JP2003333818A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2003333818A
JP2003333818A JP2002141992A JP2002141992A JP2003333818A JP 2003333818 A JP2003333818 A JP 2003333818A JP 2002141992 A JP2002141992 A JP 2002141992A JP 2002141992 A JP2002141992 A JP 2002141992A JP 2003333818 A JP2003333818 A JP 2003333818A
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rotor magnet
brushless motor
housing case
field coil
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JP2002141992A
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Atsushi Okamoto
敦志 岡本
Kazuya Nakamura
一也 中村
Shingo Suzuki
真吾 鈴木
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長を短くすることができるとともに、各ホ
ール素子の配設及び配設位置の調整を容易にすることが
できるブラシレスモータを提供する。 【解決手段】 回転軸を有するインナーロータのロータ
マグネットの周囲に、界磁コイルが備えられるととも
に、ロータマグネットの回転時の磁界を検出するホール
素子が備えられるブラシレスモータであり、ロータマグ
ネットの一方の端部に、この端部の径を前記ロータマグ
ネットの他の部分より小さくした小径部が設けられ、界
磁コイル内径とロータマグネットの小径部外径との間に
ホール素子収容部が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーロータマ
グネット型のブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、小型のモータとして、コアレ
スモータと並んで、インナーロータマグネット型のブラ
シレスモータが一般的に知られている。以下、そのブラ
シレスモータの構造を図面を参照して説明する。
【0003】ブラシレスモータ300は、例えば図3に示
すように、インナーロータ部302と、界磁コイル301と、
ホール素子303と、ホールセンサ基板304と、ハウジング
ケース305等を備えて構成されている。なお、図3で
は、ブラシレスモータ300の側断面を図示している。
【0004】インナーロータ部302は、略円筒状のロー
タマグネット321と、その中心を貫通して固定された回
転軸322と、マグネットヨーク325を備えている。この回
転軸322は、略円筒状のハウジングケース305の両開口部
に位置するフランジ306及びエンドフランジ307の軸中心
位置でベアリング362、372により回転自在に軸支されて
いる。
【0005】界磁コイル301は、インナーロータ部302の
周囲に配置され、軸方向に並べられた積層鋼板351を介
してハウジングケース305の内周面に固定されている。
また、界磁コイル301は、例えば三相コイルの場合、図
示していない120°等配分位置の他の二カ所を含むホー
ル素子303の検出結果による駆動回路側の制御下で、イ
ンナーロータ部302を回転駆動させるための回転磁界を
発生させる。
【0006】またホールセンサ基板304は、ロータマグ
ネット321の回転時の磁界の変化を検出するための三カ
所のホール素子303にそれぞれ接続され、この各箇所の
ホール素子303で検出された磁界の変化を信号として図
示していない駆動回路側に出力する。また駆動回路は、
前記ホール素子出力信号に基づいて、インナーロータ部
302を回転駆動させるために、図示しない駆動回路から
界磁コイル301への電流の供給タイミングを制御する。
【0007】このように構成されたブラシレスモータ30
0は、各ホール素子303の検出結果に基づいて駆動回路か
ら界磁コイル301への電流の供給タイミングを制御する
ことにより、界磁コイル301に回転磁界を発生させて、
この回転磁界によりインナーロータ部302を回転させ回
転軸322に回転トルクを与える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、界磁コイル
に発生する回転磁界がインナーロータ部の回転に効率的
