JP2003345604A - 言語コンピュータ、言語処理方法、ならびに、プログラム - Google Patents

言語コンピュータ、言語処理方法、ならびに、プログラム

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JP2003345604A JP2002154688A JP2002154688A JP2003345604A JP 2003345604 A JP2003345604 A JP 2003345604A JP 2002154688 A JP2002154688 A JP 2002154688A JP 2002154688 A JP2002154688 A JP 2002154688A JP 2003345604 A JP2003345604 A JP 2003345604A
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浩子 藤城
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Abstract

(57)【要約】 セミオティックベースを用いる言語コンピュータ等を提
供する。 【課題】 【解決手段】 言語コンピュータ101のセミオティッ
クベース102のコンテクストベース111は、状況の
特徴を説明する状況記述知識、ある状況下で使用される
知識を説明する状況内知識、ユーザに関する事項を説明
するユーザプロファイルを自然言語で記述して格納し、
状況依存辞書116は、状況特徴と、ある状況の下での
言語の語彙情報および意味情報を保持し、入力受付部1
03は、ユーザからの発話の入力を受け付け、状況同定
部104は、当該発話の状況を、セミオティックベース
102を参照して同定し、テクスト生成部105は、当
該同定された状況に対応付けて、当該コンテクストベー
ス111に自然言語で記述して格納された状況記述知
識、状況内知識、ユーザプロファイル、および、状況依
存辞書に保持された言語の語彙情報および意味情報等を
参照して、応答のテクストを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、言語コンピュー
タ、言語処理方法、ならびに、これらをコンピュータ上
で実現するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】発明者らは、従来から自然言語、特に、
コンピュータに詳しくない一般ユーザが日常的に会話で
用いている言語(「日常言語」ともいう。)によってコ
ンピュータを操作する手法について研究を進めており、
このための基礎的な技術として、特願2001−334
64号においてセミオティックベースを利用する言語コ
ンピュータ等について提案している。
【0003】セミオティックベースとは、当該出願に開
示されるように、日常言語の意味の体系を構造化したも
のである。当該出願では、セミオティックベースを利用
して、一般ユーザが発した会話文を解釈・理解して、会
話文の内容にしたがった処理を行う技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような自然言語・
日常言語の処理においては、発話をした一般ユーザがお
かれている状況に応じて、必要があれば一般ユーザへの
問い合わせを行い、対話によって一般ユーザが求めてい
る処理を解釈・理解する必要があるが、一般ユーザへの
問い合わせには、やはり自然言語・日常言語を用いるこ
とが望ましい。
【0005】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、セミオティックベースを用いる言語コン
ピュータ、言語処理方法、ならびに、これらを実現する
ためのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0007】本発明の第1の観点に係る言語コンピュー
タは、セミオティックベースと、入力受付部と、状況同
定部と、テクスト生成部と、を備え、以下のように構成
する。
【0008】すなわち、セミオティックベースは、コン
テクストベースと、意味ベースと、語彙文法ベースと、
コーパスベースと、汎用辞書と、を有する。
【0009】ここで、当該コンテクストベースは、状況
の特徴を説明する状況記述知識、与えられた状況の下で
使用される知識を説明する状況内知識、当該言語コンピ
ュータを使用するユーザに関する事項を説明するユーザ
プロファイルを自然言語で記述して格納する。
【0010】一方、当該意味ベースは、言語の意味特徴
とこれに対応する意味役割とを保持する。
【0011】さらに、当該語彙文法ベースは、言語の語
彙文法特徴を保持する。
【0012】そして、当該コーパスベースは、言語のや
りとりの実例としての言語テクストを意味特徴と、状況
特徴と、語彙文法特徴と、ともに保持する。
【0013】一方、当該汎用辞書は、言語の語彙情報お
よび意味情報を保持する。
