JP2003502122A - 脈管内放射線治療用放射線源 - Google Patents

脈管内放射線治療用放射線源

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JP2003502122A
JP2003502122A JP2001504455A JP2001504455A JP2003502122A JP 2003502122 A JP2003502122 A JP 2003502122A JP 2001504455 A JP2001504455 A JP 2001504455A JP 2001504455 A JP2001504455 A JP 2001504455A JP 2003502122 A JP2003502122 A JP 2003502122A
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フリッツ,エーベルハート
フィリップス,ゲルト
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エーイーエー テクノロジー キューエスエー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、放射線発生要素とこの放射線発生要素を封じ込める部材を含む治療要素、即ちシードを1又はそれ以上、好ましくは2つ以上を含む脈管内放射線治療用放射線源を提供するものであって、該放射線源は、該シードが、少なくとも1つの曲折サイトを有する長尺の収容器に収容されていることを特徴とする。更に、長尺カテーテルと、所望によりガイドワイヤと、上記の放射線源を備えた脈管内放射線治療装置を提供する。他の態様において、長尺カテーテルを所定の治療部位に向けて送り込む工程、上記の放射線源をカテーテル内にその基端部から導入する工程、好ましくは移送ワイヤにより、放射線源をカテーテルの末端部へ移送する工程、所定時間前記の末端部に放射線源を留置する工程、そして、好ましくは移送ワイヤにより放射線源を前記の末端部に引戻す工程を含む脈管放射線治療法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、脈管内放射線治療に用いる放射線源に関するものであって、該放射
線源は放射線発生要素を含み、患者の血管系内の治療を要する選択部分へカテー
テルにより送り込むに適している。本発明は、更に、その治療法並びに前記放射
線源を用いる脈管放射線治療装置に係るものである。
【0002】 脈管内放射線治療は、例えば外科又は診断処置による外傷のように種々の処置
で傷つけられた血管内の瘢痕組織(傷跡組織)の形成を防止するための今日の選
択肢の1つである。このような傷に関して特に重要である脈管系の1つの領域は
、動脈内のプラーク(粥腫)による硬塞を取除く又は低減するための処置を受け
る冠動脈である。動脈硬化性プラーク形成により起こる冠動脈の部分的又は完全
な梗塞は周知の重大な医学上の問題である。このような硬塞は、プラークを機械
的に取除く動脈切開術装置、プラークを蒸発させる熱又は冷却レーザー、動脈を
開存させておくステント等のこの技術分野で周知の装置及び操作手技を用いて治
療できる。これらの中、最も一般的なものは、経皮的経血管的冠動脈形成術であ
り、これはより一般的にはバルーン形成術と呼ばれている。
【0003】 この方法において、膨らませることのできるバルーン(袋)をその末端部につ
けたカテーテルが冠動脈内に挿入され、膨らませてない状態で狭窄部位に位置づ
けられ、バルーンを膨らませる。バルーンが膨らむと、プラークは破壊され、冠
動脈壁に対して押付けられて平たくなり、動脈壁は拡張され、管腔通路が広くな
り、血流量が増大する。このような拡張後、バルーンはしぼみ、バルーン付きカ
テーテルは引き抜かれる。
【0004】 バルーン形成術処置の長期的な成功は、瘢痕組織の形成による動脈管腔通路の
再狭窄又は再閉塞で大いに制限をうける。再狭窄は、バルーン形成術後6カ月以
内に患者のほぼ30−50%が経験する。明らかに、この再狭窄は、かなりの程
度までは形成術でバルーンを膨らませたことで血管内が傷つき、この傷に対する
自然治癒である。
【0005】 血管に傷がつくと、一般的には、身体自体の自然修復、治癒のプロセスが始ま
る。この治癒工程において、フィブリン、血小板が内皮内に急速に沈積し、血管
平滑筋肉細胞が増殖し、動脈内膜中へ遊走する。平滑筋肉増殖による瘢痕組織の
形成(増生)は、冠動脈のバルーン形成術後に起こる再狭窄の主なる要因である
と考えられている。
【0006】 再狭窄を防止する従来の方法は、種々の光療法、化学療法薬、ステント、動脈
切開術器具、熱および冷却レーザーなどを使用する。再狭窄を防止する最も有望
