JP2003325028A - 脱穀機 - Google Patents

脱穀機

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JP2003325028A
JP2003325028A JP2002133242A JP2002133242A JP2003325028A JP 2003325028 A JP2003325028 A JP 2003325028A JP 2002133242 A JP2002133242 A JP 2002133242A JP 2002133242 A JP2002133242 A JP 2002133242A JP 2003325028 A JP2003325028 A JP 2003325028A
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Japan
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handling
culm
chamber
threshing
cylinder
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JP2002133242A
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English (en)
Inventor
Rikiya Tsuda
力也 都田
Toru Itamochi
透 板持
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱ぎ胴の軸支部や扱ぎ室の後壁への稈の引っ
掛りを防止して、刈取り作業や脱穀作業の作業性を向上
させることができる脱穀機を提供する。 【解決手段】 穀稈は、前壁31側から扱ぎ室15内に
搬入され、穂先が回転している扱ぎ胴13の下部を通り
穀粒の脱穀が行なわれる。脱穀された稈は、前記扱ぎ室
15の後壁32に形成された排稈口33から処理室19
へ搬入され、前記処理室19内で排稈チェーン35に受
け渡され排稈切断装置へ搬送される間に前記処理室19
内で稈に残る刺さり粒が掻き落とされる。前記扱ぎ室1
5から前記処理室19へ搬送される際に、前記扱ぎ胴1
3の後端面13cから外れた稈は、ガイド部41bに沿
って移動するので、前記扱ぎ胴13の後端面13cとの
接触により引き出されることはない。従って、前記扱ぎ
胴13の軸支部や前記排稈口33に稈が引っ掛ることも
なく、稈によって四番口37が塞がれることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等に搭
載される脱穀機に係り、詳しくは、処理室の四番口の詰
まりを防止するようにした脱穀機に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインに搭載される脱穀機は、例え
ば、下扱ぎ軸流式の脱穀機が採用され、扱ぎ胴を備えた
扱ぎ室と、処理胴を備えた処理室を有し、前記扱ぎ室で
穀稈の脱穀を行い、前記処理室で脱穀された稈に残るさ
さり粒を掻き落し、掻き落した穀粒を前記処理室の搬入
口(前記扱ぎ室の排稈口)側に設けられた四番口から、
その下方に配置された揺動選別体上に落下させ、穀粒の
機外への飛散を防止するようになっている。
【0003】穀稈は、フィードチェーンに支持された状
態で、前記扱ぎ室の前壁に形成された搬入口から前記扱
ぎ室の後壁に形成された排稈口を通して前記処理室へ送
られる。前記扱ぎ室で脱穀された稈は、前記処理室内で
前記フィードチェーンから排稈チェーンに受け渡され、
前記排稈チェーンにより前記処理室を斜めに横切るよう
に搬送され前記処理室を通過して、排稈切断装置等へ搬
出される構成になっている。
【0004】このとき、穀稈は、前記扱ぎ室で、穀稈の
