JP2003335887A - 発泡体、断熱材および緩衝材 - Google Patents

発泡体、断熱材および緩衝材

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JP2003335887A
JP2003335887A JP2002145913A JP2002145913A JP2003335887A JP 2003335887 A JP2003335887 A JP 2003335887A JP 2002145913 A JP2002145913 A JP 2002145913A JP 2002145913 A JP2002145913 A JP 2002145913A JP 2003335887 A JP2003335887 A JP 2003335887A
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Haruhiko Abiko
春彦 安孫子
Masayuki Kamite
正行 上手
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要になった際に、コストを抑えて簡単に
処分できるとともに、断熱性能を向上できる発泡体、断
熱材および緩衝材を提供すること。 【解決手段】押出成形機11を用いて、基剤2および添
加剤3を含有する発泡材料1を水41により発泡させて
発泡体100Aを製造する。基剤2は、ポリプロピレン
2Aを35重量部と、コーンスターチを30重量部と、
セルロースからなる紙を35重量部とを含有する。発泡
材料1には、セルロースの重量比が最も大きいことか
ら、コストを抑えて簡単に処分できるとともに、セルロ
ースにより断熱性能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体、断熱材お
よび緩衝材に関する。
【0002】
【背景技術】従来、建物の断熱材としては、グラスウー
ルやロックウール等の鉱物繊維系およびポリウレタン、
ポリスチレンフォーム、ポリフェノールフォーム等のプ
ラスチック発泡体が使用されている。建物が使用目的を
終え、この建物を修理、解体する時には、これらの断熱
材は廃棄されることになる。建物の構造体が鉄や木材、
コンクリート等で構成されるため、建築廃材リサイクル
法等によれば、断熱材を分別解体する必要がある。特
に、木造建築物の場合には、柱や梁間に断熱材を配置す
る工法が多く、解体時に労力と費用がかかる。
【0003】また、従来、電子機器・電子部品等の精密
機器や、果物等の傷みやすいものを段ボール箱等に梱包
して輸送する場合には、これらの機器等と一緒に緩衝材
を入れて、機器等を外部の衝撃から保護している。そし
て、輸送が完了し、内部の機器等を取り出した後には、
緩衝材は、輸送等に再使用されない限りは、廃棄物(ご
み)として処分されることになる。
【0004】これらの断熱材や緩衝材としては、発泡体
が多用されている。この発泡体とは、例えば、ポリプロ
ピレン等の樹脂成分を含む発泡材料を水等の発泡用流体
により発泡させて、内部にセルと呼ばれる小さな空隙を
形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発泡体は、通常、一般ごみとして処分できないポリ
プロピレン等の樹脂成分を少なくとも50重量%以上含
むため、廃棄物として処分する場合には、容器リサイク
ル法等の規制により、樹脂(プラスチック)としてリサ
イクルを行う必要がある。このため、リサイクル用に特
別な施設の準備や、外部への処分の委託等の措置を講じ
なければならず、非常に多くの費用や手間がかかってい
た。
【0006】また、断熱材には、より一層の断熱効果が
期待されている。さらに、緩衝材は、高温に弱い機器や
果物等の保護用として使用されるため、例えば、外部が
高温となる場合に備えて、緩衝材には、本来の衝撃を吸
収する機能に加えて、より一層の内外間の断熱機能が求
められている。なお、このような問題は、断熱材や緩衝
材に限らずその他の用途に用いられる発泡体でも同様に
発生していた。
【0007】本発明の目的は、不要になった際に、コス
トを抑えて簡単に処分できるとともに、断熱性能を向上
できる発泡体、断熱材および緩衝材を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発泡体10
0Aは、樹脂成分を含む発泡材料1を発泡用流体41に
より発泡させた発泡体であって、前記発泡材料は、前記
樹脂成分と、セルロースと、でんぷんとを含み、この発
泡材料において、重量比で、前記セルロースの比率が最
も大きいことを特徴とする。
【0009】ここで、樹脂成分とは、一般的なプラスチ
ックのことであり、例えば、ポリエチレン(PE)、ポ
リプロピレン(PP)、ポリアミド(6ナイロン、6,
6ナイロン等;PA)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリ乳酸等の生分解性プラスチック等を挙
げることができる。
【0010】セルロースとしては、廃棄用の紙等を原料
として採用できる。でんぷんとしては、コーンスターチ
や、甘藷でんぷん、馬鈴薯でんぷん、タピオカでんぷ
ん、コメでんぷん、小麦粉でんぷん等の各種でんぷんを
採用できる。なお、本発明の範囲には、セルロースと他
の成分との重量比が、全原料中で最も大きくかつ同じと
なる場合も含まれる。発泡用流体としては、例えば、水
や油脂等の流体を採用できる。
【0011】このような発泡体は、例えば、押出成形機
により以下の手順で製造される。まず、押出成形機のシ
リンダ内に発泡材料と発泡用流体である水とを供給す
る。次に、このシリンダを加熱しながら、シリンダ内の
スクリュで両原料を加圧しつつ混練し、この混練物をダ
イ側へ搬送する。このダイ側に搬送された混練物は、ダ
イから押出される際に急激に減圧されるため、凝縮して
いた水が爆発的に蒸発することにより、樹脂成分内には
セルが形成される。このようにして発泡体が製造され、
その後、裁断されて、所定形状の発泡体が製造される。
【0012】本発明によれば、発泡材料を構成する3成
分のうち、セルロースの含有量が重量比で最も大きくな
るため、この発泡体は、セルロースとして廃棄すること
になる。このため、本発明の発泡体は、容器リサイクル
法等のリサイクル対象成分には該当せずに、一般ごみと
して処分できる。従って、リサイクルのための特別な措
置を講じる必要がないので、コストを抑えて簡単に処分
できる。
【0013】また、セルロースを含有することにより、
従来の樹脂発泡体に比べて、熱伝導率を小さくすること
ができ、断熱性能を向上できる。具体的には、セルロー
スは、繊維同士が水素結合によって強固に、かつ空間を
持って絡み合い束になったものである。前述した押出成
形での混練において、水を添加するため、この空間に水
が入りこんだ混練物が高温・高圧下で押出成形される
