JP2003326878A - 偽造防止印刷物 - Google Patents
偽造防止印刷物Info
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- JP2003326878A JP2003326878A JP2002136004A JP2002136004A JP2003326878A JP 2003326878 A JP2003326878 A JP 2003326878A JP 2002136004 A JP2002136004 A JP 2002136004A JP 2002136004 A JP2002136004 A JP 2002136004A JP 2003326878 A JP2003326878 A JP 2003326878A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラックライトでも肉眼でも真贋の判定が可
能であり、しかも繰り返し使用できる偽造防止印刷物を
提供すること。 【解決手段】 基材シートと該基材シートに印刷された
目視可能な印刷部と、基材シートの下地色と同一色相の
色素と蛍光物質とを含む秘密印刷部とを有することを特
徴とする偽造防止印刷物。
能であり、しかも繰り返し使用できる偽造防止印刷物を
提供すること。 【解決手段】 基材シートと該基材シートに印刷された
目視可能な印刷部と、基材シートの下地色と同一色相の
色素と蛍光物質とを含む秘密印刷部とを有することを特
徴とする偽造防止印刷物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真贋判定が容易な
偽造防止印刷物に関し、さらに詳しくは、カラー複写機
やデジタルカラー印刷機などにて偽造、あるいは変造し
たとしても、簡便な方法にて容易にその変造、あるいは
偽造物を発見できる偽造防止印刷物に関する。
偽造防止印刷物に関し、さらに詳しくは、カラー複写機
やデジタルカラー印刷機などにて偽造、あるいは変造し
たとしても、簡便な方法にて容易にその変造、あるいは
偽造物を発見できる偽造防止印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカラー印刷機やカラー複
写機の急速な性能向上により、カラー再現性、解像度、
濃淡複写濃度などの調整範囲が著しく改良および拡大
し、変造や偽造物を一見して識別することが困難になっ
ている。そこで、このような偽造や変造に対する防止策
の一例として、従来からシート表面に蛍光インキにより
秘密印刷を有してなる偽造防止印刷物に関する技術が数
々発案されている。
写機の急速な性能向上により、カラー再現性、解像度、
濃淡複写濃度などの調整範囲が著しく改良および拡大
し、変造や偽造物を一見して識別することが困難になっ
ている。そこで、このような偽造や変造に対する防止策
の一例として、従来からシート表面に蛍光インキにより
秘密印刷を有してなる偽造防止印刷物に関する技術が数
々発案されている。
【0003】この技術によれば、蛍光インキで印刷され
た該秘密印刷物は、可視光線下では肉眼でこれを視認す
ることが困難であるが、該シートに紫外線(ブラックラ
イト)を照射することにより、該秘密印刷部を蛍光発光
させて視認可能とし、もってシートの真贋を判定できる
ものである。例えば、特開平9−183288号公報に
は、感圧複写用紙の技術を融合させて、秘密印刷部の確
認をブラックライトによる真贋判定とともに簡便な方法
により、目視判定可能な技術が提案されている。
た該秘密印刷物は、可視光線下では肉眼でこれを視認す
ることが困難であるが、該シートに紫外線(ブラックラ
イト)を照射することにより、該秘密印刷部を蛍光発光
させて視認可能とし、もってシートの真贋を判定できる
ものである。例えば、特開平9−183288号公報に
は、感圧複写用紙の技術を融合させて、秘密印刷部の確
認をブラックライトによる真贋判定とともに簡便な方法
により、目視判定可能な技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−183288号公報に記載の方法では、感圧複写用
紙の技術であるインキのマイクロカプセル化はコスト高
となり、ブラックライトを利用しない場合の真贋の確認
に、別途感圧複写用紙の発色シート(顕色剤塗布シー
ト)を用意しなければならず、また、1度確認した後
は、該印刷物の使用ができなくなるため、繰り返し印刷
物を使用する場合には利用できないという課題がある。
9−183288号公報に記載の方法では、感圧複写用
紙の技術であるインキのマイクロカプセル化はコスト高
となり、ブラックライトを利用しない場合の真贋の確認
に、別途感圧複写用紙の発色シート(顕色剤塗布シー
ト)を用意しなければならず、また、1度確認した後
は、該印刷物の使用ができなくなるため、繰り返し印刷
物を使用する場合には利用できないという課題がある。
【0005】従って本発明の目的は、ブラックライトで
も肉眼でも真贋の判定が可能であり、しかも繰り返し使
用できる偽造防止印刷物を提供することである。
も肉眼でも真贋の判定が可能であり、しかも繰り返し使
用できる偽造防止印刷物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。すなわち、本発明は、基材シート
と該基材シートに印刷された目視可能な印刷部と、基材
シートの下地色と同一色相の色素と蛍光物質とを含む秘
密印刷部とを有することを特徴とする偽造防止印刷物を
提供する。
によって達成される。すなわち、本発明は、基材シート
と該基材シートに印刷された目視可能な印刷部と、基材
シートの下地色と同一色相の色素と蛍光物質とを含む秘
密印刷部とを有することを特徴とする偽造防止印刷物を
提供する。
【0007】上記本発明の偽造防止印刷物においては、
基材シートの下地色が白色であり、かつ秘密印刷部が、
白色蛍光物質と白色顔料とを含むインキにより形成され
ていること、および白色蛍光物質が、蛍光増白剤である
ことが好ましい。
