JP4680488B2 - 広告シート、広告シートの作製材料 - Google Patents

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Description

本発明は、昼間と夜間で異なる広告内容を表示することができる広告シート、および当該広告シートの作製材料に関する。
通常、ポスターなどの広告媒体は、屋外の場合は昼間、屋内の場合は明室下でのみ視認可能であり、夜間、暗室では広告媒体としての機能をなさない。したがって、夜間にはライトアップをするなどして昼夜を通して視認可能としている。
一方、透過型スクリーンなどを利用した映像による広告手段も考えられるが、昼間に屋外で使用する場合には光量が不足して映像が視認しづらいことがあり、また、終日にわたって映像を表示するとコストが嵩んでしまう。
ところで、同一場所でも昼間と夜間で通行者の年齢層が異なることなどから、近年、昼間と夜間で広告内容を変更したいという要望がある。
このような場合、従来は手作業でポスターを付け替えたり、映像を変更したりしていた。
しかし、手作業で毎日ポスターを付け替えるのは煩雑であり、特にポスターが大型になると時間的に無理を生じる場合もある。
一方、映像を変更する場合には、そのような問題はないが、上述したように、昼間に屋外で使用する場合には光量が不足することがあり、また、終日にわたって映像を表示するとコストが嵩んでしまう。
そこで、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、これを解決するに至った。
即ち、本発明の広告シートは、少なくとも透過型スクリーンからなる広告シートであって、前記広告シートは面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなることを特徴とするものである。
好ましくは、前記光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分との面積比が、1:6〜6:1であることを特徴とするものである。
好ましくは、前記透過型スクリーンのヘーズが20〜95%であることを特徴とするものである。
また、本発明の広告シートの作製材料は、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料、および透過型スクリーンからなることを特徴とするものである。
本発明の広告シートは、少なくとも透過型スクリーンからなる広告シートであって、前記広告シートは面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなるものであるから、昼間と夜間で異なった広告内容を表示することができる。また、このような効果を、煩雑な作業を要することなく得ることができる。また、プロジェクターの投影は夜間のみ行えばよいことから、使用に際してコストが嵩むこともない。
本発明の広告シートは、少なくとも透過型スクリーンからなる広告シートであって、前記広告シートは面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなるものである。以下、各構成要素の実施の形態を説明する。
図1−1〜図1−3は、本発明の広告シートの実施の形態を示す側面図である。このような広告シート1は、図2−1、図2−2のようにプロジェクター14とともに使用される。そして、このように使用される広告シートは、プロジェクターとは反対面側から観察すると、昼間は隠蔽性を有する部分に対応する画像部分の画像が観察され、夜間は、画像部分の画像が観察されない一方で、プロジェクターで投影することにより、透過型スクリーンに映し出される映像が、光透過性を有する部分を通して観察される。したがって、昼間と夜間で異なった広告内容を表示することができるものである。
広告シートは、面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなるものである。光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分の混在パターンは特に制限されることなく、例えば、図3−1のような網点状、図3−2のような短冊状、その他格子状のものなどがあげられる。
広告シートの面方向において光透過性を有する部分は、夜間に透過型スクリーンに映し出される映像を、当該部分を通して視認可能とする役割を有する。また、光透過性を有する部分のヘーズ(JIS K7105:1981)が60%以下である場合には、プロジェクターの非投影時に、当該部分を通して、プロジェクター側から視認者側を見たり、視認者側からプロジェクター側を見ることも可能となる。
光透過性を有する部分の光透過性の程度は、透過型スクリーンに映し出される映像が視認可能であれば特に制限されることはないが、通常、全光線透過率(JIS K7361-1:1997)で60%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上であることが望ましい。