と、セルロース繊維間の水素結合が水の存在下で切断さ
れ繊維同士がバラバラになるとともに、水蒸気発泡によ
り繊維が膨らんでセルが形成される。水蒸気が発泡する
ことで、繊維間の空間にあった水分が蒸発し空間が形成
される。水がなくなるため、水素結合は再度形成され空
気を含んだ空間ができる。セルロースの表面は水素結合
が取れることで、疎水性が優勢になり、樹脂とのなじみ
がよくなる。発泡時に約160〜200℃の高温下にさ
らされることにより、樹脂は溶融し、セルロースの繊維
の束を覆うようになる。水素結合が外れて繊維がバラバ
ラになる、再度水素結合が形成され空気を含んだ空間が
できる、樹脂がセルロース繊維を覆う、これらの3つの
反応が競合的に起こり、成形物が形成されると、繊維同
士の隙間に空気が閉じ込められ断熱性が向上することに
なる。
【0014】ここで、前記樹脂成分は、ポリプロピレン
2Aであることが好ましい。ポリプロピレン(PP)
は、他の樹脂成分に比べて、加工性や、機械適性等に優
れているため、このような構成とすれば発泡体を簡単に
製造できる。
【0015】以上において、前記セルロースおよび前記
でんぷんは、混合され粒状とされた粒状混合物2Bとし
て構成されていることが好ましい。この場合には、セル
ロースとでんぷんとを予め粉粒状混合物として形成する
ことにより、例えば、それぞれ別々に加える場合に比べ
て、押出成形機等への原料供給をスムーズに行うことが
でき、作業性が向上する。
【0016】ここで、前記粒状混合物を構成する原料で
あるセルロースは、その粒度が、30メッシュを通過
し、かつ400メッシュを通過しない範囲であることが
好ましい。粒状混合物の原料であるセルロースの粒度が
30メッシュを通過しないものである場合には、十分な
大きさのセルが形成された発泡体を構成できないという
欠点がある。また、その粒度が400メッシュを通過す
るものである場合には、原料供給や混練等における作業
性が悪くなるという欠点がある。さらに、その粒度は、
これらの効果をより一層高めることができることから、
175メッシュを通過し、325メッシュを通過しない
範囲がより好ましい。
【0017】また、前記樹脂成分には、この樹脂成分1
00重量部に対して0.2重量部以上の酸化防止剤3,
3Aが添加され、この酸化防止剤は、フェノール系酸化
防止剤とホスファイト系酸化防止剤とが、重量比で、フ
ェノール系酸化防止剤/ホスファイト系酸化防止剤=1
/2として混合された混合物であることが好ましい。
【0018】前記酸化防止剤の添加量を0.2%重量部
未満とした場合には、製造された発泡体において、十分
な耐久性を確保できない。また、酸化防止剤の配合を、
フェノール系酸化防止剤/ホスファイト系酸化防止剤=
1/2の混合物としない場合にも、十分な耐久性を確保
できない。
【0019】ここで、発泡体の形成において、水蒸気の
爆発的な蒸発による樹脂成分の発泡の際に、セルロース
を覆う樹脂成分は、発泡時の急激な圧力変化でマイクロ
クラックが形成されている可能性がある。マイクロクラ
ック部分は、樹脂が切断されるため、酸素ラジカル等に
よる酸化、還元反応を受けやすく樹脂が崩壊しやすい。
このため、酸化防止材を添加しない場合には、時間経過
とともに、このマイクロクラックが拡がり、発泡体自身
の崩壊を招くおそれがある。このため、前記酸化防止剤
を添加することにより、マイクロクラックの成長を抑制
できる。
【0020】以上において、前記樹脂成分には、難燃性
を付与する必要があるならば、この樹脂成分100重量
部に対して5重量部の難燃剤3,3Aが添加されている
ことが好ましい。さらに、前記難燃剤は、リン系、ブロ
ム系、塩素化パラフィン、および三酸化アンチモンのう
ちの少なくともいずれかを含むことがより好ましい。こ
のような構成とすれば、製造された発泡体に十分な難燃
性を付与できる。
【0021】リン系難燃剤としては、例えば、トリフェ
ニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキ
シレニルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、クレジルジニフェニルホスフェー
ト、2 - エチルヘキシルジフェニルホスフェート、トリ
アリルホスフェート、その他芳香族リン酸エステル、芳
香族縮合リン酸エステル類、トリスジクロロプロピルホ
スフェート、トリスβ−クロロプロピルホスフェート、
その他含ハロゲンリン酸エステル、含ハロゲン縮合リン
酸エステル類、ポリリン酸アンモニウム/アミド、その
他ポリリン酸塩、赤リン酸、リン-窒素複合系等を採用
できる。
【0022】ブロム系難燃剤としては、例えば、テトラ
ブロモビスフェノールA(TBA)、TBA - エポキシオリゴ
マー/ポリマー、TBA - カーボネートオリゴマー、TBA -
ビス(2,3 - ジブロモプロピルエーテル)、TBA - ビ
ス(アリルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS
(TBS)、TBS - ビス(2,3 - ジブロモプロピルエーテ
ル)、ヘキサブロモベンゼン(HBB)、ペンタブロムト
ルエン、ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)、デカブ
ロモジフェルニルオキサイド(DBDPO)、オクタブロモ
ジフェニルオキサイド(OBDPO)、エチレンビス(ペン
タブロモフェニル)、エチレンビス(テトラブロモフタ
ルイミド)、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジ
ン、臭素化ポリスチレン、オクタブロモトリメチルフェ
ニルインダン、ペンタブロモベンジルアクリレート、ポ
リジブロモフェニレンオキサイド、ビス(トリブロモフ
ェノキシエタン)を採用できる。
【0023】以上において、前記樹脂成分には、この樹
脂成分100重量部に対して0.2〜0.5重量部の範
囲の脂肪酸アミド系滑剤3が添加されている構成を採用
できる。脂肪酸アミド系滑剤の添加量を、0.2重量部
未満とした場合には、緻密なセルが形成された発泡体を
構成できず、0.5重量部よりも多く添加した場合に
は、十分に発泡しない欠点がある。このような脂肪酸ア
ミド系滑剤を用いることにより、緻密な発泡体を製造で
きるとともに、製造時の製造効率を向上できる。また、
脂肪酸アミド系滑剤を用いることにより、空気中の水分
を吸収し発泡体自身が調湿する機能を有し、発泡体の帯
電を防止でき、これにより塵埃の吸着を防止できる。
【0024】また、前記樹脂成分には、この樹脂成分1
00重量部に対して1〜2重量部のタルク3Aが添加さ
れている構成も採用できる。タルクの添加量を、1重量
部未満とした場合には、緻密なセルが形成された発泡体
を構成できず、2重量部よりも多く添加した場合には、
十分に発泡しない欠点がある。このようなタルクを滑剤
として用いることにより、緻密な発泡体を製造できると