基材シートの下地色が白色であり、かつ秘密印刷部が、
白色蛍光物質と白色顔料とを含むインキにより形成され
ていること、および白色蛍光物質が、蛍光増白剤である
ことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を示す図
面を参照して本発明をさらに具体的に説明する。本発明
の偽造防止印刷物は、図1に示すように、基材シート1
と該基材シート1に印刷された目視可能な印刷部2と、
基材シート1の下地色と同一色相の色素と蛍光物質とを
含む秘密印刷部3とを有することを特徴としている。こ
の秘密印刷部3は、基材シート1の地色と同色のインキ
にて印刷されているので、デジタルカラー印刷機やカラ
ー複写機では再現されにくい。
面を参照して本発明をさらに具体的に説明する。本発明
の偽造防止印刷物は、図1に示すように、基材シート1
と該基材シート1に印刷された目視可能な印刷部2と、
基材シート1の下地色と同一色相の色素と蛍光物質とを
含む秘密印刷部3とを有することを特徴としている。こ
の秘密印刷部3は、基材シート1の地色と同色のインキ
にて印刷されているので、デジタルカラー印刷機やカラ
ー複写機では再現されにくい。
【0009】上記偽造防止印刷物は、図2に示すよう
に、ブラックライト4から照射される紫外線5を受ける
と、秘密印刷部3中の蛍光物質が発光し、真贋の判定が
極めて容易である。さらに図3および図4に示すよう
に、前記偽造防止印刷物を正面や斜め方向等、角度を変
えて見た場合には、基材シートとインキの光沢の差によ
り、秘密印刷部3が視認される。
に、ブラックライト4から照射される紫外線5を受ける
と、秘密印刷部3中の蛍光物質が発光し、真贋の判定が
極めて容易である。さらに図3および図4に示すよう
に、前記偽造防止印刷物を正面や斜め方向等、角度を変
えて見た場合には、基材シートとインキの光沢の差によ
り、秘密印刷部3が視認される。
【0010】以上のように本発明の偽造防止印刷物は、
可視光線を対象とするカラー複写機や、デジタルカラー
印刷機にて複写して偽造したとしても、これらの印刷物
が偽物であることが、ブラックライトの照射によって容
易に判別することができるとともに、肉眼でも判別可能
であるので、前記本発明の目的が達成される。
可視光線を対象とするカラー複写機や、デジタルカラー
印刷機にて複写して偽造したとしても、これらの印刷物
が偽物であることが、ブラックライトの照射によって容
易に判別することができるとともに、肉眼でも判別可能
であるので、前記本発明の目的が達成される。
【0011】本発明の偽造防止印刷物に使用する基材シ
ートは特に限定されず、例えば、銀行券、証券、金券、
小切手、チケットなどの証書類の基材シートや、IDカ
ード、クレジットカードなどのカード類の基材シートな
どが挙げられる。
ートは特に限定されず、例えば、銀行券、証券、金券、
小切手、チケットなどの証書類の基材シートや、IDカ
ード、クレジットカードなどのカード類の基材シートな
どが挙げられる。
【0012】上記基材シートに印刷される目視可能な印
刷部は、通常のオフセット印刷、グラビア印刷、フレキ
ソ印刷、各種転写印刷、インクジェット印刷などの如く
通常の印刷方法により、それぞれに適したインキを用い
て形成することができる。また、その絵柄などについて
も特別な制限はない。
刷部は、通常のオフセット印刷、グラビア印刷、フレキ
ソ印刷、各種転写印刷、インクジェット印刷などの如く
通常の印刷方法により、それぞれに適したインキを用い
て形成することができる。また、その絵柄などについて
も特別な制限はない。
【0013】また、上記基材シートに印刷される秘密印
刷部は、基材シートの下地色と同一色相の色素と蛍光物
質とを含むインキによって形成される。基材シートの地
色は、特に限定されないが、通常は白色であることが一
般的でありかつ好ましい。従って地色が白色の基材シー
トに形成する秘密印刷部は、白色顔料と白色の蛍光物質
を含むインキから形成することが好ましい。白色蛍光物
質としては、種々の無機蛍光物質でもよいが、コストの
面からは蛍光増白剤が好ましい。これらの蛍光物質は何
れも従来公知である。また、秘密印刷部は、模様、絵
柄、文字などの何れであってもよい。
刷部は、基材シートの下地色と同一色相の色素と蛍光物
質とを含むインキによって形成される。基材シートの地
色は、特に限定されないが、通常は白色であることが一
般的でありかつ好ましい。従って地色が白色の基材シー
トに形成する秘密印刷部は、白色顔料と白色の蛍光物質
を含むインキから形成することが好ましい。白色蛍光物
質としては、種々の無機蛍光物質でもよいが、コストの
面からは蛍光増白剤が好ましい。これらの蛍光物質は何
れも従来公知である。また、秘密印刷部は、模様、絵
柄、文字などの何れであってもよい。
【0014】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。 実施例1 図1において、基材シートとして、例えば、白色の上質
紙を用いる。目視可能な印刷部2には、任意の色のイン
キ、印刷手法を用い絵柄を印刷する。秘密印刷部3に
は、白色の上質紙上に目視では白色で、かつ、ブラック
ライトにより蛍光発色するインキが印刷される。例え
ば、下記のような処方のインキを用いて、平版オフセッ
ト方式で印刷を行う。 ・白色顔料 10〜40重量部 ・蛍光顔料 5〜30重量部 ・合成樹脂 25〜35重量部 ・乾性油 10〜20重量部 ・石油系溶剤 20〜40重量部
説明する。 実施例1 図1において、基材シートとして、例えば、白色の上質
紙を用いる。目視可能な印刷部2には、任意の色のイン
キ、印刷手法を用い絵柄を印刷する。秘密印刷部3に
は、白色の上質紙上に目視では白色で、かつ、ブラック
ライトにより蛍光発色するインキが印刷される。例え
ば、下記のような処方のインキを用いて、平版オフセッ
ト方式で印刷を行う。 ・白色顔料 10〜40重量部 ・蛍光顔料 5〜30重量部 ・合成樹脂 25〜35重量部 ・乾性油 10〜20重量部 ・石油系溶剤 20〜40重量部
