JP2003503523A - 被膜および物体を被覆するための該被膜の使用 - Google Patents

被膜および物体を被覆するための該被膜の使用

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Abstract

(57)【要約】 (1.1)最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である第1のガラス転移温度Tg1、(1.2)環境温度TUMの際の0.1を超える損失係数tanδおよび(1.3)最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超える少なくとも1つの他のガラス転移温度Tgnを有し、その際(1.4)TUM≦TNU、有利にTUM<TNUであり、(1.5)被膜の加熱後および/または化学線での照射後の環境温度TUMの際の損失係数tanδが0.1未満であり、その際(1.6)損失係数tanδは、40±10μmの層厚を有する均一な自由被膜を用いての動的機械的熱分析(DMTA)で測定される被膜;ならびに下塗りされたかまたは下塗りされていない支持体を被覆するための該被膜の使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、被膜、その使用、支持体上に被覆を製造する方法ならびに被覆およ
び被覆された物体に関する。
【0002】 平らな支持体を被覆するための自立の塗膜または塗料被膜は、公知である。こ
れらの塗膜または塗料被膜を平らな支持体上に塗布することの準備は整っており
、特別な困難はない。従って、これらの塗膜または塗料被膜は、制限されてのみ
立体の物体、殊に顕著な表面輪郭を有するもの、例えば家具、工業用建築部材ま
たは自動車用車体の被覆に役立つ。それというのも、これらの塗膜または塗料被
膜は、制限されてのみ顕著な表面輪郭に密着し、極めて強い変形の際に引き裂か
れうるからである。
【0003】 自立の塗膜および塗料被膜は、液状の注型塗料および噴霧塗料、粉末スラリー
および粉末塗料を用いて被覆を製造することに対して、使用者に特別な利点を有
する。前記の塗膜および塗料被膜の輸送および塗布にとって、費用のかかる輸送
コンテナならびに塗布装置および吸着装置は、全く不要である。従って、自立の
塗膜および塗料被膜の公知の前記利点を立体の物体の被覆にも転用することは、
望ましいことであろう。
【0004】 ドイツ連邦共和国特許第19628966号明細書C1には、塗料被膜を形状
安定な支持体の立体に湾曲した表面上に塗布する1つの方法が提案されている。
前記方法の範囲内で、40℃を下廻り、殊に30℃を下廻るガラス転移温度Tg
を有する塗料を使用し、塗膜を支持体上での該塗膜の塗布の際にガラス転移温度
Tgまたはそれを僅かに超えて加熱することが提案されている。それによって、
塗料被膜は、軟化され、形成された表面に良好に密着する。
【0005】 この方法の欠点は、塗料被膜を良好に変形可能にするために、塗料被膜を加熱
しなければならないことである。この加熱によって、塗料被膜自体ならびに被覆
することができる表面が損なわれうる。この危険は、殊にプラスチック表面の際
に存在する。
【0006】 本発明の課題は、公知技術水準の欠点をもはや有さず、塗料被膜または支持体
に対して損傷の危険が存在することなく、平らな支持体の表面だけでなく、顕著
な表面輪郭を有する立体の物体をも被覆可能にする新規の塗膜および塗料被膜を
見出すことである。更に、本発明の課題は、強く異形成形された表面上に申し分
なく、堅固に付着する均一な厚さの均質な被覆を生じる、立体の物体を被覆する
ための新規方法を見出すことである。
【0007】 それに応じて、 (1.1)最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である第1のガラス転移温
度Tg1、 (1.2)環境温度TUMの際の0.1を超える損失係数tanδおよび (1.3)最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超える少なくとも1つの
他のガラス転移温度Tgnを有し、その際 (1.4)TUM≦TNU、有利にTUM<TNUであり、 (1.5)被膜の加熱後および/または化学線での照射後の環境温度TUMの際
の損失係数tanδが0.1未満であり、その際 (1.6)損失係数tanδは、40±10μmの層厚を有する均一な自由被膜を
用いての動的機械的熱分析(DMTA)で測定される新規被膜が見い出された。