に供されるためには、界磁コイルとロータマグネットと
を可能な限り近接、あるいは対向する有効範囲を大きく
する必要がある。同時に、ホール素子はロータマグネッ
トの磁界を正確に検出する必要があるため、ホール素子
とロータマグネットとを近接させることが望まれてい
る。
【0009】そこで、図3に示すように、界磁コイル30
1をロータマグネット321に可能な限り近接して設けると
ともに、界磁コイル301の後端がロータマグネット321の
後端面よりも手前側に位置するようにして、界磁コイル
301の後端よりも後方にて、ロータマグネット321の外側
にホール素子303を配設するための空間D部分を設け、
その空間Dにホール素子303を配設している。
【0010】しかしながら、上記構成では、ホール素子
303によりロータマグネット321の磁界を検出するためだ
けに、ロータマグネット321の全長を界磁コイル301の全
長よりも長くしており、これにより、モータ全体として
図2(b)で示すA寸法部分が必要となり、モータの全長
が長くなってしまうといった問題があった。
【0011】また、ホール素子303のブラシレスモータ3
00への配設を、ハウジングケース305の後端部を塞ぐよ
うにエンドフランジ307を取り付けた後で、エンドフラ
ンジ307のスリット371に、ホールセンサ基板304に接続
されたホール素子303を挿通させて行わなければならな
かった。さらに、ホール素子303によりロータマグネッ
ト321の磁界を正確に検出するためには、ホールセンサ
基板304自体を前記スリット371範囲内で回転移動させる
ことでホール素子303の配設位置を微調整する必要もあ
った。特に、これらの作業を小型のブラシレスモータに
対して行う場合には、手間がかかり煩雑なものとなって
いた。
【0012】加えて、このような構成では、ホール素子
303が接続されたホールセンサ基板304はエンドフランジ
307の後端面に設けられることになる。そこで、剥き出
し状態となっているホールセンサ基板304を後方から覆
うようにエンドフランジ307の後側に、カバー353部材を
設ける必要があるため、図2(b)で示すB寸法部分のよ
うに、このカバー353部材によってブラシレスモータ300
の全長がさらに長くなってしまっていた。
【0013】本発明の課題は、モータの全長を短くする
ことができるとともに、ホール素子の配設及び配設位置
の調整を容易にすることができるブラシレスモータを提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転軸を有するインナーロータのロータマグネット
の周囲に、ステータ側界磁コイルが備えられるととも
に、前記ロータマグネットの磁界を検出するホール素子
が備えられるブラシレスモータであって、前記ロータマ
グネットの一方の端部に、この端部の径を前記ロータマ
グネットの他の部分より小さくした小径部が設けられ、
前記界磁コイルと前記ロータマグネットの小径部との間
にホール素子が配置されていることを特徴としている。
【0015】この請求項1記載の発明によれば、ロータ
マグネットの一方の端部に、この端部の径をロータマグ
ネットの他の部分より小さくした小径部となる段差が設
けられているので、ロータ側の小径部とステータ側の界
磁コイルとの間に、必要最小限のホール素子が配置され
る空間が設けられ、その空間にホール素子が配置される
ことになる。これにより、従来例のようにロータマグネ
ットの全長をホール素子の分、延長する必要がなくな
る。
【0016】また、界磁コイルに発生する回転磁界に基
づいてロータマグネットを回転させる上で、ロータマグ
ネットと界磁コイルとを可能な限り近接して配設するこ
とが望まれているが、界磁コイルの端部はブラシレスモ
ータのモータトルクへの寄与率が低いため、ブラシレス
モータを上記構成としても、モータトルクをほとんど弱
めることがない。
【0017】さらに請求項2記載の発明では、請求項1
記載のブラシレスモータにおいて、前記ホール素子が、
前記ロータマグネットの小径部とされた端部、及び前記
界磁コイルの前記回転軸の軸方向に沿った内径範囲内に
配置されていることを特徴としている。
【0018】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0019】また請求項3記載の発明では、請求項1ま
たは2記載の発明のブラシレスモータにおいて、両端が
開口している筒状のハウジングケースを備え、前記ハウ
ジングケースの両端部のそれぞれに固定されるととも
に、ハウジングケース内に配置される前記インナーロー
タの回転軸を回転自在に支持する蓋体のフランジ及びエ
ンドフランジを備え、前記ロータマグネットの小径部と