【0015】この印刷物に、ブラックライトを照射する
と図2に示すように、秘密印刷部3がグリーンに発色
し、秘密印刷パターンを確認することができる。また、
ブラックライトを用いない場合でも図3、図4に示すよ
うに、角度を変えてみると、上質紙とインキの微妙な光
沢の違いにより、秘密印刷パターンを視認することが可
能であるが、この差はデジタル複写機等では感知しづら
く、されたとしても、通常、デジタル複写機や、デジタ
ルカラー印刷機はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色で再現されるため、白の微妙な光沢差は非常に
再現されにくい。
と図2に示すように、秘密印刷部3がグリーンに発色
し、秘密印刷パターンを確認することができる。また、
ブラックライトを用いない場合でも図3、図4に示すよ
うに、角度を変えてみると、上質紙とインキの微妙な光
沢の違いにより、秘密印刷パターンを視認することが可
能であるが、この差はデジタル複写機等では感知しづら
く、されたとしても、通常、デジタル複写機や、デジタ
ルカラー印刷機はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色で再現されるため、白の微妙な光沢差は非常に
再現されにくい。
【0016】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、ブラックラ
イトでも肉眼でも真贋の判定が可能であり、しかも繰り
返し使用できる偽造防止印刷物を提供することができ
る。
イトでも肉眼でも真贋の判定が可能であり、しかも繰り
返し使用できる偽造防止印刷物を提供することができ
る。
【図1】 本発明の偽造防止印刷物を図解的に示す図。
【図2】 本発明の偽造防止印刷物をブラックライト下
で見た図。
で見た図。
【図3】 本発明の偽造防止印刷物を斜め方向から見た
図。
図。
【図4】 本発明の偽造防止印刷物を正面から見た図。
1:基材シート
2:目視可能な印刷部
3:秘密印刷部
4:ブラックライト
5:紫外線
フロントページの続き
(72)発明者 武田 あい子
東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
大日本印刷株式会社内
Fターム(参考) 2C005 HA02 HA04 HB01 HB10 HB20
JA09 JB14 JB22 JB27 KA01
KA23 KA40 LA24 LB16
4J039 BE01 BE12 CA07 EA18 EA28
GA02 GA03 GA05 GA24
Claims (3)
- 【請求項1】 基材シートと該基材シートに印刷された
目視可能な印刷部と、基材シートの下地色と同一色相の
色素と蛍光物質とを含む秘密印刷部とを有することを特
徴とする偽造防止印刷物。 - 【請求項2】 基材シートの下地色が白色であり、かつ
秘密印刷部が、白色蛍光物質と白色顔料とを含むインキ
により形成されている請求項1に記載の偽造防止印刷
物。 - 【請求項3】 白色蛍光物質が、蛍光増白剤である請求
項1に記載の偽造防止印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002136004A JP2003326878A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 偽造防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002136004A JP2003326878A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 偽造防止印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326878A true JP2003326878A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29698178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002136004A Pending JP2003326878A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 偽造防止印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003326878A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013001077A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Kobayashi Create Co Ltd | 光学読取帳票 |
JP2014157343A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Sato Holdings Corp | ラベル |
-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002136004A patent/JP2003326878A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013001077A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Kobayashi Create Co Ltd | 光学読取帳票 |
JP2014157343A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Sato Holdings Corp | ラベル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050425 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071030 |