JP2003346547A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP2003346547A
JP2003346547A JP2002148462A JP2002148462A JP2003346547A JP 2003346547 A JP2003346547 A JP 2003346547A JP 2002148462 A JP2002148462 A JP 2002148462A JP 2002148462 A JP2002148462 A JP 2002148462A JP 2003346547 A JP2003346547 A JP 2003346547A
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lamp unit
flow path
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source device
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Katsu Nakao
克 中尾
Hiroto Inoue
裕人 井ノ上
Toshiaki Ogura
敏明 小倉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源装置の薄型化及び小型化を阻害すること
なく、ランプユニットを効果的に冷却可能な優れた構成
を提供する。 【解決手段】 ランプユニット10がハウジング20a
内に配置され、ハウジング20a内における、ランプユ
ニット10よりも前方で、かつ反射鏡1により反射され
た光の有効光束4よりも外側となる位置に冷却風送風用
のシロッコファン7が配置され、ランプユニット10に
おける、有効光束4よりも外側となる位置に流入孔5が
形成され、有効光束4よりも外側となる位置に配置され
ている導風管6によりシロッコファン7と流入孔5とが
接続されてランプユニット10内に冷却風を送風可能に
構成され、シロッコファン7からランプユニット10内
に送風された冷却風をランプユニット10の外部に流出
可能な流出孔13がランプユニット10に形成されてい
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像や文字データ
をスクリーンに投射するプロジェクタ用の光源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、DLP(Digital Lig
ht Processing)方式をはじめとするプロ
ジェクタの技術の進歩は目覚ましく、高輝度化、小型軽
量化等、多くの性能向上が図られている。
【0003】その中でも従来よりデータプロジェクタや
プロジェクションTV等の投射型映像機器の光源部であ
るランプに対する高輝度化への要望は強く、近年ではこ
れまで主流であった従来のメタルハライドランプに比べ
て、アーク領域が小さく点光源に近いことから、光利用
効率が高い超高圧水銀ランプが搭載されたプロジェクタ
が一般的である。
【0004】超高圧水銀ランプは、発光効率を高くする
ために、点灯時の発光管内部は150気圧以上と、メタ
ルハライドランプに比べ数倍以上の高圧になっており、
発光管がこの内部圧力に耐え得るようにメタルハライド
ランプに比べて厚肉に形成されている。このことから、
超高圧水銀ランプは、発光管内部の温度が上昇しやすい
構造になっている。また、超高圧水銀ランプは、ランプ
が寿命等の理由で破損した場合に備え、ランプの破片が
外部へ飛散するのを防止するための防爆ガラスが反射鏡
の開口部に設けられた防爆構造になっている。このた
め、発光管の熱がランプユニットの外部に放熱されにく
い構造になっている。
【0005】しかしさらなる高輝度化のため、ランプ電
力を150W以上の高ワットにした場合、あるいはプロ
ジェクタの小型化のため、反射鏡の大きさをさらに小さ
くした場合では、発光管から放射される熱がランプユニ
ット内部にこもり、ランプユニット内部の温度が高くな
ることから、発光管の黒化や失透現象が生じていた。こ
のような問題を解決するために、特開平11−3993
4号公報及び特開2000−82322号公報に開示さ
れているようなランプユニットが実用化されている。
【0006】これらの公報には、プロジェクタ内におけ
るランプユニット近傍の底部に送風用のファンを設け、
このファンとランプユニットにおける反射鏡の開口部近
傍の底部に設けた送風孔とを導風管で連結し、ファンに
よってプロジェクタの下部から吸い込んだ冷却風を送風
孔からランプユニットの内部に送り込み、反射鏡の首部
と発光管との隙間である排出孔からランプユニット外部
へ排出することで、ランプユニットを冷却可能な構成等
が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−39934号公報及び特開2000−82322
号公報に開示されている構成では、ランプユニット内に
注入されている冷却風が、発光管において最も高温とな
る管球部に直接的に、かつ定量的に当たらないため、こ
の最も冷却されるべき部分である管球部が充分に冷却さ
れないという課題を有していた。
【0008】また、反射鏡の首部と発光管との隙間が狭
いため、冷却風の流動抵抗が大きくなり、ランプユニッ
ト内に充分な量の冷却風を供給することができず、冷却
能率が悪くなるという課題を有していた。
【0009】そこで本発明はこのような課題を解決し、
光源装置の薄型化及び小型化を阻害することなく、ラン
プユニットを効果的に冷却可能な優れた構成を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、発光管と、前記発光管を取り
囲んで配置され前記発光管からの光を凹面部で前方へと
反射する反射鏡と、前記反射鏡の前方開口部に配置され
ている透明隔壁とを有するランプユニットが筐体内に配
置され、前記筐体内における、前記ランプユニットより
も前方で、かつ前記反射鏡により反射された光の有効光
束よりも外側となる位置に冷却風送風用の第1のファン
が配置され、前記透明隔壁における、前記有効光束より
も外側となる位置に第1の通風孔が形成され、前記有効
光束よりも外側となる位置に配置されている導風管によ
り前記第1のファンと前記第1の通風孔とが接続されて
前記ランプユニットの前方から前記ランプユニット内に