穂先を前記扱ぎ胴と確実に接触させるように、穀稈の穂
先が前記扱ぎ胴の略軸心方向を向くような姿勢で前記扱
ぎ室に送り込まれ、前記扱ぎ胴の回転により前記扱ぎ胴
の下部を通過するような姿勢で搬送される。このため、
前記フィードチェーンにより搬送される穀稈が前記扱ぎ
胴の後端を通過すると、稈の穂先部が前記扱ぎ胴の軸心
付近まで跳ね上がる。すると、前記扱ぎ胴(扱ぎ歯)に
より引張られ、前記フィードチェーンから外れた長い稈
が、前記扱ぎ胴の後端面との接触により引き出され、前
記扱ぎ胴の軸支部や前記扱ぎ室の後壁の排稈口に引っ掛
り、その一端が稈の搬送方向である前記四番口の上方に
突出することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記処理胴では、前記
扱ぎ胴で脱穀された穀粒のほか、前記扱ぎ胴(扱ぎ歯)
で引き千切られた稈枝も同時に掻き落とすため、前記扱
ぎ胴の軸支部や前記扱ぎ室の後壁の排稈口に引っ掛り前
記四番口の上方に突出する稈が多くなると、前記処理胴
で掻き落された稈や稈枝が前記四番口の上方に突出する
稈に引っ掛り前記四番口を塞ぐように堆積する。する
と、前記処理胴で掻き落とされた穀粒が前記四番口を塞
ぐ稈や稈枝上に堆積し、前記揺動選別体に落下しないだ
けでなく、前記扱ぎ室から前記処理室への稈の搬送がで
きなくなり、脱穀作業の継続が困難になる。特に、コン
バイン等、穀稈の刈取り作業と脱穀作業を同時に行なっ
ている場合には、その都度コンバインを停止させ、前記
四番口を塞ぐ稈を排除しなければならず、刈取り作業の
作業性を低下させる原因になっている。
【0006】上記の事情に鑑み、本発明は、扱ぎ胴の軸
支部や扱ぎ室の後壁の排稈口への稈の引っ掛りを防止し
て、四番口の閉塞をなくし、刈取り作業や脱穀作業の作
業性を向上させるようにした脱穀機を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
穀稈の搬入口(28)が形成された前壁(31)と脱穀
された稈を搬出する排稈口(33)が形成された後壁
(32)を有する扱ぎ室(15)と、前記扱ぎ室(1
5)の前壁(31)と後壁(32)の間に回転可能に配
置された扱ぎ胴(13)と、前記扱ぎ室(15)の外部
に配設され、前記扱ぎ胴(13)に沿って穀稈を搬送す
るフィードチェーン(7)とを有する脱穀機において、
前記扱ぎ胴(13)の径方向に延びるフランジ部(41
a)と該フランジ部(41a)の先端にて前記扱ぎ胴
(13)の軸方向に延びる円弧状のガイド部(41b)
とからなるガイド部材(41)を前記扱ぎ室(15)の
後壁(32)に一体的に設け、前記ガイド部(41b)
が前記扱ぎ室(15)の後壁(32)の前記排稈口(3
3)部分に位置し、その先端部が前記扱ぎ胴(13)の
後端外縁部に近接して配置される、ことを特徴とする脱
穀機にある。
【0008】請求項2に係る発明は、一端が、前記扱ぎ
胴(13)の後端面(13c)と前記ガイド部材(4
1)のガイド部(41b)先端との間に形成される微小
な間隙(g)を覆い、前記ガイド部(41b)と所定の
間隔で対向するように、前記扱ぎ胴(13)の後端部に
固定されたスクレーパー(42)を設けた、ことを特徴
とする請求項1記載の脱穀機にある。
【0009】なお、括弧内の符号等は、図面と対照する
ためのものであり、これは、発明の理解を容易にするた
めの便宜的なものであって、特許請求の範囲に何等影響
を及ぼすものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1乃至図5は、本発明による脱穀機の実
施の形態を示すもので、図1は、本発明による脱穀機を
搭載したコンバインの一例を示す斜視図、図2は、本発
明による脱穀機の正面図、図3は、図2に示す脱穀機の
平面図、図4は、処理室側から見た脱穀機の扱ぎ室の後
