JP2003346283A - 車輌速度監視システム - Google Patents

車輌速度監視システム

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JP2003346283A
JP2003346283A JP2002148736A JP2002148736A JP2003346283A JP 2003346283 A JP2003346283 A JP 2003346283A JP 2002148736 A JP2002148736 A JP 2002148736A JP 2002148736 A JP2002148736 A JP 2002148736A JP 2003346283 A JP2003346283 A JP 2003346283A
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vehicle
speed
monitoring server
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measuring device
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JP2002148736A
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Takemitsu Isobe
剛光 磯辺
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドップラー効果を利用した従来の自動車速度取
締り方法では、車輌側にこの電波検出系を搭載すること
により取締りを回避することが出来るため全面的に有効
とは言えなかった。また速度超過の計測が中心で、低速
走行車輌も含めた統一的な道路情況監視システムが無
く、このため、高速道路における速度違反車輌の監視
と、渋滞・故障等道路情況の把握を的確かつ迅速に行な
うシステムの実現を目的とした。 【解決手段】ETCゲートを利用し、監視サーバに高速
道路に入線する車輌の認証データを監視サーバに取り込
み、道路沿いには所定の間隔で複数の計測器を配置して
おく。計測器は車輌が発信する当該車輌の認証データを
順次受信し、この受信時刻から各区間での平均速度を算
出する。これを通過する各車輌に対して行ない、速度超
過の警告、あるいは取締り、渋滞情報の伝達等を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信技術を用
いて、人と道路と車輌を情報でネットワーク化すること
を目的としたITS事業に関するものであり、ITS事
業分野の中でも、特に、無線通信技術を利用した「交通
管理の最適化」、「安全運転の支援」と言った開発分野
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、現在の高速自動車道路におい
て、自動車の安全面・走行面での性能が向上しているこ
とに伴い、法定速度を遵守せず過速度走行を行い、結
果、事故に繋がるといったケースが増加している。現在
の速度取締りの方法としては、一般に「オービス」と呼
ばれる自動速度取締り方式が主流であり、様々な方法で
車輌の速度を算出している。速度の算出方法としては、
ある特定個所において電波を車輌に向け送出し、その反
射波を受信するまでの時間を計測することで車輌の速度
を計測し取締る方法(H型システムと呼ばれる)や、道
路に埋め込まれた金属探知機を用いて(「磁界の乱れ」
の時間間隔を計測)、ある一定距離内での速度を算出す
る方法(L型システムと呼ばれる)、パトロールによる
移動追尾計測によるもの等が用いられてきた。
【0003】また、ETCシステムを利用する方式とし
ては、特開2001−331827号公報が公開されて
いるが、この方式ではIDのみならず自動車の速度に至
まで車輌側から得ている。しかし、この方法では車輌
側、固定側両者におけるデータ処理が煩雑となる上に、
車載速度計個々の誤差が含まれ正確な一定基準にしたが
った速度計測が出来ないため速度違反等の摘発には使用
できない。さらに、路上に複数個の車輌感知器を設けて
速度計測を行なう方法については特開2000−235
691号公報が公開されているが、この方式は車輌を特
定せず単に測定器間での計測時間から高速道路の特定区
間を通過するに要する所要時間を推定するもので、個々
の車輌についての速度を計測し高速道路上での交通状況
管理に関するデータを取得する機能を有していない。
【0004】従来の自動速度取締り法において代表され
る前記「H型システム」について、前に説明した様にこ
のシステムは、Xバンドと呼ばれる周波数帯(10.5
25GHz)を持つ電波を断続的に車輌に対して送出
し、その反射波を受信することで、受信波の時間差から
車輌の速度を算出するドップラー効果を利用したシステ
ムである。
【0005】現在は、このシステムの「車輌に対して断
続的に電波を送出する」という点を利用した「レーダー
探知機」が市販されている。これを車輌側が搭載すれば
事前にその電波を検知できるため、自動速度取締機付近
でのみ減速し、自動速度取締機通過後、また過速度走行
を行うというのが現状であると思われる。
【0006】この状態では、自動速度取締機付近以外の
場所において、過速度走行を行う車輌について取締るこ
とは不可能である。
【0007】前記「L型システム」についても同様であ
り、このシステムは、ループコイルと呼ばれるコイルを