された端部側の前記エンドフランジ側の前記ホール素子
に臨む内面に、前記ホール素子に接続されるとともに前
記ホール素子を支持するホールセンサ基板が固定されて
いることを特徴としている。
【0020】この請求項3記載の発明によれば、ロータ
マグネットの小径部とされた端部側のエンドフランジの
ホール素子に臨む内面に、ホールセンサ基板が固定され
ているので、ホールセンサ基板をエンドフランジの外部
側に設ける場合のように、剥き出し状態のホールセンサ
基板覆うためのカバー部材を設ける必要がなくなり、そ
のカバー部材の厚み分も含めて、ブラシレスモータの全
長を短くすることができる。
【0021】また、ホールセンサ基板は、ホール素子に
接続されるとともにホール素子を支持するので、エンド
フランジはハウジングケースの端部の開口に少なくとも
一部が挿入され、ハウジングケースに回転調整可能な状
態から最終的に固定されることにより、ブラシレスモー
タにホール素子が正しく配設される。
【0022】また請求項4記載の発明では、請求項3記
載のブラシレスモータにおいて、前記ホールセンサ基板
が固定されたエンドフランジが、前記ハウジングケース
の開口片端に挿入され、かつ、ハウジングケースに位置
決め固定される前に、前記回転軸回りに回転調整可能と
されていることを特徴としている。
【0023】この請求項4記載の発明によれば、ホール
素子をホールセンサ基板に組み込んで固定し、そしてエ
ンドフランジをハウジングケースの開口片端に挿入した
後、ハウジングケース側に固定される前に、蓋体のエン
ドフランジ自体を回転軸周りに回転移動させて、その回
転移動により各ホール素子が回転調整され、ホール素子
のブラシレスモータでの配設位置を変更することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について、図面を
用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲
は、図示例に限定されない。
【0025】図1は、ブラシレスモータの要部を示した
側断面図であり、図2(a),(b)は、前記図1のブラシレ
スモータと前記図3の従来のブラシレスモータとの比較
を示した側断面図である。なお図2では、簡略化のため
各ブラシレスモータの側断面の中心線から半分部分のみ
を図示している。
【0026】ブラシレスモータ100は、前記同様の小型
のインナーロータマグネット型のブラシレスモータであ
り、例えば図1に示すように、電源の駆動回路(図示
略)から供給される電流により回転磁界を発生させるス
テータ側の界磁コイル1と、回転磁界に基づいて回転す
るインナーロータ部2と、ロータマグネット21の回転時
の磁界の変化を検出するためのホール素子3と、このホ
ール素子3で検出された磁界の変化を出力信号として、
界磁コイル1への電流の供給タイミングを制御する駆動
回路(図示略)へ接続するホールセンサ基板4と、これ
ら各構成部材が収められるハウジングケース5と、ハウ
ジングケース5の両開口部を塞ぐフランジ6と、エンドフ
ランジ7とを備えて概略構成されている。
【0027】このうち、ハウジングケース5は、例えば
非磁性材料から構成された略円筒状(筒状)の部材であ
る。このハウジングケース5の内周面には、うず電流を
流れにくくするために、例えば軸方向に積層された厚み
0.5mm程度の円環状の積層鋼板51が設けられている。
【0028】そして、積層鋼板51の内周面側に、例えば
軸方向に延在する円筒状の界磁コイル1がステータ部と
して設けられている。なお、界磁コイル1は、ブラシレ
スモータの種類により異なるが、本実施形態では、巻線
工程において六角形巻き枠を用いる亀甲巻シートコイル
を、円筒形状に成形した界磁コイル1を図示している。
また円筒状界磁コイル1の内方には、インナーロータ部2
が設けられている。
【0029】インナーロータ部2は、例えば高性能な希
土類永久磁石からなり、界磁コイル1に近接するように
界磁コイル1と同方向に延在する略円筒状のロータマグ
ネット21と、このロータマグネット21の略中心を貫通し
て固定された回転軸22と、バックヨークとなるマグネッ
トヨーク25を備えている。
【0030】ロータマグネット21は、そのエンドフラン
ジ7側の後端面と、同界磁コイル1の後端面とが略揃うよ
うに設けられ、ロータマグネット21の軸方向における長
さが界磁コイル1の軸方向における長さと等しいか、そ
の長さよりもわずかに短くなっている。また、ロータマ
グネット21は、その後端部(エンドフランジ側の端部)
211の円周方向界磁コイル1側に、例えば全周に亘ってリ
ング状に切り欠かれた段差部となる小径部23を設けてい