【0008】 この新規被膜は、以下、”本発明による被膜”と呼称される。
【0009】 更に、下塗りされたかまたは下塗りされていない支持体上に被膜を塗布するこ
とによって塗膜を製造するための新規方法が見出され、この場合には (1)(1.1)最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である第1のガラス
転移温度Tg1、 (1.2)環境温度TUMの際の0.1を超える損失係数tanδおよび (1.3)最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超える少なくとも1つの
他のガラス転移温度Tgnを有し、その際 (1.4)TUM≦TNU、有利にTUM<TNUである被覆を、 (2)環境温度TUMの際に塗布し、 (3)塗布された被覆を加熱しおよび/または化学線で照射し、その後に (4)損失係数tanδが環境温度TUMの際に0.1未満である。
【0010】 以下、下塗りされたかまたは下塗りされていない支持体上に被膜を塗布するこ
とによって塗膜を製造するための新規方法は、省略化のために”本発明による方
法”と呼称される。
【0011】 公知技術水準に関連して、本発明の基礎となる複雑な課題が、本発明による被
膜および本発明による方法を用いて簡単で好ましい方法で解決されうることは、
驚異的なことであった。即ち、本発明による被膜は、問題なしに比較的に複雑に
形成された立体の物体または支持体上に貼り付けることができ、この場合には、
この被膜は、損なわれることもなく、引き裂かれることもない。この場合には、
この本発明による被膜は、微小領域内でも巨視的領域内でも物体の非平坦性およ
び/または荒さに順応し、前記物体を被覆し、この場合には、そのために本発明
による被膜が加熱される必要がなく、本発明による被膜に対して高い圧力がかけ
られる必要もない。従って、熱的に敏感でありおよび/または機械的エネルギー
の作用に対して敏感である支持体も被覆されることができ、この場合には、支持
体に損傷を生じることはない。貼り合わされた本発明による被膜の加熱および/
または照射の後、強く異形成形されたおよび/または極めて荒い支持体上には、
均一な厚さの申し分のない、堅固に付着する、柔軟で耐引掻性の均一な被覆も生
じる。
【0012】 本発明によれば、損失係数tanδは、動的機械的熱分析(DMTA)で40±
10μmを有する均一な自由被膜につき測定される。
【0013】 粘弾性の材料、例えばポリマーの変形の際に再び回収されたエネルギー分(弾
性分)は、メモリーモジュールE′の大きさによって測定され、一方、この過程
の際に消耗された(消失された)エネルギー分は、損失モジュールE′′の大き
さによって記載される。モジュールE′およびE′′は、変形速度および温度に
依存する。損失係数tanδは、損失モジュールE′′とメモリーモジュールE′
からの商として定義されている。
【0014】 損失係数tanδの測定に使用される動的機械的熱分析(DMTA)は、被覆の
粘弾性の性質を測定するための一般に公知の測定法であり、例えばMurayama, T.
, Dynamic Mechanical Analysis of Polymeric Materials, Elsevier, New York
, 1978およびLoren W. Hill, Journal of Coatings Technology, Vol. 64, No.
808, May 1992, 第31〜33頁に記載されている。
【0015】 測定の実施は、例えばRheometrics Scientific (Piscataway, New Jersey, US
A)の装置MK II、MK IIIまたはMK IVを用いて行なうことができ
る。測定のために、本発明による自由被膜は、例えば出発物質を支持体上に塗布
し、硬化させることにより、製造され、この場合には、出発物質およびこれから
生じる被膜は支持体に対して付着しない。適した支持体の例としては、ガラス、
テフロン(登録商標)および殊にポリプロピレンが挙げられる。この場合、ポリ プロピレンは、使用可能性が良好であるという利点を有し、したがって通常、担 持材料として使用される。しかし、本発明による自由被膜は、被膜製造の別の常 用の公知方法、例えばカレンダー掛けまたは吹き込み成形によって製造されるこ ともできる。
【0016】 本発明による被膜は、最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である第1の