道路の中に埋め込み、車の通過による磁界の乱れから、
車輌の通過時刻を測定し、数メートルという狭い範囲で
過速度走行車輌を検出し、警告、またはオービスとの併
合で撮影を行うといった方式を採用したシステムであ
る。しかし、このシステムにおいても「速度の計測個所
が固定である」と言う点を利用した「GPS機能付きレ
ーダー探知機」が市販されており、予め登録してある自
動速度取締機付近になるとドライバーに警告することが
可能であるため、自動速度取締機付近でのみ減速し、自
動速度取締機通過後、また過速度走行を行うというのが
現状であると思われる。
【0008】更に、パトロール(追尾計測)による取締
りや、移動オービスと呼ばれる計測器を帯同し、移動先
にて取締りを行うものなどは、人為的なものであり現行
犯として取締れるという利点はあるにしても、結局はそ
の計測ポイントでのみの取締りでしかないため、計測ポ
イントを通過すれば、また過速度走行を行うというのが
現状であると思われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、
「計測ポイントでのみの速度取締り」はそのポイントで
の過速度走行車輌を検知することが目的で、根本的に
「安全」を目的とした法定速度での走行をドライバーに
促進する手段では無いように思われる。そう言った過速
度走行を可能にする状況下では、結果として大事故を引
き起こす可能性が増加するということは言うまでもな
い。このため本発明においては、高速道路上の個々の車
輌に関する情報を集中的に監視し、過速度走行の監視・
摘発のみならず、低速車輌のチェックも行なうことによ
る渋滞、事故、故障車の監視を行ない、高速道路上での
車輌の走行状態を総合的に管理するシステムの実現を目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1においては、高速道路に設置さ
れる複数の計測器と、前記道路を走行する車輌に搭載さ
れる車載器と、前記複数の計測器を集中的に制御する固
定側となる監視サーバとを具えており、前記車載器は、
前記車輌を識別するための識別情報を有しており、前記
複数の計測器のうち1個が、付近を通過する前記車輌に
搭載された前記車載器と無線通信を行って前記識別情報
を取得し、次に前記複数の計測器のうち他の1個が上記
識別情報と同一の識別情報を取得し、前記監視サーバ
は、前記複数の計測器のうちの2個が前記車輌の識別情
報をそれぞれ取得した時刻から、前記車輌の平均速度を
算出し、この平均速度を前記道路の規定速度と比較する
ことを特徴とした車輌速度監視システムについて規定し
ている。
【0011】請求項2においては、前記請求項1記載の
車輌速度監視システムにおいて、前記車輌速度監視シス
テムが、道路上に表示手段を具え、前記監視サーバは、
前記車輌の前記平均速度が前記規定速度を超えている場
合に、前記車輌の特徴のうち少なくとも登録ナンバー
と、速度超過の警告表示を前記車輌の進路上にある前記
表示装置に表示させることを特徴とするシステムについ
て規定している。
【0012】請求項3においては、前記請求項1記載の
車輌速度監視システムにおいて、前記平均速度が第1の
設定値を下回っている低速車輌の数が第2の設定値を上
回るか、或いは前記計測器を車輌が通過する時間間隔の
変化が第3の設定値を上回ったことを検出することによ
り、前記平均速度を算出した区間、或いは前記計測器の
手前の区間におけるトラブルの発生を推定することを特
徴とするシステムについて規定している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図を参照し本発明の実施
の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明の「車輌速度監視システ
ム」について、過速度走行車輌の取締り構成例を概略的
に示した図である。図1に示す00は、高速道路入口に
設置されたETC(自動料金徴収システム)ゲートであ
り、このシステムを利用して、ゲート通過車輌の個人登
録情報、及びETCゲートの通過時刻を取得し、これら
取得データを監視サーバ(40)にアップロードするも
のである。図1に示す10、11は、高速道路沿いに設
けられた複数の計測器a、bであり、ETCゲート(0
0)により取得した個人登録情報を照会して該当車輌の
通過時刻を計測し、監視サーバ(40)にアップロード
するものである。図1に示す5は、警告表示板で、前記
10、11の計測器a、bにより取得した通過時刻から
計測器a、bの区間内での平均速度を算出し、規定速度
以上であった場合には、監視サーバ(40)より得た警
告情報および、個人登録情報から割出した該当車輌のナ
ンバー等を表示させるものである。図1に示す30は、
過速度走行をする車輌aであり、60は、追尾車輌aで
あり、過速度走行を続ける車輌a(30)を監視サーバ
(40)からの要請で追尾を行う車輌である。
【0015】以下、図1に示す「過速度走行車輌の取締
り」の実施例を示す。尚、車輌a(30)が高速道路入
口のETC(自動料金徴収システム)ゲート(00)付
近にいるものとし、かつ計測器a(10)から計測器b
(11)の区間内で過速度走行を行うものとする。高速
道路の入口にて車輌a(30)がETC(自動料金徴収
システム)ゲート(00)を通過する際、車輌a(3
0)の通過時刻と、車輌a(30)の個人登録情報を認
証データとして監視サーバ(40)にアップロードす
る。監視サーバ(40)は車輌a(30)が次に通過す
