JP2003339011A - 合成映像送信システム、合成映像送信方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが撮影した映像にユーザが選択した背
景映像を合成した合成映像を送信先に送信するようにす
る。 【解決手段】システム事業者端末２０は、ユーザが撮影
した映像をネットワーク５０を介してユーザ端末１０よ
り受信するとともに、合成映像の送信先を示す情報をネ
ットワーク５０を介してユーザ端末１０より受信する。
端末２０は、予め記憶されている背景映像の中から、ユ
ーザにより所望する背景映像を選択させる選択情報をネ
ットワークを介してユーザ端末１０に送信し、その後、
ユーザ端末より送信された選択情報のうちから、ユーザ
により選択された選択情報をネットワーク５０を介して
ユーザ端末１０より受信する。次に端末２０は、受信し
た選択情報に指定された背景映像と、受信したユーザ映
像とを合成した合成映像を生成し、生成した合成映像を
送信先のユーザ端末４０にネットワーク５０を介して送
信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザが撮影した
映像（以下、ユーザ映像という）とこのユーザ映像の背
景となる背景映像とを合成した合成映像を送信先に、ネ
ットワークを介して送信する合成映像送信システム、合
成映像送信方法、及びプログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットの進歩により、携
帯電話、パーソナルコンピュータから撮影した映像が送
信先に配信されるようになってきた。しかしながら、上
述した映像の配信では、撮影者により撮影された映像が
そのまま送信先に供給されるので、背景に価値がある映
像、例えば、観光地において撮影された映像の場合、撮
影者は、映像を撮影するときの背景や、ロケーション等
に注意する必要があるとともに、最悪の場合には、撮影
を断念せざるを得ないという問題点があった。また、上
述した映像の配信では、撮影した映像を単に送信先に供
給するだけであるので、撮影者により任意に選択された
背景映像を備える合成映像を生成したいという撮影者の
意思を反映することができないという問題点があった。

【０００３】因みに、特開２００２−６３４４３号公報
には、観光地に設置されているプリント注文処理装置を
使用して、デジタルカメラで観光地において撮影された
画像にその観光地の固有の画像を合成した合成写真プリ
ントを生成し、生成した合成写真プリントを遠隔地にあ
る受取先端末に送信する技術が開示されている。また、
特開２００１−３４４４８１号公報には、自分の画像に
商品の画像を合成する技術が開示されている。これらの
技術はともに、撮影者が撮影した映像に、撮影者により
任意に選択された背景映像を合成した合成映像を、ユー
ザが指定した送信先に送信するものではない。

【発明が解決しようとする課題】

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑み、ユーザが撮
影した映像にユーザが選択した背景映像を合成した合成
映像を送信先に送信することができる合成映像送信シス
テム等を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第１の観点に係る合成映像送信システム
は、ユーザが撮影したユーザ映像と該ユーザ映像の背景
となる背景映像とを合成した合成映像を送信先に、ネッ
トワークを介して送信する合成映像送信システムであっ
て、前記背景映像を記憶する背景映像記憶手段と、前記
ユーザ映像をネットワークを介してユーザより受信する
ユーザ映像受信手段と、前記合成映像の送信先を示す情
報をネットワークを介してユーザより受信する送信先受
信手段と、前記背景映像記憶手段により記憶されている
背景映像の中から、ユーザにより所望する背景映像影を
選択させる選択情報をネットワークを介してユーザに送
信する選択情報送信手段と、前記選択情報送信手段によ
り送信された前記選択情報のうちからユーザにより選択
された選択情報をネットワークを介してユーザより受信
する選択情報受信手段と、前記選択情報受信手段により
受信した選択情報に指定された背景映像と、前記ユーザ
映像受信手段により受信したユーザ映像とを合成した合
成映像を生成する合成映像生成手段と、前記合成映像生
成手段により生成した前記合成映像を、前記送信先受信
手段により受信した送信先にネットワークを介して送信
する合成映像送信手段と、を備えることを特徴とする。

【０００６】このような構成によれば、ユーザが撮影し
た映像にユーザが選択した背景映像を合成した合成映像
を送信先に送信することができる。

【０００７】合成映像を送信先に送信するサービスに対
するサービス料金を背景映像ごとに記憶するサービス料
金記憶手段と、前記合成映像送信手段により前記合成映
像を送信先に送信したのち、前記サービス料金記憶手段
に記憶されている前記サービス料金を参照し、前記サー
ビスに対する料金の請求内容を示す表示データを生成す
る料金請求内容表示データ生成手段と、前記料金請求内
容表示データ生成手段により生成された前記表示データ
を、ネットワークを介して前記ユーザに送信する料金請
求内容表示データ送信手段と、を備えるようにしてもよ
い。

