JP2003333656A - 携帯端末装置 - Google Patents

携帯端末装置

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JP2003333656A
JP2003333656A JP2002138486A JP2002138486A JP2003333656A JP 2003333656 A JP2003333656 A JP 2003333656A JP 2002138486 A JP2002138486 A JP 2002138486A JP 2002138486 A JP2002138486 A JP 2002138486A JP 2003333656 A JP2003333656 A JP 2003333656A
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terminal device
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pda
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JP2002138486A
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Kanji Nakajo
完治 中條
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置を紛失した場合などにおいて、内部に保存
された情報の漏洩を確実に防ぎ、また、その情報を取り
戻すことを可能とする携帯端末装置を提供する。 【解決手段】外部端末から与えられるロック指示を無線
通信モジュール18にて受けると、CPU21は本装置
を操作ロックすると共に、RAM23などに記憶された
情報を所定の転送先へ転送する。これにより、本装置を
紛失した場合などにおいて、内部に保存された情報の漏
洩を確実に防ぐことができると共に、その情報を取り戻
すことができる。また、例えば無線通信モジュール18
が接続されていない場合など外部端末からロック指示を
送ることができない状況では、操作者をパスワードなど
により認証することで、所有者以外の者が操作入力した
ときに操作ロックをかけて情報を守る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDA(Personal
Digital Assistant)などの携帯端末装置に係り、特に
無線通信機能を備えて、他の端末装置との間で無線通信
が可能な携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、PDAや携帯電話装置などの携
帯情報端末装置では、様々な情報を保存することが可能
であり、その情報の中には他人に見せたくない個人情報
や機密情報といったものも含まれる。しかし、この種の
端末装置は、ユーザが携帯しながら、どこでも自由に利
用できるといった利便性を有する反面、紛失や盗難の機
会も多く、所有者以外の者によって装置内の保存情報を
盗み見られる危険性がある。そこで、通常、パスワード
の設定機能を備え、そのパスワードの入力なしでは内部
の情報を見ることができないようにしている。また、携
帯電話装置などでは、外部から当該装置に対して電話を
かけ、予め設定された暗証番号を送ることにより、遠隔
的に操作ロックを可能とする機能を備えたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、パスワードの設定により他人が勝手に端末内の情報
を見ることができないようにしていた。しかしながら、
常にパスワードが設定されているとは限らず、パスワー
ドを設定していない状態で紛失などした場合には他人に
情報が見られてしまうことになる。また、携帯電話装置
のように遠隔的に操作ロックする機能を備えていても、
その端末装置が圏外にある場合など、無線通信できない
状態にある場合には、操作ロックを行うことができない
ので、情報の漏洩を防ぐことができない。
【0004】昨今のPDAなど多くの情報を記憶するこ
とができ、特に顧客情報など機密性の高い情報を保存し
ているような場合もある。したがって、この種の情報の
漏洩を防ぐことは不可欠となってくる。さらに、単に情
報が他人に漏れないようにするだけでなく、その情報を
取り戻すことも必要である。
【0005】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、装置を紛失した場合などにおいて、内部に保存さ
