JP2003318731A - ローカル信号発生回路およびそれを搭載する集積回路 - Google Patents

ローカル信号発生回路およびそれを搭載する集積回路

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JP2003318731A
JP2003318731A JP2002119616A JP2002119616A JP2003318731A JP 2003318731 A JP2003318731 A JP 2003318731A JP 2002119616 A JP2002119616 A JP 2002119616A JP 2002119616 A JP2002119616 A JP 2002119616A JP 2003318731 A JP2003318731 A JP 2003318731A
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JP2002119616A
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Toshifumi Akiyama
利文 秋山
睦 ▲濱▼口
Mutsumi Hamaguchi
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Sharp Corp
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のVCOLO1〜LOnをスイッチ12
で切換えて使用するようにしたローカル信号発生回路1
1において、各VCOLO1〜LOnからのローカル信
号の出力信号レベルを一定にするとともに、位相雑音を
改善する。 【解決手段】 前記各VCOLO1〜LOnは、その位
相雑音特性を重視してトランジスタサイズや電流値が設
計され、これによって生じる出力信号レベルのばらつき
を、リミッタアンプ15で制限する。したがって、位相
雑音特性を改善し、かつ出力信号レベルを一定にし、前
記位相雑音特性と出力信号レベルの周波数依存性とを両
立することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク回路を内蔵
した複数個の電圧制御型発振器(VCO)を択一的に切
換えて使用することで、広帯域の入力高周波信号を周波
数変換するようにしたローカル信号発生回路と、それを
搭載する集積回路とに関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路の集積化が進み、高周波回路も
集積回路に搭載されるようになっている。この場合、前
記VCOの共振回路も集積化されることで、たとえばバ
ラクタダイオードのコントロール電圧に電源電圧しか加
えられないことなどから、該VCOの周波数可変範囲が
充分取れなくなり、前記広帯域の入力高周波信号を周波
数変換するためのローカル信号を作成するには、該ロー
カル信号の周波数範囲を前記複数個のVCOで分担する
ことが必要になる。
【0003】図7は、典型的な従来技術のローカル信号
発生回路1の電気的構成を示すブロック図である。この
ローカル信号発生回路1は、前記のように広帯域の入力
高周波信号を周波数変換可能なように、複数n個のVC
O(電圧制御型発振器)lo1,lo2,…,lon−
1,lonを備え、該VCOlo1〜lonからの相互
に異なる周波数f1,f2,…,fn−1,fnのロー
カル信号を、スイッチ2で択一的に切換えて、図示しな
い混合回路へ出力する。このため、前記スイッチ2に関
連して、その切換えを制御するとともに、前記スイッチ
2で選択するVCOのみを能動化する制御回路3が設け
られるとともに、出力されたローカル信号から、動作し
ているVCOの発振周波数を安定化させるPLL(フェ
イズロックループ)回路4が設けられる。
【0004】前記各VCOlo1〜lonは、出力され
るローカル信号レベルが、相互に等しくなるように設計
が行なわれており、何れのVCOlo1〜lonが選択
されても、出力信号レベルが所定の範囲内に収まるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来技術では、出力信号レベルを等しくすると、
個々のVCOlo1〜lonの発振周波数f1〜fnが
異なることに起因した共振素子の値の違いによって、位
相雑音特性が必ずしも最適にはならないという問題があ
る。たとえば、MOSトランジスタでVCOlo1〜l
onを構成した場合は、ゲート長をL、ゲート幅をWと
