JP2003503469A - ヘキサンジオールの製造方法 - Google Patents

ヘキサンジオールの製造方法

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JP2003503469A JP2001507772A JP2001507772A JP2003503469A JP 2003503469 A JP2003503469 A JP 2003503469A JP 2001507772 A JP2001507772 A JP 2001507772A JP 2001507772 A JP2001507772 A JP 2001507772A JP 2003503469 A JP2003503469 A JP 2003503469A
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Abstract

(57)【要約】 シクロヘキサンをシクロヘキサノン/シクロヘキサノールに酸化する際に副生物として生じ、、反応混合物の水抽出後、後続のカセイソーダ水溶液での抽出により得られる、アジピン酸、6−ヒドロキシカプロン酸および少量の1,4−シクロヘキサンジオールを含有するカルボン酸混合物からヘキサンジオールを製造方法において、a)アルカリ抽出物から鉱酸の添加によりカルボン酸を遊離させ、b)カルボン酸含有有機相を、低分子モノカルボン酸含有留出物およびアジピン酸および6−ヒドロキシカプロン酸を含有する残留物に分離し、c)水性ジカルボン酸混合物中に含有されているモノカルボン酸およびジカルボン酸を低分子アルコールで相応するカルボン酸エステルに変換し、d)得られるエステル化混合物を第1蒸留段において過剰のアルコールおよび低沸成分を除去し、e)缶出物から第2蒸留段において1,4−シクロヘキサンジオールを大体において不含のエステル留分および少なくとも大部分の1,4−シクロヘキサンジオールを含有する留分への分離を実施し、f)大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含エステル留分を接触水素化しおよびg)精留段において水素化排出物から自体公知の方法でヘキサンジオール−1,6を製出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、シクロヘキサンを酸素または酸素含有ガスでシクロヘキサノン/シ
クロヘキサノールに酸化する際に生じ、反応混合物の水抽出後、カセイソーダ水
溶液での抽出により得られるカルボン酸混合物から、抽出物の中和、有機相の低
沸留分および高沸留分への分離、後者のエステル化、エステル化混合物の1,4
−シクロヘキサンジオール不含エステル留分への分離、、このエステル留分の水
素化および1,6−ヘキサンジオールの蒸留による精製により、殊に大体におい
て1,4−シクロヘキサンジオール不含の、少なくとも99%純度の1,6−ヘ
キサンジオールの製造方法に関する。
【0002】 EP−A883590号から、シクロヘキサンを酸素または酸素含有ガスで酸
化する際に副生物として生じ、反応混合物の水抽出により得られるアジピン酸、
6−ヒドロキシカプロン酸および少量の1,4−シクロヘキサンジオールを含有
するカルボン酸混合物から、酸のエステル化および水素化により、ヘキサンジオ
ール−1,6を製造するため、 a)水性ジカルボン酸混合物中に含有されているモノカルボン酸およびジカルボ
ン酸を低分子アルコールと反応させて相応するカルボン酸エステルを得、 b)得られるエステル化混合物から第1蒸留段において過剰のアルコールおよび
低沸成分を除去し、 c)缶出物から第2蒸留段において大体において1,4−シクロヘキサンジオー
ル不含のエステル留分および少なくとも1,4−シクロヘキサンジオールの大部
分を含有する留分への分離を実施し、 d)大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含のエステル留分を接触水
素化しおよび e)精留段において水素化排出物から自体公知の方法でヘキサンジオール−1,
6を得る方法は公知である。
【0003】 この方法により主発物質として使用されるカルボン酸の水溶液は、シクロヘキ
サンをシクロヘキサノールおよびシクロヘキサノンに酸化する(Ullmann
′s Encyclopedia of Industrial Chemis
try、5版、1887年、A8巻、2/9ページ参照)際に副生物として生じ
る;これは次にジカルボン酸溶液(DCS)と呼称する。このものは、(無水で
質量%で計算して)一般にアジピン酸10および40%の間、6−ヒドロカプロ
ン酸10および40%の間、グルタル酸1および10%の間、5−ヒドロキシ吉
草酸1および10%の間、1,2−シクロヘキサンジオール(シスおよびトラン
ス)1および5%の間、1,4−シクロヘキサンジオール(シスおよびトランス
