉末などが含まれる。しかしながら、この列挙は包括的なものではなく、単
なる実例である。充填材は、接着剤の量に対して1質量%またはそれ以上の量で
存在しているのが好ましい。充填材は、接着剤に対して、好ましくは 300質量%
またはそれ未満、より好ましくは 200質量%またはそれ未満、さらにより好まし
くは 150質量%またはそれ未満の量で存在している。
【0029】 また、当該接着剤組成物は、流動学的性質を所望のコンシステンシーに変更す
るために1種またはそれ以上の可塑剤または溶媒を含有していてもよい。このよ
うな材料は、水が無く、イソシアネート基に対して不活性であり、当該ポリマー
と相溶性であるべきである。このような材料は、エラストマーを調製するための
反応混合物に添加しても、または最終的な接着剤組成物を調製するための混合物
に添加してもよいけれども、エラストマーを調製するための反応混合物は混合お
よび取扱いが容易であるので、このような混合物に添加するのが好ましい。好適
な可塑剤および溶剤は当該技術分野において周知であり、フタル酸ジオクチル、
フタル酸ジブチル、"HB-40" として市販されている部分水素化テルペン、リン酸
トリオクチル、リン酸トリクロロプロピル、エポキシ可塑剤、トルエンスルファ
ミド、クロロパラフィン、アジピン酸エステル、キシレン、1-メチル -2-ピロリ
ジノン、およびトルエンを含む。使用される可塑剤の量は、所望の流動学的性質
を与え、接着剤組成物中に構成成分を分散させるのに十分な量である。可塑剤は
、接着剤組成物に基づいて、好ましくは0質量%またはそれ以上、より好ましく
は5質量%またはそれ以上、もっとも好ましくは10質量%またはそれ以上の量で
存在している。可塑剤は、接着剤組成物に対して、好ましくは45質量%またはそ
れ未満、より好ましくは40質量%またはそれ未満、もっとも好ましくは20質量部
またはそれ未満の量で存在している。
【0030】 もう1つの態様において、接着剤は、一方の液が前述の低粘度イソシアネート
を含んでなり、他方の液がポリオール、および任意に前述の連鎖延長剤を含有し
ている二液型組成物であってもよい。当該2種の液は、本明細書中に記載されて
いる他の任意の成分と共に調合されていてもよい。使用される触媒は、本明細書
中に記載されているポリウレタン硬化触媒、本明細書中に記載されている湿分硬
化触媒、またはそれらの混合物であってもよい。当該触媒は、当該組成物のポリ
オール液に配合されるのが好ましい。
【0031】 本発明の接着剤組成物は、当該技術分野において周知の手段を使用して、構成
成分を配合することによって調合してもよい。一般に、当該構成成分は、好適な
ミキサー中で混合される。時期尚早な反応を防ぐには、このような配合を不活性
雰囲気中、大気水分が無い状態で行うのが好ましい。プレポリマーにいずれかの
可塑剤を添加して、このような混合物の混合および取扱いをを容易にするのが好
都合であることがある。あるいは、すべての構成成分の配合時に、可塑剤を添加
することができる。一度接着剤組成物が調合されると、それは好適な容器中に包
装され、大気水分から保護される。大気水分との接触は、ポリウレタンプレポリ
マーの時期尚早な架橋を生ずることがある。
【0032】 本発明の接着剤組成物を使用して、多孔質基材および非多孔質基材を一緒に接
着することができる。当該接着剤組成物を基材に適用し、その後、第1の基材上
の接着剤を第2の基材と接触させる。接着剤が二液型接着剤である態様において
は、基材を接触させる前に2種の液を併せる。その後、当該接着剤を硬化条件に
付す。一緒に付着させてもよい基材には、ガラス、プラスチック、金属、ガラス
繊維、複合基材の1種またはそれ以上が含まれ、このような基材は任意に塗装さ
れていてもよい。一般に、本発明の一成分接着剤は、大気水分の存在下で周囲温
度において適用される。当該接着剤を硬化させるには、大気水分に曝すことで十
分である。対流加熱、またはマイクロ波加熱を含む、当該技術分野において周知
の手段によって硬化接着剤を加熱することにより、硬化をさらに促進してもよい
【0033】 以下の例は本発明を説明するために提供されているものであり、本発明の範囲
を制限するものであるとは解されない。特に断らない限り、すべての部および百
分率は質量によるものである。
【0034】 ポリオールAは、12,000の分子量、プロピレンオキシド単位が85%、エチレン
オキシド単位が15%のポリエーテル分子鎖、および4.12のヒドロキシル官能価を
有する、ソルビトールで開始されたポリオールである。
【0035】 ポリオールBは、 8,000の分子量、プロピレンオキシド単位が90%、エチレン
オキシド単位が10%のポリエーテル分子鎖、および3.34のヒドロキシル官能価を
有する、スクロース/グリセリン(8:3の比)で開始されたポリオールである
