JP2003321561A - 高透明易接着ポリエステルフィルム - Google Patents

高透明易接着ポリエステルフィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた透明性、表面平坦性、易接着性、滑り
性を有するフィルムを提供する。 【解決手段】 平均粒子径0.001〜5μmの不活性
粒子を0.0001〜1重量%含有するポリエステルフ
ィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂とオキサ
ゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアク
リル樹脂を含む塗布層が設けられた高透明易接着性ポリ
エステルフィルムであって、該フィルムの長手方向の1
40g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率が−2
〜+2%であり、金属ピンに対する摩擦係数がフィルム
の両面共に0.35以下であることを特徴とする高透明
易接着性ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易接着性フィルム
に関し、更に詳しくは、ポリエステルフィルムの少なく
とも片面に、特定の組成物からなる易接着性塗膜を形成
したポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルム、特にポリエチレ
ンテレフタレートやポリエチレンナフタレートの二軸延
伸フィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を
有するため、磁気テープ、強磁性薄膜テープ、写真フィ
ルム、包装用フィルム、電子部品用フィルム、電気絶縁
フィルム、金属ラミネート用フィルム、ガラスディスプ
レイ等の表面に貼るフィルム、各種部材の保護用フィル
ム等の素材として広く用いられている。
【0003】ポリエステルフィルムは、近年、特に各種
光学用フィルムに多く用いられ、液晶表示装置の部材の
プリズムレンズシート、タッチパネル、バックライト等
のベースフィルムや反射防止用フィルムのベースフィル
ムやディスプレイの防爆用ベースフィルム等の用途に用
いられている。このような光学用フィルムに用いられる
ベースフィルムは優れた透明性とプリズムレンズ、ハー
ドコート、粘着剤、反射防止処理等に対する優れた易接
着性が要求される。
【0004】二軸配向ポリエステルフィルムは一般的に
他の材料、例えばアクリル系樹脂を主成分とするプリズ
ムレンズやハードコートとの接着性が悪いため、ポリエ
ステルフィルムの表面に、ポリエステル樹脂やアクリル
樹脂やウレタン樹脂等の易接着層を積層して用いること
が提案されている(例えば、特開平10−11921
5、特開2000−246855等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら樹脂か
らなる易接着層を形成したものでは、接着力が不足する
場合がある。例えば、CRT用のフィルムではハードコ
ート層への接着は良好だが反対面の粘着層への接着が不
十分であり、汎用性に乏しい。また、光学用フィルムに
は透明性および表面平坦性が要求されるため、ポリエス
テルフィルム中にアンチブロッキング剤として通常添加
する粒子を極力減らすか、まったく添加しない必要があ
る。
【0006】一方で、ポリエステルフィルム中に全く粒
子を添加しないと、ポリエステルフィルム自体の製造工
程中や、ポリエステルフィルムを基材として用いる加工
工程中で、滑りが悪い事に起因して、フィルムにシワや
傷が発生したりするなどの弊害が生じる。
【0007】また、光学用途に使用されるポリエステル
フィルムは、用途に応じて、ガスバリア層、導電体層、
半導体層、発光体層などが積層されるが、これらの層の
積層においては、蒸着、イオンプレーティング、スパッ
タ、プラズマCVD等々の手法が用いられる。上記手法
を適用する際には、フィルムロールに一定の張力をかけ
てフィルムの平面性を維持しつつ実施されるが、手法に
よって高低はあるもののかなりの高温にフィルムがさら
されるため、フィルムの伸縮の挙動が積層体の伸縮挙動
と大きく異なると、積層体のひびわれや、しわなどが発
生し、充分な性能が発揮できなくなるという問題があ
る。
【0008】本発明は、かかる従来技術の問題点を解消
し、種々の光学用途に用いられる層との接着力に優れ、
しかも透明性、易滑性および表面平坦性に優れたポリエ
ステルフィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、平均
粒子径0.001〜5μmの不活性粒子を0.0001
〜1重量%含有するポリエステルフィルムの少なくとも
片面に、ポリエステル樹脂とオキサゾリン基およびポリ
アルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂を含む塗布
層が設けられた高透明易接着性ポリエステルフィルムで
あって、該フィルムの長手方向の140g/mm2荷重
下の200℃での寸法変化率が−2〜+2%であり、金
属ピンに対する摩擦係数がフィルムの両面共に0.35
以下であることを特徴とする高透明易接着性ポリエステ
ルフィルムである。
【0010】本発明は好ましい態様として、ポリエステ
ルフィルムのヘーズ値が1.5%であり、フィルム表面
の3次元中心線平均粗さが両面共に0.0001〜0.