)1および5%の間、ギ酸2および10%の間ならびに多数の他のモノカルボン
酸およびジカルボン酸、エステル、オキソ化合物およびオキサ化合物(その個々
の含量は一般に5%を上回らない)を含有する。模範的に、酢酸、プロピオン酸
、酪酸、吉草酸、カプロン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、4−ヒドロキシ
酪酸およびγ−ブチロラクトンが挙げられる。
【0004】 水洗浄後、一般になおカセイソーダ水溶液での洗浄が続き、その際多数の異な
るカルボン酸の塩のアルカリ性溶液からなる廃物流、いわゆる“カセイアルカリ
液(Caustic Water)”が得られる。
【0005】 この流れの製出は、Ullmann′s Encyclopedia of
Industrial Chemistry、5版、1987年、A8巻、21
9ページに記載されている。
【0006】 この流れは、DCSとは異なり、おもにジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸
にような易水溶性の酸およびジオール、就中極性の少ないカルボン酸、たとえば
線状の不飽和モノカルボン酸およびアジピン酸およびヒドロキシカルボン酸のよ
うな多数の少量のC構造単位を含有する。“カセイアルカリ液(causti
c Water)”の有価生成物としての使用は公知でないので、廃棄物処理し
なければならない。これは、ヨーロッパでは塩の燃焼により“重ソーダ(Sch
wersoda)”(NaCO)の形成下に行われる。USAにおいては、
“デープ ウエリング(deep welling)”、つまり深い縦坑中へ押
し込むことにより廃棄物処理される。後者は、経済的観点からおよび残留性の規
則のために望ましくない。
【0007】 従って、有価生成物の製出下に“苛性アルカリ液(Caustic Wate
r)”の良好な使用を見出す課題が生じた。
【0008】 ところで意外にも、“カセイアルカリ液(Caustic Water)”は
、アルカリ抽出物から鉱酸、とくに硫酸の添加により、その中に含まれているカ
ルボン酸を遊離させ、有機相を、大体においてモノカルボン酸を含有する低沸成
分の留分およびCジカルボン酸および6−ヒドロキシカプロン酸約30%の含
量を有する高沸成分の留分に分離し、この留分を記載の方法によりさらに処理す
る場合に、EP−A883590号の方法により1,6−ヘキサンジオールの製
造のために適当であることが判明した。
【0009】 それに応じて新規方法は、シクロヘキサンを酸素または酸素含有ガスでシクロ
ヘキサノン/シクロヘキサノールに酸化する際に副生物として生じ、反応混合物
の水抽出後、後続のカセイソーダ水溶液での抽出により得られる、アジピン酸、
6−ヒドロキシカプロン酸および少量の1,4−シクロヘキサンジオールを含有
するカルボン酸混合物から、酸のエステル化および水素化によりヘキサンジオー
ル−1,6を製造するため、 a)アルカリ性抽出物から鉱酸の添加によりカルボン酸を遊離させ、 b)カルボン酸を含有する有機相を低分子モノカルボン酸を含有する留出物およ
び主成分としてアジピン酸を含有する残留物に分離し、 c)アジピン酸および6−ヒドロキシカプロン酸を含有する残留物を低分子アル
コールと反応させてカルボン酸エステルを得、 d)得られたエステル化混合物から第1蒸留段において過剰のアルコールおよび
低沸成分を除去し、 e)缶出物から第2蒸留段において大体において1,4−シクロヘキサンジオー
ル不含のエステル留分および少なくとも1,4−シクロヘキサンジオールの大部
分を含有する留分への分離を実施し、 f)大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含のエステル留分を接触的
水素化しおよび g)精留段において水素化排出物から自体公知の方法でヘキサンジオール−1,
6を得ることを特徴とする方法からなる。 この方法の成果は意外であった、それというのも“カセイアルカリ液(cau
stic Water)”のヘキサンジオールを形成しうる原料酸含量は、つま
り装入物質として役立つ高沸点留分中では約30質量%にすぎず、それと同時に
無数(数百)の他の酸が約70%の含量で存在し、それにも拘わらず高純度のヘ
キサンジオールを製造することができるからである。
【0010】 次の第1表には、硫酸処理後のDCSおよび“カセイアルカリ液(Caust
ic Water)”の代表的組成が記載されている。
【0011】
【表1】
【0012】 低沸成分(水、モノカルボン酸)の蒸留による分離により、C値成分の含量
は約32%に上げることができる。低沸成分の蒸留による分離は、自体公知の方
法で塔中で減圧で行われる。塔充填物としては、たとえば構造化織物充填層 または充填物が使用される。
【0013】 代表的蒸留の結果は第2表に記載され、留分の組成は第3表に記載されている
【0014】 第2表
【0015】
【表2】
【0016】 第3表