ともに、製造時の製造効率を向上できる。
【0025】本発明に係る断熱材は、以上の発泡体によ
り構成されることを特徴とし、この場合には、前述の発
泡体と同様の作用効果を奏することができる。
【0026】本発明に係る緩衝材は、以上の発泡体によ
り構成されることを特徴とする。本発明によれば、前述
の発泡体と同様の作用効果を奏することができる。つま
り、例えば、発泡体を機器等の保護用に緩衝材として用
いた場合には、保護対象である機器等への衝撃吸収機能
に加えて、機器等への加熱防止の機能も発揮できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。 [第1実施形態] 〔1-1.発泡体の構成〕図1は、本発明に係る発泡体
100Aを模式的に示す斜視図である。本発明に係る発
泡体100Aは、発泡用流体である水を用いて、熱可塑
性樹脂を含む発泡材料1を発泡させることにより、内部
に空隙(セル)が形成された発泡体である。この発泡体
100Aは、所定寸法の板状またはシート状に形成さ
れ、壁体等を構成する断熱材や、果物や精密機器等を梱
包する際の緩衝材として使用されている。
【0028】〔1-2.発泡材料の構成〕図2は、発泡
材料1を用いて発泡体100Aを製造するための押出成
形機11を模式的に示す図である。発泡材料1は、図2
に示すように、主成分となる基剤2と、添加剤3とを含
有する。基剤2は、樹脂成分である粉体状のポリプロピ
レン(PP)2Aを35重量部と、コーンスターチを3
0重量部と、不良品とされた廃棄用の切手等を含みセル
ロースからなる紙を35重量部とを含有し、セルロース
の比率が重量比で最も大きい。ここで、ポリプロピレン
2Aは、その融点が160℃のものである。なお、ポリ
プロピレン2Aは、粉体以外のペレット状等のその他の
形状でもよい。
【0029】前記コーンスターチおよび紙は、混合され
た後にペレット状に加工された粒状混合物としての紙粒
2Bとして構成されている。前記紙は、ボールミル等の
各種粉砕機により粉砕され、JIS標準の篩を用いて手
動または自動で篩別されたものである。紙の粒度は、3
0メッシュを通過し、かつ400メッシュを通過しない
範囲となっている。
【0030】添加剤3は、酸化防止剤と、リン−窒素複
合系難燃剤と、脂肪酸アミド系滑剤とを含有する。添加
剤3を構成するこれらの3つの成分は、ポリプロピレン
2Aの100重量部に対して、下記の配合で添加されて
いる。 ・酸化防止剤:0.2重量部 ・リン−窒素複合系難燃剤:5重量部 ・脂肪酸アミド系滑剤:0.5重量部
【0031】また、前記酸化防止剤は、フェノール系酸
化防止剤と、ホスファイト系酸化防止剤とを含有する混
合物として構成されている。これらの2成分は、重量比
で、フェノール系酸化防止剤/ホスファイト系酸化防止
剤=1/2となっている。
【0032】〔1-3.押出成形機の構成〕次に、発泡
体100Aを製造する機械である押出成形機について説
明する。押出成形機11は、図2に示すように、発泡材
料1が供給される原料タンク20と、サイロ30と、流
体タンク40と、シリンダ50と、ヒータ60と、シリ
ンダ50内に配置されるスクリュ70と、ダイ80と、
ベルトコンベア90と、ダイ80の温度を160℃〜2
20℃の範囲に調整する調温装置100とを備える。
【0033】原料タンク20は、発泡材料1を構成する
原料を収容するものであり、ポリプロピレン2Aを収容
する第1タンク21と、紙粒2Bおよび添加剤3を収容
する第2タンク22とを備える。
【0034】サイロ30は、原料タンク20から供給さ
れた各原料2A,2B,3を一時的に収容し、予め設定
された所定量の各原料2A,2B,3をシリンダ50内
へ自動的に供給するものである。このサイロ30は、配
管30Aを介して第1タンク21に接続された第1サイ
ロ31と、配管30Bを介して第2タンク22に接続さ
れた第2サイロ32とを備える。
【0035】第1サイロ31は、ポリプロピレン2Aを
一時的に収容し、このポリプロピレン2Aをシリンダ5
0内へ供給するものであり、すり鉢状にテーパが形成さ
れたサイロ本体33と、このサイロ本体33の側面部分
33Aを、間欠的に殴打して振動させる振動機構34と
を備える。なお、ポリプロピレン2Aは、比較的流動性
が高いため、振動機構34を設けない構成も可能であ
る。
【0036】振動機構34は、モータ341と、このモ
ータ341に取り付けられたカム342とを備え、モー
タ341の駆動に応じてカム342が回転し、このカム
342の先端342Aが、サイロ本体33の側面部分3
3Aを周期的に殴打する。これにより、サイロ本体33
の側面部分33Aが振動するので、仮に、サイロ本体3
3内でポリプロピレン2A同士が固着していても、これ
らの固着が解放され、ポリプロピレン2Aは、すり鉢状
のテーパに沿って落下し、シリンダ50側へ移動するこ
とになる。
【0037】第2サイロ32は、紙粒2Bと添加剤3と
を一時的に収容して、これらの原料2B,3をシリンダ
50内へ供給するものであり、前述したものと同じサイ
ロ本体33および振動機構34を備える。
【0038】流体タンク40は、発泡用流体である水4
1を収容し、サイロ30とスクリュ70との間の経路に
接続された配管40Aを介して、この水41をシリンダ
50内へ供給するものである。
【0039】シリンダ50は、サイロ30から供給され
た発泡材料1、および、流体タンク40から供給された
水41を収容する中空箱形のものであり、シリンダ本体
51と、このシリンダ本体51の図2中左側に位置する
排出部52とを備える。
【0040】シリンダ本体51には、図示を省略する
が、原料1,41の混練物である混練材料Aを排出する
楕円形状の開口部と、この開口部の上下側に2つずつ合
計4つのボルト孔とが形成されている。排出部52に
は、前記開口部および4つのボルト孔を露出するととも
に、ダイ80の一部が嵌合される図示しない嵌合孔が形
成されている。
【0041】ヒータ60は、シリンダ50の6箇所50
A〜50Fをそれぞれ独立して加熱するものであり、シ
リンダ50の各箇所50A〜50Fに取り付けられる6
つのヒータ本体61(61A〜61F)と、これらの6
つのヒータ本体61(61A〜61F)の温度をそれぞ
れ制御する制御部62とを備える。
【0042】具体的には、シリンダ50の6箇所50A
〜50Fは、図2中の右側から順番に以下のように、6
段階に温度設定がなされている。なお、温度設定は、使
用する原料、原料中の含水率、気象条件等により異な
る。 (1)第1箇所50A:80℃(初期温度) (2)第2箇所50B:145℃ (3)第3箇所50C:185℃ (4)第4箇所50D:175℃ (5)第5箇所50E:170℃ (6)第6箇所50F:230℃(最終温度) なお、ヒータ本体61には、各箇所50A〜50Fの設
定温度、および実測した温度が表示されるようになって
いる。
【0043】スクリュ70は、シリンダ50内に供給さ