冷却風を送風可能に構成され、前記第1のファンから前
記ランプユニット内に送風された冷却風を前記ランプユ
ニットの外部に流出可能な第2の通風孔が前記ランプユ
ニットに形成されているものである。
【0011】このような構成によれば、ランプユニット
よりも前方で、かつ反射鏡により反射された光の有効光
束よりも外側となる位置に冷却風送風用の第1のファン
が配置され、かつ透明隔壁における、有効光束よりも外
側となる位置に第1の通風孔が形成され、この第1のフ
ァンと第1の通風孔とが、有効光束よりも外側となる位
置に配置されている導風管により接続されていることに
より、第1のファンにて冷却風を、第1の通風孔を経て
ランプユニットの前方からランプユニット内に送り込む
ことができる。これにより、ランプユニット内に送り込
まれた冷却風は、反射鏡の凹面部に沿って円滑に流れて
発光管に直接に当たるので、この熱源となる発光管を直
接的かつ効果的に冷却することができる。さらに、第1
のファンを、ランプユニットよりも前方で、かつ有効光
束よりも外側となる位置に配置したことで筐体内のスペ
ースを有効に活用することができ、また第1のファンを
ランプユニットよりも下方となる位置に設けないので光
源装置の薄型化、小型化を妨げることがない。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第2の通風孔が、透明隔壁における、第1
の通風孔が形成されている位置から径方向にほぼ向かい
合う位置で、かつ有効光束よりも外側となる位置に形成
されているものである。
【0013】このような構成によれば、発光管を冷却し
た後の冷却風が、その流れに大きな乱れが生じることな
く、そのまま反射鏡の凹面部に沿って流れることで、冷
却風の流動抵抗を低減することができる。したがって、
ランプユニット内に送り込まれた冷却風を第2の通風孔
を経て効率良くランプユニットの外部に放出することが
でき、ランプユニット内への冷却風の供給量を増やすこ
とができるので、光源装置の薄型化及び小型化を阻害す
ることなく、冷却効率をより一層向上させることができ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、第1のファンが筐体の外部からの
冷却風をランプユニット内に送り込み可能とされ、前記
筐体内における有効光束よりも外側となる位置に排気ダ
クトが配置され、前記排気ダクトの一端部が第2の通風
孔に取り付けられて前記ランプユニット内の冷却風を前
記ランプユニットの外部に排出可能とされ、前記筐体内
における有効光束よりも外側となる位置に、前記筐体内
の冷却風を前記筐体外に排出可能な第2のファンが配置
され、前記排気ダクトの他端部が、前記排気ダクトの他
端部から排出される冷却風が前記第2のファンによって
発生する気流に合流可能な位置に配設されている。
【0015】このような構成によれば、排気ダクトの他
端部が、この排気ダクトの他端部から排出される冷却風
が第2のファンによって発生する気流に合流可能な位置
に配設され、この第2のファンが筐体内の冷却風を筐体
外に排出可能とされていることにより、排気ダクトの他
端部から排出された冷却風を、第2のファンによって筐
体の外部に効率良く排出することができる。したがっ
て、ランプユニット内への冷却風の供給量を増やすこと
ができ、光源装置の薄型化及び小型化を阻害することな
く、冷却効率をより一層向上させることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1から3ま
でのいずれか1項記載の発明において、導風管が透光性
を有する材料で形成されているものである。このような
構成によれば、導風管が発光管から発せられた光を吸収
しないことから、導風管の熱による劣化を防止し、耐久
性の向上を図ることができる。またこれにより、導風管
の温度及びこの導風管内を通過する冷却風の温度の上昇
を防止することができるので、より効果的に発光管を冷
却することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、排気ダクトが透光性を有する材料
で形成されているものである。このような構成によれ
ば、排気ダクトが発光管から発せられた光を吸収しない
ことから、排気ダクトの熱による劣化を防止し、耐久性
の向上を図ることができる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1から5ま
でのいずれか1項記載の発明において、導風管の第1の
通風孔側の端部に、流路面積が先端側に近づくに従って
大きくなるような傾斜面が形成されているものである。
【0019】このような構成によれば、冷却風の流動抵
抗を小さくすることができ、冷却風をランプユニット内
に円滑に送り込むことができる。請求項7記載の発明
は、請求項3から6までのいずれか1項記載の発明にお
いて、排気ダクトの第2の通風孔側の端部に、流路面積
が先端側に近づくに従って大きくなるような傾斜面が形
成されているものである。
【0020】このような構成によれば、傾斜面を形成し
ない場合に比べて、第2の通風孔から排気ダクトへ流出
する冷却風の流動抵抗を小さくすることができ、冷却風
をより円滑に排気ダクトへと流出させることができる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1から7ま
でのいずれか1項記載の発明において、第1の通風孔が
第2の通風孔よりも下側に配置されているものである。
このような構成によれば、ランプユニット内に送り込ま
れる冷却風の流れの方向と、発光管を冷却し温度が上昇
した冷却風の自然対流の方向とが一致することにより、
冷却風の流れに一層乱れが生じにくくなり、冷却風をよ
り円滑に排気ダクトに流出させることができる。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項3から8ま
でのいずれか1項記載の発明において、第1のファンを
シロッコファンとし、前記シロッコファンが筐体の底面
から冷却風を吸気可能なものである。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項1から9
までのいずれか1項記載の発明において、反射鏡の凹面
部が楕円面で形成されているものである。このような構
成によれば、冷却風は、発光管を冷却しながら楕円面で