れた情報の漏洩を確実に防ぐことができると共に、その
情報を取り戻すことのできる携帯端末装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
携帯端末装置は、無線通信装置を備えた携帯端末装置に
おいて、各種情報を記憶した記憶手段と、外部端末から
与えられるロック指示を受けて、上記記憶手段に対する
情報の読出し操作を含む特定の操作をロックする操作ロ
ック手段と、この操作ロック手段による操作ロックに伴
い、上記記憶手段に記憶された情報を所定の転送先へ転
送する転送手段とを具備して構成される。
【0007】このような構成によれば、外部端末から与
えられるロック指示により本装置が操作ロックされた状
態となり、さらに、その操作ロックに伴い本装置内の情
報が所定の転送先へ転送される。これにより、本装置を
紛失した場合などにおいて、内部に保存された情報の漏
洩を確実に防ぐことができると共に、その情報を取り戻
すことができる。
【0008】本発明の請求項2に係る携帯端末装置は、
無線通信装置を備えた携帯端末装置において、各種情報
を記憶した記憶手段と、操作者の認証を行う認証手段
と、この認証手段によって操作者を認証できなかった場
合に、上記記憶手段に対する情報の読出し操作を含む特
定の操作をロックする操作ロック手段と、この操作ロッ
ク手段による操作ロックに伴い、上記記憶手段に記憶さ
れた情報を所定の転送先へ転送する転送手段とを具備し
て構成される。
【0009】このような構成によれば、操作者が本来の
所有者であるか否かが認証され、所有者でないことが判
明した場合に本装置の操作ロックされた状態となり、さ
らに、その操作ロックに伴い本装置内の情報が所定の転
送先へ転送される。これにより、本装置を紛失した場合
などにおいて、内部に保存された情報の漏洩を確実に防
ぐことができると共に、その情報を取り戻すことができ
る。
【0010】また、請求項3では、上記請求項2記載の
携帯端末装置において、上記認証手段は、上記無線通信
装置が接続されていない状態で操作入力があったとき
に、そのときの操作者をパスワードによって認証するこ
とを特徴とする。
【0011】このような構成によれば、無線通信装置が
未接続であり、外部から遠隔的に操作ロックできない状
況であっても、パスワード認証により所有者以外の者の
操作入力に対して操作ロックすることができる。
【0012】また、請求項4では、上記請求項2記載の
携帯端末装置において、上記認証手段は、上記無線通信
装置が通信不可の状態で操作入力があったときに、その
ときの操作者をパスワードによって認証することを特徴
とする。
【0013】このような構成によれば、無線通信装置の
通信不可状態にあり、外部から遠隔的に操作ロックでき
ない状況であっても、パスワード認証により所有者以外
の者の操作入力に対して操作ロックすることができる。
【0014】本発明の請求項5に係る携帯端末装置は、
識別情報を有する無線通信装置が装着可能な携帯端末装
置において、各種情報を記憶した記憶手段と、上記無線
通信装置の識別情報を判別する判別手段と、この判別手
段によって判別された識別情報が予め登録された識別情
報と異なっていた場合に、上記記憶手段に対する情報の
読出し操作を含む特定の操作をロックする操作ロック手
段と、この操作ロック手段による操作ロックに伴い、上
記記憶手段に記憶された情報を所定の転送先へ転送する
転送手段とを具備して構成される。
【0015】このような構成によれば、無線通信装置に
付けられた識別情報により他の無線通信装置が装着され
ていることが判明した場合に本装置の操作が操作ロック
された状態となり、さらに、その操作ロックに伴い本装
置内の情報が所定の転送先へ転送される。これにより、
他人が別の無線通信装置を装着して本装置を利用しよう
とした場合において、操作ロックにより内部に保存され
た情報の漏洩を確実に防ぐことができると共に、その情
報を取り戻すことができる。
【0016】また、請求項6では、上記請求項1、2、
5のいずれかに記載の携帯端末装置において、操作ロッ
ク時に転送すべき情報、その転送先、転送形式を設定す
る転送設定手段を備えることで、転送に関する設定を任
意に変更可能とする。
【0017】また、請求項7では、上記請求項1、2、
5のいずれかに記載の携帯端末装置において、上記転送
手段による情報の転送が完了しなかった場合に再転送を
繰り返す転送制御手段を備えることで、情報を確実に転
送可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態に係る携帯端末