02μmである態様、塗布層中にポリエステル樹脂が5
〜90重量%、オキサゾリン基およびポリアルキレンオ
キシド鎖を有するアクリル樹脂が5〜90重量%含まれ
る態様、塗布層中に脂肪族ワックスが0.5〜30重量
%含まれる態様、塗布層中に平均粒子径0.005〜
0.5μmの粒子が0.1〜20重量%含まれる態様、
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルが、ポリ
エチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートである態様を包含する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明において、ポリエステルフィルムを
構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸またはそのエ
ステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成
性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルであ
る。
【0013】かかるポリエステルの具体例として、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレー
ト、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレン
テレフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト等を例示することができ、これらの共重合体またはこ
れと小割合の他樹脂とのブレンドであってもよい。これ
らのポリエステルのうち、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが力学的物性
や光学物性等のバランスが良いので好ましい。特にポリ
エチレン−2,6−ナフタレートは機械的強度の大き
さ、熱収縮率の小ささ、加熱時のオリゴマー発生量の少
なさなどの点でポリエチレンテレフタレートにまさって
いるので最も好ましい。
【0014】ポリエステルは、ホモポリマーでも、第三
成分を共重合したコポリマーでもよいが、ホモポリマー
が好ましい。ポリエステルがポリエチレンテレフタレー
トである場合、コポリマーとしてイソフタル酸共重合ポ
リエチレンテレフタレートが最適である。このイソフタ
ル酸共重合ポリエチレンテレフタレートは、イソフタル
酸が5mol%以下であることが好ましい。ポリエステ
ルにはイソフタル酸以外の共重合成分または共重合アル
コール成分が、その特性を損なわない範囲、例えば全酸
成分又は全アルコール成分に対して3モル%以下の割合
で、共重合されていてもよい。該共重合酸成分として
は、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如
き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等の如き脂肪
族ジカルボン酸等が例示でき、またアルコール成分とし
ては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール等の如き脂肪族ジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族
ジオール等が例示できる。これらは単独または二種以上
を使用することができる。
【0015】ポリエステルがポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレートである場合、主たるジカル
ボン酸成分としてナフタレンジカルボン酸が用いられ、
主たるグリコール成分としてエチレングリコールが用い
られる。ナフタレンジカルボン酸としては、たとえば
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸を挙げ
ることができ、これらの中で2,6−ナフタレンジカル
ボン酸が好ましい。ここで「主たる」とは、本発明のフ
ィルムの成分であるポリマーの構成成分において全繰返
し単位の少なくとも90mol%、好ましくは少なくと
も95mol%を意味する。
【0016】コポリマーである場合、コポリマーを構成
する共重合成分としては、分子内に2つのエステル形成
性官能基を有する化合物を用いることができ、かかる化
合物としては例えば、蓚酸、アジピン酸、フタル酸、セ
バシン酸、ドデカンジカルボン酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4,
4'−ジフェニルジカルボン酸、フェニルインダンジカ
ルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、テトラリ
ンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルジカルボン酸等の如きジカルボン酸、p−オキシ
安息香酸、p−オキシエトキシ安息香酸の如きオキシカ
ルボン酸、或いはプロピレングリコール、トリメチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、シクロヘキサンメチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、ビスフェノールスルホンのエチ
レンオキサイド付加物、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物、ジエチレングリコール、ポリエチレン
オキシドグリコールの如き2価アルコールを好ましく用
いることができる。
【0017】これらの化合物は1種のみ用いてもよく、
2種以上を用いることができる。またこれらの中で好ま
しくは酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、
4,4'−ジフェニルジカルボン酸、2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸、p−オキシ安息香酸であり、グリコー
ル成分としてはトリメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコールネオペンチルグリコール、ビスフェノール
スルホンのエチレンオキサイド付加物である。
【0018】また、ポリエチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボキシレートは、例えば安息香酸、メトキシポリ
アルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末
端の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または
全部を封鎖したものであってよく、極く少量の例えばグ
リセリン、ペンタエリスリトール等の如き三官能以上の
エステル形成性化合物で実質的に線状のポリマーが得ら
れる範囲内で共重合したものであってもよい。
【0019】本発明におけるポリエステルは従来公知の
方法で、例えばジカルボン酸とグリコールの反応で直接
低重合度ポリエステルを得る方法や、ジカルボン酸の低
級アルキルエステルとグリコールとを従来公知のエステ
ル交換触媒である、例えばナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、チタ
ン、ジルコニウム、マンガン、コバルトを含む化合物の
一種または二種以上を用いて反応させた後、重合触媒の
存在下で重合反応を行う方法で得ることができる。重合
触媒としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンの
ようなアンチモン化合物、二酸化ゲルマニウムで代表さ
れるようなゲルマニウム化合物、テトラエチルチタネー
ト、テトラプロピルチタネート、テトラフェニルチタネ
ートまたはこれらの部分加水分解物、蓚酸チタニルアン
モニウム、蓚酸チタニルカリウム、チタントリスアセチ
ルアセトネートのようなチタン化合物を用いることがで
きる。
【0020】エステル交換反応を経由して重合を行う場
合は、重合反応前にエステル交換触媒を失活させる目的
でトリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、
トリ−n−ブチルホスフェート、正リン酸等のリン化合
物が通常は添加されるが、リン元素としてのポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート中の含有量
が20〜100ppmであることがポリエステルの熱安
定性の点から好ましい。
【0021】なお、ポリエステルは、溶融重合後これを
チップ化し、加熱減圧下または窒素などの不活性気流中
において更に固相重合を施してもよい。
【0022】本発明においてポリエステルは、エチレン
テレフタレート単位またはエチレン−2,6−カルボキ
シレート単位を90モル%以上、好ましくは95%以
上、更に好ましくは97%以上有するポリエステルが好
ましい。
【0023】ポリエステルの固有粘度は0.40dl/
g以上であることが好ましく、0.40〜0.90dl
/gであることが更に好ましい。固有粘度が0.40d
l/g未満では工程切断が多発することがある。また
0.9dl/gより高いと溶融粘度が高いため溶融押出
しが困難になり、重合時間が長く不経済であり好ましく
ない。
【0024】本発明におけるポリエステルフィルムは、
平均粒径0.001〜5μmの不活性粒子を0.000
1〜1重量%含有している必要がある。平均粒径が0.
