JP2003343806A - ボイラ装置の復水供給方法 - Google Patents

ボイラ装置の復水供給方法

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JP2003343806A
JP2003343806A JP2002156584A JP2002156584A JP2003343806A JP 2003343806 A JP2003343806 A JP 2003343806A JP 2002156584 A JP2002156584 A JP 2002156584A JP 2002156584 A JP2002156584 A JP 2002156584A JP 2003343806 A JP2003343806 A JP 2003343806A
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condensate
water
boiler
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dissolved oxygen
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JP2002156584A
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Junichi Nakajima
純一 中島
Takanari Kume
隆成 久米
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復水の回収をボイラ等に悪影響を与えないよ
うに行う。 【解決手段】 給水を加熱して蒸気を生成するボイラ2
と、このボイラ2へ給水を供給する給水部3と、前記ボ
イラ2で生成した蒸気を負荷機器4へ供給する蒸気供給
部5と、前記負荷機器4で使用した蒸気を復水として前
記給水部3へ供給する復水供給部6とを備えたボイラ装
置1における復水供給方法であって、前記復水供給部6
において凝縮された復水の水質を判定する水質判定工程
と、この水質判定工程における判定結果に基づいて、前
記復水供給部6中の復水を前記給水部3へ供給するか否
かを判定する供給判定工程とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ボイラ装置の復
水供給方法に関するもので、特に給水を加熱して蒸気を
生成するボイラと、このボイラへ給水を供給する給水部
と、前記ボイラで生成した蒸気を負荷機器へ供給する蒸
気供給部と、前記負荷機器で使用した蒸気を復水として
前記給水部へ供給する復水供給部とを備えたボイラ装置
における復水供給方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ボイラ装置は、ボイラから発生した蒸気
を負荷機器で使用し、この蒸気が潜熱を失って凝縮した
水を復水として給水タンクへ供給する復水供給路を備え
ている。しかし、復水は、溶存酸素,炭酸ガス,鉄,
銅,濁質成分等を含む可能性がある。溶存酸素や炭酸ガ
スは、給水系統やボイラ水管の腐食を引き起こす可能性
があり、鉄や銅は、ボイラ水管にスケールを生成した
り、局所的に鉄分が堆積することによりデポジット腐食
を引き起こす可能性がある。また、濁質成分は、給水系
統のストレーナやフィルタ等に詰まりを発生させる可能
性もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記課題
に鑑み、復水の回収をボイラ等に悪影響を与えないよう
に行うことにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであり、請求項1に記載の
発明は、給水を加熱して蒸気を生成するボイラと、この
ボイラへ給水を供給する給水部と、前記ボイラで生成し
た蒸気を負荷機器へ供給する蒸気供給部と、前記負荷機
器で使用した蒸気を復水として前記給水部へ供給する復
水供給部とを備えたボイラ装置における復水供給方法で
あって、前記復水供給部において凝縮された復水の水質
を判定する水質判定工程と、この水質判定工程における
判定結果に基づいて、前記復水供給部中の復水を前記給
水部へ供給するか否かを判定する供給判定工程とを含ん
でいる。 【0005】 【発明の実施の形態】図1を参照して、この発明の実施
の形態に係るボイラ装置を説明する。図1において、ボ
イラ装置1は、給水を加熱して蒸気を生成するボイラ2
と、このボイラ2へ給水を供給する給水装置3(給水部
