JP2003319609A - ギヤードモータ - Google Patents

ギヤードモータ

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JP2003319609A JP2002118387A JP2002118387A JP2003319609A JP 2003319609 A JP2003319609 A JP 2003319609A JP 2002118387 A JP2002118387 A JP 2002118387A JP 2002118387 A JP2002118387 A JP 2002118387A JP 2003319609 A JP2003319609 A JP 2003319609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを抑えると共に、負荷駆動用モー
タの出力部材への駆動力伝達経路上に配設されたクラッ
チ手段を安定して伝達/遮断せしめて、操作対象を作動
制御することが出来る、新規な構造のギヤードモータを
提供することを目的とする。 【解決手段】 回転駆動軸170とフライホイル174
を連結せしめる連繋コイルスプリング172を、回転駆
動軸170とフライホイル174の同一中心軸上に配設
された連繋回転軸176に巻付けて連繋回転軸176を
連携コイルスプリング172を介して回転駆動せしめる
と共に、連繋回転軸176に取り付けられたカム主動体
24でカム従動体26を離隔変位せしめることにより、
クラッチ手段20を継断する切換部材22を付勢力に抗
してクラッチが繋がった状態に駆動変位せしめる一方、
回転駆動軸170が停止した際には、フライホイル17
4の慣性回転に基づいて連繋回転軸176を回転駆動軸
170から独立せしめると共に、切換部材22を付勢力
によってクラッチが切れた状態に返戻作動せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、復帰力をもった操作対象への駆
動力を継断して、かかる操作対象を位置制御するための
クラッチ手段を内蔵したギヤードモータに係り、例え
ば、洗濯機の排水弁の開閉のための駆動源等として好適
に採用されるギヤードモータに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、小形の電動モータで有効な出力
を得るために、モータ駆動軸に歯車等の減速手段を組付
けたギヤードモータが知られており、民生および一般の
電気機器等に採用されている。その一種として、例え
ば、特開平1−194833号公報や特開平3−198
638号公報に記載されているように、負荷駆動用モー
タにより歯車列等の減速手段を介して出力部材を駆動せ
しめて、該出力部材に連結される復帰力を持った操作対
象を初期位置から作動位置に駆動変位せしめると共に、
かかる操作対象を該作動位置へ保持せしめ、更に該操作
対象の該復帰力による該作動位置から該初期位置への返
戻作動を許容するギヤードモータが、知られている。そ
して、このようなギヤードモータは、例えば、家庭用洗
濯機において排水弁を開閉作動するための駆動手段とし
て、好適に採用される。
【0003】ところで、このようなギヤードモータで
は、操作対象を初期位置から作動位置まで駆動変位せし
めた後、操作対象をかかる作動位置に固定的に保持せし
め、その後、操作対象に対するギヤードモータによる駆
動力や拘束力の作用を解除して、操作対象自身のもつ復
帰力による操作対象の作動位置から初期位置への返戻作
動を許容するようになっていることから、ギヤードモー
タの駆動力を操作対象に伝達/遮断するクラッチ手段が
必要となる。
【0004】そこで、特開平1−194833号公報に
記載されているように、負荷駆動用モータの作動時に負
荷駆動用モータのステータを通る磁束によって、吸着片
をステータに吸着せしめて、かかる吸着によりクラッチ
が繋がった状態となるようにすると共に、負荷駆動用モ
ータが作動していない状態下においてステータを通る磁
束が消滅した時には、吸着片がステータから解放され
て、クラッチが切れた状態となる継断手段が採用されて
いる。
【0005】しかしながら、このような継断手段におい
ては、負荷駆動用モータのステータを通る磁束によって
駆動される吸着片の操作ストロークが小さいことに加え
て、出力が直線的な往復動であって増幅が難しいことか
ら、クラッチ手段の伝達/遮断作動を確実に行うことが
難しいという問題があった。
【0006】また、特開平3−198638号公報に
は、磁気誘導によって回転力が伝達されるように対向配
置された永久磁石と誘導リングの一方を負荷駆動用モー
タで回転駆動せしめる一方、それら永久磁石と誘導リン
グの他方により、クラッチ手段を継断するクラッチ操作
片を駆動せしめる誘導リング式の継断手段が採用されて
いる。
【0007】ところが、このような誘導リング式の継断
手段においては、クラッチ操作片を駆動するために、永
久磁石と特定材質の誘導リングを使用することから、製
造コストが高くなるという問題があった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、製造コストを抑えることが出来ると共に、
負荷駆動用モータの出力部材への駆動力伝達経路上に配
設されたクラッチ手段を安定して伝達/遮断(「継断」
とも、称する)せしめて、操作対象を作動制御すること
の出来る、新規な構造のギヤードモータを提供すること
にある。
【0009】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用することが出来る。また、本発明の態
様および技術的特徴は、以下に記載のものに限定される
ことなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそ
れらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想
に基づいて認識されるものであることが理解されるべき
である。
【0010】先ず、本発明の第一の態様は、負荷駆動用
モータにより歯車列等の減速手段を介して出力部材を駆
動せしめて、該出力部材に連結される復帰力をもった操
作対象を初期位置から作動位置に駆動変位せしめると共
に、かかる操作対象を該作動位置へ保持せしめ、更に、
該操作対象の該復帰力による該作動位置から該初期位置
への返戻作動を許容するようにしたギヤードモータにお
いて、前記負荷駆動用モータの前記出力部材への駆動力
の伝達経路上にクラッチ手段を設けると共に、該クラッ
チ手段を継断する切換部材と、該切換部材を該クラッチ
手段が断状態となる方向に付勢する付勢手段を設ける一
方、少なくとも前記操作対象の前記作動位置への駆動変
位および保持に際して回転駆動せしめられる所定の回転
駆動軸に対して連繋コイルスプリングを介してフライホ
イルを連結せしめて、それら回転駆動軸およびフライホ
イルと同一中心軸上に配設された連繋回転軸に該連繋コ
イルスプリングを巻きつけ、該回転駆動軸の回転力を該
連繋コイルスプリングを介して該連繋回転軸に伝達して
該連繋回転軸を回転駆動せしめることにより、該連繋回
転軸に取り付けられたカム主動体に摺動せしめられるカ
ム従動体を該カム主動体から離隔変位せしめ、更に、該
カム主動体に設けられた保持手段によって該カム従動体
の摺動を阻止して該カム従動体を該カム主動体から離隔
変位した位置に保持せしめることによって、該クラッチ
手段を継断する該切換部材を該付勢手段の付勢力に抗し
て該クラッチ手段が継状態となるように駆動位置せしめ
ると共に、該回転駆動軸が停止した際に該連繋コイルス
プリングを該連繋回転軸から緩ませて該連繋回転軸を該
回転駆動軸から独立して回転可能とすることにより、該
切換部材を該付勢手段の付勢力によって該クラッチ手段
が断状態となるように返戻位置せしめるようにしたこと
を、特徴とする。
【0011】このような本態様に従う構造とされたギヤ
ードモータにおいては、回転駆動軸を回転駆動せしめる
ことによって、連繋回転軸を連繋コイルスプリングを介
して回転駆動せしめて、連繋回転軸に取り付けられたカ
ム主動体に摺動せしめられるカム従動体により、クラッ
チ手段を継断する切換部材を付勢手段の付勢力に抗して
クラッチが繋がった状態に駆動位置せしめるようになっ
ている。また、回転駆動軸が停止した際には、連繋回転
軸から連繋コイルスプリングを緩めて連繋回転軸を回転
駆動軸から独立して回転可能とすることにより、切換部
材を付勢手段の付勢力によってクラッチが切れた状態に
返戻作動せしめるようになっている。
【0012】そこにおいて、本態様に従う構造とされた
ギヤードモータにおいては、クラッチ手段を継断する切
換部材を作動せしめるに際して、連繋コイルスプリング
の連繋回転軸への巻付き力をフライホイルを用いて巧く
制御して、回転駆動軸から連繋回転軸への回転力の伝達
/遮断を行うと共に、該連繋回転軸の回転力を、連繋回
転軸と一体的に回転せしめられるカム主動体の回転に基
づいてカム主動体から離隔変位せしめられたカム従動体
を保持手段によって離隔変位せしめた位置に保持するこ
とにより切換部材の駆動力として巧く取り出すことが出
来るのであり、それによって、負荷駆動用モータの出力
部材への駆動力伝達経路上に配設されたクラッチ手段を
安定して伝達/遮断せしめて、操作対象を作動制御する
ことが出来るのである。
【0013】そして、このようなギヤードモータにおい
ては、切換部材を駆動せしめるに際して、従来の誘導リ
