JP2003333101A - 記憶装置管理システム - Google Patents

記憶装置管理システム

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JP2003333101A
JP2003333101A JP2002134956A JP2002134956A JP2003333101A JP 2003333101 A JP2003333101 A JP 2003333101A JP 2002134956 A JP2002134956 A JP 2002134956A JP 2002134956 A JP2002134956 A JP 2002134956A JP 2003333101 A JP2003333101 A JP 2003333101A
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Japan
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JP2002134956A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Hamaguchi
佳孝 濱口
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性を高め、記憶資源の利用効率を高め
る。 【解決手段】 記憶装置管理システムにおいて、記憶容
量のうち、有効な単位データの蓄積を行っていない空き
容量が所定容量未満となったことを検出する空き容量検
査部と、単位データの少なくとも本体部分から、所定の
目的情報を抽出する目的情報抽出部と、目的情報抽出部
が抽出した目的情報を利用して、記憶装置上に蓄積され
ている単位データの重要度を判定する重要度判定部と、
空き容量検査部が空き容量が所定容量以下となったこと
を検出したとき、重要度判定部が重要度が低いものと判
定した単位データから順番に無効化して所定容量以上の
空き容量を確保する空き容量確保部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記憶装置管理システ
ムに関し、例えば、電子メールやWebページなどの単
位データをキャッシュする場合などに適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のキャッシュ技術を記載し
たものとして、次の文献1があげられる。
【0003】文献1:特開平11−177610号公報 この文献1では、特にメモリ容量が限られた携帯電話の
ような端末におけるメールクライアントで、記憶領域の
空きが無くなった場合、古いメール(すなわち、早期に
着信し、メモリに書き込まれたメール)から順に消去す
る手順が記載されている。
【0004】また、消去されたくないメールは、ユーザ
が手動でマークすることによって、古くても消去されな
いようにするマーク機能を搭載した携帯端末も存在す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実際に
は、先に着信し、メモリに書き込まれた順番が早いから
といって、ユーザにとっての重要度が低く、先に消去し
てよいメールであるとは限らない。
【0006】たとえば図2に示した例で、現在が3月1
日であるものとすると、すでに2月25日(メール本文
には「今日」と記述されているが、ヘッダ中のDate
フィールドの記述からこの「今日」は、2月25日を指
すことがわかる)に終わった懇親会の予定を通知するメ
ールM12はユーザにとって重要度は低く消去してもか
まわないメールであり、10日後の3月11日が開催予
定の会議について通知するメールM11はユーザにとっ
て重要度が高く消去してはならないメールである可能性
が高い。
【0007】ところが、メールの着信日時自体はM11
のほうが早いため、上述した手順にしたがえば、M11
のほうが先に消されてしまう。すなわち、もう必要が無
くなったメールM12が残ってメモリの限られた記憶容
量を消費しつづけ、必要なメール11が削除されてしま
うという矛盾が生じ、実質的に記憶資源の利用効率が低
いといえる。
【0008】また、このような矛盾の発生を避けるた
め、上述したマーク機能を利用することも可能である
が、操作がわずらわしく、また、不要になった後にマー
クを解除する必要もあり利便性は良くない。
【0009】なお、Webページのキャッシュも古い物
から消されるので、ここで述べた電子メールのキャッシ
ュに関する課題は、そのまま、Webページのキャッシ
ュにもあてはまる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明では、所定の通信プロトコルによって
搬送され、記述形式が規定されているヘッダ部分と、記
述形式が規定されておらず、第1のユーザが自由に記述
する本体部分とを有する単位データを、その通信の経路
上に介在する記憶装置上で当該記憶装置の記憶容量に応
じて一時的に蓄積する記憶装置管理システムにおいて、
(1)前記記憶容量のうち、有効な単位データの蓄積を
行っていない空き容量が所定容量未満となったことを検
出する空き容量検査部と、(2)少なくとも前記本体部
分から、所定の目的情報を抽出する目的情報抽出部と、
(3)当該目的情報抽出部が抽出した目的情報を利用し
て、前記記憶装置上に蓄積されている単位データの重要
度を判定する重要度判定部と、(4)前記空き容量検査
部が前記空き容量が所定容量以下となったことを検出し
たとき、当該重要度判定部が重要度が低いものと判定し
た単位データから順番に無効化して前記所定容量以上の
空き容量を確保する空き容量確保部とを備えたことを特
徴とする。
【0011】また、第2の発明では、所定の通信プロト
コルによって搬送され、当該通信プロトコルに応じて記
述形式が規定されているヘッダ部分と、当該通信プロト
コルによっては記述形式を規定されておらず、第1のユ
ーザが自由に記述する本体部分とを有する単位データ
を、その通信の経路上に介在する第1の記憶装置と第2
の記憶装置上で各記憶装置の記憶容量に応じて一時的に
蓄積し、第1の記憶装置は当該経路上で第1のユーザに
近く、第2の記憶装置は当該経路上で第1のユーザと通
信を行う第2のユーザに近い場合の記憶装置管理システ
ムにおいて、前記単位データが前記第1の記憶装置に蓄
積されているとき、当該単位データの重要度を、基準と
なる日時を変更することで予測判定する重要度予測判定
部と、この変更の範囲が現時点から所定時間以内の未来
にあるときのいずれかの予測判定において、当該重要度
予測判定部が所定順位以上の上位になると判定した単位
データから優先的に、前記第2の記憶装置の記憶容量の
範囲内で第2の記憶装置に単位データを送信する選択送
信部とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明にかかる記憶装置管理システムの実施形態
について説明する。
【0013】本実施形態では、メールの内容(ヘッダお
よび本文)に記載された日時や場所の情報から、当該メ
ールの今後の必要性を推定し、消去する順番を自動的に
決定することを特徴とする。
【0014】(A−1)第1の実施形態の構成 本実施形態にかかるキャッシュシステム9の全体構成例
を図1に示す。このキャッシュシステム9は、例えば、
パーソナルコンピュータや携帯電話機などメーラを搭載
した情報処理端末に搭載する。
【0015】図1において、当該キャッシュシステム9
は、メーラ部11と、送信日検出部20と、日時情報検
出部30と、日付知識部31と、地名知識部51と、日
時情報解釈部40と、場所情報検出部50と、記憶領域
90と、削除判定部10と、優先度判定部60と、削除
部70と、時計機能380と、位置情報機能390とを
備えている。
【0016】このうち送信日検出部20と、日時情報検
出部30と、日付知識部31と、地名知識部51と、日
時情報解釈部40と、場所情報検出部50によって、情
報抽出部100が構成されている。
【0017】前記記憶領域90は、前記情報処理端末に
搭載されたキャッシュシステム9に受信された前記電子
メールME1を物理的に記憶する記憶媒体で、電力の供
給を断たれたときに記憶内容が失われる揮発性のもの
(RAMなど)と、電力の供給が断たれたときにも記憶
内容を維持できる不揮発性のもの(ハードディスクな
