JP2003315692A - 画像表示素子及びその製造方法 - Google Patents

画像表示素子及びその製造方法

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JP2003315692A
JP2003315692A JP2002124537A JP2002124537A JP2003315692A JP 2003315692 A JP2003315692 A JP 2003315692A JP 2002124537 A JP2002124537 A JP 2002124537A JP 2002124537 A JP2002124537 A JP 2002124537A JP 2003315692 A JP2003315692 A JP 2003315692A
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JP2002124537A
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Takashi Murayama
任 村山
Fumitoshi Toyokawa
文敏 豊川
Koichi Kimura
宏一 木村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体の製造設備を使用して小型で集積密度
が高く、かつ製造コストの安い、反射型のMEM素子と
して機能する画像表示素子を提供する。 【解決手段】 本発明に係るMEM素子は、Si(シリ
コン)基板1と、Si基板1の上面に接して形成された
絶縁層2と、絶縁層2の上面に接して形成された下部電
極層3と、下部電極3の上面の部分領域に形成された空
間の犠牲層空隙4と、下部電極3の上面に犠牲層空隙4
を覆って形成された可動膜5と、可動膜5の上部に接し
て形成された上部電極6と、可動膜5の表面から下部電
極層3の表面に達するまで貫通するコンタクトホール7
と、コンタクトホール7の上部の周囲からコンタクトホ
ール7を通じて下部電極層3の表面までに形成された下
部電極8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示素子及び
その製造方法に関し、特に、反射型のMEM(Mechanic
al Electro Modulator:機械電気光変調)素子として機
能する画像表示素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、画像表示素子として、種々のも
のが提案されており、その代表的なものを用いた装置と
しては、CRT(陰極線管)表示装置、LCD(液晶)
表示装置、LED(発光ダイオード)表示装置、プラズ
マ表示装置等が実用化されている。特に、反射型の画像
表示装置としては、LCOS(Liquid Crystal on Si)
がよく知られており、反射型の液晶プロジェクタ、小型
画像表示素子として使用されている。
【0003】また、画像表示素子として、近年では、M
EM素子が提案されており、これは、ガラス基板あるい
はプラスチックフィルム上にマイクロマシニング技術に
より作製された可撓薄膜を、静電気力により機械的に動
作させることで光変調を行う電気機械的な光変調素子で
あり、従来は透過型の表示素子として知られている。さ
らに詳述すると、光変調素子としては、例えば、透明な
電極とダイヤフラムからなる可撓薄膜を、支持部を介し
て光源上の固定電極に架設したものがある。この光変調
素子では、両電極間に所定の電圧を印加することで電極
間に静電気力を発生させ、可撓薄膜を固定電極に向かっ
て撓ませる。これに伴って素子自体の光学的特性が変化
して、光変調素子に光が透過する。一方、印加電圧をゼ
ロにすることで可撓薄膜が弾性復帰し、光変調素子は光
を遮光する。このようにして光変調が行われる。図5
は、従来のMEM素子の一つである干渉を利用するタイ
プの内部構成を示す断面図である。図5に示すMEM素
子では、ガラス基板91の上面に上下2枚の透明電極9
4が間隔を置いて形成されており、上記下側の透明電極
94の上部には上下2枚のハーフミラー92が2つのス
ペーサ95を介して配置されている。上記2枚のハーフ
ミラー92と、2つのスペーサ95とに挟まれた空間に
は、下側のハーフミラー92に接して絶縁体から成る透
明スペーサ93が形成されている。なお、上側のハーフ
ミラー92の上部には上記した上側の透明電極94が形
成されている。
【0004】図5に示すMEM素子には、上下2枚の透
明電極94間には電圧が印加されていないので、上記の
上側のハーフミラー92は、透明スペーサ93に密着さ
れず、形成された状態のままにあり、その結果、ガラス
基板91の下方側に配置されたコリメート平面光源96
から発せられた光97は、下側のハーフミラー92で反
射されて、このMEM素子本体を透過することがない。
【0005】図6は、図5に示すMEM素子において、
上下2枚の透明電極間に電圧を印加した場合の内部状態
を示す断面図である。図6に示すMEM素子では、図5
に示すMEM素子の上下2枚の透明電極94間に電圧が
印加された結果、この透明電極94間には、印加した電