れた発泡材料1および水41を混練し、この混練材料A
を搬送して、シリンダ50の排出部52を介して外部へ
と排出するものであり、2本のスクリュ本体71,72
と、これらの2本のスクリュ本体71,72を回転する
駆動部73とを備え、2軸構造となっている。
【0044】2本のスクリュ本体71,72は、シリン
ダ50内において、互いに略平行となるように隣接して
配置される。2本のスクリュ本体71,72には、それ
ぞれねじ山71A,72Aが形成されている。これらの
ねじ山71A,72Aは同じ方向を向いている。駆動部
73は、互いに近接する方向に2本のスクリュ本体7
1,72を回転させるものである。従って、混練材料A
が供給されたシリンダ50内において、2本のスクリュ
本体71、72が駆動部73の駆動により同一方向に回
転すると、混練材料Aは、ねじ山71A,72Aによっ
て、排出部52側へと搬送される。
【0045】ダイ80は、シリンダ50の排出部52か
ら排出された混練材料Aに空隙を形成して発泡体Bを構
成する機能と、この発泡体Bを成形する機能とを有する
金属製の部材であり、4つの部材で構成される第1ブロ
ック81と、この第1ブロック81の排出側に取り付け
られる第2ブロック83とを備える。
【0046】第1ブロック81は、搬送された混練材料
Aに空隙を生じさせて発泡体Bを構成するものである。
第1ブロック81を構成する4つの部材のうち、図中の
右端側部分は、排出部52の前記嵌合孔に嵌合される部
分であり、図中の左端側部分には、混練材料Aを押出す
ための図示しない複数の小孔が形成されている。
【0047】第2ブロック83は、第1ブロック81の
図中の左端側部分に取り付けられる板状の基部831
と、この基部831に形成された中空で、かつ押出方向
にある程度の長さを有する箱形の成形部832とを備
え、発泡体Bを所定の断面形状に成形するものである。
【0048】ベルトコンベア90は、ダイ80を構成す
る第2ブロック83の射出側開口部832Bから排出さ
れた発泡体Bを搬送するとともに、この発泡体Bの粗切
りを行うものである。
【0049】図示を省略するが、ベルトコンベア90の
搬送経路には、製品の厚さを調整するプレスローラと、
粗切りカッタとが設けられている。この粗切りカッタ
は、ベルトコンベア90のコンベア速度によって製品の
幅の調整を行うものであり、発泡体Bを冷却する冷却フ
ァンと、発泡体Bを裁断する裁断装置とが設けられてい
る。これらの装置により、発泡体Bは、最終製品である
断熱材や緩衝材として構成された後に所定の箱に保管さ
れる。この箱に保管された最終製品は、適宜、袋等に封
入され、製品として出荷される。
【0050】〔1-4.発泡体の製造方法〕次に、発泡
体100Aの製造手順について説明する。 <1>各振動機構34によって、サイロ本体33の側面部
分33Aをカム342の先端で叩きながら、第1サイロ
31から所定量のポリプロピレン2Aを、また、第2サ
イロ32から所定量の原料2B,3をシリンダ50内に
供給する。一方、流体タンク40から所定量の水41
を、スクリュ70とサイロ30との間の原料供給経路に
供給する。
【0051】<2>シリンダ50内のスクリュ70の部分
に供給された各原料2A,2B,3および水41は、ス
クリュ70の回転によって混練され、混練材料Aとなっ
てダイ80側へと搬送される。この際、ポリプロピレン
2Aは、ヒータ60によって加熱され、融点である16
0℃以上となった時、すなわち、第3箇所50C以降の
位置に運ばれた時に完全に溶融する。その他の原料2
B,3は、溶融したポリプロピレン2Aに均一に分散さ
れる。
【0052】<3>一方、水41は、ヒータ60によって
加熱されるが、シリンダ50の第1箇所50Aが80℃
に設定されているため、この第1箇所50Aの位置で
は、完全には気化されず、その殆どが液体のままであ
る。その後、第2箇所50B以降の位置では気化温度以
上に加熱され気化して水蒸気となることになるが、シリ
ンダ50と、後から搬送される原料と、ダイ80との間
での加圧雰囲気により、凝縮することになる。これによ
り、水蒸気と液体とが混合された状態の水が混練材料A
に含まれることになる。
【0053】<4>スクリュ70の回転によって、シリン
ダ50から排出された混練材料Aは、調温装置100で
所定温度に調整されつつ、第1ブロック81に形成され
た前記複数の***から、複数の細長い形状として押し出
される。この際、前記***を通過した細長い形状の混練
材料Aは、急激に減圧されて爆発的に発泡し、前記複数
の***に応じた複数の細長い発泡体Bとなり、これらは
互いに隙間無く密着して一体化する。
【0054】<5>この一体化された発泡体Bは、第2ブ
ロック83を構成する成形部832内に供給され、ベル
トコンベア90側に搬送される際に、断面矩形の板状に
形成され、外部へ押し出される。
【0055】<6>押し出されて板状に連続する発泡体B
は、ベルトコンベア90によって搬送され、適宜、裁断
されて発泡体100Aとなる。
【0056】〔1-5.実施形態の効果〕以上のような
本実施形態によれば、以下のような効果がある。 (1)発泡材料1を構成する成分のうち、セルロースの含
有量が重量比で最も大きくなるため、この発泡体100
Aを廃棄する場合には、セルロースとして廃棄されるこ
とになる。このため、発泡体100Aは、容器リサイク
ル法等のリサイクル対象成分には該当しないため、一般
ごみとして処分できる。従って、リサイクルのための特
別な措置を講じる必要がないので、コストを抑えて簡単
に処分できる。
【0057】(2)セルロースを含有するので、従来の樹
脂発泡体に比べて、熱伝導率を小さくすることができ、
断熱性能を向上できる。具体的には、セルロースは、繊
維同士が水素結合によって強固に、かつ空間を持って絡
み合い束になったものである。前述した押出成形11で
の混練において、水を添加するため、この空間に水が入
りこんだ混練物が高温・高圧下で押出成形されると、セ
ルロース繊維間の水素結合が水の存在下で切断され、繊
維同士がバラバラになるとともに、水蒸気発泡により繊
維が膨らんでセルが形成される。水蒸気が発泡すること
で、繊維間の空間にあった水分が蒸発し空間が形成され
る。水がなくなるため、水素結合は再度形成され空気を
含んだ空間ができる。セルロースの表面は水素結合が取
れることで、疎水性が優勢になり、樹脂とのなじみがよ
くなる。発泡時に約160〜200℃の高温下にさらす
ことにより、樹脂は溶融し、セルロースの繊維の束を覆
うようになる。水素結合が外れて繊維がバラバラにな
る、再度水素結合が形成され空気を含んだ空間ができ
る、樹脂がセルロース繊維を覆う、これらの3つの反応
が競合的に起こり、成形物が形成されると、繊維同士の
隙間に空気が閉じ込められ断熱性が向上することにな
る。
【0058】(3)樹脂成分としてポリプロピレンを採用
したので、ポリプロピレンが他の樹脂成分に比べて、加
工性や、機械適性等に優れていることから、発泡体10