装置の外観構成を示す図であり、ここでは携帯端末装置
としてPDAを想定した場合の概略的な構成が示されて
いる。
【0020】PDA11は、小型で軽量な携帯型の情報
端末として用いられるものであり、個人情報を管理する
PIM(Personal Information Manager)機能の他、電
子メール機能や無線通信機能などを備えている。このP
DA11の装置本体の上面部には、LCD(Liquid Cry
stal Display)12や、各種ボタン群からなるキー操作
部14、スピーカ15などが設けられている。なお、L
CD12の画面上には透明のタッチパネル13が載置さ
れており、図示せぬスタイラスペンを用いて画面上での
入力操作が可能な構造を有する。
【0021】また、装置本体の上部には、スロット16
が設けられており、このスロット16に拡張メモリとし
て用いられるメモリカード17あるいはカード状の無線
通信モジュール18(無線通信装置)が着脱自在に装着
されるようになっている。この無線通信モジュール18
は、例えばPHS(Personal Handy Phone)等の無線通
信機能を有し、外部端末との間で所定の通信プロトコル
に従って無線通信を行う。
【0022】図2はPDA11の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0023】PDA11には、装置全体の動作を制御す
るCPU21の他、ROM22、RAM23、タイマ2
4、I/Oコントローラ25などが備えられている。C
PU21は、ROM22などに記憶されたプログラムを
読み込み、そのプログラムによって記述された手順に従
って所定の処理を実行する。ROM22には、予めOS
(Operating System)を含む各種プログラムなどの情報
が予め記憶されている。RAM23は、各種情報を保持
しておくためのメモリであって、これらの情報はバッテ
リによってバックアップされている。なお、このRAM
23に記憶される情報については後に図3を参照して説
明する。タイマ24は、所定の時間を計測後、CPU2
1に対して割り込み信号を発生する。
【0024】I/Oコントローラ25は、CPU21と
各種周辺装置との間でデータの入出力制御を行うもので
ある。このI/Oコントローラ25には、周辺装置とし
てLCD12、バックライト12a、タッチパネル1
3、キー操作部14、スピーカ15が接続されると共
に、メモリカード17や無線通信モジュール18などが
接続される。
【0025】LCD12は、データを表示するためのデ
バイスである。このLCD12には、背面から光を当て
るバックライ12aが設けられており、暗い場所でも画
面上のデータを視認可能な構造を有する。タッチパネル
13は、LCD12の画面上に載置されており、スタイ
ラスペンにてタッチされた部分の座標位置を検知して、
その座標位置を示すデータを入力する。キー操作部14
は、各種ボタン群などからなり、例えば画面のスクロー
ル操作や各機能の選択操作、データの入力操作などを行
う場合に用いられる。スピーカ15は、音声を含むオー
ディオ信号の出力を行うものであり、図1に示すように
PDA本体の所定の場所に設置されている。
【0026】メモリカード17は、拡張用メモリとし
て、例えばアプリケーションソフトを提供したり、RA
M23とは別にファイルなどの各種データを保持する場
合に用いられる。無線通信モジュール18は、外部端末
との間で無線によるデータ通信を行う通信装置であり、
本実施形態では図1に示すようにPDA11に対して着
脱可能な構成を有する。
【0027】また、本装置には所定容量のバッテリ27
が内蔵されており、携帯時にはこのバッテリ27を駆動
源として本装置が駆動されるようになっている。26は
AD変換器であり、このバッテリ27の端子電圧をデジ
タル値に変換する。28は電源制御回路であり、このバ
ッテリ27から装置全体に電力を供給したり、RAM2
3にバックアップ電力を供給するなどの制御を行う。な
お、図中の31はアドレスバス、32はデータバス、3
3はI/Oコントローラ25からCPU21に割り込み
を発生させるための信号線である。また、34は無線通
信モジュール18の制御信号線であり、35〜44はそ
の他の周辺デバイスの制御信号線である。
【0028】図3はPDA11に設けられたRAM23
の構成を示す図である。
【0029】RAM23には情報を記憶するための記憶
領域23a〜23dが設けられており、記憶領域23a
