JP2003323120A - 耐候ラベル - Google Patents

耐候ラベル

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JP2003323120A
JP2003323120A JP2002131666A JP2002131666A JP2003323120A JP 2003323120 A JP2003323120 A JP 2003323120A JP 2002131666 A JP2002131666 A JP 2002131666A JP 2002131666 A JP2002131666 A JP 2002131666A JP 2003323120 A JP2003323120 A JP 2003323120A
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JP
Japan
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layer
toner
label
film
polyester resin
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JP2002131666A
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English (en)
Inventor
Mitsunobu Otani
大谷光伸
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AMENI TECHNO KENKYUSHO KK
Original Assignee
AMENI TECHNO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のラベルよりも画像の鮮明性が優れ、ま
た耐久性や耐候性が優れ、しかも安価に出来るラベルを
作る技術を提供する。 【解決手段】 下部に接着層を有する白色のポリエステ
ルフィルムがあり、その上にアクリル系フィルムにレザ
ートナーを出力した色素情報層があり、さらにその上に
UV吸収剤を含む透明なポリエステルフィルムを接着する
ことによって、屋外使用でも退色の少ないしかも画像が
鮮明な耐候性の優れたラベルを作ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、屋外に使用しても
耐久性の高い、耐候ラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外用のプリンターによる印刷ラ
ベルは黒色以外の耐候性が少なく、フルカラーの印刷に
はシルクスクリーンによるものが使われてきた。しか
し、個数が少ない製品につけるラベルには版下を作るコ
ストが高くついた。しかも色数が増えるとコスト以外に
加工日数がかかるという問題が生じていた。
【0003】そこで、従来はプリント(主としてインク
ジェット)した画像に紫外線吸収フィルムをラミネート
したり、トナーの中に紫外線吸収剤を含有させる方法が
取られていたが退色の反応を抑える効果が少なかった。
屋外使用のラベルで、耐候性はせいぜい3〜4年であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はこのような
現状を鑑みて、プリンターのトナーを活用して、簡単に
画像を出力出来、しかも耐候性の高いラベルの開発に鋭
意努力した。その第一歩は顔料の退色メカニズムの解明
にあった。従来は顔料の退色は紫外線の吸収によると考
えられていた。このために紫外線吸収剤を用いた工夫が
なされてきたのである。本発明者も当初そのように考え
て、各種紫外線吸収剤を検討したが、実際の屋外での退
色の反応防止には効かない場合が多かった。
【0005】そこで、本発明者は色素の退色は紫外線の
吸収によるのではなく、むしろ可視光線の吸収によるこ
とが大きいと判断したのである。しかし、可視光吸収剤
は使うことが出来ない、真っ黒になるからである。可視
光を吸収したあとの反応を推定して、対策を考えること
とした。まず色素は太陽光という白色光線の波長の中
で、その色素の色の補色に相当する光を吸収して、残っ
た波長の光がその色素の色となる。すなわち、補色の光
を吸収した色素分子が励起状態になる。この励起した分
子の電子は、周りの分子と電子移動しやすくなり、反応
し易くなっているのである。電子移動しやすい分子が周
囲になければ、格子振動のエネルギーに励起エネルギー
が変換して熱になり、分子の構造変化をきたさないこと