【0014】さらに、当該状況依存辞書は、状況特徴
と、与えられた状況の下での言語の語彙情報および意味
情報を保持する。
【0015】一方、入力受付部は、ユーザからの発話の
入力を受け付ける。
【0016】さらに、状況同定部は、当該入力を受け付
けられたユーザからの発話の入力についての状況を、セ
ミオティックベースを参照して同定する。
【0017】そして、テクスト生成部は、当該同定され
た状況に対応付けて当該コンテクストベースに自然言語
で記述して格納された状況記述知識、状況内知識、ユー
ザプロファイルを含むセミオティックベースに格納され
た情報を参照して、当該入力を受け付けられたユーザか
らの発話の入力に対する応答のテクストを生成する。
【0018】また、本発明の言語コンピュータにおい
て、テクスト生成部が生成する応答のテクストは、当該
コンテクストベースに格納された状況記述知識、状況内
知識、ユーザプロファイルの自然言語による記述に含ま
れる文章を含むように構成することができる。
【0019】また、本発明の言語コンピュータにおい
て、セミオティックベースは、状況依存辞書をさらに備
え、以下のように構成することができる。
【0020】すなわち、当該状況依存辞書は、状況特徴
と、与えられた状況の下での言語の語彙情報および意味
情報を保持する。
【0021】一方、テクスト生成部は、当該状況依存辞
書に保持された当該同定された状況の下での言語の語彙
情報および意味情報をさらに参照して、当該応答のテク
ストを生成する。
【0022】本発明の第2の観点に係る言語処理方法
は、言語処理と、入力受付工程と、状況同定工程と、テ
クスト生成工程と、を備え、上記の言語コンピュータに
おけるものと同様のセミオティックベースを用い、以下
のように構成する。
【0023】すなわち、入力受付工程では、当該コンテ
クストベースに事項が記憶されているユーザからの発話
の入力を受け付ける。
【0024】一方、状況同定工程では、当該入力を受け
付けられたユーザからの発話の入力についての状況を、
セミオティックベースを参照して同定する。
【0025】さらに、テクスト生成工程では、当該同定
された状況に対応付けて当該コンテクストベースに自然
言語で記述して格納された状況記述知識、状況内知識、
ユーザプロファイルを含むセミオティックベースに格納
された情報を参照して、当該入力を受け付けられたユー
ザからの発話の入力に対する応答のテクストを生成す
る。
【0026】本発明の他の観点に係るプログラムは、コ
ンピュータを、上記の言語コンピュータとして機能さ
せ、もしくは、コンピュータに、上記の言語処理方法を
実行させるように構成する。
【0027】当該プログラムは、情報記録媒体に記録す
ることによりコンピュータとは独立して配布・販売でき
るほか、インターネットなどのコンピュータ通信網を介
して直接ユーザに配布・販売することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本発明の範囲を制限するものではない。した
がって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素
をこれと均等なものに置換した実施形態を採用すること
が可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含
まれる。
【0029】(第1の実施形態)図1は、本発明の実施
形態の一つに係る言語コンピュータの概要構成を示す模
式図である。図2は、当該言語コンピュータによって実
行される言語処理方法の処理の流れを示すフローチャー
トである。以下、これらの図を参照して説明する。
【0030】言語コンピュータ101は、セミオティッ
クベース102と、入力受付部103と、状況同定部1
04と、テクスト生成部105と、を備える。
【0031】図3は、セミオティックベース102の概
要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明
する。
【0032】セミオティックベース102は、コンテク
ストベース111と、意味ベース112と、語彙文法ベ
ース113と、コーパスベース114と、汎用辞書(汎
用電子化辞書)115と、状況依存辞書116と、を有
する。
【0033】コンテクストベース111は、状況の特徴
を説明する状況記述知識、与えられた状況の下で使用さ
れる知識を説明する状況内知識、当該言語コンピュータ
を使用するユーザに関する事項を説明するユーザプロフ
ァイルを自然言語で記述して格納する。このように、コ
ンテクストベース111内に、知識を自然言語・日常言
語で記述して格納する点は、本実施形態の特徴の一つで
ある。
【0034】一方、意味ベース112は、言語の意味特
徴とこれに対応する意味役割とを保持する。
【0035】さらに、語彙文法ベース113は、言語の
語彙文法特徴を保持する。
【0036】そして、コーパスベース114は、言語の
やりとりの実例としての言語テクストを意味特徴と、状