【0017】
【表3】
【0018】 段(a)および(b)によるエステル化(c)の装入物質の製造のために、通
例次のように行われる: “カセイアルカリ液(Caustic Water)”中に含有されているカ
ルボン酸Naを相応するカルボン酸に変えるために、“カセイアルカリ液(Ca
ustic Water)”に、7以下のpH値が生じるまで撹拌しながら鉱酸
(好ましくは硫酸)を加える。
【0019】 カルボン酸をそのNa塩から遊離させることにより有機相が形成し、これから
水相を分離し、さらに後処理する。水相は廃棄する。
【0020】 後接された塔中で有機相は、水およびC〜Cモノカルボン酸は塔頂から単
離されおよびヒドロキシカルボン酸およびジカルボン酸は蒸留缶から単離される
ように分離される。
【0021】 エステル化(c)は、触媒の添加なしに実施することができるが、好ましくは
触媒の作用下に実施することができる。低分子アルコールとしては、通例1〜1
0個のC原子を有するもの、殊に1〜8個のC原子を有するアルコールが考慮さ
れる。原則的には、ブタンジオールまたはペンタンジオールのようなジオールも
考慮される。
【0022】 エステル化のため技術的に好んで使用されるアルコールは、n−ブタノールま
たはi−ブタノールである。
【0023】 メタノールを用いるエステル化の場合(変更形A)には、蒸留段(e)におい
て大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含のカルボン酸メチルエステ
ル留分を塔頂でおよび高沸成分および1,4−シクロヘキサンジオールを含有す
る缶出物留分を得、カルボン酸メチルエステル留分を水素化段(f)において接
触的水素化するように行われる。
【0024】 エステル化のためにn−ブタノールまたはi−ブタノールを使用する場合(変
更形B)には、蒸留段e)において1,4−シクロヘキサンジオールは低沸成分
と共に塔頂から分離され、カルボン酸ブチルエステルは側流としてまたはこれを
含有し、次に水素化段(f)中へ導入される缶出物として得られる。本発明によ
る方法は、その変更形A(図1)および変更形B(図2)で次のように一般的に
説明され(その際概念塔頂からないしは缶出物としては、その都度給送部の上方
ないしは下方での抜き出しを意味する): 変更形A 図1に示したように、アジピン酸および6−ヒドロキシカプロン酸を含有する
段(b)からの残留物はC〜Cアルコール、とくにメタノールと一緒にエス
テル化反応器Rに供給され、此処でカルボン酸がエステル化される。得られた
エステル化混合物は次に塔Kに入り、塔中で過剰のアルコール(ROH)、水
および低沸成分(LS)は塔頂から留出し、エステル混合物(EG)は缶出物と
して抜き出され、分留塔Kに供給される。この塔中で、混合物は大体において
1,4−シクロヘキサンジオール不含のエステル留分(EF)および高沸成分(
HS)および1,4−シクロヘキサンジオール(1,4−CHDO)からなる缶
出物留分に分別される。次に、エステル留分(EF)は水素化反応器R中で接
触水素化され、水素化混合物は蒸留塔K中でアルコール(ROH)、低沸成分
(LS)および純1,6−ヘキサンジオールに分離される。
【0025】 変更形B 図2による方法は、エステル化のために4個以上の炭素原子を有するアルコー
ル、殊にn−ブタノールまたはi−ブタノールを使用し、たんに分留塔K中で
エステル混合物(EG)を1,4−シクロヘキサンジオール(1,4−CHDO
)を含有する低沸成分(NS)の留出物および、側流留分としてまたはエステル
留分を含有する缶出物として得られ、水素化段(R)に供給される、大体にお
いて1,4−シクロヘキサンジオール不含のエステル留分(EF)に分離される
【0026】 本発明による方法は、個々に次ぎのように詳述する。その際、図3により個々
の工程は詳細な段に分類されていて、その際段2、3、4、5、6、7は方法に
とり本質的であり、段3および4ならびに6および7は統合することもできる。
段8、9、10および11は任意的であるが、方法の経済性向上のために場合に
より有意義である。
【0027】 段1においては、記述したように、“カセイアルカリ液(Caustic W
ater)”から鉱酸で酸性にし、カルボン酸を含有する有機相を分離しおよび
カルボン酸混合物を分離することにより留出物および蒸留残留物が得られ、これ
はエステル化段2に供給される。
【0028】 段1からのカルボン酸流に、1〜10個の炭素原子を有するアルコール、変更
形Aによれば1〜3個の炭素原子を有するアルコール、つまりメタノール、エタ
ノール、プロパノールまたはイソプロパノール、好ましくはメタノールが、変更
形Bによれば4〜10個、殊に4〜8個の炭素原子を有するアルコール、特に好
ましくはn−ブタノール、イソ−ブタノール、n−ペンタノールおよびi−ペン
タノールが混入される。アルコール対カルボン酸流の混合比(質量比)は、0.