になる。一方、励起した顔料分子の周囲の分子は多種多
様あり、何らかの分子と反応し顔料分子の構造が変化し
て、発色の構造が変化して退色に至るのであろうと推定
される。しかし、色素と何が反応するのかは、中々分か
りにくい。加速実験がし難いのである。たとえば可視光
線を強くするランプを用いたとすると、大変なヒーター
でテストサンプルを照射することになり、環境は著しく
高温となり、ドライな環境とならざるを得なくなり、実
際の湿度条件を満足することができなくなる。加速実験
はむしろ間違った結論に導きかねない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために、実際の屋外条件の厳しい環境下において
種々の条件を変えて、要因分析を行いつつ、水中で太陽
光に長時間暴露するというテストで耐候性に優れた構成
のものを見出すことが出来たのである。すなわち、白色
のポリエステル樹脂フィルムと透明なポリエステル樹脂
フィルムの中間にレザートナー層を挟む構造で、該レザ
ートナーの画像や文字などの情報層を形成した構成であ
り、さらに好ましくは情報層がアクリル樹脂の支持層に
固定され、情報層が白色のポリエステル樹脂フィルム側
に配置して固定されているのが好ましいことを見出し
た。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を形成するラベルの下面白
色ポリエステル樹脂フィルムは酸化チタンなどの白色顔
料を含有したもので、厚みが25μm以上好ましくは5
0μm〜100μmである。すなわちそれ自体が耐候性
の高い素材で酸素透過並びに水蒸気透過が少なくかつ、
厚みが酸素や水蒸気を実質的に排除できることが重要で
ある。寸法安定性をも考慮して縦、横の延伸をされてい
るのがより好ましい。塩化ビニール(塩ビ)、ポリプロ
ピレン(PP)などのフィルムでは酸素透過並びに水蒸気
透過の点からか、機能不足で顔料の光劣化を有効に防ぎ
きれない。中間のレザートナー層は紫外線吸収機能を有
するアクリル樹脂からなるフィルム(例えば(有)アメニ
・テクノ研究所の販売しているアメニプリント用の特殊
フィルム)の上に予めレザープリンターで画面を出力
し、色素情報層となしてからそのトナー付着面を下面白
色ポリエステル樹脂フィルム側にして接着するのが、画
像の鮮明度と耐久性の点から好ましい。ウレタン製のフ
ィルムなども印画に適しているが、耐久性や耐候性に十
分ではない。この色素情報層の耐候性をさらに高めるた
めに、接着剤を介して透明な樹脂フィルムをラミネート
する。やはりここでも、それ自体の耐候性が高く、酸素
透過並びに水蒸気透過の少ないポリエステル樹脂フィル
ムが好ましく用いられる。ポリエステル樹脂フィルムの
厚みはやはり25μm以上好ましくは、50〜100μ
mが好ましい。そして紫外線吸収機能を持っていること
が好ましい。さらに酸化防止剤を含んでいても構わな
い。このラミネート樹脂フィルムも塩ビ、PPなどの素材
のものでは酸素透過及び水蒸気透過の機能が不足のため
か、良い結果が得られず、好ましくない。さらに、白色
ポリエステル樹脂フィルムの色素情報層に接する表面は
接着性を高めるために、その表面にプラズマ処理、アル
カリ処理、コロナ放電処理さらにアクリル樹脂などの樹
脂を数μm以下の厚みにコーティングなどを行って表面
改質をしてもよい。ただし、吸水ポリマーによる親水化
処理はかえって逆効果になるので好ましくない。
【0009】ラベル全体が上面ポリエステル樹脂層、色
素情報層、下面白色ポリエステル樹脂層の構成になって
いなくて、ラベルの周辺などが、色素情報層がなく、直
接上面ポリエステル樹脂フィルムと白色のポリエステル
樹脂フィルムが接着剤を介して密着しても構わない。ラ
ベル端部からの酸素透過や水蒸気透過を考慮すると、ラ
ベル周囲は色素情報層がなくてもよい。
【0010】本発明のラベルの製造は、離型紙または離
型フィルムの付いた白色ポリエステル樹脂フィルムの上
に予め離型紙付きの特殊フィルム(アクリル樹脂製)に
レザートナーで情報(画像など)を出力しておいたもの
を、トナー側を下にして、熱接着したあと、特殊フィル
ムの離型紙を剥離する。白色フィルムの上に情報層が出
来、さらにその上に透明なポリエステル樹脂フィルム
(UV吸収剤入り)の接着面を下にして接着して、作るこ
とが出来る。特殊フィルムなしで白色ポリエステル樹脂
フィルムに直接レザートナーで情報を出力することも出
来るが、やや出力画像の鮮明性が劣るので、特殊フィル
ムに出力したほうが好ましい。
【0011】
【実施例】上面ポリエステル樹脂層として、(株)ラミ
