JP2003327513A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2003327513A
JP2003327513A JP2002137504A JP2002137504A JP2003327513A JP 2003327513 A JP2003327513 A JP 2003327513A JP 2002137504 A JP2002137504 A JP 2002137504A JP 2002137504 A JP2002137504 A JP 2002137504A JP 2003327513 A JP2003327513 A JP 2003327513A
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hair
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carbon atoms
oil
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JP2002137504A
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Yasuhiro Doi
康裕 土井
Keiko Hasebe
恵子 長谷部
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)特定のエーテル型陽イオン性界面
活性剤、及び(B)動物油、植物油、パラフィン、流動
パラフィン、ワセリン、セレシン、及びスクワランから
選ばれる1種以上の油剤を含有する毛髪化粧料。 【効果】 毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟
性、すべり性及びしっとり感を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対し、湿潤
時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与する
ことができ、特に乾燥後の髪の柔軟性、すべり性が良好
で、しっとり感が良好な毛髪化粧料に関する。
【0002】毛髪化粧料には、湿潤時から乾燥後まで毛
髪に対する柔軟性、すべり性、さらに乾燥後もぱさつき
がなく、しっとりとした感触が要求されている。このよ
うな要求から、陽イオン性界面活性剤として、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルア
ンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩が用いら
れているが、必ずしもこれらの要求を満足する毛髪化粧
料は得られていない。
【0003】特に、湿潤時の柔軟性を向上させる目的で
は、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドのよ
うなジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が用いられる
が、乾燥後の髪のすべり性に劣り、感触が重くなるとい
う問題がある。一方、乾燥後の柔軟性、すべり性、しっ
とり感を向上させるため、特定のシリコーンと油脂の組
合わせ(特開平4−108719号)など種々の油剤の
組合わせが知られている。これらの添加剤を用いる場
合、系の安定性に影響を及ぼすため、配合量の調節が必
要であったり、毛髪のべたつきが生じるという問題点が
あり、湿潤時から乾燥後まで毛髪に対する良好な柔軟
性、すべり性、及びしっとり感を同時に満足できるもの
ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪に対し
湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性及びすべり性を付与
し、特に乾燥後の柔軟性、すべり性、及びしっとり感に
優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定のエ
ーテル型陽イオン性界面活性剤と特定の油剤を使用すれ
ば、上記の要求を満たす毛髪化粧料が得られることを見
出した。すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)一般式(1)
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、Rは、炭素数6〜24の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R
びRは、炭素数1〜6のアルキル基又は−(AO)
H(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、平均
付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のAは同一で
も異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、
は、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−
(AO)H(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA
は同一でも異なってもよく、その配列は任意であ
る。)を示し、Xは、陰イオンを示す。〕で表される
エーテル型陽イオン性界面活性剤 (B)動物油、植物油、パラフィン、流動パラフィン、
ワセリン、セレシン、及びスクワランから選ばれる1種
以上の油剤を含有する毛髪化粧料を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】成分(A)の上記一般式(1)に
おいて、R、R、R及びRは以下に示すもの
が、湿潤時から乾燥後までの毛髪に対する柔軟性及びす
べり性の観点から好ましい。上記一般式(1)におい
て、Rとしては、炭素数12〜22、特に16〜18