1〜30、好ましくは0.2〜20、とくに好ましくは0.5〜10であっても
よい。
【0029】 この混合物は、溶融液または溶液として段2の反応器に入り、反応器中でカル
ボン酸はアルコールでエステル化される。エステル化反応は、50〜400℃、
好ましくは70〜300℃、とくに好ましくは90〜200℃で実施することが
できる。外部圧力を加えることができ、好ましくはエステル化は反応系の固有圧
力下に実施される。その際、エステル化装置としては1個の撹拌釜または流通管
を使用するかまたはその都度幾つかを使用することができる。エステル化に必要
な滞留時間は、0.3および10時間の間、好ましくは0.5〜5時間である。
エステル化反応は触媒の添加なしに経過しうるが;好ましくは反応速度を高める
ために触媒が添加される。その際、均一系の溶解触媒または固形触媒が重要であ
る。均一系触媒としては、例示的に硫酸、リン酸、塩酸、p−トルエンスルホン
酸のようなスルホン酸、リンタングステン酸のようなヘテロポリ酸またはアルミ
ニウム化合物、バナジウム化合物、チタン化合物、ホウ素化合物のようなルイス
酸が挙げられる。好ましくは、鉱酸、殊に硫酸である。均一系触媒対カルボン酸
溶融液の質量比は、通例0.0001〜0.5、好ましくは0.001〜0.3
である。
【0030】 固形触媒としては、酸性または超酸性材料、たとえばSiO、Al
SnO、ZrOのような酸性または超酸性金属酸化物または層状ケイ酸塩ま
たはゼオライトであり、これらすべては酸増強のため硫酸基またはリン酸基のよ
うな鉱酸残基が配合されていてもよいか、またはスルホン酸基またはカルボン酸
基を有する有機イオン交換体が適当である。固形触媒は、固定層として配置する
かまたは懸濁液として使用することができる。
【0031】 反応において形成する水は、有利に連続的にたとえば隔膜を通してまたは蒸留
により除去される。
【0032】 カルボン酸溶融液中に存在する遊離カルボキシル基の変換の完全性は、反応後
に測定された酸価(mgKOH/g)で確かめられる。これは、場合により触媒
として添加された酸を差し引いて、0.01〜50、好ましくは0.1〜10で
ある。その際、系中に存在するすべてのカルボキシル基が使用したアルコールの
エステルとして存在しないで、一部はたとえばヒドロキシカプロン酸のOH末端
で二量体またはオリゴマーのエステルの形で存在しうる。
【0033】 エステル化混合物は段3において、隔膜設備、好ましくは蒸留塔に供給される
。エステル化反応のために、触媒として溶解した酸を使用する場合、エステル化
混合物は有利に塩基で中和され、その際触媒の酸当量あたり1〜1.5塩基当量
が添加される。塩基としては、通例アルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化
物、炭酸塩、水酸化物またはアルコラート、またはアミンが実体でまたはエステ
ル化アルコールに溶解して使用される。
【0034】 段3において塔を使用する場合、塔への給送は好ましくは塔頂流および缶出流
の間で行われる。塔頂からは、1〜1500mbar、好ましくは20〜100
0mbar、とくに好ましくは40〜800mbarの圧力および0および15
0℃、好ましくは15および90℃およびとくに好ましくは25および75℃の
間の温度で過剰のエステル化アルコールROH、水ならびにたとえばギ酸、酢酸
およびプロピオン酸の相応するエステルが留出する。この流れは燃焼するかまた
は好ましくは段11においてさらに処理することができる。
【0035】 缶出物としては、おもに使用したアルコールROHと、アジピン酸およびグル
タル酸のようなジカルボン酸、6−ヒドロキシカプロン酸および5−ヒドロキシ
吉草酸のようなヒドロキシカルボン酸とのエステル、ならびにオリゴマーの遊離
ないしはエステル化された1,4−シクロヘキサンジオールからなるエステル混
合物が得られる。エステル混合物中それぞれ10質量%までの水および/または
アルコールROHの残量を許容するのが有意義でありうる。蒸留缶温度は70〜
250℃、好ましくは80〜220℃、とくに好ましくは100〜190℃であ
る。
【0036】 水およびエステル化アルコールROHが十分に除去された段3からの流れは、
段4中に供給される。その際、給送が一般に低沸成分および高沸成分の間で行わ
れる蒸留塔が重要である。塔は、10〜300℃、好ましくは20〜270℃、
とくに好ましくは30〜250℃の温度および1〜1000mbar、好ましく
は5〜500mbar、とくに好ましくは10〜200mbarの圧力で運転さ
れる。
【0037】 変更形A、つまりC〜Cアルコール、殊にメタノールでのエステル化によ
り、段3からの流れは水素化すべき塔頂留分および1,4−シクロヘキサンジオ
ールを含有する缶出留分に分離される。
【0038】 塔頂留分は、おもに残留水、残留アルコールROH、アルコールROHとモノ
カルボン酸、おもにC〜Cモノカルボン酸とのエステル、6−ヒドロキシカ
プロン酸、5−ヒドロキシ吉草酸のようなヒドロキシカルボン酸とのエステル、
ならびに就中アジピン酸、グルタル酸およびコハク酸のようなジカルボン酸との