には、例えばアドレス帳情報、スケジュール情報などの
個人情報の他に、各種アプリケーションソフトを用いて
作成されたファイルなどが記憶されている。また、記憶
領域23bには予め設定されたパスワードが記憶されて
いる。記憶領域23cには転送対象として指定された情
報の種類(ファイル名など)や、その情報の転送先(メ
ールアドレスなど)が記憶されている。記憶領域23d
には無線通信モジュール18の機種を識別するためのモ
ジュールIDが記憶されている。
【0030】図4はPDA11の情報転送方法を説明す
るための図である。
【0031】PDA11に保持されている情報を転送す
る場合、例えばFTP(File Transfer Protocol)によ
るファイル転送や、メールの添付ファイルとして転送す
る方法がある。PDA11には、これらを実現するソフ
トウエアが搭載されており、どちらの形式で転送するの
かはユーザが任意に設定できる。
【0032】図4に示すように、外部端末から与えられ
るロック指示などによってPDA11が操作ロックされ
た状態になると、PDA11は、まず、無線により基地
局51に接続した後、ネットワーク52を介してサーバ
53に対してFTPあるいは電子メールに添付した形で
情報を転送する。ユーザは別の端末装置54を用いてサ
ーバ53にアクセスして当該情報を取り出す。
【0033】なお、情報の転送先はサーバ53に限ら
ず、ユーザの所有する端末装置54としても良い。この
場合、情報の転送先をどこにするのか(サーバ/ユーザ
端末など)、また、PDA11内の各種情報の中のどの
情報を転送対象として送るのかは上記転送形式(FTP
/電子メールなど)を含めてユーザが任意に設定可能で
あり、その指定設定情報が図3に示すRAM23の記憶
領域23cに保持されている。
【0034】このような構成において、PDA11に
は、ユーザの個人的な情報(アドレス帳、スケジュール
帳などに関する情報)の他、顧客に関する情報など、重
要な情報が保存されていることがある。したがって、P
DA11を紛失するなどした場合には、これらの情報の
漏洩を防ぐために、まず、PDA11の操作をロックし
て他人が情報を読み出せないようにし、さらには、その
情報を直ちに取り戻しておくことが好ましい。
【0035】以下に、このような状況を想定して本実施
形態におけるPDA11の処理動作について説明する。
【0036】図5はPDA11における外部指示による
操作ロック処理を示すフローチャートである。また、図
6はPDA11における操作ロック時の情報転送処理を
示すフローチャート、図7は図6の情報転送処理の詳細
動作を示すフローチャートである。
【0037】ユーザが図4に示すような他の端末装置5
4からPDA11に対して操作ロックの指示を送信する
と、そのときの指示信号が無線によりPDA11の無線
通信モジュール18に与えられる。これにより、無線通
信モジュール18は、I/Oコントローラ25、割り込
み信号線33を介してPDA11内のCPU21に割り
込み信号を送る。
【0038】図5に示すように、PDA11内のCPU
21は、無線通信モジュール18からの割り込み信号を
検出すると(ステップA11)、その割り込み要因を特
定する(ステップA12)。そして、割り込み要因が操
作ロックの指示であれば(ステップA13のYes)、
CPU21はPDA11を操作ロック状態とする(ステ
ップA14)。ここで言う操作ロックとは、PDA11
の操作を制限することを意味し、少なくともRAM23
に対する情報の読み出し操作を禁止するものであって、
その解除にはパスワードの入力が必要となる。
【0039】ここで、図6に示すように、PDA11が
操作ロック状態となると(ステップB11のYes)、
CPU21はPDA11内の情報を転送したか否かを判
断する(ステップB12)。PDA11内の情報を転送
していない場合には(ステップB12のNo)、CPU
21は無線通信モジュール18の装着の有無をチェック
し、無線通信モジュール18が装着されており、かつ、
無線通信可能な状態にあるときに(ステップB13のY
es)、PDA11内の情報を所定の転送先に対して転
送する(ステップB14)。
【0040】このときの情報転送処理を図7に示す。
【0041】すなわち、PDA11が操作ロックされた
状態になると、CPU21は、RAM23の記憶領域2
3aから転送対象として指定された情報を読み出す(ス
テップB21)。そして、転送先を確認後、CPU21
はその転送先に対して上記記憶領域23aから読み出し
た情報を所定の手続きに従って転送する(ステップB2
3)。