る予定である計測器a(10)に対して、車輌a(3
0)の認証データを送出する。この場合、ETCゲート
通過後に道路が上り車線側と下り車線側とに分岐してい
る場合は、上下各車線の最も近い計測器に同時にアップ
ロードし、一方の計測器を当該車輌が通過したときに他
方の計測器にアップロードされたデータは削除される。
車輌a(30)がETCゲート(00)通過により監視
サーバ(40)から認証データを受信した計測器a(1
0)は、車輌a(30)から送出される認証データの受
信待ち状態になる。この状態で、車輌a(30)から送
出された認証データを計測器a(10)が受信すると、
計測器a(10)は計測準備を行い、車輌a(30)が
計測器a(10)通過と共にその時刻を計測し、その認
証データと通過時刻を監視サーバ(40)にアップロー
ドする。
【0016】車輌a(30)の認証データと車輌a(3
0)の計測器a(10)の通過時刻を受信した監視サー
バ(40)は直前に通過が確認された計測器の通過時刻
0(ここではETCゲート(00)により計測した通過
時刻)と今回、計測器a(10)から受信した計測器a
(10)の通過時刻1をもとに、データベースからその
区間の距離を読込み、区間内の平均速度を算出する。こ
こでは、算出した平均速度が規定速度内(車輌a(3
0)が過速度走行をしていないという設定であるため)
と判断し、監視サーバ(40)は、車輌a(30)が次
に通過する予定である計測器b(11)に対して、車輌
a(30)の認証データを送出する。
【0017】監視サーバ(40)から認証データを受信
した計測器b(11)は車輌a(30)から送出される
認証データの受信待ち状態になる。この状態で、車輌a
(30)から送出された認証データを計測器b(11)
が受信すると、計測器b(11)は計測準備を行い、車
輌a(30)が計測器b(11)通過と共にその時刻を
計測し、その認証データと通過時刻を監視サーバ(4
0)にアップロードする。車輌a(30)の認証データ
と車輌a(30)の計測器b(11)の通過時刻を受信
した監視サーバ(40)は一つ前の計測器(ここでは計
測器a(10))の通過時刻1と今回計測器b(11)
から受信した計測器b(11)の通過時刻2をもとに、
データベースからその区間の距離を読込み、区間内の平
均速度を算出する。算出した平均速度が規定速度超過
(車輌a(30)が過速度走行をしているという設定で
あるため)と判断した場合、監視サーバ(40)は、直
ちに認証データから割出した車輌a(30)の登録ナン
バーと平均速度等の警告表示データを警告表示板(5)
に送出する。図10(a)に制限速度超過警告表示の例
を示す。
【0018】監視サーバ(40)より警告表示データを
受信した警告表示板(5)は、車輌a(30)から送出
される認証データの受信待ち状態になる。この状態で、
車輌a(30)から送出された認証データを警告表示板
(5)が受信すると、警告表示板(5)は直ちに警告デ
ータを表示板に表示させると同時に、その警告データを
車輌a(30)に対しても送出し、車輌a(30)がカ
ーナビゲーションシステムを搭載している場合、警告を
モニターに表示あるいはカーラジオ、カーナビゲーショ
ンを通じて音声信号等の手段により告知し、ドライバー
に注意を促すと同時に警告表示板(5)の表示を見逃し
た場合にもドライバーに確実に注意を促せるようにな
る。この場合、カーナビゲーションシステム自体に、警
告表示板(5)から送出された警告データを受信し、モ
ニターに表示させることが可能となるような機能が必要
となる。あるいは警告表示板(5)を計測器b(11)
の近く(例えば100m先)に設置し、規定速度超過と
判断した場合直ちに警告データを表示させてもよい。更
に、監視サーバ(40)から警告表示板への警告データ
の送出が連続する場合、又は複数区間に渉る場合には、
(この設定は任意であるものとする)監視サーバ(4
0)は、「悪質な違反走行車輌」と判断し、高速道路交
通警察隊に追尾車輌a(60)によるパトロール(追
尾)要請を行う。この際、ETC通過後に得られた個人
登録情報から、車輌のナンバー、車輌、色、現在地点
(現在いる計測器区間)等の情報を高遠道路交通警察隊
に通知することで迅速な取締りを支援し、悪質な違反走
行車(過速度走行を継続する車輌)を厳重に取締ること
が可能となる。
【0019】図2は、本発明の「車輌速度監視システ
ム」について、過速度走行車輌の速度取締りの際、車輌
がパーキングエリア(以下PAと略記)にて休憩をする
時に生じるタイム・ロスを調整するためのシステム構成
例を概略的に示した図である。図2に示す12、13
は、高速道路に沿って設置された複数の計測器c、dで
あり、車輌が高速道路に入る際に通過するETCゲート
(00)により取得した個人登録情報を照会して該当車
輌の通過時刻を計測し、41の監視サーバにアップロー
ドするものである。図2に示す点線で囲まれた範囲7は
PAである。そのエリアの入口と出口に20、21とし
て示すものは、それぞれ入口用計測器、出口用計測器で
あり、車輌の平均速度を監視する際、これらの計測器
(20、21)の通過時刻を監視サーバ(41)にアッ
プロードすることで、PAにて休憩することで生じるタ
イム・ロスを調整するためのものである。図2に示す3
1は、過速度走行をする車輌bである。図2に示す「過
速度走行車輌の取締り」において、車輌の平均速度を監
視する際、PAにて休憩することで生じるタイム・ロス
を調整するシステムの実施例を以下に示す。尚、図2に
おいて、車輌b(31)は計測器c(12)を通過後、