ガラス転移温度Tg1を有する。同時に、損失係数tanδは、本発明によれば、
環境温度TUMの場合に0.1を超えていなければならない。これは、本発明に
よる被膜が環境温度TUMで分子状網状組織の高い可塑性含量を有することを意
味し、したがって本発明による被膜は、前記温度で問題なしに下塗りされたかま
たは下塗りされていない支持体上に貼り合わせることができ、この場合には、本
発明による被膜は、加熱される必要はない。本発明の範囲内で、環境温度TUM は、0〜50℃、有利に15〜45℃、特に有利に20〜35℃、殊に室温であ
る。換言すれば、本発明による被膜の塗布は、季節に応じて通常、戸外または工
場のホール内、殊に自動車工場の生産ラインでかまたは作業場内、殊に塗装の作
業場内で占めているような温度で実施されることができ、この場合には、特殊な
加熱装置を設ける必要はない。この意味において、環境温度TUMは、同時に塗
布温度でもある。
【0017】 更に、本発明による被膜は、最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超え
る少なくとも1つの他のガラス転移温度Tgnを有する。本発明によれば、本発
明による被膜は、第2のガラス転移温度Tg2を有することで十分である。
【0018】 本発明の範囲内で、湿潤温度TNUは、環境温度TUMと等しい。最も一般的
な場合には、その間に湿潤温度TNUは、環境温度TUMまたは塗布温度を超え
ている。これは、殊に本発明による被膜を用いて得られた被覆が熱および/また
は放射線の作用に晒される場合のことである。これは、例えば殊に夏期に自動車
または建築材料上で戸外で使用される場合であるかまたはモーター、加熱装置、
ランプまたは別のエネルギー源の範囲内で使用される場合である。
【0019】 従って、本発明によれば、第2のガラス転移温度Tgならびに場合によって
は全ての他のガラス転移温度Tgの最大の損失係数tanδmaxが70℃を超え、
有利に80℃を超え、殊に100℃を超えることは、利点である。
【0020】 本発明による被膜は、物質的な組成の点で、化学線での加熱および/または照
射の後に環境温度TUMで0.1未満、有利に0.05未満の損失係数tanδを
有するように設計されている。これは、化学線での加熱および/または照射の後
に、本発明による被膜の分子状網状組織が前記温度で実際に可塑性含量をもはや
有していないことを意味する。
【0021】 本発明による被膜の前記挙動は、例えば通常の公知の被膜中に、一面で可塑剤
として作用し、他面、熱的に硬化しおよび/または化学線で硬化する成分を混入
するかまたは本発明による被膜から、例えば蒸発によって除去されることができ
る成分を混入することにより、調節されることができる。この種の成分は、熱可
塑性プラスチックおよび熱硬化性プラスチック、フォトポリマー、接着剤ならび
に熱的に硬化可能な被覆材料および/または化学線で硬化可能な被覆材料の工業
技術的分野から公知である。
【0022】 この種の適した成分の例は、 − 水、有機酸および無機酸または有機塩基および無機塩基、または水と混合可
能な有機溶剤もしくは無機溶剤または水と混合不可能な有機溶剤もしくは無機溶
剤; − 通常の公知の可塑剤; − ラジカルまたはイオンを供給する化合物、例えばラジカル重合もしくは陽イ
オン重合または光重合の通常の公知の開始剤; − 結合剤、例えばチオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、カルバメート基、アロフ
ァネート基、カルボキシ基および/または(メタ)アクリレート基を有する、直
鎖状および/または分枝鎖状および/またはブロック状、櫛状および/またはラ
ンダムに構成されたポリ(メタ)アクリレートもしくはアクリレートコポリマー
、ポリエステル、アルキド、アミノプラスト樹脂、ポリウレタン、アクリル化ポ
リウレタン、アクリル化ポリエステル、ポリラクトン、ポリカーボネート、ポリ
エーテル、エポキシ樹脂−アミン−付加物、(メタ)アクリレートジオール、部
分鹸化されたポリビニルエステルまたはポリ尿素および − 殊に無水物基、カルボキシ基、エポキシ基、遊離イソシアネート基および封
鎖されたイソシアネート基、ウレタン基、メチロール基、メチロールエーテル基
、シロキサン基、アミノ基、ヒドロキシ基および/またはβ−ヒドロキシアルキ
ルアミド基を有する架橋剤を有する通常の公知の熱硬化性系; − 放射線硬化可能な結合剤、例えば(メタ)アクリル官能性(メタ)アクリル