エステル、さらに1,2−シクロヘキサンジオール、カプロラクトンおよびバレ
ロラクトンからなる。
【0039】 記述した成分は、一緒に塔頂から分離されて水素化(段5)に送入するかまた
は他の好ましい実施形において塔中で、おもに残留水および残留アルコールなら
びに上述したC〜Cカルボン酸のエステルを含有する塔頂流およびおもにC カルボン酸およびジカルボン酸の上述したエステルを含有し、次いで水素化に
入る側流に分離することができる。
【0040】 おもに1,4−シクロヘキサンジオールまたはそのエステル、二量体またはオ
リゴマーのエステルならびに詳細に定義されない、一部はDCLのポリマー成分
からなる段4からの流れの高沸成分は、塔の再沸器部により分離される。これら
は一緒に生じうるかまたは塔の側流により再沸器部中でおもに1,4−シクロヘ
キサンジオールが分離され、蒸留缶により残部が分離される。こうして得られた
1,4−シクロヘキサンジオールは、たとえば作用物質のための出発物質として
使用することができる。1,4−シクロジオール類の含量を有するかまたは有し
ない高沸成分は、燃焼するかまたは好ましい実施形においていわゆるエステル交
換のために段8に入ることができる。
【0041】 変更形B、つまりC〜C10アルコール、殊にn−ブタノールまたはi−ブ
タノールでのエステル化により、段3からの流れは段4において、1,4−シク
ロヘキサンジオールを含有する塔頂留分、おもにCエステルを含有し、水素化
に入る側流、および高沸成分を含有し、場合により段8中に入りうる缶出流に分
離することができる。
【0042】 塔頂留分は、おもに残留アルコールROH、アルコールROHのC〜C
ノエステル、バレロラクトンおよび1,2−および1,4−シクロヘキサンジオ
ールからなる。
【0043】 側流は、おもにコハク酸、グルタル酸およびアジピン酸のジエステルならびに
5−ヒドロキシ吉草酸および6−ヒドロキシカプロン酸のモノエステルを含有す
る。この側流は、塔の給送個所の上方または下方で抜き出し、水素化(段5)に
送入することもできる。
【0044】 オリゴマーのエステルおよびその他の高沸成分を有する缶出流は、変更形A類
似に燃焼するかまたは有利に段8中に入ることができる。
【0045】 他の実施形により、段4においてCエステルが缶出流と一緒に分離され、次
いで他の塔中で、缶出物として、おもに残留アルコールROH、アルコールRO
HのC〜Cモノエステル、バレロラクトンおよび1,2−および1,4−シ
クロヘキサンジオールからなる既述した塔頂留分から分離されるか、または塔頂
流として高沸成分から分離される。
【0046】 1,4−シクロヘキサンジオール不含または実際に不含の段4の留分、全流ま
たは主としてC酸のエステルを含有する側流は、水素化段5に導入される。
【0047】 段3および4は、殊に少量しか処理しない場合には、統合することができる。
そのために、たとえば回分式に実施される分留において、1,4−シクロヘキサ
ンジオールが水素化に案内される流れに入ることなしに、Cエステル流を得る
ことができる。
【0048】 水素化は、接触的にガス相または液相中で行われる。触媒としては、原則的に
カルボニル基の水素化のために適当なすべての、金属、金属酸化物、金属化合物
またはそれからなる混合物の様ような均一系または不均一系触媒が考慮される。
均一系触媒の例は、たとえばHouben−Weyl、Methoden de
r Organischen Chemie、IV/1c巻、Georg Th
ieme出版ストットガルト在、16〜26ページに記載されている。
【0049】 好ましくは、元素の周期系第I亜族および第VI亜族ないし第VIII亜族か
らの1種以上の元素、好ましくは銅、クロム、モリブデン、マンガン、レニウム
、ルテニウム、コバルト、ニッケルおよびパラジウム、とくに好ましくは銅、コ
バルトまたはレニウムを含有する触媒が使用される。
【0050】 触媒は単独で活性成分からなっていてもよいし、または活性成分が担体上に担
持されていてもよい。担体材料としては、たとえばCr、Al、S
iO、ZrO、ZnO、BaOおよびMgOまたはこれらからなる混合物
が適当である。
【0051】 好ましくは、固定配置されるかまたは懸濁液として使用される不均一系触媒が
使用される。水素化をガス相中および固定配置触媒上で実施する場合、一般に1
〜50barの圧力で150〜300℃の温度が適用される。その際、水素化剤
および担持ガスとして、少なくとも出発物質、中間生成物および生成物が反応の
間溶解しない程度の量の水素が使用される。
【0052】 水素化を液相中で固定配置または懸濁触媒を用いて行う場合、水素化は一般に
100および350℃、好ましくは120および300℃の間の温度および30
〜350bar、好ましくは40〜300barの圧力で実施される。
【0053】 水素化は、1個の反応器または数個の直列に接続された反応器中で実施するこ
とができる。液相中で固定層上での水素化は、潅注操作法(Rieselfah
rweise)ならびに溜め操作法(Sumpffahrweise) で実施