【０００８】背景映像を配給する事業者に対して支払
う、該事業者から配給される背景映像に対する支払料金
を背景映像ごとに記憶する支払料金記憶手段と、背景映
像を前記事業者よりネットワークを介して受信する背景
映像受信手段と、前記支払料金記憶手段に記憶されてい
る前記支払料金を参照し、前記背景映像受信手段により
受信した背景映像に対して前記事業者に支払う支払料金
の内容を表示する支払料金内容表示データ生成手段と、
前記支払料金内容表示データ生成手段により生成された
前記表示データをネットワークを介して前記事業者に送
信する支払料金内容表示データ送信手段と、を備えるよ
うにしてもよい。このことにより、背景映像を用意する
必要がないため、背景映像の保管管理をする必要がなく
なる。特にビジネスが拡大し、背景映像の量が多くなる
場合、一層その効果が顕著になる。

【０００９】また、この発明の第２の観点に係る合成映
像送信方法は、ユーザが撮影したユーザ映像と該ユーザ
映像の背景となる背景映像とを合成した合成映像を送信
先に、ネットワークを介して送信する合成映像送信方法
であって、前記ユーザ映像をネットワークを介してユー
ザより受信し、前記合成映像の送信先を示す情報をネッ
トワークを介してユーザより受信し、予め記憶されてい
る前記背景映像の中から、ユーザにより所望する背景映
像を選択させる選択情報をネットワークを介してユーザ
に送信し、送信された前記選択情報のうちからユーザに
より選択された選択情報をネットワークを介してユーザ
より受信し、受信した前記選択情報に指定された背景映
像と、受信した前記ユーザ映像とを合成した合成映像を
生成し、生成した前記合成映像を受信した前記送信先に
ネットワークを介して送信することを特徴とする。

【００１０】このような構成によれば、ユーザが撮影し
た映像にユーザが選択した背景映像を合成した合成映像
を送信先に送信することができる。

【００１１】前記合成映像を送信先に送信したのち、予
め記憶されている、合成映像を送信先に送信するサービ
ス料金を該参照し、前記サービスに対する料金の請求内
容を示す表示データを生成し、生成した前記表示データ
をネットワークを介して前記ユーザに送信するようにし
てもよい。

【００１２】背景映像を前記事業者よりネットワークを
介して受信し、前記事業者より背景映像を受信したの
ち、予め記憶されている、背景映像を配給する前記事業
者に対して支払う支払料金を参照し、受信した背景映像
の前記事業者に支払う支払料金の内容を表示する表示デ
ータを生成し、生成した前記表示データをネットワーク
を介して前記事業者に送信するようにしてもよい。この
ことにより、背景映像を用意する必要がないため、背景
映像の保管管理をする必要がなくなる。特にビジネスが
拡大し、背景映像の量が多くなる場合、一層その効果が
顕著になる。

【００１３】また、本発明の第３の観点に係るプログラ
ムは、前記ユーザ映像をネットワークを介してユーザよ
り受信する手順、前記合成映像の送信先を示す情報をネ
ットワークを介してユーザより受信する手順、予め記憶
されている前記背景映像の中から、ユーザにより所望す
る背景映像を選択させる選択情報をネットワークを介し
てユーザに送信する手順、送信された前記選択情報のう
ちからユーザにより選択された選択情報をネットワーク
を介してユーザより受信する手順、受信した前記選択情
報に指定された背景映像と、受信した前記ユーザ映像と
を合成した合成映像を生成する手順、生成した前記合成
映像を受信した前記送信先にネットワークを介して送信
する手順をコンピュータに実行させる。

【００１４】このような構成によれば、ユーザが撮影し
た映像にユーザが選択した背景映像を合成した合成映像
を送信先に送信することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態に係る合
成映像送信システム及び合成映像送信方法を、図を参照
して説明する。 ＜第１の実施形態＞