のものが好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。
及びRとしては、炭素数1〜6のアルキル基及び
−(CHCHO) Hが好ましく、平均付加モル数
nは1〜3、特に1が好ましく、更にはメチル基及びエ
チル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。Rとし
ては、メチル基、エチル基及びベンジル基が好ましく、
更にはメチル基及びエチル基、特にメチル基が好まし
い。Xとしては、ハロゲンイオン、又は有機アニオ
ン、例えば、アセテート、シトレート、ラクテート、グ
リコレート、ホスフェート、ニトレート、スルフォネー
ト、スルフェート、及びエチルスルフェート等のアルキ
ルスルフェート等が挙げられ、アルキルスルフェート及
び塩素イオンが好ましく、特に塩素イオンが好ましい。
【0009】成分(B)の油剤としては、植物油とし
て、オリーブ油、つばき油、マカデミアナッツ油、ヒマ
シ油、カルナバロウ、キャンデリアロウ、ミンク油、ホ
ホバ油、サフラワー油、大豆油、シア油、ヒマワリ油、
カカオ油、ヤシ油、パーム核油など、動物油として、ミ
ンク油、ミツロウ、ラノリンなどが挙げられる。好まし
い油剤は、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ
油、ホホバ油、ミンク油及びラノリンである。
【0010】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有
量は、毛髪に十分に柔軟性及びすべり性を付与でき、か
つ保存時における沈殿、固化、分層等が生じない製品の
安定性の観点から、0.1〜20重量%が好ましく、ヘアリ
ンス、ヘアコンディショナー等の洗い流すタイプのもの
では、特に0.5〜10重量%が好ましく、また、ヘアトリ
ートメント、ヘアリキッド等の洗い流さないタイプのも
のでは、特に0.2〜5重量%が好ましい。
【0011】成分(B)の含有量は、柔軟性の付与と、
安定配合の観点から、0.1〜20重量%、更に0.3
〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。成分
(A)と(B)の重量比は、(A)/(B)が20/1
〜1/100、更に5/1〜1/50、特に2/1〜1
/10が好ましい。
【0012】本発明の毛髪化粧料は、成分(A)以外の
界面活性剤を含有してもよい。これら他の界面活性剤と
しては、成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤、陰イ
オン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面
活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中
で非イオン性界面活性剤及び成分(A)以外の陽イオン
性界面活性剤が好ましく、特に成分(A)以外の陽イオ
ン性界面活性剤が好ましい。成分(A)以外の陽イオン
性界面活性剤の特に好ましいものとして、特開2000-178
146号公報に記載の、下記一般式(3)
【0013】
【化3】
【0014】〔式中、R5、R6、R7及びR8のうち、少
なくとも1個は総炭素数12〜28、好ましくは16〜
28の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、
アルカノイル基又はアルカノイルオキシ基が置換してい
てもよい直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下の
ポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又
は有機アニオン、例えば、アセテート、シトレート、ラ
クテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、
スルフォネート、スルフェート及びアルキルスルフェー
ト基から選択されたものを示す。〕で表わされる第4級
アンモニウム塩が挙げられる。
【0015】上記化合物(3)の好ましい例として、
5、R6、R7及びR8のうち、少なくとも1個が総炭素
数12〜22のアルコキシ基で置換していてもよいアル
キル基で、残余はメチル基、エチル基、ベンジル基を示
し、Zがアルキルスルフェート又は塩素イオンである
ものが挙げられる。更に好ましい具体例としては、塩化
モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジ長鎖
アルキルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0016】上記陰イオン性界面活性剤としては、硫酸
系、スルホン酸系、カルボン酸系、リン酸系及びアミノ
酸系のものが好ましく、例えばアルキル硫酸塩、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシア
ルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸ア
ルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク
酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシ
ルイセチオネート、アシルメチルタウレート、高級脂肪
酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩、
アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アラニン誘導
体、グリシン誘導体、アルギニン誘導体等が挙げられ
る。これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸
塩、アルキル硫酸塩、アシルイセチオネート、アシルメ
チルタウレート、高級脂肪酸塩、ポリオキシアルキレン
アルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アシルグルタ