【0042】ここで、例えば通信状況などの影響により
途中で情報を転送できなくなった場合には(ステップB
24のNo)、全ての情報を転送できるまでの間、CP
U21は所定の時間間隔で再転送処理を繰り返す(ステ
ップB23)。この場合、例えば図8(a)に示すよう
に、転送対象として指定された情報を所定のパケット単
位で連続して転送している途中で転送できなくなったと
すると、同図(b)に示すように、その中断されたパケ
ットの先頭から改めて情報を再転送するものとする。
【0043】なお、上記図7では、予め指定された転送
先に対して情報を転送するようにしたが、外部端末から
その転送先を任意に指定するようにしても良い。これ
は、例えばPDA11に与えるロック指示の中に転送先
を指定する情報を含ませて送ることで実現できる。転送
すべき情報の種類についても同様にして外部端末から指
定可能である。
【0044】また、情報の転送方法についてもFTPに
よるファイル転送や、電子メールに添付して転送する方
法などがあるが、上記同様にロック指示の中に転送形式
(FTP/電子メール)を指定する情報を含ませて送る
ことで、上記同様に外部端末から指定可能である。
【0045】このように、遠隔地からPDA11の操作
をロックすることで、PDA11を紛失などした場合
に、他人にPDA11内の情報を見られてしまうことを
防止できる。また、操作ロックに伴い情報の転送を自動
的に行うことで、例えば顧客に関する情報などの重要な
情報を失ってしまうことを回避できる。なお、情報転送
後に当該情報をPDA11に残しておくか、あるいは、
消去するのかはユーザが任意に設定できるものとする。
ただし、情報をPDA11に残したままであると、何ら
かの方法で操作ロック状態が解除されてしまう可能性が
あるため、情報の転送と同時に装置内から消去すること
が好ましい。
【0046】ところで、ユーザの送った指示を必ずしも
PDA11が受け取れるといった保証はない。例えばP
DA11に無線通信モジュール18が装着されていな
い、あるいは、無線電波の届かないエリア(圏外と呼ば
れる通信不可エリア)にあるといったような場合であ
る。このような場合には、ユーザがPDA11に対して
ロック指示を送っても、その指示がPDA11に届かな
いため、操作ロックすることができず、他人に情報を見
られてしまう可能性がある。そこで、無線通信モジュー
ル18が装着されていない場合や通信不可の状態にある
場合に、パスワードによるユーザ認証を行い、所有者本
人であることを確認できないときに自動的に操作ロック
を行って情報の漏洩を防ぐものとする。このときの処理
を図9と図10に示す。
【0047】図9および図10はPDA11の自動操作
ロック処理を示すフローチャートであり、図9は無線通
信モジュール18の装着をチェックする場合、図10は
通信状態をチェックする場合の処理を示している。
【0048】図9に示すように、例えばPDA11に対
して何からの操作が行われたときに、PDA11内のC
PU21は無線通信モジュール18の装着の有無を検出
する(ステップC11)。そして、無線通信モジュール
18が装着されていなかった場合には(ステップC12
のNo)、他人による操作を防ぐために、CPU21は
例えば「パスワードを入力して下さい」といったような
メッセージをLCD12に表示することによりパスワー
ドの入力を操作者に要求する(ステップC13)。PD
A11の本来の所有者であれば、パスワードを知ってい
るので、正しいパスワードが入力された場合つまりRA
M23の記憶領域23cに登録されているパスワードと
同じものが入力された場合には(ステップC14のYe
s)、CPU21は本来の所有者であるものと判断し
て、そのときに行われた操作を有効化する。一方、正し
いパスワードが入力されず、しかも、その回数が所定数
(例えば3回)を越えた場合には(ステップC15のY
es)、CPU21は本来の所有者以外の者と判断し
て、そのときに行われた操作を無効化すると共に、それ
以降の操作をロックする(ステップC16)。
【0049】このように、無線通信モジュール18が外
されていて、外部からPDA11に対してロック指示を
送ることができない状況にあっても、自動的に操作ロッ
クを行うことができるので、PDA11内の情報を守る
ことができる。また、この状態で無線通信モジュール1
8が装着され、かつ、通信可能な圏内に入れば、図6で
説明したように、PDA11内の情報が所定の転送先へ
転送されるので、重要な情報などを速やかに取り戻すこ
とができる。
【0050】また、図10に示すように、例えばPDA