の一例)と、蒸気を使用する負荷機器4と、前記ボイラ
2で生成した蒸気を負荷機器4へ供給する蒸気配管5
(蒸気供給部の一例)と、前記負荷機器4で使用した蒸
気を復水として前記給水装置3へ供給する復水配管6
(復水供給部の一例)と、前記給水装置3へ供給する復
水の供給と廃棄を切り換える切換弁7と、復水中に含ま
れる溶存酸素濃度,炭酸ガス濃度,pH,鉄イオン濃
度,銅イオン濃度,濁度等を判定する水質判定装置8と
を主に備えている。 【0006】前記給水装置3は、前記ボイラ2へ給水す
るために、補給水の注水路9と、この注水路9からの補
給水を貯留する給水タンク10と、この給水タンク10
に貯留された給水を前記ボイラ2へ供給する給水路11
とを主に備えている(図1参照)。ここで、前記注水路
9は、軟水化装置12と脱酸素装置13とをこの順にそ
れぞれ備えている。前記軟水化装置12は、補給水中に
含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの
硬度成分をナトリウムイオンに置換して軟水に変換する
ものである。一方、前記脱酸素装置13は、補給水中に
含まれる溶存酸素を機械的に除去するものである。ま
た、前記給水路11は、給水を前記ボイラ2へ送り出す
給水ポンプ14を備えている。 【0007】前記負荷機器4は、前記ボイラ2からの蒸
気を用いて所要の熱交換するもの,すなわち前記ボイラ
装置1における負荷装置であり、前記蒸気配管5の下流
側に接続されている。 【0008】前記切換弁7は、前記給水装置3への復水
の供給と廃棄を切り換えるために、図1に示すように、
前記復水配管6に設けられている。そして、前記切換弁
7の第一ポート15と第二ポート16とを連通させるこ
とにより、復水は復水供給路17を介して前記給水タン
ク10へ供給される。また、前記切換弁7の第一ポート
15と第三ポート18とを連通させることにより、復水
は復水廃棄路19から廃棄される。 【0009】前記水質判定装置8は、復水中に含まれる
溶存酸素濃度,炭酸ガス濃度,pH,鉄イオン濃度,銅
イオン濃度,濁度等を判定するために、前記復水配管6
において、測定試料供給路20に設けられている(図1
参照)。たとえば、溶存酸素濃度を測定する場合、前記
水質判定装置8は、図2に示すように、測定セル21
と、測定装置22と、試薬供給装置23と、制御装置2
4とを主に備えている。 【0010】この測定セル21は、たとえばアクリル樹
脂を筒状に形成した透明な容器であり、上部に開口部2
5を備えている。また、前記測定セル21の底部近傍の
側面には、前記測定試料供給路20と接続された試料導
入路26が設けられている。この試料導入路26は、前
記測定試料供給路20側から順にフィルター27,定流
量弁28および電磁弁29をそれぞれ備えており、前記
復水配管6から前記測定試料供給路20を介して供給さ
れる復水を前記測定セル21内へ供給可能に設定されて
いる。また、前記測定セル21の側部には、前記開口部
25の近傍において、測定試料を外部へ排出する試料排
出路30が設けられている。 【0011】また、前記測定セル21の底部には、攪拌
装置31が設けられている。この攪拌装置31は、攪拌
子32とステータ33とを備えている。この攪拌子32
は、前記測定セル21の底部において回転可能に配置さ
れており、磁石(図示省略)を内蔵している。前記ステ
ータ33は、前記攪拌子32を取り囲むように、前記測
定セル21の外側に配置されており、電磁誘導コイル
(図示省略)を備えている。この電磁誘導コイルには、
電流が供給されるように設定されている。 【0012】前記測定装置22は、前記測定セル21内
に貯留された復水(以下、「復水試料」と云う。)の透
過光強度を測定するものであり、前記測定セル21を挟
んで対向する発光体34と受光体35とを備えている。
ここで、この発光体34は、たとえばLEDであり、ま
た前記受光体35は、たとえばフォトトランジスタであ
る。 【0013】前記試薬供給装置23は、前記開口部25
に着脱可能に配置されており、図3(前記試薬供給装置
23を図2のIII方向から見た縦断面図)に示すよう
に、試薬カセット36,試薬カートリッジ37および排
出装置38を主に備えている。この試薬カセット36
は、装着具(図示省略)により底部が前記開口部25に
気密状態を維持するように、着脱可能に装着されてい
る。前記試薬カセット36の壁部には、上下方向に延び
るスリット39が形成されている。また、前記試薬カセ
ット36の内部には、前記スリット39と対向する内面
に押圧部材40が上下方向に装着されている。 【0014】前記試薬カートリッジ37は、容器41と
