JP2003343402A - リコイルスタータ - Google Patents

リコイルスタータ

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JP2003343402A
JP2003343402A JP2002157897A JP2002157897A JP2003343402A JP 2003343402 A JP2003343402 A JP 2003343402A JP 2002157897 A JP2002157897 A JP 2002157897A JP 2002157897 A JP2002157897 A JP 2002157897A JP 2003343402 A JP2003343402 A JP 2003343402A
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Japan
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cam
rope
rope reel
handle
recoil
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JP2002157897A
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Isao Toyama
勲 遠山
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Starting Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リコイルロープ2を牽引するハンドル3にエ
ンジン側の衝撃が直接伝わることがなく、ハンドル3の
牽引操作を効率よくエンジン側に伝達させることの可能
なリコイルスタータを提供する。 【解決手段】 リコイルロープ2を巻回したロープリー
ル4とエンジン側に一方向回転機構を介して回転を伝達
するカム8の間にダンパスプリング14を介在させて、
ダンパスプリング14の両端をロープリール4とカム8
にそれぞれ係止させてロープリール4とカム8とをダン
パスプリング14を介して回転連結するとともに、前記
ロープリール4に一端側が巻回されたリコイルロープ2
の他端をハンドル3内に収容したハンドルダンパ25を
介してハンドル3に係止させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロープリールに巻回
されたリコイルロープをリコイルロープの一端に連結さ
れたハンドルを介して引っ張り操作することによりロー
プリールを回転させて、該ロープリールの回転をエンジ
ン側に連結された駆動プーリに遠心ラチェツト等の一方
向回転機構を介して伝達し、該駆動プーリの回転により
エンジンをスタートさせるリコイルスタータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】リコイルロープの一端に連結されたハン
ドルを介してリコイルロープを牽引することにより回転
されるロープリールの回転をクラッチ機構や遠心ラチェ
ット機構等の一方向回転機構を介してエンジンのクラン
ク軸に伝達させてエンジンを始動させるリコイルスター
タにおいて、前記ロープリールと一方向回転機構の間に
捻りコイルバネ状のダンパスプリングを介在させて両者
を弾力的に連結し、ロープリールの回転をダンパスプリ
ングを介してクラッチ機構又はラチェット機構等の一方
向回転機構に伝達させるようにして、エンジン始動時の
負荷の変動等による手に伝わるショックを吸収させると
ともに、ダンパスプリングに畜力した回転エネルギーに
よりクランク軸を高速回転させてエンジンの始動を容易
にさせるようにした構造のリコイルスタータが実開平2
−149872号等により知られている。
【0003】上記従来技術によれば、捻りコイルバネ状
に形成されたダンパスプリングはロープリールと一方向
回転機構を構成しているクラッチ機構のクラッチ体の外
周面上に配置されており、ダンパスプリングの一端が径
方向に屈曲されてロープリールの係合部に係合され、他
端が軸方向に向けて屈曲されてクラッチ体に形成された
開口内に嵌装されており、これによってロープリールと
クラッチ体とがダンパスプリングを介して回転連結され