ど)があり得る。当該記憶領域90はハードウエア的な
記憶装置(RAM、ハードディスクなど)の記憶資源の
全部を使用するものであってもよく、一部を使用するも
のであってもよい。
【0018】いずれにしても、当該記憶領域90は、キ
ャッシュとして使用されるものであるため、予め記憶に
使用できる容量が限定されており、その容量を越えるメ
ール(例えばME1)を記憶する必要が生じた場合など
には、すでに記憶しているメールを削除する必要があ
る。アクセス効率の観点から、一般的な情報処理端末の
内部では、記憶領域上からデータ(ここではメール)を
削除する場合、物理的に当該データを消去することまで
は行わず、そのデータを記憶している記憶領域に新たな
データ(新たなメール)を上書きすることのできるよう
に論理的な処理を行うだけで済ませるのが普通である。
【0019】本実施形態において、この必要が生じたか
否かを判定するのが削除判定部10であり、削除を実行
するのは、前記削除部70である。
【0020】削除判定部10は、記憶領域90上で新た
なメールを記憶することのできる空き領域の容量が、前
記情報処理端末が属する電子メールシステムにおいて、
許容されている1つの電子メールに関するサイズの上限
値を下回ったときに、削除の必要が生じたものと判定す
るものであってよい。一例として、携帯電話ネットワー
クにおける電子メールシステムでは、携帯電話事業者ご
とにこの上限値が設定されており、具体的には、6Kバ
イトなどの値が知られている。
【0021】ただし、この削除判定部10が判定を実行
する時点については、前記情報処理端末が属する電子メ
ールシステムに応じて異なるものとする必要がある。
【0022】例えば、一部の携帯電話ネットワークのよ
うに、端末がアベイラブルであることが確認できれば、
サーバ主導で、メールを端末に送り付けるタイプの電子
メールシステムであれば、いつメールを送り付けられる
かを予測することは困難であるため、いつ送り付けられ
てもかまわないように、常時、前記上限値程度の空き容
量を記憶領域90上に確保しておく必要があるが、その
他の携帯電話ネットワークやパーソナルコンピュータの
電子メールシステムのようにPOP3やIMAP4など
のプロトコルにしたがって、メールサーバ(内の自身の
メールボックス)に着信した電子メールを端末側から取
り出すタイプの電子メールシステムの場合には、取り出
す際に前記判定を行い、必要に応じて、空き容量を確保
すれば十分である。
【0023】また、取り出すタイプの電子メールシステ
ムなどでは、予め、これから前記記憶容量90に読み込
む電子メールME1のサイズを知ることも可能であるた
め、この場合には、そのサイズ分(多くの場合、前記上
限値よりも小さい)の空き容量を確保すれば足りる。
【0024】前記優先度判定部60は、記憶領域90に
蓄積されているメールの優先度を判定する部分である。
この優先度は、当該情報処理端末を操作し、前記メーラ
部11を用いてメールを読むユーザU2にとって重要で
削除したくないメールであるほど高くなる指標である。
したがって当該優先度に応じて、削除されるメールの順
番が決まる。
【0025】優先度判定部60がこの判定を実行するに
は、時計機能380が出力する現在時刻情報(必要に応
じて、秒の精度で時刻を出力し、年月日、曜日などの情
報をも含んでいてよい)S18と、位置情報機能39が
出力するユーザU2(すなわち、情報処理端末)の現在
位置を示す現在位置情報S19のほか、前記情報抽出部
100が予めメールから抽出しておいた各種情報が利用
される。
【0026】位置情報機能390は、GPSや、携帯電
話機の基地局などの情報(一斉呼び出しなどを行うため
に携帯電話ネットワーク内で蓄積される携帯電話機の位
置を示す位置情報)から動的に得られた現在位置情報S
19を出力するものであってもよく、ユーザU2の住所
等よく使われる位置を1つまたは複数登録しておき、静
的に得られた現在位置情報S19を出力するものであっ
てもよい。特に、キャッシュシステム9を搭載する前記
情報処理端末が据え置き型のパーソナルコンピュータな
どの場合、このような静的な現在位置情報S19を使う
のが簡便である。
【0027】一方、情報抽出部100内において、送信
日検出部20は、メールME1のヘッダから当該メール
ME1の送信日を示す送信日情報S10を抽出する部分
である。送信日にかぎらず、ヘッダに記述する各種情報
は、どのフィールドに、何をどのように記述するかが厳
格に決まっているため、当該送信日検出部20による抽
出は極めて単純な処理になる。
【0028】インターネット上で広く利用されているM
IME形式の電子メールの場合、ヘッダのDateフィ
ールドにはその電子メールを作成した日付(作成日(秒
単位の時刻情報なども含まれる))が記述されるが、こ
の作成日は実質的に当該送信日と同じであるとみること
ができる。
【0029】例えば、当該メールME1が図2に示した
メールM12と同じ情報を持つメールであるとすると、
送信日検出部20は、「Mon,25 Feb 200
213:20:14 JST」を当該送信日情報S10
として抽出することになる。なお、当該JSTは、日本
標準時間を示している。
【0030】送信日検出部20が抽出した送信日情報S
10は、記憶領域90内の所定の領域に記憶するもので
あってよく、対応するメールに対応付け、なおかつ、優
先度判定部60から当該送信日情報S10だけを参照す
るのに都合のよい形式で蓄積しておくとよい。
【0031】なお、蓄積しているメールが削除される場
合には、その送信日情報S10も当該メールとともに削
除するのは当然である。
【0032】日時情報検出部30は電子メールME1の
メール本文の記載内容から日時に関する記述(日時情報
S11)を単数もしくは複数検索する部分である。日付
知識部310には、例えば「○月△日」といった日時を
表すパターンとそれが具体的にどのような日時であるか
を示す日付知識を記憶しているため、当該日付知識部3
10と協働することで、日時情報検出部30が当該パタ
ーンと適合する文字列をメール本文から検索し、前記日
時情報S11を得ることが可能になる。
【0033】日時情報解釈部40は日時情報検出部30
で検出された日時情報S11について、日付知識部31
0に従って時間として解釈を行う部分である。この解釈
には、必要に応じて、送信日検出部20が検出した送信
日情報S10なども利用する。例えばメール本文に「明
日」とかかれていれば送信日検出部20で得られた送信
日情報S10が示す日付の翌日として解釈する。
【0034】場所情報検出部50は、電子メールME1
のメール本文中の記載内容から場所に関する記述(場所
情報)S25を単数もしくは複数検索する部分である。
地名知識部31には、地名と位置との関係を示す地名知
識を記憶してあるため、当該地名知識部31との協働に
より、場所情報検出部50が、当該地名知識部31に記
憶された地名と一致する文字列を検索するなどの方法
で、メール本文から前記場所情報S25を検索すること
が可能になる。
【0035】前記日時情報S12や当該場所情報S25
は、前記送信日情報S10と同様に、記憶領域90内の
所定の領域に記憶するものであってよく、対応するメー
ルに対応付け、なおかつ、優先度判定部60から当該情
報S12,S25だけを参照するのに都合のよい形式で
蓄積しておくとよい。また、蓄積しているメールが削除
される場合には、そのメールに関する日時情報S12や
場所情報S25も当該メールとともに削除する。一般的
に、前記送信日情報S10を得るために送信日検出部2
0が行う処理に比べ、当該日時情報S12や場所情報S
25を得るための処理は複雑で、演算量も多いため、実
際に蓄積しているメールの削除が必要になるよりも前に
予めこれらの情報S12、S25を求めて蓄積しておく
必要性は高い。
【0036】蓄積しておくのは必要に応じて何度でも再
利用するためであり、予め求めておくのは、削除の必要
が生じたときに求めるのでは、実際にメールME1を蓄
積するまでに多くの時間を要し、ユーザビリティの低下
を招く可能性が高いからである。
【0037】前記現在位置情報S19と現在時刻情報S
18のほか、当該送信日情報S10,日時情報S12,
場所情報S25を用い、これらの情報を総合的に判断し
て、前記優先度判定部60が行う優先度判定処理には様
々なものが考えられるが、本実施形態では、次のような