況特徴と、語彙文法特徴と、ともに保持する。
【0037】一方、汎用辞書115は、言語の語彙情報
および意味情報を保持する。
【0038】さらに、状況依存辞書116は、状況特徴
と、与えられた状況の下での言語の語彙情報および意味
情報を保持する。このように、状況依存辞書116に与
えられた状況の下での情報が保持される点も、本実施形
態の特徴の一つである。
【0039】さて、言語処理方法が開始されると、ま
ず、入力受付部103は、ユーザからの発話の入力を受
け付ける(ステップS201)。
【0040】ついで、状況同定部104は、当該入力を
受け付けられたユーザからの発話の入力についての状況
を、セミオティックベース102を参照して同定する
(ステップS202)。
【0041】そして、テクスト生成部105は、当該同
定された状況に対応付けて当該コンテクストベース11
1に自然言語で記述して格納された状況記述知識、状況
内知識、ユーザプロファイルを含むセミオティックベー
ス102に格納された情報を参照して、当該入力を受け
付けられたユーザからの発話の入力に対する応答のテク
ストを生成する(ステップS203)。
【0042】ここで、本実施形態では、テクスト生成部
105が生成する応答のテクストは、コンテクストベー
ス111に格納された状況記述知識、状況内知識、ユー
ザプロファイルの自然言語による記述に含まれる文章を
含むようにする。これは、コンテクストベース111に
格納される自然言語・日常言語で記述された知識を利用
することによって行う。
【0043】また、本実施形態では、テクスト生成部1
05は、当該状況依存辞書116に保持された当該同定
された状況の下での言語の語彙情報および意味情報をさ
らに参照して、状況に応じた発話の理解や対話の進行を
適切かつ高速に行って、当該応答のテクストを生成す
る。
【0044】以下では、これらの実施形態における各要
素について詳細に説明する。
【0045】(コンテクストベース)以下では、本実施
形態のコンテクストベース111について、図3等を参
照しつつ、詳細に説明する。なお、理解を容易にするた
め、特願2001−33464号において開示した事項
については、適宜説明を省略する(以下同様。)。
【0046】まず、コンテクストベース111は、以下
の3つに分類することができる。 ・コンテクスト系。状況とそれに関係する知識を取り扱
う。 ・テクスト系。テクストの進行を取り扱う。 ・インタラクション系。リアルタイムで行われるインタ
ラクションの進行を取り扱う。
【0047】そして、コンテクストベース111のコン
テクスト系では、状況と、与えられた状況に関する知識
を格納する。
【0048】一方、セミオティックベース102の構成
要素のそれぞれは、以下の3つの役割を持つ。 ・観念構成的機能に関連する役割。 ・対人的機能に関連する役割。 ・テクスト形成的機能に関連する役割。
【0049】コンテクストベース111に記憶される知
識も、これらの役割によって分類される。
【0050】まず、コンテクスト系のうち、状況そのも
のの知識は、3つの役割すべてに対応する状況タイプ、
観念構成的機能に対応する活動領域(Field)、対人的
機能に対応する役割関係(Tenor)、テクスト形成的機
能に対応する伝達様式(Mode)に分類される。
【0051】また、与えられた状況に関する知識は、以
下の3つに分類できる。 ・状況記述知識。状況の特徴を説明する。 ・状況内知識。与えられた状況下で使用される知識を説
明する。 ・ユーザプロファイル。ユーザの基本的情報、コンピュ
ータに関する知識レベル、コンピュータを用いた過去の
作業に関する記録、その他、当該ユーザがコンピュータ
を操作する上で必要な事項を説明する。
【0052】これらの3種の知識は、自然言語で記述さ
れ、さらにセミオティックベースのタグが付与されてい
る。
【0053】たとえば、コンピュータを用いた過去の作
業に関する記録には、当該ユーザが過去の作業において
用いた自然言語・日常言語による発話の内容などが含ま
れる。
【0054】与えられた状況下で使用される知識の概念
は、動詞的概念と名詞的概念とに分類され、概念フレー
ムと概念コネクタを通じて連結されている。また、「動
詞的概念と名詞的概念とを連結した結果に相当する事
象」もまた、相互に連結されて、概念ネットワークが形
成されている。
【0055】一方、テクスト系にはジャンル構造やステ
ージ、ムーブといった知識が分類される。ジャンル構造
は、テクストの場面およびその中での発話の展開を記述
したものである。
【0056】また、インタラクション系には、談話管理
知識と発話管理モジュールが含まれ、対話管理知識、発
話内容、発話機能、主題構造が、それぞれ分類される。
【0057】談話管理知識は、話し手および聞き手のテ
クスト・プランニングの際に利用される。発話管理モジ
ュールは、現在のインタラクションの状態を認識・管理
する。これらは連携して動作する。
【0058】図4は、状況記述知識の概要を示す模式図
である。本図に示される状況記述知識は、タスクに関す