広告シートの面方向において隠蔽性を有する部分は、当該部分に対応した画像部分を有するものである。隠蔽性を有する部分に画像部分を対応させたものとしては、例えば、透過型スクリーン2上に、隠蔽性を有する部分4、画像部分5を、隠蔽性を有する部分4に画像部分5を対応させるようにして順次積層したもの(図1−1)、透過型スクリーン2の一方の面に隠蔽性を有する部分4を設け、当該面とは反対側の面に、隠蔽性を有する部分に対応させた画像部分5を設けたもの(図1−2)、透過型スクリーン2上に、隠蔽性を有する画像部分51を設けたもの(図1−3)などがあげられる。
このような画像部分は、昼間に観察される画像に対応するものである。この画像部分は、隠蔽性を有することから、昼間は画像部分の画像を見やすくすることができる。また、画像部分が隠蔽性を有することから、プロジェクターから透過型スクリーンに投影される光のうち、画像部分の光は遮断され、画像部分が照らされるのを防ぐことができ、夜間では絶えず画像部分の画像は見づらい状態となる。したがって、夜間のプロジェクター使用時でも、2つの異なった広告内容が同時に観察されることはなく、光透過性を有する部分を通して観察される透過型スクリーンに映し出された映像が見づらくなることもない。
広告シートにおいて、画像部分の画像は少なくとも一方の面から観察できればよい。画像が一方の面からのみ観察できるものである場合、広告シートは、プロジェクターを設置する面とは反対側の面に画像を観察できる面を向かせるようにして使用する(図2−1、図2−2)。また、広告シートにおいて、画像は両面から観察できるものでもよく、その場合、表裏で異なった画像を観察できるようにしてもよい。
広告シートの面方向において、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分との面積比は、1:6〜6:1、好ましくは1:4〜4:1、さらに好ましくは1:4〜1:1であることが望ましい。両者の面積比を1:6〜6:1とすることにより、昼間に観察できる画像および夜間に観察できる映像のバランスを良好にすることができる。また、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分は、多数かつ細かく混在させることが好ましい。例えば、網点状に混在させる場合は、網点の直径を5mm以下かつ網点の間隔を5mm以下、格子状に混在させる場合は、格子の1辺を4mm以下、短冊状に混在させるには、短冊の幅を4mm以下かつ短冊の間隔を4mm以下とすることが好ましい。
このような広告シートとしては、例えば、透過型スクリーン上に、隠蔽性を有するインクにより部分的に画像を印刷してなるもの(図1−3)、あるいは透過型スクリーンの一方の面に、印刷などにより部分的に隠蔽性を有するパターンを設け、当該面とは反対側の面に、隠蔽性を有する部分に対応させて、印刷などにより画像を設けてなるもの(図1−2)、あるいは、光透過性を有する非画像部分と隠蔽性を有する画像部分とが混在してなる透視可能な表示物7と、透過型スクリーン2とを、面同士が向き合うように配置してなるもの(図1−1)、などがあげられる。これらの中でも、透過型スクリーンに直接印刷を行うのは困難であることなどから、光透過性を有する非画像部分と隠蔽性を有する画像部分とが混在してなる透視可能な表示物(以下、単に「透視可能な表示物」という場合もある。)と、透過型スクリーンとを、面同士が向き合うように配置してなるものが好適に使用される。
透視可能な表示物と、透過型スクリーンとを、面同士が向き合うように配置する手段は特に制限されることはないが、接着剤を利用して両者を接着させたり、額縁などで両者を固定したりする手段があげられる。また、透視可能な表示物と透過型スクリーンは密着して配置されることが好ましいが、若干の距離があってもよい。ここで、透過型スクリーンは、通常、図2−1、図2−2のように、透視可能な表示物の画像が観察される面とは反対側の面上に配置するが、全光線透過率が90%以上である場合には、透視可能な表示物の画像が観察される面上に配置しても構わない。
透視可能な表示物としては、全面が光透過性を有する記録材料に、隠蔽性を有するインクにより部分的に画像が印刷されたもの、あるいは、全面が隠蔽性を有する記録材料に画像を印刷し、印刷後に多数の貫通孔が形成されたもの、あるいは、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料を用い、当該記録材料の隠蔽性を有する部分に対応させて画像が印刷されたもの、あるいは既に画像が形成されている全面が隠蔽性を有するポスターなどの表示物に多数の貫通孔が形成されたものなどがあげられる。これらの中でも、所望の画像を形成できるという点で、前三者のものが好ましく、さらに印刷時のインクが隠蔽性を有するものに制限されず、かつ貫通孔を形成する穴あけ機が不要という点で、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料を用い、当該記録材料の隠蔽性を有する部分に対応させて画像が印刷されたものが好適に使用される。したがって、広告シートを作製する材料としては、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料と、透過型スクリーンとからなるものが好ましい。