試薬の収納体42とを主に備えている。この容器41
は、前記試薬カートリッジ37の上部に装着されてお
り、前記収納体42は前記容器41内に収容されてい
る。前記収納体42は、溶存酸素と反応して変色する試
薬(たとえば、インジゴカルミン)が貯蔵された貯蔵部
43と、この貯蔵部43内の試薬を外部に排出する排出
部44とを備えている。この排出部44は、たとえばフ
ッ素ゴム製のチューブからなり、前記貯蔵部43から延
びかつ先端部に排出ノズル45を備えている。前記排出
部44は、前記試薬カートリッジ37の内部を上下方向
に延びており、前記排出ノズル45が前記開口部25か
ら前記測定セル21内へ挿入されることになる。ここに
おいて、前記排出ノズル45は、前記測定セル21内の
復水試料が逆流するのを防止する逆止弁(図示省略)を
内蔵している。 【0015】前記排出装置38は、前記貯蔵部43内に
貯蔵された試薬を排出させるものであり、モータ(図示
省略)に接続された回転駆動軸46,駆動アーム47お
よび押圧ローラ48を主に備えている。この回転駆動軸
46は、前記スリット39の外側に配置されており、図
3の反時計方向に回転可能である。前記駆動アーム47
は、一端が前記回転駆動軸46に連結されており、他端
に前記押圧ローラ48が回転自在に装着されている。前
記駆動アーム47は、前記回転駆動軸46の回転によ
り、図3に二点鎖線で示すように、反時計方向に回転可
能であり、この回転により、前記スリット39の部分に
おいて前記押圧ロ−ラ48が前記試薬カセット36から
出入り可能に設定されている。 【0016】なお、前記試薬供給装置23は、本特許出
願人の特許である特許第3186577号(発明の名
称:液体吐出装置)とほぼ同様の構成を採用しているの
で、詳細は、同公報を参照されたい。 【0017】前記制御装置24は、前記水質判定装置8
の動作を制御するものであり、図4に示すように、演算
装置49と入出力ポート50とを主に備えている。この
演算装置49は、中央制御装置51(以下、「CPU5
1」と云う。),前記制御装置24の動作プログラムを
記憶している読み取り専用記憶装置52(以下、「RO
M52」と云う。)および読み書き可能な記憶装置53
(以下、「RAM53」と云う。)を主に備えている。 【0018】一方、前記入出力ポート50の入力側に
は、オペレータが動作条件等を入力するスイッチ54お
よび前記受光体35等が接続されている。また、その出
力側には、測定結果等を表示するLCD55,前記発光
体34,前記電磁弁29,前記ステータ33および前記
回転駆動軸46を駆動するモータ(符号省略)等が接続
されている。 【0019】前記制御装置24は、前記ROM52に記
憶させた動作プログラムにしたがって、前記演算装置4
9が前記入出力ポート50を介して入力された各種の情
報を前記RAM53で適宜保存しながら演算処理し、前
記演算装置49は、そこで得られた演算結果に基づい
て、前記入出力ポート50を介して各種の動作指令を各
部材に対して伝達するように設定されている。 【0020】つぎに、前記ボイラ装置1の動作を説明
し、あわせて前記ボイラ装置1の復水供給方法を説明す
る。前記ボイラ装置1を運転する場合は、前記注水路9
から前記給水タンク10へ補給水を供給し、この補給水
を前記ボイラ2への給水として前記給水タンク10に貯
留する。ここで、貯留される給水は、前記軟水化装置1
2および前記脱酸素装置13で処理されたもの,すなわ
ち脱酸素された軟水である。そして、前記給水ポンプ1
4を作動させ、前記給水タンク10に貯留された給水を
前記給水路11を介して前記ボイラ2へ供給する。 【0021】前記ボイラ2へ前記給水路11を介して供
給される給水は、ボイラ水として前記ボイラ2内に貯留
される。そして、前記ボイラ2に貯留されたボイラ水
は、加熱されて徐々に蒸気になる。生成した蒸気は、前
記蒸気配管5を介して前記負荷機器4へ供給される。前
記負荷機器4へ供給された蒸気は、その後冷却されて復
水となり、前記給水タンク10へ供給される。 【0022】ところで、蒸気が冷却されて凝縮した復水
は、前記脱酸素装置13において予め処理されているた
め、通常は溶存酸素が取り除かれているが、前記脱酸素
装置13の動作不良またはその他の事情により、溶存酸
素を含む場合がある。この場合、前記復水配管6中の復
水は、徐々に冷却されるため、前記復水配管6中の酸素
が溶存しやすくなる。この結果、前記復水配管6は、溶
存酸素に由来する腐食が発生し、前記復水配管6の破損
をもたらす可能性がある。 【0023】そこで、前記ボイラ装置1は、前記水質判