な手技は、放射線療法の使用、即ち、再狭窄部に電離放射線又は放射性放射線を
照射することである。
【0007】 一般に、脈管内放射線療法は、有利に適用できるが、放射線源を移送するため
に使用できる装置及び放射線源自体にその有用性を限定する問題点がある。一般
に、この装置はカテーテルを備えており、このカテーテルは、その内部に挿入さ
れているガイドワイヤーにより治療部位へ送り込まれる。このカテーテルは、放
射線源を治療部位内へ送り込むために用いられる。
【0008】 カテーテル及び/又は放射線源に関連して起る代表的な問題点は、その長さに
直接比例する放射線源の堅さにある。それ故に、脈管の屈曲に追従して放射線源
が搬送できるようにするために、一般的には、より短い放射線源が用いられてい
た。治療を要する血管の部位全体に照射するために、いわゆる“段階的治療”が
適用され、そのような治療において、放射線源を血管内で前後に移動させた。し
かしながら、常時動いている脈管において、正確に位置決めすることは不可能で
あることから、この“段階的治療”で照射を正確に制御することはできない。そ
れ故に、病変部をその全長に亘って1段階の治療で行うことのできる長い放射線
源が望ましい。
【0009】 例えば、米国特許5,833,593には、放射性要素を収容できるようにそ
の治療部先端を修正した放射線源ワイヤが開示されている。プラグは、放射線源
の未修正領域を放射性元素を含む修正されたセグメント又はコンテナーのルーメ
ンから封止する。放射線源ワイヤーの両端は、放射能が漏れないように封止され
ている。放射線源ワイヤーは、カテーテルの中に挿入され、カテーテルを治療部
位へ案内する。修正部又はコンテナー自体は堅いが、それ以外の部分、即ち、放
射線源の修正されてない部分に対しては、可撓性をもって連結されている。
【0010】 米国特許5,683,345からは、基端部と末端部を有し、これらの端部間
に伸長している1又はそれ以上のルーメンを備えた長く伸長した可撓性のカテー
テルを備えた装置並びにこれを用いた方法が知られる。放射性物質を含む1又は
それ以上の治療要素、即ちシードは、第1ルーメン内に配置され、該ルーメン内
を流通している液体の力により基端部と末端部間を移動できる。この文献で使用
されている放射線源は、カテーテル内の移動中に、治療要素があまり離れ過ぎな
いように、数種の長さの高度に焼入れされたスプリングワイヤで相互に接合して
一連の治療要素を形成し得る個々の治療要素より成る。
【0011】 先行技術の放射線源、並びに治療部位に放射線源を搬送する装置の他の代表的
な欠点は、照射時間、放射線照射の制御(放射線投与量、治療均一性)、“段階
的治療”を行う必要性又はカテーテルから放射線源を完全に制御しながら引抜く
ことの難しさ、それ故に患者並びに治療装置を取扱っている医療技術者への望ま
しくない被爆の危険性と関連する。本発明の目的は、従来の放射線源の上記の又
は他の欠点を解消することである。
【0012】 この目的は、本願の請求の範囲に記載された放射線源により達成される。
【0013】 第1態様において、本発明は、放射線発生要素とこの放射線発生要素の封じ込
め部材を含む治療要素(シード)を1又はそれ以上、好ましくは2以上を含む脈
管内放射線治療用放射線源であって、該シードは、少なくとも1つの屈曲サイト
を有する長尺の収容器に収容されている。
【0014】 好ましい態様において、長尺の収容器は、好ましくはプラスチック、ゴム等の
高可撓性材料又は、Ni−Ti合金又はアルミニウム合金のような耐記憶材料、
好ましくはニティノール(Nitinol)又はティナル合金BB(Tinal
alloy BB)から作られる。
【0015】 好ましい態様において、前記の長尺容器は、好ましくはそれを閉じるための端
部キャップ又はプラグを備えた中空円筒体又はチューブである。端部キャップは
、収容器が容易に移動できるように丸くされた端部キャップであることが好まし
い。
【0016】 1以上の屈曲サイトは、好ましくは穿孔パターン、好ましくはレーザーにより
収容器に形成された穿孔である。これらの穿孔を収容器の周囲に帯状に配列する
ことができる。1以上の屈曲サイトは、収容器内の複数のらせん状の開口であっ
てもよく、この場合も、長尺収容器の周囲に帯状に配列することができる。
【0017】 シードは、好ましくは、その一端又は両端に球状又は丸くされたキャップを有
する。シード間に1以上のスペーサー、好ましくは球形状のスペーサーを間に介
在させてシード間同士を隔離してもよい。
【0018】 他の好ましい態様において、シード間にスペースを作り、シードを好ましくは
点溶接により容器の内壁に取付ける。
【0019】 他の態様において、本発明は、 (1)基端部と、末端部と、これらの端部間に伸長して放射線源を収容するルー