したとき、前記出力信号レベルに関係する相互コンダク
タンスgmはW/Lに比例し、位相雑音に関係する1/
fノイズは1/(L×W)に比例する。
【0006】ここで、発振周波数の異なるVCOlo1
〜lonのLとWとを総て同じサイズにしても、その出
力信号レベルが一定となれば問題とはならないけれど
も、実際は、そのようにはならない。たとえば、高い周
波数では寄生容量などで出力信号レベルが低下し、また
共振回路のQ値もVCOlo1〜lon毎に変わるの
で、出力信号レベルは一定にはならない。
【0007】したがって、Lを固定したままWを大きく
するなどして、各々のVCOlo1〜lonの出力信号
レベルを調整することが必要となる。 ところが、Wだけ
変化するということは、上述のように1/fノイズはそ
れに伴い変化するので、或る周波数のVCOで位相雑音
を最適にできても、総てのVCOlo1〜lonの位相
雑音を最適に設定することはできない。たとえば、出力
信号レベルを上げようとWを大きくすれば、それに従
い、1/fノイズも大きくなり、位相雑音は低下する。
一方、総てのVCOlo1〜lonの位相雑音を最適化
すると、上記と同じ理由から、出力信号レベルが一定と
ならない。このように従来では、位相雑音の改善と出力
信号レベルを一定にすることとを両立するのは困難であ
る。
【0008】たとえば、RFCMOSとしてフル集積化
し、2.5Vで動作させ、50MHzから1GHzまで
変化させる場合、周波数の飛びがないように、VCOの
マージンを確保すると、該VCOは5個以上必要とな
り、各VCOの出力信号レベルを一定になるように設計
しても、VCOの数が多くなるにつれて、スペックに規
定される範囲に合わせ込むことは、非常に困難になる。
また、集積化されたインダクタはQ値が低いので、イン
ダクタ外付け回路に比べて前記位相雑音がかなり悪く、
加えてMOSの前記1/fノイズの問題があり、そのた
め各VCOの設計は、位相雑音重視にせざるを得なくな
り、ますます出力レベルを一定にするのが難しくなる。
【0009】本発明の目的は、複数のVCOを切換えて
用いるにあたって、各VCOからのローカル信号の出力
信号レベルを一定にすることができるとともに、位相雑
音を改善することができるローカル信号発生回路および
それを搭載する集積回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のローカル信号発
生回路は、複数の電圧制御型発振器からの相互に異なる
周波数のローカル信号を択一的に出力するようにしたロ
ーカル信号発生回路において、出力として選択されたロ
ーカル信号を予め定める一定レベルに制限して出力する
リミッタアンプを含むことを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、複数の電圧制御型発
振器からの相互に異なる周波数のローカル信号を切換え
て使用するローカル信号発生回路において、位相雑音特
性を最適値に設定することによって生じる出力信号レベ
ルのばらつきを、リミッタアンプで制限する。
【0012】したがって、位相雑音特性を改善し、かつ
出力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信
号レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0013】また、本発明のローカル信号発生回路は、
複数の電圧制御型発振器からの相互に異なる周波数のロ
ーカル信号を択一的に出力するようにしたローカル信号
発生回路において、出力として選択されたローカル信号
を予め定める一定レベルに増幅して出力する可変利得増
幅回路と、前記可変利得増幅回路からのローカル信号が
前記一定レベルとなるように前記可変利得増幅回路の利
得を制御する制御回路とを含むことを特徴とする。
【0014】上記の構成によれば、複数の電圧制御型発
振器からの相互に異なる周波数のローカル信号を切換え
て使用するローカル信号発生回路において、位相雑音特
性を最適値に設定することによって生じる出力信号レベ
ルのばらつきを、出力信号のラインに介在した可変利得
増幅回路と、その利得を制御する制御回路とによって補
償する。
【0015】したがって、位相雑音特性を改善し、かつ
出力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信
号レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0016】さらにまた、本発明のローカル信号発生回