ング式のものに比して、永久磁石や特別な材質の誘導リ
ングを使用することもないことから、製造コストを抑え
ることが出来るのである。
【0014】また、本態様に従う構造とされたギヤード
モータにおいては、クラッチ手段を継断する切換部材の
切換作動力が、連繋コイルスプリングの巻付き力とカム
主動体の回転に基づくカム従動体の離隔変位および保持
手段によるカム従動体のかかる離隔変位位置での保持と
いう機械的な力の伝達経路によって伝達されるようにな
っていることから、従来の電磁的な力の伝達経路による
誘導リング式のギヤードモータに比して、多数の減速歯
車を用いる必要もなく、切換部材への駆動力の伝達効率
を向上せしめて、クラッチの継断作動をより確実に行わ
せることが出来るのである。
【0015】なお、本態様における負荷駆動用モータと
しては、従来から公知の各種の電気モータが採用可能で
あるが、特に、交流同期モータが好適に採用される。ま
た、本態様における保持手段としては、カム主動体若し
くはカム従動体の何れか一方に設けられた突起をカム主
動体若しくはカム従動体の他方に係合せしめること等に
よって有利に実現することが出来る。
【0016】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係るギヤードモータにおいて、前記カム主動体を
厚肉の円環形状又は円筒形状とすると共に、該カム主動
体に凹所を設けて該凹所の底面によって前記連繋回転軸
の回転方向と反対側に行くに従って軸方向上方に向うカ
ム面を形成し、また、前記カム従動体を上底部と筒状部
を備えた逆カップ形状とすると共に、該カム面に摺接せ
しめられるカム突起を該上底部から該筒状部側に突出し
て形成し、それらカム主動体とカム従動体を重ね合わせ
て配設することにより、該カム主動体の回転に基づいて
該カム面を該カム突起が摺動せしめられて該カム従動体
が該カム主動体から軸方向に離隔せしめられると共に、
該凹所の側面に該カム突起が当接されて該カム従動体が
該カム主動体と一体的に回転せしめられることにより、
該カム従動体が該カム主動体から離隔せしめられた位置
に保持されることを、特徴とする。このような本態様に
従う構造とされたギヤードモータにおいては、カム主動
体に設けられた凹所の底面によって構成されたカム面を
カム従動体に設けられたカム突起が摺動せしめられるこ
とにより、カム主動体の回転に伴うカム従動体の軸方向
への離隔変位を容易に行うことが出来るのである。
【0017】また、本態様においては、カム突起を凹所
の側面に当接せしめてカム主動体の回転力を凹所の側面
に当接されたカム突起を介してカム従動体に伝達し、カ
ム従動体をカム主動体と一体的に回転せしめるという極
めて簡単な方法により、カム従動体をカム主動体から離
隔変位せしめた位置に保持することが出来るのであり、
それによって、カム主動体およびカム従動体の構造を簡
単にすることが出来るのである。
【0018】また、本発明における第三の態様は、前記
第一又は第二の態様に係るギヤードモータにおいて、前
記カム従動体を前記カム主動体に接近せしめる方向に常
時復帰力を及ぼす復帰手段を設けたことを、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされたギヤードモー
タにおいては、付勢手段の付勢力によりカム主動体から
離隔せしめられたカム従動体をカム主動体に接近変位せ
しめることが容易となり、それによって、カム従動体の
カム主動体に対する離隔/接近方向の変位に起因するク
ラッチ手段の継断作動をより安定して行うことが出来る
のである。
【0019】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に係るギヤードモータにおいて、
前記フライホイルと同時に、且つ、該フライホイルと逆
方向に回転せしめられる第二のフライホイルを設けたこ
とを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされ
たギヤードモータにおいては、衝撃的な外力作用に伴っ
てフライホイルに及ぼされる回転力と第二のフライホイ
ルに及ぼされる回転力を相互に消失させることが出来る
のであり、それ故、連繋回転軸に巻きつけられた連繋コ
イルスプリングの緩みを軽減乃至は防止することが出来
るのである。
【0020】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に係るギヤードモータにおいて、
前記連繋コイルスプリングにおいて、外力が及ぼされて
いない自由状態下でのコイル内径寸法を前記連繋回転軸
の外径寸法よりも大きくして、該連繋コイルスプリング
をそれ自身が有する弾性力によって該連繋回転軸に巻き
締めていない状態で装着したことを、特徴とする。この
ような本態様に従う構造とされたギヤードモータにおい
ては、負荷駆動用モータが停止した際に、フライホイル
の慣性回転に加えて、連繋コイスプリング自身が有する
弾性力によって連繋回転軸から連繋コイルスプリングを
緩めることが一層容易となり、それによって、安定した
作動を確保することが出来る。
【0021】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の何れかの態様に係るギヤードモータにおいて、
前記負荷駆動用モータによって前記回転駆動軸を回転駆
動せしめる一方、前記出力部材の作動位置に応じて該負
荷駆動用モータの該出力部材への駆動力の伝達を継断す
るモータ側クラッチを、前記クラッチ手段よりも該負荷
駆動用モータ側に位置して設けて、前記操作対象の初期
位置から作動位置への駆動に際して、該モータ側クラッ
チを継状態とすると共に、該操作対象の作動位置への保
持に際して、該モータ側クラッチを断状態とするように
したことを、特徴とする。このような本態様に従う構造
とされたギヤードモータにおいては、出力部材を駆動せ
しめるための負荷駆動用モータを利用して、回転駆動軸
が回転駆動せしめられることから、回転駆動軸の駆動用
モータを別途設ける必要がなく、構造の簡略化と低コス
ト化が実現され得る。
【0022】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に係るギヤードモータにおいて、
前記負荷駆動用モータへの給電路上にスイッチを設ける
と共に、前記出力部材の作動位置に応じて該スイッチを
機械的にON/OFFせしめて、外部から該負荷駆動用
モータへの給電を制御することにより、少なくとも前記
操作対象の作動位置への保持に際して該負荷駆動用モー
タを停止させるようにする一方、前記回転駆動軸を回転
駆動せしめるクラッチ動作用モータを、該負荷駆動用モ
ータとは別に設けたことを、特徴とする。このような本
態様に従う構造とされたギヤードモータにおいては、負
荷駆動用モータの給電路上に設けられたスイッチを、出
力部材の作動位置に応じて機械的にON/OFFして、
外部から負荷駆動用モータへの給電を制御することによ
り、外部のスイッチ手段を必要とすることなく、出力部
材の作動位置に応じた負荷駆動用モータの回転/停止を
行うことが出来るのである。また、回転駆動軸を回転駆
動せしめるクラッチ動作用モータを負荷駆動用モータと
は別に設けたことから、クラッチの継断作動を負荷駆動
用モータによって駆動せしめられる出力部材の作動状態
に関係なく制御することが可能となる。なお、回転駆動
軸を回転駆動せしめてクラッチの継断作動を行うクラッ
チ動作用モータは、負荷駆動用モータに比して、十分に
小形とすることが出来ることから、負荷駆動用モータの
駆動力が必要とされていない状態下で、負荷駆動用モー
タを停止せしめることにより、消費電力やモータ発熱を
抑えることが可能となる。
【0023】また、本発明の第八の態様は、前記第七の
態様に係るギヤードモータにおいて、前記負荷駆動用モ
ータへの給電路を複数並設すると共に、それら各給電路
上に独立したスイッチを設けて、前記出力部材の作動位
置に応じてそれら複数のスイッチを異なるタイミングで
ON/OFFせしめることにより、前記操作対象を前記
初期位置から前記作動位置に駆動変位せしめる途中に、
少なくとも一つの中間作動位置に駆動変位および保持せ
しめるようにしたことを、特徴とする。このような本態
様に従う構造とされたギヤードモータにおいては、操作
対象を初期位置から作動位置に駆動変位せしめる途中に
少なくとも一つの中間作動位置に駆動変位および保持せ
しめるといった複雑な作動を、永久磁石と誘導リングで
構成された動力伝達機構を必要とすることなく行うこと
が出来るのであり、それによって、3以上の多段位置に
操作対象を位置決め制御することが出来る高性能なギヤ
ードモータを製造コストを抑えつつ実現することが出来
るのである。そして、本態様に従う構造とされたギヤー
ドモータを採用することにより、例えば、家庭用洗濯機
において排水弁を開閉作動せしめる際に、排水弁の開閉
作動と併せて、本体洗濯槽のブレーキやクラッチの作動
を制御することも可能となるのである。
【0024】また、本発明の第九の態様は、前記第七又
は第八の態様に係るギヤードモータにおいて、前記クラ
ッチ動作用モータとして、板状の磁性材からなるステー
タにコイルを装着せしめると共に、該ステータに形成さ
れた複数の磁極形成部で囲まれた領域に、永久磁石によ
って複数の磁極が外周面に設定されたロータを配設した
プレートモータを採用したことを、特徴とする。このよ
うな本態様に従う構造とされたギヤードモータにおいて
は、クラッチ動作用モータの配設スペースを有利に確保