メンとを有する長尺カテーテルと、(2)所望によりこれとは別の第2ルーメン
内に配置されたガイドワイヤと、(3)放射線発生要素とこの放射性発生要素の
封じ込め部材を含む1又はそれ以上、好ましくは2以上の治療要素(シード)を
含む放射線源を備えた脈管内放射線治療装置であって、前記シードが少なくとも
1つの屈曲サイトを有する長尺収容器内にある脈管内放射線治療装置に係る。
【0020】 好ましくは、この装置は更に放射線源を監視するX線透視装置を具備する。
【0021】 他の態様として、この装置に、放射線源を案内する磁気装置を備えることもで
きる。この場合、長尺収容器は、好ましくは、Fe又はFe合金等の磁性材料で
作製される。
【0022】 この装置は、更には、長尺収容器及び/又は個々のシードを保存する封止容器
を備えていてもよい。この封止容器は、カテーテルルーメンと流通状態にあって
もよい。更に、或いは、同封止容器は、保存及び/又は廃棄を別に行なうために
カテーテルとは別の又は分離可能な装置であってもよい。
【0023】 好ましい態様において、収容器は、カテーテル内で移動できるように移送ワイ
ヤに連結されている。この連結は、可撓性であっても又堅固であってもよいが、
好ましくは長尺収容器の基端部にあることが好ましい。移送ワイヤは、収容器自
体の延長部を含んでもよい。
【0024】 第3の態様において、本発明は、 (a)基端部、末端部及びこれらの端部間に伸長して放射線源を収容するルーメ
ンを有する長尺カテーテルを、好ましくは、別のルーメン内に配置されたガイド
ワイヤにより所定の治療部位に向けて送り込む工程; (b)1以上、好ましくは少なくとも2以上の治療要素(シード)を含む放射線
源であって、該シードが少なくとも1以上の屈曲サイトを有する長尺収容器内に
ある放射線源をカテーテル内にその基端部から導入する工程; (c)好ましくは移送ワイヤにより、放射線源をカテーテルの末端部へ移送する
工程; (d)所定時間前記の末端部に放射線源を留置する工程; そして、 (e)好ましくは移送ワイヤにより放射線源を前記の末端部に引戻す工程を含む
脈管放射線治療法に関する。
【0025】 好ましくは、工程(c)及び/又は(e)での移送及び/又は引戻しは、放射
線源を押出す又は引くことで行う。好ましい態様に従って、シードは、磁性の長
尺収容器に収容されており、移送ワイヤは、マグネットを有し、工程(c)及び
/又は(e)における放射線源の引き寄せを磁気的に行っている。より好ましく
は、移送ワイヤ自体が磁性体である。
【0026】 別の態様として、外部磁場をかけて、磁性長尺収容器内をシードを含む放射線
源を磁気力で移送することもできる。
【0027】 別の態様において、収容器にその基端部で連結された移送ワイヤを使って、長
尺収容器を押出したり、引戻すことにより工程(c)及び(e)のそれぞれの移
動を行なう。
【0028】 添付図面を参照して、以下に本発明を詳細に開示し、説明する。図面において
、同一部分は、同一の参照番号で示す。本願の“放射線”とは、電離放射線又は
放射性放射線を意味する。
【0029】 本発明の脈管内放射線治療に使用される放射線源は、治療要素、いわゆるシー
ドを1以上、好ましくは2以上含む。これらのシードは、放射線発生要素、即ち
放射線発生コアと、この放射線発生要素の封じ込め部材を含む。本発明の放射線
源は、前記のシードが少なくとも1つの屈曲サイトを有する長尺収容器に収容さ
れていることを特徴とする。
【0030】 “収容器”なる表現は、シードをまとめて収容、保持することのできる部材に
関するものである。ただし、シードは、必ずしも相互に直接的に取付けられたり
、連結されている必要はない。
【0031】 “屈曲サイト”なる表現は、長手方向の軸からそれるように、通常は、曲げに
より長尺収容器の少なくとも1個所を屈曲することができる位置を述べたもので
ある。曲げは、内部的に又は外部的に形成されたある種の接合部により、或いは
単に収容器材自体の可撓性により行なうことができる。
【0032】 “長尺”なる表現は、本願では収容器の長手方向の軸長が、その高さ又は深さ
よりも大であることを述べるために使われている。収容器の形状は、上記の長尺
であるとの要件を満たし、且つカテーテル内での収容器の移動が妨害されない形
状であるなら、自由に選択できる。通常は、収容器は、円形断面を有するが、異
形、楕円形、矩形、六角形、八角形等の断面形状を有することができる。
【0033】 収容器は、好ましくはその両端部に、好ましくは丸みのある(即ち鋭いエッジ
ではない)端部プラグ又はキャップを有する中空円筒体又はチューブ形状である
ことが好ましい。しかしながら、収容器は、必ずしも密封されている必要がなく