形成されている反射鏡の凹面部に沿って、発光管を包む
ようにU字状に流れることができるので、発光管を効果
的に冷却することができる。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項1から1
0までのいずれか1項記載の発明において、DMD反射
型表示素子を電気信号から画像への変換手段としたDL
P方式により画像を投射するものである。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項1から1
1までのいずれか1項記載の発明において、導風管と排
気ダクトとの少なくともいずれか一方の流路に、前記流
路に冷却風が流れている時には前記流路を開き、前記流
路に冷却風が流れていないときには前記流路を閉じる蓋
体が配置されているものである。
【0026】このような構成によれば、流路に冷却風が
流れていないときには、蓋体がこの流路を閉じることが
できるので、ランプユニット内にゴミ等の異物が入るこ
とを防止することができ、防塵性に優れた信頼性の高い
光源装置を実現することができる。
【0027】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、流路に冷却風が流れていないときに
は、蓋体が付勢手段により付勢されて前記流路を閉じ、
前記流路に冷却風が流れているときには、冷却風の風圧
が前記付勢手段の付勢力を上回ることによって、前記蓋
体が前記流路を開くものである。
【0028】請求項14記載の発明は、請求項12また
は13記載の発明において、蓋体が、冷却風が通過可能
なフィルター部と流路を閉じる蓋部とを有し、流路に冷
却風が流れているときには前記フィルター部が前記流路
に配置され、前記流路に冷却風が流れていないときには
前記蓋部が前記流路に配置されるものである。
【0029】このような構成によれば、流路に冷却風が
流れているときにはフィルター部が配置され、流路に冷
却風が流れていないときには蓋部が配置されることによ
り、冷却風の流れに関係なく、常に、ランプユニット内
にゴミ等の異物が入りにくい防塵性に優れた信頼性の高
い光源装置を実現することができる。
【0030】請求項15記載の発明は、請求項1から1
4までのいずれか1項記載の発明において、発光管への
電流の通電状態を検知する通電センサーと、前記通電セ
ンサーからの出力信号によって、前記発光管に電流が通
電していない場合に、第1のファンの動作を停止させる
駆動回路とを有するものである。
【0031】このような構成によれば、発光管が破裂し
た場合には、発光管に通電していないことを通電センサ
ーが検知して駆動回路に信号を送り、瞬時に第1のファ
ンを確実に停止させて冷却風の流れを止めることができ
るので、発光管の破片がランプユニットの外部に飛散す
ることを防止することができる。
【0032】請求項16記載の発明は、請求項1から1
5までのいずれか1項記載の発明において、発光管とし
て超高圧水銀ランプを使用するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の光源装
置であるプロジェクタの実施の形態1を、図1及び図2
を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態
1のプロジェクタの側面断面図で、図2は、その平面断
面図である。
【0034】図1及び図2に示すプロジェクタ20は、
一辺の長さが十数ミクロンという微小な大きさで、画素
数の分だけ格子状に敷き詰められたDMD(Digit
alMicromirror Device)反射型表
示素子を用いるDLP方式のプロジェクタである。
【0035】プロジェクタ20は、図1及び図2に示す
ように、筐体であるハウジング20aの内部に、ランプ
ホルダー15によってハウジング20aに取り付けられ
ているランプユニット10と、このランプユニット10
と導風管6にて接続されている第1のファンであるシロ
ッコファン7と、ランプユニット10の光照射側、すな
わち前方側に配置され、ランプユニット10から発せら
れて反射鏡1の凹面部1dにより一点に集光された光を
カラー化するカラーホイールユニット18と、カラーホ
イールユニット18を透過した光を平行光にするコリメ
ートレンズ22と、このコリメートレンズ22の後方に
配置されているインテグレータ27と、このインテグレ
ータ27よりもさらに後方に配置されている多数のDM
D反射型表示素子(図示は省略)とを有する。また、ハ
ウジング20aの一方の側面には、ランプユニット1
0、電源装置及び電気回路基板(図示は省略)などの熱
をプロジェクタ20の外部に排出するための第2のファ
ンであるメインファン23が取り付けられている。24
はメインファン23用の排出孔であり、複数形成されて
いる。
【0036】ランプユニット10は、発光管9の中央に
管球部8を有する超高圧水銀ランプ3と、超高圧水銀ラ
ンプ3から発せられる光を、図1及び図2の一点鎖線に
て示す有効光束4のように一点に集光可能な楕円形状の
凹面部1dを有する反射鏡1と、反射鏡1の前方の開口
側端部1aにはめ込まれている透明隔壁である防爆ガラ
ス2と、ランプユニット10をハウジング20aに取り
付け可能なランプホルダー15とを有する。なお、超高
圧水銀ランプ3における口金11と反射鏡1における首
部1bとが取り付けアダプター14を介して取り付けら
れていることで、反射鏡1の首部1bと発光管9との間
に隙間が形成されており、取り付けアダプター14に
は、前記隙間を経て反射鏡1の内側と反射鏡1の外側と
を連通させる流出孔28が形成されている。また、この
防爆ガラス2における下部で、かつ有効光束4よりも外
側となる位置には冷却風の流入孔5が形成されている。
また、図中の4aにて示す一点鎖線は、超高圧水銀ラン
プ3の光軸である。
【0037】有効光束4よりも外側となる位置に配置さ
れている導風管6は、透光性を有するポリカーボネード
等の耐熱性樹脂材料で形成されており、その一方の端部
は流入孔5に接続され、他方の端部はシロッコファン7
の送風口に接続されている。したがって、導風管6は、
流入孔5が防爆ガラス2における下部で、かつ有効光束
4よりも外側となる位置に形成されていることから、ラ
ンプユニット10の光照射側、すなわち前方側から超高
圧水銀ランプ3の光軸4aと平行な方向にランプユニッ
ト10内に冷却風を供給可能とされている。なお、導風