る知識であり、「文字のフォントを変える」ことに関連
するものである。
【0059】この知識では、上記の構造に応じて活動領
域、役割関係、伝達様式などの情報が含まれる。
【0060】また、「Overall Wordings」では、「ユー
ザがコンピュータ上で文章を作成する」「データはディ
スプレイ上に表示される」などの自然言語・日常言語表
現が、「<Sphere of action1>」「</Sphere of action1
>」や「<Sphere of action4>」「</Sphere of action4
>」などのタグを付与されて格納されている。
【0061】図5は、状況内知識の概要を示す模式図で
ある。以下、本図を参照して説明する。
【0062】本図に示される状況内知識は、タスクに関
する知識であり、「文字のフォントを変える」ことに関
連するものである。
【0063】この知識では、上記の構造に応じて活動領
域、役割関係、伝達様式、解釈構築方略、部分的意味プ
ランなどの情報が含まれる。
【0064】また、「wordings」の「Partial wordin
g」として「文字のフォントを変える」対象となる「文
字列を選択する」という自然言語・日常言語表現や、
「Overall wordings」として、タグが付けられた自然言
語・日常言語表現が格納されている。たとえば、「<タ
スク>文字列のフォントを変換する</タスク>」のごとき
である。
【0065】このほか、本実施形態においては、セミオ
ティックベース102内に状況依存辞書116が用意さ
れている。状況依存辞書116は、上記のように状況特
徴と、与えられた状況の下での言語の語彙情報および意
味情報を保持するものである。
【0066】図6は、状況依存辞書116に記憶される
語彙項目の例を示す説明図である。以下、本図を参照し
て説明する。
【0067】本図に示す項目は、「変える」に対するも
のであり、表記のゆれや品詞情報などの情報のほか、状
況についての項目が含まれている。
【0068】活動領域(フィールド)として、状況の値
F1_1(質疑応答)とF2_1(ワープロ操作)とが記憶され
ている。また、役割関係(テナー)や伝達様式(モー
ド)については、特別な状況の値は記録されておらず、
nullが格納されている。
【0069】また、これらの状況の値に対応するステー
ジとしてSXU1 & goalやSXS & PSM、UXU1 & Previous_Ac
tionなども格納されている。
【0070】これらの図には、ほかに、語彙項目として
「字体」や「たいのだけど」などが示されている。
【0071】以下では、これらセミオティックベース1
02を用いた発話の理解とテクストの生成の過程につい
て詳細に説明する。
【0072】(理解過程)図7は、理解過程の処理の流
れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して
説明する。
【0073】ユーザからの発話が入力されると(1)、
パージングが行われ(2)、発話予測の確認を実行する
(3)。
【0074】発話予測の確認では、以下の処理が行われ
る。 ・形態素解析の結果とコーパスに使われている形態素の
マッチング(4)。 ・形態素解析結果と状況依存辞書116のマッチング
(5)。 ・形態素解析結果と言語化知識の形態素をマッチング
(6)。 ・形態素解析結果とネットワークの概念ラベルのマッチ
ングと、その結果と知識コーパスの概念ラベルのマッチ
ング(7、8)。
【0075】このように、コーパスベース114に含ま
れるテクストの語彙、コンテクストベース111に含ま
れる状況内知識の自然言語・日常言語表現の語彙、状況
依存辞書116に含まれる語彙項目や、これらの語彙項
目の概念ラベルを用いて状況の特定を行う。特に、コン
テクストベース111に含まれる自然言語・日常言語表
現は、過去に使った表現など、当該ユーザ特有のものに
も対応しているため、より正確に状況の同定ができる。
【0076】以降は、資源のセットアップ(10)、シ
ョートカット探索(11)、と処理が行われ、さらに、
語彙文法的特徴、意味的特徴の同定(12)、ステー
ジ、ムーブの同定(13)によって意味の追加を行い、
これとユーザプロファイルを対象して、文脈が理解され
ることとなる(14)。
【0077】なお、ショートカット探索(11)の際に
は、状況依存辞書116を利用することができる。これ
により、特定の状況下での語彙の語彙文法特徴、意味特
徴の同定が高速に行われる。さらに、ステージやムーブ
の同定の高速化にも資することができる。
【0078】(生成過程)図8は、生成過程の処理の流
れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して
説明する。
【0079】上記の理解過程によって、文脈が理解され
ると、当該文脈に応じた状況タイプが同定される
(1)。
【0080】そして、生成過程で用いられる各種の資源
をセットアップし(2)、概念ネットワークにて概念を