することができる。好ましい実施形により幾つかの反応器が使用され、その際最
初の反応器中でエステルの主要部分が水素化され、最初の反応器は好ましくは熱
排出のため液体循環で運転され、後続の反応器は変換を完全にするため好ましく
は循環なしに運転される。
【0054】 水素化は不連続的に、好ましくは連続的に行うことができる。
【0055】 水素化排出物は、大体において1,6−ヘキサンジオールおよびアルコールR
OHからなる。他の成分は、就中変更形Aにより段4の全低沸成分流を使用した
場合には、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−シク
ロヘキサンジオールならびに少量の1〜6個のC原子を有するモノアルコールお
よび水である。
【0056】 この水素化排出物は、たとえば隔膜設備または好ましくは蒸留塔である段6に
おいて、付加的に他の低沸成分の大部分を含有するアルコールROHおよびおも
に1,6−ヘキサンジオールを1,5−ペンタンジオールおよび1,2−シクロ
ヘキサンジオールと共に含有する流れに分離される。その際、10〜1500m
bar、好ましくは30〜1200mbar、とくに好ましくは50〜1000
mbarの圧力で、0〜120℃、好ましくは20〜100℃、とくに好ましく
は30〜90℃の塔頂温度ならびに100〜270℃、好ましくは140〜26
0℃、とくに好ましくは160〜250℃の蒸留缶温度が調節される。低沸点物
質流は、直接に段2のエステル化中に戻すかまたは段8または段11中に入るこ
とができる。
【0057】 1,6−ヘキサンジオールを含有する物質流は、段7における塔中で精製され
る。その際、1,5−ペンタンジオール、場合により1,2−シクロヘキサンジ
オール、ならびに他の事情によっては存在する低沸成分は塔頂から分離される。
1,2−シクロヘキサンジオールおよび/または1,5−ペンタンジオールを付
加的有価生成物として製出すべき場合、これらは他の塔中で分離することができ
る。蒸留缶からは、事情により存在する高沸成分が排出される。1,6−ヘキサ
ンジオールは、少なくとも99%の純度で塔の側流から取り出される。その際、
1〜1000mbar、好ましくは5〜800mbar、とくに好ましくは20
〜500mbarの圧力で、50〜200℃、好ましくは60〜150℃の塔頂
温度および130〜270℃、好ましくは150〜250℃の蒸留缶温度が調節
される。
【0058】 1,6−ヘキサンジオールを少量だけ製造すべき場合、段6および7は不連続
的分留に統合することもできる。
【0059】 本発明による方法をできるだけ経済的に操作するためには、エステル化アルコ
ールROHを回収し、繰り返しエステル化のために使用するのが有意義である。
このために、おもにアルコールROH、たとえばメタノールを含有する段3およ
び/または6からの流れを段11において後処理することができる。この目的の
ために有利に、アルコールROHよりも低沸点成分は塔頂で、水およびアルコー
ルROHよりも高沸点成分は蒸留缶で、側流で得られるアルコールROHと分離
される塔が使用される。塔は有利に500〜5000mbar、好ましくは80
0〜3000mbarで運転される。
【0060】 本発明による方法の他の好ましい実施形により、段4からの高沸成分流( 変更形Aによる)は、使用したアジピン酸および6−ヒドロキシカプロン酸に対
し、1,6−ヘキサンジオールの総収量を高めるために使用される。このために
、段8においてアジピン酸ないしはヒドロキシカプロン酸の二量体およびオリゴ
マーのエステルの分量を、触媒の存在において他の量のアルコールROHと反応
させる。アルコールROHおよび段4からの缶出流の質量比は、0.1〜20、
好ましくは0.5〜10、とくに好ましくは1〜5の間である。触媒としては、
原則的に既に段2におけるエステル化のために記載した触媒が適当である。しか
し、好ましくはルイス酸が使用される。これの例は、ジルコニウムアセチルアセ
トネートまたはテトラアルキルチタネートのようなアルミニウム、スズ、アンチ
モン、ジルコニウムまたはチタンの化合物または錯体、たとえばテトライソプロ
ピルチタネートであり、これらはエステル交換混合物に対して、1〜10000
ppm、好ましくは50〜6000ppm、とくに好ましくは100〜4000
ppmの濃度で適用される。この場合、チタン化合物がとくに好ましい。
【0061】 エステル交換は、回分式または連続的に1個の反応器または数個の反応器中、
直列に接続された撹拌釜または管型反応装置中、100および300℃の間の温
度、好ましくは120〜270℃、とくに好ましくは140〜240℃およびそ
の際生じる固有圧で実施することができる。必要な滞留時間は、0.5〜10時
間、好ましくは1〜4時間である。
【0062】 段8からのこの流れは、メタノールでのエステル化の場合には、たとえば再び
段3中へ送入できる。就中1,4−シクロヘキサンジオールの液面調整(Auf
pegelungen)を回避するために、回分式にまたは連続的に段4からの
高沸成分の部分流を排出しなければならない。他の可能性は、段8からの流れを