コポリマー、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアクリレート、不飽和ポ
リエステル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アミノアクリレー
ト、メラミンアクリレート、シリコンアクリレートおよび相応するメタクリレー
ト;および/または − 一官能性のオレフィン系不飽和モノマーおよび多官能性のオレフィン系不飽
和モノマーである。
【0023】 更に、本発明による被膜は、着色性でありおよび/またはその他の光学的効果
、例えばメタリック効果、二色性効果、フォトクロミック効果および/または真
珠光沢効果を惹起しおよび/または光を偏光状態にしおよび/または吸収する成
分を含有することができる。また、このような成分は、前記の工業技術的分野な
らびに光学から公知である。
【0024】 本発明による被膜は、下塗りされたかまたは下塗りされていない支持体上に塗
布することにより、顕著に本発明による方法に適している。
【0025】 本発明によれば、支持体としては、熱および/または化学線を使用しながら物
体の表面上に存在する塗料層の硬化に利用することができる、物体の塗装するこ
とができる全ての表面がこれに該当し、これは、例えば金属、プラスチック、木
材、セラミック、岩石、繊維、繊維複合体、皮革、ガラス、ガラス繊維、ガラス
ウールおよびロックウール、または鉱物質と結合しかつ樹脂と結合した建築材料
、例えば石膏板およびセメント板または屋根煉瓦ならびに前記材料の複合体から
の物体である。
【0026】 それに応じて、本発明による被膜および本発明による方法は、自動車用車体、
家具、コイル、コンテナ、パッケージおよび日常の要求の対象を含む工業構成部
材、ならびに屋内領域および戸外領域での建築物の被覆への使用に著しく適して
いる。
【0027】 工業構成部材の被覆の範囲内で、本発明による被膜および本発明による方法は
、個人的または工業的使用、例えばラジエーター、家庭用機器、金属からなる小
型の部材、ホイールキャップまたはリムのための実際に全ての部材の被覆に適し
ている。
【0028】 屋内領域および戸外領域の被覆の範囲内で、本発明による被膜および本発明に
よる方法は、外壁、屋根、窓、欄干またはドアの保護的被覆および/または装飾
的被覆に卓越して適している。
【0029】 自動車用車体の被覆の範囲内で、本発明による被膜は、耐蝕性の作用を有し、
機械的エネルギーを吸収し、前記の範囲内で着色性および/または効果的である
かまたは透明塗料の機能を満たす被覆の製造に使用することができる。下塗り塗
膜としては、当該の支持体の場合には、通常の公知の電気泳動塗膜がこれに該当
する。
【0030】 殊に、本明細書中で、本発明による被膜は、着色重ね塗り塗膜および/または
効果重ね塗り塗膜の製造に卓越して使用されることができることは、本発明によ
る被膜および本発明による方法の特別な利点であることが判明し、この場合この
本発明による被膜は、充填剤または耐チッピング性下塗り塗膜および/または着
色ベースコートおよび/またはクリヤーコートを形成するかまたは選択的に充填
剤または耐チッピング性下塗り塗膜および/または着色1回塗り塗膜および/ま
たは効果1回塗り塗膜を形成する。
【0031】 プラスチックの被覆の範囲内で、本発明による被膜および本発明による方法は
、下塗りされたかまたは下塗りされていないプラスチック、例えばABS、AM
MA、ASA、CA、CAB、EP、UF、CF、MF、MPF、PF、PAN
、PA、PE、HDPE、LDPE、LLDPE、UHMWPE、PET、PM
MA、PP、PS、SB、PUR、PVC、RF、SAN、PBT、PPE、P
OM、PUR−RIM、SMC、BMC、PP−EPDMおよびUP(DIN
7728T1による略称)上での被覆の製造に適している。勿論、プラスチック
は、ポリマーブレンド、改質プラスチックまたは繊維強化プラスチックであって
もよい。また、通常、車両の組み立て、殊に自動車の組み立てに使用されるプラ
スチックが使用されてもよい。この場合、プラスチックは、被覆前に水性下塗り
塗膜(Hydrogrundierung)を備えていることができるかまたはプラズマで前処理
されることができるかまたは火炎処理されることができる。
【0032】 本発明による被膜は、塗布後に本発明による方法の範囲内で加熱されおよび/
または化学線で照射される。
【0033】 この場合、加熱は、被膜と必要とされる温度に加熱されたガス、液体および/
または固体との接触によって行なうことができる。このための適した装置は、通