管6の一方の端部には、流路面積がランプユニット10
に近づくに従って大きくなるような傾斜面が25aが形
成されている。また、反射鏡1の下部における、流入孔
5の近傍で、かつ有効光束4よりも外側には、流入孔5
から流入する冷却風の流れが妨げられないように、滑ら
かな傾斜面1cを形成しても良い。
【0038】シロッコファン7は、プロジェクタ20を
図2のように平面視したときに、例えば、有効光束4よ
りも外側で、かつランプユニット10とほぼ相対する位
置におけるハウジング20aの底部に取り付けられてお
り、図1に示すように、このハウジング20aの底部に
形成されている複数の吸入孔21からプロジェクタ20
の外部の空気を導風管6及び流入孔5を経てランプユニ
ット10内に送り込み可能とされている。
【0039】また、図1に示すように、ランプユニット
10の光照射側に配置されているカラーホイールユニッ
ト18は、その内部に、周方向に赤、緑、青、白の四つ
の部分に色分けされたカラーホイール17を有してお
り、このカラーホイール17は、カラーホイールユニッ
ト18に備えられたモータ29により高速回転される。
なお、超高圧水銀ランプ3及び反射鏡1は、管球部8及
び発光管9から発せられた光がカラーホイール17上で
一点に集光するような位置に配置されている。
【0040】このような構成において、プロジェクタ2
0を作動させると、プロジェクタ20はDLP方式で映
像や文字データをスクリーンに投射する。プロジェクタ
20の内部では、ランプの点灯と同時に、管球部8及び
発光管9から光が発せられ、超高圧水銀ランプ3、反射
鏡1及び防爆ガラス2の温度が上昇し、かつハウジング
20aの底部に取り付けられているシロッコファン7及
びハウジング20aの側面に取り付けられているメイン
ファン23が作動する。
【0041】シロッコファン7によりハウジング20a
の底部に形成されている複数の吸入孔21からプロジェ
クタ20の内部に吸い込まれた空気は、ランプユニット
10を冷却するための冷却風として、図中の矢印にて示
すように、導風管6及び防爆ガラス2の下部に形成され
た流入孔5を経て、ランプユニット10の前方側から光
軸4aと平行な方向にランプユニット10内に送り込ま
れる。このとき、導風管6に傾斜面25aが形成され、
かつ反射鏡1の下部に傾斜面1cが形成されていること
により、冷却風の流動抵抗を小さくすることができ、冷
却風をランプユニット10内に円滑に送り込むことがで
きる。
【0042】流入孔5からランプユニット10内に送り
込まれた冷却風は、図中の矢印にて示すように、反射鏡
1の凹面部1dに沿って管球部8に向かって円滑に流
れ、最も高温となる管球部8に定量的かつ直接に当た
り、この管球部8を効果的に冷却することができる。
【0043】そして、管球部8及び発光管9を冷却した
後の冷却風は、ランプユニット10の前方側から光軸4
aと平行な方向にランプユニット10内に送り込まれた
ことにより、反射鏡1の首部1bと発光管9との隙間を
スムーズに通過し、取り付けアダプター14に形成され
た流出孔28からランプユニット10の外側に放出さ
れ、メインファン23によって複数の排出孔24からプ
ロジェクタ20の外部に排出される。
【0044】このとき、流入孔5から流出孔28に到る
までの冷却風の流れの方向が急変しないことから、管球
部8などの高温部を冷却した後の冷却風が発光管9と反
射鏡1の首部1bとの隙間にスムーズに入り込み、取り
付けアダプター14における流出孔28を経てランプユ
ニット10の外側に放出することができるので、冷却効
果を一層高めることができる。
【0045】また、導風管6を、透光性を有するポリカ
ーボネード等の耐熱性樹脂材料で構成したことにより、
導風管6が、発光管9から発せられた光を吸収しないこ
とから、熱による導風管6の劣化を防止し、導風管6の
耐久性を向上させることができる。またこれにより、導
風管6の温度及びこの導風管6内を通過する冷却風の温
度の上昇を防止することができるので、より効果的に超
高圧水銀ランプ3を冷却することができる。
【0046】さらに、上記の実施の形態1の構成では、
シロッコファン7を、例えばランプユニット10の前方
側の位置で、かつ有効光束4よりも外側となる位置に設
置することで、プロジェクタ20内のスペースを有効に
活用することができ、またシロッコファン7をランプユ
ニット10よりも下方に設けないのでプロジェクタ20
の薄型化、小型化を妨げることがない。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2のプロジェクタ
において、上述した実施の形態1のプロジェクタと相違
する箇所を、図3及び図4を参照しながら説明する。
【0047】図3及び図4に示すように、実施の形態2
のプロジェクタにおいて、反射鏡1と超高圧水銀ランプ
3とは、反射鏡1の軸心と超高圧水銀ランプ3の光軸4
aとの位置を合わせた後、セメント等の充填接着剤19
により首部1bと口金11との隙間を埋めることで互い
に固定される構造となっている。
【0048】また、例えば、防爆ガラス2における、流
入孔5が形成されている位置から径方向に向かい合う位
置で、かつ反射鏡1によって反射される光の有効光束4
よりも外側となる位置には、ランプユニット10を冷却
した後の冷却風をランプユニット10の外側に流出させ
るための流出孔13が形成されている。また、この流出
孔13には、このランプユニット10を冷却した後の冷
却風をランプユニット10の外側に導くための排気ダク
ト12の一端部12aが取り付けられている。
【0049】排気ダクト12の一端部12aには、ラン
プユニット10側に近づくに従って流路面積が大きくな
るような傾斜面25bが形成されている。排気ダクト1
2の他端部12bは、図4に示すように、ランプユニッ
ト10の内部から排出される冷却風の方向がメインファ
ン23によって発生する気流の方向、すなわち吸気方向
とほぼ平行となるように配設されている。なお、冷却風
がランプユニット10内から排気ダクト12に円滑に流
れ込むように、排気ダクト12の一端部12aがこの流
れの方向に沿って徐々に流路が広くなるように形成され
ている。また、排気ダクト12は、導風管6と同様に、
透光性を有するポリカーボネード等の耐熱性樹脂材料で
形成されている。
【0050】このような構成において、プロジェクタ2
0を作動させると、ランプの点灯と同時に、管球部8及