、収容器内にシードをまとめて保持し、屈曲サイトを提供できるものであれば、
メッシュ、織材、不織材で構成されてもよい。
【0034】 収容器は、放射線照射に十分に耐え、放射線の透過を可能にし、屈曲サイトの
形成を可能にする適宜材料から作られる。好ましくは、収容器はプラスチック材
、熱可塑性樹脂、アクリル、ゴム等の可撓性材料或いは例えばニティノル(Ni
tinol)等のNi−Ti合金、ティナル合金BB(Tinal alloy
BB)等のアルミニウム合金から作製される。好ましい態様として、収容器は
ニティノル製の中空円筒体であって、同材より作製された丸みのついた端部キャ
ップを有する。
【0035】 他の態様において、収容器は、鋼、ステンレス鋼、Co、Ni、Mn、フェラ
イト、Ag、Co、Cr、Nb又はこれらの合金等の磁性材料又は磁化可能な材
料のいずれの金属材料から作られてもよく、又そのような金属材料を含むもので
あってもよい。磁化可能な材料は、外部磁場をかけることにより磁化できる。
【0036】 長尺収容器は、カテーテル内での長尺収容器が移動を改善されるように摩擦低
減化被覆層を有してもよい。このような被覆層としては、例えば、テフロン(登
録商標)材料又は類似の低摩擦材料があり、該被覆層は長尺収容器と、その内部
で該収容器が移動するカテーテルの内壁との摩擦を低減化する。
【0037】 収容器が可撓性材料自体から作製される、又はメッシュ、織ウェブ又は不織ウ
ェブから作製される場合、屈曲サイトは収容器材料を適切に選択することにより
構成される。
【0038】 好ましい態様において、1又はそれ以上の屈曲サイトは、収容器の適当なサイ
トにおいて該収容器の周囲に帯状に配列されて屈曲サイトを形成する穿孔パター
ン、好ましくはレーザー穿孔パターンより成る。1又はそれ以上の屈曲サイトは
、収容器に均等に形成された多数のらせん状開口であってもよい。これらは前記
同様、収容器の適当な位置で、収容器の周囲に帯状に配列される。
【0039】 1又はそれ以上の屈曲サイトは、2つのシードの両端キャップが相対向してい
る部分と対応した収容器内部ルーメント部位上に正しく位置しているのが好まし
い。
【0040】 好ましい態様において、シードはその一端又は両端に丸くされた、好ましくは
球状の端部キャップを有する。これらの丸い又は球状の端部キャップは、シード
間の接合部として機能する。他の態様において、シードは、好ましくは、シード
とほぼ同一直径である球状の1以上のスペーサーにより互いに離されている。こ
の球は、内部接合部として機能できる。この態様において、シードは、必ずしも
丸い又は球状の端部キャップを有する必要はなく、平らな端部キャップであって
もよい。シードは、それらの間に配置された2又はそれ以上の球によって相互間
にスペースを有するものであってもよい。スペーサーそれ自体は、収容器の内径
によりその直径が制限されるが、内部接合としてなお十分に機能するのであれば
、シードより小さな径であってもよい。
【0041】 他の態様によれば、シード相互間にはスペースがあり、各シードは、それらの
間のスペースを維持し、これにより、収容器の内部屈曲サイトを提供できるよう
に長尺収容器の内壁に取付けられる。好ましくは、シードの取付けは点溶接によ
り行われる。
【0042】 収容器の内径は、通常直径0.2−0.8mmの外径を有する封じ込め部材を
有するシードを摺動可能に収容するに十分でなくてはならない。その長手方向の
サイズ、即ち、長尺収容器のルーメンの内部の長さについて、該長さは、1又は
それ以上、好ましくは2以上のシードを収容するに十分で、且つ、所定の長さの
放射線源を提供するに十分な数のシードを収容するに十分でなくてはならない。
【0043】 収容器の内部ルーメンは、空であって、充填物が放射線治療を妨げるのでなけ
れば、ガス又は殺菌した水、リン酸で緩衝された塩水、塩水溶液、不活性炭化水
素等の適宜な液体を含むことができる。
【0044】 長尺収容器の外径は、その下限についてはその内径により限定されるが、他方
、カテーテル及び治療される血管内に摺動可能に収容されるように小さくなくて
はならない。好ましくは、その直径は、約0.3より大−約1mmの範囲でなく
てはならない。
【0045】 本発明の放射線源は、1又はそれ以上の、好ましくは2以上の治療要素、即ち
シードを含む。この放射線源に含まれるシードの数は、通常は治療される脈管の
所望の長さをカバーするように選択される。好ましくは、この放射線源は、長さ
4mm以上、好ましくは、長さが10−50mm、より好ましくは20−40m
mの放射線源を提供するに十分なシード数をカバーするのがよい。長尺収容器の
長さは、それに合わせて適宜選択される。
【0046】 典型的には、個々のシードは、1.0−10.00mm、より好ましくは1.