【００１６】図１は本発明の第１の実施形態に係る合成
映像送信システムの構成を示すブロック図である。この
合成映像送信システムは、ユーザ端末１０と、システム
事業者センタに設置されている端末（以下、システム事
業者端末という）２０と、映像ライブラリを販売する映
像素材事業者センタに設置されている端末（以下、映像
素材事業者端末という）３０と、後述する合成映像を受
信するユーザ端末４０とから構成されている。ユーザ端
末１０、システム事業者端末２０、映像素材事業者端末
３０及びユーザ端末４０は、インターネット等からなる
ネットワークに接続されている。

【００１７】ユーザ端末１０は、iMode,EZweb等のイン
ターネットに対応し動画送受信機能を備える携帯電話お
よびパーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成さ
れ、制御部、記憶部、入力部、表示部、及び通信制御部
（これら図示せず）を備えている。制御部は、ＣＰＵ
（Central Processing Unit)等を備え、制御プログラム
に従った処理を実行する。例えば、制御部は、システム
事業者端末２０によりネットワーク５０上に提供されて
いる後述する「おすすめ背景映像選択画面」を表示部に
表示させる。また、制御部は、撮影した映像または記憶
部に記憶されている映像をネットワーク５０を介してシ
ステム事業者端末２０に送信する。また、制御部は、
１）注文者が購入を希望する映像の購入注文情報、２）
該映像の送信先を指定する送信先情報、３）購入者を識
別する情報を備える購入者識別情報をネットワーク５０
を介してシステム事業者端末２０に送信する。

【００１８】記憶部は、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ハードディス
ク装置等を備え、上記制御プログラム及び撮影した映像
を記憶するとともに、制御部の作業領域として使用され
る。入力部は、キーボードを備え、キーボードの押下信
号を制御部に出力する。表示部は、ＣＲＴ(Cathode Ray
Tub)、液晶表示装置等を備え、制御部から出力された
表示データを表示する。

【００１９】通信制御部は、システム事業者端末２０及
び映像素材事業者端末３０に対してデータの送受信に関
する通信制御を行う。

【００２０】システム事業者端末２０は、ワークステー
ション、サーバ等の情報処理装置によって構成され、制
御部と、記憶部と、入力部と、表示部と、通信制御部と
（これらは図示せず）を備えている。

【００２１】制御部は、ＣＰＵ等により構成され、制御
プログラムに従った処理を実行する。例えば、制御部
は、ユーザ端末１０が送信した購入者情報と購入注文情
報とを受信し、これらの情報から後述する注文データを
生成する。また、制御部は、生成した注文データをもと
にして、映像素材事業者センタから供給される背景映像
を示す購入映像情報を生成し、生成した購入映像情報を
映像素材事業者端末３０に送信する。また、制御部は、
購入した背景映像の費用を示す費用請求情報を表示する
表示画面（以下、費用請求情報画面という）を生成し、
生成した費用請求情報画面をユーザ端末１０に送信す
る。また、制御部は、費用支払情報を表示する表示画面
（以下、費用支払画面という）を生成し、生成した費用
支払情報画面を映像素材事業者端末３０に送信する。ま
た、制御部は、映像素材事業者端末３０から送信されて
きた背景映像と、ユーザ端末１０から送信された映像を
合成し、合成した合成映像を注文先のユーザ端末４０に
送信する。

【００２２】記憶部は、ハードディスク装置、ＲＡＭ、
ＲＯＭ等により構成され、１）上記制御プログラム、
２）映像素材事業者端末３０から送信された背景映像を
記憶する背景映像ＤＢ（データベース）、３）ユーザ端
末１０から送信された映像を記憶するユーザ映像ＤＢ、
４）ユーザ端末１０から送信された後述する注文データ
を記憶する注文ＤＢ、及び５）素材契約データを記憶す
る素材契約データファイルを備えるとともに、制御部の
作業領域として使用される。入力部は、キーボード、マ
ウス等を備え、キーボードの押下信号、及びマウスの操
作信号を制御部に出力する。表示部は、ＣＲＴ（Cathod
e Ray Tube)、液晶表示装置等を備え、制御部から出力
された表示データを表示する。通信制御部は、ユーザ端
末１０、システム事業者端末２０、映像素材事業者端末
３０及びユーザ端末４０との間でデータの送受信に関す
る通信制御を行う。

【００２３】映像素材事業者端末３０は、制御部と、記
憶部と、入力部と、表示部と、通信制御部とから構成さ
れている。制御部は、ＣＰＵ等を備え、制御プログラム
に従った処理を実行する。例えば、制御部は、システム
事業者端末２０から上記購入映像情報を受信し、受信し
た購入映像情報に表示されている背景映像ファイルをシ
ステム事業者端末２０に送信する。