0Aを簡単に製造できる。
【0059】(4)セルロースおよびでんぷんを紙粒2B
として構成したので、それぞれ別々とする場合に比べ
て、押出成形機11を構成するシリンダ50内への供給
をスムーズに行うことができ、作業性が向上する。
【0060】(5)原料であるセルロースを、30メッシ
ュを通過し、かつ400メッシュを通過しない範囲の粒
度としたので、十分な大きさのセルを形成できるととも
に、原料供給時等の作業性を確保できる。
【0061】(6)ポリプロピレン2Aの100重量部に
対して、酸化防止剤を0.2%重量部添加し、かつ、酸
化防止剤の配合をフェノール系酸化防止剤/ホスファイ
ト系酸化防止剤=1/2の混合物としたので、発泡体1
00Aに十分な耐久性を確保できる。
【0062】(7)ポリプロピレン2Aの100重量部に
対して、リン−窒素複合系の難燃剤を5重量部添加した
ので、発泡体100Aに十分な難燃性を付与できる。
【0063】(8)ポリプロピレン2Aの100重量部に
対して、脂肪酸アミド系滑剤を0.5重量部添加したの
で、緻密なセルを有し、かつ十分に発泡した発泡体10
0Aを効率よく製造できる。また、脂肪酸アミド系滑剤
を添加することにより、空気中の水分を吸収して発泡体
100A自身が調湿する機能を有し、発泡体100Aの
帯電を防止でき、これにより塵埃の吸着を防止できる。
【0064】(9)発泡体100Aを、例えば、建物等の
断熱材として使用することにより、より断熱性の高い建
物を構成できる。この際、断熱材としての柔軟性は、一
般的なポリスチレンフォームの圧縮強度が2kgf/c
2(0.196MPaに相当)であり、一方、本発明
に係る発泡体100Aは、0.2kgf/cm2(0.
0196MPaに相当)である。このため、ポリスチレ
ンフォームは、枠材の間に挿入する場合に隙間等が生じ
やすく困難であるが、発泡体100Aは、+2mm程度
でも入れられ、断熱欠損がなくなる。
【0065】(10)発泡体100Aを機器等の保護用の緩
衝材として用いることにより、保護対象である機器等へ
の衝撃吸収機能に加えて、機器等への加熱防止の機能も
十分に発揮できる。この際、発泡体100Aを板状とし
たので、柔軟性に加えてある程度の剛性も確保でき、例
えば、果物や野菜等を個別に仕切るための仕切り板等と
して適している。
【0066】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図面に基づいて説明する。 〔2-1.発泡体の構成〕本発明の第2実施形態に係る
発泡体110は、前記第1実施形態に係る発泡体100
Aとは、配合の一部と形状とが相違している。このた
め、前記第1実施形態と同一または相当構成品には同じ
符号を付し、説明を省略または簡略する。
【0067】図3は、本発明に係る発泡体110を模式
的に示す斜視図である。発泡体110は、図3に示すよ
うに、内部にセルが形成された円筒状(バラ状)の発泡
体である。このような発泡体110は、前記第1実施形
態と略同じ押出成形機11を用いて同じ手順で製造でき
る。具体的には、ダイ80を取り外して、開口部の断面
が円形とされたブロックを取り付けて、適当な長さで裁
断する構成とすることにより同じ手順で製造できる。な
お、製造手順の説明を省略する。
【0068】〔2-2.発泡材料の構成〕発泡材料1X
は、主成分となる前記基剤2と、前記添加剤3とは配合
が異なる添加剤3Aとを含有する。添加剤3Aは、前記
第1実施形態と同じ配合である酸化防止剤と、塩素化パ
ラフィンからなる難燃剤と、タルクとを含有する。添加
剤3Aを構成するこれらの3つの成分は、ポリプロピレ
ン2Aの100重量部に対して、下記の配合で添加され
ている。 ・酸化防止剤:0.2重量部 ・塩素化パラフィンからなる難燃剤:5重量部 ・タルク:2重量部
【0069】〔2-3.実施形態の効果〕本実施形態に
よれば、前記第1実施形態の(1)〜(6),(9),(10)と
同様の効果に加えて、以下のような効果がある。(11)発
泡体110を円筒状としてので、精密機等器の梱包緩衝
材として使用する場合でも、隙間無く配置できて、内部
の精密機器を確実に保護できる。
【0070】(12)ポリプロピレン2Aの100重量部に
対して、塩素化パラフィンからなる難燃剤を5重量部添
加したので、発泡体110に十分な難燃性を付与でき
る。
【0071】(13)ポリプロピレン2Aの100重量部に
対して、タルクを2重量部添加したので、緻密なセルを
有し、かつ十分に発泡した発泡体110を構成できる。
【0072】〔3.実施形態の変形〕なお、本発明は、
前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目
的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれ
るものである。例えば、樹脂成分としてポリプロピレン
2Aを採用したが、これには限定されず、ポリエチレン
やポリエチレンテレフタレート、生分解性プラスチック
等のその他の樹脂成分であってもよい。
【0073】また、前記第1実施形態では、発泡体10
0Aを板状に形成し、また、前記第2実施形態では発泡
体110を円筒状に形成したが、発泡体の形状はこのよ
うな形状のみには限定されず、その他の形状であっても
よい。例えば、図4に示すように、角柱状または棒状の
発泡体120として形成してもよい。要するに、使用す
る際の態様に合わせて、形状や寸法等を適宜選択すれば
よい。
【0074】また、前記実施形態では、難燃剤として、
リン−窒素複合系、塩素化パラフィンからなるものを採
用したが、これには限定されず、例えば、ブロム系や塩
三酸化アンチモン、各難燃剤を組み合わせたもの等を採
用できる。その他、本発明の実施時の具体的な構造およ
び形状、寸法、配合、用途等は、本発明の目的を達成で
きる範囲で、他の構造等としてもよい。
【0075】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
をより具体的に説明する。 (1)断熱性試験 <実施例1-1>原料には、セルロースを含む紙、およ
びポリプロピレンを含有する発泡材料と、発泡用流体と
しての水とを用いた。この原料に基づき、前記押出成形
機11を用いて、前記第1実施形態と同様の条件および
手順により発泡体(紙+樹脂複合発泡体)を得た。 <比較例1-1>原料であるセルロースを含む紙を粉砕
した紙粉砕物を得た。 <比較例1-2>原料には、ポリプロピレンからなる発
泡材料と、発泡用流体としての水とを用いた。この原料
に基づき、前記押出成形機11を用いて、前記第1実施
形態と同様の条件および手順により、発泡体(樹脂発泡
体)を得た。
【0076】これらの実施例1-1および比較例1-1,
1-2で得られた原料や発泡体について、それぞれ熱伝
導率(W/(m・K))を測定し比較した。これらの測定結果
を表1に示す。
【0077】なお、表1において、0.058W/(m・K)