び発光管9から光が発せられ、超高圧水銀ランプ3、反
射鏡1及び防爆ガラス2の温度が上昇し、かつハウジン
グ20aの底部に取り付けられているシロッコファン7
及びハウジング20aの側面に取り付けられているメイ
ンファン23が作動する。シロッコファン7により吸入
された冷却風は、実施の形態1の場合と同様に、ランプ
ユニット10内に送り込まれる。
【0051】ランプユニット10内に送り込まれた冷却
風は、反射鏡1の凹面部1dに沿って発光管9における
高温の管球部8に定量的かつ直接に当たり、管球部8を
直接的かつ効果的に冷却する。
【0052】このとき、流出孔13が、防爆ガラス2に
おける、流入孔5が形成されている位置から径方向に向
かい合う位置で、反射鏡1によって反射される光の有効
光束4よりも外側の位置で、かつ図3のように見たとき
に流入孔5の真上となる位置に形成されていることによ
り、管球部8及び発光管9を冷却した後の冷却風が、そ
の流れに大きな乱れが生じることなく、そのまま反射鏡
1の凹面部1dに沿って管球部8を包むようにU字状に
流れることで、冷却風の流動抵抗を低減することがで
き、この冷却風を流出孔13から排気ダクト12に円滑
に流出させることができる。したがって、ランプユニッ
ト10内に送り込まれた冷却風を効率良くランプユニッ
ト10の外部に放出することができ、ランプユニット1
0内への冷却風の供給量を増やすことができるので、プ
ロジェクタ20の薄型化及び小型化を阻害することな
く、冷却効率をより一層向上させることができる。
【0053】そして、この冷却後の冷却風は、メインフ
ァン23の吸気方向とほぼ平行となるように配設されて
いる排気ダクト12の他端部12bから、メインファン
23によって発生する気流に合流し、ハウジング20a
の外部に効率良く排出される。
【0054】これにより、本発明の実施の形態1に示し
た場合よりも、冷却風の流動抵抗をさらに低減するがで
き、ランプユニット10内に送り込まれた冷却風を効率
良くランプユニット10の外側に放出することができ
る。したがって、実施の形態1の場合に比べて、ランプ
ユニット10内への冷却風の供給量を増やすことがで
き、プロジェクタ20の薄型化及び小型化を阻害するこ
となく、冷却効率をより一層向上させることができる。
【0055】また、排気ダクト12を、透光性を有する
ポリカーボネード等の耐熱性樹脂材料で構成したことに
より、排気ダクト12が、発光管9から発せられた光を
吸収しないことから、熱による排気ダクト12の劣化を
防止し、排気ダクト12の耐久性を向上させることがで
きる。また、排気ダクト12の一端部に、傾斜面25b
を形成したことにより、傾斜面25bを形成しない場合
に比べて、流出孔13から排気ダクト12へ流出する冷
却風の流動抵抗を小さくすることができ、冷却風をより
円滑に排気ダクト12へと流出させることができる。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3のプロジェクタ
において、上述した実施の形態2のプロジェクタと相違
する箇所を、図5〜図8を参照しながら説明する。
【0056】図5〜図8に示すように、実施の形態3に
おけるプロジェクタの導風管6内には、導風管6の流路
を開閉するための蓋体である遮蔽板30aが、排気ダク
ト12内には、遮蔽板30aと同様の構成とされ、排気
ダクト12の流路を開閉するための蓋体である遮蔽板3
0bが設けられている。
【0057】遮蔽板30aは、例えば、金属の薄板で形
成されており、図8に示すように、付勢手段であるねじ
りバネ31aの一端部が導風管6に取り付けられ、他端
部が遮蔽板30aに取り付けられ、このねじりバネ31
aの輪状部分の内側及び遮蔽板30aの端部に形成され
ている貫通孔30cに支持ピン26aが通され、この支
持ピン26aの両端が導風管6の両側面に形成されてい
る丸孔6aにはめ合わされて支持されることで、遮蔽板
30aは支持ピン26aを中心に回動可能とされ、かつ
冷却風の流れと逆方向に回動するように弾性的に付勢さ
れている。
【0058】なお、図7及び図8では図示は省略してい
るが、導風管6内には径方向に、流路面積が広くなるよ
うな段部6bが形成されており、図5に示すように、シ
ロッコファン7が停止しているときには、ねじりバネ3
1aによって弾性的に付勢された遮蔽板30aがこの段
部6bに接触することで、導風管6の流路が閉鎖され
る。また、シロッコファン7が作動して冷却風が導風管
6内に送り込まれたときには、図6に示すように、送り
込まれた冷却風の風圧によって遮蔽板30aが、ねじり
バネ31aによる付勢方向に抗してこの冷却風の流れの
方向に回動し、導風管6の流路が開かれるように、ねじ
りバネ31aの剛性が設定されている。
【0059】排気ダクト12における遮蔽板30bも、
遮蔽板30aと同様の機構で支持ピン26bを中心に回
動可能に構成され、かつねじりバネ31bにより排気ダ
クト12の流路を開閉可能に構成されている。なお、冷
却風がランプユニット10内から排気ダクト12に円滑
に流れ込むように、排気ダクト12の一端部12aがこ
の流れの方向に沿って徐々に流路が広くなるように形成
されていることから、冷却風の流れの方向と逆方向に付
勢された遮蔽板30bは排気ダクト12の内面に接触す
ることができるので、排気ダクト12内には、導風管6
のような段部6bは形成されていない。
【0060】排気ダクト12は、図5〜図7に示すよう
に、その他端部12bがメインファン23の吸気口に位
置するように配設されている。このような構成におい
て、プロジェクタ20の非作動時には、シロッコファン
7が作動していないため、図5に示すように、導風管6
はねじりバネ31aによって付勢された遮蔽板30aに
より、排気ダクト12はねじりバネ31bにより付勢さ
れた遮蔽板30bにより閉鎖されている。
【0061】しかし、プロジェクタ20を作動させる
と、ランプの点灯と同時に、シロッコファン7及びハウ
ジング20aの側面に取り付けられているメインファン
23が作動し、図6及び図7に示すように、このシロッ
コファン7によって送り込まれた冷却風の風圧によって
遮蔽板30aが、ねじりバネ31aによる付勢方向に抗
してこの冷却風の流れの方向に回動し、導風管の流路が
開かれ、ランプユニット10内に冷却風が送り込まれ
る。
【0062】その後、冷却風は、図中の矢印にて示すよ
うに、反射鏡1の凹面部1dに沿って流れ、管球部8及
