JP2003344192A - 簡易静摩擦測定装置 - Google Patents

簡易静摩擦測定装置

Info

Publication number
JP2003344192A
JP2003344192A JP2002151501A JP2002151501A JP2003344192A JP 2003344192 A JP2003344192 A JP 2003344192A JP 2002151501 A JP2002151501 A JP 2002151501A JP 2002151501 A JP2002151501 A JP 2002151501A JP 2003344192 A JP2003344192 A JP 2003344192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
friction
swing arm
base frame
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002151501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4045126B2 (ja
Inventor
Toshio Nomura
俊夫 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRINITY LAB KK
Original Assignee
TRINITY LAB KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRINITY LAB KK filed Critical TRINITY LAB KK
Priority to JP2002151501A priority Critical patent/JP4045126B2/ja
Publication of JP2003344192A publication Critical patent/JP2003344192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4045126B2 publication Critical patent/JP4045126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 簡易静摩擦測定装置 【課題】 被測定物の大きさや位置および表面角度に
係わらず、被測定物表面の静摩擦係数を測定する。 【解決手段】 モータにより伸縮動する作動軸の一端に
連動する角度測定器を設けた回転軸を回転させる駆動手
段と、前記回転軸の他端に軸着させて垂直であるか否か
を感知する垂直感知器を設け、前記可動基枠の軸心方向
に取付けた加圧ピンと滑り感知器を具えたスイングアー
ムと下端に位置する摩擦板とを有してなる摩擦測定手段
とからなり、前記加圧ピンにより一定の負荷が加えられ
た前記摩擦板を被測定物上に当接させ、前記駆動手段に
より回転軸を回転させて前記可動基枠を傾動させ、該可
動基枠が傾動すると前記摩擦板は被測定物上を滑動して
スイングアームが加圧ピンから外れた瞬間を前記滑り感
知器で検知すると同時に、摩擦板が滑動した瞬間の角度
を前記角度測定器で測定演算して被測定物の静摩擦係数
を測定してデジタル表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の大きさ
や位置および表面角度に係わらず、被測定物表面の静摩
擦係数を測定する簡易静摩擦測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体表面の静摩擦係数を測定する
測定装置は、通常、被測定物のサンプルを入手して測定
を行っている。しかし、建物の屋根面や床面や工場の生
産ライン等ように、サンプルの入手が困難な場合には摩
擦係数の測定は困難である。ここで、従来から行われて
いる被測定物の静摩擦係数を測定する測定装置および測
定方法には、傾斜測定法や抗力測定法などが知られてい
る。
【0003】図11に示す如く、傾斜測定法は被測定物
Xを基台Y上に水平に静止させた後、該基台Yの後端を
持ち上げて徐々に傾斜させ、被測定物Xが滑り始めたと
きの角度をもって静摩擦係数を表示する。この傾斜測定
法は、基台Yが水平であることが必要であるため、測定
するサンプルを持参しなければならず、簡単に測定する
ことができない。このように該測定法にあっては、被測
定物Xのサンプルを入手できることが必要である。
【0004】抵抗力測定法には、図12に示す第1抵抗