5−4.0mm、最適には2.0−3.0mmの範囲の長さを有する。好ましく
は、シードはチューブ形状であって、その封じ込め部材の外径は0.2−1.0
mm、好ましくは0.3−0.8mmである。
【0047】 封じ込め部材は、一般的にはカプセルである。このカプセルは細長い形状でよ
く、第1、第2の端部プラグを有する中空円筒形又はチューブとすることができ
るが、それが放射線発生要素を収容して封じ込める空洞を有するものであれば、
球形、楕円形、ドーナツ形、円錐形、偏平端チューブ、円盤形、立方体等シード
を形成するに好適ないずれの形状であってもよい。
【0048】 好ましくは、封じ込め部材は、例えばステンレス鋼、Ag、Pt、Ti、Ni
、Fe、Mn、Cr、Nb、Co、Au、又はそれらの混合をも含む合金から成
る群から選択された金属を含む金属製カプセルである。更に好ましくは、この封
じ込め部材、即ちシードは、その一端又は両端に丸みがつけられた形又は球形の
端部キャップを有し、これらの端部キャップは、第1及び第2先端プラグを形成
するものであってもよい。更に、封じ込め部材は、カテーテルのルーメン内に放
射能が漏れることを防ぐことができるのであれば、例えば固形放射線発生要素を
コーテングして、気密層を得ることにより、ガラス又はアクリル等のプラスチッ
ク材からも形成できる。更に、それは、治療要素、即ちシードとカテーテル内壁
との間の摩擦を低減化する、例えばテフロン(登録商標)材又は類似の低摩擦材
の被覆を含んでもよい。
【0049】 封じ込め部材内に封入される放射線発生要素は、α−、β−及び/又はγ−線
放射性物質、好ましくは純β線放射体及び/又はβ−並びにγ−線放射性物質を
含む。代表的には、放射線発生要素は、Cs137、Co57、Sr89、Y90、Au1 98 、Pd103、Se75、Sr90、Ru106、P32、Ir192、Re188、W188、I1 25 より成る群から選択された1又はそれ以上の放射性物質を含む。
【0050】 放射性物質は、金属、ガラス、ホイル、セラミックス等の固形として、又は粉
末又は流体のような自由な流動形態で含ませても、又、流体中に分散されていて
もよい。放射性物質は、封じ込め部材に封入され、確実に封入されるのであれば
、その形態、状態がいずれであるかは重要なことではない。
【0051】 シードは、好ましくは放射線発生要素を封じ込め部材に導入し、例えばこれを
溶接等により第2先端プラグを固着することにより封止することにより作製され
る。シードは、適切な形状に成形されたセラミック放射性コアを被覆溶液へ浸漬
、スパッタリング等により放射線コアを封じ込め部材で被覆することによっても
形成される。その後、周知の方法により予め作製されていた長尺収容器に所望数
のシードを入れ、必要に応じて閉止することにより放射線源要素全体が作製され
る。
【0052】 放射能量は、用いる放射線源に応じて治療される脈管の1cm当り、通常は0
.45−25,000mCiの範囲である。放出された放射線は、治療される組
織に2−10分間に100−約10,000rad、好ましくは700−5,0
00radの所望の照射投与量を送り込むことが出来れば十分である。
【0053】 図1に示された長尺放射線源は、中空チューブ(2)と丸い端部(4a)を有
する平らな端部プラグ(4)を有する長尺収容器(1)を有する。収容器の内部
ルーメン(3)は、封じ込め部材(5a)と放射線発生要素(5b)を含むいく
つかのシード(5)を収容するようにされている。収容器の中空チューブは更に
屈曲サイト(6)を含む。図1、1aから明らかなように、屈曲サイト(6)は
、2つのシード(5)の球形又は丸くされた端部キャップ(7)が相互に内向き
に面しているチューブの領域に位置している。これにより、球状端部キャップは
、内部接合部として機能し、屈曲サイトの屈曲をサポートしている。更に、端部
キャップは、シードから放射線が三次元的に均一分散するようにしていることか
ら、放射線発生源又は収容部が屈曲により周囲組織への放射線の照射が不均一に
なることはない。
【0054】 図1cは、本発明の放射線源に用いられる球形端部キャップ又は丸くされた端
部キャップ(7b)を有する各種のタイプのシードを示す。
【0055】 図2に示された他の好ましい態様において、収容器のルーメン(3)内に収容
された個々のシード(5)は、それらの間に挿入された球(8)により互いにス
ペースをもって配置されている。これらの球状のスペーサーは、放射線発生要素
、即ち放射線コアを含む必要はなく、中性、非放射線発生材で構成することがで
きる。
【0056】 図2に示されるように、シード(5)は球状端部キャップ(7)を有すること
ができるが、シード間に挟んで置かれた1又はそれ以上の球は、既に曲げられた
屈曲サイト(6)での曲げを十分に支えているので、丸い周縁を有する平らな端
部(即ち、丸くされた端部キャップ)を有してもよい。ここで再び屈曲サイト(
6)は、介挿されている球(8)を囲む位置に適切に位置付けられ、長尺収容器
(1)の内側屈曲サイトと最適な調和を形成している。
【0057】 図3に示された他の好ましい態様によると、収容器のルーメン(3)に収容さ
れたシード(5)は、点溶接により長尺収容器(2)の内壁に取付けられる。取
付けを、シードの封じ込め部材(9)の上の1又はそれ以上の位置で行ってもよ
い。収容器(2)の屈曲サイト(6)は、内側収容器壁上に取付けられたシード