判定基準CR1〜CR4を用いて優先度判定処理を行
う。
【0038】(CR1) メール内容(メールの本文)
に日時が無い、あるいは過去の日付しか含まれない物は
優先度が低い。
【0039】(CR2) メール本文に近い将来の日時
情報S12が含まれたものは優先度が高い。
【0040】(CR3) メール本文に近い将来の日時
情報S12を含み近い場所情報S25をもつものは優先
度が高い。
【0041】(CR4) メール本文に近い将来の日時
情報S12を含み遠い場所情報S25をもつものは優先
度が低い。
【0042】さらにこれらの判定基準を利用して行う具
体的な優先度判定処理は次のDP1〜DP4のいずれか
となる。
【0043】(DP1) 送信日情報S10が一定以上
古く、メール本文に日時情報S12が無い、あるいは過
去の日時情報S12しか無いメールは優先度を最も低い
0とする。
【0044】(DP2) 一定以上遠い将来の日時情報
S12しかもたないメールは、優先度を2番目に低い1
とする。
【0045】(DP3) 一定以上近い日時情報S12
をもち、かつ場所情報S25が一定以上遠い内容を持つ
メールを3番日に低い優先度2とする。
【0046】(DP4) これらのいずれにも該当しな
いメール、すなわち近い将来の日時情報S12をもち、
かつ近い場所情報S25を持つメールは、優先度が最高
の3とする。
【0047】なお、副次的な基準として、優先度判定処
理DP1〜DP4によって得られた優先度が同じである
メールが記憶領域90内に複数蓄積されている場合、そ
の複数メール間での詳細な優先度(削除の順番)をどの
ように決めるかについては様々な方法が考えられるが、
ここでは、前記送信日情報S10が古いものから先に削
除するものとする。
【0048】削除部70による削除は、必要な空き容量
が確保できた時点で終了するため、優先度が同じであっ
ても、この詳細な優先度の相違によって、削除されるメ
ールとされないメールに分かれることがある。
【0049】なお、優先度判定部60による優先度判定
処理DP1〜DP4が適用されるのは、すでに記憶領域
90に蓄積されているメールに限られるため、これから
蓄積されるメールME1は、たとえこれらの優先度判定
処理DP1〜DP4を適用した結果が最低の優先度0と
なるような内容のメールであったとしても、確保された
空き領域に優先的に読み込まれることになる。
【0050】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作について説明する。
【0051】(A−2)第1の実施形態の動作 サーバ主導で端末9に送り付けられることによって、あ
るいは、端末9のメーラ部11を操作するユーザU2が
サーバ内のメールボックスから取り出すことによって、
記憶領域90に前記メールME1を蓄積するときまでに
は、前記削除判定部10、優先度判定部60、削除部7
0が動作して上述した空き領域を記憶領域90に確保し
ておくことになる。
【0052】もちろん、蓄積してあるメールを削除しな
くても十分な空き領域がある場合には、削除判定部10
は優先度判定部60を起動しないから、蓄積してあるメ
ールは削除されず、ただ単に、着信したメールME1が
その空き領域に蓄積されるだけである。
【0053】ただしその場合でも、情報抽出部10内で
は、前記送信日検出部20、日時情報検出部30,日時
情報解釈部40,場所情報検出部50が動作して当該メ
ールME1から各種情報S10,S12,S25を取得
し、メールME1に対応付けた形式で、記憶領域90に
蓄積する。
【0054】したがって、記憶領域90内にすでに蓄積
されているメールがM11,M12、M13であるとす
ると、これらのメールM11,M12、M13に関して
も、同様にして、着信時に抽出した各種情報S10,S
12,S25が記憶領域90内に蓄積されていることに
なる。
【0055】上述した優先度判定処理DP1〜DP4の
内容から明らかなように、優先度判定処理の結果として
得られる優先度は、単にメール(例えば、M11)から
抽出された情報だけで決まるものではなく、その時点に
おける前記キャッシュシステム9を搭載した情報処理端
末の現在位置情報S19や、現在時刻情報S18との関
係で相対的に決定されるものである。
【0056】いま、削除判定部10が空き容量を確保す
るために蓄積しているメールM11〜M13のいずれか
を削除する必要性を認めたものと仮定し、前記時計機能
38が出力する現在時刻情報S18が「2002年2月
25日(2002/2/25)」で、位置情報機能39
が出力する現在位置情報S19が「関西」を示してお
り、図3(A)に示すように、メールM11の送信日情
報S10が2002/2/14,日時情報S12が20
02/3/11で、メールM12の送信日情報S10が
2002/2/25,日時情報S12が2002/2/
25で、メールM13の送信日情報S10が2002/
2/26,日時情報S12が2002/2/26である
ものとすると、前記優先度判定処理DP1〜DP4を実
行することによって、優先度判定部60が各メールM1
1〜M13について求めた優先度は、図3(C)に示す
ものとなる。
【0057】すなわち、メールM11とM12について
は、前記優先度判定処理DP4が適用されて優先度3、
メールM13については、場所情報S25が「関東」で
現在位置情報S19が指す「関西」に比べて一定以上に
遠いとみなされたため、優先度判定処理DP3が適用さ
れて優先度は2となる。
【0058】したがって、この場合には、削除部70は
当該メールM13とその各種情報S10,S12,S2
5を、記憶領域90から削除することによって空き領域
を増加することになる。ここで増加した空き領域が十分
なものであれば、メールM11とM12はそのまま記憶
領域90内に蓄積されつづけ、着信したメールME1が
これらとともに蓄積されることになる。
【0059】なお、現在時刻情報S18と日時情報S1
2が同日の場合をどのように取り扱うかについては様々
な方法が考えられるが、ここでは、近い将来に含めるも
のとしている。ただし現在時刻が十分に遅い時刻(例え
ば、午後11時50分など)である場合などには、必要
に応じて、同日を過去に含めることとしてもよい。会議
などが開催される場所がどこであったとしても、日付が
変わる深夜0時までの10分で到達することは、不可能
であることが多いからである。
【0060】記憶領域90に蓄積されることによって、
ユーザU2はメーラ部11を通して当該メールME1を
読むことが可能になる。
【0061】次は、同様の優先度判定が、現在位置情報
S19が同じ関西を指し、現在時刻情報S18が200
2/3/1であるときに行われたものとすると、図3
(B)および(D)に示すように、前記各種情報S1
0,S12,S25の値は同じであっても、各メールM
12,M13の優先度は最低の0に変わる。時間経過に
よって、日時情報S12が指す日時が、現在時刻情報S
18が指す日時よりも過去の日時となり、前記優先度判
定処理DP1が適用されたためである。
【0062】したがってこの場合、削除部70は、メー
ルM12,M13を削除し得るが、いずれを先に削除す
るかは、上述した詳細な優先度に応じて決まる。前記送
信日情報S10が古いものから先に削除するものとする
と、詳細な優先度はメールM12のほうが低くなり、先
にメールM12が削除される。もしもこの削除によって
十分な空き領域が確保できたなら、M13とM11はそ
のまま記憶領域に蓄積されるが、まだ空き領域が足りな
い場合には、次は、M13が削除されることになる。
【0063】従来ならば、単純に送信日情報S10が古
いものから削除されるため、M11〜M13のなかで
は、M11が最初に削除されることになるが、図3
(D)からも明らかなように、本実施形態では、M11
は最高の優先度3を付与され、最も削除されにくいメー
ルとなる。
【0064】すなわち本実施形態では、すでに過ぎ去っ
た予定がかかれたメールM12、M13が残っているに
もかかわらず、これからの予定が書かれたメールM11
が消されるような矛盾の発生を防止でき、容量の限られ
ている記憶領域90の実質的な利用効率を高め、ユーザ
U2に対する利便性を向上することができる。
【0065】なお、以上のような優先度判定処理DP1
〜DP4を実行するためには、メールM11〜M13に
関し、日時情報S12と場所情報S25の有無などを検