001μm未満か、含有量が0.0001重量%未満で
あるとポリエステルフィルム表面に形成される突起の高
さや頻度が少なく、充分な滑り性を付与する突起の高さ
や頻度が少なく、充分な滑り性を付与することができな
い。平均粒径が5μmを超えるか、含有量が1重量%を
超えると、フィルムの透明性や表面平坦性が損なわれ
る。好ましい平均粒径の範囲は0.005〜3μm、更
に好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.
05〜1.5μm、特に好ましくは0.1〜1.0μm
である。好ましい含有量の範囲は0.0003〜0.7
重量%、更に好ましくは0.0005〜0.4重量%、
更に好ましくは0.001〜0.2重量%特に好ましく
は0.002〜0.1重量%である。
【0025】不活性粒子としては、架橋シリコーン樹
脂、架橋ポリスチレン、架橋スチレン−ジビニルベンゼ
ン共重合体、ポリメチルメタクリレート、メチルメタク
リレート共重合体、架橋メチルメタクリレート共重合
体、ポリテトラフルヤロエチレン、ポリビニリデンフル
オライド、ポリアクリロニトリル、ベンゾグアナミン樹
脂等の如き耐熱性有機高分子からなる微粒子、シリカ、
アルミナ、二酸化チタン、カオリン、タルク、グラファ
イト、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、長石、二硫
化モリブデン、カーボンブラック、硫酸バリウム等の如
き無機化合物からなる微粒子を用いることもできる。
【0026】これらの粒子を2種類以上併用してもよ
い。
【0027】本発明におけるポリエステルフィルムは上
述の不活性粒子、すなわち不活性微粒子の他には含有し
ていないことが特に好ましい。不活性微粒子の他に粒子
を含有していると高透明性が損なわれたり、表面が粗化
してしまうなどの悪影響が出る。
【0028】本発明におけるポリエステルフィルムの少
なくとも片面には、ポリエステル樹脂とオキサゾリン基
およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂
を含む塗布層を設ける。
【0029】本発明において塗布層に用いるポリエステ
ル樹脂は、水(多少の有機溶剤を含有していても良い)
に可溶性または分散性のポリエステルが好ましい。
【0030】かかるポリエステル樹脂として、以下に示
す多塩基酸またはそのエステル形成誘導体とポリオール
またはそのエステル形成誘導体から得られるポリエステ
ルを挙げることができる。
【0031】ポリエステル樹脂の多塩基酸成分としては
例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水
フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸、ダイマー酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸を挙げることができる。これら酸成分が2種
以上の共重合ポリエステルであることが好ましい。尚、
ポリエステル樹脂には、若干量であればマレイン酸、イ
タコン酸等の不飽和多塩基酸成分が、或いはP−ヒドロ
キシ安息香酸の如きヒドロキシカルボン酸成分が含まれ
ていてもよい。
【0032】ポリエステル樹脂のポリオール成分として
は、例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、キシレングリコール、ジメチロールプロパ
ンや、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(テ
トラメチレンオキシド)グリコールやこれらモノマーが
挙げることができる。
【0033】本発明で塗布層に用いるオキサゾリン基及
びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂は、
水(多少の有機溶剤を含有していても良い)に可溶性ま
たは分散性のアクリルが好ましい。かかるオキサゾリン
基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂
としては以下に示すようなモノマーを成分として含むも
のを挙げることができる。
【0034】オキサゾリン基を有するモノマーとして
は、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−
メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−
2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾ
リン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾ
リン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾ
リンを挙げることができ、これらの1種または2種以上
の混合物を使用することができる。これらの中、2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的に入手しやす
く好適である。オキサゾリン基を有するアクリル樹脂を
用いることにより塗布層の凝集力が向上し、ハードコー
トや粘着層との密着性がより強固になる。更にフィルム
製膜工程内やハードコートの加工工程内の金属ロールに
対する耐擦過性を付与できる。
【0035】また、ポリアルキレンオキシド鎖を有する
モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸のエステ
ル部にポリアルキレンオキシドを付与させたものを挙げ
ることができる。ポリアルキレンオキシド鎖はポリメチ
レンオキシド、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレン
オキシド、ポリブチレンオキシド等を挙げることができ
る。ポリアルキレンオキシド鎖の繰り返し単位は3〜1
00であることが好ましい。ポリアルキレンオキシド鎖
を有するアクリル樹脂を用いることで塗布層中のポリエ
ステル樹脂とアクリル樹脂の相容性がポリアルキレンオ
キシド連鎖を含有しないアクリル樹脂と比較し良くな
り、塗布層の透明性を向上させることができる。尚、ポ
リアルキレンオキシド鎖の繰り返し単位が3より少ない
とポリエステル樹脂とアクリル樹脂との相容性が悪く塗
布層の透明性が悪くなり、100より大きいと塗布層の
耐湿熱性が下がり、高湿度、高温下でハードコート等と
の密着性が悪化する。
【0036】アクリル樹脂のその他の共重合成分として
例えば以下のモノマーを挙げることができる。即ち、ア
ルキルアクリレート、アルキルメタクリレート(アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基
等);2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等
のヒドロキシ含有モノマー;グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル
等のエポキシ基含有モノマー;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン
酸、スチレンスルホン酸及びその塩(ナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩、第三級アミン塩等)等のカ
ルボキシル基またはその塩を有するモノマー;アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−アルキルアクリルアミ
ド、N−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジアルキ
ルアクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリレート
(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基等)、アクリロイルモルホリ
ン、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−フ
ェニルメタクリルアミド等のアミド基を有するモノマ
ー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物のモ
ノマー;ビニルイソシアネート、アリルイソシアネー
ト、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリアルコキシシ
ラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキルフマ
ール酸モノエステル、アルキルイタコン酸モノエステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニ
リデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、ブタジエン等である。
【0037】塗布層を形成するポリエステル樹脂の塗布
層中の含有割合は5〜95重量%であることが好まし
く、特に50〜90重量%であることが好ましい。塗布
層を形成するオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシ
ド鎖を有するアクリル樹脂の塗布層中の含有割合は50
〜90重量%であることが好ましく、特に10〜50重
量%であることが好ましい。ポリエステル樹脂が95重
量%を超え、もしくはオキサゾリン基及びポリアルキレ
ンオキシド鎖を有するアクリル樹脂が5重量%未満にな
ると塗布層の凝集力が低下し、ハードコートや粘着剤へ
の接着性が不十分となる場合があり、好ましくない。ア
クリル樹脂が90重量%を超えるとポリエステルフィル
ムとの密着性が低下し、ハードコートや粘着剤への接着
性が不十分となる場合があり好ましくない。
【0038】塗布層中には脂肪族ワックスを0.5〜3
0重量%含有させることが好ましく、1重量%〜10重
量%含有させることが更に好ましい。この割合が0.5
重量%より少ないとフィルム表面の滑性が得られないこ
とがあり、好ましくない。30重量%を超えるとポリエ
ステルフィルム基材への密着やハードコートや粘着剤等
に対する易接着性が不足する場合があり好ましくない。
【0039】上記の脂肪族ワックスの具体例は、カルナ
バワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、
木ロウ、ホホバ油、パームワックス、ロジン変性ワック
ス、オウリキュリーワックス、サトウキビワックス、エ
スバルトワックス、バークワックス等の植物系ワック
ス、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、イボタロウ、セラッ
クワックス等の動物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト、セレシンワックス等の鉱物系ワックス、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペ
トロラクタム等の石油系ワックス、フィッシャートロプ
ッシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリフロ
ピレンワックス等の合成炭化水素系ワックス等である。
更に、ハードコートや粘着剤等に対する易接着性と滑性
が良好なことから、カルナバワックス、パラフィンワッ
クス、ポリエチレンワックスがより好ましい。特に環境
問題や取扱のし易さから水分散体がより好ましい。
【0040】塗布層中には、平均粒子径が0.005〜
0.5μmの範囲のフィラーを0.1〜20重量%含有
させることが好ましい。塗布層中のフィラーの含有量が
0.1重量%より少ないとフィルムの滑り性が不足し、
ロール状に巻き取ることが困難になることがあり、20
重量%を超えると塗布層の透明性が不足して、ディスプ
レイ用途に使用できなくなることがあり好ましくない。
【0041】上記のフィラーとしては、例えば炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、水
酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、酸化錫、三酸化アンチモン、カー
ボンブラック、二硫化モリブデン等の無機微粒子、アク
リル系架橋重合体、スチレン系架橋重合体、シリコーン
樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール
樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンワックス等の有機微
粒子等を挙げることができる。これらのうち、水不溶性
の固体物質は、水分散液中で沈降するのを避けるため、
比重が3を超えない超微粒子を選ぶことが好ましい。
【0042】本発明におけるポリエステルフィルムは、
長手方向の140g/mm2荷重下の200℃での寸法
変化率が−2〜+2%である必要がある。−2%未満ま
たは+2%を越えると、ポリエステルフィルム上に機能
層を積層する際、あるいは積層した後に積層体にひび割
れが生じたり、逆にしわが寄ることで積層体が破壊され
るなどして充分な機能が発揮できなくなる。140g/
mm2荷重下の200℃での寸法変化率は、より好まし
くは−1.5〜+1.5%、さらに好ましくは−1〜+
1%、特に好ましくは−0.5〜+0.5%である。
【0043】本発明におけるポリエステルフィルムは、
金属ピンに対する摩擦係数が0.35以下である。0.
35を超えると製造または加工工程での滑り性に劣り、
フィルムにしわや傷が発生するなどの弊害が生じる。金
属ピンとのより好ましい摩擦係数は0.33以下、さら
に好ましくは0.31以下、特に好ましくは0.29以
下である。また、摩擦係数の下限は、好ましくは0.1
0以上、より好ましくは0.13以上であると滑りすぎ
による蛇行や、その結果としてのフィルムエッジの変形
を抑えられる点で望ましい。
【0044】本発明の高透明性易接着ポリエステルフィ
ルムは、ヘーズ値が1.5%以下であることが好まし
い。さらに好ましいヘーズ値は1.0%以下、特に好ま
しくは0.5%以下である。
【0045】3次元中心線平均粗さは、両面共に好まし
くは0.0001〜0.02μm、さらに好ましくは、
0.0001〜0.015μm、さらに好ましくは0.