び発光管9を直接的かつ効果的に冷却する。冷却後の冷
却風は、そのまま反射鏡1の凹面部1dに沿って管球部
8を包むようにU字状に流れ、流出孔13を経て排気ダ
クト12に円滑に流れ込む。排気ダクト12内に設けら
れている遮蔽板30bは、排気ダクト12に流れ込んだ
冷却風の風圧によって、ねじりバネ31bによる付勢方
向に抗してこの冷却風の流れの方向に回動し、冷却風は
排気ダクト12の他端部12bからランプユニット10
の外側に放出される。
【0063】このとき、排気ダクト12の他端部12b
がメインファン23の吸気口に位置するように配設され
ていることから、図中の矢印にて示すように、メインフ
ァン23により排気ダクト12内を流れる冷却風を吸い
出し、プロジェクタ20の外部に効果的に排出すること
ができる。これにより、排気ダクト12の排気性能が向
上するので、ランプユニット10内により多くの冷却風
を送り込むことができ、発光管9などの温度をより効果
的に低下させることができる。
【0064】また、作動しているプロジェクタ20を停
止し、シロッコファン7が停止すると、冷却風の流れが
止まるので、ねじりバネ31a、31bが遮蔽板30
a、30bを回動させ、導風管6の流路及び排気ダクト
12の流路を閉鎖する。これにより、プロジェクタの非
作動時に、ランプユニット10内にゴミ等の異物が入る
ことを防止することができ、防塵性に優れた信頼性の高
いプロジェクタを実現することができる。 (実施の形態4)本発明の実施の形態4のプロジェクタ
において、上述した実施の形態3のプロジェクタと相違
する箇所を、図9〜図12を参照しながら説明する。
【0065】図9〜図12に示すように、実施の形態3
で使用した遮蔽板30a及び遮蔽板30bにかわって実
施の形態4で用いられる蓋体である遮蔽板32a(遮蔽
板32b)は、支持ピン26a(支持ピン26b)を基
準として、L字形状に形成されており、通気可能な微細
な複数の貫通孔33aが形成されている側のフィルター
部33bと、貫通孔33aが形成されていない側の蓋部
33cとを有する。
【0066】遮蔽板32a(遮蔽板32b)は、実施の
形態3で使用した遮蔽板30a及び遮蔽板30bと同様
に、支持ピン26a(支持ピン26b)を中心に回動可
能に構成され、かつねじりバネ31a(ねじりバネ31
b)により導風管6(排気ダクト12)の流路を開閉可
能に構成されている。
【0067】シロッコファン7が停止して、導風管6内
に冷却風が送り込まれていないときには、図9及び図1
1に示すように、ねじりバネ31a(ねじりバネ31
b)が遮蔽板32a(遮蔽板32b)を回動させ、フィ
ルター部33bが導風管6(排気ダクト12)の底部に
接触することで、蓋部33cにより流路が閉鎖される。
【0068】また、シロッコファン7が作動して、導風
管6内に冷却風が送り込まれたときには、冷却風が流路
を閉鎖している蓋部33cに当たり、遮蔽板32a(遮
蔽板32b)を冷却風の流れの方向に、ねじりバネ31
a(ねじりバネ31b)による付勢方向に抗して回動さ
せる。遮蔽板32a(遮蔽板32b)の蓋部33cが、
導風管6(排気ダクト12)の流路の底部に接触するま
で回動することで、フィルター部33bが流路に対して
垂直な位置に起き上がる構成とされている。
【0069】また、実施の形態4におけるプロジェクタ
には、超高圧水銀ランプ3の電流の有無を検知する通電
センサー(図示は省略)と、この通電センサーの出力信
号によって、プロジェクタ20の作動時においても、超
高圧水銀ランプ3に通電しない場合には、ランプ冷却用
ファン7の動作を停止させる駆動回路(図示は省略)と
が設けられている。
【0070】このような構成において、プロジェクタ2
0を作動させると、ランプの点灯と同時に、シロッコフ
ァン7及びハウジング20aの側面に取り付けられてい
るメインファン23が作動し、図10及び図12に示す
ように、冷却風が流路を閉鎖している蓋部33cに当た
り、遮蔽板32a(遮蔽板32b)を冷却風の流れの方
向に回動させる。遮蔽板32a(遮蔽板32b)の蓋部
33cが、導風管6(排気ダクト12)の流路の底部に
接触するまで回動することで、フィルター部33bが流
路に対して垂直な位置に起き上がる。
【0071】このとき、フィルター部33bに複数の貫
通孔33aが形成されていることにより、冷却風がこれ
ら複数の貫通孔33aを通過して、図10の矢印にて示
すように、円滑に流れることができるので、プロジェク
タ20の非作動時はもとより、プロジェクタ20の作動
時においても、ランプユニット10内にゴミ等の異物が
入りにくい防塵性に優れた信頼性の高いプロジェクタを
実現することができる。
【0072】また、プロジェクタ20の作動時に発光管
9が破裂した場合には、超高圧水銀ランプ3に通電して
いないことを通電センサー(図示せず)が検知して駆動
回路(図示せず)に信号を送り、瞬時にシロッコファン
7を停止することができるので、発光管9の破片がラン
プユニット10の外部に飛散することを防止することが
できる。
【0073】また、実施の形態4において用いた通電セ
ンサー及び駆動回路は、実施の形態3においても用いる
ことができ、これにより、実施の形態4の場合と同様
に、超高圧水銀ランプ3の非点灯時にシロッコファン7
を停止させることができる。
【0074】さらに、実施の形態4の場合及び実施の形
態3にて上記通電センサー及び駆動回路を用いた場合に
おいて、それぞれの場合に用いられる遮蔽板を電動、例
えばアクチュエータ等で回動するように構成し、前記遮
蔽板による流路の開閉を通電センサー及び他の駆動回路
によって超高圧水銀ランプ3の点灯時、非点灯時に連動
させることによって、ランプユニット10内へのゴミ等
の異物の侵入をより確実に防止することができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ランプユ
ニットよりも前方で、かつ反射鏡により反射された光の
有効光束よりも外側となる位置に冷却風送風用の第1の
ファンが配置され、かつ透明隔壁における、有効光束よ
りも外側となる位置に第1の通風孔が形成され、この第
1のファンと第1の通風孔とが、有効光束よりも外側と
なる位置に配置されている導風管により接続されている
ことにより、第1のファンにて冷却風を、第1の通風孔
を経てランプユニットの前方からランプユニット内に送
り込むことができる。これにより、ランプユニット内に