力測定法と、図13に示す第2抵抗力測定法とがある。
第1抵抗力測定法は、水平に位置させた基台K上に被測
定物Xを水平に静止させ、被測定物Xに矢印方向に一定
の外力(直線摺動力または回転力)を与え、被測定物X
が滑動し始めた初期抵抗力をもって静摩擦抵抗とするも
ので、静摩擦抵抗力/物体重量により静摩擦係数を求め
ることができる。この第1抵抗力測定法は、被測定物X
に外力が加わった瞬間の初期抵抗力を測定することが非
常に困難であること、また、記録装置のサンプリング時
間中に外力の立上り特性などによって抵抗力に差が生じ
やすいため正確な測定が困難である。
【0005】図13に示す第2抵抗力測定法は、水平に
位置した基台S上に被測定物Xを水平に静止させ、被測
定物Xに矢印方向から外力を徐々に増加させて被測定物
Xが滑動し始めたときの外力をもって静摩擦抵抗力とす
る。この第2抵抗力測定法は一番簡単で確実であるが、
被測定物Xを載置する基台Sが水平であることが必要な
ため、傾斜測定法と同様に被測定物の測定を簡単に行う
ことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した各測定装置
は、いずれも被測定物のサンプルを用いて測定するた
め、サンプルを入手できない被測定物の測定は困難であ
る。また、測定には装置のある施設にサンプルを持参し
て測定する必要があるため、測定を行うことが面倒で非
能率的である。さらに、サンプルを測定するため実物と
の間に測定誤差が生じやすかった。またサンプルを載せ
る装置の基台を水平にする必要がある等の手間がかかる
という問題点を有していた。
【0007】上記問題点に鑑み、本発明は被測定物の存
在する場所において、被測定物の大きさや表面角度に関
係なく簡単に測定できる静摩擦係数測定装置を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明はモータにより伸縮動する作動軸の一端に連
動する角度測定器を設けた回転軸を回転させる駆動手段
と、前記回転軸の他端に軸着させて垂直であるか否かを
感知する垂直感知器を基台上に設けた固定枠に設け、該
固定枠に回動可能に軸支させた可動基枠の軸心方向に取
付けた加圧ピンと滑り感知器を具えたスイングアームと
下端に位置する摩擦板とを有してなる摩擦測定手段とか
らなり、前記加圧ピンにより一定の負荷が加えられた前
記摩擦板を被測定物上に当接させ、前記駆動手段により
回転軸を回転させて前記可動基枠を傾動させ、該可動基
枠が傾動すると前記摩擦板は被測定物上を滑動してスイ
ングアームが加圧ピンから外れた瞬間を前記滑り感知器
で検知すると同時に、摩擦板が滑動した瞬間の角度を前
記角度測定器で測定演算して被測定物の静摩擦係数を測
定してデジタル表示することを特徴とする。
【0009】また、前記駆動手段は、前記作動軸の下端
に取付けた連結片のガイド軸を前記回転軸に一端を軸着
したガイドアームの案内溝内に摺動可能に位置し、前記
作動軸の上下動によりガイド軸が案内溝内を移動してガ
イドアームを傾動させ、前記回転軸を最大傾斜60度の
角度内で回転可能に設けたことを特徴とする。さらに、
前記摩擦測定手段は、摩擦板の支持軸にスイングアーム
の下端を連結して該加圧ピンとスイングアームと支持軸
とをそれぞれ同一軸心上に位置させ、スイングアームの
上端を前記可動基枠に圧力調整可能に取付けた加圧ホル
ダ内の加圧ピンで一定圧力に押圧させるようにしてなる
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜5に基づいて説明すると、図1は本発明にかかる静摩
擦測定装置の正面図、図2は同右側面図、図3は同左側
面図、図4は可動基枠を最大傾倒位置にした状態の側面
図、図5はガイドアームとガイド軸の枢動状態を示す要
部拡大図である。
【0011】静摩擦測定装置(以下、測定装置という)
10は、基台11の中央部分に凹部12を設けると共に
固定枠13を取付け、この固定枠の一方の側枠14aに
回転軸17を回転可能に軸支してある。この回転軸17
の一端に、被測定物の静摩擦係数を回転角度で算出して
係数化する角度測定器18、例えば、ポテンショメータ
を設け、前記回転軸17の回転角度を測定して摩擦係数
を表すものである。
【0012】前記側枠14aに軸支させた回転軸17の
他端には、門型に形成した可動基枠20の一方の枠板2
1aの下部に固着し、他方の枠板21bの下部は固定枠
13の他方の側枠14bに軸支させ、該回転軸17の回
転方向と同一方向に可動基枠20が傾動するようにして