路では、前記可変利得増幅回路は差動増幅回路で構成さ
れ、前記制御回路は、前記差動増幅回路のカレントソー
ス電流値を制御することで前記可変利得増幅回路の利得
を調整し、ローカル信号の出力レベルを前記一定レベル
にすることを特徴とする。
【0017】上記の構成によれば、前記差動増幅回路の
利得Gは、相互コンダクタンスがgm、負荷がRのと
き、 G=gm*R で表され、また前記カレントソース電流値がIとする
と、 gm∝√I であるから、負荷Rが一定なときには、 G∝√I となることを利用し、利得調整を具体的に行うことがで
きる。
【0018】また、本発明のローカル信号発生回路は、
前記複数の電圧制御型発振器毎に設定される前記可変利
得増幅回路の制御電圧値がメモリされたメモリ回路を備
え、前記制御回路は、選択された電圧制御型発振器に対
応する前記メモリ回路の制御電圧値に基づいて、前記可
変利得増幅回路の利得を調整し、前記ローカル信号の出
力レベルを前記一定レベルにすることを特徴とする。
【0019】上記の構成によれば、外部の制御回路はチ
ャンネル設定信号を出力するだけで、制御回路が、その
チャンネル設定信号に予め対応して記憶されているデー
タで、電圧制御型発振器の選択状態や前記制御電圧値を
制御するので、前記外部の制御回路におけるコントロー
ルソフトの負担を小さくすることができる。
【0020】さらにまた、本発明のローカル信号発生回
路は、複数の電圧制御型発振器からの相互に異なる周波
数のローカル信号を択一的に出力するようにしたローカ
ル信号発生回路において、出力として選択されたローカ
ル信号を予め定める一定レベルに増幅して出力する可変
利得増幅回路と、前記可変利得増幅回路からのローカル
信号の出力信号レベルを検出し、該出力信号レベルが前
記一定レベルとなるように前記可変利得増幅回路の利得
をフィードバック制御するレベル検出回路とを含むこと
を特徴とする。
【0021】上記の構成によれば、複数の電圧制御型発
振器からの相互に異なる周波数のローカル信号を切換え
て使用するローカル信号発生回路において、位相雑音特
性を最適値に設定することによって生じる出力信号レベ
ルのばらつきを、出力信号のラインに介在した可変利得
増幅回路と、出力信号レベルを検出して前記可変利得増
幅回路の利得をフィードバック制御するレベル検出回路
とによって補償する。
【0022】したがって、位相雑音特性を改善し、かつ
出力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信
号レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0023】また、本発明の集積回路は、入力された高
周波信号を増幅する高周波増幅回路と、前記の何れかの
ローカル信号発生回路と、前記高周波増幅回路からの高
周波信号と前記ローカル信号発生回路からのローカル信
号とを混合して周波数変換する混合回路と、前記電圧制
御型発振器の発振周波数を固定するPLL回路とを備え
ることを特徴とする。
【0024】上記の構成によれば、外付け部品を用いる
回路に比べて、集積回路化すると、電圧制御型発振器の
周波数可変範囲が広く取れなくなり、広帯域の入力高周
波信号を周波数変換するためのローカル信号を作成する
には、多くの電圧制御型発振器が必要になり、本発明が
特に好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0026】図1は、本発明の実施の第1の形態のロー
カル信号発生回路11の電気的構成を示すブロック図で
ある。このローカル信号発生回路11は、広帯域の入力
高周波信号を周波数変換可能なように、複数n個のVC
OLO1,LO2,…,LOn−1,LOnを備え、該
VCOLO1〜LOnからの相互に異なる周波数F1,
F2,…,Fn−1,Fnのローカル信号を、スイッチ
12で択一的に切換えて、図示しない混合回路へ出力す
る。このため、前記スイッチ12に関連して、その切換
えを制御するとともに、前記スイッチ12で選択するV
COのみを能動化する制御回路13が設けられるととも
に、出力されたローカル信号から、動作しているVCO
の発振周波数を安定化させるPLL回路14が設けられ
る。
【0027】注目すべきは、このローカル信号発生回路
11では、前記スイッチ12からのローカル信号の出力
信号レベルを予め定める一定値に制限するリミッタアン
プ15が設けられるとともに、前記各VCOLO1〜L
Onは、それぞれの発振周波数F1〜Fnにおいて、位
相雑音特性を重視してトランジスタサイズや電流値が設