る。つまり段差部分の径は、ロータマグネット21の他の
外周部分より小さくなっている。
【0031】小径部23は、例えば、その軸方向における
寸法長さがホール素子3の軸方向における長さよりも多
少長くなっている。また、小径部23の外径外周面から界
磁コイル1の内面に亘る内外径間のクリアランスは、ホ
ール素子3の厚みよりも大きくなっている。
【0032】このように、段差部の小径部23と界磁コイ
ル1との間の空間には、ホール素子3が収められる例えば
ホール素子収納部Eが形成されている。そして、このホ
ール素子収納部Eにホール素子3が収められることによ
って、ホール素子3が界磁コイル1の回転軸22の軸方向に
沿った範囲内に配置されるようになっている。
【0033】一方、回転軸22は、ハウジングケース5と
同軸上に位置するようになっており、ハウジングケース
5の両開口部に設けられたフランジ6及びエンドフランジ
7の両側でベアリング62とベアリング72で回転自在に軸
支されている。
【0034】フランジ6は、例えば、ハウジングケース5
の回転軸22の出力側の開口部を覆った状態で固定される
ための固定部61を備えており、固定部61をハウジングケ
ース5の前記開口部に圧入することでハウジングケース5
に嵌合固定されている。なお、この固定部61の外径はハ
ウジングケース5の前記端部の内径よりもわずかに大き
くなっている。
【0035】また、フランジ6は、そのブラシレスモー
タ100内部側の略中央に窪みが設けられており、その窪
みに回転軸22を軸支するためのベアリング62が嵌め込ま
れている。そして、このベアリング62を介して、回転軸
22はフランジ6の略中心を貫いている。なお、フランジ6
の外側(図1の向かって左側回転軸出力側)には、図示
は省略するが、駆動する回転軸22と共に回転する歯車な
どが取付られる。
【0036】一方、エンドフランジ7は、ハウジングケ
ース5の反出力側(ロータマグネットの小径部とされた
端部側)の開口部を覆った状態で固定されるための固定
部71を備えており、固定部71を、図示したハウジングケ
ース5の開口部に嵌挿入することで、ホール素子3の回転
調整を行った後、位置決めし、ハウジングケース5にカ
シメ固定される。なお、固定部71の外径はハウジングケ
ース5の反出力側端部の内径と略等しいか、内径よりも
わずかに小さくなっている。なお、固定方法はカシメ固
定に限定されることはない。
【0037】このエンドフランジ7は、そのブラシレス
モータ100内部側の略中央に窪みが設けられており、そ
の窪みに回転軸22を受けるベアリング72が嵌め込まれて
いる。そして、回転軸22は、ベアリング72を介してエン
ドフランジ7の略中心に位置している。
【0038】また、エンドフランジ7は、その内側端面
(ホール素子に臨む内面)73に、ホールセンサ基板4を
備えている。三相コイルの場合、このホールセンサ基板
4には、エンドフランジ7に形成した凹部41と同位置に、
ホール素子3が120°等配分に取り付けられている。なお
各ホール素子3は、具体的には、前記ホール素子収納部E
の径方向における中央位置と略等しい円周位置となるよ
うにそれぞれ設けられている。
【0039】また、エンドフランジ7には、図示は省略
するが、界磁コイル1に電流を供給するために、一端部
が駆動回路に接続される複数のリード線を通す貫通孔が
設けられている。
【0040】次に、ホール素子3のブラシレスモータ100
での配設及び、配設位置の調整方法について説明する。
【0041】先ず、ハウジングケース5内周面に積層鋼
板51及び界磁コイル1が配置固定され、ハウジングケー
ス5の回転軸22出力側(図に示す左側)となる開口部
に、フランジ6を圧入固定し、ハウジングケース5の内部
にインナーロータ部2をその回転軸22がフランジ6中心の
ベアリング62を貫通するように挿通する。
【0042】一方、エンドフランジ7のブラシレスモー
タ100内部側となる端面73に、三相コイルの場合、120°
等配分位置にホール素子3が各配置固定されたホールセ
ンサ基板4を固定する。そして、このホール素子3及びホ
ールセンサ基板4が設けられたエンドフランジ7を、前記
ホール素子3がホール素子収納部Eに収められるようにし
て、且つ回転軸22がエンドフランジ7中心のベアリング7
2に挿通するようにして、ハウジングケース5の開口部に
嵌挿する。
【0043】そして、エンドフランジ7全体を回転軸22
中心周りに回転させることで、その回転移動によりホー
ル素子3を回転調整して、ホール素子3が界磁コイル1と
の位置関係で最も適合した配置になるように、エンドフ
ランジ7の角度を特定して、特定された位置でエンドフ
ランジ7をハウジングケース5側にカシメ固定する。この
