JP2003323921A - 信号ケーブル - Google Patents

信号ケーブル

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JP2003323921A
JP2003323921A JP2002131556A JP2002131556A JP2003323921A JP 2003323921 A JP2003323921 A JP 2003323921A JP 2002131556 A JP2002131556 A JP 2002131556A JP 2002131556 A JP2002131556 A JP 2002131556A JP 2003323921 A JP2003323921 A JP 2003323921A
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cable
connection
core wire
signal cable
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JP2002131556A
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English (en)
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Hideki Tomiyama
英樹 冨山
Munenori Horiguchi
宗則 堀口
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MSK KK
Hioki EE Corp
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MSK KK
Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減を図りつつ芯線と接続金具
との接続不良の発生を防止し得る信号ケーブルを提供す
る。 【解決手段】 芯線Cbが被覆Caで覆われたケーブル
本体Cの少なくとも一方の端部に取り付けられて接続対
象体に芯線Cbを電気的に接続する接続金具2と、ケー
ブル本体Cおよび接続金具2の接続部位を覆う絶縁性材
料製のケース3とを備えた信号ケーブル1であって、接
続金具2は、接続対象体に接続される金具本体11と、
被覆Caに圧着されて接続金具2をケーブル本体Cの端
部に固定する固定用圧着部および芯線Cbに電気的に接
続される接続部が形成されて金具本体11をケーブル本
体Cの端部に連結する連結金具12とを備え、金具本体
11と連結金具12とが、かしめ接合で接合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル本体の端
部に接続金具が取り付けられて絶縁性材料製のケースに
よって覆われている信号ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の信号ケーブルとして、図13に
示す信号ケーブル61が従来から知られている。この信
号ケーブル61は、芯線Cbが被覆Caによって覆われ
たケーブル本体Cと、半田Sでケーブル本体Cの端部に
取り付けられた接続金具62と、ケーブル本体Cの端部
および接続金具62の基端部62aを覆うようにして型
枠成型された絶縁性材料(樹脂R)製のケース63とを
備えている。この場合、信号ケーブル61における図外
の端部は、接触子や鰐口クリップなどが芯線Cbに接続
されて絶縁性材料製のケースによって覆われている。ま
た、接続金具62は、いわゆるバナナプラグであって、
測定装置(図示せず)に挿入(接続)されることによっ
て芯線Cbを介して接触子や鰐口クリップなどを測定装
置に電気的に接続する。この信号ケーブル61の製作に
際しては、まず、ケーブル本体Cにおける端部の被覆C
aを剥いて芯線Cbを露出させる。次に、接続金具62
の基端部62aに芯線Cbを半田付けして固定する。こ
れにより、ケーブル本体Cの端部に接続金具62が固定
されると共に、芯線Cbと基端部62a(接続金具6
2)とが電気的に接続される。次いで、ケーブル本体C
に取り付けられた接続金具62を金型内に設置した後
に、その金型内に樹脂Rを注入することによってケース
63を成型する。これにより、信号ケーブル61が完成
する。
【0003】一方、図14に示す信号ケーブル71は、
ケーブル本体Cと、ケーブル本体Cの端部に取り付けら
れた接続金具72と、樹脂Rで型枠成型されたケース7
3とを備えている。この場合、信号ケーブル71の図外
の端部には、信号ケーブル61と同様にして接触子や鰐
口クリップなどが取り付けられている。また、接続金具