計されていることである。
【0028】したがって、総てのVCOLO1〜LOn
の位相雑音特性をそれぞれ最適化しても、前記リミッタ
アンプ15によってローカル信号の出力信号レベルを一
定にすることができる。
【0029】本発明の実施の第2の形態について、図2
および図3に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0030】図2は、本発明の実施の第2の形態のロー
カル信号発生回路21の電気的構成を示すブロック図で
ある。このローカル信号発生回路21は、前述のローカ
ル信号発生回路11に類似し、対応する部分には同一の
参照符号を付して、その説明を省略する。このローカル
信号発生回路21でも、総てのVCOLO1〜LOnの
位相雑音特性は、それぞれ最適化されている。注目すべ
きは、このローカル信号発生回路21では、前記スイッ
チ12からのローカル信号の出力ラインには、可変利得
増幅回路25が設けられることである。この可変利得増
幅回路25は、制御回路23によって、前記スイッチ1
2の切換え制御およびVCOLO1〜LOnの能動化に
連動して、その利得が切換え制御される。
【0031】図3は、前記可変利得増幅回路25の一構
成例を示すブロック図である。この可変利得増幅回路2
5は、一対のNMOSトランジスタQ1,Q2を備える
差動増幅回路で構成され、前記NMOSトランジスタQ
1,Q2のゲートには前記VCOLO1〜LOnの何れ
かからの差動のローカル信号が入力信号INとして与え
られ、ソースは共通に定電流源Fを介して接地され、ド
レインは負荷L1,L2をそれぞれ介してハイレベルの
電源に接続され、前記各ドレインから、差動のローカル
信号の出力信号OUTが出力される。
【0032】前記制御回路23は、選択するVCOLO
1〜LOnに対応して、この可変利得増幅回路25に設
定すべき利得に対応した制御電圧を前記定電流源Fに与
えることで、該差動増幅回路のカレントソース電流値I
を制御し、該差動増幅回路の利得を前記設定すべき値と
することができる。
【0033】すなわち、該差動増幅回路の利得Gは、相
互コンダクタンスがgm、負荷がRのとき、 G=gm*R で表され、また、 gm∝√I であるから、負荷Rが一定なときには、 G∝√I となることを利用し、定電流源Fによるカレントソース
電流値Iを変え、利得Gを調整している。
【0034】この可変利得増幅回路25は、1個であっ
ても、複数個が切換えて使用されてもよい。しかしなが
ら、複数個の場合には、各々のトランジスタサイズと負
荷の値とを個別に設定することが可能で、VCOの発振
出力レベルの低い時の可変利得増幅器は、予め負荷を大
きく設定し、これによって前記定電流源Fに与える制御
電圧の可変幅を狭くすることができる。
【0035】前記複数個の使用を前記RFCMOSで実
現するには、たとえばトランジスタのゲート長Lを一定
にし、ゲート幅Wを大きくすることによって、前記出力
信号レベルに関係する相互コンダクタンスgmは増加す
るので、基本となるアンプを幾つか並べ、何個そのアン
プを使うかをMOSスイッチを使って切換えることで、
前記利得Gを調整すればよい。
【0036】一方、前述のように入力高周波信号の周波
数が低い周波数(50MHz)から高い周波数(1GH
z)までかなり差がある場合は、前記差動増幅回路の利
得Gを大きく変化する必要があり、このため前記カレン
トソース電流値Iを大きくすると、該差動増幅回路のト
ランジスタサイズが大きくなったり、配線が太くなった
りするために、可変利得増幅回路25部分の回路面積が
非常に大きくなり、また寄生成分が大きくなって高周波
特性が悪化してしまうケースがあり、負荷Rを大きくし
た回路をもう1つ用意し、切換える方が、前記回路面積
が小さくなるとともに、カレントソース電流値Iを抑
え、高周波特性の悪化を防いだ利得調整を行うことがで
きる。
【0037】このようにしてもまた、総てのVCOLO
1〜LOnの位相雑音特性をそれぞれ最適化しても、前
記可変利得増幅回路25によってローカル信号の出力信
号レベルを一定にすることができる。
【0038】本発明の実施の第3の形態について、図4
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0039】図4は、本発明の実施の第3の形態のロー
カル信号発生回路31の電気的構成を示すブロック図で
ある。このローカル信号発生回路31は、前述のローカ
ル信号発生回路21に類似し、対応する部分には同一の
参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべき
は、このローカル信号発生回路31では、制御回路33
にメモリ34が内蔵されていることである。このメモリ
34には、前記スイッチ12の切換え制御およびVCO
LO1〜LOnの能動化に連動して、前記可変利得増幅
回路25に設定すべき前記制御電圧の値がメモリされて
いる。
【0040】したがって、前述のローカル信号発生回路
21のように、出力信号レベルを一定にする制御電圧
を、チャンネル設定時に毎回外部の制御回路で設定する
のは、コントロールソフトの負担が大きくなるのに対し
て、このように集積回路側の制御回路33で、前記外部
の制御回路からのチャンネル設定信号に1対1に対応し
て、前記メモリ34から、スイッチ12の切換え状態、
VCOLO1〜LOnの能動化および前記制御電圧の値
を設定する方が、該集積回路が使用し易くなり、前記外
部の制御回路はチャンネル設定だけで済むことになり、
該外部の制御回路におけるコントロールソフトの負担を
小さくすることができる。
【0041】本発明の実施の第4の形態について、図5
および図6に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0042】図5は、本発明の実施の第4の形態のロー
カル信号発生回路41の電気的構成を示すブロック図で
ある。このローカル信号発生回路41は、前述のローカ
ル信号発生回路21に類似している。注目すべきは、こ
のローカル信号発生回路41では、制御回路13は、前
記スイッチ12の切換え制御およびVCOLO1〜LO
nの能動化を行うだけであり、可変利得増幅回路25の
利得は、ローカル信号の出力ラインに設けられるレベル
検出回路45によってフィードバック制御されることで
ある。前記レベル検出回路45は、前記ローカル信号の
出力ラインにおけるローカル信号の出力信号レベルを検
出し、該出力信号レベルと前記一定レベルとの差をフィ
ードバックし、前記可変利得増幅回路25の利得を制御
する。
【0043】図6は、前記レベル検出回路45の一構成
例を示すブロック図である。前記ローカル信号は演算器
46において自乗され、その時に生じるDC成分をロー
パスフィルタ47で抽出することで前記出力信号レベル
を検出し、制御回路48において、該出力信号レベルと
目標レベルとの比較を行ない、該出力信号レベルが目標
レベルとなるように前記可変利得増幅回路25の制御電
圧値が制御される。
【0044】このようにしてもまた、総てのVCOLO
1〜LOnの位相雑音特性をそれぞれ最適化しても、前
記可変利得増幅回路25によってローカル信号の出力信
号レベルを一定にすることができる。
【0045】なお、前記リミッタアンプ15を用いるロ
ーカル信号発生回路11、可変利得増幅回路25を用い
るローカル信号発生回路21,31およびフィードバッ
ク制御を用いるローカル信号発生回路41において、こ
の順で前記出力信号レベルの偏差は小さくなり、回路が
複雑になる。このため、仕様を満足できる範囲で、でき
るだけ順位の下位の回路が選ばれることになる。
【0046】すなわち、前記リミッタアンプ15は、回
路が最も簡単であるけれども、周波数の違いに対して、
前記出力信号レベルが依存する。また、前記可変利得増
幅回路25は、前記リミッタアンプ15よりも出力信号
レベルの偏差は小さいけれども、制御回路23,33は
制御回路13に比べて回路規模が大きくなる。さらにま
た、前記フィードバック制御は、出力信号レベルは常に
一定(後段の混合回路のばらつきを含めて、該混合回路
の出力が一定になるようなローカルレベルを作ることが
可能)になるけれども、出力信号レベルを検出してフィ
ードバックする回路が、他の方法に比べて、回路面積が
非常に大きくなる。
【0047】なお、特開昭59−133738号公報に
は、複数のVCOを選択的に切換えて使用し、位相雑音
を低減することが記載されているけれども、この先行技
術は、単に位相雑音を低減するために複数のVCOを使
用し、その際にVCOの制御電圧を使用している他の回
路への制御電圧が連続するように、複数のレベルシフト
回路を切換えて使用するようにしたものである。これに
対して、本発明は、VCOの違いから生じる出力レベル
または発振周波数の違いに起因する出力レベルを一定に
したときの位相雑音を最小にする手法であり、その手順
として、先ず各VCOLO1〜LOnを、前述のように
位相雑音特性を重視してトランジスタサイズや電流値を
設計し、次にそれによる出力のばらつきを前述のように
して抑えることで実現しており、単に位相雑音を最適化