査し、有る場合には優先度判定部60が処理しやすい一
定の形式で抽出しておくことが前提となるが、その場合
の抽出動作の詳細は以下の通りである。
【0066】図1上ではすでに記憶領域90に蓄積され
ている図2に示すメールM11が、図1上のME1のよ
うに、端末に着信した時点で、情報抽出部100にて実
行する抽出動作では、まず前記送信日検出部20が、メ
ールヘッダのDateフィールドから、2002/2/
14などの送信日情報S10を抽出する。
【0067】メールM11の本文に含まれる日時に関す
る情報は、図2に日付知識として例示したようなパター
ンを用い、日時情報検出部30にて、F1「3月11
日」の部分を検出する。このようなパターンは本文内に
複数検出されることもある。この検出された日時を表す
文字列「3月11日」は、さらに日時情報解釈部40で
実際の時間として解釈される。すなわち「3月11日」
であれば、月は3で、日は11であり、当該メールM1
1の前記送信日情報S10から年号を補完して2002
/3/11として解釈され、前記日時情報S12として
出力される。
【0068】さらに地名知識と一致する文字列を探すこ
とで、場所情報検出部50はF2「関西」という地名を
検出し、この関西が、前記場所情報S25として出力さ
れる。
【0069】このようにして抽出した送信日情報S10
の「2002/2/14」、日時情報S12の「200
2/3/11」、場所情報S25の「関西」とともに当
該メールM11を記憶領域90に保存する。
【0070】同様に図2に示すメールM12からは、D
ateフィールドから送信日情報S10として「200
2/2/25」を抽出し、メール本文からは、本文中の
記述「今日」をDateフィールドから抽出した送信日
情報S10が指す日時と同じ日時を指すものと解釈する
ことで、前記日時情報S12として「2002/2/2
5」を抽出し、本文中の記述「梅田」は、地名知識にし
たがって「関西」に属する一地名と解釈できるので、場
所情報S25としては当該「関西」を抽出する。 そし
て、抽出されたこれらの情報とともに、メールM12
を、記憶領域90に保存する。
【0071】同様にして、前記メールM13も、送信日
情報S10を「2002/2/26」とし、日時情報S
12を「2002/2/26」とし、場所情報S25を
「関東」として記憶領域90に保存されたものである。
【0072】なお、以上の説明では、メール着信時に情
報抽出部100を実行して、抽出した各種情報をメール
とともに記憶部90に保存したが、キャッシュシステム
9を搭載した情報処理端末の処理能力が十分に高い場合
などには、削除する必要が生じたときに、蓄積している
全メールに対して逐次、情報抽出処理を実行するように
しても、同じ効果が得られる。
【0073】(A−3)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、メールのヘッダだけでなく本文の
記述内容も反映し、なおかつ、現在時刻情報(S18)
や現在位置情報(S19)との関係にも配慮した優先度
判定処理(DP1〜DP4)を用いることにより、上述
した矛盾の発生を防止して、容量の限られている記憶領
域(90)の実質的な利用効率を高め、ユーザ(U2)
に対する利便性を向上することができる。
【0074】(B)第2の実施形態 以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点に
ついてのみ説明する。
【0075】本実施形態は、基本的に、第1の実施形態
における電子メールをWebページに置換したような構
成を持つが、電子メールとWebページの機能上の相違
から、第1の実施形態には無かったいくつかの特徴を備
える。
【0076】上述したように、Webページのキャッシ
ュも古い物から消されるため、第1の実施形態をそのま
まWebページに適用したとして、第1の実施形態と同
等な効果を得ることができる。
【0077】ただしWebページはリンクを辿ることに
よって閲覧されるものであるため、多くのリンク元を収
容したWebページ(メニューページ、あるいはリンク
集など)の扱いが重要になる。
【0078】Webブラウザによっては、「戻る」ボタ
ンなど、画面に表示されたWebブラウザのボタンを操
作するだけで記憶領域(90)に蓄積したWebページ
を順次に画面表示させるユーザインタフェースを備えた
ものもあるが、そのようなユーザインタフェースを持た
ないブラウザやそのようなインタフェースの操作性が必
ずしもよくない場合には、リンク元を収容したWebペ
ージが記憶領域(90)上から削除されたあとでは、当
該記憶領域(90)にリンク先のWebページが蓄積さ
れていたとしても、ユーザがそのWebページを画面表
示させるためには、ネットワーク経由で、前記メニュー
ページにアクセスしなければならなくなる。
【0079】ネットワーク経由でメニューページにアク
セスするためには、新たな通信トラフィックが発生し、
ネットワークの輻輳度やメニューページのサイズによっ
てはメニューページが画面表示されるまでに長い時間を
要する可能性もある。また、通信料金も新たに課金され
るなど、多くの不利、不便があり、ユーザビリティが低
下する。
【0080】(B−2)第2の実施形態の構成および動
作 本実施形態にかかるキャッシュシステム8の全体構成例
を図4に示す。このキャッシュシステム8は、例えば、
パーソナルコンピュータや携帯電話機などWebブラウ
ザを搭載した情報処理端末に搭載する。当該情報処理端
末が、メーラも搭載しているものであれば、第1の実施
形態のキャッシュシステム9も当該情報処理端末上に混
在させることが可能である。
【0081】図4において、当該キャッシュシステム8
は、ブラウザ部12と、閲覧日検出部25と、日時情報
検出部30と、日時情報解釈部40と、場所情報検出部
50と、記憶領域90と、削除判定部10と、優先度判
定部60と、削除部70と、日付知識部31と、地名知
識部51と、リンク元優先度修正部80と、時計機能3
80と、位置情報機能390とを備えている。
【0082】また、閲覧日検出部25と、日時情報検出
部30と、日時情報解釈部40と、場所情報検出部50
と、日付知識部31と、地名知識部51によって、情報
抽出部110が構成されている。
【0083】図4上で、図1と同じ符号を付与した構成
要素および信号の機能は、第1の実施形態と同じであ
る。
【0084】したがって、本実施形態のキャッシュシス
テム8が第1の実施形態と相違する点は、閲覧日検出部
25と、ブラウザ部12と、リンク元優先度修正部80
に関連する部分に限られる。
【0085】Webページにおいて、第1の実施形態の
メールヘッダに相当するものは、ブラウザ部12からH
TTPリクエストを受信したWebサーバ(図示せず)
が、Webページとともに返送するHTTPレスポンス
ヘッダであるので、閲覧日検出部25は当該レスポンス
ヘッダから閲覧日に相当する情報(閲覧日情報S30)
を取得することも可能であるが、本実施形態では、時計
機能38が出力する現在時刻情報S18をもとに、当該
閲覧日情報S30を得ている。
【0086】この閲覧日情報S30は、第1の実施形態
の送信日情報S10に相当する。もっとも、送信日情報
S10がメールの作成日を示していたのに対し、当該閲
覧日は、閲覧した日付を示すものであって、Webペー
ジが作成された日付ではないことは当然である。基本的
に、特定のユーザから特定のユーザに宛てて(基本的に
は瞬時に)配送される電子メールと異なり、Webペー
ジは作成してWebサーバ上に登録しても、いつ誰が閲
覧するか(あるいは、誰も閲覧しない可能性もある)は
不明である。したがって、電子メールの作成日は送信日
と同じであっても、Webページの作成日は、決して閲
覧日と同じではない。
【0087】本実施形態の大部分の構成要素が第1の実
施形態と同じであることからも明らかなように、必要が
生じたときには、優先度判定部60が、記憶領域90内
に蓄積されているWebページP11〜P14につい
て、前記優先度判定処理DP1〜DP4に基づいて優先
度を判定する。なお、前記DP1〜DP4の内容のう
ち、送信日情報S10は閲覧日情報S30と読み替える
必要がある。
【0088】当該優先度判定処理DP1〜DP4を適用
された結果、WebページP11〜P14は、まったく