ミン酸塩、アルキルアラニン誘導体が好ましく、特に一
般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。 RO(CHCHO)SOM (4) R10OSOM (5) [式中、Rは例えば炭素数10〜18のアルキル基又
はアルケニル基を示し、R10は炭素数10〜18のア
ルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミ
ノ酸を示し、pはエチレンオキサイド平均付加モル数で
1〜5の数を示す。]
【0017】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
アルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシア
ルキレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアル
キレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニル
エーテル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油
類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキル
エーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、脂肪酸
アルカノールアミド、アルキルグルコシド類等が挙げら
れる。このうち、アルキルグリコシド類、ポリオキシア
ルキレンC8−C20脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミドが好ましい。アル
キルグリコシド類としては、アルキル基の炭素数8〜1
4で、糖(グルコース)の縮合度1〜2のものが好まし
い。脂肪酸アルカノールアミドとしては、炭素数8〜1
8、特に炭素数10〜16のアシル基を有するものが好
ましく、またモノアルカノールアミド、ジアルカノール
アミドのいずれでもよいが炭素数2〜3のヒドロキシア
ルキル基を有するものが好ましい。脂肪酸アルカノール
アミドの具体例としては、オレイン酸ジエタノールアミ
ド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪
酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸
モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノー
ルアミド、パーム核油脂肪酸メチルエタノールアミド、
ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド等が挙げられる。
【0018】両性界面活性剤としては、ベタイン系界面
活性剤等が挙げられる。このうち、イミダゾリン系ベタ
イン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸ア
ミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタ
イン等のベタイン系界面活性剤がより好ましく、アルキ
ルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベ
タイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン及びアルキルヒ
ドロキシスルホベタインが特に好ましい。脂肪酸アミド
プロピルベイタン及びアルキルヒドロキシスルホベタイ
ンは、炭素数8〜18、特に炭素数10〜16のアルキ
ル基を有するものが好ましく、特にラウリン酸アミドプ
ロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタ
イン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリル
ヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。
【0019】成分(A)と他の陽イオン性界面活性剤と
の使用比率は、乾燥後のすべり性の観点から、「成分
(A)/他の界面活性剤」(重量比)が1/4以上であ
るのが好ましく、更には1/2〜10/1、特に1/1
〜4/1であるのが好ましい。
【0020】特に、本発明の毛髪化粧料がシャンプー等
の毛髪洗浄剤組成物の場合、成分(A)の含有量は、泡
質及び安定性の向上の観点から、0.1〜20重量%が
好ましく、0.2〜10重量%、特に0.5〜5重量%
が好ましい。陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活
性剤又は両性界面活性剤の含有量は、起泡性及び使用感
の向上の観点から、0.1〜50重量%、更に0.5〜
30重量%、特に5〜20重量が好ましい。
【0021】成分(A)と陰イオン性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤又は両性界面活性剤との使用比率は、
泡質及び安定性の向上の観点から、「成分(A)/他の
陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又は両性
界面活性剤」(重量比)が1/1〜1/200であるの
が好ましく、更には1/5〜1/100であるのが好ま
しい。
【0022】本発明の毛髪化粧料には、更に成分(B)
以外の油性成分を含有することができる。成分(B)以
外の油性成分としては、高級アルコール、シリコーン、
及び成分(B)以外のエステル油、炭化水素類、グリセ
リド類等が挙げられ、高級アルコール、成分(B)以外
のエステル油及び/又はシリコーンが好ましく、高級ア
ルコール及び/又はシリコーンが特に好ましい。
【0023】高級アルコールとしては、直鎖又は分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール
類、好ましくは炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール、更