するために複数のVCOを切換えて使用し、位相雑音を
低減することとは、全く異なるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明のローカル信号発生回路は、以上
のように、複数の電圧制御型発振器からの相互に異なる
周波数のローカル信号を切換えて使用するローカル信号
発生回路において、位相雑音特性を最適値に設定するこ
とによって生じる出力信号レベルのばらつきを、リミッ
タアンプで制限する。
【0049】それゆえ、位相雑音特性を改善し、かつ出
力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信号
レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0050】また、本発明のローカル信号発生回路は、
以上のように、複数の電圧制御型発振器からの相互に異
なる周波数のローカル信号を切換えて使用するローカル
信号発生回路において、位相雑音特性を最適値に設定す
ることによって生じる出力信号レベルのばらつきを、出
力信号のラインに介在した可変利得増幅回路と、その利
得を制御する制御回路とによって補償する。
【0051】それゆえ、位相雑音特性を改善し、かつ出
力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信号
レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0052】さらにまた、本発明のローカル信号発生回
路は、以上のように、前記可変利得増幅回路を差動増幅
回路で構成し、該差動増幅回路のカレントソース電流値
を制御することで前記可変利得増幅回路の利得を調整
し、ローカル信号の出力レベルを前記一定レベルにす
る。
【0053】それゆえ、利得調整を具体的に行うことが
できる。
【0054】また、本発明のローカル信号発生回路は、
以上のように、前記複数の電圧制御型発振器毎に設定さ
れる前記可変利得増幅回路の制御電圧値がメモリされた
メモリ回路を備え、前記制御回路は、選択された電圧制
御型発振器に対応する前記メモリ回路の制御電圧値に基
づいて、前記可変利得増幅回路の利得を調整する。
【0055】それゆえ、外部の制御回路はチャンネル設
定信号を出力するだけで、制御回路が、そのチャンネル
設定信号に予め対応して記憶されているデータで、電圧
制御型発振器の選択状態や前記制御電圧値を制御するの
で、前記外部の制御回路におけるコントロールソフトの
負担を小さくすることができる。
【0056】さらにまた、本発明のローカル信号発生回
路は、以上のように、複数の電圧制御型発振器からの相
互に異なる周波数のローカル信号を切換えて使用するロ
ーカル信号発生回路において、位相雑音特性を最適値に
設定することによって生じる出力信号レベルのばらつき
を、出力信号のラインに介在した可変利得増幅回路と、
出力信号レベルを検出して前記可変利得増幅回路の利得
をフィードバック制御するレベル検出回路とによって補
償する。
【0057】それゆえ、位相雑音特性を改善し、かつ出
力信号レベルを一定にし、前記位相雑音特性と出力信号
レベルの周波数依存性とを両立することができる。
【0058】また、本発明の集積回路は、以上のよう
に、入力された高周波信号を増幅する高周波増幅回路
と、前記の何れかのローカル信号発生回路と、前記高周
波増幅回路からの高周波信号と前記ローカル信号発生回
路からのローカル信号とを混合して周波数変換する混合
回路と、前記電圧制御型発振器の発振周波数を固定する
PLL回路とを備える。
【0059】それゆえ、外付け部品を用いる回路に比べ
て、集積回路化すると、電圧制御型発振器の周波数可変
範囲が広く取れなくなり、広帯域の入力高周波信号を周
波数変換するためのローカル信号を作成するには、多く
の電圧制御型発振器が必要になり、本発明を特に好適に
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のローカル信号発生
回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第2の形態のローカル信号発生
回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図2で示すローカル信号発生回路における可変
利得増幅回路の一構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態のローカル信号発生