ようにして、ホール素子3の配設位置が微調整され決定
される。
【0044】これにより、ホール素子3がブラシレスモ
ータ100内部に正しく配設された状態となる。
【0045】なお、フランジ6及びエンドフランジ7は、
例えば、各々の固定部61、71をハウジングケース5の各
開口部の端部に挿入することで取り付けられ、各々の開
口部の端部のうち固定部61側は圧入固定、固定部71側は
挿入された部分をハウジングケース5外周からカシメる
ことによって強固に固定されるようになっているが、こ
れに限定されるものではない。ハウジングケース形状は
深絞り成形によりフランジ6側を省略したものでもよ
く、変形したハウジングケースも応用可能である。
【0046】このように、上記実施の形態のブラシレス
モータ100によれば、ロータマグネット21の前記段差の
小径部23と界磁コイル1との間に設けられたホール素子
収納部Eに、各ホール素子3が配置されることで、従来の
ようにロータマグネット21の全長をホール素子3の分、
全長を長くする必要がなくなる。
【0047】さらに、ホールセンサ基板4がエンドフラ
ンジ7内側の端面73に設けられているので、従来のよう
にホールセンサ基板4を覆うためのカバー353部材、実質
的には図2(b)に示すB寸法部分のスペースを設ける必
要がなくなり、そのカバー部材の厚み分、ブラシレスモ
ータ100の全長を短くすることができる。従って、ブラ
シレスモータ100の全長を、前記図2(b)のA寸法と合わ
せて、図2(a)に示すC寸法部分の長さ分、従来のブラ
シレスモータに比べて短くすることができる。
【0048】また、ブラシレスモータ100を上記構成と
して、段差部の小径部23と界磁コイル1との間の空間で
あるホール素子収納部Eにホール素子3を配置しても、
界磁コイル1の端部はブラシレスモータ100のモータトル
クへの寄与率が低いため、モータトルクをほとんど弱め
ることがない。
【0049】また、ホール素子3に接続されるとともに
ホール素子3を支持するホールセンサ基板4が、エンドフ
ランジ7の内側端面73に一体で設けられ、エンドフラン
ジ7はその固定部71をハウジングケース5の開口端部に挿
入して、ハウジングケース5に回転調整可能な状態で設
けられることにより、ホール素子3の位置決め作業が容
易となり、ブラシレスモータ100内部に各ホール素子3を
正確に、かつ容易に配設することができる。
【0050】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、ロータマグネット21の後端
部211をリング状に切り欠いて段差をつけて小径部23を
形成するようにしたが、これに限られるものではない。
ロータマグネット21の端部の径方向をロータマグネット
21の他の部分より小さくしたホール素子収納部Eが確保
できるスペースがあれば、その形状は任意である。
【0051】また、上記実施の形態では、ロータマグネ
ット21の一端と界磁コイル1の一端とが略揃うように設
けたが、ロータマグネット21の端部211が、界磁コイル1
の回転軸22の軸方向に沿った有効範囲内に配置されてい
れば良く、例えば、ロータマグネット21の端面が界磁コ
イル1の端面よりも短い位置の円筒内方側となるように
しても良い。
【0052】さらに、上記実施の形態では、ホールセン
サ基板4を介してホール素子3から出力された信号に基づ
いて、駆動回路から界磁コイル1への電流の供給タイミ
ングを制御するようにしたが、これに限られるものでは
なく、例えば駆動回路をホールセンサ基板4上に載置し
て前記界磁コイル1への電流の供給タイミングを制御す
るようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、ロータマグネットの一方の端部周囲に、この端部の
径をロータマグネットの他の部分より小さくした段差の
小径部が設けられているので、回転部のロータマグネッ
トの小径部外周と、ステータ部円筒界磁コイル内径との
間に、各ホール素子が配置される空間が設けられ、その
空間にホール素子を配置することができる。従って、ロ
ータマグネットの全長を従来のようにホール素子の配置
スペース分、長くする必要がなく、また同時に界磁コイ
ルとロータマグネットとの位置関係を近接させて配置で
き、スペース的にブラシレスモータの全長を短くするこ
とができる。
【0054】また、界磁コイルの端部は、ブラシレスモ
ータのモータトルクへの寄与率が低いため、ブラシレス
モータを上記構成のものとしても、モータの特性上、モ
ータトルクをほとんど弱めることがない。
【0055】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明と同等の効果を得ることができる。