段3に戻さないで、その流れを段3と類似に、段9においておもにアルコールR
OH(次いで再び段2、8または11に入ることができる)およびエステルを含
有する流れに分離することである。
【0063】 このエステル流は、原則的に(1,4−シクロヘキサンジオールの液面調整回
避の条件で)段4に戻すことができるかまたは好ましくは他の段10においてC 酸のエステルおよび、量によりむしろ重要でない、一方で段4または直接に段
5中に装入することのできるC酸のエステルおよび他方で1,4−シクロヘキ
サンジオールを含有する高沸成分に分離され、その後高沸成分は排出される。
【0064】 この方法で、99%以上の純度で、95%以上の1,6−ヘキサンジオールの
収量が達成できる。
【0065】 それで、新規方法は経済的に廃産物から高収量で高純度の1,6−ヘキサンジ
オールを製出できる。
【0066】 本方法を、次の例につき詳述するが、決して例に制限されない。
【0067】 例(変更形A) 段1: “カセイアルカリ液(caustic water)”21kgを、有機相の
構成下に、1のpH値が達成されるまで濃硫酸を加えた。
【0068】 50cmの充填塔中で有機相を分留した(1mbar;塔頂温度20〜65℃
、蒸留缶温度110℃まで)。
【0069】 低沸成分(6.1kg)として、おもに水およびC〜Cモノカルボン酸が
得られた。缶出物(5.5kg)は、実際にアジピン酸およびヒドロキシカプロ
ン酸の全量を含有していた。
【0070】 段2(エステル化): 段1からの缶出流5.5kg/hを、メタノール8.3kg/hおよび硫酸1
4g/hと、管型反応装置(10.7m、φ1.8cm、滞留時間2.7h)中
で連続的に反応させた。硫酸を差し引いた排出物の酸価は約10mgKOH/g
であった。
【0071】 段3(過剰のアルコールおよび水の除去): 20cmの充填塔中で、段2からのエステル化物流を蒸留した(1015mb
ar、塔頂温度65℃、蒸留缶温度125℃まで)。塔頂から7.0kgが留出
した。缶出物として6.8kgが得られた。
【0072】 段4(分別;シクロヘキサンジオールの分離): 50cmの充填塔中で、段3からの缶出流を分留した(1mbar、塔頂温度
70〜90℃、蒸留缶温度180℃)。缶出物(1.7kg)は実際にすべての
1,4−シクロヘキサンジオールを含有していた。
【0073】 低沸成分として、0.6kgが留出した(1,2−シクロヘキサンジオール、
バレロラクトン、5−ヒドロキシ吉草酸メチルエステル、グルタル酸ジメチルエ
ステル、コハク酸ジメチルエステル等)。おもにアジピン酸ジメチルエステルお
よび6−ヒドロキシカプロン酸メチルエステルを含有する留分として、4.3k
gが得られた。
【0074】 エステル留分を表す塔頂流は、水素化段5中に送入される。
【0075】 段5(水素化): 段4からのCエステル留分4.3kgを、25mlの反応器中で、予め水素
流中180℃で活性化されていた触媒を用い連続的に水素化した(触媒:CuO
70質量%、ZnO25質量%、Al5質量%)。給送量は20g/h、
圧力は220barおよび温度は220℃であった。エステル変換率は99.5
%であり、1,6−ヘキサンジオール選択率は99%以上であった。
【0076】 段6および7: 段5からの水素化排出物4.0kgを分留した(70cmの充填塔を装着した
蒸留器、還流比1)。1013mbarで、メタノール1kgが留出した。真空
をかけた後、おもに1,2−シクロヘキサンジオールおよび1,5−ペンタンジ
オールが留出した。その後(沸点146℃)、99.8%の純度で1,6−ヘキ
サンジオールが留出した。(残留物含量おもに1,5−ペンタンジオール。) 段8: 段4からの缶出物1.9kgにメタノール3.8kgおよびテトラ−i−プロ
ピルチタネート3.8gを加え、長さ1m、内容積440mlで、3mmのV2
Aリングが充填された管型反応装置中で連続的に反応させた。平均滞留時間は約
2hであった。
【0077】 段9: 段8からの排出物を、段3に記載した装置類似に蒸留した。塔頂温度65℃で
、3.5kgが留出した(おもにメタノール)。蒸留缶中に、2.2kgが残留
していた。
【0078】 段10: 段9からの缶出物を段4類似に蒸留缶温度が160℃になるまで蒸留した。留
出物として1.3kgが得られ、これは直接に水素化するかまたは段4に戻すこ
ともできる。組成:6−ヒドロキシカプロン酸メチルエステル52%、アジピン
酸ジメチルエステル31%、グルタル酸ジメチルエステル5%、5−ヒドロキシ
カプロン酸メチルエステル4%ならびに多数の他の、量的に重要でない成分。
【0079】 段11: 段3の留出物7kgを、20cmの充填塔で1015mbarで分留した。塔
頂温度59〜65℃で前留出物留分0.8kgが得られ、これはおもにメタノー
ルの外にC〜Cモノメチルエステルを含有していた。塔頂温度65℃で、>
99%の純度を有するメタノール5.6kgが得られた。缶出物(0.6kg)
はおもに水からなっていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法の変更形Aの説明的系統図