回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の第4の形態のローカル信号発生
回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】図5で示すローカル信号発生回路におけるレベ
ル検出回路の一構成例を示すブロック図である。
【図7】従来のローカル信号発生回路の電気的構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】 11,21,31,41 ローカル信号発生回路 12 スイッチ 13,23,33 制御回路 14 PLL回路 15 リミッタアンプ 25 可変利得増幅回路 34 メモリ 45 レベル検出回路 46 乗算器 47 ローパスフィルタ 48 制御回路 F 定電流源 L1,L2 負荷 LO1〜LOn VCO Q1,Q2 NMOSトランジスタ(差動増幅回路)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03L 7/10 H03L 7/08 H H04B 1/26 7/10 Z Fターム(参考) 5J030 CB03 CB08 CC00 CC02 CC08 5J100 AA15 AA25 BA05 BB21 BC01 CA30 EA02 JA01 LA00 LA02 LA07 QA01 5J106 AA04 BB08 BB09 CC19 DD04 DD05 DD08 DD09 DD33 EE04 FF07 HH04 HH05 KK06 KK25 5K020 DD05 EE03 GG02 GG04 LL02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電圧制御型発振器からの相互に異な
    る周波数のローカル信号を択一的に出力するようにした
    ローカル信号発生回路において、 出力として選択されたローカル信号を予め定める一定レ
    ベルに制限して出力するリミッタアンプを含むことを特
    徴とするローカル信号発生回路。
  2. 【請求項2】複数の電圧制御型発振器からの相互に異な
    る周波数のローカル信号を択一的に出力するようにした
    ローカル信号発生回路において、 出力として選択されたローカル信号を予め定める一定レ
    ベルに増幅して出力する可変利得増幅回路と、 前記可変利得増幅回路からのローカル信号が前記一定レ
    ベルとなるように前記可変利得増幅回路の利得を制御す
    る制御回路とを含むことを特徴とするローカル信号発生
    回路。
  3. 【請求項3】前記可変利得増幅回路は差動増幅回路で構
    成され、 前記制御回路は、前記差動増幅回路のカレントソース電
    流値を制御することで前記可変利得増幅回路の利得を調
    整し、ローカル信号の出力レベルを前記一定レベルにす
    ることを特徴とする請求項2記載のローカル信号発生回
    路。
  4. 【請求項4】前記複数の電圧制御型発振器毎に設定され
    る前記可変利得増幅回路の制御電圧値がメモリされたメ
    モリ回路を備え、 前記制御回路は、選択された電圧制御型発振器に対応す
    る前記メモリ回路の制御電圧値に基づいて、前記可変利
    得増幅回路の利得を調整し、前記ローカル信号の出力レ
    ベルを前記一定レベルにすることを特徴とする請求項2
    または3記載のローカル信号発生回路。
  5. 【請求項5】複数の電圧制御型発振器からの相互に異な
    る周波数のローカル信号を択一的に出力するようにした
    ローカル信号発生回路において、 出力として選択されたローカル信号を予め定める一定レ
    ベルに増幅して出力する可変利得増幅回路と、 前記可変利得増幅回路からのローカル信号の出力信号レ
    ベルを検出し、該出力信号レベルが前記一定レベルとな
    るように前記可変利得増幅回路の利得をフィードバック
    制御するレベル検出回路とを含むことを特徴とするロー
    カル信号発生回路。
  6. 【請求項6】入力された高周波信号を増幅する高周波増
    幅回路と、前記請求項1〜5の何れか1項に記載のロー
    カル信号発生回路と、前記高周波増幅回路からの高周波
    信号と前記ローカル信号発生回路からのローカル信号と
    を混合して周波数変換する混合回路と、前記電圧制御型
    発振器の発振周波数を固定するPLL回路とを備えるこ
    とを特徴とする集積回路。
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