定装置8により、蒸気が凝縮された復水に溶存酸素が含
まれているか否を一定時間毎に判定する。そして、前記
水質判定装置8での判定結果に基づいて、前記第一ポー
ト15と前記第二ポート16とを連通させて、復水を前
記給水タンク10へ供給するか、あるいは前記第一ポー
ト15と前記第三ポート18とを連通させて、復水を廃
棄するかのいずれかに制御する。以下、図5および図6
に示す動作フローチャートにしたがって、この動作を詳
細に説明する。 【0024】前記ボイラ装置1の運転が開始されると、
プログラムは、ステップS1において、前記制御装置2
4の内部タイマーの経過時間tをゼロ(0)に設定し、
またつぎのステップS2において、経過時間tが一定時
間t1に到達したか否かを判断する。経過時間tが一定
時間t1になると、プログラムはステップS3へ移行
し、経過時間tをゼロ(0)にリセットする。ここにお
いて、一定時間t1は、通常0.1〜24時間程度の時
間である。 【0025】ステップS3の後、プログラムはステップ
S4へ移行し、前記水質判定装置8において前洗浄工程
を実施する。まず、前記復水配管6内の復水は、前記測
定試料供給路20を経由して前記試料導入路26から前
記測定セル21内へ流入する。この際、復水中に含まれ
る爽雑物は、前記フィルター27により取り除かれる。
また、前記測定セル21内へ流入する復水の流量は、前
記定流量弁28により制御される。前記測定セル21内
へ連続的に流入する復水は、前記測定セル21内を満た
し、前記試料排出路30から外部へ連続的に排出され
る。このとき、前記ステータ33の電磁誘導コイルに通
電され、それによって生じる磁場を前記攪拌子32内の
磁石が受ける。これにより、前記測定セル21内の前記
攪拌子32が回転し、前記測定セル21内へ流入した復
水は攪拌される。この結果、前記測定セル21は、連続
的に流入する復水により洗浄される。 【0026】前記のような前洗浄工程の後、プログラム
はステップS5へ移行し、復水中に含まれる溶存酸素濃
度を判定する(水質判定工程)。ここでは、前記ステー
タ33の電磁誘導コイルへの通電を一旦停止し、また復
水の供給も停止する。これにより、前記測定セル21内
への復水の流入が断たれ、前記測定セル21内におい
て、図2に一点鎖線で示す水位まで所定量の復水が復水
試料として貯留される。また、前記排出ノズル45の先
端部は、貯留された復水試料中に位置することになる。
この状態で前記測定装置22を作動させ、前記発光体3
4から前記受光体35へ向けて光を照射する。そして、
復水試料の透過光強度(A)を測定する。 【0027】つぎに、前記ステータ33の電磁誘導コイ
ルへの通電を開始して前記攪拌子32の回転を再開し、
その状態を継続しながら、前記排出装置38のモータを
駆動させて前記回転駆動軸46を回転させる。この結
果、前記駆動アーム47が図3の反時計方向へ回転し、
それにともなって前記押圧ローラ48が前記排出部44
を前記押圧部材40と協働して下方向へ扱く。この結
果、前記測定セル21内の復水試料には、前記貯蔵部4
3に貯蔵された試薬の一定量が注入される。そして、こ
のような前記駆動アーム47の回転運動を所定回数繰り
返すと、復水試料には前記駆動アーム47の回転動作毎
に、一定量の試薬が前記測定セル21内へ断続的に注入
される(注入工程)。したがって、試薬が徐々に注入さ
れることになる。このようにして前記測定セル21内に
注入された試薬は、前記攪拌子32の回転により攪拌さ
れる復水試料中に溶解され、復水試料を変色させる。 【0028】前記のような注入工程において、前記制御
装置24は、前記攪拌子32の回転を継続し、また前記
測定装置22により、徐々に注入される試薬により変色
する復水試料の透過光強度(B)を連続的に測定する。
この際、前記制御装置24は、復水試料に対して注入さ
れる試薬の量の増加にともなう透過光強度の変化の変化
量を判定する(判定工程)。ここで判定する透過光強度
の変化量は、通常一定量の試薬が注入される前後の透過
光強度の差(ΔB)である。たとえば、図8に示すよう
に、復水試料の透過光強度は、試薬の注入回数(すなわ
ち、前記駆動アーム47の回転動作数)にしたがって徐
々に減少する。ここで、復水試料中の溶存酸素の全てが
第X回目以前に注入された試薬と反応した場合、第X回
目より後の注入動作においてそれ以上の試薬を注入して
も、復水試料の変色は進行しにくくなり、復水試料の透
過光強度は変化しにくくなる。すなわち、試薬の第X回
目の注入後の透過光強度B1と第X+1回目の注入後の
透過光強度B2との差(B 1−B2,すなわち前記ΔB)