0001〜0.010μmである。特に、少なくとも片
面の3次元中心線平均粗さが0.0001〜0.005
μmであると、機能層を積層したときの機能層表面が極
めて平坦となるので好ましい。少なくとも片面の最も好
ましい表面粗さは、0.0005〜0.004μmであ
る。
【0046】本発明における高透明易接着ポリエステル
フィルムの厚みは1〜500μmであることが好まし
く、より好ましくは3〜400μm、更に好ましくは6
〜300μm、特に好ましくは12〜250μmであ
る。
【0047】次に、本発明の高透明易接着フィルムの好
ましい製造方法について説明する。なおガラス転位温度
をTgと略記する。
【0048】本発明におけるポリエステルフィルムは、
ポリエステルをフィルム状に溶融押出し、キャスティン
グドラムで冷却固化させて未延伸フィルムとし、この未
延伸フィルムをTg〜(Tg+60)℃で長手方向に1
回もしくは2回以上合計の倍率が3倍〜6倍になるよう
延伸し、その後Tg〜(Tg+60)℃で幅方向に倍率
が3〜5倍になるように延伸し、必要に応じて更にTm
180℃〜255℃で1〜60秒間熱処理を行うことに
より得ることができる。
【0049】本発明において塗布層の塗設に用いられる
組成物は、塗布層(以下『塗膜』いうことがある)を形
成させるために、水溶液、水分散液或いは乳化液等の水
性塗液の形態で使用されることが好ましい。塗膜を形成
するために、必要に応じて、前記組成物以外の他の樹
脂、例えば帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸
収剤等を添加することができる。特に、滑剤を添加する
ことで滑性、耐ブロッキング性を更に良好なものにする
ことができる。
【0050】本発明に用いる水性塗液の固形分濃度は、
通常20重量%以下であるが、特に1〜10重量%であ
ることが好ましい。この割合が1重量%未満であると、
ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足することがあ
り、一方、20重量%を超えると塗液の安定性や塗布層
の外観が悪化することがある。
【0051】水性塗液のポリエステルフィルムへの塗布
は、任意の段階で実施することができるが、ポリエステ
ルフィルムの製造過程で実施するのが好ましく、更には
配向結晶化が完了する前のポリエステルフィルムに塗布
するのが好ましい。
【0052】ここで、結晶配向が完了する前のポリエス
テルフィルムとは、未延伸フィルム、未延伸フィルムを
縦方向または横方向の何れか一方に配向せしめた一軸配
向フィルム、更には縦方向および横方向の二方向に低倍
率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また横方向に
再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸
フィルム)等を含むものである。
【0053】なかでも、未延伸フィルムまたは一方向に
配向せしめた一軸延伸フィルムに、上記組成物の水性塗
液を塗布し、そのまま縦延伸および/または横延伸と熱
固定とを施すのが好ましい。
【0054】水性塗液をフィルムに塗布する際には、塗
布性を向上させるための予備処理としてフィルム表面に
コロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理
を施すか、あるいは組成物と共にこれと化学的に不活性
な界面活性剤を併用することが好ましい。
【0055】かかる界面活性剤は、ポリエステルフィル
ムへの水性塗液の濡れを促進するものであり、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン−脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、ア
ルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙
げることができる。界面活性剤は、塗膜を形成する組成
物中に、1〜10重量%含まれていることが好ましい。
【0056】塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.01〜
0.3μm、好ましくは0.02〜0.25μmの範囲
となるような量であることが好ましい。塗膜の厚さが薄
過ぎると、接着力が不足し、逆に厚過ぎると、ブロッキ
ングを起こしたり、ヘーズ値が高くなったりする可能性
がある。
【0057】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法等を単独また
は組合せて用いることができる。尚、塗膜は、必要に応
じ、フィルムの片面のみに形成してもよいし、両面に形
成してもよい。
【0058】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、例中の各特性値は、下記の方法により測定
した。
【0059】(1)寸法変化率 セイコーインスツルメンツ(株)製のTMA/SS12
0Cを用い、140g/mm2の荷重をかけた状態で3
0℃から250℃まで20℃/分の昇温速度で昇温さ
せ、寸法変化を測定し、下記式により寸法変化率を算出
した。
【0060】
【数1】
【0061】(2)ヘーズ JIS K6714−1958に従い、全光線透過率T
t(%)と散乱光透過率Td(%)を求め、ヘーズ(T
d/Tt×100)(%)を算出した。
【0062】(3)3次元中心線平均粗さ 非接触式3次元粗さ計(小坂研究所製、ET30HK)
を用いて波長780nmの半導体レーザー、ビーム径
1.6μmの光触針で測定長(LX)1mm、サンプリ
ングピッチ2μm、カットオフ0.25mm、縦方向拡
大倍率10万倍、横方向拡大倍率200倍、走査線数1
00本(従って、Y方向の測定長LY=0.2mm)の
条件にてフィルム表面の突起プロファイルを測定し、そ
の粗さ曲面をZ=F(X、Y)で表したとき、次の式で
得られる値(Ra、単位nm)をフィルムの表面粗さと
して定義した。
【0063】
【数2】
【0064】(4)ポリエステルフィルムの厚み アンリツ(株)製電子マイクロメータ(K−312A
型)を用いて、針圧30gにてフィルム厚みを測定し
た。
【0065】(5)塗膜層の厚み フィルムの小片をエポキシ樹脂(リファインテック
(株)製エポマウント)中に包埋し、Reichert-Jung社
製Microtome2050を用いて包埋樹脂ごと50nm厚さに
スライスし、透過型電子顕微鏡(LEM-2000)にて加速電
圧100KV、倍率10万倍にて観察し、塗膜層の厚み
を測定した。
【0066】(6)平均粒径 (6-1)粉体の平均粒径 島津製作所製CP―50型セントリフューグルパーティ
クルサイズアナライザー(Centrifugal P
article Size Analyser)を用い
て測定した。得られる遠心沈降曲線を基に算出した各粒
径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マスパー
セント(mass percent)に相当する粒径を
読み取り、この値を上記平均粒径とした。(「粒度測定
技術」、日刊工業新聞発行、1975年、242頁〜2
47頁参照)。
【0067】(6-2)フィルム中の粒子の平均粒径 試料フィルム小片を走査型電子顕微鏡用試料台に固定
し、日本電子(株)製スパッタリング装置(JIS−1
100型イオンスパッターリング装置)を用いてシート
表面に、1×10-3torrの真空下で、0.25k
v、12.5mAの条件でイオンエッチング処理を10