することが出来ると共に、フライホイルを利用した回動
力の伝達機構を含めて、ギヤードモータのサイズを小さ
くすることが出来るのである。
【0025】また、本発明の第十の態様は、前記第一乃
至第九の何れかの態様に係るギヤードモータにおいて、
前記クラッチ手段を、前記負荷駆動用モータの前記出力
部材への駆動力の伝達経路上に配設された前記減速手段
の一つとしての遊星歯車機構によって構成して、該遊星
歯車機構における太陽歯車を該負荷駆動用モータの出力
軸によって回転駆動せしめると共に、該太陽歯車に噛合
された遊星歯車の支軸が固設されたキャリアの中心軸上
に出力用の連結歯車を固設し、該遊星歯車が噛合される
内歯歯車を有するケースの回転を、前記切換部材によっ
て、許容状態と阻止状態に切換えるようにする一方、該
太陽歯車の回転を許容/阻止する係止手段を設けて、少
なくとも前記操作対象の作動位置への保持作動に際して
該係止手段によって該太陽歯車の回転を阻止せしめるよ
うにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う
構造とされたギヤードモータにおいては、駆動力の伝達
経路の構成手段の一つとして遊星歯車機構を採用したこ
とにより、大きなギヤ比をコンパクトなサイズで設定す
ることが可能となるのであり、しかも、遊星歯車機構を
利用してクラッチ手段を構成したことにより、部品点数
の削減による構造の簡略化とコンパクト化およびコスト
低減が図られ得るのである。
【0026】また、クラッチ手段として遊星歯車機構を
採用する場合には、以下の第十一の態様が好適に採用さ
れる。即ち、本発明の第十一の態様は、前記第十の態様
に係るギヤードモータにおいて、復元力をもって一軸回
りに揺動可能に配設された揺動部材に対して、該復元力
に抗した揺動方向への変位によって前記ケースの外周面
に形成された外歯歯車又は該外歯歯車に噛合された歯車
に対して係止せしめられて該ケースの回転を阻止する係
止部を設けることにより、前記切換部材を構成せしめ
て、前記回転駆動軸から前記連繋コイルスプリングを介
して回転駆動せしめられる前記連繋回転軸によって該揺
動部材の該係止部が該外歯歯車又は該外歯歯車に噛合さ
れた歯車への係止状態に維持されるようにしたことを、
特徴とする。このような本態様に従う構造とされたギヤ
ードモータにおいては、揺動部材の係止部によって遊星
歯車機構を構成するケースの外周面に形成された外歯歯
車を係止状態に維持するという簡単な構造によってクラ
ッチが繋がった状態を維持することが出来るのであり、
その結果、簡単な構造によってクラッチの継断作動を安
定して行うことが可能なギヤードモータが実現され得る
のである。また、この揺動部材によって、クラッチ手段
を継断する切換部材が有利に構成され得る。
【0027】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0028】先ず、図1乃至図4には、本発明の第一の
実施形態としての洗濯機における排水弁の開閉駆動用の
ギヤードモータ10が示されている。かかるギヤードモ
ータ10は、洗濯機本体に取り付けられる中空箱体構造
のハウジング12を有しており、減速手段としての減速
歯車列14と、出力部材としてのプーリ16が、かかる
ハウジング12に組み付けられている。そして、負荷駆
動用モータ18の回転駆動力を、減速歯車列14を介し
てプーリ16に伝達し、プーリ16に係止された図示し
ない操作対象を、初期位置から作動位置まで復帰力に抗
して駆動変位せしめるようになっていると共に、減速歯
車列14上にクラッチ手段としての遊星歯車機構20を
設けて、かかる遊星歯車機構20を継断する切換部材と
しての揺動部材22をカム主動体としての第一のカム部
材24およびカム従動体としての第二のカム部材26で
駆動せしめるようにされている。
【0029】より詳細には、ハウジング12は、全体と
して略矩形の開口箱形状を有するハウジング本体28と
ハウジング本体28の開口部に重ね合せられて、該開口
部を覆蓋する蓋体30から構成されており、それらハウ
ジング本体28と蓋体30が相互にネジ固定されること
により、外部空間から独立した領域を内部に有する中空
箱体構造をもって形成されている。なお、ハウジング1
2を構成する各部材28,30の材質としては、例え
ば、ABS樹脂等の硬質の合成樹脂が好適に採用され
る。また、ハウジング本体28の底部には、段差部が設
けられており、ハウジング本体28の一部が深底部とさ
れていると共に、かかる深底部には、負荷駆動用モータ
18が収容配置されている。
【0030】この負荷駆動用モータ18は、交流同期モ
ータであって、ロータ32と円環形状のコイル34が巻
回されたステータ36を備えている。ロータ32は、円
環ブロック形状の永久磁石38に出力軸40が固定され
た構造とされており、出力軸40の中心孔において、ス
テータ36の中心軸上に立設されたロータ支軸42に回
転可能に外挿されている。また、出力軸40には、係止
爪44が設けられており、かかる係止爪44の近くに
は、係止爪44に対してロータ32の回転方向一方向で
係止される係止部材46が一軸回りで揺動可能に配設さ
れている。そして、これら係止爪44と係止部材46に
よって、出力軸40の回転方向を規定する逆転防止機構
が構成されている。また、永久磁石38の外周面には、
周方向に交互に複数対のN磁極とS磁極が設定されてい
る。
【0031】一方、コイル34は、電気絶縁材からなる
糸巻き形状のボビン48に対してワイヤが巻回された構
造とされている。また一方、ステータ36は、それぞれ
強磁性材からなる上側ステータ部材50と下側ステータ
部材52によって構成されている。上側ステータ部材5
0は、全体として薄肉円環板形状を有しており、その内
周縁部には、周方向に所定距離を隔てて複数の突出部5
4が形成されており、それぞれ、軸方向一方(図1中の
下方)の側に屈曲されている。一方、下側ステータ部材
52は、全体として浅底の有底円筒形状を有しており、
底壁部から切り起こされた複数の突出片56が、同一円
周上で周方向に所定距離を隔てて突設されている。そし
て、これら上側ステータ部材50と下側ステータ部材5
2がコイル34を上下に挟みこむようにして固定的に組
み付けられることによって、ステータ36がコイル34
に固定されており、かかる固定状態下において、上側ス
テータ部材50に設けられた複数の突出部54と下側ス
テータ部材52に設けられた複数の突出片56は、コイ
ル34の内周面上において、周方向で相互に離隔して同
一円周上に位置せしめられている。このようにコイル3
4の内周面上において、周方向に所定距離を隔てて位置
せしめられた上側ステータ部材50の複数の突出部54
と下側ステータ部材52の複数の突出片56によって、
複数の磁極部が形成されており、それら複数の磁極部が
ロータ32の外周面上に設けられた磁極、即ち、永久磁
石38の磁極に対して径方向で離隔して対向位置せしめ
られている。これにより、コイル34への通電によっ
て、ステータ36とロータ32の両磁極部間に作用する
磁力の作用に基づいてロータ32に回転力が及ぼされる
ようになっている。
【0032】また、減速歯車列14は、モータ側クラッ
チとしての回転力継断機構58,クラッチ手段としての
遊星歯車機構20,中間車60および出力車62を含ん
で構成されている。回転力継断機構58は、上側継断部
材64,下側継断部材66およびコイルスプリング68
を含んで構成されている。この上側継断部材64は、同
軸上に一体形成された上側ピニオン70と係止爪72を
有しており、その下面には、係止部74が形成されてい
る。また、下側継断部材66は、下側歯車76を有して
おり、かかる下側歯車76が負荷駆動用モータ18の出
力軸40に固設された出力ピニオン78に噛合されてい
る。更に、下側継断部材66の上下両面の中央部分に
は、軸方向外方に突出する上側及び下側ボス部80,8
2が一体形成されていると共に、下側継断部材66の上
面において、上側ボス部80の周りには、上側継断部材
64の係止部74と係合可能な係止片84が軸方向の変
位が可能な状態で形成されている。そして、下側継断部
材66の上側ボス部80にコイルスプリング68が外挿
された状態で、上側継断部材64と下側継断部材66が
互いに軸方向に離隔して同一中心軸上に対向配置されて
おり、上側継断部材64の係止部74と下側継断部材6
6の係止片84が係合された状態において、上側継断部
材64と下側継断部材66が一体的に回転するようにな
っており、負荷駆動用モータ18の出力軸40に固定さ
れた出力ピニオン78の回転駆動力が上側継断部材64
の上側ピニオン70に伝達されるようになっている。な
お、上側継断部材64の係止部74と下側継断部材66
の係止片84の係合は、負荷駆動用モータ18の正回転
方向では維持されるようになっていると共に、逆回転方
向では解除されるようになっている。
【0033】また、遊星歯車機構20は、ケース86と
遊星歯車部材88を含んで構成されている。ケース86
は、全体として有底円筒形状とされており、その筒壁部
の内周面と外周面には、それぞれ、内歯歯車90と外歯
歯車92が形成されていると共に、底壁部には、中心軸
上に中心孔が貫設されている。また、遊星歯車部材88
は、互いに軸方向に離隔して対向配置されたキャリアと
しての上側及び下側円板94,96を有しており、それ
ら上側および下側円板94,96が、下側円板96の中
心軸回りに突設された複数本の歯車ピン98によって相
互に固定されていると共に、各歯車ピン98には、それ
ぞれ、遊星歯車100が回転可能に装着されている。更