常のものであり、公知である。例示的に、ブロア、浸漬浴または加圧装置が挙げ
られる。しかし、加熱は、IR線での照射によって行なうこともでき、このため
に、通常の公知の放熱器またはIR灯がこれに該当する。
【0034】 化学線を用いての放射は、UV光、X線および/またはγ線および/または粒
子線、殊に電子線を用いて行なうことができる。このために適した放射源は、同
様に通常のものであり、公知である。
【0035】 2つの方法は、本発明による方法の範囲内で個々に使用されることができ、即
ち本発明による被膜は、加熱されるかまたは放射されるか、或いは、2つの方法
は、互いに組み合わされることができる。この場合には、同時に使用されること
ができるかまたは交互に使用されることができる。
【0036】 如何なる処理形式が優先されるのかは、なかんずく一面で本発明による被膜の
物質的組成に左右され、他面、被覆することができる支持体の熱敏感性および/
または光敏感性に左右される。従って、当業者であれば、本方法をそれぞれ使用
される支持体およびそれぞれ使用される本発明による被膜に正確に一致させるこ
とができる。
【0037】 本発明による方法により得られた本発明による被覆は、他の塗膜で被覆されて
いてよい。それによれば、この他の塗膜は、上記支持体上の下塗り塗膜として当
てはまる。本発明による被覆は、本発明による被覆の好ましい特性プロフィール
に基づいて前記の機能の点で特別な利点、例えば良好な中間層の付着力および卓
越した表面光沢を有する。
【0038】 上塗り塗膜については、常用の公知の熱的に硬化可能な粉末塗料および/また
は化学線で硬化可能な粉末塗料、粉末スラリー塗料および/または水性または溶
剤含有の一成分系噴霧塗料または多成分系噴霧塗料および/または本発明による
被膜がこれに該当する。この場合、生じる被覆は、常に卓越した中間層付着力を
有する。
【0039】 また、本発明による被覆は、支持体の表面に支持体の平坦な領域内だけでなく
、面取りされた領域内でも堅固に付着する。この本発明による被覆は、亀裂、ピ
ンホール、クレーター、ユズ肌構造および斑点を有しない。従って、本発明によ
る被覆は、表明された光沢のある、損傷を含まない、表明された高い光学的品質
の表面を有する。本発明による被覆は、耐候性であり、硬質で耐引掻性であり、
その際には、この本発明による被覆は良好に再流動挙動を示す程度に融通性をも
っている。本発明による被覆は、極端に変動しうる物質的組成のために、常に市
場の要求に簡単に適合させることができる。本発明による被覆は、前記の全ての
使用目的において、卓越した特性プロフィールを示す。それに応じて、少なくと
も1つの本発明による被覆を含む物体は、特に高い使用価値および長い寿命を有
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (71)出願人 ペーター ベッツ ドイツ連邦共和国 ミュンスター アム ロッゲンカンプ 172 (71)出願人 マキシミリアン ベンディクス ドイツ連邦共和国 ミュンスター ハイデ ガーシュトラーセ 37 (71)出願人 ハインツ−ペーター リンク ドイツ連邦共和国 ミュンスター ローエ フェナー ヴェーク 44 (72)発明者 ライナー ビュルスティングハウス ドイツ連邦共和国 テルクテ ナハティガ レングルント 5 (72)発明者 ヴェルナー アルフォンス ユング ドイツ連邦共和国 アシェベルク ウーア ヴェルカーシュトラーセ 55 (72)発明者 ペーター ベッツ ドイツ連邦共和国 ミュンスター アム ロッゲンカンプ 172 (72)発明者 マキシミリアン ベンディクス ドイツ連邦共和国 ミュンスター ハイデ ガーシュトラーセ 37 (72)発明者 ハインツ−ペーター リンク ドイツ連邦共和国 ミュンスター ローエ フェナー ヴェーク 44 Fターム(参考) 4J038 CF001 CG141 CH121 CH141 CH171 CH191 CH201 DA111 DB391 DD121 DD181 DE001 DF001 DG001 DG221 DL101 PA17 PA19 PB02 PB04 PB07 PB09 PC01 PC02 PC03 PC04 PC06 PC09 PC10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1.1)最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である