に好ましくはセタノール、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、アラキルアルコール、ベへニルアルコー
ル、カラナービルアルコール、セリルアルコール等の高
級アルコールが挙げられ、特にセタノール、セチルアル
コール、ステアリルアルコール、ベへニルアルコールが
好ましい。ここで、セタノールとは、セチルアルコール
を主成分とし、ステアリルアルコール、オレイルアルコ
ール等の高級アルコールを含有するものをいう。
【0024】成分(B)以外のエステル油としては、総
炭素数8〜40のエステル油、好ましくは総炭素数8〜
20の脂肪酸と炭素数1〜20のアルコールとのエステ
ル等が挙げられ、特にパルミチン酸イソプロピル、ミリ
スチン酸イソプロピルが好ましい。
【0025】シリコーンとしては、(a)ジメチルポリシ
ロキサン、(b)メチルフェニルポリシロキサン、(c)ア
ミノ変性シリコーン〔好ましくは、平均分子量が約3000
〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称
でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictiona
ry)第3版中に記載のもの、水性乳濁液としては、SM87
04C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、DC939
(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げら
れる〕、(d)脂肪酸変性ポリシロキサン、(e)アルコー
ル変性シリコーン、(f)脂肪族アルコール変性ポリシロ
キサン、(g)ポリエーテル変性シリコーン、(h)エポキ
シ変性シリコーン、(i)フッ素変性シリコーン、(j)環
状シリコーン、(k)アルキル変性シリコーン等が挙げら
れる。
【0026】これらのシリコーンのうち、本発明の毛髪
化粧料がヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディシ
ョナー等の洗い流すタイプのものである場合には、上記
(a)、(c)、(f)、(g)又は(j)が好ましい。また、へ
アクリーム、リーブオントリートメント等の洗い流さな
いタイプの毛髪化粧料の場合には、上記(a)、(b)、
(c)、(g)又は(j)が好ましい。
【0027】本発明の毛髪化粧料中における成分(B)
以外の油性成分の含有量は、十分に油剤特有の柔軟性、
しっとり感を付与することができ、かつ製品の安定性上
の観点から、0.01〜30重量%、更に0.2〜20
重量%、特に1〜20重量%が好ましい。中でもシリコ
ーンの含有量は、十分にシリコーン特有の感触を付与す
ることができ、かつ製品の安定性上の観点から、0.0
1〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。
【0028】本発明の毛髪化粧料中の成分(A)と成分
(B)以外の油性成分との重量比は、成分(B)以外の
油性成分の乳化安定性の観点から、成分(A)/成分
(B)以外の油性成分が20/1〜1/30、更に10
/1〜1/10、特に1/1〜1/10が好ましい。ま
た、成分(A)とシリコーン以外の油性成分〔成分
(B)以外〕との和と、シリコーンとの重量比は、製品
安定性の観点から、[成分(A)+シリコーン以外の油
性成分〔成分(B)以外〕]/シリコーンが20/1〜
1/20、更に10/1〜1/10、特に10/1〜1
/1が好ましい。
【0029】本発明の毛髪化粧料のpHは特に限定されな
いが、水で20重量倍に希釈した時の水溶液のpH(25
℃)が2〜8が好ましい。特に毛髪用リンス、コンディ
ショナー等に使用する場合はpH(25℃)3〜6が好ま
しく、毛髪用シャンプーに使用する場合はpH(25℃)
5〜8が好ましい。pHは、酸又はアルカリを加えて調
整すればよい。
【0030】本発明の毛髪化粧料には、更に成分(B)
又は上記油性成分以外の、植物油、動物油、ラノリン誘
導体、高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、グリセリ
ン、保湿剤、カチオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタ
イド、パール化剤、溶剤、液晶形成基剤、芳香族スルホ
ン酸類、色素、香料、噴射剤、キレート剤、pH調整剤、
防腐剤、抗フケ剤等を、適宜配合することができる。カ
チオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導
体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体など
が挙げられる。抗フケ剤としては、ジンクピリチオン、
ピロクトンオラミンなどが挙げられる。
【0031】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って、水
溶液、エタノール溶液、エマルション、サスペンショ
ン、ゲル、液晶、固形、エアゾールフォーム、スプレー
等の所望の剤型にすることができ、毛髪洗浄剤組成物と
しては、ヘアシャンプー等の製品とすることができ、毛
髪洗浄剤組成物以外の毛髪化粧料としては、へアリン
ス、へアコンディショナー、へアトリートメント、へア
パック、へアクリーム、ヘアカラー、コンディショニン
グムース、へアムース、へアスプレー、リーブオントリ
ートメント、ワックス、トニック、染毛剤等の製品とす
ることができる。
【0032】
【実施例】本発明を実施例により更に詳しく記載する。
【0033】実施例1 表1に示すエーテル型陽イオン性界面活性剤1〜4及び
他の型陽イオン性界面活性剤を用い、表2に示す組成の
ヘアコンディショナー(本発明品1〜5及び比較品1〜
3)を常法により製造した。これらのヘアコンディショ
ナーについて、下記の方法により柔軟性、すべり性及び
しっとり感を官能評価した。なお、表2中の数値は「重
量%」である。
【0034】
