JP2003326026A

JP2003326026A - ミシンの情報管理装置

Info

Publication number: JP2003326026A
Application number: JP2002137383A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Sukegawa; 祐一助川
Original assignee: Juki Corp
Current assignee: Juki Corp
Priority date: 2002-05-13
Filing date: 2002-05-13
Publication date: 2003-11-18

Abstract

(57)【要約】【課題】種々のミシンの記録情報を表示してミシンの
情報を多角的に把握し一元的に管理できるミシンの情報
管理装置を提供する。【解決手段】ミシンのメンテナンス情報、生産管理情
報、ミシンに発生するエラー情報などのミシンの記録情
報が通信手段を介して収集され、これらの情報が各ミシ
ン毎にモニタに表示される。これにより、ミシンの種々
の記録情報を多角的に表示できる。また、ミシンの記録
情報のなかで、一度も表示させていないエラー情報の有
無が検出され、未表示のエラー情報がある場合には、そ
の未表示のエラー情報があることが表示される。このよ
うな構成により、多数のミシン記録情報を効率的に表示
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンの情報管理
装置、さらに詳細には、ミシンの種々の記録情報を表示
してミシンの情報を管理するミシンの情報管理装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、複数のミシンを接続して、各
ミシンからミシンの稼動時間などを収集して各ミシンの
生産状態を把握し生産管理に利用することが行われてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、生産管理情報や各ミシンに発生するエラー情
報などは、それぞれ単独に表示されているために、各情
報を多角的に把握することが困難であるという問題があ
る。

【０００４】本発明の課題は、種々のミシンの記録情報
を表示してミシンの情報を多角的に把握し一元的に管理
できるミシンの情報管理装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、複数のミシンと接続可能な通信手段と、
前記通信手段を介して、ミシンのメンテナンス情報と、
ミシンの生産管理情報と、ミシンに発生するエラー情報
とを受信する受信手段と、各ミシン毎に前記受信された
各情報を表示する表示手段とを備える構成を採用してい
る。

【０００６】このような構成では、ミシンの種々の記録
情報が各ミシンごとに多角的に表示されるので、各ミシ
ンの情報を一元的に管理することができる。

【０００７】また、本発明では、複数のミシンと接続可
能な通信手段と、前記通信手段を介して、ミシンのメン
テナンス情報と、ミシンの生産管理情報と、ミシンに発
生するエラー情報とを受信する受信手段と、前記情報の
少なくとも一つを画面を切り換えて表示する表示手段
と、未だ一度も表示させていない情報の有無を検出する
検出手段とを備え、未表示情報があるときは未表示情報
があることを表示する構成も採用している。

【０００８】このような構成では、多数のミシン記録情
報を効率的に表示することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。

【００１０】本発明に係わるミシンの情報管理装置１０
は、図１に示したように、マウス１５及びキーボード１
６などの入力装置と、モニタ１７と、ハードディスク１
１などの記録装置を備えた一般的なパーソナルコンピュ
ータから構成され、この情報管理装置１０は、シリアル
通信ポートを介して複数のミシン１、２、３．．．．．
と接続でき、相互に通信できるようになっている。ま
た、各ミシンには、それぞれ操作キーや表示部を備えた
操作パネル１ａ、２ａ、３ａ．．．．．が設けられてい
る。

【００１１】図２には、ミシンの情報管理装置のシステ
ム構成がブロック図として図示されており、ＣＰＵ２０
は、全体の制御を司り、ミシン１、２、３．．．．．か
ら出力される種々の記録情報を、通信ポート（通信手
段）２１、２２、２３．．．．．を介して受信する受信
手段としても機能する。

【００１２】ＣＰＵ２０には、制御プログラムなどを格
納したＲＯＭ１３、演算データ、中間データなどを格納
し、ワークエリアとして用いられるＲＡＭ１２が接続さ
れており、また、ハードディスク１１には、通信プログ
ラム並びにそれに必要な種々のデータや、収集されたミ
シン記録情報を処理する情報処理プログラムや、情報処
理結果データなどの種々のデータが格納されている。モ
ニタ１７には、ミシンから種々の記録情報、その情報処
理データ、それにマウス１５、キーボード１６などの入
力装置から入力されたデータなどが表示される。