分間施した。さらに、同じ装置で金スパッターを施し、
走査型電子顕微鏡を用いて1万〜3万倍で観測し、日本
レギュレーター(株)製ルーゼックス500にて、少な
くとも100個の粒子の面積相当粒径(Di)を求め
た。下式で表わされる面積相当粒径(Di)の数平均値
を平均粒径(D)とした。
【0068】
【数3】
【0069】(6-3)塗膜層中の粒子の平均粒径 塗膜層厚みの測定と同様の操作を行ない、100個の粒
子の粒子径を測定し、平均値を平均粒子径とした。
【0070】(7)接着性 ・ハードコート 易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ10
μmのハードコート層を形成して碁盤目のクロスカット
(1mm2のマス目を100個)を施し、その上に24
mm幅のセロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、
180℃の剥離角度で急激に剥がした後、剥離面を観察
し、下記の基準で評価した。 5:剥離面積が10%未満……接着力極めて良好 4:剥離面積が10%以上20%未満……接着力良好 3:剥離面積が20%以上30%未満……接着力やや良
好 2:剥離面積が30%以上40%未満……接着力不良 1:剥離面積が40%を超えるもの……接着力極めて不
良 ・粘着力(PSA) 易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ20
μmの粘着剤(PSA)層を形成してフロートガラスに
粘着剤層面を貼付、23℃、65%RHの雰囲気下で1
日経時させ、90°の剥離角度にて剥離し、ガラス表面
に粘着剤(PSA)の残留状態を観察し、下記の基準で
評価した。
【0071】尚、粘着剤(PSA:Pressure-Sensitive
-Adhesive)には、ウレタン含有アクリレート共重合体
(アクリル成分n−ブチルアクリレート(86モル
%)、メチルアクリレート(14モル%))を用いた。 5:粘着剤(PSA)残留面積が10%未満……接着力
極めて良好 4:粘着剤(PSA)残留面積が10%以上20%未満
……接着力良好 3:粘着剤(PSA)残留面積が20%以上30%未満
……接着力やや良好 2:粘着剤(PSA)残留面積が30%以上40%未満
……接着力不良 1:粘着剤(PSA)残留面積が40%を超えるもの…
…接着力極めて不良
【0072】(8)ガラス転移温度 サンプル約10mgを測定用のアルミニウム製パンに封
入して示差熱量計(TAinstruments社製DSC292
0)に装着し、25℃から20℃/分の速度で300℃
まで昇温させ、300℃で5分間保持した後取出し、直
ちに氷の上に移して急冷する。このパンを再度示差熱量
計に装着し、−70℃から10℃/分の速度で昇温させ
てガラス転移温度(Tg:℃)を測定した。
【0073】(9)固有粘度 固有粘度([η]dl/g)は、35℃のo−クロロフ
ェノール溶液で測定した。
【0074】(10)金属ピンに対する摩擦係数 HOYO ERECTRONICS CORP製のフリ
クションテスターSFT−1200Sを用いて、10m
m幅にスリットしたフィルムに40g/mm2の荷重T1
(g)をかけ、外径6mmφのSUS304製のピン
(表面粗さRa=20nm)に角度90°で接触させ、
20mm/secの速度で走行させたときの引き取り荷
重T2(g)を検出し、次式によって摩擦係数μを算出
した。
【0075】
【数4】
【0076】ここでT1=40(g)×10mm×フィ
ルム厚みt(mm)
【0077】(11)熱収縮率 フィルムサンプルに30cm間隔で標点をつけ、荷重を
かけずに所定の温度のオーブンで熱処理を実施し、熱処
理後の標点間隔を測定して、下記式にて熱収縮率を算出
した。 熱収縮率(%)=(熱処理前標点間距離−熱処理後標点
間距離)/熱処理前標点間距離×100
【0078】[塗膜層中の樹脂組成と各成分の配合比]
実施例、比較例で用いた塗膜層の組成と配合比は表1の
通りである。
【0079】
【表1】
【0080】ポリエステル1:酸成分が2,6−ナフタ
レンジカルボン酸70モル%/イソフタル酸25モル%
/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコ
ール成分がエチレングリコール80モル%/ジエチレン
グリコール20モル%で構成されている(Tg=80
℃、平均分子量13000)。
【0081】尚、ポリエステル1は、特開平06−11
6487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の
通り製造した。即ち、2,6−ナフタレンジカルボン酸
ジメチル47部、イソフタル酸ジメチル13部、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジメチル4部、エチレング
リコール31部、ジエチレングリコール5部を反応器に
仕込み、これにテトラブトキシチタン0.05部を添加
して窒素雰囲気下で温度を230℃にコントロールして
加熱し、生成するメタノールを留去させてエステル交換
反応を行った。次いで反応系の温度を徐々に255℃ま
で上昇させ系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を
行い、ポリエステル1を得た。
【0082】ポリエステル2:酸成分がテレフタル酸6
0モル%/イソフタル酸35モル%/5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレン
グリコール80モル%/ジエチレングリコール20モル
%で構成されている(Tg=40℃、平均分子量140
00)。
【0083】尚、ポリエステル2は、特開平06−11
6487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の
通り製造した。即ち、テレフタル酸ジメチル35部、イ
ソフタル酸ジメチル21部、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸ジメチル4部、エチレングリコール34部、ジ
エチレングリコール6部を反応器に仕込み、これにテト
ラブトキシチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で
温度を230℃にコントロールして加熱し、生成するメ
タノールを留去させてエステル交換反応を行った。次い
で反応系の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1
mmHgの減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル
2を得た。
【0084】アクリル1:メチルメタクリレート40モ
ル%/2−イソプロペニル−2−オキサゾリン30モル
%/ポリエチレンオキシド(n=10)メタクリレート
10モル%/アクリルアミド20モル%で構成されてい
る(Tg=50℃)。
【0085】尚、アクリル1は、特開昭63−3716
7号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通
り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤とし
てラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交
換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温さ