に、下側円板96の中央部分には、挿通孔が形成されて
いる。そして、遊星歯車部材88がケース86に対して
回転可能に嵌め込まれた状態で下側円板96に形成され
た挿通孔に上側継断部材64の上側ピニオン70が内挿
されており、かかる状態下において、上側ピニオン70
と遊星歯車100が噛合されていると共に、遊星歯車1
00と内歯歯車90が噛合されている。即ち、本実施形
態では、上側ピニオン70によって遊星歯車機構20の
太陽歯車が構成されているのである。また、遊星歯車部
材88の上側円板94の中心軸上には、連結歯車102
が上方に突出するようにして一体形成されている。
【0034】なお、本実施形態では、遊星歯車機構20
を構成するケース86の回転が阻止された状態におい
て、負荷駆動用モータ18の回転駆動力がプーリ16に
伝達されるようになっていると共に、ケース86の回転
が許容された状態において、負荷駆動用モータ18の回
転駆動力がプーリ16に伝達されないようになってい
る。即ち、ケース86の回転が阻止された状態がクラッ
チが繋がった状態とされていると共に、ケース86の回
転が許容された状態がクラッチが切れた状態とされてい
る。
【0035】また、中間車60は、同軸上に一体形成さ
れた中間歯車104と中間ピニオン106を有してお
り、中間歯車104が連結歯車102に噛合されてい
る。また、出力車62は、半円形状の歯車部108を有
しており、円弧状外周面に形成された歯が、中間ピニオ
ン106に噛合されている。更に、歯車部108の下面
には、円弧状に湾曲した摺動壁部110が立設されてい
る。また、かかる摺動壁部110の周方向一方の端部付
近には、摺動壁部110との間に隙間を形成するように
して突起112が立設されている。なお、本実施形態で
は、突起112は、摺動壁部110よりも径方向外方に
位置せしめられている。更に、出力車62の軸部の軸方
向下端部には、プーリ16が相対回転不能に組み付けら
れており、それによって、負荷駆動用モータ18の回転
駆動力が、回転力継断機構58,遊星歯車機構20,中
間車60および出力車62を介して、プーリ16に伝達
されるようになっている。
【0036】また、中間車60の軸方向下方には、カム
レバー114が、支軸132回りで揺動可能に配設され
ている。このカムレバー114は、円筒形状の軸部の外
周面上に軸直角方向外方に突出する摺接部116と突出
部118を有しており、摺接部116の突出先端部分
が、出力車62の歯車部108に突設された摺動壁部1
10に対して摺動可能とされている。また、突出部11
8の突出先端部分には、操作部120が一体形成されて
いる。かかる操作部120は、全体として矩形ブロック
形状とされており、その板面中央部分には、長手方向に
延びる貫通孔が形成されている。そして、突出部118
の突出方向と操作部120の長手方向が略垂直となるよ
うにして、操作部120の長手方向一方の端部が突出部
118の突出先端部分に一体形成されている。また、操
作部120の先端部(長手方向他方の端部)は、長手方
向中央部分に形成された傾斜部によって、基端部(長手
方向一方の端部)よりも下方に位置せしめられている。
そして、操作部120の貫通孔が、後述する回転力継断
機構58および遊星歯車機構20の支軸130に対して
移動可能に外挿されており、操作部120の上面が下側
ボス部82の下面に当接されるようになっている。
【0037】ここにおいて、本実施形態では、操作部1
20の基端部が下側ボス部82に当接されて下側継断部
材が操作部で上方に持ち上げられている状態では、下側
継断部材66の係止片84と上側継断部材64の係止部
74が係止されて出力ピニオン78の回転駆動力が連結
歯車102に伝達されるようになっているおり、かかる
状態下において、摺接部116は、出力車62の摺動壁
部110に摺接せしめられている。また、操作部120
の先端部が下側ボス部82に当接されて下側継断部材6
6がコイルスプリング68の付勢力で上側継断部材64
から離隔せしめられる状態では、下側継断部材66の係
止片84と上側継断部材64の係止部74が係止されて
いないことから出力ピニオン78の回転駆動力が連結歯
車102に伝達されないようになっており、かかる状態
下では、摺接部116は出力車62の突起112に当接
せしめられている。
【0038】また、カムレバー114の近くには、係止
手段としての係止レバー122が、カムレバー114の
揺動中心軸と平行な中心軸回りで揺動可能に配設されて
いる。この係止レバー122は、軸直角方向外方に延び
る係止爪124を有しており、かかる係止爪124が上
側継断部材64の係止爪72に係止されるようになって
いる。また、係止レバー122の軸方向下端部には、突
出片126が一体形成されており、係止レバー122が
配設された状態下において、かかる突出片126がカム
レバー114の軸部の外周面上に周方向で所定の距離を
隔てて離隔せしめられた一対の突出片128,128の
間に位置せしめられている。それによって、係止レバー
122は、カムレバー114の揺動に対して連動するよ
うになっている。
【0039】ここにおいて、本実施形態では、カムレバ
ー114の摺接部116が出力車62の摺動壁部110
に摺接されている状態下において、係止レバー122の
係止爪124は上側継断部材64の係止爪72に係止さ
れておらず、それによって、上側継断部材64の回転が
許容されるようになっている。また、カムレバー114
の摺接部116が出力車62の突起112に当接した状
態では、係止レバー122の係止爪124は上側継断部
材64の係止爪72に係止されており、それによって、
上側継断部材64の回転が阻止されるようになってい
る。
【0040】なお、回転力継断機構58と遊星歯車機構
20の支軸130は、負荷駆動用モータ18のステータ
36と蓋体30の間に跨って配設支持されている。ま
た、中間車60の支軸132は、ハウジング本体28と
蓋体30の間に跨って配設支持されている。そして、こ
れら各支軸130,132は、何れも、負荷駆動用モー
タ18のロータ支軸42と平行に延びる状態で、ハウジ
ング12に固設されている。また、出力車62の軸部の
上面中央部分には、軸方向に所定の長さに亘って延びる
取付穴が形成されている。そして、蓋体30に一体形成
された突部134が取付穴に回転可能に内挿されると共
に、ハウジング本体28の底壁部に形成された貫通孔に
出力車62の軸部の下端部が回転可能に内挿されること
によって、出力車62が一軸回りに回転可能に配設され
ている。また、突部134は、支軸130,132と互
いに平行とされている。
【0041】また、プーリ16は、全体として厚肉の円
板形状を有しており、その中央部分には、上面に開口す
る取付穴が形成されており、かかる取付穴に出力車62
の軸部の軸方向下端部が相対回転不能に組み付けられる
ことによって、出力車62とプーリ16が一体的に回転
するようになっている。なお、プーリ16は、出力車6
2に組み付けられた状態において、ハウジング12の外
部に位置せしめられている。また、プーリ16の外周面
には、周溝136が略2/3周の長さに亘って形成され
ており、かかる周溝136にワイヤ138が巻きつけら
れている。更に、このワイヤ138の一方の端部は、プ
ーリ16に係止されていると共に、その他方の端部は図
示しない操作対象としての排水弁に取り付けられるよう
になっている。そして、プーリ16に負荷駆動用モータ
18の回転駆動力が伝達されると、ワイヤ138が巻き
取られるようになっており、それによって、操作対象を
初期位置から作動位置に駆動変位せしめるようになって
いる。また、プーリ16の軸方向下方には、蓋140が
配設されており、蓋140がハウジング本体28に固定
されることにより、プーリ16の外部への露出が防止さ
れている。
【0042】また、ハウジング12内には、調速機構1
42が設けられている。この調速機構142は、調速部
材144を含んで構成されている。調速部材144は、
同軸上に一体形成された調速ピニオン146と調速歯車
148を備えており、かかる調速ピニオン146が遊星
歯車機構20を構成するケース86の外周面に形成され
た外歯歯車92に噛合されている。また、調速歯車14
8の上面には、周上の複数箇所において、軸方向上方に
向って突出する支持ピン150が固設されており、これ
ら各支持ピン150に対して、摺動材152が外挿され
て取り付けられている。かかる摺動材152は、全体と
して略三日月形状乃至は円弧形のブロック形状を有して
おり、その周方向一方の端部に貫設された孔において、
支持ピン150に外挿されることにより、支持ピン15
0回りに回転可能に組み付けられている。そして、各摺
動材152は、調速歯車148が中心軸回りに回転せし
められた際に、支持ピン150の回りで遠心力によって
径方向外方に広がるようになっている。なお、摺動材1
52の外周面は、周方向に湾曲した摺接面とされてお
り、遠心力によって径方向外方に広がった際に蓋体30
に一体形成された円筒形状の摺動筒部154の内周面に
よって形成された摺動面に摺動されるようになってお
り、操作対象が作動位置から初期位置に返戻する際のス
ピードを調節するようになっている。なお、本実施形態
において、摺動材152の上方には、遠心力が働いてい
ない状態で、摺動材152に径方向内方への付勢力を与
える付勢部材156が配設されている。また、調速機構
142の近くには、ストッパ車158が配設されてい
る。このストッパ車158は、ストッパピニオン160