独立したWebページとして、別個に、優先度を付与さ
れることになる。ただしこのような優先度判定処理だけ
では、上述したように、ネットワーク経由でメニューペ
ージにアクセスすることにともなう不利、不便が発生す
るため、前記リンク元優先度修正部80により、当該優
先度の修正処理が施される。
【0089】すなわち、リンク元優先度修正部80によ
る優先度の修正は、メニューページのように、多くのリ
ンク元を含むページの優先度を高く修正して、そのよう
なページが記憶領域90から削除されにくくなる方向に
誘導するものである。
【0090】具体的には、記憶領域90に蓄積されてい
る各ページP11〜P14のうちのいずれかのページ
が、より高い優先度を付けられたページへのリンク情報
を一定以上含む場合、そのリンク元のページの優先度
を、リンク先のページの優先度を元に算出される優先度
(例えば、最も優先度が高いリンク先ページと同じ優先
度等)に変更する。
【0091】端的には、リンク情報を1つでも含むペー
ジ(リンク元ページ)であれば、そのリンク情報が指す
リンク先のページ(リンク先ページ)の優先度が、当該
リンク元ページの優先度よりも高い場合、リンク元ペー
ジの優先度をリンク先ページの優先度と同じ値に修正す
るものであってよい。
【0092】もちろん、メニューページのように、多く
のリンク情報を含むページであればあるほど、この修正
によって、優先度が高くなる確率は高まる。
【0093】ここでは、図5(A)に示すように、前記
ページP13はWebメールのメール一覧画面で、前記
ページP11は当該メール一覧画面からリンクされたW
ebメール本文の1つであり、また、図5(B)に示す
ように、前記ページP14はWeb掲示板の記事一覧ペ
ージで、前記ページP12は当該記事一覧ページからリ
ンクされた掲示内容ページであるものとする。
【0094】この場合、ブラウザ部12を操作するユー
ザU2は、図5(A)では、メール一覧画面P13を閲
覧しているときにタグ(A1)を操作することによって
Webメール本文P11を閲覧したものである。また、
図5(B)では、Web掲示板の記事一覧ページP14
を閲覧しているときにタグ(A2)を操作することによ
って掲示内容ページP12を閲覧したものである。
【0095】したがって、ページP13とP11のあい
だにはリンクが張られていて、P13はP11に対する
リンク元ページであり、P11はP13からみてリンク
先ページとなる。同様に、ページP14とP12のあい
だにはリンクが張られていて、P14はP12に対する
リンク元ページであり、P12はP14からみてリンク
先ページとなる。
【0096】前記情報抽出処理部100が第1の実施形
態と同様に図6(A)に示した各種情報の抽出を行った
とき、抽出された各種情報とともにこれらのWebペー
ジP11〜P14が記憶領域90に保存される。リンク
元優先度修正部80による優先度修正前の状態を示す図
6(A)において、P11、P12については第1の実
施形態と同様な情報抽出が行われた結果として得られた
各種情報が記載されている。P13、P14に関しても
同様の情報抽出を行ったものの、日時情報S12と場所
情報S25が得られていないことを示している。
【0097】また、閲覧日は閲覧日検出部250によ
り、もっとも最近そのページを見た日になっている。記
憶領域90に蓄積されているページを閲覧する場合、前
記HTTPリクエストは発生せず、したがってHTTP
レスポンスが返ってくることもないが、本実施形態で
は、時計機能380が出力する現在時刻情報S18を用
いているため、閲覧日を更新することができる。
【0098】ここでは、新たなページが2002/3/
5に関西で閲覧された結果、記憶領域90の空きが足り
なくなったことを削除判定部10が検知したとする。
【0099】このとき、第1の実施形態と同様に優先度
判定部60により、P11は将来の日時情報S12が含
まれていて同じ場所(関西)の情報であるため優先度を
3とし、P12は過去の日時情報S12でありP13、
P14は日時情報S12が含まれないために優先度が0
となるから、各優先度をまとめると、図6(A)に示し
たようになる。
【0100】次にリンク元優先度修正部80による優先
度修正が行われる。
【0101】P11、P12はリンク先がないために変
化は無い。P13はリンク先ページP11の優先度が3
でP13自身の優先度0より高いため、優先度が3に修
正される。P14はリンク先ページP12の優先度はP
14自身の優先度より高くないので修正は行われない。
この結果、各ページの優先度は図6(B)に示したよう
になる。
【0102】このあとは第1の実施形態と同様に削除部
70が必要な空き容量が確保できるまで、蓄積している
ページの削除を行い、優先度が高いP11、P13より
も先に過去の予定しか記されていないP12と、そこへ
のリンクしか持たないP14が消去される。
【0103】なお、以上の説明ではリンクによる優先度
の修正は、リンク先ページの優先度によってリンク元ペ
ージの優先度を修正するようにしたが、これとは反対
に、リンク元ページの優先度をもとにリンク先ページの
優先度を修正するようにしてもよい。すなわち、優先度
の高いページから多くリンクされているページの優先度
を上げることで、これらから共通してリンクされる重要
なページが記憶領域90に残りやすくなって、関連情報
が残りやすくなる効果がある。
【0104】(B−2)第2の実施形態の効果 本実施形態によれば、Webページに関して、第1の実
施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
【0105】加えて、本実施形態では、リンクの張られ
ているページ相互の優先度を、対応するリンク先ページ
またはリンク元ページの持つ優先度に応じて、高く修正
するため、上述したネットワーク経由でWebアクセス
を行うことにともなう不利、不便が解消されて、利便性
および記憶領域(90)の実質的な利用効率を、いっそ
う高めることが可能になる。
【0106】(C)第3の実施形態 以下では、本実施形態が第1、第2の実施形態と相違す
る点についてのみ説明する。
【0107】第1、第2の実施形態では、情報処理端末
に搭載してある記憶領域90の管理についてのみ説明し
たが、本実施形態では、当該記憶領域90の管理とサー
バ側の記憶領域290の管理を連携させた点に特徴を有
する。
【0108】当該サーバには、例えば、当該情報処理端
末が接続するプロバイダ(ISP)のメールサーバ(電
子メールの場合)が該当し得る。
【0109】情報処理端末に十分な記憶領域が無い場合
や電子メールの受信の頻度が高い場合、第1の実施形態
では、かなり先の予定を記したメールなど、送信日情報
S10と情報抽出された本文中の日時情報S12に大き
な開きがあると、本文中の日時情報S12が指す日付に
なった時には、その電子メールが記憶領域90上から前
記削除部70によって削除されている可能性が高い。
【0110】本実施形態は、サーバにメールを記憶し、
一定期間内に必要とされそうなメールだけを少しずつ端
末に送ることでこの問題の解決を図る。本実施形態はい
ったん閲覧されたWebページをキャッシュサーバにキ
ャッシュしておく場合にも利用可能であるが、以下で
は、主として電子メールを例に説明を進める。
【0111】(C−1)第3の実施形態の構成および動
作 本実施形態のキャッシュシステム7の全体構成例は図7
に示すとおりである。図7中、情報抽出サーバ200は
メールサーバに該当し、端末300はメーラを搭載した
パーソナルコンピュータや携帯電話機などの情報処理端
末である。したがって、インターネットなどを経由して
外部から着信するメールは、先ずメールサーバである情
報抽出サーバ200に着信し、当該情報抽出サーバ20
0から必要に応じて端末300へ送られることになる。
【0112】すなわち、情報抽出サーバ200は、メー
ルを保存し、端末300から要求があった時に、それ以
後の日付を含むデータを端末300に送る機能を持ち、
端末300は、必要に応じて情報抽出サーバ200に対
し、データS50の送信を要求する機能を持つ。
【0113】ここで、データ(S50)とは主としてメ
ールのことであるが、そのメールから抽出された前記各
種情報S10,S12,S25も含む。また、情報抽出
サーバ200と端末300のあいだで、メールを一義的
に指定するメール識別子がこのデータとなることもあ