【００２４】記憶部は、ハードディスク装置、ＲＡＭ、
ＲＯＭ等により構成され、上記制御プログラム、背景映
像ファイルを記憶するとともに、制御部の作業領域とし
て使用される。入力部は、キーボード、マウス等を備
え、キーボードの押下信号、及びマウスの操作信号を制
御部に出力する。表示部は、ＣＲＴ、液晶表示装置等を
備え、制御部から出力された表示データを表示する。通
信制御部は、システム事業者端末２０との間でデータの
送受信に関する通信制御を行う。

【００２５】ユーザー端末４０は、iMode,EZweb等のイ
ンターネットに対応し動画送受信機能を備える携帯電
話、パーソナルコンピュータ等により構成され、制御部
と、記憶部と、入力部と、表示部と、通信制御部とを備
えている。制御部は、ＣＰＵ等により構成され、制御プ
ログラムに従った処理を実行する。例えば、制御部は、
システム事業者端末２０から送信された合成映像を受信
し、受信した合成映像を表示部に再生させる。

【００２６】記憶部は、ハードディスク装置、ＲＡＭ、
ＲＯＭ等により構成され、上記制御プログラム、及び上
記合成映像を記憶するとともに、制御部の作業領域とし
て使用される。入力部は、キーボード、マウス等を備
え、キーボードの押下信号、及びマウスの操作信号を制
御部に出力する。表示部は、ＣＲＴ、液晶表示装置等を
備え、制御部から出力された表示データや映像データを
表示する。通信制御部は、映像素材事業者端末３０との
間でデータの送受信の通信制御を行う。

【００２７】次に、この実施形態に係る合成映像送信シ
ステムの動作を、図２及び図３のフローチャートを参照
して説明する。映像素材事業者端末３０の制御部は、図
４に示す素材契約データをシステム事業者端末２０に送
信する（ステップＳ１）。上記素材契約データは、図４
に示すように、システム事業者に供給する背景映像のタ
イトルと、その説明、タイトルが示す背景映像を特定す
る番号、再生時間、及び利用料金からなるデータ項目を
備えている。

【００２８】システム事業者端末２０の制御部は、素材
契約データを受信すると、それらを記憶部に記憶すると
ともに、この素材契約データをもとにして、図５に示す
「おすすめ背景映像選択画面」を生成し、生成した「お
すすめ背景映像選択画面」を映像送信ホームページに追
加する。

【００２９】上記「おすすめ背景映像選択画面」は、ユ
ーザに供給する背景映像の内容を示す情報が表示されて
いる画面であって、選択する背景映像のタイトル、その
説明、タイトルを指定する番号、再生可能時間、利用料
金、及びタイトルを指定するボタン（各タイトルの前に
配置されている）、表示画面を戻させる「戻る」ボタ
ン、画面を次の画面に進ませる「次へ」ボタン、「決
定」ボタンを備えている。

【００３０】その後、ユーザ端末１０の制御部は、注文
者の操作により、システム事業者がインターネット５０
上に開設している映像送信ホームページ（図示せず）に
アクセスする(ステップＳ２)。

【００３１】システム事業者端末２０の制御部は、ユー
ザ端末１０より映像送信ホームページのアクセスを受信
すると、「おすすめ背景映像選択画面」を表示させる表
示データをユーザ端末１０に送信する(ステップＳ３)。

【００３２】ユーザ端末１０の制御部は、システム事業
者端末２０より上記表示データを受信すると、表示部に
「おすすめ背景映像選択画面」を表示する（ステップＳ
４）。その後、制御部、注文者の操作により、「おすす
め背景映像選択画面」中のタイトルを指定するボタンが
クリックされたのち、「決定」ボタンがクリックされる
と、クリックされたタイトルを示す番号を記憶部の作業
領域に記憶するとともに（ステップＳ５）、図６に示す
購入者・送信先情報入力画面を表示部に表示する（ステ
ップＳ６）。