ている。ロープリールを回転してエンジンを始動させる
際にエンジン側の負荷の変動をダンパスプリングが吸収
しロープリールの回転トルクを平滑にさせるとともに、
ダンパスプリングが捻られることにより畜力された回転
エネルギーによりクラッチ体を介してクランク軸を高速
に回転してエンジンの始動を容易にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ダ
ンパスプリングがエンジン側の負荷の変動を吸収する際
に捻られて巻き径が縮径させられるが、エンジン側の負
荷が大きい場合には、ダンパスプリングがロープリール
とクラッチ体の外周面上に巻き締まってしまう現象が発
生する。ダンパスプリングがロープリール又はクラッチ
体の外周面に巻き締まってしまうと、ダンパスプリング
による負荷の変動を吸収する作用がなくなり、リコイル
ロープを牽引するハンドル側にエンジン側の負荷の変動
に伴う大きな衝撃が伝達されることになる。
【0005】また、上記ダンパスプリングの巻き締まり
が発生することにより、ロープリールとクラッチ体の隙
間にダンパスプリングの一部が進入して狭持されてしま
いこのためダンパスプリングが偏って変位されてダンパ
スプリングの耐久性が著しく損なわれてしまうのを防止
するため、巻き締まりが発生する前にロープリールとカ
ムとの間に形成したストッパ手段により両者の回転を規
制させるようにした機構を既に提案している。このよう
にロープリールと一方向回転機構との間の相対的な回転
をストッパ手段によって回転規制させることによっても
上記と同様にハンドル側に負荷の変動の衝撃が伝搬され
ることになる。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解決し
て、ダンパスプリングの巻き締まりやストッパ手段によ
ってロープリールと一方向回転機構を構成しているカム
との間の緩衝機能が喪失してしまった場合であってもハ
ンドルにエンジン側の衝撃が直接伝わることがなく、ハ
ンドルの牽引操作を効率よくエンジン側に伝達させるこ
との可能なリコイルスタータを提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のリコイルスタータは、ハンドルを介してリコイ
ルロープを牽引することにより回転駆動される駆動部側
の回転を一方向回転機構を介してエンジン側の駆動プー
リに伝達してエンジンを始動させるリコイルスタータに
おいて、前記駆動部がリコイルロープを巻回したロープ
リールとエンジン側の駆動プーリに一方向回転機構を介
して回転を伝達するカムとを備え、前記ロープリールと
カムの間にダンパスプリングを介在させて、該ダンパス
プリングの両端をロープリールとカムにそれぞれ係止さ
せてロープリールとカムとをダンパスプリングを介して
回転連結するとともに、前記ロープリールに一端側が巻
回されたリコイルロープの他端をハンドル内に収容した
ハンドルダンパを介してハンドルに係止させたことを特
徴とする。
【0008】また、請求項2の発明は、ハンドルを介し
てリコイルロープを牽引することにより回転駆動される
駆動部側の回転を一方向回転機構を介してエンジン側の
駆動プーリに伝達してエンジンを始動させるリコイルス
タータにおいて、前記駆動部がリコイルロープを巻回し
たロープリールとエンジン側の駆動プーリに一方向回転
機構を介して回転を伝達するカムとを備え、前記ロープ
リールとカムとの間にダンパスプリングを介在させ、該
ダンパスプリングの両端をロープリールとカムにそれぞ
れ係止させてロープリールとカムとをダンパスプリング
を介して回転連結するとともに、前記ダンパスプリング
の最大変位角度を規制させるストッパ手段を前記ロープ
リールとカムとの間に形成し、更に前記ロープリールに
一端側が巻回されたリコイルロープの他端をハンドル内
に収容したハンドルダンパを介してハンドルに係止させ
たことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。本発明のリコイルス
タータは図1に示すように、ケース1の外側に露出され
ているリコイルロープ2の端部に結合されたハンドル3
を牽引することにより、ケース1内に収容されている駆
動部を回転駆動させ、該駆動部の回転によりエンジンの
クランク軸を回転させてエンジンを始動させるものであ
る。