る。
【0114】図7において、当該情報抽出サーバ200
は、情報抽出部100と、優先度判定部61と、要求受
信部220と、データ同期部230と、データ送信部2
40と、時計機能280と、記憶領域290とを備えて
いる。
【0115】また、端末300は、要求送信部310
と、データ受信部320と、表示優先度判定部330
と、操作履歴記録部340と、時計機能380と、位置
情報機能390と、記憶領域90と、操作部360とを
備えている。
【0116】図7上で、図1と同じ符号を付与した構成
要素および信号の機能は、第1の実施形態と同じであ
る。
【0117】したがって情報抽出部100の機能は第1
の実施形態とまったく同様で、情報抽出サーバ200が
メールME1を受け取ると当該メールME1の各種情報
S10,S12,S25を抽出する。
【0118】記憶領域290は電子メールME1を一時
的に蓄積する点で第1の実施形態の記憶領域90と同じ
であるが、サーバ200に搭載された記憶領域であるた
め、通常、端末が搭載する記憶領域よりも、はるかに大
きな記憶容量を有している。当該記憶領域290は、ユ
ーザU2のためにメールサーバ内に確保されたメールボ
ックスに相当する。
【0119】要求受信部220は端末300からのデー
タ要求S45を受け取る。データ要求S45は、端末3
00から情報抽出サーバ200に対して、上述したデー
タS50の送信を要求する信号である。データ要求S4
5には端末300の現在位置情報S19のほか、端末3
00の記憶領域90に蓄積されているメールを示すメー
ル識別子、記憶領域90上における前記データ(S5
0)の削除など、端末300上で行われた操作に関する
情報が含まれる。
【0120】この操作は、操作部350を用いてユーザ
U2が行うものである。したがって、操作部350は、
メーラに相当する構成要素である。
【0121】サーバ200側において、データ同期部2
30は、受信されたデータ要求S45に従い、データの
同期を行う。データの同期とは、記憶領域290の記憶
内容を端末300側の記憶領域90の記憶内容に近づけ
る処理である。したがって、端末300側で削除された
メールは、このデータ同期によって、記憶領域290上
でも削除されることになる。
【0122】優先度判定部61は基本的に第1の実施形
態の優先度判定部70と同じ機能を持つが、サーバ20
0では、第1の実施形態の端末のように、現在位置情報
S19をいつでも得ることができないため、実行するこ
とのできる優先度判定処理に制約があり、基本的に、前
記DP1とDP2に相当する優先度判定処理しか実行す
ることができない。
【0123】このため、例えば、抽出された日時情報S
12が、時計機能280が出力する現在時刻情報S58
が指す現在時刻よりも後で、なおかつ、もっとも近いメ
ールほど優先順位を高くするのが、当該優先度判定部6
1の動作となる。
【0124】データ送信部240は、記憶領域290内
に蓄積されたメールのうち、優先度が高く、新しいメー
ル(前記データ)から順に、端末300へ送信する。こ
のとき、端末300が搭載している記憶領域90の容量
に配慮し、一度に送信するメール(前記データ)のデー
タ量は、端末300に保存可能な所定データ量に制限さ
れる。
【0125】また、このときすでに端末300の記憶領
域90上に保持されていることが端末300からのデー
タ要求S46でわかっているメールについては、そのメ
ール識別子だけ送信し、データ本体は送信しないことに
より、送信するデータ量を削減する。メール識別子だけ
は送信するのは、後述するように、当該メールが端末3
00側で削除されないようにするためである。
【0126】前記端末300の内部において、要求送信
部310は情報抽出サーバ200に上述したデータ要求
S46を送る部分であり、このデータ要求S46のなか
には、端末300の記憶領域90に保持されているメー
ル識別子と、操作履歴情報が含まれている。操作履歴情
報とは、端末300上で、ユーザU2の指示に基づいて
記憶領域90に蓄積されているメールに対して行われた
削除操作の履歴である。
【0127】データ要求S46の送信は、ユーザU2か
らの指示にしたがって行うようにしてもよいが、本実施
形態では、端末300またはサーバ200の判断で、通
信可能なときに自動的に実行するものとする。例えば、
前記日時情報S12が将来のメールが、記憶領域290
上で前記所定データ量以下になっている場合や、前回、
サーバ200から端末300へ前記データS50を送信
してから、所定期間が経過している場合などである。
【0128】データ受信部320は、前記データ要求S
45にこたえて情報抽出サーバ200から送られてくる
データS50を受け取る。このとき、対応するデータ本
体もメール識別子も受け取ることができなかった記憶領
域90上のデータ(S50)は自動的に削除する。ま
た、新たに送られてきたデータ(メールのデータ本体お
よび前記各種情報S10,S12,S25,メール識別
子など)は、記憶領域90上に保存する。
【0129】操作履歴記録部340は、操作部360に
よる記憶領域90のデータ削除操作を記録する部分であ
る。ただし記憶領域90上からデータを削除する場合、
操作履歴記録部340上の前記操作履歴情報のうち、削
除したデータに対応する操作履歴情報は、操作履歴記録
部340上からも削除されるのは当然である。
【0130】表示優先度判定部330はデータ受信部3
20によって受信され、記憶領域90上に保存されたメ
ールについて、画面表示を行う順番(表示優先度)を判
定する部分である。この順番は、メールに対応付けられ
て受信、保存された各種情報S10,S12,S25
と、端末300の機能として得られる前記現在時刻情報
S18,前記現在位置情報S19を用いて、決定され
る。
【0131】例えば、現在時刻時以後で最も近い日時情
報S12を含むメールほど優先順位を高くし、同じ日時
となるメールでは前記場所情報S12が指す位置が近い
情報を含むメールほど優先順位を高くする。他にも、例
えば現在時刻より後の日時情報S12を持つものについ
て、当該日時情報S12が指す日時と現在時間との差
と、場所情報S25が指す場所と現在位置との距離を一
定比率で足し合わせた値が小さいメールほど表示優先度
を高くして先に表示することで、最も近い将来であっ
て、なおかつ、近い場所での予定が記載されたメールが
先に表示されやすくすることも好ましい。
【0132】このような本実施形態のキャッシュシステ
ム7において、あらたなメールME1が情報抽出サーバ
200に着信したとき、情報抽出部100にて各種情報
S10、S12,S25を抽出し、それとともにメール
ME1を保存する。これは第1の実施形態と同様であ
る。
【0133】このような処理が繰り返された結果とし
て、図9(A)に示したように記憶領域290にメール
M31〜M34が保存されているものとする。また、そ
れまでの情報抽出サーバ200から端末300へのデー
タ送信により、端末300上の記憶領域90には図8
(A)に示すようにメールM31〜M33が保存されて
いるものとする。もちろん、メールが保存されている場
合には、そのメールに対応する各種情報S10,S1
2,S25も保存されている。
【0134】ここで端末300のユーザU2がメールM
33を削除する操作を行った場合、図8(B)に示した
ように操作履歴記録部340はM33が削除されたこと
を示す操作履歴情報を記録する。そのあと、前回のデー
タ送受信から定められた時間が経過後始めて通信が可能
な状態になった時が2002/2/26であったとする
と、キャッシュシステム7の動作は以下のようになる。
【0135】このとき要求送信部310が送信するデー
タ要求S46には、端末300上にメールM32、M3
1のデータがあることと、M33が削除されたことを示
す操作履歴情報が含まれている。
【0136】このデータ要求S46を要求受信部220
で受けとった情報抽出サーバ200では、データ要求S
46に、メールM33が端末300で削除されたという
情報があるため、データ同期部230が、情報抽出サー
バ200上の記憶領域290でも、メールM33を削除
する。これにより、記憶領域290の記憶内容を記憶領
域90の記憶内容に同期させる。
【0137】次に、図9(A)において、優先度判定部
61は現在日時の2002/2/26と比較して最も近