全面が光透過性を有する記録材料としては、光透過性を有する基材上に、光透過性を有するインク受容性を有する層を設けたもの、全面が隠蔽性を有する記録材料としては、隠蔽性を有する基材上に、インク受容性を有する層を設けたものなどがあげられる。
光透過性を有する基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、トリアセチルセルロース、アクリルなどからなるプラスチックフィルムなどがあげられる。隠蔽性を有する支持体としては、前記基材に、白色顔料、黒色顔料を練り込んだもの、前記基材上に、黒色塗料を塗布あるいは金属薄膜を蒸着するなどして隠蔽層を形成したもの、その他、合成紙、紙、繊維布帛などを使用することができる。
インク受容性を有する層は主としてインク受容性を有する樹脂から形成される。インク受容性を有する樹脂は、使用する記録機器(インクジェットプリンタ、レーザービームプリンタ、熱転写プリンタ等)に応じて公知の樹脂を使用することができる。例えば、インクジェットプリンタを使用する場合、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、アラビヤゴム、アルギン酸ソーダなどの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアミド、ポリフェニルアセトアセタール、ポリビニルアセタール、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリル酸ソーダ、(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの合成樹脂などを使用することができる。
光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料としては、例えば、全面が光透過性を有する基材上に、隠蔽性かつインク受容性を有する層を部分的に設けたもの、あるいは、多数の貫通孔を有し、該貫通孔以外の部分が隠蔽性かつインク受容性を有するものなどがあげられる。これらの中でも、前者のものは、印刷時に、隠蔽パターン上に正確に印刷を行う位置調整を行わなければならないことから、後者の、多数の貫通孔を有し、該貫通孔以外の部分が隠蔽性かつインク受容性を有する透視可能な記録材料が好適に使用される。光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料の、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分の面積比は、1:6〜6:1、好ましくは1:4〜4:1、さらに好ましくは1:4〜1:1であることが望ましい。
多数の貫通孔を有し、該貫通孔以外の部分が隠蔽性かつインク受容性を有する透視可能な記録材料8は、例えば、基材9の一方の面にインク受容性を有する層10、他方の面に接着層6、セパレータ11を有してなる構成からなる記録材料に、パンチプレスなどで多数の貫通孔12を設けることによって得ることができる(図4)。隠蔽性は、基材、インク受容性を有する層、接着層の何れか一層あるいはこれらの層の複合により付与すればよい。隠蔽性は、各層に黒色顔料や白色顔料を添加することなどにより付与することができる。
なお、多数の貫通孔を有し、該貫通孔以外の部分が隠蔽性かつインク受容性を有する透視可能な記録材料8に印刷を行う場合には、搬送不良を防止したり、印刷時のプリンタ内部の汚れを防止するために、記録面(インク受容性を有する面)とは反対側の面に、搬送補助部材13を積層することが好ましい(図4)。
搬送補充部材は孔を有しないものであれば特に制限されることはなく、紙、プラスチックフィルム、繊維布帛などを使用することができる。また、使用する記録機器のインクに合わせて、インク吸収性を有する部材を選択することが好ましい。例えば、記録機器がインクジェットプリンタである場合、搬送補助部材としては、インク吸収性を有する紙、繊維布帛、あるいは、プラスチックフィルムなどの基材上にインク吸収性を有する層を形成したインクジェット記録用フィルムが好適に使用される。
透視可能な表示物における光透過性を有する非画像部分と隠蔽性を有する画像部分との面積比は、1:6〜6:1、好ましくは1:4〜4:1、さらに好ましくは1:4〜1:1であることが望ましい。
また、透視可能な表示物は、透過型スクリーンと重ね合わせる面側に接着層を有することが好ましい。接着層を構成する接着剤としては、常温で接着性を帯びている接着剤、常温では非接着性であるが貼着時の加熱により接着性を発現させるホットメルト系接着剤など、種々の接着剤があげられる。これら接着剤としては、天然ゴム系、再生ゴム系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系、スチレン・ブタジエン系などのエラストマー接着剤、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系、シアノアクリレート系などの合成樹脂接着剤、その他、紫外線硬化性接着剤、電子線硬化性接着剤、エマルジョン系接着剤などがあげられる。なお、接着層を設ける場合、接着層上には紙、プラスチックフィルムなどのセパレータを積層することが好ましい。