活性化させる(3)。この後、処理は2つに分かれる。
【0081】まず、発話管理モジュールを参照して、発
話タイプの同定(4)、発話インスタンスの特定(5)
を行う。
【0082】さらに、発話インスタンスから意味特徴を
特定し(6)、コンテクストベース111内のユーザプ
ロファイルを参照して、文脈を照合する(7)。
【0083】ついで、状況依存辞書116等を参照し
て、生成テクストに利用すべき語彙を選択し(8)、助
詞や助動詞の接続形を特定する(9)。
【0084】一方、コンテクストベース111に格納さ
れた状況内知識とコーパスベース114を参照してテク
ストプランを生成し(11)、生成されたプランとコン
テクストベース111内のユーザプロファイルを参照し
て、文脈を照合する(12)。
【0085】その後に、文字列を生成し(13)、特定
された助詞や助動詞の接続形と合わせてテクストを生成
し、これをユーザに向けて配信する(10)。
【0086】この後は、次にどのような内容のテクスト
を理解しなければならないかを予測することとなるが、
この際にはコンテクストベース111に格納されている
ステージベースや談話管理知識を利用することができ
る。
【0087】また、語彙の選択や助詞・助動詞の特定に
おいて、状況依存辞書116を用いることにより、その
ユーザの現在の状況に応じた適切な語彙を効率良く高速
に選ぶことができる。
【0088】以下では、状況タイプの同定に相当するつ
なぎ過程について説明する。
【0089】(つなぎ過程)図9は、つなぎ過程の処理
の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照
して説明する。
【0090】まず、理解過程が完了すると、処理は2つ
に分かれる。
【0091】まず、コンテクストベース111内のステ
ージベースの発話管理モジュールを利用して、ステージ
を認識する(1)。これによって状況タイプを更新する
(2)。
【0092】また、コンテクストベース111内の談話
管理知識を利用して、発話したユーザのプランを認識し
(4)、状況タイプを更新する(5)。
【0093】生成過程では、これらの更新された状況タ
イプを利用する。
【0094】さて、状況タイプが更新されると(2、
5)、コンテクストベース111内のステージベースと
ユーザプロファイルを参照して発話候補の検索を行う
(3)。また、談話管理知識を参照して聞き手のプラン
を選択する(6)。
【0095】このほか、コーパスベース114とコンテ
クストベース111内の状況内知識を検索して、役割関
係・伝達様式を調べ、状況との照合を行う(8)。
【0096】これらにより、ユーザの発話行為の同定が
行われる。
【0097】さて、本実施形態では、つなぎ過程におい
て、コンテクストベース111とコーパスベース114
に格納された自然言語・日常言語表現を用いて事例推論
を行う。これにより、聞き手のプラン生成や上記のテク
スト生成の高速化を図ることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セミオティックベース102を用いる言語コンピュー
タ、言語処理方法、ならびに、これらを実現するための
プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の言語コンピュータの実施形態の一つの
概要構成を示す模式図である。
【図2】言語コンピュータにて実行される言語処理方法
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】セミオティックベースの構造を示す模式図であ
る。
【図4】状況記述知識の例を示す模式図である。
【図5】状況内知識の概要を示す模式図である。
【図6】状況依存辞書に記憶される語彙項目の例を示す
説明図である。
【図7】理解過程の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図8】生成過程の処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図9】つなぎ過程の処理の流れを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
101 言語コンピュータ 102 セミオティックベース 103 入力受付部 104 状況同定部 105 テクスト生成部 111 コンテクストベース 112 意味ベース 113 語彙文法ベース 114 コーパスベース 115 汎用辞書 116 状況依存辞書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤城 浩子 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 菅野 道夫 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 5B081 AA08 BB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セミオティックベースと、入力受付部と、