い将来を示す日時である2002/3/11を日時情報
S12として含むメールM31を1位に、次の2002
/3/13を含むメールM34を2位とする。メールM
32は過去の日時である2002/2/25しか日時情
報S12として含まないので送信対象としない。また、
メールM33はすでにデータ同期部230によって削除
されている。その結果、図9(B)に示したように優先
順位が決められる。
【0138】これを受けてデータ送信部240は、M3
1、M34…の順でメールとその各種情報S10、S1
2,S25を含むデータS50を送信する。このとき送
信されるデータS50の全データ量は、前記所定データ
量以下である。
【0139】なお、メールM31が端末300上にすで
にあることは要求受信部220が受信した前記データ要
求S46によりわかっているため、M31はそのメール
識別子だけを送信し、データ本体は送らない。このよう
にして、データ送信部240は、M31が有効であるこ
とを伝える。ただしまだ、記憶領域90に蓄積されてい
ないメールM34についてはそのデータ本体を送信す
る。
【0140】端末300はデータ受信部320によりこ
のデータS50を受け取る。
【0141】M31のようにすでに端末300上にあり
且つ有効であるデータはそのまま維持し、M32のよう
にデータS50中に無いものは削除し、M34のように
新たに送られてきたデータについては記憶領域90に各
種情報S10、S12,S25とともに保存する。これ
により記憶領域90の記憶内容は、図10(B)に示す
ようになる。
【0142】なお、メールM32は端末300側では削
除されたが、サーバ200側ではまだ保存されているた
め、その保存は記憶領域290の容量が許すかぎりでき
るだけ維持するようにし、特別に端末300側から要求
があれば、送信することができるようにしてもよい。
【0143】表示優先度判定部360は記憶領域90に
蓄積しているメールを操作部350に表示するときに実
行される。例えば、ユーザU1が操作部350を操作し
てメールを読むのが、2002/3/1であるとする
と、図10(A)および(B)の例の場合、もっとも近
い将来の日時2002/3/11を含むメールM31が
1位になり、図10(B)に示したような順位で表示を
行う。もし2002/3/12にメールを読む場合に
は、M31は過去の日時情報S12しかもたないため、
M34が1位となる。
【0144】以上の一連の動作により、端末300上の
記憶領域90の容量が小さなものであっても、情報抽出
サーバ200から定期的にデータS50を受け取ること
で端末300上には常に、近い将来の日時情報S12が
含まれたメールが蓄積されている状態にすることができ
る。
【0145】第1の実施形態であると、端末300上の
記憶領域90が小さい場合、近い将来の予定(S12)
が含まれたメールを残すために、遠い将来の予定(S1
2)が含まれたメールを削除せざるをえない場合が発生
し得るのに対し、本実施形態では、サーバ200から定
期的に近い将来の予定(S12)が記載されたメールを
受け取ることでこの問題が解消される。
【0146】(C−2)第3の実施形態の効果 本実施形態によれば、サーバ(200)と端末(30
0)の記憶領域管理を連携させることで、端末へはユー
ザにとって必要性の高いメール少しずつ送信しながら、
サーバ側では、ユーザにとって必要性の高くないメール
(例えば、前記M32)も蓄積しつづけ、しかもこの連
携をユーザからの操作に依存することなく実行できるた
め、記憶領域(90)の実質的な利用効率が極めて高
く、ユーザ(U2)に対する利便性も向上する。
【0147】また本実施形態では、閲覧時にサーバに接
続するWebメール形式ではなく、接続可能なときにデ
ータ(S50)を受信しておくように構成することで、
電波が届かない等の理由で端末(300)からサーバ
(200)に接続できないシーンでも端末(300)上
でメールを読むことができ、電波の圏外・圏内を気にし
ない利用が可能となる点でも、利便性が高い。
【0148】(D)他の実施形態 第1の実施形態にかかわらず、第1の実施形態のキャッ
シュシステム9を、メーラ(メールクライアント)の内
部に組み込む構成とすることも可能であり、また、We
bメールなどのサービスとして提供することも考えられ
る。
【0149】なお、第2の実施形態にかかわらず、第2
の実施形態のキャッシュシステム8は、Webブラウザ
の内部に組み込む構成とすることも考えられる。
【0150】さらに上記第1の実施形態にかかわらず、
蓄積しているメールのサイズも、優先度判定に用いるよ
うにしてもよい。サイズを考慮しないで求めた優先度が
同じメールが複数ある場合、ユーザにとってのメールの
重要度がサイズに依存しないものとすると、サイズの小
さなメールを多数削除するよりも、サイズの大きなメー
ルを1つ(または少数)削除するほうが、好ましいこと
も考えられるからである。
【0151】また、第1の実施形態における前記優先度
の決定には、記憶領域(90)に蓄積してあるメールが
読まれたか否か(開封されたか否か)を反映させるよう
にしてもよい。例えば、ユーザU2が一度も読んでいな
いメールを、自動的に削除してしまうのは、好ましくな
い場合も多いと考えられるからである。
【0152】なお、上記第1〜第3の実施形態ではユー
ザU2は人間であったが、場合によっては、アプリケー
ションプログラムが当該ユーザU2として、電子メール
を読んで処理するシステム構成もあり得る。同様のこと
は電子メールの送信側についても成り立つ。
【0153】以上の説明では主としてソフトウエア的に
本発明を実現したが、本発明はハードウエア的に実現す
ることも可能である。
【0154】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、利便性が高く、記憶資源(記憶容量)の利用効率が
高い記憶装置管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るキャッシュシステムの主
要部の構成例を示す概略図である。
【図2】従来および実施形態の動作説明図である。
【図3】第1の実施形態の動作説明図である。
【図4】第2の実施形態に係るキャッシュシステムの主
要部の構成例を示す概略図である。
【図5】第2の実施形態の動作説明図である。
【図6】第2の実施形態の動作説明図である。
【図7】第3の実施形態に係るキャッシュシステムの主
要部の構成例を示す概略図である。
【図8】第3の実施形態の動作説明図である。
【図9】第3の実施形態の動作説明図である。
【図10】第3の実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
7,8,9…キャッシュシステム、10…削除判定部、
11…メーラ部、20…送信日検出部、30…日時情報
検出部、40…日時情報解釈部、50…場所情報検出
部、60…優先度判定部、90、290…記憶領域、1
00…情報抽出部、200…情報抽出サーバ、340…
操作履歴記録部、360…表示優先度判定部、380…
時計機能、390…位置情報機能、ME1,M11〜M
13…電子メール、P14…Webページ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信プロトコルによって搬送さ
    れ、記述形式が規定されているヘッダ部分と、記述形式
    が規定されておらず、第1のユーザが自由に記述する本
    体部分とを有する単位データを、その通信の経路上に介
    在する記憶装置上で当該記憶装置の記憶容量に応じて一
    時的に蓄積する記憶装置管理システムにおいて、 前記記憶容量のうち、有効な単位データの蓄積を行って
    いない空き容量が所定容量未満となったことを検出する
    空き容量検査部と、 少なくとも前記本体部分から、所定の目的情報を抽出す
    る目的情報抽出部と、 当該目的情報抽出部が抽出した目的情報を利用して、前
    記記憶装置上に蓄積されている単位データの重要度を判
    定する重要度判定部と、 前記空き容量検査部が前記空き容量が所定容量以下とな
    ったことを検出したとき、当該重要度判定部が重要度が
    低いものと判定した単位データから順番に無効化して前
    記所定容量以上の空き容量を確保する空き容量確保部と