【００１３】各ミシンは、「累積通電時間」「累積稼働
時間」「累積針数」「累積糸切り回数」をカウントし、
それを生産管理情報として、内部の不揮発性の記憶装置
に記憶しており、また、針交換、清掃、オイル交換に関
しての実施した時の通電時間や稼働時間、警告を促すた
めの時間間隔設定値を、メンテナンス情報として、同様
に、内部の不揮発性の記憶装置に記憶している。さらに
各ミシンは、稼動中に発生したエラーについて分類しコ
ード付けをして、その発生時の通電時間とエラーコード
などを所定の回数分累積し、それをエラー情報として、
同記憶装置に記憶している。これらの生産管理情報、メ
ンテナンス情報、エラー情報は、本発明では、ミシンの
記録情報と呼ばれる。

【００１４】なお、「累積通電時間」とは、ミシンの電
源が投入されている間、累積してカウントされる時間で
あり、「累積稼働時間」とは、ミシンの縫製に際してミ
シンモータが回転している間、累積してカウントされる
時間であり、「累積針数」および「累積糸切り回数」と
は、累積してカウントされる針数および糸切回数であ
る。

【００１５】ミシンの情報管理装置１０は、ＣＰＵ２０
の制御の元に、各ミシンと相互に通信を行い、通信プロ
グラムに従って各ミシン１、２、３、．．．．．に動作
指示コマンドを送出し、各ミシンは指示された動作を行
って応答するようになっている。指定動作のひとつとし
てミシンの記録情報の収集があり、図１に示したよう
に、ミシンの情報管理装置１０からこの動作指示コマン
ドが送出されると、各ミシンは内部に記憶しているミシ
ン記録情報をミシンの情報管理装置１０に送出する。

【００１６】ＣＰＵ２０は、各ミシンから送られてきた
個々のミシンの記録情報を収集して、図３に示したよう
な演算を行い、その演算結果をモニタ１７に表示する。
その表示例が図４に図示されている。

【００１７】図４の表示画面で、「ＣＯＭ番号」は、通
信ポートの番号で、「ミシン種別」はその番号の通信ポ
ートに接続されているミシンの機種名であり、それぞれ
「オフライン」あるいは「オンライン」で、ミシンの記
録情報を表示させることができる。オフラインの場合
は、記録情報の収集は中断されている。この時、表示は
それまでに収集した情報から得られる値を表示してい
る。「ＯＦＦＬＩＮＥ」ボタンをクリックすると、表示
は「ＯＮＬＩＮＥ」に切り換わりオンライン状態とな
る。オンライン状態の場合は、所定時間間隔ごとに常時
ミシンの記録情報を収集し、逐次その演算結果を表示す
る。

【００１８】「針交換」、「清掃時期」、「オイル交
換」のメンテナンス情報（警告表示）は、ミシンの累積
通電や稼働時間と実施時の累積通電や稼働時間の差分
と、警告設定時間との比率により３段階に分けて表示
し、比率が０〜７０％の時には色を青で、７０〜９９％
のときには黄で、また１００％以上の時には赤で表示す
る。図４では、ボート番号３に接続されているミシンに
対して、針交換を必要とする警告表示がなされている。

【００１９】「実稼動率」、「ピッチタイム」、「実働
ピッチタイム」、「完成着数」などは、生産管理情報と
なる。各情報は、図３のＮｏ．９−１２の内容欄に示す
式に基づいて算出される。なお、Ｎｏ．１２に示したそ
の日の完成着数を求める式で「着当りの糸切り回数」は
設定した１着当りのもので、設定可能なものである。ま
た、「エラー表示」ボタンは、これをクリックすると、
最新のエラー情報が別の画面に切り換えて表示できるよ
うになっている。ここで、未だ一度も表示していないエ
ラーがある場合は、ＣＰＵ２０は、未だ一度も表示され
ていない情報があることを検出し、「エラー表示」ボタ
ンの色を赤で表示して、それを判別できるようにしてい
る。図示例では、ボート番号３に接続されているミシン
に対してボタンの色が赤となっており、エラーが発生し
ているがまだ一度もこのボタンがクリックされず、エラ
ー表示がなされていないことが示されている。