ある。この固定枠13の一方の側枠14aの上部に支持
台26を固定し、該支持台26に前記回転軸17を作動
させる駆動手段27を設けてある。
【0013】前記駆動手段27は、上端に設けたモータ
28とこのモータに連動する作動軸29とからなり、前
記支持台26に装着してある。この作動軸29の下端に
連結させた連結片30に回転可能にガイド軸31を軸支
させ、前記回転軸17に一端を軸着したガイドアーム3
3の側面に長手方向に設けた案内溝34内に前記ガイド
軸31を摺動可能に係合させてある。
【0014】モータ28の回転によって上下方向に移動
して伸縮する直線変換減速装置によりモータの回転運動
を作動軸29の直線運動に変換させている。該モータ2
8の電源として、前記基台11上に取付けた電源箱36
内に収容したアルカリまたはニッカド乾電池などを用い
る。さらに、前記作動軸29が上下方向に作動すると同
時に角度測定器18からの出力を増加させて回転角度の
測定を開始するが、角度測定器18からの出力が最大傾
斜角度(60度)相当に達するとモータ28は停止し、
逆転して初期状態に戻る。この最大傾斜角度は、好まし
くは60度に設定してあるが、必ずしもその角度に限る
ものではない。
【0015】前記可動基枠20の内部に設けた摩擦測定
手段40は、上方から加圧ピン41と、該加圧ピンに上
端を当接するスイングアーム50と、該スイングアーム
の下端に支持軸61で軸支させた摩擦板60とからな
り、前記加圧ピン41と該加圧ピンと頭部を係脱可能に
当接させたスイングアーム50と支持軸61とをそれぞ
れ同一軸心上に位置させてある。
【0016】前記加圧ピン41は、図6に示すごとく、
可動基枠20の上面板22に取付けたホルダ42内にば
ね43と案内軸44と調節ねじ45を収容し、該調節ね
じに螺合させたナット46により加圧ピン41の加圧力
を調整可能にして一定の弾発力を摩擦板60に加えるよ
うにしてある。
【0017】前記スイングアーム50は、棒杆の一端に
半円状にした頭部51を設け、中間部には上下方向に長
溝52を形成してあり、該スイングアームの下端には前
記摩擦板60の支持軸61が軸支する嵌合凹部53を設
けてある。
【0018】前記スイングアーム50の上方および下方
にピン孔54a、54bをそれぞれ設け、さらに、スイ
ングアーム50の中間部には長手方向に長溝52を形成
し、且つ、前記ピン孔と直角方向に形成してある。上部
ピン孔54aには前記可動基枠20の正面板23に取付
けた調節ピン56aの先端を当接し、下部ピン孔54b
には前記固定枠13の正面板15に設けた調節ピン56
bの先端を当接してスイングアーム50の垂直方向への
移動量を調節可能にしてある。
【0019】前記スイングアーム50の側面に設けた長
溝52内に、両端を可動基枠20に軸着したガイド軸5
7を挿通し、前記摩擦板60が被測定物上を滑って移動
することによりスイングアーム50は傾動し、該スイン
グアーム50の頭部51が加圧ピン41の頭部から外れ
た際に、該スイングアーム50が一定角度以上に傾倒す
るのを防止している。ガイド軸57は、加圧ピン41か
ら頭部51が外れて傾倒したスイングアーム50を可動
基枠20と共に元の位置に復帰させる際に、該スイング
アームを垂直方向に案内する役目を有している。
【0020】摩擦板60は、上面中央に枢動可能に軸支
させた支持軸61を前記スイングアーム50の下端に連
結し、該摩擦板60の両端には下面当接部62に着脱可
能に装着させる試験紙(図示せず)の両端を挟持する挟
持部63を設けてある。前記試験紙は、被測定物の表面
静摩擦係数を測定するための基準となるもので、例え
ば、ガーゼ、濾紙またはフイルムなどが使用されるが、
これに限るものではない。また、下面当接部62には、
ハードクロームメッキ処理が施されており、そのまま試
験をすることもでき、試験紙は必ずしも必要ではない。
【0021】66は、前記可動基枠20の側面上方に取
付けた滑り感知器で、該滑り感知器に前記スイングアー
ム50の頭部51の側面に装着させた感知板58を当接
し、スイングアーム50が傾倒すると同時に感知板58
が滑り感知器66から外れて摩擦板60が被測定物Xの
表面上を滑ったことを感知する。
【0022】前記滑り感知器66はフォトセンサーから
なり、発光部および受光部を有しており、前記スイング
アーム50の感知板58は、前記発光部と受光部との間
に位置して発光部からの光を遮断し、ついで、スイング
アーム50が一定角度以上に傾倒すると同時に、感知板
58が発光部と受光部との間から外れると受光部で光り
を感知し、測定スイッチ(図示せず)がONして滑り感