送り込まれた冷却風は、反射鏡の凹面部に沿って円滑に
流れて発光管に直接に当たるので、この熱源となる発光
管を直接的かつ効果的に冷却することができる。さら
に、第1のファンを、ランプユニットよりも前方で、か
つ有効光束よりも外側となる位置に配置したことで筐体
内のスペースを有効に活用することができ、また第1の
ファンをランプユニットよりも下方となる位置に設けな
いので光源装置の薄型化、小型化を妨げることがない。
【0076】また、発光管を冷却した後の冷却風が、そ
の流れに大きな乱れが生じることなく、そのまま反射鏡
の凹面部に沿って流れることで、冷却風の流動抵抗を低
減することができる。したがって、ランプユニット内に
送り込まれた冷却風を第2の通風孔を経て効率良くラン
プユニットの外部に放出することができ、ランプユニッ
ト内への冷却風の供給量を増やすことができるので、光
源装置の薄型化及び小型化を阻害することなく、冷却効
率をより一層向上させることができる。
【0077】また、排気ダクトの他端部が、この排気ダ
クトの他端部から排出される冷却風が第2のファンによ
って発生する気流に合流可能な位置に配設され、この第
2のファンが筐体内の冷却風を筐体外に排出可能とされ
ていることにより、排気ダクトの他端部から排出された
冷却風を、第2のファンによって筐体の外部に効率良く
排出することができる。したがって、ランプユニット内
への冷却風の供給量を増やすことができ、光源装置の薄
型化及び小型化を阻害することなく、冷却効率をより一
層向上させることができる。
【0078】また、導風管が発光管から発せられた光を
吸収しないことから、導風管の熱による劣化を防止し、
耐久性の向上を図ることができる。またこれにより、導
風管の温度及びこの導風管内を通過する冷却風の温度の
上昇を防止することができるので、より効果的に発光管
を冷却することができる。
【0079】また、排気ダクトが発光管から発せられた
光を吸収しないことから、排気ダクトの熱による劣化を
防止し、耐久性の向上を図ることができる。また、冷却
風の流動抵抗を小さくすることができ、冷却風をランプ
ユニット内に円滑に送り込むことができる。
【0080】また、傾斜面を形成しない場合に比べて、
第2の通風孔から排気ダクトへ流出する冷却風の流動抵
抗を小さくすることができ、冷却風をより円滑に排気ダ
クトへと流出させることができる。
【0081】また、ランプユニット内に送り込まれる冷
却風の流れの方向と、発光管を冷却し温度が上昇した冷
却風の自然対流の方向とが一致することにより、冷却風
の流れに一層乱れが生じにくくなり、冷却風をより円滑
に排気ダクトに流出させることができる。
【0082】また、冷却風は、発光管を冷却しながら楕
円面で形成されている反射鏡の凹面部に沿って、発光管
を包むようにU字状に流れることができるので、発光管
を効果的に冷却することができる。
【0083】また、流路に冷却風が流れていないときに
は、蓋体がこの流路を閉じることができるので、ランプ
ユニット内にゴミ等の異物が入ることを防止することが
でき、防塵性に優れた信頼性の高い光源装置を実現する
ことができる。
【0084】また、流路に冷却風が流れているときには
フィルター部が配置され、流路に冷却風が流れていない
ときには蓋部が配置されることにより、冷却風の流れに
関係なく、常に、ランプユニット内にゴミ等の異物が入
りにくい防塵性に優れた信頼性の高い光源装置を実現す
ることができる。
【0085】さらに、発光管が破裂した場合には、発光
管に通電していないことを通電センサーが検知して駆動
回路に信号を送り、瞬時に第1のファンを確実に停止さ
せて冷却風の流れを止めることができるので、発光管の
破片がランプユニットの外部に飛散することを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のプロジェクタの側面断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のプロジェクタの平面断
面図である。
【図3】本発明の実施の形態2のプロジェクタの側面断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態2のプロジェクタの平面断
面図である。
【図5】本発明の実施の形態3のプロジェクタにおい
て、プロジェクタが停止しているときの側面断面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態3のプロジェクタにおい
て、プロジェクタが作動しているときの側面断面図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態3のプロジェクタにおい
て、プロジェクタが作動しているときの平面断面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態3において用いられる遮蔽
板の構造を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態4のプロジェクタにおい
て、プロジェクタが停止しているときの側面断面図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態4のプロジェクタにおい
て、プロジェクタが作動しているときの側面断面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態4において用いられる遮
蔽板の、プロジェクタが停止しているときの状態を示す
斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態4において用いられる遮
蔽板の、プロジェクタが作動しているときの状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 反射鏡 1d 凹面部 2 防爆ガラス 4 有効光束 5 流入孔 6 導風管 7 シロッコファン 9 発光管 10 ランプユニット 20a ハウジング 23 メインファン 28 流出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 F21M 7/00 L // F21Y 101:00 1/00 J (72)発明者 小倉 敏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2K103 AB10 BA13 BA14 BA17 DA02 DA07 DA10 DA19 DA23 3K014 AA01 MA02 MA05 MA08 3K042 AA01 AC06 BB01 CC04 CC05 CC10 5C058 BA35 EA12 EA13 EA52