PAに立寄り入口用計測器(20)を通過し、休憩後、
出口用計測器(21)を通過し本線に合流し、計測器d
(13)を通過するものとする。
【0020】高速道路走行中の車輌b(31)は、計測
器c(12)を通過する際、図1に示すシステムの手順
通りに、車輌b(31)から送出された認証データを待
受け状態の計測器c(12)が受信すると、計測器c
(12)は計測準備を行い、車輌b(31)が計測器c
(12)を通過する際の時刻を計測し、その認証データ
と通過時刻3を監視サーバ(41)にアップロードす
る。認証データを受信した監視サーバ(41)は次に通
過する予定の計測器d(13)に車輌b(31)の認証
データを送出すると共に、計測器c(12)と計測器d
(13)との間に位置するPAの入口用計測器(2
0)、出口用計測器(21)に対しても認証データを送
出する。
【0021】認証データを受信した計測器d(13)及
び、PA内の入口用計測器(20)、出口用計測器(2
1)は、該当車輌から送出される認証データの待受け状
態となる。この状態で、車輌b(31)がPA内に入
り、入口用計測器(20)に対して認証データを送出す
ると、入口用計測器(20)は該当車輌b(31)の通
過時刻の計測準備に入り、車輌b(31)が通過する
と、その通過時刻4を計測し、この計測時刻を監視サー
バ(41)にアップロードする。車輌b(31)が休憩
後、PAから出ようとする際、出口用計測器(21)に
対して、認証データを送出すると認証データを受信した
出口用計測器(21)は、車輌b(31)の通過時刻の
計測準備に入り、車輌b(31)が通過するとその通過
時刻5を計測し、この計測時刻を監視サーバ(41)に
アップロードする。車輌b(31)が高速道路本線に合
流し、次に通過する予定である計測器d(13)に近づ
くと、車輌b(31)から送出される認証データを受信
した計測器d(13)は当該車輌b(31)の通過時刻
の計測準備に入り、車輌b(31)が通過すると、その
通過時刻6を計測し、この計測時刻を監視サーバ(4
1)にアップロードする。
【0022】計測器d(13)から通過時刻6を受信し
た監視サーバ(41)は、図1に示した場合と同様にし
て、計測器c(12)から計測器d(13)の区間内で
の平均速度を算出するが、その際、PAに立寄ったがど
うかの確認をPA内の入口用計測器(20)と出口用計
測器(21)から通過時刻のデータがアップロードされ
ているかどうかで判断し、立寄ったと判断された場合
は、平均速度を算出する際、計測器c(12)から計測
器d(13)の経過時間((通過時刻6)−(通過時刻
3))からPA内にて休憩をした時間((通過時刻5)
−(通過時刻4))を差引いて算出することで、PA内
に立寄り、休憩することで生じたタイム・ロスを調整で
きる。また、付加価値として、多数の車輌のPA内に出
入を監視することで、PAの混雑情報が得られる。この
PA混雑情報を監視サーバ(41)から計測器c(1
2)の前の警告表示板等を利用して表示させることも可
能である。
【0023】図3は、本発明の「車輌速度監視システ
ム」について、高速道路の出口にて車輌監視システムの
解除を行うシステムの構成例を概略的に示したものであ
る。図3に示す14、15はそれぞれ計測器e、fであ
り、図1に示すシステムと同様にして、車輌が高速道路
に入る際に通過するETCゲートにより取得した個人登
録情報を照会して該当車輌の通過時刻を計測し、監視サ
ーバ(42)にアップロードするものである。図3に示
す01は高速道路の出口に設置されたETCゲートであ
り、このシステムを利用して、個人登録情報から高速道
路入口で通過したETCゲート(入口)通過の際、登録
した認証データを割出し、監視解除信号をアップロード
することで、図3に示す42の監視サーバに車輌が高速
道路をでたことを認識させるものである。図3に示す3
2は、前記ETCゲート(出口)を通過し、高速道路を
出る車輌cである。以下、本発明の「車輌速度監視シス
テム」において、車輌が高速道路を出る際に行われる監
視解除についての実施例を示す。尚、図3に示す車輌c
は、計測器e(14)を通過後、計測器e(14)と計
測器f(15)との区間内に存在する、インターチェン
ジ(以下、ICとする。)において、高速道路を出るも
のとし、その際、ICの出口に設置されたETCゲート
(出口)(01)を通過するものとする。
【0024】高速道路走行中の車輌c(32)は、計測
器e(14)を通過する際、前記図1に示すシステムの
手順通りに、車輌c(32)から送出された認証データ
を待受け状態にある計測器e(14)が受信すると、計
測器e(14)は計測準備を行い、車輌c(32)が計
測器e(14)を通過する際の時刻を計測し、その認証
データと通過時刻7を監視サーバ(42)にアップロー
ドする。認証データを受信した監視サーバ(42)は次
に通過する予定の計測器f(15)に車輌c(32)の
認証データを送出すると共に、計測器e(14)と計測
器f(15)との間に位置するIC出口のETCゲート
(出口)(01)に対しても認証データを送出する。
認証データを受信した計測器e(14)及び、計測器f
(15)、そしてETCゲート(出口)(01)は車輌
c(32)から送出される認証データの待受け状態とな
る。ここで、車輌c(32)が計測器e(14)と計測
器f(15)の間に存在するIC出口より高速道路を出
る際、ETCゲート(出口)(01)に近づくと、車輌
c(32)から送出される認証データを受信したETC