知器66を作動させることにより滑ったことを感知す
る。
【0023】67は、前記固定枠13の一方の側面板1
4aに取付けた垂直感知器で、前記可動基枠20が傾倒
した後、モータを逆転させて元の垂直位置に復帰したこ
とを感知することにより、モータ28の駆動を停止す
る。前記垂直感知器67は、例えばフォトセンサーを使
用するが、之に限るものではない。このフォトセンサー
は、発光部と受光部とで形成され、前記可動基枠が垂直
方向に位置している場合、即ち、測定する前の段階にお
いては、発光部からの光が遮光板で遮光されて受光部に
入力せず、そのために測定スイッチ(図示せず)はOF
Fである。
【0024】前記被測定物Xは、金属、ガラス、繊維、
紙、フイルム,木材、陶磁器またはゴムなどの平坦面を
有する有体物であれば測定することが可能であり、例え
ば、自動車の車体に塗布したワックス効果の測定、建築
物の屋根塗装面における水捌け効果の測定、さらには建
物の床面表面滑性の評価などを行うことができる。
【0025】本装置において、モータ28、角度測定器
18、滑り感知器66、垂直感知器67は電源スイッチ
(図示せず)を介して前記電源33と電気的に接続され
ている。さらに、測定スイッチ(図示せず)を操作する
ことによりモータ28はON、OFFされる。
【0026】次に、本実施の形態に係る測定装置10の
動作について説明すると、被測定物Xの摩擦係数を測定
する場合には、摩擦測定手段40を構成する加圧ピン4
1とスイングアーム50と下端に摩擦板60を設けた支
持軸61とを同一軸心上に位置させる。この加圧ピン4
1をホルダ42内のばね43で軸心方向に一定圧で被測
定物の表面に対して垂直方向に押圧することで、摩擦板
60と被測定面との当接圧力は水平面や傾斜面や垂直面
でも変わらない。
【0027】さらに、測定装置10は被測定物Xとスイ
ングアーム50との垂直位置を、固定枠13の正面板1
5と可動基枠20の正面板23にそれぞれ取付けた調節
ピン56a、56bを回転して予め調整し、スイングア
ーム50のピン孔54a、54b内に、調節ピン56
a、56bの先端をそれぞれ当接し、該スイングアーム
が垂直に位置するように微調整を行っておく。
【0028】図9に示すように、電源スイッチをONに
してから測定スイッチ(図示せず)をONにしてモータ
28を回転させることにより作動軸29を作動させると
同時に、角度感知器18の出力表示「0」の「tanθ
=0」がスタートする。モータの回転により作動軸29
が降下すると連結片30に設けたガイド軸31がガイド
アーム33の案内溝34内を移動しながらガイドアーム
33を下方に枢動させると、該ガイドアームに軸着した
回転軸17が回転し、該回転軸17の一端に軸着した可
動基枠20が回転軸17の回転方向と同一方向に回転し
ながら傾動する。この回転軸17の回転角度は、該回転
軸の他端に取付けた角度測定器18の回転により電圧を
変化させてリアルタイムに「tanθ」として表示す
る。
【0029】可動基枠20が図6bの状態から図7bの
状態まで回転して傾動すると、図7aに示すように、摩
擦測定手段40をなす加圧ピン41とスイングアーム5
0も、被測定物Xに当接した摩擦板60の支持軸61を
中心に可動基枠20と同一角度で平行して傾動する。
【0030】図8bに示す如く、可動基枠20が設定角
度である最大傾斜角度(60度)までの範囲内で傾動す
ると摩擦板60は被測定物Xの表面との摩擦抵抗に抗し
きれず、可動基枠20の傾動方向と反対方向、即ち、図
8aに矢印で示すように左方向に滑動し始める。摩擦板
60が滑動すると支持軸61も摩擦板60と同時に移動
するため、該支持軸に軸支するスイングアーム50の上
端と加圧ピン41の下端との接触位置がズレ、スイング
アーム50は支えを失って該スイングアームの頭部51
が加圧ピン41から離脱して傾倒する。
【0031】摩擦板60の滑り測定は、スイングアーム
50の頭部51に取付けてある感知板58が、可動基枠
20に取付けた滑り感知器66から外れた時点を摩擦板
60の滑動の瞬間として感知し、信号として前記角度測
定器18に伝達すると同時にモータ28が停止する。
【0032】スイングアーム50の傾倒と同時に、該ス
イングアームの頭部51に設けた感知板58が滑り感知
器66から離れ、該滑り感知器が滑りを感知して角度測
定器18に信号(電圧)を送り、被測定物上を試験紙が
滑った瞬間の角度を「tanθ=X」に変換し、その係
数を表示器(図示せず)にデジタル表示する。前記摩擦
板60が滑って傾動したスイングアーム50は、長溝5