壁を示す側面図、図5は、ガイド部材とスクレーパーの
取付状態を示す拡大図である。
【0012】図1において、コンバイン1は、左右一対
のクローラ走行装置2、2と、該クローラ走行装置2、
2に支持された機体3と、該機体3の進行方向前方の左
右いずれか一方に配置された運転席5と、該機体3の前
方に配置され、穀稈の刈取りと搬送を行なう前処理部6
と、該機体3の左右いずれか他側の中央部に配置され、
前記前処理部6の搬送端で穀稈を受け取り、所定の経路
に沿って搬送するフィードチェーン7を有し、該フィー
ドチェーン7で搬送される穀稈の脱穀を行なうと共に、
脱穀した穀粒を選別して移送する脱穀機11と、前記運
転席5の後方に配置され、脱穀された穀粒を一時貯蔵す
るホッパー9(もしくは、グレンタンク)と、前記脱穀
機11の後方に配置され、脱穀された稈を所要の長さに
切断して圃場に散布する排稈切断装置10とを備えてい
る。
【0013】図2乃至図5において、前記脱穀機11
は、複数の扱ぎ歯12(図3、図4参照、一部のみ図
示)を有する扱ぎ胴13を回転可能に配置した扱ぎ室1
5と、複数の羽根16(図4参照)を有する処理胴17
を回転可能に配置した処理室19と、前記扱ぎ胴13に
より脱穀された穀粒を漏下させ比較的大きな稈枝を分離
除去する受網20と、該受網20を漏下した稈枝混じり
の穀粒と前記処理室19で稈から掻き落とされた稈枝混
じりの穀粒から、穀粒のみを分離して取出す揺動選別部
21と、スクリューコンベアで構成され、前記揺動選別
部21で選別された穀粒を前記ホッパー9(図1参照)
へ移送する一番螺旋22及び二番螺旋23と、前記揺動
選別部21に選別風を送る唐箕ファン25及びターボフ
ァン26と、該唐箕ファン25とターボファン26から
の選別風によって吹き飛ばされた稈枝を吸引して機外に
排出する吸引排塵ファン27とからなる。なお、前記扱
ぎ胴13と処理胴17は、その一部が軸方向でオーバー
ラップする(図3参照)ように所定の間隔で並列に配置
されている。
【0014】前記扱ぎ室15は、前記扱ぎ胴13の下方
から背面側にかけて配置された前記受網20と、軸29
(図4参照)に揺動可能に支持され、前記扱ぎ胴13の
上部を覆うシリンダカバー30(図4参照)と、前記扱
ぎ胴13の前端部を覆う前壁31と、該扱ぎ胴13の後
端部を覆う後壁32とにより構成される。そして、前記
前壁31は、前記受網20を支持している固定部31a
と、前記シリンダカバー30に一体的に形成された可動
部31bとにより構成され、前記後壁32は、前記受網
20を支持している固定部32aと前記シリンダカバー
30に一体的に形成された可動部32bとにより構成さ
れている。そして、前記前壁31の固定部31aと可動
部31bとの間には、穀稈の搬入口28(図2参照)が
形成され、前記後壁32の固定部32aと可動部32b
との間には、排稈口33(図2、図4参照)が形成され
ている。なお、前記前壁31及び後壁32の可動部31
b、32bには、それぞれ軸受34(可動部31b側の
軸受は図示せず)が配置されている。
【0015】前記扱ぎ胴13は、穀稈搬入口28側(先
端側)に形成されたテーパ部13aと、該テーパ部13
aに接続され後端まで延びる円筒状の外縁部13bと、
該外縁部13bの後端に形成された後端面13cと、該
後端面13cの内側で先端方向に向けて凹む端面13d
が形成され、前記テーパ部13aと外縁部13bに複数
の扱ぎ歯12が適宜間隔で配設されている。また、前記
扱ぎ胴13を支持する支持軸13e(図5参照)は、前
記扱ぎ室15の前壁31の可動部31bに配置された軸
受(図示せず)と前記後壁32の可動部32bに配置さ
れた軸受34により回転可能に軸支されている。
【0016】前記処理室19には、前記フィードチェー
ン7から稈を受け取り、前記処理室19を斜めに横切る