11に対して何からの操作が行われたときに、PDA1
1内のCPU21は無線通信モジュール18から得られ
る電波受信強度情報に基づいて現在の通信状態を検出す
る(ステップD11)。そして、電波受信レベルが所定
値以下で通信不可の状態(圏外)であった場合には(ス
テップD12のYes)、他人による操作を防ぐため
に、CPU21は例えば「パスワードを入力して下さ
い」といったようなメッセージをLCD12に表示する
ことによりパスワードの入力を操作者に要求する(ステ
ップD13)。PDA11の本来の所有者であれば、パ
スワードを知っているので、正しいパスワードが入力さ
れた場合つまりRAM23の記憶領域23cに登録され
ているパスワードと同じものが入力された場合には(ス
テップD14のYes)、CPU21は本来の所有者で
あるものと判断して、そのときに行われた操作を有効化
する。一方、正しいパスワードが入力されず、しかも、
その回数が所定数(例えば3回)を越えた場合には(ス
テップD15のYes)、CPU21は本来の所有者以
外の者と判断して、そのときに行われた操作を無効化す
ると共に、それ以降の操作をロックする(ステップD1
6)。
【0051】このように、PDA11が無線通信モジュ
ール18の無線通信可能範囲外にあって、外部からPD
A11に対してロック指示を送ることができない状況に
あっても、自動的に操作ロックを行うことができるの
で、PDA11内の情報を守ることができる。また、こ
の状態で通信可能な圏内に入れば、図6で説明したよう
に、PDA11内の情報が所定の転送先へ転送されるの
で、重要な情報などを速やかに取り戻すことができる。
【0052】また、他の方法として、無線通信モジュー
ル18のIDをチェックする方法がある。このときの処
理を図11に示す。
【0053】図11はPDA11の自動操作ロック処理
を示すフローチャートであり、無線通信モジュール18
のIDをチェックする場合の処理が示されている。
【0054】すなわち、無線通信モジュール18には、
それぞれに装置固有のIDが設けられている。そこで、
無線通信モジュール18が装着された場合に(ステップ
E11のYes)、PDA11内のCPU21は無線通
信モジュール18のIDを取得することにより(ステッ
プE12)、そのIDが予めRAM23の記憶領域23
dに登録されたIDと一致するか否かを判別する(ステ
ップE13)。その結果、両者のIDが一致しない場合
には(ステップE13の“NG”)、CPU21は他人
が別の無線通信モジュールをPDA11に装着したもの
と判断し、直ちに操作ロックを行う(ステップE1
4)。
【0055】このように、例えば無線通信モジュール1
8を未装着の状態で紛失した場合などにおいて、他人が
別の無線通信モジュールを装着してPDA11の操作し
ようとした場合などにおいて、そのときの操作を自動的
にロックすることができ、上記同様に、他人にPDA1
1内の情報を見られてしまうことを防止できる。また、
PDA11が操作ロック状態に移行したのに伴い、図6
で説明したように、PDA11内の情報が所定の転送先
へ転送されるので、重要な情報などを速やかに取り戻す
ことができる。
【0056】なお、上記実施形態では、PDAを例にし
て説明したが、本発明はPDAに限らず、無線通信機能
を備えた他の情報端末装置であっても適用可能である。
また、携帯電話装置に対しても適用可能である。
【0057】さらに、上述した実施形態において記載し
た手法は、コンピュータに実行さることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワ
ーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用するこ
とも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記
録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介し
て提供されたプログラムを読み込み、このプログラムに
よって動作が制御されることにより、上述した処理を実
行する。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、外
部端末からロック指示を送って本装置を操作ロックする
と共に、本装置内の情報を所定の転送先へ転送するよう
にしたため、本装置を紛失した場合などにおいて、内部
に保存された情報の漏洩を確実に防ぐことができると共
に、その情報を取り戻すことができる。