間のギャップ位と一致するように配置されるのが好ましい。
【0058】 図4、5から判るように、これらの好ましい態様によれば、各態様に示された
収容器の1又はそれ以上の屈曲サイトは、収容器周面上に帯状に配列された例え
ば穿孔パターン(10)又は例えばらせん状開口(11)によって構成される。
【0059】 少なくとも1つの屈曲サイトを有する長尺収容器とこの収容器内にまとめて保
持されたシードを含む本発明の放射線源は、収容器全体を押したり、引張ったり
することにより移動する放射線源を与える。このような移動は、長尺収容器の一
端に機械的に及び/又は磁気的に連結できる移送ワイヤを使用して行うことがで
きる。
【0060】 本発明は、このようにして、放射線源の取扱いを簡単にし、且つカテーテルル
ーメン内の偶発的なシードの分散を防ぐ。同時に放射線源の長さは、収容器に設
けられた少なくとも1以上の屈曲サイトがあることにより、剛さによって限定さ
れない。よって、本発明の放射線源は、脈管の長尺セグメントを1段階放射線治
療が可能とする長尺放射線源を考慮したものである。本発明の放射線源の長尺収
容器に備えられた1又はそれ以上の屈曲サイトにより、放射線源は、治療される
体内の血管の曲げ及び分割に容易に追従できる。
【0061】 本発明の放射線源は、押したり、引いたりすることにより移送できることから
、本発明の放射線源は、放射線源を収容する単一の中央ルーメンと所望に応じて
移送ワイヤを有するカテーテルにおいて使用できる。従って、放射線源又はその
シードは治療される脈管の中心軸に配置されて、周囲組織への均一な均質照射を
可能にする。放射線強度は放射線源から離れるに従って大きく減少し、放射線源
が中心から外れて位置すると、形成された放射線場において不測のそして制御が
できない不均一性を生ずることを考えると、上記の効果は重要な特徴であると考
慮されなくてはならない。放射線源が中心から外れて配置されると周囲組織への
不均一放射が生ずるが、これは、本発明の放射線源の使用で解決できる。
【0062】 本発明によれば、更に(1)基端部と、末端部と、これらの端部間に伸長して
放射線源を収容するルーメンとを有する長尺カテーテルと、(2)所望により別
のルーメン内に配置されたガイドワイヤと(3)前記に開示した放射線源を有す
る脈管内治療放射線治療装置が提供される。
【0063】 図6について述べると、本発明の装置は、他のプラスチック材等をも使用でき
るが、通常はナイロン材で作製されたカテーテルを使用する。カテーテルの外径
は、意図された用途に応じたサイズとされるが、例えば、冠状動脈の狭窄部位を
治療する場合は、5mm以下である。カテーテルの末端部(13a)と基端部(
13b)間に伸長しているルーメン(14)の内径は、長尺収容器を収容できる
サイズとされ、一般には0.3−1.0mmの範囲である。カテーテルは、長く
曲りくねった脈管経路にそって挿入するに十分な強度、又はねじり剛性を有して
なく、ガイドワイヤを必要とする場合もある。多くの場合、このガイドワイヤは
、放射線源を収容するルーメンより小さな径を有する別のルーメン内に配置され
、一般的には、形成処置は、経皮的な導入口と冠状動脈間の距離が90−120
cmの距離となり、カテーテルの長さはこれに対応する。ルーメンは、内部に摩
擦低減化のための被覆層を有する及び/又は長尺収容器に既に述べた適宜の液体
で充填されていてもよい。
【0064】 カテーテル(12)の末端部(13a)を所望の治療部位へ位置づける際の補
助手段として、当技術分野で周知の方法により所望位地へ予め挿入されているガ
イドワイヤ(図示されてない)に沿ってカテーテルを前進させてもよい。ガイド
ワイヤは当技術分野で一般的に使用されており、適宜なタイプの金属、好ましく
は耐記憶金属、即ちその元の形状に対して、1%未満の永久変形で1%までの歪
を許容し得る材料から作製される。好ましい材料としては、ニティノール(Ni
tinol)等のニッケル−チタン合金、ティナル合金BB(Tinal al
loy BB)等のアルミニウム合金である。本発明の装置において、いわゆる
移送ワイヤ(16)と呼ばれる別のワイヤが前記の放射線源を動かすために用い
られる。本願明細書において、ガイドワイヤは、カテーテルのみを案内する為に
使われ、一方、移送ワイヤは、放射線源の移動に用いられる。
【0065】 本発明の装置は更に放射線源を保存したり、又カテーテルを押込んだり引戻し
たりする際に、治療を受けている患者並びに医療技術者を放射線の被爆から遮蔽
する封じ封じ込み容器を備えることもできる。この封じ込み容器は、保存と廃棄
と別にできるようにするため、分離した又は分離可能な部品として構成すること
もできるが、カテーテルと流通していることが好ましい。
【0066】 本発明の装置は、更に、例えば、米国特許5,833,593号に記載の放射
線源を監視するX線透視装置を備えることもできる。これは放射線源の正確な位
置決めを考慮し、これにより、治療域の正確なコントロールを考慮に入れたもの
である。
【0067】 最後に、放射線源が磁性収容器から生成される場合は、本発明の装置に、放射
線源を案内するための磁気装置を備えることもできる。
【0068】 第3の態様において、本発明は、 (a)基端部、末端部及びこれらの端部間に伸長して放射線源を収容するルーメ