を備えており、かかるストッパピニオン160が調速歯
車148に噛合されている。また、ストッパ車158に
は、係止片162が設けられている。なお、調速機構1
42およびストッパ車158の支軸164,166は、
ハウジング本体28の底壁部と蓋体30の間に跨って配
設支持されており、負荷駆動用モータ18のロータ支軸
42と平行とされている。
【0043】また、ハウジング12内には、クラッチ継
断機構168が配設されている。このクラッチ継断機構
168は、回転駆動軸170,連繋コイルスプリング1
72,フライホイル174,連繋回転軸176,第一の
カム部材24および第二のカム部材26を含んで構成さ
れている。回転駆動軸170は、駆動歯車178を有し
ており、かかる駆動歯車178が負荷駆動用モータ18
の出力ピニオン78に噛合されている。また、駆動歯車
178の上面中央部分には、円筒部180が一体形成さ
れており、かかる円筒部180に連繋回転軸176が相
対的に回転可能な状態で同一中心軸上に内挿配置されて
いる。この連繋回転軸176は、全体として円筒形状と
されており、その軸方向中央部分には、段差面181が
形成されていると共に、環状の突出片182が外周面に
突設して一体形成されている。また、連繋回転軸176
の軸方向上端部には、嵌着突部184が一体形成されて
いる。また、連繋回転軸176の段差面181の上方に
は、フライホイル174が配設されている。フライホイ
ル174は、浅底の逆カップ形状とされており、上底中
央部分に形成された貫通孔において、連繋回転軸176
に外挿されて、連繋回転軸176の軸方向中央部分に形
成された段差面181に載置された状態で配設されてお
り、かかる配設状態下において、嵌着突部184は、フ
ライホイル174よりも上方に突出せしめられている。
更に、フライホイル174には、連結歯車186が設け
られている。
【0044】また、連繋回転軸176には、ばね鋼等に
よって形成された連繋コイルスプリング172が外挿さ
れており、突出片182よりも下方に配設されている。
この連繋コイルスプリング172は、外力が及ぼされて
いない自由状態下で、コイル内径寸法が連繋回転軸17
6の外径寸法よりも僅かに大きくされており、それによ
って、連繋回転軸176に外挿された状態下で、連繋コ
イルスプリング172は、全長に亘って、連繋回転軸1
76に巻きつけられていない状態とされている。また、
連繋コイルスプリング172は、その一方の端部が回転
駆動軸170の円筒部180に固定されていると共に、
他方の端部がフライホイル174に設けられた固定部1
87に固定されている。
【0045】さらに、連繋回転軸176のフライホイル
174を貫通して上方に突出せしめられた嵌着突部18
4に対して、第一のカム部材24が組み付けられてい
る。第一のカム部材24は、中心孔を備えた円環ブロッ
ク形状とされており、その外周縁部には、凹所188が
形成されている。この凹所188は、所定幅(所定の径
方向寸法)で周方向に所定の長さ(本実施形態では略1
/3周の長さ)で延びるように形成されており、周方向
一方から他方に行くに従って次第に深さ寸法が変化する
ようになっている。即ち、凹所188の底面190は、
周方向一方から他方に行くに従って軸方向一方に向って
傾斜する傾斜面とされており、特に本実施形態では、連
繋回転軸176の回転方向と逆方向に行くに従って軸方
向上方に向って傾斜する傾斜面とされている。そして、
このような構造とされた第一のカム部材24は、中心孔
に連繋回転軸176の嵌着突部184が圧入固定されて
おり、それによって、第一のカム部材24が連繋回転軸
176と一体的に回転するようになっている。一方、第
二のカム部材26は、筒状部192と上底部194を含
んで構成されて、全体として浅底の逆カップ形状を有し
ており、その上底部194には、筒状部192に隣接す
る位置において、軸方向下方に突出する摺接突起196
が固設されている。また、上底部194の中央部分に
は、軸方向上方に突出するボス部198が一体形成され
ており、かかるボス部198には、径方向外方に突出す
る径方向突部200が一体形成されている。ここにおい
て、本実施形態では、かかる径方向突部200の突出先
端面は、筒状部192の外周面と略面一とされている。
そして、第二のカム部材26の上底部194の中央部分
に形成された挿通孔に連繋回転軸176の嵌着突部18
4が外挿されて第一のカム部材24と第二のカム部材2
6が軸方向で重ね合せられて組み付けられており、かか
る組付け状態下において、第二のカム部材26に設けら
れた摺接突起196は、第一のカム部材24に設けられ
た凹所188内に位置せしめられて、その突出先端面が
凹所188の底面190に摺接せしめられている。この
ように組み付けられた第一のカム部材24と第二のカム
部材26は、摺接突起196が凹所188の底面190
に摺動せしめられる範囲内で、即ち、摺接突起196が
凹所188を形成する周方向一方の壁面202に当接し
た状態から周方向他方の壁面204に当接するまでの範
囲内で、相対回転可能とされている。このことから明ら
かなように、本実施形態では、凹所188の底面190
によってカム面が構成されていると共に、摺接突起19
6によってカム突起が構成されており、また、壁面20
2によって、保持手段が構成されている。
【0046】また、第二のカム部材26の軸方向上方に
は、復帰手段としてのコイルスプリング206が位置せ
しめられている。このコイルスプリング206は、圧縮
コイルスプリングとされており、その外径寸法は、ボス
部198の外径寸法よりも小さくされている。そして、
コイルスプリング206は、連繋回転軸176の嵌着突
部184に外挿されて軸方向に圧縮された状態で、蓋体
30と第二のカム部材26のボス部198の間に配設さ
れており、それによって、第二のカム部材26に対し
て、常時軸方向下方への付勢力が及ぼされるようになっ
ている。
【0047】また、第二のカム部材26の近くには、揺
動部材22が配設されている。この揺動部材22は、全
体として平板形状を有しており、長手方向一方の端部に
は、幅方向一方に突出する突出片208が一体形成され
ていると共に、長手方向他方の端部には、幅方向他方に
突出する突部210が一体形成されている。また、突部
210の上面には、係止片212が上方に突出して一体
形成されており、かかる係止片212に係止される付勢
手段としてのコイルスプリング214により、揺動部材
22に揺動方向一方向への復帰力が付与されている。ま
た、揺動部材22の長手方向一方の端部には、揺動方向
他方に向って突出する係止部216が一体形成されてお
り、揺動部材22がコイルスプリング214の復帰力に
抗して回動せしめられた際に、揺動部材22の揺動方向
とは反対方向に回転するストッパ車158に設けられた
係止片162に対して係止部216が係止されることと
なり、それによって、ストッパピニオン160に噛合さ
れた調速歯車148の回転を阻止して、調速ピニオン1
46に噛合された外歯歯車92を有するケース86の回
転を阻止するようになっている。なお、揺動部材22
が、初期位置に位置せしめられている状態において、係
止部216は、回転作動せしめられるストッパ車158
に干渉しないようになっていると共に、突出片208
は、第二のカム部材26の上底部194の上方に位置せ
しめられている。
【0048】要するに、本実施形態では、揺動部材22
の係止部216が、ストッパ車158の係止片162に
係止された状態において、遊星歯車機構20を構成する
ケース86の回転が阻止されて、クラッチが繋がった状
態となると共に、揺動部材22の係止部216がストッ
パ車158の係止片162に係止されていない状態にお
いて、遊星歯車機構20を構成するケース86の回転が
許容されて、クラッチが切れた状態となるのである。
【0049】なお、揺動部材22の支軸218およびク
ラッチ継断機構168の支軸219は、ハウジング本体
28の底壁部と蓋体30の間に跨って配設されていると
共に、負荷駆動用モータ18のロータ支軸42に平行と
されている。
【0050】また、クラッチ継断機構168の近くに
は、第二のフライホイル220が配設されている。この
第二のフライホイル220は、鉄等の高比重な金属材に
よって形成されており、全体として薄肉の円環板形状を
呈している。また、第二のフライホイル220の下面に
は、連動ピニオン222が設けられており、かかる連動
ピニオン222がフライホイル174の連結歯車186
に噛合されている。それによって、第二のフライホイル
220がフライホイル174の回転方向と逆方向に回転
せしめられるようになっている。なお、第二のフライホ
イル220の支軸226は、ハウジング本体28の底壁
部と蓋体30の間に跨って配設されていると共に、負荷
駆動用モータ18のロータ支軸42に平行とされてい
る。
【0051】次に、上述の如き構造とされたギヤードモ
ータ10における作動を図5乃至図10に基づいて説明
する。先ず、ギヤードモータ10に電源が接続されてい
ない状態において、操作対象は初期位置に位置せしめら
れている。そして、ギヤードモータ10に電源が接続さ
れると、負荷駆動用モータ18のコイル34に給電され
て、ロータ32が回転する。
【0052】その際、図5に示されているように、カム
レバー114の摺接部116が出力車62の摺動壁部1
10に摺接されていることから、カムレバー114にお
ける操作部120の基端部によって、下側継断部材66
がコイルスプリング68の復帰力に抗して軸方向上方に
押し上げられることとなる。それによって、下側継断部