接着層は、接着剤がマトリクス状に形成されていることが好ましい。接着剤をマトリクス状に形成することにより、透過型スクリーンに貼り合わせる際に、接着層と透過型スクリーンとの間に入り込んだ空気を逃がすことができ、貼着作業を効率化するとともに、見栄えを損なうことを防止することができる。
透過型スクリーンとしては、プロジェクターからの投影光を映し出すことができるものであれば特に制限されることはなく、光拡散性を有する層(以下、単に「光拡散層」という場合もある。)のみからなるもの、あるいは基材上に光拡散層を有するものなどを使用することができる。
光拡散層は、透明バインダー内部に微粒子を分散したものであり、プロジェクターから投影された光を、視認者側に散乱するものである。ここで、微粒子を含有する透明バインダーとしては、光透過性を有するとともに微粒子を保持できるものであればよく、固体に限定されず液体や液晶などの流動体であってもよい。但し、光拡散層のみでスクリーンの形状を維持するためには、ガラスや高分子樹脂であることが好ましい。
ここで、ガラスとしては、ケイ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、ホウ酸塩ガラスなどの酸化ガラスなどがあげられ、高分子樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを用いることができる。
透明バインダー中に含有させる微粒子としては、シリカ、アルミナ、タルク、ジルコニア、酸化亜鉛、二酸化チタンなどの無機系の微粒子、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリウレタン、ベンゾグアナミン、シリコーン樹脂などの有機系の微粒子を使用することができる。
基材は光透過性が良好なものであれば特に制限されることなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、トリアセチルセルロース、アクリル、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルムなどを使用することができる。
透過型スクリーンの光学的性能は特に制限されることはないが、ヘーズ(JIS K7136:2000)が20〜95%、好ましくは30〜60%であることが望ましい。ヘーズを20〜95%とすることにより、映像を表示することができる。さらに、ヘーズを30%以上とすることにより映像を鮮明に表示することができ、60%以下とすることにより、広告シートの光透過性を有する部分を通して反対側を見ることも可能となる。透過型スクリーンのヘーズは、光拡散層の厚み、微粒子の含有量などにより適宜調整することができる。例えば、光拡散層の厚みが20μmである場合、微粒子の含有量を透明バインダー100重量部に対し50〜200重量部とすることにより、ヘーズを20〜95%以下とすることができる。
また、透過型スクリーンの全光線透過率(JIS K7361-1:1997)は60%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上であることが望ましい。
また、透過型スクリーンは、透視可能な表示物などに貼着するための接着層、その他セパレータなどを有していてもよい。
上述したインク受容性を有する層、接着層などの各層は、基材上に、上述した樹脂などを溶媒に溶解又は分散させた塗布液をバーコーティングなどの公知の塗布方法により塗布・乾燥することによって形成することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
厚み100μmの白色隠蔽性フィルム(W300:三菱化学ポリエステルフィルム社)上に、下記の組成のインク受容層用塗布液を乾燥後の厚みが8μmとなるように塗布、乾燥し、インク受容層を形成した。
<インク受容層用塗布液>
・ポリビニルアルコール 6部
(ゴーセノールKP-06:日本合成化学工業社)
・ポリビニルアルコール 4部
(ゴーセノールNH-18:日本合成化学工業社)
・水 90部
・シリカ 10部
(サイリシア435:富士シリシア化学社)
次いで、白色隠蔽性フィルムのインク受容層を形成した面とは反対側の面に、下記組成の接着層用塗布液を乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布・乾燥して黒色の接着層を形成した。
<接着層用塗布液>
・アクリル系接着剤 50部
(リキダインAR2008:ビックテクノス社)
・カーボンブラック 2部
次いで、接着層上にインク吸収性を有するセパレータ(バイナシート110H-018:藤森工業社)をラミネートし、パンチプレスで多数の貫通孔(孔の直径1.5mm)を形成し、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料を得た(光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分との面積比=1:2.4)。
次いで、厚み100μmのポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)上に、アクリル系接着剤(SKダイン1501B:綜研化学社)を溶媒に溶解させた塗布液を、乾燥後の厚みが5μmになるように塗布・乾燥して接着層を形成し、搬送補助部材を得た。