【0036】 ポリオールCは、 4,000の分子量および3.57の官能価を有し、ポリプロピレン
オキシド分子鎖がエチレノキシドでキャップされている(90/10%)、DER* 331エポキシ樹脂およびモノエチレングリコールで開始されたポリオールをベ
ースとするビスフェノールアダクツである。
【0037】 ポリオールDは、 2,160の分子量、プロピレンオキシド単位のポリエーテル分
子鎖および 4.5のヒドロキシル官能価を有する、ソルビトールで開始されたポリ
オールである。
【0038】 VORANOL* CP 6055 ポリオールは、ポリエーテル基の14.5%がエチレンオキシ
ドに由来し、85.5%がプロピレンオキシドに由来する、グリセリンで開始された
、分子量が6000のポリエーテルトリオールである。
【0039】 VORANOL* CP 4702 ポリオールは、ポリエーテル基の17%がエチレンオキシド
に由来し、83%がプロピレンオキシドに由来する、グリセリンで開始された、分
子量が4800のポリエーテルトリオールである。
【0040】 VORANOL* EP 1900 ポリオールは、反応性ジオールをベースとする分子量4000
のポリエーテルである。
【0041】 ISONATE* M340イソシアネートは、カルボジイミド改質MMDIおよびMMDIプレポ
リマーをベースとするものである。
【0042】 * DER 、ISONATE 、およびVORANOL は The Dow Chemical Company の商標であ
る。
【0043】 使用される酸化防止剤には、立体障害型フェノール、ホスフィット、および置
換芳香族アミンが含まれる。
【0044】 モレキュラーシーブ、3Åは、脱水剤として使用される。
【0045】 すべての必要な成分を攪拌機を用いて2000 rpmで少なくとも5分間混合するこ
とによって、調合されたポリオールを調製した。当該調合物には、可使時間がお
よそ10分となるように調整された量の触媒を含有させた。当該配合物を周囲温度
で貯蔵した。使用前に再均質化を行い、イソシアネート成分とさらに配合した。
【0046】 既知量のポリオール配合物( 150g〜 200g)をプラスチックビーカー中に計
り取り、気泡が消える(すべての溶解ガスが除去されたことを示す)まで、真空
下に置いた。
【0047】 この方法をイソシアネートについても繰り返した。両方の構成成分を、気泡を
避けるために木製のスパチュラを使用して、少なくとも2分間一緒に混合した。
得られた混合物を別のプラスチックビーカーに注ぎ、混合を1分間続けた。当該
混合物を、水性離型剤で表面が十分に調製されている熱い(80℃)2mm間隔の数
枚構成金型中に注ぎ込んだ。反応は、80℃で1時間硬化させることによって行っ
た。当該注型エラストマーシートを型から取り出し、 100℃で24時間にわたって
後硬化させ、次に、試験する前に20℃、65%の相対湿度で7日間貯蔵した。
【0048】 機械的性質の評価、および乾熱エージング下でのそれらの性質の残率の評価に
使用されるすべての試料を、前述と同じ条件下で硬化させ、貯蔵した。
【0049】 乾熱エージング評価のための準備において、2mm厚のエラストマーシートから
骨型試験片(DIN EN ISO 527、形状番号5)を切り抜き、テフロントレー上に置
き、温度が設定値の±3℃に制御されているオーブン内に入れた。
【0050】 以下の機械的性質は、以下に列挙されている試験を使用して試験したものであ
る。引張強さおよび伸びはDIN EN ISO 527(形状番号5、速度 200mm/分)によ
るものであり、伸びは、噛み合い部の間の伸びを測定することによって計算し、
増倍率0.66によって補正したものであり、ショアーAおよびショアーDはDIN 53
505 に準じて行った。引裂強さは、最初の切れ目を入れずに、DIN 53515 に準じ
て行った。
【0051】 例1、2、並びに比較例AおよびB ポリオールA(例1)、ポリオールB(例2)、VORANOL CP 6055 ポリオール
(比較例A)、並びにVORANOL CP 4702 とVORANOL EP 1900 との混合物(比較例
B)から、上述の手順を使用して、ショアーA硬度が60〜65のエラストマーを調
製した。例1、2、および比較例Aに使用された調合物は、 88.35質量部がポリ
オール、 5.0質量部が1,4-ブタンジオール、 5.0質量部が2-エチル -1,3-ヘキサ
ンジオール、0.15質量部がFormrez UL 32 錫触媒、 1.5質量部がモレキュラーシ
ーブ3Å脱水剤、および 37.35質量部が Isonate M 340イソシアネートであった
。ポリオール混合物が 58.96質量部のVORANOL CP 6055 ポリオールおよび30.3質
量部のVORANOL EP 1900 ポリオールを含んでなり、1,4-ブタンジオールの量が9.