【図2】 本発明による変更形Bの説明的系統図
【図3】 個々の工程が詳細な段に分類されている本発明による方法の説明的系統図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 トーマス ネーベル ドイツ連邦共和国 リンブルガーホフ マ インシュトラーセ 8 (72)発明者 ハラルト ルスト ドイツ連邦共和国 ノイシュタット ドゥ ードシュトラーセ 57 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 AC48 BA05 BA16 BA20 BA30 BC10 BC11 BC18 BD33 BD40 BD52 BD84 BE20 FE11 FG29 4H039 CA60 CB20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロヘキサンを酸素または酸素含有ガスでシクロヘキサノ
    ン/シクロヘキサノールに酸化する際に副生物として生じ、反応混合物を水抽出
    後、後続のカセイソーダ水溶液での抽出により得られる、アジピン酸、6−ヒド
    ロキシカプロン酸および少量の1,4−シクロヘキサンジオールを含有するカル
    ボン酸混合物から、酸のエステル化および水素化によりヘキサンジオール−1,
    6を製造する方法において、 a)アルカリ性抽出物から鉱酸の添加によりカルボン酸を遊離させ、 b)有機の低分子カルボン酸含有相をモノカルボン酸含有留出物およびアジピン
    酸含有残留物に分離し、 c)アジピン酸およびヒドロキシカプロン酸含有残留物を低分子アルコールと反
    応させて相応するカルボン酸エステルにし、 d)得られるエステル化混合物から第1蒸留段において過剰のアルコールおよび
    低沸成分を除去し、 e)蒸留缶出物から第2蒸留段において1,4−シクロヘキサンジオールを大体
    において不含のエステル留分および少なくとも1,4−ヘキサンジオールの大部
    分を含有する留分への分離を実施し、 f)大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含のエステル留分を接触水
    素化しおよび g)精留段において水素化排出物から自体公知の方法でヘキサンジオール−1,
    6を得る ことを特徴とするヘキサンジオール−1,6の製造方法。
  2. 【請求項2】 カルボン酸混合物をエステル化前に脱水することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 エステル化を1〜3個の炭素原子を有するアルカノールを用
    いて実施することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 エステル化を4〜10個の炭素原子を有するアルカノールを
    用いて実施することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 エステル化をメタノールを用いて実施し、蒸留段(e)にお
    いて塔頂で大体において1,4−シクロヘキサンジオール不含のカルボン酸メチ
    ルエステル留分を得および高沸成分および1,4−シクロヘキサンジオールを含
    有する缶出物留分を得、カルボン酸メチルエステル留分を水素化段(f)におい
    て接触水素化することを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 エステル化をn−ブタノールまたはi−ブタノールを用いて
    実施し、蒸留段(e)において1,4−シクロヘキサンジオールを低沸成分と共
    に塔頂から分離し、カルボン酸ブチルエステルを側流としてまたはこれを含有す
    る缶出物として得、水素化段(f)において接触水素化することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 未反応のアルコールを含有する蒸留段(d)の塔頂留出物か
    らアルコールを純粋な形で得、エステル化段(e)に戻すことを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 段(e)の缶出物を少なくとも部分的に、さらに低分子アル
    コールおよびエステル化触媒の添加下に再エステル化を実施し、別個の蒸留段に
    おいて(d)および(e)類似に分離するか、または1,4−シクロヘキサンジ
    オールの分離後にはじめて再エステル化を実施し、カルボン酸エステル含有留分
    を水素化段(f)に導入することを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 水素化のために、触媒活性主成分として銅、コバルトおよび
    /またはレニウムを含有する触媒を使用することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
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