72は、ケーブル本体Cの被覆Caに圧着されてケーブ
ル本体Cの端部に接続金具72を固定する圧着部72a
が形成されると共に、芯線Cbが半田付けで電気的に接
続されている。この信号ケーブル71の製作に際して
は、まず、被覆Caを剥いて芯線Cbを露出させた後
に、圧着部72aを被覆Caに圧着する。これにより、
ケーブル本体Cの端部に接続金具72が固定される。次
に、半田付けで接続金具72に芯線Cbを固定する。こ
れにより、芯線Cbと接続金具72とが電気的に接続さ
れる。次いで、ケーブル本体Cに取り付けられた接続金
具72を金型内に設置した後に、金型内に樹脂Rを注入
することによってケース73を成型する。これにより、
信号ケーブル71が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の信号
ケーブル61,71には、以下の問題点がある。すなわ
ち、従来の信号ケーブル61では、接続金具62の基端
部62aがケーブル本体Cの芯線Cbに半田付けで固定
されることにより、芯線Cbおよび基端部62aが電気
的に互いに接続されると共にケーブル本体Cの端部に接
続金具62が固定されている。この場合、図13に矢印
Aで示す向きでケーブル本体Cが引っ張られた際には、
その力が芯線Cbに直接的に作用する。このため、従来
の信号ケーブル61には、ケーブル本体Cが引っ張られ
たときに半田S(芯線Cb)が基端部62aから剥がれ
て芯線Cbと接続金具62との電気的な接続が断たれる
ことがあるという問題点が存在する。
【0005】また、この信号ケーブル61では、ケーブ
ル本体Cの取付けが完了した接続金具62を金型内に設
置した状態で金型内に樹脂Rを注入することによってケ
ース63が成型される。この場合、成型時において、成
型用の金型に対して接続金具62を位置決めできるもの
の、ケーブル本体Cについては、金型内でがたつくこと
なく位置決めするのは困難である。したがって、図15
に示すように、金型内に注入された樹脂Rによってケー
ブル本体Cが金型に押し付けられることがあり、かかる
場合には、ケーブル本体Cがケース63の外表面寄りに
位置させられた状態で(ケーブル本体Cが偏った状態
で)でケース63が成型されるという問題点がある。さ
らに、従来の信号ケーブル61では、半田付けで芯線C
bが基端部62aに固定されているが、半田付け作業時
に基端部62aに加えられた熱が接続金具62全体に伝
熱されるため、基端部62aの加熱が不十分となり、芯
線Cbと基端部62aとの接続状態が不完全になるおそ
れがあるという問題点が存在する。また、芯線Cbと基
端部62aとを完全に接続しようとした場合、基端部6
2aを十分に加熱する必要があるため、半田付け作業に
長時間を要するという問題が生じる。
【0006】一方、図16に示す信号ケーブル61Aで
は、信号ケーブル61の構成に加えて、ケーブル本体C
の被覆Caに圧着された圧着リング65を備えている。
この信号ケーブル61Aでは、ケーブル本体Cが矢印A
の向きで引っ張られた場合、圧着リング65がケース6
3(樹脂R)に引っ掛かるため、被覆Caの移動が規制
される。このため、ケーブル本体Cが引っ張られたとし
ても、その力が芯線Cbと基端部62aとの接続部位に
作用することがなく、芯線Cb(半田S)が基端部62
aから剥がれるのを回避することができる。しかし、接
続金具62と圧着リング65とが別個独立した部品で構
成されているため、信号ケーブル61Aの製作に際し
て、圧着リング65の圧着位置にばらつきが生じる。こ
の場合、例えば、図17に示すように、圧着リング65
が接続金具62から遠く離れた位置に圧着されたときに
は、ケース63の成型に際して圧着リング65がケース
63の外表面寄りに位置した状態でケース63が成型さ
れる。かかる場合には、ケーブル本体Cが矢印Aの向き
で引っ張られたときに、ケース63が破損し、さらに
は、ケーブル本体Cを引っ張る力が芯線Cbと基端部6
2aとの接続部位に直接作用するため、芯線Cb(半田
S)が基端部62aから剥がれてしまうという問題があ
る。
【0007】また、信号ケーブル71では、ケーブル本
体Cの被覆Caに圧着される圧着部72aが形成された
接続金具72を採用したことにより、ケーブル本体Cが
図14に示す矢印Aの向きで引っ張られた際の半田Sの
剥がれを回避することが可能である。また、この圧着部
72aと基端部62aとが一体的に形成されているた
め、ケース73の成型に際しては、ケーブル本体Cを金
型内に位置決めすることができ、ケーブル本体Cが偏っ
た状態でケース73が成型されるのを回避することがで
きる。しかし、この信号ケーブル71では、接続金具7
2が信号ケーブル61,61Aの接続金具62よりもさ