せ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5
部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノ
マー類である、メタクリル酸メチル30.1部、2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリン21.9部、ポリエチ
レンオキシド(n=10)メタクリル酸39.4部、ア
クリルアミド8.6部の混合物を3時間にわたり、液温
が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下
終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、攪拌下に反応
を継続させ、次いで冷却して固形分が35%のアクリル
1の水分散体を得た。
【0086】アクリル2:メチルメタクリレート40モ
ル%/2−イソプロペニル−2−オキサゾリン40モル
%/アクリルアミド20モル%で構成されている(Tg
=80℃)。
【0087】尚、アクリル2は、特開昭63−3716
7号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通
り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤とし
てラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交
換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温さ
せ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5
部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノ
マー類である、メタクリル酸メチル44.4部、2−イ
ソプロペニル−2−オキサゾリン43.0部、アクリル
アミド12.6部の混合物を3時間にわたり、液温が6
0〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了
後も同温度範囲に2時間保持しつつ、攪拌下に反応を継
続させ、次いで冷却して固形分が35%のアクリル2の
水分散体を得た。
【0088】アクリル3:構成成分がメチルメタクリレ
ート80モル%/エチルアクリレート10モル%/N−
メチロールアクリルアミド5モル%/2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート5モル%のアクリル共重合体(Tg
=80℃)。
【0089】尚、アクリル3は、特開昭63−3716
7号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通
り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤とし
てラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交
換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温さ
せ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5
部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノ
マー類である、メタクリル酸メチル79.4部、アクリ
ル酸エチル9.9部、N−メチロールアクリルアミド
4.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート6.4
部の混合物を3時間にわたり、液温が60〜70℃にな
るよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲
に2時間保持しつつ、攪拌下に反応を継続させ、次いで
冷却して固形分が35%のアクリル3の水分散体を得
た。
【0090】添加剤1:シリカフィラー(平均粒径:1
00nm)(日産化学株式会社製商品名スノーテックス
ZL) 添加剤2:カルナバワックス(中京油脂株式会社製 商
品名セロゾール524) 濡れ剤:ポリオキシエチレン(n=7)ラウリルエーテ
ル(三洋化成株式会社製 商品名ナロアクティーN−7
0)
【0091】[実施例1]ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸ジメチル100部、およびエチレングリコール6
0部を、エステル交換触媒として酢酸マンガン四水塩
0.03部を使用し、150℃から238℃に徐々に昇
温させながら120分間エステル交換反応を行なった。
途中反応温度が170℃に達した時点で三酸化アンチモ
ン0.024部を添加し、さらに平均粒径が0.1μm
の球状シリカ粒子0.011重量部を添加し、エステル
交換反応終了後、リン酸トリメチル(エチレングリコー
ル中で135℃、5時間0.11〜0.16MPaの加
圧下で加熱処理した溶液:リン酸トリメチル換算量で
0.023部)を添加した。その後反応生成物を重合反
応器に移し、290℃まで昇温し、27Pa以下の高真
空下にて重縮合反応を行って固有粘度が0.61dl/
gのポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ートを得た。
【0092】このポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートのペレットを170℃で6時間乾燥
後、押出機ホッパーに供給し、溶融温度305℃で溶融
し、平均目開きが25μmのステンレス鋼細線フィルタ
ーで濾過し、3mmのスリット状ダイを通して表面温度
60℃の回転冷却ドラム上で押出し、急冷して未延伸フ
ィルムを得た。このようにして得られた未延伸フィルム
を120℃にて予熱し、さらに低速、高速のロール間で
15mm上方より900℃のIRヒーターにて加熱して
縦方向に3.1倍に延伸した。この縦延伸後のフィルム
の片面に上記の塗剤1を乾燥後の塗膜厚みが0.1μm
になるようにロールコーターで塗工した。
【0093】続いてテンターに供給し、145℃にて横
方向に、3.6倍に延伸した。得られた二軸配向フィル
ムを240℃の温度で5秒間熱固定し厚み75μmの高
透明ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの
特性を表2に示す。
【0094】
【表2】
【0095】[実施例2〜4]ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートに添加する粒子の種類、
平均粒径、添加量とフィルムの厚みおよび塗膜層の組成
を表2の通りとする以外は実施例1と同様にして、高透
明易接着ポリエステルフィルムを得た。得られたフィル
ムの特性を表2に示す。
【0096】[実施例5]メチルテレフタレート96
部、エチレングリコール58部、酢酸マンガン0.03
8部及び三酸化アンチモン0.041部を夫々反応器に
仕込み、徐々に昇温させながらエステル交換反応を行な
い、反応温度が170℃に達した時点で平均粒径0.4
μmのカオリン粒子を0.002部添加し、引き続き攪
拌下内温が240℃になるまでメタノールを留出せしめ
ながらエステル交換反応を行い、該エステル交換反応が
終了したのちトリメチルホスフェート0.097部を添
加した。引き続いて、反応生成物を昇温し、最終的に高