【0010】図2及び図3に示すように、前記駆動部は
一端がケース1外へ引き出されているリコイルロープ2
を巻回しているロープリール4と一方向回転機構を構成
しているカム8により構成されている。前記ロープリー
ル4は、ケース1の内側に突出形成されているリール支
軸5に回転自在に支持されており、該ロープリール4に
巻回されているリコイルロープ2の一端側がロープリー
ル4に固定され、リコイルロープ2の他端がケース1の
外側に引き出されてその先端部にはリコイルロープ2を
手動で引っ張り操作するためのハンドル3が結合されて
いる。前記ハンドル3を引っ張ることによりリコイルロ
ープ2がロープリール4から引き出されてロープリール
4がリール支軸5を中心として回転駆動される。
【0011】前記ロープリール4の側面とケース1の内
壁面との間には、リコイルロープ2の牽引により回転さ
れたロープリール4を逆方向に回転させて、ロープリー
ル4から引き出されたリコイルロープ2をロープリール
4に巻き戻すためのリコイルゼンマイ6が配置されてい
る。リコイルゼンマイ6の内周側の一端側が前記ケース
1に、そして外周側の他端部が前記ロープリール4に固
定されており、リコイルロープ2を引っ張ってロープリ
ール4が回転される際に前記リコイルゼンマイ6に回転
力が蓄力されて、リコイルロープ2が解放されることに
よりリコイルゼンマイ6に蓄力された回転力でロープリ
ール4を逆方向に回転させてリコイルロープ2をロープ
リール4に巻き戻すように作動する。
【0012】ケース1に形成された前記リール支軸5の
内側に同心状にカム支軸7が形成されており、該カム支
軸7に前記ロープリール4の回転をエンジン側のクラン
ク軸側に伝達させる一方向回転機構を構成しているカム
8が回転自在に支持されている。カム8にはエンジンの
クランク軸に連結される駆動プーリ9に形成された遠心
ラチェット10と係脱されるカム爪11が円周方向に形
成されており、このカム爪11が駆動プーリ9の遠心ラ
チェット10と係合することによりカム8側の回転を駆
動プーリ9を介してエンジンのクランク軸に伝達させ
る。エンジンが始動した後は、駆動プーリ9がエンジン
により回転されることにより、遠心力により遠心ラチェ
ット10がカム爪11と離脱する方向に回動してエンジ
ン側とカム8側との回転伝達が遮断される。
【0013】前記ロープリール4とカム8の互いに対向
した側面には互いに対向するように環状凹部12、13
がそれぞれ形成されており、該環状凹部12、13内に
ロープリール4とカム8とを回転連結させるダンパスプ
リング14が収容されている。ダンパスプリング14は
捩りコイルバネの形状に形成されており、該ダンパスプ
リング14の一端側にはU字状に折り曲げした係止端部
15が形成され、該係止端部15が前記ロープリール4
の環状凹部12の外周側に形成されている係止溝16内
に収容されてロープリール4とダンパスプリング14と
が回転方向に連結されている。
【0014】また、ダンパスプリング14の他端側には
軸方向に向けて屈曲された係止端部17が形成されてお
り、該係止端部17がカム8の環状凹部13の溝底部か
らカム8の上面側に貫通させて形成されている係止穴1
8内に挿通されることによりダンパスプリング14の他
端側がカム8と回転連結される。これによって、ロープ
リール4とカム8とがダンパスプリング14を介して回
転方向に連結されている。
【0015】図2及び図4に示すように、ロープリール
4とカム8の間には、両者の相対的な回転を規制させる
ためのストッパ手段19が形成されている。ストッパ手
段19は、ロープリール4のカム8と対向する側面に形
成されている環状凹部12の外周側に側面方向に突出し
て形成されたストッパ片A20と、このロープリール4
のストッパ片A20と対向するようにカム8の前記ロー
プリール4と対向する側面側の外周面に外周方向に突出
形成されたストッパ片B21により構成されており、ロ
ープリール4に形成したストッパ片A20がカム8に形
成したストッパ片B21と当接することにより、カム8
に対してのロープリール4のエンジン始動回転方向への
相対的な回転を規制してこれによりダンパスプリング1
4の最大変位角度が規制されるようにされている。前記
ストッパ手段19はロープリール4がカム8に対して相
対的な回転角度がほぼ300度以上となった時にストッ
パ片Aとストッパ片Bとが当接して相対的な回転が規制