ように搬送する排稈チェーン35が配設されている。な
お、この排稈チェーン35は、前記扱ぎ胴13を駆動源
として一対のプーリ36aとVベルト36b(図3参
照)を含む動力伝達手段36を介して駆動されるように
なっている。また、前記処理室19の前記後壁32側の
端部には、前記処理胴17の羽根16で掻き落とされた
穀粒、稈枝を前記揺動選別部21に導くための四番口3
7(図2、図3参照)が形成されている。
【0017】前記後壁32の可動部32bの扱ぎ胴13
との対向面には、前記扱ぎ胴13の端面13dと対向
し、かつその一部が前記固定部32aと可動部32bで
形成される前記排稈口33に突出するように円形板39
が配置されている。一方、前記扱ぎ胴13の端面13d
には、前記端面13dと前記円形板39の外周部との間
に形成される間隙を覆うようにスクレーパー42が固定
され、前記扱ぎ胴13の端面13dと前記円形板39と
の隙間から稈が侵入し前記扱ぎ胴13の軸支部に引っ掛
るのを防止している。なお、前記円形板39の下端部に
は、前記扱ぎ胴13の端面13dと円形板39の間に入
り込んだ小さな稈枝を排出するためのクズ排出口39a
が形成されている。
【0018】図2、図4及び図5に示すように、前記ガ
イド部材41は、前記扱ぎ胴13の径方向に張出すフラ
ンジ部41aと、該フランジ部41aの先端に前記扱ぎ
胴13の軸方向に延びるガイド部41bが形成され、前
記ガイド部41bが前記扱ぎ胴13の外縁部13bの後
方延長位置で、前記扱ぎ室15の後壁32の排稈口33
に位置し、かつ前記扱ぎ胴13の後端面13cと前記ガ
イド部41bの先端との間に間隙g(図5参照)を形成
するように、前記円形板39を介して前記扱ぎ室15の
後壁32の可動部32bに一体的に固定されている。
【0019】従って、前記脱穀機11の前記扱ぎ室15
の後壁32に形成される前記排稈口33は、前記後壁3
2の固定部32aと前記ガイド部材41のガイド部41
bとによって囲まれる空間となる。なお、回転駆動され
る前記扱ぎ胴13と前記後壁32の可動部32bに固定
され回転しない前記ガイド部材41は、前記間隙gで対
向しているので接触することはない。また、前記ガイド
部材41の下端となる位置には、前記扱ぎ胴13の端面
13dと前記ガイド部材41のフランジ部41aとの間
に入り込んだ小さな稈枝を排出するためのクズ排出口4
1bが形成されている。
【0020】スクレーパー42は、前記扱ぎ胴13の後
端部に、前記間隙gを越え前記ガイド部材41のガイド
部41bと間隙h(図5参照)で対向するように固定さ
れている。従って、前記スクレーパー42は、前記扱ぎ
胴13の回転により前記ガイド部41bに沿って回転
し、前記間隙gから前記扱ぎ胴13とガイド部材41の
間に侵入しようとする稈や稈枝を掻き出すことができ
る。
【0021】このような構成であるから、前記フィード
チェーン7によって搬送される穀稈は、前記扱ぎ室15
の前壁31に形成された搬入口28から前記扱ぎ室15
内に搬入されると、回転している前記扱ぎ胴13のテー
パ部13aと接触し、前記テーパ部13aの外縁部に沿
って移動する間に前記扱ぎ胴13の下方に押し込まれ
る。即ち、前記フィードチェーン7により搬送される穀
稈の搬送姿勢が、略水平な姿勢から穂先を押し下げられ
た姿勢になるため、穀稈の穂先は前記扱ぎ胴13の外縁
部13bに押しつけられることになる。この状態で、穀
稈は前記扱ぎ歯12との接触により脱穀されながら、前
記フィードチェーン7の移動によって前記扱ぎ胴13の
後端側へ移動し、前記扱ぎ室15の後壁32の排稈口3
3から前記処理室19へ搬送される。
【0022】このとき、前記扱ぎ胴13による脱穀が終
わった稈が前記扱ぎ胴13の後端面13cを通過して
も、稈は前記ガイド部材41のガイド部41bによって
案内されるため、前記扱ぎ胴13の軸心部に向けて跳ね