真空下280℃の条件で重縮合を行って固有粘度
([η])0.64のポリエステルチップを得た。
【0097】次に160℃で3時間乾燥したのち、29
0℃で溶融押出し、20℃に保持した冷却ドラム上で急
冷固化せしめ未延伸フィルムを得た。該未延伸フィルム
を95℃で縦方向に3.3倍延伸し、次いでロールコー
ターで片面に上記の塗剤1を乾燥後の厚み0.10μm
になるように塗布し、110℃で横方向に3.5倍に延
伸したのち、235℃で熱処理し厚み75μmの二軸延
伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示
す。
【0098】[比較例1]粒子を添加しない以外は実施
例1と同様にして、厚み75μmのフィルムを得た。得
られたフィルムの特性を表2に示すが、ヘーズが低く、
表面平坦ではあったものの、本発明の目的である金属ピ
ンとの摩擦係数を低減することはできなかった。
【0099】[比較例2]添加する粒子の種類、平均粒
径、添加量、及び塗膜層の組成を表2に記載の通り変更
し、縦延伸倍率を4.0倍、横延伸倍率を3.0倍、熱
処理温度を210℃とする以外は実施例1と同様にし
て、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレ
ートフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に
示すが、寸法変化率が大きく、表面は粗れており、PS
Aとの接着性も不良であった。
【0100】[比較例3]添加粒子の種類、平均粒径、
添加量、および塗膜層の組成を表2に記載の通り変更す
る以外は、実施例1と同様にして、ポリエチレン−2,
6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムを得た。得
られたフィルムは透明性に劣り、かつ表面は粗れてお
り、PSAとの接着性も不良であった。
【0101】[比較例4]芳香族ポリカーボネート樹脂
ペレット(帝人化成(株)製の商品名「パンライト(登
録商標)グレードC−1400QJ」)、粘度平均分子
量38,000を、120℃で16時間熱風乾燥し、次
いで減湿空気により30℃まで冷却した。
【0102】この芳香族ポリカーボネート樹脂ペレット
をメチレンクロライド溶媒に溶解させ、20重量%の溶
液を準備した。かくして得られた溶液の水分率は270
ppmであった。この溶液をフィルターに通し異物を除
去した。更にこの溶液の温度を15±0.5℃に調節し
てコートハンガーダイに導入し、続いて、375μmの
液膜としてステンレス製エンドレスベルト上に流延し
た。次いで、30〜60℃の温風を吹きつけることによ
り溶媒を除去し、自己保持性を持ったフィルムをベルト
より剥離し、さらに乾燥して溶媒を完全に除去した後に
巻取り、ポリカーボネートフィルムを得た。
【0103】得られたフィルムの特性を表2に示す。得
られたフィルムは表面が平坦でかつヘーズは低いもの
の、寸法変化が大きく、かつ滑り性が不良であった。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、優れた透明性、表面平
坦性、易接着性、滑り性、加工適性を有し、特に有機エ
レクトロ・ルミネッセンス(有機EL)素子用、電子ペ
ーパー用、太陽電池用等の基板フィルムとして有用なフ
ィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 楠目 博 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 (72)発明者 矢野 真司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 (72)発明者 久保 耕司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB02 AB13 AB16 AB19 AB24 AB33 AB35 AB38 AB39 AB72 AB73 AB74 AB75 AB76 BA01 CA05 EA03 4F100 AK25B AK25C AK41A AK41B AK41C AK42A AL05B AL05C BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C CC00B CC00C DE01A DE01B DE01C JJ03 JK14 JK16 JL04 JL11 JN01 JN30 YY00A YY00B YY00C 4J038 BA21 CG001 DD051 DD061 DF021 GA08 HA026 HA146 HA356 HA376 HA466 KA08 NA12 PB02 PB04 PB08 PB09 PC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径0.001〜5μmの不活性
    粒子を0.0001〜1重量%含有するポリエステルフ
    ィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂とオキサ
    ゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアク
    リル樹脂を含む塗布層が設けられた高透明易接着性ポリ
    エステルフィルムであって、該フィルムの長手方向の1
    40g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率が−2
    〜+2%であり、金属ピンに対する摩擦係数がフィルム
    の両面共に0.35以下であることを特徴とする高透明
    易接着性ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムのヘーズ値が1.
    5%以下であり、フィルム表面の3次元中心線平均粗さ
    が両面共に0.0001〜0.02μmである請求項1
    記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 塗布層中にポリエステル樹脂が5〜90
    重量%、オキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド
    鎖を有するアクリル樹脂が5〜90重量%含まれる請求
    項1または2記載の高透明易接着性ポリエステルフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 塗布層中に脂肪族ワックスが0.5〜3
    0重量%含まれる請求項1〜3いずれかに記載の高透明
    易接着性ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 塗布層中に平均粒子径0.005〜0.
    5μmの粒子が0.1〜20重量%含まれる請求項1〜
    4いずれかに記載の高透明易接着性ポリエステルフィル
    ム。
  6. 【請求項6】 ポリエステルフィルムを構成するポリエ
    ステルが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチ
    レン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートである請
    求項1〜5いずれかに記載の高透明易接着性ポリエステ
    ルフィルム。
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