2内に挿通したガイド軸57により係止されて最大傾斜
角度の60度以上に傾倒するのを防いでいる。
【0033】可動基枠20は、摩擦板60が滑動した瞬
間にモータ28が停止し、その後、該モータは自動的に
逆回転して回転軸17を逆方向に回転させて可動基枠2
0を垂直方向に復帰させる。この可動基枠20が元のス
タート位置である垂直位置に復帰すると、垂直感知器6
7がそれを感知してモータ28の逆回転を停止させるも
のである。
【0034】摩擦板60の滑動により加圧ピン41から
外れたスライドアーム50は、可動基枠20の復帰と共
に、該可動基枠に両端を固定したガイド軸57が可動基
枠の枢動に合せて長溝52内を上端に移動し、傾動した
スライドアーム50を上方に引き上げることにより元の
位置に復帰させる。
【0035】前記加圧ピン41の先端を球状にし、スイ
ングアーム50の上端を半円状に形成したことにより、
加圧ピン41とスイングアーム50との当接部分は点接
触にし、摩擦板60が滑り始めた時に当接部分の離脱抵
抗を少なくしてより正確な静摩擦抵抗係数の測定を可能
にしている。
【0036】スイングアーム50を元の垂直位置に復帰
させる場合は、スイングアーム50の頭部51が半円状
に形成してあるため、加圧ピン41の先端と頭部51と
を摩擦抵抗を少なくして容易に同一軸心位置に復帰させ
ることができる。被測定物Xの静摩擦係数を測定した角
度測定器18は、可動基枠20が垂直位置に復帰したと
きの表示器(図示せず)にデジタル表示されて保持さ
れ、次に測定スイッチを押すと「0.00」に戻る。
【0037】可動基枠20を傾動させても摩擦板60に
滑り現象が現れない(スイングアームが作動しない)場
合は、図10に示すように、可動基枠20が所定の60
度の角度まで傾動すると、角度測定器18は該角度を認
識して測定不能のエラー表示を表示器に表示し、自動復
帰させて再度計測を行うことになる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、可動基枠に一定のテンション
を加えた摩擦測定手段を設けることにより、被測定物部
の表面が平坦面であれば、傾斜面でも、垂直面でも、被
測定物部と摩擦板との接触抵抗が同一であるから、静摩
擦係数の測定を簡単に行うことができる。したがって被
測定物のサンプルは必要ではなく、被測定物のある場所
で簡単に測定を行うことを可能にして該被測定物の静摩
擦抵抗係数を測定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静摩擦測定装置の正面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】可動基枠を最大傾倒角度(60度)にした状態
の側面図である。
【図5】ガイドアームとガイド軸の枢動状態を示す要部
拡大側面図である。
【図6】図6aは摩擦測定手段の測定前状態を示す側面
図、図6bは前記状態のスイングアームと可動基枠と加
圧ピンと角度測定器の関係を示す模式図である。
【図7】図7aは摩擦測定手段が傾動した状態を示す側
面図、図7bは前記状態のスイングアームと可動基枠と
加圧ピンと角度測定器の関係を示す模式図である。
【図8】図7aは摩擦測定手段が傾動して摩擦板が滑動
した瞬間を示す状態の側面図、図7bは前記状態のスイ
ングアームと可動基枠と加圧ピンと角度測定器の関係を
示す模式図である。
【図9】静摩擦係数の測定工程を順に示した説明図であ
る。
【図10】静摩擦係数の測定エラーをした場合を順に示
した説明図である。
【図11】従来の傾斜測定法を示す模式図である。
【図12】従来の第1抵抗力測定法を示す模式図であ
る。
【図13】従来の第2抵抗力測定法を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 摩擦測定装置 17 回転軸 18 角度測定器 20 可動基枠 26 支持台 27 駆動手段 28 モータ 29 作動軸 30 連結片 31 ガイド軸 33 ガイドアーム 34 案内溝 40 摩擦測定手段 41 加圧ピン 42 ホルダ 50 スイングアーム 52 長溝 57 ガイド軸 60 摩擦板 61 支持軸 66 滑り感知器 67 垂直感知器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより伸縮動する作動軸の一端に
    連動する角度測定器を設けた回転軸を回転させる駆動手
    段と、 前記回転軸の他端に軸着させて垂直であるか否かを感知
    する垂直感知器を基台上に設けた固定枠に設け、該固定