らに大きいため、芯線Cbの半田付け作業時に加えられ
た熱が接続金具72全体に伝熱されて基端部62aの加
熱が不十分となり、芯線Cbと接続金具72との接続状
態が不完全となる可能性がより高いという問題点があ
る。また、この信号ケーブル71では、接続金具72が
比較的複雑な構造のため、その部品コストに起因して信
号ケーブル71全体の製作コストが高騰しているという
問題点もある。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、製造コストの低減を図りつつ芯線と接続金
具との接続不良の発生を防止し得る信号ケーブルを提供
することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の信号ケーブルは、芯線が被覆で覆われたケ
ーブル本体の少なくとも一方の端部に取り付けられて接
続対象体に当該芯線を電気的に接続する接続金具と、前
記ケーブル本体および前記接続金具の接続部位を覆う絶
縁性材料製のケースとを備えた信号ケーブルであって、
前記接続金具は、前記接続対象体に接続される金具本体
と、前記被覆に圧着されて当該接続金具を前記ケーブル
本体の前記端部に固定する固定用圧着部および前記芯線
に電気的に接続される接続部が形成されて前記金具本体
を前記ケーブル本体の前記端部に連結する連結金具とを
備え、前記金具本体と前記連結金具とが、かしめ接合、
リベット接合、ボルト締め、半田付け、溶接および圧入
のいずれかの接合方法で接合されている。
【0010】請求項2記載の信号ケーブルは、請求項1
記載の信号ケーブルにおいて、前記接続部は、前記芯線
に圧着されて当該芯線に当該連結金具を電気的に接続す
る接続用圧着部で構成されている。
【0011】請求項3記載の信号ケーブルは、請求項1
または2記載の信号ケーブルにおいて、前記ケースは、
前記ケーブル本体の端部および前記接続金具の端部に密
着するように前記絶縁性材料で型枠成型されている。
【0012】請求項4記載の信号ケーブルは、請求項1
から3のいずれかに記載の信号ケーブルにおいて、前記
金具本体には、前記連結金具に接合するためのかしめ接
合用凸状部が形成され、前記連結金具には、前記かしめ
接合用凸状部が挿通可能な接合用孔が形成され、前記接
合用孔に挿通させられた前記かしめ接合用凸状部をかし
めて前記金具本体と連結金具とが接合されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る信号ケーブルの好適な発明の実施の形態につい
て説明する。
【0014】最初に、信号ケーブル1の構成について、
図面を参照して説明する。
【0015】信号ケーブル1は、図1に示すように、ケ
ーブル本体C、接続金具2およびケース3を備えてい
る。この場合、信号ケーブル1の図外の端部は、接触子
や鰐口クリップなどが取り付けられて絶縁性材料製のケ
ースによって覆われている。なお、図外の他方の端部に
ついての構成および製造方法については、同図に図示し
た一方の端部(接続金具2が接続された側の端部)と基
本的に同じ構成のため、本発明の実施の形態では、代表
して、一方の端部側の構成について説明する。
【0016】接続金具2は、図2に示すように、かしめ
接合によって一体化される金具本体11および連結金具
12の2つの金具で構成されている。金具本体11は、
いわゆるバナナプラグであって、全体が金属で形成さ
れ、本発明における接続対象体としての測定装置(図示
せず)に接続されることにより、連結金具12およびケ
ーブル本体Cの芯線Cbを介して接触子や鰐口クリップ
などを測定装置に電気的に接続する。また、金具本体1
1には、測定装置に接続するための接続部11aと、連
結金具12に接合するためのリング状の接合用凸状部
(かしめ接合用凸状部)11bとが形成されている。一
方、連結金具12は、ケーブル本体Cに金具本体11を
連結するための金具であって、全体が金属で形成された
丸型圧着端子で構成されている。この連結金具12に
は、ケーブル本体Cの被覆Caに圧着される圧着部12
a(本発明における固定用圧着部)と、ケーブル本体C
の芯線Cbに圧着される圧着部12b(本発明における
接続部としての接続用圧着部)と、金具本体11の接合
用凸状部11bを挿通可能な接合用孔12cとが形成さ
れている。ケース3は、図1に示すように、ケーブル本
体Cの端部および接続金具2を覆うようにして絶縁性の
樹脂Rによって型枠成型されている。
【0017】次に、信号ケーブル1の製作方法につい
て、図面を参照して説明する。
【0018】まず、図2に示すように、ケーブル本体C
における端部の被覆Caを剥いて芯線Cbを露出させ
る。次に、図3に示すように、ケーブル本体Cに連結金