は、0.050kcal/(m・h・℃)を換算したものである。
また、0.052W/(m・K)は、0.045kcal/(m・h・℃)
を換算したものであり、0.035W/(m・K)は、0.0
30kcal/(m・h・℃)を換算したものである。
【0078】
【表1】
【0079】表1に示すように、実施例1-1で得られ
た紙およびポリプロピレンからなる発泡体は、比較例1
-1の紙の粉砕物、または、比較例1-2のポリプロピレ
ンのみからなる発泡体に比べて、熱伝導率が小さいこと
から、断熱性能が高いことがわかる。つまり、セルロー
スを含む紙を添加すると、熱伝導率を低下させる、換言
すれば、断熱性能を向上できる効果があることがわか
る。
【0080】(2)紙の粒度による影響 <実施例2-1>原料の発泡材料には、ポリプロピレン
2Aを35重量部と、コーンスターチを30重量部と、
紙を35重量部とを含有するものを用いた。コーンスタ
ーチおよび紙には、前述の混合してペレット状とした紙
粒2Bを採用した。この原料となる紙をボールミルで粉
砕して、紙の粒度を、30メッシュを通過し、かつ10
0メッシュを通過しない範囲のものとした。また、原料
の発泡用流体には、水を用いた。これらの原料に基づ
き、前記押出成形機11を用いて、前記第1実施形態と
同様の条件および手順により、発泡体を得た。
【0081】<実施例2-2>本実施例は、前記実施例
2-1とは、原料である紙の粒度のみが相違し、その他
の原料の配合や製造手順、条件等は同一である。紙の粒
度を、100メッシュを通過し、かつ400メッシュを
通過しない範囲のものとした。この範囲のものとして、
例えば、紙の粒度を、170メッシュ(目開き88μm
に相当)を通過し、かつ325メッシュ(目開き44μ
mに相当)を通過しない範囲のものを採用した。
【0082】<比較例2-1>本比較例は、前記実施例
2-1とは、原料である紙の粒度のみが相違し、その他
の原料の配合や製造手順、条件等は同一である。紙の粒
度を、400メッシュを通過するものとした。
【0083】<比較例2-2>本比較例は、前記実施例
2-1とは、原料である紙の粒度のみが相違し、その他
の原料の配合や製造手順、条件等は同一である。紙の粒
度を目開き5mm(3.5〜4メッシュ)を通過し、3
0メッシュを通過しないものとした。
【0084】<比較例2-3>本比較例は、前記実施例
2-1とは、原料である紙の粒度のみが相違し、その他
の原料の配合や製造手順、条件等は同一である。紙を細
切りとしたもの、つまり、目開き5mmを通過しないも
のとした。
【0085】これらの実施例2-1,2-2および比較例
2-1〜2-3で得られた発泡体について、それぞれ製造
時の作業性、製造コスト、得られた発泡体の発泡性につ
いて評価し比較した。これらの結果を表2に示す。な
お、評価を決定する際の基準は、以下の通りである。 ◎:かなり良好である ○:良好である ×:不良である
【0086】
【表2】
【0087】表2に示すように、実施例2-1,2-2で
得られた発泡体は、作業性、コスト、発泡性のいずれに
おいても良好であることがわかる。一方、比較例2-1
は、発泡性については良好であるが、粉砕作業の繁雑化
や原料供給時のブリッジ発生等により、作業性およびコ
ストの点で劣っていることがわかる。また、比較例2-
2,2-3は、ブリッジ発生等がなく作業性の点でかな
り優れるものの、十分な発泡が得られず発泡性の点で劣
っていることがわかる。以上より、紙の粒度を30メッ
シュを通過し、400メッシュを通過しない範囲のもの
が、各性能の向上に最も寄与することがわかる。
【0088】(3)酸化防止剤の添加試験 <実施例3-1>原料の発泡材料には、ポリプロピレン
2Aを35重量部、コーンスターチを30重量部、およ
び紙を35重量部を含有する基剤2と、添加剤3とを用
いた。コーンスターチおよび紙には、前記紙粒2Bを採
用した。添加剤3には、下記の混合物である酸化防止剤
を採用した。これらの原料に基づき、前記第1実施形態
と同様にして発泡体を得た。 添加剤3の構成:フェノール系酸化防止剤(商品名「ア
デカスタブAO−80」,旭電化工業製)/ホスファイ
ト系酸化防止剤(商品名「アデカスタブ2112」,旭
電化工業製)=1/2(重量比) 添加量:ポリプロピレン2Aの100重量部に対して
0.2重量部を添加した。
【0089】<比較例3-1>添加剤3を添加せずに、
前記実施例3-1と同じ基剤2のみを原料として、前記
第1実施形態と同様にして発泡体を得た。
【0090】<実施例3-2>原料の発泡材料には、前
記実施例3-1と同じ基剤2と、添加剤3としての下記
酸化防止剤とを用いた。これらの原料に基づき、前記第
1実施形態と同様にして発泡体を得た。 添加剤3の種類,添加量:フェノール系酸化防止剤(商
品名「アデカスタブAO−80」,旭電化工業製),ポ
リプロピレン2Aの100重量部に対して0.2重量部
を添加した。
【0091】<実施例3-3>原料の発泡材料には、前
記実施例3-1と同じ基剤2と、添加剤3としての下記
酸化防止剤とを用いた。これらの原料に基づき、前記第
1実施形態と同様にして発泡体を得た。 添加剤3の種類,添加量:ホスファイト系酸化防止剤
(商品名「アデカスタブ2112」,旭電化工業製),
ポリプロピレン2Aの100重量部に対して0.2重量
部を添加した。
【0092】これらの実施例3-1および比較例3-1〜
3-3で得られた発泡体に対して、120℃下での熱劣
化促進試験として発泡体に対する針入抵抗がゼロになる
時間(秒)を測定し比較した。この結果を表3に示す。
【0093】
【表3】
【0094】表3に示すように、酸化防止剤を添加しな
かった比較例3-1の発泡体は、いずれかの酸化防止剤
を添加した実施例3-1や比較例3-2,3-3の発泡体
よりも、針入抵抗時間が短いので、熱劣化が生じやすい
ことがわかる。また、酸化防止剤を添加した場合でも、
特に、実施例3-1に示す割合で混合して添加した場合
には、比較例3-2,3-3の単体で添加する場合に比べ
て、針入抵抗時間が10倍程度となっており、明らかに
熱劣化が生じにくくなっていることがわかる。なお、い
ずれかの酸化防止剤を0.2重量部以上加えた場合も、
針入抵抗ゼロ時間を長くする効果を奏することができ
る。以上より、フェノール系酸化防止剤/ホスファイト
系酸化防止剤=1/2(重量比)の混合物である酸化防
止剤を0.2重量部以上添加した場合には、熱に対する
耐久性を最も向上できることがわかる。
【0095】(4)難燃剤の添加試験 <実施例4-1>原料の発泡材料には、ポリプロピレン
2Aを35重量部、コーンスターチを30重量部、およ
び紙を35重量部を含有する基剤2と、添加剤3とを用
いた。コーンスターチおよび紙には、前記紙粒2Bを採
用した。添加剤3には、下記の難燃剤を採用し、前記第
1実施形態と同様にして発泡体を得た。 添加剤3の種類,添加量:ブロム系難燃剤(商品名「Sa
ytex BT-93」,成分「Ethylene bis-tetrabromophthali