圧による静電気力が作用し、上側の透明電極94及びそ
の下の上側のハーフミラー92は下方に押されて、上側
のハーフミラー92が透明スペーサ93に密着し、この
上下2枚のハーフミラー92に直交する光路の光の透過
率が増加し、その結果、コリメート平面光源96から発
せられた光97は、このMEM素子本体を透過して、M
EM素子本体の上方側に配置されたガラス基板98によ
って適当な散乱を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
画像表示素子を使用した表示装置は、それぞれ問題点を
有している。例えば、CRT表示装置は、装置の小型化
が困難であり、微小化したものでは、寿命や信頼性を均
一に高めることが困難であり、消費電力も大きくなると
いった問題点を有している。また、LCD表示装置は、
バックライト光を必要とするものについては、その光の
使用効率が問題となり、さらに、高コストのTFT(薄
膜トランジスタ)を必要とするといった問題点を有して
いる。また、LED表示装置は、発光ダイオード、特に
青色発光ダイオードの価格と寿命、さらにはLEDの2
次元配列の製造コストとが問題点となる。さらに、プラ
ズマ表示装置は、本質的な問題点として、画像信号の制
御系と蛍光発光に必要な電源の制御系とを一体化した回
路とする必要があるので、画像信号の制御系が巨大とな
り、かつ動作速度も高めることができないといった問題
点を有している。
【0007】なお、従来の画像表示素子の1つであるM
EM素子は、ガラス基板やプラスチックフィルム上に形
成されるので、特殊なマシニング技術を導入する必要が
あり、また、集積度を向上させることができないといっ
た問題点を有していた。さらに、画像信号をMEM素子
に適した信号形態に変換・処理したり、駆動したりする
ための半導体回路をMEM素子とは別個の装置として配
置し、接続する必要があり、これらを一体化できないと
いった問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記したような従来の画像表示
素子及びその製造方法における問題点に鑑みてなされた
ものであり、半導体の製造設備を使用して小型で集積密
度が高く、かつ製造コストの安い、反射型のMEM素子
として機能する画像表示素子を提供することを目的とす
る。
【0009】また、本発明の他の目的は、半導体の製造
設備を使用して小型で集積密度が高く、かつ製造コスト
の安い、反射型のMEM素子として機能する画像表示素
子の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記の課題を
解決するために、請求項1記載の画像表示素子として、
間隔を隔てて形成された上下2層の電極層を有し、前記
2層の電極層間に電圧を印加することにより本体の水平
方向に直交する方向から照射された光の反射率を変化さ
せる反射型の機械電気光変調素子において、前記2層の
電極を構成要素に含む前記本体が、シリコン基板上に形
成されていることを特徴とする機械電気光変調素子が提
供される。
【0011】また、請求項2記載の画像表示素子とし
て、請求項1記載の画像表示素子において、前記シリコ
ン基板と前記2層の電極層の下側の電極層との間に絶縁
層を有し、かつ前記2層の電極層間に可動膜を有し、か
つ前記2層の電極層の下側の電極層の上部に、前記可動
膜により覆われた空隙部分を有することを特徴とする機
械電気光変調素子が提供される。
【0012】また、請求項3記載の画像表示素子とし
て、請求項2記載の画像表示素子において、前記可動膜
の前記空隙部分の上部から外れた端部の表面に、前記表
面から前記2層の電極層の下側の電極層の表面に達する
まで貫通するコンタクトホールを有することを特徴とす
る機械電気光変調素子が提供される。
【0013】また、請求項4記載の画像表示素子とし
て、請求項3記載の画像表示素子において、前記コンタ
クトホールの内部を潜って前記2層の電極層の下側の電
極層の表面まで到達すると共に前記電極層との電気的接
触を有する下部電極を具備したことを特徴とする機械電
気光変調素子が提供される。
【0014】また、請求項5記載の画像表示素子とし
て、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像表示素
子において、前記シリコン基板、前記絶縁層、及び前記
2層の電極層の下側の電極層の代わりに、上部表面層に
シリコンの導電率を高める物質が注入されて成る下部電
極層を有するシリコン基板を使用したことを特徴とする
機械電気光変調素子が提供される。
【0015】また、請求項6記載の画像表示素子とし
て、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示素
子において、前記シリコン基板上に、前記2層の電極間
に印加される駆動電圧を供給する半導体回路が形成され
ていることを特徴とする機械電気光変調素子が提供され
る。
【0016】さらに、請求項7記載の画像表示素子とし
て、請求項6記載の画像表示素子において、前記シリコ
ン基板上に、前記駆動電圧を制御するための画像信号処
理半導体回路が形成されていることを特徴とする機械電