材66の係止片84が上側継断部材64の係止部74に
係止されるようになっている。また、下側継断部材66
の係止片84が上側継断部材64の係止部74に係止さ
れた状態では、係止レバー122の係止爪124が上側
継断部材64の係止爪72に係止されておらず、上側継
断部材64の回転が許容されており、それによって、出
力ピニオン78の回転駆動力が、回転力継断機構58,
遊星歯車機構20,中間車60,出力車62を介してプ
ーリ16に伝達されて、ワイヤ138が巻き取られるこ
ととなり、ワイヤ138に取り付けられた操作対象が初
期位置から作動位置に駆動変位せしめられるのである。
【0053】ここにおいて、本実施形態では、負荷駆動
用モータ18における正転方向が、連繋回転軸176に
外挿された連繋コイルスプリング172を巻き締める方
向に設定されている。そして、負荷駆動用モータ18の
コイル34に給電されて、ロータ32が回転すると、出
力ピニオン78に噛合された回転駆動軸170も回転す
ることとなり、それによって、図6に示されているよう
に、円筒部180に一方の端部が固定された連繋コイル
スプリング172が連繋回転軸176に対して巻き締め
る方向に回転する。その際、連繋コイルスプリング17
2には、フライホイル174およびフライホイル174
と共に回転せしめられる第二のフライホイル220の慣
性力が作用することから、加速時だけでなく、定速回転
時においても、連繋コイルスプリング172には、巻き
締め方向の力が及ぼされることとなる。その結果、回転
駆動軸170と連繋回転軸176が、連繋コイルスプリ
ング172を介して実質的に相互に一体的に連結された
状態となり、連繋回転軸176に固定された第一のカム
部材24が回転せしめられ、それによって、第二のカム
部材26に設けられた摺接突起196が第一のカム部材
24に設けられた凹所188の底面190を登る方向に
摺動せしめられる。そこにおいて、摺接突起196が底
面190を摺動せしめられている状態では、揺動部材2
2の突出片208は、図7に示されているように、第二
のカム部材26の上底部194に当接されており、それ
によって、第二のカム部材26の第一のカム部材24か
らの離隔変位が制限されるようになっている。そして、
摺接突起196が凹所188の周方向一方の壁面202
に当接せしめられるまで底面190を摺動せしめられる
と、第一のカム部材24に及ぼされている回転駆動力が
摺接突起196を介して第二のカム部材26に伝達され
ることとなり、それによって、第一のカム部材24と第
二のカム部材26が一体的に回転せしめられる。また、
このように第一のカム部材24と第二のカム部材26が
一体的に回転せしめられることにより、揺動部材22の
突出片208が第二のカム部材26の径方向突部200
に当接せしめられて、揺動部材22の係止部216がス
トッパ車158の係止片162に係止される方向に揺動
部材22がコイルスプリング214の付勢力に抗して揺
動せしめられる。そして、揺動部材22の突出片208
が第二のカム部材26の径方向突部200に当接せしめ
られて、揺動部材22の突出片208が第二のカム部材
26の径方向突部200の突出先端面よりも径方向外
方、即ち、第二のカム部材26の筒状部192の外周面
よりも径方向外方に揺動せしめられると、揺動部材22
の突出片208が第二のカム部材26の上底部194に
当接せしめられていたことに起因する第二のカム部材2
6の第一のカム部材24からの離隔を阻止する阻止力が
解除されて、第二のカム部材26がコイルスプリング2
06の復帰力に抗して軸方向上方に変位せしめられる。
その結果、図8に示されているように、揺動部材22の
突出片208が第二のカム部材26の筒状部192の外
周面に摺接せしめられることとなる。即ち、第一のカム
部材24と第二のカム部材26が一体的に回転せしめら
れている状態では、揺動部材22の突出片208は、周
方向に連続して延びる筒状外周面を備えた第二のカム部
材22の筒状部192の外周面を摺動せしめられるよう
になっている。また、揺動部材22が揺動せしめられる
ことにより、揺動部材22に設けられた係止部216が
ストッパ車158に設けられた係止片162に係止され
て、ストッパピニオン160、延いては調速歯車148
の回転が阻止されることとなり、調速ピニオン146と
噛合されている外歯歯車92を有するケース86の回転
を阻止するようになる。それによって、クラッチが繋が
った状態となり、負荷駆動用モータ18の回転力を、回
転力継断機構58,遊星歯車機構20,中間車60およ
び出力車62を介して、プーリ16に伝達することが可
能となり、操作対象を初期位置から作動位置に駆動変位
せしめることが出来るのである。
【0054】ここにおいて、本実施形態では、第一のカ
ム部材24と一体的に回転せしめられている第二のカム
部材26の筒状部192の外周面に揺動部材22の突出
片208が摺動せしめられていることによって、揺動部
材22の係止部216がストッパ車158の係止片16
2に係止された状態が保持される。
【0055】そして、操作対象を作動位置まで駆動変位
せしめると、図9に示されているように、カムレバー1
14の摺接部116が出力車62の突起112により出
力車62の回転方向に押されることとなり、カムレバー
114が回動中心軸回りで(図9中の矢印の方向)に回
動する。それによって、カムレバー114の操作部12
0における先端部が下側ボス部82に当接せしめられる
こととなる。その結果、コイルスプリング68の復帰力
に抗して軸方向上方に押し上げられていた下側継断部材
66が、コイルスプリング68の復帰力により、軸方向
下方に押し下げられて、上側継断部材64の係止部74
と下側継断部材66の係止片84との係止状態が解除さ
れることとなり、出力ピニオン78の回転駆動力が連結
歯車102に伝達されないようになっている。ここにお
いて、操作対象は、それ自身の有する復帰力により、初
期位置に向って返戻作動を開始しようとするが、揺動部
材22の突出片208が第一のカム部材24と一体的に
回転せしめられている第二のカム部材26の筒状部19
2の外周面を摺動せしめられていることから、揺動部材
22の係止部216をストッパ車158の係止片162
に係止した状態、即ち、クラッチが繋がった状態を維持
することが出来るのである。また、上側継断部材64の
係止部74と下側継断部材66の係止片84との係止状
態が解除された状態においては、カムレバー114の揺
動により係止レバー122の係止爪124が上側継断部
材64の係止爪72に係止されるようになっており、上
側継断部材64の逆方向への回転を阻止することが出来
るのである。その結果、連結歯車102の逆方向への回
転を阻止することが可能となり、操作対象の作動位置へ
の保持が可能となるのである。
【0056】そして、所定時間が経過した後に、負荷駆
動用モータ18のコイル34への給電が停止されると、
負荷駆動用モータ18のロータ32が磁力の作用により
瞬間的に停止されることとなり、かかる停止の瞬間にお
いて、クラッチ継断機構168に制動力が及ぼされるこ
ととなる。即ち、かかる制動力が逆転力となって、連繋
コイルスプリング172に対して締め付け方向とは反対
方向に作用することとなり、連繋コイルスプリング17
2が連繋回転軸176から緩むようになる。特に、本実
施形態では、連繋コイルスプリング172の一方の端部
が、フライホイル174に固定されていることから、フ
ライホイル174およびフライホイル174と共に回転
せしめられる第二のフライホイル220の慣性モーメン
トの作用で、連繋コイルスプリング172を緩める力が
一層有利に得られる。加えて、本実施形態では、連繋コ
イルスプリング172自身が有する弾性力によって連繋
コイルスプリング172が連繋回転軸176から緩めら
れるようになっていることから、連繋コイルスプリング
172を連繋回転軸176から緩める力がより一層有利
に得られる。そして、連繋コイルスプリング172が緩
むことによって、図10に示されているように、連繋回
転軸176がフリーの状態となり、その結果、第二のカ
ム部材26に及ぼされていた回動力、延いては、軸方向
上方への変位力が解除されて、略0となる。これによ
り、コイルスプリング206の付勢力によって第二のカ
ム部材26が第一のカム部材24に対して接近方向に変
位せしめられることとなり、第二のカム部材26の筒状
部192の外周面に対する揺動部材22の突出片208
の摺接状態が解除されて、揺動部材22がコイルスプリ
ング214の復帰力によって初期位置に瞬間的に戻るこ
ととなり、揺動部材22の突出片208が第二のカム部
材26の上底部194の上方に位置せしめられるように
なっている。それによって、揺動部材22の係止部21
6がストッパ車158の係止片162に係止されていな
い状態となり、ストッパピニオン160および調速歯車
148の回転が許容されて、調速ピニオン146に噛合
された外歯歯車92を有するケース86の回転も許容さ
れる。その結果、クラッチが切れた状態となり、係止レ
バー122の係止爪124が上側継断部材64の係止爪
72に係止されることによって得られた上側継断部材6
4の逆回転阻止力がプーリ16に伝達されなくなり、操
作対象がそれ自身が有する復帰力により、作動位置から
初期位置に返戻作動するようになっている。
【0057】ここにおいて、操作対象の返戻作動の開始
時に、カムレバー114の摺接部116が出力車62の
突起112への当接状態から解除されて、摺動壁部11
0に摺接されるようになっており、それによって、操作