mide」、アルベマール社製)、ポリプロピレン2Aの1
00重量部に対して5重量部を添加。
【0096】<実施例4-2>原料の発泡材料には、前
記実施例4-1と同じ基剤2と、添加剤3としての下記
難燃剤とを用い、前記第1実施形態と同様にして発泡体
を得た。 添加剤3の種類,添加量:リン系難燃剤(商品名「ポリ
セーフNH-12」,リン-窒素複合系、味の素ファインテク
ノ社製)、ポリプロピレン2Aの100重量部に対して
5重量部を添加。
【0097】<実施例4-3>原料の発泡材料には、前
記実施例4-1と同じ基剤2と、添加剤3としての下記
難燃剤とを用い、前記第1実施形態と同様にして発泡体
を得た。 添加剤3の種類,添加量:塩素化パラフィン(商品名
「ポリセーフFCP-6」,味の素ファインテクノ社製)、
ポリプロピレン2Aの100重量部に対して5重量部を
添加。
【0098】<実施例4-4>原料の発泡材料には、前
記実施例4-1と同じ基剤2と、添加剤3としての下記
難燃剤とを用い、前記第1実施形態と同様にして発泡体
を得た。 添加剤3の種類,添加量:三酸化アンチモン(商品名
「STOX-W-60」,日本精鉱社製)、ポリプロピレン2A
の100重量部に対して5重量部を添加。
【0099】<比較例4-1>原料の発泡材料には、前
記実施例4-1と同じ基剤2のみを用い、添加剤3とし
ての難燃剤は添加せずに、前記第1実施形態と同様にし
て発泡体を得た。
【0100】これらの実施例4-1〜4-4および比較例
4-1で得られた発泡体の消炎時間(秒)について測定
し比較した。この結果を表4に示す。
【0101】
【表4】
【0102】表4に示すように、いずれかの難燃剤を添
加した実施例4-1〜4-4の発泡体は、難燃剤を添加し
なかった比較例4-1の発泡体よりも、消炎時間が短い
ことから、難燃性が高いことがわかる。
【0103】(5)滑剤の添加試験1 <実施例5-1>原料の発泡材料には、ポリプロピレン
2Aを35重量部、コーンスターチを30重量部、およ
び紙を35重量部を含有する基剤2と、添加剤3とを用
いた。コーンスターチおよび紙には、前記紙粒2Bを採
用した。添加剤3には、下記の滑剤を採用し、前記第1
実施形態と同様にして発泡体を得た。 添加剤3の種類,添加量:脂肪酸アミド系滑剤(商品名
「脂肪酸アマイド」,花王社製)、ポリプロピレン2A
の100重量部に対して0.2重量部を添加。
【0104】<実施例5-2>原料の発泡材料には、前
記実施例5-1と同じ基剤2および添加剤3である滑剤
を用いて、前記第1実施形態と同様にして発泡体を得
た。なお、滑剤の添加量を変更した。 添加剤3の種類,添加量:脂肪酸アミド系滑剤(商品名
「脂肪酸アマイド」,花王社製)、ポリプロピレン2A
の100重量部に対して0.5重量部を添加。
【0105】<比較例5-1>原料の発泡材料には、前
記実施例5-1と同じ基剤2および添加剤3である滑剤
を用いて、前記第1実施形態と同様にして発泡体を得
た。なお、滑剤の添加量を変更した。添加剤3の種類,
添加量:脂肪酸アミド系滑剤(商品名「脂肪酸アマイ
ド」,花王社製)、ポリプロピレン2Aの100重量部
に対して1.0重量部を添加。
【0106】<比較例5-2>原料の発泡材料には、前
記実施例5-1と同じ基剤2のみを用い、添加剤3とし
ての滑剤は添加せずに、前記第1実施形態と同様にして
発泡体を得た。
【0107】これらの実施例5-1,5-2および比較例
5-1,5-2で得られた発泡体について、発泡状態と、
熱伝導率(W/(m・K))と、密度(kg/m3)とを測定し比較
した。これらの結果を表5に示す。なお、一部について
は結果が得られていないものもある。
【0108】発泡体における発泡状態は、以下の判断基
準とした。 ◎:かなり良好である。 ○:良好である。 ×:不十分である。
【0109】また、表5において、0.040W/(m・K)
は、0.035kcal/(m・h・℃)を換算したものである。
また、0.037W/(m・K)は、0.032kcal/(m・h・℃)
を換算したものである。
【0110】
【表5】
【0111】表5に示すように、脂肪酸アミド系滑剤を
1重量部添加した比較例5-1の発泡体は、発泡が不十
分で状態がよくないことがわかる。また、滑剤を添加し
なかった比較例5-2の発泡体は、密度が小さく、緻密
なセルが形成されていないことがわかる。また、熱伝導
率が大きくて断熱性にやや劣っている。一方、実施例5
-1,5-2の発泡体は、発泡状態も良好で、かつ、熱伝
導率が小さくて断熱性能が高く、密度も十分に小さくて
緻密なセルが形成されていることがわかる。
【0112】(6)滑剤の添加試験2 <実施例6-1>原料の発泡材料には、ポリプロピレン
2Aを35重量部、コーンスターチを30重量部、およ
び紙を35重量部を含有する基剤2と、添加剤3とを用
いた。コーンスターチおよび紙には、前記紙粒2Bを採
用した。添加剤3には、下記の滑剤を採用し、前記第1
実施形態と同様にして発泡体を得た。添加剤3の種類,
添加量:タルク(市販品、微粉)、ポリプロピレン2A
の100重量部に対して1重量部を添加。
【0113】<実施例6-2>原料の発泡材料には、前
記実施例6-1と同じ基剤2および添加剤3である滑剤
を用いて、前記第1実施形態と同様にして発泡体を得
た。なお、滑剤の添加量を変更した。 添加剤3の種類,添加量:タルク(市販品、微粉)、ポ
リプロピレン2Aの100重量部に対して2重量部を添
加。
【0114】<比較例6-1>原料の発泡材料には、前
記実施例6-1と同じ基剤2および添加剤3である滑剤
を用いて、前記第1実施形態と同様にして発泡体を得
た。なお、滑剤の添加量を変更した。 添加剤3の種類,添加量:タルク(市販品、微粉)、ポ
リプロピレン2Aの100重量部に対して5重量部を添
加。
【0115】<比較例6-2>原料の発泡材料には、前
記実施例6-1と同じ基剤2および添加剤3である滑剤
を用いて、前記第1実施形態と同様にして発泡体を得
た。なお、滑剤の添加量を変更した。 添加剤3の種類,添加量:タルク(市販品、微粉)、ポ
リプロピレン2Aの100重量部に対して10重量部を
添加。
【0116】これらの実施例6-1,6-2および比較例
6-1,6-2で得られた発泡体について、発泡状態と、
熱伝導率(W/(m・K))と、密度(kg/m3)とを測定し比較
した。これらの結果を表6に示す。なお、一部について
は結果が得られていないものもある。
【0117】発泡体における発泡状態は、以下の判断基
準とした。 ○:良好である。 ×:不十分である。
【0118】また、表6において、0.037W/(m・K)
は、0.032kcal/(m・h・℃)を換算したものである。
また、0.035W/(m・K)は、0.030kcal/(m・h・℃)
を換算したものである。
【0119】
【表6】
【0120】表6に示すように、タルクを5重量部また
は10重量部添加した比較例6-1,6-2の発泡体は、