具12をセットする。この際には、被覆Caが圧着部1
2aに接し、かつ芯線Cbが圧着部12bに接するよう
にケーブル本体Cに対して連結金具12を位置決めす
る。次いで、圧着用治具(図示せず)を用いて圧着部1
2a,12bを押し潰すことにより、図4に示すよう
に、圧着部12aを被覆Caに圧着すると共に圧着部1
2bを芯線Cbに圧着する。この際には、一般的な圧着
用治具を用いて圧着部12a,12bを個別的に順に圧
着してもよいし、専用の圧着用治具を用いて両圧着部1
2a,12bを同時に圧着してもよい。これにより、圧
着部12aによって連結金具12がケーブル本体Cの端
部に固定されると共に、圧着部12bによって連結金具
12が芯線Cbに電気的に接続される。
【0019】続いて、かしめ台(図示せず)に金具本体
11を設置した後に、図5に示すように、金具本体11
の接合用凸状部11bが接合用孔12cに挿通するよう
に連結金具12を設置する。次に、図6に示すように、
かしめ治具Pによって接合用凸状部11bを押し潰して
かしめることにより、金具本体11を連結金具12にか
しめ接合する。これにより、金具本体11と連結金具1
2とが一体化して互いに電気的に接続され、接続金具2
が完成する。次いで、ケーブル本体Cに取り付けられた
接続金具2を成型用の金型内に設置する。この際には、
金具本体11が金型内に位置決めされると共に、ケーブ
ル本体Cも、連結金具12によって保持されて移動を規
制された状態で(がたつくことなく)金型内に位置決め
される。続いて、金型内に樹脂Rを注入することによ
り、ケース3を成型する。これにより、図1に示すよう
に、信号ケーブル1が完成する。
【0020】この信号ケーブル1によれば、連結金具1
2の圧着部12aをケーブル本体Cの被覆Caに圧着す
ることによってケーブル本体Cに連結金具12を固定し
たことにより、図1に矢印Aで示す向きでケーブル本体
Cが引っ張られた際に、被覆Caによって接続金具2全
体が引っ張られる。したがって、従来の信号ケーブル6
1,61Aとは異なり、ケーブル本体Cが引っ張られた
としても、接続金具2(この場合、連結金具12)から
引き剥がす向きの力が芯線Cbに加わるのを回避するこ
とができる。この結果、ケーブル本体Cを引っ張った際
における芯線Cbと接続金具2との接続が断たれるのを
回避することができる。また、この信号ケーブル1によ
れば、ケーブル本体Cの端部に取り付けた連結金具12
に対して金具本体11をかしめ接合によって接合する構
成を採用したことにより、他の接合方法と比較して短時
間でしかも容易に金具本体11と連結金具12とを接合
することができる。加えて、接合部位の緩みや剥がれが
発生し難いため、金具本体11および連結金具12の良
好な接続状態を長期に亘って維持することができる。さ
らに、金具本体11および連結金具12が接合された状
態では、ケーブル本体Cが連結金具12によって金具本
体11に対して移動することなく正確に位置決めされる
ため、ケース3の成型時においてケーブル本体Cの金型
内での移動が規制されるため、ケーブル本体Cが偏った
状態でケース3が成型されるのを確実に回避することが
できる。
【0021】さらに、この信号ケーブル1によれば、連
結金具12に金具本体11を固定する構成のため、連結
金具12を共通部品として、金具本体11とは異なる形
状の金具本体(接触子、鰐口クリップ、およびミノムシ
クリップなど)を連結金具12に固定(接合)すること
で各種の信号ケーブルを製作することができる。したが
って、図7に示すように、その両端部に連結金具12を
それぞれ取り付けたケーブル本体C(以下、この状態の
ケーブル本体Cを「金具付きケーブルCx」ともいう)
を予め製作しておくことで、この金具付きケーブルCx
を各種の信号ケーブルに共通して使用できるため、信号
ケーブル1を含む各種信号ケーブルの製造コストを十分
に低減することができる。この場合、接合用凸状部11
bを接合用孔12cに挿通させた状態でかしめ接合で接
合する構成を採用したことにより、連結金具12とし
て、市場に大量に流通している安価な丸型圧着端子を利
用することができる結果、信号ケーブル1の製作コスト
を十分に低減することができる。
【0022】また、この信号ケーブル1によれば、圧着
部12bによって芯線Cbと連結金具12とを電気的に
接続する構成を採用したことにより、半田付けで芯線C
bと接続金具とを接続する従来の信号ケーブル61,6
1a,71と比較して、接続金具2(連結金具12)と
芯線Cbとを短時間でしかも確実に接続することができ
る。さらに、この信号ケーブル1によれば、ケーブル本
体Cの端部および接続金具2の端部(この場合、連結金
具12全体と金具本体11の基端部)に樹脂Rが密着す