上がることがない。そして、稈がガイド部材41のガイ
ド部41bを通過して前記処理室19に搬入されたと
き、前記処理室19内で跳ね上がることになる。従っ
て、前記扱ぎ室内15で前記扱ぎ胴13の後端面13c
との接触により稈が引き出されることはない。
【0023】また、万一稈や稈枝が前記扱ぎ胴13の後
端面13cとガイド部材41のガイド部41bの先端面
との微小な間隙gに侵入仕掛けても、前記スクレーパー
42により掻き出されるため、前記扱ぎ胴13の軸支部
に引っ掛るような大きさの稈や稈枝が前記扱ぎ胴13の
端面13dと前記ガイド部材41のフランジ部41aと
の間に侵入することはない。また、小さな稈枝が前記扱
ぎ胴13の端面13dと前記ガイド部材41のフランジ
部41aとの間に侵入しても、前記扱ぎ胴13の軸支部
に引っ掛ることはなく、前記ガイド部材41に形成され
た前記クズ排出口41bから排出される。
【0024】また、前記扱ぎ室15内で稈が前記扱ぎ胴
13の後端面13cと接触することがないので、前記扱
ぎ胴13の後端面13cとの接触により前記フィードチ
ェーン7から稈が引き出されることがなく、前記扱ぎ胴
13の軸支部や前記扱ぎ室15の後壁32の排稈口33
に稈が引っ掛ることもない。従って、前記四番口37の
上方に稈が突出することもない。即ち、前記四番口37
は、常に開放された状態になっている。
【0025】前記処理室19に搬入された稈は、前記フ
ィードチェーン7から前記排稈チェーン35に受け渡さ
れ、前記排稈チェーン35により前記処理室19を斜め
に横切るように前記排稈切断装置10に向けて搬送され
る。そして、前記排稈チェーン35で搬送される稈は、
前記排稈チェーン35で搬送されている間に前記処理胴
17の羽根16で叩かれ、稈に中に残る刺さり粒が掻き
落とされる。このとき、穀粒だけでなく脱穀時に前記扱
ぎ歯12により引き千切られ、稈と共に送り込まれた稈
枝も同時に掻き落とされる。
【0026】前記排稈チェーン35で搬送される稈から
掻き落とされた穀粒と稈枝は、前記四番口37を通して
前記揺動選別部21上に落下する。このとき、前記四番
口37を塞ぐ稈がないので、前記排稈チェーンで搬送さ
れる稈から掻き落とされた穀粒や稈枝は前記四番口に堆
積することなく、前記揺動選別部21上に落下する。
【0027】前記揺動選別部21では、その揺動作用と
前記唐箕ファン25、ターボファン26からの送風と、
前記吸引排塵ファン27の吸引作用によって前記揺動選
別部21上に落下した穀粒と稈枝から稈枝を排出し、穀
粒を前記一番螺旋22、二番螺旋23に落下させる。す
ると、穀粒は前記一番螺旋22、二番螺旋23により前
記ホッパー9に送られ、前記ホッパー9に一時貯蔵され
る。
【0028】前記実施の形態においては、前記ガイド部
材41とスクレーパー42を前記シリンダカバー30側
に配置しているので、シリンダカバー30を上げること
により前記受網20の上方にメンテナンス用の空間を形
成することができ、前記扱ぎ室15の奥側に多少溜まる
稈屑を容易に排除することができる。
【0029】なお、前記実施の形態においては、前記扱
ぎ胴13の後端部に、前記扱ぎ胴13の後端面13cと
前記ガイド部材41のガイド部41bの先端面との間隙
gに侵入した稈や稈枝を掻き出すために前記スクレーパ
ー42を設けたものについて説明したが、前記間隙gが
充分小さい(例えば、脱穀された稈の穂先部が侵入し得
る程度)場合には、前記スクレーパー42は設けなくと
もよい。
【0030】また、前記ガイド部材41のガイド部41
bを、前記扱ぎ胴13の後端面13cの内径より若干小
さく形成し、前記ガイド部材41をそのガイド部41b
の先端が前記扱ぎ胴13の後端面13cより端面13d
側に突出するように、前記扱ぎ胴13の外縁部13bと
前記ガイド部材41のガイド部41bをオーバーラップ