【００２０】ここで、この一度も表示が行われていない
「エラー表示」ボタンをクリックすると、図５に図示し
たようなエラー情報がモニタ１７に別画面として表示さ
れる。この画面で、エラー番号は、エラーの内容を示
し、例えばミシンモータに異常（エラー番号７１０）が
あることが表示されている。エラーの発生時刻は、ミシ
ン側では時計機構をもたず、ミシンを通電していた時間
の累積値情報しかないので、ミシンの記録情報を収集し
た時刻を元に、得られた通電時間とエラーが発生した時
の通電時間の差分から、発生日時を割り出して表示して
いる。エラー詳細情報には、エラーのダンプリストが表
示され、そのサイズが１０バイトであることが表示され
ている。

【００２１】また、稼動中に「ＯＮＬＩＮＥ」ボタンを
クリックすると、ミシンとの接続が「ＯＦＦＬＩＮＥ」
となり、ミシンの記録情報収集を中断して、ミシンとの
通信を別のプログラムが利用できるようにしている。

【００２２】また、図４で「通信設定」ボタンは、ボー
レートなど通信条件を設定するボタンであり、その隣の
「詳細表示」ボタンをクリックすると、図３の「表示す
る項目」とこれに対応する数字が表示される。

【００２３】なお、図３における「表示される項目」欄
に記載されている項目は、「内容」欄に記載されるもの
であって収集或いは算出することができる。ここでＮ
ｏ．１４に示す「その日のダウンロード／アップロード
の要求回数」とは、情報管理装置１０をサーバとして適
用した場合に関係する項目であり、情報管理装置１０の
ハードディスク１１に縫製データを格納する縫製データ
格納領域を準備し、縫製データが、ミシンからハードデ
ィスク１１へとアップロードされた回数と、ハードディ
スク１１からミシンへとダウンロードされた回数であ
る。

【００２４】また、図３の各情報、図４、図５で表示さ
れる情報は、ぞれぞれハードディスク１１に格納してお
くことができる。

【００２５】上述した実施形態で、ミシンの管理情報と
して表示されるミシン記録情報は、メンテナンス情報、
生産管理情報、エラー情報のすべてを表示する必要はな
く、また別画面で表示するのは、エラー情報ではなく、
他のメンテナンス情報としてもよく、またエラー情報と
メンテナンス情報の両情報とすることもできる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ミシ
ンの種々の記録情報が各ミシンごとに多角的に表示され
るので、各ミシンの情報を一元的に管理することができ
る。

【００２７】また、本発明では、多数のミシンの記録情
報のなかで、一度も表示させていない情報の有無を検出
し、未表示情報がある場合には、未表示情報があること
を表示するようにしているので、多数のミシン記録情報
を効率的に表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ミシンの情報管理装置の概略構成を示した構成
図である。

【図２】ミシンの情報管理装置のシステム構成を示した
ブロック図である。

【図３】ミシンの記録情報を処理した結果を示す表図で
ある。

【図４】ミシンの記録情報を処理した結果をモニタに表
示した画面図である。

【図５】エラー情報をモニタに表示した画面図である。

【符号の説明】

１、２、３ミシン１０情報管理装置１７モニタ２１、２２、２３通信ポート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 3B150 AA19 CE09 CE22 CE23 CE27 CE29 GE28 GG03 GG04 LA10 LA53 LB02 LB03 MA01 MA03 MA07 NB18 QA06 QA08 3C100 AA56 AA68 BB27 BB33 CC02 EE16

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のミシンと接続可能な通信手段と、前記通信手段を介して、ミシンのメンテナンス情報と、
ミシンの生産管理情報と、ミシンに発生するエラー情報
とを受信する受信手段と、各ミシン毎に前記受信された各情報を表示する表示手段
とを備えることを特徴とするミシンの情報管理装置。
【請求項２】複数のミシンと接続可能な通信手段と、前記通信手段を介して、ミシンのメンテナンス情報と、
ミシンの生産管理情報と、ミシンに発生するエラー情報
とを受信する受信手段と、前記情報の少なくとも一つを画面を切り換えて表示する
表示手段と、未だ一度も表示させていない情報の有無を検出する検出
手段とを備え、未表示情報があるときは未表示情報があることを表示す
ることを特徴とするミシンの情報管理装置。
【請求項３】前記ミシンのメンテナンス情報は、針交
換あるいはオイル交換を知らせる情報であり、生産管理
情報は、ミシンの稼動時間あるいは糸切り回数の情報で
あることを特徴とする請求項１又は２に記載のミシンの
情報管理装置。