るようにケース3を型枠成型したことにより、このケー
ス3によってケーブル本体Cの端部、連結金具12およ
び金具本体11が一体的に固着されるため、ケーブル本
体Cが引っ張られた際に、接続金具2からのケーブル本
体Cの引き剥がれを回避することができる。
【0023】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、ケーブル本体Cの長手方向に対して金具
本体11が直交する向きで配設されたL形タイプの信号
ケーブル1を例に挙げて説明したが、図8に示すよう
に、ケーブル本体Cの長手方向に沿って金具本体11を
配設したストレートタイプの信号ケーブル21にも本発
明を適用することができる。この信号ケーブル21の製
作に際しては、ケーブル本体Cの端部に取り付けた連結
金具12と金具本体11とを上記の信号ケーブル1の製
作方法と同様にして、かしめ接合によって接合した後
に、連結金具12の端子部分(接合用孔12cが形成さ
れた先端部分)を折り曲げる。次に、この状態の接続金
具2を金型内に設置して樹脂Rを注入することにより、
ケース23を形成する。これにより、信号ケーブル21
が完成する。この信号ケーブル21では、上記した信号
ケーブル1と同様にして、ケーブル本体Cが矢印Aの向
きで引っ張られたとしても、被覆Caによって接続金具
2全体が引っ張られるため、芯線Cbと接続金具2との
接続が断たれるのを回避することができる。
【0024】また、本発明の実施の形態では、金具本体
11と連結金具12とをかしめ接合によって接合する構
成の接続金具2を例に挙げて説明したが、本発明におけ
る接続金具はこれに限定されない。例えば、図9に示す
接続金具30では、接続金具2における金具本体11に
代えて、その基端部に挿入用穴31bが形成された金具
本体31を使用して、連結金具12の接合用孔12cを
挿通させたリベット33を金具本体31の挿入用穴31
bに圧入することにより、金具本体31と連結金具12
とがリベット接合される。また、図10に示す接続金具
40では、接続金具2における金具本体11に代えて、
その基端部にボルト穴41bが形成された金具本体41
を使用して、連結金具12の接合用孔12cを挿通させ
たボルト43を金具本体41のボルト穴41bにボルト
締めすることにより、金具本体41と連結金具12とが
接合される。
【0025】さらに、図11示す接続金具50Aでは、
接続金具2における金具本体11および連結金具12を
使用して、連結金具12の接合用孔12cを挿通させた
接合用凸状部11bを接合用孔12cの口縁に対して半
田Sによる半田付けで固定することにより、金具本体1
1と連結金具12とが接合される。また、図12示す接
続金具50Bでは、接続金具2における金具本体11お
よび連結金具12を使用して、連結金具12の接合用孔
12cに接合用凸状部11bを挿通させた状態で、金具
本体11の上面と連結金具12の下面とを溶接(一例と
してスポット溶接)することにより、金具本体11と連
結金具12とが接合される。これらの接続金具30,4
0,50A,50Bによれば、本発明の実施の形態に例
示した接続金具2と同様にして、ケーブル本体Cが引っ
張られることに起因して芯線Cbと接続金具との電気的
な接続が断たれるのを回避することができ、しかも、こ
れらの接続金具によってケースの成型時におけるケーブ
ル本体Cの移動を規制することができるため、ケーブル
本体Cが偏った状態でケースが成型されるのを回避する
ことができる。また、金具本体と連結金具との接合方法
は、上記接合方法に限定されず、金具本体と連結金具と
のいずれか一方に雌形ギボシを設け、いずれか他方に雄
型ギボシを設けて、雄型ギボシを雌形ギボシに圧入する
ことで金具本体と連結金具とを接続する接続方法を採用
してもよい。この場合、ギボシとしては、丸形ギボシお
よび平形ギボシなどの各種形状のものを採用することが
できる。この構成によれば、接合用の工具が不要とな
り、金具本体と連結金具とを容易に接合することができ
る。
【0026】また、本発明の実施の形態では、連結金具
12として丸型圧着端子を用いた例を説明したが、本発
明における連結金具の形状はこれに限定されず、Y型圧
着端子(先開型圧着端子)を用いることもできるし、専
用の連結金具を新たに製作して用いることもできる。さ
らに、本発明の実施の形態では、金具本体11としてバ
ナナプラグを使用した例を説明したが、本発明における
金具本体の形状はこれに限定されず、接触子、鰐口クリ
ップ、ミノムシクリップなどの各種接続金具を使用する
ことができる。また、本発明の実施の形態では、ケーブ
ル本体Cの端部および接続金具2を覆うようにしてケー
ス3を型枠成型した例について説明したが、本発明にお
けるケースはこれに限定されず、予め成型された容器状