は、微差になる。したがって、前記ΔBが所定量以下に
なったとき、復水試料にそれ以上の試薬を注入しても、
その試薬は復水試料中の溶存酸素との反応に関与せず、
そのままの状態で復水試料中に残留することになる。 【0029】そこで、前記制御装置24は、前記ΔBが
所定量以下になったと判定した場合、前記駆動アーム4
7の回転動作を停止する。これにより、復水試料に対す
る試薬の追加的な注入が停止される。続いて、前記制御
装置24は、その時点における復水試料の透過光強度
(B)と試薬注入前の前記の透過光強度(A)との比
(透過光強度比:B/A)を求める。そして、予め作成
された透過光強度比と溶存酸素濃度との検量線データに
基づいて、前記制御装置24は、復水試料中の溶存酸素
濃度を算出し、その結果を前記LCD55に表示する。 【0030】前記のような溶存酸素濃度判定工程の後、
プログラムはステップS6へ移行し、このステップS6
において、復水試料から溶存酸素が検出されたか否かを
判定する。ステップS5の溶存酸素濃度判定工程におい
て溶存酸素が検出されたと判定された場合(すなわち、
復水試料において溶存酸素が検出された場合)、プログ
ラムはステップS6からステップS11へ移行して、前
記CPU51の溶存酸素検出識別フラグがオン(ON)
であるか否かを判定する。溶存酸素識別フラグがオン
(ON)の場合、プログラムはステップS14へ移行
し、後洗浄工程を実施する。 【0031】後洗浄工程において、プログラムは、前記
攪拌子32を回転させながら復水を供給する。ここで、
前記測定セル21内に貯留された試薬を含む復水試料
は、前記試料導入路26から新たに流入する復水により
押し出され、前記試料排出路30から外部へ排出され
る。これにより、前記測定セル21は、新たに流入する
復水により洗浄されることになる。ステップS14の終
了後、プログラムはステップS2へ戻る。 【0032】逆に、溶存酸素識別フラグがオフ(OF
F)の場合、プログラムはステップS12へ移行し、復
水廃棄工程を実施する。 【0033】復水廃棄工程において、前記制御装置24
は、前記切換弁7の前記第一ポート15と前記第三ポー
ト18とを連通させて、前記復水配管6の流路を前記復
水廃棄路19側に切り換える。これにより、前記復水配
管6の復水は、廃棄されることになる。ここにおいて、
前記切換弁7は、前記制御装置24からの切換え指令を
受けない限り、前記第一ポート15と前記第三ポート1
8との連通を継続し、前記復水廃棄路19へ復水を供給
し続ける。そして、プログラムはステップS13へ移行
し、溶存酸素検出識別フラグをオン(ON)に設定す
る。その後、プログラムはステップS14へ移行し、後
洗浄工程を実施した後、ステップS2へ戻る。 【0034】この結果、溶存酸素濃度に応じて復水が廃
棄されることになるので、前記ボイラ装置1において、
腐食が効果的に抑制される。 【0035】一方、ステップS5の判定工程において求
められた復水試料中に含まれる溶存酸素濃度がゼロ
(0)の場合(すなわち、復水試料中から溶存酸素が検
出されない場合)、プログラムはステップS6からステ
ップS7へ移行し(図6参照)、前記CPU51の溶存
酸素検出識別フラグがオン(ON)であるか否かを判定
する。溶存酸素検出識別フラグがオン(ON)の場合、
ステップS7からステップS8へ移行し、前記第一ポー
ト15と前記第二ポート16とを連通させて、前記復水
配管6の流路を前記復水供給路17側へ切り換える。こ
れにより、前記復水配管6の復水は、前記給水タンク1
0へ供給されることになる。ここにおいて、前記切換弁
7は、前記制御装置24からの切換え指令を受けない限
り、前記第一ポート15と前記第二ポート16との連通
を継続し、前記復水供給路17へ復水を供給し続ける。
そして、プログラムはステップS9へ移行し、溶存酸素
検出識別フラグをオフ(OFF)に設定する。その後、
プログラムはステップS10へ移行し、ステップS14
の場合と同じく後洗浄工程を実施した後、ステップS2
へ戻る。 【0036】これに対し、ステップS7において、溶存
酸素検出識別フラグがオフ(OFF)の場合、前記第一
ポート15と前記第二ポート16との連通を継続し、前
記復水供給路17へ復水を供給し続ける。そして、プロ
グラムはステップS10へ移行し、ステップS14の場
合と同じく後洗浄工程を実施した後、ステップS2ヘ戻
る。 【0037】そして、プログラムは、ステップS2にお
いて、ステップS3でゼロ(0)にリセットした経過時
間tが一定時間t1になったか否かを判定する。そし
て、経過時間tが一定時間t1に到達すると、再びステ