    状況同定部と、テクスト生成部と、を備える言語コンピ
    ュータであって、 (a)前記セミオティックベースは、コンテクストベー
    スと、意味ベースと、語彙文法ベースと、コーパスベー
    スと、汎用辞書と、を有し、 当該コンテクストベースは、 状況の特徴を説明する状況記述知識、与えられた状況の
    下で使用される知識を説明する状況内知識、当該言語コ
    ンピュータを使用するユーザに関する事項を説明するユ
    ーザプロファイルを自然言語で記述して格納し、 当該意味ベースは、言語の意味特徴とこれに対応する意
    味役割とを保持し、 当該語彙文法ベースは、言語の語彙文法特徴を保持し、 当該コーパスベースは、言語のやりとりの実例としての
    言語テクストを意味特徴と、状況特徴と、語彙文法特徴
    と、ともに保持し、 当該汎用辞書は、言語の語彙情報および意味情報を保持
    し、 (b)前記入力受付部は、ユーザからの発話の入力を受
    け付け、 (c)前記状況同定部は、当該入力を受け付けられたユ
    ーザからの発話の入力についての状況を、前記セミオテ
    ィックベースを参照して同定し、 (d)前記テクスト生成部は、当該同定された状況に対
    応付けて当該コンテクストベースに自然言語で記述して
    格納された状況記述知識、状況内知識、ユーザプロファ
    イルを含む前記セミオティックベースに格納された情報
    を参照して、当該入力を受け付けられたユーザからの発
    話の入力に対する応答のテクストを生成するを備えるこ
    とを特徴とするもの。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の言語コンピュータであっ
    て、 前記テクスト生成部が生成する応答のテクストは、当該
    コンテクストベースに格納された状況記述知識、状況内
    知識、ユーザプロファイルの自然言語による記述に含ま
    れる文章を含むことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の言語コンピュー
    タであって、 前記セミオティックベースは、状況依存辞書をさらに備
    え、 当該状況依存辞書は、与えられた状況の下での言語の語
    彙情報および意味情報を保持し、 前記テクスト生成部は、当該状況依存辞書に保持された
    当該同定された状況の下での言語の語彙情報および意味
    情報をさらに参照して、当該応答のテクストを生成する
    ことを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】前記言語処理と、入力受付工程と、状況同
    定工程と、テクスト生成工程と、を備え、セミオティッ
    クベースを用いる言語処理方法であって、 前記セミオティックベースは、コンテクストベースと、
    意味ベースと、語彙文法ベースと、コーパスベースと、
    汎用辞書と、を有し、 当該コンテクストベースは、状況の特徴を説明する状況
    記述知識、与えられた状況の下で使用される知識を説明
    する状況内知識、ユーザに関する事項を説明するユーザ
    プロファイルを自然言語で記述して格納し、 当該意味ベースは、言語の意味特徴とこれに対応する意
    味役割とを保持し、 当該語彙文法ベースは、言語の語彙文法特徴を保持し、 当該コーパスベースは、言語のやりとりの実例としての
    言語テクストを意味特徴と、状況特徴と、語彙文法特徴
    と、ともに保持し、 当該汎用辞書は、言語の語彙情報および意味情報を保持
    し、 (a)入力受付工程では、当該コンテクストベースに事
    項が記憶されているユーザからの発話の入力を受け付
    け、 (b)状況同定工程では、当該入力を受け付けられたユ
    ーザからの発話の入力についての状況を、前記セミオテ
    ィックベースを参照して同定し、 (c)テクスト生成工程では、当該同定された状況に対
    応付けて当該コンテクストベースに自然言語で記述して
    格納された状況記述知識、状況内知識、ユーザプロファ
    イルを含む前記セミオティックベースに格納された情報
    を参照して、当該入力を受け付けられたユーザからの発
    話の入力に対する応答のテクストを生成するを備えるこ
    とを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】コンピュータを、請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の言語コンピュータとして機能させること
    を特徴とするプログラム。
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