のケース内にケーブル本体Cの端部および接続金具2を
収容する、いわゆる組立て式のケースを採用することも
できる。
【0027】さらに、本発明の実施の形態では、ケーブ
ル本体Cの芯線Cbと連結金具12とを圧着部12bに
よって電気的に接続する例について説明したが、本発明
はこれに限定されず、芯線Cbを連結金具12に半田付
けしてもよい。この場合、連結金具12における圧着部
12aと接合用孔12cの形成部位との中間部位が本発
明における接続部に相当する。また、従来の信号ケーブ
ル61,61A,71における接続金具62,72と比
較してバナナプラグ部に相当する部分がない分だけ連結
金具12が小型となるため、連結金具12を短時間で十
分に加熱することができる結果、芯線Cbと連結金具1
2とを確実に接続することができる。また、本発明の実
施の形態では、ケーブル本体Cの両端部に接続金具を取
り付けた信号ケーブル1について説明したが、本発明
は、これに限定されず、ケーブル本体Cの一方の端部の
みに接続金具を取り付けると共に他方の端部を測定装置
などに直接接続する信号ケーブルにも適用することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の信号ケー
ブルによれば、接続対象体に接続される金具本体と、固
定用圧着部および接続部が形成された連結金具とを、か
しめ接合、リベット接合、ボルト締め、半田付け、溶接
および圧入のいずれかの接合方法で接合して接続金具を
構成したことにより、ケーブル本体Cが引っ張られた際
に被覆によって固定用圧着部に加えられた力によって接
続金具全体が引っ張られるため、ケーブル本体が引っ張
られたとしても、接続金具から引き剥がす向きの力が芯
線に加わるのを回避することができる。このため、ケー
ブル本体が引っ張られることに起因する芯線と接続金具
との接続不良の発生を防止することができる。また、連
結金具を各種信号ケーブル用の連結金具として共通使用
できるため、ケーブル本体の両端部に連結金具をそれぞ
れ取り付けた金具付きケーブルを予め製作しておくこと
で、この金具付きケーブルを各種信号ケーブル用の共通
部品として使用できる結果、各種信号ケーブルの製造コ
ストを十分に低減することができる。さらに、金具本体
および連結金具が接合された状態では、ケーブル本体が
連結金具によって金具本体に対して位置決めされるた
め、ケースを型枠成型する際には、金型内にケーブル本
体をがたつかせることなく位置決めできる結果、ケーブ
ル本体を偏らせた状態でケースが成型されるのを回避す
ることができる。
【0029】また、請求項2記載の信号ケーブルによれ
ば、芯線に圧着されて芯線に連結金具を電気的に接続す
る接続用圧着部で接続部を構成したことにより、例えば
半田付けで芯線と接続金具とを接続した信号ケーブルと
比較して、接続金具(連結金具)と芯線とを短時間でし
かも確実に接続することができる。
【0030】さらに、請求項3記載の信号ケーブルによ
れば、ケーブル本体の端部および接続金具の端部に対し
て密着するように絶縁性材料でケースを型枠成型したこ
とにより、このケースによってケーブル本体の端部、連
結金具および金具本体を一体的に固着できるため、ケー
ブル本体が引っ張られたとしても、接続金具からケーブ
ル本体が引き剥がされるのを防止することができる。
【0031】また、請求項4記載の信号ケーブルによれ
ば、接合用孔に挿通させられたかしめ接合用凸状部をか
しめて金具本体と連結金具とを接合したことにより、他
の接合方法と比較して短時間でしかも容易に金具本体お
よび連結金具を接合することができる。加えて、接合部
位の緩みや剥がれが発生し難いため、金具本体および連
結金具の良好な接続状態を長期に亘って維持することが
できる。また、連結金具として、市場に大量に流通して
いる安価な圧着端子を利用することもできる結果、信号
ケーブルの製作コストを十分に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る信号ケーブル1の構
成を示す断面図である。
【図2】接続金具2の金具本体11および連結金具12
と、ケーブル本体Cの端部とを示す斜視図である。
【図3】信号ケーブル1の製造方法について説明するた
めの図であって、(a)はケーブル本体Cの端部に連結
金具12をセットした状態の側面図、(b)はその状態
の正面図である。
【図4】信号ケーブル1の製造方法について説明するた
めの図であって、(a)は被覆Caおよび芯線Cbに対
して連結金具12の圧着部12a,12bをそれぞれ圧
着した状態の側面図、(b)はその状態の正面図であ
る。
【図5】信号ケーブル1の製造方法について説明するた
めの図であって、連結金具12の接合用孔12cに金具