ップS4以下を繰り返す。したがって、前記ボイラ装置
1では、一定時間t1が経過する毎に、復水における溶
存酸素濃度が判定され、またその結果に基づいて、前記
切換弁7の切換えを制御することになる。 【0038】たとえば、先のステップS5において復水
から溶存酸素が検出された場合であっても、つぎの繰返
し工程におけるステップS5において溶存酸素が検出さ
れない場合、プログラムはステップS6からステップS
7へ移行する。ここで、先のステップS13において溶
存酸素検出識別フラグがオン(ON)に設定されている
ため、プログラムはステップS7からステップS8〜ス
テップS10を経由してステップS2へ戻る。したがっ
て、前記給水タンク10へ復水の供給が開始されること
になる。逆に、先のステップS5において復水から溶存
酸素が検出されなかった場合であっても、つぎの繰返し
工程におけるステップS5において復水から溶存酸素が
検出された場合、先のステップS9において溶存酸素検
出識別フラグがオフ(OFF)に設定されているため、
プログラムはステップS6からステップS11へ移行
し、ステップS11〜ステップS14を経由してステッ
プS2ヘ戻る。したがって、前記復水廃棄路19へ復水
が供給され、復水は廃棄されることになる。 【0039】一方、先のステップS5において復水から
溶存酸素が検出され、つぎの繰返し工程のステップS5
においても溶存酸素が検出された場合、プログラムはス
テップS6からステップS11へ移行し、前記復水廃棄
路19から復水の廃棄を継続する。 【0040】前記のように、前記ボイラ装置1において
は、復水が溶存酸素濃度に基づいて、復水を前記給水タ
ンク10へ供給することができるので、前記復水配管6
や前記ボイラ2の腐食を未然に防止することができる。 【0041】[他の実施の形態] (1)前記の実施の形態では、一定時間t1が経過する
毎に復水中の溶存酸素濃度を判定し、その結果に基づい
て復水を前記給水タンク10へ供給しているが、この一
定時間は状況に応じて変更することができる。たとえ
ば、図7に示すように、動作フローチャートのステップ
S14の後にステップS15をさらに設定し、ここでス
テップS3でゼロ(0)にリセットした経過時間tが別
の一定時間t 2に到達したか否かを判断する。そして、
ステップS15において経過時間tが一定時間t2に到
達していると判断した場合、プログラムがステップS3
へ移行するように設定する。ここにおいて、t2は、t1
よりも短い時間である。 【0042】この場合、前記ボイラ装置1は、ステップ
S5において溶存酸素が検出されない場合は、長めの一
定時間t1の経過毎に復水中の溶存酸素濃度を判定し、
またステップS5において溶存酸素が検出された場合
は、短めの一定時間t2の経過毎に復水中の溶存酸素濃
度を判定することになるので、前記復水配管6や前記ボ
イラ2の水管(図示省略)の腐食を効果的に抑制するこ
とができる。 【0043】(2)前記の実施の形態では、前記水質判
定装置8において復水中の溶存酸素濃度を判定し、その
結果に基づいて、前記切換弁7を制御しているが、この
発明はこれに限定されるものではない。たとえば、前記
水質判定装置8において、復水中に溶存酸素が含まれて
いるか否かのみを単純に判定し、復水中に溶存酸素が含
まれる場合は、復水を廃棄するようにしてもよい。 【0044】(3)前記の実施の形態において用いられ
る前記水質判定装置8は、復水中の溶存酸素の存否もし
くは溶存酸素濃度を自動的に判定することができるもの
であれば、他の形態のものに変更することもできる。 【0045】(4)前記の実施の形態では、復水中に溶
存酸素が含まれている場合は、復水を廃棄しているが、
復水中に溶存酸素が一定量以上含まれる場合においての
み、復水を廃棄するようにしてもよい。 【0046】(5)前記の実施の形態では、前記ボイラ
装置1に前記水質判定装置8を設け、前記水質判定装置
8において自動的に判定された復水中の溶存酸素濃度に
基づいて、前記切換弁7を制御しているが、この発明の
復水供給方法はこれに限定されるものではない。たとえ
ば、復水中の溶存酸素濃度を手作業により判定し、その
判定結果に基づいて、前記切換弁7を制御することがで
きる。ここにおいて、復水中の溶存酸素濃度を手作業に
より判定する方法としては、たとえばJIS B822
4:1986に規定されているインジゴカルミン比色法
等を採用することができる。 【0047】(6)前記の実施の形態では、前記水質判
定装置8として、溶存酸素濃度を測定する場合について
説明したが、炭酸ガス濃度,pH,鉄イオン濃度,銅イ