    枠に回動可能に軸支させた可動基枠の軸心方向に取付け
    た加圧ピンと滑り感知器を具えたスイングアームと下端
    に位置する摩擦板とを有してなる摩擦測定手段とからな
    り、 前記加圧ピンにより一定の負荷が加えられた前記摩擦板
    を被測定物上に当接させ、前記駆動手段により回転軸を
    回転させて前記可動基枠を傾動させ、該可動基枠が傾動
    すると前記摩擦板は被測定物上を滑動してスイングアー
    ムが加圧ピンから外れた瞬間を前記滑り感知器で検知す
    ると同時に、摩擦板が滑動した瞬間の角度を前記角度測
    定器で測定演算して被測定物の静摩擦係数を測定してデ
    ジタル表示することを特徴とする簡易静摩擦測定装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記作動軸の下端に取
    付けた連結片のガイド軸を前記回転軸に一端を軸着させ
    たガイドアームの案内溝内に摺動可能に位置させ、前記
    作動軸の上下動によりガイド軸が案内溝内を移動してガ
    イドアームを傾動させ、前記回転軸を最大傾斜60度の
    角度内で回転可能に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の簡易静摩擦測定装置。
  3. 【請求項3】 前記摩擦測定手段は、摩擦板の支持軸に
    スイングアームの下端を連結して該加圧ピンとスイング
    アームと支持軸とをそれぞれ同一軸心上に位置させ、ス
    イングアームの上端を前記可動基枠に圧力調整可能に取
    付けた加圧ホルダ内の加圧ピンで一定圧力に押圧させる
    ようにしてなることを特徴とする請求項1又は2記載の
    簡易静摩擦測定装置。
JP2002151501A 2002-05-24 2002-05-24 簡易静摩擦測定装置 Expired - Lifetime JP4045126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002151501A JP4045126B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 簡易静摩擦測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002151501A JP4045126B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 簡易静摩擦測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003344192A true JP2003344192A (ja) 2003-12-03
JP4045126B2 JP4045126B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=29769082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002151501A Expired - Lifetime JP4045126B2 (ja) 2002-05-24 2002-05-24 簡易静摩擦測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4045126B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275963A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Trinity Lab:Kk 静摩擦測定装置
JP2007168374A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The ビード保持装置の傾倒検知装置
CN102818766A (zh) * 2012-07-30 2012-12-12 南通纺织职业技术学院 面料触感舒适度测试方法以及其专用装置
CN104819796A (zh) * 2015-04-22 2015-08-05 东北农业大学 播种施肥机具驱动地轮摩擦力测试装置
CN106248572A (zh) * 2016-08-04 2016-12-21 安徽江淮汽车股份有限公司 一种螺栓摩擦系数测量装置
CN107945626A (zh) * 2017-06-17 2018-04-20 浙江大学城市学院 一种机械式微动斜面测量摩擦力系数实验仪