本体11の接合用凸状部11bを挿通させた状態を一部
断面化した側面図である。
【図6】信号ケーブル1の製造方法について説明するた
めの図であって、かしめ治具Pを用いて接合用凸状部1
1bを押し潰して金具本体11と接合用孔12cとをか
しめ接合した状態を一部断面化した側面図である。
【図7】ケーブル本体Cの両端部に連結金具12をそれ
ぞれ取り付けた金具付きケーブルCxの平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る信号ケーブル2
1の構成を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る接続金具30の
構成を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る接続金具40
の構成を示す断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態に係る接続金具50
Aの構成を示す断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態に係る接続金
具50Bの構成を示す断面図である。
【図13】従来の信号ケーブル61の構成を示す断面図
である。
【図14】従来の信号ケーブル71の構成を示す断面図
である。
【図15】ケーブル本体Cが偏った状態でケース63が
形成された信号ケーブル61の断面図である。
【図16】従来の信号ケーブル61Aの構成を示す断面
図である。
【図17】圧着リング65の圧着部位が位置ずれした状
態でケース63が形成された信号ケーブル61Aの断面
図である。
【符号の説明】
1,21 信号ケーブル 2,30,40,50A,50B 接続金具 3,23 ケース 11,31,41 金具本体 11a 接続部 11b 接合用凸状部 12 連結金具 12a,12b 圧着部 12c 接合用孔 31b 挿入用穴 33 リベット 41b ボルト穴 43 ボルト C ケーブル本体 Ca 被覆 Cb 芯線 P かしめ治具 R 樹脂 S 半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 宗則 群馬県甘楽郡甘楽町小幡471 エムエスケ イ株式会社内 Fターム(参考) 5E085 BB02 BB12 BB30 CC03 DD01 DD03 DD07 DD08 DD09 DD13 DD14 DD17 EE02 EE05 FF01 GG27 HH06 JJ18 5G309 FA04 FA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線が被覆で覆われたケーブル本体の少
    なくとも一方の端部に取り付けられて接続対象体に当該
    芯線を電気的に接続する接続金具と、前記ケーブル本体
    および前記接続金具の接続部位を覆う絶縁性材料製のケ
    ースとを備えた信号ケーブルであって、 前記接続金具は、前記接続対象体に接続される金具本体
    と、前記被覆に圧着されて当該接続金具を前記ケーブル
    本体の前記端部に固定する固定用圧着部および前記芯線
    に電気的に接続される接続部が形成されて前記金具本体
    を前記ケーブル本体の前記端部に連結する連結金具とを
    備え、前記金具本体と前記連結金具とが、かしめ接合、
    リベット接合、ボルト締め、半田付け、溶接および圧入
    のいずれかの接合方法で接合されている信号ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記接続部は、前記芯線に圧着されて当
    該芯線に当該連結金具を電気的に接続する接続用圧着部
    で構成されている請求項1記載の信号ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、前記ケーブル本体の端部
    および前記接続金具の端部に密着するように前記絶縁性
    材料で型枠成型されている請求項1または2記載の信号
    ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記金具本体には、前記連結金具に接合
    するためのかしめ接合用凸状部が形成され、前記連結金
    具には、前記かしめ接合用凸状部が挿通可能な接合用孔
    が形成され、前記接合用孔に挿通させられた前記かしめ
    接合用凸状部をかしめて前記金具本体と連結金具とが接
    合されている請求項1から3のいずれかに記載の信号ケ
    ーブル。
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