されるように設定されている。なお、ダンパスプリング
14には取付状態で初期荷重が付与されており、これに
よりロープリール4とカム8との間にロープリール4が
エンジン始動方向と逆方向に回転される付勢力が作用し
ているが、前記ストッパ手段19のストッパ片Aとスト
ッパ片Bとが当接されて前記初期荷重による回転力を阻
止している。
【0016】カム支軸7の先端部には抑え板22を介し
てネジ23が止着されており、該抑え板22によりカム
8とこのカム8を介してロープリール4とがそれぞれの
環状凹部12、13が互いに対向する状態に回転自在に
組み付けられ、これによりロープリール4の回転に伴っ
てカム8はエンジン始動回転方向と逆転方向にダンパス
プリング14を介して回転される。ダンパスプリング1
4は、前記ストッパ手段19によりロープリール4とカ
ム8間の回転が規制されるまで変位した状態時の荷重が
エンジンの始動トルク負荷より小さくなるように設定さ
れている。
【0017】図3に示すように、ハンドル3の中心部に
は先端から後端に貫通された貫通孔24が形成されてお
り、該貫通孔24の中空内に圧縮コイルバネにより構成
されたハンドルダンパ25が収容されている。ロープリ
ール4に巻回されたリコイルロープ2の一端が前記ハン
ドル3の先端側から貫通孔24内に挿入されてハンドル
ダンパ25内を貫通されてハンドルダンパ25の後端側
にカラー26を介して支持されている。ハンドル3を引
っ張り操作することによりリコイルロープ2は前記ハン
ドルダンパ25を介して牽引される。
【0018】図7に示すように、ダンパスプリング14
の荷重は、ロープリール4がカム8に対して相対的にほ
ぼ300度回転してストッパ手段19により回転が規制
されたときの荷重が、平均的なエンジンの始動トルクよ
りわずか小さくなるように設定されており、これにより
エンジンが始動される直前にはダンパスプリング14が
ほぼ300度まで捻られて回転力が畜力され、エンジン
の始動時にはこの角度の回転力が有効にカム8に伝達さ
れてエンジンを始動させ易くすることができる。また、
ハンドルダンパ25の荷重は最大荷重がエンジンの始動
トルク負荷より大きくなるように設定されており、前記
平均的なエンジン始動トルクを越えた負荷の変動を有効
に吸収できるようにしている。
【0019】次に上記実施例のリコイルスタータの作動
について説明する。図2に示すように、エンジンの始動
操作前では、エンジンのクランク軸に連結されている駆
動プーリ9に形成された遠心ラチェット10はバネの作
用で内側に回動した状態にあり、カム8に形成されたカ
ム爪11と当接される位置に配置されている。リコイル
ロープ2を牽引するとロープリール4が回転されて、ダ
ンパスプリング14により初期荷重が付与されているカ
ム8が回転される。カム8のカム爪11が遠心ラチェッ
ト10と当接して遠心ラチェット10を介して駆動プー
リ9を回転させ、駆動プーリ9に連結されているクラン
ク軸が回転される。
【0020】エンジンの始動抵抗が増大してカム8の回
転負荷がダンパスプリング14に予め付与されている初
期荷重より大きくなると、図5に示すように、カム8の
回転はエンジン側の負荷により停止されるがロープリー
ル4のストッパ片A20とカム8のストッパ片B23と
が離反してロープリール4は更に回転される。これによ
って、ダンパスプリング14が捩られて負荷を吸収する
ためリコイルロープ2側にはエンジンの負荷変動による
衝撃が直接伝わらない。またこのときダンパスプリング
14が捩られることによりロープリール4側の回転力が
ダンパスプリング14に蓄力される。
【0021】エンジンの始動抵抗が更に大きくなると、
始動抵抗により回転が阻止されているカム8に対してロ
ープリール4は更に回転され、ロープリール4とカム8
との相対回転角度がほぼ300度まで大きくなったとき
に、ロープリール4のストッパ片A20がカム8のスト
ッパ片B21と当接してロープリール4とカム8との相
対回転が阻止され、カム8はストッパ片A20とストッ
パ片B21を介してロープリール4により一体的に回転
されるようになる。上記ストッパ片A20とストッパ片
B21の設置位置は、ダンパスプリング14の捩り変位
により巻き外径が縮径されてダンパスプリング14がロ
ープリール4とカム8の環状凹部12、13の内径側の
周壁面に巻き締まる以前に、互いに当接するように設定