    を備えたことを特徴とする記憶装置管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の記憶装置管理システムにおい
    て、 前記第1のユーザと通信を行う第2のユーザに関する所
    定の動的な状況を示す状況情報を取得する状況情報取得
    部を備え、 前記重要度判定部は、 当該状況情報取得部が取得した状況情報を利用して、前
    記単位データの重要度を判定することを特徴とする記憶
    装置管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1の記憶装置管理システムにおい
    て、 前記目的情報抽出部は、 前記単位データのヘッダ部分に記述されている単位デー
    タ作成日時または単位データ閲覧日時の抽出も行い、 前記重要度判定部は、 当該単位データ作成日時または単位データ閲覧日時と、
    前記目的情報としての日時情報である目的日時情報を比
    較して、前記単位データの重要度の判定を行うことを特
    徴とする記憶装置管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3の記憶装置管理システムにおい
    て、 現在の日時を示す現在日時情報を生成する時計機能部を
    備え、 前記重要度判定部は、 前記目的日時情報を、当該現在日時情報と比較して、前
    記単位データの重要度の判定を行うことを特徴とする記
    憶装置管理システム。
  5. 【請求項5】 単位データが電子メールまたはWebメ
    ールである場合の請求項3の記憶装置管理システムにお
    いて、 前記目的情報抽出部は、 前記電子メールまたはWebメールのヘッダ部分に記述
    されているメール作成日時の抽出も行い、 前記本体部分に記述されている記述情報が直接的には日
    時を表現しないものである場合、当該メール作成日時に
    基づいて当該記述情報を解釈することによって、前記目
    的日時情報を抽出することを特徴とする記憶装置管理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 単位データがWebページである場合の
    請求項3の記憶装置管理システムにおいて、 前記重要度判定部は、 前記記憶装置に複数のWebページが蓄積されており、
    なおかつ、蓄積されているWebページ間でリンクが張
    られている場合、リンク元のWebページの重要度をリ
    ンク先のWebページの重要度に応じて高く判定し、ま
    たは、リンク先のWebページの重要度をリンク元のW
    ebページの重要度に応じて高く判定することを特徴と
    する記憶装置管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項5の記憶装置管理システムにおい
    て、 前記目的情報抽出部は、 前記記述情報が直接的に日時を表現しているものの、そ
    の表現が所定の日時表現形式に照らして不完全なもので
    ある場合、前記メール作成日時に基づいて、当該記述情
    報を補完することを特徴とする記憶装置管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項4の記憶装置管理システムにおい
    て、 前記重要度判定部は、 前記目的日時情報が前記現在日時情報よりも過去の日時
    を示す場合にはその目的日時情報を抽出した単位データ
    の重要度を所定の重要度よりも低く判定し、 前記目的日時情報が前記現在日時情報よりも未来の日時
    を示す場合にはその目的日時情報を抽出した単位データ
    の重要度を当該所定の重要度よりも高く判定するととも
    に、より近い未来であるほど、より高く重要度を判定す
    ることを特徴とすることを特徴とする記憶装置管理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 状況情報として第2のユーザの地理的な
    位置を示す現在位置情報を用いる場合の請求項2の記憶
    装置管理システムにおいて、 前記目的情報抽出部は、 前記目的情報として単位データの本文部分から抽出した
    地理的な位置を示す目的位置情報を抽出し、 前記重要度判定部は、 当該目的位置情報と前記現在位置情報を比較することに
    より、当該目的位置情報を抽出した単位データの重要度
    を判定することを特徴とする記憶装置管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項9の記憶装置管理システムにお
    いて、 現在の日時を示す現在日時情報を生成する時計機能部を
    備え、 前記重要度判定部は、 前記目的日時情報が前記現在日時情報よりも未来の日時
    を示す場合、当該現在日時情報から所定以上近い未来の
    目的日時情報を含み、なおかつ、前記現在位置情報から
    所定以上遠い目的位置情報を含む単位データについて
    は、その重要度を低く判定することを特徴とする記憶装
    置管理システム。
  11. 【請求項11】 所定の通信プロトコルによって搬送さ
    れ、当該通信プロトコルに応じて記述形式が規定されて
    いるヘッダ部分と、当該通信プロトコルによっては記述
    形式を規定されておらず、第1のユーザが自由に記述す
    る本体部分とを有する単位データを、その通信の経路上
    に介在する第1の記憶装置と第2の記憶装置上で各記憶
    装置の記憶容量に応じて一時的に蓄積し、第1の記憶装
    置は当該経路上で第1のユーザに近く、第2の記憶装置
    は当該経路上で第1のユーザと通信を行う第2のユーザ
    に近い場合の記憶装置管理システムにおいて、 前記単位データが前記第1の記憶装置に蓄積されている
    とき、当該単位データの重要度を、基準となる日時を変
    更することで予測判定する重要度予測判定部と、 この変更の範囲が現時点から所定時間以内の未来にある
    ときのいずれかの予測判定において、当該重要度予測判
    定部が所定順位以上の上位になると判定した単位データ
    から優先的に、前記第2の記憶装置の記憶容量の範囲内
    で第2の記憶装置に単位データを送信する選択送信部と
    を備えることを特徴とする記憶装置管理システム。
  12. 【請求項12】 請求項11の記憶装置管理システムに
    おいて、 前記第2の記憶装置上にすでに蓄積されている単位デー
    タは、第1の記憶装置から第2の記憶装置へ送信しない
    ように制御する選択送信制限部と、 前記第2の記憶装置上で蓄積されいる単位データに対し
    て第2のユーザが所定の変更操作を行った場合、当該変
    更操作を、第1の記憶装置において当該単位データに対
    応する単位データの蓄積にも反映させる操作反映部とを
    備えたことを特徴とする記憶装置管理システム。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064269A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Canon Inc ネットワークデバイスおよびネットワークデバイス管理方法及びネットワークデバイス管理システムとプログラム
JP2010525741A (ja) * 2007-04-24 2010-07-22 デンジャー,インコーポレーテッド 外部電子メールサーバ及び/又はローカル電子メールサーバ及び/又は無線装置の間での電子メールメッセージの同期
JP2011055371A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Fujitsu Ltd 携帯端末装置、携帯端末制御方法及び携帯端末制御プログラム
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JP2021177334A (ja) * 2020-05-08 2021-11-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 メッセージ表示プログラム及び情報処理装置

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