気光変調素子が提供される。
【0017】また、請求項8乃至請求項12記載の画像
表示素子の製造方法として、前記請求項1乃至5記載の
機械電気光変調素子を製造するための機械電気光変調素
子の製造方法が開示される。
【0018】即ち、本発明では、MEM素子の主要部が
形成される従来のガラス基板またはプラスチックフィル
ムに代えてシリコン基板を使用し、シリコン基板上にM
EM素子の主要部を形成することにより、半導体装置の
製造方法を用いてMEM素子を製造できるようにし、こ
れにより、マイクロマシニング技術等の特殊な技術を使
用することなく、集積度を高めることができる微細化さ
れたMEM素子を安いコストで製造できるようにしてい
る。また、シリコン基板上に、製造されたMEM素子と
関係する他の半導体回路を同時、かつ一体に形成できる
ようにしている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る反射型のMEM素子として機能する画像表示素
子の内部構成を示す断面図である。図1に示す本実施の
形態に係る画像表示素子は、Si(シリコン)基板1
と、Si基板1の上面に接して形成された絶縁層2と、
絶縁層2の上面に接して形成された下部電極層3と、下
部電極層3の上面の部分領域に形成された空間の犠牲層
空隙4と、下部電極層3の上面に犠牲層空隙4を覆って
形成された可動膜5と、可動膜5の上部に接して形成さ
れた上部電極層6と、犠牲層空隙4を外れた可動膜5の
表面から下部電極層3の表面に達するまで貫通するコン
タクトホール7と、コンタクトホール7の上部の周囲か
らコンタクトホール7を通じて下部電極層3の表面まで
に形成された下部電極8とを具備する。
【0020】図2は、本発明の実施の形態に係る画像表
示素子の構成要素を形成する代表的な材料組成の組合せ
を示すテーブルである。図2に示すテーブルでは、可能
な材料の組合せとして、例えば、組合せ番号1の組合せ
例では、絶縁層2として二酸化シリコン(SiO2)、
下部電極層3としてポリシリコン(PolySi)、犠
牲層41としてアルミニウム(Al)、可動膜5として
窒化シリコン(SiN)、上部電極層6としてITO
(Indiumtin Oxide)が示されている。下部電極8につ
いては、上部電極層6と同じ材料組成とすることができ
る。なお、図2に示すテーブルで、Wはタングステン、
metalは任意の金属、PIはポリイミド(Poly-imi
d)を意味する。
【0021】また、図2に示すテーブルにおいて、絶縁
層2及び可動膜5として、SiO2に代えてリン珪酸ガ
ラス(PSG)、ホウ素珪酸ガラス(BSG)、ホウ素
リン珪酸ガラス(BPSG)、あるいはそれらの複合物
を用いることもできる。同様に、下部電極層3として、
タングステンの外に、モリブデン(Mo)、金(A
u)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、あるいはそ
れらの合金を用いることもできる。また、任意の金属と
しては、例えばAl、Mo、Wを挙げることができる。
但し、下部電極層3とは異種材料を選択する必要があ
る。さらに、上部電極層6は、ITOの外に、酸化すず
(SnO2)とすることもできる。
【0022】次に、本実施の形態に係る画像表示素子の
製造工程を説明する。図3は、本発明の実施の形態に係
る画像表示素子の工程別の内部構成を示す工程別断面図
である。まず、図3(a)に示す工程では、Si基板1
の上面に絶縁層2を形成する。半導体製造工程で一般的
な熱酸化法やCVD法、あるいはICPプラズマCVD
等の高密度プラズマCVD法を使用して、絶縁層2を、
Si基板1の上面に成膜させることができる。また、絶
縁層2を単純な塗布法により形成することも可能であ
る。
【0023】次に、下部電極層3を絶縁層2の表面に形
成する。この時、スパッタ法を使用して下部電極層3を
絶縁層2の表面に形成することが可能である。Poly
Siを下部電極層として形成する場合は、半導体製造工
程にて一般的な手法であるCVD法等が使用できる。ま
た、下部電極層3の表面を特定の形状の平面図形とする
必要がある場合には、半導体製造技術におけるフォトリ
ソグラフィーとエッチングによりパターニング可能であ
る。その後、下部電極層3の所定の表面領域に、後の工
程で除去される犠牲層41を形成する。この時、犠牲層
41の平面パターンはフォトリソグラフィーおよびエッ
チングにより形成可能であるが、予め平面形状に合わせ
たマスクを使用してのマスク蒸着により形成しても良
い。このようにして、任意の図形の犠牲層41を、下部
電極層3の所定の表面領域に形成することが可能であ
る。
【0024】次に、図3(b)に示す工程では、図3
(a)に示す工程で形成された下部電極層3及び犠牲層
41を覆う可動膜5を形成する。この時、CVD法等の
製膜法を使用して、下部電極層3及び犠牲層41を覆う
可動膜5を成膜させることができる。また、可動膜5を
単純な塗布法により形成することも可能である。
【0025】図3(c)に示す工程では、まず、図3
(a)にて形成した下部電極層3と外部との電気的接続
を確保するために、図3(b)にて形成した可動膜5の
中で、犠牲層41の領域外にて、コンタクトホール7を