発泡が不十分で状態がよくないため、熱伝導率、密度と
もに測定していない。一方、実施例6-1,6-2の発泡
体は、発泡状態も良好で、かつ、熱伝導率が小さいため
断熱性能も高く、密度も十分に小さくて緻密なセルが形
成されていることがわかる。
【0121】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、発泡材
料を構成する3成分のうち、セルロースの含有量が重量
比で最も大きくなるため、容器リサイクル法のリサイク
ル対象成分には該当せずに、一般ごみとして処分でき
る。このため、リサイクルのための特別な措置を講じる
必要がなく、コストを抑えて簡単に処分できるという効
果がある。また、従来の樹脂発泡体に比べて、熱伝導率
を小さくすることができ、断熱性能を向上できるという
効果がある。
【0122】請求項2に記載の発明によれば、ポリプロ
ピレンが他の樹脂成分に比べて、加工性や、機械適性等
に優れているため、発泡体を簡単に製造できるという効
果がある。
【0123】請求項3に記載の発明によれば、例えば、
押出成形機等への原料供給をスムーズに行うことがで
き、作業性が向上するという効果がある。請求項4に記
載の発明によれば、十分な大きさのセルを有する発泡体
を構成できるとともに、十分な作業性を確保できるとい
う効果がある。
【0124】請求項5に記載の発明によれば、製造され
た発泡体に十分な耐久性を確保できるという効果があ
る。請求項6,7に記載の発明によれば、製造された発
泡体に十分な難燃性を付与できるという効果がある。
【0125】請求項8に記載の発明によれば、緻密な発
泡体を製造できるとともに、製造時の製造効率を向上で
きるという効果がある。また、発泡体自身が調湿する機
能を有し、発泡体の帯電を防止できて、塵埃の吸着を防
止できるという効果もある。
【0126】請求項9に記載の発明によれば、緻密な発
泡体を製造できるとともに、製造時の製造効率を向上で
きるという効果がある。
【0127】請求項10,11に記載の発明によれば、
前述の発泡体と同様の効果を奏することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発泡体を模式的に
示す斜視図である。
【図2】前記第1実施形態における押出成形機を模式的
に示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るに発泡体を模式的
に示す斜視図である。
【図4】本発明の各実施形態の変形例に係る発泡体を模
式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1X 発泡材料 2A ポリプロピレン(樹脂成分) 2B 紙粒(粒状混合物) 3,3A 添加剤(酸化防止剤,難燃剤,脂肪酸ア
ミド系滑剤,タルク) 11 押出成形機 41 発泡用流体としての水 100A,110,120 緩衝材に用いられる発
泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA01 CA01 CA08 CA20 CB01 DA01 KA04 KA08 MA03 3H036 AB18 AB25 AE13 4F074 AA02 AA03 AA24 AD12 AD13 AD16 BA34 CA22 CA25 CC03X CC04X DA32 DA33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分を含む発泡材料を発泡用流体に
    より発泡させた発泡体であって、 前記発泡材料は、前記樹脂成分と、セルロースと、でん
    ぷんとを含み、 この発泡材料において、重量比で、前記セルロースの比
    率が最も大きいことを特徴とする発泡体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発泡体において、 前記樹脂成分は、ポリプロピレンであることを特徴とす
    る発泡体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の発泡体
    において、 前記セルロースおよび前記でんぷんは、混合され粒状と
    された粒状混合物として構成されていることを特徴とす
    る発泡体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発泡体において、 前記粒状混合物を構成するセルロースは、その粒度が、
    30メッシュを通過し、かつ400メッシュを通過しな
    い範囲であることを特徴とする発泡体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    発泡体において、 前記樹脂成分には、この樹脂成分100重量部に対して
    0.2重量部以上の酸化防止剤が添加され、 この酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤とホスファ
    イト系酸化防止剤とが、重量比で、フェノール系酸化防
    止剤/ホスファイト系酸化防止剤=1/2として混合さ
    れた混合物であることを特徴とする発泡体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    発泡体において、 前記樹脂成分には、この樹脂成分100重量部に対して
    5重量部の難燃剤が添加されていることを特徴とする発
    泡体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発泡体において、 前記難燃剤は、リン系、ブロム系、塩素化パラフィン、
    および三酸化アンチモンのうちのいずれかを含むことを
    特徴とする発泡体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    発泡体において、 前記樹脂成分には、この樹脂成分100重量部に対して
    0.2〜0.5重量部の範囲の脂肪酸アミド系滑剤が添
    加されていることを特徴とする発泡体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    発泡体において、 前記樹脂成分には、この樹脂成分100重量部に対して
    1〜2重量部のタルクが添加されていることを特徴とす
    る発泡体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかに記載
    の発泡体により構成されていることを特徴とする断熱
    材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項9のいずれかに記載
    の発泡体により構成されていることを特徴とする緩衝
    材。
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