09質量部であり、Isonate M340イソシアネートの量が 42.81質量部であったこと
を除き、比較例Bのための調合物も同じであった。
【0052】 調製されたエラストマーを、 155℃において、0、10、15、20、30、および40
日間エージングした。指定されたエージング時間において引張伸び、引張強さ、
およびショアーA硬度について試験し、結果を表Iに集めた。
【0053】
【表1】
【0054】 異なる調合物についてのエージング下でショアーA性能における大きな変化が
見られる。ポリオールAをベースとする調合物は安定であるのに対して、比較用
ポリオールをベースとする調合物は安定ではない。図1は硬度残率における性能
差を示しており、図2は強さ残率における性能差を図解している。
【0055】 例3〜6および比較例C 上述のように調製された、ショアーAが95〜97のエラストマーを 140℃で10週
間に至るまで乾熱エージング条件下で使用した。当該調合物および結果を表IIに
集めた。
【0056】
【表2】
【0057】 図3は引張強さ性能を図解しており、図4は例3および比較例Cの引張伸びを
図解している。
【0058】 例7〜9並びに比較例CおよびD 表III に記載されている調合物を使用して、上述のようにエラストマーを調製
した。当該調合物についてエージング試験を行った。例7、8、比較例Cおよび
Dは 140℃でエージングし、例9は 150℃でエージングした。結果を表III に集
めた。
【0059】
【表3】
【0060】 架橋剤のレベルが異なる調合物を調製し、エージングについて試験した(例3
、7、8)。当該試験により、ショアーAおよび伸びは 140℃でのエージングの
間安定で歩けれども、少なくとも幾らかの量の架橋剤を当該調合物において使用
することによって、改良された耐熱性が得られることが示されている。図5は、
140℃でのエージング下における注型エラストマーの引張強さに対する1,4-ブタ
ンジオール(C4 ジオール)含有率の影響を示している。
【0061】 例11 トリスジプロピレングリコールホスフィットおよび 500 ppmのブチル化ヒドロ
キシトルエンの酸化防止剤パッケージと共に例3と同じ調合物を使用する、ポリ
オールAをベースとするエラストマーを調製し、熱老化について試験した。
【0062】 当該エラストマーは、延長期間(12週間、 140℃)にわたる物理的性質の良好
な残率を示す。さらなる熱老化試験により、機械的性質の50%の損失によって定
義される温度時間限界を酸化防止剤によって拡張することができることがさらに
示されている。
【0063】 例12 ホスフィットおよびヒンダードフェノール酸化防止剤を使用して、本発明のエ
ラストマーの試料を調製した。ショアーAが90のエラストマーにおいて引張強さ
および伸びを試験した。当該データにより、「ホスフィット」をベースとする酸
化防止剤を全エラストマー調合物に対して0.25%の最少レベルで添加すると、顕
著な改良がもたらされることが示されている。図6は引張強さ性能を図解してお
り、図7は 140℃での乾熱エージング試験下でのショアーAが90のエラストマー
についての引張伸びを図解している。
【0064】 例13 連鎖延長剤としての種々の量の1,4-ブタンジオールと共にポリオールAを使用
して、上記に開示されている手順に準じて、エラストマーを調製した。当該エラ
ストマーを、ショアーA硬度、伸び、引張強さ、および引裂強さについて試験し
た。結果を表IVに集めた。
【0065】
【表4】
【0066】 図8は、ショアーAに対する1,4-ブタンジオール含有率の影響を示している。
図9は、伸びに対する1,4-ブタンジオール含有率の影響を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショアーAが60のエラストマーと従来のエラストマーとの硬さの残率
の比較を図解するものである。
【図2】 本発明のショアーAが60のエラストマーと従来のエラストマーとの強さの残率
の比較を図解するものである。
【図3】 本発明のショアーAが95のエラストマーと従来のショアーAが95のエラストマ
ーとの引張強さの経時変化の比較を図解するものである。
【図4】 本発明のショアーAが90のエラストマーと従来のエラストマーとの引張伸びの
比較を図解するものである。
【図5】 140℃における乾熱エージング下での本発明の注型エラストマーの引張強さに
対するC4 ジオールの量の影響を図解するものである。
【図6】 種々の酸化防止剤量でのエージング後の注型エラストマーの引張強さ性能を図
解するものである。
【図7】 ショアーAが90のエラストマーについての、 140℃における乾熱エージング後
の、種々の酸化防止剤量での引張伸びを図解するものである。
【図8】 本発明の注型エラストマーのショアーA特性に対する1,4-ブタンジオール濃度
の影響を図解するものである。
【図9】 本発明の注型エラストマーの伸びに対する2-エチル -1,3-ヘキサンジオール含
有率の影響を図解するものである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年9月29日(1999.9.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショアーAが60のエラストマーと従来のエラストマーとの硬さの残率
の比較を図解するものである。
【図2】 本発明のショアーAが60のエラストマーと従来のエラストマーとの強さの残率
の比較を図解するものである。
【図3】 本発明のショアーAが95のエラストマーと従来のショアーAが95のエラストマ
ーとの引張強さの経時変化の比較を図解するものである。
【図4】 本発明のショアーAが90のエラストマーと従来のエラストマーとの引張伸びの