させるように配置してもよい。このように、前記扱ぎ胴
13の外縁部13bと前記ガイド部材41のガイド部4
1bをオーバーラップさせた場合には、前記スクレーパ
ー42を設ける必要はない。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、ガイド部
材のガイド部により扱ぎ胴の後端面から扱ぎ室の後壁の
排稈口を覆うことにより、稈が回転している扱ぎ胴の後
端面との接触により扱ぎ胴の軸支部に向けて引き込まれ
ることがなく、扱ぎ胴後端の軸支部や、扱ぎ室の後壁の
排稈口に長稈が引っ掛ることを防止し、四番口の詰まり
をなくして、刈取り作業や脱穀作業の作業性を向上させ
ることができる。
【0032】請求項2に係る発明によると、前記ガイド
部材と扱ぎ胴の間の微小な隙間に入り込む稈や稈枝をス
クレーパーで掻き出すようにしたので、扱ぎ胴後端の軸
支部や、扱ぎ室の後壁の排稈口に長稈が引っ掛るのをよ
り確実に防止し、四番口の詰まりをなくして、刈取り作
業や脱穀作業の作業性をより一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による脱穀機を搭載したコンバインの一
例を示す斜視図。
【図2】本発明による脱穀機の正面図。
【図3】図2に示す脱穀機の平面図。
【図4】処理室側から見た脱穀機の扱ぎ室の後壁を示す
側面図。
【図5】ガイド部材とスクレーパーの取付状態を示す拡
大図。
【符号の説明】
7…フィードチェーン 11…脱穀機 13…扱ぎ胴 13c…後端面 15…扱ぎ室 28…搬入口 31…前壁 32…後壁 33…排稈口 41…ガイド部材 41a…フランジ部 41b…ガイド部 42…スクレーパー g…間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B094 AA08 AA11 AB02 AB07 AC03 AJ03 EA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈の搬入口が形成された前壁と脱穀さ
    れた稈を搬出する排稈口が形成された後壁を有する扱ぎ
    室と、前記扱ぎ室の前壁と後壁の間に回転可能に配置さ
    れた扱ぎ胴と、前記扱ぎ室の外部に配設され、前記扱ぎ
    胴に沿って穀稈を搬送するフィードチェーンとを有する
    脱穀機において、 前記扱ぎ胴の径方向に延びるフランジ部と該フランジ部
    の先端にて前記扱ぎ胴の軸方向に延びる円弧状のガイド
    部とからなるガイド部材を前記扱ぎ室の後壁に一体的に
    設け、 前記ガイド部が前記扱ぎ室の後壁の前記排稈口部分に位
    置し、その先端部が前記扱ぎ胴の後端外縁部に近接して
    配置される、 ことを特徴とする脱穀機。
  2. 【請求項2】 一端が、前記扱ぎ胴の後端面と前記ガイ
    ド部材のガイド部先端との間に形成される微小な間隙を
    覆い、前記ガイド部と所定の間隔で対向するように、前
    記扱ぎ胴の後端部に固定されたスクレーパーを設けた、 ことを特徴とする請求項1記載の脱穀機。
JP2002133242A 2002-05-08 2002-05-08 脱穀機 Pending JP2003325028A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011160773A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Kubota Corp 全稈投入型コンバインの脱粒穀稈排出構造
JP2013074898A (ja) * 2012-12-21 2013-04-25 Kubota Corp 全稈投入型コンバインの脱穀装置

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