【００３３】上記購入者・送信先情報入力画面は、図６
に示すように、注文者（購入者）の氏名を入力する氏名
入力欄、その住所を入力する住所入力欄、注文者の電話
番号を入力する電話番号入力欄、注文者のメールアドレ
スを入力するメールアドレス入力欄を備えている。ま
た、購入者・送信先情報入力画面は、注文者により撮影
された映像と背景映像とを合成した合成映像の送信先の
氏名を入力する送信先氏名入力欄、その住所を入力する
送信先住所入力欄、送信先の電話番号を入力する送信先
電話番号入力欄、及び送信先のメールアドレスを入力す
る送信先メールアドレス入力欄を備えている。更に、購
入者・送信先情報入力画面は、１つ前の入力画面、例え
ば「おすすめ背景映像選択画面」に戻させる「戻る」ボ
タン、入力した内容が正しい場合にクリックする「決
定」ボタンを備えている。

【００３４】次に、ユーザ端末１０の制御部は、注文者
の操作により、上記入力欄の全てに必要事項が入力され
たのち、「決定」ボタンがクリックされると（ステップ
Ｓ７）、記憶部の作業領域に記憶されているタイトルを
示す番号からなる購入注文情報と、購入者・送信先情報
入力画面に入力された入力事項からなる購入者・送信先
情報をシステム事業者端末２０に送信する（ステップＳ
８）。

【００３５】システム事業者端末２０の制御部は、購入
注文情報と購入者・送信先情報を受信すると（ステップ
Ｓ９）、これらの情報をもとにして、図７に示す注文デ
ータを生成し（ステップＳ１０）、生成した注文データ
を記憶部に記憶する。その後、制御部は、注文データを
もとに、背景映像の送信依頼をする映像送信依頼情報を
生成し、これを映像素材事業者端末３０に送信する（ス
テップＳ１１）。上記映像送信依頼情報には、背景映像
のタイトルを示す番号が示されている。

【００３６】映像素材事業者端末３０の制御部は、映像
送信依頼情報を受信すると(ステップＳ１２)、映像送信
依頼情報に示された上記番号により示される背景映像の
背景映像ファイルを記憶部より読み出し、これをシステ
ム事業者端末２０に送信する(ステップＳ１３)

【００３７】システム事業者端末２０の制御部は、背景
映像ファイルを受信すると、記憶部に記憶する。次に、
制御部は、購入許可を注文者に知らせる情報を表示す
る、図８に示す「主映像選択画面」を表示させる表示デ
ータをユーザ端末１０に送信する（ステップＳ１４）。

【００３８】ユーザ端末１０の制御部は、「主映像選択
画面」を表示させる表示データを受信すると(ステップ
Ｓ１５)、表示部に上記主映像選択画面を表示する(ステ
ップＳ１６)。制御部は、注文者の操作により、主映像
選択画面に表示されている「これから撮影する映像を使
用する」という選択事項と、「保存済みの映像を使用す
る」という選択事項との中から１つを選択するボタンが
クリックされ、また、撮影時間を指定するボタンがクリ
ックされたのち、「決定」ボタンがクリックされると、
上記入力事項をシステム事業者端末２０に送信する（ス
テップＳ１７）。その後、制御部は、撮影した映像をネ
ットワーク５０を介しシステム事業者端末２０に送信す
る（ステップＳ１８）。

【００３９】システム事業者端末２０の制御部は、ユー
ザ端末１０から映像を受信すると、受信した映像と前も
って契約した背景映像とを合成し(ステップＳ１９)、合
成した映像を送信先のユーザ端末４０にネットワーク５
０を介して送信を開始する(ステップＳ２０)。

【００４０】ユーザ端末４０の制御部は、合成映像を受
信すると受信した映像の再生を開始する(ステップＳ２
１)。なお、合成範囲の指定方法および合成方法は、周
知であるクロマキー処理や注文者による主映像の範囲選
択等の既存技術を利用することとし、この実施形態のシ
ステムにおいて合成方法は問わない。

【００４１】ユーザ端末１０の制御部は、注文者の操作
により、回線切断ボタン（図示せず）がクリックされる
と、映像の送信を終了した旨をシステム事業者端末２０
に送信する（ステップＳ２２）。

【００４２】システム事業者端末２０の制御部は、映像
の送信を終了した旨を受信すると、ユーザ端末４０に合
成映像の送信を停止するとともに、合成映像の送信を終
了する旨の通知を送信する(ステップＳ２３)。