されているので、ダンパスプリング14の巻き締まりが
発生せず、且つダンパスプリング14が最大変位量まで
変位されてエンジンを始動させるための回転力が有効に
畜力される。
【0022】リコイルロープ2の牽引によりハンドル3
内に収容されているハンドルダンパ25も変位される
が、このハンドルダンパ25は前記ダンパスプリング1
4より大きな荷重に設定されているので、上記のように
ストッパ手段19によりロープリール4とカム8とが一
体に結合して回転する状態になった以後も、図6に示す
ように、リコイルロープ2とハンドル3の間に緩衝効果
を発揮して、エンジン側の負荷の変動に伴うロープリー
ル4及びリコイルロープ2を介してハンドル3側に伝わ
る衝撃を緩衝してハンドル3に衝撃が伝わらない。更
に、ハンドル3の牽引によりハンドルダンパ25が変位
されることでハンドル3の牽引力がハンドルダンパ25
に畜力される。
【0023】ハンドル3の牽引により更にロープリール
4が回転されて回転力がエンジンの始動抵抗を越えたと
き、ハンドル3の牽引力とハンドルダンパ25の畜力に
よるロープリール4の回転力及びダンパスプリング14
に蓄力された回転力がカム8側に放出されて遠心ラチェ
ット10を介して駆動プーリ9に伝達されるため、クラ
ンク軸が一気に回転されてエンジンが始動される。エン
ジンが始動してクランク軸が回転すると遠心ラチェット
10が遠心力の作用で外側に回動してカム8のカム爪1
1とは当接しなくなる。エンジンが始動した後リコイル
ロープ2を緩めると、リコイルゼンマイ6に蓄力された
回転力でロープリール4が逆方向に回転されてリコイル
ロープ2をロープリール4に巻き戻す。
【0024】この際、ロープリール4と一体にダンパス
プリング14を介してカム8が逆方向に回転されるが、
エンジンが始動した後では、遠心ラチェット10が前述
のように外側に回動しているのでカム8のカム爪11が
遠心ラチェット10と接触することなく回転することが
できる。希に一度の操作でエンジンが始動しなかった場
合に、再操作のためにリコイルロープ2を戻す時にもロ
ープリール4と一体にダンパスプリング14を介してカ
ム8が逆方向に回転するが、カム8のカム爪11が遠心
ラチェット10の背面側に当接してバネの付勢力に抗し
て遠心ラチェット10を外側に回動させるのでカム8及
びロープリール4の逆方向の回転が阻止されることはな
い。
【0025】上記実施例では、ダンパスプリング14の
最大変位角度を規制するためのストッパ手段19をロー
プリール4と一方向回転機構を構成しているカム8との
間に形成した実施例について説明したが、本発明はロー
プリール4とカム8との間にストッパ手段19が設けら
れて無く、ダンパスプリング14がロープリール4又は
カム8の外周面上に巻き締まることによりダンパスプリ
ング14の緩衝効果が喪失してしまうような場合にも有
効である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロープリ
ールとカムとの間にダンパスプリングを介在させるとと
もに、リコイルロープとハンドル間にハンドルダンパを
介在させているので、ロープリールとカム間に配置した
ダンパスプリングが最大変位した状態で、ストッパ手段
により又はダンパスプリングの巻き締まりによりロープ
リールとカム間の衝撃吸収の作用が喪失した後でも、ハ
ンドルダンパにより負荷の変動に伴う衝撃が吸収される
ので、リコイルロープを牽引するハンドル側の衝撃が緩
衝され、エンジンの始動操作を楽に行うことができる。
【0027】また、ダンパスプリングの荷重をエンジン
始動トルクより僅か小さく設定するとともにハンドルダ
ンパの荷重をエンジン始動トルクより大きく設定してい
るので、ダンパスプリングを小さく設定することがで
き、リコイルスタータの小型・計量化が可能となる。更
に、ダンパスプリングへの回転力の畜力を最大変位角度
で畜力させることができ、エンジン始動時にダンパスプ
リングに結合されたカムをダンパスプリングの最大変位
角度から回転駆動させることができ従ってエンジンの始
動が容易にできる。更に、ハンドルダンパの変位により
畜力された弾力もロープリールを介してカム側に回転力
として伝達させられるのでエンジンの始動をより容易に
することができる。
【0028】更に請求項2の発明によれば、ロープリー