ンを有する長尺カテーテルを、好ましくは、別のルーメン内に配置されたガイド
ワイヤにより所望の治療部位に向けて送り込む工程; (b)放射線発生要素と該放射線発生要素の封じ込め部材を含む1又はそれ以上
、好ましくは少なくとも2以上の治療要素(シード)を含む放射線源であって、
該シードが少なくとも1以上の屈曲サイトを有する長尺収容器内に収容されてい
る放射線源をカテーテル内へその基端部から導入する工程; (c)好ましくは移送ワイヤにより、放射線源をカテーテルの末端部へ移送する
工程; (d)所定時間前記の末端部に放射線源を留置する工程; そして、 (e)好ましくは移送ワイヤにより放射線源を前記の基端部に引戻す工程を含む
脈管放射線治療法に関する。
【0069】 好ましくは、本発明の該方法において既に記載の放射線源が用いられる。工程
(c)及び/又は(e)での移送及び/又は引戻しは、放射線源を押出す又は引
くことで行う。
【0070】 より詳細には、1つの好ましい態様において、工程(c)の移動は、放射線源
を押し出すことにより行い、工程(e)での移動、即ち引戻しは放射線源を引く
ことにより行う。このようにするために、放射線源をその基端部で移送ワイヤに
機械的に及び/又は磁気的に連結すればよい。この態様において、放射線源は、
カテーテルルーメン内にその基端部から導入され、前記の移送ワイヤによりその
末端部に押し進められる。所定治療時間後、放射線源は移送ワイヤを引戻すこと
によりカテーテルから引抜かれる。別法として、放射線源を、移送ワイヤにその
末端部で装着し、ガイドワイヤによって、カテーテルの末端部にまで引っ張り、
放射線源を引戻す際には押戻せばよい。
【0071】 磁性長尺収容器を含む放射線源の場合には、工程(c)及び/又は(e)の放
射線源の移動は、外部磁場をかけて行うことができる。この場合、別法として、
移送ワイヤが磁石を有し、工程(c)及び/又は(e)で放射線源を磁力で引い
てもよい。好ましい態様において、移送ワイヤ自体が磁性であって、長尺収容器
に磁力で連結している。
【0072】 放射線源のみを収容し、移動させる単一のルーメンを具備するカテーテルを用
いることにより、ルーメンの内径を数個のルーメンを有するカテーテルと比べて
大きくできる。従って、より大きな収容器、それ故により大きなシードを使用で
きる。これは単一のシードについて、より多量の放射線投与量を含むことを可能
とする。単一のルーメンの使用は、更に、カテーテルの中心配置、それによる脈
管内での放射線源の中心配置を可能にする。よって、周囲組織への均一且つ均質
の照射が行える。シードが単一の可撓性のある長尺収容器に収容されていること
から、照射域でのギャップがなく、これにより放射線源を治療途中で移動しなく
てよい。即ち脈管の治療セグメント全体に亘って均一な照射を行うために多段階
治療を行う必要がない。これは、更に治療制御を改善する。
【0073】 もちろん、本発明の放射線源は、再狭窄治療用に限定されるものではなく、同
様に、放射線を内部照射するがんの治療等にも用いることができる。
【0074】 上記で好ましい態様について記載したが、この記載は、これらの態様にのみ限
定されると解釈されるものではなく、技術者は添付の請求の範囲から逸脱するこ
となく該請求の範囲に記載された本発明のいくつかの変化形をも含むものである
ことを理解できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の放射線源が直線配置(図1a)、曲がっている状態配置(図
1b)にある略図であって、図1cは、種々の形状シードを示している。
【図2】 図2は、シード間の接合部を形成するシード間のスペーサーとしての球を含む
本発明の放射線源の略図である。
【図3】 図3は、シードが、相互間にスペースをもって、収容器の内壁に点溶接で取付
けられている本発明の放射線源の略図である。
【図4】 図4は、収容器の屈曲サイトが例えばレーザー穿孔により形成された本発明の
放射線源の略図である。
【図5】 図5は、収容器の屈曲サイトが収容器内においてらせん状開口により形成され
た本発明の放射線源の略図である。
【図6】 図6は、本発明のカテーテルの略図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月14日(2001.12.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 フリッツ,エーベルハート ドイツ国 D−38110 ブラウンシュヴェ イク ギーゼルヴェーク 1 エーイーエ ー テクノロジー キューエスエー ゲゼ ルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング内 (72)発明者 フィリップス,ゲルト ドイツ国 D−14169 ベルリン ガーテ ンシュトラーセ 1b Fターム(参考) 4C082 AA05 AC02 AE05 AT10 4C167 AA02 CC08 DD04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線発生要素とこの放射線発生要素の封じ込め部材を含む
    治療要素(シード)を1又はそれ以上を含み、該シードが少なくとも1つの屈曲
    サイトを有する長尺の収容器に収容されている脈管内放射線治療用放射線源。