オン濃度,濁度等の水質を判定し、この判定結果に基づ
いて、前記切換弁の切換えを制御することも実施に応じ
て好適である。また、溶存酸素濃度,炭酸ガス濃度,p
H,鉄イオン濃度,銅イオン濃度および濁度による水質
判定を適宜組み合わせて、前記切換弁の切換えを制御す
ることも実施に応じて好適である。 【0048】ここにおいて、炭酸ガス濃度を判定する前
記水質判定装置8は、復水中の炭酸ガスの存否もしくは
炭酸ガスの濃度を判定することができるものであれば、
特に限定されるものではない。たとえば、JIS K0
101:1998に規定されている塩化ストロンチウム
−塩酸滴定法等を採用することができる。 【0049】pHを判定する前記水質判定装置8は、復
水中のpHを判定することができるものであれば、特に
限定されるものではない。たとえば、JIS K010
1:1998に規定されているガラス電極法等を採用す
ることができる。 【0050】鉄イオン濃度を判定する前記水質判定装置
8は、復水中の鉄イオンの存否もしくは鉄イオンの濃度
を判定することができるものであれば、特に限定される
ものではない。たとえば、JIS B8224:198
6に規定されている1,10−フェナントロリン吸光光
度法等を採用することができる。 【0051】銅イオン濃度を判定する前記水質判定装置
8は、復水中の銅イオンの存否もしくは銅イオンの濃度
を判定することができるものであれば、特に限定される
ものではない。たとえば、JIS B8224:198
6に規定されているジエチルジチオカルバミン酸吸光光
度法等を採用することができる。 【0052】濁度を判定する前記水質判定装置8は、復
水中の濁度を判定することができるものであれば、特に
限定されるものではない。たとえば、JIS K010
1:1998に規定されている透過光濁度の試験等を採
用することができる。 【0053】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、復水
の回収をボイラ等に悪影響を与えることなく行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施の形態に適用されるボイラ装置
の概略図。 【図2】前記ボイラ装置において用いられる水質判定装
置の縦断面概略図。 【図3】前記水質判定装置を構成する試薬供給装置部分
を図2のIII方向から見た縦断面概略図。 【図4】前記水質判定装置の制御装置部分の概略構成を
示す図。 【図5】前記ボイラ装置における切換弁の切り換え動作
工程を示すフローチャート。 【図6】前記ボイラ装置における切換弁の切り換え動作
工程を示すフローチャート。 【図7】他の実施の形態における切換弁の切り換え動作
工程を示すフローチャート。 【図8】復水試料を通過する光の透過率に基づいて溶存
酸素濃度を判定する判定テーブルを概念的に示したグラ
フ。 【符号の説明】 2 ボイラ 3 給水部 4 負荷機器 5 蒸気供給部 6 復水供給部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】給水を加熱して蒸気を生成するボイラ2
    と、このボイラ2へ給水を供給する給水部3と、前記ボ
    イラ2で生成した蒸気を負荷機器4へ供給する蒸気供給
    部5と、前記負荷機器4で使用した蒸気を復水として前
    記給水部3へ供給する復水供給部6とを備えたボイラ装
    置1における復水供給方法であって、 前記復水供給部6において凝縮された復水の水質を判定
    する水質判定工程と、 この水質判定工程における判定結果に基づいて、前記復
    水供給部6中の復水を前記給水部3へ供給するか否かを
    判定する供給判定工程と、を含むことを特徴とするボイ
    ラ装置の復水供給方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121942A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Miura Co Ltd 蒸気ボイラ装置の運転方法
JP2010144947A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Kurita Water Ind Ltd 復水水質監視装置
JP2017172838A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 三浦工業株式会社 ドレン回収システム

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