【0056】また、請求項3記載の発明によれば、ロー
タマグネットの小径部とされた端部側のエンドフランジ
のホール素子に臨む内面に、ホールセンサ基板が固定さ
れているので、従来のようにホールセンサ基板を覆うた
めのカバー部材を設ける必要がなくなり、そのカバー部
材の厚み分、ブラシレスモータの全長を短くすることが
できる。
【0057】また、ホールセンサ基板は、ホール素子に
接続されるとともに、ホール素子を支持し、エンドフラ
ンジに固定されている。エンドフランジはハウジングケ
ースの端部の開口に少なくとも一部が嵌挿され、ハウジ
ングケースに対し回転調整可能な状態で設けられること
により、ホール素子3の位置決め作業が容易となり、ブ
ラシレスモータ内部に必要な各ホール素子を正確に、か
つ容易に配設することができる。
【0058】また請求項4記載の発明によれば、ホール
素子をホールセンサ基板に組み込んで固定し、そしてエ
ンドフランジをハウジングケースの開口片端に挿入した
後、ハウジングケース側に固定される前に、蓋体のエン
ドフランジ自体を回転軸周りに回転移動させて、その回
転移動により各ホール素子が回転調整され、ホール素子
のブラシレスモータでの配設位置を変更することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態として例示するブラ
シレスモータの側断面図である。
【図2】本発明のブラシレスモータと従来のブラシレス
モータとの比較を示す側断面概略図である。
【図3】従来のブラシレスモータを示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
100、300 ブラシレスモータ 1、301 界磁コイル 2、302 インナーロータ部 21、321 ロータマグネット 211 端部 22、322 回転軸 23 小径部 25、325 マグネットヨーク 3、303 ホール素子 4、304 ホールセンサ基板 5、305 ハウジングケース 51、351 積層鋼板 6、306 フランジ 61、71 固定部 62、72、362、372 ベアリング 7、307 エンドフランジ 73 端面 E 収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA08 AA10 BB01 BB05 BB15 BB20 BB22 CC03 EE14 FF01 5H605 AA08 BB05 BB10 CC08 DD05 EC20 GG03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を有するインナーロータのロータ
    マグネットの周囲に、ステータ側界磁コイルが備えられ
    るとともに、前記ロータマグネットの磁界を検出するホ
    ール素子が備えられるブラシレスモータであって、 前記ロータマグネットの一方の端部に、この端部の径を
    前記ロータマグネットの他の部分より小さくした小径部
    が設けられ、前記界磁コイルと前記ロータマグネットの
    小径部との間にホール素子が配置されていることを特徴
    とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記ホール素子が、前記ロータマグネッ
    トの小径部とされた端部、及び前記界磁コイルの前記回
    転軸の軸方向に沿った内径範囲内に配置されていること
    を特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 両端が開口している筒状のハウジングケ
    ースを備え、前記ハウジングケースの両端部のそれぞれ
    に固定されるとともに、ハウジングケース内に配置され
    る前記インナーロータの回転軸を回転自在に支持する蓋
    体のフランジ及びエンドフランジを備え、前記ロータマ
    グネットの小径部とされた端部側の前記エンドフランジ
    の前記ホール素子に臨む内面に、前記ホール素子に接続
    されるとともに前記ホール素子を支持するホールセンサ
    基板が固定されていることを特徴とする請求項1または
    2記載のブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 前記ホールセンサ基板が固定されたエン
    ドフランジが、前記ハウジングケースの開口片端に挿入
    され、かつ、ハウジングケースに位置決め固定される前
    に、前記回転軸回りに回転調整可能とされていることを
    特徴とする請求項3記載のブラシレスモータ。
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