  2. 【請求項2】 長尺の収容器が中空円筒体である請求項1に記載の放射線源
  3. 【請求項3】 収容器が高度に可撓性を有する材料、好ましくはNi−Ti
    合金又はアルミニウム合金、より好ましくはニティノル(Nitinol)また
    はティナル合金BB(Tinal alloy BB)から作製された請求項1
    又は2に記載の放射線源。
  4. 【請求項4】 1又はそれ以上の屈曲サイトが穿孔パターン、好ましくはレ
    ーザーにより容器に形成された穿孔である請求項1〜3のいずれかに記載の放射
    線源。
  5. 【請求項5】 1又はそれ以上の屈曲サイトがチューブにおいて多重螺旋状
    の開口である請求項1〜4のいずれかに記載の放射線源。
  6. 【請求項6】 シードがその一端又は両端に丸い又は球状のキャップを有す
    る請求項1〜5のいずれかに記載の放射線源。
  7. 【請求項7】 シードが1以上のスペーサー、好ましくは球形状のスペーサ
    ーの介在により互いから隔離されている請求項1〜6のいずれかに記載の放射線
    源。
  8. 【請求項8】 シードが、相互間にスペースをもって配置され、収容器の内
    壁に取付けられている請求項1〜5のいずれかに記載の放射線源。
  9. 【請求項9】 封じ込め部材が金属製カプセルである請求項1〜8のいずれ
    かに記載の放射線源。
  10. 【請求項10】 放射線発生要素がα−、β−及び/又はγ−線放射性物質
    を含む請求項1〜9のいずれかに記載の放射線源。
  11. 【請求項11】 放射線発生要素がCs137、Co57、Sr89、Y90、Au1 98 、Pd103、Se75、Sr90、Ru106、P32、Ir192、Re188、W188およ
    びI125より成る群から選択された1又はそれ以上の放射性物質を含む請求項1
    0に記載の放射線源。
  12. 【請求項12】 基端部と、末端部と、放射線源を収容する単一のルーメン
    とを有する長尺カテーテルと、所望によりこれとは別の第2ルーメン内に配置さ
    れたガイドワイヤと、放射線発生要素とこの放射性発生要素の封じ込め部材とを
    含む1又はそれ以上の治療要素(シード)を備え、前記シードが少なくとも1つ
    の屈曲サイトを有する長尺収容器内に収容されている脈管内放射線治療装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載の放射源が使用されてい
    る請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 更に放射線からの保護のための封じ込み容器を備えた請求
    項12または13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 更に磁気装置を備えた請求項12〜14のいずれかに記載
    の装置。
  16. 【請求項16】 更にX線透視装置を備えた請求項12〜15のいずれかに
    記載の装置。
  17. 【請求項17】 (a)基端部、末端部及びこれらの端部間に伸長して放射
    線源を収容するルーメンを有する長尺カテーテルを、好ましくは別のルーメン内
    に配置されたガイドワイヤにより所定の治療部位に向けて送り込む工程; (b)1又はそれ以上の治療要素(シード)を含む放射線源であって、該シード
    が少なくとも1以上の屈曲サイトを有する長尺収容器内に収容されている放射線
    源をカテーテル内にその基端部から導入する工程; (c)好ましくは移送ワイヤにより、放射線源をカテーテルの末端部へ移送する
    工程; (d)所定時間前記の末端部に放射線源を留置する工程; そして、 (e)好ましくは移送ワイヤにより放射線源を前記の基端部に引戻す工程を含む
    脈管内放射線治療法。
  18. 【請求項18】 工程(c)及び/又は(e)での移送及び/又は引戻しが
    放射線源を押出す又は引くことで行う請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(c)の移動を放射線源を押し出すことにより行い、
    工程(e)の移動を放射線源を引くことにより行う請求項17又は18に記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 放射線源が移送ワイヤにその基端部で連結され、移送ワイ
    ヤをカテーテル内に押し込むことにより工程(c)の移動行い、移送ワイヤをカ
    テーテルから引き出すことにより工程(e)の移動を行う請求項17〜19のい
    ずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 磁性長尺収容器を有する放射線源が使用され、マグネット
    を有する移送ワイヤを用いて或いは外部磁場を用いて放射源を磁気的に押し込む
    及び/又は引張ることにより工程(c)及び/又は(e)の移動を行う請求項1
    7〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項1〜11のいずれかに記載の放射線源が使用される
    請求項17〜21のいずれかに記載の方法。
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