比較を図解するものである。
【図5】 140℃における乾熱エージング下での本発明の注型エラストマーの引張強さに
対するC4 ジオールの量の影響を図解するものである。
【図6】 種々の酸化防止剤量でのエージング後の注型エラストマーの引張強さ性能を図
解するものである。
【図7】 ショアーAが90のエラストマーについての、 140℃における乾熱エージング後
の、種々の酸化防止剤量での引張伸びを図解するものである。
【図8】 本発明の注型エラストマーのショアーA特性に対する1,4-ブタンジオール濃度
の影響を図解するものである。
【図9】 本発明の注型エラストマーの伸びに対する1,4-ブタンジオール含有率の影響を
図解するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年10月11日(1999.10.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 175/08 C09J 175/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ストリオーヌ,アントニオ スイス国,セアッシュ−1219 ジュネー ブ,シャトレーヌ,シュマン デュ プテ ィ ボワ Fターム(参考) 4J034 BA03 DA01 DB04 DC50 DG01 DG02 DG03 DG04 DG05 DG18 DG23 HA06 HA11 HA13 HC03 HC12 HC22 HC23 KA01 RA07 RA08 4J038 DG131 DG261 DG281 KA03 KA04 MA14 NA14 PB07 PB09 4J040 EF131 EF132 EF301 EF302 GA05 KA14 KA16 LA01 LA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)i)4もしくはそれ以上の平均官能価を有する1種また
    はそれ以上の開始剤と1種またはそれ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物
    であって、 3.0もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および2000〜6000の重量
    平均分子量を有する1種またはそれ以上のポリオール、 ii)a)4もしくはそれ以上の平均官能価を有する1種またはそれ以上
    の開始剤と1種またはそれ以上のアルキレンオキシドとの反応生成物であって、 3.0もしくはそれ以上のヒドロキシル官能価および6000よりも大きい重量平均分
    子量を有する1種またはそれ以上のポリオール、およびb) 200もしくはそれ未
    満の当量を有する1種またはそれ以上の架橋剤、 B)1種またはそれ以上の有機イソシアネート、並びに C)イソシアネート含有化合物と活性水素含有化合物との反応のための1種ま
    たはそれ以上の触媒、 を含んでなり、 イソシアネート部分の活性水素含有部分に対する比が 0.9: 1.0〜 1.5: 1.0
    である、ポリウレタンエラストマーの調製に有用な組成物。
  2. 【請求項2】 イソシアネート基の活性水素含有基に対する比が 1.0: 1.0
    〜1.10: 1.0である、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 当該イソシアネートが、芳香族イソシアネート、オリゴマー
    化芳香族イソシアネート、または重合芳香族イソシアネートである、請求項1ま
    たは2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 当該イソシアネートが、ジフェニルメタンジイソシアネート
    から誘導される芳香族イソシアネート、オリゴマー化芳香族イソシアネート、ま
    たは重合芳香族イソシアネートである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】 当該ポリオールのための開始剤が、ソルビトール、スクロー
    スとグリセリンとの混合物、エポキシ樹脂とグリコールとの付加生成物、または
    ノボラック樹脂と1種もしくはそれ以上のアルキレンオキシドとの付加生成物で
    ある、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 当該ポリオールの重量平均分子量が8000〜 16000であり、当
    該ポリオールの官能価が 3.2〜 4.8である、請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物の反応生成物を
    含んでなるエラストマー。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリウレタン組成物を
    含んでなる接着剤組成物またはシーラント組成物。
  9. 【請求項9】 基材を封入する方法であって、 a)当該基材を型に入れること、 b)当該型を請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物で充填すること、お
    よび c)当該組成物を硬化条件に付すこと、 を含む方法。
  10. 【請求項10】 基材を塗布する方法であって、 a)基材を請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物で塗布すること、 b)当該組成物を硬化させること、 を含む方法。
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