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管と、前記発光管を取り囲んで配置
    され前記発光管からの光を凹面部で前方へと反射する反
    射鏡と、前記反射鏡の前方開口部に配置されている透明
    隔壁とを有するランプユニットが筐体内に配置され、前
    記筐体内における、前記ランプユニットよりも前方で、
    かつ前記反射鏡により反射された光の有効光束よりも外
    側となる位置に冷却風送風用の第1のファンが配置さ
    れ、前記透明隔壁における、前記有効光束よりも外側と
    なる位置に第1の通風孔が形成され、前記有効光束より
    も外側となる位置に配置されている導風管により前記第
    1のファンと前記第1の通風孔とが接続されて前記ラン
    プユニットの前方から前記ランプユニット内に冷却風を
    送風可能に構成され、前記第1のファンから前記ランプ
    ユニット内に送風された冷却風を前記ランプユニットの
    外部に流出可能な第2の通風孔が前記ランプユニットに
    形成されていることを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 第2の通風孔が、透明隔壁における、第
    1の通風孔が形成されている位置から径方向にほぼ向か
    い合う位置で、かつ有効光束よりも外側となる位置に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の光源装
    置。
  3. 【請求項3】 第1のファンが筐体の外部からの冷却風
    をランプユニット内に送り込み可能とされ、前記筐体内
    における有効光束よりも外側となる位置に排気ダクトが
    配置され、前記排気ダクトの一端部が第2の通風孔に取
    り付けられて前記ランプユニット内の冷却風を前記ラン
    プユニットの外部に排出可能とされ、前記筐体内におけ
    る有効光束よりも外側となる位置に、前記筐体内の冷却
    風を前記筐体外に排出可能な第2のファンが配置され、
    前記排気ダクトの他端部が、前記排気ダクトの他端部か
    ら排出される冷却風が前記第2のファンによって発生す
    る気流に合流可能な位置に配設されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の光源装置。
  4. 【請求項4】 導風管が透光性を有する材料で形成され
    ていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか
    1項記載の光源装置。
  5. 【請求項5】 排気ダクトが透光性を有する材料で形成
    されていることを特徴とする請求項3または4記載の光
    源装置。
  6. 【請求項6】 導風管の第1の通風孔側の端部に、流路
    面積が先端側に近づくに従って大きくなるような傾斜面
    が形成されていることを特徴とする請求項1から5まで
    のいずれか1項記載の光源装置。
  7. 【請求項7】 排気ダクトの第2の通風孔側の端部に、
    流路面積が先端側に近づくに従って大きくなるような傾
    斜面が形成されていることを特徴とする請求項3から6
    までのいずれか1項記載の光源装置。
  8. 【請求項8】 第1の通風孔が第2の通風孔よりも下側
    に配置されていることを特徴とする請求項1から7まで
    のいずれか1項記載の光源装置。
  9. 【請求項9】 第1のファンをシロッコファンとし、前
    記シロッコファンが筐体の底面から冷却風を吸気可能で
    あることを特徴とする請求項3から8までのいずれか1
    項記載の光源装置。
  10. 【請求項10】 反射鏡の凹面部が楕円面で形成されて
    いることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1
    項記載の光源装置。
  11. 【請求項11】 DMD反射型表示素子を電気信号から
    画像への変換手段としたDLP方式により画像を投射す
    ることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1
    項記載の光源装置。
  12. 【請求項12】 導風管と排気ダクトとの少なくともい
    ずれか一方の流路に、前記流路に冷却風が流れている時
    には前記流路を開き、前記流路に冷却風が流れていない
    ときには前記流路を閉じる蓋体が配置されていることを
    特徴とする請求項1から11までのいずれか1項記載の
    光源装置。
  13. 【請求項13】 流路に冷却風が流れていないときに
    は、蓋体が付勢手段により付勢されて前記流路を閉じ、
    前記流路に冷却風が流れているときには、冷却風の風圧
    が前記付勢手段の付勢力を上回ることによって、前記蓋
    体が前記流路を開くことを特徴とする請求項12記載の
    光源装置。
  14. 【請求項14】 蓋体が、冷却風が通過可能なフィルタ
    ー部と流路を閉じる蓋部とを有し、流路に冷却風が流れ
    ているときには前記フィルター部が前記流路に配置さ
    れ、前記流路に冷却風が流れていないときには前記蓋部
    が前記流路に配置されることを特徴とする請求項12ま
    たは13記載の光源装置。
  15. 【請求項15】 発光管への電流の通電状態を検知する
    通電センサーと、前記通電センサーからの出力信号によ
    って、前記発光管に電流が通電していない場合に、第1
    のファンの動作を停止させる駆動回路とを有することを
    特徴とする1から14までのいずれか1項記載の光源装
    置。
  16. 【請求項16】 発光管として超高圧水銀ランプを使用
    することを特徴とする請求項1から15までのいずれか
    1項記載の光源装置。
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