次いで、搬送補助部材の接着層と先に得られた透視可能な記録材料のセパレータとを貼り合わせた。
次いで、搬送補助部材を貼り合わせた透視可能な記録材料のインク受容層側に、インクジェットプリンタ(BJC−420J:キヤノン社)で画像を出力し、透視可能な表示物を得た。
次いで、透視可能な表示物から搬送補助部材とセパレータを除去し、透過型スクリーン(ディラッドスクリーンT40S:きもと社、ヘーズ40%、全光線透過率90%)と貼り合わせて本発明の広告シートを得た。
厚み100μmの光透過性基材(ルミラーT60:東レ社)上に、水性インキ(アクアPAW−白:帝国インキ製造社)を使用し、スクリーン印刷法により乾燥後の厚みが15μmとなるように、隠蔽性かつインクジェット記録特性を有する短冊状のパターンを形成した(短冊の幅3.0mm、短冊の間隔2.5mm)。
次いで、基材の短冊状のパターンを形成した面とは反対側の面に、アクリル系接着剤(SKダイン1501B:綜研化学社)を溶媒に溶解させた塗布液を、乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布・乾燥して接着層を形成した後、接着層上にセパレータ(MRF:三菱化学ポリエステルフィルム社)をラミネートし、光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分が混在してなる透視可能な記録材料を得た(光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分との面積比=1:1.2)。
次いで、得られた透視可能な記録材料の短冊状のパターンが形成された面側に、インクジェットプリンタ(BJC−420J:キヤノン社)で短冊状のパターンに対応させて画像を出力し、透視可能な表示物を得た。
次いで、透視可能な表示物からセパレータを除去し、透過型スクリーン(ディラッドスクリーンT40S:きもと社、ヘーズ40%、全光線透過率90%)と貼り合わせて本発明の広告シートを得た。
実施例1、2で得られた広告シートの画像が観察できる面とは反対側の面にプロジェクターを設置し、昼間はプロジェクターから投影を行わず、夜間はプロジェクターから投影を行い、プロジェクターとは反対側から観察を行った。その結果、昼間と夜間で異なった広告内容を観察できるものであった。
また、実施例1、2の透視可能な記録材料と、透過型スクリーンによれば、所望の画像からなる広告シートを容易に作製することができるものであった。特に、実施例1の透視可能な記録材料と、透過型スクリーンによれば、印刷時の位置調整も必要なく、容易に広告シートを作製することができるものであった。
本発明の広告シートの一実施例を示す側面図。 本発明の広告シートの他の実施例を示す側面図。 本発明の広告シートの他の実施例を示す側面図。 本発明の広告シートの一使用例を示す図。 本発明の広告シートの他の使用例を示す図。 本発明の広告シートの一実施例を示す平面図。 本発明の広告シートの他の実施例を示す平面図。 透視可能な記録材料を示す断面図。
符号の説明
1・・・・広告シート
2・・・・透過型スクリーン
3・・・・光透過性を有する部分
4・・・・隠蔽性を有する部分
5・・・・画像部分
51・・・隠蔽性を有する画像部分
6・・・・接着層
7・・・・透視可能な表示物
8・・・・透視可能な記録材料
9・・・・基材
10・・・インク受容性を有する層
11・・・セパレータ
12・・・貫通孔
13・・・搬送補助部材
14・・・プロジェクター
15・・・視認者

Claims (5)

  1. 少なくとも透過型スクリーンからなる広告シートであって、前記広告シートは面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、前記隠蔽性を有する部分に隠蔽性を付与する層の厚みが15〜100μmであり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなることを特徴とする広告シート。
  2. 前記光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分との面積比が、1:6〜6:1であることを特徴とする請求項1記載の広告シート。
  3. 前記透過型スクリーンのヘーズが20〜95%であることを特徴とする請求項1又は2記載の広告シート。
  4. 光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなる透視可能な記録材料、および透過型スクリーンからなり、前記隠蔽性を有する部分に隠蔽性を付与する層の厚みが15〜100μmであることを特徴とする広告シートの作製材料。
  5. 少なくとも透過型スクリーンからなる広告シートであって、前記広告シートは面方向において光透過性を有する部分と隠蔽性を有する部分とが混在してなり、前記隠蔽性を有する部分に隠蔽性を付与する層の厚みが15〜100μmであり、かつ、前記隠蔽性を有する部分に対応して画像部分を有してなる広告シートと、該広告シートの背面に配置されたプロジェクターとからなることを特徴とする広告装置。
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