部120の基端部が下側ボス部82に当接されることと
なり、下側継断部材66がコイルスプリング68の復帰
力に抗して軸方向上方に押し上げられて、上側継断部材
64の係止部74と下側継断部材66の係止片84が係
止状態とされることとなる。その結果、操作対象の作動
位置から初期位置への返戻作動時には、上側継断部材6
4の係止部74と下側継断部材66の係止片84が係止
された状態となっており、負荷駆動用モータ18の磁力
によるロータ32の位置決め力(ディテントトルク)が
上側継断部材64に伝達されて、上側継断部材64の逆
方向への回転が阻止されるようになっている。
【0058】なお、操作対象の作動位置から初期位置へ
の返戻作動時には、出力車62,中間車60および遊星
歯車機構20を構成する遊星歯車部材88に設けられた
連結歯車102が逆方向に回転せしめられるが、ケース
86の回転が許容されていると共に、上側ピニオン70
(太陽歯車)の逆方向への回転が阻止されていることか
ら、ケース86の回転が調速ピニオン146に伝達され
て、調速ピニオン146が回転するようになっている。
そして、調速ピニオン146が回転することによって、
調速歯車148が回転せしめられ、各摺動材152が支
持ピン150の回りで、遠心力によって径方向外方に広
がるようになっており、それによって、蓋体30に一体
形成された摺動筒部154の摺接面に摺接されて、操作
対象の返戻作動時のスピードを調節することが出来るよ
うになっている。
【0059】従って、このような構造とされたギヤード
モータ10においては、クラッチ手段を継断する揺動部
材22を駆動せしめるに際して、連繋コイルスプリング
172の連繋回転軸176への巻付け力をフライホイル
174および第二のフライホイル220を用いて制御す
ることによって、回転駆動軸170から連繋回転軸17
6への回転力の伝達/遮断を行うと共に、連繋回転軸1
76の回転力を、第一のカム部材24の回転に伴って離
隔変位せしめられる第二のカム部材26を利用すること
によって、揺動部材22の駆動力として取り出すことが
出来るのであり、その結果、クラッチの継断作動を安定
して行うことが出来るのである。
【0060】そこにおいて、特に、本実施形態では、揺
動部材22を駆動せしめるに際して、従来の誘導リング
式のものに比して、永久磁石や特別な材質の誘導リング
を使用することもないことから、製造コストを抑えるこ
とも出来るのであり、また、連繋回転軸176の回転力
を摩擦力を利用しないで揺動部材22に伝達するように
なっていることから、ギヤードモータ10の耐久性を有
利に確保することが出来るのである。
【0061】また、本実施形態では、フライホイル17
4と逆方向に回転せしめられる第二のフライホイル22
0が採用されていることから、衝撃的な外力の作用に伴
ってフライホイル174に及ぼされる回転力と第二のフ
ライホイル220に及ぼされる回転力を相互に消失させ
ることが出来るのであり、クラッチ継断機構168の作
動の安定化が図られ得る。
【0062】また、クラッチを継断する揺動部材22の
切換作動力が、連繋コイルスプリング172の巻付き力
と第一のカム部材24に対する第二のカム部材26の離
隔変位による機械的な力の伝達経路によって伝達される
ようになっていることから、従来の電磁的な力の伝達経
路による誘導リング式のギヤードモータに比して、多数
の減速歯車を採用する必要もなく、揺動部材22への駆
動力の伝達効率を向上させて、クラッチの継断作動をよ
り確実に行わせることが出来るのである。
【0063】また、本実施形態では、負荷駆動用モータ
18の停止時において、フライホイル174および第二
のフライホイル220の慣性回転に加えて、連繋コイル
スプリング172自身の弾性力で連繋コイルスプリング
172が連繋回転軸176から緩むようになっているこ
とから、安定した作動を確保することが出来るのであ
る。
【0064】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものではない。
【0065】例えば、前記実施形態では、コイルスプリ
ング206によって、第二のカム部材26に対して第一
のカム部材24への接近方向の付勢力が及ぼされるよう
になっていたが、かかるコイルスプリング206を採用
しないことも可能であり、そのような場合には、図11
に示されているような態様が望ましい。
【0066】すなわち、図11には、本発明の第二の実
施形態としてのギヤードモータを構成するクラッチ継断
機構228が示されている。なお、以下の説明におい
て、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位
については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付
すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0067】より詳細には、本実施形態のギヤードモー
タを構成するクラッチ継断機構228は、第一の実施形
態におけるクラッチ継断機構(168)に比して、第二
のカム部材230の構造が異なっている。具体的には、
第二のカム部材230の上底部232の上面234は軸
方向下方に行くに従って次第に拡径するテーパ面とされ
ている。
【0068】このような本実施形態のギヤードモータの
クラッチ継断機構228は、負荷駆動用モータ18のロ
ータ32が回転せしめられると、第一のカム部材24が
連繋回転軸176の回転に伴って回転せしめられること
により、摺接突起196が底面190を摺動せしめられ
て第二のカム部材230が第一のカム部材24から上方
に離隔せしめられる。その際、上底部132の内周縁部
側に位置せしめられた揺動部材22の突出片208が上
底部232の上面234を滑り降りるようになってお
り、それによって、揺動部材22が揺動せしめられ、係
止部216がストッパ車158の係止片162に係止さ
れる。そして、摺接突起196が底面190を上りきっ
て周方向一方の壁面202に当接せしめられて第二のカ
ム部材230と第一のカム部材24が一体的に回転せし
められ、揺動部材22の突出片208が第二のカム部材
230の上面234の外周縁部に摺動せしめられること
により、係止部216が係止片162に係止された状態
が保持される。一方、負荷駆動用モータ18のロータ3
2の回転が停止されると、第二のカム部材230の回転
が停止し、それによって、揺動部材22がコイルスプリ
ング214の付勢力で係止部216が係止片162に係
止されていない方向に揺動せしめられる。その際、揺動
部材22の突出片208が上面234を外周縁部側から
内周縁部側に摺動せしめられることとなり、それによっ
て、第二のカム部材230が第一のカム部材24側に接
近変位せしめられる。なお、突出片208が上底部23
2の内周縁部側に位置せしめられている状態下では、突
出片208は、上面234の摺接されていても良いし、
摺接されていなくても良い。
【0069】このような構造とされたギヤードモータに
おいても、連繋回転軸176の回転力を、第一のカム部
材24の回転に伴って離隔変位せしめられる第二のカム
部材230を利用することによって、揺動部材22の駆
動力として取り出すことが出来るのである。
【0070】また、前記第一および第二の実施形態で
は、第一のカム部材24側にカム面が形成されていると
共に、第二のカム部材26,230側にカム突起が形成
されていたが、第一のカム部材側にカム突起を形成する
と共に、第二のカム部材側にカム面を形成するようにし
ても良い。
【0071】また、前記第一及び第二の実施形態では、
遊星歯車機構20を構成するケース86の回転は、調速
ピニオン146を介して阻止されていたが、ケース86
に外歯歯車92を設ける代わりに係止片を設けて、かか
る係止片に対して揺動部材22の係止部216を直接に
係止することによって、ケース86の回転を阻止するよ
うにしても良い。
【0072】また、前記第一および第二の実施形態で
は、負荷駆動用モータ18によって回転駆動軸170が
回転駆動せしめられていたが、回転駆動軸170を回転
駆動せしめるためのクラッチ動作用モータを設けること
も可能である。その場合には、クラッチ動作用モータと
して、板状の磁性材からなるステータにコイルを装着せ
しめると共に、ステータに形成された複数の磁極形成部
で囲まれた領域に、永久磁石によって複数の磁極が外周
面に設定されたロータを配設したプレートモータを採用
することが望ましく、それによって、クラッチ動作用モ
ータの配設スペースを有利に確保することが出来ると共
に、フライホイルを用いた回動力の伝達機構を含めて、
ギヤードモータのサイズを小さくすることが出来るので
ある。また、プレートモータにおいて、コイルを挟んで
磁極形成部と反対側に短絡部を形成することも可能であ
り、それによって、安定したモータ作動と出力が発揮さ
れるようになる。
【0073】さらに、出力部材の作動位置に応じて外部
から負荷駆動用モータへの給電を制御するスイッチが負
荷駆動用モータへの給電路上に設けられたギヤードモー
タに対して本発明を適用することも勿論可能であり、そ
のような場合においては、負荷駆動用モータへの給電路
上に複数のスイッチを設けることも可能であり、それら
複数のスイッチを異なるタイミングでON/OFFする
ことによって、操作対象を初期位置から作動位置に駆動
変位せしめる途中で、少なくとも一つの中間作動位置に
駆動変位および保持するといった複雑な作動を行うこと
が出来るのである。