【表1】
【0035】<評価方法>専門パネラー10名により、
陰イオン性界面活性剤を主体とする市販ヘアシャンプー
を用いて洗浄後、上記ヘアコンディショナーにて処理を
行なった。このときのすすぎ時の毛髪の柔軟性とすべり
性及び、タオルドライ後、ドライヤーで十分に乾燥した
後の毛髪の柔軟性、すべり性及びしっとり感について、
下記の基準に従って評価した。4:非常に良好、3:良
好、2:どちらともいえない、1:悪い 10名の評価の平均点を求め、3.6以上を◎、2.6
〜3.5を○、1.6〜2.5を△、1.5以下を×と
し、表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例2 下記組成のヘアトリートメント剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤1 2.5 セタノール* 4.0 マカデミアナッツ油 2.0 アミノ変性シリコーン** 3.0 ポリエチレングリコール(分子量600) 0.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.8 エタノール 1.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 *:セチルアルコール/ステアリルアルコールの重量比7/3の混合物。 **:SM8704C、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製
【0038】このヘアトリートメント剤は、湿潤時から
乾燥後まで柔軟性及びすべり性が良好で、特に乾燥後に
おいて、柔軟性、すべり性、しっとり感に優れていた。
【0039】実施例3 下記組成のヘアリンス剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤3 1.0 ステアリルアルコール 3.5 パラフィンワックス 1.0 スクワラン 0.5 メチルポリシロキサン(500cs) 1.5 ヒドロキシエチルセルロース 0.3 乳酸(90%液) 0.1 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 このリンス剤は、湿潤時から乾燥後まで柔軟性及びすべ
り性が良好で、特に乾燥後において、柔軟性、すべり
性、しっとり感に優れていた。
【0040】実施例4 下記組成の毛髪洗浄剤を製造した。 (重量%) エーテル型陽イオン性界面活性剤4 0.5 ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.0 ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド 2.0 ラノリン 0.5 ヒドロキシスルホベタイン 〔アンヒトール20HD、花王(株)製〕 3.5 エタノール 2.0 香料、メチルパラベン 適量 精製水 バランス 計 100.0 この毛髪洗浄剤は、泡質、並びに洗浄時及び乾燥後の感
触に優れていた。特に、乾燥後の毛髪の柔軟性、すべり
性、しっとり感が良好であった。
【0041】
【発明の効果】毛髪に対し湿潤時から乾燥後まで良好な
柔軟性、すべり性を付与することができ、特に乾燥後の
柔軟性、すべり性及びしっとり感に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA081 AA121 AA122 AC011 AC021 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC302 AC482 AC642 AC691 AC692 AC712 AC782 AD042 AD152 AD162 AD282 AD512 BB04 BB05 BB06 BB07 BB11 CC31 CC38 CC39 EE06 EE07 EE28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)一般式(1) 【化1】 〔式中、Rは、炭素数6〜24の直鎖又は分岐鎖のア
    ルキル基又はアルケニル基を示し、 R及びRは、炭素数1〜6のアルキル基又は−(A
    O)H(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示
    し、平均付加モル数nは1〜6の数を示し、n個のA
    は同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)
    を示し、 Rは、炭素数1〜6のアルキル基、ベンジル基又は−
    (AO)H(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を
    示し、平均付加モル数mは1〜6の数を示し、m個のA
    は同一でも異なってもよく、その配列は任意であ
    る。)を示し、 Xは、陰イオンを示す。〕で表されるエーテル型陽イ
    オン性界面活性剤 (B)動物油、植物油、パラフィン、流動パラフィン、
    ワセリン、セレシン、及びスクワランから選ばれる1種
    以上の油剤を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)を0.1〜20重量%含有す
    る請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 更に、成分(A)以外の界面活性剤を含
    有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオ
    ン性、陰イオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤か
    ら選ばれる1種以上である請求項3記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 成分(A)以外の界面活性剤が、陽イオ
    ン性界面活性剤である請求項4記載の毛髪化粧料。
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