KR101984941B1 (ko) * 2018-08-27 2019-05-31 주식회사 액트 드래그 포스 테스트 장치
CN110779470A (zh) * 2019-11-26 2020-02-11 广东嘉仪仪器集团有限公司 一种静摩擦角度测试仪

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106018267A (zh) * 2016-07-06 2016-10-12 安徽宏锦包装设备有限公司 一种摩擦系数仪滑块夹具

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275963A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Trinity Lab:Kk 静摩擦測定装置
JP4585351B2 (ja) * 2005-03-30 2010-11-24 株式会社トリニティーラボ 静摩擦測定装置
JP2007168374A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The ビード保持装置の傾倒検知装置
CN102818766A (zh) * 2012-07-30 2012-12-12 南通纺织职业技术学院 面料触感舒适度测试方法以及其专用装置
CN104819796A (zh) * 2015-04-22 2015-08-05 东北农业大学 播种施肥机具驱动地轮摩擦力测试装置
CN106248572A (zh) * 2016-08-04 2016-12-21 安徽江淮汽车股份有限公司 一种螺栓摩擦系数测量装置
CN107945626A (zh) * 2017-06-17 2018-04-20 浙江大学城市学院 一种机械式微动斜面测量摩擦力系数实验仪
CN107945626B (zh) * 2017-06-17 2023-12-29 浙江大学城市学院 一种机械式微动斜面测量摩擦力系数实验仪
KR101984941B1 (ko) * 2018-08-27 2019-05-31 주식회사 액트 드래그 포스 테스트 장치
CN110779470A (zh) * 2019-11-26 2020-02-11 广东嘉仪仪器集团有限公司 一种静摩擦角度测试仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP4045126B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004003944A (ja) 眼鏡枠形状測定装置
JP4045126B2 (ja) 簡易静摩擦測定装置
TWI403720B (zh) 彈力及位移量量測裝置與方法
JP4566372B2 (ja) レンズ枠形状測定装置
EP0928949A2 (en) Measurement of container wall thickness
JPS6370101A (ja) 寸法測定用プロープ
CN213274194U (zh) 一种自动油墨防滑角度测试仪
JP2561784B2 (ja) 回転式摩擦抵抗試験機
CN214149389U (zh) 一种智能光栅式指示表检定仪
JP2607952B2 (ja) 表面粗さ測定装置
JP2525087Y2 (ja) 形状測定機用アーム退避機構
CN218066260U (zh) 一种丝杠跨棒距检测装置
JP2007333637A (ja) 携行型レール摩擦係数測定器
JP4840878B2 (ja) ワイヤ式三次元座標測定機
JP2700997B2 (ja) 引掻抵抗測定機
JPH06341927A (ja) ギヤの噛み合い試験機
CN220380440U (zh) 一种薄膜切刀测量装置
JP3122929B2 (ja) 引張試験機における接触式標線追跡装置。
CN212988675U (zh) 旋转推力测试机
CN113624104B (zh) 弧形弹簧的角度及垂直度的检测装置
CN217304788U (zh) 一种水泥混凝土全自动数显贯入阻力仪
JP3019987B2 (ja) 自動寸法測定器
CN214408667U (zh) 一种激光指示偏离检测仪器
CN219390739U (zh) 一种千分表校准装置
CN217110879U (zh) 一种测径仪校准装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4045126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term