    第1のガラス転移温度Tg1、 (1.2)環境温度TUMの際の0.1を超える損失係数tanδおよび (1.3)最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超える少なくとも1つの
    他のガラス転移温度Tgnを有し、その際 (1.4)TUM≦TNU、有利にTUM<TNUであり、 (1.5)被膜の加熱後および/または化学線での照射後の環境温度TUMの際
    の損失係数tanδが0.1未満であり、その際 (1.6)損失係数tanδは、40±10μmの層厚を有する均一な自由塗膜を
    用いての動的機械的熱分析(DMTA)で測定される被膜。
  2. 【請求項2】 下塗りされたかまたは下塗りされていない支持体上に被膜を
    塗布することによって被覆を製造する方法において、 (1)(1.1)最大の損失係数tanδmaxが−20〜70℃である第1のガラス
    転移温度Tg1、 (1.2)環境温度TUMの際の0.1を超える損失係数tanδおよび (1.3)最大の損失係数tanδmaxが湿潤温度TNUを超える少なくとも1つの
    他のガラス転移温度Tgnを有し、その際 (1.4)TUM≦TNU、有利にTUM<TNUである被膜を、 (2)環境温度TUMで塗布し、 (3)塗布された被膜を加熱しおよび/または化学線で照射し、その後に (4)損失係数tanδが環境温度TUMの際に0.1未満であることを特徴とす
    る、被覆を製造する方法。
  3. 【請求項3】 最大の損失係数tanδmaxが70℃を超えるガラス転移温度T g2 に対して存在することを特徴とする、請求項1記載の被膜および請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 TUMが0〜50の温度であることを特徴とする、請求項1
    または3記載の被膜および請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 − 被膜をガス、液体および/または固体と接触させおよび
    /またはIRで照射することによって、被膜を加熱し、 − UV光、X線および/またはγ線および/または粒子線、殊に電子線を有す
    る化学線で照射することを特徴とする、請求項1、3または4記載の被膜および
    請求項2から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 金属、プラスチック、木材、セラミック、岩石、繊維、繊維
    複合体、皮革、ガラス、ガラス繊維、ガラスウールおよびロックウール、鉱物質
    と結合しかつ樹脂と結合した建築材料、例えば石膏板およびセメント板または屋
    根煉瓦ならびに前記材料の複合体からの下塗りされたかまたは下塗りされていな
    い支持体を被覆するための請求項1または3から5までのいずれか1項に記載の
    被膜の使用および請求項2から5までのいずれか1項に記載の方法の使用。
  7. 【請求項7】 請求項1または3から5までのいずれか1項に記載の被膜お
    よび請求項2から5までのいずれか1項に記載の方法が自動車用車体、家具、コ
    イル、コンテナ、パッケージおよび日常の要求の対象を含む工業構成部材、なら
    びに屋内領域および戸外領域での建築物の被覆に使用されることを特徴とする、
    請求項6記載の使用。
  8. 【請求項8】 請求項1または3から5までのいずれか1項に記載の被膜お
    よび請求項2から5までのいずれか1項に記載の方法が殊に着色重ね塗り塗膜お
    よび/または効果重ね塗り塗膜を有する自動車用車体の被覆に使用され、その際
    この被膜は、充填剤または耐チッピング性の下塗り塗膜および/または着色ベー
    スコートおよび/または効果ベースコートおよび/またはクリヤーコートまたは
    選択的に充填剤または耐チッピング性の下塗り塗膜および/または着色1回塗り
    塗膜および/または効果1回塗り塗膜を形成させることを特徴とする、請求項6
    または7記載の使用。
  9. 【請求項9】 請求項1または3から5までのいずれか1項に記載の被膜を
    使用しながらおよび/または請求項2から5までのいずれか1項に記載の方法を
    用いて得ることができる、少なくとも1つの被覆を含む、自動車用車体、家具、
    コイル、コンテナ、パッケージおよび日常の要求の対象を含む工業構成部材、な
    らびに屋内領域および戸外領域での建築物。
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