ーコーポレーションのPUG50L(表素材:ポリエステル製
50μm、透明、UV吸収タイプ、裏加工:強接着)下面
ポリエステル樹脂層として、 1)リンテック(株)のPETWH50PAT(ポリエステル樹脂
製、白、裏面:強接着) 2)(株)IKCのS−402(ポリエステル樹脂製、白、
裏面:強接着) 3)(株)IKCのS−105(PP製合成紙、白、裏面:強
接着) 4)(株)IKCのY−201(塩ビ製、白、裏面:強接
着) レザートナーの支持層として(有)アメニ・テクノ研究所
の特殊フィルム(アクリル樹脂製、50μm、透明)レザ
ートナーのプリンターとしてリコー(株)のイマジオカ
ラー2800を用いた。
【0012】実施例1 上面ポリエステル樹脂層(PUG50L) 同上 接着層 レザートナー層(リコー(株)のコピー機プリンター) 下面ポリエステル樹脂層(PETWT50PAT) 同上 接着層 の構成で20cm角のラベルを作った。画像層と特殊フ
ィルム層は18cmで周囲1cmづつは上面ポリエステ
ル樹脂層の接着層と下面ポリエステル層の表面を直接接
着させた。以下の実施例や比較例も同じ形状でラベルを
作った。
【0013】実施例2 上面ポリエステル樹脂層(PUG50L) 同上 接着層 特殊フィルム(アクリル樹脂フィルム) レザートナー層 下面ポリエステル樹脂層(PETWH50PAT) 同上 接着層
【0014】比較例1〜3 実施例1の条件で下面樹脂層をS-402、S-105、Y-201に
変更した。 比較例1 S-402 比較例2 S-105 比較例3 Y-201
【0015】比較例4〜6 実施例2の条件で下面樹脂層をS-402、S-105、Y-201に
変更した。 比較例4 S-402 比較例5 S-105 比較例6 Y-201
【0016】これら各種サンプルをベニヤ板に貼り、水
中に浅く、水平に沈め、太陽光が良く当る場所で2年間
屋外暴露を行った。結果を表1にまとめた。
【0017】
【表1】
【0018】初期の画像の鮮明度はレザートナーの下面
フィルムへの載り方の差がでたのであろう。特殊フィル
ムを介した方が鮮やかになる。2年後の色の退色は、比
較例は全て退色が大きかった。これは、フィルム素材の
吸湿性と酸素の浸透性が無視できない素材だからではな
いかと推定される。その点からは実施例1,2は吸湿
性、酸素透過性の小さいために退色反応が小さかったと
考えられる。同じポリエステル樹脂であっても比較例
1,4はインクジェットプリンター用に表面に吸湿性を
持たせて、親水ポリマーが塗布してあるために。吸湿性
が退色を促進したと考えられる。その吸湿性のためにテ
スト途中で一部剥離をおこした。
【0019】
【発明の効果】本発明の耐候ラベルは屋外の看板・標識
や自動車など屋外で使用するものに情報を展示するのに
適している。特に個数の少ないものや、写真のようにフ
ルカラーを必要とする展示には好都合である。一般の屋
外用途では、耐久性や耐候性が優れ、5〜6年経過後も
全く変色が見られず10年以上退色がないとの基礎実験
の予測どおりの結果を得ている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素情報層を挟んで上下にポリエステル
    樹脂層を形成し、上面ポリエステル層は、紫外線吸収剤
    を含有した透明層で、下面ポリエステル層は白色顔料を
    含有した、白色不透明層であって、該上面ポリエステル
    層は粘着層を色素情報層側に有し、該下面ポリエステル
    層は粘着層を色素情報層の反対側に有していることを特
    徴とする、耐候ラベル。
  2. 【請求項2】 上記色素情報層はレザートナーの色素に
    よって形成される情報層であって、トナー支持層に定着
    されており、該トナー支持層のトナー固着面は下面ポリ
    エステル層側と固着し、トナー支持層のトナーの固着し
    ていない面は上面ポリエステル樹脂層と固着しており、
    該トナー支持層はアクリル樹脂から成るフィルム形態か
    らなる耐候ラベル。
JP2002131666A 2002-05-07 2002-05-07 耐候ラベル Pending JP2003323120A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103862782A (zh) * 2012-12-10 2014-06-18 张彪 一种液晶屏幕保护膜及其制备方法

Cited By (1)

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