【００４３】ユーザ端末４０の制御部は、合成映像の送
信を終了する旨の通知を受信する合成映像の再生を停止
し(ステップＳ２４)、呼待ち状態に戻る。

【００４４】次に、システム事業者端末２０の制御部
は、映像送信時間及び注文データをもとにして注文者へ
費用を請求するための費用請求情報を表示する、図９に
示す費用請求情報画面を表示する表示データを生成し、
生成した表示データをユーザ端末１０に送信する（ステ
ップＳ２５）。

【００４５】ユーザ端末１０の制御部は、上記表示デー
タを受信すると費用請求情報画面を表示部に表示する
（ステップＳ２６）。その後、システム事業者端末２０
の制御部は、費用請求情報に表示されている費用を注文
者の携帯電話利用料金として課金する。

【００４６】続いて、システム事業者端末２０の制御部
は、購入映像情報から映像素材事業者センタに支払う費
用支払情報を表示する、図１０に示す費用支払情報画面
を表示させる表示データを生成し、生成した費用支払情
報を映像素材事業者端末３０に送信する（ステップＳ２
７）。なお、システム事業者は、所定期間分の費用を素
材事業者センターの指定口座に入金する。

【００４７】映像素材事業者端末３０の制御部は、上記
表示データを受信すると、受信した表示データをもとに
して表示部に費用支払情報画面を表示し（ステップＳ２
８）、処理を終了する。

【００４８】この実施形態に係る合成映像生成システム
によれば、注文者は自分で撮影した映像だけではなく背
景映像と組み合わせることにより、様々な状況の映像を
送信できる。また、このシステムによれば、システム事
業者が、背景映像用のコンテンツを用意する必要がない
ため、コンテンツの更新等の運営を容易にすることがで
きる。特にビジネスが拡大し、コンテンツ量が多くなる
場合は効果が顕著である。さらに、このシステムでは、
映像素材事業者が、送信システムを用意する必要が無い
ため、低リスクでビジネス参入できる。

【００４９】＜第２の実施形態＞次に、本発明の第２の
実施形態に係る合成映像配信システムを説明する。この
合成映像配信システムは、図１１に示すように、ユーザ
端末１１０と、システム事業者端末１２０と、ユーザ端
末１４０とから構成され、これらはインターネット等の
ネットワーク１５０に接続されている。このシステムで
は、システム事業者端末１２０が背景映像を保有し、第
１の実施形態の映像素材事業者端末３０を備えない構成
になっている。従って、この合成映像送信システムにつ
いての動作は、第１実施形態の合成映像送信システムの
動作において、映像素材事業者端末３０の動作を除いた
動作になるため、その詳細説明を省略する。

【００５０】

【発明の効果】以上、説明した発明によれば、ユーザが
撮影した映像にユーザが選択した背景映像を合成した合
成映像を送信先に送信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る合成映像送信シ
ステムの構成を示すブロック図である。

【図２】第１の実施形態に係る合成映像送信システムの
動作を示すフローチャートである。

【図３】第１の実施形態に係る合成映像送信システムの
動作を示すフローチャートである。

【図４】素材契約データの例を示す図である。

【図５】おすすめ背景映像選択画面の例を示す図であ
る。

【図６】購入者・送信先情報入力画面の例を示す図であ
る。

【図７】注文データの構成例を示す図である。

【図８】主映像選択画面の例を示す図である。

【図９】費用請求情報画面の例を示す図である。

【図１０】費用支払情報画面の例を示す図である。

【図１１】本発明の第２の実施形態の合成映像送信シス
テムの構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０、１１０ ユーザ端末 ２０、１２０ システム事業者端末 ３０、 映像素材事業者端末 ４０、１４０ ユーザ端末 ５０、１５０ ネットワーク