【0059】また、例えば無線通信装置が接続されてい
ない場合など、外部端末からロック指示を送ることがで
きない状況にあっても、操作者をパスワードなどにより
認証することで、所有者以外の者が操作入力したときに
操作ロックをかけて情報を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯端末装置として
PDAを例にした場合の外観構成を示す図。
【図2】上記PDAの回路構成を示すブロック図。
【図3】上記PDAに設けられたRAMの構成を示す
図。
【図4】上記PDAの情報転送方法を説明するための
図。
【図5】上記PDAにおける外部指示による操作ロック
処理を示すフローチャート。
【図6】上記PDAにおける操作ロック時の情報転送処
理を示すフローチャート。
【図7】上記情報転送処理の詳細動作を示すフローチャ
ート。
【図8】上記PDAにおける情報の再転送方法を説明す
るための図。
【図9】上記PDAにおける無線通信モジュールの装着
をチェックする場合の自動操作ロック処理を示すフロー
チャート。
【図10】上記PDAにおける通信状態をチェックする
場合の自動操作ロック処理を示すフローチャート。
【図11】上記PDAにおける無線通信モジュールのI
Dをチェックする場合の自動操作ロック処理を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
11…PDA 12…LCD 13…タッチパネル 14…キー操作部 15…スピーカ 16…スロット 17…メモリカード 18…無線通信モジュール 21…CPU 22…ROM 23…RAM

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信装置を備えた携帯端末装置にお
    いて、 各種情報を記憶した記憶手段と、 外部端末から与えられるロック指示を受けて、上記記憶
    手段に対する情報の読出し操作を含む特定の操作をロッ
    クする操作ロック手段と、 この操作ロック手段による操作ロックに伴い、上記記憶
    手段に記憶された情報を所定の転送先へ転送する転送手
    段とを具備したことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 【請求項2】 無線通信装置を備えた携帯端末装置にお
    いて、 各種情報を記憶した記憶手段と、 操作者の認証を行う認証手段と、 この認証手段によって操作者を認証できなかった場合
    に、上記記憶手段に対する情報の読出し操作を含む特定
    の操作をロックする操作ロック手段と、 この操作ロック手段による操作ロックに伴い、上記記憶
    手段に記憶された情報を所定の転送先へ転送する転送手
    段とを具備したことを特徴とする携帯端末装置。
  3. 【請求項3】 上記認証手段は、上記無線通信装置が接
    続されていない状態で操作入力があったときに、そのと
    きの操作者をパスワードによって認証することを特徴と
    する請求項2記載の携帯端末装置。
  4. 【請求項4】 上記認証手段は、上記無線通信装置が通
    信不可の状態で操作入力があったときに、そのときの操
    作者をパスワードによって認証することを特徴とする請
    求項2記載の携帯端末装置。
  5. 【請求項5】 識別情報を有する無線通信装置が装着可
    能な携帯端末装置において、 各種情報を記憶した記憶手段と、 上記無線通信装置の識別情報を判別する判別手段と、 この判別手段によって判別された識別情報が予め登録さ
    れた識別情報と異なっていた場合に、上記記憶手段に対
    する情報の読出し操作を含む特定の操作をロックする操
    作ロック手段と、 この操作ロック手段による操作ロックに伴い、上記記憶
    手段に記憶された情報を所定の転送先へ転送する転送手
    段とを具備したことを特徴とする携帯端末装置。
  6. 【請求項6】 操作ロック時に転送すべき情報、その転
    送先、転送形式を設定する転送設定手段を備えたことを
    特徴とする請求項1、2、5のいずれかに記載の携帯端
    末装置。
  7. 【請求項7】 上記転送手段による情報の転送が完了し
    なかった場合に再転送を繰り返す転送制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、5のいずれかに記載の
    携帯端末装置。
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