形成する。コンタクトホール7の形成は、フォトリソグ
ラフィーならびにエッチングにて可能である。
【0026】かかる後に、可動膜5の表面にITOある
いはSnO2を上部電極層6として形成する。ここで、
上部電極層6は前面にスパッタ法、塗布法等にて形成す
ることができる。このように形成された上部電極層6
は、形成後にフォトリソグラフィーならびにエッチング
工程によりパターニングされる。パターニングでは犠牲
層41および可動膜5を下部電極層3と上部電極層6と
で挟んで画素を形成するようにパターニングする。同時
に、上部電極層6は外部との電気的接続ができるよう
に、配線パターンも形成する。さらに、この上部電極層
6のパターニング時には、同時に上記形成されたコンタ
クトホール7から外部に電気的接続を可能にするように
下部電極8を形成し、さらに配線領域を残す。なお、下
部電極8の形成ならびにこの下部電極8から外部への配
線に使用する導電層は上部電極層6と異なる層を使用す
ることも可能である。
【0027】最後に、図3(a)に示す工程で形成され
た可動膜5下の犠牲層41を除去することにより、犠牲
層空隙4を形成し、図1に示すような可動部を装備した
画像表示素子に仕上げる。この時、犠牲層41を除去す
るためにエッチング等を使用することが可能である。
【0028】図4は、本発明の実施の形態に係る画像表
示素子の他の内部構成を示す断面図である。図4に示す
画像表示素子の内部構成は、図1に示す画像表示素子の
内部構成に比べて、図1に示す絶縁層2を使用しない点
と、Si基板21として、図1に示すSi基板1に下部
電極層23を埋め込んだものを使用している点を除いて
は、図1に示す画像表示素子の内部構成と同じである。
【0029】ここで、下部電極層23の材料組成は、シ
リコンに、該シリコンの導電率を高める物質(例えば、
リン(P)や、ホウ素(B)等)を注入したものとす
る。また、下部電極層23の形成工程は、FET(電界
制御トランジスタ)のソースまたはドレインの形成工程
と同様であり、イオン注入法や不純物拡散等の工程を使
用することができる。
【0030】次に、本実施の形態に係る画像表示素子の
動作を説明する。図1,4に示す本実施の形態に係る画
像表示素子は、上部電極層6と下部電極8との間に電圧
を印加していない状態(図1に示す状態)と、上部電極
層6と下部電極8との間に電圧を印加した状態とで、垂
直方向から照射される光の反射率が異なる。つまり、電
圧を印加して可動膜5が下部電極層3,23に接触した
状態では、画像表示素子の表示側に配置された光源から
の光は、Si基板1の表面、あるいは下部電極層23の
表面で反射される。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、マ
イクロマシニング技術等の特殊な技術を使用することな
く、FET等の半導体素子を製造するのと同じ工程を使
用してMEM素子を製造することができる。また、本実
施の形態によれば、図1、4に示す本実施の形態に係る
画像表示素子を駆動するための半導体回路、及び前記画
像表示素子に供給する信号を変換したり伝達したりする
ための半導体回路を、前記画像表示素子の構成要素であ
るSi基板1、Si基板21と同一の基板上に、前記画
像表示素子の延長回路、または付帯回路として形成する
ことができる。これまでの説明は、単一画素について述
べてきたが、本発明は単一画素に限定されるものではな
い。1次元(ライン上)配列、2次元(平面)配列して
いる場合も同様である。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、F
ET等の半導体素子を製造するのと同じ工程を使用し
て、集積度を高め得る微細化されたMEM素子を、安価
なコストで確実に製造することができる。また、画像表
示素子の駆動に必要な半導体回路や、画像表示素子に信
号を供給するための半導体回路を、画像表示素子が形成
されている基板と同一の基板上に形成し、これらを画像
表示素子と一体化して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像表示素子の内部
構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像表示素子の構成
要素を形成する代表的な材料組成の組合せを示すテーブ
ルである。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像表示素子の工程
別の内部構成を示す工程別断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像表示素子の他の
内部構成を示す断面図である。
【図5】従来のMEM素子の内部構成を示す断面図であ
る。
【図6】図5に示すMEM素子において、上下2枚の透