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザが撮影したユーザ映像と該ユーザ映
   像の背景となる背景映像とを合成した合成映像を送信先
   に、ネットワークを介して送信する合成映像送信システ
   ムであって、 前記背景映像を記憶する背景映像記憶手段と、 前記ユーザ映像をネットワークを介してユーザより受信
   するユーザ映像受信手段と、 前記合成映像の送信先を示す情報をネットワークを介し
   てユーザより受信する送信先受信手段と、 前記背景映像記憶手段により記憶されている背景映像の
   中から、ユーザにより所望する背景映像影を選択させる
   選択情報をネットワークを介してユーザに送信する選択
   情報送信手段と、 前記選択情報送信手段により送信された前記選択情報の
   うちからユーザにより選択された選択情報をネットワー
   クを介してユーザより受信する選択情報受信手段と、 前記選択情報受信手段により受信した選択情報に指定さ
   れた背景映像と、前記ユーザ映像受信手段により受信し
   たユーザ映像とを合成した合成映像を生成する合成映像
   生成手段と、 前記合成映像生成手段により生成した前記合成映像を、
   前記送信先受信手段により受信した送信先にネットワー
   クを介して送信する合成映像送信手段と、 を備えることを特徴とする合成映像送信システム。
2. 【請求項２】合成映像を送信先に送信するサービスに対
   するサービス料金を背景映像ごとに記憶するサービス料
   金記憶手段と、 前記合成映像送信手段により前記合成映像を送信先に送
   信したのち、前記サービス料金記憶手段に記憶されてい
   る前記サービス料金を参照し、前記サービスに対する料
   金の請求内容を示す表示データを生成する料金請求内容
   表示データ生成手段と、 前記料金請求内容表示データ生成手段により生成された
   前記表示データを、ネットワークを介して前記ユーザに
   送信する料金請求内容表示データ送信手段と、 を備えることを特徴とする請求項１に記載の合成映像送
   信システム。
3. 【請求項３】背景映像を配給する事業者に対して支払
   う、該事業者から配給される背景映像に対する支払料金
   を背景映像ごとに記憶する支払料金記憶手段と、 背景映像を前記事業者よりネットワークを介して受信す
   る背景映像受信手段と、 前記支払料金記憶手段に記憶されている前記支払料金を
   参照し、前記背景映像受信手段により受信した背景映像
   に対して前記事業者に支払う支払料金の内容を表示する
   支払料金内容表示データ生成手段と、 前記支払料金内容表示データ生成手段により生成された
   前記表示データをネットワークを介して前記事業者に送
   信する支払料金内容表示データ送信手段と、 を備えることを特徴とする請求項１又は２に記載の合成
   映像送信システム。
4. 【請求項４】ユーザが撮影したユーザ映像と該ユーザ映
   像の背景となる背景映像とを合成した合成映像を送信先
   に、ネットワークを介して送信する合成映像送信方法で
   あって、 前記ユーザ映像をネットワークを介してユーザより受信
   し、 前記合成映像の送信先を示す情報をネットワークを介し
   てユーザより受信し、 予め記憶されている前記背景映像の中から、ユーザによ
   り所望する背景映像を選択させる選択情報をネットワー
   クを介してユーザに送信し、 送信された前記選択情報のうちからユーザにより選択さ
   れた選択情報をネットワークを介してユーザより受信
   し、 受信した前記選択情報に指定された背景映像と、受信し
   た前記ユーザ映像とを合成した合成映像を生成し、 生成した前記合成映像を受信した前記送信先にネットワ
   ークを介して送信する、 ことを特徴とする合成映像送信方法。
5. 【請求項５】前記合成映像を送信先に送信したのち、予
   め記憶されている、合成映像を送信先に送信するサービ
   ス料金を該参照し、前記サービスに対する料金の請求内
   容を示す表示データを生成し、 生成した前記表示データをネットワークを介して前記ユ
   ーザに送信する、 ことを特徴とする請求項４に記載の合成映像送信方法。
6. 【請求項６】背景映像を前記事業者よりネットワークを
   介して受信し、 前記事業者より背景映像を受信したのち、予め記憶され
   ている、背景映像を配給する前記事業者に対して支払う
   支払料金を参照し、受信した背景映像の前記事業者に支
   払う支払料金の内容を表示する表示データを生成し、 生成した前記表示データをネットワークを介して前記事
   業者に送信する、 ことを特徴とする請求項４又は５に記載の合成映像送信
   方法。
7. 【請求項７】前記ユーザ映像をネットワークを介してユ
   ーザより受信する手順、 前記合成映像の送信先を示す情報をネットワークを介し
   てユーザより受信する手順、 予め記憶されている前記背景映像の中から、ユーザによ
   り所望する背景映像を選択させる選択情報をネットワー
   クを介してユーザに送信する手順、 送信された前記選択情報のうちからユーザにより選択さ
   れた選択情報をネットワークを介してユーザより受信す
   る手順、 受信した前記選択情報に指定された背景映像と、受信し
   た前記ユーザ映像とを合成した合成映像を生成する手
   順、 生成した前記合成映像を受信した前記送信先にネットワ
   ークを介して送信する手順、 をコンピュータに実行させるプログラム。