ルとカムとの間に回動角度を規制するストッパ手段を形
成し、ストッパ手段によりロープリールとカムの相対的
な回転角度を規制させ、ダンパスプリングの捩り変位角
度を規制させるようにしているので、ダンパスプリング
がロープリールとカムの周壁面に巻き締まり現象が発生
することがなく、ダンパスプリングが過大な変位角度ま
で変位されることがなくなるので、ダンパスプリングの
寿命を長くすることができ、従って、リコイルスタータ
の耐久性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるリコイルスタータの正面
【図2】図1と同じリコイルスタータの背面図
【図3】図1と同じリコイルスタータの縦断側面図
【図4】図1と同じリコイルスタータの駆動プーリを除
去した状態の背面図であり始動操作前の状態を示す
【図5】カムが始動抵抗により停止され、更にロープリ
ールが回転された状態の作動状態を示す図4と同じ背面
【図6】停止したカムに対してダンパスプリングが最大
変位位置までロープリールが回転した状態の作動状態を
示す背面図
【図7】ダンパスプリングとハンドルダンパの負荷トル
クに対するそれぞれの変位量の特性を示すグラフ図
【符号の説明】
1 ケース 2 リコイルロープ 3 ハンドル 4 ロープリール 5 リール支軸 6 リコイルゼンマイ 7 カム支軸 8 カム 9 駆動プーリ 10 遠心ラチェット 11 カム爪 12 環状凹部 13 環状凹部 14 ダンパスプリング 15 係止端部 16 係止溝 17 係止端部 18 係止穴 19 ストッパ手段 20 ストッパ片A 21 ストッパ片B 22 抑え板 23 ネジ 24 貫通孔 25 ハンドルダンパ 26 カラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルを介してリコイルロープを牽引
    することにより回転駆動される駆動部側の回転を一方向
    回転機構を介してエンジン側の駆動プーリに伝達してエ
    ンジンを始動させるリコイルスタータにおいて、前記駆
    動部がリコイルロープを巻回したロープリールとエンジ
    ン側の駆動プーリに一方向回転機構を介して回転を伝達
    するカムとを備え、前記ロープリールとカムの間にダン
    パスプリングを介在させて、該ダンパスプリングの両端
    をロープリールとカムにそれぞれ係止させてロープリー
    ルとカムとをダンパスプリングを介して回転連結すると
    ともに、前記ロープリールに一端側が巻回されたリコイ
    ルロープの他端をハンドル内に収容したハンドルダンパ
    を介してハンドルに係止させたことを特徴とするリコイ
    ルスタータ。
  2. 【請求項2】 ハンドルを介してリコイルロープを牽引
    することにより回転駆動される駆動部側の回転を一方向
    回転機構を介してエンジン側の駆動プーリに伝達してエ
    ンジンを始動させるリコイルスタータにおいて、前記駆
    動部がリコイルロープを巻回したロープリールとエンジ
    ン側の駆動プーリに一方向回転機構を介して回転を伝達
    するカムとを備え、前記ロープリールとカムとの間にダ
    ンパスプリングを介在させ、該ダンパスプリングの両端
    をロープリールとカムにそれぞれ係止させてロープリー
    ルとカムとをダンパスプリングを介して回転連結すると
    ともに、前記ダンパスプリングの最大変位角度を規制さ
    せるストッパ手段を前記ロープリールとカムとの間に形
    成し、更に前記ロープリールに一端側が巻回されたリコ
    イルロープの他端をハンドル内に収容したハンドルダン
    パを介してハンドルに係止させたことを特徴とするリコ
    イルスタータ。
JP2002157897A 2002-05-20 2002-05-30 リコイルスタータ Pending JP2003343402A (ja)

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JP2017044198A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 スズキ株式会社 船外機の冷却構造

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