明電極間に電圧を印加した場合の内部状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1、21 Si基板 2 絶縁層 3 下部電極層 4 犠牲層空隙 5 可動膜 6 上部電極層 7 コンタクトホール 8 下部電極 23 下部電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 宏一 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA02 AA05 AB16 AC06 AZ02 AZ08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を隔てて形成された上下2層の電極
    層を有し、前記2層の電極層間に電圧を印加することに
    より本体の水平方向に直交する方向から照射された光の
    反射率を変化させる反射型の機械電気光変調素子におい
    て、 前記2層の電極を構成要素に含む前記本体が、シリコン
    基板上に形成されていることを特徴とする機械電気光変
    調素子として機能する画像表示素子。
  2. 【請求項2】 前記シリコン基板と前記2層の電極層の
    下側の電極層との間に絶縁層を有し、かつ前記2層の電
    極層間に可動膜を有し、かつ前記2層の電極層の下側の
    電極層の上部に、前記可動膜により覆われた空隙部分を
    有することを特徴とする請求項1記載の画像表示素子。
  3. 【請求項3】 前記可動膜の前記空隙部分の上部から外
    れた端部の表面に、前記表面から前記2層の電極層の下
    側の電極層の表面に達するまで貫通するコンタクトホー
    ルを有することを特徴とする請求項2記載の画像表示素
    子。
  4. 【請求項4】 前記コンタクトホールの内部を潜って前
    記2層の電極層の下側の電極層の表面まで到達すると共
    に前記電極層との電気的接触を有する下部電極を具備し
    たことを特徴とする請求項3記載の画像表示素子。
  5. 【請求項5】 前記シリコン基板、前記絶縁層、及び前
    記2層の電極層の下側の電極層の代わりに、上部表面層
    にシリコンの導電率を高める物質が注入されて成る下部
    電極層を有するシリコン基板を使用したことを特徴とす
    る請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像表示素
    子。
  6. 【請求項6】 前記シリコン基板上に、前記2層の電極
    間に印加される駆動電圧を供給する半導体回路が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載の画像表示素子。
  7. 【請求項7】 前記シリコン基板上に、前記駆動電圧を
    制御するための画像信号処理半導体回路が形成されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の画像表示素子。
  8. 【請求項8】 間隔を隔てて形成された上下2層の電極
    層を有し、前記2層の電極層間に電圧を印加することに
    より本体の水平方向に直交する方向から照射された光の
    反射率を変化させる反射型の機械電気光変調素子の製造
    方法であって、 前記2層の電極を構成要素に含む前記本体を、シリコン
    基板上に形成する工程を有することを特徴とする機械電
    気光変調素子として機能する画像表示素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シリコン基板と前記2層の電極層の
    下側の電極層との間に絶縁層を形成する工程と、前記2
    層の電極層間に可動膜を形成する工程と、前記2層の電
    極層の下側の電極層の上部に、前記可動膜により覆われ
    た空隙部分を形成する工程とを有することを特徴とする
    請求項8記載の画像表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記可動膜の前記空隙部分の上部から
    外れた端部の表面に、前記表面から前記2層の電極層の
    下側の電極層の表面に達するまで貫通するコンタクトホ
    ールを形成する工程を有することを特徴とする請求項9
    記載の機械画像表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記コンタクトホールの内部を潜って
    前記2層の電極層の下側の電極層の表面まで到達すると
    共に前記電極層との電気的接触を有する下部電極を形成
    する工程を有することを特徴とする請求項10記載の画
    像表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記シリコン基板の代わりに、上部表
    面層に前記2層の電極層の下側の電極層と同じ組成の材
    料が埋め込まれたシリコン基板を使用し、かつ前記絶縁
    層及び前記2層の電極層の下側の電極層を形成する工程
    を省いたことを特徴とする請求項9乃至10のいずれか
    1項に記載の画像表示素子の製造方法。
JP2002124537A 2002-04-25 2002-04-25 画像表示素子及びその製造方法 Pending JP2003315692A (ja)

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