ゲート(出口)(01)は監視システムの解除命令を監
視解除信号として監視サーバ(42)に送出する。ET
Cゲート(出口)(01)から監視解除信号を受信した
監視サーバ(42)は、サーバ内で認証データに該当す
る該当車輌の監視解除処理を行うと共に、現在、監視解
除の前に待ちうけ状態にしていた、計測器e(14)と
次に通過する予定であった計測器f(15)及び、ET
Cゲート(出口)(01)に対して、監視解除命令を行
う。なお、ここで計測器e(14)は車輌c(32)が
通過後は車輌c(32)に関するジョブは廃棄されるも
のとしている。
【0025】図4は、本発明の「車輌速度監視システ
ム」について、速度監視システムを利用した情報提供シ
ステムの構成例を概略的に示した図である。図4に示す
16、17、18は、それぞれ計測器g、h、iであ
り、車輌が高速道路に入る際に通過するETCゲートに
より取得した個人登録情報を照会して該当車輌の通過時
刻を計測し、監視サーバ(43)にアップロードするも
のである。
【0026】図4に示す33、34は、それぞれ高速道
路を走行中の車輌d、eであり、43は監視サーバで前
記個人登録情報から車輌に認証データを与え、高速道路
走行中、設置された前記計測器から車輌の通過時刻を得
て、区間の平均速度を算出し、車輌の速度を取締るもの
である。図4に示す7は道路情報掲示板であり、それぞ
れの計測器から得る情報により、監視サーバ(43)が
高速道路上の様々な情報を掲示することで、ドライバー
に安全かつ、スムーズな走行を促すものである。図10
(b)に道路情報掲示の例を示す。図4に示す61は区
間内にて極端な低速車輌が存在すると監視サーバ(4
3)が判断した場合、その原因を逸早く調査に行く低速
車輌事象確認のための車輌である。
【0027】以下、本発明の「車輌速度監視システム」
において、監視車輌がある区間にて低速走行になった場
合の、システムの対応例を示す。尚、車輌d(33)は
高速走行中の車輌とし、計測器h(17)を通過後、次
に通過予定である計測器g(16)と計測器h(17)
との区間内において、何らかの事情により低速走行、又
は停車しているものとする。車輌e(34)は、高速走
行中の車輌で情報掲示板(7)の手前を走行中のものと
する。高速道路走行中の車輌d(33)は、計測器h
(17)を通過する際、前記図1に示すシステムの手順
通りに、車輌d(33)から送出された認証データを待
受け状態の計測器h(17)が受信すると、計測器h
(17)は計測準備を行い、車輌d(33)が計測器h
(17)を通過した際の時刻を計測し、その認証データ
と通過時刻8を監視サーバ(43)にアップロードす
る。認証データと通過時刻8を受信した監視サーバ(4
3)は次に通過する予定の計測器g(16)に車輌d
(33)の認証データを送出する。認証データを受信し
た計測器g(16)は車輌d(33)から送出される認
証データの待受け状態となる。ここで、車輌d(33)
は、計測器g(16)と計測器h(17)の区間内で何
らかの事情により低速走行又は停車しているものとす
る。
【0028】監視サーバ(43)において、ある特定時
間(任意で設定できるものとする)次に通過予定である
計測器g(16)からの通過時刻9のデータが受信され
ない場合、すなわち連続する2区間の間で速度変化が大
きく、前の区間の所要時間に比べて当該区間の所要時間
が極端に大きい場合には車輌d(33)が低速走行車輌
であると判断し、直ちに、その区間内にPA、又はIC
(出口)がある場合には該当車輌の通過確認請求を行
う。前記PA又はIC(出口)に対する通過確認請求の
返答により、「PA(入口)、IC(出口)を通過して
いない」ことを確認すると、監視サーバ(43)は、
「該当車輌異常状態」と判断し、その原因を確認する。
まず、監視サーバ(43)は同区間にて、低速車輌が複
数台存在するかどうかを確認する。計測器g(16)か
ら計測器h(17)の区間内に低速車輌と判断された車
輌が複数台(台数は任意で設定可能とする)存在する場
合は、何らかの原因で渋滞が発生していると判断し、そ
の情報を該当区間の付近である計測器h(17)、計測
器i(18)及び情報掲示板(7)に渋滞情報として送
出する。渋滞情報を受信した計測器h(17)、計測器
i(18)は、後方の高速走行車輌e(34)から認証
データを受けると、通過時刻の測定を行うと共に、カー
ナビゲーション等に渋滞情報を送出する。渋滞情報デー
タを受信したカーナビゲーションはモニタに渋滞情報を
表示させる。又、渋滞情報を受信した情報掲示板(7)
はその掲示板に渋滞情報を掲示する。
【0029】計測器g(16)から計測器h(17)の
当該区間内に低速車輌と判断された車輌が単数または、
規定台数以内であった場合、車輌d(33)は当該区間
内にてなんらかの事情で減速または一時的に停止したと
みなして、通行上の異常とは認めず次の計測準備に入
る。この時、監視サーバ(43)は、低速車輌が該区間
内に存在することを周知させる情報を前記渋滞情報の提
供と同様の手順で送出し、付近走行中のドライバーに
(例えば車輌e(34))周知すると共に、該低速車輌
d(33)の低速の原因を確認するために、低速事象確
認車輌(61)に出動を要請する。更に、ETC通過後
に得られた個人登録情報から、車輌のナンバー、車種、
色、現在地点(現在いる計測器区間)等の情報も監視サ
ーバ(43)から出動要請と同時に送出される。低速事
象確認車輌により、その原因が確認された場合、直ちに
監視サーバ(43)に対して原因を情報データとして送