【0074】また、洗濯機用の排水弁等の操作対象が、
小さな返戻方向の復帰力しか備えていない場合には、操
作対象に返戻方向の復帰力を補助的に及ぼす金属ばね等
の付勢部材を付加的に採用することも可能である。
【0075】さらに、歯車列の構造や各歯車対の減速比
の他、歯車列を構成する歯車の数等は、前記第一及び第
二の実施形態のものに限定されるものではない。また、
負荷駆動用モータのコイルの数や具体的形状は、前記第
一及び第二の実施形態のものに限定されるものではな
い。更に、出力部材としてラックレバーを採用すること
も可能である。
【0076】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは言
うまでもない。
【0077】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたギヤードモータにおいては、クラッ
チ手段を継断する切換部材に回転駆動力を伝達するに際
して、連繋コイルスプリングの連繋回転軸への巻付き力
をフライホイルを用いて巧く制御して、回転駆動軸から
連繋回転軸への回転力の伝達/遮断を行うと共に、連繋
回転軸の回転駆動力を、連繋回転軸と一体的に回転せし
められるカム主動体およびカム主動体によって変位せし
められるカム従動体を利用して、切換部材の駆動力とし
て巧く取り出すことが出来ることから、負荷駆動用モー
タの出力部材への駆動力伝達経路上に配設されたクラッ
チ手段を安定して伝達/遮断せしめることが可能とな
り、その結果、操作対象を安定して作動制御することが
可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのギヤードモー
タの内部構造を示す図である。
【図2】図1に示されたギヤードモータの組立説明図で
ある。
【図3】図1に示されたギヤードモータの組立説明図で
ある。
【図4】図1に示されたギヤードモータの組立分解図で
ある。
【図5】図1に示されたギヤードモータを構成している
カムレバーの作動状態を説明する図である。
【図6】図1に示されたギヤードモータを構成している
クラッチ継断機構の作動状態を説明する図である。
【図7】図1に示されたギヤードモータを構成している
第二のカム部材と揺動部材の作動状態を説明する図であ
る。
【図8】図1に示されたギヤードモータを構成している
第二のカム部材と揺動部材の他の作動状態を説明する図
である。
【図9】図1に示されたギヤードモータを構成している
カムレバーの他の作動状態を説明する図である。
【図10】図1に示されたギヤードモータを構成してい
るクラッチ継断機構の他の作動状態を説明する図であ
る。
【図11】本発明の第二の実施形態としてのギヤードモ
ータを構成するクラッチ継断機構の組立分解図である。
【符号の説明】
10 ギヤードモータ 14 減速歯車列 16 プーリ 18 負荷駆動用モータ 20 遊星歯車機構 22 揺動部材 24 第一のカム部材 26 第二のカム部材 170 回転駆動軸 172 連繋コイルスプリング 174 フライホイル 176 連繋回転軸 202 壁面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷駆動用モータにより歯車列等の減速
    手段を介して出力部材を駆動せしめて、該出力部材に連
    結される復帰力をもった操作対象を初期位置から作動位
    置に駆動変位せしめると共に、かかる操作対象を該作動
    位置へ保持せしめ、更に、該操作対象の該復帰力による
    該作動位置から該初期位置への返戻作動を許容するよう
    にしたギヤードモータにおいて、 前記負荷駆動用モータの前記出力部材への駆動力の伝達
    経路上にクラッチ手段を設けると共に、該クラッチ手段
    を継断する切換部材と、該切換部材を該クラッチ手段が
    断状態となる方向に付勢する付勢手段を設ける一方、少
    なくとも前記操作対象の前記作動位置への駆動変位およ
    び保持に際して回転駆動せしめられる所定の回転駆動軸
    に対して連繋コイルスプリングを介してフライホイルを
    連結せしめて、それら回転駆動軸およびフライホイルと
    同一中心軸上に配設された連繋回転軸に該連繋コイルス
    プリングを巻きつけ、該回転駆動軸の回転力を該連繋コ
    イルスプリングを介して該連繋回転軸に伝達して該連繋
    回転軸を回転駆動せしめることにより、該連繋回転軸に
    取り付けられたカム主動体に摺動せしめられるカム従動
    体を該カム主動体から離隔変位せしめ、更に、該カム主
    動体に設けられた保持手段によって該カム従動体の摺動
    を阻止して該カム従動体を該カム主動体から離隔変位し
    た位置に保持せしめることによって、該クラッチ手段を
    継断する該切換部材を該付勢手段の付勢力に抗して該ク
    ラッチ手段が継状態となるように駆動位置せしめると共
    に、該回転駆動軸が停止した際に該連繋コイルスプリン
    グを該連繋回転軸から緩ませて該連繋回転軸を該回転駆
    動軸から独立して回転可能とすることにより、該切換部
    材を該付勢手段の付勢力によって該クラッチ手段が断状
    態となるように返戻位置せしめるようにしたことを特徴
    とするギヤードモータ。
  2. 【請求項2】 前記カム主動体を厚肉の円環形状又は円
    筒形状とすると共に、該カム主動体に凹所を設けて該凹
    所の底面によって前記連繋回転軸の回転方向と反対側に
    行くに従って軸方向上方に向うカム面を形成し、また、
    前記カム従動体を上底部と筒状部を備えた逆カップ形状
    とすると共に、該カム面に摺接せしめられるカム突起を
    該上底部から該筒状部側に突出して形成し、それらカム
    主動体とカム従動体を重ね合わせて配設することによ
    り、該カム主動体の回転に基づいて該カム面を該カム突
    起が摺動せしめられて該カム従動体が該カム主動体から
    軸方向に離隔せしめられると共に、該凹所の側面に該カ
    ム突起が当接されて該カム従動体が該カム主動体と一体
    的に回転せしめられることにより、該カム従動体が該カ
    ム主動体から離隔せしめられた位置に保持される請求項
    1に記載のギヤードモータ。
  3. 【請求項3】 前記フライホイルと同時に、且つ、該フ
    ライホイルと逆方向に回転せしめられる第二のフライホ
    イルを設けた請求項1又は2に記載のギヤードモータ。
  4. 【請求項4】 前記フライホイルから伝達される回転駆
    動力によって該フライホイルと共に回転せしめられる第
    二のフライホイルを設けた請求項1乃至3の何れかに記
    載のギヤードモータ。
  5. 【請求項5】 前記連繋コイルスプリングにおいて、外
    力が及ぼされていない自由状態下でのコイル内径寸法を
    前記連繋回転軸の外径寸法よりも大きくして、該連繋コ
    イルスプリングをそれ自身が有する弾性力によって該連
    繋回転軸に巻き締めていない状態で装着した請求項1乃
    至4の何れかに記載のギヤードモータ。
  6. 【請求項6】 前記負荷駆動用モータによって前記回転
    駆動軸を回転駆動せしめる一方、前記出力部材の作動位
    置に応じて該負荷駆動用モータの該出力部材への駆動力
    の伝達を継断するモータ側クラッチを、前記クラッチ手
    段よりも該負荷駆動用モータ側に位置して設けて、前記
    操作対象の初期位置から作動位置への駆動に際して、該
    モータ側クラッチを継状態とすると共に、該操作対象の
    作動位置への保持に際して、該モータ側クラッチを断状
    態とするようにした請求項1乃至5の何れかに記載のギ
    ヤードモータ。
  7. 【請求項7】 前記クラッチ手段を、前記負荷駆動用モ
    ータの前記出力部材への駆動力の伝達経路上に配設され
    た前記減速手段の一つとしての遊星歯車機構によって構
    成して、該遊星歯車機構における太陽歯車を該負荷駆動
    用モータの出力軸によって回転駆動せしめると共に、該
    太陽歯車に噛合された遊星歯車の支軸が固設されたキャ
    リアの中心軸上に出力用の連結歯車を固設し、該遊星歯
    車が噛合される内歯歯車を有するケースの回転を、前記
    切換部材によって、許容状態と阻止状態に切換えるよう
    にする一方、該太陽歯車の回転を許容/阻止する係止手
    段を設けて、少なくとも前記操作対象の作動位置への保
    持作動に際して該係止手段によって該太陽歯車の回転を
    阻止せしめるようにした請求項1乃至6の何れかに記載
    のギヤードモータ。
  8. 【請求項8】 復元力をもって一軸回りに揺動可能に配
    設された揺動部材に対して、該復元力に抗した揺動方向
    への変位によって前記ケースの外周面に形成された外歯
    歯車又は該外歯歯車に噛合された歯車に対して係止せし
    められて該ケースの回転を阻止する係止部を設けること
    により、前記切換部材を構成せしめて、前記回転駆動軸
    から前記連繋コイルスプリングを介して回転駆動せしめ
    られる前記連繋回転軸によって該揺動部材の該係止部が
    該外歯歯車又は該外歯歯車に噛合された歯車への係止状
    態に維持されるようにした請求項7に記載のギヤードモ
    ータ。
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