出し、前記渋滞情報の掲示と同様の手順にて、付近のド
ライバーに周知を計る。いずれの場合であっても、ある
車輌が「異常状態」と判断した場合、ETC通過後に得
られた個人登録情報から、車輌のナンバー、車種、色、
現在地点(現在いる計測器区間)等の情報も監視サーバ
(43)から送出される。
【0030】このシステムにより、事故車輌の早急な発
見とその情報の周知、渋滞情報の円滑な掲示ができると
同時に、計測器等の無線を通してカーナビゲーションの
モニターに表示させることで迅速かつ確実に周知するこ
とができ、事故車輌についての対応、事故による二次災
害等を軽減することが可能となり、結果、安全でスムー
ズな高速走行を支援することが可能となる。図5〜図9
は、本発明による車輌速度監視システムの動作を示すフ
ローチャートである。図5に示すフローチャートは、基
準となる規定内速度での走行車輌を監視する際の動作を
示しており、図6〜9は、その基準となる車輌が満たす
べき条件以外の事象にある場合について、その処理動作
を示したフローチャートである。 (1)基準となる車輌を監視する場合(図5) 車輌が高速道路に入るため、ETCゲート(入口)を通
過し(ステップ8−a)、ETCの自動料金徴収システ
ムから個人登録情報を入手し、車輌の認証データを作成
(ステップ8−b)すると同時に、ETCの通過時刻を
監視サーバに送信(ステップ8−c)する。監視サーバ
は当該車輌が次に通過する予定の計測器に対して、当該
車輌の認証データを送出(ステップ8−d)し、次の通
過予定計測器までの区間内にPAが有るかどうかの判断
をする(ステップ8−e)。ここで、PAが有りの条件
の場合には、で示す分岐となり、図6のフローチャー
トに(後に詳細を説明する)遷移する。PAがない場合
にはステップ8−fに遷移し、次の通過予定計測器まで
の区間内にIC(出口)が有るかどうかの判断をする
(ステップ8−f)。ここで、IC(出口)が存在する
場合には、の分岐で示す図7のフローチャートに(後
に詳細を説明する)遷移し、IC(出口)が存在しない
場合には、ステップ8−gに遷移し、監視サーバから認
証データを受信した計測器の次に当該車輌が通過予定で
ある計測器は当該車輌の待受け状態となる(ステップ8
−g)。次に、特定時間内(任意に設定可能)に当該車
輌が次に通過する予定であった計測器を通過し、その通
過時刻データを監視サーバが受信したかどうかの判断を
する(ステップ8−h)。ここで、ステップ8−hにお
いて、次に当該車輌が通過予定であった計測器から通過
時刻データを受信していない場合はの分岐で示す図8
のフローチャートに(後に詳細を説明する)遷移し、通
過時刻データを受信した場合には、ステップ8−iに遷
移する。ここで、当該車輌が前に通過した計測器の通過
時刻データと、今回取得した通過時刻データから監視サ
ーバは当該区間内の平均速度を算出する。ここで、当該
区間内にPAが存在している場合には、その入口用計測
器及び出口用計測器の通過時刻データも平均速度算出の
際、考慮に入れる。(ステップ8−i) 次に、その算出した当該区間内平均速度が規定速度以内
(任意で設定可能であるものとする。)であるかどうか
を判断する(ステップ8−j)。規定速度超過であった
場合にはの分岐で示す図9のフローチャートに(後に
詳細を説明する)遷移し、規定速度以内であった場合に
は、ステップ8−dに遷移する。この動作を車輌が高速
道路に入ってから出るまで繰り返すものとする。 (2)車輌がある区間内でPAに入る場合(図6) 図6は、図5のステップ8−eの条件分岐において、
PAが次の通過予定計測器までの区間に存在する場合の
車輌監視システムの動作のフローチャートである。次の
通過予定計測器までの区間内にPAが存在する場合(図
5で)、監視サーバがPA内に設置された入口用計測
器(図2における20)、出口用計測器(図2における
21)に認証データを送出する(ステップ9−b)。認
証データを受信したPA内の入口用計測器(20)、出
口用計測器(21)は車輌からの認証データの待受け状
態となる。(ステップ9−b) 次に、待受け状態にあるPA内の入口用計測器(20)
において当該車輌が通過する際、その通過時刻データを
計測し、結果を監視サーバが受信したかどうかで車輌が
PA内に入ったかどうかを判断する(ステップ9−
c)。ここで、監視サーバにて前記PA内入口用計測器
(20)から通過時刻データを受信した場合には、次に
PAの出口用計測器(21)から通過時刻データを受信
し(ステップ9−d)、Aを経由して図5のステップ8
−fに遷移し、通常の計測器間の測定に戻る。尚、前記
入口用計測器(20)の通過時刻データと前記出口用計
測器(21)の通過時刻データから、車輌のPA滞在時
間を算出し、区間内平均速度計算に反映させる。また、
ステップ9−cにおいて、監視サーバにて前記PA内入
口用計測器(20)から通過時刻データを受信しない場
合には、車輌が次に通過予定である計測器から通過時刻
データを監視サーバが受信した時点で、PAには入らな
かったと判断し、待受け状態の解除を行い(ステップ9
−e)図5のステップ8−fに遷移する。 (3)車輌がある区間内でICに入る場合(図7) 図7は、図5のステップ8−fの条件分岐において、I
Cが次の通過予定計測器までの区間に存在する場合(図
5の分岐)の車輌監視システムの動作をフローチャー
トである。次の通過予定計測器までの区間内にICが存
在する場合、監視サーバがICの出口付近に設置された
出口計測器に相当するETC(出口;図3における0
1)に対して認証データを送出する(ステップ9−
f)。
【0031】認証データを受信したIC出口付近のET
C(出口)は、車輌からの認証データの待受け状態とな
る(ステップ9−g)。次に、待受け状態にあるETC
(出口)において、当該車輌がETC(出口)を通過す
る際、その通過時刻データを監視サーバが受信したかど
うかによって、当該車輌がICより高速道路を出たかど
うかを判断する(ステップ9−h)。ここで、監視サー
バにて前記ETC(出口)から通過時刻データを受信し
た場合には、監視サーバは当該車輌が高速道路をICか
ら出たと判断し、現在車輌からの認証データ待受け状態
になっている全ての計測器に対して、車輌監視システム
解除信号を送出すると共に、監視サーバ側でも当該車輌
の監視システムを解除する(ステップ9−i)。また、
監視サーバにおいて前記ETC(出口)から通過時刻デ
ータを受信していない場合には、待受け状態を続け、車
輌が次に通過予定である計測器から通過時刻データを監
視サーバが受信した時点で、該車輌が高速道路を走行中
であると判断し、待受け状態の解除を行う。(ステップ
9−j) (4)次の通過予定計測から通過時刻データが規定時間
以内に受信されなかった場合(図8) 図8は、監視サーバが低速走行車輌有りと判断した場合
の処理を示すフローチャートである。すなわち、図5の
ステップ8−hにおいて、車輌が次の通過予定計測器を
通過せず、このため監視サーバがその通過時刻データを
規定時間(任意に設定可能)内に受信しなかった場合、
当該計測器区間内にて当該車輌は低速走行中であると判
断し、図5の分岐により図8に示す低速走行車輌あり
の処理を行う。図5のステップ8−hの処理により、監
視サーバがある計測器区間内に低速車輌ありと判断する
と、初めに同区間内に低速車輌が規定の複数台(任意に
設定可能)存在するかどうかを調査する(ステップ9−
k)。ここで、低速走行車輌(又は停止車輌)が規定の
複数台以上存在した場合(9−kでYes)には、監視
サーバはその区間内に渋滞が発生していると判断する
(ステップ9−l)。ここで、当該区間内に渋滞が発生
していると判断した監視サーバは、直ちに、渋滞情報デ
ータを付近の計測器及び情報掲示板に対して送出する
(ステップ9−m)。この渋滞情報データを受信した情
報掲示板は情報掲示板に渋滞情報を表示する。同様に、
渋滞情報データを受信した該区間付近の計測器は、その
データを該計測器付近を通過する車輌に対して送出し、
この前記渋滞情報データを受信した該車輌は、カーナビ
ゲーション等を介して、渋滞情報をモニターに表示(9
−n)した後、Bを経由して8−g(図5)に戻る。一
方、ステップ9−kにおいて低速走行車輌が規定の複数
台数存在しなかった場合は、所定の時間測定を継続し、
その間の台数を積算し(9−z)、この測定期間内で低
速走行車輌が規定の複数台以上存在すると判断された場
合(9−zのYes)は道路管理者に事象確認要請を出
す。規定の複数台存在しないと判断された場合(9−z
のNo)、当該車輌は通過したとして、Cを経由して8
−d(図5)に戻る。以後の測定準備に入る(図5;8
−d)。また、上記ステップ9−kにおいて、規定の複
数台ではないが低速車輌有り、あるいは当該区間で急激
に減速した車輌有りと認識された場合は、「低速走行車
輌有り」の警告表示を行ない(ステップ9−o)、上記
確認要請(9−p)の結果が判明した段階で、事故・故
障情報の表示に切り換える(ステップ9−q)。以上の
状態(9−q)まで遷移すると、当該車輌は異常状態車
輌と判断し、本発明の車輌監視システムにおいて監視シ
ステムは解除され、事故、故障の対応を受ける。(ステ
ップ9−r) (5)計測器区間内の平均速度の算出において規定速度
を超過した場合(図9) 図9は、図5のステップ8−jの条件分岐において、車
輌のある測定器区間内で算出される平均速度が規定速度
を超過する場合(図5の)についてのフローチャート
である。図9に示すステップ9−sにおいて、当該計測
器区間内での平均速度が規定速度を超過した車輌に対し
て、ある特定の条件(任意で設定可能とする)を満たす
か否かにより取締りを行う。ここでは、当該車輌がそれ
以前の計測区間におけるデータを含めてステップ9−s
に遷移することが3回目であるという条件を分岐条件と
し、ステップ9−sに遷移する回数をカウントする機能
を持たせ、その回数を警告回数としている。ここで、警
告回数が3回に満たない場合(ステップ9−sのNo)
は、監視サーバから次に通過予定である警告表示板およ
び車載ナビゲータのモニタに対して、平均速度等の警告
情報データと認証データを送出する。(ステップ9−
u) 前記情報データを受信した警告表示板は、当該車輌から
送出される認証データを受信し、監視サーバから受信し
た認証データと照合する。一致すると、受信した警告情
報データを警告表示板に表示すると共に、認証データよ
り割出した車輌ナンバー、車種などの個人登録情報をも
表示する(ステップ9−v)、と同時に、当該車輌に対
して前記警告情報データを送出する。当該車輌側でこれ
を受信すると、カーナビゲーション等を介して、モニタ
ー等に表示させる(ステップ9−u)。これにより、特
定の車輌に対して、速度超過を通知することが可能とな
る。また、モニター表示を行うことで、確実にドライバ
ーに通知することも可能となるが、更に警報音と共にに
音声信号による告知を併用することにより更に効果を上
げることが出来、警告情報の見落としも減少できる。ま
た、ステップ9−sにおいて、該車輌の警告回数が3回
目の時(9−sのYes)には、監視サーバより、該車
輌の追尾要請と認証データから割出した個人登録情報を
高速道路交通警察隊に送出し、取締ることが可能となる
(ステップ9−t)。この場合も、ステップ9−tの動
作を終了後は、前記警告情報と認証データにより、車輌
への警告を行うものとする(ステップ9−u、ステップ
9−v)。以上の実施の形態においては、複数の計測器
が順次認証データ待ちの状態となり、車輌側から発せら
れる認証データを計測器側で認識することにより、計測
器側で当該車輌を探す処理を行なっていた。これに対
し、車輌搭載のETCシステム用の機器を利用して、車
輌側から認証データを送出し、計測器側でこの認証デー
タ受信後、当該車輌の通過時刻を計測することも可能で
ある。この方法によれば、監視サーバでの当該車輌の認
証データ待ちおよび探索の処理および計測器におけるデ
ータ処理の負担を軽減することが出来る。以上述べた実
施の形態においては隣接する計測器区間での測定を対象
としているが、測定失敗の場合を考慮して、測定区間を
2区間以上に拡張して測定を続行することも可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、車輌が高速道路に入る
時に車種、車輌ナンバー等当該車輌の認証データを監視
サーバにETCゲートを介して登録する。高速道路に入
った車輌は、道路沿いに設けられた複数の計測器を当該
車輌が通過する毎に車輌側から発せられた認証データを
受信し、この受信データと上記の監視サーバに登録され
た認証データと比較することにより各計測器通過時刻を
測定するため、高速道路上の各車輌個々について平均速
度計測が可能となっている。これにより、速度超過をし
ている車輌に対しては、車輌ナンバーおよび必要に応じ
て車種を指定して速度超過の警告を発することが出来る
ため警告の効果を上げることが出来る。さらに、低速走
行、あるいは停車車輌等の検出も可能であり、これによ
り渋滞等の道路状況を把握することが出来、通行中の車
輌に迅速かつ正確な道路情報を伝達することが出来る。
さらに本システムを高速道路交通警察隊と接続すること
により速度違反車輌の迅速な摘発が可能となり、これに
より大事故を未然に防ぎ、安全な高速道路交通を確保す
るのに有用なシステムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車輌速度監視システムの構成図。
【図2】パーキングエリアを含む車輌速度監視システム
の構成図。
【図3】速度計測区間内に高速出口がある場合の車輌速
度監視システムの構成図。
【図4】低速車輌が存在する場合の処理を行なう機能を
有する車輌速度監視システムの構成図。
【図5】本発明における車輌速度監視システムの処理手
順を示すフローチャート。
【図6】監視する車輌がパーキングエリアに入る際に生
じるタイム・ロスを補正する手順を示すフローチャー
ト。
【図7】監視する車輌が高速道路を出る際の監視システ
ムの解除を行うまでの手順を示すフローチャート。
【図8】監視する車輌が計測器区間内で低速走行を行う
際、道路状況確認の手順を示すフローチャート。
【図9】監視する車幅が計測器区間内で過速度走行を行
う際、警告および取締りを行なう手順を示すフローチヤ
ート。
【図10】(a)は速度超過警告の1例を示す表示図、
(b)は道路状況告知の1例を示す表示図。
【符号の説明】
00、01:ETCゲート 5、7 :警告表示板 10、11、12、13、14、15、16、17、1
8:計測器 20、21:パーキングエリア出入口用計測器 30、31、32、33、34:走行車輌 40、41、42、43:監視サーバ 60:追尾車輌 61:低速事象確認
車輌

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高速道路に設置される複数の計測器と、前
    記道路を走行する車輌に搭載される車載器と、前記複数
    の計測器を制御する監視サーバとを具え、 前記車載器は、前記車輌を識別するための識別情報を有
    し、 前記複数の計測器のうち1個が、付近を通過する前記車
    輌に搭載された前記車載器と無線通信を行って前記識別
    情報を取得し、 次に前記複数の計測器のうち他の1個が上記識別情報と
    同一の識別情報を取得し、 前記監視サーバは、前記複数の計測器のうちの2個が前
    記車輌の識別情報をそれぞれ取得した時刻から、前記車
    輌の平均速度を算出し前記道路の規定速度と比較するこ
    とを特徴とする車輌速度監視システム。
  2. 【請求項2】前記車輌速度監視システムが、高速道路上
    に表示手段を具え、 前記監視サーバは、前記車輌の前記平均速度が前記規定
    速度を超えている場合に、前記車輌の特徴のうち少なく
    とも車輌ナンバーと速度超過の警告表示を前記車輌の進
    路上にある前記表示装置に表示させることを特徴とす
    る、請求項1記載の車輌速度監視システム。
  3. 【請求項3】前記平均速度が第1の設定値を下回る車輌
    の数が第2の設定値を上回るか、或いは前記計測器を車
    輌が通過する時間間隔の変化が第3の設定値を上回った
    ことを検出することにより、前記平均速度を算出した区
    間、或いは前記計測器の手前の区間におけるトラブルの
    発生を推定することを特徴とする請求項1記載の車輌速
    度監視システム。
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